JPH11105187A - 高純度シリカ質膜の形成方法及び高純度シリカ質膜 - Google Patents
高純度シリカ質膜の形成方法及び高純度シリカ質膜Info
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Abstract
リカ質膜の形成方法を提供する。 【解決手段】 基体表面にアルミニウム含有ポリシラザ
ン膜を形成した後、該膜を水蒸気を含む雰囲気中で50
〜500℃で予備加熱し、次いで酸素又は水蒸気を含む
雰囲気中で500℃以上の温度で焼成することを特徴と
する高純度シリカ質膜の形成方法。
Description
方法に関するものである。
シリカに転化するが、理想的な高純度SiO2膜への転
換は難しい。ポリシラザンからシリカへの転化反応を促
進する方法としては、既にポリシラザンへの触媒の添加
や焼成雰囲気への水蒸気の導入、又はこれらの組み合わ
せ等が既に提案されている(特願平06−29918
8,特願平06−306329,特願平07−1969
86,特願平19−031333,特願平09−157
544等)。これらは主に触媒の作用によりポリシラザ
ンと水蒸気の反応を促進させる方法であるため、ポリシ
ラザン中の水素や窒素成分を効果的に低減できる反面、
水由来のSi−OH基が本質的に残存する。このため、
これらの方法では、低温で緻密なシリカ質膜が得られる
ものの、密度2.2をこえる高純度シリカへの転換は困
難であった。
合を実質的に含有しない高純度シリカ質膜の形成方法を
提供することをその課題とする。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成すり
に至った。即ち、本発明によれば、基体表面にアルミニ
ウム含有ポリシラザン膜を形成した後、該膜を水蒸気を
含む雰囲気中で50〜500℃で予備加熱し、次いで酸
素を含む雰囲気中で500℃以上の温度で焼成すること
を特徴とする高純度シリカ質膜の形成方法が提供され
る。また、本発明によれば、基体表面にアルミニウム含
有ポリシラザン膜を形成した後、該膜を水蒸気を含む雰
囲気中で50〜500℃で予備加熱し、次いで水蒸気を
含む雰囲気中で500℃以上の温度で焼成することを特
徴とする高純度シリカ質膜の形成方法が提供される。
ミニウムを含有するポリシラザン膜から形成されるもの
である。以下、このシリカ質膜の形成方法について詳述
する。このシリカ質膜の形成材料として用いられるポリ
シラザンは、その分子鎖中に下記一般式(1)で表され
るシラザン構造を含有するものである。
炭化水素基含有シリル基、炭化水素基含有アミノ基又は
炭化水素オキシ基を示す。R1及びR2の少なくとも一方
は水素原子を示す。前記炭化水素基には、置換基が結合
していてもよく、このような置換基には、塩素や臭素、
フッ素等のハロゲン、アルコキシ基、アルコキシカルボ
ニル基、アミノ基等が包含される。前記炭化水素基に
は、脂肪族炭化水素基及び芳香族炭化水素基が包含さ
れ、脂肪族炭化水素基には、鎖状のものと環状のものが
包含される。このような炭化水素基としては、アルキル
基、アルケニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニ
ル基、アリール基、アリールアルキル基等が挙げられ
る。これらの炭化水素基における炭素数は特に制約され
ないが、通常は20以下、好ましくは10以下である。
本発明においては、特に、炭素数1〜8、好ましくは1
〜4のアルキル基であることが好ましい。炭化水素含有
シリル基において、好ましい炭化水素基は炭素数1〜2
0、好ましくは1〜6のアルキル基である。また、その
炭化水素基がSiに結合する数は、1〜3である。炭化
水素アミノ基や炭化水素オキシ基において、その炭化水
素基中の炭素数は1〜3である。
を分子鎖に含有するポリシラザンは、鎖状、環状又は加
橋構造を有するポリシラザンであることができ、またそ
れらの混合物であることができる。その数平均分子量は
100〜100,000、好ましくは300〜1000
0である。このようなポリシラザンには、通常のペルヒ
ドロポリシラザンやオルガノポリシラザンの他、その変
性体も包含される。この場合のポリシラザン変性体に
は、白金やパラジウム含有ポリシラザン、アルコール含
有ポリシラザン、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)
含有ポリシラザン、アミン含有ポリシラザン、有機酸含
有ポリシラザン等が挙げられる。これらの変性ポリシラ
ザンについては、例えば、特開平9−31333号公報
や、特開平8−176512号公報、特開平8−176
511号公報、特開平5−345826号公報等に記載
されている。
ザンにアルミニウム化合物を含有させたものを含む有機
溶媒溶液をコーティング組成物(塗布液)として用い、
このコーティング組成物を所要の基体表面に塗布乾燥し
た後、加熱焼成することによって形成される。
は、有機溶媒に溶解し得る形態のアルミニウム化合物で
あればよい。このような可溶性アルミニウム化合物に
は、アルコキシド、キレート化物、有機アルミニウム、
ハロゲン化物等が包含される。
は、下記一般式(2)で表されるものを示すことができ
る。
を示す。この場合の炭化水素基には、脂肪族炭化水素基
及び芳香族炭化水素基が包含される。また、脂肪族炭化
水素基には鎖状のものと環状のものが包含される。脂肪
族炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、シ
クロアルキル基、シクロアルケニル基が挙げられる。そ
の炭素数は特に制約されないが、通常、20以下、好ま
しくは8以下である。このような脂肪族炭化水素基の具
体例を示すと、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペ
ンチル、オクチル、ドデシル、オクタデシル、ドデセニ
ル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル等が挙げられ
る。芳香族炭化水素基にはアリール基及びアリールアル
キル基が包含される。このような芳香族炭化水素基の具
体例を示すと、フェニル、トリル、キシリル、ナフチ
ル、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチル等が挙げら
れる。
は、アルミニウムアセチルアセトナート、アルミニウム
エチルアセトアセテート等が挙げられる。前記有機アル
ミニウムとしては、下記一般式(3)で表されるものを
示すことができる。
ような炭化水素基としては、前記一般式(2)に関連し
て示したものを示すことができる。
は、下記一般式(4)で表されるものを示すことができ
る。
は、塩素、臭素、ヨウ素及びフッ素が包含される。前記
した有機溶媒可溶性アルミニウム化合物は、単独又は混
合物の形で用いることができる。
にもよるが、アルミニウム金属換算量で、ポリシラザン
に対して、0.001〜10重量%、好ましくは0.0
1〜10重量%、より好ましくは0.1〜1重量%であ
る。アルミニウム化合物の添加量が前記範囲より多くな
ると、得られるシリカ質膜の密度及び均質性の低下を生
じるので好ましくない。一方前記範囲より少なくなる
と、そのアルミニウム化合物の添加効果が不十分とな
る。
は、有機溶媒中において、ポリシラザンとアルミニウム
化合物とを撹拌混合する。この場合の撹拌混合は、0〜
200℃、好ましくは0〜100℃の温度及び常圧〜1
0kg/cm2G、好ましくは常圧の圧力条件下で、実
施される。有機溶媒中のポリシラザン濃度は、0.1〜
80重量%、好ましくは5〜50重量%である。前記ポ
リシラザンとアルミニウム化合物を溶解させる有機溶媒
としては、活性水素を有しない不活性有機溶媒が使用さ
れる。このような有機溶媒としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、ト
リメチルベンゼン、トリエチルベンゼン等の芳香族炭化
水素系溶媒;シクロヘキサン、シクロヘキセン、デカピ
ドロナフタレン、エチルシクロヘキサン、メチルシクロ
ヘキサン、p−メンチン、ジペンテン(リモネン)等の
脂環族炭化水素系溶媒;ジプロピルエーテル、ジブチル
エーテル等のエーテル系溶媒;メチルイソブチルケトン
等のケトン系溶媒等が挙げられる。
ニウム化合物の撹拌混合により、アルミニウム化合物が
混合又は付加したアルミニウム含有ポリシラザンが生成
される。この場合のアルミニウム含有ポリシラザンは、
通常、アルミニウムと珪素とが強固に結合したアルミノ
ポリシラザンの構造にまでは至っていないものである。
前記のようにして得られたアルミニウム含有ポリシラザ
ンを含む有機溶媒溶液は、そのまま又はポリシラザンの
濃度調節を行った後、コーティング組成物として使用
し、基体表面に塗布乾燥し、次いで加熱する。このよう
にしてシリカ質膜が基体表面に形成される。この場合、
基体表面に形成するシリカ質膜の厚さは、その基体表面
の用途によっても異なるが、通常、0.01〜5μm、
好ましくは0.1〜2μmである。特に、半導体の層間
絶縁膜として用いる場合には、0.1〜2μmである。
リシラザンを含むコーティング組成物の塗布方法として
は、従来公知の方法、例えば、スピンコート法、ディッ
プ法、スプレー法、転写法等が挙げられる。
リシラザン膜のシリカ質膜へ転換させるための加熱は、
予備加熱工程と焼成工程の2つの工程によって実施され
る。予備加熱工程は、50〜500℃、好ましくは10
0〜300℃で実施され、その加熱雰囲気としては、大
気、加湿大気、加湿窒素ガス等の水蒸気を含む雰囲気が
採用される。雰囲気中の水蒸気含有量は0.1vol%
以上、好ましくは0.5vol%以上であり、その上限
値は露点である。予備加熱時間は10秒〜60分、好ま
しくは0.5分〜10分である。焼成工程は、500℃
以上、好ましくは600℃以上で実施され、その焼成温
度の上限値は、通常、120℃である。その焼成雰囲気
としては、酸素含有乾燥雰囲気又は水蒸気含有雰囲気が
採用される。酸素含有乾燥雰囲気としては、乾燥空気、
乾燥酸素等が挙げられ、その水蒸気含有量は0.5vo
l%以下、好ましくは0〜0.05vol%である。水
蒸気含有雰囲気としては、大気(空気)や加湿大気(加
湿空気)、加湿窒素等が挙げられ、その水蒸気含有量は
0.1vol%以上、好ましくは0.5vol%以上で
あり、その上限値は露点である。焼成時間は5分〜10
時間、好ましくは10分〜3時間である。アルミニウム
含有ポリシラザン膜を水蒸気含有雰囲気中でシリカ質膜
に転換させる場合には、前記予備加熱工程と焼成工程は
連続して実施することができる。
記加熱により、ポリシラザン中のSiH、SiR(R:
炭化水素基)及びSiNの結合が酸化されてSiO結合
に転換され、シリカ質膜が形成される。この場合、Si
−OH結合は実質的に生成されない。一般的には、ポリ
シラザン膜の加熱では、そのSiH、SiR及びSiN
の結合の酸化は、焼成時の条件にもよるが、通常はほぼ
同時に酸化される。このことは、焼成物のIRスペクト
ルを測定すると、SiH、SiR及びSiNによる吸収
がほぼ同時に消失することから確認される。一方、本発
明者らの研究によれば、本発明で用いるアルミニウム含
有ポリシラザン膜の加熱の場合には、そのアルミニウム
の触媒作用により、予備加熱工程においてSiH及びS
iRの結合の酸化よりもSiN結合の酸化、即ち、Nを
Oに置換する反応が優先的に進行することが確認され
た。従って、予備加熱工程においては、形成されるシリ
カ質膜中には、SiN結合を選択的に酸化して形成した
SiO結合と、未酸化のSiH及びSiR結合が存在
し、これにより、低密度のシリカ質膜を得ることができ
る。予備加熱工程で得られたシリカ質膜は、これを次の
焼成工程で加熱すると、その膜中に存在するSi−H結
合及びSi−R結合が徐々に酸化されてSiO結合に転
換され、最終的に高純度のSiO2膜が形成される。
すと、その密度は2.0〜2.4g/cm3、好ましく
は2.3g/cm3以上、そのクラック限界膜厚は1.
0μm以上、好ましくは1.5μm以上及びその内部応
力は3.0×109dyne/cm2以下、好ましくは
2.0×109dyne/cm2以下である。また、この
シリカ質膜は実質的にSiO2のみからなる高純度シリ
カ膜であり、SiR(R:水素又は炭化水素)として存
在するSiの含有量は、膜中に含まれる全Si原子数に
対して、1原子%以下であり、Si−N−R(R:水素
又は炭化水素基)として存在するSiの含有量は1原子
%以下である。
に低密度のものであり、そのクラック限界膜厚、即ち、
膜割れを起さないで製膜可能な最大膜厚が1.5μm以
上と高いという利点を有する。従来のシリカ質膜の場
合、そのクラック限界膜厚は0.5〜0.8μm程度で
ある。従って、本発明のシリカ質膜は従来のシリカ質膜
に比べて大きな技術的効果を示すものである。
先駆体であるアニミニウム含有ポリシラザンが、そのア
ルミニウムの触媒作用により、容易にシリカ質に転化さ
せることができるので、非常に容易に実施することがで
きる。その上、本発明の場合、そのアルミニウムの触媒
作用により、SiN結合の含有量を実質的にゼロ%にま
で低下させることができることから、その膜は安定性の
非常に高いSiO2膜であり、大気中に放置しても、劣
化することはない。
るその層間絶縁膜として有利に用いることができる。こ
の場合、シリカ質膜は、金属配線又はセラミックス膜を
被覆した金属配線を含む平面上に形成される。本発明の
シリカ質膜を含む半導体装置は、そのシリカ質膜が絶縁
性にすぐれるとともに、その誘電率が小さいことから、
電気特性にすぐれたものである。
材等の各種の材料の固体表面に対してシリカ質膜を形成
することができる。本発明によれば、シリカ質膜を表面
に形成した金属基板(シリコン、SUS、タングステ
ン、鉄、銅、亜鉛、真ちゅう、アルミニウム等)や、シ
リカ質膜を表面に形成したセラミックス基板(シリカ、
アルミナ、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、
酸化タンタル等の金属酸化物の他、窒化珪素、窒化ホウ
素、窒化チタン等の金属窒化物、炭化珪素等)が提供さ
れる。
る。なお、以下においてシリカ質膜に関して示した物性
の評価方法は次の通りである。 (膜密度)直径4インチ、厚さ0.5mmのシリコンウ
ェハーの重量を電子天秤で測定した。これにポリシラザ
ン溶液をスピンコート法で製膜した後、実施例及び比較
例の方法に従ってシリカ質膜に転化し、再び膜付きのシ
リコンウェハーの重量を電子天秤で測定した。膜重量は
これらの差とした。膜厚は比誘電率評価と同様に触針式
膜厚測定器(Sloan社製、DektakIIA)を用
いて測定した。膜密度は下式により計算した。 膜密度[g/cm3]=(膜重量[g])/(膜厚[μ
m])/0.008 (内部応力)直径4インチ、厚さ0.5mmのシリコン
ウェハーのそりをTencor社製レーザー内部応力測
定器FLX−2320に入力した。このシリコンウェハ
ーにポリシラザン溶液をスピンコート法で製膜した後、
実施例及び比較例の方法に従ってシリカ質膜に転化し、
室温(23℃)に戻した後、Tencor社製レーザー
内部応力測定器FLX−2320で内部応力を測定し
た。なお、膜厚は触針式膜厚測定器(Sloan社製、
DektakIIA)を用いて測定した。 (クラック限界膜厚)直径4インチ、厚さ0.5mmの
シリコンウェハーにポリシラザン溶液をスピンコート法
で製膜した後、実施例及び比較例の方法に従ってシリカ
質膜に転化した。ポリシラザン溶液のポリシラザン濃度
又はスピンコーターの回転数を調節することによって、
膜厚を約0.5μから約3μの範囲で変化させたサンプ
ルを作製した。焼成後の薄膜を顕微鏡観察(×120)
し、クラックの有無を調べた。クラック発生の無い最大
膜厚をクラック限界膜厚とした。
成] 内容積2Lの四つ口フラスコにガス吹き込み管、メカニ
カルスターラー、ジュワーコンデンサーを装着した。反
応器内部を乾燥窒素で置換した後、四つ口フラスコに乾
燥ピリジンを1500ml入れ、これを氷冷した。次に
ジクロロシラン100gを加えると白色固体状のアダク
ト(SiH2Cl2・2C5H5N)が生成した。反応混合
物を氷冷し、撹拌しながらアンモニア70gを吹き込ん
だ。引き続き乾燥窒素を液層に30分間吹き込み、余剰
のアンモニアを除去した。得られた生成物をブッフナー
ロートを用いて乾燥窒素雰囲気下で減圧濾過し、濾液1
200mlを得た。エバポレーターを用いてピリジンを
留去したところ、40gのペルヒドロポリシラザンを得
た。得られたペルヒドロポリシラザンの数平均分子量を
GPC(展開液:CDC13)により測定したところ、
ポリスチレン換算で800あった。そのIR(赤外吸
収)スペクトルを測定すると、波数(cm-1)335
0、及び1200付近のN−Hに基づく吸収:2170
のSi−Hに基づく吸収:1020〜820のSi−N
−Siに基づく吸収を示すことが確認された。図1に前
記ペルヒドロポリシラザンのIRスペクトル図を示す。
シレン80gに溶解し、ポリシラザン溶液を調製した。
そして濾過精度0.2μmのアドバンテック社製PTF
Eシリンジフィルターで濾過した。これを直径4イン
チ、厚さ0.5mmのシリコンウェハー上にスピンコー
ターを用いて塗布し(1500rpm、20秒)、室温
で乾燥させた(10分)。そして、ポリシラザンを塗布
したシリコン板を大気雰囲気中(25℃、相対湿度40
%)で150℃、次に220℃のホットプレート上でそ
れぞれ3分間加熱した。次に、これを乾燥空気雰囲気中
700℃で1時間焼成した。得られたシリカ質膜の赤外
吸収スペクトル(IRスペクトル)を見ると、波数(c
m-1)1045、及び440のSi−Oに基づく吸収が
見られた。また、未転化のポリシラザンの吸収、すなわ
ち波数(cm-1)3380のN−Hに基づく吸収:22
10のSi−Hに基づく吸収が見られた。得られた膜の
評価を行なったところ、密度は2.1g/cm3、内部応
力は2.8×109dyne/cm2、クラック限界膜厚
は1.8μmであった。図2に前記シリカ質膜のIRス
ペクトル図を示す。
リ−n−ペンチルアミン2gを添加し、これをキシレン
80gに溶解してポリシラザン溶液を調製した。そして
濾過精度0.2μmのアドバンテック社製PTFEシリ
ンジフィルターで濾過した。これを直径4インチ、厚さ
0.5mmのシリコンウェハー上にスピンコーターを用
いて塗布し(1500rpm、20秒)、室温で乾燥さ
せた(10分)。そして、ポリシラザンを塗布したシリ
コン板を大気雰囲気中(25℃、相対湿度40%)で1
50℃、次に220℃のホットプレート上でそれぞれ3
分間加熱した。次に、これを( )kPa以下の分圧の
水蒸気を含む乾燥空気雰囲気中700℃で1時間焼成し
た。得られたシリカ質膜のIRスペクトルを見ると、波
数(cm-1)1020及び450のSi−Oに基づく吸
収が主に見られ、未転化のポリシラザンの吸収、すなわ
ち波数(cm-1)3380付近のN−Hに基づく吸収:
2210及び860付近のSi−Hに基づく吸収はほと
んど消失したが、波数3800のSiO−Hに基づく吸
収と3000〜3800のH2Oに基づく吸収が見られ
た。得られた膜の評価を行ったところ、密度は2.1g
/cm3、内部応力は2.0×109dyne/cm2、ク
ラック限界膜厚は2.0μmであった。図3に前記シリ
カ質膜のIRスペクトル図を示す。
シレン55gに溶解し、ポリシラザン溶液を調製した。
次にトリ(イソプロポキシ)アルミニウム0.1gをキ
シレン20gに混合し、よく溶解させた。そしてこれを
ポリシラザン溶液に混合し、容量300mlの撹拌機及
びコンデンサー付き四つ口フラスコに注入した。この四
つ口フラスコに乾燥窒素を注入しながら60℃に加熱
し、3時間保持し、放冷した。つづいて冷却後の溶液を
濾過精度0.2μmのアドバンテック社製PTFEシリ
ンジフィルターで濾過した。これを直径4インチ、厚さ
0.5mmのシリコンウェハー上にスピンコーターを用
いて塗布し(1500rpm、20秒)、室温で乾燥さ
せた(10分)。そして、ポリシラザンを塗布したシリ
コン板を大気雰囲気中(25℃、相対湿度40%)で1
50℃、次に220℃のホットプレート上でそれぞれ3
分間加熱した。次に、これを乾燥空気雰囲気中700℃
で1時間焼成した。得られたシリカ質膜のIRスペクト
ルを見ると、波数(cm-1)1070及び450のSi
−Oに基づく吸収が主に見られ、波数2250及び85
0付近のSi−Hに基づく吸収、波数3350付近のN
−Hに基づく吸収は消失した。波数3800付近のSi
O−Hに基づく吸収及び3000〜3800のH2Oに
基づく吸収も見られなかった。得られた膜の評価を行っ
たところ、密度は2.4g/cm3、内部応力は1.5×
109dyne/cm2、クラック限界膜厚は1.5μm
であった。図4に前記シリカ質膜のIRスペクトル図を
示す。
シレン55gに溶解し、ポリシラザン溶液を調製した。
次にトリ(エチルアセトアセテート)アルミニウム0.
1gをキシレン20gに混合し、よく溶解させた。そし
てこれをポリシラザン溶液に混合した。つづいて濾過精
度0.2μmのアドバンテック社製PTFEシリンジフ
ィルターで濾過した。これを直径4インチ、厚さ0.5
mmのシリコンウェハー上にスピンコーターを用いて塗
布し(1500rpm、20秒)、室温で乾燥させた
(10分)。そして、ポリシラザンを塗布したシリコン
板を大気雰囲気中(25℃、相対湿度40%)で150
℃、次に220℃のホットプレート上でそれぞれ3分間
加熱した。次に、これを乾燥O2雰囲気中700℃で1
時間焼成した。波数(cm-1)1065、及び460の
Si−Oに基づく吸収、2250及び830のSi−H
に基づく吸収のみが見られ、波数(cm-1)3350、
及び1200のN−Hに基づく吸収はほとんど消失し
た。得られた膜の評価を行ったところ、密度は2.4g
/cm3、内部応力は1.2×109dyne/cm2、
クラック限界膜厚は1.3μmであった。図5に前記シ
リカ質膜のIRスペクトル図を示す。
来のシリカ質膜が持つ化学的耐触性、ガス、イオンバリ
ア性、耐磨耗性、耐熱性、平坦化性に加えて、低密度を
有するものである。その上、本発明のシリカ質膜は、膜
応力が小さい上、膜厚限界も高いという特徴を有する。
本発明のシリカ質膜は、半導体の層間絶縁膜として使用
し得る他、液晶ガラスのアンダーコート膜(絶縁平坦化
膜)、フィルム液晶のガスバリア膜等の電気・電子分野
における絶縁膜として有利に用いられる。また、本発明
のシリカ質膜形成方法は、金属、ガラス、プラスチッ
ク、木材等の固体表面に対するハードコーティング、耐
熱、耐酸コーティング、防汚コーティング、撥水コーテ
ィング等の方法として適用することができる。さらに、
プラスチックフィルムのガスバリアコーティングや、ガ
ラス、プラスチック、木材等の紫外線カットコーティン
グ及び着色コーティング方法等としても適用することが
できる。
赤外吸収スペクトル図を示す。
クトル図を示す。
クトル図を示す。
クトル図を示す。
クトル図を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 基体表面にアルミニウム含有ポリシラザ
ン膜を形成した後、該膜を水蒸気を含む雰囲気中で50
〜500℃で予備加熱し、次いで酸素を含む雰囲気中で
500℃以上の温度で焼成することを特徴とする高純度
シリカ質膜の形成方法。 - 【請求項2】 基体表面にアルミニウム含有ポリシラザ
ン膜を形成した後、該膜を水蒸気を含む雰囲気中で50
〜500℃で予備加熱し、次いで水蒸気を含む雰囲気中
で500℃以上の温度で焼成することを特徴とする高純
度シリカ質膜の形成方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2の方法で得られた実質的
にSiO2のみからなる高純度シリカ質膜。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28299197A JPH11105187A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 高純度シリカ質膜の形成方法及び高純度シリカ質膜 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28299197A JPH11105187A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 高純度シリカ質膜の形成方法及び高純度シリカ質膜 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11105187A true JPH11105187A (ja) | 1999-04-20 |
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ID=17659801
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28299197A Pending JPH11105187A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 高純度シリカ質膜の形成方法及び高純度シリカ質膜 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11105187A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001004049A1 (en) * | 1999-07-13 | 2001-01-18 | Tonen General Sekiyu K.K. | Low-permittivity porous siliceous film, semiconductor devices having such films, and coating composition for forming the film |
| JP2001089126A (ja) * | 1999-09-21 | 2001-04-03 | Gunze Ltd | 厚膜二酸化ケイ素の被覆方法 |
| WO2006016672A1 (ja) * | 2004-08-13 | 2006-02-16 | Az Electronic Materials (Japan) K.K. | フラットバンドシフトの少ないシリカ質膜およびその製造法 |
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| WO2014109356A1 (ja) * | 2013-01-11 | 2014-07-17 | コニカミノルタ株式会社 | ガスバリア性フィルム |
| WO2017013985A1 (ja) * | 2015-07-22 | 2017-01-26 | コニカミノルタ株式会社 | 固化物、固化物の製造方法及び固化物の安定化方法 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP28299197A patent/JPH11105187A/ja active Pending
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| WO2001004049A1 (en) * | 1999-07-13 | 2001-01-18 | Tonen General Sekiyu K.K. | Low-permittivity porous siliceous film, semiconductor devices having such films, and coating composition for forming the film |
| US6746714B2 (en) | 1999-07-13 | 2004-06-08 | Clariant Finance (Bvi) Limited | Porous silica coating with low dielectric constant, semiconductor device and coating composition |
| JP2001089126A (ja) * | 1999-09-21 | 2001-04-03 | Gunze Ltd | 厚膜二酸化ケイ素の被覆方法 |
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| WO2017013985A1 (ja) * | 2015-07-22 | 2017-01-26 | コニカミノルタ株式会社 | 固化物、固化物の製造方法及び固化物の安定化方法 |
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