JPH11149619A - 複合型磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

複合型磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH11149619A
JPH11149619A JP31743797A JP31743797A JPH11149619A JP H11149619 A JPH11149619 A JP H11149619A JP 31743797 A JP31743797 A JP 31743797A JP 31743797 A JP31743797 A JP 31743797A JP H11149619 A JPH11149619 A JP H11149619A
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adhesive
head
magnetic
magnetic head
recording
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JP31743797A
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Hiroshi Kano
博司 鹿野
Kojiro Onoe
公二郎 尾上
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個の磁気ヘッドの位置合わせを正確且つ
容易に行い、製造歩留まりも向上する。 【解決手段】 一対の磁気ヘッド、例えば記録ヘッド1
と再生ヘッド2のこれらの対向面となる側面1b及び/
又は側面2bに、微小粒子7を含有した接着剤6を塗布
した後、これら記録ヘッド1と再生ヘッド2を接着剤6
を介して相対向させて位置合わせし、上記接着剤6を硬
化させ、これら磁気ヘッド間を接着固定し、複数個の磁
気ヘッドが接着層を介して並列に配されてなる複合型磁
気ヘッドを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の磁気ヘッ
ドが接着層を介して並列に配されてなる複合型磁気ヘッ
ド及びその製造方法に関する。詳しくは、上記接着層中
に微小粒子を含有させることにより、複数個の磁気ヘッ
ドの位置合わせが正確且つ容易に行われ、製造歩留まり
も向上した複合型磁気ヘッド及びその製造方法に係わる
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータ等においては、
各種情報信号のバックアップ用の記憶装置としてハード
ディスク等が搭載されているが、より一層の高記憶容量
化を目指してデータカートリッジも使用されるようにな
ってきている。このデータカートリッジは、内部にテー
プ状の磁気記録媒体が配されてなるものであり、この媒
体に対して磁気記録信号の記録及び再生を行うことで各
種情報信号のバックアップを行うものである。
【0003】このテープ状磁気記録媒体が収納されたデ
ータカートリッジでは、いわゆるRead・While
・Write方式が採用されており、通常、記録用の磁
気ヘッドと再生用の磁気ヘッドとをテープ走行方向に配
列してなる複合型磁気ヘッドにより記録及び再生が行わ
れる。
【0004】この複合型磁気ヘッドでは、記録用の磁気
ヘッドがテープ状磁気記録媒体にマルチ記録やデータ記
録を行った直後に、再生用の磁気ヘッドが記録された磁
気信号を再生して検証する。なお、このような複合型磁
気ヘッドにおいては、記録用の磁気ヘッドから再生用の
磁気ヘッドへのクロストークを防止するために、これら
のヘッドを若干離れた位置に配置するようにしている。
【0005】さらに、近年では、ハードディスクの容量
の増加に伴いデータカートリッジの容量も増加する傾向
にある。このため、磁気記録変換素子として、高密度記
録に適した磁気抵抗効果素子を使用した磁気抵抗効果型
磁気ヘッド(以下、MRヘッドと称する。)やアモルフ
ァス金属を使用した薄膜ヘッドを使用している複合型磁
気ヘッドが使用されるようになってきている。
【0006】上記のような複合型ヘッドは、以下のよう
にして製造される。すなわち、先ず、図6に示すように
例えば記録用の磁気ヘッド(以下、単に記録ヘッドと称
する。)101と一対の読み取り用の磁気ヘッド(以
下、単に再生ヘッドと称する。)102,103、消去
用の磁気ヘッド(以下、単に消去ヘッドと称する。)1
04を用意するとともに、磁気記録媒体の走行安定性を
向上するためのアウトリガー105を用意する。
【0007】そして、上記記録ヘッド101のトラック
幅方向と直交する方向の両脇に一対の再生ヘッド10
2,103を挟み込むように配する。さらに一方の再生
ヘッド103の記録ヘッド101対向側と反対側に消去
用ヘッド104を配するとともに、他方の再生ヘッド1
02の記録ヘッド101対向側と反対側にアウトリガー
105を配する。
【0008】このとき、情報の記録再生特性を考慮して
各磁気ヘッドの磁気ギャップのトラック幅方向及びこれ
と直交する高さ方向の位置合わせを行うとともに、磁気
記録媒体への当たりを考慮して各部材の磁気記録媒体対
向面の位置合わせを行う必要がある。
【0009】このため、上記のように各部材を所定の位
置に配する工程においては、図7に再生ヘッド103を
例にとって模式的に示すように、再生ヘッド103をト
ラック幅方向に一対の冶具106,107によって図中
矢印p1 のように加圧して挟み込み、これを上下左右に
移動させて各部材を空中に浮かせた状態で位置合わせを
行うようにしている。
【0010】そして、図8に示すように、記録ヘッド1
01の両脇に一対の再生ヘッド102,103を挟み込
むように配し、一方の再生ヘッド103の記録ヘッド1
01対向側と反対側に消去用ヘッド104を配し、他方
の再生ヘッド102の記録ヘッド101対向側と反対側
にアウトリガー105を配して位置合わせした状態のま
ま、これらを断面略L字状の台座108上に例えばアウ
トリガ105の外側の側面105aが垂直面108a側
となるように載置する。
【0011】次に、図8中に示すようにアウトリガ10
5と反対側の消去ヘッド104側から押し付け部材10
9により図中矢印p2 で示すようにこれらの部材を垂直
面108aに押し付けて各部材間を密着させる。続い
て、図8中に示すようにこれら部材の磁気記録媒体対向
面X側から、接着剤供給手段110から外気中の水分と
反応して硬化するいわゆる瞬間接着剤111を各部材間
の界面部に供給し、この界面部に浸透させて所定時間放
置して、各部材間を接着固定してブロックとする。な
お、上記瞬間接着剤としては低粘度で浸透性が高い工業
用のものが使用されている。
【0012】この工程において、瞬間接着剤を使用する
のは、このような複合型磁気ヘッドが前述のようにMR
ヘッドや薄膜ヘッドを使用しており、MRヘッドの劣
化、アモルファスの結晶化、薄膜成分の拡散を防止する
ため、150(℃)以上の熱処理を行うことが不可能な
ためである。
【0013】次いで、各部材を接着固定したブロックを
ハウジングと称される台座上に接着固定して完成する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なデータカートリッジにおいては、高記憶容量化のため
に、狭トラック幅化や記録波長の短波長化が図られると
同時に、高性能なトラッキングサーボ方式を採用するよ
うにしている。これは、常時、テープ状磁気記録媒体上
のトラックサーボ信号を読みながらトラッキングを行う
連続サーボ方式である。このため、上記のような複合型
磁気ヘッドにおいては、各磁気ヘッドの位置合わせ精度
を特にトラック幅方向において高精度にする必要があ
る。
【0015】このため、上記のような複合型磁気ヘッド
の一例であり、データカートリッジに多用されるQIC
(Quater Inch Cartridge)ヘッ
ドにおいては、再生トラック幅が19(μm)であるこ
とから、トラックずれを10(%)の範囲で許容した場
合には、トラック幅方向の位置決め精度として1.9
(μm)以下が要求される。なお、上記QICヘッド
は、1/4(インチ)幅の磁気テープを磁気記録媒体と
して使用した固定ヘッド型のバックアップシステムに使
用される複合型磁気ヘッドであり、トラック数は4トラ
ック、記憶容量は例えば13(Gb)に達する。
【0016】ところが、上記のような複合型磁気ヘッド
の製造方法においては、各部材間の位置合わせの際に位
置ずれが発生し易く、この状態のまま瞬間接着剤で接着
固定すると、補正が非常に困難であり、上記のような位
置合わせ精度を確保することが非常に困難であるばかり
でなく、製造歩留まりの低下を引き起こす。
【0017】そこで、本発明は従来の実状に鑑みて提案
されるものであり、複数個の磁気ヘッドの位置合わせが
正確且つ容易に行われ、製造歩留まりも向上した複合型
磁気ヘッド及びその製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで、各部材の対向面
に接着剤となる樹脂を塗布して、これらを接着する方法
が考えられる。この場合、上記接着剤となる樹脂として
は、通常の有機系接着剤の使用が考えられ、この有機系
接着剤は瞬間接着剤と比較して耐環境性が良好であり、
好ましく用いられる。
【0019】また、有機系接着剤としては、熱硬化性や
紫外線硬化性のものが挙げられ、これらは各部材の位置
合わせを行った後に、硬化させれば良い。
【0020】ところが、上記接着剤の粘度が例えば20
0(cp)未満と低すぎると、各部材の対向面が高い位
置決め精度を確保するために高精度に研磨加工された平
滑面となされていることから、部材同士が吸着してしま
い、これらの位置合わせが困難或いは不可能となる。一
方、接着剤の粘度が例えば1500(cp)よりも高い
と、粘度が高すぎて、接着剤自体の粘性抵抗により各部
材の位置合わせの際に各部材が徐々に動いてしまい、位
置合わせが困難であるばかりでなく、位置が安定するま
でに長時間を要して作業性を低下させてしまう。
【0021】そこで、本発明の複合型磁気ヘッドは、複
数個の磁気ヘッドが微小粒子を含有する接着層を介して
並列に配されてなることを特徴とするものである。
【0022】なお、上記微小粒子は、平均粒径500
(μm)以下で最大粒径が850(μm)未満の粒子で
あることが好ましい。
【0023】また、上記複数の磁気ヘッドが、記録用の
磁気ヘッドと、この記録用の磁気ヘッドを介して対向す
る位置に配設された一対の読み取り用磁気ヘッドであっ
ても良い。
【0024】さらに、上記本発明の複合型磁気ヘッドを
製造する製造方法は、一対の磁気ヘッドの少なくとも一
方の磁気ヘッドの対向面に、微小粒子を含有した接着剤
を塗布する工程と、上記一対の磁気ヘッドを接着剤を介
して相対向させて位置合わせする工程と、上記接着剤を
硬化させ、一対の磁気ヘッド間を接着固定する工程を有
することを特徴とするものである。
【0025】なお、上記本発明の複合型磁気ヘッドの製
造方法においては、上記微小粒子が、平均粒径500
(μm)以下で最大粒径が850(μm)未満の粒子で
あることが好ましい。
【0026】本発明の複合型磁気ヘッドは、複数個の磁
気ヘッドが微小粒子を含有する接着層を介して並列に配
されてなるものであり、これを製造するには、一対の磁
気ヘッドの少なくとも一方の磁気ヘッドの対向面に、微
小粒子を含有した接着剤を塗布した後、上記一対の磁気
ヘッドを接着剤を介して相対向させて位置合わせする。
このため、上記接着剤として粘度が低すぎるものを使用
しても、上記一対の磁気ヘッドの位置合わせの際に上記
微小粒子がベアリングのように機能して、接着剤を介し
て配される一対の磁気ヘッドの位置の微調整が容易にな
され、一対の磁気ヘッドの位置合わせが正確且つ容易に
行われる。また、上記微小粒子は、一対の磁気ヘッドの
位置合わせの際にスペーサーとしても機能し、接着剤を
介して配される一対の磁気ヘッド間の吸着を抑え、一対
の磁気ヘッドの位置合わせが正確且つ容易に行われる。
【0027】なお、上記微小粒子として、平均粒径50
0(μm)以下で最大粒径が850(μm)未満の粒子
を使用するようにすれば、一対の磁気ヘッドの位置合わ
せ精度がさらに良好となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。なお、ここでは、データカー
トリッジに多用されるQIC(Quater Inch
Cartridge)ヘッド及びその製造に本発明を
適用した例について説明する。
【0029】上記QICヘッドは、1/4(インチ)幅
の磁気テープを磁気記録媒体として使用した固定ヘッド
型のバックアップシステムに使用される複合型磁気ヘッ
ドであり、トラック数は4トラック、記憶容量は例えば
13(Gb)に達する。なお、ここでは、テープ状磁気
記録媒体の走行方向に関係なく、Read・While
・Write方式が実施可能なように、記録用磁気ヘッ
ドを一対の再生用磁気ヘッドにより挟み込んだ構成を有
する複合型磁気ヘッドの例を示す。
【0030】本発明に係る複合型磁気ヘッドは、以下の
ようにして製造される。すなわち、先ず図1に示すよう
に、磁気テープに情報の記録を行う記録用のヘッド(以
下、記録ヘッドと称する。)1と、磁気テープの情報の
再生を行う一対の再生用のヘッド(以下、再生ヘッドと
称する。)2,3、アウトリガー4,5とを用意する。
【0031】上記記録ヘッド1は磁気ギャップ等を有す
る記録ヘッドチップが一主面に露呈して形成される板状
の記録ヘッド基板に記録ヘッドチップを挟み込んで保護
する板状の記録ヘッドガード材を重ね合わせたものであ
る。このように記録ヘッドチップを記録ヘッド基板と記
録ヘッドガード材によって挟み込むことで、記録ヘッド
チップに機械的強度を付与するとともに、磁気テープと
の接触面積を確保する。
【0032】ここで、記録ヘッドチップは、例えば、薄
膜形成されたバルク型薄膜磁気ヘッドからなり、内部に
コイルを有してなる。そして、上記記録ヘッドチップは
上述の4トラック分の記録ギャップを磁気記録媒体対向
面となる一主面1aに臨むようにして有している。ま
た、この記録ヘッドチップの内部にはコイルが配されて
いる。そして、この記録ヘッド1においては、磁気テー
プに磁気信号を記録する際に、このコイルに所望の電流
を供給し記録ギャップを介して漏れ磁界を発生させる。
【0033】また、上記再生ヘッド2,3は、再生ギャ
ップ等を有する再生ヘッドチップが一主面側に露呈して
形成される板状の再生ヘッド基板に再生ヘッドチップを
挟み込んで保護する板状の再生ヘッドガード材を重ね合
わせたものである。このように再生ヘッドチップを再生
ヘッド基板と再生ヘッドガード材によって挟み込むこと
で、再生ヘッドチップに機械的強度を付与するととも
に、磁気テープとの接触面積を確保する。
【0034】ここで、再生ヘッドチップは、例えば、磁
気抵抗効果素子を有する磁気抵抗効果型磁気ヘッドから
なる。そして、上記再生ヘッドチップは記録ヘッドチッ
プの4トラック分の記録ギャップに対応する再生ギャッ
プを磁気記録媒体対向面となる一主面2a,3aに臨む
ようにして有している。なお、この再生ヘッドチップで
は、磁気記録媒体の磁気信号を再生する際に磁気抵抗効
果素子が感磁部となる。
【0035】また、アウトリガー4,5は、磁気テープ
が安定的に走行するために配されるものである。このア
ウトリガー4,5により磁気テープとの当たり面積が大
きくなり、磁気テープが安定的に走行する。
【0036】次に、上記記録ヘッド1を厚さ方向に挟み
込むように一対の再生ヘッド2,3を配し、これらをさ
らに挟み込むようにアウトリガー4,5を配して接着固
定する。
【0037】このとき、本例においては特に、以下のよ
うにしてこれらの接着固定を行う。すなわち、先ず、記
録ヘッド1の再生ヘッド2への対向面となる一方の側面
1bと再生ヘッド2の記録ヘッド1への対向面となる側
面2bの少なくとも一方に、微小粒子を含有した接着剤
を塗布する。
【0038】同様に、記録ヘッド1の再生ヘッド3への
対向面となる他方の側面1cと再生ヘッド3の記録ヘッ
ド1への対向面となる側面3bの少なくとも一方に、微
小粒子を含有した接着剤を塗布する。
【0039】さらにまた、再生ヘッド2のアウトリガー
4への対向面となる他方の側面2cとアウトリガー4の
再生ヘッド2への対向面となる側面4bの少なくとも一
方、再生ヘッド3のアウトリガー5への対向面となる他
方の側面3cとアウトリガー5の再生ヘッド3への対向
面となる側面5bの少なくとも一方にも微小粒子を含有
した接着剤を塗布する。
【0040】このとき、上記微小粒子としては、平均粒
径500(μm)以下で最大粒径が850(μm)未満
の粒子が好ましく例示され、プラスチックよりなるもの
やガラスよりなるものが挙げられる。また、接着剤とし
ては、、通常の有機系接着剤が例示されるが、25
(℃)における粘度が1500(cp)以下、好ましく
は1000(cp)以下のものが例示され、熱硬化性を
有するものや紫外線硬化性を有するものが挙げられる。
【0041】そして、図2に示すように、記録ヘッド1
を厚さ方向に挟み込むように一対の再生ヘッド2,3を
配し、これらをさらに挟み込むようにアウトリガー4,
5を配して接着固定して磁気ヘッドブロック10を形成
する。このとき、情報の記録再生特性を考慮して図中矢
印Wで示す各ヘッドのギャップのトラック幅方向及びこ
れと直交する図中矢印Vで示す高さ方向及び図中矢印M
で示す磁気記録媒体の走行方向の位置合わせを行うとと
もに、磁気記録媒体への当たりを考慮して各部材の磁気
記録媒体対向面1a,2a,3a,4a,5aの位置合
わせを行う。この位置合わせは、従来通り、各部材をト
ラック幅方向に一対の冶具により加圧して挟み込み、こ
れを上下左右に移動させて各部材を空中に浮かせた状態
で行う。
【0042】本例においては、前述のように各部材の接
着面となる対向面に既に接着剤が供給されていることか
ら、当該対向面に接着剤が十分に行き渡っている。
【0043】そして、本例においては特に、接着剤中に
微小粒子を含有させるようにしていることから、上記接
着剤として粘度が低すぎるものを使用しても、図3に示
すような例えば記録ヘッド1の対向面となる側面1bと
再生ヘッド2の対向面となる側面2bの間に介在する接
着剤6中の微小粒子7がベアリングのように機能し、接
着剤6を介して配される一対の磁気ヘッドの位置の微調
整が容易になされ、これらの位置合わせが正確且つ容易
に行われる。また、上記接着剤6中の微小粒子7はスペ
ーサーとして機能し、記録ヘッド1と再生ヘッド2間の
吸着を抑え、これらの位置合わせが正確且つ容易に行わ
れる。
【0044】さらに、本例においては、上記微小粒子と
して、平均粒径500(μm)以下で最大粒径が850
(μm)未満の粒子を使用しており、一対の磁気ヘッド
の位置合わせ精度がさらに良好となる。
【0045】すなわち、本例においては、各部材の位置
合わせが正確且つ容易に行われ、位置合わせ精度が確保
され、製造される複合型磁気ヘッドの製造歩留まりも向
上する。
【0046】続いて、上記接着剤を硬化させて各部材間
を接着固定して磁気ヘッドブロック10を形成する。具
体的には、接着剤として熱硬化性を有する接着剤を使用
し、各部材を位置合わせした後、これらの部材を加熱炉
等の加熱手段に搬送し、加熱により接着剤を硬化させ、
各部材間を接着固定して磁気ヘッドブロックを形成する
方法が例示される。
【0047】次に、図4に示すように、磁気ヘッドブロ
ック10をハウジングと称される台座11の磁気記録媒
体対向側の一主面11a上に載置し、固定して複合型磁
気ヘッドを完成する。
【0048】この磁気ヘッドブロック10は、テープ状
磁気記録媒体12に対して情報信号を磁気信号として記
録し、テープ状磁気記録媒体12に記録された磁気信号
を再生する。上記テープ状磁気記録媒体12は、その長
手方向が図4中矢印M1 ,M2 で示す方向と平行になる
ように磁気ヘッドブロック10に当接することとなる。
【0049】なお、この磁気ヘッドブロック10では、
いわゆるRead・While・Write方式によ
り、記録ヘッド1で記録した磁気信号を再生ヘッド2又
は再生ヘッド3で再生する。つまり、テープ状磁気記録
媒体が図4中矢印M1 で示す方向に高速で走行される
際、記録ヘッド1で記録した磁気信号は、後段に位置す
る再生ヘッド2により再生検証される。これに対して、
テープ状磁気記録媒体が図4中矢印M2 で示す方向に高
速で走行される際、記録ヘッド1で記録した磁気信号
は、後段に位置する再生ヘッド3により再生検証され
る。
【0050】以上のように構成された複合型磁気ヘッド
においては、テープ状磁気記録媒体12は、磁気ヘッド
ブロック10を介して配設された図示しない付勢手段に
よって、磁気ヘッドブロック10に押圧するように付勢
される。
【0051】すなわち、本例のようにして複合型磁気ヘ
ッドを製造すれば、上記接着剤として粘度が低すぎるも
のを使用しても、上記各部材の位置合わせの際に上記微
小粒子がベアリングのように機能して、接着剤を介して
配される各部材の位置の微調整が容易になされ、各部材
の位置合わせが正確且つ容易に行われる。また、上記微
小粒子は、上記各部材の位置合わせの際にスペーサーと
して機能し、接着剤を介して配される各部材間の吸着を
抑え、各部材の位置合わせが正確且つ容易に行われる。
このため、各部材の位置合わせ精度が確保され、製造さ
れる複合型磁気ヘッドの製造歩留まりも向上する。
【0052】さらに、本例のようにして複合型磁気ヘッ
ドを製造すれば、各部材の少なくとも一方の対向面に微
小粒子を含有する接着剤を塗布した後、これら部材を接
着剤を介して相対向させて位置合わせするため、各部材
間に接着剤が十分に供給され、製造される複合型磁気ヘ
ッドの接着層の強度が向上し、このことからも製造歩留
まりが向上する。
【0053】さらにまた、本例においては、接着剤とし
て通常の有機系接着剤を使用しており、これが瞬間接着
剤と比較して耐環境性が良好であることから、接着部の
耐環境性が向上し、製造される複合型磁気ヘッドの環境
信頼性も向上する。
【0054】なお、ここでは本発明を薄膜ヘッドとMR
ヘッドを使用した複合型磁気ヘッド及びその製造方法に
適用した例について述べたが、本発明がこの他の種々の
磁気ヘッドを組み合わせた複合型磁気ヘッド及びその製
造方法にも適用可能であることは言うまでもない。
【0055】
【実施例】次に、本発明の効果を確認するべく、以下に
示すような実験を行った。
【0056】実験例1 本実験例においては、一対の磁気ヘッド間に介在する接
着剤中に含有される微小粒子の粒径がこれら一対の磁気
ヘッドの位置合わせ精度及び位置合わせの作業性に及ぼ
す影響を調査した。
【0057】先ず、前述したような方法で複合型磁気ヘ
ッドを製造する際に使用する接着剤として、スリーボン
ド社製の25(℃)における粘度が20(cp)である
低粘度エポキシ系接着剤3042(商品名)に、積水化
学社製の硬質プラスチック微粒子であり、平均粒径10
(μm)(標準偏差0.5(μm))のミクロパールS
P(商品名)を3(重量%)の割合で混合したものを使
用して複合型磁気ヘッドを製造した。ただし、上記接着
剤は紫外線硬化性を有するものであるので、接着剤の硬
化は紫外線照射により行った。この複合型磁気ヘッドを
便宜上、サンプル1と称することとする。このサンプル
1においては、各部材のトラック幅方向及び高さ方向の
位置合わせは、非常に正確且つ容易に行うことができ
た。
【0058】これは接着剤中に含有される微小粒子がベ
アリングのように機能し、接着剤を介して配される各部
材の位置の微調整が容易になされること、上記微小粒子
がスペーサーとしても機能し、接着層を介して配される
各部材間の吸着を抑えることによる。
【0059】また、接着剤の粘度が比較的低粘度である
ことから、位置合わせの後に接着剤の粘性によって各部
材の位置が徐々に移動してしまうこともない。
【0060】前述したような複合型磁気ヘッドにおいて
は上記のトラック幅方向及び高さ方向の他に、磁気記録
媒体走行方向における位置合わせも行うが、その位置精
度は、上記微粒子がスペーサーとしても機能することか
ら当該微粒子の大きさにも左右されることとなる。サン
プル1においては、使用した微小粒子の標準偏差が0.
5(μm)と小さいことから、1.0(μm)以下の磁
気記録媒体走行方向における位置精度を容易に確保する
ことが可能であった。
【0061】すなわち、サンプル1においては、トラッ
ク幅方向、高さ方向及び磁気記録媒体走行方向におい
て、各部材の位置合わせが正確且つ容易に行われ、高い
位置精度を確保することが可能であった。
【0062】また、サンプル1と同様の接着剤及び微小
粒子を使用し、微小粒子の含有量を0.1〜10(重量
%)の範囲で変更して混合した接着剤をそれぞれ用意
し、これらを使用してサンプル1と同様にして複合型磁
気ヘッドを製造したところ、いずれも高い位置精度が確
保された。しかしながら、微小粒子の分散性や塗布の容
易さを考慮すると、微小粒子は1〜3(重量%)の割合
で接着剤中に含有させるのが好ましいと思われる。
【0063】次に、前述したような方法で複合型磁気ヘ
ッドを製造する際に使用する接着剤としては、サンプル
1で使用したものと同様のものを使用し、これに、MO
−SCI Corporation社製のガラス微小球
であり、メッシュサイズ270、平均粒径53(μm)
(粒径分布±5(%))のGlass Microsp
here,Class VI Spacer Grad
e Precision Spheres(GL 02
75−S)(商品名)を3(重量%)の割合で混合した
ものを使用して複合型磁気ヘッドを製造した。この複合
型磁気ヘッドを便宜上、サンプル2と称することとす
る。このサンプル2においても、各部材のトラック幅方
向、高さ方向及び磁気記録媒体走行方向の位置合わせ
は、非常に正確且つ容易に行うことができた。これは、
前述のサンプル1における理由と同様の理由による。
【0064】さらに、前述したような方法で複合型磁気
ヘッドを製造する際に使用する接着剤としては、サンプ
ル1で使用したものと同様のものを使用し、これに、M
O−SCI Corporation社製のガラス微小
球であり、平均粒径38(μm)(粒径分布±5
(%))のGlass Microsphere,Cl
ass VI Spacer Grade Preci
sion Spheres(GL 0275−S)(商
品名)を3(重量%)の割合で混合したものを使用して
複合型磁気ヘッドを製造した。この複合型磁気ヘッドを
便宜上、サンプル3と称することとする。このサンプル
3においても、各部材のトラック幅方向、高さ方向及び
磁気記録媒体走行方向の位置合わせは、非常に正確且つ
容易に行うことができた。これは、前述のサンプル1に
おける理由と同様の理由による。
【0065】次に、微小粒子としてサンプル3で使用し
たものと同銘柄でグレードの異なるものを使用し、微小
粒子の平均粒径を106(μm),150(μm),2
50(μm),500(μm),850(μm)と変更
した以外はサンプル3と同様にして複合型磁気ヘッドを
製造し、これら複合型磁気ヘッドを便宜上、それぞれサ
ンプル4,サンプル5,サンプル6,サンプル7,サン
プル8と称することとする。これらサンプル4〜8につ
いても、各部材のトラック幅方向、高さ方向及び磁気記
録媒体走行方向の位置合わせ精度及び位置合わせの作業
性について調査した。
【0066】その結果、サンプル4〜7においては、各
部材のトラック幅方向、高さ方向及び磁気記録媒体走行
方向の位置合わせは、非常に正確且つ容易に行うことが
できた。これは、前述のサンプル1における理由と同様
の理由による。
【0067】しかしながら、サンプル8においては、あ
まり良好な位置合わせ精度を確保することができず、特
に磁気記録媒体走行方向における位置合わせ精度のばら
つきが30(μm)と大きく、位置合わせ作業性もあま
り良好ではなかった。
【0068】これらのことから、一対の磁気ヘッド間に
介在する接着剤中に含有される微小粒子として平均粒径
500(μm)以下で最大粒径が850(μm)未満の
粒子を使用すると、位置合わせ精度及び位置合わせ作業
性が良好となり好ましいことが確認された。
【0069】実験例2 本実験例においては、一対の磁気ヘッド間に介在する接
着剤の粘度がこれら一対の磁気ヘッドの位置合わせの作
業性に及ぼす影響を調査した。
【0070】先ず、前述したような方法で複合型磁気ヘ
ッドを製造する際に使用する接着剤として、スリーボン
ド社製の25(℃)における粘度が120(cp)であ
る低粘度エポキシ系接着剤3067B(商品名)に、積
水化学社製の硬質プラスチック微粒子であり、平均粒径
10(μm)(標準偏差0.5(μm))のミクロパー
ルSP(商品名)を3(重量%)の割合で混合したもの
を使用して複合型磁気ヘッドを製造した。ただし、上記
接着剤は紫外線硬化性を有するものであるので、接着剤
の硬化は紫外線照射により行った。この複合型磁気ヘッ
ドを便宜上、サンプル9と称することとする。このサン
プル9においては、各部材の位置合わせの作業性は良好
であった。
【0071】次に、接着剤としてスリーボンド社製の2
5(℃)における粘度が230(cp)である低粘度エ
ポキシ系接着剤3066(商品名)を使用する以外はサ
ンプル9と同様にして複合型磁気ヘッドを製造し、この
複合型磁気ヘッドを便宜上、サンプル10と称すること
とする。このサンプル10においても、各部材の位置合
わせの作業性は良好であった。
【0072】さらに、接着剤として、25(℃)におけ
る粘度が400(cp)である東亜合成化学社製のBU
−420UF(商品名)を使用する、25(℃)におけ
る粘度が1000(cp)である東亜合成化学社製のB
U−130U(商品名)を使用する以外はサンプル9と
同様にして複合型磁気ヘッドをそれぞれ製造し、これら
複合型磁気ヘッドを便宜上、サンプル11,12と称す
ることとする。なお、上記の2種類の接着剤は何れもエ
ポキシ系の接着剤である。
【0073】これら複合型磁気ヘッドのうち、サンプル
11は各部材の位置合わせの作業性は良好であったが、
サンプル12は各部材の位置合わせの作業性があまり良
好ではなかった。
【0074】接着剤の粘度と位置合わせの作業性には、
図5に模式的に示すような関係があるものと思われる。
なお、図5中横軸は接着剤の粘度を示し、縦軸は位置合
わせの困難さを示し、縦軸は増加するに従い位置合わせ
が困難になることを示す。
【0075】すなわち、接着剤の粘度が低いと、各部材
間の吸着が発生し、位置合わせが非常に困難であり、粘
度が高まるにつれて吸着が減少して位置合わせが容易に
なっていく。そして、接着剤の粘度がある程度大きくな
ると、今度は接着剤自体の粘性抵抗が高まってきて位置
合わせが困難となり、接着剤の粘度がさらに高まると、
接着剤自体の粘性抵抗が著しく増大して位置合わせが非
常に困難となる。
【0076】具体的には、位置合わせの困難さの許容範
囲をL1 、より好ましい範囲をL2で示した場合、接着
剤の粘度が200〜1500(cp)であれば位置合わ
せの困難さは許容範囲となり、接着剤の粘度が250〜
1000(cp)であれば位置合わせの困難さはより好
ましい範囲となる。
【0077】従って、粘度が200(cp)未満である
接着剤を使用したサンプル9においては、接着剤の粘度
だけを見れば、各部材間で吸着の発生が予想されるが、
接着剤中に微小粒子を含有させていることから、各部材
間の吸着が抑えられ、位置合わせの作業性が良好であっ
たと考えられる。
【0078】また、粘度が230(cp)である接着剤
を使用したサンプル10、粘度が400(cp)である
接着剤を使用したサンプル11においては、各部材間の
吸着及び接着剤自体の粘性上昇が発生しておらず、しか
も接着剤中に微小粒子を含有させていることから、各部
材の位置合わせの際の微調整も容易で、位置合わせの作
業性が良好であったと考えられる。
【0079】さらに、粘度が1000(cp)である接
着剤を使用したサンプル12においては、接着剤自体の
粘性抵抗が若干高くなっており、位置合わせの作業性が
低下したものと考えられる。
【0080】なお、本実験例においては実施していない
が、接着剤として粘度が1500(cp)よりも高いも
のを使用した場合には、接着剤の粘性抵抗がかなり大き
いことから、位置合わせの作業性は格段に低下してしま
うことは容易に推測される。
【0081】これらのことから、本発明のように、一対
の磁気ヘッドの少なくとも一方の磁気ヘッドの対向面
に、微小粒子を含有する接着剤を塗布し、これら一対の
磁気ヘッドを接着剤を介して相対向させて位置合わせす
る場合には、接着剤の25(℃)における粘度を150
0(cp)以下、好ましくは1000(cp)以下とす
れば、一対の磁気ヘッドの位置合わせの作業性が良好と
なることが確認された。
【0082】
【発明の効果】上述のように、本発明の複合型磁気ヘッ
ドは、複数個の磁気ヘッドが微小粒子を含有する接着層
を介して並列に配されてなるものであり、これを製造す
るには、一対の磁気ヘッドの少なくとも一方の磁気ヘッ
ドの対向面に、微小粒子を含有した接着剤を塗布した
後、上記一対の磁気ヘッドを接着剤を介して相対向させ
て位置合わせする。このため、上記接着剤として粘度が
低すぎるものを使用しても、一対の磁気ヘッドの位置合
わせが正確且つ容易に行われる。このため、製造される
複合型磁気ヘッドの製造歩留まりも向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合型磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、記録ヘッド、再生ヘッド、アウ
トリガーを用意する工程を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る複合型磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、磁気ヘッドブロックを形成する
工程を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る複合型磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、記録ヘッドと再生ヘッド間の位
置合わせを行う際の接着剤及び微小粒子を模式的に示す
断面図である。
【図4】本発明に係る複合型磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、磁気ヘッドブロックを台座上に
載置する工程を示す斜視図である。
【図5】接着剤の粘度と位置合わせの困難さの関係を模
式的に示す図である。
【図6】従来の複合型磁気ヘッドの製造方法を工程順に
示すものであり、各部材を用意する工程を示す斜視図で
ある。
【図7】従来の複合型磁気ヘッドの製造方法を工程順に
示すものであり、再生ヘッドを冶具に挟み込んだ状態を
模式的に示す側面図である。
【図8】従来の複合型磁気ヘッドの製造方法を工程順に
示すものであり、各部材を接着固定する工程を示す側面
図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド、2,3 再生ヘッド、4,5 アウト
リガー、1a,2a,3a,4a,5a 磁気記録媒体
対向面、1b,1c,2b,2c,3b,3c,4b,
5b 側面、6 接着剤、7 微小粒子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の磁気ヘッドが接着層を介して並
    列に配されてなり、 上記接着層中に微小粒子が含有されていることを特徴と
    する複合型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記微小粒子が、平均粒径500(μ
    m)以下で最大粒径が850(μm)未満の粒子である
    ことを特徴とする請求項1記載の複合型磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 上記複数の磁気ヘッドが、記録用の磁気
    ヘッドと、この記録用の磁気ヘッドを介して対向する位
    置に配設された一対の読み取り用磁気ヘッドであること
    を特徴とする請求項1記載の複合型磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 一対の磁気ヘッドの少なくとも一方の磁
    気ヘッドの対向面に、微小粒子を含有した接着剤を塗布
    する工程と、 上記一対の磁気ヘッドを接着剤を介して相対向させて位
    置合わせする工程と、上記接着剤を硬化させ、一対の磁
    気ヘッド間を接着固定する工程を有することを特徴とす
    る複合型磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記微小粒子が、平均粒径500(μ
    m)以下で最大粒径が850(μm)未満の粒子である
    ことを特徴とする請求項4記載の複合型磁気ヘッドの製
    造方法。
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