JPH11140163A - エポキシ樹脂、エポキシ樹脂製造法、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents

エポキシ樹脂、エポキシ樹脂製造法、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物

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JPH11140163A
JPH11140163A JP9320539A JP32053997A JPH11140163A JP H11140163 A JPH11140163 A JP H11140163A JP 9320539 A JP9320539 A JP 9320539A JP 32053997 A JP32053997 A JP 32053997A JP H11140163 A JPH11140163 A JP H11140163A
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JP
Japan
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epoxy resin
resin composition
formula
weight
mol
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Application number
JP9320539A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kuboki
健一 窪木
Katsuhiko Oshimi
克彦 押見
Yoshitaka Kajiwara
義孝 梶原
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低粘度でありながら結晶性が低く、変異原性の
低いエポキシ樹脂を製造する。また、これを含有するエ
ポキシ樹脂組成物を得、硬化物に於いては、低吸湿、高
密着を実現し、特に半導体封止材やダイボンディングペ
ースト等の用途に有用なものとする。 【解決手段】式(1) 【化1】 (式中、nは平均値を示し、0〜1の実数である。X
は、それぞれ独立して単結合、炭素数1〜7の炭化水素
基または硫黄原子、酸素原子、−SO−、−SO2−、
−CO−、−CO2 −または−Si(CH3 2 −を示
す。Yは、それぞれ独立して水素原子または炭素数1〜
4のアルキル基を示す。複数存在するRはそれぞれ独立
して水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基
またはアリル基を示し、全体の13〜25%はアリル基
である。)で表されるエポキシ樹脂を製造し、これをエ
ポキシ樹脂組成物の構成材料とすることによる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高信頼性半導体封止
用を始めとする電気・電子部品絶縁材料用、及び積層板
(プリント配線板)やCFRP(炭素繊維強化プラスチ
ック)を始めとする各種複合材料用、ダイボンディング
ペースト用を始めとする各種接着剤、塗料等に有用なエ
ポキシ樹脂、該エポキシ樹脂の製造法、該エポキシ樹脂
を含有するエポキシ樹脂組成物及びその硬化物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂はその作業性及びその硬化
物の優れた電気特性、耐熱性、接着性、耐湿性(耐水
性)等により電気・電子部品、構造用材料、接着剤、塗
料等の分野で幅広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年電気・電
子分野においてはその発展に伴い、高純度化をはじめフ
ィラー高充填のための低粘度性、硬化物の耐熱性、耐湿
性、密着性等の諸特性の一層の向上が求められている。
また、構造材としては航空宇宙材料、レジャー・スポー
ツ器具用途などにおいて軽量で機械物性の優れた材料で
あることと同時に、作業性の向上のために低粘度の樹脂
が求められている。これらの要求に応えるために、一般
的にビスフェノールAやビスフェノールF等の液状エポ
キシ樹脂が用いられているが、低温で結晶化してしま
う、生体に対する変異原性が最近問題となり始めてい
る、更なる低粘度化が求められている等の検討事項があ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは低粘度であ
りながら結晶性が低く、変異原性の低い(エームズ試験
に於て陰性)エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂組成物、低
吸水で高密着の硬化物について鋭意研究の結果、本発明
を完成した。即ち、本発明は、(1)式(1)
【0005】
【化3】
【0006】(式中、nは平均値を示し、0〜1の実数
である。Xは、それぞれ独立して単結合、炭素数1〜7
の炭化水素基または硫黄原子、酸素原子、−SO−、−
SO2−、−CO−、−CO2 −または−Si(C
3 2 −を示す。Yは、それぞれ独立して水素原子ま
たは炭素数1〜4のアルキル基を示す。複数存在するR
はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜6のアルキル
基、アリール基またはアリル基を示し、全体の13〜2
5%はアリル基である。)で表されるエポキシ樹脂、
(2)式(1)において、Xが炭素数1〜2の炭化水素
基である前記(1)のエポキシ樹脂、(3)全ハロゲン
量が0.000023mol/g以下である前記(1)
または(2)のエポキシ樹脂、(4)下記式(2)
【化4】
【0007】(式中X及びRは式(1)におけるのと同
じ意味を表す。)で表される化合物とエピハロヒドリン
類をアルカリ金属水酸化物の存在下、非プロトン性極性
溶媒中でグリシジル化することを特徴とするエポキシ樹
脂の製造法、(5)アルカリ金属水酸化物の添加時に、
反応系内を20〜50℃に保つことを特徴とする前記
(4)の製造法。(6)反応系内の水分をエピハロヒド
リン類の0.5〜10重量%の範囲に納めることを特徴
とする前記(4)または(5)記載の製造法、(7)前
記(1)、(2)及び(3)のいずれか1項に記載のエ
ポキシ樹脂及び/または前記(4)、(5)及び(6)
のいずれか1項に記載の製造法により得られたエポキシ
樹脂を含有することを特徴とするエポキシ樹脂組成物、
(8)硬化剤としてアリル基を有する常温液状の多価フ
ェノール類化合物を含有することを特徴とする前記
(7)のエポキシ樹脂組成物、(9)半導体封止用に調
製されてなる前記(7)または(8)のエポキシ樹脂組
成物、(10)ダイボンディングペースト用に調製され
てなる前記(7)または(8)記載のエポキシ樹脂組成
物、(11)前記(7)、(8)、(9)及び(10)
のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物を硬化して
なる硬化物に関する。
【0008】本発明のエポキシ樹脂は、下記式(2)
【0009】
【化5】 (式中X及びRは式(1)におけるのと同じ意味を表
す。)で表される化合物とエピハロヒドリン類とを反応
させて(エポキシ化反応)得ることができる。式(2)
の化合物は、各種ビスフェノール類にアリルハライドを
反応させ、アリルエーテル化した後にアリル基をクライ
ゼン転位させることにより得られ、原料のビスフェノー
ル類、モノアリルビスフェノール類、ジアリルビスフェ
ノール類、トリアリルビスフェノール類、テトラアリル
ビスフェノール類の単独または混合物であり、Rの平均
値が13〜25%となるものである。前記のビスフェノ
ール類としては、例えばビスフェノールA、ビスフェノ
ールF、ビスフェノールAD、ビフェノール、シクロヘ
キシリデンビスフェノール、ビスフェノールS、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタノン、4,4’−(ジメチルシリレ
ン)ビスフェノール、4,4’−オキシビスフェノール
等が挙げられる。式(2)の化合物のうちXが炭素数1
〜2の炭化水素基であるものが好ましい。また、式
(2)の化合物として、上記の様なビスフェノール類を
単独でアリル化した化合物だけでなく、2種以上を同一
系内でアリル化した化合物を用いても良いし、単独でア
リル化した化合物を2種以上混合して用いても良い。
【0011】エポキシ化反応に使用されるエピハロヒド
リン類の用いうる具体例としては、エピクロルヒドリ
ン、β−メチルエピクロルヒドリン、エピブロムヒドリ
ン、β−メチルエピブロムヒドリン、エピヨードヒドリ
ン、β−エチルエピクロルヒドリン等が挙げられるが、
工業的に入手し易く安価なエピクロルヒドリンもしくは
エピブロムヒドリンが好ましい。
【0012】反応は、例えば式(2)の化合物とエピハ
ロヒドリン類の混合物に触媒として水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物の固体を一
括添加または徐々に添加しながら20〜120℃で0.
5〜10時間反応させる。この際アルカリ金属水酸化物
はその水溶液を使用してもよく、その場合は該アルカリ
金属水酸化物を連続的に添加すると共に反応混合物中か
ら減圧下、または常圧下、連続的に水及びエピハロヒド
リン類を留出せしめ更に分液し水は除去しエピハロヒド
リン類は反応混合物中に連続的に戻す方法でもよい
(尚、固形アルカリ金属水酸化物を使用するときも減圧
脱水してもよい)。また、全ハロゲン量の低いエポキシ
樹脂を得る場合は、アルカリ金属水酸化物は徐々に添加
し、反応系内の温度は20〜50℃に保つことが好まし
い。反応系内の水分は、エピハロヒドリンに対して0.
5〜10重量%に保つことが好ましい。0.5重量%以
下だと反応が進み難くなり、10重量%以上だと全ハロ
ゲン量が多くなる傾向がある。
【0013】上記の反応においてエピハロヒドリン類の
使用量は式(2)の化合物の水酸基1当量に対して、多
ければ多いほど繰り返し単位数(n)が小さくなって低
粘度になるが、製造効率を考えれば通常1.0〜20モ
ル、好ましくは2.0〜15モル、より好ましくは3.
0〜10モルである。アルカリ金属水酸化物の使用量は
式(2)の化合物の水酸基1当量に対し通常0.5〜
1.5モル、好ましくは0.7〜1.2モルである。
【0014】また、式(2)の化合物としてはXが炭素
数1〜2炭化水素基であるものが好ましく、水酸基のオ
ルト位にアリル基が置換されているものが特に好まし
い。この場合、水酸基とエピハロヒドリンの反応性が、
通常のフェノール類やクレゾール類の水酸基に比較する
と悪い。従って、反応は非プロトン性極性溶媒、アルコ
ール類等の触媒能のある溶媒を使用して行うのが好まし
い。用いうる非プロトン性極性溶媒の具体例としては、
ジメチルスルホン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホ
ルムアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン、1,4−ジオキサン等が挙げられる。非プロトン性
極性溶媒の使用量はエピハロヒドリン類の重量に対し通
常5〜200重量%、好ましくは10〜150重量%で
ある。用いうるアルコール類の具体例としては、メタノ
ール、エタノール等が挙げられる。アルコール類の使用
量はエピハロヒドリン類の重量に対し通常5〜100重
量%、好ましくは5〜50重量%である。アルコール類
を使用することによって反応は進み易くなり、全ハロゲ
ン量も非プロトン性極性溶媒を使用した場合よりは多い
が、これら溶媒を使用しないときよりは少なくなる。特
に、得られたエポキシ樹脂を半導体を始めとする電子電
気部品用途に使用する場合は、全ハロゲン量が0.00
0023mol/g以下であることが好ましく、このよ
うなエポキシ樹脂を得るためには非プロトン性極性溶媒
を使用して製造することが好ましい。
【0015】また、反応に際してテトラメチルアンモニ
ウムクロライド、テトラメチルアンモニウムブロマイ
ド、トリメチルベンジルアンモニウムクロライドなどの
第四級アンモニウム塩を触媒として使用することもでき
る。この場合の第四級アンモニウム塩の使用量は式
(2)の化合物の水酸基1当量に対して通常0.001
〜0.2モル、好ましくは0.05〜0.1モルであ
る。これらは、上記の溶媒と併用してもよい。
【0016】通常、これらの反応生成物は水洗後、また
は水洗無しに加熱減圧下過剰のエピハロヒドリン類や、
その他使用した溶媒等を除去した後、トルエン、メチル
イソブチルケトン、メチルエチルケトン等の溶媒に溶解
し、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ
金属水酸化物の水溶液を加えて再び反応を行うことによ
り全ハロゲン量の低いエポキシ樹脂を得ることが出来
る。この場合アルカリ金属水酸化物の使用量は式(2)
の化合物の水酸基1当量に対して通常0.01〜0.2
モル、好ましくは0.05〜0.15モルである。反応
温度は通常50〜120℃、反応時間は通常0.5〜2
時間である。反応終了後副生した塩をろ過、水洗などに
より除去し、さらに加熱減圧下トルエン、メチルイソブ
チルケトン、メチルエチルケトン等の溶媒を留去するこ
とにより本発明のエポキシ樹脂を得ることができる。
【0017】このようにして得られた本発明のエポキシ
樹脂は、その全ハロゲン量が通常0.00005mol
/g以下、好ましい条件下で得られたものは0.000
023mol/g以下である。尚、全ハロゲン量は、エ
ポキシ樹脂のブチルカルビトール溶液に1N−KOHプ
ロピレングリコール溶液を添加し、10分間還流するこ
とにより遊離するハロゲン量(モル)を硝酸銀滴定法に
より測定し、エポキシ樹脂の重量で除した値である。ま
た、上記式(1)におけるnの値は通常1.0以下、好
ましくは0.2以下である。
【0018】次に本発明のエポキシ樹脂組成物につき説
明する。本発明のエポキシ樹脂組成物において本発明の
エポキシ樹脂は単独でまたは他のエポキシ樹脂と併用し
て使用することが出来る。併用する場合、本発明のエポ
キシ樹脂の全エポキシ樹脂中に占める割合は30重量%
以上が好ましく、特に40重量%以上が好ましい。
【0019】本発明のエポキシ樹脂と併用しうる他のエ
ポキシ樹脂の具体例としては、ビスフェノール類、フェ
ノール類(フェノール、アルキル置換フェノール、ナフ
トール、アルキル置換ナフトール、ジヒドロキシベンゼ
ン、ジヒドロキシナフタレン等)と各種アルデヒドとの
重縮合物、フェノール類と各種ジエン化合物との重合
物、フェノール類と芳香族ジメチロールとの重縮合物、
ビフェノール類、アルコール類等をグリシジル化したグ
リシジルエーテル系エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹
脂、グリシジルアミン系エポキシ樹脂、グリシジルエス
テル系エポキシ樹脂臭素化エポキシ樹脂等が挙げられる
がこれらに限定されるものではなく、変異原性の低いも
のが好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上
を用いてもよい。
【0020】本発明のエポキシ樹脂組成物の好ましい実
施態様においては、硬化剤を含有する。硬化剤としては
アミン系化合物、酸無水物系化合物、アミド系化合物、
フェノ−ル系化合物などが使用できる。用いうる硬化剤
の具体例としては、ジアミノジフェニルメタン、ジエチ
レントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジアミノジ
フェニルスルホン、イソホロンジアミン、ジシアンジア
ミド、リノレン酸の2量体とエチレンジアミンとより合
成されるポリアミド樹脂、無水フタル酸、無水トリメリ
ット酸、無水ピロメリット酸、無水マレイン酸、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル
酸、無水メチルナジック酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、もしくはビスフ
ェノール類、フェノール類(フェノール、アルキル置換
フェノール、ナフトール、アルキル置換ナフトール、ジ
ヒドロキシベンゼン、ジヒドロキシナフタレン等)と各
種アルデヒドとの重縮合物、フェノール類と各種ジエン
化合物との重合物、フェノール類と芳香族ジメチロール
との重縮合物、ビフェノール類及びこれらの変性物、式
(2)の化合物や前記フェノール類化合物のアリル化物
等の多価フェノール類化合物、イミダゾ−ル、BF3
アミン錯体、グアニジン誘導体などが挙げられるが、変
異原性の低い化合物が好ましい。特に電子・電気分野用
に使用する場合、フェノール系や酸無水物系硬化剤が好
ましい。硬化剤の使用量は、エポキシ樹脂のエポキシ基
1当量に対して通常0.5〜1.5当量、好ましくは
0.6〜1.2当量である。エポキシ基1当量に対し
て、0.5当量に満たない場合、あるいは1.5当量を
超える場合、いずれも硬化が不完全となり良好な硬化物
性が得られない恐れがある。特に、半導体封止用やダイ
ボンディングペースト用に於いては、常温で液状である
多価フェノール類化合物を用いることが組成物の粘度、
保存安定性及び硬化物の密着性、低吸湿性の点から好ま
しい。
【0021】また上記硬化剤を用いる際に硬化促進剤を
併用しても差し支えない。用いうる硬化促進剤の具体例
としては2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾ
ール、2−エチル−4−メチルイミダゾール等のイミダ
ゾ−ル類、2−(ジメチルアミノメチル)フェノール、
1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−
7等の第3級アミン類、トリフェニルホスフィン等のホ
スフィン類、オクチル酸スズなどの金属化合物などが挙
げられる。硬化促進剤はエポキシ樹脂100重量部に対
して0.01〜15重量部が必要に応じ用いられる。さ
らに、本発明のエポキシ樹脂組成物には、必要に応じて
シリカ、アルミナ、タルク、銀粉末等の充填材やシラン
カップリング剤、離型剤、顔料等の種々の配合剤を添加
することができるが、三酸化アンチモンのような変異原
性の高い物質は好ましくは混合しないほうがよい。
【0022】本発明のエポキシ樹脂組成物は、上記各成
分を所定の割合で均一に混合することにより得られ、半
導体封止用またはダイボンディングペースト用として用
いることが好ましい。本発明のエポキシ樹脂組成物は従
来知られている方法と同様の方法で容易にその硬化物と
することができる。例えば本発明のエポキシ樹脂と好ま
しくは硬化剤、並びに必要により硬化促進剤、充填材、
及び配合剤とを必要に応じて押出機、ニ−ダ等を用いて
均一になるまで充分に混合して本発明のエポキシ樹脂組
成物を得、そのエポキシ樹脂組成物を、溶融注型法ある
いはトランスファ−成型法やインジェクション成型法、
圧縮成型法などによって成形し、必要により80〜20
0℃で、0.001〜20時間加熱することにより本発
明の硬化物を得ることができる。
【0023】また本発明のエポキシ樹脂組成物をトルエ
ン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン等の溶剤に溶解させ、ガラス繊維、カ
−ボン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アル
ミナ繊維、紙などの基材に含浸させ加熱乾燥して得たプ
リプレグを熱プレス成形して本発明の硬化物を得ること
もできる。
【0024】その際の溶剤は、本発明のエポキシ樹脂組
成物と溶剤の合計重量に対し溶剤の占める割合が、通常
10〜70重量%、好ましくは15〜65重量%となる
量使用する。
【0025】
【実施例】以下本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。尚、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0026】実施例1 4,4’−イソプロピリデンビス(2−アリルフェノー
ル)154重量部、エピクロルヒドリン(ECH、以下
同様)650重量部、ジメチルスルホキシド(DMS
O、以下同様)400重量部を反応容器に仕込、加熱、
撹拌、溶解後、45℃を保持しながら、反応系内を45
Torrに保って、40%水酸化ナトリウム水溶液10
5重量部を4時間かけて連続的に滴下した。この際共沸
により留出してくるECHと水を冷却、分液した後、有
機層であるECHだけを反応系内に戻しながら反応を行
った。水酸化ナトリウム水溶液滴下完了後、引続き減圧
下で45℃で2時間、70℃で30分更に反応を行っ
た。ついで水洗を繰り返し、生成塩とDMSOを除去し
た後、油層から加熱減圧下において過剰のエピクロルヒ
ドリンを留去し、残留物に500重量部のメチルイソブ
チルケトン(MIBK、以下同様)を添加し溶解した。
更に、このMIBKの溶液を70℃に加熱し30%水酸
化ナトリウム水溶液15重量部を添加し、2時間反応さ
せた後、溶液の洗浄液が中性となるまで水洗を繰り返し
た。ついで油層から加熱減圧下においてMIBKを留去
することにより本発明のエポキシ樹脂(E1)228重
量部を得た。得られたエポキシ樹脂(E1)はエームズ
試験に於て陰性であった。
【0027】実施例2 実施例1において、4,4’−イソプロピリデンビス
(2−アリルフェノール)を4,4’−エチリデンビス
(2−アリルフェノール)149重量部に代えた以外は
同様の操作を行い、本発明のエポキシ樹脂(E2)18
7重量部を得た。
【0028】実施例3 実施例1において、4,4’−イソプロピリデンビス
(2−アリルフェノール)をジアリルビスフェノールF
(純度85%)138重量部に代えた以外は同様の操作
を行い、本発明のエポキシ樹脂(E3)175重量部を
得た。
【0029】比較例1 実施例1において、4,4’−イソプロピリデンビス
(2−アリルフェノール)を、ビスフェノールA114
重量部に、DMSOを使用せず代わりにテトラメチルア
ンモニウムクロライド(以下TMAC)1重量部を加え
た以外は同様の操作を行いエポキシ樹脂(R1)160
重量部を得た。
【0030】比較例2 比較例1において、ビスフェノールAを、4,4’−エ
チリデンビスフェノール107重量部に変えた以外は同
様の操作を行いエポキシ樹脂(R2)155重量部を得
た。
【0031】比較例3 比較例1において、ビスフェノールAを、ビスフェノー
ルF100重量部に変えた以外は同様の操作を行いエポ
キシ樹脂(R3)149重量部を得た。
【0032】前記実施例、比較例におけるエポキシ樹脂
の物性を測定した結果を表1に示す。尚、物性値の測定
は以下の方法で行った。 ・全塩素量 試料のブチルカルビトール溶液に1N−KOHプロピレ
ングリコール溶液を添加し、10分間還流することによ
り遊離する塩素量(モル)を硝酸銀滴定法により測定
し、試料の重量で除した値 ・エポキシ当量 JIS K−7236に準じた方法で測定した値 ・粘度 E型回転粘度計(25℃)
【0033】
【表1】 表1 エポキシ樹脂 E1 E2 E3 R1 R2 R3 エポキシ当量(g/eq) 220 211 212 173 168 162 粘度 (ポイズ) 19 11 8 80 35 45 全塩素濃度(10-5mol/g) 1.8 1.7 2.0 3.0 2.8 3.1
【0034】実施例4〜6、比較例4〜6 実施例1〜3で得られたエポキシ樹脂(E1)〜(E
3)及び比較例1〜3で得られたエポキシ樹脂(R1)
〜(R3)を使用し、これらエポキシ樹脂のエポキシ基
1当量に対して硬化剤としてフェノールノボラック樹脂
(150℃におけるICI粘度0.1ポイズ、軟化点6
2℃、水酸基当量105g/eq;以下PN)を1水酸
基当量配合し、更に硬化促進剤(トリフェニルフォスフ
ィン)をエポキシ樹脂100重量部当り1重量部をホッ
トプレート状で手早く溶融混合し、これを金型に流し込
んで160℃で2時間、更に180℃で8時間で硬化さ
せた。
【0035】このようにして得られた硬化物の物性を測
定した結果を表2の硬化物の物性の欄に示す。尚、物性
値の測定は以下の方法で行った。 ・銅箔剥離強度:180℃剥離試験 測定温度;30℃ 引っ張り速度;200mm/min 銅箔;日鉱グールド(株)製 JTC箔 厚さ70μm ・吸湿率:直径5cm×厚み4mmの円盤状の試験片
を、85℃・85%RHの条件下で24時間加湿した前
後の重量増加率(%)
【0036】
【表2】 表2 実施例 比較例 4 5 6 4 5 6 エポキシ樹脂 E1 E2 E3 R1 R2 R3 硬化物の物性 銅箔剥離強度(Kg/cm) 3.9 3.9 3.8 3.5 3.6 3.4 吸湿率(%) 0.60 0.65 0.70 0.85 0.90 0.10
【0037】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂は低粘度でありな
がら、低温での結晶性が極めて低く、変異原性も低い。
また、本発明のエポキシ樹脂組成物の硬化物は、接着
性、低吸湿性に優れていてる。更に、本発明の製造法で
得られる全ハロゲン量が少ない本発明のエポキシ樹脂を
用いた本発明のエポキシ樹脂組成物は半導体を始めとす
る電子・電気分野用途に於て、きわめて作業性に優れ、
且つ高信頼性を確保できる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1) 【化1】 (式中、nは平均値を示し、0〜1の実数である。X
    は、それぞれ独立して単結合、炭素数1〜7の炭化水素
    基または硫黄原子、酸素原子、−SO−、−SO2−、
    −CO−、−CO2 −または−Si(CH3 2 −を示
    す。Yは、それぞれ独立して水素原子または炭素数1〜
    4のアルキル基を示す。複数存在するRはそれぞれ独立
    して水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基
    またはアリル基を示し、全体の13〜25%はアリル基
    である。)で表されるエポキシ樹脂。
  2. 【請求項2】式(1)において、Xが炭素数1〜2の炭
    化水素基である請求項1記載のエポキシ樹脂。
  3. 【請求項3】全ハロゲン量が0.000023mol/
    g以下である請求項1または2記載のエポキシ樹脂。
  4. 【請求項4】下式(2) 【化2】 (式中X及びRは式(1)におけるのと同じ意味を表
    す。)で表される化合物とエピハロヒドリン類を触媒の
    存在下、非プロトン性極性溶媒中でグリシジル化するこ
    とを特徴とするエポキシ樹脂の製造法。
  5. 【請求項5】触媒がアルカリ金属水酸化物であって、そ
    の添加時に、反応系内を20〜50℃に保つことを特徴
    とする請求項4記載の製造法。
  6. 【請求項6】反応系内の水分をエピハロヒドリン類の
    0.5〜10重量%の範囲に納めることを特徴とする請
    求項4または5記載の製造法。
  7. 【請求項7】請求項1、2及び3のいずれか1項に記載
    のエポキシ樹脂及び/または請求項4、5及び6のいず
    れか1項に記載の製造法により得られたエポキシ樹脂を
    含有することを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
  8. 【請求項8】硬化剤としてアリル基を有する常温液状の
    多価フェノール類化合物を含有することを特徴とする請
    求項7記載のエポキシ樹脂組成物。
  9. 【請求項9】半導体封止用に調製されてなる請求項7ま
    たは8記載のエポキシ樹脂組成物。
  10. 【請求項10】ダイボンディングペースト用に調製され
    てなる請求項7または8記載のエポキシ樹脂組成物。
  11. 【請求項11】請求項7、8、9及び10のいずれか1
    項に記載のエポキシ樹脂組成物を硬化してなる硬化物。
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