JPH11157002A - 金属・樹脂複合体、その製造方法及びフレキシブル回路配線板用基板 - Google Patents

金属・樹脂複合体、その製造方法及びフレキシブル回路配線板用基板

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JPH11157002A
JPH11157002A JP9323204A JP32320497A JPH11157002A JP H11157002 A JPH11157002 A JP H11157002A JP 9323204 A JP9323204 A JP 9323204A JP 32320497 A JP32320497 A JP 32320497A JP H11157002 A JPH11157002 A JP H11157002A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性に優れ、かつ低温での加工性の優れた
金属・樹脂複合体について鋭意検討を行った結果、本発
明に示すようなポリイミドの高信頼性を十分に示しつつ
かつ従来の3層フレキのような温和な条件による製造も
可能な金属・樹脂複合体を提供する。 【構成】 有機溶剤に可溶なガラス転移温度が350℃
以下のポリイミド樹脂100重量部、1分子中に少なく
とも2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物5〜
100重量部、該エポキシ化合物と反応可能な活性水素
基を有する化合物0.1〜30重量部とを主たる成分と
して含有している樹脂接着剤の層を介して金属箔と耐熱
性樹脂層が存在する層構造を有していることを特徴とす
る金属・樹脂複合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性に優れ、か
つ低温での加工性にも優れた金属・樹脂複合体、その製
造方法及びフレキシブル回路配線板用基板に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】柔軟なフィルム状の基板上に導体層を形
成した金属・樹脂複合体は、導体層で配線を形成し、フ
レキシブルプリント配線板用基板等として屈曲性や省ス
ペース性を要する電気・電子機器などの配線に広範囲に
使われている。近年、特に携帯電話、ノート型コンピュ
ーター、ビデオカメラ等の軽薄短小化がすすみ、これら
の普及にますます拍車がかかっている。その一方でフレ
キシブルプリント配線板に対する高信頼性・ファインピ
ッチ化・高耐熱性の要求も強くなりつつある。従来のフ
レキシブルプリント配線板用基板は、ポリイミドフィル
ム等の基材と銅箔等の配線層をエポキシ樹脂等の接着剤
で挟んだ構造のもの(3層フレキ)が使用されていた。
ところが、これら高信頼性等の要求を満足させるために
は、構成材料中でもポリイミドフィルムが耐熱性が高く
難燃性で電気絶縁性に優れているのに対し、比較的耐熱
性の低い接着剤層の物性がネックになっていた。そこ
で、配線層がこのような接着剤を介さずに基材であるポ
リイミドに直接接している、いわゆる2層フレキが開発
された。この2層フレキの製法には、ポリイミド(ある
いはその前駆体)溶液を金属箔上に塗布し、加熱乾燥・
硬化を行うキャスト法とポリイミドフィルム上に金属を
蒸着することにより導体層を形成する蒸着法がある。し
かし、各々の製造工程中、キャスト法では塗布後高温で
の乾燥、蒸着法では蒸着の各工程で高性能かつ大規模の
製造装置を要し、製造コストが従来のそれと比較して大
きくなってしまう欠点を有している。一方上記3層フレ
キでも接着剤として熱可塑性のポリイミド樹脂の使用も
考えられているが、どうしても接着加工温度が高くなっ
てしまい、その製造装置はそれなりに大規模なものにな
ってしまう。この接着剤に低温加工性を付与するためポ
リイミド樹脂のガラス転移温度を下げるとポリイミド樹
脂の耐熱性という特徴を十分に生かすことができないと
いう問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、耐熱性に優
れ、かつ低温での加工性の優れた金属・樹脂複合体につ
いて鋭意検討を行った結果、本発明に示すようなポリイ
ミドの高信頼性を十分に示しつつかつ従来の3層フレキ
のような温和な条件による製造も可能な金属・樹脂複合
体を開発するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、 1) (A)有機溶剤に可溶なガラス転移温度が350
℃以下のポリイミド樹脂100重量部と、(B)1分子
中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するエポキシ
化合物5〜100重量部と、(C)該エポキシ化合物と
反応可能な活性水素基を有する化合物0.1〜30重量
部とを主たる成分として含有している樹脂接着剤の層を
介して金属箔と耐熱性樹脂層が存在する層構造を有して
いることを特徴とする金属・樹脂複合体。 2) (A)有機溶剤に可溶なガラス転移温度が35
0℃以下のポリイミド樹脂100重量部と、(B)1分
子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するエポキ
シ化合物5〜100重量部と、(C)該エポキシ化合物
と反応可能な活性水素基を有する化合物0.1〜30重
量部とを主たる成分として含有している樹脂接着剤の層
が耐熱性樹脂層の両面に構成され、その樹脂接着剤の層
を介して金属箔が存在する層構造を有していることを特
徴とする金属・樹脂複合体。 3) 成分(A)が一般式(1)で表されるシロキサン
化合物をアミン成分総量の5〜70モル%含有されてな
るポリイミド樹脂である(1)または(2)記載の金属
・樹脂複合体。
【0005】
【化1】 (式中、R1,R2:二価の、炭素数1〜4の脂肪族基ま
たは芳香族基 R3,R4,R5,R6:一価の脂肪族基または芳香族基 k:1または2)
【0006】4) 成分(A)が、成分(A)の主たる
酸成分が3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボ
ン酸二無水物と3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物であり、成分(A)の主たるア
ミン成分が、2,2−ビス(4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル)プロパン、1,3−ビス(3−アミノフ
ェノキシ)ベンゼンとジメチルフェニレンジアミンの群
から選ばれた1種類または2種類以上のジアミンと一般
式(1)で表されるジアミノシロキサン化合物からなる
有機溶剤に可溶なガラス転移温度が350℃以下のポリ
イミド樹脂であることを特徴とする(1)〜(3)のい
ずれかに記載の金属・樹脂複合体。 5) 成分(A)が3,3’,4,4’−ビフェニルテ
トラカルボン酸二無水物aモルと3,3’,4,4’−
ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物bモルとを酸
成分とし、2,2−ビス(4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル)プロパンcモルと、1,3−ビス(3−
アミノフェノキシ)ベンゼンとジメチルフェニレンジア
ミンの群から選ばれた1種類または2種類のジアミンd
モルと、一般式(1)で表されるシロキサン化合物eモ
ルとをアミン成分とし、a、b、c、d、eのモル比が
0.5 ≦ a/(a+b)≦ 0.8、0.9 ≦
(a+b)/(c+d+e)≦ 1.1、かつ 0.0
5 ≦ e/(c+d+e)≦ 0.5 の割合で両成
分を反応させてイミド閉環せしめたポリイミド樹脂であ
る(4)記載の金属・樹脂複合体。 6) 耐熱性樹脂層がポリイミドフィルムであることを
特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の金属・樹
脂複合体。 7) 金属箔が銅箔であることを特徴とする(1)〜
(6)のいずれかに記載の金属・樹脂複合体。 8) (A)有機溶剤に可溶なガラス転移温度が350
℃以下のポリイミド樹脂100重量部と、(B)1分子
中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するエポキシ
化合物5〜100重量部と、(C)該エポキシ化合物と
反応可能な活性水素基を有する化合物0.1〜30重量
部とを主たる成分として含有している樹脂接着剤溶液を
金属箔あるいは耐熱性樹脂フィルム上に塗布し加熱・乾
燥後耐熱性樹脂フィルムあるいは金属箔と熱圧着し、さ
らに熱圧着以上の温度で後硬化する工程を含むことを特
徴とする金属・樹脂複合体の製造方法。 9) (A)有機溶剤に可溶なガラス転移温度が350
℃以下のポリイミド樹脂100重量部と、(B)1分子
中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するエポキシ
化合物5〜100重量部と、(C)該エポキシ化合物と
反応可能な活性水素基を有する化合物0.1〜30重量
部とを主たる成分として含有している樹脂接着剤溶液を
耐熱性樹脂フィルム上に塗布し加熱・乾燥後金属箔と熱
圧着したのち、この耐熱性樹脂フィルムのもう一方の面
に同様に樹脂接着剤溶液を塗布、加熱・乾燥、金属箔を
熱圧着し、熱圧着以上の温度で後硬化する工程を含むこ
とを特徴とする金属・樹脂複合体の製造方法。 10) (A)有機溶剤に可溶なガラス転移温度が35
0℃以下のポリイミド樹脂100重量部と、(B)1分
子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するエポキ
シ化合物5〜100重量部と、(C)該エポキシ化合物
と反応可能な活性水素基を有する化合物0.1〜30重
量部とを主たる成分として含有している樹脂接着剤溶液
を金属箔上に塗布し加熱・乾燥後、この金属箔2枚でそ
の樹脂接着剤溶液面が内側になるように耐熱性樹脂フィ
ルムを挟んで熱圧着し、熱圧着以上の温度で後硬化する
工程を含むことを特徴とする金属・樹脂複合体の製造方
法。 11) 成分(A)が、成分(A)の主たる酸成分が
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物と3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物であり、成分(A)の主たるアミン成分
が、2,2−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル)プロパン、1,3−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ベンゼンとジメチルフェニレンジアミンの群から選
ばれた1種類または2種類以上のジアミンと一般式
(1)で表されるジアミノシロキサン化合物からなる有
機溶剤に可溶なガラス転移温度が350℃以下のポリイ
ミド樹脂であることを特徴とする(8)〜(10)のい
ずれかに記載の金属・樹脂複合体の製造方法。 12) 熱圧着温度が180℃以下であることを特徴と
する(8)〜(11)のいずれかに記載の金属・樹脂複
合体の製造方法。 13) 熱圧着を加熱ロールプレスあるいはベルトプレ
スを使用して連続的に行うことを特徴とする(8)〜
(12)のいずれかに記載の金属・樹脂複合体の製造方
法。 14) (1)〜(7)のいずれかに記載の金属・樹脂
複合体を使用したフレキシブルプリント配線板用基板で
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に使用される樹脂接着剤
は、ガラス転移温度が350℃以下の有機溶剤に可溶な
ポリイミド樹脂100重量部に対して、1分子中に少な
くとも2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物5
〜100重量部、該エポキシ化合物と反応可能な活性水
素基を有する化合物0.1〜30重量部を主たる成分と
して含有していることを特徴としている。
【0008】本発明の樹脂接着剤を構成する有機溶剤に
可溶なポリイミド樹脂は、テトラカルボン酸成分として
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物からなることがそのイミド化後の溶解性
と接着性、耐熱性を考えた際好ましい。さらには、これ
らの存在比が、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物aモルと3,3’,4,4’−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物bモルとした際
0.5 ≦ a/(a+b)≦ 0.8であることがよ
り望ましい。
【0009】また、前記ポリイミドの製造に用いられる
芳香族ジアミンとしては、例えば、2,2−ビス(4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル)プロパン、1,3
−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,5−ジ
アミノ−パラ−キシレンなどを単独、あるいは併用して
使用することが好ましい。また前記ポリイミドのジアミ
ン成分の一成分として式(1)であらわされるシロキサ
ン化合物をジアミン成分総量の5〜50モル%用いるこ
とがより好ましい。ジアミン成分の総量の5モル%より
少ないと低温での加工性や有機溶剤への溶解性が低下
し、50モル%を越えるとガラス転移温度が著しく低下
し耐熱性に問題が生じる。さらに、一般式(1)におけ
るkの値は1あるいは2であることが好ましい。kが0
であると添加効果が見られにくく、kが3以上だと低温
での耐熱性樹脂フィルムへの接着力が発現しにくい。な
かでも、特にkが1であることが接着性、耐熱性の点か
ら好ましい。
【0010】このポリイミド樹脂は、金属箔と耐熱性樹
脂フィルムを熱圧着するため熱可塑性を有しなければな
らない。そのガラス転移温度は350℃以下であること
が必要である。より望ましくは180℃以下であり、こ
の温度であれば金属箔と耐熱性樹脂フィルムの熱圧着が
180℃以下で行うことが可能となり、加工時の諸条件
が有利になる。
【0011】重縮合反応における酸成分とアミン成分の
当量比は、得られるポリイミド樹脂の分子量を決定する
重要な因子である。ポリマの分子量と物性、特に数平均
分子量と機械的性質の間に相関があることは良く知られ
ている。数平均分子量が大きいほど機械的性質が優れて
いる。従って、実用的に優れた強度を得るためには、あ
る程度高分子量であることが必要である。本発明では、
酸成分とアミン成分の当量比rが 0.900 ≦ r ≦ 1.10 より好ましくは、 0.975 ≦ r ≦ 1.025 の範囲にあることが好ましい。ただし、r=[全酸成分
の当量数]/[全アミン成分の当量数]である。rが
0.900未満では、分子量が低くて脆くなるため接着
力が弱くなる。また1.10を越えると、未反応のカル
ボン酸が加熱時に脱炭酸してガス発生、発泡の原因とな
り好ましくないことがある。
【0012】ポリイミド樹脂の分子量制御のためジカル
ボン酸無水物あるいはモノアミンを添加することは上述
の酸/アミンモル比の範囲であれば特にこれを妨げな
い。ポリイミド樹脂は、テトラカルボン酸二無水物とジ
アミンとの反応により得られる前駆体としてのポリアミ
ド酸を脱水閉環することによりうることができる。テト
ラカルボン酸二無水物とジアミンとの反応は、非プロト
ン性極性溶媒中で公知の方法で行われる。非プロトン性
極性溶媒は、N,N−ジメチルホルムアミド(DM
F)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)、N
−メチル−2−ピロリドン(NMP)、テトラヒドロフ
ラン(THF)、ジグライム、シクロヘキサノン、1,
4−ジオキサン(1,4−DO)などである。非プロト
ン性極性溶媒は、一種類のみ用いてもよいし、二種類以
上を混合して用いてもよい。この時、上記非プロトン性
極性溶媒と相溶性がある非極性溶媒を混合して使用して
も良い。トルエン、キシレン、ソルベントナフサなどの
芳香族炭化水素が良く使用される。混合溶媒における非
極性溶媒の割合は、50重量%以下であることが好まし
い。これは非極性溶媒が50重量%以上では溶媒の溶解
力が低下しポリアミド酸が析出する恐れがあるためであ
る。テトラカルボン酸二無水物とジアミンとの反応は、
良く乾燥したジアミン成分を脱水精製した前述反応溶媒
に溶解し、これに閉環率98%、より好ましくは99%
以上の良く乾燥したテトラカルボン酸二無水物を添加し
て反応を進める。
【0013】このようにして得たポリアミド酸は対応す
る構造のポリイミドよりも溶液溶解性にすぐれるもの
の、本発明における成分(B)のエポキシ樹脂や成分
(C)の活性水素化合物と混合した際、ポリアミド酸が
これら成分と反応してしまい、ポリイミド本来の性能を
発揮しにくい。そこで、これらの成分と混合する前に、
このポリアミド酸溶液を予め有機溶剤中で加熱脱水環化
してイミド化しポリイミドにすることが望ましい。イミ
ド化反応によって生じた水は閉環反応を妨害するため、
水と相溶しない有機溶剤を系中に加えて共沸させてディ
ーン・スターク(Dean−Stark)管などの装置
を使用して系外に排出する。水と相溶しない有機溶剤と
してはベンゼン、トルエン、キシレンの等の芳香族炭化
水素を使用する。また、イミド化反応の触媒として無水
酢酸、β−ピコリン、ピリジンなどの化合物を使用する
ことは妨げない。
【0014】本発明において、前述の理由よりイミド閉
環は程度が高いほど良く、95%以上、より好ましくは
98%以上のイミド化率が達成されていることが望まし
い。本発明中の樹脂接着剤において使用する成分(B)
エポキシ化合物は、1分子中に2個のエポキシ基を有
し、成分(A)のポリイミド樹脂との相溶性を有するも
のであれば特に限定されるものではないが、ポリイミド
樹脂の溶媒への溶解性が良好なものが好ましい。例え
ば、ビスフェノールA型のジグリシジルエーテル、ビフ
ェニル型のジグリシジルエーテル、テトラメチルビフェ
ニル型のジグリシジルエーテル、ジフェニルエーテル型
のエポキシ化合物等が挙げられる。
【0015】前記エポキシ化合物の量比は成分(A)ポ
リイミド樹脂100重量部に対して5〜100重量部、
特に10〜70重量部の範囲にあることが好ましい。5
重量部未満では、未硬化のエポキシ化合物を添加し樹脂
組成物の軟化温度を下げ低温加工性をあげるという効果
が現れにくく、100重量部をこえるとポリイミド樹脂
の耐熱性を損なうこととなり好ましくない。
【0016】また本発明中の樹脂接着剤において使用す
る成分(C)エポキシ化合物と反応可能な活性水素基を
有する化合物は、成分(A)のポリイミド樹脂や成分
(B)のエポキシ化合物との相溶性、ポリイミド樹脂の
溶媒への溶解性が良好なものが好ましい。例えばレゾー
ル、ノボラック、アミン化合物等が挙げられるが、加工
前の樹脂接着剤の保存安定性、加工後の樹脂の機械特性
や耐熱性よりノボラック樹脂の使用が特に望ましい。成
分(C)の配合割合は成分(A)のポリイミド樹脂10
0重量部に対して0.1〜30重量部、より好ましくは
0.5〜20重量部である。0.1重量部未満では、未
硬化のエポキシ化合物の反応率が極端に低くなり、本発
明にて望まれる効果があらわれない。また高温時の樹脂
の弾性率が低下している時の樹脂のフローの制御が困難
である。30重量部をこえると樹脂組成物の可撓性や耐
熱性が損なわれ、また樹脂溶液状態でゲルが生じやすく
なり、好ましくない。本発明中の樹脂接着剤にはその加
工性、耐熱性を損なわない範囲で微細な無機あるいは不
溶不融性の有機充填材が配合されていても良い。
【0017】本発明では得られたポリイミド溶液にその
ままエポキシ化合物や該エポキシ化合物と反応可能な活
性水素基を有する化合物を添加し樹脂接着剤溶液とする
ことができる。また、該ポリイミド溶液を貧溶媒中に投
入し、再沈析出させて得られた固形のポリイミド樹脂を
再び有機溶剤に溶解して濾過精製ワニスとし、エポキシ
化合物や該エポキシ化合物と反応可能な活性水素基を有
する化合物を添加することも可能である。本発明で使用
するポリイミド樹脂にエポキシ化合物と該エポキシ化合
物と反応可能な活性水素基を有する化合物を添加した樹
脂接着剤は、見かけ上のガラス転移温度が該ポリイミド
樹脂のガラス転移温度より低下するため加工性が向上
し、金属箔と耐熱性樹脂層との低温短時間での接着が可
能となる。一方、接着工程後の各界面での接着力は該ポ
リイミド樹脂より向上し、半田付け工程などの高熱や熱
衝撃を経ても剥離やアウトガスによるボイドの発生が認
められないなどの高温域での物性が向上する。この特異
な現象に対する詳細な機構は未だ明らかではない部分も
あるが、エポキシ化合物と活性水素基を有する化合物が
反応した低分子量の生成物は、特定構造のポリイミド樹
脂に対して可塑剤として作用し該ポリイミド樹脂のガラ
ス転移温度より低温域での弾性率を低下せしめ、よって
接着性、加工性など低温での作業性の向上をもたらす。
一方、熱圧着工程後は圧着時与えられた熱によって三次
元網目構造が形成され、ポリイミド樹脂の流動性を低下
せしめ、よって該ポリイミド樹脂の耐熱性を維持、ある
いは向上せしめるものと考えられる。以上の機構によっ
て低温加工性と高温時の耐熱信頼性の両立がはかられ
る。
【0018】本発明によって使用される耐熱性樹脂フィ
ルムとしては、ポリイミドフィルム、アラミド樹脂等の
ポリアミドフィルム、ポリエチレンテレフタレートや液
晶ポリマー等のポリエステルフィルム、ポリエーテルス
ルフィドフィルム等を挙げることができる。しかし、本
発明の特長である高い信頼性および耐熱性を発現させる
ためには、ポリイミドフィルムの使用が好ましい。
【0019】本発明で使用される金属箔としては箔状の
銅、アルミニウム、ニッケル、コンスタンタンなどを挙
げることができる。特にフレキシブル回路配線板用基板
として使用する際には樹脂接着剤との接着性や導通抵抗
の見地より銅箔の使用が好ましい。
【0020】本発明の金属・樹脂複合体は、以上のよう
に得られた樹脂接着剤を使用して金属箔と耐熱性樹脂フ
ィルムを接着することにより製造される。その製造工程
は金属箔あるいは耐熱性樹脂フィルム上に樹脂接着剤層
を形成しその上より対応する耐熱性樹脂フィルムあるい
は金属箔を熱圧着するもの、金属箔と耐熱性樹脂フィル
ムの間にシート状等固形の樹脂接着剤を挟んで熱圧着す
るものを挙げることができるが、工程数や工程の容易さ
等の見地より前者の方法によることが好ましい。以下前
者の製造方法について説明する。
【0021】樹脂接着剤層の金属箔あるいは耐熱性樹脂
フィルム(基材)上への形成は、上述の説明により得ら
れる樹脂接着剤溶液を基材上に流延塗布し、乾燥するこ
とにより行うのが一般的である。塗布は、枚葉状の製品
ならばスピンコーターやアプリケーターを使用できる
が、バーコーターやダイコーターを使用して連続塗工を
行うとロール状の基材より高い生産性での形成が可能と
なる。乾燥は枚葉状の製品の場合バッチ式熱風乾燥機や
ホットプレート、ロール状ならばインラインの乾燥装置
により行われる。その乾燥温度は樹脂接着剤中の各成分
の種類や溶剤の沸点、蒸気圧にもよるが、ポリイミド樹
脂のガラス転移温度以上かつ熱圧着温度以下で樹脂接着
剤層中の残留溶剤量が十分低下する(5%以下)条件で
行うことが望ましい。乾燥時間も樹脂接着剤の成分によ
るが、一般的に樹脂接着在中のエポキシ樹脂の熱圧着前
の反応を抑制し熱圧着中/後にかかる性能を発揮するた
めには1時間以内であることが望ましい。樹脂接着剤溶
液を塗布する基材は金属箔/耐熱性樹脂フィルムのどち
らでも可能である。
【0022】基材状の樹脂接着剤面への対応する耐熱性
樹脂フィルムあるいは金属箔(相方)の熱圧着は、枚葉
プレスや熱ロール、ベルトプレスを使用することができ
る。特に後2者の使用によりシート状の基材と相方の組
み合わせで高い生産性での製造が可能となる。さらにこ
の熱圧着を180℃以下で行うことにより、枚葉プレス
ならば従来多用されてきた蒸気プレスが使用可能とな
り、熱ロールならば従来の3層フレキの製造装置をその
まま使用することが可能であるなど、高温プレスの新規
設備投資を行わずに本特許の金属・樹脂複合体を製造す
ることが可能となる。また、熱ロール使用時にはロール
材質に金属のみならずフッ素ゴム等も使用可能になり、
より良好な外観の製品を製造することができる等の利点
も得られる。
【0023】さらに、特に熱ロールやベルトプレスの使
用時、あるいは枚葉プレスでも短時間での熱圧着を行っ
た際には、得られた複合体をさらに熱圧着以上の温度で
後硬化することでより高い性能を発現させることができ
る。熱ロールやベルトプレス等の使用時には圧着時の加
熱時間が短くなるため、樹脂接着剤中のエポキシ樹脂の
架橋反応の反応率は小さくなる。そのため、この架橋反
応を十分に進行させるために後硬化の導入が非常に効果
的である。後硬化は、複合体を枚葉、あるいはロール状
でバッチ式の熱風乾燥機中におき加熱することにより行
うことができる。
【0024】本発明の金属・樹脂複合体は、一枚ずつの
耐熱性樹脂フィルムと金属箔を上記の方法で貼り付け
た、耐熱性フィルムの片側に金属箔が存在する構造のも
のの他に、一枚の耐熱性フィルムの両側に金属箔を同様
の方法で貼り付けたものを得ることもできる。この場合
の圧着方法としては、予め作成した片側に金属箔が貼り
付いた耐熱性樹脂フィルムの金属箔が貼り付いていない
面に樹脂接着剤を塗布・乾燥して金属箔を熱圧着する、
金属箔上に樹脂接着剤を塗布・乾燥たものを片側に金属
箔が貼り付いた耐熱性樹脂フィルムの金属箔が貼り付い
ていない面に熱圧着する、耐熱性樹脂フィルムの両面に
樹脂接着剤を塗布・乾燥した後その両面に金属箔を熱圧
着する、予め樹脂接着剤を塗布・乾燥した金属箔を耐熱
性フィルムの両面に熱圧着する、といったものを挙げる
ことができる。
【0025】このようにして得られた金属・樹脂複合体
は温和な条件での製造が可能なため従来の3層フレキの
製造装置等安価な設備での製造が可能である。しかも得
られた金属・樹脂複合体は、半田付け工程等で劣化や分
解物の揮散によるガスの発生や材料中のフクレを起こさ
ず、高い耐熱性及び信頼性を有するものである。以下実
施例により本発明を詳細に説明するが、これらの実施例
に限定されるものではない。
【0026】
【実施例】実施例1 乾燥窒素ガス導入管、冷却器、温度計、撹拌機を備えた
四口フラスコに、脱水精製したN−メチル−2−ピロリ
ドン(NMP)1428gを入れ、窒素ガスを流し系中
をかき混ぜながら2,2−ビス(4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル)プロパン(BAPP)82.1g
(0.10モル)、1,3−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ベンゼン(APB)38.7g(0.20モル)、
α,ω−ビス(3−アミノプロピル)ジメチルジシロキ
サン(APDS、式(2))24.9g(0.10モ
ル)を投入し、均一になるまでかき混ぜる。均一に溶解
後、系を20℃に保ちながら、3,3’,4,4’−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)82.
4g(0.28モル)、3,3’,4,4’−ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)38.7
g(0.12モル)を粉末状のまま15分間かけて添加
し、その後8時間撹拌を続けた。この間フラスコは20
℃に保った。その後、窒素ガス導入管と冷却器を外し、
トルエンを満たしたディーン・スターク管をフラスコに
装着し、系にトルエン612gを添加した。油浴に代え
て系を175℃に加熱し発生する水を系外に除いた。6
時間加熱したところ、系からの水の発生は認められなく
なった。系を冷却することによりポリイミド溶液PI−
1が得られた。
【0027】ガラス製フラスコにポリイミド溶液PI−
1を500g入れ、室温でビスフェノールA型エポキシ
化合物(エピコート828、油化シェルエポキシ(株)
製)20g、キシレノール樹脂(商品名:ザイロック、
三井東圧化学(株)製)10gを系を撹拌しながら徐々
に加え、引き続き2時間撹拌し樹脂接着剤溶液Iを調製
した。ユーピレックス25SGAフィルム(宇部興産
(株)製、25μm厚)上に樹脂接着剤溶液Iを乾燥後
7μmの厚さになるようにバーコーターで塗布し、その
後100℃/5分,140℃/10分の順番で熱風乾燥
機中で乾燥を行い接着剤付きフィルムIIを作成した。こ
の接着剤付きフィルムと電解銅箔(三井金属鉱業(株)
製、35μm厚、片面粗化)を、銅箔の粗化面とフィル
ムの樹脂接着剤塗布面が接するように重ねて、蒸気プレ
スで180℃、30kgf/mm2の条件で30分加熱
圧着した。圧着後の外観は層内に気泡の存在も見られず
良好なものであった。得られたフレキシブル回路用基板
についてJIS−C6481の条件でピール強度試験を
行った。樹脂接着剤層とユーピレックス層の界面で剥離
が生じたが、その接着強度は1.1kg/cmと十分大
きなものであった。また、このフレキシブル回路用基板
を260℃に加熱した半田浴上に60秒間置いたところ
変化は見られなかった。
【0028】実施例2 実施例1で使用した接着剤付きフィルムIIと電解銅箔
を、銅箔の粗化面とフィルムの樹脂接着剤塗布面が接す
るように重ねて、180℃に加熱した金属ロールとフッ
素ゴムロールの間を2kg/cmの線圧をかけながら
3.0m/分の速度で通すことにより圧着した。圧着
後、熱風乾燥機中で100℃/3時間、130℃/1時
間、180℃/2時間の順序で順次加熱処理を行い、フ
レキシブル回路用基板を得た。得られた複合体の外観は
実施例1と同様層内に気泡の存在も見られず良好なもの
であった。得られたフレキシブル回路用基板について実
施例と同様の方法でピール強度試験を行ったところ樹脂
接着剤層とユーピレックス層の界面で剥離が生じたが、
その接着強度は1.8kg/cmと非常に大きなもので
あった。また、このフレキシブル回路用基板を260℃
に加熱した半田浴上に60秒間置いたところ変化は見ら
れなかった。
【0029】実施例3 実施例1で使用した樹脂接着剤溶液Iを、やはり実施例
1で使用した電解銅箔の粗化面上に乾燥後7μmの厚さ
になるようにバーコーターで塗布し、その後100℃/
5分,140℃/10分の順番で熱風乾燥機中で乾燥を
行い接着剤付き銅箔IIIを作成した。この接着剤付き銅
箔IIIとユーピレックス25SGAフィルムを、フィル
ムと銅箔の樹脂接着剤塗布面が接するように重ねて、1
80℃に加熱した金属ロールとフッ素ゴムロールの間を
2kg/cmの線圧をかけながら3.0m/分の速度で
通すことにより圧着した。圧着後、熱風乾燥機中で10
0℃/3時間、130℃/1時間、180℃/2時間の
順序で順次加熱処理を行い、フレキシブル回路用基板を
得た。得られた複合体の外観は実施例1と同様層内に気
泡の存在も見られず良好なものであった。得られたフレ
キシブル回路用基板について実施例と同様の方法でピー
ル強度試験を行ったところ樹脂接着剤層とユーピレック
ス層の界面で剥離が生じたが、その接着強度は2.0k
g/cmと非常に大きなものであった。また、このフレ
キシブル回路用基板を260℃に加熱した半田浴上に6
0秒間置いたところ変化は見られなかった。
【0030】実施例4 実施例1で使用した接着剤付きフィルムIIと電解銅箔
を、銅箔の粗化面とフィルムの樹脂接着剤塗布面が接す
るように重ねて、180℃に加熱した金属ロールとフッ
素ゴムロールの間を2kg/cmの線圧をかけながら
3.0m/分の速度で通すことにより圧着した。得られ
た複合体のフィルム面上に、樹脂接着剤溶液Iを乾燥後
7μmの厚さになるようにバーコーターで塗布し、その
後100℃/5分,140℃/10分の順番で熱風乾燥
機中で乾燥を行いを作成した。この接着剤付きフレキシ
ブル回路用基板に電解銅箔を、銅箔の粗化面と複合体の
樹脂接着剤塗布面が接するように重ねて、180℃に加
熱した金属ロールとフッ素ゴムロールの間を2kg/c
mの線圧をかけながら3.0m/分の速度で通すことに
より圧着した。圧着後、熱風乾燥機中で100℃/3時
間、130℃/1時間、180℃/2時間の順序で順次
加熱処理を行い、ユーピレックスの両面に銅箔層が形成
されたフレキシブル回路用基板を得た。得られた複合体
の外観は層内に気泡の存在も見られず良好なものであっ
た。フレキシブル回路用基板について実施例1と同様の
方法でピール強度試験を行ったところ樹脂接着剤層とユ
ーピレックス層の界面で剥離が生じたが、その接着強度
は初めに圧着した銅箔との界面が1.8kg/cm、二
番目に圧着した銅箔との界面が1.6kg/cmとやは
り大きなものであった。また、このフレキシブル回路用
基板を260℃に加熱した半田浴上に60秒間置いたと
ころ変化は見られなかった。
【0031】比較例1 実施例1において、樹脂接着剤溶液Iの代わりにポリイ
ミド溶液PI−1をユーピレックス25SGAフィルム
(宇部興産(株)製、25μm厚)上に乾燥後7μmの
厚さになるようにバーコーターで塗布し、その後100
℃/5分,140℃/10分の順番で熱風乾燥機中で乾
燥を行い接着剤付きフィルムを作成し、以下同様の操作
でフレキシブル回路用基板を得た。しかし、得られたフ
レキシブル回路用基板を260℃に加熱した半田浴上に
60秒間置いたところ接着剤層に夥しい発泡が生じてし
まった。また、得られたフレキシブル回路用基板のピー
ル強度試験を行ったところ樹脂接着剤層とユーピレック
ス層の界面での接着強度は0.3kg/cmと小さなも
のであった。
【0032】比較例2 実施例1において、樹脂接着剤溶液Iの代わりにポリイ
ミド溶液PI−1をユーピレックス25SGAフィルム
(宇部興産(株)製、25μm厚)上に乾燥後7μmの
厚さになるようにバーコーターで塗布し、その後100
℃/5分,160℃/5分,220℃/5分の順番で熱
風乾燥機中で乾燥を行い接着剤付きフィルムを作成し、
以下同様の操作でフレキシブル回路用基板を得た。この
フレキシブル回路用基板を260℃に加熱した半田浴上
に60秒間置いたところ変化は見られなかった。しか
し、得られたフレキシブル回路用基板について実施例1
と同様の方法でピール強度試験を行ったところ樹脂接着
剤層とユーピレックス層の界面での接着強度は0.1k
g/cmと小さなものであった。
【0033】比較例3 ガラス製フラスコにポリイミド溶液PI−1を500g
入れ、室温でビスフェノールA型エポキシ化合物(エピ
コート828、油化シェルエポキシ(株)製)120
g、キシレノール樹脂(商品名:ザイロック)60gを
系を撹拌しながら徐々に加え、引き続き2時間撹拌し樹
脂接着剤溶液IVを調製した。ユーピレックス25SGA
フィルム(宇部興産(株)製、25μm厚)上に樹脂接
着剤溶液IVを乾燥後7μmの厚さになるようにバーコー
ターで塗布し、その後100℃/5分,140℃/10
分の順番で熱風乾燥機中で乾燥を行い接着剤付きフィル
ムを作成したが、フィルム上の樹脂接着剤層は不均一
で、もろいものであった。以下さらに同様の操作でフレ
キシブル回路用基板を得た。しかし、得られたフレキシ
ブル回路用基板について実施例1と同様の方法でピール
強度試験を行ったところ樹脂接着剤層内で材料破壊が生
じ、接着強度も0.2kg/cmと小さなものであっ
た。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性と低温での加工
性を両立させた信頼性の高い金属・樹脂複合体を提供す
ることが可能である。この金属・樹脂複合体は、温和な
条件での製造が可能なため従来の3層フレキの製造装置
等、既存の安価な設備での製造が可能であり、必要な光
熱費とあわせて加工費を従来の3層フレキに近いところ
まで抑制することが可能である。しかも得られた金属・
樹脂複合体は、半田付け工程等で劣化や分解物の揮散に
よるガスの発生や材料中のフクレを起こさず、高い耐熱
性及び信頼性を有するものである。このため高信頼性と
耐熱性を要求する電気・電子機器用材料として工業的に
極めて利用価値が高い。本発明の樹脂組成物の使用方法
として、信頼性が要求される電気・電子機器用フレキシ
ブル回路配線板用基板等への応用が可能であるが、特に
高い耐熱性と信頼性が要求されるリジッドフレキ・多層
フレキ用フレキシブル回路配線板用基板用材料等をあげ
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05K 1/03 670 H05K 1/03 670Z

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)有機溶剤に可溶なガラス転移温度
    が350℃以下のポリイミド樹脂100重量部と、
    (B)1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有
    するエポキシ化合物5〜100重量部と、(C)該エポ
    キシ化合物と反応可能な活性水素基を有する化合物0.
    1〜30重量部とを主たる成分として含有している樹脂
    接着剤の層を介して金属箔と耐熱性樹脂層が存在する層
    構造を有していることを特徴とする金属・樹脂複合体。
  2. 【請求項2】 (A)有機溶剤に可溶なガラス転移温度
    が350℃以下のポリイミド樹脂100重量部と、
    (B)1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有
    するエポキシ化合物5〜100重量部と、(C)該エポ
    キシ化合物と反応可能な活性水素基を有する化合物0.
    1〜30重量部とを主たる成分として含有している樹脂
    接着剤の層が耐熱性樹脂層の両面に構成され、その樹脂
    接着剤の層を介して金属箔が存在する層構造を有してい
    ることを特徴とする金属・樹脂複合体。
  3. 【請求項3】 成分(A)が一般式(1)で表されるシ
    ロキサン化合物をアミン成分総量の5〜70モル%含有
    されてなるポリイミド樹脂である請求項1または2記載
    の金属・樹脂複合体。 【化1】 (式中、R1,R2:二価の、炭素数1〜4の脂肪族基ま
    たは芳香族基 R3,R4,R5,R6:一価の脂肪族基または芳香族基 k:1または2)
  4. 【請求項4】 成分(A)が、成分(A)の主たる酸成
    分が3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸
    二無水物と3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラ
    カルボン酸二無水物であり、成分(B)の主たるアミン
    成分が、2,2−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)
    フェニル)プロパン、1,3−ビス(3−アミノフェノ
    キシ)ベンゼンとジメチルフェニレンジアミンの群から
    選ばれた1種類または2種類以上のジアミンと一般式
    (1)で表されるジアミノシロキサン化合物からなる有
    機溶剤に可溶なガラス転移温度が350℃以下のポリイ
    ミド樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の金属・樹脂複合体。
  5. 【請求項5】 成分(A)が3,3’,4,4’−ビフ
    ェニルテトラカルボン酸二無水物aモルと3,3’,
    4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物b
    モルとを酸成分とし、2,2−ビス(4−(4−アミノ
    フェノキシ)フェニル)プロパンcモルと、1,3−ビ
    ス(3−アミノフェノキシ)ベンゼンとジメチルフェニ
    レンジアミンの群から選ばれた1種類または2種類のジ
    アミンdモルと、一般式(1)で表されるシロキサン化
    合物eモルとをアミン成分とし、a、b、c、d、eの
    モル比が 0.5 ≦ a/(a+b)≦ 0.8、
    0.9 ≦ (a+b)/(c+d+e)≦ 1.1、
    かつ 0.05 ≦ e/(c+d+e)≦ 0.5
    の割合で両成分を反応させてイミド閉環せしめたポリイ
    ミド樹脂である請求項4記載の金属・樹脂複合体。
  6. 【請求項6】 耐熱性樹脂層がポリイミドフィルムであ
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の金属・樹脂複合体。
  7. 【請求項7】 金属箔が銅箔であることを特徴とする請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の金属・樹脂複合体。
  8. 【請求項8】(A)有機溶剤に可溶なガラス転移温度が
    350℃以下のポリイミド樹脂100重量部と、(B)
    1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するエ
    ポキシ化合物5〜100重量部と、(C)該エポキシ化
    合物と反応可能な活性水素基を有する化合物0.1〜3
    0重量部とを主たる成分として含有している樹脂接着剤
    溶液を金属箔あるいは耐熱性樹脂フィルム上に塗布し加
    熱・乾燥後耐熱性樹脂フィルムあるいは金属箔と熱圧着
    し、さらに熱圧着以上の温度で後硬化する工程を含むこ
    とを特徴とする金属・樹脂複合体の製造方法。
  9. 【請求項9】 (A)有機溶剤に可溶なガラス転移温度
    が350℃以下のポリイミド樹脂100重量部と、
    (B)1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有
    するエポキシ化合物5〜100重量部と、(C)該エポ
    キシ化合物と反応可能な活性水素基を有する化合物0.
    1〜30重量部とを主たる成分として含有している樹脂
    接着剤溶液を耐熱性樹脂フィルム上に塗布し加熱・乾燥
    後金属箔と熱圧着したのち、この耐熱性樹脂フィルムの
    もう一方の面に同様に樹脂接着剤溶液を塗布、加熱・乾
    燥、金属箔を熱圧着し、熱圧着以上の温度で後硬化する
    工程を含むことを特徴とする金属・樹脂複合体の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 (A)有機溶剤に可溶なガラス転移温
    度が350℃以下のポリイミド樹脂100重量部と、
    (B)1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有
    するエポキシ化合物5〜100重量部と、(C)該エポ
    キシ化合物と反応可能な活性水素基を有する化合物0.
    1〜30重量部とを主たる成分として含有している樹脂
    接着剤溶液を金属箔上に塗布し加熱・乾燥後、この金属
    箔2枚でその樹脂接着剤溶液面が内側になるように耐熱
    性樹脂フィルムを挟んで熱圧着し、熱圧着以上の温度で
    後硬化する工程を含むことを特徴とする金属・樹脂複合
    体の製造方法。
  11. 【請求項11】 成分(A)が、成分(A)の主たる酸
    成分が3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン
    酸二無水物と3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテト
    ラカルボン酸二無水物であり、成分(A)の主たるアミ
    ン成分が、2,2−ビス(4−(4−アミノフェノキ
    シ)フェニル)プロパン、1,3−ビス(3−アミノフ
    ェノキシ)ベンゼンとジメチルフェニレンジアミンの群
    から選ばれた1種類または2種類以上のジアミンと一般
    式(1)で表されるジアミノシロキサン化合物からなる
    有機溶剤に可溶なガラス転移温度が350℃以下のポリ
    イミド樹脂であることを特徴とする請求項8〜10のい
    ずれか1項に記載の金属・樹脂複合体の製造方法。
  12. 【請求項12】 熱圧着温度が180℃以下であること
    を特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の金
    属・樹脂複合体の製造方法。
  13. 【請求項13】 熱圧着を加熱ロールプレスあるいはベ
    ルトプレスを使用して連続的に行うことを特徴とする請
    求項8〜12のいずれか1項に記載の金属・樹脂複合体
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    金属・樹脂複合体を使用したフレキシブルプリント配線
    板用基板。
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