JPH11123364A - 超音波ホーン - Google Patents

超音波ホーン

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JPH11123364A
JPH11123364A JP28859697A JP28859697A JPH11123364A JP H11123364 A JPH11123364 A JP H11123364A JP 28859697 A JP28859697 A JP 28859697A JP 28859697 A JP28859697 A JP 28859697A JP H11123364 A JPH11123364 A JP H11123364A
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JP
Japan
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ultrasonic horn
base
ceramic chip
ultrasonic
hard member
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Application number
JP28859697A
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English (en)
Inventor
Masaya Ito
正也 伊藤
Nobuyuki Hotta
信行 堀田
Tomoo Tanaka
智雄 田中
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性が高いだけでなく、使用中に破損等
が生じにくく、耐久性に優れた超音波ホーンを提供する
こと。 【解決手段】 超音波ホーンは、基体1の先端部2に嵌
合面11が形成され、この嵌合面11に設けられた嵌合
孔13に、硬質部材であるセラミックチップ3が圧入さ
れている。そして、セラミックチップ3の側面のうち、
基体1から突出している太い径の部分3fに対して、嵌
合面11に沿って剪断応力を加える。つまり、超音波ホ
ーンの基体1及びセラミックチップ3を水平に配置し、
セラミックチップ3の側面に対して、嵌合面11に平行
にプレート19を当てる。この状態で、プレート19に
対して矢印A方向に荷重を加えて、セラミックチップ3
が破断するまでの剪断強度を測定すると、剪断強度は1
75MPa以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波穿孔機、超
音波圧搾機、超音波かしめ機、超音波半田付機、超音波
切断機などの超音波加工機や、超音波洗浄機、超音波攪
拌機などに用いられる超音波ホーンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の超音波ホーンとして
は、鋼製、チタン合金製、アルミニウム合金製のものが
知られており、超音波加工用或は超音波洗浄用に用いる
場合は、ホーンの先端部(実際に作業を行なう部分)
は、耐摩耗性、耐エロージョン性を備えていることが要
求される。そのため、鋼製のホーンでは、焼き入れ、硬
化処理が施されており、またチタン合金製のものにおい
ても、窒化処理などの硬化処理が施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】更に、近年では、ホー
ンの先端部の耐摩耗性を向上させるために、ホーンの先
端部に超硬合金からなる硬質部材を接合したもの(特表
平2−504487号公報参照)が提案されているが、
使用中に破損等が生じることがあり、必ずしも十分では
ない。
【0004】本発明は上記の問題点を鑑みて提案された
もので、耐摩耗性が高いだけでなく、使用中に破損等が
生じにくく、耐久性に優れた超音波ホーンを提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、金属からなる基体の先端部の側面
に、超音波による作業を行なう硬質部材を取り付けた超
音波ホーンにおいて、基体と硬質部材との結合部分にお
ける基体表面に沿った剪断強度が、50MPa以上であ
ることを特徴とする超音波ホーンを要旨とする。
【0006】本発明では、基体と硬質部材との結合部分
における基体表面に沿った剪断強度が、50MPa以上
であるので、超音波による作業を行った場合に、硬質部
材が破損しにくく、耐久性に優れている。 ・ここで、超音波による作業を行なう硬質部材(例えば
セラミックチップ)とは、超音波による作業を行なう固
体や液体に対して直接的に(又は間接的に)作用して、
超音波加工や攪拌などを行なう部材である。
【0007】・また、硬質部材を基体の先端部に取り付
ける方法としては、ろう材により、先端部の側面に硬質
部材を接合するろう付けや、硬質部材を基体の先端部に
設けた嵌合孔に嵌合させて応力によって結合する方法、
例えば圧入、焼き嵌め、冷し嵌めなどを採用できる。従
って、前記結合部分とは、ろう付の場合は接合部分であ
り、嵌合の場合は嵌合部分である。
【0008】・更に、超音波ホーン全体の形状として
は、その基端部を太くし、先端部を細くしたものを採用
できる。また、この形状とは別に、基端部と先端部との
材質を違えることによって、所望の振動特性を得られる
ようにしてもよい。 ・また、超音波ホーンの先端部の形状としては、円柱
形、角柱形等を採用でき、先端部の側面に硬質部材を取
り付けることができる形状であれば、特に限定はない。
【0009】請求項2の発明は、剪断強度が、100M
Pa以上であることを特徴とする請求項1に記載の超音
波ホーンを要旨とする。本発明では、基体と硬質部材と
の結合部分における基体表面に沿った剪断強度が、前記
請求項1より大きく、100MPa以上であるので、よ
り破損しにくく、更に耐久性に優れている。
【0010】請求項3の発明は、基体に硬質部材をろう
付け接合した超音波ホーンであって、その接合面におけ
る最長方向の寸法が、硬質部材の高さの寸法より大きい
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波ホーン
を要旨とする。
【0011】本発明は、基体に硬質部材をろう付けして
いる。そして、その接合面における最長方向の寸法が、
硬質部材の高さの寸法より大きいので、超音波による作
業を行った場合に、硬質部材が破損しにくく、耐久性に
優れている。ここで、接合面における最長方向の寸法と
は、例えば硬質部材が円柱状である場合には直径であ
り、角柱状である場合には対角線の長さである。また、
高さとは、接合面より基体の外側に向けて突出する硬質
部材の寸法(即ちどれほど突出しているかを示す値)で
ある。尚、基体の凹部に硬質部材が配置されてろう付け
されている場合には、凹部以外の基体表面からの高さを
硬質部材の高さとする。
【0012】請求項4の発明は、基体の金属が、ロック
ウエル硬さ40以上であることを特徴とする請求項1〜
3のいずれかに記載の超音波ホーンを要旨とする。本発
明では、基体の金属(例えば鋼)のロックウエル硬さが
40以上であり、十分に硬いので、基体が振動した場合
でも、振動損失が少なく、基体自身が発熱し難い。それ
により、超音波振動子に対する熱の影響を低減できる。
【0013】請求項5の発明は、硬質部材が、主として
窒化珪素からなることを特徴とする請求項1〜4のいず
れかに記載の超音波ホーンを要旨とする。この窒化珪素
を主成分とする硬質部材は、優れた耐熱性、耐摩耗性、
靱性を備えているので、好ましいものである。
【0014】尚、前記硬質部材の材料としては、前記窒
化珪素(Si34)以外に、例えば、アルミナ(Al2
3)、ジルコニア(ZrO2)、炭化珪素(SiC)、
サイアロン(Sialon)、又はこれらの複合部材、
或は超硬、サーメット等の周知の硬質材料が使用可能で
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の超音波ホーンの実施の形
態の例(実施例)について、図面に基づいて説明する。 (実施例1)本実施例の超音波ホーンは、ホーン本体
(基体)の先端部の側面に、圧入によりセラミックチッ
プを結合したものである。
【0016】a)まず、本実施例の超音波ホーンの構成
について説明する。図1に示す様に、本実施例の超音波
ホーンは、中間部分から先端に向かって細く形成された
円柱状の基体1と、基体1の細い先端部2に取り付けら
れた硬質部材であるセラミックチップ3とから構成され
ている。
【0017】前記基体1は、JIS SNCM630の
鋼からなり、セラミックチップ3は、窒化珪素を主成分
とする材料からなる。尚、セラミックチップ3の材料
は、主成分の窒化珪素90重量%に、Al23、Y
23、TiNが適量添加された材料である。
【0018】このうち、基体1は、図示しない超音波振
動子が取り付けられる断面円形の基端部(直径20mm
×長さ30mm)4と、基端部4から徐々に径が小さく
なる断面円形の中間部(直径20〜15mm×長さ20
mm)6と、セラミックチップ3が取り付けられている
先端部(直径12.5mm×長さ15mm)2とからな
る。この基体1は、全体が焼き入れされて、その硬度
は、ロックウエル硬度(HRC)48となっている。
【0019】尚、基端部4の軸中心には、その端面側4
aに開口する第1孔7aが設けられ、そ側面4bには、
等間隔に第2孔〜第4孔7c〜eが設けられている。ま
た、前記先端部2には、図1の上下方向の側面がカット
されて、平面状とされた側面11,12が形成されてい
る。このうち、一方の側面(嵌合面)11には、図2に
基体1のみを示す様に、セラミックチップ3が嵌合され
る嵌合孔(直径4.98mm×深さ5mm)13が、基
体1の軸と直交する様に設けられている。
【0020】一方、図1に示す様に、セラミックチップ
3は、軸方向の長さが8.25mmの断面円形の部材で
あり、先端部2の嵌合面11からは、3.25mmの高
さに突出している。このセラミックチップ3では、図3
(a)に示す様に、嵌合孔13に嵌合される嵌合部3a
の径(直径5mm)は、嵌合面11から突出する先端側
の加工部3bの径(直径3.5mm)よりも大きくされ
ている。また、セラミックチップ3の圧入側の底面3e
の周囲には、1mmのR加工が施してある。
【0021】尚、本実施例では、嵌合孔13に対してセ
ラミックチップ3の嵌合部3aを圧入するので、嵌合部
3aの直径は、嵌合孔13の直径よりわずかに大きく、
例えば0.01〜0.02mm大きく設定されている。
また、セラミックチップ3の先端面3cには、図3
(b),(c)に示す様に、ローレット加工が施してあ
る。このローレット加工とは、複数の溝3dを直交させ
てメッシュ状にしたものであり、溝3dのピッチは0.
2mm、深さは0.1mm、外側に開く角度は90度で
あって、溝3dの底部には半径0.15mmのR加工が
施してある。尚、図3(a)に示す様に、先端面3cの
周囲は面取りされている。
【0022】b)次に、本実施例の超音波ホーンの製造
方法について説明する。まず、基体1となる鋼の棒材
(図示せず)に対し、金属切削用のバイト及び旋盤を使
用して、基端部4から先端部2までを切削加工した。そ
れとともに、先端部2の両側面を平面状に切削して、嵌
合面11及びその反対側の側面12を形成した。
【0023】次に、先端部2の平面状の嵌合面11に、
ドリルで穴を開けて嵌合孔13などを形成した。これに
より、前記図2に示す形状の基体1を完成した。また、
これとは別のセラミックチップ3の製造工程にて、例え
ば粉末の窒化珪素等の材料を、成形した後に焼結して、
セラミックチップ3を製造した。
【0024】そして、このセラミックチップ3に対し
て、その底面3eの周囲にR加工を施して、周囲を丸く
した。また、セラミックチップ3の作業面3cの外周に
面取りを施した。更に、作業面3cに対して、ダイヤモ
ンド砥石により複数の溝3dを形成することによりロー
レット加工を施した。
【0025】次に、セラミックチップ3の外周部分及び
基体1の嵌合孔13の内側に、滑剤としてステアリン酸
のエマルジョンを塗布し、セラミックチップ3の嵌合部
3aを基体1の嵌合孔13内に圧入する。その後、35
0℃に加熱して滑剤を飛ばした。
【0026】これにより、セラミックチップ材3は基体
1と機械的な応力によって結合され、図1に示す超音波
ホーンを完成した。 c)次に、本実施例に超音波ホーンの剪断強度の測定方
法について説明する。図4に示す様に、セラミックチッ
プ3の側面のうち、基体1から突出している太い径の部
分3fに対して、嵌合面11に沿って剪断応力を加え
る。
【0027】具体的には、超音波ホーンの基体1及びセ
ラミックチップ3を水平に配置し、セラミックチップ3
の側面に対して、嵌合面11に平行に工具鋼製のプレー
ト19を当てる。このプレート19の先端側は、セラミ
ックチップ3の側面形状に合わせて湾曲している。
【0028】この状態で、プレート19に対して、荷重
速度1mm/minで矢印A方向に荷重を加えて、セラ
ミックチップ3が破断するまでの剪断強度を測定した。
その結果、350kgの荷重でプレート19が斜めにな
り、セラミックチップ3のエッジが欠けたため試験を測
定を終了した。尚、この測定により、プレート19の先
端部も大きく変形した。
【0029】従って、この時の剪断強度は、9.8×3
50/(2.5×2.5×π)=175MPa以上と計
算される。 d)次に、本実施例の効果を確認するために行った実験
例について説明する。本実施例の超音波ホーンの完成品
を、超音波溶接機に取り付け、厚さ0.5mm×幅10
mm×長さ50mmの銅板同士を溶接した。
【0030】溶接条件は、先端の振幅を25μm、荷重
100kg、荷重負荷時間1秒、超音波印加時間0.5
秒、超音波周波数40kHzとした。この溶接により、
銅板同士は強固に接合された。また、セラミックチップ
3には異常は認められなかった。
【0031】そして、この超音波ホーンの耐久性を調べ
るために、同様な溶接を200回繰り返した。その結
果、200回同様な溶接を行なっても、セラミックチッ
プ3に破損等の異常は見られなかった。この様に、本実
施例の超音波ホーンでは、基体1の先端部2の側面に設
けられた嵌合孔13に、セラミックチップ3が圧入され
て結合されており、その剪断強度は175MPaと非常
に大きなものである。
【0032】そのため、例えば溶接などの作業を好適に
行なうことができるとともに、作業中にセラミックチッ
プ3の破損などが生じにくく、耐久性に優れている。ま
た、セラミックチップ3の嵌合面11における断面の直
径は5mmであり、一方、嵌合面11から突出するセラ
ミックチップ3の高さは3.25mmであり、その直径
の方が高さより寸法が大きいので、この点からも破損が
生じにくいという利点がある。
【0033】更に、基体の金属が、ロックウエル硬さ4
8と硬いので、振動損失が少なく、基体自身が発熱し難
い。それにより、超音波振動子に対する熱の影響を低減
できる。その上、セラミックチップ3が、主として窒化
珪素からなるので、優れた耐熱性、耐摩耗性、靱性を備
えている。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、前記
実施例1と同様な箇所の説明は省略又は簡略化する。
【0034】本実施例の超音波ホーンは、前記実施例1
とはセラミックチップの形状が多少異なる。 a)図5に示す様に、本実施例の超音波ホーンに使用さ
れるセラミックチップ20は、嵌合部20aに、底部2
0bから3mmの位置から2mmの幅にて、径の小さな
くびれ部分20cを有するものである。尚、他の寸法は
前記実施例1と同様である。
【0035】そして、このセラミックチップ20を、前
記実施例1と同様な基体(図示せず)に圧入して、超音
波ホーンを製造する。 b)そして、この超音波ホーンの効果を確認するための
実験を行った。ここでは、下記表1に示す様に、くびれ
部分の直径を変更した実施例の試料No.1〜5を作成
し、前記実施例1と同様にして剪断強度を測定した。
尚、剪断強度の測定は、プレートの破損を考慮して、荷
重が300kgを越えた時点で終了とした。
【0036】また、超音波ホーンによる溶接の状態を調
べる溶接性の観察を行った。更に、チップのカケの状態
を調べる耐久性を、良好な溶接が可能な溶接回数により
調べた。尚、溶接性が良好とは、強固に接合しており人
が力を加えても剥がれ等が生じない状態を示す。その結
果を同じく下記表1に記す。
【0037】一方、比較例として、嵌合部のくびれ部分
の大きなセラミックチップを作成し、これを基体に圧入
して、比較例の超音波ホーン(試料No.5)を作成し
た。そして、この超音波ホーンに対して、前記実施例1
と同様にして剪断強度を測定した。また、同様に溶接性
及び耐久性を調べた。その結果を同じく下記表1に示
す。
【0038】
【表1】
【0039】この表1から明かな様に、本実施例の超音
波ホーン(試料No.1〜5)は、剪断強度が50MPa
以上であるので、溶接性が良好であり、溶接回数も10
回以上と多い。そのため、例えば溶接などの作業を好適
に行なうことができるとともに、作業中にセラミックチ
ップ20の破損などが生じにくく、耐久性に優れてい
る。特に、剪断強度が100MPa以上のものは、溶接
回数が200回以上でもセラミックチップ20に破損等
が見られず、一層耐久性に優れている。
【0040】それに対して比較例のもの(試料No.6)
は、剪断強度が40MPaであるので、溶接1回でセラ
ミックチップが破損して溶接できず、好ましくない。 (実施例3)次に、実施例3について説明するが、前記
実施例1と同様な箇所の説明は省略又は簡略化する。
【0041】本実施例の超音波ホーンは、基体の先端部
の側面に、ろう付けによりセラミックチップを接合した
ものである。 a)まず、本実施例の超音波ホーンの構成について説明
する。図6に示す様に、本実施例の超音波ホーンでは、
基体21は、JIS SNCM630からなり、その構
造及び寸法は、前記実施例1とほぼ同様である。
【0042】本実施例では、先端部22の側面には、セ
ラミックチップ23をろう付けするために、平面状の基
体側接合面24が形成されているが、この基体側接合面
24には、嵌合孔が形成されていない。一方、セラミッ
クチップ23は、前記実施例1と同じく、窒化珪素を主
成分とするものであるが、その形状が多少異なる。
【0043】つまり、図7に示す様に、セラミックチッ
プ23は、高さ3.25mmの断面円形の部材であり、
その基台23aの底面、即ち基体側接合面24に接合さ
れるチップ側接合面23bの径(直径5mm)は、セラ
ミックチップ23の先端側の加工部23cの径(直径
3.5mm)よりも大きくされている。
【0044】尚、セラミックチップ23の先端面23d
には、前記実施例1と同様なローレット加工及び面取り
が施されている。 b)次に、本実施例の超音波ホーンの製造方法について
説明するが、ここでは、ろう付け方法について説明す
る。
【0045】セラミックチップ23のチップ側接合面2
3bに、真空蒸着により、セラミック側から順に、厚さ
0.2μmのチタン、厚さ0.2μmのモリブデン、厚
さ2μmの銅の膜を形成した。次に、下記表1に示す実
施例の寸法で、Ag72重量%、Cu28重量%からな
るろう材を準備し、基体側接合面24とチップ側接合面
23bとの間にろう材を挟み、アルゴン中で830℃に
加熱して、ろう付けを行った。
【0046】その他の製造手順は、前記実施例1とほぼ
同様にして、本実施例の超音波ホーンを完成した。 c)次に、本実施例の効果を確認するために行った実験
例について説明する。本実施例の超音波ホーン(試料N
o.7〜9)に対する剪断強度の測定は、前記実施例1と
同様にして行った。その結果を下記表2に記す。尚、剪
断強度の測定は、プレートの破損を考慮して、荷重が3
00kgを越えた時点で終了とした。
【0047】更に、前記実施例1と同様にして、溶接を
行ない、その溶接の状態を調べる溶接性の観察を行うと
ともに、チップのカケの状態を調べる耐久性を溶接回数
により調べた。その結果を同じく下記表2に記す。ま
た、ろう材の寸法を違えて作成した比較例の超音波ホー
ン(試料No.10,11)に対しても、同様な実験を行
ない、その結果を同じく表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】但し、試料No.7,8は、荷重300kg
で終了。試料No.11は、ローレット加工時に接合部分
で破損。この表2から明かな様に、本実施例の超音波ホ
ーン(試料No.7〜9)は、基体21の先端部22の側
面に設けられた基体側接合面24にて、セラミックチッ
プ3が強固にろう付けされており、その剪断強度は13
5MPa以上と大きなものである。
【0050】そのため、例えば溶接などの作業を好適に
行なうことができるとともに、作業中にセラミックチッ
プ23の破損などが生じにくく、耐久性に優れている。
また、本実施例においても、セラミックチップ23のチ
ップ側接合面23bの直径は5mmであり、一方、セラ
ミックチップ3の高さは3.25mmであり、その直径
の方が高さより寸法が大きいので、この点からも破損が
生じにくいという利点がある。それ以外にも、前記実施
例1と同様な効果を奏する。
【0051】尚、本発明は前記実施例になんら限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各
種の態様で実施できるのは勿論である。 (1)例えば前記実施例1〜3では、同じ金属で基体を
作成したが、必要な機能を発揮する限りでは、異なる金
属を結合(又は接合)させて基体を作成してもよい。
【0052】(2)また、セラミックチップの形状に関
しては、他の形状であっても、超音波による作業が可能
で、接合面(又は嵌合面における断面)の最長の長さが
その高さより長いものであれば好適である。例えば図8
に示す様に、長方形の基台31の一端から上方に突出す
る形状のセラミックチップ32を用いることができる。
この場合は、基台31の対角線の長さが、セラミックチ
ップ32の高さより高く設定されている。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した様に、請求項1の発明で
は、基体とセラミックチップとの結合部分における基体
表面に沿った剪断強度が、50MPa以上であるので、
超音波による作業を行った場合に、セラミックチップが
破損しにくく、耐久性に優れている。
【0054】請求項2の発明では、剪断強度が100M
Pa以上であるので、より破損しにくく、更に耐久性に
優れている。請求項3の発明では、ろう付けされる接合
面における最長方向の寸法が、セラミックチップの高さ
の寸法より大きいので、超音波による作業を行った場合
に、セラミックチップが破損しにくく、耐久性に優れて
いる。
【0055】請求項4の発明では、基体の金属が、ロッ
クウエル硬さ40以上であるので、振動損失が少なく、
基体自身が発熱し難い。それにより、超音波振動子に対
する熱の影響を低減できる。請求項5の発明は、セラミ
ックチップが、主として窒化珪素からなるので、優れた
耐熱性、耐摩耗性、靱性を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の超音波ホーンを示し、(a)はそ
の一部を破断して示す正面図、(b)はその側面図であ
る。
【図2】 実施例1の超音波ホーンの基体を示し、
(a)はその一部を破断して示す正面図、(b)はその
側面図である。
【図3】 実施例1の超音波ホーンのセラミックチップ
を示し、(a)はその正面図、(b)は嵌合した状態を
上面から示す説明図、(c)はその先端面の凹凸を拡大
して示す説明図である。
【図4】 剪断強度の測定方法を示す説明図である。
【図5】 実施例2の超音波ホーンのセラミックチップ
を示す正面図である。
【図6】 実施例3の超音波ホーンを示し、(a)はそ
の一部を破断して示す正面図、(b)はその側面図であ
る。
【図7】 実施例3の超音波ホーンのセラミックチップ
を示し、(a)はその正面図、(b)は接合した状態を
上面から示す説明図である。
【図8】 他の超音波ホーンの一部を示し、(a)はそ
の正面図、(b)は平面図である。
【符号の説明】
1,21…基体(ホーン本体) 2,22…先端部 3,20,23,32…セラミックチップ 11…嵌合面 24…基体側接合面 23b…チップ側接合面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属からなる基体の先端部の側面に、超
    音波による作業を行なう硬質部材を取り付けた超音波ホ
    ーンにおいて、 前記基体と前記硬質部材との結合部分における基体表面
    に沿った剪断強度が、50MPa以上であることを特徴
    とする超音波ホーン。
  2. 【請求項2】 前記剪断強度が、100MPa以上であ
    ることを特徴とする前記請求項1に記載の超音波ホー
    ン。
  3. 【請求項3】 前記基体に前記硬質部材をろう付け接合
    した超音波ホーンであって、 その接合面における最長方向の寸法が、前記硬質部材の
    高さの寸法より大きいことを特徴とする前記請求項1又
    は2に記載の超音波ホーン。
  4. 【請求項4】 前記基体の金属が、ロックウエル硬さ4
    0以上であることを特徴とする前記請求項1〜3のいず
    れかに記載の超音波ホーン。
  5. 【請求項5】 前記硬質部材が、主として窒化珪素から
    なることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記
    載の超音波ホーン。
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