JPH1094364A - ペレット状反すう動物用飼料添加物 - Google Patents

ペレット状反すう動物用飼料添加物

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JPH1094364A
JPH1094364A JP8252750A JP25275096A JPH1094364A JP H1094364 A JPH1094364 A JP H1094364A JP 8252750 A JP8252750 A JP 8252750A JP 25275096 A JP25275096 A JP 25275096A JP H1094364 A JPH1094364 A JP H1094364A
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JP
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amino acid
magnesium
hydrogen
basic amino
acid
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JP8252750A
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English (en)
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Toshihisa Kato
敏久 加藤
Kenichi Mori
健一 森
Toshiaki Suzuki
俊明 鈴木
Toru Ikeda
徹 池田
Nobuyoshi Kitamura
信義 北村
Shigeaki Sakaba
重昭 坂場
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 リン酸アミノ酸金属複合塩を少なくとも1種、バインダ
ー及び滑剤を必須成分とするペレット状に成型加工した
事を特徴とする反すう動物用飼料添加物。 【課題】安全性、経済性を考慮した上で、塩基性アミノ
酸を含有する組成物であって、反すう動物の第1胃内で
溶解せず、第4胃より下部の消化器官では塩基性アミノ
酸を溶出し効率よく消化吸収される組成物を創出するこ
とにある。 【解決手段】リン酸アミノ酸金属複合塩を少なくとも1
種、バインダー及び滑剤を必須成分とし、ペレット化す
る際微細孔を有するよう成型加工したことを特徴とする
反すう動物用飼料添加物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反すう動物用飼料添加物
に関する。さらに詳しくは反すう動物の第1胃(ルーメ
ン)中では安定で、第4胃より下部の消化器官で塩基性
アミノ酸を放出することが可能なペレット状の反すう動
物用飼料添加物に関する。
【0002】
【従来の技術】牛や羊などの反すう動物ではアミノ酸、
ビタミン等の生物学的活性物質を直接経口投与すると、
第1胃中の微生物によって大部分が分解され、有効利用
されない。従って、これらの生物学的活性物質を、第1
胃中では微生物の分解から保護し、第4胃より下部の消
化器官で消化、吸収させるような反すう動物用のルーメ
ンバイパス製剤は反すう動物用の飼料、栄養剤、動物薬
等の分野で重要である。
【0003】アミノ酸、ビタミン等は第1胃中の微生物
によって大部分が分解される。生物学的活性物質を含有
する反すう動物用飼料添加物としては、油脂等の疎水性
物質や塩基性高分子物質等の保護物質からなるマトリッ
クス中に生物学的活生物質を分散し、粒状化する方法、
あるいは生物学的活性物質を含有する核を油脂等の疎水
性物質や塩基性高分子等の酸感受性物質等で被覆する方
法が以前より知られている。
【0004】保護物質に生物学的活性物質を分散する方
法としては、例えば特開昭60−168351では生物
学的活性物質と炭酸カルシウム20重量%以上、かつ炭
素数14個以上の脂肪族モノカルボン酸、硬化した油脂
を10重量%以上含有し造粒する方法を提案している。
【0005】生物学的活性物質を酸感受性の保護物質で
被覆する方法としては、例えば特開昭54−46823
ではフィルム形成性を有する塩基性高分子物質を含有す
る被覆組成物で被覆する方法、特開平4−217625
ではゼインを水性乳液あるいは水性分散液の形で噴霧被
覆する方法を提案している。
【0006】しかしながら、保護物質中に生物学的活性
物質を分散する方法では、粒子表面近傍に生物学的活性
物質が存在するため、保護性を重視するためには生物学
的活性物質の含有率をかなり下げる必要があり、水溶性
の生物学的活性物質では第1胃内の滞留時間が10時間
から数日間であることを考慮すると、十分に保護するこ
とが難しい。
【0007】また、生物学的活性物質を含有する核を酸
感受性の高分子物質や疎水性の保護物質で被覆する方法
も提案されているが、近年盛んに行われている配合飼料
製造の観点からは、他の飼料組成物との混合や造粒によ
る機械的な顆粒、または被覆の破壊が起こり、反すう動
物の第1胃(ルーメン)内での安定性が損なわれる事が
多く、汎用性のある飼料添加物とは言えない。
【0008】この様に、他の飼料組成物との混合やペレ
ット化(造粒)にも耐える飼料添加物であるためには、
それ自体が第1胃での生物学的活性物質の放出を防止
し、かつ第4胃より下部の消化器官で生物学的活性物質
を溶出させる性質を持つものが望ましい。このような観
点から本発明者らは、鋭意努力した結果、塩基性アミノ
酸、マグネシウム、及びリン酸からなるリン酸アミノ酸
マグネシウム複合塩(以下、Mg塩と表記)が中性もし
くはアルカリ性の水に不溶で、かつ酸性の水に可溶な溶
解性と粉末状の形態を有すること、及びこのMg塩をM
g以外の2価または3価の多価金属成分で処理すると微
酸性の水に対しても安定性が増すことを既に発見した。
さらにはこのMg塩をMg以外の2価または3価の多価
金属成分及び縮合リン酸成分で処理して得られる複合塩
が中性ないし微酸性の水に対してさらに優れた安定性す
なわち低い溶解性を示すことを見いだした。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、安全性、経済性を考慮した上で、塩基性ア
ミノ酸を含有する燐酸アミノ酸金属複合塩を反すう動物
の第1胃内で溶解せず、第4胃より下部の消化器官では
塩基性アミノ酸を溶出し効率よく消化吸収される組成物
を開発することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するためにさらに鋭意努力した結果、前述の塩
基性アミノ酸金属複合塩を適当な粒径にペレット化する
ことにより、塩基性アミノ酸の有効率は飛躍的に上昇す
ることを見いだし、かつ使い勝手の良さという利点も兼
ね備えることができ、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち本発明は下記一般式(1)
【化6】 (式において、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mは
アルカリ土類金属、Hは水素であり、aは0.05乃至
1.0、bは1.0乃至1.47、cは0乃至0.3
で、a+b×2+c=3、nは0乃至10である。)、
下記一般式(2)
【化7】 (式において、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mg
はマグネシウム、Mはマグネシウム以外の価数mの多価
金属であり、Hは水素、aは0.05乃至1.0、bは
0.85乃至1.43、cは0.02乃至0.6、dは
0乃至0.3であり、a+b×2+c×m+d=3、n
は0乃至20。) 下記一般式(3)
【化8】 (式において、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mg
はマグネシウム、Mはマグネシウム以外の価数mの多価
金属であり、Hは水素、aは0.05乃至0.4、bは
0.90乃至1.47、cは0.01乃至1.4、dは
0乃至0.3、mは2または3で、a+b×2+c×m
+d=q+3であり、qは0.01乃至1.12、nは
0乃至20である。) 下記一般式(4)
【化9】 (式において、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mは
アルカリ土類金属、Hは水素、aは0.02×(m+
3)乃至0.3×(m+3)、bは0.35×(m+
3)乃至0.49×(m+3)、cは0乃至0.2×
(m+3)、a+b×2+c=m+3、mは1乃至2
0、nは0乃至20である。)及び下記一般式(5)
【化10】 (式において、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mは
アルカリ土類金属、Hは水素、aは0.02×m乃至
0.3×m、bは0.35×m)乃至0.49×m、c
は0乃至0.2×m、a+b×2+c=m、mは3乃至
50、nは0乃至20である。)で表されるリン酸アミ
ノ酸金属複合塩を少なくとも1種、バインダー及び滑剤
を必須成分とし微細孔を有するペレット状の反すう動物
用飼料添加物である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において、塩基性アミノ酸
としてはリジン、アルギニン、オルニチン等の天然塩基
性アミノ酸及びその塩基性誘導体の他、中性アミノ酸の
塩基性誘導体から選ばれる1種または2種以上の混合物
が挙げられる。具体的にはリジン、アルギニン、オルニ
チン等の天然塩基性アミノ酸またはメチオニン、トリプ
トファン、スレオニン等のアミノ酸のアミドあるいはエ
ステル、および塩基性アミノ酸含有ペプチド等の塩基性
誘導体が使用される。
【0013】本発明に用いられる下記一般式(1)
【化11】 (式において、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mは
アルカリ土類金属、Hは水素であり、aは0.05乃至
1.0、bは1.0乃至1.47、cは0乃至0.3
で、a+b×2+c=3、nは0乃至10である。)、
で表されるリン酸アミノ酸複合塩のアルカリ土類金属
塩、特にマグネシウム塩は例えば特願平7−34125
0に示されるような方法によって製造される。具体的な
製造の一例を示すと、過剰量の塩基性アミノ酸の水溶液
にリン酸1モルに対して、水酸化マグネシウムまたは酸
化マグネシウム0.85〜1.43モルの組成比で混
合、加熱撹拌することで生成する。この反応液から濾過
などの固液分離操作により得ることができる。
【0014】また下記一般式(2)
【化12】 (式において、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mg
はマグネシウム、Mはマグネシウム以外の価数mの多価
金属であり、Hは水素、aは0.05乃至1.0、bは
0.85乃至1.43、cは0.02乃至0.6、dは
0乃至0.3であり、a+b×2+c×m+d=3、n
は0乃至20。)で表されるリン酸アミノ酸多価金属複
合塩はMg塩をマグネシウム以外の2価または3価の多
価金属塩と処理することによって製造される。処理する
際に用いられる2価または3価の多価金属塩溶液は、弱
酸性ないしは塩基性であって、具体的には塩化アルミニ
ウム、硫酸アルミニウム、アンモニウム明礬、などのア
ルミニウム塩の水溶液、塩化カルシウム、水酸化カルシ
ウムなどのカルシウム塩の水溶液である。
【0015】また下記一般式(3)
【化13】 (式において、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mg
はマグネシウム、Mはマグネシウム以外の価数mの多価
金属であり、Hは水素、aは0.05乃至0.4、bは
0.90乃至1.47、cは0.01乃至1.4、dは
0乃至0.3、mは2または3で、a+b×2+c×m
+d=q+3であり、qは0.01乃至1.12、nは
0乃至20である。)で表されるリン酸アミノ酸多価金
属複合塩はマグネシウム以外の2価乃至3価の多価金属
物質とリン酸または縮合リン酸とで処理することにより
製造できる。
【0016】下記一般式(4)
【化14】 (式において、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mは
アルカリ土類金属、Hは水素、aは0.02×(m+
3)乃至0.3×(m+3)、bは0.35×(m+
3)乃至0.49×(m+3)、cは0乃至0.2×
(m+3)、a+b×2+c=m+3、mは1乃至2
0、nは0乃至20である。)で表されるリン酸アミノ
酸多価金属複合塩は宿合リン酸を用いて製造する。宿合
リン酸、塩基性アミノ酸、アルカリ土類金属及び水素イ
オンがそれぞれ当量比で100対2乃至30対70乃至
98対0乃至20の比率で混合し、製造される。
【0017】下記一般式(5)
【化15】 (式において、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mは
アルカリ土類金属、Hは水素、aは0.02×m乃至
0.3×m、bは0.35×m)乃至0.49×m、c
は0乃至0.2×m、a+b×2+c=m、mは3乃至
50、nは0乃至20である。)で表されるリン酸アミ
ノ酸多価金属複合塩はメタリン酸を用いて製造する。メ
タリン酸、塩基性アミノ酸、アルカリ土類金属及び水素
イオンがそれぞれ当量比で100対2乃至30対70乃
至98対0乃至20の比率で混合し、製造される。
【0018】マグネシウム(Mg)塩を処理する際に用
いられるマグネシウム以外の2価または3価の多価金属
塩溶液は、弱酸性ないしは塩基性であって、具体的には
塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、アンモニウム明
礬、などのアルミニウム塩の水溶液、塩化カルシウム、
水酸化カルシウムなどのカルシウム塩の水溶液である。
【0019】縮合リン酸成分としては、ピロリン酸、ト
リポリリン酸、テトラポリリン酸、及びその他のポリリ
ン酸、トリメタリン酸、テトラメタリン酸、ヘキサメタ
リン酸及びその他のメタリン酸、またはそれらの塩が用
いられる。またリン酸そのものも縮合リン酸の代わりに
用いることができる。
【0020】本発明で用いられるバインダーは上述の各
種リン酸アミノ酸多価金属複合塩をペレット状に繋ぎ止
めておく能力があれば特に限定されないが例示すれば澱
粉、カルボキシルメチルセルロース塩、アルギン酸塩、
ヒドロキシルプロピルセルロース、澱粉グリコール酸塩
等の水溶液多糖類、カゼインナトリウム、ゼラチン、大
豆蛋白質、糖蜜、乳糖、デキストリン等の糖類、ポリメ
タクリル酸塩、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン等の合成高分子、セラック樹脂、ロジン、密ロ
ウ、パラフィンワックス、等の天然ワックス類、セタノ
ール等のアルコール類、動植物油脂等の油脂関連物質
類、グリセリンモノステアレート等の非イオン界面活性
剤、アセチルセルロース、ポリビニルアセテート、エス
テルガム、クマロン樹脂等の半合成樹脂・合成高分子類
等が挙げられる。
【0021】バインダーの添加量としては上述の各種リ
ン酸アミノ酸多価金属複合塩をペレット状に繋ぎ止めて
おく能力があれば特に限定されないが通常1乃至5%の
範囲で用いられる。1%より少ないとペレット状に繋ぎ
止める事が充分でなく、一方5%を超えるとペレット状
に加工することには何ら支障はないが、ペレット加工時
の更なる利点もなく、むしろ添加量を増加することによ
り相対的に本発明の飼料用添加物中のリン酸アミノ酸金
属複合塩の含有量が減少するので好ましくない。
【0022】滑剤はペレット化する工程で各種リン酸ア
ミノ酸多価金属複合塩とバインダーをペレット状に成型
加工する内部滑剤又は/及び外部滑剤として必須であ
り、成形加工時の流動性をよくし、成形加工性及び成型
品の表面外観性が著しく改善される。また成型品が型よ
り抜けやすくなり、ダイの詰まり防止に対しても著しい
効果がある。このように滑剤を用いないとペレット化す
る事が極めて困難である。
【0023】本発明で用いられる滑剤はステアリン酸ア
ミド、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸、タルク、米糠、含水二酸化珪素、
軟質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミ
ン酸マグネシウム、乾燥水酸化アルミニウムゲルが挙げ
られる。
【0024】滑剤の添加量としては上述の各種リン酸ア
ミノ酸多価金属複合塩とバインダーをペレット状に成型
加工する際、内部滑剤又は外部滑剤として性能があれば
特に限定されないが通常1乃至10%の範囲で用いられ
る。1%より少ないと成型加工の混練り時混合物が発熱
すると共に生産性に支障をきたす。また成型加工後のペ
レット表面に傷が発生しやすい。10%を超えるとペレ
ット状に加工することには何ら支障はないが、ペレット
加工時の更なる利点もなく、むしろ添加量を増加するこ
とにより相対的に本発明の飼料用添加物中のリン酸アミ
ノ酸金属複合塩の含有量が減少するので好ましくない。
【0025】本発明のペレット化された反すう動物用飼
料添加物はペレット化する前のリン酸アミノ酸多価金属
複合塩の結晶自体が微細孔を有しており、従ってこれを
ペレット化したものも全体に微細孔を有していることが
特徴の一つである。微細孔を有している該反すう動物用
飼料添加物を反すう動物に投与すると、反すう動物の第
1胃であるルーメンから第4胃に於ける該反すう動物用
飼料添加物の運命に大きな影響を与える。すなわちルー
メン中ではルーメン中に生息する反すう動物特有なプロ
トゾアやルーメンジュースにより僅かに消化されるもの
の、第4胃に到達した時点で既に微細孔中に進入してい
た反すう動物の消化管中の消化液の作用により第4胃で
リン酸アミノ酸多価金属複合塩中のリジンが溶出し、有
効に反すう動物の栄養源となる。一方、微細孔がない程
度に過剰の圧力をかけてペレットを成型加工するとこの
特徴的な結晶自体の構造が破壊され、上記の効果がな
く、第1胃におけるリジンの溶出がかえって増大し好ま
しくない。
【0026】本発明のペレット化された反すう動物用飼
料添加物は次のようにして製造することができる。数μ
mから1000μmに粉砕された上述の各種リン酸アミ
ノ酸多価金属複合塩を滑剤とバインダーを加え、水を2
0乃至50%加え混合する。その後押出成型器により任
意の形状に押し出し加工する。成型されたペレットを品
温65ー70度で最終的に水分10%程度になるまで乾
燥する。ペレットの形状は特に限定されないが通常形成
される形状は円柱状であり、直径0.5mmから15m
mが望ましいが特に望ましいのは、直径1.0mmから
6mmである。またL/Dに関しても特に限定はされな
いが、望ましくは1から10である。押出成型器は汎用
の機器をそのまま用いることができる。成型加工の圧力
は機種によっても異なり限定することはできないが通常
5−100Kg/cm2である。これより圧力が小さい
とペレットとしての纏まりが弱く、一方これより大きい
とペレットに微細孔を保有できず好ましくない。
【0027】なお、生物学的活性物質として、実施例中
のアミノ酸の含量及び溶出率に関しては液体クロマトグ
ラフィー、またはアミノ酸分析計で分析を行った。リン
及び金属成分の分析はICP(誘導結合プラズマ)発光
分析法、水分は乾燥減量法(135゜C、20分間)に
よった。
【0028】<第1胃相当液への溶出性>A法(Mc
Dougall緩衝液使用法)とB法(1.0Mリン酸
緩衝液使用法)の2つを使用したが、B法のほうが条件
が厳しいので溶出率の値はA方より大きくなる。本願の
実施例はB法で評価した。
【0029】A法:調製した試料約0.5gを300m
l三角フラスコ中に投入し、第1胃のモデル液であるM
c Dougall緩衝液使用200mlを注入して、
39゜Cで24時間しんとうした。振とう後、濾過し濾
液中の塩基性アミノ酸を分析した。第1胃での溶出性を
溶出率として下記計算式(1)により算出した。
【0030】 *Mc Dougall緩衝液:水1000ml中に以
下の試薬を溶解した緩衝液。 炭酸水素ナトリウム :7.43g リン酸2ナトリウム・12水塩 :7.00g 塩化ナトリウム :0.43g 塩化カリウム :0.43g 塩化マグネシウム・6水塩 :0.10g 塩化カルシウム :0.05g
【0031】B法:調製した試料(ペレット)約0.5
0gを100mlの第1胃に相当する1.0Mリン酸緩
衝液(pH6.0)100mlを加えて、39゜Cで3
及び6時間振とう後、濾過し濾液中の塩基性アミノ酸を
分析した。第1胃での溶出性を溶出率として上記計算式
(1)により算出した。
【0032】<第4胃相当液への溶出性>調製した試料
(ペレット)約0.50gを100mlの第4胃に相当
する酢酸ーリン酸緩衝液(pH2.2)100mlを加
えて、39゜Cで2時間振とう後、濾過し濾液中の塩基
性アミノ酸を分析した。第4胃での溶出性を溶出率とし
て上記計算式(1)により算出した。
【0033】<酢酸ーリン酸緩衝液>:1000ml中
に以下の試薬を溶解し、塩酸でpH2.2に調整した緩
衝液。 リン酸2水素ナトリウム・2水塩:3.55g リン酸水素2カリウム :1.67g 酢酸 :3.90g
【0034】<純水への溶出性>調製した試料(ペレッ
ト)約0.10gに純水20mlを加えて室温で5分間
超音波処理した後、濾過し濾液中の塩基性アミノ酸を分
析した。純水での溶出性を溶出率として上記計算式
(4)により算出した。
【0035】燐酸アミノ酸金属複合塩製造の参考例を以
下にに示した。
【0036】
【参考例1】50%L−リジン塩基水溶液50.48K
gと水酸化マグネシウム27.72Kgを水155Lに
分散させた液と85%リン酸42.2Kgを30Lの容
器に55゜Cになるように15時間かけて同時に添加し
た。その間スラリーのpHは8.3に保持されるよう、
リジン/水酸化マグネシウム分散液とリン酸との添加速
度を調整した。また、添加量と同量のスラリーを容器か
ら引き抜くことで容器内の液量を一定に保つようにし
た。この操作をすることで、250Kgのスラリーを引
き抜いた。この内のスラリー20Kgを振り切り分離し
27Lの水で洗浄した。湿結晶を90゜Cの気流で乾燥
し、5.15Kgの乾燥Mg塩を得た。本結晶中のリジ
ン、Mg、PO4の含量はそれぞれ18.5%、18.
2%、52.1%であった。
【0037】
【参考例2】参考例1でえられたスラリー3.0Kgに
水2.4Lを加え水酸化カルシウム43gを5分で添加
した。室温で2時間撹拌した後、振り切り分離し2.0
Lの水で洗った。湿結晶を90゜Cの気流で乾燥し、7
90gの乾燥Ca塩を得た。結晶中のリジン、Mg、C
a、PO4の含量はそれぞれ12.5%、17.5%、
2.9%、56.1%であった。
【0038】
【参考例3】参考例1でえられたスラリー4.1Kgを
55゜Cで撹拌しておきこれに85%リン酸175gを
水1.2Lに溶解させた水溶液と水酸化カルシウム23
0gを水1.60Lに分散させた液を2時間かけて同時
に添加した。その間のスラリーのpHは9.3に保つよ
うにした。得られたスラリーを振り切り分離し、8.5
Lの水で洗浄した。湿結晶を90゜Cの気流で乾燥し、
1320gの乾燥結晶を得た。結晶中のリジン、Mg、
Ca、PO4の含量はそれぞれ11.5%、13.1
%、7.6%、48.8%であった。
【0039】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。各試験結果を纏めて表に示した。
【0040】
【実施例1】参考例3で得られた乾燥リジン・マグネシ
ウム・カルシウム・リン酸複合塩を500g秤取り、こ
れにカルボキシメチルセルロースナトリウム(以後CM
Cナトリウムと略記)7.5gとステアリン酸10g及
び水175gを加えて混練した後、口径1.5mmのデ
ィスクペレッターを用いて押しだし造粒し、長さ約2m
mに細断して乾燥し、口径1.5mmのペレットに成形
した。(押し出し圧20ー30Kg/cm2)得られた
ペレットについて第1胃相当液、第4胃相当液での溶解
性を分析した。
【0041】
【実施例2】参考例3で得られた乾燥リジン・マグネシ
ウム・カルシウム・リン酸複合塩を400g秤取り、こ
れにヒドロキシプロピオセルロース5.2gとステアリ
ン酸マグネシウム7g及び水136gを加えて混練した
後、口径4.5mmのディスクペレッターを用いて押し
だし造粒し、長さ約6mmに細断して乾燥し、口径4.
5mmのペレットに成形した。(押し出し圧力10ー2
0Kg/cm2)得られたペレットについて第1胃相当
液、第4胃相当液での溶解性を分析した。
【0042】
【実施例3】参考例3で得られた乾燥リジン・マグネシ
ウム・カルシウム・リン酸複合塩を2000g秤取り、
これに大豆蛋白30gとステアリン酸タルク40g及び
水640gを加えて混練した後、口径6.0mm、厚さ
25mmのダイを用いて、ペレットミル(カリフォルニ
アペレットミル)でペレットに成形し、乾燥した。(押
し出し圧力20ー50Kg/cm2)得られたペレット
について第1胃相当液、第4胃相当液での溶解性を分析
した。
【0043】
【実施例4】参考例3で得られた乾燥リジン・マグネシ
ウム・カルシウム・リン酸複合塩を2000g秤取り、
これにカゼインナトリウム30gと合成珪酸アルミニウ
ム40g及び水640gを加えて混練した後、口径8.
0mm、厚さ30mmのダイを用いて、ペレットミル
(カリフォルニアペレットミル)でペレットに成形し、
乾燥した。(押し出し圧力20ー60Kg/cm2)得
られたペレットについて第1胃相当液、第4胃相当液で
の溶解性を分析した。
【0044】
【実施例5】参考例3で得られた乾燥リジン・マグネシ
ウム・カルシウム・リン酸複合塩を2500g秤取り、
これにアルギン酸ナトリウム35gとステアリン酸カル
シウム60g及び水900gを加えて混練した後、口径
3.0mmのノズルを用いて、ペレットミル (ギヤペ
レタイザー)でペレットに成形し、65゜Cで乾燥し
た。得られたペレットについて第1胃相当液、第4胃相
当液での溶解性を分析した。(成形圧力70ー100K
g/cm2)
【0045】
【実施例6】参考例1で得られた乾燥リジン・マグネシ
ウム・リン酸複合塩を500g秤取り、これにアセチル
セルロース7.5gとステアリン酸10g及び水120
gを加えて混練した後、口径1.5mmのディスクペレ
ッターを用いて押しだし造粒し、長さ約2mmに細断し
て乾燥し、口径1.5mmのペレットに成形した。(押
し出し圧力20−30Kg/cm2)得られたペレット
について第1胃相当液、第4胃相当液での溶解性を分析
した。
【0046】
【実施例7】参考例2で得られた乾燥リジン・マグネシ
ウム・リン酸複合塩を500g秤取り、これにCMCナ
トリウム7.5gとステアリン酸10g及び水185g
を加えて混練した後、口径1.5mmのディスクペレッ
ターを用いて押しだし造粒し、長さ約2mmに細断して
乾燥し、口径1.5mmのペレットに成形した。(押し
出し圧力20−30Kg/cm2)得られたペレットに
ついて第1胃相当液、第4胃相当液での溶解性を分析し
た。
【0047】
【比較例1ー3】参考例1乃至3で得られたリン酸アミ
ノ酸多価金属複合塩の粉末状態での第1胃相当液、第4
胃相当液での溶解性及び純水での溶出性を分析し、結果
を表に示した。つまり比較例1は一般式(1)で示され
るリン酸アミノ酸金属複合塩のペレット化しない状態
(0.1mmのスクリーンをパスした粉末)のものを評
価した結果であり、これをペレット化した実施例6の結
果と比べると著しくその性能が劣る。同様に比較例2は
一般式(2)で示されるリン酸アミノ酸金属複合塩のペ
レット化しない状態(0.1mmのスクリーンをパスし
た粉末)のものを評価した結果であり、これをペレット
化した実施例7の結果と比べると同様に著しくその性能
が劣る。比較例3は一般式(3)で示されるリン酸アミ
ノ酸金属複合塩のペレット化しない状態(0.1mmの
スクリーンをパスした粉末)のものを評価した結果であ
り、これをペレット化した実施例1から5の結果と比べ
るとやはり著しく性能が劣る。
【0048】
【比較例4】参考例3で得られた乾燥リジン・マグネシ
ウム・カルシウム・リン酸複合塩を2000g秤取り、
ローラーコンパクター (押し出し圧力200ー250
Kg/cm2)でシート状に固め、さらに粉砕、ふるい
分けすることにより粒径2mmから1mmの粒子を得
た。得られた粒子について第1胃相当液及び第4胃相当
液での溶解性を分析した。結果は表に示すように各実施
例と比べて性能が劣った。
【0049】
【比較例5】参考例3で得られた乾燥リジン・マグネシ
ウム・カルシウム・リン酸複合塩を5000g秤取り、
これにCMCナトリウム50g及び水1600gを加え
てステアリン酸を添加せず混練した後、口径1.5mm
のディスクペレッターを用いて押し出し造粒し、長さ約
2mmに裁断して乾燥し、口径1.5mmのペレットに
成形した。(出し圧力20ー50Kg/cm2)得られ
たペレットについて第1胃相当液の溶解性をA法とB法
の2通りで測定した。また第4胃相当液での溶解性も測
定した。A法での溶出率は36%、B法での溶出率は表
に示したように3時間値で72%6時間値で82%であ
った。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】塩基性アミノ酸複合塩を適当な粒径にバ
インダー及び滑剤と共にペレット化し、塩基性アミノ酸
の有効率は飛躍的に上昇することを見いだし、かつ使い
勝手の良さという利点も兼ね備えることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 徹 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 北村 信義 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 坂場 重昭 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)、 【化1】 (式において、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mは
    アルカリ土類金属、Hは水素であり、aは0.05乃至
    1.0、bは1.0乃至1.47、cは0乃至0.3
    で、a+b×2+c=3、nは0乃至10である。)、
    下記一般式(2) 【化2】 (式において、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mg
    はマグネシウム、Mはマグネシウム以外の価数mの多価
    金属であり、Hは水素、aは0.05乃至1.0、bは
    0.85乃至1.43、cは0.02乃至0.6、dは
    0乃至0.3であり、a+b×2+c×m+d=3、n
    は0乃至20。) 下記一般式(3) 【化3】 (式において、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mg
    はマグネシウム、Mはマグネシウム以外の価数mの多価
    金属であり、Hは水素、aは0.05乃至0.4、bは
    0.90乃至1.47、cは0.01乃至1.4、dは
    0乃至0.3、mは2または3で、a+b×2+c×m
    +d=q+3であり、qは0.01乃至1.12、nは
    0乃至20である。) 下記一般式(4) 【化4】 (式において、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mは
    アルカリ土類金属、Hは水素、aは0.02×(m+
    3)乃至0.3×(m+3)、bは0.35×(m+
    3)乃至0.49×(m+3)、cは0乃至0.2×
    (m+3)、a+b×2+c=m+3、mは1乃至2
    0、nは0乃至20である。)及び下記一般式(5) 【化5】 (式において、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mは
    アルカリ土類金属、Hは水素、aは0.02×m乃至
    0.3×m、bは0.35×m乃至0.49×m、cは
    0乃至0.2×m、a+b×2+c=m、mは3乃至5
    0、nは0乃至20である。)で表されるリン酸アミノ
    酸金属複合塩を少なくとも1種、バインダー及び滑剤を
    必須成分とする微細孔を有するペレット状の反すう動物
    用飼料添加物。
  2. 【請求項2】バインダーが水溶液多糖類、糖類、合成高
    分子、高級脂肪酸、油脂関連物質類、非イオン界面活性
    剤、半合成樹脂・合成高分子類である請求項1記載の反
    すう動物用飼料添加組成物。
  3. 【請求項3】滑剤がステアリン酸マグネシウム、ステア
    リン酸カルシウム、ステアリン酸アミド、ステアリン
    酸、ミリスチン酸、パルミチン酸などのC12以上の高級
    脂肪酸、タルク、米糠、含水二酸化珪素、軟質無水珪
    酸、合成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネ
    シウム、乾燥水酸化アルミニウムゲルである請求項1記
    載の反すう動物用飼料添加物。
JP8252750A 1996-09-25 1996-09-25 ペレット状反すう動物用飼料添加物 Pending JPH1094364A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000116336A (ja) * 1998-10-10 2000-04-25 Degussa Huels Ag 流動性のメチオニン含有成形体およびその製造方法
JP2004504277A (ja) * 2000-06-26 2004-02-12 バイエル アクチェンゲゼルシャフト 動物により容易に摂取される体内寄生虫駆除剤組成物
JP2005512552A (ja) * 2001-12-20 2005-05-12 ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム ゲルカプセル剤又は錠剤を含有する食品

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