JPH11105703A - 制動装置 - Google Patents

制動装置

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JPH11105703A
JPH11105703A JP9283136A JP28313697A JPH11105703A JP H11105703 A JPH11105703 A JP H11105703A JP 9283136 A JP9283136 A JP 9283136A JP 28313697 A JP28313697 A JP 28313697A JP H11105703 A JPH11105703 A JP H11105703A
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valve
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利男 高山
Masaru Sakuma
賢 佐久間
Kunihiro Matsunaga
邦洋 松永
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    • B60T13/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
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    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/321Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration deceleration
    • B60T8/3255Systems in which the braking action is dependent on brake pedal data
    • B60T8/3275Systems with a braking assistant function, i.e. automatic full braking initiation in dependence of brake pedal velocity
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性及び操作性を確保でき、容易な制御で
緊急時に大きなブレーキ力を発生させることができるブ
レーキ補助機構を備えた制動装置を提供する。 【解決手段】 ストローク速度がストローク速度閾値の
基準値を超えた場合、ソレノイド21に通電してアーマ
チュア23を吸引し、プランジャ20の位置に無関係
に、大気弁24が開弁し、定圧室7と変圧室8との圧力
差に応じた推力でパワーピストン6a,6bひいては出
力ロッド27が前進してフル制動が行われる。中程度の
緊急状態での安全性向上には、反力調整機構32が寄与
させる一方、ソレノイド21による強制フル制動を、緊
急度の高い場合に限定利用することができる。すなわ
ち、安全性を確保した状態で、ストローク速度閾値の基
準値Seoを大きく設定して、不要な制動を防止できる
ので、上述した従来技術で必要とされた妥協的な閾値設
定を厳密に追求する必要がなくなり、この分、コントロ
ーラ39の構成の簡易化が図れると共に、制御の迅速化
を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緊急状態にはドラ
イバのブレーキ操作を補助して大きなブレーキ力を発生
させるブレーキ補助機構を備えた制動装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ブレーキ補助機構を組み込んだ制
動装置の一例として、特開昭61−268560号公報
に示すようなものがある。この制動装置は、ブレーキ補
助機構をブレーキ倍力装置に組み込んで構成されてい
る。
【0003】その倍力装置の構成は、事故回避時のよう
な車を即座に停止または減速させたい緊急状態であるか
否かをブレーキペダルの踏み込み速度を検出するセンサ
の出力に基づいて判定し、通常時は、ドライバによるブ
レーキペダルの踏力に応じて移動する入力ロッドによっ
て負圧弁を閉弁すると共に大気弁を開弁し、従前同様に
変圧室に作動流体を供給し、これによりパワーピストン
に差圧を発生させて倍力作用を行う一方、事故回避時の
ような車を即座に停止または減速させたい緊急状態は、
前述した入力ロッドの移動による従前通りの作動流体の
供給とは別に、コントロール弁を開弁して作動流体を変
圧室に供給し、これによりパワーピストンにさらに大き
な差圧を発生させて倍力作用を行い、ドライバのブレー
キ操作を補助して大きなブレーキ力を発生させる構成と
なっている。
【0004】そして、このようなブレーキ倍力装置の、
ブレーキペダルの踏み込み速度に基づき緊急状態を判定
してコントロール弁を開弁させるコントローラの従来例
としては、図7に示すようなものがある。
【0005】この従来例では、コントローラは、予め定
められた制御サイクル毎に図示しないペダルストローク
センサからのストローク信号sBを読み取り(ステップ
S1)、次のステップS2で前回の制御サイクルでのストロ
ーク信号値sB(n−1)と今回の前記ステップS1で読
み込んだストローク信号値sB(n)との差分VBを求
める。ここで、制御サイクルは、タイマ割り込み処理な
どによって一定時間間隔で起動されるようになってお
り、上記差分計算により、速度(ストローク速度)VB
が算出される。すなわち、ステップS2で、コントローラ
は、前記差分VBに対応するストローク速度を算出して
おり、以下、適宜、ストローク速度を符号VBで示す。
【0006】次のステップS3で、コントローラは、スト
ローク速度閾値の基準値Seoに車両速度係数F1
(V)及びストローク係数F2(sB)を乗算してスト
ローク速度閾値Seを算出する。ここで、車両速度係数
F1(V)は、例えば特開平7−76267号公報に示
されるようなもので、車速に応じて予め設定されてお
り、車速が小さいときには大きな係数として設定され、
駐車や後退の際の制動ペダルの激しい操作によって無用
にブレーキ補助機構が作動開始してしまうのを防止でき
るように設定されており、また、車速が普通の円滑な走
行速度にあるときには、前記車速が小さいときの係数よ
りも小さな係数(最小値も含む)として設定され、制動
ペダルの激しい操作によってブレーキ補助機構が作動開
始するのを許容し易いように設定されている。さらに、
車速が非常に高いときには、前記車速が普通の円滑な走
行速度にあるときよりも再び大きな係数として設定さ
れ、車速が非常に高いときにはドライバは制動ペダルの
激しい操作を行う傾向があるので、この制動ペダルの激
しい操作によって無用にブレーキ補助機構が作動開始し
てしまうのを防止するように設定されている。
【0007】また、ストローク係数F2(sB)は、例
えば特開平7−76267号公報に示されるようなもの
で、ブレーキペダルのストロークの増大に伴い段階的に
低下する値になっており、例えばブレーキペダルのスト
ロークの増大につれて倍力装置の反力が増加するので、
このストロークの増大によってドライバが速いブレーキ
ペダルの踏み込み速度を得られにくくなり、ブレーキ補
助機構が作動開始しにくくなるのを補正するように設定
されている。
【0008】続くステップS4では、ブレーキ剛性監視処
理を行って、剛性係数Kwを算出する。ここで、ブレー
キ剛性監視処理とは、例えば特開平8−207721号
公報に示されるようなもので、例えば倍力装置のパワー
ピストンに設けられたダイアフラムの弾力変化やブレー
キパッドの摩耗等によって制動装置の反応特性が変化し
てしまった場合、この制動装置の反応特性の変化をブレ
ーキペダルのストロークや車速等といったデータの関係
に基づき監視し、この反応特性変化が検出された場合に
はこの変化による影響を補正するための係数、剛性係数
Kwを演算するものである。
【0009】次のステップS5では、ドライバ操作癖監視
処理を行って、操作癖係数を算出する。ここで、ドライ
バ操作癖監視処理は、例えば特開平7−156786号
公報に示されるようなもので、ドライバ個々に関係する
補正係数としての操作癖係数を求めるもので、ドライバ
による制動操作終了後、当該ドライバに関係する操作癖
係数を、当該制動操作の際に得られたブレーキペダルの
最大ストローク速度VBm及び最大ストロークsBmに
基づき特性係数Kを演算し、予め設定されているモデル
ドライバの操作癖係数(=1)にこの特性係数Kを乗算
して、当該ドライバ固有の操作癖係数を演算する処理で
ある。
【0010】そして、次のステップS6では、先のステッ
プS3で求めたストローク速度閾値Se、剛性係数Kw及
び操作癖係数を乗算して修正ストローク速度閾値を求
め、この修正ストローク速度閾値に比して先に求められ
たストローク速度VBが大きいか否か比較され、緊急状
態か否かが判定される。
【0011】これにより、ステップS6でYES となり緊急
状態と判定されると、コントロール弁のソレノイドを駆
動して開弁することにより、入力ロッドの移動による従
前どおりの負圧弁及び大気弁の作動による変圧室への作
動流体の供給とは別に、作動流体を作動流体源からコン
トロール弁を介して変圧室に供給するようにし、これに
よりパワーピストンにさらに大きな差圧を発生させて倍
力作用を行い、ドライバのブレーキ操作を補助して大き
なブレーキ力を発生させるようにする。そして、以上説
明した前記ステップS1〜S7の制御(サブルーチン)が終
了し、この制御は予め定められた制御サイクル毎に繰り
返し実行される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
緊急状態にはドライバのブレーキ操作を補助して大きな
ブレーキ力を発生させるブレーキ機構を備えた制動装置
では、本当に必要な緊急状態でのみブレーキ補助機構を
作動させるべきで、緊急度の低い場面ではブレーキ補助
機構は作動させるべきではない。そのため、図7で説明
したように、ブレーキ補助機構を作動させなければなら
ない緊急状態であるか否かの判定のためのストローク速
度閾値の設定は、車両速度やブレーキペダルストローク
に応じて細かく調整しなければならず、さらに倍力装置
のパワーピストンに設けられたダイアフラムの弾力変化
やブレーキパッドの摩耗等によっても同じブレーキペダ
ルの踏力であってもブレーキ踏み込み速度が変化するの
で、このブレーキ剛性についても常時モニタしてストロ
ーク速度閾値を補正しなければならない。
【0013】さらに、緊急時のブレーキペダルの踏力
(操作の仕方)自体も一の個人にあっては緊急状態の操
作の仕方であっても他の個人にあっては通常時の操作の
仕方の範囲内であるといった個人差もあるので、ドライ
バの癖に応じてもストローク速度閾値を補正しなければ
ならなかった。そのため、これら補正のための係数設定
が複雑である上、その設定のためには多人数を対象に、
かつ多大な時間をかけて事前調査を行わなければならな
かった。また、さらにこれら多大な労力をかけて厳密に
ストローク速度閾値を修正しても、修正したストローク
速度閾値の前後で極端にブレーキの効きが変化すること
があり、かえってドライバのブレーキペダルの操作感覚
に混乱を招く虞もあった。
【0014】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、安全性及び操作性を確保でき、容易な制御で緊急時
に大きなブレーキ力を発生させることができるブレーキ
補助機構を備えた制動装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ハウジング内をパワーピストンにより定圧室と変圧室と
に画成し、該パワーピストンに支持されたバルブボディ
内には、ブレーキペダルに連動する入力ロッドに連結さ
れたプランジャの移動により前記変圧室への作動流体の
供給を制御する弁機構を設け、該弁機構の作動に基づく
前記変圧室と前記定圧室との間に発生した差圧によって
前記パワーピストンに生じた推力を出力ロッドを介して
伝達し、その反力の一部をリアクション部材及び前記プ
ランジャを介して前記入力ロッドに作用させる構成とし
た倍力装置と、該倍力装置の変圧室に連通して設けら
れ、駆動信号の入力により該変圧室へ作動流体の供給を
行う制御弁手段と、ブレーキペダルのストロークを検出
するストローク検出手段と、該ストローク検出手段の検
出結果に基づくブレーキペダルのストローク速度と予め
設定された閾値とを比較し、閾値を越えたときには前記
制御弁手段に駆動信号を出力する制御弁駆動制御手段
と、前記出力ロッドから前記リアクション部材及び前記
プランジャを介して入力ロッドに作用する反力の一部が
所定値に達したときに、前記入力ロッドに作用する反力
の割合を該所定値到達前に対し低減させる反力調整機構
と、を設けたことを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成において、前記弁機構は、バルブボディ内に設けられ
た弁体と、バルブボディ内を移動可能に設けられ、前記
入力ロッドに連結されたプランジャと、前記弁体に当接
する弁座部及び前記プランジャが係合可能な係合部を有
し、常時は該係合部を前記プランジャに当接させるよう
に付勢されて前記バルブボディ内を移動可能に設けられ
たアーマチュアとからなり、前記制御弁手段は、該アー
マチュアと、該アーマチュアを前記弁体から離間させる
ように該アーマチュアに対して磁力を発生するソレノイ
ドとからなり、前記反力調整機構は、前記リアクション
部材に当接可能に配置され、前記リアクション部材とプ
ランジャとの間にプランジャに対して相対移動可能に介
在された反力受けと、該反力受けとプランジャとの間に
介装されたスプリング部材と、前記反力受けとプランジ
ャとの間に介装され前記反力受けとプランジャとの初期
離間位置および前記スプリング部材の前記反力受けに対
するセット荷重を調整する調整部材とからなることを特
徴とする。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1記載の構
成において、前記弁機構は、バルブボディ内に設けられ
た弁体と、バルブボディ内を移動可能に設けられ、前記
入力ロッドに連結されたプランジャと、前記弁体に当接
する弁座部及び前記プランジャが係合可能な係合部を有
し、常時は該係合部を前記プランジャに当接させるよう
に付勢されて前記バルブボディ内を移動可能に設けられ
たアーマチュアとからなり、前記制御弁手段は、該アー
マチュアと、該アーマチュアを前記弁体から離間させる
ように該アーマチュアに対して磁力を発生するソレノイ
ドとからなり、前記反力調整機構は、前記バルブボディ
の当接部に形成され、前記プランジャの先端が収容され
た凹部からなり、該凹部により出力反力の大きさに応じ
てプランジャの有効受圧面積を変化させるように構成し
たことを特徴とする。
【0018】
【実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態の制動
装置を図1ないし図5に基づいて説明する。なお、図7
に示す部分と同一の部分は同一符号で示し、その説明は
適宜省略する。図1及び図2において、1はフロントシ
ェル2及びリアシェル3からなるハウジングである。ハ
ウジング1内は、センタシェル4により、前・後室(符
号省略)に画成されている。前室は、ダイアフラム4a
を備えたパワーピストン6aによって、前側定圧室7a
及び前側変圧室8aに画成され、後室は、ダイアフラム
5bを備えたパワーピストン6bによって、前側定圧室
7b及び前側変圧室8bに画成されている。本実施の形
態では、上述したハウジング1、及び後述する弁機構、
リアクションディスク28、プランジャ20等により倍
力装置が構成されている。
【0019】パワーピストン6a,6bには略筒状のバ
ルブボディ9が取り付けられている。バルブボディ9
は、カップ形状の有底の大径筒部10と、この大径筒部
10に連接された小径筒部11とからなっている。大径
筒部10はパワーピストン6a,6bに気密的に嵌合さ
れていると共に、センタシェル4に対し気密的かつ摺動
可能に挿通されている。小径筒部11はリアシェル3に
気密的かつ摺動可能に挿通してリアシェル3の後方に延
ばされている。小径筒部11の開口側にはサイレンサ機
能及び空気浄化機能を有するフィルタ12が収納されて
おり、フィルタ12を介して大気がバルブボディ9内部
に導入されるようになっている。
【0020】小径筒部11の大径筒部10側部分は肉厚
に形成されており、当該肉厚部分13には、一端側が大
径筒部10の開口側に開口し、他端側が小径筒部11の
先端側に開口する軸方向に延びる通路T1及び一端側が
後側変圧室8bに開口し、他端側が肉厚部分13の内側
に開口する径方向に延びる通路T2(便宜上、模式的に
図示する。)が形成されている。さらに、バルブボディ
9には、前側定圧室7aと後側定圧室7bとを連通する
通路T3、前側変圧室8aと後側変圧室8bとを連通す
る通路(図示省略)が形成されている。以下、便宜上、
前側定圧室7a及び後側定圧室7bを適宜、定圧室7と
総称し、前側変圧室8a及び後側変圧室8bを適宜、変
圧室8と総称する。定圧室7は、図示しないエンジンの
吸気装置等の負圧源に接続されて常時負圧になってい
る。
【0021】小径筒部11内の前記通路T1の開口部分
の近傍には、弾性変形可能な弁体14の基端部が押え部
材15により固定されている。弁体14の先端部と入力
ロッド16との間にはばね17が介装されており、弁体
14を通路T1の開口側(弁座)に付勢して通路T1を
閉じるようにしている。この弁体14及び通路T1の開
口部分(弁座)により真空弁18が構成されている。押
え部材15と入力ロッド16との間には戻しばね19が
介装されていて入力ロッド16を後方に付勢するように
している。
【0022】小径筒部11には、ブレーキペダル(図示
省略)に連動した入力ロッド16が挿入されている。入
力ロッド16の先端部には、該入力ロッド16に連動す
る軸状のプランジャ20が設けられている。前記大径筒
部10の底部側には入力ロッド16と同心になるように
ソレノイド21が配置されている。ソレノイド21は略
筒状のソレノイド保持具22を介して大径筒部10に保
持されている。ソレノイド21の内側にはソレノイド2
1に駆動される略筒状のアーマチュア23が進退動可能
に配置されている。ソレノイド21は、励磁されて磁力
を発生し、アーマチュア23を弁体14から離間させる
ようにする。この場合、アーマチュア23は、ソレノイ
ド21の中心に対して入力ロッド16側に偏倚して配置
されている。
【0023】アーマチュア23は、大径のアーマチュア
本体23aと、このアーマチュア本体23aに締結され
るアーマチュア補助体23bとから大略構成されてお
り、アーマチュア補助体23bは、アーマチュア本体2
3aに比して小径の筒状とされている。アーマチュア本
体23aには、プランジャ20を挿通する孔(符号省
略)が形成された底部(係合部)23cが設けられてい
る。この底部23cには、プランジャ20の段差部20
aが当接するようになっており、プランジャ20の前進
に連動してアーマチュア23が前進し得るようになって
いる。アーマチュア補助体23bは、その先端部が弁体
14の先端部に当接可能であり当接時に通路T2と大気
とを遮断し、かつ離間することにより両者を連通させて
大気を後側変圧室8b及び前側変圧室8aに導入させる
ようになっている。上述したアーマチュア補助体23b
及び弁体14により大気弁24が構成されている。本実
施の形態では、弁体14、プランジャ20及びアーマチ
ュア23により弁機構が構成されている。また、アーマ
チュア23及びソレノイド21により制御弁手段が構成
されている。
【0024】前記ソレノイド保持具22の一端側(図1
左側)には、ディスク収納体25が装着されている。デ
ィスク収納体25は、収納体筒部25aと、リング状の
フランジ部25bとからなり、フランジ部25bがソレ
ノイド保持具22に取り付けられ、収納体筒部25aが
ソレノイド21内に延長されたものになっている。ディ
スク収納体25とフロントシェル2との間には戻しばね
26が介装されており、ディスク収納体25ひいてはバ
ルブボディ9を後方(図1右方向)に付勢している。
【0025】ディスク収納体25に形成された孔25c
には、出力ロッド27の基端部及びゴム等の弾性体から
なるリアクションディスク(リアクション部材)28が
収納されている。出力ロッド27の先端部は、フロント
シェル2を気密的に挿通してその前方に延ばされ、マス
タシリンダ(図示省略)に連結される。収納体筒部25
aとアーマチュア本体23aとの間にはばね29が介装
されており、両者を離間する方向に付勢している。フロ
ントシェル2にはスタッドボルト30が植立されてお
り、このスタッドボルト30を介してマスタシリンダが
本装置に一体的に取り付けられる。リアシェル3にはス
タッドボルト31が植立されており、このスタッドボル
ト31を介して倍力装置が車体(図示省略)に固定され
ている。
【0026】前記ディスク収納体25の孔25c及びア
ーマチュア本体23a内で前記リアクションディスク2
8とプランジャ20との間には反力調整機構32が介装
されている。反力調整機構32は、リアクションディス
ク28に並設されるリング状の中間部材33と、中間部
材33の孔に一端側が挿通される有底筒状の反力受け3
4と、プランジャ20の先端部に設けられるハット状の
ばね受け35と、反力受け34に形成されたフランジ3
4aとばね受け35との間に介装された圧縮ばね36
と、この圧縮ばね36に所定のセット荷重を与える調整
ロッド37とから大略構成されている。図1(図2)に
示す初期状態で反力受け34とリアクションディスク2
8との間には所定幅の隙間が形成されている。
【0027】この場合、反力調整機構32は、圧縮ばね
36のセット荷重を調整しておくことにより、出力ロッ
ド27からリアクションディスク28及びプランジャ2
0を介して入力ロッド16に作用する反力の一部が所定
値(後述する図4の点Cに対応する値)に達したとき
に、入力ロッド16に作用する反力の割合を該所定値到
達前に対し低減させる(図4の出力領域D)ようにして
いる。
【0028】ばね受け35は、有底の筒部(以下、ばね
受け筒部という。)35aと、ばね受け筒部35aの開
口側に形成されたフランジ(以下、ばね受けフランジと
いう。)35bとからなり、ばね受け筒部35aの底部
35cには調整ロッド37の軸部37aを進退可能に挿
通する孔(符号省略)が形成されている。ばね受け筒部
35aの開口側には、プランジャ20の先端部が嵌合さ
れている。
【0029】調整ロッド37は、その軸部37aがばね
受け筒部35aの底部35cの孔を挿通して反力受け3
4の穴に圧入固定されると共に、その頭部37bがばね
受け筒部35a内を進退動可能でかつばね受け筒部35
aの底部35cに係止されるようになっている。反力受
け34の穴への調整ロッド37の挿入長さを変えること
により、圧縮ばね36に付与するセット荷重を調整し得
るようになっている。また、圧縮ばね36に荷重がかか
っていない組付状態で反力受け34からばね受け筒部3
5aの底部35cまでの長さMに比して調整ロッド37
の頭部37bからプランジャ20の先端部までの長さN
が長く(N>M)なっており、圧縮ばね36の短縮時に
反力受け34とばね受け筒部35aの底部35cとが当
接するまで調整ロッド37の頭部37bがばね受け筒部
35a内を移動可能になっている。
【0030】前記フロントシェル2には、ストロークセ
ンサ(ストローク検出手段)38の本体部38aが気密
的に嵌合されている。ストロークセンサ38の本体部3
8aに進退可能に支持された可動軸38bの先端部がパ
ワーピストン6aに連結されており、パワーピストン6
aひいてはバルブボディ9の移動位置を検出するように
なっている。ストロークセンサ38及びソレノイド21
には、ハウジング1外に配置したコントローラ(制御弁
駆動制御手段)39が接続されている。ソレノイド21
とコントローラ39とを接続する接続線40は、フロン
トシェル2に気密的に嵌装されたグロメット41に貫通
されている。
【0031】コントローラ39は、後述するようにスト
ローク速度VBが基準値Seoを超えたとき、ソレノイ
ド21への通電を行い大きな出力を得られるようにして
いる。
【0032】このコントローラ39は、図3に示すよう
な演算処理を行う。すなわち、ストロークセンサ38か
らのストローク信号sBを読み取り(ステップS1)、次
のステップS2でストローク速度VBを求める。次に、ス
トローク速度VBがストローク速度閾値の基準値Seo
を超えたか否かを判定する(ステップS6A )。ステップ
S6A でYES と判定すると、反力調整機構32の作動とは
別個に、図示しないソレノイド21に通電することによ
り大気弁24を開弁する(ステップS7)。
【0033】上述したように構成した制動装置の作用
を、以下に説明する。この制動装置は、図1(図2)に
示す初期状態で、定圧室7、変圧室8は一定圧(負圧)
となっており、かつ大気弁24、真空弁18は閉じられ
ている。この状態で入力ロッド16が押されると、プラ
ンジャ20、アーマチュア23及び反力調整機構32
が、リアクションディスク28、反力調整機構32及び
プランジャ20相互の間の隙間を移動することにより、
アーマチュア補助体23bが弁体14から離間し(大気
弁24が開弁し)、大気が小径筒部11とアーマチュア
23との間の空間部48及び通路T1を通って後側変圧
室8b(及び前側変圧室8a)に流入して後側定圧室7
bと後側変圧室8bとの間及び前側定圧室7aと前側変
圧室8aとの間に差圧が生じる。これによりパワーピス
トン6a,6bひいてはバルブボディ9が前進して出力
ロッド27に推力が発生し制動作用が開始される。
【0034】この制動初期状態では、反力調整機構32
の反力受け34が、リアクションディスク28と反力受
け34との間の隙間を移動することによりリアクション
ディスク28からの反力を受けることなく大気弁24が
開弁されるので、十分な初期制動力(図4の出力領域A
に示すジャンプイン量)を得ることができる。この後、
プランジャ20がさらに前進して、リアクションディス
ク28の一部が反力受け34の方向に膨出変形すると、
膨出変形したリアクションディスク28を介して出力反
力の一部が反力受け34から非圧縮状態の圧縮ばね3
6、ひいてはプランジャ20及び入力ロッド16に伝達
され、入力に応じて出力が比例して増加する(図4の出
力領域B)。
【0035】ブレーキペダル踏力が、反力調整機構32
(圧縮ばね36)のセット荷重に達すると、圧縮ばね3
6が縮み出し入出力特性を示す線分が点Cを境に屈曲し
て倍力比(入力ロッド16の入力に対する出力ロッド2
7からの出力比。図4の線分の傾斜角で示される。)
が、出力領域Bの倍力比に比して大きくなる(図4の出
力領域D)。
【0036】なお、このように出力領域Dの倍力比が出
力領域Bの倍力比に比して大きくなるのは、上述したよ
うに出力ロッド27からリアクションディスク28及び
プランジャ20を介して入力ロッド16に作用する反力
の一部が所定値に達したときに、入力ロッド16に作用
する反力の割合を該所定値到達前に対し低減させる(図
4の出力領域D)ようにしていることにより得られるも
のである。
【0037】ここで、「反力の割合の低減」により「倍
力比が大きくなる」ことについて、以下に説明する。上
述したように図2に示す初期状態で、定圧室7a,7
b、変圧室8a,8bは一定圧(負圧)で、大気弁24
は閉じられている。この状態でブレーキペダルが操作さ
れ入力ロッド16が押された場合は、上述したように入
力ロッド16に連結されたプランジャ20が前進すると
共に、段差部20aを介してアーマチュア23も前進
し、真空弁18が閉じられた状態で、アーマチュア補助
体23bの端部が弁体14から離間して大気弁24が開
弁し、変圧室8a,8bに大気が流入して定圧室7a,
7bと変圧室8a,8bとの間に差圧が生じる。この差
圧によりパワーピストン6a,6bが前進し、リアクシ
ョンディスク28を介して出力ロッド27に前方への出
力が発生する。また、リアクションディスク28は、こ
の際の出力ロッド27からの反力により変形し、反力調
整機構32の反力受け34とリアクションディスク28
との間に形成されている所定幅の隙間Pを埋めて反力受
け34に当接し押圧するようになる。この結果、出力ロ
ッド27からの反力の一部が、反力調整機構32、プラ
ンジャ20を介して入力ロッド16に作用し、ブレーキ
ペダルの踏力感を付与することになる(図4の出力領域
Aに示すジャンプイン量)。
【0038】これにより、ブレーキペダルの踏力が所定
値の達するまでは、リアクションディスク28を介して
反力調整機構32に伝えられる反力の一部は、その圧縮
ばね36の所定のセット荷重よりも小さいので、圧縮ば
ね36は押し縮められることはなく、一定の倍力比で、
ブレーキ操作力に応じたサーボ力を発生させることがで
きる(図4の出力領域B)。
【0039】これに対し、ブレーキペダルの踏力が所定
値を越えた場合は、リアクションディスク28を介して
反力調整機構32に伝えられる反力の一部は、その圧縮
ばね36の所定のセット荷重よりも大きくなるので、圧
縮ばね36は反力調整機構32に伝えられる反力の一部
の大きさに応じて押し縮められて反力受け34が相対的
にプランジャ20側すなわちばね受け35側に近接する
ことになる。この結果、この圧縮ばね36が押し縮めら
れた分だけ、同じパワーピストン6a,6bの変位位置
に対しては、反力調整機構32の反力受け34はリアク
ションディスク28と離れることとなり、両者の間に形
成されている隙間Pが、この圧縮ばね36が押し縮めら
れた分だけ拡大されることになって、前述した図4に示
すジャンプイン量(出力領域A)が増大することにな
る。
【0040】これにより、ブレーキペダルの踏力が所定
値を越えている場合は、リアクションディスク28を介
して反力調整機構32に伝えられる反力の一部が圧縮ば
ね36の所定のセット荷重よりも大きくなり、圧縮ばね
36はその大きさに応じて押し縮められ、その押し縮め
られる分だけ前述のジャンプイン量が増していることに
なるので、ブレーキペダルの踏力が所定値を越えていな
い場合に比して、見かけ上、倍力比が大きくなる(図4
の出力領域D)。
【0041】上述したようにして、本実施の形態の反力
調整機構32は、図4出力領域B、Dに示されるような
2レシオ特性を得るようにしている。
【0042】さらに、ブレーキペダルが踏まれて圧縮ば
ね36が縮んで、ばね受け35が反力受け34に当接す
る(即ち、長さM=0となる)と(図4で点Eに達する
と)、圧縮ばね36のばね力が入力ロッド16及び出力
ロッド27間の力伝達に作用しなくなり、入出力特性を
示す線分が点Eを境に屈曲して倍力比が、出力領域Bの
倍力比と略同等になる(図4の出力領域F)。
【0043】本実施の形態では、反力調整機構32を有
しており、上述したように図4の出力領域A、Bの入出
力特性(2レシオ特性)を発揮することができるが、こ
れに対して、反力調整機構32を有していないタイプの
制動装置では、このような2レシオ特性を得ることがで
きず、その入出力特性は例えば図8に示されるものとな
る。
【0044】上述したように、所定の入力(点C)を超
えると、出力増加割合が大きくなるので、踏力の増加が
少なくても大きな制動力を得ることができる。このた
め、反力調整機構32を有しない従来装置に比して、あ
る程度の緊急(中程度の緊急)時にも比較的小さい踏力
で迅速に大きな制動力を発生することが可能になり、安
全性の向上を図ることができる。
【0045】一方、コントローラ39は、ストロークセ
ンサ38の出力信号sBを監視し、一定時間間隔の出力
信号sBの差分計算によりストローク速度VBを求める
と共に、このストローク速度VBがストローク速度閾値
の基準値Seoを超えた場合、ソレノイド21に通電し
てアーマチュア23を吸引する。このため、プランジャ
20の位置に無関係に、大気弁24が開弁し、変圧室8
に大気が導入されて定圧室7の真空度と変圧室8の内圧
(大気圧)との圧力差に応じた推力でパワーピストン6
a,6bひいては出力ロッド27が前進してフル制動が
行われ、緊急度が極めて高い場合に利用可能となる。
【0046】上述したように、中程度の緊急状態での安
全性向上には、反力調整機構32が寄与するので、ソレ
ノイド21による強制フル制動を、緊急度の高い場合に
限定利用することができる。すなわち、安全性を確保し
た状態で、ストローク速度閾値の基準値Seoを大きく
設定して、不要な制動を防止できるので、上述した従来
技術で必要とされた妥協的な閾値設定を厳密に追求する
必要がなくなる。このため、上述した従来技術のステッ
プS3、S4、S5(図7)等のような閾値の補正処理を不要
とすることができ、この分、コントローラ39の構成の
簡易化が図れると共に、制御の迅速化を図ることができ
る。
【0047】次に本発明の第2の実施の形態を図5に基
づいて説明する。この第2の実施の形態のコントローラ
39は、図3と同様にステップS1、S2、S7を設けると共
に、図3のステップS6A に代えてステップS6B を設け、
ステップS2とステップS6B との間にステップS3B 、ステ
ップS5B を設けた構成になっている。ステップS3B で
は、ストローク速度閾値の基準値Seoにストローク係
数F2(sB)を乗算してストローク速度閾値Seを算
出する。ステップS5B では、図7と同様にドライバ操作
癖監視処理を行うと共に、操作癖係数を算出する。ステ
ップS6B では、ストローク速度閾値Se及び操作癖係数
の積算を行って修正閾値を求め、この修正閾値(操作癖
係数により修正された閾値)に比してストローク速度V
Bが大きいか否かが判定される。
【0048】この第2の実施の形態では、上述した従来
技術のステップS4のような閾値の補正処理を不要とする
と共に、ステップS3の車両速度係数F1(V)を用いた
演算が不要となるので、この分、コントローラ39の構
成の簡易化が図れると共に、制御の迅速化を図ることが
できる。ここで、ステップS4はブレーキの監視処理であ
るが、このブレーキ監視には一般に車両減速度情報が必
要で、車両速度係数F1(V)を用いた演算が不要とな
ることとあいまって、車両速度計算のための信号入力回
路が不要となり、かつ速度演算処理を行わなくて済み、
システムの簡素化が可能となる。
【0049】上記実施の形態は、反力調整機構32がば
ね部材(圧縮ばね36)を用いたタイプである場合を、
これに代えて、バルブボディ9に凹部(中径貫通孔50
b)を形成し、凹部(中径貫通孔50b)により出力反
力の大きさに応じてプランジャ20の有効受圧面積を変
化させるように構成した反力調整機構を用いるようにし
てもよい。
【0050】このように構成した一例(本発明の第3の
実施の形態)を、図6に示す。図6において、図1と共
通する部材は同等の符号で示し、その説明は適宜省略す
る。なお、この制動装置は、上述したタンデム型(二組
の定圧室7及び変圧室8)と異なり、一組の定圧室7及
び変圧室8を有するものである。
【0051】図6において、バルブボディ9の大径筒部
10は、厚肉に形成されている。大径筒部10の貫通孔
50は、内径が段階的に異なる大径、中径、小径貫通孔
50a,50b,50cからなり、大径貫通孔50aに
出力ロッド27の基端部及びリアクションディスク28
が収納されている。プランジャ20の先端側に備えられ
た略円柱状の先端軸部20aは、小径貫通孔50cを挿
通して中径貫通孔(凹部)50b側に突出している。先
端軸部20aの先端部とリアクションディスク28との
間には、通常時、隙間(ジャンプインクリアランス)P
が形成されている。ここで、リアクションディスク28
の断面積はR、中径貫通孔(凹部)50bの面積はB
1 、先端軸部20aの断面積はB2 (B1 >B2 )に設
定されている。大径筒部10の入力ロッド16側部分に
は、入力ロッド16側に開口する環状溝51が形成され
ており、この環状溝51にアーマチュア23が進退自在
に挿入されている。また、大径筒部10には、アーマチ
ュア23を駆動するソレノイド21が埋設されている。
【0052】この図6の装置では、制動初期段階では、
入力ロッド16が押されプランジャ20が、先端軸部2
0aの先端部とリアクションディスク28との間に形成
されている隙間P分だけ、移動することによりリアクシ
ョンディスク28からの反力を受けることなく大気弁2
4が開弁されるので、十分な初期制動力(図4の出力領
域Aに示すジャンプイン量)を得ることができる。
【0053】この後、プランジャ20がさらに前進し
て、プランジャ20がリアクションディスク28を押す
と、リアクションディスク28の一部が中径貫通孔50
b側に膨出する。この際、プランジャ20が受ける出力
反力は、リアクションディスク28からの反力からバル
ブボディ9が受ける分(面積Rから面積B1 を引いた分
に相当する。)を引いた大きさ、すなわち面積B1 (有
効受圧面積)に対応した大きさ(有効受圧面積)にな
り、倍力比はR/B1 となる(図4の出力領域B参
照)。
【0054】リアクションディスク28がさらに膨出し
てリアクションディスク28の膨出分が中径貫通孔50
bと小径貫通孔50cとの段差部に達して、当該段差部
も出力反力を受けるようになると、プランジャ20の有
効受圧面積はB1 となり、倍力比はR/B2 (>R/B
1 )となる(図4の出力領域D参照)。本実施の形態で
は、上述したように、バルブボディ9に凹部(中径貫通
孔50b)を形成し、凹部(中径貫通孔50b)により
出力反力の大きさに応じてプランジャ20の有効受圧面
積を変化させるように構成し、上述した図4に示すよう
な2レシオ特性を得られるようにしている。この実施の
形態では、中径貫通孔(凹部)50bの面積の大きさに
応じて倍力比を変更できるので、緊急度合いが中程度の
場合における制動力の変更設定を比較的容易に果たすこ
とができる。
【0055】なお、上記実施の形態では、制御弁手段
(アーマチュア23及びソレノイド21)をバルブボデ
ィ9内に設けた場合を例にしたが、本発明は、これに限
定されるものではなく、変圧室(前側、後側変圧室8
a,8b)に連通させてハウジング1外部に制御弁手段
を設け、変圧室へ作動流体の供給を行うように構成して
もよい。
【0056】
【発明の効果】請求項1ないし3の発明は、反力調整機
構により出力が調整されて2レシオ特性を得ることが可
能となると共に、制御弁駆動制御手段からの駆動信号に
より制御弁手段が変圧室へ作動流体を供給するので、反
力調整機構の作動と独立して大きな倍力比を得ることが
可能となり、これにより、中程度の緊急状態での安全性
向上には、反力調整機構を寄与させる一方、制御弁駆動
制御手段による強制フル制動を、緊急度の高い場合に限
定利用することができる。このため、従来技術で必要と
された妥協的な閾値設定を厳密に追求する必要がなくな
り、この分、精度高い制動を行うために要求された閾値
の補正処理が不要となり、ひいては、制御系の構成の簡
易化が図れると共に、制御の迅速化を図ることができ
る。
【0057】請求項2記載の発明は、反力調整機構を、
リアクション部材に当接可能に配置され、リアクション
部材とプランジャとの間にプランジャに対して相対移動
可能に介在された反力受けと、該反力受けとプランジャ
との間に介装されたスプリング部材と、前記反力受けと
プランジャとの間に介装され前記反力受けとプランジャ
との初期離間位置および前記スプリング部材の前記反力
受けに対するセット荷重を調整する調整部材とから構成
しており、調整部材によりスプリング部材のセット荷重
が調整されるので、倍力比の変化開始点を調整できる。
請求項3記載の発明は、凹部により出力反力の大きさに
応じてプランジャの有効受圧面積を変化させるように構
成し、凹部の大きさに応じて倍力比が変更可能であるの
で、緊急度合いが中程度の場合における制動力の変更設
定を比較的容易に果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の制動装置を示す断
面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図1の制動装置のコントローラの演算制御内容
を示すフローチャートである。
【図4】図1の制動装置の入出力特性を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の制動装置のコント
ローラの制御演算内容を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施の形態の制動装置を示す断面
図である。
【図7】従来の制動装置の一例における制御演算内容を
示すフローチャートである。
【図8】図4と比較するための従来技術の入出力特性を
示す図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 6a,6b パワーピストン 7 定圧室 8 変圧室 9 バルブボディ 20 プランジャ 21 ソレノイド 23 アーマチュア 23b アーマチュア補助体 24 大気弁 32 反力調整機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内をパワーピストンにより定
    圧室と変圧室とに画成し、該パワーピストンに支持され
    たバルブボディ内には、ブレーキペダルに連動する入力
    ロッドに連結されたプランジャの移動により前記変圧室
    への作動流体の供給を制御する弁機構を設け、該弁機構
    の作動に基づく前記変圧室と前記定圧室との間に発生し
    た差圧によって前記パワーピストンに生じた推力を出力
    ロッドを介して伝達し、その反力の一部をリアクション
    部材及び前記プランジャを介して前記入力ロッドに作用
    させる構成とした倍力装置と、 該倍力装置の変圧室に連通して設けられ、駆動信号の入
    力により該変圧室へ作動流体の供給を行う制御弁手段
    と、 ブレーキペダルのストロークを検出するストローク検出
    手段と、 該ストローク検出手段の検出結果に基づくブレーキペダ
    ルのストローク速度と予め設定された閾値とを比較し、
    閾値を越えたときには前記制御弁手段に駆動信号を出力
    する制御弁駆動制御手段と、 前記出力ロッドから前記リアクション部材及び前記プラ
    ンジャを介して入力ロッドに作用する反力の一部が所定
    値に達したときに、前記入力ロッドに作用する反力の割
    合を該所定値到達前に対し低減させる反力調整機構と、 を設けたことを特徴とする制動装置。
  2. 【請求項2】 前記弁機構は、バルブボディ内に設けら
    れた弁体と、バルブボディ内を移動可能に設けられ、前
    記入力ロッドに連結されたプランジャと、前記弁体に当
    接する弁座部及び前記プランジャが係合可能な係合部を
    有し、常時は該係合部を前記プランジャに当接させるよ
    うに付勢されて前記バルブボディ内を移動可能に設けら
    れたアーマチュアとからなり、前記制御弁手段は、該ア
    ーマチュアと、該アーマチュアを前記弁体から離間させ
    るように該アーマチュアに対して磁力を発生するソレノ
    イドとからなり、前記反力調整機構は、前記リアクショ
    ン部材に当接可能に配置され、前記リアクション部材と
    プランジャとの間にプランジャに対して相対移動可能に
    介在された反力受けと、該反力受けとプランジャとの間
    に介装されたスプリング部材と、前記反力受けとプラン
    ジャとの間に介装され前記反力受けとプランジャとの初
    期離間位置および前記スプリング部材の前記反力受けに
    対するセット荷重を調整する調整部材とからなることを
    特徴とする請求項1記載の制動装置。
  3. 【請求項3】 前記弁機構は、バルブボディ内に設けら
    れた弁体と、バルブボディ内を移動可能に設けられ、前
    記入力ロッドに連結されたプランジャと、前記弁体に当
    接する弁座部及び前記プランジャが係合可能な係合部を
    有し、常時は該係合部を前記プランジャに当接させるよ
    うに付勢されて前記バルブボディ内を移動可能に設けら
    れたアーマチュアとからなり、前記制御弁手段は、該ア
    ーマチュアと、該アーマチュアを前記弁体から離間させ
    るように該アーマチュアに対して磁力を発生するソレノ
    イドとからなり、前記反力調整機構は、前記バルブボデ
    ィの当接部に形成され、前記プランジャの先端が収容さ
    れた凹部からなり、該凹部により出力反力の大きさに応
    じてプランジャの有効受圧面積を変化させるように構成
    したことを特徴とする請求項1記載の制動装置。
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