JPH11148520A - だんじりにおける車輪制動装置及び車軸支持装置 - Google Patents

だんじりにおける車輪制動装置及び車軸支持装置

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JPH11148520A
JPH11148520A JP33365997A JP33365997A JPH11148520A JP H11148520 A JPH11148520 A JP H11148520A JP 33365997 A JP33365997 A JP 33365997A JP 33365997 A JP33365997 A JP 33365997A JP H11148520 A JPH11148520 A JP H11148520A
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wooden wheel
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Ryuichi Kitano
隆一 北野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 だんじりの車輪を直接制動する装置を提供す
るに際し、木製車輪に特有の技術的課題を解決する。 【構成】 車軸を挿通せしめるインナー軸受体のスリー
ブを木製車輪に挿入すると共にフランジを木製車輪の側
面に配置した状態で、該フランジにドラム体の円板部を
重合せしめ、該円板部とフランジと木製車輪の三者を、
木製車輪の軸方向に貫通する長尺ボルトにより一体的に
結合することによりブレーキドラム装置を構成し、前記
ドラム体のプーリ部を締着自在とするブレーキバンド
と、該ブレーキバンドを駆動する駆動機構を設けた構成
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木製車輪を備える
だんじりに関し、特に、だんじりにおける車輪制動装置
及び車軸支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】だんじり祭りに使用されるだんじりは、
一部の金具や、金属製の車軸等を除いては、全体的に木
製とされており、木製車輪により走行自在とされてい
る。
【0003】この点に関し、車両技術の点からは、タイ
ヤ付きの金属製車輪を使用することが望ましいが、だん
じり祭りの伝統的かつ保守的な趣向から、木製車輪が踏
襲し続けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、だんじりの
走行は、乱暴に行われるのが伝統であり、危険を伴う。
このため、安全を確保するためには、制動装置が特に重
要である。ところが、従来のだんじりにおいては、車輪
を直接制動する装置が設けられておらず、安全面で憂慮
すべき状態にある。
【0005】そこで、車輪を直接制動できる制動装置の
提供が望まれているが、前述のようにだんじりの車輪は
木製であるため、この点に特に注意が払われなければな
らない。例えば、車輪の側面にブレーキドラムを固着
し、該ドラムをブレーキバンドにより制動するようにし
た制動装置を提供すれば、安全の要求を満たすことがで
きるが、木製の車輪の側面に単にボルト等でドラムを固
着した構成の場合、だんじりが乱暴に走行している最中
にドラムに強い制動力をかけると、木製車輪が割れてし
まい、むしろより一層危険な状態を招来する虞れがあ
る。
【0006】更に、だんじりにおける木製車輪は、製作
時に可及的精度を保つように仕上げられているが、木製
のため精度に限界があり、また、激しい走行や旋回によ
り摩耗するため、だんじりの直進性を高度に維持できな
い。そこで、直進性に欠陥があるとやはり安全性を確保
できないという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決しただんじりにおける車輪制動装置及び車軸支持装置
を提供するものである。
【0008】そこで、本発明の車輪制動装置が手段とし
て構成したところは、基枠に軸支される車軸を木製車輪
に挿通せしめて成るだんじりにおいて、木製車輪に挿入
され前記車軸を挿通せしめるスリーブと該スリーブの一
端に形成されたフランジとを備えたインナー軸受体と、
車軸を挿通せしめる円板部の外周にプーリ部を備えたド
ラム体とから成り、前記インナー軸受体のスリーブを木
製車輪に挿通せしめると共にフランジを木製車輪の側面
に配置した状態で、該フランジにドラム体の円板部を重
合せしめ、該円板部とフランジと木製車輪の三者を、木
製車輪の軸方向に貫通する長尺ボルトにより一体的に結
合することによりブレーキドラム装置を構成し、前記ド
ラム体のプーリ部を締着自在とするブレーキバンドと、
該ブレーキバンドを駆動する駆動機構を設けて成る点に
ある。
【0009】また、本発明の車軸支持装置が手段として
構成したところは、基枠に軸支される車軸を木製車輪に
挿通せしめて成るだんじりにおいて、車軸の両端部を基
枠に軸支する軸支部材のうち少なくとも一方の軸支部材
が、基枠に対して、だんじりの進行方向に関して位置調
整自在に取付けられて成る点にある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳述する。
【0011】図1及び図2に示すように、だんじりの一
部を構成する木製の基枠1には、金属製の車軸2が軸支
され、該車軸2は、木製車輪3に挿通せしめられ、該木
製車輪3を回転自在に支持する。尚、車軸2の両端部
は、後述する軸支部材4を介して基枠1に軸支される。
図面では、車軸2のほぼ中央部を切断した状態で右側の
車輪装置だけを示しているが、車軸2の延長部には左側
の車輪装置が設けられており、左右の車輪装置は対称に
構成されている。
【0012】木製車輪3の側面(内側の側面)にはドラ
ム体5が固設されており、該ドラム体5は、有底椀状に
形成され、車軸2を挿通せしめる円板部6の外周に溝付
のプーリ部7を備えており、後述するようなブレーキド
ラム装置8を構成する。
【0013】前記ドラム体5のプーリ部7の外周には、
ブレーキバンド9が締着自在に配置されている。このブ
レーキバンド9は、例えば、帯状のステンレス鋼の表面
にブレーキライニングを施したものであり、両端にそれ
ぞれ二股状の取付部9a、9bを備えている。
【0014】前記ブレーキドラム装置8の近傍には、ブ
レーキバンド9を駆動するための駆動機構10が設けら
れている。即ち、ブレーキバンド9の一端の取付部9a
の近傍には、車軸2と平行な固定ロッド11が配置さ
れ、該固定ロッド11は、基枠1の全幅にわたり延び、
両端部を支持金具12により基枠1に固着されている。
従って、固定ロッド11は、支持金具12に対して回動
不能に固着される。固定ロッド11の下方には比較的短
尺な回転シャフト13が平行に配置され、ブラケット1
6により固定ロッド11から吊持懸架されている。即
ち、ブラケット16の上部筒部16aを固定ロッド11
に外挿しセットボルトを介して固着する一方、ブラケッ
ト16の下部筒部16bに回転シャフト13を回転自在
に挿通せしめている。
【0015】前記固定ロッド11には、ブレーキバンド
9の一端の取付部9aを連結するための連結金具17が
設けられており、該連結金具17は、筒部17aを固定
ロッド11に外挿しセットボルトを介して固着され、門
形部17bに進退自在に螺入されたアイボルト17cを
前記取付部9aにボルトやピン等を介して枢結せしめら
れる。
【0016】前記回転シャフト13には、ブレーキバン
ド9の他端の取付部9bを連結するための連結アーム1
8が設けられており、該連結アーム18は、筒部18a
を回転シャフト13に外挿しセットボルトを介して固着
され、アーム先端部を前記取付部9bにボルトやピン等
を介して枢結せしめられる。
【0017】更に、回転シャフト13には、弓状に延び
る駆動アーム19が設けられており、該駆動アーム19
は、筒部19aを回転シャフト13に外挿しセットボル
トを介して固着される。
【0018】前記駆動アーム19を駆動するためのクラ
ンク形のペダルアーム20が基枠1に枢着21されてお
り、該ペダルアーム20の作用端部と駆動アーム19を
連結ロッド22により連結することにより、駆動系リン
クを構成する。連結ロッド22は、シリンダ22aとネ
ジ棒22bとから成る伸縮調整自在なターンバックルを
構成し、シリンダ22aの端部をペダルアーム20の作
用端部に枢結すると共に、ネジ棒22bの端部を駆動ア
ーム19の先端部に枢結せしめられる。尚、ペダルアー
ム20は、スプリング23により常時は連結ロッド22
を牽引する方向に付勢されており、この状態でブレーキ
バンド9をドラム体5のプーリ部7に対して緩ましめて
いる。
【0019】ペダル20aを踏込むことによりペダルア
ーム20をスプリング23に抗して図示反時計方向に回
動せしめると、ブレーキバンド9がドラム体5のプーリ
部7を締着し、木製車輪3の制動を行う。即ち、ペダル
アーム20により連結ロッド22を押動することによ
り、駆動アーム19を図示時計方向に回動せしめ、これ
と一体的に回転シャフト13を回動せしめるので、連結
アーム18が起立方向に回動してブレーキバンド9の取
付部9bを牽引する。その結果、ドラム体5のプーリ部
7はブレーキバンド9により締着され、回転を阻止せし
められるので、木製車輪3を制動する。一方、ペダル2
0aを解放すると、ペダルアーム20がスプリング23
により元の姿勢に復帰し、前記とは逆の動作を行い、ブ
レーキバンド9を緩める。
【0020】ブレーキドラム装置8の詳細を図3に示し
ている。木製車輪3は、中心部にインナー軸受体24を
埋入するように切削加工されている。インナー軸受体2
4は、全体が金属により形成されており、木製車輪3に
挿入され車軸2を挿通せしめるスリーブ24aと、該ス
リーブ24aの一端に形成されたフランジ24bとを備
えている。スリーブ24aは、外径を先端に至り次第に
小径とするテーパ外周面を構成し、これに対応して形成
された木製車輪3のテーパ軸孔25に密嵌される。図示
省略しているがフランジ24bは、側面視が正方形とさ
れた矩形板状を成し、木製車輪3の側面に同形に形成さ
れた凹部26に埋入状に嵌合される。尚、スリーブ24
aは、軸方向両端に位置して嵌挿された車軸用メタル2
7、27の間に位置してグリス溜部28を形成する。
【0021】前述のようにドラム体5は、円板部6を木
製車輪3の側面に重合され、該円板部6の車軸孔6aの
周囲から隆起するボス部6bをフランジ24bの凹部2
4cに嵌合する。そこで、円板部6とフランジ24bと
木製車輪3の三者を、木製車輪3の軸方向に貫通する長
尺ボルト29により一体的に結合することにより、ブレ
ーキドラム装置8を構成する。長尺ボルト29を挿通せ
しめるため、矩形板状のフランジ部24bの四隅にはボ
ルト孔30が穿設され、これに対応して円板部6及び木
製車輪3にそれぞれボルト孔31、32が穿設されてお
り、ドラム体5の内部に突出した長尺ボルト29の先端
にナット33を螺着する。従って、円板部6とフランジ
24bと木製車輪3の三者は、4本の長尺ボルト29に
より一体的に結合されている。
【0022】ドラム体5の内部において、車軸2にはカ
ラー34が外挿され、セットボルト35により固着する
ことにより、車輪3を含むブレーキドラム装置8と車軸
2を位置決めしている。
【0023】車輪3を含むブレーキドラム装置8から挿
出された車軸2の端部は、後述する軸支部材4により基
枠1に軸支されるが、基枠1と木製車輪3の間にはスラ
ストベアリング36、37が介装されている。
【0024】車軸2の軸支構造の詳細を図4に示してい
る。前述した軸支部材4は、車軸2を上下から挟む上金
具38と下金具39から構成され、上下金具38、39
の翼片部38a、39aをボルト40により固着するこ
とにより車軸2を上下から締着する。基枠1にはボルト
等の固着手段41を介してベース部材42が固設されて
おり、該ベース部材42に軸支部材4が遊挿されてい
る。即ち、軸支部材4は、ベース部材42に対して、だ
んじりの進行方向(車軸2の直交方向)に移動自在に内
嵌されており、翼片部38a、39aに形成した長孔4
3を介してボルト44によりベース部材42に連結され
ている。
【0025】ベース部材42は、翼片部38a、39a
の両端面に臨む壁部45、45を備えており、各壁部4
5に調整ボルト46を進退自在に螺挿している。調整ボ
ルト46の進退方向は、だんじりの進行方向(車軸2の
直交方向)と一致しており、調整ボルト46の先端を翼
片部38a又は39aの端面に当接する。
【0026】だんじりのテスト走行時に、軸支部材4の
位置を調整することにより、だんじりの直進性を確保す
ることができる。即ち、だんじりが直進走行時に旋回傾
向を有し、直進し難いときは、車軸2の両端部におい
て、軸支部材4、4を進行方向に対して進退移動調整
し、車軸2の姿勢を調整することにより、直進性を確保
することができる。このため、軸支部材4の位置調整機
構は、車軸両端部の軸支部材4、4のうち少なくとも一
方の軸支部材4に設けておけば良い。
【0027】軸支部材4の位置調整は、前後に配置され
た調整ボルト46、46の一方を螺進せしめ他方を螺退
せしめることにより、簡単に行うことができる。これに
より軸支部材4は、長孔43、43を介して進退方向に
自由に移動せしめられ、車軸2の姿勢を微調整すること
ができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の車輪制動装置によれば、だんじ
りの木製車輪3を直接制動することにより安全を確保す
るに際し、インナー軸受体24のスリーブ24aを木製
車輪3に挿通せしめると共にフランジ24bを木製車輪
3の側面に配置した状態で、該フランジ24bにドラム
体5の円板部6を重合せしめ、該円板部6とフランジ2
4bと木製車輪3の三者を、木製車輪3の軸方向に貫通
する長尺ボルト29により一体的に結合することにより
ブレーキドラム装置8を構成したものであるから、駆動
機構10によりブレーキバンド9を締着し、ドラム体5
に強い制動力をかけたときでも、円板部6とフランジ2
4bと木製車輪3の三者が一体的に結合されているの
で、木製車輪3の割れを生じるような危険がなく安全で
ある。即ち、回転中の木製車輪3に対してドラム体5を
制動したとき、ドラム体5と木製車輪3の間には剪断応
力が生じるが、該剪断応力は、木製車輪3に一体化され
たインナー軸受体24に負担され、木製車輪3の木質部
分に集中しないので、木製車輪3の内部割れを生じる虞
れがない。
【0029】また、本発明の車軸支持装置によれば、車
軸2の両端部を基枠1に軸支する軸支部材のうち少なく
とも一方の軸支部材4を、基枠1に対して、だんじりの
進行方向に関して位置調整自在に取付けた構成であるか
ら、だんじりの直進性を保証することが可能になる。特
に、だんじりにおける木製車輪3は、木製のため精度に
限界があり、また、激しい走行や旋回により摩耗するた
め、従来ではだんじりの直進性を高度に維持できなく安
全性を確保できないという問題があったのに対して、本
発明によれば簡単な構成の下で容易な操作により車軸2
の姿勢を調整しつつ直進性を確保することが可能にな
り、安全性に頗る寄与できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す側面図である。
【図2】本発明の1実施形態を分解して示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の車輪制動装置の1実施形態を示す断面
図である。
【図4】本発明の車軸支持装置の1実施形態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 基枠 2 車軸 3 木製車輪 4 軸支部材 5 ドラム体 6 円板部 7 プーリ部 8 ブレーキドラム装置 9 ブレーキバンド 10 駆動機構 24 インナー軸受体 29 長尺ボルト 38 上金具 38a 翼片部 39 下金具 39a 翼片部 42 ベース部材 43 長孔 46 調整ボルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基枠1に軸支される車軸2を木製車輪3
    に挿通せしめて成るだんじりにおいて、 木製車輪3に挿入され前記車軸2を挿通せしめるスリー
    ブ24aと該スリーブの一端に形成されたフランジ24
    bとを備えたインナー軸受体24と、車軸2を挿通せし
    める円板部6の外周にプーリ部7を備えたドラム体5と
    から成り、前記インナー軸受体24のスリーブ24aを
    木製車輪3に挿通せしめると共にフランジ24bを木製
    車輪3の側面に配置した状態で、該フランジ24bにド
    ラム体5の円板部6を重合せしめ、該円板部6とフラン
    ジ24bと木製車輪3の三者を、木製車輪3の軸方向に
    貫通する長尺ボルト29により一体的に結合することに
    よりブレーキドラム装置8を構成し、 前記ドラム体5のプーリ部7を締着自在とするブレーキ
    バンド9と、該ブレーキバンドを駆動する駆動機構10
    を設けて成ることを特徴とするだんじりにおける車輪制
    動装置。
  2. 【請求項2】 基枠1に軸支される車軸2を木製車輪3
    に挿通せしめて成るだんじりにおいて、 車軸2の両端部を基枠1に軸支する軸支部材のうち少な
    くとも一方の軸支部材4が、基枠1に対して、だんじり
    の進行方向に関して位置調整自在に取付けられて成るこ
    とを特徴とするだんじりにおける車軸支持装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113242940A (zh) * 2018-08-03 2021-08-10 昂达尔医疗系统公司 轴承组件
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KR20240109323A (ko) * 2023-01-03 2024-07-11 계양전기 주식회사 브레이크 시스템을 구비한 체인 톱
JP2025181050A (ja) * 2024-05-31 2025-12-11 株式会社井上工務店 地車のブレーキシステム

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