JPH11140196A - ポリベンゾイミダゾール樹脂の成形法 - Google Patents

ポリベンゾイミダゾール樹脂の成形法

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JPH11140196A
JPH11140196A JP9302006A JP30200697A JPH11140196A JP H11140196 A JPH11140196 A JP H11140196A JP 9302006 A JP9302006 A JP 9302006A JP 30200697 A JP30200697 A JP 30200697A JP H11140196 A JPH11140196 A JP H11140196A
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JP
Japan
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resin
molding
pbi
astm
intrinsic viscosity
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JP9302006A
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Hisami Nishioka
岡 寿 己 西
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Clariant Japan KK
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Clariant Japan KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形法または押し出し成形法によっては
十分な性能の成形品が得られないとされていた、固有粘
度が0.6以下のPBI樹脂から、良好な性能を有する
PBI樹脂成形品を製造する成形法の提供。 【解決手段】 0.6以下の固有粘度を有するPBI樹
脂を含んでなる樹脂混合物を射出成形または押し出し成
形した後、この樹脂を290〜500℃の温度におい
て、5〜500時間、後焼成処理を行う。この後焼成処
理によって、従来、圧縮成形により固有粘度0.6を超
えるPBI樹脂からしか得られないとされていた優れた
性能のPBI樹脂成形品を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、ポリベンゾイミダゾール(PBI)樹脂の成
形法に関する。
【0002】背景技術 PBI樹脂は、高い熱安定性と酸化と加水分解に対しす
ぐれた耐性を示す重合体である。このような優れた性質
から、種々の用途、とりわけ従来の樹脂では使用が困難
とされていた用途、さらにはカーボン、C/Cコンポジ
ット、セラミックス、金属などに替わる材料としても利
用がされ、また利用が期待されている。
【0003】PBI樹脂の成形は一般に圧縮成形、また
は射出成形もしくは押し出し成形などの溶融成形によっ
て行われてきた。ここで、従来は、固有粘度が0.6を
超えるPBI樹脂は融点が得られないため、射出成形
法、押し出し成形などの溶融成形は困難とされてきた。
よって、このようなPBI樹脂の成形品は、圧縮成形法
により調製されてきた(例えば、特開平1−99818
号(対応米国特許第4,814,530号))。しかし
ながら、圧縮成形には、射出成形などの溶融成形と比較
して、自動化が難しいこと、金型のメンテナンスなどの
後処理に手間がかかるなど、不利な点が存在する。
【0004】一方、固有粘度が0.6以下のPBI樹脂
から、射出成形などの溶融成形により成形品を得ること
は可能である。しかし、固有粘度が0.6以下のPBI
樹脂から射出成形などの溶融成形により得られた成形品
は、固有粘度が0.6を超えるPBI樹脂から圧縮成形
によって得られた成形品と比較して、十分な性能が得ら
れ難いことが指摘されていた。より具体的には、固有粘
度が0.6以下のPBI樹脂を用いて射出成形により得
られた成形品は、固有粘度が0.6を超えるPBI樹脂
の物性と比較して、耐熱性、引張り強度、曲げ強度、ロ
ックウェル硬度、耐摩耗性などに劣ることが指摘されて
いた。
【0005】
【発明の概要】本発明者らは、今般、特定条件下の後焼
成処理により、従来十分な性能が得られないとされてい
た固有粘度が0.6以下のPBI樹脂から射出成形法ま
たは押し出し成形法によっても、良好な性能を有するP
BI樹脂成形品とすることが出来るとの知見を得た。本
発明はかかる知見に基づくものである。従って、本発明
は良好な性能を有するPBI樹脂成形品を得ることがで
きるPBI樹脂の成形法の提供をその目的としている。
そして、本発明によるPBI樹脂の成形法は、0.6以
下の固有粘度を有するPBI樹脂を含んでなる樹脂混合
物を溶融成形した後、該樹脂を下記の(a)〜(c)の
全てを満たすまで加熱焼成する工程を含んでなる、方法
である: (a)ASTM D638に従った引っ張り強度として
少なくとも1500kg/cm2 以上を有する。 (b)ASTM D790に従った曲げ強度として少な
くとも2000kg/cm2以上を有する。 (c)ASTM D648に従った加重18.5kg/
cm2時の荷重タワミ温度として360℃以上を有す
る。
【0006】
【発明の具体的説明】PBI樹脂 本発明による方法が適用されるPBI樹脂は、その固有
粘度が0.6以下、好ましくは0.05以上0.6以
下、より好ましくは0.1以上0.3以下のものであ
る。また、本発明の好ましい態様によれば、0.6以下
の固有粘度を有するPBI樹脂は、そのガラス転移点が
150℃以上であるものが好ましい。
【0007】また、本明細書においてPBI樹脂とは、
例えば芳香族テトラアミンと芳香族または複素環状ジカ
ルボン酸のジフエニルエステルまたは無水物を1または
2段階操作で重合させて製造できる。
【0008】その具体例としては、例えば H.VogalとC.
S.MarvetのJournal of PolymerScience.Vol.L,511-53
9(1961)および米国再発行特許第26,065号、米国
特許第3,174,947号、第3,509,108
号、第3,551,389号、第3,433,772
号、および第3,655,632号に記載の樹脂が挙げ
られる。
【0009】本発明による方法が適用されるPBI樹脂
は、上記文献記載の方法によって製造することができ
る。
【0010】例えば、米国特許第3,551,389号
は、芳香族ポリベンゾイミダゾールの2段階製造法を開
示している。その第1段で単体量を170℃以上の温度
で溶融重合させて、フォーム状プレポリマーを生成す
る。第2段でこのプレポリマーを冷却粉砕し、重合域中
で再加熱してポリベンゾイミダゾール重合体製品を得て
いる。
【0011】溶融重合法における場合、遊離ジカルボン
酸またはそのメチルエステルからのポリベンゾイミダゾ
ールの製造が、フエニルエステルまたは無水物からの方
法よりもすぐれていることも知られている。単量体とし
てジカルボン酸化合物を用い製造されたポリベンゾイミ
ダゾールは次式:
【化1】 で表される繰り返し単位を有する。上記式中、Rは窒素
原子が芳香族核の隣接炭素原子、即ちオルト炭素原子上
1対をなすベンゾイミダゾール環を形成している4価芳
香族であり、かつR′は芳香族環、アルキレン基(好ま
しくは炭素原子4〜8を有する)および複素環(例え
ば、ピリジン、ピラジン、フラン、キノリン、チオフエ
ンおよびピラン)より成る群からえらばれたものであ
る。ジカルボキシル単量体成分中のジカルボン酸部分が
同一であるか異なるかによって、R′は重合体鎖中の繰
り返し単位中で同一でも異なっていてもよい。更に重合
反応に一または二以上のテトラアミン単量体が利用され
るかどうかにより、重合体鎖中のRも同一でもランダム
に異なっていてもよい。
【0012】次の一般式は下記繰り返し単位を有するポ
リベンゾイミダゾール生成の際生ずる縮合反応を示して
いる:
【化2】 上記式中、RとR′は上に定義したとおりである。この
ポリベンゾイミダゾールは(1)各アミン置換基が互い
にオルト位置にあるアミン置換基二群をもつ少なくとも
一芳香族テトラアミンおよび(2)前記式に示しかつ後
に詳述する様なジカルボキシル成分の混合物の反応によ
り製造される。使用できる芳香族テトラアミンは例えば
次式で示される様なものである:
【化3】 上記式中、Xは−O−、−S−、−SO2−、−C−ま
たは−CH2−、−(CH22−または−C(CH32
の様な低級アルキレン基をあらわす。芳香族テトラアミ
ンの例には1,2,4,5−テトラアミノベンゼン、
1,2,5,6−テトラアミノナフタレン、2,3,
6,7−テトラアミノナフタレン、3,3′,4,4′
−テトラアミノジフエニルメタン、3,3′,4,4′
−テトラアミノジフエニルエタン、3,3′,4,4′
−テトラアミノジフエニル−−2,2−プロパン、3,
3′,4,4′−テトラアミノジフエニルチオエーテ
ル、および3,3′,4,4′−テトラアミノジフエニ
ルスルフオンがある。好ましい芳香族テトラアミンは、
3,3′,4,4′‐テトラアミノジフエニルである。
【0013】ジカルボキシル成分をなす化合物は式:
【化4】 (式中、Yは水素、アリールまたはアルキルでありうる
が、水素またはフエニルはYの95%を超えないのが好
ましい)で示される。したがってジカルボキシル成分
は、遊離酸と少なくとも一のジエステルおよび(また
は)モノエステル;ジエステルおよび(または)モノエ
ステルの混合物;または単一ジアルキルエステル、モノ
エステルまたは混合アリール‐アルキルまたはアルキル
/アルキルエステルとの混合物よりなるが、遊離酸また
はジフエニルエステルのみからなることもできる。Yが
アルキルであるならば炭素原子1〜5をもつものが好ま
しく、メチルが最も好ましい。Yがアリールであるなら
ば、それは前記したとおりRまたはR′でもよいが、芳
香族基の一をのぞく全原子価が全て水素で満たされ、炭
素原子1〜5をもつアルキルまたはアルコキシの様な不
活性な一価の基で置換されているか、または非置換のい
かなる一価芳香族基であってもよい。このアリール基の
例には、フエニル、ナフチル、可能な3つのフエニルフ
エニル基、および可能な3つのトリル基がある。好まし
いアリール基は通常フエニル基である。
【0014】ポリベンゾイミダゾール製造に使用する前
記した通りのジカルボキシル成分の1部として、遊離ま
たはエステル化形に適するジカルボン酸には芳香族ジカ
ルボン酸、脂肪族ジカルボン酸(炭素原子4〜8をもつ
ものが好ましい)、およびカルボキシル基がピリジン、
ピラジン、フラン、キノリン、チオフエンおよびピラン
の様な環化合物中の炭素原子上の置換基である様な複素
環状ジカルボン酸がある。
【0015】前記遊離またはエステル化形で使用できる
ジカルボン酸は次の様な芳香族ジカルボン酸である。
【化5】 上式中、Xは前に定義したとおりである。好ましいジカ
ルボン酸は以下の通りである:イソフタル酸、テレフタ
ル酸、4,4′−ジフエニルジカルボン酸、1,4−ナ
フタレン−ジカルボン酸、ジフエン酸(2,2′−ジフ
エニルジカルボン酸)、フエニルインダンジカルボン
酸、1,6−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、4,4′−ジフエニルエーテルジカ
ルボン酸、4,4′−ジフエニルスルフォンジカルボン
酸、4,4′−ジフエニルチオエーテルジカルボン酸
等。イソフタル酸は場合によって最も好ましい遊離形ま
たはエステル化形のジカルボン酸である。
【0016】ジカルボキシル成分は次の組合せのいづれ
かでよい:(1)少なくとも一の遊離カルボン酸と少な
くとも一のジカルボン酸ジフエニルエステル;(2)少
なくとも一の遊離ジカルボン酸と少なくとも一のジカル
ボン酸ジアルキルエステル;(3)ジカルボン酸の少な
くとも一のジフエニルエステルと少なくとも一のジカル
ボン酸ジアルキルエステルおよび(4)少なくとも一の
ジカルボン酸ジアルキルエステル。各組合せの化合物の
ジカルボン酸部分は同一でも異なっていてもよく、組合
せ(2)、(3)および(4)のアルキルエステル中の
アルキル基は炭素原子1〜5をもつものであり、メチル
が最も好ましい。
【0017】ジカルボキシル成分は芳香族テトラアミン
1モル当り全ジカルボキシル成分約1モルの比で使用で
きる。しかし特定の重合系での反応体の最適比率は当業
者によって容易に決定しうる。
【0018】本発明による方法が好ましく適用されるP
BI樹脂としては次のものが挙げられる:ポリ−2,
2′−(m−フエニレン)−5,5′−ジベンゾイミダ
ゾール:ポリ−2,2′−(ジフエニレン−2″,
2''' )−5,5′−ジベンゾイミダゾール:ポリ−
2,2′−(ジフエニレン−4″,4''' )−5,5′
−ジベンゾイミダゾール:ポリ−2,2′−(1″,
1″,3″−トリメチルインダニレン)−3″,5″−
p−フエニレン−5,5′−ジベンゾイミダゾール:
2,2′−(m−フエニレン)−5,5′−ジベンゾイ
ミダゾール/2,2′−(1″,1″,3″−トリメチ
ルインダニレン)−5″,3″−(p−フエニレン)−
5,5′−ジベンゾイミダゾール共重合体;2,2′−
(m−フエニレン)−5,5′−ジベンゾイミダゾール
/2,2′−ジフエニレン−2″,2″−5,5′−ジ
ベンゾイミダゾール共重合体;ポリ−2,2′−(フリ
レン−2″,5″)−5,5′−ジベンゾイミダゾー
ル;ポリ−2,2′−(ナフタレン−1″,6″)−
5,5′−ジベンゾイミダゾール;ポリ−2,2′−
(ナフタレン−2″,6″)−5,5′−ジベンゾイミ
ダゾール;ポリ−2,2′−アミレン−5,5′−ジベ
ンゾイミダゾール;ポリ−2,2′−オクタメチレン−
5,5′−ジベンゾイミダゾール;ポリ−2,2′−
(m−フエニレン)−ジイミダゾベンゼン;ポリ−2,
2′−シクロヘキセニル−5,5′−ジベンゾイミダゾ
ール;ポリ−2,2′−(m−フエニレン)−5,5′
−ジ(ベンゾイミダゾール)エーテル;ポリ−2,2′
−(m−フエニレン)−5,5′−ジ(ベンゾイミダゾ
ール)サルフアイド;ポリ−2,2′−(m−フエニレ
ン)−5,5′−ジ(ベンゾイミダゾール)スルフオ
ン;ポリ−2,2′−(m−フエニレン)−5,5′−
ジ(ベンゾイミダゾール)メタンポリ−2,2″−(m
−フエニレン)−5,5″−ジ(ベンゾイミダゾール)
プロパン−2,2;およびポリエチレン−1,2,2,
2″−(m−フエニレン)−5,5″−ジ(ベンゾイミ
ダゾール)エチレン−1,2。但しエチレン基の2重結
合は最終重合体中において保存される。
【0019】ポリ−1,2′−(m−フエニレン)−
5,5′−ジベンゾイミダゾールは好ましい重合体であ
り、3,3′,4,4′−テトラアミノジフエニルおよ
びイソフタル酸とジフエニルイソフタレートまたはジメ
チルイソフタレートの様なジアルキルイソフタレートと
の混合物;ジフエニルイソフタレートとジメチルイソフ
タレートの様なジアルキルイソフタレートとの混合物;
または単独ジカルボキシル成分としてジメチルイソフタ
レートの様な少なくとも一のジアルキルイソフタレート
との反応によって製造できる。
【0020】なお、本発明において、固有粘度の制御は
常法に従い実施されてよい。
【0021】溶融成形 本発明において、PBI樹脂を含む樹脂混合物はまず溶
融成形される。ここで、樹脂混合物とは、PBI樹脂に
加え後記する他の成分を含んだ混合物を意味する。ま
た、本発明において「溶融成形」とは、PBI樹脂を加
熱して流動性を有する状態とし、この流動性ある状態の
樹脂を成形する成形法を広く意味する。本発明において
好ましい溶融成形とは、射出成形、押し出し成形が挙げ
られる。
【0022】本発明においてこの溶融成形として、溶融
成形、より具体的には射出成形、押し出し成形として従
来公知の、またはこれから溶融成形として知られうる方
法を基本的にそのまま適用することが出来る。また、射
出成形または押し出し成形を実施するための装置も公知
であり、それをそのまま利用することができる。
【0023】本発明の好ましい態様によれば、例えば射
出成形法の場合、次のような手順で実施されるのが好ま
しい。なお、押し出し成形についても下記の射出成形に
準じて実施できる。まず、PBI樹脂を用意する。この
PBI樹脂の形状は、粉状、ペレット状、好ましくは2
〜3mmのペレット状であるのが好ましい。成形に先立
ち樹脂を乾燥されるのが望ましい。乾燥後、成形を実施
する。成形の温度は適宜決定されてよいが、290℃〜
500℃程度が好ましい。高い射出温度は製品の熱特性
の劣化を招く危険を伴うため、例えば468℃以上の成
形温度は成形サイクルがとくに短い場合または不活性ガ
ス存在下の場合に採用されるのが望ましい。型温度もま
た適宜決定されてよいが、例えば200−250℃程度
が好ましく、より好ましくは210−230℃程度であ
る。さらに、精密な成形または長い流れを必要とする肉
厚の薄い部品の成形には、より高い型温度230−25
0℃程度が好ましい。射出圧力についても適宜決定され
てよいが、例えば射出圧力700−2000kg/cm2
度が好ましく、また保圧は560−1000kg/cm2
度が好ましい。良好な成形品を実現させるためにはでき
るだけ小さい射出圧力が好ましい。また、本発明の好ま
しい態様によれば、射出は、不活性ガス、例えば窒素、
アルゴン、雰囲気中で行われるのが好ましい。
【0024】焼成処理 本発明による成形法においては、溶融成形によって得ら
れた成形PBI樹脂を、特定条件下の後焼成処理に付
す。より具体的には、この焼成処理は、(a)ASTM
D638に従った引っ張り強度として少なくとも15
00kg/cm2 以上、より好ましくは2000kg/cm2
上、(b)ASTM D790に従った曲げ強度として
少なくとも2000kg/cm2 以上、より好ましくは40
00kg/cm2 以上、そして(c)ASTM D648に
従った加重18.5kg/cm2時の荷重タワミ温度と
して360℃以上、より好ましくは450℃以上、の上
記(a)〜(c)の全てを満たすまで実施される。より
具体的は、この焼成処理は、好ましくは290〜500
℃の温度範囲、より好ましくは400〜500℃の温度
範囲で、5〜500時間、より好ましくは48〜240
時間行われる。また、この焼成処理は窒素雰囲気中で行
われることが好ましい。
【0025】上記の通り、本発明によれば、従来十分な
性能が得られないとされていた固有粘度が0.6以下の
PBI樹脂から射出成形法または押し出し成形法によっ
ても、良好な性能を有するPBI樹脂成形品を得ること
が可能となった。よって、本発明の別の態様によれば、
上記の成形法によって得ることができる、下記の(a)
〜(c)の全てを満たすPBI樹脂成形品が提供され
る。 (a)ASTM D638に従った引っ張り強度として
少なくとも1500kg/cm2 以上、より好ましくは20
00kg/cm2 以上、を有する。 (b)ASTM D790に従った曲げ強度として少な
くとも2000kg/cm2 以上、より好ましくは4000
kg/cm2 以上、を有する。 (c)ASTM D648に従った加重18.5kg/
cm2時の荷重タワミ温度として360℃以上、より好
ましくは450℃以上、有する。
【0026】成型品 本発明による方法によって得られたPBI樹脂成形品
は、良好な耐熱性、引張り強度、曲げ強度、ロックウェ
ル硬度、耐摩耗性などの性能を有する。従って、本発明
による方法によって得られたPBI樹脂成形品は、次の
ような用途に利用可能である。すなわち、工業用途にお
けるガスケット、シール、Oリング、ベアリング、ネ
ジ、ヒートロール、耐熱搬送用部品、各種絶縁体、半導
体製造機器部品、電気製品、自動車部品、軸受、ギアな
どが挙げられる。その形状は、その用途に応じて適宜選
択されてよく、形状の選択の幅が広い射出成形、押し出
し成形を利用する本発明にあっては、広範な形状の成形
品を製造することが可能であるとの利点を有する。
【0027】その他の成分 また、本発明による方法において、PBI樹脂は他の耐
熱性樹脂を含んでなることが出来る。そのような樹脂の
具体例としては、ポリイミド(PI)樹脂、ポリアミド
イミド(PAI)樹脂、ポリエーテルイミド(PEI)
樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂等が
挙げられる。これら樹脂は、溶融成形の前にPBI樹脂
と混合され、その後成形され、後焼成処理に付されてよ
い。本発明の好ましい態様によれば、これら他の樹脂成
分は、PBI樹脂100重量部に対して40重量部以下
とされるのが好ましい。
【0028】また、本発明の好ましい態様によれば、P
BI樹脂は、その曲げ強度、引張り強度、耐摩耗性を向
上させるために、補強繊維、例えば炭素繊維、PBIま
たはPBO繊維を含んでなることが出来る。とりわけ、
PBIまたはポリベンゾオキサゾール(PBO)繊維は
炭素繊維に比べPBI樹脂との濡れ性に優れることから
望ましい補強繊維である。本発明の好ましい態様によれ
ば、この補強繊維は、太さ0.5〜5dn程度のものが
好ましく、より好ましくは1.0〜2.5dnであり、
またその長さは1〜10mm程度が好ましく、より好ま
しくは3〜8mmである。また、その添加量はその強度
向上が図れる範囲で適宜決定されてよいが、例えばPB
I樹脂100重量部に対して80重量部以下程度が好ま
しく、より好ましくは10〜50重量部である。
【0029】
【実施例】本発明を以下の実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0030】組成物の調製 常法に従いPBI樹脂を調製した。すなわち、まず、プ
レポリマーを調製し、その固有粘度を測定したところ
0.15であった。さらに、このプレポリマーを粉砕
し、表面積を大きくした後、再度重合させた。会合率が
上がった結果、固有粘度0.7のPBI樹脂が得られ
た。このようにして得られたPBI樹脂を含む、下記の
表に記載の組成を有する組成物を常法に従い調製した。
すなわち、固有粘度0.15を有するPBI樹脂および
他の成分を混練造粒装置(LABOTEX30、日本製
鋼所社製)に投入して混練、ペレット化し、組成物を得
た。また、固有粘度0.7を有するPBI樹脂について
は、ヘンシェルミキサーを用いて、下記の表に記載の他
の成分との組成物を調製した。
【0031】なお、下記の表中、略語の意味および利用
した樹脂等は下記の通りである。 ・IV=0.15PBI:上記の固有粘度0.15を有
するPBI樹脂 ・IV=0.7PBI:上記の固有粘度0.7を有する
PBI樹脂 ・TPI:熱可塑ポリイミド、帝人社アモコエンジニア
リングプラスック製AURUM450 ・PAI:ポリアミドイミド、三井東圧化学社製TOR
LON4203L ・炭素繊維:東邦レーヨン社製チョップドファイバーH
TA−C6−X405
【0032】射出成形成型品の調製 上で得られた組成物から、射出成形機(J55HF、日
本製鋼所社製)を用いて長さ7cmのダンベルを調製し
た。成形条件は、樹脂温度450℃、射出圧力1500
kg/cm2、保圧800kg/cm2、型温度230℃
とした。
【0033】次に、得られたダンベル成形品を焼成炉内
に400℃の温度下で24時間放置し、実施例1〜9の
成形品を得た。
【0034】また、射出成形後、上記の焼成処理を行わ
ない成形品を比較例1〜13とした。なお、比較例10
〜13については、射出成形を行おうとしたが射出を行
うことができず、成形品を得ることができなかった。
【表1】
【0035】成型品の性能評価 得られた成形品の性能を次の項目について評価した。 (1)引張り強度 ASTM D638に従って実験を行い、次の基準で評
価した。 評価A;2000kg/cm2以上 評価B;1500以上2000kg/cm2 未満 評価C;1000以上1500kg/cm2 未満 評価D;1000kg/cm2 未満
【0036】(2)曲げ強度 ASTM D790に従って実験を行い、次の基準で評
価した。 評価A;4000kg/cm2 以上 評価B;2000以上4000kg/cm2 未満 評価C;1000以上2000kg/cm2 未満 評価D;1000kg/cm2 未満
【0037】(3)荷重タワミ温度 ASTM D648に従い、加重を18.5kg/cm
2として実験を行い、 次の基準で評価した。 評価A;450℃以上 評価B;360以上450℃未満 評価C;300以上360℃未満 評価D;300℃未満
【0038】(4)射出可否 組成物の射出が可能であったかどうかを次の基準で評価
した。 評価A;長時間の連続した射出が問題なく実施できた 評価B;長時間の連続した射出において、射出速度の低
下が見られた 評価C;射出機内部で焼き付き分解が発生し、射出が出
来なかった
【0039】(5)寸法安定性 得られた成形品の寸法安定性を次の基準で評価した。 評価A;ヒケの発生がない 評価B;若干のヒケが発生するが、実用上の問題はない 評価C;実用上問題となるヒケが発生する
【0040】以上の評価結果は次の表に記載の通りであ
った。
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08G 73/18 C08G 73/18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリベンゾイミダゾール(PBI)樹脂の
    成形法であって、 0.6以下の固有粘度を有するPBI樹脂を含んでなる
    樹脂混合物を溶融成形した後、該樹脂を下記の(a)〜
    (c)の全てを満たすまで加熱焼成する工程を含んでな
    る、方法: (a)ASTM D638に従った引っ張り強度として
    少なくとも1500kg/cm2 以上を有する。 (b)ASTM D790に従った曲げ強度として少な
    くとも2000kg/cm2以上を有する。 (c)ASTM D648に従った加重18.5kg/
    cm2時の荷重タワミ温度として360℃以上を有す
    る。
  2. 【請求項2】前記加熱焼成が、290〜500℃の温度
    において行われる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記加熱焼成が、5〜500時間にわたり
    行われる、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記PBI樹脂の固有粘度が0.05以上
    0.6以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】前記0.6以下の固有粘度を有するPBI
    樹脂のガラス転移点が150℃以上である、請求項1〜
    4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記溶融成形が射出成形または押し出し成
    形である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記樹脂混合物が、PBI樹脂100重量
    部に対して40重量部以下の耐熱性樹脂を含んでなるも
    のである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】前記樹脂混合物が、PBI樹脂100重量
    部に対して80重量部以下の補強繊維を含んでなるもの
    である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記補強繊維が、炭素繊維、PBI繊維、
    およびポリベンズオキサゾール繊維からなる群から選択
    されるものである、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれか一項に記載の成
    形法によって得ることができる、下記の(a)〜(c)
    の全てを満たす、PBI樹脂成形品。 (a)ASTM D638に従った引っ張り強度として
    少なくとも1500kg/cm2 以上を有する。 (b)ASTM D790に従った曲げ強度として少な
    くとも2000kg/cm2以上を有する。 (c)ASTM D648に従った加重18.5kg/
    cm2時の荷重タワミ温度として360℃以上を有す
    る。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100341118C (zh) * 2001-08-03 2007-10-03 Az电子材料(日本)株式会社 化学机械抛光装置用晶片定位环

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