JPH1088332A - スパッタリングターゲットおよび透明導電膜とその製造方法 - Google Patents
スパッタリングターゲットおよび透明導電膜とその製造方法Info
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- JPH1088332A JPH1088332A JP24081696A JP24081696A JPH1088332A JP H1088332 A JPH1088332 A JP H1088332A JP 24081696 A JP24081696 A JP 24081696A JP 24081696 A JP24081696 A JP 24081696A JP H1088332 A JPH1088332 A JP H1088332A
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- Japan
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- film
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- conductive film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】生産性に優れ、比較的高い10-1〜1010Ωc
mの比抵抗が容易に得られる透明導電膜とその製造方法
および該透明導電膜の製造のためのスパッタリングター
ゲットの提供。 【解決手段】ZnOを主成分とし、GaとYとを含む透
明導電膜とその製造方法および該透明導電膜の製造のた
めのスパッタリングターゲット。
mの比抵抗が容易に得られる透明導電膜とその製造方法
および該透明導電膜の製造のためのスパッタリングター
ゲットの提供。 【解決手段】ZnOを主成分とし、GaとYとを含む透
明導電膜とその製造方法および該透明導電膜の製造のた
めのスパッタリングターゲット。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタリングタ
ーゲットおよび透明導電膜とその製造方法に関する。
ーゲットおよび透明導電膜とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、比抵抗が比較的高い10-1〜10
10Ωcmである酸化物系の透明導電膜をスパッタリング
法で形成する場合、ターゲット自体の比抵抗が10-1〜
1010Ωcmの導電性を有するターゲットを用いて、た
とえば雰囲気ガス中の酸素が3体積%以下のような、低
酸素濃度でスパッタリングすることが知られている。
10Ωcmである酸化物系の透明導電膜をスパッタリング
法で形成する場合、ターゲット自体の比抵抗が10-1〜
1010Ωcmの導電性を有するターゲットを用いて、た
とえば雰囲気ガス中の酸素が3体積%以下のような、低
酸素濃度でスパッタリングすることが知られている。
【0003】しかし、この方法では、ターゲットの導電
性が乏しいため、高周波スパッタリング法に限られ、装
置構造が単純で操作性が良く、成膜速度が速いなどの工
業的な生産性に優れた直流スパッタリング法は用いられ
ないという問題を有していた。
性が乏しいため、高周波スパッタリング法に限られ、装
置構造が単純で操作性が良く、成膜速度が速いなどの工
業的な生産性に優れた直流スパッタリング法は用いられ
ないという問題を有していた。
【0004】直流スパッタリング法を用いるには、10
-2Ωcm以下の低抵抗の導電性の高いターゲットを用い
ることが安定な放電が得られる点で望ましい。
-2Ωcm以下の低抵抗の導電性の高いターゲットを用い
ることが安定な放電が得られる点で望ましい。
【0005】しかし、10-3〜10-1Ωcmの低抵抗の
ZnO系ターゲットを用いて、アルゴンガスのみを導入
した低酸素雰囲気中で直流スパッタリング成膜した場
合、形成した膜の比抵抗は10-4Ωcm台の低抵抗の膜
しか得られていない(特開平2−149459)。
ZnO系ターゲットを用いて、アルゴンガスのみを導入
した低酸素雰囲気中で直流スパッタリング成膜した場
合、形成した膜の比抵抗は10-4Ωcm台の低抵抗の膜
しか得られていない(特開平2−149459)。
【0006】10-2Ωcm以下の低抵抗のターゲットを
用いた場合、10-1〜1010Ωcmを有する膜を得るに
は、雰囲気ガス中に酸素ガスなどの酸化性ガスを導入し
て、高い酸素濃度でのスパッタリングが必要である。
用いた場合、10-1〜1010Ωcmを有する膜を得るに
は、雰囲気ガス中に酸素ガスなどの酸化性ガスを導入し
て、高い酸素濃度でのスパッタリングが必要である。
【0007】しかし、この酸素は形成した膜にも作用し
て、膜にダメージを与えるという問題を有していた。
て、膜にダメージを与えるという問題を有していた。
【0008】したがって、生産性に優れた直流スパッタ
リング法を用い、膜へのダメージの少ない低酸素濃度の
雰囲気下で、比抵抗が10-1〜1010Ωcmである透明
導電膜の製造方法が望まれていた。
リング法を用い、膜へのダメージの少ない低酸素濃度の
雰囲気下で、比抵抗が10-1〜1010Ωcmである透明
導電膜の製造方法が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、直流スパッ
タリング法に用いることができ、比抵抗が比較的高い1
0-1〜1010Ωcmである透明導電膜を安定して製造で
きるスパッタリングターゲットの提供を目的とする。
タリング法に用いることができ、比抵抗が比較的高い1
0-1〜1010Ωcmである透明導電膜を安定して製造で
きるスパッタリングターゲットの提供を目的とする。
【0010】本発明は、また、生産性に優れ、比較的高
い10-1〜1010Ωcmの比抵抗が容易に得られる透明
導電膜とその製造方法の提供を目的とする。
い10-1〜1010Ωcmの比抵抗が容易に得られる透明
導電膜とその製造方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ZnOを主成
分とし、GaとYとを含むスパッタリングターゲットを
提供する。
分とし、GaとYとを含むスパッタリングターゲットを
提供する。
【0012】スパッタリングターゲットの比抵抗は、1
0-2Ωcm以下であることが好ましい。10-2Ωcmよ
り高いと、直流スパッタリングの際の放電が不安定にな
りやすくなる。特に、10-3Ωcm以下であることが好
ましい。
0-2Ωcm以下であることが好ましい。10-2Ωcmよ
り高いと、直流スパッタリングの際の放電が不安定にな
りやすくなる。特に、10-3Ωcm以下であることが好
ましい。
【0013】本発明のスパッタリングターゲットを用い
ることにより、比抵抗が比較的高い10-1〜1010Ωc
mである透明導電膜が安定して得られる。
ることにより、比抵抗が比較的高い10-1〜1010Ωc
mである透明導電膜が安定して得られる。
【0014】前述した比抵抗がより安定して得られると
いう理由から、Gaの含有割合はGa2 O3 換算で0.
2〜8.0モル%で、Yの含有割合はY2 O3 換算で
0.2〜60.0モル%であることが好ましい。
いう理由から、Gaの含有割合はGa2 O3 換算で0.
2〜8.0モル%で、Yの含有割合はY2 O3 換算で
0.2〜60.0モル%であることが好ましい。
【0015】ターゲットの製造方法は、特に限定される
ものではないが、常圧焼結法、ホットプレス法などの通
常のセラミックスを焼結する方法が用いることができ
る。ホットプレス法が、緻密で低抵抗の焼結体(ターゲ
ット)を作製できる点で好ましい。
ものではないが、常圧焼結法、ホットプレス法などの通
常のセラミックスを焼結する方法が用いることができ
る。ホットプレス法が、緻密で低抵抗の焼結体(ターゲ
ット)を作製できる点で好ましい。
【0016】本発明は、また、スパッタリングターゲッ
トを、酸化性ガスの含有割合が3体積%以下の雰囲気中
でスパッタリングして透明導電膜を製造する方法におい
て、スパッタリングターゲットとして前記のスパッタリ
ングターゲットを用いることを特徴とする透明導電膜の
製造方法を提供する。
トを、酸化性ガスの含有割合が3体積%以下の雰囲気中
でスパッタリングして透明導電膜を製造する方法におい
て、スパッタリングターゲットとして前記のスパッタリ
ングターゲットを用いることを特徴とする透明導電膜の
製造方法を提供する。
【0017】雰囲気ガスは、酸化性ガスの含有割合が3
体積%以下で用いられ、アルゴンガスのような不活性ガ
スのみで用いることもできる。
体積%以下で用いられ、アルゴンガスのような不活性ガ
スのみで用いることもできる。
【0018】雰囲気中の酸化性ガスの含有割合が3体積
%を超えると、雰囲気中の酸化性ガスが、成膜した膜を
再スパッタリングして膜にダメージを多く与える。
%を超えると、雰囲気中の酸化性ガスが、成膜した膜を
再スパッタリングして膜にダメージを多く与える。
【0019】本発明において用い得る酸素含有ガスとし
ては、O2 、H2 O、CO、C02などのガス分子に酸
素原子を有するガスなどが挙げられる。
ては、O2 、H2 O、CO、C02などのガス分子に酸
素原子を有するガスなどが挙げられる。
【0020】スパッタリング方法としては、直流方式、
高周波方式など、あらゆる放電方式で行うことができる
が、装置構造が単純で操作性が良く、成膜速度が速いな
どの工業的な生産性の優れた直流スパッタリング法が好
ましい。
高周波方式など、あらゆる放電方式で行うことができる
が、装置構造が単純で操作性が良く、成膜速度が速いな
どの工業的な生産性の優れた直流スパッタリング法が好
ましい。
【0021】成膜される基体としては、ガラス、セラミ
ックス、プラスチック、金属などが挙げられる。成膜中
の基体の温度は、特に制約されない。また、成膜後、基
体を、後加熱(熱処理)することもできる。
ックス、プラスチック、金属などが挙げられる。成膜中
の基体の温度は、特に制約されない。また、成膜後、基
体を、後加熱(熱処理)することもできる。
【0022】本発明は、また、ZnOを主成分とし、G
aとYとを含む透明導電膜を提供する。
aとYとを含む透明導電膜を提供する。
【0023】本発明の透明導電膜は、比抵抗が比較的高
い10-1〜1010Ωcmを容易に達成できることから、
このような比抵抗が比較的高い透明導電膜として好適で
ある。
い10-1〜1010Ωcmを容易に達成できることから、
このような比抵抗が比較的高い透明導電膜として好適で
ある。
【0024】特に、10kΩ/□〜100GΩ/□の高
いシート抵抗値が必要な場合、例えば、様々な所望の発
熱量を得るための透明発熱体に最適である。さらに、例
えば、他の透明導電膜と組み合わせて(積層して)用い
る場合、電極部近傍での導電性が実用上非常に重要であ
るが、10kΩ/□〜100GΩ/□の抵抗を有してい
れば、電極近傍での導電性は十分であり、安定して膜に
通電(使用)することができる。このとき、他の透明導
電膜の下地膜として用いた場合、上に積層される膜の結
晶性を調整したり、真空中に残留する水分からのコンタ
ミネーションを抑制したり、上に積層される膜の導電性
や耐久性などの特性を良くすることができる。また、他
の透明導電膜のオーバーコート膜として保護膜として用
いることができる。また、積層により、積層膜の内部応
力を低減させ、膜破断を低減することができる。
いシート抵抗値が必要な場合、例えば、様々な所望の発
熱量を得るための透明発熱体に最適である。さらに、例
えば、他の透明導電膜と組み合わせて(積層して)用い
る場合、電極部近傍での導電性が実用上非常に重要であ
るが、10kΩ/□〜100GΩ/□の抵抗を有してい
れば、電極近傍での導電性は十分であり、安定して膜に
通電(使用)することができる。このとき、他の透明導
電膜の下地膜として用いた場合、上に積層される膜の結
晶性を調整したり、真空中に残留する水分からのコンタ
ミネーションを抑制したり、上に積層される膜の導電性
や耐久性などの特性を良くすることができる。また、他
の透明導電膜のオーバーコート膜として保護膜として用
いることができる。また、積層により、積層膜の内部応
力を低減させ、膜破断を低減することができる。
【0025】膜の比抵抗が、10-1Ωcmより低いと、
所望(10kΩ/□〜100GΩ/□)のシート抵抗値
を得るには、膜厚を薄くする必要があり、膜の断線など
の問題が生じやすくなるため好ましくない。
所望(10kΩ/□〜100GΩ/□)のシート抵抗値
を得るには、膜厚を薄くする必要があり、膜の断線など
の問題が生じやすくなるため好ましくない。
【0026】また、膜の比抵抗が、1010Ωcmより高
いと、所望(10kΩ/□〜100GΩ/□)のシート
抵抗値を得るには、膜厚を厚くする必要があり、コスト
高になるので好ましくない。
いと、所望(10kΩ/□〜100GΩ/□)のシート
抵抗値を得るには、膜厚を厚くする必要があり、コスト
高になるので好ましくない。
【0027】前述した比抵抗がより安定して得られると
いう理由から、Gaの含有割合はGa2 O3 換算で0.
2〜8.0モル%であり、Yの含有割合はY2 O3 換算
で0.2〜60.0モル%であることが好ましい。
いう理由から、Gaの含有割合はGa2 O3 換算で0.
2〜8.0モル%であり、Yの含有割合はY2 O3 換算
で0.2〜60.0モル%であることが好ましい。
【0028】本発明においては、本発明の膜やターゲッ
トに含まれるYの一部を他の元素で置換、あるいはYに
他の元素を添加できる。他の元素としては、La、Ce
などのランタノイドやScなどが挙げられる。
トに含まれるYの一部を他の元素で置換、あるいはYに
他の元素を添加できる。他の元素としては、La、Ce
などのランタノイドやScなどが挙げられる。
【0029】
【作用】膜中およびターゲット中のGaは、ZnOに一
部あるいは全部固溶してドーパントとして働き、導電性
を発現する電子を生成するように働く。
部あるいは全部固溶してドーパントとして働き、導電性
を発現する電子を生成するように働く。
【0030】膜中のYは、キャリア濃度を減少させ、不
純物散乱源として易動度を減少させるように働く。この
作用により、低酸素濃度でのスパッタリングでも比抵抗
が10-1〜1010Ωcmの比較的高い抵抗を実現でき
る。
純物散乱源として易動度を減少させるように働く。この
作用により、低酸素濃度でのスパッタリングでも比抵抗
が10-1〜1010Ωcmの比較的高い抵抗を実現でき
る。
【0031】膜中のYは、膜中に均一に分散しており、
ZnOに固溶した状態で存在する。一方、ターゲット中
のYは偏析して存在するため、前記のYの高抵抗化の作
用が狭い範囲にしか及ばないので、ターゲット全体とし
ては10-4Ωcm台の低抵抗を有する。ターゲット中の
Yは、Y2 O3 あるいはZnOに固溶した状態で存在す
る。
ZnOに固溶した状態で存在する。一方、ターゲット中
のYは偏析して存在するため、前記のYの高抵抗化の作
用が狭い範囲にしか及ばないので、ターゲット全体とし
ては10-4Ωcm台の低抵抗を有する。ターゲット中の
Yは、Y2 O3 あるいはZnOに固溶した状態で存在す
る。
【0032】
(例1〜11)ZnO粉末、Ga2 O3 粉末およびY2
O3 粉末を用意し、これらの粉末を表1に示す各種割合
でボールミルで混合した。
O3 粉末を用意し、これらの粉末を表1に示す各種割合
でボールミルで混合した。
【0033】この混合粉末をカーボン製のホットプレス
用型に充填し、アルゴン雰囲気中で1100℃で1時間
の条件でホットプレスを行い焼結体を作製した。このと
きのホットプレス圧力は100kg/cm2 とした。
用型に充填し、アルゴン雰囲気中で1100℃で1時間
の条件でホットプレスを行い焼結体を作製した。このと
きのホットプレス圧力は100kg/cm2 とした。
【0034】次に、それぞれの焼結体から3×3×30
mmの角柱状に切り出し、4端子法で比抵抗を測定し
た。その結果を、表1に示す。すべて10-4Ωcm台の
低抵抗であった。
mmの角柱状に切り出し、4端子法で比抵抗を測定し
た。その結果を、表1に示す。すべて10-4Ωcm台の
低抵抗であった。
【0035】次に、それぞれの焼結体から直径6イン
チ、厚さ5mmの寸法に切り出し、ZnO−Ga2 O3
−Y2 O3 系のターゲットを作製した(以下、ZGYタ
ーゲットと呼ぶ。)。
チ、厚さ5mmの寸法に切り出し、ZnO−Ga2 O3
−Y2 O3 系のターゲットを作製した(以下、ZGYタ
ーゲットと呼ぶ。)。
【0036】これらZGYターゲットを用いて、マグネ
トロン直流(DC)スパッタリング装置を使用して、Z
nO−Ga2 O3 −Y2 O3 系膜(以下、ZGY膜と呼
ぶ。)の成膜を、投入電力:800W、導入ガス:アル
ゴンガス、圧力:4×10−3Torr、基体温度:無
加熱、の条件で行った。基体には、ソーダライムガラス
を用いた。膜厚はおよそ40nmとなるように行った。
トロン直流(DC)スパッタリング装置を使用して、Z
nO−Ga2 O3 −Y2 O3 系膜(以下、ZGY膜と呼
ぶ。)の成膜を、投入電力:800W、導入ガス:アル
ゴンガス、圧力:4×10−3Torr、基体温度:無
加熱、の条件で行った。基体には、ソーダライムガラス
を用いた。膜厚はおよそ40nmとなるように行った。
【0037】成膜中、放電は安定しており、問題はなか
った。成膜後、膜厚を測定した結果、およそ40nmで
あった。シート抵抗を2端針法で測定した。測定したシ
ート抵抗と膜厚から比抵抗を算出した。その結果を表1
に示す。
った。成膜後、膜厚を測定した結果、およそ40nmで
あった。シート抵抗を2端針法で測定した。測定したシ
ート抵抗と膜厚から比抵抗を算出した。その結果を表1
に示す。
【0038】表1に示すされるようにZGY膜の抵抗は
Y添加量の増加に伴い増加し、10-1〜1010Ωcmま
で増加した。一方、該ZGY膜の組成をICP分析し
た。その結果を表1に示す。ZGY膜中のYの含有量
(Y2 O3 換算)は、ターゲットの含有量の約2倍程度
となっていた。
Y添加量の増加に伴い増加し、10-1〜1010Ωcmま
で増加した。一方、該ZGY膜の組成をICP分析し
た。その結果を表1に示す。ZGY膜中のYの含有量
(Y2 O3 換算)は、ターゲットの含有量の約2倍程度
となっていた。
【0039】このターゲット中のY含有量と膜中のY含
有量とのずれは、Y2 O3 の蒸気圧がZnOやGa2 O
3 と比べて低いためと考えられる。
有量とのずれは、Y2 O3 の蒸気圧がZnOやGa2 O
3 と比べて低いためと考えられる。
【0040】(例12)例5と同様に、ZnO粉末、G
a2 O3 粉末およびY2 O3 粉末を用意し、これらの粉
末を表1に示すような割合でボールミルで混合した。こ
の混合粉末をラバープレス法で成形後、空気中で150
0℃で3時間の条件で常圧焼成を行い焼結体を作製し
た。
a2 O3 粉末およびY2 O3 粉末を用意し、これらの粉
末を表1に示すような割合でボールミルで混合した。こ
の混合粉末をラバープレス法で成形後、空気中で150
0℃で3時間の条件で常圧焼成を行い焼結体を作製し
た。
【0041】次に、例5と同様に切り出した後、4端子
法で比抵抗を測定した。その結果、比抵抗は5×10-3
Ωcmであった。
法で比抵抗を測定した。その結果、比抵抗は5×10-3
Ωcmであった。
【0042】次に、例5と同様に、直径6インチ、厚さ
5mmの寸法に切り出し、ZGYターゲットを作製し、
例5と同様の条件で成膜した。成膜中、放電は安定して
おり、問題はなかった。成膜後、膜厚を測定した結果、
およそ40nmであり、比抵抗は105 Ωcmであっ
た。膜中のGa2 O3 およびY2 O3 の含有量はそれぞ
れ2.7モル%および18.3モル%であった。
5mmの寸法に切り出し、ZGYターゲットを作製し、
例5と同様の条件で成膜した。成膜中、放電は安定して
おり、問題はなかった。成膜後、膜厚を測定した結果、
およそ40nmであり、比抵抗は105 Ωcmであっ
た。膜中のGa2 O3 およびY2 O3 の含有量はそれぞ
れ2.7モル%および18.3モル%であった。
【0043】なお、例1〜12の膜(基板を含む)の可
視光透過率は、すべて85%以上であった。
視光透過率は、すべて85%以上であった。
【0044】(例13〜16)例1と同様にして、表1
に示す割合で混合した粉末を、例1と同様にホットプレ
スして焼結体を作製した。
に示す割合で混合した粉末を、例1と同様にホットプレ
スして焼結体を作製した。
【0045】例1と同様にして測定した比抵抗を表1に
示す。Gaを含まない例15においては、ターゲットの
比抵抗は105 Ωcmと高かった。
示す。Gaを含まない例15においては、ターゲットの
比抵抗は105 Ωcmと高かった。
【0046】次に、これら燒結体から例1と同様にして
ターゲットを作製した。これらターゲットを用いて、マ
グネトロンDCスパッタリング装置を使用して、例1と
同様の条件で成膜した。
ターゲットを作製した。これらターゲットを用いて、マ
グネトロンDCスパッタリング装置を使用して、例1と
同様の条件で成膜した。
【0047】Gaを含まない例15においては、ターゲ
ットの抵抗が高く、放電しなかったためDCスパッタリ
ングでは成膜できなかった。
ットの抵抗が高く、放電しなかったためDCスパッタリ
ングでは成膜できなかった。
【0048】例13、14および16では、成膜中、放
電は安定しており、問題はなかった。成膜後、膜厚を測
定した結果、およそ40nmであった。例1と同様に比
抵抗を算出した結果を表1に示す。例13、14および
16では、所望の10-1〜1010Ωcmの透明導電膜は
得られなかった。
電は安定しており、問題はなかった。成膜後、膜厚を測
定した結果、およそ40nmであった。例1と同様に比
抵抗を算出した結果を表1に示す。例13、14および
16では、所望の10-1〜1010Ωcmの透明導電膜は
得られなかった。
【0049】例13、14および16の膜(基板を含
む)の可視光透過率は、すべて85%以上であった。
む)の可視光透過率は、すべて85%以上であった。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明のターゲットは直流スパッタリン
グ法に用いることができ、また、本発明のターゲットを
用いれば、比抵抗が比較的高い10-1〜1010Ωcmで
ある透明導電膜を安定して製造できる。
グ法に用いることができ、また、本発明のターゲットを
用いれば、比抵抗が比較的高い10-1〜1010Ωcmで
ある透明導電膜を安定して製造できる。
【0052】本発明の透明導電膜は、比較的高い10-1
〜1010Ωcmの比抵抗を容易に達成でき、生産性にも
優れる。
〜1010Ωcmの比抵抗を容易に達成でき、生産性にも
優れる。
【0053】本発明の透明導電膜は、単独に用いられる
ほか、他の透明導電膜と組み合わせて用いることによ
り、次のような効果を持つ。
ほか、他の透明導電膜と組み合わせて用いることによ
り、次のような効果を持つ。
【0054】たとえば、本発明の透明導電膜を下地層に
用いた場合、バリアー層として働き、基板からの蒸発あ
るいは拡散を防ぐ。また、続けて上層に成膜される透明
導電膜の真空中に残留する水分からのコンタミネーショ
ンを抑制したり、結晶成長をコントロールし、所望の結
晶性を有する膜を作製できる。
用いた場合、バリアー層として働き、基板からの蒸発あ
るいは拡散を防ぐ。また、続けて上層に成膜される透明
導電膜の真空中に残留する水分からのコンタミネーショ
ンを抑制したり、結晶成長をコントロールし、所望の結
晶性を有する膜を作製できる。
【0055】オーバーコートとして場合には、水分や酸
素など外気からの保護層として働く。
素など外気からの保護層として働く。
【0056】他の透明導電膜と組み合わせて(積層し
て)用いる場合、電極部近傍での導電性が実用上非常に
重要であるが、10kΩ/□〜100GΩ/□の抵抗を
有していれば、電極近傍での導電性は十分であり、安定
して膜に通電(使用)することができ、電極近傍での異
常な発熱を防ぐことができる。また、積層により、積層
膜の内部応力を低減させ、膜破断を低減することができ
る。
て)用いる場合、電極部近傍での導電性が実用上非常に
重要であるが、10kΩ/□〜100GΩ/□の抵抗を
有していれば、電極近傍での導電性は十分であり、安定
して膜に通電(使用)することができ、電極近傍での異
常な発熱を防ぐことができる。また、積層により、積層
膜の内部応力を低減させ、膜破断を低減することができ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】ZnOを主成分とし、GaとYとを含むス
パッタリングターゲット。 - 【請求項2】GaをGa2 O3 換算で0.2〜8.0モ
ル%含み、YをY2 O3 換算で0.2〜60.0モル%
含む請求項1のスパッタリングターゲット。 - 【請求項3】スパッタリングターゲットを、酸化性ガス
の含有割合が3体積%以下の雰囲気中で直流スパッタリ
ングして透明導電膜を製造する方法において、スパッタ
リングターゲットとして請求項1または2のスパッタリ
ングターゲットを用いることを特徴とする透明導電膜の
製造方法。 - 【請求項4】ZnOを主成分とし、GaとYとを含む透
明導電膜。 - 【請求項5】GaをGa2 O3 換算で0.2〜8.0モ
ル%含み、YをY2 O3 換算で0.2〜60.0モル%
含む請求項4の透明導電膜。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24081696A JPH1088332A (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | スパッタリングターゲットおよび透明導電膜とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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1996
- 1996-09-11 JP JP24081696A patent/JPH1088332A/ja active Pending
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