JPH1093381A - 弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置

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JPH1093381A
JPH1093381A JP8245188A JP24518896A JPH1093381A JP H1093381 A JPH1093381 A JP H1093381A JP 8245188 A JP8245188 A JP 8245188A JP 24518896 A JP24518896 A JP 24518896A JP H1093381 A JPH1093381 A JP H1093381A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SAWチップのアース側電極とパッケージ材
のアース電極との間に存在する残留インダクタンスの影
響及びパッケージ材のアース電極における残留インダク
タンスの影響を低減して通過帯域外減衰量の増大を図る
ことができる小型かつ安価な弾性表面波装置を得る。 【解決手段】 表面波基板10上に第1,第2の縦結合
型共振子フィルタ11,12を構成してなり、各縦結合
型共振子フィルタにおいて、中央のIDT16または2
3の両側に配置された反射器に隣接するIDT17,1
8,24,25のグランド側電極が、少なくとも2本の
ボンディングワイヤー34d,34eまたは34g,3
4hにより、パッケージの同一層内に形成された異なる
グランド電極33A,33Gまたは33C,33Dに接
続されている弾性表面波装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波装置に
関し、特に、SAWチップを多層基板を用いたパッケー
ジに収納してなる弾性表面波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、弾性表面波装置においては、SA
Wチップを収納するためのパッケージング材として金属
製のハーメチックシールケースが用いられていた。しか
しながら、ハーメチックシールケースを用いた弾性表面
波装置では、ハーメチックシールケースからリード端子
が引き出されている構成を有するため、そのままでは表
面実装ができなかった。
【0003】そこで、表面実装を可能とするために、パ
ッケージ材の一部に多層基板を用いた弾性表面波フィル
タ装置が提案されている(例えば、特開平4−2635
09号公報など)。
【0004】従来のSAWフィルタチップをパッケージ
内に収納してなるSAW装置では、配線作業の簡略化を
果たすために、入力側及び出力側インターデジタルトラ
ンスデューサ(IDT)のアース側電極は、パッケージ
材のアース電極に共通接続されていた。
【0005】しかしながら、上記のような構成では、十
分な通過帯域外減衰量が得られなかった。これを、図1
を参照して説明する。図1は、従来の弾性表面波装置に
おけるボンディングワイヤー及びパッケージ材に形成さ
れたアース電極によるインダクタンスの影響を説明する
ための略図的等価回路図である。SAWフィルタチップ
1が、入力端2と出力端3との間に接続されている。入
力端2と、SAWフィルタチップ1との間には、パッケ
ージ材に形成された入力電極によるインダクタンスL1
と、パッケージ材の入力電極とSAWフィルタチップ1
の入力側IDTのホット側電極とに接続されたボンディ
ングワイヤーのインダクタンスL2 とが構成される。他
方、SAWフィルタチップ1と、出力端3との間には、
SAWフィルタチップ1の出力側IDTのホット側電極
とパッケージ材に形成された出力側電極とを接続してい
るボンディングワイヤーのインダクタンスL3 と、該出
力電極のインダクタンスL4 とが存在する。
【0006】他方、アース側については、実装に際して
の端子数を減らして実装作業を容易とするために、入力
側IDT及び出力側IDTのアース側電極は、パッケー
ジ材の同一アースパターンに共通接続されていた。すな
わち、SAWフィルタチップ1の入力側IDTのアース
側電極が、パッケージ材のアースパターンにボンディン
グワイヤーにより接続されており、該ボンディングワイ
ヤーによるインダクタンスL5 が入力側IDTのアース
側電極とパッケージ材のアースパターンとの間に挿入さ
れていた。同様に、出力側IDTのアース側電極と、パ
ッケージ材の上記アースパターンとの間のボンディング
ワイヤーによりインダクタンスL6 が構成されていた。
インダクタンスL7 は、パッケージ材に形成されたアー
スパターンのインダクタンス分である。
【0007】上述した従来の弾性表面波装置では、アー
ス側における上記ボンディングワイヤーによるインダク
タンスL5 ,L6 及びパッケージ材に形成されたアース
パターンのインダクタンスL7 の影響により通過帯域外
の減衰量が十分に大きくならなかった。
【0008】そこで、特開平4−263509号公報に
記載の弾性表面波装置では、多層基板を用いたパッケー
ジ材にSAWフィルタチップを収納してなる構成におい
て、SAWフィルタチップの入力側IDTのアース側電
極及び出力側IDTのアース側電極を、パッケージ材に
おいて異なる層上に形成されたアースパターンに接続す
ることにより、通過帯域外減衰量の増大が図られてい
る。すなわち、図2に示すように、この先行技術に記載
の弾性表面波装置では、SAWフィルタチップ1の入力
側IDTのアース側電極と、出力側IDTのアース側電
極とが、パッケージ材に形成された異なるアース電極に
電気的に接続されている。
【0009】入力側では、IDTのアース側電極とアー
ス電位との間に、ボンディングワイヤーによるインダク
タンスL8 と、パッケージに構成された第1のアース電
極による残留インダクタンスL9 とが挿入されている。
他方、出力側においては、IDTのアース側電極と、ア
ース電位との間に、ボンディングワイヤーによるインダ
クタンスL10と、パッケージ材に形成された第2のアー
ス電極によるインダクタンスL11とが挿入されている。
【0010】このように、入力側と出力側においてアー
ス電位との間の上記インダクタンスを完全に分離するこ
とにより、通過帯域外減衰量の劣化が抑制される旨が記
載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】近年、弾性表面波装置
の高機能化が進み、例えば、1つのパッケージに異なる
通過帯域特性を有する複数のSAWフィルタを収納して
なる弾性表面波装置が提案されている。このような構成
において、複数のSAWフィルタの入出力側のアース電
極を全て独立して引出し、パッケージに形成された各ア
ース電極に接続しようとすると、弾性表面波装置が大型
にならざるを得なくなる。
【0012】また、弾性表面波装置全体の寸法を小さく
しようとした場合、各SAWフィルタチップの入出力側
のアース電極をパッケージ材に形成された各アース電極
に個別に接続しようとすると、非常に微細な電極を形成
しなければならず、かつボンディングワイヤーによる接
続作業も非常に煩雑となり、コストが非常に高くつくだ
けでなく、良品率が低下するおそれもあった。
【0013】加えて、SAWフィルタの高周波数化が進
むに連れ、単に入力側のアース電極と、出力側のアース
電極とを独立させただけでは、残留インダクタンスの影
響が大きく、ノイズを抑制することが困難になるという
問題があった。
【0014】また、独立したアース電極をパッケージ材
に多数形成すると、パッケージのケースアースを外部に
引き出す経路が少なくなり、逆にケースアースが不十分
となり、弾性表面波装置のノイズが大きくなるという問
題もあった。
【0015】本発明の目的は、SAWチップのアース側
電極とパッケージ材のアース電極との間に存在する残留
インダクタンスの影響を低減して通過帯域外減衰量の増
大を図ることができ、特に高周波数側における通過帯域
外減衰量の劣化を抑制することができ、さらに小型かつ
安価な弾性表面波装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、表面波基板と、前記表面波基板に構成された3個の
インターデジタルトランスデューサと、前記3個のイン
ターデジタルトランスデューサが形成されている領域の
両側に形成された一対の反射器とを有する縦結合型共振
子フィルタチップが複数のグランド電極を有する多層パ
ッケージ内に収納されてなる弾性表面波装置において、
前記反射器に隣接する両側のインターデジタルトランス
デューサのグランド側電極が、少なくとも2本のボンデ
ィングワイヤーにより、パッケージの同一層内に形成さ
れた少なくとも2個の異なるグランド電極に接続されて
いることを特徴とする、弾性表面波装置である。
【0017】本発明の弾性表面波装置では、反射器に隣
接する両側のIDTのグランド側電極が、少なくとも2
本のボンディングワイヤーにより、パッケージ側の同一
層内に形成された少なくとも2個の異なるグランド電極
に接続されている。すなわち、入力側または出力側を構
成する上記反射器に隣接する両側のIDTのグランド側
電極が、少なくとも2本のボンディングワイヤーによ
り、パッケージに形成された2個の異なるグランド電極
に電気的に接続されていることを特徴とし、それによっ
て、縦結合型共振子フィルタチップのグランド電位に接
続される部分から外部のグランド電位に接続するパッケ
ージ部分に至るまでのグランド経路を増大させることに
より、アース側の残留インダクタンスの影響を低減し、
通過帯域外減衰量の増大、特に通過帯域の高周波数側に
おける帯域外減衰量の劣化を抑制したことに特徴を有す
る。
【0018】本発明において、上記少なくとも2本のボ
ンディングワイヤーは、反射器に隣接する両側のIDT
のグランド側電極に接続されるものであるが、この場
合、請求項2に記載のように、少なくとも2本のボンデ
ィングワイヤーは、両側のIDTのうち一方のIDTの
グランド側電極に接続されていてもよい。あるいは、上
記少なくとも2本のボンディングワイヤーは、反射器に
隣接するIDTのうち一方のIDTに接続された第1の
ボンディングワイヤーと、他方のIDTのグランド側電
極に接続された第2のボンディングワイヤーとを有する
ものであってもよい。
【0019】また、本発明の好ましい局面では、上記少
なくとも2本のボンディングワイヤーに加えて、反射器
に隣接する一方のIDTのグランド側電極に接続される
第3のボンディングワイヤーがさらに備えられ、上記少
なくとも2本のボンディングワイヤーのうちの1本のボ
ンディングワイヤーが、上記第3のボンディングワイヤ
ーが接続されているパッケージのグランド電極に接続さ
れている。
【0020】この場合には、第3のボンディングワイヤ
ーが接続されているIDTのグランド側電極と、第3の
ボンディングワイヤーが接続されているパッケージのグ
ランド電極とが、上記第3のボンディングワイヤーだけ
でなく、少なくとも2本のボンディングワイヤーのうち
の1本の上記ボンディングワイヤーによっても接続され
ることになり、それによって第3のボンディングワイヤ
ーが接続されているIDTのグランド側電極とパッケー
ジのグランド電極との間のグランド経路が大きくなる。
従って、通過帯域外減衰量、特に高周波数側における通
過帯域外減衰量の劣化をより効果的に抑制することがで
きる。
【0021】また、本発明の別の好ましい局面では、請
求項4に記載のように、上記少なくとも2本のボンディ
ングワイヤー、並びに必要に応じて上記第3のボンディ
ングワイヤーに加えて、中央のIDTのグランド側電極
に接続される第4のボンディングワイヤーがさらに備え
られる。この場合、少なくとも2本のボンディングワイ
ヤーのうちの1本のボンディングワイヤーが、第4のボ
ンディングワイヤーが接続されているパッケージ側のグ
ランド電極に電気的に接続される。
【0022】第4のボンディングワイヤーにより、中央
のIDTのグランド側電極と、パッケージ側のグランド
電極とが電気的に接続され、かつ少なくとも2本の上記
ボンディングワイヤーのうちの1本のボンディングワイ
ヤーが、第4のボンディングワイヤーに接続されている
パッケージ側のグランド電極に電気的に接続されるの
で、パッケージのケースアースを外部に引き出す経路が
より一層増大され、従って、通過帯域外減衰量、特に高
周波数側における通過帯域外の減衰量の劣化をより一層
効果的に抑制することができる。
【0023】本発明のある特定的な局面では、上記縦結
合型共振子フィルタは、異なる通過帯域周波数特性を有
する2個の縦結合型共振子フィルタを有し、該2個の縦
結合型共振子フィルタの入力または出力が並列接続さ
れ、それぞれのグランド電極がボンディングワイヤーに
よりパッケージの同一層内で独立したグランド電極に接
続されている。このように、本発明にかかる弾性表面波
装置は、2個の縦結合型共振子フィルタを接続してなる
2段型の弾性表面波フィルタ装置に適用することがで
き、このような弾性表面波フィルタ装置における入出力
のアースを外部に引き出すパターンをある程度簡略化す
ることができ、かつケースアースの経路を増大させるこ
とにより、通過帯域外減衰量の劣化を抑制することが可
能とされている。
【0024】なお、上記2個の縦結合型共振子フィルタ
を用いた弾性表面波装置では、好ましくは、パッケージ
内に形成されたグランド電極が、パッケージ表面に形成
された少なくとも3個の外部電極にそれぞれ電気的に接
続され、それによってケースアースがより一層確実に確
保される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
弾性表面波装置の実施例を説明する。第1の実施例 図3は、本発明の一実施例にかかる弾性表面波装置の電
気的接続構造を説明するための模式的平面図であり、図
4は該弾性表面波装置の縦断面図である。
【0026】図3において、本実施例の弾性表面波装置
は、異なる通過帯域特性を有する第1,第2の縦結合型
共振子フィルタ11,12を有する。第1,第2の縦結
合型共振子フィルタ11,12は、表面波基板13上に
後述の種々の電極を形成することにより構成されてお
り、全体として単一のSAWフィルタチップ10を構成
している。
【0027】表面波基板13は、LiTaO3 、LiN
bO3 もしくは水晶などの圧電単結晶またはチタン酸ジ
ルコン酸鉛系圧電セラミックスのような圧電セラミック
スなどの圧電性材料よりなる基板で構成されている。も
っとも、表面波基板10は、アルミナなどの絶縁性基板
上にZnOなどの圧電薄膜を形成したものであってもよ
く、その場合には後述の各種電極は、圧電薄膜に接する
ように、すなわち、圧電薄膜上に、あるいは圧電薄膜と
絶縁性基板との間に形成される。
【0028】なお、第1,第2の縦結合型共振子フィル
タ11,12は、それぞれ、第1の縦結合型共振子フィ
ルタの通過帯域が860〜885MHz、第2の縦結合
型共振子フィルタの通過帯域は810〜828MHzと
なるように構成されているものである。
【0029】次に、表面波基板13に構成される各種電
極につき説明する。SAWフィルタチップ10の中央に
は、入力電極14が形成されている。入力電極14に、
インピーダンス整合用のIDT15を介して第1の縦結
合型共振子フィルタ11の中央のIDT16のホット側
電極が接続されている。
【0030】IDT16のアース側電極には、アース電
極ランド16aが接続されている。IDT16の両側に
は、IDT17,18が形成されており、IDT16〜
18が形成されている領域の表面波伝搬方向両側に反射
器19a,19bが配置されている。IDT17,18
のホット側電極は、表面波基板13上に形成された電極
パターンにより相互に電気的に接続されており、該電極
パターンの途中には、出力電極ランド20aが形成され
ている。
【0031】IDT17,18のホット側電極は、それ
ぞれ、アース電極ランド20b,20cに電気的に接続
されている。なお、第1の縦結合型共振子フィルタ11
においては、図3に示されているように、中央のIDT
16のアース側電極及びアース電極ランド16aは、上
記IDT17,18のホット側電極を共通接続している
電極パターン20dにより囲まれている。
【0032】第2の縦結合型共振子フィルタ12は、イ
ンピーダンス整合用共振子21,22を介して、入力電
極14に電気的に接続されている。もっとも、縦結合型
共振子フィルタ12では、中央のIDT23が出力側I
DTを構成しており、IDT23の両側に配置されたI
DT24,25が入力側IDTを構成している。IDT
23〜25の表面波伝搬方向両側には反射器26a,2
6bが形成されている。
【0033】IDT23のホット側電極は、表面波基板
上に形成された出力電極ランド27aに電気的に接続さ
れている。IDT23のアース電位に接続される電極は
アース電極ランド27bに接続されている。また、表面
波基板10上に形成されたアース電極ランド27cに、
両側のIDT24,25のアース側電極が共通接続され
ている。この場合、IDT24,25のアース側電極を
共通接続する電極パターン27dにより、上記出力電極
ランド27aが取り囲まれている。
【0034】また、IDT24,25のホット側電極
は、共通接続されて、前述した入力電極14に接続され
ている。この縦結合型共振子フィルタ12の出力側にお
いては、前述したアース電極ランド27bが、IDT2
4,25のホット側電極を接続している電極パターン2
7eにより取り囲まれている。
【0035】上記のように、SAWフィルタチップ10
は、表面波基板13上に上記各種電極を形成することに
より、入力電極14と、出力電極ランド20a,27a
とを有する2段の共振子フィルタを構成している。
【0036】本実施例の弾性表面波フィルタ装置では、
図4に示すように、上記SAWフィルタチップ10がパ
ッケージ30内に収納されている。パッケージ30は、
多層基板よりなるパッケージ材31と、金属よりなる蓋
材32とを有する。パッケージ材31は、例えば、セラ
ミック積層技術により構成されており、内部の複数の高
さ位置に、電極31a〜31cを有する。図4では略図
的に電極31a〜31cの高さ位置のみを示している
が、電極31a〜31cは、様々なパターンを有するよ
うに形成されている。また、電極31aはアースパター
ンであり、両端において外部電極31d,31eに接続
されている。電極31bは、後述の図3に示されている
電極33A〜33Hの内、アース電極を示している。
【0037】図3に戻り、SAWフィルタチップ10
と、パッケージ30に構成されたアース電極とのボンデ
ィングワイヤーによる電気的接続構造を説明する。図3
のSAWフィルタチップ10の側方に示す電極33A〜
33Hは、それぞれ、パッケージ材の同一層に形成され
た電極であり、電極33Bが入力電極、電極33F,3
3Hが出力電極、その他がアース電極33A,33C,
33D,33E,33Gである。
【0038】弾性表面波フィルタチップ10の入力電極
14は、パッケージ材に形成さた入力電極33Bにボン
ディングワイヤー34aにより電気的に接続されてい
る。また、パッケージ材の出力電極33Fには、出力電
極ランド20aがボンディングワイヤー34bにより接
続されている。出力電極ランド33Hは、ボンディング
ワイヤー34cにより第2の縦結合型共振子フィルタ1
2の出力電極ランド27aに電気的に接続されている。
【0039】他方、第1の縦結合型共振子フィルタ11
の反射器に隣接する両側のIDT17,18のうち、I
DT17のアース側電極は上記アース電極ランド20b
に接続されているが、アース電極ランド20bは、2本
のボンディングワイヤー34d,34eによりアース電
極33A,33Gに電気的に接続されている。さらに、
IDT18のアース側電極に接続されたアース電極ラン
ド20cがボンディングワイヤー34fによりアース電
極33Gに接続されている。
【0040】すなわち、IDT17,18のアース側電
極は、ボンディングワイヤー34d,34e,34fに
よりパッケージ材に形成されたアース電極33Aまたは
33Gに接続されているが、ここでは、ボンディングワ
イヤー34d,34eが本発明における少なくとも2本
のボンディングワイヤーに相当し、従って、少なくとも
2本のボンディングワイヤー34d,34eが、異なる
アース電極33A,33Gに接続されている。また、第
3のボンディングワイヤー34fが、さらにアース電極
ランド20cと、アース電極33Gに接続されている。
【0041】なお、中央のIDT16のホット側電極に
接続されたアース電極ランド16aは、ボンディングワ
イヤー34jによりアース電極33Eに接続される。ア
ース電極33A,33Bは、パッケージの異なる層に形
成されたアースパターンで電気的に接続されている。
【0042】他方、第2の縦結合型共振子フィルタ12
では、反射器に隣接するIDT24,25のアース電位
に接続される電極はアース電極ランド27cに接続され
ているが、アース電極ランド27cは、ボンディングワ
イヤー34g,34hによりアース電極33C,33D
に接続されている。すなわち、少なくとも2本のボンデ
ィングワイヤー34g,34hが、異なるアース電極3
3C,33Dに接続されている。さらに、第4のボンデ
ィングワイヤーとして、ボンディングワイヤー34iが
アース電極ランド27bとアース電極33Cとの間に接
続されている。
【0043】図5は、図3及び図4に示した本実施例の
弾性表面波フィルタ装置における第1の縦結合型共振子
フィルタ11の通過帯域内外の周波数振幅特性を示し、
図6は第2の縦結合型共振子フィルタ12における通過
帯域内外の周波数振幅特性を示す。
【0044】比較のために、図7に示す第1,第2の縦
結合型共振子フィルタ41,42が構成された弾性表面
波フィルタ装置における第1,第2の縦結合型共振子フ
ィルタ41,42の周波数振幅特性を、図8及び図9に
それぞれ示す。
【0045】なお、図7に示す弾性表面波フィルタ装置
40では、図3に示したボンディングワイヤー34d及
びボンディングワイヤー34fが用いられていないこと
を除いては、図3に示した実施例と同様である。従っ
て、同一部分については、同一の参照番号を付すること
によりその説明は省略する。
【0046】従って、図7に示す弾性表面波フィルタ装
置40では、第1,第2の縦結合型共振子フィルタの反
射器に隣接する両側のIDTのアース側電極が、少なく
とも2本のボンディングワイヤーによりパッケージ材側
の異なるアース電極に接続されていなことを除いては、
上記実施例と同様である。
【0047】図5及び図6は、それぞれ、図8及び図9
に示す特性と比較すれば明らかなように、実施例の弾性
表面波フィルタ装置では、図7に示した弾性表面波フィ
ルタ装置に比べて、第1及び第2の縦結合型共振子フィ
ルタの何れにおいても通過帯域外の減衰量、特に高周波
数側の減衰量を大きくし得ることがわかる。
【0048】また、図10は、特開平4−263509
に記載されているように、縦結合型共振子フィルタの入
力側及び出力側において、アース端子をパッケージ材に
形成された異なるアース電極に独立に接続した場合の周
波数振幅特性を示す。比較を容易とするために、図10
に示した特性を得るにあたっては、アース側電極のボン
ディングワイヤーによる接続を除いては図3に示した実
施例の第1の縦結合型共振子フィルタ11と同様の構成
を作製した。
【0049】図10に示した周波数振幅特性を、図5及
び図8と比較すれば明らかなように、図10に示した特
性では、図8に示した比較例の周波数振幅特性に比べて
通過帯域外減衰量が大きいことがわかるが、図5に示し
た実施例の周波数振幅特性によれば、通過帯域外減衰
量、特に高周波数側における通過帯域外減衰量をさらに
大きくし得ることがわかる。
【0050】本実施例の弾性表面波フィルタ装置におい
て、上記のように通過帯域外減衰量を大きくし得るの
は、図11に第1の縦結合型共振子フィルタ11側の等
価回路を略図的に示すように、縦結合型共振子フィルタ
のアース端子からパッケージ側のアース電極に至る部分
の残留インダクタンス及びパッケージ内部から外部端子
へのアースパターンにおける残留インダクタンスの低
減、並びにアース経路の増加により、高周波数側におけ
る通過帯域外減衰量の劣化が抑制されているものと考え
られる。
【0051】さらに、本実施例の弾性表面波フィルタ装
置では、第1,第2の縦結合型共振子フィルタ11,1
2の中央のIDT16,23のアース側電極は、両側の
IDT17,18またはIDT24,25のホット側電
極を共通接続する電極パターン20d,27eにより囲
まれており、両者の間で寄生容量が発生する。この寄生
容量は小さいほうが望ましく、IDT16,23のアー
ス側電極のホット側電極と対向する辺はできるだけ小さ
いことが好ましい。これに対して、外側のIDT17,
18及び24,25のアース側電極はホット側電極と対
向する辺を増加させずにその電極面積を大きくし得る。
従って、上記寄生容量の増加が小さいことがわかる。
【0052】一つの電極に接続されるボンディングワイ
ヤーの本数を増やす場合には、その電極面積を大きくす
る必要があるが、寄生容量の増加を抑えるには、外側を
IDTのアース側電極におけるボンディングワイヤーの
本数を増加させることが、望ましい。従って、本実施例
では、上記のように、外側のIDT17,18,24,
25のアース側電極に接続されるボンディングワイヤー
の数を増大させているため、上記寄生容量の増大を効果
的に抑制し得る。
【0053】第2の実施例 図12及び図13は、本発明の第2の実施例にかかる弾
性表面波装置を説明するための断面図及び部分切欠平面
断面図である。
【0054】本実施例の弾性表面波装置は、第1の実施
例にかかる弾性表面波装置と、パッケージに形成された
アースパターンを除いては同様に構成されている。すな
わち、図12に示すように、パッケージ30内には、第
1の実施例で説明したSAWフィルタチップ10が収納
されている。SAWフィルタチップ10は、パッケージ
材31のセラミック層31e上に形成されたアースパタ
ーン41上に固定されている。アースパターン41は、
図13に示すように、セラミック層31eの上面におい
て、セラミック層31eよりは小さい面積の略矩形形状
に形成されている。アースパターン41は、引出し部4
1a〜41cにより、セラミック層31aの外周縁に引
き出されている。図13では、引出し部41a〜41c
は、セラミック層31eの3辺に分散されて引き出され
ている。他方、パッケージ材31の側面には、前述した
アース電極33C,33Eに電気的に接続されるよう
に、かつ上記アースパターン41に電気的に接続される
ように外部電極42,43が形成されている。また、外
部電極42,43は、セラミック層31gの上面におい
て金属よりなる蓋材32に接合されている。
【0055】特に図示はしないが、図3に示した他のア
ース電極33A,33D,33Eについても、アース電
極33C,33Gと同様に、外部電極42,43に電気
的に接続されている。
【0056】従って、第2の実施例にかかる弾性表面波
装置では、セラミックよりなるパッケージ材31の内部
配線により、金属よりなる蓋材32に電気的に接合され
るアースパターン41が形成されており、かつアースパ
ターン41が上記のように3か所で引き出されているの
で、ケースアースが十分な大きさとされる。本実施例の
弾性表面波装置の周波数振幅特性を図14に示す。な
お、図14は、本実施例の弾性表面波装置における第1
の縦結合型共振子フィルタの周波数振幅特性を示す。図
13を、2か所でケースアースが引き出されている図5
に示した特性と比較すれば明らかなように、高周波数側
における通過帯域外減衰量をより一層大きくし得ること
がわかる。
【0057】なお、本実施例の第1のSAW共振子フィ
ルタの通過帯域は860〜885MHzである。
【0058】
【発明の効果】請求項1に記載の発明にかかる弾性表面
波装置では、反射器に隣接する両側のIDTのグランド
側電極が、少なくとも2本のボンディングワイヤーによ
り、パッケージの同一層内に形成された少なくとも2個
の異なるグランド電極に接続されているため、SAWフ
ィルタチップのアース端からパッケージのアース端子に
至る部分の残留インダクタンスを低減することができ、
かつパッケージ内からパッケージの外部端子に至るアー
ス経路が増加するため、高周波数側における通過帯域外
減衰量の劣化を抑制することができ、周波数振幅特性に
優れた弾性表面波装置を提供することが可能となる。
【0059】請求項3に記載の発明では、上記少なくと
も2本のボンディングワイヤーに加えて、反射器に隣接
する一方のIDTのグランド側電極に第3のボンディン
グワイヤーが接続されており、少なくとも2本のボンデ
ィングワイヤーのうちの1本のボンディングワイヤーが
第3のボンディングワイヤーが接続されているパッケー
ジのグランド電極に接続されているので、グランド経路
の増大により、高周波数側における通過帯域外減衰量の
劣化をより効果的に抑制することができる。
【0060】請求項4に記載の発明では、第4のボンデ
ィングワイヤーにより、中央のIDTのグランド側電極
と、パッケージ側のグランド電極とが電気的に接続され
てかつ少なくとも2本の上記ボンディングワイヤーのう
ちの1本のボンディングワイヤーが、第4のボンディン
グワイヤーが接続されているパッケージ側のグランド電
極に接続されているので、グランド経路をより一層増大
することができ、従って、高周波数側における通過帯域
外減衰量の劣化をより一層効果的に抑制することができ
る。
【0061】請求項5に記載の発明によれば、2個の縦
結合型共振子フィルタを接続してなる2段型の弾性表面
波フィルタ装置を構成した場合であっても、弾性表面波
フィルタ装置における入出力のアースを外部に引き出す
パターンをある程度簡略化することができるだけでな
く、ケースアース経路を増大させることにより、通過帯
域外減衰量の劣化を抑制することが可能となる。
【0062】請求項6に記載の発明では、2個の縦結合
型共振子フィルタを用いた弾性表面波装置において、パ
ッケージ内に形成されたグランド電極が、パッケージ表
面に形成された少なくとも3個の外部電極にそれぞれ電
気的に接続されるので、ケースアースをより一層確実に
確保することができ、高周波数側における通過帯域外減
衰量の劣化を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の弾性表面波装置におけるボンディングワ
イヤー及びパッケージ材に形成されたアース電極による
残留インダクタンスの影響を説明するための略図的等価
回路図。
【図2】従来の弾性表面波装置の他の例において、ボン
ディングワイヤー及びパッケージ材のアース電極による
残留インダクタンスの影響を説明するための略図的等価
回路図。
【図3】本発明の第1の実施例にかかる弾性表面波装置
の略図的平面図。
【図4】本発明の第1の実施例にかかる弾性表面波装置
の断面図。
【図5】第1の実施例の弾性表面波装置における第1の
縦結合型共振子フィルタの周波数振幅特性を示す図。
【図6】第1の実施例の弾性表面波装置における第2の
縦結合型共振子フィルタの周波数振幅特性を示す図。
【図7】比較のために用意した弾性表面波装置の略図的
平面図。
【図8】比較例の弾性表面波装置の第1の縦結合型共振
子フィルタの周波数振幅特性を示す図。
【図9】比較例の弾性表面波装置における第2の縦結合
型共振子フィルタの周波数振幅特性を示す図。
【図10】従来の弾性表面波装置における縦結合型共振
子フィルタの周波数振幅特性を示す図。
【図11】第1の実施例にかかる弾性表面波装置におけ
るボンディングワイヤー及びパッケージの配線による残
留インダクタンスを説明するための等価回路図。
【図12】本発明の第2の実施例にかかる弾性表面波装
置を説明するための断面図。
【図13】本発明の第2の実施例にかかる弾性表面波装
置を説明するための略図的平面断面図。
【図14】本発明第2の実施例の弾性表面波装置の第1
の縦結合型共振子フィルタの周波数振幅特性を示す図。
【符号の説明】
10…SAWフィルタチップ 11…第1の縦結合型共振子フィルタ 12…第2の縦結合型共振子フィルタ 13…表面波基板 16…中央のIDT 17,18…反射器に隣接する両側のIDT 19a,19b…反射器 23…中央のIDT 24,25…反射器に隣接する両側のIDT 26a,26b…反射器 33A,33C,33D,33E,33G…パッケージ
材に形成されたアース電極 34a〜34j…ボンディングワイヤー 30…パッケージ 31…パッケージ材 32…蓋材 41…アースパターン 41a〜41c…引出し部 42,43…外部電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面波基板と、前記表面波基板に構成さ
    れた3個のインターデジタルトランスデューサと、前記
    3個のインターデジタルトランスデューサが形成されて
    いる領域の両側に形成された一対の反射器とを有する縦
    結合型共振子フィルタチップが複数のグランド電極を有
    する多層パッケージ内に収納されてなる弾性表面波装置
    において、 前記反射器に隣接する両側のインターデジタルトランス
    デューサのグランド側電極が、少なくとも2本のボンデ
    ィングワイヤーにより、パッケージの同一層内に形成さ
    れた少なくとも2個の異なるグランド電極に接続されて
    いることを特徴とする、弾性表面波装置。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも2本のボンディングワイ
    ヤーが、同一のインターデジタルトランスデューサのグ
    ランド側電極に接続されている、請求項1に記載の弾性
    表面波装置。
  3. 【請求項3】 反射器に隣接する一方のインターデジタ
    ルトランスデューサのグランド側電極に接続される第3
    のボンディングワイヤーをさらに備え、前記少なくとも
    2本のボンディングワイヤーのうちの1本のボンディン
    グワイヤーが、前記第3のボンディングワイヤーが接続
    されているパッケージのグランド電極に接続されてい
    る、請求項1または2に記載の弾性表面波装置。
  4. 【請求項4】 中央のインターデジタルトランスデュー
    サのグランド側電極に接続される第4のボンディングワ
    イヤーをさらに備え、前記少なくとも2本のボンディン
    グワイヤーのうち1本のボンディングワイヤーが、前記
    第4のボンディングワイヤーが接続されているパッケー
    ジのグランド電極に電気的に接続されている、請求項1
    〜3の何れかに記載の弾性表面波装置。
  5. 【請求項5】 前記縦結合型共振子フィルタとして、異
    なる通過帯域特性を有する2個の縦結合型共振子フィル
    タが備えられており、該2個の縦結合型共振子フィルタ
    の入力または出力が並列接続されており、それぞれのグ
    ランド電極がボンディングワイヤーによりパッケージの
    同一層内で独立したグランド電極に接続されている、請
    求項1〜4の何れかに記載の弾性表面波装置。
  6. 【請求項6】 前記パッケージ内に形成されたグランド
    電極が、パッケージの表面に形成された少なくとも3個
    の外部電極に電気的に接続されている請求項1〜5の何
    れかに記載の弾性表面波装置。
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