JPH11149618A - 複合型磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents
複合型磁気ヘッドの製造方法Info
- Publication number
- JPH11149618A JPH11149618A JP31743697A JP31743697A JPH11149618A JP H11149618 A JPH11149618 A JP H11149618A JP 31743697 A JP31743697 A JP 31743697A JP 31743697 A JP31743697 A JP 31743697A JP H11149618 A JPH11149618 A JP H11149618A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head
- magnetic
- resin
- adhesive
- recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 一対の磁気ヘッドを正確且つ容易に位置合わ
せした状態で接着固定し、環境信頼性が良好な複合型磁
気ヘッドの製造を可能とし、製造歩留まりも向上する。 【解決手段】 記録ヘッド1の側面1aと再生ヘッド2
の側面2bの少なくとも一方、記録ヘッド1の側面1b
と再生ヘッド3の側面3bの少なくとも一方、再生ヘッ
ド2の側面2aと消去ヘッド4の側面4aの少なくとも
一方、再生ヘッド3の側面3aとアウトリガー5の側面
5aの少なくとも一方に、紫外線硬化性及び熱硬化性を
有し、25(℃)における粘度が250〜1500(c
p)である樹脂を塗布し、これら各部材を樹脂を介して
相対向させて位置合わせし、上記樹脂に紫外線を照射し
て仮硬化させて各部材間を仮止めし、上記樹脂を加熱し
て硬化させて各部材間を接着固定する。
せした状態で接着固定し、環境信頼性が良好な複合型磁
気ヘッドの製造を可能とし、製造歩留まりも向上する。 【解決手段】 記録ヘッド1の側面1aと再生ヘッド2
の側面2bの少なくとも一方、記録ヘッド1の側面1b
と再生ヘッド3の側面3bの少なくとも一方、再生ヘッ
ド2の側面2aと消去ヘッド4の側面4aの少なくとも
一方、再生ヘッド3の側面3aとアウトリガー5の側面
5aの少なくとも一方に、紫外線硬化性及び熱硬化性を
有し、25(℃)における粘度が250〜1500(c
p)である樹脂を塗布し、これら各部材を樹脂を介して
相対向させて位置合わせし、上記樹脂に紫外線を照射し
て仮硬化させて各部材間を仮止めし、上記樹脂を加熱し
て硬化させて各部材間を接着固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の磁気ヘッド
を樹脂を介して接着固定する複合型磁気ヘッドの製造方
法に関する。詳しくは、樹脂の粘度を規定して一対の磁
気ヘッドを正確且つ容易に位置合わせした状態で接着固
定し、環境信頼性が良好な複合型磁気ヘッドの製造を可
能とし、製造歩留まりも向上する複合型磁気ヘッドの製
造方法に関する。
を樹脂を介して接着固定する複合型磁気ヘッドの製造方
法に関する。詳しくは、樹脂の粘度を規定して一対の磁
気ヘッドを正確且つ容易に位置合わせした状態で接着固
定し、環境信頼性が良好な複合型磁気ヘッドの製造を可
能とし、製造歩留まりも向上する複合型磁気ヘッドの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータ等においては、
各種情報信号のバックアップ用の記憶装置としてハード
ディスク等が搭載されているが、より一層の高記憶容量
化を目指してデータカートリッジも使用されるようにな
ってきている。このデータカートリッジは、内部にテー
プ状の磁気記録媒体が配されてなるものであり、この媒
体に対して磁気記録信号の記録及び再生を行うことで各
種情報信号のバックアップを行うものである。
各種情報信号のバックアップ用の記憶装置としてハード
ディスク等が搭載されているが、より一層の高記憶容量
化を目指してデータカートリッジも使用されるようにな
ってきている。このデータカートリッジは、内部にテー
プ状の磁気記録媒体が配されてなるものであり、この媒
体に対して磁気記録信号の記録及び再生を行うことで各
種情報信号のバックアップを行うものである。
【0003】このテープ状磁気記録媒体が収納されたデ
ータカートリッジでは、いわゆるリード・アフター・ラ
イト方式が採用されており、通常、記録用の磁気ヘッド
と再生用の磁気ヘッドとをテープ走行方向に配列してな
る複合型磁気ヘッドにより記録及び再生が行われる。
ータカートリッジでは、いわゆるリード・アフター・ラ
イト方式が採用されており、通常、記録用の磁気ヘッド
と再生用の磁気ヘッドとをテープ走行方向に配列してな
る複合型磁気ヘッドにより記録及び再生が行われる。
【0004】この複合型磁気ヘッドでは、記録用の磁気
ヘッドがテープ状磁気記録媒体に磁気信号を記録した直
後に、再生用の磁気ヘッドが記録された磁気信号を再生
する。
ヘッドがテープ状磁気記録媒体に磁気信号を記録した直
後に、再生用の磁気ヘッドが記録された磁気信号を再生
する。
【0005】さらに、近年では、ハードディスクの容量
の増加に伴いデータカートリッジの容量も増加する傾向
にある。このため、磁気記録変換素子として、高密度記
録に適した磁気抵抗効果素子を使用した磁気抵抗効果型
磁気ヘッド(以下、MRヘッドと称する。)やアモルフ
ァス金属を使用した薄膜ヘッドを使用している複合型磁
気ヘッドが使用されるようになってきている。
の増加に伴いデータカートリッジの容量も増加する傾向
にある。このため、磁気記録変換素子として、高密度記
録に適した磁気抵抗効果素子を使用した磁気抵抗効果型
磁気ヘッド(以下、MRヘッドと称する。)やアモルフ
ァス金属を使用した薄膜ヘッドを使用している複合型磁
気ヘッドが使用されるようになってきている。
【0006】上記のような複合型ヘッドは、以下のよう
にして製造される。すなわち、先ず、図8に示すように
例えば記録用の磁気ヘッド(以下、単に記録ヘッドと称
する。)101と一対の読み取り用の磁気ヘッド(以
下、単に再生ヘッドと称する。)102,103、消去
用の磁気ヘッド(以下、単に消去ヘッドと称する。)1
04を用意するとともに、磁気記録媒体の走行安定性を
向上するためのアウトリガー105を用意する。
にして製造される。すなわち、先ず、図8に示すように
例えば記録用の磁気ヘッド(以下、単に記録ヘッドと称
する。)101と一対の読み取り用の磁気ヘッド(以
下、単に再生ヘッドと称する。)102,103、消去
用の磁気ヘッド(以下、単に消去ヘッドと称する。)1
04を用意するとともに、磁気記録媒体の走行安定性を
向上するためのアウトリガー105を用意する。
【0007】そして、上記記録ヘッド101のトラック
幅方向と直交する方向の両脇に一対の再生ヘッド10
2,103を挟み込むように配する。さらに一方の再生
ヘッド103の記録ヘッド101対向側と反対側に消去
用ヘッド104を配するとともに、他方の再生ヘッド1
02の記録ヘッド101対向側と反対側にアウトリガー
105を配する。
幅方向と直交する方向の両脇に一対の再生ヘッド10
2,103を挟み込むように配する。さらに一方の再生
ヘッド103の記録ヘッド101対向側と反対側に消去
用ヘッド104を配するとともに、他方の再生ヘッド1
02の記録ヘッド101対向側と反対側にアウトリガー
105を配する。
【0008】このとき、情報の記録再生特性を考慮して
各磁気ヘッドの磁気ギャップのトラック幅方向及びこれ
と直交する高さ方向の位置合わせを行うとともに、磁気
記録媒体への当たりを考慮して各部材の磁気記録媒体対
向面の位置合わせを行う必要がある。
各磁気ヘッドの磁気ギャップのトラック幅方向及びこれ
と直交する高さ方向の位置合わせを行うとともに、磁気
記録媒体への当たりを考慮して各部材の磁気記録媒体対
向面の位置合わせを行う必要がある。
【0009】このため、上記のように各部材を所定の位
置に配する工程においては、図9に再生ヘッド103を
例にとって模式的に示すように、再生ヘッド103をト
ラック幅方向に一対の冶具106,107によって図中
矢印p1 のように加圧して挟み込み、これを上下左右に
移動させて各部材を空中に浮かせた状態で位置合わせを
行うようにしている。
置に配する工程においては、図9に再生ヘッド103を
例にとって模式的に示すように、再生ヘッド103をト
ラック幅方向に一対の冶具106,107によって図中
矢印p1 のように加圧して挟み込み、これを上下左右に
移動させて各部材を空中に浮かせた状態で位置合わせを
行うようにしている。
【0010】そして、図10に示すように、記録ヘッド
101の両脇に一対の再生ヘッド102,103を挟み
込むように配し、一方の再生ヘッド103の記録ヘッド
101対向側と反対側に消去用ヘッド104を配し、他
方の再生ヘッド102の記録ヘッド101対向側と反対
側にアウトリガー105を配して位置合わせした状態の
まま、これらを断面略L字状の台座108上に例えばア
ウトリガ105の外側の側面105aが垂直面108a
側となるように載置する。
101の両脇に一対の再生ヘッド102,103を挟み
込むように配し、一方の再生ヘッド103の記録ヘッド
101対向側と反対側に消去用ヘッド104を配し、他
方の再生ヘッド102の記録ヘッド101対向側と反対
側にアウトリガー105を配して位置合わせした状態の
まま、これらを断面略L字状の台座108上に例えばア
ウトリガ105の外側の側面105aが垂直面108a
側となるように載置する。
【0011】次に、図10中に示すようにアウトリガ1
05と反対側の消去ヘッド104側から押し付け部材1
09により図中矢印p2 で示すようにこれらの部材を垂
直面108aに押し付けて各部材間を密着させる。続い
て、図10中に示すようにこれら部材の磁気記録媒体対
向面X側から、接着剤供給手段110から外気中の水分
と反応して硬化するいわゆる瞬間接着剤111を各部材
間の界面部に供給し、この界面部に浸透させて所定時間
放置して、各部材間を接着固定してブロックとする。な
お、上記瞬間接着剤としては低粘度で浸透性が高い工業
用のものが使用されている。
05と反対側の消去ヘッド104側から押し付け部材1
09により図中矢印p2 で示すようにこれらの部材を垂
直面108aに押し付けて各部材間を密着させる。続い
て、図10中に示すようにこれら部材の磁気記録媒体対
向面X側から、接着剤供給手段110から外気中の水分
と反応して硬化するいわゆる瞬間接着剤111を各部材
間の界面部に供給し、この界面部に浸透させて所定時間
放置して、各部材間を接着固定してブロックとする。な
お、上記瞬間接着剤としては低粘度で浸透性が高い工業
用のものが使用されている。
【0012】この工程において、瞬間接着剤を使用する
のは、このような複合型磁気ヘッドが前述のようにMR
ヘッドや薄膜ヘッドを使用しており、MRヘッドの劣
化、アモルファスの結晶化、薄膜成分の拡散を防止する
ため、150(℃)以上の熱処理を行うことが困難であ
るためである。
のは、このような複合型磁気ヘッドが前述のようにMR
ヘッドや薄膜ヘッドを使用しており、MRヘッドの劣
化、アモルファスの結晶化、薄膜成分の拡散を防止する
ため、150(℃)以上の熱処理を行うことが困難であ
るためである。
【0013】次いで、各部材を接着固定したブロックを
ハウジングと称される台座上に接着固定し、最後にアク
チュエータ上に接着固定して完成する。
ハウジングと称される台座上に接着固定し、最後にアク
チュエータ上に接着固定して完成する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記複合型
磁気ヘッドの製造方法においては、各部材を接着固定し
たブロックをハウジング或いはアクチュエータに対して
接着固定する場合に位置ずれが発生した場合は比較的容
易に補正できるものの、各部材間の位置合わせの際に位
置ずれが発生した状態で、そのまま瞬間接着剤で接着固
定すると、補正が非常に困難であり、製造歩留まりの低
下を引き起こす。
磁気ヘッドの製造方法においては、各部材を接着固定し
たブロックをハウジング或いはアクチュエータに対して
接着固定する場合に位置ずれが発生した場合は比較的容
易に補正できるものの、各部材間の位置合わせの際に位
置ずれが発生した状態で、そのまま瞬間接着剤で接着固
定すると、補正が非常に困難であり、製造歩留まりの低
下を引き起こす。
【0015】さらに、上記複合型ヘッドが使用されるデ
ータカートリッジにおいては、高記録容量化に伴って高
記録密度化が進み、高い環境信頼性が要求されている。
例えば、温度40(℃)、相対湿度93(%)の環境下
において放置された場合において、再生出力等の動特性
の初期値からの変動率が15(%)以内に抑えられるこ
とが要求されている。しかしながら、上記のように各部
材間を瞬間接着剤により接着固定した複合型磁気ヘッド
においては、接着部の耐環境性が低く、上記のような高
温、多湿の環境下に放置すると、各部材が動いてしま
い、結果的に各部材の位置合わせ精度が低下し、複合型
磁気ヘッドとしての動特性の低下を引き起こして環境信
頼性は十分ではない。
ータカートリッジにおいては、高記録容量化に伴って高
記録密度化が進み、高い環境信頼性が要求されている。
例えば、温度40(℃)、相対湿度93(%)の環境下
において放置された場合において、再生出力等の動特性
の初期値からの変動率が15(%)以内に抑えられるこ
とが要求されている。しかしながら、上記のように各部
材間を瞬間接着剤により接着固定した複合型磁気ヘッド
においては、接着部の耐環境性が低く、上記のような高
温、多湿の環境下に放置すると、各部材が動いてしま
い、結果的に各部材の位置合わせ精度が低下し、複合型
磁気ヘッドとしての動特性の低下を引き起こして環境信
頼性は十分ではない。
【0016】上記瞬間接着剤よりなる接着部の耐環境性
の低さは次に述べるような要因によるものと考えられ
る。
の低さは次に述べるような要因によるものと考えられ
る。
【0017】先ず、第1の要因として以下に述べるよう
なものが挙げられる。上記のように、各部材間を接着固
定する際、各部材を位置合わせした状態で各部材間の界
面部に瞬間接着剤を供給して各部材間を接着するように
している。ところが、各部材の対向面は位置合わせ精度
を高めるために鏡面となされており、部材同士が密着し
てしまい、これらの界面部に瞬間接着剤が浸透し難い。
また、部材の材質により瞬間接着剤に対する濡れ性が異
なるため、これによっても界面部への浸透が妨げられ
る。従って、各部材間の界面部に接着剤が十分に浸透し
ておらず、接着部の耐環境性が低くなってしまう。
なものが挙げられる。上記のように、各部材間を接着固
定する際、各部材を位置合わせした状態で各部材間の界
面部に瞬間接着剤を供給して各部材間を接着するように
している。ところが、各部材の対向面は位置合わせ精度
を高めるために鏡面となされており、部材同士が密着し
てしまい、これらの界面部に瞬間接着剤が浸透し難い。
また、部材の材質により瞬間接着剤に対する濡れ性が異
なるため、これによっても界面部への浸透が妨げられ
る。従って、各部材間の界面部に接着剤が十分に浸透し
ておらず、接着部の耐環境性が低くなってしまう。
【0018】これに対しては、各部材の対向面を適度な
粗さを有する面とする、上記対向面に溝部を設ける、プ
ライマーを併用する等の手段を講じているものの、十分
な効果が得られていない。
粗さを有する面とする、上記対向面に溝部を設ける、プ
ライマーを併用する等の手段を講じているものの、十分
な効果が得られていない。
【0019】次に、第2の要因として以下に述べるよう
なものが挙げられる。前述のように、瞬間接着剤は外気
中の水分と反応して硬化するものであり、瞬間接着剤が
各部材の界面部に十分に浸透したとしても、外気と接触
する表面部のみが硬化して、外気と接触することのない
内部が硬化し難く、接着部の耐環境性が低くなってしま
う。
なものが挙げられる。前述のように、瞬間接着剤は外気
中の水分と反応して硬化するものであり、瞬間接着剤が
各部材の界面部に十分に浸透したとしても、外気と接触
する表面部のみが硬化して、外気と接触することのない
内部が硬化し難く、接着部の耐環境性が低くなってしま
う。
【0020】さらに第3の要因として以下に述べるよう
なものが挙げられる。上記瞬間接着剤は、種類に関係な
く耐湿性が低い。このため、上記瞬間接着剤を各部材の
界面部に浸透させた場合、外気への露呈部分が少ないと
は言え、やはり湿度により強度が低下し、データカート
リッジに使用するのに十分な強度を確保できるとは言え
ず、接着部の耐環境性が低くなってしまう。
なものが挙げられる。上記瞬間接着剤は、種類に関係な
く耐湿性が低い。このため、上記瞬間接着剤を各部材の
界面部に浸透させた場合、外気への露呈部分が少ないと
は言え、やはり湿度により強度が低下し、データカート
リッジに使用するのに十分な強度を確保できるとは言え
ず、接着部の耐環境性が低くなってしまう。
【0021】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、一対の磁気ヘッドを正確且つ容
易に位置合わせした状態で接着固定し、環境信頼性が良
好な複合型磁気ヘッドの製造を可能とし、製造歩留まり
も向上する複合型磁気ヘッドの製造方法を提供しようと
するものである。
案されるものであって、一対の磁気ヘッドを正確且つ容
易に位置合わせした状態で接着固定し、環境信頼性が良
好な複合型磁気ヘッドの製造を可能とし、製造歩留まり
も向上する複合型磁気ヘッドの製造方法を提供しようと
するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記のように各部材間の
界面部に接着剤を充填して供給する方法は非常に困難で
あり、各部材間の界面部に十分な接着剤を供給するため
には、他の供給方法を検討することが必要と思われる。
そして、この場合、各部材の位置合わせを妨げることが
なく、位置合わせ精度を長さにおいて1(μm)以下、
角度において1(min)以下の範囲で保証する必要が
ある。この種の複合型磁気ヘッドのトラック幅方向の長
さが14(mm)程度であることから、かなり高精度な
位置合わせ精度を保証する必要があることがわかる。
界面部に接着剤を充填して供給する方法は非常に困難で
あり、各部材間の界面部に十分な接着剤を供給するため
には、他の供給方法を検討することが必要と思われる。
そして、この場合、各部材の位置合わせを妨げることが
なく、位置合わせ精度を長さにおいて1(μm)以下、
角度において1(min)以下の範囲で保証する必要が
ある。この種の複合型磁気ヘッドのトラック幅方向の長
さが14(mm)程度であることから、かなり高精度な
位置合わせ精度を保証する必要があることがわかる。
【0023】これに対して、各部材の対向面に接着剤と
なる樹脂を塗布して、これらを接着する方法が考えられ
る。この場合、上記接着剤となる樹脂としては、通常の
有機系接着剤の使用が考えられ、この有機系接着剤は瞬
間接着剤と比較して耐環境性が良好であり、好ましく用
いられる。
なる樹脂を塗布して、これらを接着する方法が考えられ
る。この場合、上記接着剤となる樹脂としては、通常の
有機系接着剤の使用が考えられ、この有機系接着剤は瞬
間接着剤と比較して耐環境性が良好であり、好ましく用
いられる。
【0024】また、有機系接着剤としては、熱硬化性の
ものが挙げられるが、MRヘッドの劣化、アモルファス
の結晶化、薄膜成分の拡散を防止するため、150
(℃)以上の熱処理が必要なものは使用が難しい。一
方、有機系接着剤としては、紫外線硬化性のものも挙げ
られるが、各部材間の界面部に介在することとなり内部
には紫外線が照射されないこととなるため、この紫外線
硬化性を有するものにより各部材間を完全に接着固定す
ることは困難である。
ものが挙げられるが、MRヘッドの劣化、アモルファス
の結晶化、薄膜成分の拡散を防止するため、150
(℃)以上の熱処理が必要なものは使用が難しい。一
方、有機系接着剤としては、紫外線硬化性のものも挙げ
られるが、各部材間の界面部に介在することとなり内部
には紫外線が照射されないこととなるため、この紫外線
硬化性を有するものにより各部材間を完全に接着固定す
ることは困難である。
【0025】さらに、接着剤の粘度が低すぎると、部材
同士が吸着してしまい、これらの位置合わせが困難或い
は不可能となる。一方、接着剤の粘度が高すぎると、接
着層の厚さが厚くなり、外気への露呈部分が多くなるこ
とから耐候性が低下し易くなるばかりか、接着剤自体の
粘性抵抗により各部材の位置合わせが困難となってしま
う。
同士が吸着してしまい、これらの位置合わせが困難或い
は不可能となる。一方、接着剤の粘度が高すぎると、接
着層の厚さが厚くなり、外気への露呈部分が多くなるこ
とから耐候性が低下し易くなるばかりか、接着剤自体の
粘性抵抗により各部材の位置合わせが困難となってしま
う。
【0026】そこで、本発明に係る複合型磁気ヘッドの
製造方法においては、一対の磁気ヘッドの少なくとも一
方の磁気ヘッドの対向面に、紫外線硬化性及び熱硬化性
を有し、25(℃)における粘度が250〜1500
(cp)である樹脂を塗布する工程と、上記一対の磁気
ヘッドを樹脂を介して相対向させて位置合わせする工程
と、上記樹脂に紫外線を照射して仮硬化させ、一対の磁
気ヘッド間を仮止めする工程と、上記樹脂を加熱して硬
化させ、一対の磁気ヘッド間を接着固定する工程を有す
ることを特徴とする。
製造方法においては、一対の磁気ヘッドの少なくとも一
方の磁気ヘッドの対向面に、紫外線硬化性及び熱硬化性
を有し、25(℃)における粘度が250〜1500
(cp)である樹脂を塗布する工程と、上記一対の磁気
ヘッドを樹脂を介して相対向させて位置合わせする工程
と、上記樹脂に紫外線を照射して仮硬化させ、一対の磁
気ヘッド間を仮止めする工程と、上記樹脂を加熱して硬
化させ、一対の磁気ヘッド間を接着固定する工程を有す
ることを特徴とする。
【0027】ここで言う樹脂とは、一対の磁気ヘッド間
を接着するものであり、樹脂を主体としたものであり、
樹脂の他に溶媒等を含む、通常の接着剤を含んで示すも
のである。
を接着するものであり、樹脂を主体としたものであり、
樹脂の他に溶媒等を含む、通常の接着剤を含んで示すも
のである。
【0028】なお、上記本発明に係わる複合型磁気ヘッ
ドの製造方法においては、上記一対の磁気ヘッドを樹脂
を介して相対向させて位置合わせする工程において、当
該樹脂を対向面からはみ出させ、このはみ出した樹脂に
紫外線を照射して仮硬化させ、一対の磁気ヘッドを仮止
めすることが好ましい。
ドの製造方法においては、上記一対の磁気ヘッドを樹脂
を介して相対向させて位置合わせする工程において、当
該樹脂を対向面からはみ出させ、このはみ出した樹脂に
紫外線を照射して仮硬化させ、一対の磁気ヘッドを仮止
めすることが好ましい。
【0029】上記本発明の複合型磁気ヘッドの製造方法
においては、上記一対の磁気ヘッドが記録用の磁気ヘッ
ドと読み取り用の磁気ヘッドであっても良い。
においては、上記一対の磁気ヘッドが記録用の磁気ヘッ
ドと読み取り用の磁気ヘッドであっても良い。
【0030】本発明の複合型磁気ヘッドの製造方法にお
いては、一対の磁気ヘッドの少なくとも一方の磁気ヘッ
ドの対向面に、紫外線硬化性及び熱硬化性を有し、25
(℃)における粘度が250〜1500(cp)である
樹脂を塗布した後、上記一対の磁気ヘッドを樹脂を介し
て相対向させて位置合わせするため、一対の磁気ヘッド
の対向面間に樹脂が十分に供給され、接着部の耐環境性
が向上する。
いては、一対の磁気ヘッドの少なくとも一方の磁気ヘッ
ドの対向面に、紫外線硬化性及び熱硬化性を有し、25
(℃)における粘度が250〜1500(cp)である
樹脂を塗布した後、上記一対の磁気ヘッドを樹脂を介し
て相対向させて位置合わせするため、一対の磁気ヘッド
の対向面間に樹脂が十分に供給され、接着部の耐環境性
が向上する。
【0031】さらに、樹脂の粘度を上記範囲としている
ことから、磁気ヘッド同士が吸着してこれらの位置合わ
せが困難或いは不可能となる、樹脂自体の粘性抵抗によ
り磁気ヘッド間の位置合わせが困難或いは不可能となる
といったことがなく、磁気ヘッド間の位置合わせが正確
且つ容易に行われる。さらにまた、樹脂の粘度を上記範
囲としていることから、接着部の厚さがさほど厚くなる
ことがなく、外気への露呈部分が少ないことから接着部
の耐環境性が向上する。
ことから、磁気ヘッド同士が吸着してこれらの位置合わ
せが困難或いは不可能となる、樹脂自体の粘性抵抗によ
り磁気ヘッド間の位置合わせが困難或いは不可能となる
といったことがなく、磁気ヘッド間の位置合わせが正確
且つ容易に行われる。さらにまた、樹脂の粘度を上記範
囲としていることから、接着部の厚さがさほど厚くなる
ことがなく、外気への露呈部分が少ないことから接着部
の耐環境性が向上する。
【0032】また、上記樹脂に紫外線を照射して表面側
のみを硬化させて仮硬化させ、一対の磁気ヘッド間を仮
止めし、上記樹脂を加熱して硬化させ、一対の磁気ヘッ
ド間を接着固定するため、仮止めの時点で樹脂内部が硬
化されていなくても、この内部が後工程の加熱により完
全に硬化され、接着部の耐環境性が向上する。
のみを硬化させて仮硬化させ、一対の磁気ヘッド間を仮
止めし、上記樹脂を加熱して硬化させ、一対の磁気ヘッ
ド間を接着固定するため、仮止めの時点で樹脂内部が硬
化されていなくても、この内部が後工程の加熱により完
全に硬化され、接着部の耐環境性が向上する。
【0033】なお、一対の磁気ヘッドの位置合わせ時
に、樹脂を対向面からはみ出させ、このはみ出した樹脂
に紫外線を照射して仮硬化させ、一対の磁気ヘッドを仮
止めするようにすれば、一対の磁気ヘッド間の仮止めが
より確実に行われる。
に、樹脂を対向面からはみ出させ、このはみ出した樹脂
に紫外線を照射して仮硬化させ、一対の磁気ヘッドを仮
止めするようにすれば、一対の磁気ヘッド間の仮止めが
より確実に行われる。
【0034】さらにまた、上記樹脂として通常の有機系
接着剤を使用すれば、瞬間接着剤と比較して耐環境性が
良好であることから、接着部の耐環境性が向上する。
接着剤を使用すれば、瞬間接着剤と比較して耐環境性が
良好であることから、接着部の耐環境性が向上する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。ここでは、データカートリッ
ジに多用されるQIC(Quater Inch Ca
rtridge)ヘッドの製造に本発明を適用した例に
ついて説明する。
を参照しながら説明する。ここでは、データカートリッ
ジに多用されるQIC(Quater Inch Ca
rtridge)ヘッドの製造に本発明を適用した例に
ついて説明する。
【0036】上記QICヘッドは、1/4(インチ)幅
の磁気テープを磁気記録媒体として使用した固定ヘッド
型のバックアップシステムに使用される複合型磁気ヘッ
ドであり、チャンネル数は4チャンネル、記憶容量は例
えば13(Gb)に達する。
の磁気テープを磁気記録媒体として使用した固定ヘッド
型のバックアップシステムに使用される複合型磁気ヘッ
ドであり、チャンネル数は4チャンネル、記憶容量は例
えば13(Gb)に達する。
【0037】本例においては、先ず、図1に示すよう
に、磁気テープに情報の記録を行う記録用のヘッド(以
下、記録ヘッドと称する。)1と、磁気テープの情報の
再生を行う一対の再生用のヘッド(以下、再生ヘッドと
称する。)2,3と、磁気テープの情報を消去する消去
用のヘッド(以下、消去ヘッドと称する。)4、アウト
リガー5を用意する。なお、ここでは、各部材に接続さ
れて外部との接続手段となる引き出し用フレキシブルプ
リント配線板の図示を省略する。
に、磁気テープに情報の記録を行う記録用のヘッド(以
下、記録ヘッドと称する。)1と、磁気テープの情報の
再生を行う一対の再生用のヘッド(以下、再生ヘッドと
称する。)2,3と、磁気テープの情報を消去する消去
用のヘッド(以下、消去ヘッドと称する。)4、アウト
リガー5を用意する。なお、ここでは、各部材に接続さ
れて外部との接続手段となる引き出し用フレキシブルプ
リント配線板の図示を省略する。
【0038】上記記録ヘッド1は磁気ギャップ等を有す
る記録ヘッドチップ12が一主面11a側に露呈して形
成される板状の記録ヘッド基板11と、上記一主面11
aに露呈する記録ヘッドチップ12を保護する板状の記
録ヘッドガード材13により構成される。
る記録ヘッドチップ12が一主面11a側に露呈して形
成される板状の記録ヘッド基板11と、上記一主面11
aに露呈する記録ヘッドチップ12を保護する板状の記
録ヘッドガード材13により構成される。
【0039】ここで、記録ヘッドチップ12は、例え
ば、薄膜形成されたバルク型薄膜磁気ヘッドからなり、
内部にコイルを有してなる。そして、上記記録ヘッドチ
ップ12は上述の4チャンネル分の記録ギャップを一主
面11aに直交し、上面となる主面11bに臨むように
して有している。また、この記録ヘッドチップ12の内
部には図示しないコイルが配されている。
ば、薄膜形成されたバルク型薄膜磁気ヘッドからなり、
内部にコイルを有してなる。そして、上記記録ヘッドチ
ップ12は上述の4チャンネル分の記録ギャップを一主
面11aに直交し、上面となる主面11bに臨むように
して有している。また、この記録ヘッドチップ12の内
部には図示しないコイルが配されている。
【0040】そして、上記記録ヘッド基板11と記録ヘ
ッドガード材13は、一主面11a,13aを対向面と
して相対向するように配され、記録ヘッドチップ12を
取り囲むように配されることによって、記録ヘッドチッ
プ12に機械的強度を付与するとともに、磁気テープと
の接触面積を確保する。このとき、上記記録ヘッド基板
11と記録ヘッドガード材13は対向面となる一主面1
1a,13aが略同等とされることは言うまでもない。
また、これら記録ヘッド基板11の記録ギャップが臨む
主面11bと記録ヘッドガード材13の一主面13aと
直交するとともに主面11bと連なる面となる主面13
bは一主面11a,13a側から徐々に下降していく円
弧をなす面となされている。
ッドガード材13は、一主面11a,13aを対向面と
して相対向するように配され、記録ヘッドチップ12を
取り囲むように配されることによって、記録ヘッドチッ
プ12に機械的強度を付与するとともに、磁気テープと
の接触面積を確保する。このとき、上記記録ヘッド基板
11と記録ヘッドガード材13は対向面となる一主面1
1a,13aが略同等とされることは言うまでもない。
また、これら記録ヘッド基板11の記録ギャップが臨む
主面11bと記録ヘッドガード材13の一主面13aと
直交するとともに主面11bと連なる面となる主面13
bは一主面11a,13a側から徐々に下降していく円
弧をなす面となされている。
【0041】すなわち、記録ヘッド基板11と記録ヘッ
ドガード材13とを接着して一体化することにより記録
ヘッド1は形成されている。そして、この記録ヘッド1
においては、磁気テープに磁気信号を記録する際に、こ
のコイルに所望の電流を供給し記録ギャップを介して漏
れ磁界を発生させる。
ドガード材13とを接着して一体化することにより記録
ヘッド1は形成されている。そして、この記録ヘッド1
においては、磁気テープに磁気信号を記録する際に、こ
のコイルに所望の電流を供給し記録ギャップを介して漏
れ磁界を発生させる。
【0042】また、上記再生ヘッド2は、再生ギャップ
等を有する再生ヘッドチップ15が一主面14a側に露
呈して形成される板状の再生ヘッド基板14と、上記一
主面14aに露呈する再生ヘッドチップ15を保護する
板状の再生ヘッドガード材16により構成される。
等を有する再生ヘッドチップ15が一主面14a側に露
呈して形成される板状の再生ヘッド基板14と、上記一
主面14aに露呈する再生ヘッドチップ15を保護する
板状の再生ヘッドガード材16により構成される。
【0043】ここで、再生ヘッドチップ15は、例え
ば、磁気抵抗効果素子を有する磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドからなる。そして、上記再生ヘッドチップ15は記録
ヘッドチップ11の4チャンネル分の記録ギャップに対
応する再生ギャップを一主面14aに直交し、上面とな
る主面14bに臨むようにして有している。なお、この
再生ヘッドチップ15では、磁気テープの磁気信号を再
生する際に磁気抵抗効果素子が感磁部となる。
ば、磁気抵抗効果素子を有する磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドからなる。そして、上記再生ヘッドチップ15は記録
ヘッドチップ11の4チャンネル分の記録ギャップに対
応する再生ギャップを一主面14aに直交し、上面とな
る主面14bに臨むようにして有している。なお、この
再生ヘッドチップ15では、磁気テープの磁気信号を再
生する際に磁気抵抗効果素子が感磁部となる。
【0044】さらに、上記再生ヘッド基板14と再生ヘ
ッドガード材16は、一主面14a,16aを対向面と
して相対向するように配され、再生ヘッドチップ15を
取り囲むように配されることによって、再生ヘッドチッ
プ15に機械的強度を付与するとともに、磁気テープと
の接触面積を確保する。このとき、上記再生ヘッド基板
14と再生ヘッドガード材16は対向面となる一主面1
4a,16aが略同等とされることは言うまでもない。
ッドガード材16は、一主面14a,16aを対向面と
して相対向するように配され、再生ヘッドチップ15を
取り囲むように配されることによって、再生ヘッドチッ
プ15に機械的強度を付与するとともに、磁気テープと
の接触面積を確保する。このとき、上記再生ヘッド基板
14と再生ヘッドガード材16は対向面となる一主面1
4a,16aが略同等とされることは言うまでもない。
【0045】なお、再生ヘッドガード材16及び再生ヘ
ッド基板14においては、一主面16aに直交し、上面
となる主面16bが円弧をなす面、主面14bが再生ヘ
ッドガード材16側から再生ヘッド基板14の外側の端
部側に向かうに従って徐々に降下する円弧をなす面とな
されている。
ッド基板14においては、一主面16aに直交し、上面
となる主面16bが円弧をなす面、主面14bが再生ヘ
ッドガード材16側から再生ヘッド基板14の外側の端
部側に向かうに従って徐々に降下する円弧をなす面とな
されている。
【0046】一方の再生ヘッド3も上記再生ヘッド2と
同様の構成を有するものであり、再生ヘッドチップ18
が一主面17a側に露呈して形成される板状の再生ヘッ
ド基板17と、上記一主面17aに露呈する再生ヘッド
チップ18を保護する板状の再生ヘッドガード材19に
より構成される。
同様の構成を有するものであり、再生ヘッドチップ18
が一主面17a側に露呈して形成される板状の再生ヘッ
ド基板17と、上記一主面17aに露呈する再生ヘッド
チップ18を保護する板状の再生ヘッドガード材19に
より構成される。
【0047】ここで、再生ヘッドチップ18は、例え
ば、磁気抵抗効果素子を有する磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドからなり、記録ヘッドチップ11の4チャンネル分の
記録ギャップに対応する再生ギャップを一主面17aに
直交し、上面となる主面17bに臨むようにして有して
いる。なお、この再生ヘッドチップ18では、磁気テー
プの磁気信号を再生する際に磁気抵抗効果素子が感磁部
となる。
ば、磁気抵抗効果素子を有する磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドからなり、記録ヘッドチップ11の4チャンネル分の
記録ギャップに対応する再生ギャップを一主面17aに
直交し、上面となる主面17bに臨むようにして有して
いる。なお、この再生ヘッドチップ18では、磁気テー
プの磁気信号を再生する際に磁気抵抗効果素子が感磁部
となる。
【0048】そして、上記再生ヘッド基板17と再生ヘ
ッドガード材19は、一主面17a,19aを対向面と
して相対向するように配され、再生ヘッドチップ18を
取り囲むように配されることによって、再生ヘッドチッ
プ18に機械的強度を付与するとともに、磁気テープと
の接触面積を確保する。このとき、上記再生ヘッド基板
17と再生ヘッドガード材19は対向面となる一主面1
7a,19aが略同等とされることは言うまでもない。
ッドガード材19は、一主面17a,19aを対向面と
して相対向するように配され、再生ヘッドチップ18を
取り囲むように配されることによって、再生ヘッドチッ
プ18に機械的強度を付与するとともに、磁気テープと
の接触面積を確保する。このとき、上記再生ヘッド基板
17と再生ヘッドガード材19は対向面となる一主面1
7a,19aが略同等とされることは言うまでもない。
【0049】なお、再生ヘッドガード材19及び再生ヘ
ッド基板17においても、一主面19aに直交し、上面
となる主面19bが円弧をなす面、主面17bが再生ヘ
ッドガード材19側から再生ヘッド基板17の外側の端
部側に向かうに従って徐々に降下する円弧をなす面とな
されている。
ッド基板17においても、一主面19aに直交し、上面
となる主面19bが円弧をなす面、主面17bが再生ヘ
ッドガード材19側から再生ヘッド基板17の外側の端
部側に向かうに従って徐々に降下する円弧をなす面とな
されている。
【0050】また、上記消去ヘッド4は、記録ヘッド1
及び再生ヘッド2,3の4チャンネル分の記録ギャップ
及び再生ギャップよりも幅広な磁気ギャップを有してお
り、その内部にコイルが配されている。この消去ヘッド
4では、磁気テープに記録された磁気信号を消去する
際、例えば、一定の直流電流がコイルに供給され、これ
により、消去ヘッド4は、コイルから磁界が発生して、
磁気ギャップを介して一様な漏れ磁界を発生する。消去
ヘッド4は、この漏れ磁界を磁気テープに印加すること
により磁気信号を消去する。
及び再生ヘッド2,3の4チャンネル分の記録ギャップ
及び再生ギャップよりも幅広な磁気ギャップを有してお
り、その内部にコイルが配されている。この消去ヘッド
4では、磁気テープに記録された磁気信号を消去する
際、例えば、一定の直流電流がコイルに供給され、これ
により、消去ヘッド4は、コイルから磁界が発生して、
磁気ギャップを介して一様な漏れ磁界を発生する。消去
ヘッド4は、この漏れ磁界を磁気テープに印加すること
により磁気信号を消去する。
【0051】さらに、アウトリガー5は、磁気テープが
安定的に走行するために配されるものである。このアウ
トリガー5により磁気テープとの当たりが記録ヘッドを
中心として左右対称となり、磁気テープが安定的に走行
する。
安定的に走行するために配されるものである。このアウ
トリガー5により磁気テープとの当たりが記録ヘッドを
中心として左右対称となり、磁気テープが安定的に走行
する。
【0052】次に、上記記録ヘッド1を厚さ方向に挟み
込むように一対の再生ヘッド2,3を配し、これらをさ
らに挟み込むように消去ヘッド4とアウトリガー5を配
して接着固定する。
込むように一対の再生ヘッド2,3を配し、これらをさ
らに挟み込むように消去ヘッド4とアウトリガー5を配
して接着固定する。
【0053】このとき、本例においては特に、以下のよ
うにしてこれらの接着固定を行う。すなわち、先ず、記
録ヘッド1の再生ヘッド2への対向面となる一方の側面
1aと再生ヘッド2の記録ヘッド1への対向面となる側
面2bの少なくとも一方に、紫外線硬化性及び熱硬化性
を有し、25(℃)における粘度が250〜1500
(cp)である樹脂を塗布する。
うにしてこれらの接着固定を行う。すなわち、先ず、記
録ヘッド1の再生ヘッド2への対向面となる一方の側面
1aと再生ヘッド2の記録ヘッド1への対向面となる側
面2bの少なくとも一方に、紫外線硬化性及び熱硬化性
を有し、25(℃)における粘度が250〜1500
(cp)である樹脂を塗布する。
【0054】同様に、記録ヘッド1の再生ヘッド3への
対向面となる他方の側面1bと再生ヘッド3の記録ヘッ
ド1への対向面となる側面3bの少なくとも一方に、紫
外線硬化性及び熱硬化性を有し、25(℃)における粘
度が250〜1500(cp)である樹脂を塗布する。
対向面となる他方の側面1bと再生ヘッド3の記録ヘッ
ド1への対向面となる側面3bの少なくとも一方に、紫
外線硬化性及び熱硬化性を有し、25(℃)における粘
度が250〜1500(cp)である樹脂を塗布する。
【0055】さらにまた、再生ヘッド2の消去ヘッド4
への対向面となる他方の側面2aと消去ヘッド4の再生
ヘッド2への対向面となる側面4aの少なくとも一方、
再生ヘッド3のアウトリガー5への対向面となる他方の
側面3aとアウトリガー5の再生ヘッド3への対向面と
なる側面5aの少なくとも一方にも紫外線硬化性及び熱
硬化性を有し、25(℃)における粘度が250〜15
00(cp)である樹脂を塗布する。ここで言う樹脂と
は、一対の磁気ヘッド間を接着するものであり、樹脂を
主体としたものであり、樹脂の他に溶媒等を含む、通常
の接着剤を含んで示すものである。
への対向面となる他方の側面2aと消去ヘッド4の再生
ヘッド2への対向面となる側面4aの少なくとも一方、
再生ヘッド3のアウトリガー5への対向面となる他方の
側面3aとアウトリガー5の再生ヘッド3への対向面と
なる側面5aの少なくとも一方にも紫外線硬化性及び熱
硬化性を有し、25(℃)における粘度が250〜15
00(cp)である樹脂を塗布する。ここで言う樹脂と
は、一対の磁気ヘッド間を接着するものであり、樹脂を
主体としたものであり、樹脂の他に溶媒等を含む、通常
の接着剤を含んで示すものである。
【0056】このような樹脂(接着剤)としては、Th
ree Bond社製の3068B(商品名)、東亜合
成化学社製のBU−130U,BU−420UF(商品
名)等といった通常の有機系接着剤が具体的に例示され
る。
ree Bond社製の3068B(商品名)、東亜合
成化学社製のBU−130U,BU−420UF(商品
名)等といった通常の有機系接着剤が具体的に例示され
る。
【0057】これらの中で、Three Bond社製
の3068B(商品名)は、紫外線硬化性及び熱硬化性
を有し、25(℃)における粘度が280(cp)であ
るものの、嫌気性を有する。しかしながら、本発明にお
いて使用する場合、被接着物である基板及びガード材が
一般的に酸化物よりなることから、外気が遮断されても
金属の触媒作用がないため、嫌気性型としての硬化作用
は殆ど生じない。従って、嫌気性であることは何等問題
ない。また、このThree Bond社製の3068
B(商品名)は100(℃)×1(hr)程度の条件で
熱硬化が可能であり、MRヘッドの劣化、アモルファス
の結晶化、薄膜成分の拡散が発生することもなく、好ま
しい。
の3068B(商品名)は、紫外線硬化性及び熱硬化性
を有し、25(℃)における粘度が280(cp)であ
るものの、嫌気性を有する。しかしながら、本発明にお
いて使用する場合、被接着物である基板及びガード材が
一般的に酸化物よりなることから、外気が遮断されても
金属の触媒作用がないため、嫌気性型としての硬化作用
は殆ど生じない。従って、嫌気性であることは何等問題
ない。また、このThree Bond社製の3068
B(商品名)は100(℃)×1(hr)程度の条件で
熱硬化が可能であり、MRヘッドの劣化、アモルファス
の結晶化、薄膜成分の拡散が発生することもなく、好ま
しい。
【0058】そして、これら部材を所定の順番に配置
し、情報の記録再生特性を考慮して各ヘッドをトラック
幅方向及びこれと直交する高さ方向に位置合わせを行う
とともに、磁気記録媒体への当たりを考慮して各部材の
磁気記録媒体対向面の位置合わせを行う。この位置合わ
せは、従来通り、各部材をトラック幅方向に一対の冶具
により加圧して挟み込み、これを上下左右に移動させて
各部材を空中に浮かせた状態で行う。
し、情報の記録再生特性を考慮して各ヘッドをトラック
幅方向及びこれと直交する高さ方向に位置合わせを行う
とともに、磁気記録媒体への当たりを考慮して各部材の
磁気記録媒体対向面の位置合わせを行う。この位置合わ
せは、従来通り、各部材をトラック幅方向に一対の冶具
により加圧して挟み込み、これを上下左右に移動させて
各部材を空中に浮かせた状態で行う。
【0059】本例においては、前述のように各部材の接
着面となる対向面に既に樹脂(接着剤)が供給されてい
ることから、当該対向面に樹脂(接着剤)が十分に行き
渡っている。さらに、樹脂(接着剤)の25(℃)にお
ける粘度が250〜1500(cp)に規定されている
ことから、部材同士が吸着して各部材間の位置合わせが
困難或いは不可能となる、樹脂(接着剤)自体の粘性抵
抗によりこれらの位置合わせが困難或いは不可能となる
といったことがなく、各部材間の位置合わせが正確且つ
容易に行われる。
着面となる対向面に既に樹脂(接着剤)が供給されてい
ることから、当該対向面に樹脂(接着剤)が十分に行き
渡っている。さらに、樹脂(接着剤)の25(℃)にお
ける粘度が250〜1500(cp)に規定されている
ことから、部材同士が吸着して各部材間の位置合わせが
困難或いは不可能となる、樹脂(接着剤)自体の粘性抵
抗によりこれらの位置合わせが困難或いは不可能となる
といったことがなく、各部材間の位置合わせが正確且つ
容易に行われる。
【0060】このとき、前述のように記録ヘッド1の記
録ヘッド基板11と記録ヘッドガード材13の記録ギャ
ップが臨む主面11bとこれに連なる主面13bが上述
のような形状となされていること、再生ヘッド2の再生
ヘッドガード材16及び再生ヘッド基板14の再生ギャ
ップが臨む主面14bとこれに連なる主面16bが上述
のような形状となされていること、再生ヘッド3の再生
ヘッドガード材19及び再生ヘッド基板17の再生ギャ
ップが臨む主面17bとこれに連なる主面19bが上述
のような形状となされていることから、これら記録ヘッ
ド1及び再生ヘッド2,3のギャップが臨む磁気記録媒
体対向面は記録ヘッド1のギャップを略頂点として外側
に向けて下降するように傾斜するような略傾斜面とな
る。さらに、消去ヘッド4の磁気ギャップが臨む主面4
b及びアウトリガー5の上面となる主面5bも外側に向
かうに従って下降する傾斜面となされているので、各部
材を接着固定した後には、全体的に記録ヘッドを中心と
して外側に向かうに従って下降する略傾斜面を構成する
こととなる。
録ヘッド基板11と記録ヘッドガード材13の記録ギャ
ップが臨む主面11bとこれに連なる主面13bが上述
のような形状となされていること、再生ヘッド2の再生
ヘッドガード材16及び再生ヘッド基板14の再生ギャ
ップが臨む主面14bとこれに連なる主面16bが上述
のような形状となされていること、再生ヘッド3の再生
ヘッドガード材19及び再生ヘッド基板17の再生ギャ
ップが臨む主面17bとこれに連なる主面19bが上述
のような形状となされていることから、これら記録ヘッ
ド1及び再生ヘッド2,3のギャップが臨む磁気記録媒
体対向面は記録ヘッド1のギャップを略頂点として外側
に向けて下降するように傾斜するような略傾斜面とな
る。さらに、消去ヘッド4の磁気ギャップが臨む主面4
b及びアウトリガー5の上面となる主面5bも外側に向
かうに従って下降する傾斜面となされているので、各部
材を接着固定した後には、全体的に記録ヘッドを中心と
して外側に向かうに従って下降する略傾斜面を構成する
こととなる。
【0061】次に、各部材間に介在する樹脂(接着剤)
に紫外線を照射して、その外側のみを硬化させて仮硬化
し、各部材間を仮止めする。このとき、各部材の位置合
わせの際に各部材の対向面から樹脂(接着剤)をはみ出
させ、これを紫外線硬化させることにより、仮硬化させ
て各部材間の仮止めを行うのが望ましい。
に紫外線を照射して、その外側のみを硬化させて仮硬化
し、各部材間を仮止めする。このとき、各部材の位置合
わせの際に各部材の対向面から樹脂(接着剤)をはみ出
させ、これを紫外線硬化させることにより、仮硬化させ
て各部材間の仮止めを行うのが望ましい。
【0062】続いて、仮止めされた各部材を冶具から取
り外して加熱炉等の加熱手段に搬送し、加熱により樹脂
(接着剤)を硬化させ、一対の磁気ヘッド間を接着固定
する。このとき、前述のように各部材の当該対向面には
樹脂(接着剤)が十分に行き渡っており、この樹脂(接
着剤)を熱硬化させることから、樹脂(接着剤)内部ま
で確実に硬化されて、各部材間は確実に接着固定される
とともに、接着部の耐環境性が向上する。なお、上記加
熱条件としては、MRヘッドの劣化、アモルファスの結
晶化、薄膜成分の拡散の発生を防止するべく、150
(℃)以下とすることが好ましい。
り外して加熱炉等の加熱手段に搬送し、加熱により樹脂
(接着剤)を硬化させ、一対の磁気ヘッド間を接着固定
する。このとき、前述のように各部材の当該対向面には
樹脂(接着剤)が十分に行き渡っており、この樹脂(接
着剤)を熱硬化させることから、樹脂(接着剤)内部ま
で確実に硬化されて、各部材間は確実に接着固定される
とともに、接着部の耐環境性が向上する。なお、上記加
熱条件としては、MRヘッドの劣化、アモルファスの結
晶化、薄膜成分の拡散の発生を防止するべく、150
(℃)以下とすることが好ましい。
【0063】また、本例においては、樹脂(接着剤)の
粘度を上述のような範囲としていることから、硬化され
る接着部の厚さが厚くなりすぎることはなく、外気への
露呈部分が多くなりすぎて接着部の耐候性が低下するこ
ともなく、接着部の耐環境性が向上する。
粘度を上述のような範囲としていることから、硬化され
る接着部の厚さが厚くなりすぎることはなく、外気への
露呈部分が多くなりすぎて接着部の耐候性が低下するこ
ともなく、接着部の耐環境性が向上する。
【0064】さらに、本例においては、樹脂(接着剤)
として通常の有機系接着剤を使用しており、この有機系
接着剤は従来使用されている瞬間接着剤と比較して耐環
境性が良好であることから、接着部の耐環境性が向上す
る。
として通常の有機系接着剤を使用しており、この有機系
接着剤は従来使用されている瞬間接着剤と比較して耐環
境性が良好であることから、接着部の耐環境性が向上す
る。
【0065】続いて、図2に示すように記録ヘッド1
と、この記録ヘッド1を介して図2中矢印Fで示した方
向に対して平行に配設された一対の再生ヘッド2,3と
を有し、一方の再生ヘッド2を介して記録ヘッド1と対
向して配設される消去ヘッド4と、他方の再生ヘッド3
を介して記録ヘッド1と対向して配設されるアウトリガ
ー5とを有する磁気ヘッドブロック21をハウジングと
称される台座22上に接着する。この台座22は図2中
に示すように断面略L字状をなし、上面側となる凹部2
3に磁気ヘッドブロック21をはめ込んで支持するよう
になされている。
と、この記録ヘッド1を介して図2中矢印Fで示した方
向に対して平行に配設された一対の再生ヘッド2,3と
を有し、一方の再生ヘッド2を介して記録ヘッド1と対
向して配設される消去ヘッド4と、他方の再生ヘッド3
を介して記録ヘッド1と対向して配設されるアウトリガ
ー5とを有する磁気ヘッドブロック21をハウジングと
称される台座22上に接着する。この台座22は図2中
に示すように断面略L字状をなし、上面側となる凹部2
3に磁気ヘッドブロック21をはめ込んで支持するよう
になされている。
【0066】そして、この磁気ヘッドブロック21で
は、再生ヘッド2と記録ヘッド1と再生ヘッド3のギャ
ップが臨む面が上述のように記録ヘッド1を頂点として
外側に行くに従い下降する略傾斜面となされており、こ
の面は媒体摺動面21aとされる。
は、再生ヘッド2と記録ヘッド1と再生ヘッド3のギャ
ップが臨む面が上述のように記録ヘッド1を頂点として
外側に行くに従い下降する略傾斜面となされており、こ
の面は媒体摺動面21aとされる。
【0067】また、この磁気ヘッドブロック21は、図
示しないテープ状磁気記録媒体に対して情報信号を磁気
信号として記録し、テープ状磁気記録媒体に記録された
磁気信号を再生する。上記テープ状磁気記録媒体は、そ
の長手方向が図2中矢印F及びRで示す方向と平行にな
るように磁気ヘッドブロック21に当接することとな
る。
示しないテープ状磁気記録媒体に対して情報信号を磁気
信号として記録し、テープ状磁気記録媒体に記録された
磁気信号を再生する。上記テープ状磁気記録媒体は、そ
の長手方向が図2中矢印F及びRで示す方向と平行にな
るように磁気ヘッドブロック21に当接することとな
る。
【0068】なお、この磁気ヘッドブロック21では、
いわゆるリード・アフター・ライト方式により、記録ヘ
ッド1で記録した磁気信号を再生ヘッド2又は再生ヘッ
ド3で再生する。つまり、テープ状磁気記録媒体が図2
中矢印Rで示す方向に高速で走行される際、記録ヘッド
1で記録した磁気信号は、後段に位置する再生ヘッド2
により再生される。これに対して、テープ状磁気記録媒
体が図2中矢印Fで示す方向に高速で走行される際、記
録ヘッド1で記録した磁気信号は、後段に位置する再生
ヘッド3により再生される。
いわゆるリード・アフター・ライト方式により、記録ヘ
ッド1で記録した磁気信号を再生ヘッド2又は再生ヘッ
ド3で再生する。つまり、テープ状磁気記録媒体が図2
中矢印Rで示す方向に高速で走行される際、記録ヘッド
1で記録した磁気信号は、後段に位置する再生ヘッド2
により再生される。これに対して、テープ状磁気記録媒
体が図2中矢印Fで示す方向に高速で走行される際、記
録ヘッド1で記録した磁気信号は、後段に位置する再生
ヘッド3により再生される。
【0069】さらに、各部材に接続される図示しない引
き出し用フレキシブルプリント配線板をハウジングの下
部より引き出し、これに図3中に示すユーザー用フレキ
シブルプリント配線板24を接続し、これらを図中矢印
Mに示すようにアクチュエータ25上に配置し、図4に
示すような複合型磁気ヘッド26を完成する。
き出し用フレキシブルプリント配線板をハウジングの下
部より引き出し、これに図3中に示すユーザー用フレキ
シブルプリント配線板24を接続し、これらを図中矢印
Mに示すようにアクチュエータ25上に配置し、図4に
示すような複合型磁気ヘッド26を完成する。
【0070】以上のように構成された複合型磁気ヘッド
26においては、テープ状磁気記録媒体は、磁気ヘッド
ブロック21を介して配設された図示しない付勢手段に
よって、磁気ヘッドブロック21に押圧するように付勢
される。
26においては、テープ状磁気記録媒体は、磁気ヘッド
ブロック21を介して配設された図示しない付勢手段に
よって、磁気ヘッドブロック21に押圧するように付勢
される。
【0071】すなわち、本例のようにして複合型磁気ヘ
ッドを製造すれば、各部材の少なくとも一方の対向面に
紫外線硬化性及び熱硬化性を有し、25(℃)における
粘度が250〜1500(cp)である樹脂(接着剤)
を塗布した後、これら部材を樹脂(接着剤)を介して相
対向させて位置合わせするため、各部材間に樹脂(接着
剤)が十分に供給され、接着部の耐環境性が向上し、製
造される複合型磁気ヘッドの環境信頼性が向上する。
ッドを製造すれば、各部材の少なくとも一方の対向面に
紫外線硬化性及び熱硬化性を有し、25(℃)における
粘度が250〜1500(cp)である樹脂(接着剤)
を塗布した後、これら部材を樹脂(接着剤)を介して相
対向させて位置合わせするため、各部材間に樹脂(接着
剤)が十分に供給され、接着部の耐環境性が向上し、製
造される複合型磁気ヘッドの環境信頼性が向上する。
【0072】さらに、上記樹脂(接着剤)の粘度を上記
範囲としていることから、位置合わせの際に、部材同士
が吸着して各部材間の位置合わせが困難或いは不可能と
なる、樹脂(接着剤)自体の粘性抵抗によりこれらの位
置合わせが困難或いは不可能となるといったことがな
く、各部材間の位置合わせが正確且つ容易に行われ、製
造歩留まりが向上する。
範囲としていることから、位置合わせの際に、部材同士
が吸着して各部材間の位置合わせが困難或いは不可能と
なる、樹脂(接着剤)自体の粘性抵抗によりこれらの位
置合わせが困難或いは不可能となるといったことがな
く、各部材間の位置合わせが正確且つ容易に行われ、製
造歩留まりが向上する。
【0073】また、上記樹脂(接着剤)に紫外線を照射
して表面側のみを硬化させて仮硬化させ、各部材間を仮
止めし、上記樹脂(接着剤)を加熱して硬化させ、各部
材間を接着固定するため、仮止めの時点で樹脂(接着
剤)内部が硬化されていなくても、この内部が後工程の
加熱により完全に硬化され、接着部の耐環境性が向上
し、製造される複合型磁気ヘッドの環境信頼性が向上す
る。
して表面側のみを硬化させて仮硬化させ、各部材間を仮
止めし、上記樹脂(接着剤)を加熱して硬化させ、各部
材間を接着固定するため、仮止めの時点で樹脂(接着
剤)内部が硬化されていなくても、この内部が後工程の
加熱により完全に硬化され、接着部の耐環境性が向上
し、製造される複合型磁気ヘッドの環境信頼性が向上す
る。
【0074】なお、一対の磁気ヘッドの位置合わせ時
に、樹脂を対向面からはみ出させ、このはみ出した樹脂
に紫外線を照射して仮硬化させ、一対の磁気ヘッドを仮
止めするようにすれば、一対の磁気ヘッド間の仮止めが
より確実に行われ、製造される複合型磁気ヘッドの環境
信頼性が更に向上する。
に、樹脂を対向面からはみ出させ、このはみ出した樹脂
に紫外線を照射して仮硬化させ、一対の磁気ヘッドを仮
止めするようにすれば、一対の磁気ヘッド間の仮止めが
より確実に行われ、製造される複合型磁気ヘッドの環境
信頼性が更に向上する。
【0075】さらにまた、上記樹脂(接着剤)として通
常の有機系接着剤を使用しており、これが瞬間接着剤と
比較して耐環境性が良好であることから、接着部の耐環
境性が向上し、製造される複合型磁気ヘッドの環境信頼
性も向上する。
常の有機系接着剤を使用しており、これが瞬間接着剤と
比較して耐環境性が良好であることから、接着部の耐環
境性が向上し、製造される複合型磁気ヘッドの環境信頼
性も向上する。
【0076】なお、ここでは本発明を薄膜ヘッドとMR
ヘッドを使用した複合型磁気ヘッドの製造に適用した例
について述べたが、本発明がこの他の種々の磁気ヘッド
を組み合わせた磁気ヘッドの製造にも適用可能であるこ
とは言うまでもない。
ヘッドを使用した複合型磁気ヘッドの製造に適用した例
について述べたが、本発明がこの他の種々の磁気ヘッド
を組み合わせた磁気ヘッドの製造にも適用可能であるこ
とは言うまでもない。
【0077】
【実施例】続いて、本発明の効果を確認するべく、以下
に示すような実験を行った。
に示すような実験を行った。
【0078】実験例1 本実験例においては、本発明を適用した製造方法と従来
の製造方法により複合型磁気ヘッドを製造し、これらの
環境信頼性を調査した。
の製造方法により複合型磁気ヘッドを製造し、これらの
環境信頼性を調査した。
【0079】先ず、先に図1に示したような記録ヘッド
1、再生ヘッド2,3、消去ヘッド4、アウトリガー5
を用意した。なお、記録ヘッド1として記録ヘッド基板
及び記録ヘッドガード材がAl2 O3 ・TiC(いわゆ
るアルチック材)よりなり記録ヘッドチップとして薄膜
ヘッドよりなるものを使用し、再生ヘッド2,3として
再生ヘッド基板及び再生ヘッドガード材がNi−Znフ
ェライトよりなり再生ヘッドチップがMRヘッドよりな
るものを使用し、消去ヘッド4として磁気コアがMn−
Znフェライトよりなるものを使用し、アウトリガー5
として例えばMn−Znフェライトよりなるものを使用
した。
1、再生ヘッド2,3、消去ヘッド4、アウトリガー5
を用意した。なお、記録ヘッド1として記録ヘッド基板
及び記録ヘッドガード材がAl2 O3 ・TiC(いわゆ
るアルチック材)よりなり記録ヘッドチップとして薄膜
ヘッドよりなるものを使用し、再生ヘッド2,3として
再生ヘッド基板及び再生ヘッドガード材がNi−Znフ
ェライトよりなり再生ヘッドチップがMRヘッドよりな
るものを使用し、消去ヘッド4として磁気コアがMn−
Znフェライトよりなるものを使用し、アウトリガー5
として例えばMn−Znフェライトよりなるものを使用
した。
【0080】そして本発明を適用して、紫外線硬化性及
び熱硬化性を有し、25(℃)における粘度が250〜
1500(cp)の樹脂(接着剤)であるThree
Bond社製の3068B(商品名)を各部材の対向面
(接着面)に塗布した。
び熱硬化性を有し、25(℃)における粘度が250〜
1500(cp)の樹脂(接着剤)であるThree
Bond社製の3068B(商品名)を各部材の対向面
(接着面)に塗布した。
【0081】なお、上記Three Bond社製の3
068B(商品名)は、紫外線硬化性及び熱硬化性を有
し、変性アクリレートを主成分とし、25(℃)におけ
る粘度が約280(cp)の接着剤である。ただし、こ
のThree Bond社製の3068B(商品名)
は、嫌気性を有する。しかしながら、本発明において使
用する場合、被接着物である基板、ガード材、磁気コ
ア、アウトリガーが一般的な酸化物よりなることから、
外気が遮断されても金属の触媒作用がないため、嫌気性
型としての硬化作用は殆ど生じない。従って、嫌気性で
あることは何等問題ない。また、このThree Bo
nd社製の3068B(商品名)は100(℃)×1
(hr)程度の条件で熱硬化が可能であり、MRヘッド
の劣化、アモルファスの結晶化、薄膜成分の拡散が発生
することもなく、好ましい。
068B(商品名)は、紫外線硬化性及び熱硬化性を有
し、変性アクリレートを主成分とし、25(℃)におけ
る粘度が約280(cp)の接着剤である。ただし、こ
のThree Bond社製の3068B(商品名)
は、嫌気性を有する。しかしながら、本発明において使
用する場合、被接着物である基板、ガード材、磁気コ
ア、アウトリガーが一般的な酸化物よりなることから、
外気が遮断されても金属の触媒作用がないため、嫌気性
型としての硬化作用は殆ど生じない。従って、嫌気性で
あることは何等問題ない。また、このThree Bo
nd社製の3068B(商品名)は100(℃)×1
(hr)程度の条件で熱硬化が可能であり、MRヘッド
の劣化、アモルファスの結晶化、薄膜成分の拡散が発生
することもなく、好ましい。
【0082】次に、これら部材の位置合わせを前述した
ような方法で行い、特に接着剤が対向面からはみ出すよ
うに位置合わせを行い、これら接着剤に紫外線を照射し
て仮硬化させ、各部材間を仮止めした。
ような方法で行い、特に接着剤が対向面からはみ出すよ
うに位置合わせを行い、これら接着剤に紫外線を照射し
て仮硬化させ、各部材間を仮止めした。
【0083】その後、上記接着剤を100(℃)×1
(hr)の条件で加熱して硬化させ、各部材間を接着固
定して、磁気ヘッドブロックを形成し、これをハウジン
グと称される台座に配置した。各部材のサイズは、図5
(a),(b)に示す通りであり、図5(a)中Wで示
す全体の幅が11.8(mm)であり、図5(a)中W
1 で示す記録ヘッド1の幅が1.4(mm)、図5
(a)中W2 及びW3 で示す再生ヘッド2及び再生ヘッ
ド3の幅が2.8(mm)、図5(a)中W4 で示す消
去ヘッド4の幅が2.4(mm)、図5(a)中W5 で
示すアウトリガー5の幅が2.4(mm)となされてい
る。また、図5(a)中Lで示す各部材のトラック幅方
向の長さは14.1(mm)とされている。さらに、図
5(b)中Hで示す磁気ヘッドブロック21の頂点から
台座22の上面までの距離は3.45(mm)となされ
ている。
(hr)の条件で加熱して硬化させ、各部材間を接着固
定して、磁気ヘッドブロックを形成し、これをハウジン
グと称される台座に配置した。各部材のサイズは、図5
(a),(b)に示す通りであり、図5(a)中Wで示
す全体の幅が11.8(mm)であり、図5(a)中W
1 で示す記録ヘッド1の幅が1.4(mm)、図5
(a)中W2 及びW3 で示す再生ヘッド2及び再生ヘッ
ド3の幅が2.8(mm)、図5(a)中W4 で示す消
去ヘッド4の幅が2.4(mm)、図5(a)中W5 で
示すアウトリガー5の幅が2.4(mm)となされてい
る。また、図5(a)中Lで示す各部材のトラック幅方
向の長さは14.1(mm)とされている。さらに、図
5(b)中Hで示す磁気ヘッドブロック21の頂点から
台座22の上面までの距離は3.45(mm)となされ
ている。
【0084】この後、前述のように、アクチュエータを
配して複合型磁気ヘッドを完成した。この複合型磁気ヘ
ッドをサンプル1と称することとする。
配して複合型磁気ヘッドを完成した。この複合型磁気ヘ
ッドをサンプル1と称することとする。
【0085】また、比較のために、上記サンプル1と同
様の部材を用い、各部材の対向面に予め接着剤を配する
ことなく、従来と同様に瞬間接着剤により部材間を接着
固定して紫外線照射及び加熱工程を省く以外はサンプル
1と同様にして複合型磁気ヘッドを製造した。これをサ
ンプル2と称することとする。なお、瞬間接着剤として
は、セメダイン300TX(商品名)を使用することと
した。
様の部材を用い、各部材の対向面に予め接着剤を配する
ことなく、従来と同様に瞬間接着剤により部材間を接着
固定して紫外線照射及び加熱工程を省く以外はサンプル
1と同様にして複合型磁気ヘッドを製造した。これをサ
ンプル2と称することとする。なお、瞬間接着剤として
は、セメダイン300TX(商品名)を使用することと
した。
【0086】次に、上記サンプル1及びサンプル2の環
境信頼性について調査した。ここでは、環境信頼性を所
定の条件下で放置された場合における磁気ヘッドブロッ
クの接着精度の変動量により評価することとした。
境信頼性について調査した。ここでは、環境信頼性を所
定の条件下で放置された場合における磁気ヘッドブロッ
クの接着精度の変動量により評価することとした。
【0087】放置する環境条件は3種類とした。1種類
目の条件は、温度40(℃)、相対湿度93(%)の条
件下で21日間放置する条件1、2種類目の条件は、7
0(℃)の温度下で96時間放置した後、−40(℃)
の温度下で72時間放置する条件2、3種類目の条件
は、−40(℃)の温度下で30分放置した後、60
(℃)の温度下で30分放置するサイクルを100回繰
り返す条件3である。
目の条件は、温度40(℃)、相対湿度93(%)の条
件下で21日間放置する条件1、2種類目の条件は、7
0(℃)の温度下で96時間放置した後、−40(℃)
の温度下で72時間放置する条件2、3種類目の条件
は、−40(℃)の温度下で30分放置した後、60
(℃)の温度下で30分放置するサイクルを100回繰
り返す条件3である。
【0088】位置精度の変動量は図6(a),(b),
(c)に模式的に示すような3方向における変動量とし
た。
(c)に模式的に示すような3方向における変動量とし
た。
【0089】第1の方向における変動量は、図5(a)
中に示すトラック幅方向であるY方向のずれの変動量で
あり、図6(a)中Aで示すような、記録ヘッド1の記
録ギャップのチャンネルC1 の中心と、再生ヘッド(図
中には再生ヘッド2を例示する。)のギャップのチャン
ネルC1 に対応すべきチャンネルC2 の中心間のずれの
変動量とした。
中に示すトラック幅方向であるY方向のずれの変動量で
あり、図6(a)中Aで示すような、記録ヘッド1の記
録ギャップのチャンネルC1 の中心と、再生ヘッド(図
中には再生ヘッド2を例示する。)のギャップのチャン
ネルC1 に対応すべきチャンネルC2 の中心間のずれの
変動量とした。
【0090】また、第2の方向における変動量は、図5
(a)中に示すトラック幅方向と直交する磁気テープ走
行方向であるX方向のずれの変動量である。図6(b)
中Bに示すような、記録ヘッド1の記録ギャップのトラ
ック幅方向の中心と再生ヘッド或いは消去ヘッド(図中
には再生ヘッド2を例示する。)のギャップのトラック
幅方向の中心は本来平行であり、ずれが生じるとこれら
の間に図中Bで示すような角度が生じる。そこで、この
角度をX方向のずれの変動量とした。
(a)中に示すトラック幅方向と直交する磁気テープ走
行方向であるX方向のずれの変動量である。図6(b)
中Bに示すような、記録ヘッド1の記録ギャップのトラ
ック幅方向の中心と再生ヘッド或いは消去ヘッド(図中
には再生ヘッド2を例示する。)のギャップのトラック
幅方向の中心は本来平行であり、ずれが生じるとこれら
の間に図中Bで示すような角度が生じる。そこで、この
角度をX方向のずれの変動量とした。
【0091】さらに、第3の方向における変動量は、図
5(b)中に示す磁気ヘッドブロックの高さ方向である
Z方向のずれの変動量である。図6(c)中Cに示すよ
うな、記録ヘッド1の上面1aと再生ヘッド或いは消去
ヘッド(図中には再生ヘッド2を例示する。)の上面2
aは本来平行であり、ずれが生じるとこれらの間に図中
Cで示すような角度が生じる。そこで、この角度をZ方
向のずれの変動量とした。
5(b)中に示す磁気ヘッドブロックの高さ方向である
Z方向のずれの変動量である。図6(c)中Cに示すよ
うな、記録ヘッド1の上面1aと再生ヘッド或いは消去
ヘッド(図中には再生ヘッド2を例示する。)の上面2
aは本来平行であり、ずれが生じるとこれらの間に図中
Cで示すような角度が生じる。そこで、この角度をZ方
向のずれの変動量とした。
【0092】そして、サンプル1及びサンプル2を条件
1〜3の条件下に放置した後、上記3方向の変動量を測
定した。なお、サンプル1及びサンプル2共に3個ずつ
各条件下に放置することとし、これらの各方向の変動量
について平均を求めた。このとき、Y方向の変動量(A
lignment)が1.5(μm)以下、X方向の変
動量(Azimuth)及びZ方向の変動量(Zeni
th)が1.5(min)以下であるものを環境信頼性
良好と評価した。
1〜3の条件下に放置した後、上記3方向の変動量を測
定した。なお、サンプル1及びサンプル2共に3個ずつ
各条件下に放置することとし、これらの各方向の変動量
について平均を求めた。このとき、Y方向の変動量(A
lignment)が1.5(μm)以下、X方向の変
動量(Azimuth)及びZ方向の変動量(Zeni
th)が1.5(min)以下であるものを環境信頼性
良好と評価した。
【0093】その結果、本発明を適用して製造したサン
プル1においては、条件1〜3の全てにおいて上記条件
を満たしており、環境信頼性良好であった。一方、従来
通りに製造したサンプル2においては、条件1〜3の全
てにおいて上記条件を満たすことができず、環境信頼性
良好では無かった。
プル1においては、条件1〜3の全てにおいて上記条件
を満たしており、環境信頼性良好であった。一方、従来
通りに製造したサンプル2においては、条件1〜3の全
てにおいて上記条件を満たすことができず、環境信頼性
良好では無かった。
【0094】また、記録ヘッドの記録ヘッド基板及び記
録ヘッドガード材をAl2 O3 ・TiO2 により形成
する以外はサンプル1と同様にして製造した複合型磁気
ヘッドと、記録ヘッドの記録ヘッド基板及び記録ヘッド
ガード材をAl2 O3 ・SiCにより形成する以外はサ
ンプル1と同様にして製造した複合型磁気ヘッドについ
ても同様に環境信頼性を調査したが、これらにおいても
各条件下で環境信頼性良好であった。
録ヘッドガード材をAl2 O3 ・TiO2 により形成
する以外はサンプル1と同様にして製造した複合型磁気
ヘッドと、記録ヘッドの記録ヘッド基板及び記録ヘッド
ガード材をAl2 O3 ・SiCにより形成する以外はサ
ンプル1と同様にして製造した複合型磁気ヘッドについ
ても同様に環境信頼性を調査したが、これらにおいても
各条件下で環境信頼性良好であった。
【0095】さらに、サンプル1においては各部材の対
向面を平面としているのに対し、この対向面が接着剤溜
まりとなる凹部を有する面となされている部材を用意
し、後はサンプル1と同様にして製造した複合型磁気ヘ
ッドについても同様に環境信頼性を調査したが、この複
合型磁気ヘッドにおいても環境信頼性良好であった。
向面を平面としているのに対し、この対向面が接着剤溜
まりとなる凹部を有する面となされている部材を用意
し、後はサンプル1と同様にして製造した複合型磁気ヘ
ッドについても同様に環境信頼性を調査したが、この複
合型磁気ヘッドにおいても環境信頼性良好であった。
【0096】すなわち、これらの結果から、本発明を適
用して製造された複合型磁気ヘッドにおいては、接着部
の耐環境性が向上し、環境信頼性が向上することが確認
された。
用して製造された複合型磁気ヘッドにおいては、接着部
の耐環境性が向上し、環境信頼性が向上することが確認
された。
【0097】実験例2 本実験例においては、樹脂(接着剤)の粘度が各部材の
位置合わせの容易さ及び各部材間の接着強度に及ぼす影
響について調査した。
位置合わせの容易さ及び各部材間の接着強度に及ぼす影
響について調査した。
【0098】すなわち、粘度が異なり、少なくとも紫外
線硬化性を有する樹脂(接着剤)により実験例1で使用
した記録ヘッド1と再生ヘッド2間を接着し、このとき
の位置合わせの容易さと加熱後の接着強度を調査した。
線硬化性を有する樹脂(接着剤)により実験例1で使用
した記録ヘッド1と再生ヘッド2間を接着し、このとき
の位置合わせの容易さと加熱後の接着強度を調査した。
【0099】樹脂(接着剤)としては、25(℃)にお
ける粘度が100(cp)以下(約90(cp))であ
るThree Bond社製の1323(商品名)を接
着剤サンプル1として用意し、25(℃)における粘度
が100〜150(cp)であるLoctite社製の
601UV(商品名)を接着剤サンプル2として用意
し、25(℃)における粘度が約280(cp)である
Three Bond社製の3068B(商品名)を接
着剤サンプル3として用意し、25(℃)における粘度
が約400(cp)である東亜合成化学社製のBU−4
20UF(商品名)を接着剤サンプル4として用意し、
25(℃)における粘度が約1000(cp)である東
亜合成化学社製のBU−130UF(商品名)を接着剤
サンプル5として用意した。なお、これらは何れも嫌気
性を有するが、前述のように本発明においては嫌気性を
有していても使用可能である。また、これらのうちサン
プル1以外は何れも150(℃)以下の温度で熱硬化す
る性質を有する。
ける粘度が100(cp)以下(約90(cp))であ
るThree Bond社製の1323(商品名)を接
着剤サンプル1として用意し、25(℃)における粘度
が100〜150(cp)であるLoctite社製の
601UV(商品名)を接着剤サンプル2として用意
し、25(℃)における粘度が約280(cp)である
Three Bond社製の3068B(商品名)を接
着剤サンプル3として用意し、25(℃)における粘度
が約400(cp)である東亜合成化学社製のBU−4
20UF(商品名)を接着剤サンプル4として用意し、
25(℃)における粘度が約1000(cp)である東
亜合成化学社製のBU−130UF(商品名)を接着剤
サンプル5として用意した。なお、これらは何れも嫌気
性を有するが、前述のように本発明においては嫌気性を
有していても使用可能である。また、これらのうちサン
プル1以外は何れも150(℃)以下の温度で熱硬化す
る性質を有する。
【0100】その結果、接着剤サンプル1を使用した場
合には、各部材を動かすことが殆どできず、位置合わせ
が非常に困難であった。なお、これについては150
(℃)以下での熱硬化は不可能であった。
合には、各部材を動かすことが殆どできず、位置合わせ
が非常に困難であった。なお、これについては150
(℃)以下での熱硬化は不可能であった。
【0101】また、接着剤サンプル2を使用した場合に
は、各部材を独立して動かすことが困難であり、位置合
わせが困難であった。熱硬化後の接着強度は、瞬間接着
剤を使用した場合と略同等であった。
は、各部材を独立して動かすことが困難であり、位置合
わせが困難であった。熱硬化後の接着強度は、瞬間接着
剤を使用した場合と略同等であった。
【0102】さらに、接着剤サンプル3を使用した場合
には、各部材を独立して動かすことが非常に容易であ
り、位置合わせが非常に容易であり、熱硬化後の接着強
度は材料破壊に至るほどに高かった。
には、各部材を独立して動かすことが非常に容易であ
り、位置合わせが非常に容易であり、熱硬化後の接着強
度は材料破壊に至るほどに高かった。
【0103】さらにまた、接着剤サンプル4を使用した
場合には、各部材を独立して動かすことが非常に容易で
あり、位置合わせが非常に容易であり、熱硬化後の接着
強度は材料破壊に至るほどに高かった。
場合には、各部材を独立して動かすことが非常に容易で
あり、位置合わせが非常に容易であり、熱硬化後の接着
強度は材料破壊に至るほどに高かった。
【0104】また、接着剤サンプル5を使用した場合に
は、各部材を独立して動かすことが可能であり、位置合
わせが比較的容易であり、熱硬化後の接着強度は材料破
壊に至るほどに高かった。
は、各部材を独立して動かすことが可能であり、位置合
わせが比較的容易であり、熱硬化後の接着強度は材料破
壊に至るほどに高かった。
【0105】接着剤の粘度と位置合わせの容易さには、
図7に模式的に示すような関係があるものと思われる。
なお、図7中横軸は接着剤の粘度を示し、縦軸は位置合
わせの困難さを示し、縦軸は増加するに従い位置合わせ
が困難になることを示す。
図7に模式的に示すような関係があるものと思われる。
なお、図7中横軸は接着剤の粘度を示し、縦軸は位置合
わせの困難さを示し、縦軸は増加するに従い位置合わせ
が困難になることを示す。
【0106】すなわち、接着剤の粘度が低いと、各部材
間の吸着が発生し、位置合わせが非常に困難であり、粘
度が高まるにつれて吸着が減少して位置合わせが容易に
なっていく。そして、接着剤の粘度がある程度大きくな
ると、今度は接着剤自体の粘性抵抗が高まってきて位置
合わせが困難となり、接着剤の粘度がさらに高まると、
接着剤自体の粘性抵抗が著しく増大して位置合わせが非
常に困難となる。
間の吸着が発生し、位置合わせが非常に困難であり、粘
度が高まるにつれて吸着が減少して位置合わせが容易に
なっていく。そして、接着剤の粘度がある程度大きくな
ると、今度は接着剤自体の粘性抵抗が高まってきて位置
合わせが困難となり、接着剤の粘度がさらに高まると、
接着剤自体の粘性抵抗が著しく増大して位置合わせが非
常に困難となる。
【0107】具体的には、位置合わせの困難さの許容量
をL1 、より好ましい量をL2 で示した場合、接着剤の
粘度が200〜1500(cp)であれば位置合わせの
困難さは許容範囲となり、接着剤の粘度が250〜10
00(cp)であれば位置合わせの困難さはより好まし
い範囲となる。
をL1 、より好ましい量をL2 で示した場合、接着剤の
粘度が200〜1500(cp)であれば位置合わせの
困難さは許容範囲となり、接着剤の粘度が250〜10
00(cp)であれば位置合わせの困難さはより好まし
い範囲となる。
【0108】従って、粘度が200(cp)未満であっ
た接着剤サンプル1,2においては、各部材間で吸着が
発生し、位置合わせが非常に困難であったものと考えら
れる。また、粘度が約280(cp)であった接着剤サ
ンプル3と粘度が約400(cp)であった接着剤サン
プル4においては、各部材間の吸着及び接着剤自体の粘
性上昇が発生しておらず、位置合わせが非常に容易であ
り、粘度が1000(cp)であった接着剤サンプル5
においては接着剤自体の粘性抵抗が若干高くなってお
り、接着剤サンプル3,4に比べて位置合わせの困難さ
が若干上昇したものと考えられる。
た接着剤サンプル1,2においては、各部材間で吸着が
発生し、位置合わせが非常に困難であったものと考えら
れる。また、粘度が約280(cp)であった接着剤サ
ンプル3と粘度が約400(cp)であった接着剤サン
プル4においては、各部材間の吸着及び接着剤自体の粘
性上昇が発生しておらず、位置合わせが非常に容易であ
り、粘度が1000(cp)であった接着剤サンプル5
においては接着剤自体の粘性抵抗が若干高くなってお
り、接着剤サンプル3,4に比べて位置合わせの困難さ
が若干上昇したものと考えられる。
【0109】これらのことから、本発明のように、一対
の磁気ヘッドの少なくとも一方の磁気ヘッドの対向面
に、紫外線硬化性及び熱硬化性を有し、25(℃)にお
ける粘度が250〜1500(cp)である樹脂を塗布
し、これら一対の磁気ヘッドを樹脂を介して相対向させ
て位置合わせするようにすれば、これらを正確且つ容易
に位置合わせすることが可能であることが確認された。
の磁気ヘッドの少なくとも一方の磁気ヘッドの対向面
に、紫外線硬化性及び熱硬化性を有し、25(℃)にお
ける粘度が250〜1500(cp)である樹脂を塗布
し、これら一対の磁気ヘッドを樹脂を介して相対向させ
て位置合わせするようにすれば、これらを正確且つ容易
に位置合わせすることが可能であることが確認された。
【0110】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る複合型磁気
ヘッドの製造方法においては、一対の磁気ヘッドの少な
くとも一方の磁気ヘッドの対向面に、紫外線硬化性及び
熱硬化性を有し、25(℃)における粘度が250〜1
500(cp)である樹脂を塗布した後、上記一対の磁
気ヘッドを樹脂を介して相対向させて位置合わせするた
め、一対の磁気ヘッドの位置合わせが正確且つ容易に行
われるとともに、一対の磁気ヘッド間の接着強度が確保
され、耐環境性が向上した複合型磁気ヘッドを製造する
ことが可能であり、また製造歩留まりも向上する。
ヘッドの製造方法においては、一対の磁気ヘッドの少な
くとも一方の磁気ヘッドの対向面に、紫外線硬化性及び
熱硬化性を有し、25(℃)における粘度が250〜1
500(cp)である樹脂を塗布した後、上記一対の磁
気ヘッドを樹脂を介して相対向させて位置合わせするた
め、一対の磁気ヘッドの位置合わせが正確且つ容易に行
われるとともに、一対の磁気ヘッド間の接着強度が確保
され、耐環境性が向上した複合型磁気ヘッドを製造する
ことが可能であり、また製造歩留まりも向上する。
【図1】本発明に係る複合型磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、各磁気ヘッドを用意する工程を
示す分解斜視図である。
程順に示すものであり、各磁気ヘッドを用意する工程を
示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係る複合型磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、磁気ヘッドブロックを台座上に
接着する工程を示す斜視図である。
程順に示すものであり、磁気ヘッドブロックを台座上に
接着する工程を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る複合型磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、ユーザー用フレキシブルプリン
ト配線板を配するとともに、これをアクチュエータ上に
載置する工程を示す斜視図である。
程順に示すものであり、ユーザー用フレキシブルプリン
ト配線板を配するとともに、これをアクチュエータ上に
載置する工程を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る複合型磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、完成された複合型磁気ヘッドを
示す斜視図である。
程順に示すものであり、完成された複合型磁気ヘッドを
示す斜視図である。
【図5】複合型磁気ヘッドを示す平面図及び側面図であ
る。
る。
【図6】複合型磁気ヘッドにおける接着精度の変動量を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図7】接着剤の粘度と位置合わせの困難さの関係を模
式的に示す図である。
式的に示す図である。
【図8】従来の複合型磁気ヘッドの製造方法を工程順に
示すものであり、各部材を用意する工程を示す斜視図で
ある。
示すものであり、各部材を用意する工程を示す斜視図で
ある。
【図9】従来の複合型磁気ヘッドの製造方法を工程順に
示すものであり、再生ヘッドを冶具に挟み込んだ状態を
模式的に示す側面図である。
示すものであり、再生ヘッドを冶具に挟み込んだ状態を
模式的に示す側面図である。
【図10】従来の複合型磁気ヘッドの製造方法を工程順
に示すものであり、各部材を接着固定する工程を示す側
面図である。
に示すものであり、各部材を接着固定する工程を示す側
面図である。
1 記録ヘッド、1a,1b,2a,2b,3a,3
b,4a,5a 側面、2,3 再生ヘッド、4 消去
ヘッド、5 アウトリガ
b,4a,5a 側面、2,3 再生ヘッド、4 消去
ヘッド、5 アウトリガ
Claims (3)
- 【請求項1】 一対の磁気ヘッドの少なくとも一方の磁
気ヘッドの対向面に、紫外線硬化性及び熱硬化性を有
し、25(℃)における粘度が250〜1500(c
p)である樹脂を塗布する工程と、 上記一対の磁気ヘッドを樹脂を介して相対向させて位置
合わせする工程と、 上記樹脂に紫外線を照射して仮硬化させ、一対の磁気ヘ
ッド間を仮止めする工程と、 上記樹脂を加熱して硬化させ、一対の磁気ヘッド間を接
着固定する工程を有することを特徴とする複合型磁気ヘ
ッドの製造方法。 - 【請求項2】 上記一対の磁気ヘッドを樹脂を介して相
対向させて位置合わせする工程において、 当該樹脂を対向面からはみ出させ、このはみ出した樹脂
に紫外線を照射して仮硬化させ、一対の磁気ヘッドを仮
止めすることを特徴とする請求項1記載の複合型磁気ヘ
ッドの製造方法。 - 【請求項3】 上記一対の磁気ヘッドが記録用の磁気ヘ
ッドと読み取り用の磁気ヘッドであることを特徴とする
請求項1記載の複合型磁気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31743697A JPH11149618A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 複合型磁気ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31743697A JPH11149618A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 複合型磁気ヘッドの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11149618A true JPH11149618A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18088205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31743697A Withdrawn JPH11149618A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 複合型磁気ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11149618A (ja) |
-
1997
- 1997-11-18 JP JP31743697A patent/JPH11149618A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US10636454B2 (en) | Hermetically-sealed data storage device for increased disk diameter | |
| US20180108382A1 (en) | Adhesive cover seal for hermetically-sealed data storage device | |
| EP0914255A1 (en) | Curing regulating filter | |
| CN113178211B (zh) | 密封的电子部件返工贴片 | |
| US6556384B1 (en) | Head supporting arm, Data recording apparatus, with laser beam exposing aperture and limiter | |
| JP3870202B2 (ja) | チップを基板に埋め込んで複合空気軸受面を形成する方法および装置 | |
| US10121518B1 (en) | Reducing leak rate in adhesive-based hermetically-sealed data storage devices and systems | |
| JPH11149618A (ja) | 複合型磁気ヘッドの製造方法 | |
| JP4305575B2 (ja) | 光学素子の製造方法 | |
| JP2656985B2 (ja) | 光メモリ素子 | |
| JPS5860423A (ja) | 磁気ヘツド装置 | |
| JPH0417134A (ja) | 光ディスク | |
| JP3158327B2 (ja) | 光磁気記録用磁気ヘッド装置 | |
| JPH11149619A (ja) | 複合型磁気ヘッド及びその製造方法 | |
| US4475281A (en) | Transducer head positioning adapter for fixed head flexible disk drives | |
| JPH05325460A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH04121843A (ja) | 光ディスクの製造方法 | |
| JPH0417141A (ja) | 光磁気メモリ素子及びその製造方法 | |
| JPH0248442A (ja) | 磁気ヘッド及びその製造方法 | |
| JPH10334424A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH01173307A (ja) | 磁気ヘッドの製造方法 | |
| JPS61115210A (ja) | 複合型磁気ヘツドの製造方法 | |
| JPH07244827A (ja) | 磁気ヘッド装置及びその製造方法 | |
| JPS62183014A (ja) | 磁気ヘツドおよびその製造方法 | |
| JPH08115513A (ja) | 磁気ヘッド装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050201 |