JPH11105149A - 交差コイル式計器用ケーシングの製造方法 - Google Patents
交差コイル式計器用ケーシングの製造方法Info
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- JPH11105149A JPH11105149A JP27075097A JP27075097A JPH11105149A JP H11105149 A JPH11105149 A JP H11105149A JP 27075097 A JP27075097 A JP 27075097A JP 27075097 A JP27075097 A JP 27075097A JP H11105149 A JPH11105149 A JP H11105149A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】安価な計器用ケーシングを得るとともに、ケー
シングの仕様変更に臨機応変に対応し、磁性チップがケ
ーシングから外れることを有効に防止する。 【解決手段】交差コイルの通電量に応じた角度だけ回転
する円盤型磁石を内蔵し、通電を止めたときに磁石を復
動させる磁性チップを表面に設けられた小穴11aに収
容する交差コイル式計器用ケーシングの製造方法は、小
穴11aに合成樹脂又はゴムと磁性粉末を含むペースト
を注入した後硬化させるか又は注入した後冷却して固化
することにより磁性チップを収容する。ケーシング11
がコンベヤ21により搬送され、コンベヤ21の上方に
設けられたペースト注入装置22によりケーシング11
が所定位置に到来したときにペーストをケーシング表面
に設けられた小穴11aに注入し、ペースト注入装置の
下流側に設けられた加熱装置23によりペーストを加熱
することが好ましい。
シングの仕様変更に臨機応変に対応し、磁性チップがケ
ーシングから外れることを有効に防止する。 【解決手段】交差コイルの通電量に応じた角度だけ回転
する円盤型磁石を内蔵し、通電を止めたときに磁石を復
動させる磁性チップを表面に設けられた小穴11aに収
容する交差コイル式計器用ケーシングの製造方法は、小
穴11aに合成樹脂又はゴムと磁性粉末を含むペースト
を注入した後硬化させるか又は注入した後冷却して固化
することにより磁性チップを収容する。ケーシング11
がコンベヤ21により搬送され、コンベヤ21の上方に
設けられたペースト注入装置22によりケーシング11
が所定位置に到来したときにペーストをケーシング表面
に設けられた小穴11aに注入し、ペースト注入装置の
下流側に設けられた加熱装置23によりペーストを加熱
することが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交差コイルの通電
量に応じた角度だけ回転する円盤型磁石を内蔵した交差
コイル式計器のケーシングの製造方法に関する。更に詳
しくは、ケーシング表面に設けられた小穴に円盤型磁石
を復動させる磁性チップが収容された交差コイル式計器
用ケーシングの製造方法に関するものである。
量に応じた角度だけ回転する円盤型磁石を内蔵した交差
コイル式計器のケーシングの製造方法に関する。更に詳
しくは、ケーシング表面に設けられた小穴に円盤型磁石
を復動させる磁性チップが収容された交差コイル式計器
用ケーシングの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、交差コイル式計器は
非磁性材料からなる合成樹脂のケーシング1の上面及び
下面に軸受孔2,3が設けられ、この軸受孔2,3には
軸棒4が枢支される。この軸棒4の中間部には一体的に
円盤型磁石5が設けられ、軸棒4の先端には指針6が取
付けられる。図示しないが、ケーシング1の外周には交
差コイルが巻回され、この交差コイルに通電することに
より、円盤型磁石5が通電電流量に対応した角度だけ回
転し、これと一体的に取付けられた指針6が回転するこ
とにより自動車の速度や燃料残量、各種の温度などを表
示するように構成される。
非磁性材料からなる合成樹脂のケーシング1の上面及び
下面に軸受孔2,3が設けられ、この軸受孔2,3には
軸棒4が枢支される。この軸棒4の中間部には一体的に
円盤型磁石5が設けられ、軸棒4の先端には指針6が取
付けられる。図示しないが、ケーシング1の外周には交
差コイルが巻回され、この交差コイルに通電することに
より、円盤型磁石5が通電電流量に対応した角度だけ回
転し、これと一体的に取付けられた指針6が回転するこ
とにより自動車の速度や燃料残量、各種の温度などを表
示するように構成される。
【0003】コイル式計器のケーシングには、交差コイ
ルへの通電を停止したときに指針6を所定位置(例えば
ゼロ点)まで復動させるための磁性チップ7が設けられ
る。この磁性チップ7は磁性粉末を含む合成樹脂又はゴ
ム製であって、磁性チップ7は強く着磁され、磁性チッ
プ7と円盤型磁石5のN極又はS極とが吸引し合うこと
により、交差コイルへの通電を停止したときに指針6が
復動するように構成される。従来、この磁性チップ7は
磁性粉末を含む合成樹脂又はゴムのシートを打ち抜くこ
とにより製造され、磁性チップ7の取付けは、図示しな
いが磁性チップを微小ドーナツ形に形成し、ケーシング
に設けられた小突起にきつく嵌め込むことや、図3に示
すように、ケーシング1の表面に小穴8を形成し、この
小穴8に磁性チップ7を収容することにより行われてい
る。
ルへの通電を停止したときに指針6を所定位置(例えば
ゼロ点)まで復動させるための磁性チップ7が設けられ
る。この磁性チップ7は磁性粉末を含む合成樹脂又はゴ
ム製であって、磁性チップ7は強く着磁され、磁性チッ
プ7と円盤型磁石5のN極又はS極とが吸引し合うこと
により、交差コイルへの通電を停止したときに指針6が
復動するように構成される。従来、この磁性チップ7は
磁性粉末を含む合成樹脂又はゴムのシートを打ち抜くこ
とにより製造され、磁性チップ7の取付けは、図示しな
いが磁性チップを微小ドーナツ形に形成し、ケーシング
に設けられた小突起にきつく嵌め込むことや、図3に示
すように、ケーシング1の表面に小穴8を形成し、この
小穴8に磁性チップ7を収容することにより行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、磁性チップ7
を打ち抜くことにより製造することは打抜くための金型
が必要となり製造設備が比較的高価であるため磁性チッ
プ自体の単価が押上げられる不具合がある。また磁性チ
ップ7が装着される小突起や小穴8の寸法又は形状が変
更された場合には、この金型もあわせて変更する必要が
あり、ケーシング1の仕様変更に臨機応変に対応するこ
とができない問題点もある。一方、合成樹脂又はゴムの
シートを打ち抜くことは、打ち抜き時にバリ、欠けが発
生し、寸法誤差が生じ易い不具合があり、寸法誤差が生
じると、磁性チップ7を小突起や小穴8にきつく嵌める
ことができなくなる恐れがあり、更に、磁性チップ7の
嵌め込みが甘いと、磁性チップ7が取れ易い問題点もあ
る。また、円盤型磁石5が回転すると円盤型磁石5と磁
性チップ7とが同極にて対面するようになり、両者の間
には反発力が発生するため、正規にケーシング1に取付
けられた磁性チップ7にあっては、くり返し反発力を受
けることに起因して磁性チップ7がケーシング1から外
れることを有効に防止する必要もある。
を打ち抜くことにより製造することは打抜くための金型
が必要となり製造設備が比較的高価であるため磁性チッ
プ自体の単価が押上げられる不具合がある。また磁性チ
ップ7が装着される小突起や小穴8の寸法又は形状が変
更された場合には、この金型もあわせて変更する必要が
あり、ケーシング1の仕様変更に臨機応変に対応するこ
とができない問題点もある。一方、合成樹脂又はゴムの
シートを打ち抜くことは、打ち抜き時にバリ、欠けが発
生し、寸法誤差が生じ易い不具合があり、寸法誤差が生
じると、磁性チップ7を小突起や小穴8にきつく嵌める
ことができなくなる恐れがあり、更に、磁性チップ7の
嵌め込みが甘いと、磁性チップ7が取れ易い問題点もあ
る。また、円盤型磁石5が回転すると円盤型磁石5と磁
性チップ7とが同極にて対面するようになり、両者の間
には反発力が発生するため、正規にケーシング1に取付
けられた磁性チップ7にあっては、くり返し反発力を受
けることに起因して磁性チップ7がケーシング1から外
れることを有効に防止する必要もある。
【0005】本発明の目的は、磁性チップを製造するた
めの独自の金型を不要にして安価な計器用ケーシングを
得るとともに、ケーシングの仕様変更に臨機応変に対応
しうる交差コイル式計器用ケーシングの製造方法を提供
することにある。本発明の別の目的は、磁性チップのケ
ーシングへの収容を確実にして磁性チップがケーシング
から外れることを有効に防止し得る交差コイル式計器用
ケーシングの製造方法を提供することにある。
めの独自の金型を不要にして安価な計器用ケーシングを
得るとともに、ケーシングの仕様変更に臨機応変に対応
しうる交差コイル式計器用ケーシングの製造方法を提供
することにある。本発明の別の目的は、磁性チップのケ
ーシングへの収容を確実にして磁性チップがケーシング
から外れることを有効に防止し得る交差コイル式計器用
ケーシングの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図2に示すように、外周に巻回された交差コイルの通電
量に応じた角度だけ回転する円盤型磁石13を回転可能
に内蔵しコイルへの通電を止めたときに磁石13を復動
させる磁性チップ16を磁石13の周縁部に対向するケ
ーシング11表面に設けられた小穴11aに収容する非
磁性材料からなる交差コイル式計器用ケーシングの製造
方法の改良である。その特徴ある構成は、小穴11aに
合成樹脂又はゴムと磁性粉末を含むペーストを注入した
後硬化させるか又は注入した後冷却して固化することに
より磁性チップ16を収容するところにある。
図2に示すように、外周に巻回された交差コイルの通電
量に応じた角度だけ回転する円盤型磁石13を回転可能
に内蔵しコイルへの通電を止めたときに磁石13を復動
させる磁性チップ16を磁石13の周縁部に対向するケ
ーシング11表面に設けられた小穴11aに収容する非
磁性材料からなる交差コイル式計器用ケーシングの製造
方法の改良である。その特徴ある構成は、小穴11aに
合成樹脂又はゴムと磁性粉末を含むペーストを注入した
後硬化させるか又は注入した後冷却して固化することに
より磁性チップ16を収容するところにある。
【0007】ペーストのマトリックスを構成する合成樹
脂又はゴムとしては、塩化ビニル等の熱可塑性樹脂やエ
ポキシ等の熱硬化性樹脂、又はNBRゴム等が好まし
い。磁性粉末としては平均粒径1〜100μm、最大径
で200μm以下の、鉄系軟磁性合金粉末、パーマロイ
粉末、センダスト粉末、純鉄粉、Mn−Znフェライト
粉末やNi−Znフェライト粉末等の一般にソフトフェ
ライトと呼ばれる粉末が好ましいが、Baフェライトや
Srフェライト等のハードフェライトや、Sm−Co
系、アルニコ系、ネオジム系等の磁石粉末等硬磁性体粉
末、及びマグネタイト粉末なども使用可能である。な
お、磁気的に同様の効果を示す粉末であれば上記の範囲
に限定するものではない。小穴11aにペーストを注入
した後、ペーストを硬化又は固化して磁性チップ16と
することにより、磁性チップ16を製造するための独自
の金型を不要にする。また、小穴11aに注入されたペ
ーストを硬化又は固化することにより、磁性チップ16
は小穴18の形状を問わず、小穴18に確実に収容され
る。
脂又はゴムとしては、塩化ビニル等の熱可塑性樹脂やエ
ポキシ等の熱硬化性樹脂、又はNBRゴム等が好まし
い。磁性粉末としては平均粒径1〜100μm、最大径
で200μm以下の、鉄系軟磁性合金粉末、パーマロイ
粉末、センダスト粉末、純鉄粉、Mn−Znフェライト
粉末やNi−Znフェライト粉末等の一般にソフトフェ
ライトと呼ばれる粉末が好ましいが、Baフェライトや
Srフェライト等のハードフェライトや、Sm−Co
系、アルニコ系、ネオジム系等の磁石粉末等硬磁性体粉
末、及びマグネタイト粉末なども使用可能である。な
お、磁気的に同様の効果を示す粉末であれば上記の範囲
に限定するものではない。小穴11aにペーストを注入
した後、ペーストを硬化又は固化して磁性チップ16と
することにより、磁性チップ16を製造するための独自
の金型を不要にする。また、小穴11aに注入されたペ
ーストを硬化又は固化することにより、磁性チップ16
は小穴18の形状を問わず、小穴18に確実に収容され
る。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、図1に示すように、ケーシング11がコン
ベヤ21により搬送され、コンベヤ21の上方に設けら
れたペースト注入装置22によりケーシング11が所定
位置に到来したときにペーストをケーシング表面に設け
られた小穴11aに注入し、ペースト注入装置の下流側
に設けられた加熱装置23によりペーストを加熱する交
差コイル式計器用ケーシングの製造方法である。ケーシ
ング11をコンベヤ21により搬送してペースト注入装
置22によりペーストを小穴11aに注入した後、下流
側に設けられた加熱装置23によりペーストを加熱する
ことにより、交差コイル式計器用ケーシングの製造を自
動化することが可能になる。
明であって、図1に示すように、ケーシング11がコン
ベヤ21により搬送され、コンベヤ21の上方に設けら
れたペースト注入装置22によりケーシング11が所定
位置に到来したときにペーストをケーシング表面に設け
られた小穴11aに注入し、ペースト注入装置の下流側
に設けられた加熱装置23によりペーストを加熱する交
差コイル式計器用ケーシングの製造方法である。ケーシ
ング11をコンベヤ21により搬送してペースト注入装
置22によりペーストを小穴11aに注入した後、下流
側に設けられた加熱装置23によりペーストを加熱する
ことにより、交差コイル式計器用ケーシングの製造を自
動化することが可能になる。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、磁性粉末が軟磁性粉末である交差コ
イル式計器用ケーシングの製造方法である。磁性粉末に
軟磁性粉末を用いると、軟磁性の磁性チップ17が製造
され、磁性チップ17は交差コイル式計器の円盤型磁石
13と吸引し合うことにより、指針を復動させる。この
軟磁性の磁性チップ17にすると、磁性チップ17に対
し計器の円盤型磁石13から反発力が加えられることは
なく、磁性チップ17の磁力による指針の誤差も少なく
なる。
係る発明であって、磁性粉末が軟磁性粉末である交差コ
イル式計器用ケーシングの製造方法である。磁性粉末に
軟磁性粉末を用いると、軟磁性の磁性チップ17が製造
され、磁性チップ17は交差コイル式計器の円盤型磁石
13と吸引し合うことにより、指針を復動させる。この
軟磁性の磁性チップ17にすると、磁性チップ17に対
し計器の円盤型磁石13から反発力が加えられることは
なく、磁性チップ17の磁力による指針の誤差も少なく
なる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図2に示すように、本発明の
方法により製造されたケーシング11は交差コイル式計
器10に使用される。ケーシング11は非磁性材料の合
成樹脂を成形することにより作られ、ケーシング11に
は軸棒12に設けられた円盤型磁石13が回転可能に内
蔵される。軸棒12の先端には指針14が取付けられ、
このケーシング11の外周には図示しない交差コイルが
巻回される。指針14とケーシング11との間には目盛
板15が固定して取付けられる。このような交差コイル
式計器10は、図示しない交差コイルに通電することに
より、円盤型磁石13が通電電流量に対応した角度だけ
回転する。磁石13と一体的に取付けられた指針14も
回転するため、指針14が指した目盛板15上の目盛を
読むことにより自動車の速度や燃料残量、各種の温度な
どを表示するように構成される。一方、図示しない交差
コイルへの通電を止めたときに磁石13を復動させる磁
性チップ16は、磁石13の周縁部に対向するケーシン
グ11の表面に設けられた小穴11aに収容される。磁
性チップ16の小穴11aへの収容は、合成樹脂又はゴ
ムと磁性粉末を含むペーストを小穴11aに注入し、こ
のペーストを加熱等により硬化させるか又は冷却して固
化することにより行われる。
基づいて詳しく説明する。図2に示すように、本発明の
方法により製造されたケーシング11は交差コイル式計
器10に使用される。ケーシング11は非磁性材料の合
成樹脂を成形することにより作られ、ケーシング11に
は軸棒12に設けられた円盤型磁石13が回転可能に内
蔵される。軸棒12の先端には指針14が取付けられ、
このケーシング11の外周には図示しない交差コイルが
巻回される。指針14とケーシング11との間には目盛
板15が固定して取付けられる。このような交差コイル
式計器10は、図示しない交差コイルに通電することに
より、円盤型磁石13が通電電流量に対応した角度だけ
回転する。磁石13と一体的に取付けられた指針14も
回転するため、指針14が指した目盛板15上の目盛を
読むことにより自動車の速度や燃料残量、各種の温度な
どを表示するように構成される。一方、図示しない交差
コイルへの通電を止めたときに磁石13を復動させる磁
性チップ16は、磁石13の周縁部に対向するケーシン
グ11の表面に設けられた小穴11aに収容される。磁
性チップ16の小穴11aへの収容は、合成樹脂又はゴ
ムと磁性粉末を含むペーストを小穴11aに注入し、こ
のペーストを加熱等により硬化させるか又は冷却して固
化することにより行われる。
【0011】図1に示すように、ペーストが合成樹脂で
ある場合には、ペーストの小穴11aへの注入及び硬化
はコンベヤ21を介して自動的に行うことが好ましい。
この製造方法では、ペースト注入装置22が上方に設け
られたコンベヤ21上に、ケーシング11を所定の間隔
をあけて配置する。ケーシング11はコンベヤ21の実
線矢印方向の移動により搬送され、ケーシング11が所
定位置に到来したときにペースト注入装置22によりペ
ーストがケーシング11表面に設けられた小穴11aに
注入される。また、ペースト注入装置22の下流側には
加熱装置23が設けられ、ペーストが小穴11aに注入
されたケーシング11は更にコンベヤ21により加熱装
置23に搬送され、この加熱装置23によりペーストは
加熱されて硬化又は加熱後冷却されて固化し、磁性チッ
プ16が小穴1aに収容されたケーシング11を得るこ
とができる。
ある場合には、ペーストの小穴11aへの注入及び硬化
はコンベヤ21を介して自動的に行うことが好ましい。
この製造方法では、ペースト注入装置22が上方に設け
られたコンベヤ21上に、ケーシング11を所定の間隔
をあけて配置する。ケーシング11はコンベヤ21の実
線矢印方向の移動により搬送され、ケーシング11が所
定位置に到来したときにペースト注入装置22によりペ
ーストがケーシング11表面に設けられた小穴11aに
注入される。また、ペースト注入装置22の下流側には
加熱装置23が設けられ、ペーストが小穴11aに注入
されたケーシング11は更にコンベヤ21により加熱装
置23に搬送され、この加熱装置23によりペーストは
加熱されて硬化又は加熱後冷却されて固化し、磁性チッ
プ16が小穴1aに収容されたケーシング11を得るこ
とができる。
【0012】
<実施例1>本発明の方法に従って交差コイル式計器用
ケーシング11を製造した。先ず、Fe80wt%、S
i10wt%及びCr10wt%からなる平均粒径10
μmの軟磁性合金粉末が76重量部、塩化ビニル樹脂ペ
ーストゾルが16重量部、及びフタル酸ジオクチル溶剤
(DOP)が8重量部からなるペーストを調製し、この
ペーストをペースト注入装置22に充填した。一方、図
1に示すベルトコンベヤ21に等間隔に並べて搬送し、
注入装置22の真下にケーシング11が到来したとき
に、この注入装置22から所定量のペーストを内径が3
mm深さが1.5mmのケーシング11の小穴11aに
注入した。その後ケーシング11を150℃に保持され
た加熱装置23に通して3分間加熱した。加熱装置23
を通過後、自然空冷してペーストを固化した。これによ
り磁性チップ16が小穴11aに収容された1000個
のケーシング11を得た。このように小穴11aに磁性
チップ16が収容された約1000個のケーシング11
を逆さにして磁性チップ16の自重による小穴11aか
らの脱落の有無を確認したところ、小穴11aから磁性
チップ16が脱落するケーシング11は1個も確認され
なかった。
ケーシング11を製造した。先ず、Fe80wt%、S
i10wt%及びCr10wt%からなる平均粒径10
μmの軟磁性合金粉末が76重量部、塩化ビニル樹脂ペ
ーストゾルが16重量部、及びフタル酸ジオクチル溶剤
(DOP)が8重量部からなるペーストを調製し、この
ペーストをペースト注入装置22に充填した。一方、図
1に示すベルトコンベヤ21に等間隔に並べて搬送し、
注入装置22の真下にケーシング11が到来したとき
に、この注入装置22から所定量のペーストを内径が3
mm深さが1.5mmのケーシング11の小穴11aに
注入した。その後ケーシング11を150℃に保持され
た加熱装置23に通して3分間加熱した。加熱装置23
を通過後、自然空冷してペーストを固化した。これによ
り磁性チップ16が小穴11aに収容された1000個
のケーシング11を得た。このように小穴11aに磁性
チップ16が収容された約1000個のケーシング11
を逆さにして磁性チップ16の自重による小穴11aか
らの脱落の有無を確認したところ、小穴11aから磁性
チップ16が脱落するケーシング11は1個も確認され
なかった。
【0013】<実施例2>本発明の方法に従って交差コ
イル式計器用ケーシング11を製造した。先ず、平均粒
径1.05μmのSrフェライト粉末を用いた軟磁性粉
末が70重量部、塩化ビニル樹脂ペーストゾルが20重
量部、及びフタル酸ジオクチル溶剤(DOP)が10重
量部からなるペーストを調製し、このペーストをペース
ト注入装置22に充填した。一方、図1に示すベルトコ
ンベヤ21に等間隔に並べて搬送し、注入装置22の真
下にケーシング11が到来したときに、この注入装置2
2から所定量のペーストを内径が3mm深さが1.5m
mのケーシング11の小穴11aに注入した。その後ケ
ーシング11を150℃に保持された加熱装置23に通
して3分間加熱した。加熱装置23を通過後、自然空冷
してペーストを固化した。これにより磁性チップ16が
小穴11aに収容された1000個のケーシング11を
得た。このように小穴11aに磁性チップ16が収容さ
れた約1000個のケーシング11を逆さにして磁性チ
ップ16の自重による小穴11aからの脱落の有無を確
認したところ、小穴11aから磁性チップ16が脱落す
るケーシング11は1個も確認されなかった。
イル式計器用ケーシング11を製造した。先ず、平均粒
径1.05μmのSrフェライト粉末を用いた軟磁性粉
末が70重量部、塩化ビニル樹脂ペーストゾルが20重
量部、及びフタル酸ジオクチル溶剤(DOP)が10重
量部からなるペーストを調製し、このペーストをペース
ト注入装置22に充填した。一方、図1に示すベルトコ
ンベヤ21に等間隔に並べて搬送し、注入装置22の真
下にケーシング11が到来したときに、この注入装置2
2から所定量のペーストを内径が3mm深さが1.5m
mのケーシング11の小穴11aに注入した。その後ケ
ーシング11を150℃に保持された加熱装置23に通
して3分間加熱した。加熱装置23を通過後、自然空冷
してペーストを固化した。これにより磁性チップ16が
小穴11aに収容された1000個のケーシング11を
得た。このように小穴11aに磁性チップ16が収容さ
れた約1000個のケーシング11を逆さにして磁性チ
ップ16の自重による小穴11aからの脱落の有無を確
認したところ、小穴11aから磁性チップ16が脱落す
るケーシング11は1個も確認されなかった。
【0014】<比較例1>平均粒径1.5μmのBaフ
ェライト粉末を80重量部、NBRゴムを20重量部混
練して加硫処理を行い、厚さ1.5mmのゴム板を作製
した。このゴム板を専用抜き型を用いて直径3mmの磁
性チップを900個打抜くことにより作成した。この9
00個の磁性チップを拡大鏡を用いて目視により外観を
観察した。この結果、約100個にバリ又は欠けが確認
され、ケーシングの小穴に装着不能であることが認めら
れた。次に良品と判断された800個をケーシングの小
穴に装着した。800個のうち約100個が小穴に装着
後磁性チップの反発力により小穴から脱落した。更に、
小穴に磁性チップが装着された約700個のケーシング
を逆さにして磁性チップの自重による小穴からの脱落の
有無を確認したところ、約50個の磁性チップが小穴か
ら脱落したことが確認された。
ェライト粉末を80重量部、NBRゴムを20重量部混
練して加硫処理を行い、厚さ1.5mmのゴム板を作製
した。このゴム板を専用抜き型を用いて直径3mmの磁
性チップを900個打抜くことにより作成した。この9
00個の磁性チップを拡大鏡を用いて目視により外観を
観察した。この結果、約100個にバリ又は欠けが確認
され、ケーシングの小穴に装着不能であることが認めら
れた。次に良品と判断された800個をケーシングの小
穴に装着した。800個のうち約100個が小穴に装着
後磁性チップの反発力により小穴から脱落した。更に、
小穴に磁性チップが装着された約700個のケーシング
を逆さにして磁性チップの自重による小穴からの脱落の
有無を確認したところ、約50個の磁性チップが小穴か
ら脱落したことが確認された。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ケ
ーシングの小穴にペーストを注入した後、ペーストを硬
化又は固化して磁性チップとするので、磁性チップを製
造するための独自の金型が不要になり、金型費用を不要
にして安価な計器用ケーシングを得ることができる。ま
た、小穴に注入された状態のペーストを硬化又は固化す
ることにより磁性チップとするので、小穴の形状に従っ
た磁性チップを得ることができ、小穴の形状変更を伴う
ケーシングの仕様変更にも臨機応変に対応することがで
きる。更に、小穴に注入された状態のペーストを硬化又
は固化して磁性チップとし、小穴の形状に従った磁性チ
ップとすることは、磁性チップのケーシングへの収容が
確実になり、磁性チップがケーシングから外れることを
有効に防止することができる。また、ケーシングをコン
ベヤにより搬送してペースト注入装置によりペーストを
小穴に注入した後、下流側に設けられた加熱装置により
ペーストを加熱すれば、交差コイル式計器用ケーシング
の製造を自動化することができる。また、磁性粉末に軟
磁性粉末を用いれば、指針の角度と交差コイルの通電電
流値との関係が経時的にも一定のものとなり、磁性チッ
プに対し計器の円盤型磁石から反発力が加えられない。
ーシングの小穴にペーストを注入した後、ペーストを硬
化又は固化して磁性チップとするので、磁性チップを製
造するための独自の金型が不要になり、金型費用を不要
にして安価な計器用ケーシングを得ることができる。ま
た、小穴に注入された状態のペーストを硬化又は固化す
ることにより磁性チップとするので、小穴の形状に従っ
た磁性チップを得ることができ、小穴の形状変更を伴う
ケーシングの仕様変更にも臨機応変に対応することがで
きる。更に、小穴に注入された状態のペーストを硬化又
は固化して磁性チップとし、小穴の形状に従った磁性チ
ップとすることは、磁性チップのケーシングへの収容が
確実になり、磁性チップがケーシングから外れることを
有効に防止することができる。また、ケーシングをコン
ベヤにより搬送してペースト注入装置によりペーストを
小穴に注入した後、下流側に設けられた加熱装置により
ペーストを加熱すれば、交差コイル式計器用ケーシング
の製造を自動化することができる。また、磁性粉末に軟
磁性粉末を用いれば、指針の角度と交差コイルの通電電
流値との関係が経時的にも一定のものとなり、磁性チッ
プに対し計器の円盤型磁石から反発力が加えられない。
【図1】本発明の製造方法を示すコンベアラインを示す
斜視図。
斜視図。
【図2】そのケーシングを使用した計器の斜視図。
【図3】従来のケーシングを示す断面図。
11 ケーシング 11a 小穴 13 円盤型磁石 16 磁性チップ 21 コンベヤ 22 ペースト注入装置 23 加熱装置
Claims (3)
- 【請求項1】 外周に巻回された交差コイルの通電量に
応じた角度だけ回転する円盤型磁石(13)を回転可能に内
蔵し前記コイルへの通電を止めたときに前記磁石(13)を
復動させる磁性チップ(16)を前記磁石(13)の周縁部に対
向するケーシング(11)表面に設けられた小穴(11a)に収
容する非磁性材料からなる交差コイル式計器用ケーシン
グの製造方法において、 前記小穴(11a)に合成樹脂又はゴムと磁性粉末を含むペ
ーストを注入した後硬化させるか又は注入した後冷却し
て固化することにより前記磁性チップ(16)を収容するこ
とを特徴とする交差コイル式計器用ケーシングの製造方
法。 - 【請求項2】 ケーシング(11)がコンベヤ(21)により搬
送され、前記コンベヤ(21)の上方に設けられたペースト
注入装置(22)により前記ケーシング(11)が所定位置に到
来したときにペーストをケーシング表面に設けられた小
穴(11a)に注入し、前記ペースト注入装置の下流側に設
けられた加熱装置(23)により前記ペーストを加熱する請
求項1記載の交差コイル式計器用ケーシングの製造方
法。 - 【請求項3】 磁性粉末が軟磁性粉末である請求項1又
は2記載の交差コイル式計器用ケーシングの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27075097A JPH11105149A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 交差コイル式計器用ケーシングの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27075097A JPH11105149A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 交差コイル式計器用ケーシングの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11105149A true JPH11105149A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17490465
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27075097A Withdrawn JPH11105149A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 交差コイル式計器用ケーシングの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11105149A (ja) |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP27075097A patent/JPH11105149A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |