JPH11189379A - 流体圧エレベーター - Google Patents

流体圧エレベーター

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JPH11189379A
JPH11189379A JP9357989A JP35798997A JPH11189379A JP H11189379 A JPH11189379 A JP H11189379A JP 9357989 A JP9357989 A JP 9357989A JP 35798997 A JP35798997 A JP 35798997A JP H11189379 A JPH11189379 A JP H11189379A
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JP
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valve
pressure
hydraulic
pump
check valve
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Application number
JP9357989A
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English (en)
Inventor
Haruo Watanabe
春夫 渡辺
Ichiro Nakamura
一朗 中村
Katsuharu Shudo
克治 首藤
Hidekazu Sasaki
英一 佐々木
Noboru Arahori
荒堀  昇
Satoru Sasaki
悟 佐々木
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Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】(100%積載時のシリンダ圧力/0%積載時のシリ
ンダ圧力)で表す圧力比が大きい流体圧エレベーターの
下降運転時の過速制限と非常停止ショックを低減するこ
とである。 【解決手段】逆止め弁100に直列に、通常走行時は最
大弁開度となり、下降時の過速発生時や下降時の停電等
非常時は最小弁開度となる、全閉しない2方向弁300
を逆止め弁100に直列に設けた。下降運転時の停電等
非常時における逆止め弁100の閉弁動作は、2方向弁
300が最大弁開度から最小弁開度へ動作するより遅く
するか、逆止め弁100が全閉する過程において、逆止
め弁100と2方向弁300からなる2つの弁の総合流
路面積を2段階以上に変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体圧ポンプを駆
動するモータの回転数を可変速に制御することにより流
体圧シリンダへ供給、あるいは排出する流体の流量を制
御し、流体圧シリンダ頂部に、直接、あるいは間接的に
支持した乗かごの速度を制御する方式の流体圧エレベー
ター、特に圧力比(100%積載時のシリンダ圧力/0%積載
時のシリンダ圧力で表す)が大きい流体圧エレベーター
に関する。
【0002】
【従来の技術】流体圧ポンプを駆動するモータの回転数
を可変速に制御することにより流体圧シリンダへ供給、
あるいは排出する流体の流量を制御し、流体圧シリンダ
頂部に、直接、あるいは間接的に支持した乗かごの速度
を制御する方式の流体圧エレベーターにおいて、乗りか
ご停止時の乗りかごの位置保持の逆止め弁は、例えば特
公平4−153171号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、下
降運転時のモータの制御に異常を生じたような場合、パ
イロット弁に動作遅れがあっても、下降運転時の過速の
発生を制限し、乗りかごを安全に停止させるための一つ
の方法として最大弁開度を機械的にストッパで制限して
いる。
【0004】一方、つり合いおもりを付加したり、乗り
かごの自重を軽量化し、かつ積載量を従来並にすると
き、あるいは、乗りかご自重は変えず、積載量を増加さ
せるとき、100%積載時のシリンダ圧力を全負荷圧力
Pfl、0%積載時のシリンダ圧力を無負荷圧力Pnlと
し、これらの比をα=Pfl/Pnlで表すと、αの値が大
きくなる。
【0005】このような場合、下降運転時に、全負荷圧
力で過速を制限するために最大弁開度を制限すると、無
負荷圧力時に定格速度が得られないほど弁が絞られてし
まうことが生じる。具体的な例として図9を用いて説明
する。
【0006】図9は流体圧シリンダ200、プーリ20
3、プランジャ204、ロープ202、乗りかご20
1、インバータ(図示せず)により可変速に駆動される
モータ2、モータ2により駆動される流体圧ポンプ1、
流体圧ポンプ1と流体圧シリンダ200の流路222、
223の間に配置された逆止め弁100A、フィルタ
3、タンク4を備えた流体圧エレベーターを示してい
る。
【0007】ここで、乗りかご201の自重をWc、乗
客あるいは荷物等の100%の積載量をWl、プランジ
ャ204の受圧面積をS、下降運転時に開く逆止め弁1
00Aの開口面積をAとする。100%積載時のシリン
ダ圧力Pflは、次式で表される。
【0008】
【数1】
【0009】また、0%積載時のシリンダ圧力Pnlは、
次式で表される。
【0010】
【数2】
【0011】したがって圧力比αは、次式で表される。
【0012】
【数3】
【0013】一方、下降運転時の逆止め弁100Aの開
口面積Aと、乗りかご速度に相当する流量Qの関係は、
次式で表される。
【0014】
【数4】
【0015】ここでKは比例定数、Pは逆止め弁100
Aの圧力損失である。例えば100%積載時に定格速度
の140%で速度制限、すなわち流量制限することとす
る。そのときの流量をQmax、逆止め弁100Aの開口
面積をAmaxとし、流路等の圧力損失を無視すれば、次
式を満足するようにAmaxを選定することになる。
【0016】
【数5】
【0017】一方、このAmaxで0%積載時の最大流量
Q0は、次式で表せる。
【0018】
【数6】
【0019】以下、2つのケースを仮定する。
【0020】(1)ケース1 一般に、流体圧エレベーターはWc≧Wlなので、例え
ば、Wc=Wlとしてもα=2である。この場合、上記の
ようにAmaxを選定して、0%積載時の最大流量Q0を求
めると、定格速度をQrとすれば次式で表せる。
【0021】
【数7】
【0022】したがってシリンダ圧力のすべてを逆止め
弁100Aの損失とすることができれば定格速度は確保
できる。
【0023】(2)ケース2 一方、乗りかご201につり合いおもりを付ける等の手
段により等価的に、あるいは直接乗りかごを軽くしてW
c<Wlとする。例えばWc=0.5Wlとすると、α=3と
なる。この場合も、上記のようにAmaxを選定して0%
積載時の流量Q0を求める。同様に定格速度をQrとすれ
ば流量Q0は、次式で表される。
【0024】
【数8】
【0025】したがってシリンダ圧力のすべてを逆止め
弁100Aの損失としても定格速度は得られない。実際
は、流路223の圧力損失や図示しない流体圧シリンダ
200のパッキン摩擦による圧力損失も加わるので、一
層定格速度は得られなくなる。
【0026】さらに、何らかの手段で積載量に応じて逆
止め弁100AのAmaxを可変にし得たとしても、その
手段が故障したとき、逆止め弁100Aは機械的に最大
のAmaxとなる可能性がある。安全を確保するために、
制御に依存しないで、機械的に過速を制限しうる機能を
有する機器が必要である。
【0027】また、もう一つの課題として、下降運転
時、停電等の非常時に、逆止め弁100Aを閉じるとき
に、乗かごに発生する非常停止ショックが大きくなるこ
とがある。安全を確保するためには、非常停止ショック
を抑制しうる機能を有することも、流体圧エレベーター
には必要である。
【0028】従って、本発明の目的は、圧力比(100
%積載時のシリンダー圧力/0%積載時のシリンダー圧
力で表される)の大きなエレベーターの下降運転時の過
速制限と非常停止時のショックを低減することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、上記のケース2の場合でも0%積載の下降
運転時の定格速度が得られるように十分なる開口面積を
設定した逆止め弁で、100%積載時も下降運転時の過
速制限をする手段として、流体圧ポンプを駆動するモー
タの回転数を変えることにより流体圧シリンダへ供給、
あるいは排出する流体の流量を制御し、流体圧シリンダ
頂部に、直接、あるいは間接的に支持した乗かごの速度
を制御する方式の流体圧エレベーターにおいて、流体圧
シリンダと流体圧ポンプの間に逆止め弁に直列に全閉し
ない2方向弁を設け、通常走行時は最大弁開度とし、下
降時の過速発生時や下降時の停電等非常時は最小弁開度
とする。
【0030】さらに、下降運転時、停電等の非常時に、
逆止め弁を閉じるときに、乗かごに発生する非常停止シ
ョックを抑制する手段として、下降運転時の停電等非常
時における前記逆止め弁の閉弁動作は、前記2方向弁が
最大弁開度から最小弁開度へ動作するより遅くし、ある
いは、前記逆止め弁が全閉する過程において、前記逆止
め弁と前記2方向弁からなる2つの弁の総合流路面積を
2段階以上に変えるものである。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例である流
体圧エレベーターの主要な流体圧回路と制御回路を説明
する図である。
【0032】流体圧シリンダ200は、乗りかご201
をロープ202、プーリ203を介して間接的に駆動す
るプランジャ204とシリンダ205からなる。乗りか
ご201はロープ206、プーリ207を介してつり合
いおもり208で自重の何割かを補償されている。
【0033】全閉しない2方向弁100は、逆止め弁
(切換弁でも比例弁でもよい)300に直列に接続され、
通常走行時は最大弁開度となり、下降時の過速発生時や
下降時の停電等非常時は最小弁開度となる。流体圧ポン
プ1は、モータ2により駆動され、フィルタ3を介し
て、タンク4から作動油を吸入する。エンコーダ・プー
リ用ロープ209は、乗りかご201に固定される。エ
ンコーダ・プーリ210、211はエンコーダ・プーリ
用ロープ209により駆動される。
【0034】エンコーダ212は、エンコーダ・プーリ
210の回転角度により乗りかご201の位置を検出す
る。圧力センサ220、221は、流体圧ポンプ1と逆
止め弁100を連通する流路222の圧力及び2方向弁
300と流体圧シリンダ200を連通する流路223の
圧力を検出する。モータ2はインバータ(図示せず)を
含む制御装置5により指令に従い、可変速に制御され
る。
【0035】上昇運転時は、逆止め弁100が開く(切
換弁、比例弁の場合は開かせる)前に、流体圧ポンプ1
の圧力を一旦、流体圧シリンダ200の圧力とほぼ同じ
に立ち上げた後、速度パタンに沿って上昇方向に可変速
運転する。
【0036】下降運転時は、逆止め弁100が開く(切
換弁、比例弁の場合は開かせる)前に、流体圧ポンプ1
の圧力を、一旦、流体圧シリンダの圧力とほぼ同じに立
ち上げた後、速度パタンに沿って上昇方向から下降方向
に可変速運転する。このとき、基本的にはモータ2で制
動をかけながら、流体圧シリンダー200の圧油を排出
し下降運転する。モータ2の制動エネルギは、制御装置
5に設けた抵抗(図示せず)によって熱として消費す
る。
【0037】制御装置5はエンコーダ212の信号、圧
力センサ220、221の信号等を取り込み、モータ2
の他、逆止め弁100等を制御する。なお、図1では、
つり合いおもり208を備えたフォーク形の間接形流体
圧エレベーターを示したが本発明はこれに限定するもの
ではない。
【0038】すなわち、つり合いおもり208の有無に
関係なく例えばアンダスラング形や直接形も含まれる。
また、図1では、2方向弁300は、油圧記号で表記し
たので、逆止め弁100と流体圧シリンダ200の間に
独立に設けるように見えるが、逆止め弁100と一体に
構成してもよく、さらに、流体圧ポンプ1と逆止め弁1
00の間に設けてもよい。
【0039】図2は、図1に示したの2方向弁300の
具体的構造を説明する断面図である。ここでは、2方向
弁300は、図1に示すように逆止め弁100と流体圧
シリンダ200の間に直列に配置する。
【0040】2方向弁300は、スプール301、弁ボ
ディ302、ばね303を主構成要素とし、流体圧シリ
ンダ200と連通するポート304、逆止め弁100の
流体圧シリンダ側ポートと連通するポート305が設け
てあり、スプール301は弁ボディ302に軸方向(左
右方向)に摺動できるよう配置されている。
【0041】また、2個の受圧室306、307を有
し、それぞれ流路308、309を経てよりシリンダ圧
Pc、ポンプ圧Ppを導き、ポンプ圧Ppを導いている
受圧室307側にストッパ310を設けている。ストッ
パ310はスプール301の最小弁開度を調整する。こ
の最小弁開度は、例えば、全負荷時に定格速度の半分に
なるよう設定する。
【0042】ストッパ311は、スプール301の最大
弁開度を調整し、流体圧エレベーターの仕様(流量)に応
じて、定格速度時の2方向弁300での圧力損失の調整
を行えるよう設けている。すなわち、2方向弁300で
の弁損失は定格速度走行時、所定の弁差圧となるよう設
定する。
【0043】スプール301の図中左側のランド301
Aにはシール部材312を設け、シリンダポート304
からポンプポート309への作動流体の漏洩、すなわ
ち、流体圧エレベーターが停止しているときの乗かご2
01の沈下を防いでいる。
【0044】2方向弁300のスプール301は、受圧
室306、307に圧力が導かれていない場合、ばね3
03により、常時、図中右方向のストッパ311に押し
つけるよう、すなわち最大弁開度を維持するようセット
されている。
【0045】2方向弁300の動作を説明する。図1の
油圧回路に組み込んだ場合、乗かご201が停止時は、
ポンプ圧Ppが大気圧なので、シリンダ圧Pcのみを受
け、最小弁開度となっている。
【0046】上昇運転時はPp>Pcなので、常時2方
向弁300は最大弁開度を維持する。下降運転時はPc
>Ppであるが、ばね303の開弁方向の力により、最
大弁開度Xsmaxを維持する。そして、過速が発生し、
ポンプ圧Ppが所定のポンプ圧Pp'まで低下すると、
受圧室306に作用する閉弁力が受圧室307に作用す
る開弁力とはね303の開弁力の和に打ち勝って、最小
弁開度Xsminまで閉弁方向に動作する。
【0047】これにより、流体圧シリンダ200から流
体圧ポンプ1への流量が絞られるので、万が一、逆止め
弁100が閉じなくとも過速制限されるとともに、乗か
ご201の速度Vcを低下させる。したがって過速を制
限でき、安全である。また、流体圧ポンプ1を駆動する
トルクが喪失する停電等非常時においても、ポンプ圧P
pが低下するので、所定のポンプ圧Pp'まで低下する
と、同様に動作し、最小弁開度Xsminになる。このあ
と、逆止め弁100が全閉する。
【0048】こうすることにより、流量は少なくとも2
段階に減少されることになるので、いきなり、逆止め弁
100が全閉するときに比べ、停電等非常時の非常停止
ショックを抑制でき、しかも、短い走行距離で停止に至
る。なお、2方向弁300を流体圧ポンプ1と逆止め弁
100の間に配置する場合も同様の構造、動作で、同様
の効果が得られる。
【0049】図3は油圧回路を説明する図で、図1と同
じ構成要素は同じ符号を付し、その説明は省略する。主
要弁部400は、逆止め弁100、逆止め弁100と直
列接続された2方向弁300からなり、その詳細構造を
図4に示す。図1に追加された構成要素は、逆止め弁1
00の操作ピストン102、操作ピストン102へのパ
イロット流量を制御する3個のパイロット弁である電磁
切換弁106、107、108、その回路中に設けた可
変絞り109である。電磁切換弁106は常時閉じてお
り、電磁切換弁107、108は常時開である。
【0050】さらに主リリーフ弁6、パイロットリリー
フ弁7、固定絞り8、常時閉の電磁切換弁9、10、手
動の止め弁11、逆止め弁13を備えている。
【0051】主要弁部400以外について動作を説明す
る。リリーフ弁6は流体圧ポンプと逆止め弁100の間
の流路222において、所定の圧力を超えた場合、タン
ク4に圧力を解放するために設けている安全弁である。
【0052】この圧力の設定は、固定絞り9と可変絞り
であるリリーフパイロット弁7により設定する。このパ
イロット流路250に設けた電磁切換弁9を励磁する
と、リリーフ弁6の設定圧が低下し、流体圧ポンプ1の
アンロード運転ができる。タンクの作動流体の温度が低
いとき、作動流体を暖めるときに用いる。
【0053】電磁切換弁10は停電時に、バッテリ等に
蓄積した電源とシリンダ圧を利用して、乗かごを下降さ
せる弁である。手動の止め弁11は非常時に全ての電源
系統が故障したとき、シリンダ圧を利用して手動で乗か
ごを下降させる非常下降弁である。逆止め弁13は流路
222が負圧になった場合に、タンクから作動流体を補
給し、流体圧ポンプ1に生じるキャビテーション等の発
生を防ぐ吸込弁である。
【0054】主要弁部400の弁ボディ401の中に、
逆止め弁100の主弁101、操作ピストン102、そ
れらに設けられているばね103、104、操作ピスト
ンの変位、すなわち、パイロット操作により、主弁10
1が変位するときの最大弁変位を機械的に調整するスト
ッパ105を備えている。この最大弁変位の設定は下降
運転時、0%積載時でもモータ可変速運転で十分な流量
制御ができるよう、主弁101での圧力損失が十分小さ
くなるよう設定する。
【0055】操作ピストン102はパイロットポート1
10から受圧室111へのパイロット流量により駆動さ
れ、受圧室111に対抗するピストンロッド側室112
にはタンク4と連通するドレンポート113を備える。
114は、流路222と連通するポンプポートである。
【0056】次に、エレベーター運転時の主要弁部40
0の制御方法と弁動作について説明する。
【0057】停止状態 モータ2、流体圧ポンプ1は停止、各パイロット弁10
6,107,108は励磁解除されている。また2方向
弁300のスプールは前述のように最小弁開度となって
いる。この状態で、主弁101には、シリンダ圧Pc
と、ばね103とによる閉弁方向の力のみが作用してい
るので、閉じている。したがって、シリンダポートの流
路223とポンプポートの流路222、タンク4は遮断
されているので、乗りかご201は停止位置が保持され
る。
【0058】(1)上昇運転の場合 図5は上昇運転時の図3の制御シーケンスを説明する図
で、時間tに対する乗りかご速度VCと主弁開度Xm、
スプール開度Xs、モータ励磁信号501の関係を示
す。
【0059】逆止め弁100の電磁切換弁106、10
7、108は励磁しない。したがって、主弁101は通
常の逆止め弁と同じ動作になる。すなわち、ポンプポー
ト222の圧力がシリンダポート223の圧力とばね1
03の押しつけ力相当圧力の和より大きくなると開弁
し、それ以下なら閉弁する。そして、主弁開度Xmは流
量にほぼ比例する。
【0060】制御装置5のモータ回転数指令によりモー
タ2が上昇方向に回転すると、流体圧ポンプ1によりポ
ンプ圧Ppが立ち上がり、ポンプポートの流路222の
圧力が高くなる。ここで、2方向弁300のスプール3
01は、ポンプ圧Ppが所定の圧力以上で最小弁開度X
sminから最大弁開度Xsmaxに変位する。このときはま
だ主弁101は閉じている。
【0061】シリンダ圧Pcとポンプ圧Ppがほぼ等し
くなったら、速度指令に応じてモータ2の回転数を可変
速制御し、流体圧ポンプ1が吐出する流体の圧力、流量
はさらに上昇し、主弁101を押し開き、2方向弁30
0を介して流路223、流体シリンダ200へ供給さ
れ、プランジャ204が上昇し、結果的に乗りかご20
1を上昇させる。
【0062】モータ2の回転数が停止へ向かうとポンプ
吐出流量が減少し、主弁101の弁開度Xmが閉じ方向
へ向かい、ポンプ吐出流量がゼロになると主弁101は
閉じると共に乗りかご201は停止する。このときはま
だスプール301は、ポンプ圧Ppが所定の圧力以上の
ため、最大弁開度Xsmaxを維持している。その後モー
タ2を停止させる。そうすると、ポンプ圧Ppが低下
し、所定の圧力以下になるとスプール301は、最小弁
開度Xsminとなる。
【0063】(2)下降運転の場合 図6は下降運転時の図3の制御シーケンスを説明する図
で、時間tに対する乗りかご速度VCと主弁開度Xm、
スプール開度Xs、モータ励磁信号501、パイロット
弁106、107、108の励磁信号の関係を示す。下
降運転時は電磁切換弁106、107、108を制御
し、強制的に主弁101を開く。
【0064】制御装置5のモータ回転数指令によりモー
タ2が上昇方向に回転すると、流体圧ポンプ1によりポ
ンプ圧Ppが立ち上がり、ポンプポートの流路222の
圧力が高くなる。ここで、2方向弁300のスプール3
01は、ポンプ圧Ppが所定の圧力以上で最小弁開度X
sminから最大弁開度Xsmaxに変位する。
【0065】シリンダ圧Pcとポンプ圧Ppがほぼ等し
くなったら、電磁切換弁106、107、108を励磁
する。これにより主弁101は開弁を開始する。その
後、速度指令に応じてモータ2の回転数を変え、流体圧
シリンダ200の流体はシリンダポート223から、2
方向弁300、逆止め弁100を介してポンプポート2
22、流体圧ポンプ1へ供給され、プランジャ204が
下降し、結果的に乗りかご201を下降させる。モータ
2の回転数が停止へ向かうと流体圧ポンプ1からタンク
4への流量が減少し、ポンプ流量がゼロになると乗りか
ご201は停止する。
【0066】ここで、電磁切換弁106、107、10
8の励磁を解除する。これによりパイロット室111の
パイロット圧力がタンクに解放されるので、ポンプポー
ト圧Ppがシリンダ圧Pcと同じであってもばね103
の押しつけ力により主弁101は閉じる。このときはま
だスプール301は、ポンプ圧Ppが所定の圧力以上の
ため、最大弁開度Xsmaxを維持している。その後、モ
ータ2を停止させる。そうすると、ポンプ圧Ppが低下
し、所定の圧力以下になるとスプール301は、最小弁
開度Xsminとなる。
【0067】(3)上昇運転中の停電等非常時の場合 図5において、t=T1で停電等の非常停止が生じた場
合、モータトルクが喪失するので、負荷圧により、ポン
プには急速にブレーキがかかり、回転速度、流量はゼロ
になる。流量と弁開度は比例するので、乗かごは空走す
ることなく、すぐに制動がかかる。モータの慣性と負荷
圧によるトルクで、ブレーキの強弱が決まる。しかし、
空走がないので、上昇方向にも下降方向にも過速が生じ
ることはない。そのため、モータの慣性の大小にそれほ
ど影響されることなく非常停止ショックは十分安全なレ
ベルに保たれる。
【0068】(4)下降運転中の停電等非常時の場合 図6において、t=T2で以下の停電等の非常状態が発
生した場合を想定する。
【0069】(41)停電の場合、(42)停電直前に
電磁切換弁が故障し、逆止め弁が開保持状態になって、
停電した場合を図7、図8で各動作を説明する。図7、
図8は、本発明の一実施例である流体圧エレベーターに
おいて下降運転中における停電時の2方向弁300のス
プール開度(開口面積と等価)Xs、逆止め弁開度(開
口面積と等価)Xm、かご速度Vc、かご加速度αcを
説明する図で図7は上記(41)、図8は上記(42)
に対応する。
【0070】(41)(42)の場合とも以下のような
動作となる。
【0071】電磁切換弁106、107、108の励磁
が解除されるのでパイロット圧が低下し、主弁101が
閉弁する。このとき、電磁切換弁108は制御装置5に
より、励磁解除を遅らせる。その具体的手段は例えば特
公平05−132247号に開示されているように、コ
ンデンサに充電しておく等である。
【0072】そのため、パイロット流体は可変絞り10
9を介して電磁切換弁108からタンクに解放される。
したがって、通常の閉弁時よりゆっくりした閉弁にな
る。さらに、可変絞り109を特公平4−153171
号公報のように、操作ピストン102の変位に応じて絞
り面積を変えておけば、操作ピストン102の変位に応
じて閉弁速度を最初は速く、全閉に近づくとゆっくりに
と変えることもできる。
【0073】この間にモータトルクがなくなり、ポンプ
圧Ppが低下すると、過速が発生し、ポンプ圧Ppが所
定のポンプ圧Pp'まで低下すると、受圧室306に作
用する閉弁力が受圧室307に作用する開弁力とはね3
03の開弁力の和に打ち勝って、最小弁開度Xsminま
で閉弁方向に動作する。このときまだ逆止め弁101は
全閉していない。
【0074】これにより、流体圧シリンダ200から流
体圧ポンプ1への流量が2方向弁300によって絞られ
るので、過速制限されるとともに、乗かご速度Vcを低
下させる。したがって過速を制限でき、安全である。
【0075】このあと、逆止め弁100が全閉する。こ
うすることにより、流量は時間に対して少なくとも2段
階に減少されることになるので、いきなり、逆止め弁1
00が全閉するときに比べ、停電等非常時の非常停止シ
ョックを抑制でき、しかも、短い走行距離で停止に至
る。
【0076】万が一、(42)のような場合で、逆止め
弁100が閉じなくとも過速制限されるとともに、速度
を低下させる。したがって過速をあるレベルに抑えるこ
とができるので最低限の安全を確保できる。
【0077】以上のように、圧力比が大きい場合でも、
0%積載の下降運転時の定格速度が得られるように十分
なる開口面積を設定した逆止め弁でも、下降運転時のモ
ータの制御に異常を生じたような場合で、かつパイロッ
ト弁の動作故障があっても、100%積載時も下降運転
時の過速制限し、停電等非常時も乗りかごを安全に停止
させることができる。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、圧力比を大きくして
も、2方向弁で過速を抑え、停電等非常時の非常停止シ
ョックの抑制ができ、非常時の安全を確保すると共に負
荷によらず定格速度を確保できる流体圧エレベーターが
実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である流体圧エレベーターの
構成を説明する図である。
【図2】本発明の一実施例である図1の2方向弁の構造
を説明する図である。
【図3】本発明の一実施例である油圧回路を説明する図
である。
【図4】本発明の一実施例である図3の主要弁部の構造
を説明する図である。
【図5】本発明の一実施例である流体圧エレベーターの
上昇運転制御方法を説明する図である。
【図6】本発明の一実施例である流体圧エレベーターの
下降運転制御方法を説明する図である。
【図7】本発明の一実施例である流体圧エレベーターに
おいて下降運転中における停電時の2方向弁、逆止め
弁、かご速度、かご加速度を説明する図である。
【図8】本発明の一実施例である流体圧エレベーターに
おいて下降運転中における停電時の2方向弁、逆止め
弁、かご速度、かご加速度を説明する図である。
【図9】流体圧エレベーターを説明する図である。
【符号の説明】
1…流体圧ポンプ、2…モータ、3…フィルタ、4…タ
ンク、5…制御装置、6…主リリーフ弁、7…パイロッ
トリリーフ弁、8…固定絞り、9…電磁切換弁、10…
電磁切換弁(HALP弁)、11…止め弁、12…逆止
め弁、100…逆止め弁、101…主弁、102…操作
ピストン、103…ばね、104…ばね、105…スト
ッパ、106…電磁切換弁、107…電磁切換弁、10
8…電磁切換弁、109…可変絞り、110…パイロッ
トポート、111…受圧室、112…ピストンロッド側
室、113…ドレンポート、114…ポンプポート、2
00…流体圧シリンダ、201…乗りかご、202…ロ
ープ、203…プーリ、204…プランジャ、205…
シリンダ、206…ロープ、207…ロープ、208…
つり合いおもり、209…エンコーダ・プーリ用ロー
プ、210…エンコーダ・プーリ、211…エンコーダ
・プーリ、212…エンコーダ、220…圧力センサ、
221…圧力センサ、222…流体圧ポンプと逆止め弁
の間の流路、223…逆止め弁と流体圧シリンダの間の
流路、300…2方向弁、301…スプール、301A
…ランド、302…弁ボディ、303…ばね、304…
シリンダポート、305…ポンプポート、306…受圧
室、307…受圧室、308…流路、309…流路、3
10…ストッパ、311…ストッパ、312…シール部
材、400…主要弁部、401…弁ボディ、501…モ
ータ励磁信号、502…電磁切換弁106の励磁信号、
503…電磁切換弁107の励磁信号、504…電磁切
換弁108の励磁信号。
フロントページの続き (72)発明者 首藤 克治 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 佐々木 英一 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 荒堀 昇 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 佐々木 悟 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧ポンプを駆動するモータの回転数
    を変えることにより流体圧シリンダへ供給、あるいは排
    出する流体の流量を制御し、前記流体圧シリンダ頂部
    に、直接、あるいは間接的に支持した乗かごの速度を制
    御する流体圧エレベーターにおいて、前記流体圧シリン
    ダと前記流体圧ポンプとの間に設けた逆止め弁と直列に
    前閉しない2方向弁を接続し、通常走行時はその開度を
    最大弁開度とし、下降時の過速発生時や下降時の停電等
    非常時は最小弁開度とすることを特徴とする流体圧エレ
    ベーター。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流体圧エレベーターにお
    いて、前記逆止め弁に直列に設けた前記2方向弁は、2
    個の受圧室を有し、それぞれシリンダ圧、ポンプ圧を導
    き、ポンプ圧を導いている受圧室側に2方向弁の最小弁
    開度を調整するストッパを設けたことを特徴とする流体
    圧エレベーター。
  3. 【請求項3】 請求項1、または、2記載の流体圧エレ
    ベーターにおいて、下降運転時の停電等の非常時におけ
    る前記逆止め弁の閉弁動作は、前記2方向弁が最大弁開
    度から最小弁開度へ動作するより遅い流体圧エレベータ
    ー。
  4. 【請求項4】 請求項1、または、2記載の流体圧エレ
    ベーターにおいて、下降運転時の停電等の非常時に前記
    逆止め弁が全閉する過程において、前記逆止め弁と前記
    2方向弁からなる2つの弁の総合流路面積を2段階以上
    に変える流体圧エレベーター。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4記載の逆止め弁は、主
    弁と外部ドレンタイプの操作ピストンを有し、操作ピス
    トンの受圧室の圧力、流量は3個の電磁切換弁で制御
    し、1個はシリンダ圧と操作ピストン室の間の流路に配
    置される電磁切換弁、他の2個は操作ピストン室とタン
    クの間の流路に配置される電磁切換弁で、他の2個のう
    ち少なくとも片方の電磁切換弁が設けられた流路には可
    変絞りを備えている流体圧エレベーター。
JP9357989A 1997-12-25 1997-12-25 流体圧エレベーター Pending JPH11189379A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111746571A (zh) * 2020-07-23 2020-10-09 科拓工程机械(苏州)有限公司 一种多动力机构地铁隧道维修车

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