JPH109262A - 直線運動ステージの鋼球ガイド溝加工方法およびその装置 - Google Patents
直線運動ステージの鋼球ガイド溝加工方法およびその装置Info
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Abstract
できる直線運動運動ステージの鋼球ガイド溝加工方法、
その装置を提供すること。 【解決手段】 直線運動ステージの不動部材である下板
2と可動部材である上板3とをガイドレール部4,5を
向かい合わせてワーク保持体21の凹部25に挿入し、
押圧手段31、押し付け手段32で下板2と上板3を固
定状態の位置関係とする。そして、ガイドレール部間に
放電加工用のワイヤを挿通し、ワーク保持体21を二次
元運動装置で水平面において二次元運動させ、ガイドレ
ール部4,5の対向面に鋼球を介入するガイド溝を放電
加工で形成する。
Description
可動部材が直線運動する直線運動ステージのガイドレー
ル部に鋼球のガイド溝を加工するための方法、およびそ
の方法を実施するために使用する装置に関する。
物等を正確に直線運動させるための装置として直線運動
ステージが使用されている。この直線運動ステージは、
不動部材である下板に対して可動部材である上板がころ
軸受け手段を構成する鋼球を介して直線運動自在に載置
され、上板に研究器具や研究対象物等を固定するものと
なっている。従来の直線運動ステージでは、鋼球ガイド
溝が形成されたガイドレール部材を上板の下面に間隔を
開けて2個取り付け、これらのガイドレール部材の間に
配置された下板の鋼球ガイド溝とガイドレール部材の鋼
球ガイド溝とを横方向に対向させて両ガイド溝間に鋼球
を介入させている。
なくとも上板、下板、ガイドレール部材の4部材が必要
となり、構造の複雑化、組立作業の煩雑化の問題が生じ
るため、これを解決した直線運動ステージとして、上板
と下板の両方に互いに対向するガイドレール部を設け、
これらのガイドレール部に形成したガイド溝に鋼球を介
入したものが知られている。この直線運動ステージで
は、ガイドレール部同士の対向面にガイド溝を形成する
ために、上板と下板ごとにガイド溝加工を行っていた。
板に対して上板が正確かつ円滑に移動することが要求さ
れる精密装置であるため、鋼球に対する両方のガイド溝
の形状や位置関係は高度の精度となっていることが必要
である。しかし、上述の直線運動ステージでは、上板、
下板ごとに行われる加工で形成される両方のガイド溝を
鋼球との関係で高精度の形状、位置関係にすることは難
しかった。
ガイド溝を高度の精度にできる直線運動ステージの鋼球
ガイド溝加工方法、およびこのガイド溝加工方法を実施
するために使用する装置を提供するところにある。
本発明に係る直線運動ステージの鋼球ガイド溝加工方法
は、不動部材と、この不動部材と共に直線運動ステージ
を構成する可動部材とを、これらの不動部材と可動部材
とに設けられて不動部材に対する可動部材の直線運動を
案内するガイドレール部同士を向かい合わせた固定状態
の位置関係とし、ガイドレール部同士の間に挿通させた
ワイヤを放電加工の一方の電極とし不動部材および可動
部材を他方の電極としながら、このワイヤに対して不動
部材および可動部材を前記固定状態の位置関係を維持し
たままワイヤの延び方向と直角の平面において二次元運
動させることにより、ガイドレール部同士の対向面にこ
れらのガイドレール部間に介入される鋼球のガイド溝を
放電加工で形成することを特徴とするものである。
材は固定状態の位置関係を維持したままワイヤの延び方
向と直角の平面において二次元運動するため、この二次
元運動を鋼球の大きさと対応させることにより、放電加
工でガイドレール部同士の対向面に形成される2個のガ
イド溝の形状や位置関係は、鋼球との関係で高度の精度
のものとなる。このため、2個のガイド溝と鋼球とによ
って構成されるころ軸受け手段は、不動部材に対して可
動部材を正確かつ円滑に直線運動させることができるも
のとなる。
の関係、言い換えると上下板でもよく、あるいは左右の
関係、言い換えると2個の側板でもよい。
もよく、あるいはブロック状の部材でもよく、その形状
は任意である。
く、あるいはガイド溝に潤滑油溜め用の窪み部を設ける
ようにした複雑な二次元運動でもよい。
イドレール部間に介入される鋼球のガイド溝を放電加工
で形成した後、ガイド溝をホーニング加工で仕上げる場
合には、不動部材と可動部材との固定状態の前記位置関
係を維持したままホーニング加工することが好ましい。
ド溝同士の位置関係がホーニング加工にそのまま持ち込
まれることになり、ホーニング加工で仕上げられたガイ
ド溝は高精度のものとなる。
ド溝加工装置は、不動部材と、この不動部材と共に直線
運動ステージを構成する可動部材とを、これらの不動部
材と可動部材とに設けられて不動部材に対する可動部材
の直線運動を案内するガイドレール部同士を向かい合わ
せた状態で挿入する凹部が設けられているとともに、こ
の凹部の底部に前記ガイドレール部間に挿通させた放電
加工用のワイヤを貫通させる孔が形成されたワーク保持
体と、このワーク保持体をワイヤの延び方向と直角の平
面において二次元運動させる二次元運動装置と、不動部
材と可動部材との間に介入され、これらの不動部材と可
動部材とを互いに離反する方向に押圧して凹部の対向す
る内壁に押し付ける押し付け手段と、を備えていること
を特徴とするものである。
材とをワーク保持体の凹部に挿入して押し付け手段でこ
れらの不動部材と可動部材を凹部の対向する内壁に押し
付けると、不動部材と可動部材は固定状態の位置関係と
なり、これにより二次元運動装置でワーク保持体を二次
元運動させると、ワイヤによる放電加工でガイドレール
部同士の対向面に鋼球のガイド溝が形成される。
を固定状態の位置関係とするためには、ワーク保持体の
凹部に不動部材と可動部材とを挿入して押し付け手段で
凹部の対向する内壁に押し付ける作業だけを行えばよい
ため、作業の容易化と装置の構造の簡単化とを達成でき
る。
ックのものでもよく、あるいは複数の部材の組み合わせ
で形成してもよい。
部材、可動部材の幅寸法と正確に一致していてもよく、
あるいは不動部材、可動部材の幅寸法よりも大きくても
よい。
可動部材の幅寸法よりも大きい場合には、ワーク保持体
には、前記凹部に挿入された不動部材と可動部材を幅方
向の一方側から他方側に押圧してこれらの不動部材と可
動部材を凹部の内壁に押し付けるための押圧手段が設け
られことになる。
れらの不動部材と可動部材とを互いに離反する方向に押
圧してワーク保持体の凹部の対向する内壁に押し付ける
ための前記押し付け手段は、例えば楔状部材等の一部品
からなるものでもよく、あるいは二部品等の複数部品か
らなるものでもよい。
ねじ軸部材と、このねじ軸部材が螺入されるナット部材
とを含んで構成され、ねじ軸部材にはねじ軸部材螺進方
向に先細りとなったテーパ部が形成されているととも
に、ナット部材にはねじ軸部材螺進方向に延びる割り溝
が形成されている。
ナット部材に螺入して螺進させると、テーパ部からナッ
ト部材は押し広げ力を受けて割り溝により拡開変形する
ため、ナット部材は不動部材と可動部材とを互いに離反
する方向に押圧してこれらをワーク保持体の凹部の対向
する内壁に押し付けることになる。そして、ねじ軸部材
の螺進量の調整によって押し付け力を適正な大きさにで
きる。
に基づいて説明する。初めに直線運動ステージを説明す
る。図1は、直線運動ステージ1の全体図であり、図2
は、この直線運動ステージ1を構成する主要部材の分解
図である。
ブル等に固定されて不動部材となる下板2と、この下板
2に対して直線運動自在の可動部材になっている上板3
とを含んで構成され、下板2の上面と上板3の下面には
上板3の直線運動方向に延びる各二条のガイドレール部
4,5が突設されている。下板2のガイドレール部4と
上板3のガイドレール部5は下板2、上板3の幅方向に
向かい合い、図2の通り、これらのガイドレール部4,
5同士の対向面にはガイド溝6が形成され、これらのガ
イド溝6間に鋼球7が介入されている。ガイドレール部
4,5の両端面には押さえねじ8が螺入されるねじ穴9
が設けられ、ねじ穴9に螺入された押さえねじ9の大径
頭部によって鋼球7がガイドレール部4,5の端部から
抜け落ちるのを防止されている。
ル部4,5の長さ方向に延びている2本のコイルばね1
0が配設され、これらのコイルばね10の一端は下板2
に、他端は上板3にそれぞれ結合されているため、コイ
ルばね10が自然長より延びていると、下板2に対して
上板3がコイルばね10のばね力で直線運動するように
なっている。
ット11を介してねじ式送り手段12が取り付けられ、
このねじ式送り手段12は、回転つまみ13を正回転、
逆回転すると、上板3の受圧部材14に当接しているス
ピンドル15がねじ式送り機構によって前進、後退する
ようになっているものである。下板2の側面にはストッ
パプレート16が固定され、上板3の側面にはストッパ
ねじ17の先端のねじ軸部が螺入される図3のねじ穴1
8が設けられ、このねじ軸部をワッシャ19およびスト
ッパプレート16の長孔16Aに挿入した後、ねじ穴1
8に螺入し、さらにストッパねじ17を最後まで締め付
けると、ストッパねじ17の頭部で押圧されるワッシャ
19とストッパプレート16との摩擦力により、下板2
に対して上板3はその位置で固定状態となる。
てから回転つまみ13を正回転すると、スピンドル15
の前進で上板3はコイルばね10を伸張させながら下板
2に対して前進し、一方、回転つまみ13を逆回転する
と、スピンドル15の後退に伴って上板3はコイルばね
10の戻りばね力で下板2に対して後退し、下板2に対
して上板3が所望の位置に達したとき、ストッパねじ1
7を締め付けると、その位置で上板3を固定できる。こ
のため、上板3の上面に形成されているボルト孔20を
利用して上板2に研究器具や研究対象物等をボルトで取
り付けておくと、この研究器具や研究対象物等を回転つ
まみ13の目盛り13Aで表示される移動距離分だけ移
動させた後に、その位置に停止させることができる。
は、前記ガイドレール部4,5のガイド溝6間に介入さ
れている鋼球7が転動することにより行われ、このた
め、これらのガイド溝6の鋼球7に対する精度が上板3
の直線運動精度に影響する重要な要素となっている。
ル部4,5にガイド溝6を形成するための加工方法、お
よびこの加工方法を実施するために使用する装置を示し
ている。図3の状態になるまでの間に、下板2および上
板3は板状素材からフライス加工によりガイドレール部
4,5を有する形状に成形されているとともに、ボール
盤による孔明け加工、ねじ切り加工により前記ねじ穴
9、ボルト孔20が形成されており、さらに、下板2、
上板3には焼き入れ、表面研削加工、表面塗装処理が施
されている。
部4,5に放電加工でガイド溝6を形成するときに使用
するワーク保持体21が示されている。このワーク保持
体21は、底盤22と、底盤22に結合された本体23
と、本体23上に2個固定された受け台24とを含んで
構成され、本体23には図6の通り上下面まで達する貫
通孔23Aが設けられ、この貫通孔23Aと対応する底
盤22の箇所には窪み部22Aが形成されている。これ
らの貫通孔23Aと窪み部22Aとにより、ワーク保持
体21にはワークである下板2、上板3を縦にして(言
い換えると、ガイドレール部4,5の長手方向を上下方
向にして)挿入するための平面細長四角形の凹部25が
形成されていることになる。
板2、上板3の幅寸法W2よりも少し大きい。また、凹
部25の幅方向と直角の奥行き寸法T1は、下板2と上
板3とが所定の隙間分開けて対向しているときの下板2
と上板3との厚さ方向の合計寸法(言い換えると、直線
運動ステージ1の厚さ寸法)T2と同じである。そし
て、前記2個の受け台24は凹部25に両側に配置さ
れ、また、図6に示す通り、ワーク保持体21の底部に
は孔26が形成されている。
1の側面には押しねじ27を螺入するねじ孔28が形成
され、このねじ孔28の底部には凹部25まで達してス
ペーサ29が挿入される小孔30が穿設されている。こ
れらの押しねじ27とスペーサ29は、凹部25に挿入
された下板2と上板3とをこれらの幅方向の一方側から
他方側へ押圧して下板2、上板3を凹部25の内壁に押
し付ける押圧手段31を構成するものとなっている。
に離反する方向に押圧してこれらを凹部25の対向する
2つの内壁に押し付けるための図4で示す押し付け手段
32も使用される。この押し付け手段32は、ねじ軸部
材33と、ねじ軸部材33が螺入される細長四角状のナ
ット部材34とからなり、ねじ軸部材33の首部はねじ
軸部材33の螺進方向に先細りとなったテーパ部33A
となっており、ナット部材34にはナット部材34の長
手方向、すなわちねじ軸部材33の螺進方向に延びる割
り溝34Aが形成されている。ナット部材34に螺入さ
せたねじ軸部材33を六角レンチ等の工具で螺進させる
と、テーパ部33Aから受ける押し広げ力によりナット
部材34は割り溝34Aから拡開変形する下板2と上板
3をワーク保持体21に保持させるためには、下板2と
上板3を密着させて凹部25に挿入し、押しねじ27と
スペーサ29からなる押圧手段31で下板2、上板3を
凹部25の幅方向の内壁に押し付けて位置決めする。ま
た、図3で示されている通り、ねじ軸部材33を螺入し
た2個のナット部材34を下板2と上板3との間、具体
的には、上板3の2個のガイドレール部5の中間に形成
された凸条部3Aの両側に挿入し、工具の回転操作によ
るねじ軸部材33の螺進でナット部材34を拡開変形さ
せることにより、下板2と上板3とをナット部材34で
互いに離反する方向に押圧して凹部25の対向する2つ
の内壁に押し付ける。
ール部材4,5同士が下板2、上板3の幅方向に向かい
合わせられた固定状態の位置関係となってワーク保持体
21の凹部25に保持されたことになり、この位置関係
は、下板2や上板3等によって直線運動ステージ1が組
み立てられたときにおける下板2と上板3との正しい位
置関係である。
電板35を下板2、上板3と前記受け台24との間に架
け渡す作業を行う。この作業は、各通電板35の両端に
設けられている孔に止めねじ36を挿入し、下板2、上
板3側の止めねじ36をこれらの下板2、上板3に予め
形成されている前記ねじ穴9に螺入するとともに、受け
台24側の止めねじ26をこの受け台24に形成されて
いるねじ穴37に螺入することにより行う。これによ
り、下板2および上板3が前述の通り表面塗装さされ、
この結果、下板2と上板3の表面が非導電状態になって
いても、下板2、上板3とワーク保持体21との間は通
電板35と止めねじ36とを介して導電状態となる。
挿入セットされたワーク保持体21は、図6で示す二次
元運動装置38の上面に固定される。この二元運動装置
38はワーク保持体21を水平面において二次元運動さ
せるためのものであり、上下に積み重ねられた第1、第
2運動手段39、40からなる。これらの運動手段3
9,40は、下側の基板41と、上側の運動板42とを
備えており、運動板42は基板41に対してモータや送
りねじ機構等からなる駆動手段43で前進、後退する。
第1運動手段39の運動板42と第2運動手段40の運
動板42との運動方向は水平面で直角をなす二方向であ
り、第1運動手段39の運動板42の上に第2運動手段
40の基板41が固定されているため、第1、第2運動
手段39,40の駆動手段43を制御装置で制御しなが
ら駆動させることにより、ワーク保持体21、言い換え
るとワーク保持体21に固定状態で保持された下板2、
上板3を水平面で二次元運動させることができる。
電加工装置の作業テーブル44にセットする。このセッ
ト後、放電加工装置の放電加工用のワイヤ45を繰り出
しリールから繰り出して下板2のガイドレール部材4と
上板3のガイドレール部5との間に上下に挿通し、さら
にワイヤ45をワーク保持体21の底部に形成されてい
る前記孔26、二次元運動装置38の各構成部材に形成
されている孔46、作業テーブル44に形成されている
孔47に挿通し、その先端を巻き取りリールに巻き付け
る。そして、ワイヤ45にテンション機構で張力を与え
る。
ド溝6を放電加工で形成する作業を始める。この放電加
工作業は、ワイヤ45を一方の電極とし、下板2および
上板3に前記通電板35等を介して接続されたワーク保
持体21を他方の電極として行われ、ワイヤ45を自動
送りしながらワイヤ45の周辺に加工液を供給し、ま
た、二次元運動装置38でワーク保持体21を二次元運
動させる。
ガイドレール部4と上板3のガイドレール部5との対向
面には、二次元運動装置38による二次元運動と対応し
た形状のガイド溝6が形成されることになる。これらの
ガイド溝6はガイド溝6間に介入される前記鋼球7と対
応した大きさとされるとともに、鋼球6に供給する潤滑
油を溜めるための窪み部6Aを備えたものとされる。こ
のような複雑な形状のガイド溝6は、二次元運動装置3
8の2個の駆動手段43を制御装置で数値制御駆動する
ことにより正確に加工される。なお、図5に示されてい
る通り、通電板35、止めねじ36がワイヤ45による
加工領域に突出している場合には、通電板35、止めね
じ36を切除しながらガイド溝6の加工を行う。
加工は、各1個の下板2、上板3に2個設けられている
ガイドレール部4,5ごとにワイヤ45をセットし直し
て行う。放電加工装置に2本のワイヤが設けられていれ
ばこれらを同時加工してもよい。また、ワーク保持体を
大型とし、この大型ワーク保持体に複数の凹部25を設
けることにより、各1個の組み合わせで一組とされた下
板2と上板3との複数組を1個のワーク保持体に保持さ
せ、1本または複数本のワイヤが設けられた放電加工装
置でガイド溝加工するようにしてもよい。
は通電板35をそのまま残して、ワーク保持体21の凹
部25に挿入された下板2と上板3とを前記固定状態の
位置関係に維持したまま、ワーク保持体21を図7で示
すホーニング盤にセットする。そして、ホーニング盤の
回転する加工ヘッド48をガイドレール部4,5のガイ
ド溝6間に挿入してガイド溝6を仕上げ加工する。
保持体21の凹部25に挿入された下板2と上板3は、
ガイドレール部4,5同士を向かい合わせた固定状態の
位置関係を維持したまま水平面において二次元運動する
ため、この二次元運動の大きさを鋼球7の大きさと対応
させることにより、放電加工でガイドレール部4,5同
士の対向面に形成される2個のガイド溝6の形状や位置
関係を鋼球7との関係で要求されている高度の精度のも
のとすることができ、このため、2個のガイド溝6と鋼
球7とによって構成される直線運動ステージ1のころ軸
受け手段を不動部材である下板2に対して可動部材であ
る上板3を正確な精度で円滑に直線運動させることがで
きるものとなる。
ガイドレール部4,5同士の対向面にガイド溝6を放電
加工で形成した後にガイド溝6をホーニング盤で仕上げ
るとき、放電加工終了時の下板2と上板3との固定状態
の位置関係を維持したままホーニング加工するようにし
たため、放電加工終了時のガイド溝6同士の位置関係が
ホーニング加工にそのまま持ち込まれることになり、こ
のため、ホーニング加工で仕上げられたガイド溝6は高
精度のものとなる。
定状態の位置関係とするためには、ワーク保持体21の
凹部25に下板2、上板3を挿入して押圧手段31でこ
れらの下板2、上板3を凹部25の幅方向に押し付け位
置決めするとともに、ねじ軸部33とナット部材34と
からなる押し付け手段32で下板2、上板3を互いに離
反する方向に押圧してこれらの下板2、上板3を凹部2
5の対向する内壁に押し付ければよいため、作業を容易
に行え、また、凹部25を有するワーク保持体21の他
に押圧手段31と押し付け手段32とを用意すればよい
ため、装置の構造の簡単化、製作の容易化を実現でき
る。
Aを備えたねじ軸部材33と、割り溝34Aが形成され
たナット部材34とからなるため、ねじ軸部材33をナ
ット部材34に螺入して螺進させることにより、ナット
部材34の拡開変形で下板2、上板3を凹部25の対向
する内壁に確実に押し付けることができるとともに、ね
じ軸部材33の螺進量の調整でこの押し付け力を適正な
大きさに設定できる。
を固定状態の位置関係にして放電加工でガイドレール部
同士の対向面に鋼球のガイド溝を形成するようにしたた
め、この加工で得られるガイド溝は高精度のものとな
る。
である。
部に挿入される前のワーク保持体を示す斜視図である。
ット部材を示す正面図である。
板を挿入した後を示す一部拡大の平面図である。
電加工装置の作業テーブルにセットした状態を示す一部
断面の正面図である。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 不動部材と、この不動部材と共に直線運
動ステージを構成する可動部材とを、これらの不動部材
と可動部材とに設けられて不動部材に対する可動部材の
直線運動を案内するガイドレール部同士を向かい合わせ
た固定状態の位置関係とし、前記ガイドレール部同士の
間に挿通させたワイヤを放電加工の一方の電極とし前記
不動部材および前記可動部材を他方の電極としながら、
このワイヤに対して前記不動部材および前記可動部材を
前記固定状態の位置関係を維持したまま前記ワイヤの延
び方向と直角の平面において二次元運動させることによ
り、前記ガイドレール部同士の対向面にこれらのガイド
レール部間に介入される鋼球のガイド溝を放電加工で形
成することを特徴とする直線運動ステージの鋼球ガイド
溝加工方法。 - 【請求項2】 請求項1の記載のガイド溝形成作業終了
後、前記不動部材と前記可動部材との前記固定状態の位
置関係を維持したまま、前記ガイド溝をホーニング加工
することを特徴とする直線運動ステージの鋼球ガイド溝
加工方法。 - 【請求項3】 不動部材と、この不動部材と共に直線運
動ステージを構成する可動部材とを、これらの不動部材
と可動部材とに設けられて不動部材に対する可動部材の
直線運動を案内するガイドレール部同士を向かい合わせ
た状態で挿入する凹部が設けられているとともに、この
凹部の底部に前記ガイドレール部間に挿通させた放電加
工用のワイヤを貫通させる孔が形成されたワーク保持体
と、 このワーク保持体を前記ワイヤの延び方向と直角の平面
において二次元運動させる二次元運動装置と、 前記不動部材と前記可動部材との間に介入され、これら
の不動部材と可動部材とを互いに離反する方向に押圧し
て前記凹部の対向する内壁に押し付ける押し付け手段
と、 を備えていることを特徴とする直線運動ステージの鋼球
ガイド溝加工装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の直線運動ステージの鋼
球ガイド溝加工装置において、前記凹部の幅寸法は前記
不動部材、可動部材の幅寸法よりも大きく、前記凹部に
挿入されたこれらの不動部材、可動部材を幅方向の一方
側から他方側に押圧して前記凹部の内壁に押し付ける押
圧手段を備えていることを特徴とする直線運動ステージ
の鋼球ガイド溝加工装置。 - 【請求項5】 請求項3または4に記載の直線運動ステ
ージの鋼球ガイド溝加工装置において、前記押し付け手
段は、ねじ軸部材と、このねじ軸部材が螺入されるナッ
ト部材とを含んで構成され、前記ねじ軸部材にはねじ軸
部材螺進方向に先細りとなったテーパ部が形成されてい
るとともに、前記ナット部材にはねじ軸部材螺進方向に
延びる割り溝が形成されていることを特徴とする直線運
動ステージの鋼球ガイド溝加工装置。
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