JPH11122502A - 高電圧発生回路 - Google Patents

高電圧発生回路

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JPH11122502A
JPH11122502A JP28581197A JP28581197A JPH11122502A JP H11122502 A JPH11122502 A JP H11122502A JP 28581197 A JP28581197 A JP 28581197A JP 28581197 A JP28581197 A JP 28581197A JP H11122502 A JPH11122502 A JP H11122502A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧検出回路の高圧回路部のスピードアップ
コンデンサを小型化することができ、かつ、高圧出力電
圧の立上がりスピードの速い高電圧発生回路を得る。 【解決手段】 フライバックトランスの終段整流出力部
の電圧を分圧する抵抗16,17とスピードアップコン
デンサ13,14,15とによって高圧検出回路29を
構成し、フライバックトランスの中段整流出力部の電圧
を分圧する抵抗10,11,12によりフォーカス電圧
出力回路を構成し、高圧検出回路の低圧側の抵抗器17
に低圧側のスピードアップコンデンサ15を並列接続
し、高圧検出回路の高圧側の抵抗器16に対して2段の
高圧側スピードアップコンデンサ13,14の直列回路
を並列接続するとともに、この2つのスピードアップコ
ンデンサの接続点をフォーカス電圧出力回路の出力部に
接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陰極線管(CR
T)のアノード等に印加する高電圧を発生させる高電圧
発生回賂に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高電圧発生回路として、
図7に示すものが知られている。この高電圧発生回路
は、高圧発生回路28、高圧検出回路29および制御回
路30を備えている。高圧検出回路29は、高圧発生回
路28から出力された高電圧の変動を検出する。制御回
路30は、高圧検出回路29からの検出電圧に基づいて
電源電圧をいったん平滑してからフライバックトランス
の1次側回路に印加する駆動電源8の電圧を直流的に制
御することにより、高圧発生回路28から出力される高
電圧の変動を補正して出力電圧の安定化を図る。
【0003】高圧発生回路28は、トランジスタ2、ダ
ンパーダイオード3、共振コンデンサ4、フライバック
トランス5、駆動電源8、整流ダイオード22,23お
よびクランプダイオード6,7にて構成されている。高
圧検出回路29は、高圧発生回路28から出力された高
電圧を抵抗分圧するための分圧抵抗器16,17と、高
圧発生回路28から出力される高電圧の立上がりスピー
ドを速くするためのスピードアップコンデンサ151,
152を備えている。分圧抵抗器16はスピードアップ
コンデンサ151と並列回路を構成し、分圧抵抗器17
はスピードアップコンデンサ152と並列回路を構成し
ている。148はフォーカス用可変抵抗器、149はス
クリーン用可変抵抗器であり、147,148,149
は抵抗分圧回路を構成している。また、154はフォー
カス用コンデンサ、155はスクリーン用コンデンサで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の高電圧発生回路にあっては、スピードアップ
コンデンサ151に高圧発生回路28から出力される高
圧(1kV〜数十kV)の電圧がかかるため、コンデン
サ151として高耐圧仕様のものを使用する必要があ
り、高価かつ大型になるという問題があった。上記制御
回路30は高圧検出回路29による検出電圧をフィード
バックして、出力電圧の変動を補正するものであるが、
抵抗分圧回路だけでは、補正遅れが生じるため、スピー
ドアップコンデンサは必須である。
【0005】また、陰極線管(CRT)は一般に数百〜
数干pFの静電容量を有しているため、これが平滑コン
デンサとして作用するが、従来の高圧安定化回路の性能
不足から、例えば図8に示すように、陰極線管の画面A
の中に輝度レベルの高い白い部分W(ハッチング部分B
は黒い部分)があると、この白い部分Wで陰極線管内に
大きなビーム電流が流れて高電圧が低下し、その低下を
速い時間で回復させることができなくなり、画面の白い
部分Wの輪郭線が点線で示すように台形歪みとなって表
れ、画質が劣化するという間題が生じる。
【0006】この対策として、図7に示すように、高圧
出力部と接地間に平滑用コンデンサ150を設けるのが
一般的であった。しかし、そのためには大型で高価な大
容量高耐圧のコンデンサが必要となる。また、スピード
アップコンデンサ151の容量を大きくすることによっ
て、これを平滑コンデンサとしても作用させるものが提
案されているが、この場合、出力電圧の立ち上がり時に
高圧検出回路29の検出電圧が過渡的に高くなるので、
高電圧の立ち上がりスピードが遅くなる。そのため、出
力電圧の立ち上がり時の画面変化を顕在化させないよう
にするためにブランキング期間を長く設定する必要があ
る。
【0007】そこで、この発明の目的は、高圧検出回路
の高圧回路部のスピードアップコンデンサを大型化する
ことなく、かつ、高圧出力電圧の立上がりスピードを高
速化した高電圧発生回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、この発明に係る高電圧発生回路は、フライバックト
ランスの1次側電流を断続して、駆動電源から供給され
る電気エネルギをフライバックトランスとコンデンサを
含むLC共振回路に蓄積し、このLC共振回路に蓄積さ
れた電気エネルギを高電圧に変換して出力する高電圧発
生回路において、前記フライバックトランスの終段整流
出力部の電圧を抵抗分圧して高電圧検出用電圧を出力す
る高電圧検出用抵抗分圧回路と、前記フライバックトラ
ンスの中段整流出力部の電圧を抵抗分圧してフォーカス
電圧を出力するフォーカス電圧出力回路とを備え、前記
高電圧検出用抵抗分圧回路の低圧側の抵抗器に低圧側の
スピードアップコンデンサを並列接続し、前記高電圧検
出用抵抗分圧回路の高圧側の抵抗器に対して複数段の高
圧側スピードアップコンデンサの直列回路を並列接続す
るとともに、前記高圧側スピードアップコンデンサのい
ずれかの接続点を前記フォーカス電圧出力回路の出力部
に接続する。
【0009】以上の構成により、高圧側のスピードアッ
プコンデンサの数が従来の高電圧発生回路に比較して多
くなり、個々のスピードアップコンデンサの電圧分担が
少なくなる。しかも、高圧側スピードアップコンデンサ
のいずれかの接続点がフォーカス電圧を出力する抵抗分
圧回路に接続されているため、高圧側スピードアップコ
ンデンサの電圧分担のあばれ(ばらつき)が抑えられ
る。そのため、個々のスピードアップコンデンサを耐圧
の低い小型のコンデンサで構成できる。
【0010】また、この発明の高電圧発生回路は、前記
高電圧検出用抵抗分圧回路からの出力電圧に応じ水平ド
ライブ信号に同期して前記1次側電流を断続するスイッ
チング素子をPWM制御することにより、または前記駆
動電源の電源電圧をPWM制御することにより出力電圧
を安定化させる制御回路を設ける。この構成により、高
圧出力電圧の高速安定性が高まり、出力電圧安定化のた
めの特別な平滑コンデンサが不要となり、また高圧側の
スピードアップコンデンサとして低容量のコンデンサを
用いることができる。そのため、高圧側に複数のスピー
ドアップコンデンサを用いても、個々のコンデンサが小
型になり、回路全体としての小型化が可能となる。
【0011】また、この発明の高電圧発生回路では、前
記フォーカス電圧出力回路が、ダブルフォーカス回路の
スタティックフォーカス用の電圧を発生するものである
場合、スピードアップコンデンサがスタティックフォー
カスコンデンサを兼ねることになるため、スタティック
フォーカス用のコンデンサが不要となり、構成部品点数
が減少する。
【0012】また、この発明の高電圧発生回路は、回路
基板の表面にダブルフォーカス回路のダイナミックフォ
ーカス用可変抵抗器とスタティックフォーカス用可変抵
抗器とスクリーン用可変抵抗器とを設け、前記回路基板
の裏面に前記高圧側スピードアップコンデンサとダイナ
ミックフォーカス用コンデンサとを配置して1つの絶縁
性ケースに収納する。このことにより、スタティックフ
ォーカス用コンデンサを兼ねるスピードアップコンデン
サとダイナミックフォーカス用コンデンサとが最小限の
スペースで高電圧発生回路内に配置される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施形態
である高電圧発生回路の構成を図1〜図5を参照して説
明する。
【0014】図1は全体の回路図ある。同図において、
高圧発生回路28、高圧検出回路29および制御回路3
0を備えている。高圧検出回路29は、高圧発生回路2
8から出力された高電圧の変動を検出する。制御回路3
0は、高圧検出回路29からの検出電圧に基づいてトラ
ンジスタ2をPWM制御することにより、高圧発生回路
28から出力される高電圧の変動を補正して出力電圧の
安定化を図る。
【0015】高圧発生回路28は、トランジスタ2、ダ
ンパーダイオード3、共振コンデンサ4、フライバック
トランス5、駆動電源8、整流ダイオード22,23,
24およびクランプダイオード6,7により構成されて
いる。高圧検出回路29は、高圧発生回路28から出力
された高電圧を抵抗分圧するための分圧抵抗器16,1
7と、高圧発生回路28から出力される高電圧の立上が
りスピードを速くするためのスピードアップコンデンサ
13,14,15を備えている。分圧抵抗器16はスピ
ードアップコンデンサ13,14の直列回路に対して並
列回路を構成し、分圧抵抗器17はスピードアップコン
デンサ15に対して並列回路を構成している。10はス
タティックフォーカス用可変抵抗器であり、10,1
1,12はフライバックトランスの中段整流出力電圧を
抵抗分圧する抵抗分圧回路を構成している。また、18
はダイナミックフォーカス用可変抵抗器、19はスクリ
ーン用可変抵抗器であり、18,27,19はフライバ
ックトランスの中段整流出力電圧を抵抗分圧する抵抗分
圧回路を構成している。また、20はダイナミックフォ
ーカス用コンデンサ、21はスクリーン用コンデンサで
ある。
【0016】より具体的には、フライバックトランス5
の1次コイル5aの一端(例えば巻き始め端)には駆動
電源8が接続され、1次コイル5aの他端(巻き終わり
端)には整流ダイオード22を介してスイッチング素子
としてのトランジスタ(MOS−FET)2のドレイン
側が接続され、そのソース側はグランドに接続されてい
る。トランジスタ2にはトランジスタ2に流れる電流の
向きと逆向きのダンパーダイオード3が並列に接続され
ている。1次コイル5aの巻き終わり端には共振コンデ
ンサ4の一端が接続され、共振コンデンサ4の他端には
クランプダイオード6のカソード側が接続され、クラン
プダイオード6のアノード側はグランドに接続されてい
る。そして、クランプダイオード6と共振コンデンサ4
との接続部にはクランプダイオード7のアノード側が接
続され、クランプダイオード7のカソード側は1次コイ
ル5aと駆動電源8との接続部に接続されている。
【0017】高圧検出回路29は、分圧抵抗器16とス
ピードアップコンデンサ13,14からなる高圧回路部
と、分圧抵抗器17とスピードアップコンデンサ15か
らなる低圧回路部とで構成されている。高圧回路部には
高圧発生回路28の高圧(1kV〜数十kV)の出力電
圧の大部分が印加され、低圧回路部には残りの電圧(数
十V)が印加される。高圧回路部と低圧回路部の接続部
が高圧検出点となり、この接続部の検出電圧が制御回路
30にフィードバックされる。
【0018】上記高圧回路部のスピードアップコンデン
サ13,14は上記の1kV〜数十kVの高圧を分担す
るので、個々のスピードアップコンデンサの電圧分担が
少なくなる。しかも、スピードアップコンデンサ13,
14の接続点がフォーカス電圧を出力する抵抗分圧回路
に接続されているため、スピードアップコンデンサ1
3,14による電圧分担のあばれ(ばらつき)が抑えら
れる。そのため、スピードアップコンデンサ13,14
を比較的低耐圧の小型のコンデンサで構成できる。
【0019】また、制御回路30は、後述するように、
高圧検出回路29からの出力電圧に応じ水平ドライブ信
号に同期して、前記1次側電流を断続するトランジスタ
2をPWM制御することにより出力電圧を安定化させる
ので、応答遅れが非常に小さい。そのため、スピードア
ップコンデンサ13,14の静電容量は1000pF以
下とすることができ、高圧側の2つのスピードアップコ
ンデンサはそれぞれ低容量の小型のコンデンサで構成す
ることができる。
【0020】また、この高電圧発生回路は、ダブルフォ
ーカスタイプであり、ダイナミックフォーカス用コンデ
ンサ20を介してDFS端子からパラボラ信号を入力
し、DFV端子からダイナミックフォーカス信号を出力
するようにしている。また、スタティックフォーカス用
可変抵抗器10のSFV端子からスタティックフォーカ
ス電圧を出力するようにしている。その際、スピードア
ップコンデンサ14,15はスタティックフォーカス信
号に対するノイズ除去用コンデンサとして作用するた
め、特別なスタティックフォーカス用コンデンサが不要
であり、構成部品点数が削減できる。なお、SV端子か
らはスクリーン信号を出力する。
【0021】この実施形態では、ダイナミックフォーカ
ス用可変抵抗器18とスクリーン用可変抵抗器19およ
び抵抗器27からなる直列回路の接地側が、スタティッ
クフォーカス用可変抵抗器10と抵抗器11,12から
なる直列回路の接地側に対して分離している。通常、ダ
ブルフォーカスタイプの場合、ダイナミックフォーカス
用コンデンサ20の容量は500pF程度、スクリーン
用コンデンサ21の容量は1000〜3000pF程度
であるため、仮に、ダイナミックフォーカス用可変抵抗
器18の接地側とスタティックフォーカス用可変抵抗器
10の接地側とが分離せず、接続されているとすると、
スタティックフォーカス用可変抵抗器10を流れる電流
がスクリーン用コンデンサ21からリークし易く、スピ
ードアップコンデンサ14の容量を小さくすることがで
きないという間題が生ずる。しかし、図1に示すよう
に、ダイナミックフォーカス用可変抵抗器18およびス
クリーン用可変抵抗器19側の接地とスタティックフォ
ーカス用可変抵抗器10側の接地が分離しているため、
スタティックフォーカス用可変抵抗器10を流れる電流
がスクリーン用コンデンサ21からリークするおそれが
なくなり、スピードアップコンデンサ14の容量を小さ
くすることができる。
【0022】この第1の実施形態の高電圧発生回路は、
後述するように高圧安定化のための応答性に優れてお
り、高圧側のスピードアップコンデンサ13,14に大
容量のものを使用しなくてもすむようにしている。具体
的には、スピードアップコンデンサ13の容量が20〜
30pF程度、スピードアップコンデンサ14の容量が
1400pF程度、スピードアップコンデンサ15の容
量が0.1μF程度である。これにより、図2の実線4
7に示すように、高圧出力電圧の立ち上がり時間は0.
2秒程度に高速化することができる。図2の破線49
は、比較例として、図7に示した従来の高電圧発生回路
の高圧出力電圧の立ち上がり特性を示している。このよ
うに第1実施形態の高電圧発生回路ではブランキング期
間T1を、従来の高電圧発生回路のブランキング期間T
2と比較して極めて短時間に設定することができる。
【0023】制御回路30は、図3に示すように、オペ
アンプ31、コンパレータ32、三角波発生回路33お
よび基準電圧源34にて構成されている。高圧検出回路
29からの検出電圧はオペアンプ31の非反転入力端子
に加えられる。オペアンプ31の反転入力端子には基準
電圧源34から基準電圧が加えられており、オペアンプ
31は検出電圧と基準電圧とを比較し、高圧出力電圧の
降下量に対応する信号をコンパレータ32の反転入力端
子に加える。一方、コンパレータ32の非反転入力端子
には三角波発生回路33からの信号が加えられる。
【0024】次に、図4に示したタイムチャートを参照
して、図1に示した高電圧発生回路の高圧安定化動作を
説明する。三角波発生回路33は水平偏向出力回路(図
示せず)に同期した図4(e)に示す水平ドライブ信号
(以下、HD信号と表す。)に基づいて図4(d)に示
すようなランプ波形を生成し、このランプ波形の信号を
コンパレータ32の非反転入力端子に加えている。コン
パレータ32は前記ランプ波形の信号とオペアンプ31
からの信号とを比較し、図4(d)および(c)に示す
ように、オペアンプ出力とランプ波形との交点位置で立
ち上がり、ランプ波形の立ち下がり、すなわちHD信号
の立ち上がりタイミングで立ち下がるドライブ信号を作
り出す。高圧出力電圧の降下量が大きくなると、オペア
ンプ31の出力レベルも低下するため、ドライブ信号の
パルス幅は広くなる。コンパレータ32は高圧出力電圧
の降下量が大きくなるにつれて、パルス幅を広げたドラ
イブ信号を生成し、これをトランジスタ2に加えるので
ある。逆に、高圧出力電圧が上昇すると、オペアンプ3
1の出力レベルが上昇するため、ドライブ信号のパルス
幅は狭くなる。トランジスタ2はドライブ信号のオンパ
ルス幅に応じてスイッチングする。
【0025】具体的には、図4(c)に示すように、t
0でトランジスタ2がオンすると、駆動電源8側から1
次コイル5aを通り、トランジスタ2を通ってグランド
側に電流が流れる。この1次コイル5aに流れる電流は
図4(b)に示すように時間と共に増加し、この電流の
流れによって1次コイル5aに電磁エネルギが蓄えられ
る。このトランジスタ2がオンとなっているt0〜t1
の期間をトランジスタ期間という。
【0026】次に、t1でトランジスタ2がオフする
と、1次コイル5aから共振コンデンサ4とクランプダ
イオード7を通るルートで電流が流れ、1次コイル5a
のインダクタンスと共振コンデンサ4の静電容量とのL
C直列共振が開始され、図4(a)に示すようにフライ
バックパルス(電圧パルス)が発生する。このフライバ
ックパルスが発生してから終わるまでのt1〜t2の期
間をフライバック期間という。このフライバックパルス
は1次コイル5a側の電磁エネルギが全て共振コンデン
サ4の静電エネルギに変換されたときに最大となり、1
次コイル5aの電磁エネルギが全て共振コンデンサ4に
移った後に、今度はクランプダイオード6、共振コンデ
ンサ4、1次コイル5aを順に通って駆動電源8に至る
ルートで逆電流が流れ、共振コンデンサ4の静電エネル
ギは1次コイル5aの電磁エネルギに逆変換されてい
く。
【0027】そして、フライバックパルスが終わったt
2で、図1におけるA点の電圧が0Vになり、このと
き、ダンパーダイオード3がオンし、グランド側からダ
ンパーダイオード3を通って1次コイル5a側に電流が
流れる。この逆電流の流れによりA点の電圧が上昇して
t3で駆動電源8の電圧と同電位になると、ダンパーダ
イオード3はオフとなる。
【0028】次に、t4の時点で、トランジスタ2がオ
ンすると、A点は接地されることとなり、駆動電源8か
ら1次コイル5aを通る電流はトランジスタ2を通って
グランド側に流れ、最初のt0の状態に一致する。これ
らt0〜t4の動作の繰り返しにより、回路動作が継続
される。1次コイル5a側で発生したフライバックパル
スはフライバックトランス5で昇圧され、整流ダイオー
ド23を介して陰極線管のアノードに印加される。
【0029】このように、従来の+B制御方式(高圧検
出回路29からの検出電圧に基づいて電源電圧をいった
ん平滑してからフライバックトランスの1次側回路に印
加する駆動電源電圧を直流的に制御することにより、高
圧発生回路28から出力される高電圧の変動を補正して
出力電圧の安定化を図る方式)を採用した高電圧発生回
路と異なり、この高電圧発生回路は高圧検出回路からの
出力電圧に応じ水平ドライブ信号に同期してトランジス
タ2をPWM制御するため、高圧安定化の応答性に優れ
たものとなる。その結果、フライバックトランス5にお
いてピーク整流方式を採用しているものの、高圧出力電
圧の変動が遅れることなく補正され、高速に安定化され
る。従って、高圧検出回路29の高圧側のスピードアッ
プコンデンサ13,14を大容量化する必要がない。
【0030】また、この高電圧発生回路は高圧安定化の
応答性に優れているので、水平リップル分に対しても、
高周波化が進んでいる陰極線管(CRT)用途にあって
は、一般に陰極線管が有している数百〜数千pFの静電
容量だけで画像湾曲が殆ど無視できるレベルまでに抑え
ることができる。陰極線管が有している容量を例えば、
1000pF、陰極線管のビーム電流を2mAとする
と、陰極線管の走査線の周波数が15.75kHzの場
合、水平リップルΔVは、 ΔV=(2mA×64μs)/(1000pF)=12
8V となる。一方、陰極線管の走査線の周波数が32kHz
まで高周波化すると、 ΔV=(2mA×32μs)/(1000pF)=64
V と小さくなり、陰極線管の容量だけで画像湾曲を殆ど無
視することができる。従って、画像湾曲を解決するため
に、高圧検出回路29の高圧側のスピードアップコンデ
ンサ13,14を大容量化する必要もなくなくなる。以
上の結果から、スピードアップコンデンサ13,14の
容量を小さくすることができ、更に小型化を図ることが
できる。
【0031】以上の構成の高電圧発生回路は、スピード
アップコンデンサ13,14のサイズが小さいので、ス
ピードアップコンデンサ13,14を高電圧用可変抵抗
器ユニット40(図1において一点鎖線で囲んだ部分)
に収納して、高電圧発生回路の小型化を図ることができ
る。図5に示すように、高電圧用可変抵抗器ユニット4
0は、絶縁性ケース41とこの絶縁性ケース41に収納
されるセラミックからなる回路基板43を備えている。
図5は高電圧用可変抵抗器ユニット40を裏面側から見
た内部平面図である。
【0032】回路基板43の表面には、スタティックフ
ォーカス用可変抵抗器10、固定タイプの分圧抵抗器1
1,12,27、ダイナミックフォーカス用可変抵抗器
18およびスクリーン用可変抵抗器19が設けられ、回
路導体によって適宜電気的に接続されている。
【0033】回路基板43の裏面にはスピードアップコ
ンデンサ13,14およびダイナミックフォーカス用コ
ンデンサ20が配置されている。従って、スピードアッ
プコンデンサ13,14およびダイナミックフォーカス
用コンデンサ20を、従来デッドスペースであった回路
基板43とケース41の裏面カバー(図示せず)との間
のスペースに配置することができ、高電圧用可変抵抗器
ユニット40内のスペースを無駄なく利用することがで
きる。また、スピードアップコンデンサ13,14の容
量を小さくしたことにより、従来のフィルムコンデンサ
より小型化が容易なセラミックコンデンサを使用するこ
とができ、一層の小型化を図ることができる。
【0034】次に、第2の実施形態に係る高電圧発生回
路を図6を参照して説明する。図6は駆動電源電圧をP
WM制御することによって高圧出力電圧を安定化させる
ようにした他の電源回路の例である。この例ではフライ
バックトランス5の1次コイル5aの一端と駆動電源8
との間にスイッチングトランジスタ26を接続してい
る。制御回路30は抵抗器16,17により抵抗分圧さ
れた電圧を入力するとともに、水平ドライブ信号(HD
信号)に同期してスイッチングトランジスタ26のオン
・オフ制御を行う。すなわち、出力電圧の検出値が基準
電圧より低下する程、スイッチングトランジスタ26の
オン時間を長くとるようにフィードバック制御すること
によって出力電圧の安定化を図っている。
【0035】図6において、トランジスタ2には水平ド
ライブ信号に同期する一定パルス幅の信号が印加され
る。制御回路30は、抵抗15,16の抵抗分圧回路に
よる検出電圧に応じて、スイッチングトランジスタ26
のオン期間を制御し、トランジスタ2のオン期間(トラ
ンジスタ期間)を短くする方向に制御する。スイッチン
グトランジスタ26がターンオフした後のフライバック
期間には、ダイオード7を介して1次コイル5aに電流
が流れる。フライバック期間に続くダンパー期間ではダ
ンパーダイオード3,25を介してダンパー電流が流れ
る。このようにして駆動電源電圧を水平ドライブ信号に
同期してPWM制御することにより出力電圧の高速安定
化がなされる。
【0036】なお、この発明に係る高電圧発生回路は前
記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内
で種々に変更することができる。前記実施形態は、トラ
ンジスタ2としてMOS−FETを用いたが、バイポー
ラトランジスタ等であってもよい。
【0037】また、スピードアップコンデンサとして、
スタティックフォーカス用コンデンサを兼用する替わり
に、新たに別のコンデンサを設けてもよい。また、ダイ
ナミックフォーカス用可変抵抗器を無くして、シングル
フォーカスタイプとしてもよい。その場合、スタティッ
クフォーカス用可変抵抗にスクリーン用可変抵抗器を直
列接続してもよい。
【0038】また、共振コンデンサ4に対して並列に、
偏向ヨークとS字補正用コンデンサの直列回路を接続
し、同時にドライブするようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、高圧側
のスピードアップコンデンサの数が従来の高電圧発生回
路と比較して多くなり、個々のスピードアップコンデン
サの電圧分担が少なくなる。しかも、高圧側スピードア
ップコンデンサのいずれかの接続点がフォーカス電圧を
出力する抵抗分圧回路に接続されているため、高圧側ス
ピードアップコンデンサの電圧分担のあばれ(ばらつ
き)が抑えられる。そのため、個々のスピードアップコ
ンデンサを耐圧の低い小型のコンデンサで構成できる。
【0040】また、請求項2に記載の発明によれば、高
圧出力電圧の高速安定性が高まり、出力電圧安定化のた
めの特別な平滑コンデンサが不要となり、また高圧側の
スピードアップコンデンサとして低容量のコンデンサを
用いることができる。そのため、高圧側に複数のスピー
ドアップコンデンサを用いても、個々のコンデンサが小
型になり、回路全体としての小型化が可能となる。
【0041】また、請求項3に記載の発明によれば、ス
ピードアップコンデンサがスタティックフォーカスコン
デンサを兼ねることになるため、スタティックフォーカ
ス用のコンデンサが不要となり、構成部品点数が減少す
る。
【0042】また、請求項4に記載の発明によれば、ス
タティックフォーカス用コンデンサを兼ねるスピードア
ップコンデンサとダイナミックフォーカス用コンデンサ
とが最小限のスペースで高電圧発生回路内に配置され、
全体にさらに小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る高電圧発生回路の回路図
【図2】図1に示した高電圧発生回路の高圧出力電圧の
立ち上がりスピードの例を示す図
【図3】図1に示した制御回路の構成を示す図
【図4】図1に示した高電圧発生回路のタイミングチャ
ート
【図5】図1に示した高電圧発生回路の高電圧用可変抵
抗器ユニットの裏面側から見た内部平面図
【図6】第2の実施形態に係る高電圧発生回路の回路図
【図7】従来の高電圧発生回路の構成を示す図
【図8】陰極線管の画面の説明図
【符号の説明】 2−トランジスタ 3−ダンパーダイオード 4−共振コンデンサ 5−フライバックトランス 5a−1次コイル 5b−2次コイル 6,7−クランプダイオード 8−駆動電源 10,11,12−分圧抵抗器 13,14,15−スピードアップコンデンサ 16,17−分圧抵抗器 18−ダイナミックフォーカス用可変抵抗器 19−スクリーン用可変抵抗器 20−ダイナミックフォーカス用コンデンサ 21−スクリーン用コンデンサ 28−高圧発生回路 29−高圧検出回路 30−制御回路 40−高電圧用可変抵抗器ユニット 41−ケース 43−回路基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライバックトランスの1次側電流を断
    続して、駆動電源から供給される電気エネルギをフライ
    バックトランスとコンデンサを含むLC共振回路に蓄積
    し、このLC共振回路に蓄積された電気エネルギを高電
    圧に変換して出力する高電圧発生回路において、 前記フライバックトランスの終段整流出力部の電圧を抵
    抗分圧して高電圧検出用電圧を出力する高電圧検出用抵
    抗分圧回路と、前記フライバックトランスの中段整流出
    力部の電圧を抵抗分圧してフォーカス電圧を出力するフ
    ォーカス電圧出力回路とを備え、前記高電圧検出用抵抗
    分圧回路の低圧側の抵抗器に低圧側のスピードアップコ
    ンデンサを並列接続し、前記高電圧検出用抵抗分圧回路
    の高圧側の抵抗器に対して複数段の高圧側スピードアッ
    プコンデンサの直列回路を並列接続するとともに、前記
    高圧側スピードアップコンデンサのいずれかの接続点を
    前記フォーカス電圧出力回路の出力部に接続したことを
    特徴とする高電圧発生回路。
  2. 【請求項2】 前記高電圧検出用抵抗分圧回路からの出
    力電圧に応じ水平ドライブ信号に同期して前記1次側電
    流を断続するスイッチング素子をPWM制御することに
    より、または前記駆動電源の電源電圧をPWM制御する
    ことにより出力電圧を安定化させる制御回路を設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の高電圧発生回路。
  3. 【請求項3】 前記フォーカス電圧出力回路は、ダブル
    フォーカス回路のスタティックフォーカス用の電圧を発
    生するものである請求項1または2に記載の高電圧発生
    回路。
  4. 【請求項4】 回路基板の表面にダブルフォーカス回路
    のダイナミックフォーカス用可変抵抗器とスタティック
    フォーカス用可変抵抗器とスクリーン用可変抵抗器とを
    設け、前記回路基板の裏面に前記高圧側スピードアップ
    コンデンサとダイナミックフォーカス用コンデンサとを
    配置して1つの絶縁性ケースに収納したことを特徴とす
    る請求項3に記載の高電圧発生回路。
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