JPH11196583A - 静電ウォブルモータ - Google Patents
静電ウォブルモータInfo
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- JPH11196583A JPH11196583A JP28074698A JP28074698A JPH11196583A JP H11196583 A JPH11196583 A JP H11196583A JP 28074698 A JP28074698 A JP 28074698A JP 28074698 A JP28074698 A JP 28074698A JP H11196583 A JPH11196583 A JP H11196583A
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- Micromachines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転トルク及び保持トルクの大きな静電ウォ
ブルモータを提供する。 【解決手段】 静電力が作用する一方の電極であるロー
タ電極を挟んで他方の電極である上下一対のステータ電
極を対向するように配置し、ロータ電極が上部及び下部
ステータ電極に同時に接触するように構成した。この結
果、静電的結合の実効面積が大きくなり前記課題が解決
される。
ブルモータを提供する。 【解決手段】 静電力が作用する一方の電極であるロー
タ電極を挟んで他方の電極である上下一対のステータ電
極を対向するように配置し、ロータ電極が上部及び下部
ステータ電極に同時に接触するように構成した。この結
果、静電的結合の実効面積が大きくなり前記課題が解決
される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器等で今後
利用が期待されている小型のアクチュエータとして使用
する静電ウォブルモータに関する。
利用が期待されている小型のアクチュエータとして使用
する静電ウォブルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】静電ウォブルモータは、ロータとステー
タとの間の静電引力を用いて回転するモータで、構造が
単純でありながら、減速機構を内蔵し、高回転トルクを
期待でき、かつ小型化に有利であることからマイクロア
クチュエータとして有望視されている。
タとの間の静電引力を用いて回転するモータで、構造が
単純でありながら、減速機構を内蔵し、高回転トルクを
期待でき、かつ小型化に有利であることからマイクロア
クチュエータとして有望視されている。
【0003】図4は、従来の平面型静電ウォブルモータ
の構造を示す断面図である。
の構造を示す断面図である。
【0004】L.Paratte,H.Lorenz,
R.Luthier,R.Clavel and N.
F.de Rooij ”Miniature Gea
rReduction Unit Driven by
a SiliconElectrostatic W
obble Motor”,Proc.IEEMicr
o Electro Mechanical Syst
ems,pp.119−123,1994.に開示され
ている様に、従来の平面型静電ウォブルモータは、円盤
状のロータ電極17とその中央に貫通する回転軸19と
を有する円盤状のロータ23と、基板11と基板11の
上面の中央に配置されたグランド電極13とその周囲に
放射状に配置され円弧状に等分割された多数のステータ
電極15とを有するステータ22と、前記ロータ電極1
7とステータ電極15との電気的短絡を防止する手段と
しての絶縁層21とを備え、前記ステータ電極15に順
次印加される電圧と、前記グランド電極13および前記
回転軸19を経由して前記ロータ電極17に印加される
グランド電圧との間に作用する静電力により、前記ロー
タ23が前記ステータ22の上面でステータ電極15の
駆動に同期して歳差運動するように構成されている。
R.Luthier,R.Clavel and N.
F.de Rooij ”Miniature Gea
rReduction Unit Driven by
a SiliconElectrostatic W
obble Motor”,Proc.IEEMicr
o Electro Mechanical Syst
ems,pp.119−123,1994.に開示され
ている様に、従来の平面型静電ウォブルモータは、円盤
状のロータ電極17とその中央に貫通する回転軸19と
を有する円盤状のロータ23と、基板11と基板11の
上面の中央に配置されたグランド電極13とその周囲に
放射状に配置され円弧状に等分割された多数のステータ
電極15とを有するステータ22と、前記ロータ電極1
7とステータ電極15との電気的短絡を防止する手段と
しての絶縁層21とを備え、前記ステータ電極15に順
次印加される電圧と、前記グランド電極13および前記
回転軸19を経由して前記ロータ電極17に印加される
グランド電圧との間に作用する静電力により、前記ロー
タ23が前記ステータ22の上面でステータ電極15の
駆動に同期して歳差運動するように構成されている。
【0005】前記ロータ23を構成するロータ電極17
と回転軸19とは接続部26によって電気的に接続され
ている。また、この接続部26は、回転方向には剛性を
持ち、ロータ電極17の傾きに対して弾性を有する構造
になっている。
と回転軸19とは接続部26によって電気的に接続され
ている。また、この接続部26は、回転方向には剛性を
持ち、ロータ電極17の傾きに対して弾性を有する構造
になっている。
【0006】すなわち、前記ロータ電極17と前記ステ
ータ電極15の各電極との間に電圧を順次印加すると、
静電力が発生し、ロータ電極17はステータ電極15の
各電極に順次引きつけられる。従って、電圧を印加する
ステータ電極15を連続的にスイッチングすると、ロー
タ23は、架空の回転中心線20を中心にステータ電極
15上を公転しながら転がる。
ータ電極15の各電極との間に電圧を順次印加すると、
静電力が発生し、ロータ電極17はステータ電極15の
各電極に順次引きつけられる。従って、電圧を印加する
ステータ電極15を連続的にスイッチングすると、ロー
タ23は、架空の回転中心線20を中心にステータ電極
15上を公転しながら転がる。
【0007】ロータ23の外周の長さと、ステータ電極
15上のロータ23の公転する軌道の長さの差が、ロー
タ23の自転を生む。
15上のロータ23の公転する軌道の長さの差が、ロー
タ23の自転を生む。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に、対向する二平
面間に作用する静電力Fは、「矢田、坂田、細谷:ウォ
ブルモータの開発、日本機械学会論文集(C編)、58
巻549号(1992−5)、1628−1633」に
開示されている様に、誘電率をε、駆動電圧をV、電極
間距離(ロータとステータ間の距離)をd、電極面積を
Aとすると、次式で表される。 F=(1/2)×ε×(V2 /d2 )×A
面間に作用する静電力Fは、「矢田、坂田、細谷:ウォ
ブルモータの開発、日本機械学会論文集(C編)、58
巻549号(1992−5)、1628−1633」に
開示されている様に、誘電率をε、駆動電圧をV、電極
間距離(ロータとステータ間の距離)をd、電極面積を
Aとすると、次式で表される。 F=(1/2)×ε×(V2 /d2 )×A
【0009】駆動電圧Vを一定とすると、静電力Fを大
きくするには、電極間距離dをできるだけ小さくし、か
つ、電極面積Aをできるだけ大きくすれば良いことが解
る。
きくするには、電極間距離dをできるだけ小さくし、か
つ、電極面積Aをできるだけ大きくすれば良いことが解
る。
【0010】しかしながら、従来の静電ウォブルモータ
においては、平板状の基板の上面でコマのように歳差運
動する円盤状のロータ23が、その外周部で基板の上面
に設けられたステータ電極15と点接触するように構成
されている。従ってステータ電極15とロータ電極17
との静電的な結合面積の実効値が小さく、その間に作用
する静電力も小さい。このためモータとしての回転トル
クが小さく実用に至らないという大きな問題があった。
においては、平板状の基板の上面でコマのように歳差運
動する円盤状のロータ23が、その外周部で基板の上面
に設けられたステータ電極15と点接触するように構成
されている。従ってステータ電極15とロータ電極17
との静電的な結合面積の実効値が小さく、その間に作用
する静電力も小さい。このためモータとしての回転トル
クが小さく実用に至らないという大きな問題があった。
【0011】そこで本発明は、上記問題点に着目してな
されたものであって、所定の駆動電圧で得られる回転ト
ルクと保持トルクとを増大させ、耐震性に優れた構造お
よび駆動方法により、耐久性および駆動の信頼性に優れ
る静電ウォブルモータを提供することを目的とする。
されたものであって、所定の駆動電圧で得られる回転ト
ルクと保持トルクとを増大させ、耐震性に優れた構造お
よび駆動方法により、耐久性および駆動の信頼性に優れ
る静電ウォブルモータを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明に係わる静電ウォ
ブルモータは、表面に絶縁層を積層した円盤状のロータ
電極とその中央に貫通する回転軸とを有するロータと、
放射状に配置され円弧状に等分割された多数のステータ
電極をその片面に有する基板からなり前記ロータを挟ん
で対向配置される上下一対のステータとを備え、前記一
対のステータのそれぞれのステータ電極に順次印加され
る駆動電位と、前記一対のステータの少なくとも一方の
中央部に配置されたグランド電極と前記回転軸とを経由
して前記ロータ電極に印加されるグランド電位との間に
作用する静電引力により、前記ロータが前記一対のステ
ータの両方に接触しながら前記ステータ電極の駆動に同
期して歳差運動をするように構成されていることを特徴
とする。
に、本発明のうち請求項1記載の発明に係わる静電ウォ
ブルモータは、表面に絶縁層を積層した円盤状のロータ
電極とその中央に貫通する回転軸とを有するロータと、
放射状に配置され円弧状に等分割された多数のステータ
電極をその片面に有する基板からなり前記ロータを挟ん
で対向配置される上下一対のステータとを備え、前記一
対のステータのそれぞれのステータ電極に順次印加され
る駆動電位と、前記一対のステータの少なくとも一方の
中央部に配置されたグランド電極と前記回転軸とを経由
して前記ロータ電極に印加されるグランド電位との間に
作用する静電引力により、前記ロータが前記一対のステ
ータの両方に接触しながら前記ステータ電極の駆動に同
期して歳差運動をするように構成されていることを特徴
とする。
【0013】また、請求項2記載の発明に係わる静電ウ
ォブルモータは、請求項1記載の静電ウォブルモータに
おいて、前記一対のステータのそれぞれのステータ電極
に順次印加される駆動電位が、グランド電位を中間とし
て相互に逆極性であることを特徴とする。
ォブルモータは、請求項1記載の静電ウォブルモータに
おいて、前記一対のステータのそれぞれのステータ電極
に順次印加される駆動電位が、グランド電位を中間とし
て相互に逆極性であることを特徴とする。
【0014】また、請求項3記載の発明に係わる静電ウ
ォブルモータは、請求項1記載の静電ウォブルモータに
おいて、前記一対のステータのそれぞれのステータ電極
に順次印加される駆動電位が、グランド電位に対して同
一の極性を有することを特徴とする。
ォブルモータは、請求項1記載の静電ウォブルモータに
おいて、前記一対のステータのそれぞれのステータ電極
に順次印加される駆動電位が、グランド電位に対して同
一の極性を有することを特徴とする。
【0015】また、請求項4記載の発明に係わる静電ウ
ォブルモータは、表面に絶縁層を積層した円盤状のロー
タ電極とその中央に貫通する回転軸とを有するロータ
と、放射状に配置され円弧状に等分割された多数のステ
ータ電極をその片面に有する基板からなり前記ロータを
挟んで対向配置される上下一対のステータとを備え、前
記一対のステータのそれぞれのステータ電極に順次印加
される相互に異なる駆動電位と、この相互に異なる駆動
電位により前記ロータ電極に誘起される浮遊電位との間
に作用する静電引力により、前記ロータが前記一対のス
テータの両方に接触しながら前記ステータ電極の駆動に
同期して歳差運動をするように構成されていることを特
徴とする。
ォブルモータは、表面に絶縁層を積層した円盤状のロー
タ電極とその中央に貫通する回転軸とを有するロータ
と、放射状に配置され円弧状に等分割された多数のステ
ータ電極をその片面に有する基板からなり前記ロータを
挟んで対向配置される上下一対のステータとを備え、前
記一対のステータのそれぞれのステータ電極に順次印加
される相互に異なる駆動電位と、この相互に異なる駆動
電位により前記ロータ電極に誘起される浮遊電位との間
に作用する静電引力により、前記ロータが前記一対のス
テータの両方に接触しながら前記ステータ電極の駆動に
同期して歳差運動をするように構成されていることを特
徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下図面を
用いて本発明の第1の実施の形態を説明する。図2は、
本発明の実施の形態における静電ウォブルモータの構造
を示す断面図である。
用いて本発明の第1の実施の形態を説明する。図2は、
本発明の実施の形態における静電ウォブルモータの構造
を示す断面図である。
【0017】図2に示すように、第1の実施の形態にお
ける静電ウォブルモータは、円盤状のロータ電極17
と、ロータ電極17の表面を覆うように形成された絶縁
層21a、21bと、ロータ電極17の中心に接続部2
6を介して設置した回転軸19とからなるロータ23a
と、一方の基板11aと、基板11aの中心に配置され
たグランド電極13aと、その周囲に放射状に配置され
12分割されたステータ電極15aとを有する下部のス
テータ22aと、他方の基板11bと基板11bの中心
に配置されたグランド電極13bと、その周囲に放射状
に配置され12分割されたステータ電極15bとを有す
る上部のステータ22bとを備えている。前記2つのス
テータ22a、22bは前記ロータ17を挟む形でステ
ータ電極15a、15bが対向するように配置されてい
る。
ける静電ウォブルモータは、円盤状のロータ電極17
と、ロータ電極17の表面を覆うように形成された絶縁
層21a、21bと、ロータ電極17の中心に接続部2
6を介して設置した回転軸19とからなるロータ23a
と、一方の基板11aと、基板11aの中心に配置され
たグランド電極13aと、その周囲に放射状に配置され
12分割されたステータ電極15aとを有する下部のス
テータ22aと、他方の基板11bと基板11bの中心
に配置されたグランド電極13bと、その周囲に放射状
に配置され12分割されたステータ電極15bとを有す
る上部のステータ22bとを備えている。前記2つのス
テータ22a、22bは前記ロータ17を挟む形でステ
ータ電極15a、15bが対向するように配置されてい
る。
【0018】更に、上部のステータ電極15bと下部の
ステータ電極15aに順次印加する駆動電位と、前記グ
ランド電極13a、13bおよび回転軸19を経由して
前記ロータ電極17に印加されるグランド電位との間に
作用する静電引力により、ロータ電極17が絶縁層21
a、21bを介して上部のステータ電極15bと下部の
ステータ電極15aとが同時に接触し前記ロータ23a
がステータ電極15a、15bの駆動に同期して歳差運
動するように構成されている。
ステータ電極15aに順次印加する駆動電位と、前記グ
ランド電極13a、13bおよび回転軸19を経由して
前記ロータ電極17に印加されるグランド電位との間に
作用する静電引力により、ロータ電極17が絶縁層21
a、21bを介して上部のステータ電極15bと下部の
ステータ電極15aとが同時に接触し前記ロータ23a
がステータ電極15a、15bの駆動に同期して歳差運
動するように構成されている。
【0019】次に製造方法について説明する。ロータ電
極17は、中心部の接続部26と一括して、厚さ0.0
7mmのアルミニウム板をフォトリソ・エッチング工程
で作成し、ロータ電極17の表面を覆う絶縁層21a、
21bは、陽極酸化により形成した酸化アルミ層を用い
た。また、上記のように作成したロータ電極17と接続
部26に回転軸19を固定し一体のロータ15とした。
極17は、中心部の接続部26と一括して、厚さ0.0
7mmのアルミニウム板をフォトリソ・エッチング工程
で作成し、ロータ電極17の表面を覆う絶縁層21a、
21bは、陽極酸化により形成した酸化アルミ層を用い
た。また、上記のように作成したロータ電極17と接続
部26に回転軸19を固定し一体のロータ15とした。
【0020】ステータ22a及び22bは、両面に銅メ
ッキを施したガラスエポキシ基板を用い、フォトリソ・
エッチング工程で片面に放射状に12分割したステータ
電極15a、及び15bとグランド電極13a、13b
を作成した。
ッキを施したガラスエポキシ基板を用い、フォトリソ・
エッチング工程で片面に放射状に12分割したステータ
電極15a、及び15bとグランド電極13a、13b
を作成した。
【0021】また図示はしないが、ステータ22a及び
22bはステータ電極15a及び15bを作成した反対
側の面に、各ステータ電極15a及び15bと外部の駆
動回路と接続するための引き出し電極を形成しそれぞれ
スルホールを介して電気的に接続して用いた。また、回
転軸19は、ステータに設ける軸受け(図示せず)によ
って支えられている。
22bはステータ電極15a及び15bを作成した反対
側の面に、各ステータ電極15a及び15bと外部の駆
動回路と接続するための引き出し電極を形成しそれぞれ
スルホールを介して電気的に接続して用いた。また、回
転軸19は、ステータに設ける軸受け(図示せず)によ
って支えられている。
【0022】第1の実施の形態においては、前記ロータ
23aを挟む形でステータ電極15a、15bが対向す
るように配置されている。この状態で位置的に180度
ずれた上部及び下部ステータ電極15a、15bに同時
に、グランド電位に対して同一の電位を印加すると、ロ
ータ電極17が絶縁層21a、21bを介して上部及び
下部ステータ電極15a、15bに同時に接触する。言
い換えると位置的に180度ずれた上部及び下部ステー
タ電極15a、15bに絶縁層21a、21bを介して
前記ロータ23aが接触するように構成されている。
23aを挟む形でステータ電極15a、15bが対向す
るように配置されている。この状態で位置的に180度
ずれた上部及び下部ステータ電極15a、15bに同時
に、グランド電位に対して同一の電位を印加すると、ロ
ータ電極17が絶縁層21a、21bを介して上部及び
下部ステータ電極15a、15bに同時に接触する。言
い換えると位置的に180度ずれた上部及び下部ステー
タ電極15a、15bに絶縁層21a、21bを介して
前記ロータ23aが接触するように構成されている。
【0023】従って、前記ロータ電極17と前記上部及
び下部ステータの各電極の間に電圧を順次印加すると、
静電引力が発生し、ロータ電極17は上部及び下部ステ
ータの各電極に順次引きつけられる。従って、電圧を印
加する上部及び下部ステータ電極を連続的にスイッチン
グすると、ロータ23aは、架空の回転中心線20を中
心にステータ電極上を公転しながら転がる。すなわち、
ステータ電極15a、15bの駆動に同期してロータ2
3aが歳差運動する。
び下部ステータの各電極の間に電圧を順次印加すると、
静電引力が発生し、ロータ電極17は上部及び下部ステ
ータの各電極に順次引きつけられる。従って、電圧を印
加する上部及び下部ステータ電極を連続的にスイッチン
グすると、ロータ23aは、架空の回転中心線20を中
心にステータ電極上を公転しながら転がる。すなわち、
ステータ電極15a、15bの駆動に同期してロータ2
3aが歳差運動する。
【0024】以上のように第1の実施形態における静電
ウォブルモータは、ロータ電極17が上部及び下部ステ
ータ電極15a、15bに同時に接触するように構成す
ることによって、静電的結合の実効面積が大きくなり従
来に比べて約2倍の静電引力を得ることが出来た。この
結果、回転トルクも増大し、外部からの衝撃などに対す
る影響も少なくなり、安定した駆動が得られるようにな
った。
ウォブルモータは、ロータ電極17が上部及び下部ステ
ータ電極15a、15bに同時に接触するように構成す
ることによって、静電的結合の実効面積が大きくなり従
来に比べて約2倍の静電引力を得ることが出来た。この
結果、回転トルクも増大し、外部からの衝撃などに対す
る影響も少なくなり、安定した駆動が得られるようにな
った。
【0025】また、第1の実施の形態では、位置的に1
80度ずれた上部及び下部ステータ電極15a、15b
に同時に、グランド電位に対して同一の電位を印加する
駆動方法を用いて説明したが、グランド電位を中間とし
て相互に逆極性の電位を印加しても、同様に静電引力が
発生し、ステータ電極15a、15bの駆動に同期して
ロータ23aが歳差運動する。
80度ずれた上部及び下部ステータ電極15a、15b
に同時に、グランド電位に対して同一の電位を印加する
駆動方法を用いて説明したが、グランド電位を中間とし
て相互に逆極性の電位を印加しても、同様に静電引力が
発生し、ステータ電極15a、15bの駆動に同期して
ロータ23aが歳差運動する。
【0026】このグランド電位を中間として相互に逆極
性の電位を印加する駆動方法の場合、仮にグランド電極
13aと回転軸19の電気的接続が不十分で、絶縁層2
1a及び絶縁層21bが帯電したとしても、絶縁層21
aに帯電した電荷と絶縁層21bに帯電した電荷とが相
殺し、結果として絶縁層21a及び絶縁層21bは帯電
しなくなる。
性の電位を印加する駆動方法の場合、仮にグランド電極
13aと回転軸19の電気的接続が不十分で、絶縁層2
1a及び絶縁層21bが帯電したとしても、絶縁層21
aに帯電した電荷と絶縁層21bに帯電した電荷とが相
殺し、結果として絶縁層21a及び絶縁層21bは帯電
しなくなる。
【0027】第1の実施の形態では、絶縁層21a、2
1bは、ロータ電極17の表面に形成した構造を用いて
説明したが、ロータ電極17の表面またはステータ電極
15aの表面のいずれか一方に形成してあれば良い。ま
た、グランド電極13a、13bは、いずれか一方のス
テータに設けるだけでも良いが、一対のステータの両方
に設けると回転軸とグランド電極の摺動接触がより確実
となる。
1bは、ロータ電極17の表面に形成した構造を用いて
説明したが、ロータ電極17の表面またはステータ電極
15aの表面のいずれか一方に形成してあれば良い。ま
た、グランド電極13a、13bは、いずれか一方のス
テータに設けるだけでも良いが、一対のステータの両方
に設けると回転軸とグランド電極の摺動接触がより確実
となる。
【0028】(第2の実施の形態)以下図面を用いて本
発明の第2の実施の形態を説明する。図1は、本発明の
実施の形態における静電ウォブルモータの構造を示す断
面図である。本実施形態における静電ウォブルモータの
構造は、ステータの基板上にグランド電極を設けない点
で第1の実施形態と異なっている。
発明の第2の実施の形態を説明する。図1は、本発明の
実施の形態における静電ウォブルモータの構造を示す断
面図である。本実施形態における静電ウォブルモータの
構造は、ステータの基板上にグランド電極を設けない点
で第1の実施形態と異なっている。
【0029】図1に示すように、第2の実施の形態にお
ける静電ウォブルモータは、円盤状のロータ電極17
と、ロータ電極17の表面を覆うように形成された絶縁
層21a、21bと、ロータ電極17の中心に接続部2
6を介して設置した回転軸19とからなるロータ23a
と、一方の基板11aと、放射状に配置され12分割さ
れたステータ電極15aとを有する下部のステータ22
cと、他方の基板11bと基板11bに放射状に配置さ
れ12分割されたステータ電極15bとを有する上部の
ステータ22dとを備えている。前記2つのステータ2
2c、22dは前記ロータ17を挟む形でステータ電極
15a、15bが対向するように配置されている。
ける静電ウォブルモータは、円盤状のロータ電極17
と、ロータ電極17の表面を覆うように形成された絶縁
層21a、21bと、ロータ電極17の中心に接続部2
6を介して設置した回転軸19とからなるロータ23a
と、一方の基板11aと、放射状に配置され12分割さ
れたステータ電極15aとを有する下部のステータ22
cと、他方の基板11bと基板11bに放射状に配置さ
れ12分割されたステータ電極15bとを有する上部の
ステータ22dとを備えている。前記2つのステータ2
2c、22dは前記ロータ17を挟む形でステータ電極
15a、15bが対向するように配置されている。
【0030】この時、位置的に180度ずれた上部及び
下部ステータ電極15a、15bに同時に、グランド電
位を中間として相互に逆極性の電位を印加することで駆
動を行う。
下部ステータ電極15a、15bに同時に、グランド電
位を中間として相互に逆極性の電位を印加することで駆
動を行う。
【0031】この駆動の原理について以下に示す。図3
に、第2の実施の形態における概念的な回路図を示す。
に、第2の実施の形態における概念的な回路図を示す。
【0032】図1に示すように第2の実施形態における
静電ウォブルモータは、ロータ電極17に同時に2つの
ステータ電極15a、15bが作用する構造のため、図
3に示すように、電気回路的には上部のステータ電極1
5aとロータ電極17及びロータ電極17と下部のステ
ータ電極15bで作られる2つのコンデンサー31a、
31bが直列接続された回路となり、2つのコンデンサ
31a、31bは1つの合成コンデンサとして取り扱え
る。
静電ウォブルモータは、ロータ電極17に同時に2つの
ステータ電極15a、15bが作用する構造のため、図
3に示すように、電気回路的には上部のステータ電極1
5aとロータ電極17及びロータ電極17と下部のステ
ータ電極15bで作られる2つのコンデンサー31a、
31bが直列接続された回路となり、2つのコンデンサ
31a、31bは1つの合成コンデンサとして取り扱え
る。
【0033】この状態で位置的に180度ずれた上部及
び下部ステータ電極15a、15bに同時に、グランド
電位を中間として相互に逆極性の電位を印加すると、ロ
ータ電極11を電気的に接続しなくとも、上部及び下部
のステータ電極15a、15bに駆動電圧を印加するこ
とにより、ロータ電極17と上部ステータ電極15a及
びロータ電極17と下部のステータ電極15bに静電引
力が発生する。
び下部ステータ電極15a、15bに同時に、グランド
電位を中間として相互に逆極性の電位を印加すると、ロ
ータ電極11を電気的に接続しなくとも、上部及び下部
のステータ電極15a、15bに駆動電圧を印加するこ
とにより、ロータ電極17と上部ステータ電極15a及
びロータ電極17と下部のステータ電極15bに静電引
力が発生する。
【0034】従って、前記ロータ電極17と前記上部及
び下部ステータの各電極の間に電圧を順次印加すると、
静電力が発生し、ロータ電極17は上部及び下部ステー
タの各電極に順次引きつけられる。従って、電圧を印加
する上部及び下部ステータ電極を連続的にスイッチング
すると、ロータ23aは、架空の回転中心線20を中心
にステータ電極上を公転しながら転がり、ステータ電極
15a、15bの駆動に同期してロータ23aが歳差運
動する。
び下部ステータの各電極の間に電圧を順次印加すると、
静電力が発生し、ロータ電極17は上部及び下部ステー
タの各電極に順次引きつけられる。従って、電圧を印加
する上部及び下部ステータ電極を連続的にスイッチング
すると、ロータ23aは、架空の回転中心線20を中心
にステータ電極上を公転しながら転がり、ステータ電極
15a、15bの駆動に同期してロータ23aが歳差運
動する。
【0035】上記の構造及び駆動方法を用いることによ
り、ロータ電極11が電気的に接続されていなくとも安
定してロータ15を回転することが出来た。
り、ロータ電極11が電気的に接続されていなくとも安
定してロータ15を回転することが出来た。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、ロータ電極とステータ
電極との静電的結合の実効面積が大きくなり発生する静
電引力が増大する。その結果、従来に比べて回転トルク
及び保持トルクの大きな静電ウォブルモータを実現する
ことができる。
電極との静電的結合の実効面積が大きくなり発生する静
電引力が増大する。その結果、従来に比べて回転トルク
及び保持トルクの大きな静電ウォブルモータを実現する
ことができる。
【0037】ロータを浮遊電位にしても駆動できるた
め、グランド電極と回転軸との摺動接触の問題が排除で
き、この結果耐震性、耐久性が向上し、かつ駆動の安定
性を向上させることが出来る。
め、グランド電極と回転軸との摺動接触の問題が排除で
き、この結果耐震性、耐久性が向上し、かつ駆動の安定
性を向上させることが出来る。
【図1】本発明の第2の実施の形態における静電ウォブ
ルモータの構造を示す断面図。
ルモータの構造を示す断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における静電ウォブ
ルモータの構造を示す断面図。
ルモータの構造を示す断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態における概念的な回
路図である。
路図である。
【図4】従来の静電ウォブルモータの構造を示す断面
図。
図。
11、11a、11b 基板 13、13a、13b グランド電極 15、15a、15b ステータ電極 17 ロータ電極 19 回転軸 20 仮想回転中心線 21 21a、21b 絶縁層 22、22a、22b、22c、22d ステータ 23、23a ロータ 26 接続部 31a、31b コンデンサ
フロントページの続き (72)発明者 高橋 重之 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内 (72)発明者 鈴木 一男 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 表面に絶縁層を積層した円盤状のロータ
電極とその中央に貫通する回転軸とを有するロータと、
放射状に配置され円弧状に等分割された多数のステータ
電極をその片面に有する基板からなり前記ロータを挟ん
で対向配置される上下一対のステータとを備え、 前記一対のステータのそれぞれのステータ電極に順次印
加される駆動電位と、前記一対のステータの少なくとも
一方の中央部に配置されたグランド電極と前記回転軸と
を経由して前記ロータ電極に印加されるグランド電位と
の間に作用する静電引力により、前記ロータが前記一対
のステータの両方に接触しながら前記ステータ電極の駆
動に同期して歳差運動をするように構成されていること
を特徴とする静電ウォブルモータ。 - 【請求項2】 一対のステータのそれぞれのステータ電
極に順次印加される駆動電位が、グランド電位を中間と
して相互に逆極性であることを特徴とする請求項1に記
載の静電ウォブルモータ。 - 【請求項3】 一対のステータのそれぞれのステータ電
極に順次印加される駆動電位が、グランド電位に対して
同一の極性を有することを特徴とする請求項1に記載の
静電ウォブルモータ。 - 【請求項4】 表面に絶縁層を積層した円盤状のロータ
電極とその中央に貫通する回転軸とを有するロータと、
放射状に配置され円弧状に等分割された多数のステータ
電極をその片面に有する基板からなり前記ロータを挟ん
で対向配置される上下一対のステータとを備え、 前記一対のステータのそれぞれのステータ電極に順次印
加される相互に異なる駆動電位と、この相互に異なる駆
動電位により前記ロータ電極に誘起される浮遊電位との
間に作用する静電引力により、前記ロータが前記一対の
ステータの両方に接触しながら前記ステータ電極の駆動
に同期して歳差運動をするように構成されていることを
特徴とする静電ウォブルモータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28074698A JPH11196583A (ja) | 1997-10-29 | 1998-10-02 | 静電ウォブルモータ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-296778 | 1997-10-29 | ||
| JP29677897 | 1997-10-29 | ||
| JP28074698A JPH11196583A (ja) | 1997-10-29 | 1998-10-02 | 静電ウォブルモータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11196583A true JPH11196583A (ja) | 1999-07-21 |
Family
ID=26553903
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28074698A Pending JPH11196583A (ja) | 1997-10-29 | 1998-10-02 | 静電ウォブルモータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11196583A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6441536B2 (en) * | 2000-04-06 | 2002-08-27 | Siemens Aktiengesellschaft | Wobble motor |
-
1998
- 1998-10-02 JP JP28074698A patent/JPH11196583A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6441536B2 (en) * | 2000-04-06 | 2002-08-27 | Siemens Aktiengesellschaft | Wobble motor |
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