JPH11148004A - ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂組成物

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JPH11148004A
JPH11148004A JP31563297A JP31563297A JPH11148004A JP H11148004 A JPH11148004 A JP H11148004A JP 31563297 A JP31563297 A JP 31563297A JP 31563297 A JP31563297 A JP 31563297A JP H11148004 A JPH11148004 A JP H11148004A
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JP
Japan
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resin
acid
polyphenylene ether
polyolefin
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JP31563297A
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English (en)
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Minoru Yamamoto
実 山本
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形を行った際、成形品表面に剥離のな
い成形体を容易に得ることができ、広い範囲の成形体に
応用できる樹脂組成物の提供。 【解決手段】 (a)ポリフェニレンエーテル系樹脂5
〜94重量%、(b)ポリオレフィン系樹脂5〜94重
量%、(c)ポリエステル樹脂1〜50重量%を配合し
てなるポリオレフィン系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂とポリオレフィン系樹脂を主成分として含
むポリオレフィン系樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にポリフェニレンエーテル系樹脂
は、耐熱性、耐熱水性、寸法安定性及び機械的、電気的
性質などの優れた性質をもつ樹脂であるが、成形性、耐
薬品性、耐衝撃性等に改良すべき点を有している。ポリ
フェニレンエーテル系樹脂の優れた諸特性を保ったまま
溶融粘度を低下させて成形加工性を改善するものとし
て、ポリフェニレンエーテル系樹脂とポリスチレン系樹
脂との組成物が知られているが、耐薬品性は改良点とし
て残る。
【0003】一方、ポリオレフィン系樹脂、特に結晶性
のポリオレフィン系樹脂は、電気特性、成形加工性、耐
薬品性等の諸特性に優れていることに加えて、低比重で
かつ安価であることから、各種成形品やフィルム・シー
トとして従来から広く利用されている。しかし、耐熱
性、剛性、耐衝撃性、塗装性、接着性等が改良点として
挙げられる。
【0004】ポリフェニレンエーテル系樹脂とポリオレ
フィン系樹脂とのブレンドによって、ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂の優れた耐熱性の特徴を備え、しかも、ポ
リオレフィン系樹脂の優れた耐薬品性、成形加工性を備
えた材料を作り出すための種々の試みが行われている。
例えば、特公昭42−7069号公報、特開平2−11
5248号公報等には、ポリフェニレンエーテル系樹脂
とポリオレフィン系樹脂からなる樹脂組成物が提案され
ている。一般にポリオレフィン系樹脂は、ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂に対する親和性が低いため、これらの
樹脂組成物では、射出成形で得られる成形品は相分離
し、外観の著しく悪いものしか得られず、相容化した不
具合のない樹脂組成物を得ることが難しい。
【0005】ポリフェニレンエーテル系樹脂とポリオレ
フィン系樹脂の組成物における相容化改良に関する具体
的提案として、特開昭60−120748号公報には酸
変性ポリオレフィン樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂
を含有する樹脂組成物が、特開昭63−128056号
公報には変性ポリオレフィン樹脂、変性ポリフェニレン
エーテル樹脂及び結合剤からなる樹脂組成物が、特開平
2−115263号公報には変性ポリオレフィン樹脂、
変性ポリフェニレンエーテル樹脂及びポリアミドからな
る樹脂組成物が、特開平2−173137号公報にはア
ミノ基含有変性ポリオレフィン樹脂、極性基含有変性ポ
リフェニレンエーテル樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポ
リフェニレンエーテル系樹脂等を配合してなる樹脂組成
物が提案されている。
【0006】しかし、これら提案の樹脂組成物は、相容
性、耐溶剤性、成形加工性等が必ずしも十分でなく、用
途によっては該組成物を使用するのが困難な場合が多
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリフェニ
レンエーテル系樹脂とポリオレフィン系樹脂とが良好に
相容化された熱可塑性樹脂組成物であり、射出成形を行
った際、成形品表面に剥離のない成形体を容易に得るこ
とができる優れた熱可塑性樹脂組成物を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討を
行った結果、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂にポリエステル樹脂を配合することにより
上記問題点が解決されることを見出し、本発明をなすに
至った。すなわち、本発明は下記の通りである。
【0009】1)(a)ポリフェニレンエーテル系樹脂
5〜94重量%、(b)ポリオレフィン系樹脂5〜94
重量%、(c)ポリエステル樹脂1〜50重量%を配合
してなるポリオレフィン系樹脂組成物。 2)(a)ポリフェニレンエーテル系樹脂が、α、β−
不飽和カルボン酸で変性されたポリフェニレンエーテル
系樹脂である上記1記載のポリオレフィン系樹脂組成
物。
【0010】3)(a)ポリフェニレンエーテル系樹脂
が、酸無水物で変性されたポリフェニレンエーテル系樹
脂にさらにアミノカルボン酸を添加してなるカルボキシ
ル基含有ポリフェニレンエーテル系樹脂である、上記1
または2記載のポリオレフィン系樹脂組成物。 4)(c)ポリエステル樹脂が、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、又はこれらの混
合物である上記1、2または3記載のポリオレフィン系
樹脂組成物。
【0011】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明において、(a)成分であるポリフェニレンエーテ
ル系樹脂とは、次に示す一般式を繰り返し単位とし、構
成単位が該一般式の〔Ia〕及び/又は〔Ib〕からな
る単独重合体、あるいは共重合体が使用できる。
【0012】
【化1】
【0013】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5
6 は炭素数1〜4のアルキル基、アリール基、ハロゲ
ン、水素等の一価の残基であり、R5 、R6 は同時に水
素ではない。) ポリフェニレンエーテル系樹脂の単独重合体の代表例と
しては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル1,4−
フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−n
−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2,6−ジ−n−プロピル−1,4−フェニレン)エ
ーテル、ポリ(2−メチル−6−n−ブチル−1,4−
フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−イソプ
ロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メ
チル−6−クロロエチル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2−メチル−6−ヒドロキシエチル−1,4
−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−クロ
ロエチル−1,4−フェニレン)エーテル等のホモポリ
マーが挙げられる。
【0014】ポリフェニレンエーテル系樹脂の共重合体
としては、2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−
トリメチルフェノールとの共重合体あるいはo−クレゾ
ールとの共重合体あるいは2,3,6−トリメチルフェ
ノール及びo−クレゾールとの共重合体等、ポリフェニ
レンエーテル構造を主体としてなるポリフェニレンエー
テル共重合体を包含する。
【0015】また、ポリフェニレンエーテル系樹脂中に
は、本発明の主旨に反しない限り、従来ポリフェニレン
エーテル系樹脂中に存在させてもよいことが提案されて
いる他の種々のフェニレンエーテルユニットを部分構造
として含んでいても構わない。少量共存させることが提
案されているものの例としては、特開昭63−3012
22号公報等に記載されている、2−(ジアルキルアミ
ノメチル)−6−メチルフェニレンエーテルユニット
や、2−(N−アルキル−N−フェニルアミノメチル)
−6−メチルフェニレンエーテルユニット等が挙げられ
る。
【0016】また、ポリフェニレンエーテル系樹脂の主
鎖中にジフェノキノン等が少量結合したものも含まれ
る。本発明に用いるポリフェニレンエーテル系樹脂の分
子量としては、数平均分子量が1,000〜100,0
00である。その好ましい範囲は6,000〜60,0
00のものである。数平均分子量とは、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィーにより、標準ポリスチレンの
検量線を用いて求めたポリスチレン換算の数平均分子量
である。
【0017】このポリフェニレンエーテル系樹脂には、
その特徴を損なわない限り、芳香族ビニル化合物系重合
体を配合することができる。芳香族ビニル化合物系重合
体を構成するモノマーとしては、スチレン、α−メチル
スチレン、o−メチルスチレン、ビニルキシレン、p−
t−ブチルスチレン、エチルスチレン、ジメチルスチレ
ン、ビニルナフタレン、ビニルトルエン等が挙げられ、
これらは単独でまたは2種類以上組み合わせて、また、
これらモノマーの共重合体であってもよい。
【0018】これらの配合量は、(a)成分であるポリ
フェニレンエーテル系樹脂中に0〜80重量%、好まし
くは0〜50重量%、さらに好ましくは5〜30重量%
配合される。本発明において、ポリフェニレンエーテル
系樹脂は、α、β−不飽和カルボン酸で変性された変性
ポリフェニレンエーテル系樹脂である。
【0019】α、β−不飽和カルボン酸としては、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、メチルメタクリル酸、
クロトン酸、イソクロトン酸、フラン酸、ペンテン酸、
ビニル酢酸、アンゲリカ酸などの一塩基性不飽和カルボ
ン酸、マレイン酸、クロロマレイン酸、フマル酸、テト
ラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、エンド
シス−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト−5−エン−2,
3−ジカルボン酸(商品名:ナジック酸)などの二塩基
性不飽和カルボン酸、クエン酸、アコニット酸などの三
塩基性不飽和カルボン酸などが挙げられる。
【0020】酸無水物としては、例えば、無水マレイン
酸、無水イタコン酸、無水グルタコン酸、無水シトラコ
ン酸、エンドシス−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト−5
−エン−2,3−ジカルボン酸無水物(商品名:無水ナ
ジック酸)、無水アコニット酸等が挙げられる。最も好
ましいのは、無水マレイン酸である。本発明におけるア
ミノカルボン酸とは、少なくとも一つもしくは二つ以上
のアミノ基とカルボキシル基をそれぞれ含有する化合物
である。例えば、6−アミノカプロン酸、7−アミノヘ
プタン酸、9−アミノノナン酸、11−アミノウンデカ
ン酸、12−アミノドデカン酸などのω−アミノカルボ
ン酸、o−アミノ安息香酸、m−アミノ安息香酸、p−
アミノ安息香酸などの芳香族アミノカルボン酸等が挙げ
られる。なお、これらのアミノカルボン酸の中でp−ア
ミノ安息香酸が最も好ましい。
【0021】変性ポリフェニレンエーテル系樹脂中にお
けるα、β−不飽和カルボン酸の濃度は、0.05〜
1.5重量%、好ましくは0.1〜1.3重量%であ
る。また、変性ポリフェニレンエーテル系樹脂に添加す
るアミノカルボン酸の量は、変性ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂中におけるα、β−不飽和カルボン酸、つま
り、酸無水物とほぼ等量である。α、β−不飽和カルボ
ン酸およびアミノカルボン酸の濃度が上記範囲よりも低
すぎると、射出成形品表面の剥離状態が目立つ。また、
上記範囲よりも高すぎると、それ以上の相溶化効果が望
めないだけでなく、むしろ得られる樹脂組成物の諸物性
を低下させる傾向がある。
【0022】ポリフェニレンエーテル系樹脂の変性方法
としては、特に制限されるものではなく、例えば、ポリ
フェニレンエーテル系樹脂にα、β−不飽和カルボン酸
を溶融状態でグラフト反応させる方法、あるいは溶液状
態でグラフト反応させる方法、あるいはまたスラリー状
態でグラフト反応させる方法などの従来公知の種々の方
法を採用することができる。そして、ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂にα、β−不飽和カルボン酸を溶融状態で
グラフト反応させる方法としては、具体的には、α、β
−不飽和カルボン酸をロールミル、バンバリーミキサ
ー、押出機等を用いて200〜350度の温度で10秒
〜30分間溶融混練し、グラフト反応させる方法が挙げ
られる。また、ポリフェニレンエーテル系樹脂にα、β
−不飽和カルボン酸を溶液状態でグラフト反応させる方
法としては、具体的にはポリフェニレンエーテル系樹脂
をベンゼン、トルエン、キシレン、デカリン、テトラリ
ンなどの溶媒で溶解し、得られた溶液に、α、β−不飽
和カルボン酸を添加し、加熱攪拌してグラフト反応させ
る方法が挙げられる。本発明では、前者の押出機を用い
てポリフェニレンエーテル系樹脂とα、β−不飽和カル
ボン酸を溶融状態でグラフト反応させる方法が最も簡便
で効率的である。
【0023】また、ポリフェニレンエーテル系樹脂の
α、β−不飽和カルボン酸による変性に際して、ラジカ
ル開始剤の存在下または不存在下であってもかまわな
い。使用する際のラジカル開始剤には、有機過酸化物、
アゾ化合物などがあり、有機過酸化物の例としては、ベ
ンゾイルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、ジーt
ert−ブチルパーオキシド、クメンハイドロパーオキ
シド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−tert−ブチ
ルパーオキシヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
−tert−ブチルパーオキシヘキサン−3などを挙げ
ることが出来る。そして、アゾ化合物の例としては、ア
ゾビスイソブチロニトリル、ジメチルアゾイソブチレー
トなどを好適に挙げることが出来る。これらのラジカル
開始剤は、好適にはポリフェニレンエーテル系樹脂10
0重量%に対して0.005〜0.3重量%の範囲内で
使用されるが、ラジカル開始剤の種類および使用量とも
上記に限定されるものではない。
【0024】なお、本発明で使用されるポリフェニレン
エーテル系樹脂は、変性ポリフェニレンエーテル系樹脂
中におけるα、β−不飽和カルボン酸の含有量が最終的
に前述の濃度の範囲となるような量であれば、上述のよ
うにしてグラフト変性された変性ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂と未変性のポリフェニレンエーテル系樹脂との
混合物を用いることもできる。
【0025】さらに、変性ポリフェニレンエーテル系樹
脂(酸無水物、本発明において無水マレイン酸で変性さ
れた変性ポリフェニレンエーテル系樹脂)にアミノカル
ボン酸を添加する変性方法としては、特に制限されるも
のではなく、例えば、ポリフェニレンエーテル系樹脂に
アミノカルボン酸を溶融状態で反応させる従来公知の種
々の方法を採用することができる。そして、方法として
具体的には、アミノカルボン酸をロールミル、バンバリ
ーミキサー、押出機等を用いて200〜350℃の温度
で10秒〜30分間溶融混練し、反応させる方法が挙げ
られる。
【0026】本発明における(a)成分の配合割合は、
5〜94重量%である。好ましくは10〜80重量%、
さらに好ましくは20〜75重量%である。5重量%未
満では耐熱性が低下し、94重量%を越えると成形加工
性、耐溶剤性が低下する。本発明において、(b)成分
であるポリオレフィン系樹脂は、樹脂中の一部または全
部を変性剤、つまりラジカル重合性の不飽和モノマーで
変性したポリオレフィン系樹脂である。ポリオレフィン
系樹脂には変性したポリオレフィン系樹脂が必須成分で
あるが、未変性のポリオレフィン系樹脂を一部含んでも
よい。
【0027】ポリオレフィン系樹脂を構成するモノマー
としては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、2−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、2−ペ
ンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブ
テン、2,3−ジメチル−2−ブテン、1−ブテン、1
−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等
で表わされるオレフィン系モノマーやアレン、メチルア
レン、ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,4−ペ
ンタジエン、1,5−ヘキサジエン等で表されるジオレ
フィン系モノマー等を挙げることができる。
【0028】ポリオレフィン系樹脂は、上記のモノマー
の単独重合体、2種以上の異なるモノマーの共重合体
(ランダム構造、ブロック構造、グラフト構造のいずれ
も含む)である。またこれらの重合体の混合物であって
もよい。本発明に用いるポリオレフィン系樹脂におい
て、単独重合体としては前述のモノマーの重合体が挙げ
られる。また、これらのオレフィン系モノマー、ジオレ
フィン系モノマーの2種以上を共重合して得られる共重
合体としては、例えば、エチレン・プロピレン共重合
体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・4−メ
チル−1−ペンテン共重合体、エチレン・1−ヘキセン
共重合体、プロピレン・1−ブテン・4−メチル−1−
ペンテン共重合体、1−ヘキセン・4−メチル−1−ペ
ンテン共重合体、エチレン・プロピレン・ジシクロペン
タジエン共重合体、エチレン・プロピレン・5−ビニル
−2−ノルボルネン共重合体、エチレン・プロピレン・
1、4−ヘキサジエン共重合体、エチレン・プロピレン
・1、4−シクロヘキサジエン共重合体、エチレン・1
−オクテン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合
体、4−メチル−1−ペンテン・1−オクテン共重合体
などを挙げることができる。これらの中でもポリプロピ
レンがより好ましい。
【0029】本発明において、ポリオレフィン系樹脂
は、α、β−不飽和カルボン酸で変性された変性ポリオ
レフィン系樹脂である。α、β−不飽和カルボン酸とし
ては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、メチルメタ
クリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、フラン酸、ペ
ンテン酸、ビニル酢酸、アンゲリカ酸などの一塩基性不
飽和カルボン酸、マレイン酸、クロロマレイン酸、フマ
ル酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン
酸、エンドシス−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト−5−
エン−2,3−ジカルボン酸(商品名:ナジック酸)な
どの二塩基性不飽和カルボン酸、クエン酸、アコニット
酸などの三塩基性不飽和カルボン酸などが挙げられる。
【0030】酸無水物としては、例えば、無水マレイン
酸、無水イタコン酸、無水グルタコン酸、無水シトラコ
ン酸、エンドシス−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト−5
−エン−2,3−ジカルボン酸無水物(商品名:無水ナ
ジック酸)、無水アコニット酸等が挙げられる。最も好
ましいのは、無水マレイン酸である。本発明におけるア
ミノカルボン酸とは、少なくとも一つもしくは二つ以上
のアミノ基とカルボキシル基をそれぞれ含有する化合物
である。例えば、6−アミノカプロン酸、7−アミノヘ
プタン酸、9−アミノノナン酸、11−アミノウンデカ
ン酸、12−アミノドデカン酸などのω−アミノカルボ
ン酸、o−アミノ安息香酸、m−アミノ安息香酸、p−
アミノ安息香酸などの芳香族アミノカルボン酸等が挙げ
られる。なお、これらのアミノカルボン酸の中でp−ア
ミノ安息香酸が最も好ましい。
【0031】変性ポリオレフィン系樹脂中におけるα、
β−不飽和カルボン酸の濃度は、0.05〜1.5重量
%、好ましくは0.1〜1.3重量%である。また、変
性ポリオレフィン系樹脂に添加するアミノカルボン酸の
量は、変性ポリオレフィン系樹脂中におけるα、β−不
飽和カルボン酸つまり、酸無水物とほぼ等量である。
α、β−不飽和カルボン酸およびアミノカルボン酸の濃
度が上記範囲よりも低すぎると、射出成形品表面の剥離
状態が目立つ。また、上記範囲よりも高すぎると、それ
以上の相溶化効果が望めないだけでなく、むしろ得られ
る樹脂組成物の諸物性を低下させる傾向がある。
【0032】ポリオレフィン系樹脂の変性方法として
は、特に制限されるものではなく、例えば、ポリオレフ
ィン系樹脂にα、β−不飽和カルボン酸を溶融状態でグ
ラフト反応させる方法を採用することができる。そし
て、具体的には、α、β−不飽和カルボン酸をロールミ
ル、バンバリーミキサー、押出機等を用いて200〜2
50度の温度で10秒〜30分間溶融混練してグラフト
反応させる方法が挙げられる。本発明では、この押出機
を用いてポリオレフィン系樹脂とα、β−不飽和カルボ
ン酸を溶融状態でグラフト反応させる方法が最も簡便で
効率的である。
【0033】また、ポリオレフィン系樹脂のα、β−不
飽和カルボン酸による変性に際して、ラジカル開始剤の
存在下または不存在下であってもかまわない。使用する
際のラジカル開始剤には有機過酸化物、アゾ化合物など
があり、有機過酸化物の例としては、ベンゾイルパーオ
キシド、ジクミルパーオキシド、ジ−tert−ブチル
パーオキシド、クメンハイドロパーオキシド、2,5−
ジメチル−2,5−ジ−tert−ブチルパーオキシヘ
キサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−tert−ブ
チルパーオキシヘキサン−3などを挙げることが出来
る。そして、アゾ化合物の例としては、アゾビスイソブ
チロニトリル、ジメチルアゾイソブチレートなどを好適
に挙げることが出来る。これらのラジカル開始剤は、好
適にはポリオレフィン系樹脂100重量%に対して0.
005〜0.3重量%の範囲内で使用されるが、ラジカ
ル開始剤の種類および使用量とも上記に限定されるもの
ではない。
【0034】なお、本発明で使用されるポリオレフィン
系樹脂は、変性ポリオレフィン系樹脂中におけるα、β
−不飽和カルボン酸の含有量が最終的に前述の濃度の範
囲となるような量であれば、上述のようにしてグラフト
変性された変性ポリオレフィン系樹脂と未変性のポリオ
レフィン系樹脂との混合物を用いることもできる。さら
に変性ポリオレフィン系樹脂(酸無水物、本発明におい
て無水マレイン酸で変性された変性ポリオレフィン系樹
脂)にアミノカルボン酸を添加する変性方法としては、
特に制限されるものではなく、例えば、ポリオレフィン
系樹脂にアミノカルボン酸を溶融状態で反応させる従来
公知の種々の方法を採用することができる。そして、方
法として具体的には、アミノカルボン酸をロールミル、
バンバリーミキサー、押出機等を用いて200〜250
℃の温度で10秒〜30分間溶融混練し、反応させる方
法が挙げられる。
【0035】本発明において、(b)成分であるオレフ
ィン系樹脂は、変性ポリオレフィン系樹脂が必須成分で
あるが、未変性のポリオレフィン系樹脂を一部含んでも
よい。未変性のポリオレフィン系樹脂の配合量は、全ポ
リオレフィン系樹脂の0〜99重量%、好ましくは0〜
50重量%、さらに好ましくは0〜30重量%である。
【0036】本発明において、(b)成分の配合割合
は、5〜94重量%、好ましくは10〜80重量%、さ
らに好ましくは20〜75重量%である。5重量%未満
では耐溶剤性が低下し、94重量%を越えると耐熱性が
低下する。本発明において、(c)成分であるポリエス
テル樹脂としては、熱可塑性の飽和ポリエステル樹脂が
好ましく、芳香族ジカルボン酸あるいはそのエステル形
成性誘導体と、ジオールあるいはそのエステル誘導体と
を主成分とする縮合反応により得られる重合体ないし共
重合体、あるいはラクトンの開環重合体等が挙げられ、
これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられる。
【0037】上記芳香族ジカルボン酸としては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、ビス(p−カルボキシフェニル)メタ
ン、アントラセンジカルボン酸、4,4’−ジフェニル
カルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン
酸、あるいはそれらのエステル形成性誘導体等が挙げら
れ、これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられ
る。
【0038】上記ジオール成分としては、炭素数2〜1
0の脂肪族ジオール、即ち、エチレングリコール、1,
3−プロパンジオール、2−メチルプロパンジオール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,8−オクタンジオール、シクロヘキサンジオー
ル等、あるいは分子量400〜6000の長鎖グリコー
ル、即ち、ポリエチレングリコール、ポリ−1,3−ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル等が挙げられ、これらは単独又は2種以上組み合わせ
て用いられる。
【0039】更に、ポリエステル樹脂は、全構造単位に
基づいて1モル%以下であれば、例えば、グリセリン、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、トリ
メリット酸、ピロメリット酸などの3官能以上のモノマ
ーから誘導される構造単位を有してもよい。具体的に
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサ
メチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート、ポリエチレン−1,2−ビス(フェノキシ)
エタン4,4’−ジカルボキシレート、ポリカプロラク
トン系樹脂、ポリアリレート系樹脂等が挙げられ、これ
らは単独又は2種以上組み合わせて用いられる。中で
も、機械特性、耐熱性、成形性の点から、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンテレフタレート又はこれ
らの混合物が好ましい。
【0040】ポリエステル樹脂の分子量は特に限定され
ないが、フェノール/テトラクロロエタン(重量比=1
/1)混合溶媒中で測定した時の極限粘度が0.5から
1.5の範囲にあるものが、機械的強度、耐熱性の点で
好ましい。(c)成分であるポリエステル樹脂の配合割
合は、1〜50重量%、好ましくは5〜45重量%、よ
り好ましくは10〜30重量%である。1重量%未満で
はポリフェニレンエーテル系樹脂と変性ポリオレフィン
系樹脂の相容性を付与することが難しく、50重量%を
越えると効果は増大せずむしろ得られる樹脂組成物の諸
物性を低下させるおそれがある。
【0041】さらに本発明の樹脂組成物には、本発明の
効果を損なうことのない範囲で、無機充填剤、有機充填
剤、エラストマーおよび他の添加剤、例えば滑剤、可塑
剤、離型剤、酸化防止剤、耐候(光)剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤、熱硬化性樹脂、難燃剤、着色剤などを
添加できる。無機充填剤の例としては、無機フィラー、
ガラス繊維、ガラスビーズ、カーボン繊維が好ましい。
【0042】無機フィラーの例として、タルク、マイ
カ、合成マイカ、合成ハイドロタルサイト、炭酸カルシ
ウム、クレー、カオリナイト、酸化チタン、酸化亜鉛、
珪藻土、シリカ、ガラスビーズ、ガラス中空球、ガラス
フレーク、ガラスファイバー、炭化ケイ素ウイスカー、
窒化ケイ素ウイスカー、酸化亜鉛ウイスカー、炭酸カル
シウムウイスカー、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、ウ
ォラストナイト、チタン酸カリウム、セピオライト、ゾ
ノトライト、ホウ酸アルミニウム、スメクタイト、カオ
リン、バーミキュライト、金属粉末、金属繊維、金属
箔、カーボンファイバー、カーボンブラック等をあげる
ことができる。
【0043】これらの無機フィラーは、そのままで又は
表面処理等をして添加することが出来る。特に無機フィ
ラー、ガラス繊維、ガラスビーズ、カーボン繊維はシラ
ンカップリング剤含有ポリウレタンエマルジョンで表面
処理されているのが好ましい。好ましいシランカップリ
ング剤はアミノアルキルシランで、例えば、δ−アミノ
プロピルメチルエトキシシラン、δ−(N−アミノエチ
ル)アミノブチルトリエトキシシラン、δ−(N−メチ
ルエチル(N−アミノエチル)アミノイミノブチルトリ
エトキシシラン、ビスγ−N−プロピルジエチルアミノ
プロピルジメトキシシラン、ビスβ−(N−アミノエチ
ル)ジエトキシシラン、β−N−エチルアミノエチルト
リメトキシシラン、γ−プロピル(N−アミノエチル)
アミノトリメトキシシラン及びβ−N−エチルアミンエ
チルトリβ−メトキシエトキシシランが挙げられる。
【0044】好ましいポリウレタンエマルジョン中のウ
レタンを構成するイソシアネート化合物として、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、
水添加2,4−トルイレンジイソシアネート、水素化
4,4−ジフエニルメタンジイソシアネート、ジシクロ
ヘキシルジメチルメタン−p,p’−ジイソシアネー
ト、ジエチルフマレートジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、水添加キシリレンジイソシアネート
のごとく非黄変型ジイシアネートや2,4−トルイレン
ジイソシアネート、4,4’−ジフエニルメタンジイソ
シアネート、キシリレンイソシアネート、p−フエニル
メタンイソシアネート、ナフタリン−1,5−ジイソシ
アネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、ポ
リメチレンポリフェニルイソシアネートのごとき芳香族
多イソシアネート等が挙げられる。
【0045】本発明の樹脂組成物に添加しても良いエラ
ストマーとしては、例えば、熱可塑性エラストマーとし
てポリスチレン系エラストマー、ポリウレタン系エラス
トマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エ
ラストマーが挙げられる。これらの添加により、より性
能の向上が出来る。ポリスチレン系エラストマーとして
は、例えば、ハードセグメントとしてポリスチレン、ソ
フトセグメントとしてポリブタジエン、ポリイソブレン
等のジエン系、水素添加ポリブタジエン、水素添加ポリ
イソプレン等の水素添加ジエン系を組合せたポリスチレ
ン系エラストマーがある。
【0046】これらのポリスチレン系エラストマーの中
では、特にポリスチレン−ポリブタジエンブロック共重
合体及びポリスチレン−水素添加ポリブタジエンブロッ
ク共重合体が好ましい。ポリウレタン系エラストマーと
しては、例えば、以下のものが挙げられる。ハードセグ
メントとして、4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシア
ネート等のジイソシアネートとエチレングリコール、テ
トラメチレングリコール等のグリコールとを反応させる
事により得られるウレタン、ソフトセグメントとしてポ
リエチレンアジペート、ポリブチレンアジペート等のポ
リエステルジオール、ポリプロピレングリコール、ポリ
テトラメチレングリコール等のポリエーテルジオールを
組み合わせたポリウレタン系エラストマーがある。これ
らのポリウレタン系エラストマーの中では、4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアネート、テトラメチレング
リコール及びポリテトラメチレングリコールより合成さ
れたポリウレタンが好ましい。
【0047】ポリエステル系エラストマーとしては、例
えば、ハードセグメントとしてポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、変性ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレン・ブチレンテレフタレー
ト等のポリエステル、ソフトセグメントとしてポリプロ
ピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等の
ポリエーテルを組み合わせたポリエステル系エラストマ
ーがある。これらのポリエステル系エラストマーの中で
は、ポリブチレンテレフタレート−ポリテトラメチレン
グリコールブロック共重合体、ポリエチレン・ブチレン
テレフタレート−ポリテトラメチレングリコールブロッ
ク共重合体が好ましい。
【0048】ポリアミド系エラストマーとしては、例え
ば、ハードセグメントとしてナイロン6、ナイロン6−
6、ナイロン6−10、ナイロン11、ナイロン12等
のポリアミド、ソフトセグメントとしてポリプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエ
ーテル、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンサクシ
ネート等のポリエステルを組み合わせたポリアミド系エ
ラストマーがある。これらのポリアミド系エラストマー
の中では、特にナイロン6−ポリプロピレングリコール
ブロック共重合体、ナイロン6−ポリテトラメチレング
リコールブロツク共重合体が好ましい。
【0049】本発明の樹脂組成物を製造する方法は、特
に限定されるものではないが、例えば、ポリフェニレン
エーテル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル
樹脂の各樹脂をあらかじめ攪拌機等を用いて均一混合し
た後に溶融混練する方法、ポリフェニレンエーテル系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂とを溶融混練した後にポリエ
ステル樹脂と溶融混練する方法、ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂とポリエステル樹脂とを溶融混練した後にポリ
オレフィン系樹脂とを溶融混練する方法、ポリオレフィ
ン系樹脂とポリエステル樹脂とを溶融混練した後にポリ
フェニレンエーテル系樹脂を溶融混練する方法等により
製造される。
【0050】溶融混合方法は、本発明においては特に限
定されず、単軸押出機、同方向回転二軸押出機、異方向
回転二軸押出機、加熱ロール、バンバリーミキサー、ブ
ラベンダー、各種ニーダー等の溶融混練機を用いて混練
製造することができる。この際、各成分の添加順序には
制限がなく、例えば、全成分をヘンシエルミキサー、ブ
レンダーなどの混合機で予め予備混合し、上記の混練機
で溶融混練したり、任意の成分を予備混合しマスターバ
ッチ的に溶融混練し、さらに残りの成分を添加し溶融混
練する等の添加方法が採用できる。
【0051】本発明の樹脂組成物は、一般に使用される
熱可塑性樹脂成形機でも成形することが可能であって、
例えば、射出成形、押出成形、ブロー成形、カレンダー
成形などの各種成形方法が適用可能である。本発明の樹
脂組成物は、自動車の内外装部品、電気機器外装部品、
電線、ならびにオフィスオートメーション機器などの部
品用途に適しており、特に自動車部品では、インパネ、
ホイールカバー、フロントパネル、外板等の用途に適し
ている。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例及び比較例
を示し、更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。試験片の作製方法及び剥離の評価方
法は以下の通りである。 (試験片の作成条件)ASTM−D638に規定された
1/8インチ厚の引張り試験用片をシリンダー温度27
0℃、金型温度60℃で射出成形した。
【0053】(試験片の剥離評価)ゲート付近の成形品
表面に剥離状態があるかないか成形直後に割り、その破
断面の肉眼観察を行い、剥離性を評価した。結果を、
○:剥離が全くなし、×:剥離あり、で示す。実施例お
よび比較例において使用した樹脂は以下のとおりであ
る。
【0054】(a)ポリフェニレンエーテル系樹脂 変性前のポリフェニレンエーテル系樹脂として、ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル
〔還元粘度0.45〕を合成して用いた。 (a−1)変性ポリフェニレンエーテル系樹脂 上記のポリフェニレンエーテルと無水マレイン酸をヘン
シエルミキサーで十分に混合した後、二軸押出機を用い
て290℃、300rpmの条件のもと溶融混練するこ
とにより、あらかじめ無水マレイン酸変性ポリフェニレ
ンエーテル重合体を準備した。なお、この無水マレイン
酸変性ポリフェニレンエーテル系樹脂は、無水マレイン
酸濃度を、無水マレイン酸とポリフェニレンエーテルの
混合物により、前もって作成しておいた赤外吸収スペク
トルの検量線より求めた結果、無水マレイン酸が0.2
重量%含まれるものであった。
【0055】上記の無水マレイン酸変性ポリフェニレン
エーテル重合体にp−アミノ安息香酸をヘンシエルミキ
サーで十分に混合した後、二軸押出機を用いて290
℃、300rpmの条件のもと溶融混練することにより
得た。 (b)ポリオレフィン系樹脂 (b−1)無水マレイン酸変性ポリオレフィン 接着性ポリプロピレン(三井石油化学工業(株)製、ア
ドマーQF305)を用いた。
【0056】(b−2)無水マレイン酸変性ポリプロピ
レン MFRが0.5g/10minであるポリプロピレン
(日本ポリプロピレン(株)製、ジエイポリマーSA5
10)5000g、無水マレイン酸60g、パ−ヘキサ
25Bを6g、エチルベンゼン12gをヘンシエルミキ
サーで十分に混合した後、二軸押出機を用いて200
℃、200rpmの条件のもとで溶融混練した。
【0057】得られた無水マレイン酸変性ポリプロピレ
ンは、MFRが2.5g/10minであり、無水マレ
イン酸の変性量は約0.5重量%であった。 (b−3)上記(b−2)の無水マレイン酸変性ポリプ
ロピレン重合体にp−アミノ安息香酸をヘンシエルミキ
サーで十分に混合した後、二軸押出機を用いて210
℃、300rpmの条件のもと溶融混練することにより
得た。
【0058】(b−4)未変性ポリプロピレン ポリプロピレン(日本ポリプロピレン(株)製、ジエイ
ポリマーSA510)を用いた。 (c)ポリエステル樹脂 (c−1)ポリブチレンテレフタレート(帝人化成
(株)製、テイジンPBT樹脂CN7000)を用い
た。
【0059】
【実施例1〜4および比較例1〜4】前記の(a)変性
ポリフェニレンエーテル系樹脂、(b)変性もしくは未
変性ポリオレフィン系樹脂、(c)ポリエステル樹脂
を、表1に示した配合量でヘンシエルミキサーを用いて
予めそれぞれ5分間乾式ブレンドした。得られた混合物
をベント付き同方向二軸押出機(径25mm)を用いて
320℃で溶融混練し、ペレットを作成した。
【0060】各ペレットを射出成形機で引張試験成形片
を作成し、剥離評価を行った。結果を表1に示した。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物
は、射出成形を行った際、成形品表面に剥離のない成形
体を容易に得ることができるので、広い範囲の成形体に
応用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23:00 67:02)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリフェニレンエーテル系樹脂5
    〜94重量%、(b)ポリオレフィン系樹脂5〜94重
    量%、(c)ポリエステル樹脂1〜50重量%を配合し
    てなるポリオレフィン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (a)ポリフェニレンエーテル系樹脂
    が、α、β−不飽和カルボン酸で変性されたポリフェニ
    レンエーテル系樹脂である請求項1記載のポリオレフィ
    ン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (a)ポリフェニレンエーテル系樹脂
    が、酸無水物で変性されたポリフェニレンエーテル系樹
    脂にさらにアミノカルボン酸を添加してなるカルボキシ
    ル基含有ポリフェニレンエーテル系樹脂である、請求項
    1または2記載のポリオレフィン系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (c)ポリエステル樹脂が、ポリエチレ
    ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、又は
    これらの混合物である請求項1、2または3記載のポリ
    オレフィン系樹脂組成物。
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