JPH11140091A - 生理活性物質na32176a、その製造法およびその用途 - Google Patents
生理活性物質na32176a、その製造法およびその用途Info
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- JPH11140091A JPH11140091A JP10242723A JP24272398A JPH11140091A JP H11140091 A JPH11140091 A JP H11140091A JP 10242723 A JP10242723 A JP 10242723A JP 24272398 A JP24272398 A JP 24272398A JP H11140091 A JPH11140091 A JP H11140091A
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- na32176a
- active substance
- physiologically active
- streptomyces
- producing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】神経細胞分化能を有する新規生理活性物質を提
供する。 【解決手段】ストレプトミセス(Streptomyc
es)属に属し、生理活性物質NA32176Aを生産
する能力を有する微生物を培地に培養し、培養液中に生
理活性物質NA32176Aを生成蓄積せしめ、これを
採取することにより生理活性物質NA32176Aを得
た。又、ザルコマイシンとパンテテインより生理活性物
質NA32176Aを得た。
供する。 【解決手段】ストレプトミセス(Streptomyc
es)属に属し、生理活性物質NA32176Aを生産
する能力を有する微生物を培地に培養し、培養液中に生
理活性物質NA32176Aを生成蓄積せしめ、これを
採取することにより生理活性物質NA32176Aを得
た。又、ザルコマイシンとパンテテインより生理活性物
質NA32176Aを得た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規生理活性物質
NA32176Aの製造法及びその用途に関する。本発
明の化合物は、PC12細胞に対して神経様突起伸張作
用を有し、例えば抗痴呆剤,末梢神経障害治療剤または
神経細胞保護剤などとして使用される生理活性物質とし
て期待される。
NA32176Aの製造法及びその用途に関する。本発
明の化合物は、PC12細胞に対して神経様突起伸張作
用を有し、例えば抗痴呆剤,末梢神経障害治療剤または
神経細胞保護剤などとして使用される生理活性物質とし
て期待される。
【0002】
【従来の技術】神経成長因子(以下NGFと称する)に
は、神経突起の伸張作用および神経伝達物質の産生を調
節する作用があり、老動物の神経細胞に対し再生作用を
持つことが試験管内で証明されている(エイジ,8巻,
19頁(1985))。しかし、NGFは脳血管関門
(以下BBBと称する)透過性を持たないので、末梢か
らの投与では脳内に移行できない。そこで、NGFと抗
トランスフェリンレセプター抗体の複合体を作成し、N
GFのBBBに対する透過性を増加させたところ、末梢
からのNGF投与により、ラットの中枢神経系における
コリン作動性および非コリン作動性ニューロンの再生作
用が認められた(Science,259巻,373−3
77頁(1993))。しかし、NGFそれ自体ではB
BB透過作用が無く抗痴呆剤とはなりえない。従って、
NGFとは異なりBBB透過作用を持つ化合物が抗痴呆
剤として期待されている。
は、神経突起の伸張作用および神経伝達物質の産生を調
節する作用があり、老動物の神経細胞に対し再生作用を
持つことが試験管内で証明されている(エイジ,8巻,
19頁(1985))。しかし、NGFは脳血管関門
(以下BBBと称する)透過性を持たないので、末梢か
らの投与では脳内に移行できない。そこで、NGFと抗
トランスフェリンレセプター抗体の複合体を作成し、N
GFのBBBに対する透過性を増加させたところ、末梢
からのNGF投与により、ラットの中枢神経系における
コリン作動性および非コリン作動性ニューロンの再生作
用が認められた(Science,259巻,373−3
77頁(1993))。しかし、NGFそれ自体ではB
BB透過作用が無く抗痴呆剤とはなりえない。従って、
NGFとは異なりBBB透過作用を持つ化合物が抗痴呆
剤として期待されている。
【0003】一方、ラット副腎髄質褐色細胞腫からクロ
ーニングされた株細胞であるPC12細胞にNGFを添
加することにより、PC12細胞は増殖を停止し、神経
突起を持つ交感神経様の細胞へと分化することが知られ
ている。PC12細胞はNGFに対して反応し神経様突
起を伸張させることから、現在、多くの研究室におい
て、神経分化のモデル細胞として広く用いられている。
ーニングされた株細胞であるPC12細胞にNGFを添
加することにより、PC12細胞は増殖を停止し、神経
突起を持つ交感神経様の細胞へと分化することが知られ
ている。PC12細胞はNGFに対して反応し神経様突
起を伸張させることから、現在、多くの研究室におい
て、神経分化のモデル細胞として広く用いられている。
【0004】このPC12細胞を用いて、NGFの他に
繊維芽細胞成長因子やインターロイキン6も神経様突起
の伸張を促進することが明らかとなった。また、最近、
微生物由来の低分子化合物であるスタウロスポリンも同
様にPC12細胞に対して神経様突起の伸張をもたらす
ことが示された(神経化学,26巻,200−220頁
(1987))。
繊維芽細胞成長因子やインターロイキン6も神経様突起
の伸張を促進することが明らかとなった。また、最近、
微生物由来の低分子化合物であるスタウロスポリンも同
様にPC12細胞に対して神経様突起の伸張をもたらす
ことが示された(神経化学,26巻,200−220頁
(1987))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のスタウロスポリ
ンはNGFとは異なり低分子化合物であることから、医
療上きわめて貴重であるが、毒性が強いため、実際の使
用にあたっては検討の余地があると考えられる。かかる
実情において、より毒性が低く、低濃度で神経突起伸張
作用を持つ低分子化合物を提供することは、医療上きわ
めて重要であると考えられる。
ンはNGFとは異なり低分子化合物であることから、医
療上きわめて貴重であるが、毒性が強いため、実際の使
用にあたっては検討の余地があると考えられる。かかる
実情において、より毒性が低く、低濃度で神経突起伸張
作用を持つ低分子化合物を提供することは、医療上きわ
めて重要であると考えられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
微生物の代謝産物について、種々検索した結果、ストレ
プトミセス属に属する一菌株が、神経分化促進作用を有
する新規生理活性物質NA32176Aを産生する事を
見出した。更に、培養液中にパンテテインを添加するこ
とにより生理活性物質NA32176Aの生産性が向上
することを見出した。また、生理活性物質NA3217
6Aの前駆体と考えられるザルコマイシンは、単離する
とその反応性が高いために、瞬時にジヒドロザルコマイ
シンへと還元されてしまう不安定な物質であるが、本発
明者らは、ザルコマイシンが0.1〜10規定の食塩水
溶液中においては非常に安定であることを見いだした。
そこでザルコマイシン生産菌を用いてザルコマイシンを
生産し、粗抽出したザルコマイシンにパンテテインを加
えることにより、高収率でNA32176Aを得ること
ができることを見出した。すなわち、本発明は次の
(1)〜(11)に関する。
微生物の代謝産物について、種々検索した結果、ストレ
プトミセス属に属する一菌株が、神経分化促進作用を有
する新規生理活性物質NA32176Aを産生する事を
見出した。更に、培養液中にパンテテインを添加するこ
とにより生理活性物質NA32176Aの生産性が向上
することを見出した。また、生理活性物質NA3217
6Aの前駆体と考えられるザルコマイシンは、単離する
とその反応性が高いために、瞬時にジヒドロザルコマイ
シンへと還元されてしまう不安定な物質であるが、本発
明者らは、ザルコマイシンが0.1〜10規定の食塩水
溶液中においては非常に安定であることを見いだした。
そこでザルコマイシン生産菌を用いてザルコマイシンを
生産し、粗抽出したザルコマイシンにパンテテインを加
えることにより、高収率でNA32176Aを得ること
ができることを見出した。すなわち、本発明は次の
(1)〜(11)に関する。
【0007】(1)式(1)
【化2】 を有するNA32176Aまたはその薬学的に許容しう
る塩。 (2)下記の理化学的性質を示す生理活性物質NA32
176Aまたはその薬学的に許容しうる塩。 1)外観;白色粉末 2)分子量;418 3)分子式;C18H30N2O7S(高分解能マスス
ペクトルにより測定) 4)溶解性;低級アルコール,水,ジメチルスルホキシ
ドに可溶。ヘキサン,石油エーテルに不溶。 5)シリカゲル薄層クロマトグラフィーによるRf値;
n−ブタノール−酢酸−水(4:1:2)の展開溶媒で
0.7を示す。 6)紫外部吸収スペクトル;水中で末端吸収を示す。 7)赤外部吸収スペクトル;臭化カリウム錠剤で測定し
たスペクトルを図1に示す。 8)水素核磁気共鳴スペクトル;重水中で測定したスペ
クトルを図2に示す。 9)炭素核磁気共鳴スペクトル;重水中で測定したスペ
クトルを図3に示す。そして、化学シフト値を以下に示
した。 δ(ppm)223.5(s),180.1(s),1
76.4(s),175.1(s), 77.0
(d), 69.6(t),53.4(d), 47.
7(d), 39.8(s),39.7(t), 3
8.9(t), 36.7(t),36.5(t),
32.5(t), 31.0(t),25.7(t),
21.8(q), 20.3(q) 10)呈色反応;リンモリブデン酸,塩化パラジウムに
陽性。 (3)生理活性物質NA32176Aまたはその薬学的
に許容しうる塩を有効成分とする医薬。 (4)PC12細胞に対する神経様突起伸張作用を持つ
上記(3)記載の医薬。 (5)神経細胞分化促進剤である上記(3)記載の医
薬。 (6)抗痴呆剤,末梢神経障害治療剤または神経細胞保
護剤のうちいずれかである上記(3)記載の医薬。
る塩。 (2)下記の理化学的性質を示す生理活性物質NA32
176Aまたはその薬学的に許容しうる塩。 1)外観;白色粉末 2)分子量;418 3)分子式;C18H30N2O7S(高分解能マスス
ペクトルにより測定) 4)溶解性;低級アルコール,水,ジメチルスルホキシ
ドに可溶。ヘキサン,石油エーテルに不溶。 5)シリカゲル薄層クロマトグラフィーによるRf値;
n−ブタノール−酢酸−水(4:1:2)の展開溶媒で
0.7を示す。 6)紫外部吸収スペクトル;水中で末端吸収を示す。 7)赤外部吸収スペクトル;臭化カリウム錠剤で測定し
たスペクトルを図1に示す。 8)水素核磁気共鳴スペクトル;重水中で測定したスペ
クトルを図2に示す。 9)炭素核磁気共鳴スペクトル;重水中で測定したスペ
クトルを図3に示す。そして、化学シフト値を以下に示
した。 δ(ppm)223.5(s),180.1(s),1
76.4(s),175.1(s), 77.0
(d), 69.6(t),53.4(d), 47.
7(d), 39.8(s),39.7(t), 3
8.9(t), 36.7(t),36.5(t),
32.5(t), 31.0(t),25.7(t),
21.8(q), 20.3(q) 10)呈色反応;リンモリブデン酸,塩化パラジウムに
陽性。 (3)生理活性物質NA32176Aまたはその薬学的
に許容しうる塩を有効成分とする医薬。 (4)PC12細胞に対する神経様突起伸張作用を持つ
上記(3)記載の医薬。 (5)神経細胞分化促進剤である上記(3)記載の医
薬。 (6)抗痴呆剤,末梢神経障害治療剤または神経細胞保
護剤のうちいずれかである上記(3)記載の医薬。
【0008】(7)ストレプトミセス(Strepto
myces)属に属し、生理活性物質NA32176A
を生産する能力を有する微生物。 (8)ストレプトミセス エスピー NA 32176
(Streptomyces sp. NA 3217
6)株(工業技術院生命工学工業技術研究所 受託番
号:FERM BP−6411)及びその変異株。 (9)ストレプトミセス(Streptomyces)
属に属し、生理活性物質NA32176Aを生産する能
力を有する微生物を培地に培養し、培養物中に生理活性
物質NA32176Aを生成蓄積せしめ、これを採取す
る事を特徴とする生理活性物質NA32176Aまたは
その薬学的に許容しうる塩の製造法。 (10)ストレプトミセス(Streptomyce
s)属に属し、生理活性物質NA32176Aを生産す
る能力を有する微生物を培地に培養し、パンテテイン(p
antetheine)を培養液に添加することにより、培養物中
に生理活性物質NA32176Aを生成蓄積せしめ、こ
れを採取する事を特徴とする生理活性物質NA3217
6Aまたはその薬学的に許容しうる塩の製造法。 (11)ザルコマイシン生産菌を培養する際に、又は、
ザルコマイシン生産菌を培養しザルコマイシンを生産
し、必要により粗抽出したザルコマイシンに、パンテテ
インを加えることにより、生理活性物質NA32176
Aを得ることを特徴とする生理活性物質NA32176
Aまたはその薬学的に許容しうる塩の製造法。
myces)属に属し、生理活性物質NA32176A
を生産する能力を有する微生物。 (8)ストレプトミセス エスピー NA 32176
(Streptomyces sp. NA 3217
6)株(工業技術院生命工学工業技術研究所 受託番
号:FERM BP−6411)及びその変異株。 (9)ストレプトミセス(Streptomyces)
属に属し、生理活性物質NA32176Aを生産する能
力を有する微生物を培地に培養し、培養物中に生理活性
物質NA32176Aを生成蓄積せしめ、これを採取す
る事を特徴とする生理活性物質NA32176Aまたは
その薬学的に許容しうる塩の製造法。 (10)ストレプトミセス(Streptomyce
s)属に属し、生理活性物質NA32176Aを生産す
る能力を有する微生物を培地に培養し、パンテテイン(p
antetheine)を培養液に添加することにより、培養物中
に生理活性物質NA32176Aを生成蓄積せしめ、こ
れを採取する事を特徴とする生理活性物質NA3217
6Aまたはその薬学的に許容しうる塩の製造法。 (11)ザルコマイシン生産菌を培養する際に、又は、
ザルコマイシン生産菌を培養しザルコマイシンを生産
し、必要により粗抽出したザルコマイシンに、パンテテ
インを加えることにより、生理活性物質NA32176
Aを得ることを特徴とする生理活性物質NA32176
Aまたはその薬学的に許容しうる塩の製造法。
【0009】上記生理活性物質NA32176Aはスト
レプトミセス属に属するNA 32176株を培養し、
又はパンテテイン(pantetheine)を培地中に添加して培
養し、生理活性物質NA32176Aを生成蓄積せし
め、この培養物より生理活性物質NA32176Aを採
取することにより得られる。生理活性物質NA3217
6Aの生産菌の代表的な1例は次の菌学的および生理学
的性質を有する。
レプトミセス属に属するNA 32176株を培養し、
又はパンテテイン(pantetheine)を培地中に添加して培
養し、生理活性物質NA32176Aを生成蓄積せし
め、この培養物より生理活性物質NA32176Aを採
取することにより得られる。生理活性物質NA3217
6Aの生産菌の代表的な1例は次の菌学的および生理学
的性質を有する。
【0010】1.形態的性質 27℃で2週間培養後に観察した結果、気菌糸は単純分
岐し、その先端はらせん状あるいはフック状である。胞
子のう及び輪生糸の形成は認められない。また、遊走子
も認められない。胞子表面は平滑または粗面で、胞子は
シリンダ−型で、大きさ0.7〜0.9×0.9〜1.
3μmである。また20個以上の連鎖をなして胞子が形
成される。
岐し、その先端はらせん状あるいはフック状である。胞
子のう及び輪生糸の形成は認められない。また、遊走子
も認められない。胞子表面は平滑または粗面で、胞子は
シリンダ−型で、大きさ0.7〜0.9×0.9〜1.
3μmである。また20個以上の連鎖をなして胞子が形
成される。
【0011】2.各種培地における生育 各種培地上、27℃、2週間後の生育状態を下記表1に
示す。
示す。
【0012】
【表1】
【0013】3.生理学的性質 1 生育適度範囲 : 24〜37℃ 2 硝酸塩の還元 : 陰性 3 ゼラチンの液化(グルコ−ス・ペプトン・ゼラチン
培地上、20℃): 擬陽性 4 スタ−チの加水分解(スタ−チ・無機塩寒天培
地): 陽性 5 脱脂牛乳の凝固 : 陰性 6 脱脂牛乳のペプトン化 : 陽性 7 メラニン様色素の生成 : 陰性 4.炭素源の利用性(プリドハム・ゴドリ−ブ寒天培地
上) L−アラビノ−ス + D−キシロ−ス + D−グルコ−ス + D−フラクト−ス + シュクロ−ス + イノシト−ル − L−ラムノ−ス − ラフィノ−ス + D−マンニト−ル +
培地上、20℃): 擬陽性 4 スタ−チの加水分解(スタ−チ・無機塩寒天培
地): 陽性 5 脱脂牛乳の凝固 : 陰性 6 脱脂牛乳のペプトン化 : 陽性 7 メラニン様色素の生成 : 陰性 4.炭素源の利用性(プリドハム・ゴドリ−ブ寒天培地
上) L−アラビノ−ス + D−キシロ−ス + D−グルコ−ス + D−フラクト−ス + シュクロ−ス + イノシト−ル − L−ラムノ−ス − ラフィノ−ス + D−マンニト−ル +
【0014】5.細胞壁中のジアミノピメリン酸 LL−ジアミノピメリン酸である。以上を要約すると、
本菌株は細胞壁がLL−ジアミノピメリン酸であり、イ
ンタ−ナショナル・ストレプトミセス・プロジェクト
(略称ISP)の方法によれば、胞子形成菌糸の形態
は、セクション・スパイラルズ(Spirales)に属し、胞
子表面は平滑あるいは粗面で、成熟した菌糸の色は灰色
系統(Gray color-series)で湿潤性(ハイグロスコピッ
ク)である。また、メラニン様色素は生産しない。基生
菌糸の色は淡黄色あるいは淡褐色を呈する。炭素源とし
てはL−アラビノ−ス、D−グルコ−ス、D−フラクト
−ス、シュクロ−ス、ラフィノ−ス、D−マンニト−
ル、D−キシロ−スを利用する。
本菌株は細胞壁がLL−ジアミノピメリン酸であり、イ
ンタ−ナショナル・ストレプトミセス・プロジェクト
(略称ISP)の方法によれば、胞子形成菌糸の形態
は、セクション・スパイラルズ(Spirales)に属し、胞
子表面は平滑あるいは粗面で、成熟した菌糸の色は灰色
系統(Gray color-series)で湿潤性(ハイグロスコピッ
ク)である。また、メラニン様色素は生産しない。基生
菌糸の色は淡黄色あるいは淡褐色を呈する。炭素源とし
てはL−アラビノ−ス、D−グルコ−ス、D−フラクト
−ス、シュクロ−ス、ラフィノ−ス、D−マンニト−
ル、D−キシロ−スを利用する。
【0015】以上の性質をもとにア−ル・イ−・ブッフ
ァナン・アンド・エヌ・イ−・ギボンズ編、バ−ジ−ズ
・マニュアル・オブ・デタミネ−ティブ・バクテリオロ
ジ−(Bergey's Manual of Determinative Bacteriolog
y)第8版、1974年に従って検索を行った結果、上
記NA 32176株はストレプトミセス属に属するこ
とが判明したので、本菌をストレプトミセス エスピ−
(Streptomyces sp.)NA 3217
6と命名した。なお、該菌株は通商産業省工業技術院生
命工学工業技術研究所に平成9年8月8日に寄託され、
その後平成10年7月7日にブタペスト条約に基づく国
際寄託に移管され、受託番号:FERM BP−641
1が付与されている。
ァナン・アンド・エヌ・イ−・ギボンズ編、バ−ジ−ズ
・マニュアル・オブ・デタミネ−ティブ・バクテリオロ
ジ−(Bergey's Manual of Determinative Bacteriolog
y)第8版、1974年に従って検索を行った結果、上
記NA 32176株はストレプトミセス属に属するこ
とが判明したので、本菌をストレプトミセス エスピ−
(Streptomyces sp.)NA 3217
6と命名した。なお、該菌株は通商産業省工業技術院生
命工学工業技術研究所に平成9年8月8日に寄託され、
その後平成10年7月7日にブタペスト条約に基づく国
際寄託に移管され、受託番号:FERM BP−641
1が付与されている。
【0016】本発明における神経分化促進作用を有する
生理活性物質NA32176A生産菌はストレプトミセ
ス(Streptomyces)属に属し、例えば本発
明者らが分離したストレプトミセス エスピー NA
32176(Streptomyces sp.NA
32176)株(工業技術院生命工学工業技術研究所受
託番号:FERM BP−6411)は、本発明に最も
有効に使用される菌株の一例である。
生理活性物質NA32176A生産菌はストレプトミセ
ス(Streptomyces)属に属し、例えば本発
明者らが分離したストレプトミセス エスピー NA
32176(Streptomyces sp.NA
32176)株(工業技術院生命工学工業技術研究所受
託番号:FERM BP−6411)は、本発明に最も
有効に使用される菌株の一例である。
【0017】本発明に用いるストレプトミセス属に属す
る菌株はストレプトミセス属の他の菌株と同様、その性
状が変化しやすく、例えば、紫外線、エックス線および
薬品などを用いる人工的な変異手段で容易に変異しうる
ものであり、どの様な変異株であっても本発明の対象と
する生理活性物質NA32176Aの生産能を有するも
のは、すべて本発明に使用する事ができる。
る菌株はストレプトミセス属の他の菌株と同様、その性
状が変化しやすく、例えば、紫外線、エックス線および
薬品などを用いる人工的な変異手段で容易に変異しうる
ものであり、どの様な変異株であっても本発明の対象と
する生理活性物質NA32176Aの生産能を有するも
のは、すべて本発明に使用する事ができる。
【0018】本発明によりNA32176Aを製造する
方法の一つは、まず前記菌株を菌が利用し得る栄養物を
含有する培地で好気的に培養する。栄養源としては、従
来から菌の培養に利用されている公知のものが使用で
き、例えば炭素源としてはグルコース、フラクトース、
グリセリン、シュクロース、デキストリン、ガラクトー
ス、有機酸などを単独かまたは組み合わせて用いること
ができる。
方法の一つは、まず前記菌株を菌が利用し得る栄養物を
含有する培地で好気的に培養する。栄養源としては、従
来から菌の培養に利用されている公知のものが使用で
き、例えば炭素源としてはグルコース、フラクトース、
グリセリン、シュクロース、デキストリン、ガラクトー
ス、有機酸などを単独かまたは組み合わせて用いること
ができる。
【0019】無機および有機窒素源としては塩化アンモ
ニウム、硫酸アンモニウム、尿素、硝酸アンモニウム、
硝酸ナトリウム、ペプトン、肉エキス、酵母エキス、乾
燥酵母、コーンスチープリカー、大豆粉、綿実油カス、
カザミノ酸、バクトソイトン、オートミールなどを単独
または組み合わせて用いることができる。
ニウム、硫酸アンモニウム、尿素、硝酸アンモニウム、
硝酸ナトリウム、ペプトン、肉エキス、酵母エキス、乾
燥酵母、コーンスチープリカー、大豆粉、綿実油カス、
カザミノ酸、バクトソイトン、オートミールなどを単独
または組み合わせて用いることができる。
【0020】その他必要に応じて食塩、炭酸カルシウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸銅、硫酸鉄、硫酸亜鉛、塩
化マンガン、燐酸塩などの無機塩類を加えることができ
るほか有機物、例えばアミノ酸類、ビタミン類、核酸類
や無機物を適当に添加することができる。培養法として
は液体培養法、特に深部攪拌培養法が最も適している。
培養温度は20℃〜45℃、pHは微酸性ないし微アル
カリ性で培養を行うことが望ましい。
ム、硫酸マグネシウム、硫酸銅、硫酸鉄、硫酸亜鉛、塩
化マンガン、燐酸塩などの無機塩類を加えることができ
るほか有機物、例えばアミノ酸類、ビタミン類、核酸類
や無機物を適当に添加することができる。培養法として
は液体培養法、特に深部攪拌培養法が最も適している。
培養温度は20℃〜45℃、pHは微酸性ないし微アル
カリ性で培養を行うことが望ましい。
【0021】液体培養では通常3〜5日間培養を行うと
NA32176A物質が培養液中に生成蓄積される。更
に、培養2日目及び/又は3日目に培養液中にパンテテ
インを添加することにより生理活性物質NA32176
Aの生産性が向上する。添加するパンテテインの量は、
菌の生育に悪影響を及ぼさなければ特に限定されない
が、通常培地に対して1mg/ml〜1,000mg/
mlが好ましく、10mg/ml〜300mg/mlが
更に好ましい。培養液中のNA32176Aの生成量が
最大に達したときに培養を停止し、菌体と培養液をろ別
し、ろ液より目的物を精製単離する。ろ液から本物質の
精製単離には一般に微生物代謝生産物をその培養ろ液か
ら単離するために、用いられる分離精製の方法が利用さ
れる。
NA32176A物質が培養液中に生成蓄積される。更
に、培養2日目及び/又は3日目に培養液中にパンテテ
インを添加することにより生理活性物質NA32176
Aの生産性が向上する。添加するパンテテインの量は、
菌の生育に悪影響を及ぼさなければ特に限定されない
が、通常培地に対して1mg/ml〜1,000mg/
mlが好ましく、10mg/ml〜300mg/mlが
更に好ましい。培養液中のNA32176Aの生成量が
最大に達したときに培養を停止し、菌体と培養液をろ別
し、ろ液より目的物を精製単離する。ろ液から本物質の
精製単離には一般に微生物代謝生産物をその培養ろ液か
ら単離するために、用いられる分離精製の方法が利用さ
れる。
【0022】即ち、培養液は通常のろ過法でろ液と菌体
部に分離する。得られたろ液をアルカリ条件下でダイヤ
イオンHP−20(商品名;三菱化成製)カラムに通
し、目的物質を吸着せしめ、水洗後、水から80%メタ
ノール水へ直線勾配で溶出する。その溶出した活性画分
を濃縮し、メタノールを留去し濃縮液を塩酸酸性条件下
でn−ブタノールで抽出する。n−ブタノール層の減圧
濃縮物について、セファデックスLH−20(商品名;
ファルマシアバイオテク製)カラムクロマトグラフィー
(移動層:メタノール)を行い、活性画分を濃縮後、酢
酸エチル−水(1:1)の混合液に溶解し、あらかじめ
前記混合液の下層を固定相とした遠心液液分配クロマト
グラフィー(三鬼エンジニアリング製,CPC−LLB
−M)にかけ、前記混合液の上層液で洗浄した後、前記
下層液によって活性画分を反転溶出させる。更にセファ
デックスLH−20カラムクロマトグラフィー(移動
層:メタノール)を行い、NA32176Aを得る。
部に分離する。得られたろ液をアルカリ条件下でダイヤ
イオンHP−20(商品名;三菱化成製)カラムに通
し、目的物質を吸着せしめ、水洗後、水から80%メタ
ノール水へ直線勾配で溶出する。その溶出した活性画分
を濃縮し、メタノールを留去し濃縮液を塩酸酸性条件下
でn−ブタノールで抽出する。n−ブタノール層の減圧
濃縮物について、セファデックスLH−20(商品名;
ファルマシアバイオテク製)カラムクロマトグラフィー
(移動層:メタノール)を行い、活性画分を濃縮後、酢
酸エチル−水(1:1)の混合液に溶解し、あらかじめ
前記混合液の下層を固定相とした遠心液液分配クロマト
グラフィー(三鬼エンジニアリング製,CPC−LLB
−M)にかけ、前記混合液の上層液で洗浄した後、前記
下層液によって活性画分を反転溶出させる。更にセファ
デックスLH−20カラムクロマトグラフィー(移動
層:メタノール)を行い、NA32176Aを得る。
【0023】又、別法として、培養液は通常のろ過法で
ろ液と菌体部に分離する。得られたろ液を酸性条件下で
ダイヤイオンHP−20(商品名;三菱化成製)カラム
に通し、目的物質を吸着せしめ、水洗後、20%アセト
ン水で溶出する。その溶出した活性画分のアセトンを留
去する。その濃縮液をpH6の条件下QAEセファデッ
クスA25(商品名;ファルマシアバイオテク製、Cl
型)カラムクロマトグラフィー(移動層:食塩水)を行
い、活性画分を濃縮後、ダイヤイオンHP−20カラム
に通し、目的物質を吸着せしめ、水洗後、20%アセト
ン水で溶出する。その溶出した活性画分のアセトンを留
去した後、凍結乾燥を行うことによりNA32176A
を得る。
ろ液と菌体部に分離する。得られたろ液を酸性条件下で
ダイヤイオンHP−20(商品名;三菱化成製)カラム
に通し、目的物質を吸着せしめ、水洗後、20%アセト
ン水で溶出する。その溶出した活性画分のアセトンを留
去する。その濃縮液をpH6の条件下QAEセファデッ
クスA25(商品名;ファルマシアバイオテク製、Cl
型)カラムクロマトグラフィー(移動層:食塩水)を行
い、活性画分を濃縮後、ダイヤイオンHP−20カラム
に通し、目的物質を吸着せしめ、水洗後、20%アセト
ン水で溶出する。その溶出した活性画分のアセトンを留
去した後、凍結乾燥を行うことによりNA32176A
を得る。
【0024】又、NA32176Aのもう一つの製造法
としては、ザルコマイシン生産菌を用いて、文献(住木
諭介著 抗生物質 下巻 908〜921頁(196
1))に記載の方法に従い、液体培養により培養を行い
ザルコマイシンを培養液中に生成蓄積し、培養を停止
後、菌体と培養液をろ別し、ろ液より同文献に記載の方
法を適用してザルコマイシンを抽出精製し、その粗精製
したザルコマイシン食塩水溶液にパンテテインを加える
ことにより高収率で生理活性物質NA32176Aを得
る方法がある。この際、パンテテインは、生成したザル
コマイシンに対して、通常1〜3倍当量、好ましくは
1.0〜1.5倍当量用いる。反応温度は通常0℃〜5
0℃で行い、好ましくは10℃〜30℃である。反応時
間は反応温度にもよるが、通常5分から2時間、好まし
くは10分から1時間程度である。ザルコマイシン食塩
水溶液は上記反応条件で安定であり、分解物は生じな
い。反応により得られるNA32176Aは、培養濾液
から単離する方法を適用して精製しうる。なお、パンテ
テインは上記の通り、ザルコマイシンの粗精製物に加え
ても良いが、代わりにザルコマイシン生産菌を培養する
際に、又は培養後、ザルコマイシンを粗精製する前に加
えても良く、これらの方法でも同様に目的とするNA3
2176Aを得ることができる。
としては、ザルコマイシン生産菌を用いて、文献(住木
諭介著 抗生物質 下巻 908〜921頁(196
1))に記載の方法に従い、液体培養により培養を行い
ザルコマイシンを培養液中に生成蓄積し、培養を停止
後、菌体と培養液をろ別し、ろ液より同文献に記載の方
法を適用してザルコマイシンを抽出精製し、その粗精製
したザルコマイシン食塩水溶液にパンテテインを加える
ことにより高収率で生理活性物質NA32176Aを得
る方法がある。この際、パンテテインは、生成したザル
コマイシンに対して、通常1〜3倍当量、好ましくは
1.0〜1.5倍当量用いる。反応温度は通常0℃〜5
0℃で行い、好ましくは10℃〜30℃である。反応時
間は反応温度にもよるが、通常5分から2時間、好まし
くは10分から1時間程度である。ザルコマイシン食塩
水溶液は上記反応条件で安定であり、分解物は生じな
い。反応により得られるNA32176Aは、培養濾液
から単離する方法を適用して精製しうる。なお、パンテ
テインは上記の通り、ザルコマイシンの粗精製物に加え
ても良いが、代わりにザルコマイシン生産菌を培養する
際に、又は培養後、ザルコマイシンを粗精製する前に加
えても良く、これらの方法でも同様に目的とするNA3
2176Aを得ることができる。
【0025】上記のようにして得られた生理活性物質N
A32176Aの構造式及び理化学的性質を下記に示
す。 1)構造式(1)
A32176Aの構造式及び理化学的性質を下記に示
す。 1)構造式(1)
【化3】 2)外観;白色粉末 3)分子量;418 4)分子式;C18H30N2O7S(高分解能マスス
ペクトルにより測定) 5)溶解性;低級アルコール,水,ジメチルスルホキシ
ドに可溶。ヘキサン,石油エーテルに不溶。 6)シリカゲル薄層クロマトグラフィーによるRf値;
n−ブタノール−酢酸−水(4:1:2)の展開溶媒で
0.7を示す。 7)紫外部吸収スペクトル;水中で末端吸収を示す。 8)赤外部吸収スペクトル;臭化カリウム錠剤で測定し
たスペクトルを図1に示す。 9)水素核磁気共鳴スペクトル;重水中で測定したスペ
クトルを図2に示す。 10)炭素核磁気共鳴スペクトル;重水中で測定したス
ペクトルを図3に示す。そして、化学シフト値を以下に
示した。 δ(ppm)223.5(s),180.1(s),1
76.4(s),175.1(s), 77.0
(d), 69.6(t),53.4(d), 47.
7(d), 39.8(s),39.7(t), 3
8.9(t), 36.7(t),36.5(t),
32.5(t), 31.0(t),25.7(t),
21.8(q), 20.3(q) 10)呈色反応;リンモリブデン酸,塩化パラジウムに
陽性。
ペクトルにより測定) 5)溶解性;低級アルコール,水,ジメチルスルホキシ
ドに可溶。ヘキサン,石油エーテルに不溶。 6)シリカゲル薄層クロマトグラフィーによるRf値;
n−ブタノール−酢酸−水(4:1:2)の展開溶媒で
0.7を示す。 7)紫外部吸収スペクトル;水中で末端吸収を示す。 8)赤外部吸収スペクトル;臭化カリウム錠剤で測定し
たスペクトルを図1に示す。 9)水素核磁気共鳴スペクトル;重水中で測定したスペ
クトルを図2に示す。 10)炭素核磁気共鳴スペクトル;重水中で測定したス
ペクトルを図3に示す。そして、化学シフト値を以下に
示した。 δ(ppm)223.5(s),180.1(s),1
76.4(s),175.1(s), 77.0
(d), 69.6(t),53.4(d), 47.
7(d), 39.8(s),39.7(t), 3
8.9(t), 36.7(t),36.5(t),
32.5(t), 31.0(t),25.7(t),
21.8(q), 20.3(q) 10)呈色反応;リンモリブデン酸,塩化パラジウムに
陽性。
【0026】NA32176A又はその薬学的に許容し
うる塩は、通常知られている方法によって製造すること
ができ、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよ
び塩酸、硫酸などを含む溶液でNA32176A又はそ
の薬学的に許容しうる塩を処理することによって得るこ
とができる。
うる塩は、通常知られている方法によって製造すること
ができ、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよ
び塩酸、硫酸などを含む溶液でNA32176A又はそ
の薬学的に許容しうる塩を処理することによって得るこ
とができる。
【0027】医薬品として使用する場合の製剤化および
投与方法は従来公知の種々の方法が適用できる。すなわ
ち、投与方法としては注射、経口、直腸投与などが可能
である。製剤形態としては注射剤、粉末剤、顆粒剤、錠
剤、坐剤などの形態をとり得る。製剤化の際にNA32
176Aに悪影響を与えない限り、医薬用に用いられる
種々の補助剤、すなわち、担体やその他の助剤、例えば
安定剤、防腐剤、無痛化剤、乳化剤等が必要に応じて使
用され得る。製剤において、NA32176Aの含量は
製剤形態等により広範囲に変えることが可能であり、一
般にはNA32176Aを0.01〜100%(重
量)、好ましくは0.1〜70%(重量)含有し、残り
は通常医薬用に使用される担体その他の補助剤からな
る。
投与方法は従来公知の種々の方法が適用できる。すなわ
ち、投与方法としては注射、経口、直腸投与などが可能
である。製剤形態としては注射剤、粉末剤、顆粒剤、錠
剤、坐剤などの形態をとり得る。製剤化の際にNA32
176Aに悪影響を与えない限り、医薬用に用いられる
種々の補助剤、すなわち、担体やその他の助剤、例えば
安定剤、防腐剤、無痛化剤、乳化剤等が必要に応じて使
用され得る。製剤において、NA32176Aの含量は
製剤形態等により広範囲に変えることが可能であり、一
般にはNA32176Aを0.01〜100%(重
量)、好ましくは0.1〜70%(重量)含有し、残り
は通常医薬用に使用される担体その他の補助剤からな
る。
【0028】NA32176Aの投与量は症状等により
異なるが、成人1人1日当り0.01〜800mg程度
である。連投を必要とする場合には1日当りの使用量を
おさえることが好ましい。
異なるが、成人1人1日当り0.01〜800mg程度
である。連投を必要とする場合には1日当りの使用量を
おさえることが好ましい。
【0029】
【作用】以下に実験例を挙げて、NA32176Aの神
経分化促進作用について述べる。 実験例
経分化促進作用について述べる。 実験例
【0030】生理活性物質NA32176AのPC12
細胞に対する神経様突起伸張作用は、グリーン(Gre
en)らの方法(Ann.Rev.Neurosc
i.,3巻,353頁(1980))を一部改変して形
態変化によって判定した。
細胞に対する神経様突起伸張作用は、グリーン(Gre
en)らの方法(Ann.Rev.Neurosc
i.,3巻,353頁(1980))を一部改変して形
態変化によって判定した。
【0031】即ち、10%牛胎児血清と10%馬血清を
添加したダルベッコ変法イーグル培地にPC12細胞を
2×104/mlになるように植え、コラーゲンコート
96穴マルチプレートで一晩,37℃,5%CO2下で
培養した。ここにサンプルを添加して形態変化を観察す
る。
添加したダルベッコ変法イーグル培地にPC12細胞を
2×104/mlになるように植え、コラーゲンコート
96穴マルチプレートで一晩,37℃,5%CO2下で
培養した。ここにサンプルを添加して形態変化を観察す
る。
【0032】その結果、生理活性物質NA32176A
のPC12細胞に対する神経様突起伸張を引き起こす有
効濃度は、25μg/mlから1.56μg/mlと広
範囲に渡った。対照として同様の作用を示すスタウロス
ポリンの活性を上記の方法で測定したところ、0.63
μg/mlから0.08μg/mlの範囲で神経様突起
の伸張が観察された。
のPC12細胞に対する神経様突起伸張を引き起こす有
効濃度は、25μg/mlから1.56μg/mlと広
範囲に渡った。対照として同様の作用を示すスタウロス
ポリンの活性を上記の方法で測定したところ、0.63
μg/mlから0.08μg/mlの範囲で神経様突起
の伸張が観察された。
【0033】また、NA32176Aが、上記の方法に
より、PC12細胞を細胞毒性によって死滅させる濃度
は、50μg/ml以上であり、一方スタウロスポリン
は1.25μg/ml以上であった。したがって、NA
32176Aはスタウロスポリンより低毒性であること
がわかった。
より、PC12細胞を細胞毒性によって死滅させる濃度
は、50μg/ml以上であり、一方スタウロスポリン
は1.25μg/ml以上であった。したがって、NA
32176Aはスタウロスポリンより低毒性であること
がわかった。
【0034】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、これは単な
る一例であって何等本発明を限定するものではなく、種
々の変法が可能である。
る一例であって何等本発明を限定するものではなく、種
々の変法が可能である。
【0035】製造法1 ロータリー型振とう機用500ml三角フラスコにグリ
セリン2.0%、グルコース1.0%、大豆粉0.5
%、ペプトン0.3%、酵母エキス0.5%、炭酸カル
シウム0.2%、燐酸水素2カリウム0.05%、硫酸
マグネシウム0.05%の培地(pH7.0)100m
lを分注し、120℃、20分間オートクレーブ滅菌し
た。これにNA 32176株(工業技術院生命工学工
業技術研究所 FERM BP−6411)の1白金耳
を接種し、27℃、220回転/分、の条件で2日間振
とう培養し種培養とした。引き続きロータリー型振とう
機用500ml三角フラスコにグルコース1.0%、水
飴4.0%、コーンスチープリカー1.0%、酵母エキ
ス0.2%、グルテンミール1.0%、硫酸鉄・7水和
物0.00011%、硫酸銅・5水和物0.00064
%、硫酸亜鉛・7水和物0.00015%、塩化マンガ
ン・4水和物0.00079%、塩化コバルト0.00
01%、炭酸カルシウム0.2%の培地(pH7.0)
100mlを分注し、120℃、20分間オートクレー
ブ滅菌した後に、前記の種培養液1mlを移植し、27
℃、220回転/分、の条件で4日間振とう培養した。
得られた培養液(10リットル)は通常のろ過方法でろ
液と菌体に分離した。得られたろ液を4N苛性ソーダで
pH8に合わせ、ダイヤイオンHP−20カラム(1リ
ットル)に吸着せしめ、水洗浄し、水(2リットル)か
ら80%メタノール(2リットル)への直線勾配で溶出
した。その溶出画分をメタノール留去後、1N塩酸でp
H2に合わせ、n−ブタノールで抽出した。n−ブタノ
ール層の減圧濃縮物(491mg)について、セファデ
ックスLH−20カラムクロマトグラフィー(φ3.5
×90cm、移動相:メタノール)を行い、活性画分
(267mg)を得た。この活性画分を酢酸エチル−水
(1:1)の混合溶液に溶解した後、あらかじめ前記混
合液の下層を固定相とした遠心液液分配クロマトグラフ
ィー(250ml容量,1500回転/分,流速3ml
/分)にかけ、前記混合液の上層液で洗浄した後、前記
下層液によって活性画分を反転溶出させ、粗活性物質
(16mg)を得た。更にセファデックスLH−20カ
ラムクロマトグラフィー(φ1.8×85cm、移動
層:メタノール)を行い精製することでNA32176
A(13mg)を得た。精製したNA32176Aを用
いて、外観、分子量、溶解性、シリカゲル薄層クロマト
グラフィーによるRf値、紫外部吸収スペクトル、赤外
部吸収スペクトル、1H−NMRスペクトル、13C−N
MRスペクトルを測定した。NA32176Aの理化学
的性質は前記した通りの値を示した。
セリン2.0%、グルコース1.0%、大豆粉0.5
%、ペプトン0.3%、酵母エキス0.5%、炭酸カル
シウム0.2%、燐酸水素2カリウム0.05%、硫酸
マグネシウム0.05%の培地(pH7.0)100m
lを分注し、120℃、20分間オートクレーブ滅菌し
た。これにNA 32176株(工業技術院生命工学工
業技術研究所 FERM BP−6411)の1白金耳
を接種し、27℃、220回転/分、の条件で2日間振
とう培養し種培養とした。引き続きロータリー型振とう
機用500ml三角フラスコにグルコース1.0%、水
飴4.0%、コーンスチープリカー1.0%、酵母エキ
ス0.2%、グルテンミール1.0%、硫酸鉄・7水和
物0.00011%、硫酸銅・5水和物0.00064
%、硫酸亜鉛・7水和物0.00015%、塩化マンガ
ン・4水和物0.00079%、塩化コバルト0.00
01%、炭酸カルシウム0.2%の培地(pH7.0)
100mlを分注し、120℃、20分間オートクレー
ブ滅菌した後に、前記の種培養液1mlを移植し、27
℃、220回転/分、の条件で4日間振とう培養した。
得られた培養液(10リットル)は通常のろ過方法でろ
液と菌体に分離した。得られたろ液を4N苛性ソーダで
pH8に合わせ、ダイヤイオンHP−20カラム(1リ
ットル)に吸着せしめ、水洗浄し、水(2リットル)か
ら80%メタノール(2リットル)への直線勾配で溶出
した。その溶出画分をメタノール留去後、1N塩酸でp
H2に合わせ、n−ブタノールで抽出した。n−ブタノ
ール層の減圧濃縮物(491mg)について、セファデ
ックスLH−20カラムクロマトグラフィー(φ3.5
×90cm、移動相:メタノール)を行い、活性画分
(267mg)を得た。この活性画分を酢酸エチル−水
(1:1)の混合溶液に溶解した後、あらかじめ前記混
合液の下層を固定相とした遠心液液分配クロマトグラフ
ィー(250ml容量,1500回転/分,流速3ml
/分)にかけ、前記混合液の上層液で洗浄した後、前記
下層液によって活性画分を反転溶出させ、粗活性物質
(16mg)を得た。更にセファデックスLH−20カ
ラムクロマトグラフィー(φ1.8×85cm、移動
層:メタノール)を行い精製することでNA32176
A(13mg)を得た。精製したNA32176Aを用
いて、外観、分子量、溶解性、シリカゲル薄層クロマト
グラフィーによるRf値、紫外部吸収スペクトル、赤外
部吸収スペクトル、1H−NMRスペクトル、13C−N
MRスペクトルを測定した。NA32176Aの理化学
的性質は前記した通りの値を示した。
【0036】製造法2 ロータリー型振とう機用500ml三角フラスコにグリ
セリン2.0%、グルコース1.0%、大豆粉0.5
%、ペプトン0.3%、酵母エキス0.5%、炭酸カル
シウム0.2%、燐酸水素2カリウム0.05%、硫酸
マグネシウム0.05%の培地(pH7.0)100m
lを分注し、120℃、20分間オートクレーブ滅菌し
た。これにNA 32176株(工業技術院生命工学工
業技術研究所 FERM BP−6411)の1白金耳
を接種し、27℃、220回転/分の条件で2日間振と
う培養し種培養とした。引き続きロータリー型振とう機
用500ml三角フラスコにグルコース1.0%、水飴
4.0%、コーンスチープリカー1.0%、酵母エキス
0.2%、グルテンミール1.0%、硫酸鉄・7水和物
0.00011%、硫酸銅・5水和物0.00064
%、硫酸亜鉛・7水和物0.00015%、塩化マンガ
ン・4水和物0.00079%、塩化コバルト0.00
01%、炭酸カルシウム0.2%の培地(pH7.0)
100mlを分注し、120℃、20分間オートクレー
ブ滅菌した後に、前記の種培養液1mlを移植し、27
℃、220回転/分の条件で4日間振とう培養した。パ
ンテテイン(50mg/ml)は培養を開始して2日目と3日
目(計2回)添加した。
セリン2.0%、グルコース1.0%、大豆粉0.5
%、ペプトン0.3%、酵母エキス0.5%、炭酸カル
シウム0.2%、燐酸水素2カリウム0.05%、硫酸
マグネシウム0.05%の培地(pH7.0)100m
lを分注し、120℃、20分間オートクレーブ滅菌し
た。これにNA 32176株(工業技術院生命工学工
業技術研究所 FERM BP−6411)の1白金耳
を接種し、27℃、220回転/分の条件で2日間振と
う培養し種培養とした。引き続きロータリー型振とう機
用500ml三角フラスコにグルコース1.0%、水飴
4.0%、コーンスチープリカー1.0%、酵母エキス
0.2%、グルテンミール1.0%、硫酸鉄・7水和物
0.00011%、硫酸銅・5水和物0.00064
%、硫酸亜鉛・7水和物0.00015%、塩化マンガ
ン・4水和物0.00079%、塩化コバルト0.00
01%、炭酸カルシウム0.2%の培地(pH7.0)
100mlを分注し、120℃、20分間オートクレー
ブ滅菌した後に、前記の種培養液1mlを移植し、27
℃、220回転/分の条件で4日間振とう培養した。パ
ンテテイン(50mg/ml)は培養を開始して2日目と3日
目(計2回)添加した。
【0037】得られた培養液(200ml)は遠心分離
により上清液と菌体に分離した。得られた上清液を6N
塩酸でpH3に調整し、ダイヤイオンHP−20カラム
(三菱化成製;φ1.2×20cm)に吸着せしめ、水洗後、
20%アセトン水で溶出した。この溶出液のアセトンを
留去後、残査をpH6に調製し、QAE−セファデック
ス(ファルマシアバイオテク製、Cl型、φ1.8×100cm)
に吸着せしめ、水洗浄し、水(600ml)から0.5
M塩化ナトリウム水溶液(600ml)への直線勾配で
溶出した。その溶出画分をダイヤイオンHP−20カラ
ム(三菱化成製;φ1.2×20cm)に吸着せしめ、水洗
後、20%アセトン水で溶出した。その溶出した活性画
分のアセトンを留去した後、凍結乾燥を行うことにより
NA32176A(20mg)を得た。精製したNA3
2176Aを用いて、外観、分子量、溶解性、シリカゲ
ル薄層クロマトグラフィーによるRf値、紫外部吸収ス
ペクトル、赤外部吸収スペクトル、1H−NMRスペク
トル、13C−NMRスペクトルを測定した。NA32
176Aの構造式及び理化学的性質は前記した通りの値
を示した。
により上清液と菌体に分離した。得られた上清液を6N
塩酸でpH3に調整し、ダイヤイオンHP−20カラム
(三菱化成製;φ1.2×20cm)に吸着せしめ、水洗後、
20%アセトン水で溶出した。この溶出液のアセトンを
留去後、残査をpH6に調製し、QAE−セファデック
ス(ファルマシアバイオテク製、Cl型、φ1.8×100cm)
に吸着せしめ、水洗浄し、水(600ml)から0.5
M塩化ナトリウム水溶液(600ml)への直線勾配で
溶出した。その溶出画分をダイヤイオンHP−20カラ
ム(三菱化成製;φ1.2×20cm)に吸着せしめ、水洗
後、20%アセトン水で溶出した。その溶出した活性画
分のアセトンを留去した後、凍結乾燥を行うことにより
NA32176A(20mg)を得た。精製したNA3
2176Aを用いて、外観、分子量、溶解性、シリカゲ
ル薄層クロマトグラフィーによるRf値、紫外部吸収ス
ペクトル、赤外部吸収スペクトル、1H−NMRスペク
トル、13C−NMRスペクトルを測定した。NA32
176Aの構造式及び理化学的性質は前記した通りの値
を示した。
【0038】製造法3 ロータリー型振とう機用500ml三角フラスコにグリ
セリン2.0%、グルコース1.0%、大豆粉0.5
%、ペプトン0.3%、酵母エキス0.5%、炭酸カル
シウム0.2%、燐酸水素2カリウム0.05%、硫酸
マグネシウム0.05%の培地(pH7.0)100m
lを分注し、120℃、20分間オートクレーブ滅菌し
た。これにザルコマイシン生産菌株(財団法人 発酵研
究所 IFO3304)の1白金耳を接種し、27℃、220
回転/分の条件で2日間振とう培養し種培養とした。引
き続きロータリー型振とう機用500ml三角フラスコ
にグルコース1.0%、水飴4.0%、コーンスチープ
リカー1.0%、酵母エキス0.2%、グルテンミール
1.0%、硫酸鉄・7水和物0.00011%、硫酸銅
・5水和物0.00064%、硫酸亜鉛・7水和物0.
00015%、塩化マンガン・4水和物0.00079
%、塩化コバルト0.0001%、炭酸カルシウム0.
2%の培地(pH7.0)100mlを分注し、120
℃、20分間オートクレーブ滅菌したフラスコに前記の
種培養液1mlを移植し、27℃、220回転/分の条
件で4日間振とう培養した。
セリン2.0%、グルコース1.0%、大豆粉0.5
%、ペプトン0.3%、酵母エキス0.5%、炭酸カル
シウム0.2%、燐酸水素2カリウム0.05%、硫酸
マグネシウム0.05%の培地(pH7.0)100m
lを分注し、120℃、20分間オートクレーブ滅菌し
た。これにザルコマイシン生産菌株(財団法人 発酵研
究所 IFO3304)の1白金耳を接種し、27℃、220
回転/分の条件で2日間振とう培養し種培養とした。引
き続きロータリー型振とう機用500ml三角フラスコ
にグルコース1.0%、水飴4.0%、コーンスチープ
リカー1.0%、酵母エキス0.2%、グルテンミール
1.0%、硫酸鉄・7水和物0.00011%、硫酸銅
・5水和物0.00064%、硫酸亜鉛・7水和物0.
00015%、塩化マンガン・4水和物0.00079
%、塩化コバルト0.0001%、炭酸カルシウム0.
2%の培地(pH7.0)100mlを分注し、120
℃、20分間オートクレーブ滅菌したフラスコに前記の
種培養液1mlを移植し、27℃、220回転/分の条
件で4日間振とう培養した。
【0039】得られた培養液(5リットル)は遠心分離
により上清液と菌体に分離した。得られた上清液を6N
塩酸でpH4.5に調整し、活性炭カラム(500m
l)に吸着せしめ、水洗後、20%アセトン水で溶出し
た。この溶出液のアセトンを留去後、凍結乾燥を行うこ
とにより粗ザルコマイシン(22.2g)を得た。その
うちの5.0gをQAE−セファデックス(ファルマシ
アバイオテク製、Cl型、φ1.8×100cm)に吸着せしめ、
水洗浄し、水(600ml)から0.5M塩化ナトリウ
ム水溶液(600ml)への直線勾配で溶出し、ザルコ
マイシンを含有する画分80mlを得た。そのうちの4
0mlに対して撹拌下パンテテイン(220mg/2.2
ml)を添加し、20分間撹拌した。その反応溶液を塩
酸を用いてpH6に調製し、QAE−セファデックス
(ファルマシアバイオテク製、Cl型、φ1.8×100cm)に
吸着せしめ、水による洗浄後、水(600ml)から
0.5M塩化ナトリウム水溶液(600ml)への直線
勾配で溶出した。NA32176Aの溶出画分をダイヤ
イオンHP−20カラム(三菱化成製;φ1.2×20cm)
に吸着せしめ、水洗後、20%アセトン水で溶出した。
その溶出した活性画分のアセトンを留去した後、凍結乾
燥を行うことによりNA32176A(60mg)を得
た。
により上清液と菌体に分離した。得られた上清液を6N
塩酸でpH4.5に調整し、活性炭カラム(500m
l)に吸着せしめ、水洗後、20%アセトン水で溶出し
た。この溶出液のアセトンを留去後、凍結乾燥を行うこ
とにより粗ザルコマイシン(22.2g)を得た。その
うちの5.0gをQAE−セファデックス(ファルマシ
アバイオテク製、Cl型、φ1.8×100cm)に吸着せしめ、
水洗浄し、水(600ml)から0.5M塩化ナトリウ
ム水溶液(600ml)への直線勾配で溶出し、ザルコ
マイシンを含有する画分80mlを得た。そのうちの4
0mlに対して撹拌下パンテテイン(220mg/2.2
ml)を添加し、20分間撹拌した。その反応溶液を塩
酸を用いてpH6に調製し、QAE−セファデックス
(ファルマシアバイオテク製、Cl型、φ1.8×100cm)に
吸着せしめ、水による洗浄後、水(600ml)から
0.5M塩化ナトリウム水溶液(600ml)への直線
勾配で溶出した。NA32176Aの溶出画分をダイヤ
イオンHP−20カラム(三菱化成製;φ1.2×20cm)
に吸着せしめ、水洗後、20%アセトン水で溶出した。
その溶出した活性画分のアセトンを留去した後、凍結乾
燥を行うことによりNA32176A(60mg)を得
た。
【0040】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明の生理
活性物質NA32176Aまたはその薬学的に許容しう
る塩は神経突起伸張促進作用を有し、例えば抗痴呆剤,
末梢神経障害治療剤または神経細胞保護剤等の有効成分
として期待できる。
活性物質NA32176Aまたはその薬学的に許容しう
る塩は神経突起伸張促進作用を有し、例えば抗痴呆剤,
末梢神経障害治療剤または神経細胞保護剤等の有効成分
として期待できる。
【図1】NA32176Aの臭化カリウム錠剤で測定し
た赤外部吸収スペクトル
た赤外部吸収スペクトル
【図2】NA32176Aの重水中で測定した水素核磁
気共鳴スペクトル
気共鳴スペクトル
【図3】NA32176Aの重水中で測定した炭素核磁
気共鳴スペクトル
気共鳴スペクトル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C12P 13/00 C12R 1:465)
Claims (11)
- 【請求項1】式(1) 【化1】 を有するNA32176Aまたはその薬学的に許容しう
る塩。 - 【請求項2】下記の理化学的性質を示す生理活性物質N
A32176Aまたはその薬学的に許容しうる塩。 1)外観;白色粉末 2)分子量;418 3)分子式;C18H30N2O7S(高分解能マスス
ペクトルにより測定) 4)溶解性;低級アルコール,水,ジメチルスルホキシ
ドに可溶。ヘキサン,石油エーテルに不溶。 5)シリカゲル薄層クロマトグラフィーによるRf値;
n−ブタノール−酢酸−水(4:1:2)の展開溶媒で
0.7を示す。 6)紫外部吸収スペクトル;水中で末端吸収を示す。 7)赤外部吸収スペクトル;臭化カリウム錠剤で測定し
たスペクトルを図1に示す。 8)水素核磁気共鳴スペクトル;重水中で測定したスペ
クトルを図2に示す。 9)炭素核磁気共鳴スペクトル;重水中で測定したスペ
クトルを図3に示す。そして、化学シフト値を以下に示
した。 δ(ppm)223.5(s),180.1(s),1
76.4(s),175.1(s), 77.0
(d), 69.6(t),53.4(d), 47.
7(d), 39.8(s),39.7(t), 3
8.9(t), 36.7(t),36.5(t),
32.5(t), 31.0(t),25.7(t),
21.8(q), 20.3(q) 10)呈色反応;リンモリブデン酸,塩化パラジウムに
陽性。 - 【請求項3】生理活性物質NA32176Aまたはその
薬学的に許容しうる塩を有効成分とする医薬。 - 【請求項4】PC12細胞に対する神経様突起伸張作用
を持つ請求項3記載の医薬。 - 【請求項5】神経細胞分化促進剤である請求項3記載の
医薬。 - 【請求項6】抗痴呆剤,末梢神経障害治療剤または神経
細胞保護剤のうちいずれかである請求項3記載の医薬。 - 【請求項7】ストレプトミセス(Streptomyc
es)属に属し、生理活性物質NA32176Aを生産
する能力を有する微生物。 - 【請求項8】ストレプトミセス エスピー NA 32
176(Streptomyces sp. NA 3
2176)株(工業技術院生命工学工業技術研究所 受
託番号:FERM BP−6411)及びその変異株。 - 【請求項9】ストレプトミセス(Streptomyc
es)属に属し、生理活性物質NA32176Aを生産
する能力を有する微生物を培地に培養し、培養物中に生
理活性物質NA32176Aを生成蓄積せしめ、これを
採取する事を特徴とする生理活性物質NA32176A
またはその薬学的に許容しうる塩の製造法。 - 【請求項10】ストレプトミセス(Streptomy
ces)属に属し、生理活性物質NA32176Aを生
産する能力を有する微生物を培地に培養し、パンテテイ
ン(pantetheine)を培養液に添加することにより、培養
物中に生理活性物質NA32176Aを生成蓄積せし
め、これを採取する事を特徴とする生理活性物質NA3
2176Aまたはその薬学的に許容しうる塩の製造法。 - 【請求項11】ザルコマイシン生産菌を培養する際に、
又は、ザルコマイシン生産菌を培養しザルコマイシンを
生産し、必要により粗抽出したザルコマイシンに、パン
テテインを加えることにより、生理活性物質NA321
76Aを得ることを特徴とする生理活性物質NA321
76Aまたはその薬学的に許容しうる塩の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10242723A JPH11140091A (ja) | 1997-08-29 | 1998-08-28 | 生理活性物質na32176a、その製造法およびその用途 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-247534 | 1997-08-29 | ||
| JP24753497 | 1997-08-29 | ||
| JP10242723A JPH11140091A (ja) | 1997-08-29 | 1998-08-28 | 生理活性物質na32176a、その製造法およびその用途 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11140091A true JPH11140091A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=26535893
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10242723A Pending JPH11140091A (ja) | 1997-08-29 | 1998-08-28 | 生理活性物質na32176a、その製造法およびその用途 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11140091A (ja) |
-
1998
- 1998-08-28 JP JP10242723A patent/JPH11140091A/ja active Pending
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