JPH11166152A - 水中防汚被覆剤 - Google Patents

水中防汚被覆剤

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JPH11166152A
JPH11166152A JP33516897A JP33516897A JPH11166152A JP H11166152 A JPH11166152 A JP H11166152A JP 33516897 A JP33516897 A JP 33516897A JP 33516897 A JP33516897 A JP 33516897A JP H11166152 A JPH11166152 A JP H11166152A
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JP
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group
polysiloxane
methyl
block copolymer
meth
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JP33516897A
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English (en)
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Tomohisa Tasaka
知久 田坂
Naoyuki Amaya
直之 天谷
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Original Assignee
NOF Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた初期防汚性があり、しかもその耐久性
が著しい水中防汚被覆剤を提供する。 【解決手段】片末端基にビニル基とポリシロキサン基と
を有する単量体又は両末端基にビニル基とポリシロキサ
ン基とを有する単量体の一種または二種以上とビニル系
単量体の一種または二種以上とから形成されるポリシロ
キサン基含有グラフト共重合体セグメントAと、ビニル
系単量体の一種または二種以上から形成されるポリシロ
キサン基を含有しない重合体セグメントBとからなるA
−B型ブロック共重合体を含むことを特徴とする水中防
汚被覆剤、及び汎用塗料と前記A−B型ブロック共重合
体とからなる水中防汚被覆剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、海水に浸漬され
ている船底、水中構築物、漁網、冷却のための各種吸排
水管等への水棲生物の付着を防止する水中防汚被覆剤に
関する。特に、水中防汚性とその長期持続性に優れた水
中防汚被覆剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】船底、水中構築物、漁網、冷却のための
各種吸排水管等をはじめ水中で長期間使用するものに
は、使用中に水棲生物が付着、繁殖して外観を損ねるば
かりでなく、その機能に悪影響を与えることがある。船
底の場合においては、水棲生物の付着が船全体の表面粗
度の増大につながり、さらには船速が低下するとともに
燃費が増大する。このほか、バクテリア類の繁殖により
水中構築物の腐敗、物性の劣化が起こって著しく寿命が
低下する等の莫大な被害を生ずる。従来より、このよう
な被害を回避するために使用される水中防汚被覆剤とし
ては、亜酸化銅、有機スズ化合物等が知られている。亜
鉛化銅や有機スズのような貴金属を含有する生理活性物
質は、特に優れた防汚効果を示し、船底塗料や漁網に必
須の成分として考えられてきた。例えば、特開昭60-231
771号公報には、含有する有機スズ化合物や亜鉛化銅等
の生理活性物質の溶出を促進させる目的で、これに併用
する有機スズ含有共重合体の単量体の一部として、加水
分解性のシリル(メタ)アクリレート、例えばトリブチ
ルシリルアクリレートやトリフェニルシリル(メタ)ア
クルレートを用いる方法が記載されている。
【0003】しかしながらこの水中防汚被覆剤は、保存
安定性が悪く、特に亜酸化銅を併用した場合には数日の
内にゲル化してしまうという問題があった。また、上記
のような貴金属を含まない水中防汚被覆剤として、シリ
コーンの表面張力の小さいところを利用したシリコーン
ゴムが水中防汚被覆剤として開示されている。例えば、
特公昭53-35974号公報には加硫シリコーンゴムを、特開
昭51-96830号公報にはヒドロキシル末端基を有するオリ
ゴマー状シリコーンゴムとシリコーンオイルとの混合物
を使ったものが示されている。さらに、特開昭53-79980
号公報には、加硫シリコーンゴムと、金属やシリコンを
含まない有機化合物との混合物が示されている。また、
特公昭60-3433号公報には、オリゴマー状常温硬化型シ
リコーンゴムと、流動パラフィンまたはペトロラクタム
とを混合したものが示されている。更に、特公平5-6050
3号公報には、シリコーンマクロモノマーとビニル単量
体とのグラフト共重合体が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来公知の水中防
汚被覆剤は、シリコーン被覆表面の低表面張力を利用し
て、上記表面への水中生物の付着を防止したものである
が、シリコーンゴム単独膜では、低表面張力を発揮す
る、いわゆる防汚性能に係わるシロキサン部分が、架橋
により固定化されているため、自由度がない。そのため
表面張力を十分に低下させることができず、その結果水
中防汚能力も不満足なものであった。また、シリコーン
ゴムにシリコーンオイル、ペトロラタムなどの種々の流
動体を物理的に混合させて得た膜も物理的な配合のた
め、塗膜を海中に浸漬させたときに、シリコーンゴム表
面からこれらの流動体が経時的に海中へ放出されること
になる。したがって、長期的にはシリコーンゴム単独膜
の有する前記欠点を示すことになる。
【0005】更に、シリコーンマクロモノマーを用いた
グラフト共重合体は、シリコーンゴムとは異なり片末端
基が固定されていないことから、自由度が増す分、低表
面張力を発現するが、基材及びベース塗料との密着性が
十分でないため、やがて表面から脱離してしまい水中防
汚能力を長期的に維持できなくなる。これらのことか
ら、いずれのタイプにおいても防汚効果、特に水中防汚
性能の長期持続性に難点が認められた。本発明は、従来
技術の有する上記の欠点がなく、優れた初期防汚性があ
り、しかもその耐久性が著しい水中防汚被覆剤を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は以上の点に
つき鋭意研究した結果、シリコーンの防汚性に関与する
ポリシロキサン基の特徴を維持しながら、防汚持続性に
顕著な効果を示す水中防汚被覆剤を得ることに成功し、
本発明を完成させた。すなわち、第一の発明は、A−B
型ブロック共重合体を含有する水中防汚被覆剤であり、
そのA−B型ブロック共重合体はポリシロキサン基含有
グラフト共重合体セグメントAと、ポリシロキサン基を
含有しない重合体セグメントBとからなっている。そし
てポリシロキサン基を含有するグラフト共重合体セグメ
ントAが下記一般式(1)または(2)で示される単量
体の一種または二種以上と、ビニル系単量体の一種また
は二種以上とから形成され、ポリシロキサン基を含有し
ない重合体セグメントBがビニル系単量体の一種または
二種以上から形成されるものである。
【0007】
【化5】 [式中、R1は水素原子またはメチル基、R2はメチル基、
エチル基、フェニル基または下記式(a)であり、
【0008】
【化6】 (式中、R5は水素原子、フェニル基、またはCPH
2P+1(Pは1〜10の整数である)、R6はメチル基、エ
チル基、フェニル基、mは1以上の整数である。)、R3
は水素原子、フェニル基またはCQH2Q+1(Qは1〜10
の整数である)、R4はメチル基、エチル基、水酸基、ま
たはフェニル基、nは1以上の整数である。]
【0009】
【化7】 [式中、R1は水素原子またはメチル基、R2はメチル基、
エチル基、フェニル基または下記式(a)であり、
【0010】
【化8】 (式中、R5は水素原子、フェニル基、またはCPH
2P+1(Pは1〜10の整数である)、R6はメチル基、エ
チル基、フェニル基、mは1以上の整数である。)、R3
は水素原子、フェニル基またはCQH2Q+1(Qは1〜10
の整数である)、nは1以上の整数である。]
【0011】第二の発明は、汎用塗料と前記のA−B型
ブロック共重合体とからなる水中防汚被覆剤である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、この発明について詳細に
説明する。本発明のA−B型ブロック共重合体はポリシ
ロキサン基含有グラフト共重合体セグメントAと、ポリ
シロキサン基を含有しない重合体セグメントBとから形
成されている。そしてポリシロキサン基含有グラフト共
重合体セグメントA中には、低表面張力を発揮するポリ
シロキサン基を有するため、選択的に表面に配向して、
防汚性を発現する。更に、ポリシロキサン基を含有しな
い重合体セグメントBは、被塗物となる基材に対する密
着性、又は塩化ビニル系塗料、酢酸ビニル系塗料、塩化
ゴム系塗料等の汎用塗料に対する親和性等を考慮したビ
ニル系単量体を選択して用いることにより、A−B型ブ
ロック共重合体が被覆膜から脱離しにくくなるため、防
汚性能の長期持続性を発現することが可能となる。
【0013】ポリシロキサン基含有グラフト共重合体セ
グメントAはポリシロキサン基含有単量体及びビニル系
単量体から構成されているが、まず前者について以下説
明する。片末端基にビニル基を有する前記一般式(1)
で表される単量体を用いた場合、片末端のみが固定化さ
れることによって、一方の末端基であるポリシロキサン
基部分が塗膜表面を自由に動くことができ、低表面張力
を持続的に発現することができる。また、両末端基にビ
ニル基を有する前記一般式(2)で表される単量体を用
いた場合、一般式(1)で表される単量体より両末端基
が固定されるため、塗膜表面を自由に動くことができな
くなり、低表面張力による性能が若干低下するが、一方
で塗膜強度が高くなる傾向がある。更に、一般式(1)
および(2)で表される単量体を併用した場合は、それ
ぞれの単量体の効果がバランスよく発現される傾向にあ
るが、初期からの防汚性を発現するためには、ポリシロ
キサン基含有単量体の仕込量に対して一般式(1)の割
合が25重量%以上であることが好ましい。
【0014】このポリシロキサン基含有グラフト共重合
体セグメントAを形成する単量体の一般式(1)または
(2)におけるR2,R3,R4は、上記で規定した置換基の中
で同一であっても、異なっていてもよい。また、ポリシ
ロキサン基の機能を効果的に発揮させるためには、ポリ
シロキサン基含有グラフト共重合体セグメントAにポリ
シロキサン基が枝状に結合されていることが好ましい。
またポリシロキサン基含有単量体は、市販品として入手
することができる。例えば、商品名サイラプレーンFM07
11,FM0721,FM0725,FM7711,FM7721,FM7725(チッソ
(株)製)等がこの化合物に相当する。
【0015】ポリシロキサン基含有グラフト共重合体セ
グメントA中に占めるポリシロキサン基含有単量体から
形成される重合体の好ましい範囲は、10〜85重量%
である。さらに好ましい範囲は、20〜70重量%であ
る。10重量%未満では防汚性を十分に発現することが
できず、85重量%を越えると、高い重合転化率が得ら
れにくくなる。
【0016】また、ポリシロキサン基含有グラフト共重
合体セグメントAのポリシロキサン基の数平均分子量
は、500〜40000が好ましく、さらに好ましくは
1000〜20000である。数平均分子量が500未
満ではポリシロキサン基に由来する防汚性が得られなく
なる傾向にある。一方、数平均分子量が40000を越
すとポリシロキサン基の導入が困難となる傾向にある。
【0017】また、A−B型ブロック共重合体中の一方
のセグメントであるポリシロキサン基含有グラフト共重
合体セグメントAを形成するビニル系単量体(以下、こ
の単量体を密着性付与成分−1と称する)及びA−B型
ブロック共重合体の他方のセグメントであるポリシロキ
サン基を含有しない重合体セグメントBを形成するビニ
ル系単量体(以下、この単量体を密着性付与成分−2と
称する)は、各種用途に応じて適宜選ばれる。密着性付
与成分−1と密着性付与成分−2を種々選択することに
よって、基材との密着性を発現させて、ポリシロキサン
基により防汚性能を長時間にわたって保持することが可
能である。密着性付与成分−1および密着性付与成分−
2としては、製造の容易さ、ポリシロキサン基の導入の
しやすさを考慮して以下に示すビニル系単量体を用いる
ことができる。なお、密着性付与成分−1及び密着性付
与成分−2には、同種のビニル系単量体を用いても、異
なるビニル系単量体を用いてもよい。
【0018】例えば、(メタ)アクリル酸メチル{以
下、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルを総称
して(メタ)アクリル酸エステルと略記する。}、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピ
ル、(メタ)アクリル酸イソプロピルなどの低級アルキ
ル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸n−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル
酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、
(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステ
アリル等の高級アルキル(メタ)アクリレート;酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル等の低級脂肪酸ビニルエステ
ル;酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、2−エチルヘキサ
ン酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ステアリン酸ビニル等
の高級脂肪酸ビニルエステル;スチレン、ビニルトルエ
ン、ビニルピロリドン等の芳香族ビニル型単量体;(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸
ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート等の水酸基含有ビニル型単量体;(メ
タ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリル
アミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド等
のアミド基含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸、
イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸等のカ
ルボン酸基含有ビニル型単量体;ブタジエン;塩化ビニ
ル;塩化ビニリデン;(メタ)アクリルニトリル;フマ
ル酸ジブチル;無水マレイン酸;ドデシル無水マレイン
酸;ドデシル無水コハク酸;(メタ)アクリル酸グリシ
ジル;(メタ)アリルグリシジルエーテル;(メタ)ア
クリル酸、イタコン酸、クロトン酸等のラジカル重合性
不飽和カルボン酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、
有機アミン塩;スチレンスルホン酸のようなスルホン酸
基を有するラジカル重合性不飽和単量体、及びそれらの
アルカリ金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩;2−
ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルアンモニウ
ムクロライドのような(メタ)アクリル酸から誘導され
る四級アンモニウム塩、(メタ)アクリル酸ジエチルア
ミンエステルのような三級アミン基を有するアルコール
の(メタ)アクリル酸エステル、及びそれらの四級アン
モニウム塩を用いることが適切である。
【0019】さらに基材への密着性やポリシロキサン基
含有単量体との共重合性を考慮すると、(メタ)アクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アク
リル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル
などの低級アルキル(メタ)アクリレート;(メタ)ア
クリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸
n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸ステアリル等の高級アルキル(メタ)ア
クリレート;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、ジエチレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレング
リコールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有ビニ
ル型単量体などを用いることが好ましい。
【0020】ポリシロキサン基含有グラフト共重合体セ
グメントA中の密着性付与成分−1の割合は、15〜9
0重量%の範囲が好ましく、30〜80重量%の範囲が
さらに好ましい。15重量%未満ではポリシロキサンの
グラフト共重合体セグメントAへの転化率が低下する傾
向にあり、90重量%を越えると、ポリシロキサン基に
基づく防汚性が低下する傾向にある。
【0021】ポリシロキサン基含有グラフト共重合体セ
グメントAに対するポリシロキサン基を含有しない重合
体セグメントBの重量比率は、25/75〜90/10
であることが好ましい。重量比が25/75未満では、
ポリシロキサン基に由来する防汚性が十分に発現され
ず、重量比が90/10を越えると、ブロック型の共重
合体の効果が減少し基材に対する密着性が低下する傾向
にある。
【0022】また、ポリシロキサン基含有グラフト共重
合体セグメントA中の密着性付与成分−1とポリシロキ
サン基を含有しない重合体セグメントB中の密着性付与
成分−2との割合は、重量比で5/95〜80/20が
好ましく、10/90〜70/30がさらに好ましい。
重量比が5/95未満ではポリシロキサンの重合体部分
への転化率が低下し、重量比が80/20を越えると、
ポリシロキサン基に基づく防汚性が低下する傾向とな
る。
【0023】この発明の防汚被覆剤用A−B型ブロック
共重合体の合成は、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合
法、エマルション重合法等の常法に従って行われる。例
えば、溶液重合法の場合、ポリメリックペルオキシドを
開始剤として二段階の重合を行うことによって所望のA
−B型ブロック共重合体が得られる。この重合方法は、
公知の製造プロセス(例えば特公平5-41668号公報、特
公平5-59942号公報、特公平8-26160号公報記載)により
製造される。
【0024】上記A−B型ブロック共重合体の製造時に
用いられるポリメリックペルオキシドとは、1分子中に
2個以上のペルオキシ結合を持つ化合物である。ポリメ
リックペルオキシドとしては、特公平5-41668号公報記
載の各種ポリメリックペルオキシドを一種または二種以
上を使用することができる。例えば、下記一般式(3)
〜(5)で示されるものが使用できる。
【0025】
【化9】
【0026】
【化10】
【0027】
【化11】 [式中、nは2〜20の整数である。]
【0028】前記A−B型ブロック共重合体の合成方法
を更に詳細に説明すると、まず第一行程としてポリメリ
ックペルオキシドを重合開始剤として用い、ポリシロキ
サン基含有単量体と密着性付与成分−1を構成する単量
体を溶液中で重合することにより、連鎖中にペルオキシ
結合及びポリシロキサン基を含有する共重合体が得られ
る。次に、第二行程として、第一行程で得られた溶液中
に密着性付与成分−2を構成する単量体を加えて重合を
行うと、ペルオキシ結合及びポリシロキサン基を含有す
る共重合体中のペルオキシ結合において開裂することに
より、効率よくA−B型ブロック共重合体が得られる。
【0029】なお、上記のような二段階重合において、
第一行程のポリシロキサン基含有単量体と密着性付与成
分−1を構成する単量体を第二行程に、そして第二行程
の密着性付与成分−2を構成する単量体を第一行程に用
いてもよい。ブロック共重合体の製造時の第一行程で用
いるポリメリックペルオキシドの量は、第一行程で用い
る単量体100重量部に対して通常0.5〜20重量部で
あり、そのときの温度は40〜130℃、重合時間は2
〜12時間程度である。また、第二行程での重合温度は
通常40〜140℃、重合時間は3〜15時間程度であ
る。
【0030】本発明に用いるA−B型ブロック共重合体
は被覆形成能を有しているので、これを単独で有機溶剤
に溶解させたワニスの形態で、水中防汚被覆剤として使
用することができる。この点からいえば、前記重合法と
して特に溶液重合法を採用するのが望ましく、この重合
法では重合後の反応溶液をそのままあるいは溶剤で希釈
して使用できる。
【0031】使用する有機溶剤としては、例えばメチル
アルコール、エチルアルコ−ル、プロピルアルコール、
2−プロピルアルコール、1−ブチルアルコール、2−
ブチルアルコール、2−メチル−1−プロパノール、2
−メチル−2−プロパノール、1−ペンタノール、2−
ペンタノール、3−ペンタノール、シクロペンタノー
ル、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、シクロヘキ
サノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、セロ
ソルブアセテート、アセトン、2−ブタノン、3−メチ
ル−2−ブタノン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、
2−メチル−3−ペンタノン、3−メチル−2−ペンタ
ノン、4−メチル−2−ペンタノン、2,4−ジメチル
−3−ペンタノン、4,4−ジメチル−2−ペンタノ
ン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン、シクロペンタノ
ン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノ
ン、4−ヘプタノン、2−メチル−3−ヘキサノン、5
−メチル−2−ヘキサノン、5−メチル−3−ヘキサノ
ン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソ
プロピル、酢酸ブチル、トリメチル酢酸メチル、酢酸イ
ソブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸ペンチル、酢酸イ
ソアミル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、
プロピオン酸プロピル、プロピオン酸ブチル、プロピオ
ン酸イソブチル、プロピオン酸tert−ブチル、プロ
ピオン酸イソブチル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸プ
ロピル、酪酸イソプロピル、イソ酪酸メチル、イソ酪酸
エチル、2−メチル−酪酸メチル、カプロン酸メチル、
ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、シク
ロヘキサン、ヘキサン、イソヘキサン、イソヘキセン、
ヘプタン、オクタン、イソオクタン、ノナン、イソノナ
ン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、イソ
パラフィン系溶剤(日本油脂(株)製:NAS−3,N
AS−4,NAS−5H)、ホルムアミド、アセトアミ
ド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ア
セトニトリル、テトラヒドロフラン、メチルクロロホル
ム、ヘキサフルオロイソプロパノール、(メタ)パラキ
シレンヘキサフロライド等があげられる。これらの溶剤
は、一種または二種以上を使用することができる。
【0032】これらの中で特に、A−B型ブロック共重
合体を溶解または、分散させるのに良好な溶媒として、
トルエン、エチルベンゼン、キシレン、ヘキサン、ヘプ
タン、酢酸エチル、酢酸ブチル、イソプロピルアルコー
ル、ブチルアルコール、2−ブタノン、4−メチル−2
−ペンタノン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、
セロソルブアセテートなどがあげられる。
【0033】有機溶剤の使用量は、ワニス中のA−B型
ブロック共重合体の濃度が5〜80重量%、特に30〜
70重量%の範囲にすることが好ましい。このときのワ
ニスの粘度は、被膜化が容易となる一般に1〜10ポイ
ズ/25℃の範囲にあるのが好ましい。
【0034】また、A−B型ブロック共重合体は、界面
活性剤等を添加して水に分散させてエマルション溶液と
しても使用できる。更に、A−B型ブロック共重合体を
微粉末状で汎用塗料に添加して用いることもできる。
【0035】本発明のA−B型ブロック共重合体は、防
汚性を示さない一般の汎用塗料に対して添加剤として使
用し、防汚性を付与することができる。汎用塗料の具体
例として、塩化ビニル系塗料、酢酸ビニル系塗料、塩化
ゴム系塗料等の非水溶性の塗料が用いられる。A−B型
ブロック共重合体を添加剤として用いる場合には、防汚
性を示さない塗料の樹脂分に対して、1重量%以上を添
加することが好ましく、さらに好ましくは10重量%以
上の添加が有効である。上記ブロック共重合体の添加量
が1重量%未満であると要求性能である防汚性を発現し
にくくなるからである。
【0036】このように構成される本発明の水中防汚被
覆剤には、必要に応じて着色顔料、体質顔料、他の防汚
剤、防食顔料、染料、タレ止め剤、可塑剤、色分かれ防
止剤、沈降防止剤、消泡剤などの種々の配合剤を加えて
も差し支えない。
【0037】
【実施例】次に、実施例及び比較例をあげて、この発明
をさらに具体的に説明する。 実施例1 (A)ペルオキシ結合含有共重合体の合成 温度計、撹拌機及び還流冷却器を備えた反応器に、2−
ブタノンを57g仕込み、窒素ガスを吹き込みながら7
0℃に加熱した。それに、2−ブタノン57gと、メタ
クリル酸メチル56gと下記式(6)で示されるポリシ
ロキサン基含有単量体(数平均分子量=10000)2
4gと、下記式(7)で示されるポリメリックペルオキ
シド6gとからなる混合液を2時間かけて仕込み、さら
に4時間重合反応を行った。
【0038】
【化12】
【0039】
【化13】
【0040】次に、エバポレーターを用いて重合体溶液
から2−ブタノンを常温で減圧除去した。そして得られ
た重合体の固体を粉砕した。さらに得られた粉体のうち
20gを前記反応槽に仕込んだ。それにn−ヘキサン3
00gを加えて室温で20時間撹拌し、未反応のポリシ
ロキサン基含有単量体を抽出する操作を行った。分別し
て取り出した微粉末は、1H−NMR分析の結果、メタ
クリル酸メチルとポリシロキサン基含有単量体の重合比
率が約75/25からなる重合体であることが判明し
た。また、この微粉末は活性酸素量が0.14%であ
り、ペルオキシ結合を有することが示された。GPCで
測定したポリスチレン換算の数平均分子量は21000
であった。
【0041】(B)A−B型ブロック共重合体の合成 前記(A)で得た、未反応ポリシロキサンを除去したペ
ルオキシ結合含有共重合体の微粉末14g、メタクリル
酸メチル7g、トルエン29gを混合して溶解後、窒素
置換したアンプル中に仕込んだ。そして、これを撹拌し
ながら70℃で4時間、さらに80℃で4時間反応させ
て、A−B型ブロック共重合体を合成した。得られた重
合体溶液は無色透明であった。GC(ガスクロマトグラ
フィー)による残存メタクリル酸メチルの測定から、重
合転化率が98%であることが明らかとなった。
【0042】得られた重合体溶液をメタノール中で再沈
して充分に精製、乾燥した後、得られた重合体をボール
ミルで粉砕し、微粒子粉体とした。この粉体について1
H−NMR分析を行った結果、メタクリル酸メチルとポ
リシロキサン基含有単量体の重量比が約82/17であ
ることが示された。これらの結果から、得られた重合体
は、ポリメタクリル酸メチルにポリシロキサンが枝状に
グラフトした共重合体セグメントAと、ポリメタクリル
酸メチルから形成された重合体セグメントBとからなる
A−B型ブロック共重合体であり、両重合体部分の重量
比が約67/33であることが明らかとなった。 (C)水中防汚被覆剤の調整 得られたA−B型ブロック共重合体の固形分が30重量
%になるように、キシレンを用いて溶解させたものを水
中防汚被覆剤として用いた。
【0043】実施例2 実施例1の(A)において、式(6)で示されるポリシ
ロキサン基含有単量体24gの代わりに、式(6)で示
されるポリシロキサン基含有単量体16gと下記式
(8)で示されるポリシロキサン基含有単量体(数平均
分子量=5000)16gを仕込む他は、すべて実施例
1と同じ方法でA−B型ブロック共重合体を合成し、水
中防汚被覆剤として用いた。
【0044】
【化14】
【0045】そして実施例1と同様に、未反応ポリシロ
キサンを除去後に分析を行った。その結果、ペルオキシ
結合含有共重合体におけるメタクリル酸メチルとポリシ
ロキサン基含有単量体の重合比率は約75/25であっ
た。また、活性酸素量は0.14%、数平均分子量は3
4000であった。さらに、A−B型ブロック共重合体
の合成後に分析した結果から、ポリメタクリル酸メチル
にポリシロキサンが枝状にグラフトした共重合体セグメ
ントAと、ポリメタクリル酸メチルから形成された重合
体セグメントBとよりなるA−B型ブロック共重合体で
あり、セグメントAとセグメントBの両重合体部分の重
量比の約67/33であることが明らかとなった。ま
た、A−B型ブロック共重合体の数平均分子量は420
00であった。
【0046】実施例3 (A)ペルオキシ結合含有共重合体の合成 実施例1と同じ反応器に、トルエンを400g仕込み、
窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱した。それに、
トルエン170gと、メタクリル酸メチル160g、メ
タクリル酸n−ブチル180g、メタクリル酸2−ヒド
ロキシエチル60gと、前記式(7)で示されるポリメ
リックペルオキシド30gとからなる混合液を2時間か
けて仕込み、さらに4時間重合反応を行った。この重合
転化率は96%であり、得られた重合体の数平均分子量
は14000であった。
【0047】(B)A−B型ブロック共重合体の合成 前記(A)で得た重合体溶液50gを前記と同じ反応装
置に仕込んだ。これに窒素ガスを吹き込みながら、式
(8)で示されるポリシロキサン基含有単量体(数平均
分子量=10000)18g、メタクリル酸メチル6
g、メタクリル酸n−ブチル6g、トルエン45gから
なる組成の混合物を30分かけて仕込み、さらに70℃
で3時間重合反応を行った。反応終了後、重合体の含有
量は39.2重量%であった。
【0048】(C)水中防汚被覆剤の調整 得られたA−B型ブロック共重合体の固形分が30重量
%になるように、キシレンを用いて溶解させたものを水
中防汚被覆剤として用いた。
【0049】実施例4 実施例3の(B)において前記式(8)で示されるポリ
シロキサン基含有単量体を数平均分子量500のものに
変える以外は、実施例3と同じ条件によってA−B型ブ
ロック共重合体を合成し、水中防汚被覆剤として用い
た。重合体の含有量は39.4重量%であった。
【0050】実施例5 実施例3の(B)において前記式(8)で示されるポリ
シロキサン基含有単量体を数平均分子量50000のも
のに変える以外は、実施例3と同じ条件によってA−B
型ブロック共重合体を合成し、水中防汚被覆剤として用
いた。なお、重合体の含有量は39.5重量%であっ
た。
【0051】実施例6 実施例3の(B)において式(8)で示されるポリシロ
キサン基含有単量体18gを、数平均分子量10000
の前記式(8)で示されるポリシロキサン基含有単量体
9gおよび前記式(6)で示されるポリシロキサン基含
有単量体9gの混合組成物に変える以外は、実施例3と
同じ条件によってA−B型ブロック共重合体を合成し、
水中防汚被覆剤として用いた。重合終了後の固形分濃度
は39.3重量%であった。
【0052】実施例7 (A)ペルオキシ結合含有重合体の合成 実施例1と同じ反応装置に、2−ブタノンを170g仕
込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱した。そ
れに、2−ブタノン185gと、メタクリル酸メチル8
0gと前記式(8)で示されるポリシロキサン基含有単
量体(数平均分子量=10000)80gと、前記式
(7)で示されるポリメリックペルオキシド15gとか
らなる混合液を2時間かけて仕込み、さらに4時間重合
反応を行った。次に、実施例1と同じ操作により、未反
応ポリシロキサンを除去しペルオキシ結合含有重合体の
微粉末を得た。分別して取り出した微粉末は、1H−N
MR分析の結果、メタクリル酸メチルとポリシロキサン
基含有単量体の重合比率が約55/45からなる重合体
であった。
【0053】(B)A−B型ブロック共重合体の合成 前記(A)で得た、未反応ポリシロキサンを除去した微
粉末54gをトルエンに溶解させて40重量%に調整し
た。この重合体溶液を上記(A)と同じ反応装置に仕込
み、窒素を吹き込みながら70℃で、メタクリル酸メチ
ル27g、メタクリル酸n−ブチル27g、トルエン5
4gの混合物を30分かけて仕込んだ。これを70℃で
5時間、80℃で3時間加熱し、重合反応を行った。得
られた重合体について、重合転化率を測定した結果、重
合転化率は97%、重合体中のポリシロキサン基含有単
量体の含有率は51重量%であった。
【0054】(C)水中防汚被覆剤の調整 得られたA−B型ブロック共重合体の固形分が30重量
%になるように、キシレンを用いて溶解させたものを水
中防汚被覆剤として用いた。
【0055】実施例8 実施例7の(A)において前記式(8)で示されるポリ
シロキサン基含有単量体を、前記式(6)で示されるポ
リシロキサン基含有単量体40g及び式(8)で示され
るポリシロキサン基含有単量体40gの混合組成物に変
える以外は、実施例7と同じ条件によってA−B型ブロ
ック共重合体を合成し、水中防汚被覆剤として用いた。
なお重合終了後の固形分は39.2重量%であった。
【0056】実施例9 塩化ビニル樹脂(理研ビニル製)を2−ブタノンにて3
0重量%になるように調整した後、実施例1のA−B型
ブロック共重合体を塩化ビニル樹脂に対して10重量%
添加したのもを水中防汚被覆剤として用いた。
【0057】実施例10 実施例9のA−B型ブロック共重合体を実施例2のA−
B型ブロック共重合体に変える以外は、実施例9と同じ
条件で得られたものを水中防汚被覆剤として用いた。
【0058】比較例1 反応硬化型シリコーンゴムとしてKE45S(信越化学
工業(株)製)を固形分30重量%になるようにキシレ
ンにて希釈したものを、水中防汚被覆剤として用いた。
【0059】比較例2 温度計、撹拌機及び還流冷却器を備えた反応器に、2−
ブタノンを57g仕込み、窒素ガスを吹き込みながら6
5℃に加熱した。それに、2−ブタノン57gと、メタ
クリル酸メチル48gと前記(6)で示されるポリシロ
キサン含有単量体(数平均分子量=10000)32g
と、パーブチルピバレート1gとからなる混合液を2時
間かけて仕込み、さらに8時間重合反応を行ってポリシ
ロキサン基含有グラフト共重合体を得た。得られたグラ
フト共重合体の固形分は40.5重量%であり、さらに
2−ブタノンを用いて固形分を30重量%に調整したも
のを水中防汚被覆剤として用いた。以上の実施例1〜1
0及び比較例1〜2の水中防汚被覆剤につき、以下に示
す防汚性能試験及び密着性試験を行ない、その結果を表
1に示した。
【0060】<防汚性能試験>各水中防汚被覆剤を、サ
ンドプラスト処理鋼板に予めタールビニル系防錆塗料を
塗布してなる塗装板(100mm×200mm×1mm)の両面
に、乾燥膜厚が片面120μmとなるようにスプレー塗
りにより2回塗装した後、7日間室温にて自然乾燥させ
て試験板を作成した。この試験板につき兵庫県洲本市由
良湾にて24ヶ月間の海水浸漬を行い、試験板上の付着
生物の占有面積を下記の評価基準を用いて判定した。 ◎:塗膜に生物の付着が全くみられない。 ○:塗膜の一部分に生物の付着がみられる。 △:塗膜の半分程度に生物の付着がみられる。 ×:塗膜の全面に生物の付着がみられる。
【0061】<密着性試験>上記試験の塗装板を用い
て、塗布直後(初期)と24ヶ月間の海水浸漬後におけ
る塗膜密着性試験をJIS K5400.8.5の碁盤目剥離試験に
基づいて評価した。評価基準を下記に示す。 ○:塗膜の剥離が全くみられない。 △:塗膜の一部に剥離がみられる。 ×:塗膜の大部分に剥離がみられる。
【0062】
【表1】
【0063】上記表1の結果から、実施例1〜10は2
4ヶ月経過後も生物の付着はなく、本発明の水中防汚被
覆剤が長期においても優れた防汚性を保持することは明
らかである。これに対して比較例1では3ヶ月経過後に
すでに生物の付着がみられており、比較例2においては
防汚性がみられるものの、塗膜密着性が不十分であるこ
とが明らかとなった。
【0064】
【発明の効果】本発明の水中防汚被覆剤は、ポリシロキ
サン基含有グラフト共重合体セグメントAとポリシロキ
サン基を含有しない重合体セグメントBとからなるA−
B型ブロック共重合体が主成分であり、A−B型ブロッ
ク共重合体中のポリシロキサン基含有グラフト共重合体
セグメントAを形成するポリシロキサン基が低表面張力
を有するため、選択的に表面に配向して、初期防汚性を
発現できる。また、ポリシロキサン基を含有しない重合
体セグメントBでは、被塗物となる基材に対する密着
性、及び汎用塗料へ混入した場合の親和性を考慮したビ
ニル系単量体を用いることにより、A−B型ブロック共
重合体の脱落を防ぐことができるため、長期防汚持続性
を発現できる。そのため、船底、海中構築物、漁網、冷
却のための各種吸排水管などの表面塗装に極めて有用で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)または(2)で示され
    る単量体の一種または二種以上とビニル系単量体の一種
    または二種以上とから形成されるポリシロキサン基含有
    グラフト共重合体セグメントAと、ビニル系単量体の一
    種または二種以上から形成されるポリシロキサン基を含
    有しない重合体セグメントBとからなるA−B型ブロッ
    ク共重合体を含有する水中防汚被覆剤。 【化1】 [式中、R1は水素原子またはメチル基、R2はメチル基、
    エチル基、フェニル基または下記式(a)であり、 【化2】 (式中、R5は水素原子、フェニル基、またはCPH
    2P+1(Pは1〜10の整数である)、R6はメチル基、エ
    チル基、フェニル基、mは1以上の整数である。)、R3
    は水素原子、フェニル基またはCQH2Q+1(Qは1〜10
    の整数である)、R4はメチル基、エチル基、水酸基、ま
    たはフェニル基、nは1以上の整数である。] 【化3】 式中、R1は水素原子またはメチル基、R2はメチル基、エ
    チル基、フェニル基または下記式(a)であり、 【化4】 (式中、R5は水素原子、フェニル基、またはCPH
    2P+1(Pは1〜10の整数である)、R6はメチル基、エ
    チル基、フェニル基、mは1以上の整数である。)、R3
    は水素原子、フェニル基またはCQH2Q+1(Qは1〜10
    の整数である)、nは1以上の整数である。]
  2. 【請求項2】 汎用塗料と請求項1に記載のA−B型ブ
    ロック共重合体とからなる水中防汚被覆剤。
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