JPH1077254A - リン酸アミノ酸多価金属複合塩及びその製造方法 - Google Patents

リン酸アミノ酸多価金属複合塩及びその製造方法

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JPH1077254A
JPH1077254A JP8235309A JP23530996A JPH1077254A JP H1077254 A JPH1077254 A JP H1077254A JP 8235309 A JP8235309 A JP 8235309A JP 23530996 A JP23530996 A JP 23530996A JP H1077254 A JPH1077254 A JP H1077254A
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phosphoric acid
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Toyohito Tsuchiya
豊人 土屋
Toru Ikeda
徹 池田
Kenichi Mori
健一 森
Toshihide Yugawa
利秀 湯川
Tadashi Takemoto
正 竹本
So Kamata
創 鎌田
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Abstract

(57)【要約】 本発明は反すう動物の第1胃(ルーメン)中では安定
で、第4胃より下部の消化器官で塩基性アミノ酸を放出
することが可能な化合物及びこれを含有する粉末もしく
は顆粒状の反すう動物用飼料添加組成物に関する。 【課題】塩基性アミノ酸を含有する組成物であり、反す
う動物の第1胃(ルーメン)中では溶解せず、第4胃よ
り下部の消化器官では塩基性アミノ酸を溶出する化合物
及びそれを含有する組成物を提供すること。 【解決手段】リン酸、塩基性アミノ酸及びマグネシウム
より構成されるリン酸塩基性アミノ酸マグネシウム複合
塩を、Mg以外の価数2または3の多価金属物質(例え
ば、水酸化カルシウム)とリン酸および/または縮合リ
ン酸とで処理することで得られる複合塩が、ルーメンに
相当する中性〜微酸性領域で極めて高い安定性(不溶
性)をもち、かつ十二指腸に相当する酸性領域で速やか
に溶解する性質を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反すう動物用飼料添
加組成物に関する。さらに詳しくは反すう動物の第1胃
(ルーメン)中では安定で、第4胃より下部の消化器官
で塩基性アミノ酸を放出することが可能な化合物及びこ
れを含有する粉末もしくは顆粒状の反すう動物用飼料添
加組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】牛や羊などの反すう動物ではアミノ酸、
ビタミン等の生物学的活性物質を直接経口投与すると、
第1胃中の微生物によって大部分が分解され、有効利用
されない。従って、これら生物学的活性物質を、第1胃
中では微生物の分解から保護し、第4胃より下部の消化
器官で消化、吸収させるような反すう動物用のルーメン
バイパス製剤は反すう動物用の飼料、栄養剤、動物薬等
の分野で重要である。
【0003】生物学的活性物質を含有する反すう動物用
飼料添加物としては、油脂等の疎水性物質や塩基性高分
子物質等の保護物質からなるマトリックス中に生物学的
活性物質を分散し粒状化する方法、あるいは生物学的活
性物質を含有する核を油脂等の疎水性物質や塩基性高分
子物質等の酸感受性物質等で被覆する方法が以前より提
案されている。
【0004】保護物質に生物学的活性物質を分散する方
法としては、例えば特開昭60−168351では生物
学的活性物質と、炭酸カルシウム20重量%以上、かつ
炭素数14個以上の脂肪族モノカルボン酸、硬化した油
脂等を10重量%以上含有し造粒する方法を提案してい
る。また、特公昭59−10780では生物学的活性物
質30〜50重量を、炭素数14〜22個を有する脂肪
族モノカルボン酸またはリシノール酸の塩10〜35重
量%及び残部を炭素数14〜22個を有する脂肪族モノ
カルボン酸、リシノール酸、硬化した油脂等からなる保
護物質中に分散する方法を提案している。
【0005】生物学的活性物質を疎水性の保護物質で被
覆する方法としては、例えば特開昭63−317053
では炭素数12〜24個を有する脂肪族モノカルボン
酸、硬化した油脂とレシチン及びグリセリン脂肪酸エス
テルからなる保護剤で生物学的活性物質を被覆する方法
を提案している。
【0006】生物学的活性物質を酸感受性の保護物質で
被覆する方法としては、例えば特開昭54−46823
ではフィルム形成性を有する塩基性高分子物質を含有す
る被覆組成物で被覆する方法、特開平4−217625
ではゼインを水性乳液あるいは水性分散液の形で噴霧被
覆する方法を提案している。
【0007】しかしながら、保護物質中に生物学的活性
物質を分散する方法では、粒子表面近傍に生物学的活性
物質が存在する為、保護性を重視するためには生物学的
活性物質の含有率をかなり下げる必要があり、水溶性の
生物学的活性物質では第1胃内の滞留時間が10数時間
〜数日間であることを考慮すると、十分に保護すること
が難しい。
【0008】また、生物学的活性物質を含有する核を酸
感受性の高分子物質や疎水性の保護物質で被覆する方法
も提案されているが、近年盛んに行われている配合飼料
製造の観点からは、他の飼料組成物との混合や造粒によ
る機械的な顆粒および/または被覆の破壊が起こり、反
すう動物の第1胃(ルーメン)中での安定性が損なわれ
ることが多く、汎用性のある飼料添加剤組成物とは言え
ない。
【0009】この様に、他の飼料組成物との混合や造粒
にも耐える飼料添加物であるためには、それ自体が粉末
または顆粒であって、第1胃での生物学的活性物質の放
出を防止し、かつ第4胃より下部の消化器官で生物学的
活性物質を溶出させる性質を有しているものが望まし
い。しかしながら、塩基性アミノ酸を飼料栄養の改善の
目的で使用する場合、塩基性アミノ酸を含有する組成物
で粉末または均質な顆粒であって、中性で不溶性かつ酸
可溶性の物質はリンタングステン酸塩類の他には見いだ
されていない。
【0010】また、特開昭63−98357に塩基性ア
ミノ酸と酸性リン酸塩との塩を被覆してなる反すう動物
用飼料添加組成物が開示されており、該発明のうち、酸
性リン酸アルカリ土類金属塩である塩基性アミノ酸の塩
は本発明の中間原料であるリン酸アミノ酸マグネシウム
複合塩の類縁物質に相当する。しかしながら該発明の酸
性リン酸アルカリ土類金属塩と塩基性アミノ酸との塩
は、リン酸,アルカリ土類金属および塩基性アミノ酸の
モル比が1:0.5:1乃至2であり、本発明の中間原
料であるリン酸,マグネシウムおよび塩基性アミノ酸の
複合塩とは異なる。該発明の酸性リン酸アルカリ土類金
属塩と塩基性アミノ酸との塩は水中において経時的に分
解し、アルカリ土類金属の第2リン酸塩および塩基性ア
ミノ酸第1リン酸塩もしくは塩基性アミノ酸第2リン酸
塩を生じる。塩基性アミノ酸のリン酸塩が極めて高い水
溶性を示すことから、該塩は塩基性アミノ酸の溶解性と
いう点では実質的に中性で水可溶性である。
【0011】
【本発明が解決しようとする課題】本発明が解決しよう
とする課題は、安全性、経済性を考慮した上で、塩基性
アミノ酸を含有する組成物であって反すう動物の第1胃
内で溶解せず、第4胃より下部の消化器官では塩基性ア
ミノ酸を溶出し効率よく消化吸収される化合物及び少な
くともこれを含有する組成物であって、粉末もしくは顆
粒の形態の組成物を創出することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の目的
を達成するため鋭意努力した結果、塩基性アミノ酸,マ
グネシウムおよびリン酸からなるリン酸アミノ酸マグネ
シウム複合塩(以下、Mg塩という)が、中性もしくは
アルカリ性の水に不溶でかつ酸性の水に可溶な溶解性と
粉末状の形態を有すること、及び、このMg塩をMg以
外の価数2または3の多価金属物質で処理すると微酸性
の水に対しても安定性が増すこと、更にはこのMg塩を
Mg以外の2価または3価の多価金属成分及びリン酸お
よび/または縮合リン酸成分で処理して得られる複合塩
が中性ないし微酸性の水に対しさらに優れた安定性すな
わち低い溶解性を示すことを見いだし、反すう動物の第
1胃中での優れた不溶性と第4胃より下部の消化器官中
での溶出性を兼ね備えることができ、本発明を完成する
に至った。
【0013】すなわち、本発明は下記一般式(1)
【化4】 (但し、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mgはマグ
ネシウム、Zはアルカリ土類金属以外の価数qの多価金
属であり、aは0.05〜0.4、bは0.90〜1.4
7、cは0.01〜1.4、dは0〜0.3、qは2また
は3で、a+2×b+q×C+d=m+3であり、mは0〜1.
12、nは0〜10である。)で表されるリン酸アミノ
酸多価金属複合塩及び下記一般式(2)
【化5】 (但し、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mgはマグ
ネシウム、Mはマグネシウム以外の価数qの多価金属で
あり、aは0.05〜0.4、bは0.90〜1.47、
cは0.01〜1.4、dは0〜0.3、qは2または3
で、a+2×b+q×C+d=m+3であり、mは0〜1.1
2、nは0〜10である。)で表されるリン酸アミノ酸
多価金属複合塩組成物(以下、多価金属複合塩という)
を少なくとも1種含有する反すう動物用飼料添加物およ
び該多価金属複合塩の製造方法であり、中性もしくはア
ルカリ性の水溶液に不溶でかつ酸性水溶液に可溶な多価
金属複合塩並びにこれを含有し顆粒とすることもできる
ことを特徴とする。以下に本発明を詳細に説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において、塩基性アミノ酸
としてはリジン、アルギニン、オルニチン等の天然塩基
性アミノ酸およびその塩基性誘導体のほか、中性アミノ
酸の塩基性誘導体から選ばれる1種または2種以上の混
合物が挙げられる。具体的には、リジン、アルギニン、
オルニチン等の天然塩基性アミノ酸またはメチオニン、
トリプトファン、スレオニン等のアミノ酸のアミドある
いはエステル、および塩基性アミノ酸含有ペプチド等の
塩基性誘導体類が使用される。
【0015】本発明の一般式(2)で示されるリン酸ア
ミノ酸多価金属複合塩の原料となる一般式(3)
【化6】 (但し、Rは塩基性アミノ酸水素カチオンで、aは0.
05〜1.0、bは1.0〜1.47、cは0〜0.3で
a+2×b+C=3であり、nは0〜10である。)で表
される中間原料複合塩であるマグネシウム塩は塩基性ア
ミノ酸,マグネシウム成分およびリン酸成分を塩基性ア
ミノ酸が比較的高濃度でかつ中性〜アルカリ性の条件下
で水溶液中に共存させたときに結晶沈殿物として得られ
る。具体的な製造の一例を示すと、過剰量の塩基性アミ
ノ酸の塩基性水溶液にリン酸1モルに対し、水酸化マグ
ネシウムまたは酸化マグネシウム1.0〜1.47モル
の組成比で混合、加熱撹拌することで、中間原料である
Mg塩が生成する。この反応液から濾過などの固液分離
操作により、マグネシウム塩を得ることができる。
【0016】本発明においてマグネシウム塩を処理する
際に用いられるマグネシウム以外の2価乃至3価の多価
金属物質としては、具体的には塩化アルミニウム,ポリ
塩化アルミニウム,硫酸アルミニウム,アンモニウム明
礬およびカリウム明礬などのアルミニウム塩、塩化カル
シウム,硫酸カルシウム,水酸化カルシウムおよび硝酸
カルシウムなどのカルシウム塩、塩化第一鉄,塩化第二
鉄,硫酸第一鉄,硫酸第二鉄,硫酸鉄カリウムおよび硫
酸鉄アンモニウムなどの鉄塩、塩化亜鉛,塩化亜鉛アン
モニウムおよび水酸化亜鉛などの亜鉛塩が例示される。
これらの多価金属塩は単独で使用することもできるが、
2種以上を混合し、固体状の混合塩またはそれら溶液も
しくは複塩溶液としても用いることができる。
【0017】本発明においてMg塩を処理する際に用い
られるリン酸および/または縮合リン酸成分としては、
正リン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、テトラポリリ
ン酸およびその他のポリリン酸、トリメタリン酸、テト
ラメタリン酸、ヘキサメタリン酸およびその他のメタリ
ン酸、強リン酸、またはそれらの塩が用いられる。塩と
しては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシ
ウム、鉄、亜鉛、アルミニウムなどの金属塩およびアン
モニウム塩があげられる。特にカルシウム塩、鉄塩など
の2価または3価の金属塩を用いた場合、上記の多価金
属成分をも同時に含むことになり、多価金属物質の使用
量を削減することも可能となる。これらのリン酸および
縮合リン酸成分は単独で使用することもできるが、2種
以上を混合して用いることもできる。また、形態が固
体、液体に関わらず、そのままの形態で用いることがで
きるが、水溶液として用いてもよい。
【0018】本発明においてマグネシウム塩を処理する
ために用いられる2価乃至3価の多価金属物質及びリン
酸および/または縮合リン酸成分の必要量は、次の2点
を考慮する必要がある。即ち、マグネシウム塩との接触
時間、接触時のマグネシウム塩の分散濃度によりそれぞ
れ異なるが、多価金属イオン、及びリン酸および/また
は縮合リン酸成分のほとんどすべてが目的とする複合塩
に移行すること、及び、一般的にこれら多価金属物質お
よびリン酸および/または縮合リン酸成分を使用量を増
加させた方が、多価金属複合塩の溶解性は抑制される
が、飼料として必要とされる塩基性アミノ酸の含量が低
下することの2点である。従って、溶解性を低下させる
効果発現及び塩基性アミノ酸含量を維持するために、ど
ちらもMg塩中のリン酸1モルに対しモル比で0.00
4〜1.2の割合で、望ましくは0.01〜0.5の割
合で用いることが望ましい。
【0019】マグネシウム塩と多価金属物質とリン酸お
よび/または縮合リン酸成分の接触方法としては、通常
水溶媒中で行われる。一般的にはマグネシウム塩と多価
金属物質及びリン酸および/または縮合リン酸成分とを
水溶媒中で撹拌混合することで行われる。
【0020】ここで用いられるマグネシウム塩は例えば
前述のリン酸と水酸化マグネシウムと塩基性アミノ酸と
の反応液から単離し、乾燥させたものが用いられるが、
必ずしも単離は必要でなく、マグネシウム塩を製造した
反応液のままリン酸および/または縮合リン酸成分及び
2価または3価の多価金属物質と処理しても差し支えな
い。
【0021】また、乾燥も必ずしも必要でなく、固液分
離した湿結晶と多価金属物質とリン酸および/または縮
合リン酸成分を混練することによっても目的とする多価
金属複合塩は製造される。
【0022】この3成分の接触、混合操作において重要
なことは、常に中性〜アルカリ性に保つような条件で操
作することである。なぜならば、原料のマグネシウム塩
および目的物である多価金属複合塩は中性〜アルカリ性
領域では安定であるものの、酸性条件下では、相対的に
不安定で分解・溶解しやすいためである。例えば、縮合
リン酸成分として、ポリリン酸を用い、多価金属物質と
して水酸化カルシウムを用いる場合、酸性であるポリリ
ン酸の水溶液に、マグネシウム塩を添加し、次いでアル
カリ性である水酸化カルシウムを添加するよりは、マグ
ネシウム塩を含むスラリーに水酸化カルシウム、ポリリ
ン酸の順で添加する方がよい。また、Mg塩を含むスラ
リーのpHを6以上、好ましくは7以上に保ちながら、
ポリリン酸と水酸化カルシウムを同時に添加する方法も
推賞される。しかし、ごく短時間であれば、酸性条件に
晒されてもあまり大きな悪影響はない。
【0023】また、水酸化カルシウムのような比較的溶
解度の低い物質を多価金属物質として用いた場合、反応
条件によっては未反応のまま目的物である多価金属複合
塩に混入することもあるが、ルーメン内での安定性およ
び第4胃以降の消化器官中での溶解性に及ぼす影響は特
に問題とならない。
【0024】これら3者を接触、混合する際の温度とし
ては、特に制限はないが、0〜80゜Cの範囲で行って
差し支えない。混合する際の反応組成物濃度について、
均一に混合されれば特に制限はないが、通常Mg塩とし
て、5〜40重量%濃度で行われる。
【0025】3成分の混合が終了した後は、すぐに固液
分離操作を行ってもよいが、反応を完結させるために
は、30分間〜1日程度撹拌しておいた方がよい。
【0026】接触、混合操作後、濾過、振切分離などの
固液分離により得られた多価金属複合塩の湿結晶は、通
常含水率40〜80%となる。これを乾燥すると、その
条件によっても変動するが、通常0〜15%程度の水分
含量になる。
【0027】本発明においてMg塩をリン酸および/ま
たは縮合リン酸成分及びマグネシウム以外の2価乃至3
価の多価金属で処理する効果は、Mg塩が有する中性も
しくはアルカリ性の水に不溶でかつ酸性の水に可溶な溶
解特性をさらに強化し、緩衝能を有する中性水溶液に対
しても不溶性を発揮させることにある。すなわち、Mg
塩を多価金属物質とリン酸および/または縮合リン酸成
分で処理することにより、マグネシウム塩の表面にリン
酸および/または縮合リン酸および多価金属の塩からな
るより不溶性の表層を形成せしめるとともに、多価金属
カチオンの一部がマグネシウム塩中の塩基性アミノ酸水
素カチオンと置換することでマグネシウム塩と表層部の
リン酸および/または縮合リン酸成分とを架橋するため
と考えられる。その結果として、中性の緩衝水溶液に対
して不溶でかつ酸性の緩衝水溶液に可溶な複合塩が形成
されるのである。
【0028】本発明の多価金属複合塩は、中性〜アルカ
リ性の水に不溶でかつ酸性の水に溶解する性質を顕著に
有するため、中性のルーメン内で安定であり、かつ酸性
の第4胃で完全に溶解して塩基性アミノ酸を放出し、小
腸で吸収される。すなわち、該複合塩はその有効成分で
ある塩基性アミノ酸が第1胃中では微生物の分解から極
めて効果的に保護され、第4胃より下部の消化器官で消
化、吸収されるような粉末状の反すう動物用飼料添加組
成物として利用できる。
【0029】一方、該複合塩は結晶粉末を単独で使用す
るのみならず、適当な粒径の顆粒に成形して、反すう動
物用飼料添加組成物として使用することもできる。
【0030】本発明において多価金属複合塩の顆粒は好
ましくは均一な顆粒構造のものがより好ましく選ばれ
る。本発明において均質な顆粒とは、約1〜2ミリの顆
粒破片を形成した場合にも顆粒破片間の組成に変動のな
いものをいう。すなわち、反すう咀嚼によって顆粒が破
壊される限界の粒径が約1〜2ミリの範囲にあることか
ら、約1〜2ミリの顆粒破片の組成が均一であれば反す
う咀嚼後の顆粒の組成も一定であり、顆粒を他の飼料成
分と混合あるいは造粒する場合にも塩基性アミノ酸成分
の溶出性に大きな変化を生じない。
【0031】顆粒化する方法は上記の均質性が得られる
方法であれば、一般に使用されている方法が特に制限な
く利用できる。具体的な例としては、適当なバインダー
と混合した後、押し出し造粒法、転動造粒法、圧縮造粒
法、溶融噴霧造粒法などの造粒方法で造粒する方法、ス
ラリーを噴霧乾燥する方法、粉末を適当なバインダーと
流動層造粒法あるいは撹拌造粒法で造粒する方法が好ま
しく用いられる。
【0032】バインダーとしては一般に使用されている
ものが特に制限なく利用できる。具体的な例としては、
水溶性のバインダーとして、デンプン,カルボキシメチ
ルセルロースの塩,アルギン酸塩,ヒドロキシプロピル
セルロース,デンプングリコール酸の塩などの水溶性多
糖類、カゼインナトリウム,ゼラチン,大豆タンパクな
どの水溶性タンパク質、糖蜜,乳糖,デキストリンなど
の糖類、およびポリメタクリル酸塩,ポリビニルアルコ
ール,ポリビニルピロリドンなどの合成高分子が挙げら
れ、疎水性バインダーとして、セラック樹脂,ロジン,
蜜ロウ,パラフィンワックスなどの天然ワックス類、セ
タノール,ステアリン酸等の高級脂肪酸,高級脂肪酸の
金属塩,動植物油脂,硬化動植物油脂などの油脂関連物
質類、グリセリンモノステアレートなどの非イオン界面
活性剤、およびアセチルセルロース,ポリビニルアセテ
ート,エステルガム,クマロン樹脂などの半合成樹脂・
合成高分子類が挙げられる。
【0033】顆粒を形成する多価金属複合塩とバインダ
ーの比率はバインダーの種類によって異なるが、多価金
属複合塩100重量部に対して0.1〜50重量部が望
ましい。また顆粒の粒径については、特に制限がない
が、平均粒径約5ミリ以下の顆粒が給餌のバラツキが少
なくなる点で望ましく、平均粒径2〜0.2ミリの顆粒
が他の飼料成分との混合操作が容易となる点から特に好
ましい。
【0034】本発明における多価金属複合塩を含有する
顆粒は比重調整,顆粒強度の増強,第4胃における溶崩
性の補強,あるいは顆粒調製時の加工性向上などの目的
で、多価金属複合塩およびバインダーの他に、他の添加
剤を加えて調製することができる。該添加剤は均質な顆
粒を形成するために、粉末あるいはワックス状物質から
選ばれる。具体的な例としては、アルカリ土類金属の炭
酸塩,リン酸塩,水酸化物,タルク,ベントナイト,ク
レイ,微細シリカなどの無機物質、あるいはパラフィン
ワックス,ポリエチレン粉末,パルプ粉末,セルロース
粉末,キトサンなどの有機物質が挙げられる。
【0035】さらに、本発明における多価金属複合塩を
含有する顆粒は多価金属複合塩のルーメン内での保護性
と第4胃における溶出性を損なわない範囲で、他の生物
学的活性物質を均質に分散させて調製することができ
る。生物学的活性物質としては、周知の各種の栄養物や
薬物類、例えばアミノ酸およびその誘導体、アミノ酸の
ヒドロキシ同族化合物、ビタミン類、および獣医薬類か
ら選ばれる1種または2種以上の混合物が挙げられる。
【0036】具体的には、メチオニン、トリプトファ
ン、スレオニン等のアミノ酸類;N−アシルアミノ酸、
N−ヒドロキシメチルメチオニンのカルシウム塩等のア
ミノ酸誘導体;2−ヒドロキシ−4−メチルメルカプト
酪酸およびその塩等のアミノ酸のヒドロキシ同族化合
物;カロリー源としてのデンプン、脂肪酸、脂肪酸金属
塩;ビタミンA、ビタミンA酢酸塩、ビタミンAパルミ
チン酸塩、ビタミンB群、チアミン、塩酸チアミン、リ
ボフラビン、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、パントテ
ン酸カルシウム、パントテン酸コリン、塩酸ピリドキシ
ン、塩化コリン、シアノコバラミン、ビオチン、葉酸、
p−アミノ安息香酸、ビタミンD2、ビタミンD3、ビタ
ミンE等のビタミン類およびそれに類する機能を有する
物質;テトラサイクリン系、アミノ配糖体系、マクロラ
イド系、ポリエーテル系の抗生物質、ネグフォン等の駆
虫剤、ピペラジン等の虫下し、エストロジェン、スチル
ベストール、ヘキセストール、チロプロティン、ゴイト
ロジェン、成長ホルモン等のホルモン類が使用される。
【0037】以下に、本発明を実施例及び比較例により
更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例
に限定されることはない。
【0038】なお、実施例中のアミノ酸の含量および溶
出量に関しては液体クロマトグラフィーで分析を行っ
た。リン及び金属成分の含量はICP(誘導結合プラズ
マ)発光分析法、水分は乾燥減量法(135゜C、30
分間)によった。
【0039】純水への溶出性 調製した試料0.1gを50mlメスフラスコ中に投入
し、純水50mlを加えて、室温で10分間、超音波処
理した後、濾過し濾液中の塩基性アミノ酸量を分析し、
純水への溶出性を溶出率として評価した。溶出率は、次
の計算式(3)により算出した。 溶出率(%)= A/B×100(%) (3) A:溶出した塩基性アミノ酸量 B:用いた試料中の塩基性アミノ酸量
【0040】第1胃相当液への溶出性 調製した試料約0.1gを50ml三角フラスコ中に投
入し、第1胃液に相当する0.5Mリン酸緩衝液(pH
6.0)20mlを加えて、25℃で20分間振とうし
た。振とう終了後、濾過し濾液中の塩基性アミノ酸量を
分析し、第1胃での溶出性を溶出率として評価した。溶
出率は、上記計算式(3)により算出した。
【0041】第4胃相当液への溶出性 調製した試料約0.25gを300ml三角フラスコに
投入し、第4胃液に相当する酢酸−リン酸緩衝液50m
lを加えて、39゜Cの温度下で2時間振とうした。振
とう終了後、濾過し濾液中の塩基性アミノ酸量を分析
し、第4胃相当液への溶出性を溶出率として評価した。
溶出率は、上記計算式(3)により算出した。
【0042】*酢酸−リン酸緩衝液:1000ml中に
以下の試薬を溶解し、塩酸でpH2.2に中和した緩衝
液。 リン酸2水素ナトリウム・2水塩:3.55g リン酸水素2カリウム :1.67g 酢酸 :3.90g
【0043】
【実施例1】L−リジン塩基水溶液(濃度:50重量
%)1.55Kgと水酸化マグネシウム 0.86Kg
を水3.2Lに分散させたものと、37%リン酸2.9
9Kgとを混合し、80゜Cで3時間加熱撹拌した後水
20Lを加えた。得られた反応混合物に、50%L−リ
ジン塩基水溶液 17.9Kgと水酸化マグネシウム
9.84Kgを水36.8Lに分散させた液と37%リ
ン酸34Kgを90分間かけて同時に添加した。その間
反応液の温度は69〜72゜Cに保ち、pHは8.2〜
8.5の範囲であった。得られたスラリー128Kgの
内、53Kgを振切分離し、結晶は36Lの水で洗浄し
た。湿結晶を80゜Cの気流で乾燥し、11.4Kgの
乾燥Mg塩結晶を得た。本結晶中のリジン、Mg、PO
4の含量は、それぞれ20.0%、18.9%、51.
1%であった。本結晶の第1胃相当液、純水及び第4胃
相当液での溶出性はそれぞれ、76%、17%、100
%であった。
【0044】
【実施例2】ポリリン酸7.0gを水500mlに溶解
し、これに実施例1のMg塩40g及び水酸化カルシウ
ム8.75gを順次加え、室温で1時間撹拌した後、吸
引濾過分離した。湿結晶を65゜Cで減圧乾燥すること
により、42.0gの結晶を得た。本結晶中のリジン、
Mg、P、Caの含量はそれぞれ11.8%、13.1
%、16.6%、8.4%であり、水分は11.5%で
あった。本結晶の第1胃相当液、純水及び第4胃相当液
での溶出性はそれぞれ、5%、2%、100%であっ
た。
【0045】
【比較例1】ポリリン酸を用いないこと以外は実施例2
と同様にし、41.2gの結晶を得た。本結晶の第1胃
相当液、純水及び第4胃相当液での溶出性はそれぞれ、
66%、7%、100%であった。
【0046】
【実施例3】ポリリン酸を2.6g、水酸化カルシウム
を1.8gに変更する以外は実施例2と同様に行い、3
8.6gの乾燥結晶を得た。本結晶中のリジン、Mg、
P、Caの含量はそれぞれ13.8%、18.3%、1
8.4%、2.3%であり、水分は11.5%であっ
た。本結晶の第1胃相当液、純水及び第4胃相当液での
溶出性はそれぞれ、56%、3%、100%であった。
【0047】
【実施例4】ポリリン酸を2.6g、水酸化カルシウム
を13.3gに変更する以外は実施例2と同様に行い、
47.7gの乾燥結晶を得た。本結晶中のリジン、M
g、P、Caの含量はそれぞれ9.8%、13.5%、
13.6%、12.9%であり、水分は13.7%であ
った。本結晶の第1胃相当液、純水及び第4胃相当液で
の溶出性はそれぞれ、20%、3%、100%であっ
た。
【0048】
【実施例5】ポリリン酸を1.0g、水酸化カルシウム
を4.4gに変更する以外は実施例2と同様に行った。
得られた乾燥結晶中のリジン含量は13.5%であっ
た。本結晶の第1胃相当液、純水及び第4胃相当液での
溶出性はそれぞれ、45%、2%、ほぼ100%であっ
た。
【0049】
【実施例6】ポリリン酸47.1gを水500mlに溶
解し、これに水酸化カルシウム63.4gを加え、室温
で1時間撹拌した。得られたスラリーを吸引濾過分離
し、結晶は水で十分に洗浄した。湿結晶を乾燥すること
でポリリン酸カルシウム塩を96.6g得た。実施例2
のポリリン酸と水酸化カルシウムのかわりに、このポリ
リン酸カルシウム塩15.7gを用いる以外は実施例2
と同様にし49.5gの結晶を得た。本結晶の第1胃相
当液、純水及び第4胃相当液での溶出性はそれぞれ、3
1%、2%、100%であった。
【0050】
【実施例7】トリポリリン酸ナトリウム3.0gを水4
50mlに溶解し、実施例1で得られたMg塩45.0
g、水酸化カルシウム5.0gを加え、室温で2時間撹
拌した。得られた反応スラリーを吸引濾過分離し、結晶
は水200mlで洗浄した。湿結晶を乾燥することで、
37.8gの乾燥結晶を得た。本結晶中のリジン、M
g、P、Caの含量はそれぞれ14.3%、16.1
%、15.6%、5.1%であり、水分は9.7%であ
った。本結晶の第1胃相当液、純水及び第4胃相当液で
の溶出性はそれぞれ、53%、1%、100%であっ
た。
【0051】
【実施例8】トリポリリン酸ナトリウムの代わりにヘキ
サメタリン酸ナトリウム3.0gを用いる以外は、実施
例7と同様にした。乾燥結晶得量46.4g。本結晶中
のリジン、Mg、P、Caの含量はそれぞれ13.7
%、16.1%、16.1%、5.1%であり、水分は
10.8%であった。本結晶の第1胃相当液、純水及び
第4胃相当液での溶出性はそれぞれ、23%、2%、1
00%であった。
【0052】
【実施例9】トリポリリン酸ナトリウムの代わりにメタ
リン酸3.0gを用いる以外は、実施例7と同様にし
た。乾燥結晶得量45.8g。本結晶中のリジン、M
g、P、Caの含量はそれぞれ13.8%、16.0
%、16.4%、5.1%であり、水分は10.8%で
あった。本結晶の第1胃相当液、純水及び第4胃相当液
での溶出性はそれぞれ、26%、2%、ほぼ100%で
あった。
【0053】
【実施例10】実施例1で得られたスラリー19.5K
gを30L容器に張り込み、55゜Cに加熱撹拌した。
これに50%リジン塩基水溶液50.48Kg、水酸化
マグネシウム27.72Kgを水155.5Lに分散さ
せた液と85%リン酸42.22Kgを15時間かけて
同時に添加した。その間スラリーのpHは8.3に保持
させるよう、リジン/水酸化マグネシウム分散液とリン
酸との添加速度を調整した。また、添加量と同量のスラ
リーを容器から引き抜くことで容器内の液量を一定に保
つようにした。この操作をすることで265.8Kgの
スラリーを引き抜いた。本スラリー22.15Kgを5
5゜Cで撹拌しておき、これにピロリン酸0.9Kgを
水8.4Lに溶解させた水溶液と水酸化カルシウム1.
22Kgを水8.1Lに分散させた液を2時間かけて同
時に添加した。その間スラリーのpHは9.3に保つよ
うにした。得られたスラリーを振り切り分離し、42L
の水で洗浄した。湿結晶を90゜Cの気流で乾燥し6.
86Kgの乾燥結晶を得た。本結晶中のリジン、Mg、
P、Caの含量はそれぞれ11.0%、13.4%、1
6.1%、7.8%であり、水分は9.2%であった。
なお、母洗液60L中にはリジンは1.05Kg存在す
るものの、Mg,P,Caは極微量であり、99.9%
以上は結晶中に含まれていた。本結晶の第1胃相当液、
純水及び第4胃相当液での溶出性はそれぞれ、8%、2
%、100%であった。
【0054】
【実施例11】実施例1で得られたスラリー1.95K
gを3L容器に張り込み、55゜Cに加熱撹拌した。こ
れに50%リジン塩基水溶液5.05Kg、水酸化マグ
ネシウム2.77Kgを水15.6Lに分散させた液と
85%リン酸4.22Kgを15時間かけて同時に添加
した。その間スラリーのpHは8.3に保持させるよ
う、リジン/水酸化マグネシウム分散液とリン酸との添
加速度を調整した。また、添加量と同量のスラリーを容
器から引き抜くことで容器内の液量を一定に保つように
した。この操作をすることで26.6Kgのスラリーを
引き抜いた。本スラリー22.2Kgを55゜Cで撹拌
しておき、これに10%リン酸水溶液9.5Kgと水酸
化カルシウム1.11Kgを水8Lに分散させた液を2
時間かけて同時に添加した。その間スラリーのpHは
9.3に保つようにした。得られたスラリーを振り切り
分離し、40Lの水で洗浄した。湿結晶を90゜Cの気
流で乾燥し6.84Kgの乾燥結晶を得た。本結晶中の
リジン、Mg、P、Caの含量はそれぞれ11.0%、
13.4%、16.2%、7.8%であり、水分は9.
1%であった。なお、母洗液60L中にはリジンは1.
05Kg存在するものの、Mg,P,Caは極微量であ
り、99.9%以上は結晶中に含まれていた。本結晶の
第1胃相当液、純水及び第4胃相当液での溶出性はそれ
ぞれ、8%、2%、100%であった。
【0055】
【実施例12】実施例10で得られた乾燥した多価金属
複合塩を200g秤り取り、2%カルボキシメチルセル
ロースナトリウム水溶液130gと混練した後、口径
1.5ミリのディスクペレッターを用いて押し出し、長
さ約2ミリに細断して乾燥し、径約1.5ミリの顆粒に
成形し乾燥した。得られた顆粒について第1胃相当液で
の溶解性および第4胃相当液への溶出性を評価したとこ
ろ、第1胃相当液での溶出性は3%、第4胃相当液への
溶出性は95%であった。
【0056】
【実施例13】実施例10で得られた乾燥した多価金属
複合塩を200g秤り取り、メチオニン粉末15g、炭
酸カルシウム40g、カゼインナトリウム20g及びデ
ンプングリコール酸ナトリウム4gを混合し、水80m
lを加えて混練した後、口径1.5ミリのディスクペレ
ッターを用いて押し出し、長さ約2ミリに細断して乾燥
し、径約1.5ミリの顆粒に成形し乾燥した。得られた
顆粒について第1胃相当液での溶解性および第4胃相当
液への溶出性を評価したところ、リジンについては、第
1胃相当液での溶出性は5%、第4胃相当液への溶出性
は95%、メチオニンについては、それぞれ37%、9
8%であった。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、塩基性アミノ酸,
マグネシウムおよびリン酸からなるリン酸塩基性アミノ
酸マグネシウム複合塩をリン酸および/または縮合リン
酸成分及びマグネシウム以外の2価乃至3価の多価金属
物質で処理した多価金属複合塩組成物が、中性もしくは
アルカリ性の水溶液に不溶でかつ酸性水溶液に可溶な性
質を有することがわかった。このことが反すう動物用飼
料に不足することの多いリジン等の塩基性アミノ酸を、
第4胃以降の消化器官で消化吸収させるために、第1胃
での溶解による分解を抑制し、第4胃で溶解させる反す
う動物用飼料添加組成物を可能にした。本発明による均
質な顆粒は反すうや他の飼料成分との混合による顆粒の
破壊の影響を受けにくく、従来の技術に比べ、第1胃で
の溶解抑制、第4胃での溶解性に優れた効果を有する反
すう動物用飼料添加組成物が得られた。
【0058】本発明は、生物学的活性物質が反すう動物
に有効に吸収されることを可能にした飼料添加物を提供
するものであり、産業上の意義は極めて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯川 利秀 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 竹本 正 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 鎌田 創 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で表されるリン酸アミノ
    酸多価金属複合塩 【化1】 (但し、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mgはマグ
    ネシウム、Zはアルカリ土類金属以外の価数qの多価金
    属であり、aは0.05〜0.4、bは0.90〜1.4
    7、cは0.01〜1.4、dは0〜0.3、qは2また
    は3で、a+2×b+q×C+d=m+3であり、mは0〜1.
    12、nは0〜10である。)
  2. 【請求項2】アルカリ土類金属以外の多価金属がアルミ
    ニウム、亜鉛、鉄である請求項1記載のリン酸アミノ酸
    多価金属複合塩
  3. 【請求項3】下記一般式(2)で表されるリン酸アミノ
    酸多価金属複合塩を少なくとも1種含有する反すう動物
    用飼料添加物 【化2】 (但し、Rは塩基性アミノ酸水素カチオン、Mgはマグ
    ネシウム、Mはマグネシウム以外の価数qの多価金属で
    あり、aは0.05〜0.4、bは0.90〜1.47、
    cは0.01〜1.4、dは0〜0.3、qは2または3
    で、a+2×b+q×C+d=m+3であり、mは0〜1.1
    2、nは0〜10である。)
  4. 【請求項4】塩基性アミノ酸がリジン、アルギニンから
    選ばれる少なくとも1種類である請求項3記載の反すう
    動物用飼料添加物
  5. 【請求項5】一般式(2)のマグネシウム以外の価数2
    または3の多価金属が、カルシウム,アルミニウム,亜
    鉛,鉄から選ばれる少なくとも1種類である請求項3記
    載の反すう動物用飼料添加物
  6. 【請求項6】下記一般式(3)で表されるリン酸アミノ
    酸マグネシウム複合塩を、 【化3】 (但し、Rは塩基性アミノ酸水素カチオンで、aは0.
    05〜1.0、bは1.0〜1.47、cは0〜0.3で
    a+2×b+C=3であり、nは0〜10である。)水性
    溶媒中でリン酸および/または縮合リン酸成分とマグネ
    シウム以外の価数2または3の多価金属物質とを、接触
    させることを特徴とする一般式(2)で表されるリン酸
    アミノ酸多価金属複合塩を少なくとも1種含有する反す
    う動物用飼料添加物の製造法
  7. 【請求項7】一般式(3)のリン酸アミノ酸マグネシウ
    ム複合塩と接触させるリン酸および/または縮合リン酸
    成分が、正リン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、ポリ
    リン酸、トリメタリン酸、テトラメタリン酸、ヘキサメ
    タリン酸及び強リン酸の内から選ばれる少なくとも1種
    である請求項6記載の製造法
  8. 【請求項8】一般式(3)のリン酸アミノ酸マグネシウ
    ム複合塩と接触させるマグネシウム以外の価数2または
    3の多価金属物質がアルミニウム、カルシウム、鉄及び
    亜鉛のハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、水酸化物及び酸
    化物の中から選ばれる少なくとも1種である請求項6記
    載の製造法
  9. 【請求項9】一般式(3)で表されるリン酸アミノ酸マ
    グネシウム複合塩中のリン酸1モルに対し、リン酸およ
    び/または縮合リン酸成分、マグネシウム以外の価数2
    または3の多価金属物質をどちらも0.004〜1.2
    モル用いる請求項6記載の製造法
  10. 【請求項10】中性もしくはアルカリ性の水に不溶でか
    つ酸性の水に可溶な請求項3記載のリン酸アミノ酸多価
    金属複合塩少なくとも1種を含む顆粒とすることもでき
    る反すう動物用飼料添加組成物
  11. 【請求項11】請求項3記載のリン酸アミノ酸多価金属
    複合塩の少なくとも1種を主成分とする顆粒に他の生物
    学的活性物質を分散してなることを特徴とする請求項1
    0の反すう動物用飼料添加組成物
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