JPH11129314A - モールとその製造方法 - Google Patents

モールとその製造方法

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JPH11129314A
JPH11129314A JP9309752A JP30975297A JPH11129314A JP H11129314 A JPH11129314 A JP H11129314A JP 9309752 A JP9309752 A JP 9309752A JP 30975297 A JP30975297 A JP 30975297A JP H11129314 A JPH11129314 A JP H11129314A
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skin layer
core
molding
film
extruded
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JP9309752A
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Koichi Muraguchi
幸一 村口
Takaaki Higashijima
高秋 東島
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoac Corp
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リサイクル性や公害防止、車体等への追従
性、表面の傷付きにくさ及び装飾性に優れるオレフィン
系樹脂製のモールを所望形状に、かつ容易及び経済的に
得る。 【解決手段】 押出成形された低剛性オレフィン系樹脂
製の中芯21と、前記中芯の冷却後該中芯の表面に押出
成形された高結晶性オレフィン系樹脂製の表皮層31と
よりなり、前記表皮層が平滑表面を有する艶出しフィル
ムの転写により艶出しされた装飾表面35を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はモールとその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のドア外面等には、車体の保護や
装飾性向上等のために、帯状の樹脂製モールが装着され
ている。このモールは、一般的に長いものとされるた
め、効率的かつ経済的に連続成形できる押出成形によっ
て製造されたものが多用されている。
【0003】前記モールの材質としては、成形性、耐候
性、及び車体表面形状への追従性等を考慮して、塩化ビ
ニル樹脂(PVC)が最も一般的である。また、最近で
は、自動車の燃費向上のため、モールについても軽量化
が求められるようになり、さらにはリサイクル化及び公
害防止等の観点からも、塩化ビニル樹脂に代えてポリプ
ロピレン製モールが一部で用いられるようになった。
【0004】しかし、ポリプロピレン製モールを押出成
形しようとすると、次のような問題がある。まず、ポリ
プロピレンは、溶融時の粘度が塩化ビニル樹脂と比べる
と極端に低いため、押出成形機のダイ出口で形状が安定
せず、押出形状を維持しながら冷却させるのが容易では
ないことから、所定形状のモールを得難い欠点がある。
また、成形品の装飾性を高めるため、押出直後に平滑な
艶出しフィルムを成形品表面に圧着(転写)し、次いで
剥離する艶出し作業を行おうとすると、押出直後のポリ
プロピレン成形品は表面樹脂温度が高く、粘度が極端に
低いため、艶出しフィルムの圧着に耐えられる剛性がな
く、無理矢理圧着しようとした場合には変形して所定形
状が得られなくなる問題がある。さらに、モールは取付
時における車体形状等への良好な追従性および使用時に
おける表面の傷付きにくさが必要とされるが、追従性と
傷付きにくさとはモールの硬さにおいて相反するもので
あるため、単層の押出成形品からなるポリプロピレン製
モールでは追従性と傷付きにくさを同時に実現できない
問題がある。
【0005】それらのため、従来ではポリプロピレン製
モールの成形に際して、成形型内にポリプロピレンの溶
融樹脂を射出する射出成形が利用されている。しかし、
この射出成形は、押出成形の場合と比べてモールを連続
的に成形できず、しかも射出成形型によってモールの長
さに自由度が無くなるため、効率性及び経済性の点で劣
る問題がある。さらに、単層からなるポリプロピレン成
形品は、塩化ビニル樹脂やABS樹脂等の成形品と比べ
て表面が傷付き易い性質を有するため、成形後のポリプ
ロピレン製モールに対してその表面を塗装して傷付きに
くくする必要がある。ところが、ポリプロピレン成形品
は表面の塗装性に劣るため、本塗装に先立つ前処理とし
てプライマー塗装を行わねばならず、作業が複雑になる
のみならず、コストがさらに上昇する問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の点
に鑑みなされたもので、リサイクル性や公害防止等の点
で優れるのみならず、車体等への取り付け時の追従性、
使用時等における表面の傷付きにくさ及び装飾性に優れ
るオレフィン系樹脂製のモールと、そのモールを長さの
自由度高く、所望形状に、かつ容易にしかも経済的に製
造できる方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】モールに関する発明は、
押出成形された低剛性オレフィン系樹脂製の中芯と、前
記中芯の冷却後該中芯の表面に押出成形された高結晶性
オレフィン系樹脂製の表皮層とよりなり、前記表皮層に
は艶出しフィルムの転写により艶出しされた装飾表面が
形成されていることを特徴とする。
【0008】また、モールの製造方法に関する発明は、
低剛性オレフィン系樹脂製の中芯を押出成形して冷却す
る中芯押出冷却工程と、前記冷却後の中芯の表面に高結
晶性オレフィン系樹脂製の表皮層を押出す表皮層押出工
程と、前記押出後硬化前の表皮層の表面に艶出しフィル
ムを圧着し冷却後剥離する艶出しフィルムの転写を行っ
て艶を有する装飾表面を形成する艶出し工程と、前記装
飾表面の形成された押出成形品を所定寸法に裁断する裁
断工程とを含むことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下この発明を添付の図面に基づ
いて説明する。図1はこの発明のモールの一実施例を示
す斜視図、図2はこの発明のモールの製造方法について
製造ラインの一実施例の概略を示す図、図3は図2の製
造ラインにおける中芯のサイジング装置を示す斜視図、
図4は図3のサイジング装置におけるサイジングプレー
トを示す斜視図、図5は図2の製造ラインにおけるフィ
ルム圧着装置を示す斜視図、図6は図2の製造ラインに
おけるフィルム剥離装置を示す斜視図、図7は図2の製
造ラインにおける反り修正装置の概略を示す正面図であ
る。
【0010】図1に示すこの発明の一実施例のモール1
0は、自動車のサイドモール用のもので、横断面形状が
円弧状とされ、底面の中央部11が装飾表面35側へ湾
曲し、その底面中央部11の両側が取付面12とされた
形状からなり、両面接着テープ等によって前記取付面1
2が車体へ固定されるようになっている。また、このモ
ール10は、オレフィン系樹脂の押出成形品よりなり、
中芯21と表皮層31とで構成されている。
【0011】中芯21は、押出成形された低剛性オレフ
ィン系樹脂よりなり、モール10の外周形状とほぼ相似
形状をしている。この中芯21を低剛性オレフィン系樹
脂で構成することにより、モール10を車体へ取り付け
る際に必要となる形状追従性をモール10に付与するこ
とができる。前記低剛性のオレフィン系樹脂としては、
JIS K 7215のデューロメータによる硬度が5
0〜64度のもの、特にはその硬度範囲のポリプロピレ
ンが好適である。また、この中芯21は、表皮層31で
覆われるため傷付き等の心配がなく、傷付き防止の点か
ら硬度を高める必要がないので、使用できる材料の範囲
が広くなり、ゴム成分や適宜充填材を加えて柔軟性を高
めたり、線膨張係数を小さくすることができる。
【0012】表皮層31は、モール10表面の装飾性を
高めるとともにモール10表面の傷付きを防止するため
のもので、前記押出成形及び冷却後の中芯21の表面に
押出成形された高結晶オレフィン系樹脂で構成される。
この表皮層31を構成する高結晶オレフィン系樹脂は、
硬度が高く、傷付きにくい性質を有する。高結晶オレフ
ィン系樹脂としては、結晶化度が60%以上のもの、特
にはその範囲の結晶化度を有するポリプロピレンが好適
である。また、表皮層31が積層される前記中芯21は
低剛性からなるため、押出直後においては未だ十分に形
状が定まらず、その時点で中芯21表面に表皮層31を
押出成形すると、その際に中芯21が変形して、得られ
るモール10が所定形状にならなくなる。そのため、前
記表皮層31は、押出成形後冷却された後の中芯21の
表面に押出成形されたもので構成されている。なお、表
皮層31を構成する高結晶オレフィン系樹脂には適宜所
望の着色剤が含まれ、それによって表皮層31が所望の
色に着色される。
【0013】さらに、前記表皮層31には、前記取付面
12とは反対側の表面が、艶を有する装飾表面35とな
っている。この装飾表面35は、前記中芯21の表面に
押出成形された表皮層31に対し、その押出後硬化前
に、平滑表面を有する艶出しフィルムを圧着して冷却後
に剥離する艶出しフィルムの転写により、前記艶出しフ
ィルムの平滑表面を表皮層31の所定表面に転写形成し
たものである。そのため、表皮層31が塗膜の接着性に
劣るオレフィン系樹脂からなっても、その装飾表面35
は、塗膜によることなく艶出しされているので、塗膜の
剥離による装飾性低下のおそれがない。特に、自動車の
サイドモールは他物体との接触により擦られ易いため、
塗膜を有する装飾表面の場合には塗膜の剥離のおそれが
高いが、このモールにおける装飾表面35ではその心配
がなく、長期に渡って艶のある良好な装飾性を発揮する
ことができる。前記艶出しフィルムとしては、少なくと
も前記表皮層31へ向けられる面が平滑となっている金
属フィルムやポリエチレンテレフタレート(PET)等
のような耐熱性の良好なフィルムが一般的に用いられ
る。
【0014】次に、前記モールの製造方法の発明につい
てその一例を説明する。この発明のモールの製造方法
は、図2に示すように中芯押出冷却工程と、表皮層押出
工程と、艶出し工程と、裁断工程とを含むもので、さら
にモールの形状をより正確にするため、この実施例で
は、艶出し工程と裁断工程間にアニール工程と反り修正
工程を含んでいる。
【0015】中芯押出工程では、モールの芯材となる前
記低剛性オレフィン系樹脂製中芯21が、公知の押出成
形装置41により所要断面形状で連続的に押し出され、
続くサイジング装置43で形状の安定化がなされた後、
冷却装置51で冷却されて硬化がなされる。図中の符号
42は押出成形装置41のダイ、53は引取機である。
なお、前記中芯21は低剛性の樹脂からなるため、押出
直後の粘性が通常の剛性の樹脂に比べて幾分増大してお
り、成形性が良好である。
【0016】サイジング装置43は、押出直後の中芯2
1aを正しい形状に安定させるためのもので、この例で
は、図3に示すように、押出成形装置41のダイ42の
前方(押出方向前方を意味する。以下同じ。)に、押出
直後の中芯21aが通過するように配置されている。こ
のサイジング装置43は、台座43a上に中芯21aの
押出方向に沿って側壁44,44が立設され、該側壁4
4,44の内面には中芯21の押出方向に所定間隔で複
数の縦溝45が形成され、該縦溝45に所要数のサイジ
ングプレート46が挿入されている。前記サイジングプ
レート46は、金属板等からなり、図4からよりよく理
解されるように、下側サイジングプレート47と上側サ
イジングプレート48とに二分され、上下サイジングプ
レート48,47の対向する端面間に、中芯断面形状か
らなる開口49が上下に分割形成されている。前記上側
サイジングプレート48は、上下動可能に、かつ自重で
下降して下側サイジングプレート47の上端(分割面)
と当たって止まるように前記縦溝45に保持されてい
る。そして、前記サイジングプレートの開口49内に、
押出直後の未だ完全に硬化していない中芯21aが通さ
れ、その中芯21aに向けて上方からサイジング装置4
3内に冷却水注入ノズル50より冷却水Wが注入され
る。それによって、中芯21aが冷却されて前記サイジ
ングププレートの開口49形状に仮固定される。その
際、前記押出直後の中芯21aに寸法のバラツキや変形
を生じていても、中芯21aが上側サイジングプレート
48を押し上げて開口49を通過するため、その開口4
9通過時における抵抗が少なく、変形を抑えて正しい形
状に安定させる。なお、前記サイジング装置43の台座
43aには、水抜き用パイプ(図示せず)が接続されて
いる。また、下側サイジングプレート47の下端には冷
却水通過用切り欠き47aが形成されている。
【0017】冷却装置51は、前記サイジング装置43
で形状が安定化した中芯21をさらに冷却してより確実
に形状固定させるためのもので、サイジング装置43の
前方に配置される。この例では、中に冷却水が収容され
た箱状の冷却水槽からなり、その冷却水層内を中芯21
が通るようになっている。
【0018】引取装置53は、中芯21の引き取り装置
で、公知の構造、例えば中芯21を上下の回転ローラで
挟んで引き取り、さらに前方へ送る構造からなる。
【0019】表皮層押出工程は、前記冷却硬化した中芯
21の表面に、表皮層押出成形装置55によって前記高
結晶性オレフィン系樹脂製の表皮層31を押出す工程で
ある。その際、表皮層31を構成する高結晶性オレフィ
ン系樹脂は、押出直後の粘性が極めて低く、単独では押
出直後の形状保持が容易でないが、この発明では、既に
冷却硬化して形状固定された前記中芯21表面に押し出
されるため、表皮層31の厚みが薄くても、十分形状が
保持される。なお、表皮層31の厚みは、形成するモー
ルの形状や用途等により適宜定められる。この例では、
モールの幅が32mm、高さが7mm、表皮層31の厚
みが約0.7mmである。また、表皮層31は、この例
のように中芯21の全周に形成される他に、前記モール
の取付面12,12を除く中芯21表面に設けられても
よい。符号56は表皮層押出成形装置55のダイであ
る。なお、これ以後の説明においては、記載を簡略にす
るため、前記中芯21とその表面に形成された表皮層3
1とからなるものを押出成形品37として表す。
【0020】艶出し工程は、前記表皮層31の装飾側表
面に艶を出して前記装飾表面35を形成する工程であ
る。この工程では、前記押出成形装置55により中芯2
1の表面に押出され、その押出直後の樹脂温度が高く未
だ硬化していない前記表皮層31の装飾側表面に艶出し
フィルムFの転写がなされる。艶出しフィルムFは、前
記のように、耐熱性に優れる金属あるいはプラスチック
フィルムからなって、少なくとも表皮層31へ向けられ
る面が平滑なもので無端環状とされているが、必ずしも
無端環状とする必要はなく、押出成形後の加工の際の保
護のため、剥がすことなく表皮層31に貼ったままにで
きるようにしてもよい。前記艶出しフィルムFを、前記
未硬化の表皮層31の装飾側表面に圧着し、艶出しフィ
ルムFの平滑表面を表皮層31の表面に転写し、その状
態で表皮層31を冷却して表皮層31の表面形状を固定
し、次いで、艶出しフイルムFを表皮層31から剥がす
ことによって、艶の有る前記装飾表面35が表皮層31
の装飾側表面に形成される。なお、表皮層31を構成す
る高結晶性オレフィン系樹脂は、金属フィルムやプラス
チックフィルムとの接着性に欠けるため、前記圧着後に
艶出しフィルムFを容易に表皮層31から剥がすことが
できる。
【0021】この例では、前記艶出し工程のための装置
として、フィルム圧着装置57と、フィルム剥離装置7
0とよりなるフィルム転写装置が用いられる。フィルム
圧着装置57は、図5に示すように、内部が水槽となっ
た台部58上に、上面59がモールの底面形状となった
底面サイジング台60が設けられ、また前記台部58の
側部上方にはフィルム張設部63が立設されている。フ
ィルム張設部63は、上下方向の溝G1,G2がモール
の押出方向に沿って合計4本形成された箱状の本体64
を有し、該本体64の上部には表皮層押出成形装置のダ
イ56側にフィルム張設ローラ65が設けられている。
また、前記4本の溝の中でも表皮層押出成形装置のダイ
56側に位置する2本の溝G1には、ネジN1によって
上下調節可能にスライダーS1が取り付けられ、該スラ
イダーS1に前記底面サイジング台60の上面59と平
行な回転ローラ66が取り付けられている。一方、残り
の溝G2にはネジN2によって上下調節可能にスライダ
ーS2が取り付けられ、該スライダーS2に取付部材6
8を介して押圧部材67が取り付けられている。前記回
転ローラ66は表皮層31に艶出しフィルムFを重ねる
ためのもので、その回転面が押出成形品37の表面に合
わせた円弧状凹面となっており、前記ネジN1の回転に
よって上下位置調節可能とされている。他方、前記押圧
部材67は表皮層31の表面に重ねられた艶出しフィル
ムFを表皮層31表面に圧着するためのもので、フィル
ムFの滑りやすいフェルト等の部材からなり、その下端
が底面サイジング台の上面59に向けて突出するように
して前記取付部材68で挟持されており、前記ネジN2
の回転により上下位置調節可能とされている。
【0022】この例のフィルム圧着装置57は、艶出し
フィルムFが前記上部の張設ローラ65と下部の回転ロ
ーラ66及び押圧部材67に掛けられ、後記するフィル
ム剥離装置70との間に張設される。そして、前記押出
成形品37が底面サイジング台60の上面59へ送られ
ると、前記回転ローラ66の位置で艶出しフィルムFが
押出成形品37の表皮層31表面に重ねられ、その先の
押圧部材67によって艶出しフィルムFが表皮層31表
面に圧着される。その際、前記艶出しフィルムFは表皮
層31表面に圧着されているため押出成形品37ととも
に動き、フィルム圧着装置57とフィルム剥離装置70
間を回転する。さらに、前記水槽となっている台部58
内の冷却水によって底面サイジング台60の上面59が
冷やされているため、その底面サイジング台の上面59
を通る成形品37の表皮層31が冷却され、形状の固定
化が進む。
【0023】一方、この例のフィルム剥離装置70は、
図6から理解されるように、押出成形品37が通る冷却
水槽71上に、張力装置72とフィルム張設ローラ7
3,74及び剥離ローラ75が設けられたもので、前記
フィルム圧着装置57に隣接して前方に配置される。そ
して、前記フィルム圧着装置57との間に張設された艶
出しフィルムFの前方側が、張力装置72とフィルム張
設ローラ73,74及び剥離ローラ75に掛けられる。
【0024】張力装置72は艶出しフィルムFに最適な
張力を加えて弛みを無くすもので、該艶出しフィルムF
の一部に上方から重りを乗せる等の公知の構造からな
る。張設ローラ73,74は艶出しフィルムFの向きを
変えるためのもので、適宜上下位置調節可能とされる。
また、剥離ローラ75は、それまで表皮層31表面に積
層されていた艶出しフィルムFを、この剥離ローラ75
を支点として表皮層31から離して前方上方の張設ロー
ラ74へ向けるためのもので、成形品37の移動方向に
沿って上下位置調節可能なように回動アーム76を介し
て支持部77に取り付けられている。なお、前記冷却水
槽71上方には冷却水供給ノズル76が配置されてい
て、冷却水槽71内を移動する押出成形品37に向けて
冷却水Wを吹き付け、それによって表皮層31の表面、
特には艶出しフィルムFの平滑面が転写された表皮層3
1表面を効率よく冷却硬化して平滑状態を固定するよう
になっている。符号78は引き取り装置である。
【0025】アニール工程は前記中芯21の押出時及び
表皮層31の押出時に生じた樹脂の歪みを開放するため
のもので、アニール装置80が用いられる。このアニー
ル装置80は内部を押出成形品37が通過できる温水槽
等からなって、樹脂の歪みを開放できる温度に押出成形
品37を加温できるようになっている。この温度は、中
芯や表皮層の厚みや形状および材質、さらには温水層の
通過時間等によって異なるが、一例として80℃程度を
示す。
【0026】反り修正工程は、前記工程までの間に解消
されなかった反りを無くしてより正確な形状のモールを
得るためのもので、反り修正装置81が用いられる。こ
の例の反り修正装置81は、図7に示すように、前記押
出成形品37の通路に、その押出成形品37の押出方向
に沿って加熱装置82,82、第一矯正ロール装置8
3、第二矯正ロール装置84、第三矯正ロール装置85
を順に配置したものである。各矯正ロール装置83,8
4,85には、押出成形品37を挟むロール87,87
が押出成形品37の表面形状とされて設けられている。
そして、前記加熱装置82,82によって押出成形品3
7を反り修正可能な程度まで加熱し、次いでその押出成
形品37を第一矯正ロール装置83,第二矯正ロール装
置84,第三矯正ロール装置85のそれぞれのロール8
7,87間に通して、反りを無くす。なお、各矯正ロー
ル装置83,84,85は、ロール87,87が、押出
成形品37の押出方向に対して交差するX,Y軸方向へ
のスライド及び上下方向への回転が可能とされ、そのロ
ール位置の調節によって、正しく反りを修正できるよう
になっている。なお、前記加熱装置82,82による押
出成形品37の加熱温度は、押出成形品37の形状や厚
み及び材質等によって異なるが、この例では、50〜1
20℃程度を示す。符号90は引取機である。
【0027】裁断工程は、前記表皮層31表面に艶のあ
る装飾表面35が形成された押出成形品37を所定寸法
に裁断するためのもので、カッター等公知の裁断装置9
3で行われる。この裁断工程によって、図1に示した所
望長さのモール10が得られる。なお、場合によっては
この裁断工程は、前記アニール工程の前に行われ、その
後必要に応じてアニールや反り修正を行うこともある。
【0028】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
モールによれば、オレフィン系樹脂からなるため、塩化
ビニル樹脂製のモールに比べてリサイクル性や公害防止
等の点で優れる。しかも、低剛性オレフィン系樹脂から
押出成形された中芯とその冷却後に中芯表面に押出成形
された高結晶性オレフィン系樹脂から押出成形された表
皮層とよりなるため、表面が傷付き難いのみならず車体
等への取付面に対する追従性に優れる。また、生産効率
のよい押出成形品からなるため経済的である。さらに、
表皮層の表面には艶出しフィルムの転写により艶出しの
なされた装飾表面が形成されているため、装飾性が高
く、加えてその装飾が塗膜によるものではないため、他
物体との接触等で塗膜が剥離して装飾性が低下する恐れ
もない。
【0029】また、この発明のモールの製造方法によれ
ば、低剛性オレフィン系樹脂からなる中芯を押出成し冷
却した後に、中芯表面に高結晶性オレフィン系樹脂から
なる表皮層を押出成形するため、その表皮層形成時にモ
ールの形状が変形せず、所望の形状のモールが得られ
る。しかも、押出成形によって連続的にモールを形成で
きるため、極めて生産効率が良く、経済的にモールが得
られる。さらに、前記表皮層表面に艶出しフィルムを転
写することにより艶のある装飾表面を形成するため、装
飾用塗膜を形成するための面倒な作業が必要なく、作業
の簡略化が実現でき、塗膜の剥離による装飾性低下の恐
れのないモールを得ることもできる。加えて、得られる
モールは、高結晶性のオレフィン系樹脂からなる表皮層
の存在によって表面が傷付き難く、かつ低剛性のオレフ
ィン系樹脂からなる中芯の存在によって取付面に対する
追従性が良好で、しかも、リサイクル性や公害防止等の
点で優れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のモールの一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】この発明のモールの製造方法について製造ライ
ンの一実施例の概略を示す図である。
【図3】図2の製造ラインにおける中芯のサイジング装
置を示す斜視図である。
【図4】図3のサイジング装置におけるサイジングプレ
ートを示す斜視図である。
【図5】図2の製造ラインにおけるフィルム圧着装置を
示す斜視図である。
【図6】図2の製造ラインにおけるフィルム剥離装置を
示す斜視図である。
【図7】図2の製造ラインにおける反り修正装置の概略
を示す正面図である。
【符号の説明】
10 モール 21 中芯 31 表皮層 35 装飾表面 F 艶出しフィルム
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:34

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形された低剛性オレフィン系樹脂
    製の中芯と、前記中芯の冷却後該中芯の表面に押出成形
    された高結晶性オレフィン系樹脂製の表皮層とよりな
    り、前記表皮層には艶出しフィルムの転写により艶出し
    された装飾表面が形成されていることを特徴とするモー
    ル。
  2. 【請求項2】 低剛性オレフィン系樹脂製の中芯を押出
    成形して冷却する中芯押出冷却工程と、 前記冷却後の中芯の表面に高結晶性オレフィン系樹脂製
    の表皮層を押出す表皮層押出工程と、 前記押出後硬化前の表皮層の表面に艶出しフィルムを圧
    着し冷却後剥離する艶出しフィルムの転写を行って艶を
    有する装飾表面を形成する艶出し工程と、 前記装飾表面の形成された押出成形品を所定寸法に裁断
    する裁断工程とを含むことを特徴とするモールの製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002347533A (ja) * 2001-05-29 2002-12-04 Aisin Seiki Co Ltd 自動車用モール及びその製造方法
JP2013116672A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Shiroki Corp モールの加工方法
JP2015110328A (ja) * 2013-10-21 2015-06-18 キョーセー株式会社 押出成形装置

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