JPH11123704A - 手引き鋸の鋸身の製造方法 - Google Patents
手引き鋸の鋸身の製造方法Info
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Abstract
にすることで材料コストを低減するとともに、研磨工程
における研磨量を減少させ、製造工程の手数も削減して
製造コストを低減することにより、鋸身の厚さが均一
で、且つ歪みがない鋸身である手引き鋸を安価に製造で
きる製造方法を提供すること。 【解決手段】 圧延鋼板(M) を鋸身(1) の外形輪郭形状
に打ち抜き、鋸歯に対応させた鋸歯形成部(2c)を形成す
るとともにアサリ付けを施してアサリ付第一基体(1b)と
する第一工程と、アサリを確保した状態において、前記
アサリ付第一基体(1b)の両側面の腹部(8) のみを片面毎
に又は両面同時に研磨して盗み部(9) を削除することに
より、アサリを揃え、前記鋸歯形成部(2c)のアサリ厚み
巾(2t)を背部(7) の背厚(7t)より大として研磨第二基体
(1c)を形成する第二工程と、前記鋸歯形成部(2c)に目立
手段により、鋸歯部(2) を形成して鋸身(1) とする第三
工程とからなる手引き鋸の製造方法。
Description
造方法に関するものである。
する場合において、鋸身と被切断材との摩擦を低減し、
鋸引きを軽快にするために、鋸身に対し鋸歯の先端を一
目毎交互に左右に振り分けて、鋸歯部のアサリ厚み巾を
背部の厚みより広くする、アサリ付けが施されており、
このアサリの最適な形成度合は被切断材の種類により相
違するが、通常は鋸身の厚さの1.3〜1.8倍が適当
とされている。
層低減するため、鋸歯部の付け根から腹部にかけての鋸
身の厚みを薄くし、鋸引きの際に腹部と被切断材とが接
触しないようにして摩擦を低減した鋸として、鋸身本体
の刃渡り全長、もしくは根元側後半部における背部の厚
みを、鋸歯を形成した鋸歯部先端のなす厚みと同一ない
し稍小となるように定め、さらにこの背部と鋸歯部との
間における腹部の厚みを、本体両側面に盗み部を設ける
ことにより上記背部の厚みより小さくなるように形成さ
せ、然して上記鋸歯の末端と盗み部を設けた腹部の外面
を連続状に形成したことを特徴とする手引き鋸が特開昭
57ー15902号公報等により知られている。
製造は、図8に示すように、アサリ厚み巾(2t)の厚みを
有する鋼板部材を砥石等による研磨手段を用いて、背部
はアサリ厚み巾(2t)より狭く背厚(7t)となるように、且
つ腹部は最も薄い腹厚(8t)からアサリ厚み巾(2t)に漸増
するよう左右側面を対称に研磨し、最後に鋸歯の目立て
を行って鋸身を製造するものであり、研磨によりアサリ
厚み巾(2t)を背巾(7t)より巾広く残すことでアサリ付け
を不要としている。
磨手段により削り出すため、材料の鋼板部材は少なくと
もアサリ厚み巾(2t)の厚みを有した厚い鋼板部材を使用
する必要があり、材料コストの削減が困難である一方、
背部や腹部においては、厚い鋼板部材を背厚(7t)や腹厚
(8t)まで研磨するため、材料の研磨量が非常に多くな
り、材料の大部分が無駄になるとともに、鋼板部材の粗
研磨と仕上げ研磨の二段階の研磨加工が必要で、加工に
手数が掛かり、加工時間も長時間を要する。又、研磨加
工に使用する砥石の摩耗も激しく、その交換等にも手数
が掛るなど製造コストが高くなり、経済性に問題があっ
た。
限界により、一定の厚みであるべき背厚(7t)、腹厚(8t)
が鋸身の部位によって異なる場合があるだけでなく、研
磨工程において鋸基体にねじれが生じたまま研磨した場
合には、鋸身に歪みを残してしまう虞があり、被切断材
を切断した場合における切断面の仕上がりの悪化や、被
切断材との摩擦により鋸引き操作が重くなる等の問題が
生じていた。
仕上げされた圧延鋼板は寸法、面粗度の精度が確保され
ている点に着眼し、鋸身の材料に薄い圧延鋼板を使用で
きるようにすることで材料コストを低減するとともに、
研磨工程における研磨量を減少させ、製造工程の手数も
削減して製造コストを低減することにより、鋸身の厚さ
が均一で、且つ歪みがない鋸身である手引き鋸を安価に
製造できる製造方法を提供することを課題とする。
するためになされたものであって、圧延鋼板を鋸身の外
形輪郭形状に打ち抜いて打抜第一基体とし、該打抜第一
基体の鋸歯を形成する縁部に、後工程において目立形成
する鋸歯に対応させた鋸歯形成部を形成するとともにア
サリ付けを施してアサリ付第一基体とする第一工程と、
該アサリ付第一基体を固定して移送する移送手段と、ス
ピンドルによって回転する回転砥石からなり、回転砥石
の回転軸を移送ラインに対して鋭角をなすように設定で
きる研磨手段により、回転砥石の周面又はその一部を、
アサリ付第一基体を背部とこれに連続する腹部形成部と
に仮想ラインで分けたその腹部形成面に接しさせて、砥
石周面縁部が背部と腹部の境界部に隅肉部を形成し、ア
サリを確保した状態において、前記アサリ付第一基体の
両側面の腹部形成部のみを片面毎に又は両面同時に研磨
し、盗み部を形成して腹部とするとともにアサリを揃
え、前記鋸歯形成部のアサリ厚み巾を背部の背厚より大
として研磨第二基体を形成する第二工程と、前記鋸歯形
成部に目立手段により、第一鋸歯若しくは第二鋸歯又は
これらを混在させた鋸歯部を形成して鋸身とする第三工
程とからなる手引き鋸の製造方法を基本とする。
鋸の鋸身の製造方法を図を用いて説明すると、図1は鋸
身の製造工程の手順、図2は鋸身の模式的断面図、図3
はアサリ付第一基体を片面研磨している状態の正面図、
図4は図3のH方向から見た側面図であって、まず、第
一工程として厚さ0.8mmの圧延鋼板(M) を全長30
0mm、最大高さ40mmの鋸身(1) の外形輪郭形状に
プレスカッターにより打ち抜いて打抜第一基体(1a)と
し、その腹部(8) の縁部に鋸歯部(2) の基礎となる鋸歯
形成部(2c)をプレス手段により形成し、同時に該鋸歯形
成部(2c)を一目毎に圧延鋼板(M) に対して左右に振り分
けるように交互に曲げてアサリ付けを施してアサリ付第
一基体(1b)を得る。該アサリは右側面側に曲げた鋸歯形
成部(2c)の先端を結ぶ仮想線と、左側面側に曲げた鋸歯
形成部(2c)の先端を結ぶ仮想線が為す間隔、すなわちア
サリ厚み巾(2t)が圧延鋼板(M) の厚さよりやや広く、
1.2mmとなるようにする。
(1b)の側面であって鋸歯形成部(2c)の先端部から20m
mの位置を基線(L1)とし、鋸歯形成部(2c)の先端部から
基線(L1)までの両側面を、鋸歯形成部(2c)と連続するよ
うに研磨し、腹部(8) を形成して研磨第二基体(1c)を形
成する。すなわち、手引き鋸の把手を支持するため根元
側後端を研磨せずに支持面(13)を残し、アサリ付第一基
体(1b)の前端から根元側後端付近までほぼ全長に渡って
左右対称に、且つアサリ厚み巾(2t)を背部(7)の背厚(7
t)より大とし、アサリを確保するようにして後記研磨手
段により研磨する。研磨の形状は腹部(8) は左右均一に
研磨して盗み部(9) を削除することにより、腹部(8) の
腹厚(8t)が0.6mmで一定となるようにし、鋸歯形成
部(2c)の近辺では研磨量を減少させて滑らかに鋸歯形成
部(2c)と腹部(8) を連続させ、先端部分では極僅かに研
磨するにとどめて鋸歯形成部(2c)のアサリを揃える。
尚、研磨量や研磨部分は完成する鋸身(1) の曲げやねじ
りに対する強度に大きく関係するため、研磨量の増減、
あるいは支持面(13)付近の研磨を減少して鋸身(1) の強
度を調節することができる。
図3に示すように、アサリ付第一基体(1b)を電磁力を利
用して吸着固定するベッド(10)と、該ベッド(10)を矢印
の方向へ移送可能な駆動手段(図示省略)からなる移送
手段、及びスピンドル(12)によって回転する回転砥石(1
1)からなるものであって、回転砥石(11)はアサリ付第一
基体(1b)を挟持して研磨するようにベッド(10)との間隔
を確保して位置決め固定されている。
さ12mmの円柱砥石部(11a) に底面の直径150mm
の截頭円錐形の円錐砥石部(11b) を連続して形成した形
状で、連続部(11e) は滑らかに連続しており、該円錐砥
石部(11b) の形状はアサリ付第一基体(1b)の腹部(8) を
研磨する場合に円錐砥石周面(11f) が僅かに鋸歯形成部
(2c)の先端部を研磨するように設定されており、該回転
砥石(11)の回転軸はベッド(10)に吸着固定したアサリ付
第一基体(1b)の側面に平行であり、且つベッド(10)の移
送方向と平行な仮想ラインである移送ラインに対する角
度θが70度となるように設定されている。
ると砥石周面縁部(11c) の射影は楕円形となり、円柱砥
石周面(11d) はアサリ付第一基体(1b)の側面に平行であ
り、連続部(11e) も滑らかな曲線である。
基体(1b)の鋸歯形成部(2c)をベッド(10)の移送ラインと
平行になるようにし、且つベッド(10)と最も接近する砥
石周面縁部(11c) 上の点が基線(L1)の延長線上になるよ
うにしてアサリ付第一基体(1b)を吸着固定した後、前記
ベッド(10)を移送して前記回転砥石(11)を該ベッド(10)
に固定されたアサリ付第一基体(1b)の側面に当接し、ア
サリ付第一基体(1b)の側面を研磨して盗み部(9) を形成
し、次に裏面についても同様に研磨して腹厚(8t)を0.
6mmの一定厚とし、両面のアサリが綺麗に揃い、アサ
リ厚み巾(2t)を約1.2mmに確保し、背厚(7t)は背部
(7) を研磨しないため圧延鋼板(M) の厚みのまま0.8
mmとした研磨第二基体(1c)を得る。
転軸をベッド(10)の移送ラインに対する角度θを70度
として位置決め固定したため、アサリ付第一基体(1b)の
鋸歯形成部(2c)をベッド(10)の移送方向と平行になるよ
うに確実に吸着固定することにより、研磨加工時におけ
るアサリ付第一基体(1b)の歪みが発生することなく、腹
部(8) に(回転砥石(11)の厚さ12mm)×sin70
度の巾で正確且つ容易に一定量の研磨を行うことがで
き、腹部(8) から背部(7) への境界部は、盗み部(9) の
厚さを0.2mmとした場合には巾約1.9mmに渡っ
て前記砥石周面縁部(11c) の射影の形状でもって隅肉部
(7a)を形成することにより滑らかに連続し、鋸歯形成部
(2c)は先端部に向かうに従って研磨量が減少し、該先端
部を僅かに研磨して鋸歯形成部(2c)のアサリを揃えるこ
とができる。更に、研磨加工における研磨量は僅かな量
であるため仕上げ用の砥石を用いた研磨加工のみでよ
く、加工精度を確保し易いため研磨面を極めて平滑に仕
上げることができ、加工時間も短時間で充分であるため
研磨による発生熱も僅かであって圧延鋼板(M) に及ぼす
影響も少ない。
のではなく、回転砥石(11)の形状、、寸法、回転軸とベ
ッド(10)の移送ラインが為す角度θ等は製造する鋸身
(1) の形状、腹部(8) の巾等に応じて変更できることは
いうまでもないが、例えば隅肉部(7a)を形成する部分で
あるため砥石周面縁部(11c) に面取りを形成し、円錐砥
石周面(11f) の母線を円弧状として角度θを大きくす
る、あるいは、砥石の形状を截頭円錐形状として回転軸
とアサリ付第一基体(1b)がなす角度を任意方向に設定す
るようにしてもよい。
を余り大きく(約80度以上)すると隅肉部(7a)が小さ
くなってしまうとともに、腹部(8) の表面に回転砥石(1
1)による筋目が鋸身(1) の長手方向と略平行に、やや荒
目に形成されるため、鋸歯の曲げ方向に対する強度を確
保する上で好ましくない。反対に角度θを小さく(約6
0度以下)すると、隅肉部(7a)の巾が広くなることで、
背部(7) と腹部(8) の厚さの差が少なくなるため、鋸引
き作業において被切断材との摩擦が増大して鋸引き操作
が重くなるとともに、回転砥石(11)の厚みに対して腹部
(8) の巾が狭くなるため効率的な研磨が行えず、一度の
研磨で腹部(8) 、隅肉部(7a)及びアサリを揃えるために
は厚い回転砥石(11)を使用する必要が生じる。そこで移
送ラインに対する回転砥石(11)の回転軸がなす角度を約
60度から80度の範囲で設定すると、腹部(8) 表面に
形成される筋目は十分細かくなり、鋸歯の曲げ方向に対
する強度を確保できるとともに隅肉部(7a)の巾を適度な
ものとなり、効率的な研磨も行えることとなるため、好
ましい。
磨を行ったが、両面同時に、又は連続的に行うことも可
能であって、まず両面同時の研磨手段の例について説明
すると、アサリ付第一基体(1b)の支持面(13)をクランプ
等を用いて咬持固定するとともに該アサリ付第一基体(1
b)を移送する移送手段、及び上記第二工程で使用した研
磨手段のうちスピンドル(12)によって回転する回転砥石
(11)の一対から構成し、該移送手段により移送されるア
サリ付第一基体(1b)の腹部形成部を挟持するように、一
対の回転砥石(11)を回転砥石周面(11d) が間隙を確保す
るよう対向して設置すると同時に、回転砥石(11)の回転
軸と移送ラインがなす角度を60度から80度程度に設
定し、各回転砥石(11)の回転方向をアサリ付第一基体(1
b)の移送方向として、移送されるアサリ付第一基体(1b)
を前記間隙に回転砥石(11)の周速度よりも遅い移送速度
で挿入することにより、腹部(8) 、隅肉部(7a)及びアサ
リの両面を同時に研磨加工するのである。
と、回転砥石(11)を取り付けたスピンドル(12)とベッド
(10)とからなる研磨装置の一対及びアサリ付第一基体(1
b)をクランプ等を用いて咬持して移送する移送手段から
構成し、ベッド(10)はアサリ付第一基体(1b)の両面に当
接するように、該アサリ付第一基体(1b)の表裏に、移送
方向に平行に連続して配置し、該アサリ付第一基体(1b)
を挟持するようにベッド(10)と対向して固定する前記各
回転砥石(11)は前記各スピンドル(12)によって回転させ
るとともに、アサリ付第一基体(1b)の両面を対称に研磨
できるように位置させ、該回転砥石(11)の回転軸はベッ
ド(10)に平行で、且つアサリ付第一基体(1b)の移送方向
に対する角度が60度から80度となるように設定する
ことにより、移送されるアサリ付第一基体の腹部(8) 、
隅肉部(7a)及びアサリを連続的に研磨加工するのであ
る。
に研磨する研磨手段と比較してアサリ付第一基体(1b)を
裏返してベッド(10)に固定する手数が削減できるため、
一定寸法の腹部(8) と背部(7) を有する鋸身(1) を効率
よく製造することができ、さらに両面同時研磨手段によ
ればベッド(10)にアサリ付第一基体(1b)を固定すること
なく、歪みのない研磨を両面同時に迅速に行うことがで
きる。
目立て形成手段により形成して鋸身(1) を完成させる。
鋸歯部(2) の形状について詳細に説明すると、図5のよ
うに、該鋸歯部(2) は第一鋸歯(2a)及び第二鋸歯(2b)か
ら構成されており、各第一鋸歯(2a)にはA断面に示すよ
うに、アサリ付けにより曲げられた方向と反対の面(以
下「アサリ内面」という)の鋸引き方向(j) 側に下刃
(3) 、鋸送り方向(k) 側に上刃(4) 、さらに先端部に上
刃(4) 、下刃と交わるように上目(5) が形成され、該下
刃(3) と該上目(5) とが交わる先端部が第一天(6a)を形
成している。すなわち、第一鋸歯(2a)はそれぞれ下刃
(3) 等が形成された面(以下「歯表」という)とは反対
面(以下「歯裏」という)の方向にアサリが形成される
こととなり、各第一天(6a)が鋸歯部(2) の最も広い部
分、すなわちアサリ厚み巾(2t)を構成している。
に、鋸引き方向(j) 側に下刃(3) が形成されておらず、
アサリ付けにより曲げられた方向の面(以下「アサリ外
面」という)の鋸送り方向(k) 側に上刃(4) 、先端部に
上目(5) がそれぞれ形成されており、上目(5) の先端部
が第二天(6b)を形成している。従って第二鋸歯(2b)は上
刃(4) 等が形成されている面、すなわち歯表の方向に曲
げられてアサリが形成されることとなるが、各第二天(6
b)の左右への開き巾は前記第一天(6a)の開き巾よりも狭
くしている。
であるが、四目の第一鋸歯(2a)の歯表と歯裏が順次交互
に鋸身(1) の左右を向くように配列されており、第二鋸
歯(2b)は第一鋸歯(2a)の四目ごとに一目形成されてお
り、該第二鋸歯(2b)も歯表と歯裏が順次交互に左右を向
くように配列されている。
天(6a)と第二天(6b)が重なり合わず、アサリ厚み巾(2t)
の巾方向に第一天(6a)と第二天(6b)が四つ並んだ状態、
つまり、両端に左右二つの第一天(6a)があり、その間に
二つの第二天(6b)が位置し、第一天(6a)と第二天(6b)が
巾方向に四つ並ぶ構成となる。
合であれば、被切断材の引き目の底面中央に断面三角形
状の山が残り、この山が切削作業の妨げになって、鋸引
きが重く、切れ味が悪くなるのであるが、第一天(6a)と
第二天(6b)が四つ並ぶようにしたことにより、引き目の
底面中央に断面三角形状の山は残らず、切削作業におい
て操作が軽くなり、切れ味が良くなるのである。
ば、材料となる圧延鋼板(M) の厚みは背厚(7t)の厚みを
有しておればよく、薄い圧延鋼板(M) を使用できるため
材料コストを低減することができ、研磨して仕上げる部
分が鋸身(1) の腹部(8) と鋸歯形成(2c)の一部だけであ
るため、従来の鋸身(1) 全体を研磨で形成する製造方法
と比較して材料の研磨量が非常に少なくなり、材料の無
駄が削減できるとともに、研磨方法が簡単且つ鋸身(1)
に歪みの出ない研磨ができるので製作手数がかからず製
造工程の手数も削減して、製造コストを低減することが
でき経済性を向上させることができる。
することができるため、鋸身(1) の腰が強く、腹厚(8t)
を十分薄くしても鋸身(1) の捩じれが少なくなり、曲げ
に対する強度を確保できる。さらに回転砥石(11)の回転
軸をアサリ付第一基体(1b)の移送ラインに対して鋭角を
なすように設定して研磨するため、背部(7) と腹部(8)
の境界部に連続的に隅肉部(7a)を形成でき、鋸身(1) の
曲げに対する耐久性が向上するとともに、研磨により鋸
歯部(2) に形成される筋目が十分細かくなって、鋸歯部
(2) の周辺に発生する応力集中を防止し、曲げ方向に対
する強度を確保して鋸歯の欠損を減少することができ、
さらに、歯先が揃った綺麗なアサリが得られ、鋸引きに
おいて被切断材の引き目を綺麗に仕上げることができる
とともに、被切断材との摩擦による抵抗が少なく、鋸引
きが軽快となる。
形状に切断してから上記研磨等の加工を施すため、背部
(7) の高さ、鋸身(1) の高さ、アサリの形成度合、鋸歯
部(2) の形状を容易に変化させ、部分的に強度の必要な
部分は盗み部(9) を形成しないでおくなど自由な加工が
可能であり、これにより手引き鋸の用途に応じた腰の強
さや歯の形状を得ることができる。尚、本発明に係る鋸
は以上説明した実施例に限定されるものではなく、手引
き鋸の用途に合わせた寸法、形状、または素材を使用す
ることができることは言うまでもない。
き鋸を図を用いて説明すると、図6は本発明の実施例2
に係る折り畳み式手引き鋸の鋸身(1) を右側面から見た
部分拡大図であって、厚さ0.8mmの圧延鋼板(M) を
全長300mm、高さ35mmの鋸身(1)の外形輪郭形
状にプレスカッターにより切断し、鋸歯形成部(2c)をプ
レスで成形してアサリ付第一基体(1b)を得る第一工程、
該アサリ付第一基体(1b)の側面を研磨する第二工程は実
施例1と同様であるが、第三工程で形成する鋸歯部(2)
の形状に特徴がある。以下鋸歯部(2) の形状について詳
細に説明する。
a)及び第二鋸歯(2b)から構成されており、各第一鋸歯(2
a)の形状は実施例1と同様であって、アサリ内面の鋸引
き方向(j) 側に下刃(3) 、鋸送り方向(k) 側に上刃(4)
、さらに先端部に下刃(3) 、上刃(4) と交わるように
上目(5) が形成され、該下刃(3) と該上目(5) とが交わ
る先端部が第一天(6a)を形成している。すなわち、第一
鋸歯(2a)はそれぞれ歯裏の方向に曲げられてアサリが形
成されることとなり、各第一天(6a)が鋸歯部(2)の最も
アサリ厚み巾(2t)の広い部分を構成している。
の下刃(3) が形成されておらず、鋸送り方向(k) 側にお
いて、歯丈中心線(L2)に対して左右対称に上刃(4) が形
成され、鋸身(1) の長手方向に対し、左右対称に上目
(5) が形成されている。そして、上目(5) は第二天(6b)
が尖ったものにせず、水平方向に巾を有しており、この
第二鋸歯(2b)は左右どちらにもアサリ付けを行わない。
身(1) を右側面からみると、四目の第一鋸歯(2a)が歯表
と歯裏が順次交互に左右を向くように配列されており、
第二鋸歯(2b)は第一鋸歯(2a)の四目ごとに一目形成され
ており、該第二鋸歯(2b)は左右対称であるため、いずれ
の側からみても同じ形状である。また、鋸身(1) をE方
向からみると、第一天(6a)の間に第二鋸歯(2b)の水平な
第二天(6b)が存在する状態となり、鋸引き操作及び切れ
味において、以下のような効果がある。
が左右に二つだけの場合には、被切断材の引き目の底面
中央に断面三角形状の山が残り、この山が切削作業の妨
げになる。よって鋸引きが重く、切れ味が悪くなる。一
方、本実施例のように第一天(6a)をつなぐように第二鋸
歯(2b)の第二天(6b)を形成した手引き鋸によれば、第二
鋸歯(2b)が引き目の底を切削する機能を高めているの
で、引き目の底面中央に断面三角形状の山は残らず、切
削作業において操作が非常に軽くなり、切れ味が良くな
るのである。
畳み式手引き鋸を図を用いて説明すると、図7は本発明
の実施例3に係る手引き鋸の鋸身(1) を右側面から見た
部分拡大図であって、厚さ0.8mmの圧延鋼板(M) を
全長300mm、高さ35mmの鋸身(1)の外形輪郭形
状にプレスカッターにより切断し、鋸歯形成部(2c)をプ
レスで成形してアサリ付第一基体(1b)を得る第一工程、
該アサリ付第一基体(1b)を研磨する第二工程は実施例1
と同様であるが、第三工程で形成する鋸歯部(2) の形状
に特徴がある。以下鋸歯部(2) の形状について詳細に説
明する。
a)及び第二鋸歯(2b)から構成されており、各第一鋸歯(2
a)の形状は実施例1と同様であって、アサリ内面の鋸引
き方向(j) 側に下刃(3) 、鋸送り方向(k) 側に上刃(4)
、さらに先端部に下刃(3) 、上刃(4) と交わるように
上目(5) が形成され、該下刃(3) と該上目(5) とが交わ
る先端部が第一天(6a)を形成している。すなわち、第一
鋸歯(2a)はそれぞれ歯裏の方向に曲げられてアサリが形
成されることとなり、各第一天(6a)が鋸歯部(2)の最も
アサリ厚み巾(2t)の広い部分を構成している。
の下刃(3) が形成されておらず、鋸送り方向(k) 側にお
いて歯丈中心線(L2)に対して左右対称に上刃(4) が形成
され、鋸身(1) の長手方向に対して左右対称に上目(5)
が形成されている。前記実施例2と異なり、上目(5) は
第二天(6b)が尖るように形成しており、この第二鋸歯(2
b)は左右どちらにもアサリを有していない。
目の第一鋸歯(2a)が歯表と歯裏が順次交互に左右を向く
ように配列され、第二鋸歯(2b)は第一鋸歯(2a)の四目ご
とに一目形成されており、該第二鋸歯(2b)は左右対称で
あるため、いずれの側からみても第二鋸歯(2b)について
は同じ形状である。よって、鋸身(1) をG方向からみる
と、第一天(6a)の間に第二鋸歯(2b)の第二天(6b)が存在
する状態となり、切れ味の上において、以下のような効
果がある。
左右に二つだけの場合には、被切断材の引き目の底面中
央に断面三角形状の山が残り、この山が切削作業の妨げ
になるから鋸引きが重く、切れ味が悪くなる。一方、本
実施例のように第一天(6a)の間に第二鋸歯(2b)の第二天
(6b)を形成した手引き鋸によれば、第二鋸歯(2b)が引き
目の底を切削する機能を高めているので、引き目の底面
中央に断面三角形状の山は残らず、切削作業において操
作が軽くなり、切れ味が良くなるのである。
造方法によれば、材料となる圧延鋼板(M) の厚みは背厚
(7t)の厚みを有しておればよく、薄い圧延鋼板(M) を使
用できるため材料コストを低減することができ、研磨し
て仕上げる部分が鋸身(1) の腹部(8) と鋸歯形成(2c)の
一部だけであるため、従来の鋸身(1) 全体を研磨で形成
する製造方法と比較して材料の研磨量が非常に少なくな
り、材料の無駄が削減できるとともに、研磨方法が簡単
且つ鋸身(1) に歪みの出ない研磨ができるので製作手数
がかからず製造工程の手数も削減して、製造コストを低
減することができ経済性を向上させることができる。
することができるため、鋸身(1) の腰が強く、腹厚(8t)
を十分薄くしても鋸身(1) の捩じれが少なくなり、曲げ
に対する強度を確保できる。さらに回転砥石(11)の回転
軸をアサリ付第一基体(1b)の移送ラインに対して鋭角を
なすように設定して研磨するため、背部(7) と腹部(8)
の境界部に連続的に隅肉部(7a)を形成でき、鋸身(1) の
曲げに対する耐久性が向上するとともに、研磨により鋸
歯部(2) に形成される筋目が十分細かくなって、鋸歯部
(2) の周辺に発生する応力集中を防止し、曲げ方向に対
する強度を確保して鋸歯の欠損を減少することができ、
さらに、歯先が揃った綺麗なアサリが得られ、鋸引きに
おいて被切断材の引き目を綺麗に仕上げることができる
とともに、被切断材との摩擦による抵抗が少なく、鋸引
きが軽快となる。
とができるとともに研磨量を減少させることで、材料コ
ストを低減でき、また製造工程の手数も削減して製造コ
ストを低減でき、鋸身の厚さが均一で、且つ歪みがない
鋸身である手引き鋸を安価に製造できる製造方法を提供
することができる。
面図である。
見た部分拡大図である。
見た部分拡大図である。
見た部分拡大図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 圧延鋼板(M) を鋸身(1) の外形輪郭形状
に打ち抜いて打抜第一基体(1a)とし、該打抜第一基体(1
a)の鋸歯を形成する縁部に、後工程において目立形成す
る鋸歯に対応させた鋸歯形成部(2c)を形成するとともに
アサリ付けを施してアサリ付第一基体(1b)とする第一工
程と、 該アサリ付第一基体(1b)を固定して移送する移送手段
と、スピンドル(12)によって回転する回転砥石(11)から
なり、回転砥石(11)の回転軸を移送ラインに対して鋭角
をなすように設定できる研磨手段により、回転砥石(11)
の周面又はその一部を、アサリ付第一基体(1b)を背部
(7) とこれに連続する腹部形成部とに仮想ラインで分け
たその腹部形成面に接しさせて、砥石周面縁部(11c) が
背部(7) と腹部(8) の境界部に隅肉部(7a)を形成し、ア
サリを確保した状態において、前記アサリ付第一基体(1
b)の両側面の腹部形成部のみを片面毎に又は両面同時に
研磨し、盗み部(9) を形成して腹部(8) とするとともに
アサリを揃え、前記鋸歯形成部(2c)のアサリ厚み巾(2t)
を背部(7) の背厚(7t)より大として研磨第二基体(1c)を
形成する第二工程と、 前記鋸歯形成部(2c)に目立手段により、第一鋸歯(2a)若
しくは第二鋸歯(2b)又はこれらを混在させた鋸歯部(2)
を形成して鋸身(1) とする第三工程とからなる手引き鋸
の製造方法。 - 【請求項2】 目立手段が第一鋸歯(2a)と第二鋸歯(2b)
とを所定の単位目数ごとに交互に混在させており、該第
一鋸歯(2a)は鋸引き方向(j) 側に下刃(3) 、鋸送り方向
(k) 側に上刃(4) 、さらに先端部に下刃(3) 、上刃(4)
と交わるように上目(5) を、それぞれ鋸歯形成部(2c)の
アサリ内面側に形成するとともに、第一天(6a)の左右開
き巾をアサリ厚み巾(2t)の最も広い部分とし、前記第二
鋸歯(2b)は、鋸送り方向(k) 側に上刃(4) 、先端部に上
目(5) をそれぞれアサリ外面側に形成し、第二天(6b)の
左右開き巾は第一天(6a)の左右開き巾よりも狭くするこ
とを特徴とする請求項1記載の手引き鋸の製造方法。 - 【請求項3】 第二鋸歯(2b)には、アサリ付けをせず、
鋸送り方向(k) 側には歯丈中心線(L2)に対して対称に上
刃(4) を形成するとともに、第二天(6b)が水平方向に巾
を有するように、鋸身(1) の長手方向に対し左右対称に
上目(5) を形成したことを特徴とする請求項2記載の手
引き鋸の製造方法。 - 【請求項4】 第二鋸歯(2b)には、アサリ付けをせず、
鋸送り方向(k) 側には歯丈中心線(L2)に対して対称に上
刃(4) を形成し、上目(5) を第二天(6b)が尖るように鋸
身(1) の長手方向に対し左右対称に形成することを特徴
とする請求項2記載の手引き鋸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29108397A JP4110544B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 手引き鋸の鋸身の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29108397A JP4110544B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 手引き鋸の鋸身の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11123704A true JPH11123704A (ja) | 1999-05-11 |
| JP4110544B2 JP4110544B2 (ja) | 2008-07-02 |
Family
ID=17764226
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29108397A Expired - Lifetime JP4110544B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 手引き鋸の鋸身の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4110544B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002321202A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-05 | Okada Kinzoku Kogyosho:Kk | 鋸 刃 |
-
1997
- 1997-10-23 JP JP29108397A patent/JP4110544B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002321202A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-05 | Okada Kinzoku Kogyosho:Kk | 鋸 刃 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4110544B2 (ja) | 2008-07-02 |
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