JPH11181049A - 変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents

変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物

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JPH11181049A
JPH11181049A JP36486097A JP36486097A JPH11181049A JP H11181049 A JPH11181049 A JP H11181049A JP 36486097 A JP36486097 A JP 36486097A JP 36486097 A JP36486097 A JP 36486097A JP H11181049 A JPH11181049 A JP H11181049A
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JP
Japan
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epoxy resin
modified epoxy
carbon atoms
hydrocarbon group
resin composition
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JP36486097A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kuboki
健一 窪木
Ryoichi Hasegawa
良一 長谷川
Katsuhiko Oshimi
克彦 押見
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶融粘度は低いが、軟化点が低すぎて作業性を
損なうことのない変性エポキシ樹脂を得、エポキシ樹脂
組成物製造の際の作業性を向上させ、且つ充填剤等の含
有量の増加を可能ならしめること。 【解決手段】(a)特定な構造を持ち融点が200℃以
上のビスフェノール類化合物と(b)(a)以外の多価
フェノール化合物の混合物をグリシジル化して得られる
変性エポキシ樹脂、該変性エポキシ樹脂を含有するエポ
キシ樹脂組成物及びその硬化物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体封止用を始め
とする電気・電子部品絶縁材料用、及び積層板(プリン
ト配線板)やCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を
始めとする各種複合材料、接着剤、塗料等に有用な変性
エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物に関
する。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂は作業性及びその硬化物の
優れた電気特性、耐熱性、接着性、耐湿性(耐水性)等
により電気・電子部品、構造用材料、接着剤、塗料等の
分野で幅広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年電気・電
子分野においてはその急速な発展に伴い、高純度化をは
じめ耐熱性、耐湿性、密着性、フィラー高充填のための
低粘度性等の諸特性の一層の向上が求められている。そ
の一方では作業性の向上のために常温で固形であること
が望まれている。また、構造材としては航空宇宙材料、
レジャー・スポーツ器具用途などにおいて軽量で機械物
性の優れた材料であることと同時に、作業性の向上のた
めにやはり低粘度の樹脂が求められている。これらの要
求に対しエポキシ樹脂組成物について多くの提案がなさ
れてはいるが、未だ充分とはいえない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記のよう
な特性を持つエポキシ樹脂について鋭意研究の結果、本
発明を完成した。即ち、本発明は、(1)(a)式
(1)
【0005】
【化2】
【0006】(式(1)中、Rはそれぞれ独立して水素
原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を表
す。Xは炭素数1〜14の炭化水素基、炭素数1〜14
のハロゲン化炭化水素基、−N=CY−、−CY=N−
Z−N=CY−又は−N=CY−Z−CY=N−(式
中、Yは独立して水素原子、炭素数1〜6の炭化水素基
を示す。Zは直接結合、炭素数1〜24の炭化水素基、
炭素数1〜24のハロゲン化炭化水素基、炭素数1〜2
4のアルコキシ基置換芳香族炭化水素基、−C6 (R)
4 −S−C6 (R)4 −、−C6 (R)4 −SO−C6
(R)4 −、−C6(R)4 −SO2 −(前記Rは前出
と同じ意味を表す。)を表す。))で表される融点が2
00℃以上のビスフェノール類化合物と(b)(a)以
外の多価フェノール化合物の混合物をグリシジル化して
得られる変性エポキシ樹脂、(2)(a)と(b)の重
量混合比(a)/(b)が、0.05以上、20以下で
ある前記(1)記載の変性エポキシ樹脂、(3)(a)
と(b)の重量混合比(a)/(b)が、0.05以
上、1以下である前記(1)記載の変性エポキシ樹脂、
(4)全ての炭素原子がsp2混成軌道を形成している
式(1)の化合物を用いて得られた前記(1)、(2)
及び(3)のいずれか1項に記載の変性エポキシ樹脂、
(5)軟化点が70℃以上、130℃以下である前記
(1)、(2)、(3)及び(4)のいずれか1項に記
載の変性エポキシ樹脂、(6)溶融粘度が2.0以下で
ある前記(1)、(2)、(3)、(4)及び(5)の
いずれか1項に記載の変性エポキシ樹脂、(7)成分
(b)がアルキルフェノールノボラックである前記
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)及び(6)の
いずれか1項に記載の変性エポキシ樹脂、(8)前記
(1)〜(7)のいずれか1項に記載の変性エポキシ樹
脂を含有するエポキシ樹脂組成物、(9)半導体封止用
に調製された前記(8)記載のエポキシ樹脂組成物、
(10)前記(8)または(9)記載のエポキシ樹脂組
成物を硬化してなる硬化物に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の変性エポキシ樹脂は、式
(1)で表されるビスフェノール類化合物(成分
(a)、以下単に(a)という)と上記ビスフェノール
類以外の多価フェノール化合物(成分(b)、以下単に
(b)という)の混合物(以下、単にフェノール混合物
という)とエピハロヒドリン類とを反応させるグリシジ
ル化反応により得ることができる。
【0008】用いうる式(1)の化合物の具体例として
は、ジヒドロキシターフェニル、ジヒドロキシクォータ
ーフェニル、ジヒドロキシスチルベン、2,2−ビス
(4’−ヒドロキシフェニルアダマンタノン、4,4’
−[(2,3,5,6−テトラメチル)−1,4−フェ
ニレンビスメチレン]ビスフェノール、4−ヒドロキシ
−N−(4−ヒドロキシベンジリデン)アニリン、HO
−C6 H4 −N=CH−C6 H4 −CH=N−C6 H4
−OHHO−C6 H4 −CH=N−C6 H4 −N=CH
−C6 H4 −OHHO−C6 H4 −CH=N−N=CH
−C6 H4 −OHHO−C6 H4 −C(CH3 )=N−
N=C(CH3 )−C6 H4 −OH等が挙げられるがこ
れらに限定される事はない。また、2種以上を併用して
も良い。また、上記ビスフェノール類の内、全炭素原子
がsp2混成軌道を形成しているビスフェノール類を用
いた場合、最終的に得られる変性エポキシ樹脂の低粘度
化と高軟化点化(または成分(a)または成分(b)単
独でのグリシジル化物と同等な軟化点の維持)を同時に
行うことが出来るため好ましい。
【0009】用いうる(b)の具体例としては、ビスフ
ェノールA、ビスフェノールF、1,1−ビス−(4−
ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、1,1−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン、テルペンジフェノール、フェノール
類・ホルムアルデヒド重縮合物、フェノール類・ジシク
ロペンタジエン重合物、フェノール類・キシリレングリ
コール重縮合物、フェノール類・ビフェニルジメタノー
ル類重縮合物、フェノール類・ヒドロキシベンズアルデ
ヒド類重縮合物、アルキル基を有するフェノール類とホ
ルムアルデヒドを縮合したアルキルフェノールノボラッ
ク等が挙げられるがこれらに限定されることはない。前
記各重縮合物におけるフェノール類としてはフェノー
ル、クレゾール、キシレノール、tert−ブチル−ク
レゾール、ナフトールなどが挙げられるが、これらに限
定されることはない。また、2種以上を併用しても良
い。
【0010】(a)と(b)の混合比は、特に限定され
ないが好ましくは、重量混合比(a)/(b)が0.0
5以上20以下、より好ましくは0.05以上1以下で
ある。
【0011】本発明の変性エポキシ樹脂を得る際のグリ
シジル化反応に使用されるエピハロヒドリン類の具体例
としては、エピクロルヒドリン、β−メチルエピクロル
ヒドリン、エピブロムヒドリン、β−メチルエピブロム
ヒドリン、エピヨードヒドリン、β−エチルエピクロル
ヒドリン等が挙げられるが、工業的に入手し易く安価な
エピクロルヒドリンが好ましい。このグリシジル化反応
自体は従来公知の方法に準じて行うことが出来る。
【0012】例えば上記のフェノール混合物とエピハロ
ヒドリン類の混合物に水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなどのアルカリ金属水酸化物の固体を一括添加または
徐々に添加しながら通常20〜120℃で0.5〜10
時間反応させる。この際アルカリ金属水酸化物はその水
溶液を使用してもよく、その場合は該アルカリ金属水酸
化物を連続的に添加すると共に反応混合物中から減圧
下、または常圧下、連続的に水及びエピハロヒドリン類
を留出せしめ、得られた留出液を分液し水は除去しエピ
ハロヒドリン類は反応混合物中に連続的に戻す方法でも
よい。
【0013】上記の方法においてエピハロヒドリン類の
使用量はフェノール混合物の水酸基1当量に対して通常
0.5〜10モル、好ましくは1.0〜6.0モルであ
る。アルカリ金属水酸化物の使用量はフェノール混合物
中の水酸基1当量に対し通常0.5〜1.5モル、好ま
しくは0.7〜1.2モルである。また、ジメチルスル
ホン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロト
ン性極性溶媒を添加することにより下記に定義する加水
分解性ハロゲン濃度の低い変性エポキシ樹脂が得られ、
この変性エポキシ樹脂は電子材料封止用の用途に適す
る。非プロトン性極性溶媒の使用量はエピハロヒドリン
類に対し通常5〜200重量%、好ましくは10〜10
0重量%である。上記の溶媒以外にもメタノール、エタ
ノール等のアルコール類、1,4−ジオキサン等の環状
エーテル類を添加することによっても反応が進み易くな
り、加水分解性ハロゲン濃度も非プロトン性極性溶媒を
使用した場合よりは高いが、これら溶媒を使用しないと
きよりは低くなる。またトルエン、キシレン等も使用す
ることができる。ここで加水分解性ハロゲン濃度は、例
えば変性エポキシ樹脂をジオキサンと1N−KOH/エ
タノール溶液に入れ、数十分間還流した後、硝酸銀溶液
で滴定することにより測定することができる。
【0014】またフェノール混合物と過剰のエピハロヒ
ドリン類の混合物にテトラメチルアンモニウムクロライ
ド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、トリメチル
ベンジルアンモニウムクロライドなどの第四級アンモニ
ウム塩を触媒として使用し、通常50〜150℃で1〜
10時間反応させ、得られるフェノール混合物のハロヒ
ドリンエーテルに水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
どのアルカリ金属水酸化物の固体または水溶液を加え、
20〜120℃で1〜10時間反応させてハロヒドリン
エーテルを閉環させて本発明の変性エポキシ樹脂を得る
こともできる。この場合の第四級アンモニウム塩の使用
量はフェノール混合物の水酸基1当量に対して通常0.
001〜0.2モル、好ましくは0.05〜0.1モル
である。アルカリ金属水酸化物の使用量は、フェノール
混合物の水酸基1当量に対し通常0.8〜1.5モル、
好ましくは0.9〜1.1モルである。
【0015】通常、これらの反応生成物は水洗後、また
は水洗無しに加熱減圧下過剰のエピハロヒドリン類や、
溶媒等を除去した後、トルエン、メチルイソブチルケト
ン、メチルエチルケトン等の溶媒に溶解し、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物の
水溶液を加えて再び反応を行うことにより加水分解性ハ
ロゲン濃度の低い本発明の変性エポキシ樹脂を得ること
が出来る。この場合アルカリ金属水酸化物の使用量はフ
ェノール混合物の水酸基1当量に対して通常0.01〜
0.2モル、好ましくは0.05〜0.1モルである。
反応温度は通常50〜120℃、反応時間は通常0.5
〜2時間である。反応終了後副生した塩をろ過、水洗な
どにより除去し、さらに加熱減圧下トルエン、メチルイ
ソブチルケトン、メチルエチルケトン等の溶媒を留去す
ることにより加水分解性ハロゲン濃度が低い本発明の変
性エポキシ樹脂を得ることができる。こうして得られた
本発明の変性エポキシ樹脂は、成分(a)と成分(b)
が −CH2 CZ(OH)CH2 − (式中、Zは水素原子または炭素数1〜4のアルキル基
を示す。)で表される基で結合している成分を微量に含
有する。このため(a)、(b)それぞれ単独のグリシ
ジル化物を混合したものに比べ、各エポキシ樹脂成分の
馴染みがよくなり、後述する本発明のエポキシ樹脂組成
物に配合した場合、他の成分との接着性が向上し、また
上記(4)項の条件を満たす場合、エポキシ樹脂組成物
の保存性(耐ブロッキング性)が向上する。本発明の変
性エポキシ樹脂の軟化点は好ましくは130℃以下70
℃以上である。軟化点が、70℃未満であると保存性が
悪く、130℃を越えるとニーダー等を用いてエポキシ
樹脂組成物を混練する際に作業性が低下したり、エポキ
シ樹脂組成物の混練ムラが生じたりする。
【0016】以下、本発明のエポキシ樹脂組成物につき
説明する。本発明のエポキシ樹脂組成物において本発明
の変性エポキシ樹脂は単独でまたは他のエポキシ樹脂と
併用して使用することが出来る。併用する場合、本発明
の変性エポキシ樹脂の全エポキシ樹脂中に占める割合は
30重量%以上が好ましく、特に40重量%以上が好ま
しい。
【0017】本発明の変性エポキシ樹脂と併用しうる他
のエポキシ樹脂の具体例としては、ビスフェノール類、
フェノール類(フェノール、アルキル置換フェノール、
ナフトール、アルキル置換ナフトール、ジヒドロキシベ
ンゼン、ジヒドロキシナフタレン等)と各種アルデヒド
との重縮合物、フェノール類と各種ジエン化合物との重
合物、フェノール類と芳香族ジメチロール類との重縮合
物、ビフェノール類、アルコール類等をグリシジル化し
たグリシジルエーテル系エポキシ樹脂、脂環式エポキシ
樹脂、グリシジルアミン系エポキシ樹脂、グリシジルエ
ステル系エポキシ樹脂等が挙げられるがこれらに限定さ
れるものではない。これらは単独で用いてもよく、2種
以上を用いてもよい。
【0018】本発明のエポキシ樹脂組成物は、その好ま
しい実施態様においては硬化剤を含有する。硬化剤とし
てはアミン系化合物、酸無水物系化合物、アミド系化合
物、フェノ−ル系化合物などが使用できる。用いうる硬
化剤の具体例としては、ジアミノジフェニルメタン、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジアミ
ノジフェニルスルホン、イソホロンジアミン、ジシアン
ジアミド、リノレン酸の2量体とエチレンジアミンとよ
り合成されるポリアミド樹脂、無水フタル酸、無水トリ
メリット酸、無水ピロメリット酸、無水マレイン酸、テ
トラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタ
ル酸、無水メチルナジック酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、ビスフェノール
類、フェノール類(フェノール、アルキル置換フェノー
ル、ナフトール、アルキル置換ナフトール、ジヒドロキ
シベンゼン、ジヒドロキシナフタレン等)と各種アルデ
ヒドとの重縮合物、フェノール類と各種ジエン化合物と
の重合物、フェノール類と芳香族ジメチロールとの重縮
合物、ビフェノール類及びこれらの変性物、イミダゾ−
ル、BF3 −アミン錯体、グアニジン誘導体などが挙げ
られる。硬化剤の使用量は、エポキシ樹脂のエポキシ基
1当量に対して0.5〜1.5当量が好ましく、0.6
〜1.2当量が特に好ましい。エポキシ基1当量に対し
て、0.5当量に満たない場合、あるいは1.5当量を
超える場合、いずれも硬化が不完全となり良好な硬化物
性が得られない恐れがある。
【0019】また上記硬化剤を用いる際に硬化促進剤を
併用しても差し支えない。用いうる硬化促進剤の具体例
としては2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾ
ール、2−エチル−4−メチルイミダゾール等のイミダ
ゾ−ル類、2−(ジメチルアミノメチル)フェノール、
1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−
7等の第3級アミン類、トリフェニルホスフィン等のホ
スフィン類、オクチル酸スズなどの金属化合物などが挙
げられる。硬化促進剤はエポキシ樹脂100重量部に対
して0.01〜15重量部が必要に応じ用いられる。
【0020】さらに、本発明のエポキシ樹脂組成物に
は、必要に応じて溶融シリカ、結晶シリカ、多孔質シリ
カ、アルミナ、ジルコン、珪酸カルシウム、炭酸カルシ
ウム、炭化珪素、窒化珪素、窒化ホウ素、ジルコニア、
窒化アルミニウム、フォルステライト、ステアタイト、
スピネル、ムライト、チタニア、タルク等の粉体、また
はこれらを球形状あるいは破砕状にした無機充填材やシ
ランカップリング剤、離型剤、顔料等種々の配合剤、各
種熱硬化性樹脂などを添加することができる。また、特
に半導体封止用のエポキシ樹脂組成物を得る場合、上記
の無機充填材のをエポキシ樹脂組成物中において、通常
80〜92重量%、好ましくは83〜90重量%、より
好ましくは85〜90重量%を占める割合で用いる。
【0021】本発明のエポキシ樹脂組成物は、上記各成
分を前記したような割合で均一に混合することにより得
られ、好ましい用途は半導体封止用である。本発明のエ
ポキシ樹脂組成物は従来知られている方法と同様の方法
で容易にその硬化物とすることができる。例えばエポキ
シ樹脂と硬化剤、並びに必要により硬化促進剤、無機充
填材、配合剤、及び各種熱硬化性樹脂とを必要に応じて
押出機、ニ−ダ、ロ−ル等を用いて均一になるまで充分
に混合して本発明のエポキシ樹脂組成物を得、そのエポ
キシ樹脂組成物を、溶融注型法あるいはトランスファ−
成型法やインジェクション成型法、圧縮成型法などによ
って成型し、必要により80〜200℃で加熱すること
により本発明の硬化物を得ることができる。
【0022】また本発明のエポキシ樹脂組成物をトルエ
ン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン等の溶剤に溶解させ、ガラス繊維、カ
−ボン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アル
ミナ繊維、紙などの基材に含浸させ加熱乾燥して得たプ
リプレグを熱プレス成型して本発明の硬化物を得ること
もできる。
【0023】その際溶剤は本発明のエポキシ樹脂組成物
と溶剤の合計重量に対し溶剤の占める割合が、通常10
〜70重量%、好ましくは15〜65重量%となる量使
用する。
【0024】
【実施例】以下本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。尚、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。また、エポキシ当量、溶融粘度、軟化点は以下の条
件で測定した。また、実施例において部は重量部を意味
する。 エポキシ当量 JIS K−7236に準じた方法で測定し、単位はg
/eqである。 溶融粘度 150℃におけるコーンプレート法における溶融粘度 測定機械:コーンプレート(ICI)高温粘度計(RESE
ARCH EQUIPMENT(LONDON)LTD. 製) コーンNo.:3(測定範囲0〜20ポイズ) 試料量:0.15±0.01g 軟化点 JIS K−7234に準じた方法で測定
【0025】実施例1 o−クレゾールノボラック(軟化点90℃)55部、ト
ランス−4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’
−テトラメチルスチルベン14部、エピクロルヒドリン
(ECH、以下同様)240部、ジメチルスルホキシド
(DMSO、以下同様)100部を反応容器に仕込、加
熱、撹拌、溶解後、温度を45℃に保持しながら、反応
系内を45Torrに保って、40%水酸化ナトリウム
水溶液54部を4時間かけて連続的に滴下した。この際
共沸により留出してくるECHと水を冷却、分液した
後、有機層であるECHだけを反応系内に戻しながら反
応を行った。水酸化ナトリウム水溶液滴下完了後、45
℃で2時間、70℃で30分反応を行った。ついで水洗
を繰り返し、副生塩とジメチルスルホキシドを除去した
後、油層から加熱減圧下において過剰のエピクロルヒド
リンを留去し、残留物に200部のメチルイソブチルケ
トンを添加し残留物を溶解させた。このメチルイソブチ
ルケトンの溶液を70℃に加熱し30%水酸化ナトリウ
ム水溶液4部を添加し、1時間反応させた後、反応液の
水洗を洗浄液が中性となるまで繰り返した。ついで油層
から加熱減圧下においてメチルイソブチルケトンを留去
することにより本発明の変性エポキシ樹脂(E1)93
部を得た。得られた変性エポキシ樹脂(E1)のエポキ
シ当量は198、軟化点は62℃、溶融粘度は1.6ポ
イズであった。
【0026】実施例2 実施例1においてo−クレゾールノボラックを58部
に、トランス−4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,
5,5’−テトラメチルスチルベンをトランス−4,
4’−ジヒドロキシ−スチルベン10部に変えた以外は
実施例1と同様の操作を行った。その結果、本発明の変
性エポキシ樹脂(E2)94部を得た。得られた変性エ
ポキシ樹脂(E2)のエポキシ当量は195、軟化点は
118℃、溶融粘度は2.0ポイズであった。
【0027】実施例3 実施例1においてo−クレゾールノボラックを48部
に、トランス−4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,
5,5’−テトラメチルスチルベンをトランス−4,
4’−ジヒドロキシ−3,3’−tertブチル−6,
6’−ジメチルスチルベン23部に変えた以外は実施例
1と同様の操作を行った。その結果、本発明の変性エポ
キシ樹脂(E3)97部を得た。得られた変性エポキシ
樹脂(E3)のエポキシ当量は212、軟化点は61
℃、溶融粘度は0.9ポイズであった。
【0028】実施例4 実施例1においてo−クレゾールノボラックを34部
に、トランス−4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,
5,5’−テトラメチルスチルベンを2,2−ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)アダマンタン37部に変
えた以外は実施例1と同様の操作を行った。その結果、
本発明の変性エポキシ樹脂(E4)91部を得た。得ら
れた変性エポキシ樹脂(E4)のエポキシ当量は21
0、軟化点は101℃、溶融粘度は1.5ポイズであっ
た。
【0029】実施例5 実施例1においてo−クレゾールノボラックを34部
に、トランス−4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,
5,5’−テトラメチルスチルベンを4,4’−[1,
4−フェニレンビス(メチレン)]ビス(4−ヒドロキ
シベンゼン)37部に変えた以外は実施例1と同様の操
作を行った。その結果、本発明の変性エポキシ樹脂(E
5)93部を得た。得られた変性エポキシ樹脂(E5)
のエポキシ当量は215、軟化点は98℃、溶融粘度は
1.3ポイズであった。
【0030】実施例6 実施例1においてo−クレゾールノボラックを58部
に、トランス−4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,
5,5’−テトラメチルスチルベンを下記式(2)
【0031】
【化3】
【0032】で表される化合物11部に変えた以外は実
施例1と同様の操作を行った。その結果、本発明の変性
エポキシ樹脂(E6)90部を得た。得られた変性エポ
キシ樹脂(E6)のエポキシ当量は202、軟化点は1
20℃、溶融粘度は2.5ポイズであった。
【0033】実施例7 実施例1においてo−クレゾールノボラックを58部
に、トランス−4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,
5,5’−テトラメチルスチルベンを4,4’−ジヒド
ロキシタ−フェニル11部に変えた以外は実施例1と同
様の操作を行った。その結果、本発明の変性エポキシ樹
脂(E7)87部を得た。得られた変性エポキシ樹脂
(E7)のエポキシ当量は200、軟化点は122℃、
溶融粘度は1.9ポイズであった。
【0034】実施例8〜14、 実施例の変性エポキシ樹脂(E1)〜(E7)を使用
し、これらエポキシ樹脂のエポキシ基1当量に対して硬
化剤(フェノールノボラック樹脂(日本化薬(株)製、
PN−80、150℃におけるICI粘度1.5ポイ
ズ、軟化点86℃、水酸基当量106g/eq)を1水
酸基当量配合し、更に硬化促進剤(トリフェニルフォス
フィン)をエポキシ樹脂100部当り1部配合し、トラ
ンスファー成型により樹脂成型体を調製し、160℃で
2時間、更に180℃で8時間で硬化させた。
【0035】このようにして得られた硬化物の物性を測
定した結果を表1に示す。尚、物性値の測定は以下の条
件にて行った。 ・ガラス転移温度(TMA):真空理工(株)製 TM−7000 昇温度速度 2℃/min. ・銅箔剥離強度:JIS C−6481(引き剥し強さ)に記載に準拠して測定 した。 ・アイゾット衝撃試験:JIS K7710に準拠して測定した。
【0036】
【表1】 表1 8 9 10 11 12 13 14 エポキシ樹脂 E1 E2 E3 E4 E5 E6 E7 ガラス転移温度(℃) 147 149 146 151 141 149 150 銅箔剥離強度(Kg/cm) 2.5 2.3 2.6 2.6 2.8 2.6 2.2 アイゾット衝撃試験値(Kg/mm2) 14 13 13 12 18 13 15
【0037】
【発明の効果】本発明の変性エポキシ樹脂は、溶融粘度
が低く、また、原料としてその炭素原子がsp2軌道を
形成するもののみで構成されたビスフェノール類を用い
ることにより、軟化点を高くすることが出来、作業性及
び保存性(耐ブロッキング性)を向上させることが出来
る。従って、本発明の変性エポキシ樹脂は、電気電子部
品用絶縁材料(高信頼性半導体封止材料など)及び積層
板(プリント配線板など)やCFRPを始めとする各種
複合材料、接着剤、塗料等に使用する場合に極めて有用
である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)式(1) 【化1】 (式(1)中、Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲ
    ン原子又は炭素数1〜8の炭化水素基を表す。Xは炭素
    数1〜14の炭化水素基、炭素数1〜14のハロゲン化
    炭化水素基、−N=CY−、−CY=N−Z−N=CY
    −又は−N=CY−Z−CY=N−(前記Yは独立して
    水素原子又は炭素数1〜6の炭化水素基を示す。Zは直
    接結合、炭素数1〜24の炭化水素基、炭素数1〜24
    のハロゲン化炭化水素基、炭素数1〜24のアルコキシ
    基置換芳香族炭化水素基、−C6 (R)4 −S−C
    6 (R)4 −、−C6 (R)4 −SO−C6 (R)4 −
    又は−C6 (R)4 −SO2 −C6 (R)4 −(前記R
    は前出と同じ意味を表す。)を表す。)で表される融点
    が200℃以上のビスフェノール類化合物と (b)(a)以外の多価フェノール化合物の混合物をグ
    リシジル化して得られる変性エポキシ樹脂。
  2. 【請求項2】(a)と(b)の重量混合比(a)/
    (b)が、0.05以上、20以下である請求項1記載
    の変性エポキシ樹脂。
  3. 【請求項3】(a)と(b)の重量混合比(a)/
    (b)が、0.05以上、1以下である請求項1記載の
    変性エポキシ樹脂。
  4. 【請求項4】全ての炭素原子がsp2混成軌道を形成し
    ている(1)の化合物を用いて得られた請求項1、2及
    び3のいずれか1項に記載の変性エポキシ樹脂。
  5. 【請求項5】軟化点が70℃以上、130℃以下である
    請求項1、2、3及び4のいずれか1項に記載の変性エ
    ポキシ樹脂。
  6. 【請求項6】溶融粘度が2.0以下である請求項1、
    2、3、4及び5のいずれか1項に記載の変性エポキシ
    樹脂。
  7. 【請求項7】成分(b)がアルキルフェノールノボラッ
    クである請求項1、2、3、4、5及び6のいずれか1
    項に記載の変性エポキシ樹脂。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか1項に記載の変性
    エポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂組成物。
  9. 【請求項9】半導体封止用に調製された請求項8記載の
    エポキシ樹脂組成物。
  10. 【請求項10】請求項8または9記載のエポキシ樹脂組
    成物を硬化してなる硬化物。
JP36486097A 1997-12-22 1997-12-22 変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物 Pending JPH11181049A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307063A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Idemitsu Kosan Co Ltd エポキシ樹脂組成物及びそれを用いた光学電子部材
KR100647891B1 (ko) * 1999-12-30 2006-11-17 주식회사 케이씨씨 에폭시수지 분체도료용 다관능성 페놀 경화제의 제조방법
JP2010132766A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Nippon Steel Chem Co Ltd エポキシ樹脂組成物および成形物

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