JPH1088582A - 柱の締結工具及びその方法 - Google Patents

柱の締結工具及びその方法

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JPH1088582A
JPH1088582A JP24323696A JP24323696A JPH1088582A JP H1088582 A JPH1088582 A JP H1088582A JP 24323696 A JP24323696 A JP 24323696A JP 24323696 A JP24323696 A JP 24323696A JP H1088582 A JPH1088582 A JP H1088582A
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JP
Japan
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fastener
screw
tool
fastening
bolt
Prior art date
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Pending
Application number
JP24323696A
Other languages
English (en)
Inventor
Chika Iri
知香 伊理
Katsunori Onishi
克則 大西
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JUKANKYO KENKYUSHO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
JUKANKYO KENKYUSHO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by JUKANKYO KENKYUSHO KK, Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical JUKANKYO KENKYUSHO KK
Priority to JP24323696A priority Critical patent/JPH1088582A/ja
Publication of JPH1088582A publication Critical patent/JPH1088582A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物ユニットの柱をねじ状締め具により下部
構造体に固定したことの確認性を向上すること。 【解決手段】 柱14の締結工具30において、ボルト
21回りの工具係着部21E側からねじ本体21A側寄
りへと装着され、工具係着部21Eよりねじ本体21A
側寄りの下部に設けた脆弱係合部21Fに係合して該工
具係着部21E回りを挟持する爪部34を有してなるも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニット建物にお
ける柱の締結工具及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ユニット建物にあっては、特開平6-1368
35号公報に記載の如く、工場生産した建物ユニットを施
工現場に輸送し、施工現場に予め設置してある基礎の上
に下階建物ユニットを搭載し、下階建物ユニットの上に
上階建物ユニットを搭載し、上階建物ユニットの上に屋
根構成材を搭載することとしている。
【0003】然るに、従来技術では、基礎の上に下階建
物ユニットを搭載した後、下階建物ユニットの柱を基礎
に設けてあるアンカーボルト(ねじ状受け具)に固定
し、或いは、下階建物ユニットの上に上階建物ユニット
を搭載した後、上階建物ユニットの柱を下階建物ユニッ
トに設けてあるボルトもしくはナット(ねじ状受け具)
に固定することを必要としている。
【0004】このとき、従来技術では、柱内に挿入でき
る締結工具を用い、締結工具の先端に保持したナットも
しくはボルトからなるねじ状締め具を柱内に挿入し、こ
の締結工具を回転操作することにて上記ねじ状締め具を
前記ねじ状受け具に螺合するものである。
【0005】尚、特開平4-37704 号公報には、ボルト接
合継手において、締結工具に保持したボルトをナットに
接合するに際し、締結工具が係着されるボルトの工具係
着部とボルト本体との間に一定トルクで破断する脆弱部
を設けたものを開示している。これにより、締結工具を
用いたボルトの螺合過程で、一定トルクに達したとき、
ボルトの脆弱部を破断し、この破断の目視によりボルト
の締結完了を確認可能とするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には以下の如くの問題点がある。 建物ユニットの柱を下部構造体(基礎もしくは下階建
物ユニット)に固定する部分が柱内に位置するため、そ
の固定の有無を外部から確認することに困難がある。
【0007】柱を固定するボルトとして、一定トルク
で破断する脆弱部を備えたものを用いたとしても、ボル
トの破断部は柱内に位置していてこれを外部から目視す
ることができず、ボルトの締結完了を外部から確認する
ことに困難がある。
【0008】本発明の課題は、建物ユニットの柱をねじ
状締め具により下部構造体に固定したことの確認性を向
上することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、下部構造体の上に建物ユニットを搭載し、建物ユニ
ットの柱内に挿入したねじ状締め具のねじ本体を下部構
造体に設けてあるねじ状受け具に螺合操作し、建物ユニ
ットの柱を下部構造体に固定するに際して用いられる柱
の締結工具において、ねじ状締め具のねじ本体に付加し
た工具係着部に係着して柱内に挿入される締め具係着部
と、該柱外にあって締め具係着部を回動操作する操作部
と、締め具係着部と操作部との間に延在する軸部とを有
するとともに、ねじ状締め具回りの工具係着部側からね
じ本体側寄りへと装着され、工具係着部よりねじ本体側
寄りの下部に設けた係合部に係合して該工具係着部回り
を挟持する爪部を有し、上記爪部は、ねじ状締め具回り
を工具係着部側からねじ本体側へ向かう一方向にだけ装
着可能とされ、前記ねじ状締め具は、上記爪部が係合す
る係合部とねじ本体との間に一定トルクにより破断する
脆弱部を備えてなるようにしたものである。
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記ねじ状締め具が、前記螺
合操作前に予め柱頭から突出する状態で該柱頭に取着さ
れてなるようにしたものである。
【0011】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の本発明において更に、前記爪部が、締め具係
着部から、ねじ状締め具の工具係着部長さ以上の長さ突
き出るように設けられてなるようにしたものである。
【0012】請求項4に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の本発明において更に、前記ねじ状締め具がボ
ルトであり、そのねじ本体が頭部とおねじ部とを備えて
なるようにしたものである。
【0013】請求項5に記載の本発明は、請求項1〜4
に記載の締結工具を用いる柱の締結方法において、ねじ
状締め具の工具係着部に締め具係着部を係着するととも
に、ねじ状締め具の係合部に爪部を係合し、上記締め具
係着部を柱内に挿入し、柱内で、上記締め具係着部に係
着されるとともに、上記爪部に係合せしめられているね
じ状締め具を、操作部による締め具係着部の回動操作に
より、下部構造体に螺合し、上記ねじ状締め具の螺合過
程で、一定トルクに達したとき、ねじ状締め部の脆弱部
を破断せしめ、上記ねじ状締め具の破断によりねじ本体
側から切り離された工具係着部回りを爪部により挟持し
て柱外に取出すようにしたものである。
【0014】請求項1、4、5に記載の本発明によれば
下記、の作用がある。 締結工具は、ねじ状締め具回りを工具係着部側からね
じ本体側へ向かう一方向にだけ装着可能で、ねじ本体側
寄りに設けられている係合部に係合し、該工具係着部回
りを挟持する。従って、締結工具をねじ状締め具に一旦
装着した後には、締結工具からねじ状締め具の工具係着
部が脱落する虞れがなく、締結工具はねじ状締め具を柱
内に確実に挿入して下部構造体側のねじ状受け具に確実
に螺合操作できるものとなる。
【0015】締結工具の螺合操作により、ねじ状締め
具の脆弱部が一定トルクで破断した後、締結工具は、ね
じ状締め具のねじ本体が分離された工具係着部のみを保
持して柱外に引き出される。これにより、ねじ状締め具
が一定トルクで締結完了しないと締結工具を引き出すこ
とができず、この引き出された締結工具が工具係着部を
保持し、ねじ本体を保持していないことの柱外での目視
観察により、一定トルクによるねじ状締め具の締結完了
を柱外にて容易に確認できる。
【0016】請求項2に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 ねじ状締め具が予め建物ユニットの柱頭に突出状態で
取着されている。従って、ねじ状締め具が柱頭に突出し
ている限り、その建物ユニットの上に上階建物ユニット
や屋根構成材を着座させて取り付ける如くができず、施
工を先に進めることができない。即ち、建物ユニットの
上に上階建物ユニットや屋根構成材を取り付ける段階
で、その建物ユニットの柱を下部構造体に固定したこと
の確認を必ず行なうことができる。
【0017】請求項3に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 締結工具の爪部が締め具係着部から突き出ている長さ
bがねじ状締め具の工具係着部長さaより小であると
(図10(B))、締結工具をねじ状締め具に装着した
とき、爪部がねじ状締め具の係合部に係合するに至らな
い段階で、締結工具によるねじ状締め具の螺動操作が可
能になってしまう。この場合には、締結工具によりねじ
状締め具を螺合操作している過程で、締結工具からねじ
状締め具の全体を脱落してしまう可能性がある。このこ
とは、特に、上記で建物ユニットの柱頭に突出状態で
取着されているねじ状締め具に対し、締結工具の爪部を
ねじ状締め具の係合部に係合せしめるようにきちんと装
着しない状態で、締結工具の締め具係着部をねじ状締め
具の工具係着部に係着して該ねじ状締め具を柱頭から外
すように操作した後、該ねじ状締め具を柱頭から柱内に
落下させてしまうことにつながる。これに対し、本発明
では、締結工具の爪部が締め具係着部から突き出ている
長さbを、ねじ状締め具の工具係着部長さaより大とし
たから(図10(A))、締結工具をねじ状締め具に装
着したとき、締結工具の締め具係着部がねじ状締め具の
工具係着部に係着する前段階で、爪部が必ずねじ状締め
具の係合部に係合するものとなる。従って、本発明で
は、締結工具の締め具係着部がねじ状締め具の工具係着
部に係着してねじ状締め具を螺合操作する過程では、締
結工具の爪部が必ずねじ状締め具の係合部に係合して、
締結工具からねじ状締め具の全体を脱落せしめることが
ない。
【0018】
【発明の実施の形態】図1はユニット建物の据付け過程
を示す模式図、図2は建物ユニットを示す模式図、図3
は柱の固定構造を示す模式図、図4は柱の固定手順を示
す模式図、図5はボルトの柱頭への取着状態を示す模式
図、図6はボルトによる建物ユニットの固定構造を示す
模式図、図7は締結工具を示す模式図、図8はボルトを
示す模式図、図9は締結工具の使用状態を示す模式図、
図10は締結工具の爪部の機能を示す模式図である。
【0019】ユニット建物10は、図1に示す如く、工
場生産した複数の建物ユニット11を施工現場に輸送す
るとともに、施工現場には予め基礎12を設けておき、
建物ユニット11を吊り上げて基礎12上に据付けるこ
とにて構築される。
【0020】このとき、建物ユニット11は、図2に示
す如く、工場の生産ラインで、 4本の形鋼製床梁13
と、 4本の角鋼管製柱14と、 4本の形鋼製天井梁15
を接合した骨組構造体であり、この骨組構造体に床面
材、天井面材、壁面材、窓等を取付けて生産される。
【0021】然るに、ユニット建物10にあっては、下
部構造体(下階建物ユニット11Aもしくは基礎12)
の上に建物ユニット11を搭載し、締結工具30を用い
て、建物ユニット11の柱14内に挿入したボルト21
(ねじ状締め具)のねじ本体21Aを上記下部構造体に
設けてあるめねじ部22(ねじ状受け具)に螺合操作
し、建物ユニット11の柱14を上記下部構造体に固定
する。尚、以下の説明は、上階建物ユニット11Bの柱
14を下階建物ユニット11Aに固定する場合について
の説明であるが、下階建物ユニット11Aの柱14を基
礎12に固定する場合についても実質的に同じである。
【0022】先ず、ボルト21は、締結工具30による
螺合操作前に予め上階建物ユニット11Bにおける柱1
4の柱頭14Aから若干量突出する状態で該柱頭14A
のめねじ部23に螺着されている(図5)。
【0023】このとき、ボルト21は、図5、図8に示
す如く、頭部21Bと主おねじ部21Cによりねじ本体
21Aを構成し、主おねじ部21Cは頭部21Bの下部
に設けられて下階建物ユニット11Aのめねじ部22に
螺合される。また、ボルト21は、頭部21Bの上部に
設けられて上階建物ユニット11Bの柱頭14Aのめね
じ部22に螺合される副おねじ部21Dと、副おねじ部
21Dの上部に設けられて締結工具30が係着される例
えば断面12角形状の工具係着部21Eと、工具係着部
21Eと頭部21Bの間(本実施形態では工具係着部2
1Eと副おねじ部21Dの間)に設けられて一定トルク
により破断するとともに締結工具30の後述する爪部3
4が螺合し得る全周くびれ状の脆弱係合部21Fを有し
ている。尚、ボルト21は、ねじ本体21Aの頭部21
B直下に座金をセットされてなるものであっても良い。
【0024】また、締結工具30は、図7に示す如く、
ボルト21のねじ本体21Aに付加した12角形状の工
具係着部21Eに係着して柱14内に挿入される12角
孔状の締め具係着部31(四角孔、六角孔等と異なる非
汎用形状として、この締結工具30を用いないと作業を
進行できないようにしたもの)と、柱14の外にあって
締め具係着部31を回動操作する操作部32と、締め具
係着部31と操作部32との間に延在する軸部33とを
有している。
【0025】更に、締結工具30は、ボルト21回りの
工具係着部21E側からねじ本体21A側寄りへと装着
され、工具係着部21Eよりねじ本体21A側寄りの下
部に設けた脆弱係合部21Fに係合し、工具係着部21
E回りを挟持する爪部34を有している。上記爪部34
は、ボルト21回りを工具係着部21E側からねじ本体
21A側寄りの脆弱係合部21Fへ向かう一方向にだけ
装着でき、一旦脆弱係合部21Fに係合した後には工具
係着部21E側へ自由には抜き取りできない。また、上
記爪部34は、締め具係着部31から、ボルト21にお
ける工具係着部21Eの長さa(図8)以上の長さbだ
け突き出るように設けられている(図7)。
【0026】尚、本実施形態では、ボルト21におい
て、締結工具30の爪部34が係合する係合部と、一定
トルクにより破断する脆弱部とを単一の脆弱係合部21
Fとして一体形成するものとした。但し、ボルト21
は、上記脆弱部を、上記係合部とねじ本体21Aとの間
に設けるものとしても良い。
【0027】以下、締結工具30を用いたボルト21に
よる柱14の固定手順について説明する(図3、図4、
図9、図10)。 (1) 基礎12に固定した下階建物ユニット11Aにおけ
る柱14の柱頭14Aにめねじ部22を設けておく(図
4(A))。
【0028】上階建物ユニット11Bをクレーン等にて
吊り降ろし、上階建物ユニット11Bにおける柱14の
柱脚14B等に設けてあるガイド孔(不図示)を、下階
建物ユニット11Aにおける柱14の柱頭14A等に設
けてあるガイドピン(不図示)にガイドさせつつ、上階
建物ユニット11Bを下階建物ユニット11Aの上に搭
載する(図4(A))。
【0029】(2) 上階建物ユニット11Bにおける柱1
4の柱頭14Aに設けられているめねじ部22には、工
場生産段階で予めボルト21がセットされている。この
とき、ボルト21の上端部は柱14の柱頭14Aから突
出する状態で該柱頭14Aに取着されている(図3
(A)、図4(B))。
【0030】(3) 締結工具30の締め具係着部31を上
記(2) のボルト21の工具係着部21Eに係着する。こ
の締め具係着部31が工具係着部21Eに達する前段階
で、締結工具30の爪部34はボルト21回りを弾発的
に拡開されつつボルト21回りに押し込まれ、工具係着
部21E側からねじ本体21A側寄りの脆弱係合部21
Fに到達もしくは通過し、工具係着部21E回りを挟持
する。本実施形態では、図9(A)に示す如く、締め具
係着部31が工具係着部21Eに係着したとき、爪部3
4は脆弱係合部21Fを通過しボルト21回りのスリッ
ト21Gに当接している。
【0031】(4) 締結工具30の操作部32により締め
具係着部31を回動操作し、ボルト21の副おねじ部2
1Dを上階建物ユニット11Bの柱頭14Aのめねじ部
22から外し、爪部34に係合保持せしめられているボ
ルト21を柱14内に挿入する(図3(B)、図4
(C))。
【0032】(5) 締結工具30により、柱14内に挿入
されたボルト21の主おねじ部21Cを下階建物ユニッ
ト11Aのめねじ部22に螺合し、上階建物ユニット1
1Bの柱14(柱脚14B)を下階建物ユニット11A
の柱14(柱頭14A)に固定する(図3(C)、図4
(D)、図6)。
【0033】上記(5) の締結工具30の螺合過程で、一
定トルクに達したとき、ボルト21の脆弱係合部21F
が破断する(図3(D))。これにより、ボルト21
は、めねじ部22に所定トルクで螺合せしめられる。
【0034】(6) 締結工具30を柱14の外に引き出
す。このとき、締結工具30の爪部34は、ボルト21
の脆弱係合部21Fに係合し、ボルト21の破断により
ねじ本体21A側から切り離された工具係着部21E回
りを挟持して柱14の外に取出し可能とする(図9
(B))。尚、上記(5) によりボルト21をめねじ部2
2に螺合開始した後には、締結工具30の螺合操作によ
りボルト21の脆弱係合部21Fを破断させない限り、
締結工具30の爪部34はねじ本体21Aと一体の工具
係着部21E回りに係合維持されて柱14の外に引き出
せない。
【0035】締結工具30は、上記(6) の爪部34に挟
持されているボルト破断後の工具係着部21Eを人手等
により除去され、次回の使用に備える。
【0036】以下、本実施形態の作用について説明す
る。 締結工具30は、ボルト21回りを工具係着部21E
側からねじ本体21A側へ向かう一方向にだけ装着可能
で、ねじ本体21A側寄りに設けられている脆弱係合部
21Fに係合し、該工具係着部21E回りを挟持する。
従って、締結工具30をボルト21に一旦装着した後に
は、締結工具30からボルト21の工具係着部21Eが
脱落する虞れがなく、締結工具30はボルト21を柱1
4内に確実に挿入して下階建物ユニット11A側のめね
じ部22に確実に螺合操作できるものとなる。
【0037】締結工具30の螺合操作により、ボルト
21の脆弱係合部21Fが一定トルクで破断した後、締
結工具30は、ボルト21のねじ本体21Aが分離され
た工具係着部21Eのみを保持して柱14の外に引き出
される。これにより、ボルト21が一定トルクで締結完
了しないと締結工具30を引き出すことができず、この
引き出された締結工具30が工具係着部21Eを保持
し、ねじ本体21Aを保持していないことの柱14の外
での目視観察により、一定トルクによるボルト21の締
結完了を柱14の外にて容易に確認できる。
【0038】ボルト21が予め建物ユニット11の柱
頭14Aに突出状態で取着されている。従って、ボルト
21が柱頭14Aに突出している限り、その建物ユニッ
ト11の上に上階建物ユニットや屋根構成材を着座させ
て取り付ける如くができず、施工を先に進めることがで
きない。即ち、建物ユニット11の上に上階建物ユニッ
トや屋根構成材を取り付ける段階で、その建物ユニット
11の柱14を下階建物ユニット11Aに固定したこと
の確認を必ず行なうことができる。
【0039】締結工具30の爪部34が締め具係着部
31から突き出ている長さbがボルト21の工具係着部
21Eの長さaより小であると(図10(B))、締結
工具30をボルト21に装着したとき、爪部34がボル
ト21の脆弱係合部21Fに係合するに至らない段階
で、締結工具30によるボルト21の螺動操作が可能に
なってしまう。この場合には、締結工具30によりボル
ト21を螺合操作している過程で、締結工具30からボ
ルト21の全体を脱落してしまう虞れがある。このこと
は、特に、上記で建物ユニット11の柱頭14Aに突
出状態で取着されているボルト21に対し、締結工具3
0の爪部34をボルト21の脆弱係合部12Fに係合せ
しめるようにきちんと装着しない状態で、締結工具30
の締め具係着部31をボルト21の工具係着部21Eに
係着して該ボルト21を柱頭14Aから外すように操作
した後、該ボルト21を柱頭14Aから柱14内に落下
させてしまうことにつながる。これに対し、本実施形態
では、締結工具30の爪部34が締め具係着部31から
突き出ている長さbを、ボルト21の工具係着部21E
の長さaより大としたから(図10(A))、締結工具
30をボルト21に装着したとき、締結工具30の締め
具係着部31がボルト21の工具係着部21Eに係着す
る前段階で、爪部34が必ずボルト21の係合部21F
に係合するものとなる。従って、本実施形態では、締結
工具30の締め具係着部31がボルト21の工具係着部
21Eに係着してボルト21を螺合操作する過程では、
締結工具30の爪部34が必ずボルト21の脆弱係合部
21Fに係合して、締結工具30からボルト21の全体
を脱落せしめることがない。
【0040】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、ね
じ状締め具をナットにて構成し、下部構造体に設けてお
くねじ状受け具をボルトにて構成するものであっても良
い。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、建物ユニ
ットの柱をねじ状締め具により下部構造体に固定したこ
との確認性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はユニット建物の据付け過程を示す模式図
である。
【図2】図2は建物ユニットを示す模式図である。
【図3】図3は柱の固定構造を示す模式図である。
【図4】図4は柱の固定手順を示す模式図である。
【図5】図5はボルトの柱頭への取着状態を示す模式図
である。
【図6】図6はボルトによる建物ユニットの固定構造を
示す模式図である。
【図7】図7は締結工具を示す模式図である。
【図8】図8はボルトを示す模式図である。
【図9】図9は締結工具の使用状態を示す模式図であ
る。
【図10】図10は締結工具の爪部の機能を示す模式図
である。
【符号の説明】
11 建物ユニット 11A 下階建物ユニット(下部構造体) 12 基礎(下部構造体) 14 柱 14A 柱頭 21 ボルト(ねじ状締め具) 21A ねじ本体 21E 工具係着部 21F 脆弱係合部 30 締結工具 31 締め具係着部 32 操作部 33 軸部 34 爪部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部構造体の上に建物ユニットを搭載
    し、建物ユニットの柱内に挿入したねじ状締め具のねじ
    本体を下部構造体に設けてあるねじ状受け具に螺合操作
    し、建物ユニットの柱を下部構造体に固定するに際して
    用いられる柱の締結工具において、 ねじ状締め具のねじ本体に付加した工具係着部に係着し
    て柱内に挿入される締め具係着部と、該柱外にあって締
    め具係着部を回動操作する操作部と、締め具係着部と操
    作部との間に延在する軸部とを有するとともに、 ねじ状締め具回りの工具係着部側からねじ本体側寄りへ
    と装着され、工具係着部よりねじ本体側寄りの下部に設
    けた係合部に係合して該工具係着部回りを挟持する爪部
    を有し、 上記爪部は、ねじ状締め具回りを工具係着部側からねじ
    本体側へ向かう一方向にだけ装着可能とされ、 前記ねじ状締め具は、上記爪部が係合する係合部とねじ
    本体との間に一定トルクにより破断する脆弱部を備えて
    なることを特徴とする柱の締結工具。
  2. 【請求項2】 前記ねじ状締め具が、前記螺合操作前に
    予め柱頭から突出する状態で該柱頭に取着されてなる請
    求項1記載の柱の締結工具。
  3. 【請求項3】 前記爪部が、締め具係着部から、ねじ状
    締め具の工具係着部長さ以上の長さ突き出るように設け
    られてなる請求項1又は2記載の柱締結工具。
  4. 【請求項4】 前記ねじ状締め具がボルトであり、その
    ねじ本体が頭部とおねじ部とを備えてなる請求項1又は
    2記載の柱締結工具。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載の締結工具を用いる
    柱の締結方法において、 ねじ状締め具の工具係着部に締め具係着部を係着すると
    ともに、ねじ状締め具の係合部に爪部を係合し、 上記締め具係着部を柱内に挿入し、 柱内で、上記締め具係着部に係着されるとともに、上記
    爪部に係合せしめられているねじ状締め具を、操作部に
    よる締め具係着部の回動操作により、下部構造体に螺合
    し、 上記ねじ状締め具の螺合過程で、一定トルクに達したと
    き、ねじ状締め部の脆弱部を破断せしめ、 上記ねじ状締め具の破断によりねじ本体側から切り離さ
    れた工具係着部回りを爪部により挟持して柱外に取出す
    ことを特徴とする柱の締結方法。
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