JPH111320A - 酸化物超電導体及びその製造方法 - Google Patents

酸化物超電導体及びその製造方法

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JPH111320A
JPH111320A JP9151916A JP15191697A JPH111320A JP H111320 A JPH111320 A JP H111320A JP 9151916 A JP9151916 A JP 9151916A JP 15191697 A JP15191697 A JP 15191697A JP H111320 A JPH111320 A JP H111320A
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phase
oxide superconductor
mol
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less
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JP9151916A
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English (en)
Inventor
Shingo Gotou
伸五 伍島
Naomichi Sakai
直道 坂井
Sounin Riyuu
相任 劉
Masahito Murakami
雅人 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOKUSAI CHODENDO SANGYO GIJUTSU KENKYU CENTER
Railway Technical Research Institute
Hokuriku Electric Power Co
Original Assignee
KOKUSAI CHODENDO SANGYO GIJUTSU KENKYU CENTER
Railway Technical Research Institute
Hokuriku Electric Power Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 La123系酸化物超電導体において、特性
の優れた大きな結晶粒の酸化物超電導体およびその製造
方法を提供する。 【解決手段】 La123ss相が溶融状態から生成す
る際に、La2-xBa1+xCu26-x/2(0≦x≦0.8
の組成範囲にある)及び/またはLa4-xBa2+2xCu
2-x10-2x(0≦x≦0.8の組成範囲にある)を出発
原料の一つとして用いることにより、La1+xBa2-x
37+x/2-d(−0.1≦x≦0.3、0≦d≦0.3
の範囲にある)を母相とし、La2-xBa1+xCu2
6-x/2(0≦x≦0.8の組成範囲にある)及び/または
La4-xBa2+2xCu2-x10-2x(0≦x≦0.8の組成
範囲にある)相が50モル%以下で零モル%より多く
(含有率>0)含有されているLa-Ba-Cu-Oの組
成からなる、特性の優れた大きな結晶粒の酸化物超電導
体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臨界温度
(Tc)、臨界電流の高い酸化物超電導体及びその製造
方法に関し、特に、超電導軸受け、超電導磁気運搬装
置、磁気シールド、超電導磁石等に適用して有効な技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Tcが液体窒素温度(77K)を超える
超電導体の発見によって、全世界的に超電導応用が検討
されている。なかでも、Y-Ba-Cu-Oを代表とする
123系材料では、MPMG(Melt-Powder-Melt-Growt
h)法などの溶融法の開発によって、YBa2Cu3
y(Y123)超電導マトリックス中に微細なY2BaC
uO5(Y211)相を分散させることにより、大きな
臨界電流密度(Jc)を達成することに成功している。
このような超電導体は、磁場との相互作用で大きな電磁
力を発生することができ、この力を利用したベアリン
グ、フライホイール、搬送装置などへの応用研究が盛ん
となってきている。例えば、”Melt Processed High Te
mperature Superconductors”,ed.M.Murakami(World Sc
ientific,1993)等に提案されている。
【0003】臨界電流の大きな超電導体では、強い磁場
をシールドしたり、逆に強磁場を捕捉して永久磁石とし
て機能することも明らかとなっている。このような多様
な応用を考える際には、できるだけ結晶粒の大きな材料
の作製と、超電導接合による大型化や、精密加工による
複雑な形状への対応が必要となってくる。
【0004】また、酸化物超電導体は異方性の大きな材
料であるので、結晶方位の制御も重要である。さらに
は、より臨界電流の大きな材料が作製できれば、発生す
る電磁力を向上させることも可能となる。
【0005】Yを他の希土類元素(RE;La,Nd,
Sm,Eu,Gd,Dy,Ho,Er,Ybなど)で置
換したRE123系材料もY123と同様に90K級の
cを示す超電導体となることが知られている。また、
RE123の融点(包晶分解温度)は使用するREのイ
オン半径に正比例し、Yよりもイオン半径の大きいL
a,Nd、Smなどで置換したRE123の方が数10
℃高い。このことを利用して、例えば、Y123系の成
長には、それよりも融点の高いNd123あるいはSm
123結晶などを種結晶として、温度勾配と組み合せる
ことにより、結晶方位の制御された大型の結晶が得られ
ている。LaはNdよりもイオン半径が大きいため、良
質なLa123結晶が作製出来れば、種結晶と成長させ
るバルク体の融点差をさらに広げることが可能となり、
作製プロセスの制御がより容易になる。
【0006】また、超電導接合を考えた場合、融点の高
いLa123超電導体を作製し、La123板の間にY
123相を挟んで、Y123の融点以上La123の融
点以下に加熱することで、La123は固相のまま、Y
123を溶融させて接合することも考えられる。前述し
た用途には、良質なLa123超電導体を合成すること
が必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
行われている焼結法や溶融法で、Gdよりもイオン半径
の大きいREで置換したRE123系超電導体を製造す
ると、希土類元素のイオン半径がBaのイオン半径と近
くなるため、Baサイトと容易に置換し、Tcが大きく
低下してしまうという問題があった。例えば、H.Uwe et
al.:Physica Cvol.153-155(1988)P.930-931に関連技
術が記載されている。Laで置換したLa123におい
ては、特にBaと置換しやすく、Tcが高い材料の作製
は困難である。また、希土類元素がBaサイトと置換す
ることにより、融点も低下する。良質のLa123はN
d123よりも融点が高いことが予想されているが、実
際には、この置換により、La123の融点は低くなっ
てしまう。
【0008】前記問題を解決するために、酸化物超電導
体の溶融プロセスにおける生成雰囲気の酸素分圧を0.
00001気圧以上0.1気圧以下の範囲で行うと、Tc
が90Kを超える酸化物超電導体を得られることが明ら
かになっている。例えば、特開平7−187671号公
報あるいは和田、他 Phys. Rev. B 39 (1989) 9126.に
記載されている。
【0009】しかしながら、La123系においては、
溶融法で高いTcを有するバルク材料は報告されていな
い。これは、La123が包晶分解した後(部分溶融状
態)、Nd123やSm123系材料と比較して複雑な
相関係を有しており、その作製を困難なものとしている
と思われる。従来の溶融法でLa123ssを作製した
場合、部分溶融状態においてLa422ss,La21
2ss,La214ss等多くの固相を生成するため、
最終的に得られるLa123ss相が置換量の異なる多
相となり、特性低下の原因となったものと思われる。
【0010】部分溶融法においては、123材料は一
旦、123の包晶分解温度(Y123系においては約1
000℃)以上で、部分溶融させた後、包晶温度以下に
冷却する方法により、バルク材料を成長させる。La1
23では、部分溶融温度域においては、La123相は
固相とBaを多く含んだ液相とに分解する。ここで、部
分溶融温度域において、分解した液相が分離流出しやす
く、組成ずれを生じ、結果として溶融成長後に得られる
La123におけるLaが過剰な組成になり、Tcを低
下させてしまうという問題があった。
【0011】この問題を解決するための一つの手法とし
ては、初期組成においてBaを過剰に添加することが有
効であることが報告されている[特願平9−46607
号]。
【0012】また、RE123系バルク超電導体におい
ては、結晶成長後に250℃〜550℃の温度範囲で酸
素処理を施し、123材料中に酸素を導入することによ
り、超電導体化させる。この時、正方晶から斜方晶へと
構造相転移を伴い、相転移に起因する体積変化によりク
ラックなどの欠陥が生成する。また、RE123系バル
ク超電導体はRE211相あるいはRE422相といっ
た第2相を含有しており、この第2相と123相との熱
膨張係数が異なるため、結晶成長後の冷却時にクラック
が入ることが知られている。クラックは臨界電流を低下
させ、かつ、機械的強度の低下の原因となる。
【0013】本発明の目的は、La123系酸化物超電
導体の特性の良い大きな結晶粒を得ることが可能な技術
を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、Tcの高いLa12
3系酸化物超電導体を得ることが可能な技術を提供する
ことにある。
【0015】本発明の前記ならびにその他の目的及び新
規な特徴は、本願明細書の記述及び図面によって明らか
になるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
【0017】(1)La-Ba-Cu-Oの元素からなる
酸化物超電導体において、La1+xBa2-xCu3
7+x/2-d(−0.1≦x≦0.3、0≦d≦0.3の組成範
囲にある)を母相として、La2-xBa1+xCu26-x/2
(0≦x≦0.8の組成範囲にある)相が50モル%以
下で零モル%より多く(含有率>0)含有されているも
のである。
【0018】(2)La-Ba-Cu-Oの元素からなる
酸化物超電導体において、La1+xBa2-xCu3
7+x/2-d(−0.1≦x≦0.3、0≦d≦0.3の組成範
囲にある)を母相として、La2-xBa1+xCu26-x/2
(0≦x≦0.8の組成範囲にある)相及びLa4-2x
2+2xCu2-x10-2x(0≦x≦0.8の組成範囲にあ
る)相が50モル%以下で零モル%より多く(含有率>
0)含有されているものである。
【0019】(3)La-Ba-Cu-Oの元素からなる
酸化物超電導体において、La1+xBa2-xCu3
7+x/2-d(−0.1≦x≦0.3、0≦d≦0.3の組成範
囲にある)を母相として、La4-2xBa2+2xCu2-x
10-2x(0.25<x≦0.8の組成範囲にある)が50
モル%以下で零モル%より多く(含有率>0)含有され
ているものである。
【0020】(4)前記(1)乃至(3)のうちいずれ
か1つの酸化物超電導体において、超電導母相中にLa
1+xBa2-xCu37+x/2-d(−0.1≦x≦0.5、0≦
d≦1の組成範囲にある)の分散相が30モル%以下で
零モル%より多く(含有率>0)含有されているもので
ある。
【0021】(5)前記(1)乃至(4)のうちいずれ
か1項に記載の酸化物超電導体において、分散相として
銀が30重量%以下で零重量%より多く(含有率>0)
含有されているものである。
【0022】(6)La-Ba-Cu-Oの元素からなる
酸化物超電導体において、La1+xBa2-xCu3
7+x/2-d(−0.1≦x≦0.3、0≦d≦0.3の組成範
囲にある)を母相として、La4-2xBa2+2xCu2-x
10-2x(0<x≦0.25の組成範囲にある)が50モル
%以下で零モル%より多く(含有率>0)含有され、か
つ、分散相として銀が30重量%以下で零重量%より多
く(含有率>0)含有されているものである。
【0023】(7)前記(6)に記載の酸化物超電導体
において、超電導母相中にLa1+xBa2-xCu3
7+x/2-d(−0.1≦x≦0.5、0≦y≦1の範囲にあ
る)の分散相が30モル%以下で零モル%より多く(含
有率>0)含有されているものである。
【0024】(8)La-Ba-Cu-Oの元素からなる
酸化物超電導体の溶融プロセスにおいて、溶融状態から
超電導相を凝固生成させる際に、La2-xBa1+xCu2
6-x /2(0≦x≦0.8の組成範囲にあるものである)
を前駆体の一部として用いることを特徴とする酸化物超
電導体の製造方法である。
【0025】(9)La-Ba-Cu-Oの元素からなる
酸化物超電導体の溶融プロセスにおいて、溶融状態から
超電導相を凝固生成させる際に、La2-xBa1+xCu2
6-x /2(0≦x≦0.8の組成範囲にあるものである)
及びLa4-2xBa2+2xCu2-x10-2x(0≦x≦0.8
の組成範囲にある)を前駆体の一部として用いることを
特徴とする酸化物超電導体の製造方法である。
【0026】(10)La-Ba-Cu-Oの元素からな
る酸化物超電導体の溶融プロセスにおいて、溶融状態か
ら超電導相を凝固生成させる際に、La4-2xBa2+2x
2- x10-2x(0.25<x≦0.8の組成範囲にある)
を前駆体の一部として用いることを特徴とする酸化物超
電導体の製造方法である。
【0027】(11)前記(8)乃至(10)のうちい
ずれか1項に記載の酸化物超電導体の製造方法におい
て、前駆体に銀を30%重量以下で零重量%より多く添
加することを特徴とする酸化物超電導体の製造方法であ
る。
【0028】(12)La-Ba-Cu-Oの元素からな
る酸化物超電導体の溶融プロセスにおいて、溶融状態か
ら超電導相を凝固生成させる際に、La4-2xBa2+2x
2- x10-2x(0<x≦0.25の組成範囲にある)を
前駆体の一部として用い、かつ、分散相として銀を30
%重量以下で零重量%より多く添加することを特徴とす
る酸化物超電導体の製造方法である。
【0029】図1、2、3は、それぞれ、純酸素中(酸
素濃度100%)、空気中(酸素濃度約20%)、低酸
素分圧中(酸素濃度約1%)における、LaO−BaO
−CuO系の3元系状態図を示している。
【0030】図1は、LaO−BaO−CuO系の純酸
素中(酸素濃度100%)における状態図を示す。代表
的な相としては、La1+xBa2-xCu37+x/2-d(La
123ss;−0.1≦x≦0.7、0≦d≦1の範囲に
ある)、La2-xBa1+xCu26-x/2(La212s
s;0≦x≦0.8の組成範囲にある)、及びLa4-2x
Ba2+2xCu2-x10-2x(La422ss;0≦x≦
0.8の組成範囲にある)がある。
【0031】La212ss相はLaO−BaO−Cu
O系に特徴的な相であり、他のREO−BaO−CuO
系(RE;Nd,Sm,Yなど)においては生成しない
相である。また、La123ss相はGdよりもイオン
半径の大きいRE(La,Nd,Sm,Eu,Gd)に
おいて生成する固溶体であるが、固溶限界量xはREの
イオン半径に比例し、La系においてはかなり大きな置
換型固溶を生じる。La422ss相は、La系および
Nd系においてのみ得られる相であり、この固溶限界量
xもNd系よりもLa系の方が大きい。
【0032】一般的に、RE1+xBa2-xCu37+x/2-d
(RE123ss)における固溶量xが大きくなると、
cが低下していくため、高Tc材料を得たい場合には、
固溶量xを小さく抑えなければならない。しかし、酸素
中においては、La123ssにおける固溶限界量が大
きくなるため、Tcが低い(La123ssにおけるx
が大きい)相が析出しやすい。ここで、部分溶融状態に
おける固相成分(La212あるいはLa422ss)
の組成をBa過剰とすることにより、結晶化したLa1
23ssにおけるxの値を小さく抑えることが可能とな
る。また、RE123ssにおいて、dは0≦d≦1の
範囲で不定比性を有するが、ここで、La123ss系
の場合、d≦0.3としないと高いTcは得られない。
【0033】溶融法による123系バルク超電導体の作
製においては、一旦、123の融点以上に加熱すること
により熱分解(部分溶融)させ、その後、冷却過程にお
いて、123相を結晶化させることにより、超電導電流
の流れを阻害する様な粒界の少ない大型の結晶を作製す
る。Y123系の場合、部分溶融すると(Y211+液
相)状態となり、冷却過程において、(Y211+液
相)→Y123なる反応を通して、Y123系バルク超
電導体を作製している。しかしながら、La123系の
場合、La123ss相は温度上昇とともに、La12
3ss→(La212ss+液相1)→(La422s
s+液相2)となって熱分解される。また、温度の降下
にともなって、(La422ss+液相2)→(La2
12ss+液相1)→La123ssとなり、La12
3ss相が結晶化する。
【0034】したがって、初期に、La212ssを過
剰に添加し、La123ssの融点以上、La212の
融点以下での領域で熱分解させた後、結晶成長させるこ
とにより、La123ssの内部にLa212ssを内
包した材料を製造することができる。また、初期に、L
a212ss及びLa422ssを過剰に添加し、La
123ssの融点以上、La212の融点以下での領域
で熱分解させた後、結晶成長させることにより、La1
23ssの内部にLa212ss及びLa422ssを
内包した材料を製造することができる。さらに、初期
に、La212ss及び/またはLa422ssを過剰
に添加し、La212ssの融点以上、La422の融
点以下での領域で熱分解させた後、結晶成長させること
により、La123ssの内部にLa212ss及びL
a422ssを内包した材料を製造することもできる。
さらに、初期に、La422ssを過剰に添加し、La
123ssの融点以上、La212の融点以下での領域
で熱分解させた後、結晶成長させることにより、La1
23ssの内部にLa212ss及びLa422ssを
内包した材料を製造することもできる。ただし、123
母相内に内包された第2相が50モル%以上となると、
123超電導母相の連続性が妨げられ、臨界電流を低下
させる原因となるため、好ましくはない。
【0035】図2は、LaO−BaO−CuO系の空気
中(酸素濃度約20%)における状態図を示す。代表的
な相として、La1+xBa2-xCu37+x/2-d(La12
3ss;−0.1≦x≦0.5、0≦d≦1の範囲にあ
る)、La2-xBa1+xCu26 -x/2(La212ss;
0≦x≦0.5の組成範囲にある)、及びLa4-2xBa2
+2xCu2-x10-2x(La422ss;0≦x≦0.5の
組成範囲にある)がある。
【0036】図2に示す様に、酸素分圧を低下させる
と、La123ss、La212ss、La422ss
ともに固溶量xが純酸素中に比べて小さくなる傾向にあ
る。また、La123ssの熱分解、結晶化過程は純酸
素中と同様に、La123ssは温度上昇とともに、L
a123ss→(La212ss+液相1)→(La4
22ss+液相2)となって熱分解される。また、温度
を下げるとともに、(La422ss+液相2)→(L
a212ss+液相1)→La123ssとなり、La
123ssが結晶化する。
【0037】純酸素中と同様に、初期に、La212s
sを過剰に添加し、La123ssの融点以上、La2
12の融点以下での領域で熱分解させた後、結晶成長さ
せることにより、La123ssの内部にLa212s
sを内包した材料を製造することができる。また、初期
に、La212ss及びLa422ssを過剰に添加
し、La123ssの融点以上、La212の融点以下
での領域で熱分解させた後、結晶成長させることによ
り、La123ssの内部にLa212ss及びLa4
22ssを内包した材料を製造することができる。さら
に、初期に、La212ss及び/またはLa422s
sを過剰に添加し、La212ssの融点以上、La4
22の融点以下での領域で熱分解させた後、結晶成長さ
せることにより、La123ssの内部にLa212s
s及びLa422ssを内包した材料を製造することも
できる。さらに、初期に、La422ssを過剰に添加
し、La123ssの融点以上、La212の融点以下
での領域で熱分解させた後、結晶成長させることによ
り、La123ssの内部にLa212ss及びLa4
22ssを内包した材料を製造することもできる。ただ
し、123母相内に内包された第2相が50モル%以上
となると、123超電導母相の連続性が妨げられ、Jc
を低下させる原因となるため、好ましくはない。
【0038】図3は、LaO−BaO−CuO系の低酸
素分圧中(酸素濃度約1%以下)における状態図を示
す。代表的な相として、La1+xBa2-xCu37+x/2-d
(La123ss;−0.1≦x≦0.25、0≦d≦1
の範囲にある)、La2-xBa1 +xCu26-x/2(La2
12ss;x〜0)、及びLa4-2xBa2+2xCu2-x1
0-2x(La422ss;0≦x≦0.25の組成範囲に
ある)がある。
【0039】図3に示すように、酸素分圧をさらに低下
させると、それぞれの相の固溶量はさらに小さくなり、
La212ssにおいてはほとんど固溶がなくなる。ま
た、La123ssは直接La422ssに分解する。
すなわち、La123ssは温度上昇とともに、La1
23ss→(La422ss+液相)となって熱分解さ
れる。また、温度を下げるとともに、(La422ss
+液相)→La123ssとなり、La123ssが結
晶化し、123相中にLa422相が内包された材料を
製造することができる。
【0040】超電導母相中にLa1+xBa2-xCu3
7+x/2-d(La123ss、−0.1≦x≦0.5、0≦
d≦1の組成範囲にある)の分散相が30モル%以下で
零モル%より多く(含有率>0)含有させることによ
り、高磁場におけるJcの改善が可能となる。ここで、
La123ss相は−0.1≦x≦0.5、0≦d≦1
の組成を有しており、123超電導母相よりもTcが低
いかあるいは超電導を示さない相である。La123s
s相においては、0.2≦xであれば、dの値に関わら
ずTcが低いかあるいは超電導を示さない相となる。ま
た、d≦0.7であれば、xの値に関わらずTcが低い
かあるいは超電導を示さない相となる。これらの分散相
が高いTcを有する123超電導母相内に内包されるこ
とにより、磁束線のピン止め中心として働き、結果とし
てJcを向上させる。また、この分散相は、結晶成長中
の温度変動、組成変動などにより、123超電導母相内
に生成される。
【0041】RE123系バルク超電導体においては、
酸素導入による構造相転移に伴う体積変化、あるいは、
123母相中に内包させた第2相と123相との熱膨張
係数差によりクラックが生じる。こうして生成したクラ
ックはJcを低下させ、かつ、機械的強度の低下の原因
となる。ここで、銀(Ag)をAg粉あるいはAg2
粉などの形態で予め溶融処理前の前駆体に加えておくこ
とで、内部にAg粒子を微細に内包させることができ
る。このAg粒子の存在により、123相内部の応力が
緩和され、クラックの生成を抑制することができる。た
だし、30重量%以上の過剰添加は、123超電導母相
の連続性を妨げる原因となり、Jcを低下させるため、
好ましくはない。また、数重量%以上の銀を添加するこ
とにより、123相の融点が約30℃低下することが知
られており、プロセス温度が下げられるという利点も有
している。
【0042】以上の説明からわかるように、本発明にお
いては、酸素分圧および分解温度を制御することによ
り、La123ss超電導体内にLa212ss相及び
/またはLa422ss相を内包したバルク超電導体の
作製が可能となる。また、Baを過剰に含有した組成を
用いることがTcの向上につながり、そのため、前駆体
としてBaを過剰に含有した組成材料(固溶量xが大き
いLa422ss及び/またはLa212ss)を用い
ることが有効である。
【0043】La422ss及びLa212ssにおけ
る固溶量xを上げるためには、事前に0気圧以上の酸素
分圧下において、La422ss及びLa212ssを
作製することが有効であるが、好ましくは0.1気圧以
上の高酸素分圧下にてLa422ss及びLa212s
sを作製する。
【0044】また、本発明においては、La123s
s、La212ss、La422ssを個別に仮焼した
ものを混ぜ合わせ前駆体とすることを特徴としている。
後述する本発明の実験結果からLa123ssの仮焼に
ついては酸素分圧0気圧以上0.1気圧以下で作製する
ことが有効であることがわかっている。
【0045】また、本発明においては、酸化物超電導体
の結晶粒の大型化やTcのさらなる向上のためには、酸
化物超電導体を溶融状態から凝固させる際に、生成雰囲
気の酸素分圧を0.00001気圧以上1気圧以下の範
囲で行うことが好ましい。
【0046】また、本発明においては、酸化物超電導体
の結晶粒の大型化やTcのさらなる向上のためには、酸
化物超電導体を溶融状態から凝固させる際に、冷却速度
を10℃/時間以下で行うことが好ましい。
【0047】また、本発明においては、酸化物超電導体
の結晶粒の大型化やTcのさらなる向上のためには、酸
化物超電導体を溶融状態から凝固させる際に、温度勾配
を1℃/cm以上で行うことが好ましい。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態(実施
例)を詳細に説明する。
【0049】(実施形態1)本発明の実施形態1の酸化
物超電導体の製造方法は、La:Ba:Cuの比が1:
2:3となるよう秤量・混合する。この混合された粉を
1軸プレスで成形し、この成形体を空気中で、880℃
で30時間の仮焼を行う。この仮焼粉を粉砕・混合し、
1軸プレスで成形後、0.1%O2+Arガス雰囲気中
で、940℃で50時間の仮焼を行う。これを2回繰り
返す。
【0050】また、La:Ba:Cuの比が2.4:3.
6:1.2および4:2:2(La4 -2xBa2+2xCu2-x
10-2x、x=0.8および0)となるよう秤量・混合す
る。混合された粉を1軸プレスで成形し、空気雰囲気中
で、880℃で30時間の仮焼を行う。仮焼粉を粉砕・
混合し、1軸プレスで成形した後、純酸素雰囲気中で、
950℃で50時間の仮焼を行う。
【0051】それぞれ個別に仮焼された粉をLaBa2
Cu3yに対して、La4-2xBa2+2 xCu2-x
10-2x(x=0.8および0)を20モル%添加した組成
になるように混合した。図4中の(a)に、x=0.8
の粉末の1%酸素気流中における熱重量変化を熱天秤に
より調べた結果を示す。示差熱分析装置(DTA)と酸
素濃度分析結果と併せると、この分解挙動は、試料の熱
分解に伴う酸素ガスの放出であることが確かめられた。
1%酸素気流中においては、1種の融解ピークを示して
おり、各温度からクエンチした試料のX線回折により、
1025℃の熱分解挙動がLa123の融点であり、そ
れ以上の温度ではLa422+液相が安定相であること
が確認された。
【0052】混合粉は1軸プレス及び冷間静水圧プレス
(CIP)にてペレット状に成形された後、1050℃
で30分間加熱した後、1025℃まで5分で冷却し、
その後925℃まで0.5℃/時間(h)の速度で冷却
する。この際、試料は1%酸素気流中で熱処理を行っ
た。その後、500℃から400℃まで24時間
(h)、400℃から250℃まで100時間(h)、
1気圧の純酸素中で処理した。
【0053】得られた試料は、La123結晶が5mm
以上に成長しており、ミクロな組織観察により、123
内部にLa422相が微細に分散された組織を有してい
ることが分かった。
【0054】図5に得られた試料の磁化の温度依存性を
示す。従来の方法(x=0)で作製したものは、Tc
低いうえ、転移幅も広くなっている。これに対し、本発
明の試料では、90K以上のTcを有し、転移幅も非常
に狭く、良質な超電導体であることがわかる。
【0055】また、この超電導体のJcをSQUID磁
束計で測定すると、図6に示したようないわゆるピーク
効果が観測され、しかも、高磁場側まで高Jcが得られ
る。これは、高い磁場下で作用するピン止め点の存在を
示唆するものである。この種のピン止め点として、Y-
Ba-Cu-O系材料では酸素欠損が報告されているが、
その場合は、わずかな酸素アニール条件で大きな変化を
示す。ところが、本実施例1の試料においては、このよ
うな変化は認められない。これは、そのピン止めが酸素
欠損によらず、123超電導母相中にLa1+xBa2-x
37+x/2-d(La123ss、−0.1≦x≦0.5、
0≦d≦1の組成範囲にある)相が分散していることを
示唆している。
【0056】また、90K以上のTcを有する試料から
数種類の試料片を切り出して、元素分析を行った結果、
La:Ba:Cuの比は、ほぼ1:2:3であり、Oは
6.8から7.2の間に分布していることが分かった。
【0057】(実施形態2)本発明の実施形態2の酸化
物超電導体の製造方法は、La:Ba:Cuの比が1:
2:3となるよう秤量・混合する。この混合された粉を
1軸プレスで成形し、この成形体を空気中で、880℃
で30時間の仮焼を行う。この仮焼粉を粉砕・混合し、
1軸プレスで成形後、0.1%O2+Arガス雰囲気中
で、940℃で50時間の仮焼を行う。これを2回繰り
返す。
【0058】また、La:Ba:Cuの比が1.2:1.
8:2(La2-xBa1+xCu26-x /2、x=0.8)と
なるよう秤量・混合する。混合された粉を1軸プレスで
成形し、空気雰囲気中で、880℃で30時間の仮焼を
行う。仮焼粉を粉砕・混合し、1軸プレスで成形した
後、純酸素雰囲気中で、950℃で50時間の仮焼を行
う。
【0059】それぞれ個別に仮焼された粉をLaBa2
Cu3yに対して、La2-xBa1+xCu26-x/2を20
モル%添加した組成になるように混合した。
【0060】図4中の(b)に、この粉末の熱重量変化
を熱天秤により調べた結果を示す。空気中においては、
2種の融解ピークを示しており、各温度からクエンチし
た試料のX線回折により、1065℃の熱分解挙動がL
a123の融点、1095℃の熱分解挙動がLa212
の融点であり、それ以上の温度ではLa422+液相が
安定相であることが確認された。
【0061】混合粉は1軸プレス及び冷間静水圧プレス
(CIP)にてペレット状に成形された後、1080℃
で30分間加熱した後、1065℃まで5分で冷却し、
その後965℃まで0.5℃/時間(h)の速度で冷却
する。この際、試料は空気中で熱処理を行った。その
後、500℃から400℃まで24時間(h)、400
℃から250℃まで100時間(h)、1気圧の純酸素
中で処理した。
【0062】得られた試料は、La123結晶が5mm
以上に成長しており、ミクロな組織観察により、123
内部にLa212相が微細に分散された組織を有してい
ることが分かった。
【0063】また、得られた試料の磁化の温度依存性の
測定から、本試料のTcは、90K以上を有し、転移幅
も非常に狭く、良質な超電導体であった。
【0064】(実施形態3)本発明の本実施形態3の酸
化物超電導体の製造方法は、La:Ba:Cuの比が
1:2:3となるよう秤量・混合する。この混合された
粉を1軸プレスで成形し、この成形体を空気中で、88
0℃で30時間の仮焼を行う。この仮焼粉を粉砕・混合
し、1軸プレスで成形した後、0.1%O2+Arガス雰
囲気中で、940℃で50時間の仮焼を行う。これを2
回繰り返す。
【0065】また、La:Ba:Cuの比が1.6:1.
4:2(La2-xBa1+xCu26-x /2、x=0.4)お
よび3.2:2.8:1.6(La4-2xBa2+2xCu2-x
10-2x、x=0.4)となるよう秤量・混合する。混合さ
れた粉を1軸プレスで成形した後、それを空気雰囲気中
で、880℃で20時間の仮焼を行う。この仮焼粉を粉
砕・混合し、1軸プレスで成形した後、それを純酸素雰
囲気中で、950℃で50時間の仮焼を行う。
【0066】それぞれ個別に仮焼された粉をLaBa2
Cu3yに対して、La2-xBa1+xCu26-x/2及びLa
4-2xBa2+2xCu2-x10-2xを20モル%添加した組成
になるように混合する。これに酸化銀が10重量%とな
るように添加して混合し、これを1軸プレス及び静水圧
プレスにてペレットに成形する。TG及びDTAの測定
により、123相の融点は銀を含まない試料に比べて、
約30℃低下していることが確認された。これら試料を
1050℃で30分間加熱した後、1035℃まで5分
で冷却し、その後935℃まで0.5℃/時間(h)の
速度で冷却する。この際、試料は空気中で熱処理を行っ
た。その後、500℃から400℃まで24時間
(h)、400℃から250℃まで100時間(h)、
1気圧の酸素中で処理した。
【0067】得られた試料は、La123結晶が5mm
以上に成長しており、組織観察により、123内部にL
a212相、La422相及びAg粒子が微細に分散さ
れた組織を有していることが分かった。
【0068】また、得られた試料の磁化の温度依存性の
測定から、本試料のTcは、90K以上を有し、転移幅
も非常に狭く、良質な超電導体であった。
【0069】さらに、初期原料に銀を10重量%以下含
有させることにより、123超電導体相に数ミクロン〜
数10ミクロンのAg粒子を内包させることができた。
得られた試料の123相には、Agを添加しない試料と
比較して、クラックの生成が大幅に抑制できたことが確
認された。
【0070】前記実施形態1,2、3においては、Ba
を過剰に含有した組成を用いることがTcの向上につな
がり、そのため、前駆体としてBaを過剰に含有した組
成材料(固溶量xが大きいLa422ss及び/または
La212ss)を用いることが有効である。
【0071】また、La422ss及び/またはLa2
12ssにおける固溶量xを上げるためには、事前に0
気圧以上の酸素分圧下において、La422ss及びL
a212ssを作製することが有効であるが、好ましく
は0.1気圧以上の高酸素分圧下にてLa422ss及
びLa212ss作製する。
【0072】以上、本発明を実施形態(実施例)に基づ
き具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更し得ることはいうまでもない。
【0073】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
【0074】本発明によれば、La123ss相が溶融
状態から生成する際に、初期に、La212ss及び/
またはLa422ssを過剰に添加することにより、L
a123ssの内部にLa212ss及び/またはLa
422ssを内包させた材料を製造することができ、T
cの高いLa123系酸化物超電導体の特性の良い大き
な結晶粒を得ることができる。
【0075】本発明によれば、La123ss相が溶融
状態から生成する際に、La212ss及び/またはL
a422ssの初期組成をBaが過剰な組成とすること
により、LaとBaの相互置換をできるだけ抑え、Tc
の高いLa123系酸化物超電導体の特性の良い大きな
結晶粒を得ることができる。
【0076】本発明によれば、分散相として銀を30重
量%以下で零重量%より多く(含有率>0)含有させる
ことにより、ブロック体のクラックが生じるのを防止す
ることができるので、超電導体の機械的強度を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の純酸素雰囲気中における1/2La2
3-BaO-CuO三元状態図である。
【図2】本発明の空気雰囲気中における1/2La23
-BaO-CuO三元状態図である。
【図3】本発明の低酸素雰囲気中における1/2La2
3-BaO-CuO三元状態図である。
【図4】本発明の実施形態1及び2で使用した試料の熱
重量変化を示す図である。
【図5】本発明の実施形態1の試料(白丸、x=0.
8)及び従来法で作製された試料(黒丸、x=0)の磁
化の温度依存性を示す図である。
【図6】本実施形態1の試料(白丸、x=0.8)及び
従来法で作製された試料(黒丸、x=0)の臨界電流密
度の磁場依存性を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伍島 伸五 東京都港区芝浦一丁目16番25号 財団法人 国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所 田町研究所内 (72)発明者 坂井 直道 東京都港区芝浦一丁目16番25号 財団法人 国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所 田町研究所内 (72)発明者 劉 相任 東京都港区芝浦一丁目16番25号 財団法人 国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所 田町研究所内 (72)発明者 村上 雅人 東京都港区芝浦一丁目16番25号 財団法人 国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所 田町研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 La-Ba-Cu-Oの元素からなる酸化
    物超電導体において、La1+xBa2-xCu3
    7+x/2-d(−0.1≦x≦0.3、0≦d≦0.3の組成範
    囲にある)を母相として、La2-xBa1+xCu26-x/2
    (0≦x≦0.8の組成範囲にある)相が50モル%以
    下で零モル%より多く(含有率>0)含有されているこ
    とを特徴とする酸化物超電導体。
  2. 【請求項2】 La-Ba-Cu-Oの元素からなる酸化
    物超電導体において、La1+xBa2-xCu3
    7+x/2-d(−0.1≦x≦0.3、0≦d≦0.3の組成範
    囲にある)を母相として、La2-xBa1+xCu26-x/2
    (0≦x≦0.8の組成範囲にある)相及びLa4-2x
    2+2xCu2-x10-2x(0≦x≦0.8の組成範囲にあ
    る)相が50モル%以下で零モル%より多く(含有率>
    0)含有されていることを特徴とする酸化物超電導体。
  3. 【請求項3】 La-Ba-Cu-Oの元素からなる酸化
    物超電導体において、La1+xBa2-xCu3
    7+x/2-d(−0.1≦x≦0.3、0≦d≦0.3の組成範
    囲にある)を母相として、La4-2xBa2+2xCu2-x
    10-2x(0.25<x≦0.8の組成範囲にある)が50
    モル%以下で零モル%より多く(含有率>0)含有され
    ていることを特徴とする酸化物超電導体。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記
    載の酸化物超電導体において、超電導母相中にLa1+x
    Ba2-xCu37+x/2-d(−0.1≦x≦0.5、0≦d
    ≦1の組成範囲にある)の分散相が30モル%以下で零
    モル%より多く(含有率>0)含有されていることを特
    徴とする酸化物超電導体。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうちいずれか1項に記
    載の酸化物超電導体において、分散相として銀が30重
    量%以下で零重量%より多く(含有率>0)含有されて
    いることを特徴とする酸化物超電導体。
  6. 【請求項6】 La-Ba-Cu-Oの元素からなる酸化
    物超電導体において、La1+xBa2-xCu3
    7+x/2-d(−0.1≦x≦0.3、0≦d≦0.3の組成範
    囲にある)を母相として、La4-2xBa2+2xCu2-x
    10-2x(0<x≦0.25の組成範囲にある)が50モル
    %以下で零モル%より多く(含有率>0)含有され、か
    つ、分散相として銀が30重量%以下で零重量%より多
    く(含有率>0)含有されていることを特徴とする酸化
    物超電導体。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の酸化物超電導体におい
    て、超電導母相中にLa1+xBa2-xCu37+x/2-d(−
    0.1≦x≦0.5、0≦d≦1の範囲にある)の分散相
    が30モル%以下で零モル%より多く(含有率>0)含
    有されていることを特徴とする酸化物超電導体。
  8. 【請求項8】 La-Ba-Cu-Oの元素からなる酸化
    物超電導体の溶融プロセスにおいて、溶融状態から超電
    導相を凝固生成させる際に、La2-xBa1+xCu2
    6-x/2(0≦x≦0.8の組成範囲にあるものである)を
    前駆体の一部として用いることを特徴とする酸化物超電
    導体の製造方法。
  9. 【請求項9】 La-Ba-Cu-Oの元素からなる酸化
    物超電導体の溶融プロセスにおいて、溶融状態から超電
    導相を凝固生成させる際に、La2-xBa1+xCu2
    6-x/2(0≦x≦0.8の組成範囲にあるものである)及
    びLa4-2xBa2 +2xCu2-x10-2x(0≦x≦0.8の
    組成範囲にある)を前駆体の一部として用いることを特
    徴とする酸化物超電導体の製造方法。
  10. 【請求項10】 La-Ba-Cu-Oの組成からなる酸
    化物超電導体の溶融プロセスにおいて、溶融状態から超
    電導相を凝固生成させる際に、La4-2xBa2+2xCu
    2-x10-2x(0.25<x≦0.8の組成範囲にある)を
    前駆体の一部として用いることを特徴とする酸化物超電
    導体の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項8乃至10のうちいずれか1項
    に記載の酸化物超電導体の製造方法において、前駆体に
    銀を30重量%以下で零重量%より多く添加することを
    特徴とする酸化物超電導体製造方法。
  12. 【請求項12】 La-Ba-Cu-Oの元素からなる酸
    化物超電導体の溶融プロセスにおいて、溶融状態から超
    電導相を凝固生成させる際に、La4-2xBa2+2xCu
    2-x10-2x(0<x≦0.25の組成範囲にある)を前
    駆体の一部として用い、かつ、分散相として銀を30重
    量%以下で零重量%より多く添加することを特徴とする
    酸化物超電導体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003059352A (ja) * 2001-08-22 2003-02-28 Internatl Superconductivity Technology Center 表面が平坦な高温超電導体膜

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