JPH1119860A - 磁気ヘッドの製造装置及び製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造装置及び製造方法

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JPH1119860A
JPH1119860A JP17845697A JP17845697A JPH1119860A JP H1119860 A JPH1119860 A JP H1119860A JP 17845697 A JP17845697 A JP 17845697A JP 17845697 A JP17845697 A JP 17845697A JP H1119860 A JPH1119860 A JP H1119860A
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JP
Japan
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magnetic head
polishing
sliding surface
pressure
magnetic
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JP17845697A
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Isao Takahashi
高橋  功
Hayato Hasegawa
はやと 長谷川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドの品質を向上させ磁気ヘッドの
製造の効率化を図る磁気ヘッドの製造装置を提供するこ
と。 【解決手段】 磁気情報記録媒体と摺動して磁気情報記
録媒体に情報を記録再生する磁気ヘッドの曲面状の摺動
面を研磨する研磨手段20と、磁気ヘッドを保持し、磁
気ヘッドの摺動面を研磨手段20に加圧接触させる加圧
手段60と、研磨手段20を磁気ヘッドの摺動面に対し
て移動させ、同時に加圧手段60を磁気ヘッドの摺動面
に形成された曲面に沿って加圧手段を揺動させる移動手
段40と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッドの製造
装置及び製造方法の改良、特に磁気ヘッドの品質を向上
させ、磁気ヘッドの製造の効率化を図る磁気ヘッドの製
造装置及び製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年データストレージ用磁気ヘッド装置
の分野において、より高密度で高速な記録再生が行われ
ており、それに伴い磁気ヘッドの高性能化が要求されて
いる。
【0003】図12には、データストレージ用磁気ヘッ
ドの切り欠き断面図を示している。図12に示すデータ
ストレージ用の磁気ヘッドは、例えばテープ幅が約6.
3mm(1/4インチ)のテープに情報を記録再生する
ためのQIC(Quarter Inch Cartr
idge)用の磁気ヘッドであり、磁気情報記録媒体と
の摺動面が曲面加工されている。
【0004】図12の磁気ヘッドは、内部に抵抗測定用
素子RRを有している。図12の抵抗測定用素子RR
は、図13に示すように、長さ(デプス量)が小さくな
るにつれて、抵抗値が大きくなる特性を有している。こ
の特性を利用して、抵抗値測定用素子を内部に配置して
磁気ヘッドと一緒に研磨すると、磁気ヘッドの摺動面が
研磨されてデプス量が変化し、それに伴い抵抗測定用素
子RRの抵抗値も変化する。図12の抵抗測定用素子R
Rは端子接続用フレキシブルと接続されており、端子接
続用フレキシブルを抵抗測定器に接続することにより抵
抗測定用素子RRの抵抗値を測定することができる。そ
して、測定された抵抗測定用素子RRの抵抗値により、
磁気ヘッドのデプス量を測定することができる。
【0005】データストレージ用磁気ヘッドは、高密で
高速の記録再生を行うことのできる記録再生特性の向上
が要求されている。そのため安定して高い出力が得られ
る高精度な磁気ヘッドを提供するため、デプスを磁気ヘ
ッドの摺動面のどの位置においても、デプス量が一定で
あって、かつなめらかなR形状であることが要求され
る。この要求に応えるために磁気ヘッドの製造は、以下
の要領で行われている。
【0006】図12のデータストレージ用の磁気ヘッド
の製造は、主に3つの工程に分けられる。はじめに第1
工程として、磁気ヘッドの摺動面を曲面加工するため研
削機械を用いて磁気ヘッドを研削する。このとき、図1
3に示すように抵抗測定用素子RRの長さ(デプス量)
が小さくなるにつれて抵抗測定用素子RRの抵抗値が大
きくなる特性を利用して、測定用抵抗素子の抵抗値を端
子接続用フレキシブルを介して測定することによりデプ
ス量を測定しながら研削を行う。抵抗測定用素子RRの
抵抗値が一定の大きさになるまで磁気ヘッドの摺動面が
曲面状に形成されるように研削を行う。
【0007】次に第2工程として、第1工程において磁
気ヘッドに形成された摺動面のR形状を保ちつつ磁気ヘ
ッド全体のデプス量を均一にするために、磁気ヘッドの
摺動面を研磨(ラッピング)する。このとき磁気ヘッド
の摺動面を研磨するためのラップテープを用意して、ラ
ップテープと磁気ヘッドの摺動面を摺動させる。そし
て、磁気ヘッドのデプス量にばらつきがある時は、デプ
ス量が大きいところに高い圧力をかけて研磨を行う。磁
気ヘッドの摺動面をラップテープに数回滑らせた後、端
子接続用フレキシブルを抵抗測定器に接続して、磁気ヘ
ッドの摺動面のデプス量を測定する。磁気ヘッドの摺動
面全体のデプス量にばらつきが無くなるまでこの工程を
繰り返す。最後に第3工程として、磁気ヘッドと磁気情
報記録媒体との接触を良くするために、磁気ヘッドの摺
動面を研磨機を用いて研磨する。
【0008】従来は、磁気ヘッドのデプス量のばらつき
を調整するという第2工程の作業は、作業者が行ってい
た。具体的には、作業者が研削液を塗布した研磨テープ
(ラップテープ)に磁気ヘッドの摺動面を接触させて滑
らせるようにしながら研磨する。このとき作業者は、磁
気ヘッドに形成されたR形状を乱さないように目で確認
しながらR形状に沿って磁気ヘッド摺動面の研磨を行
い、磁気ヘッドを研磨するためラップテープ上への圧力
やラップ動作の揺動や往復の回数を微妙に調整する。こ
れらの作業は、作業者の経験や感覚で行われる。ある程
度研磨をしたら、テスター等の抵抗測定器を用いて磁気
ヘッドの測定用抵抗素子の抵抗値を測定する。測定され
た抵抗値が摺動面全体においてほぼ同一になるまで、作
業者は研磨を続ける。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、作業者が磁気
ヘッドを研磨(ラップ)する際、ラップテープに磁気ヘ
ッドを押しつける圧力や研磨するための時間、ラップテ
ープ上を往復させる回数などを各作業者が経験により決
定していたため、各磁気ヘッドによりデプス量のばらつ
きが生じてしまう。それにより、不良品の数が多くなり
歩留まりが悪く、作業時間が長くなってしまうという問
題が生じている。そして、各デプス量のバランスを取り
つつラップするには、熟練した技術が必要であるため、
技術の習得に時間がかかるという問題がある。また、ラ
ップするときのラップテープとヘッドの接触角度などに
ついても作業者によって決定されるため、第1工程で形
成されたヘッドのテープ接触面の形状が、図14のよう
に磁気ヘッドの角が落ちたりして乱れることにより、要
求されている磁気情報記録媒体とヘッドの安定したあた
りが得られないという問題がある。
【0010】そこで本発明は上記課題を解消し、磁気ヘ
ッドの品質を向上させ磁気ヘッドの製造の効率化を図る
磁気ヘッドの製造装置を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、磁気情報記録媒体と摺動して磁気情報記録媒体
に情報を記録再生する磁気ヘッドの曲面状の摺動面を研
磨する研磨手段と、磁気ヘッドを保持し、磁気ヘッドの
摺動面を研磨手段に加圧接触させる加圧手段と、研磨手
段を磁気ヘッドの摺動面に対して移動させ、同時に加圧
手段を磁気ヘッドの摺動面に形成された曲面に沿って加
圧手段を揺動させる移動手段と、を有する磁気ヘッドの
製造装置、により達成される。
【0012】本発明では、加圧手段に保持されている磁
気ヘッドの摺動面が研磨手段に対して圧力をかけながら
接触している。移動手段により研磨手段が直線方向に移
動して磁気ヘッドが磁気ヘッドの摺動面に形成された曲
面に沿って揺動して、磁気ヘッドと研磨手段が擦れ合う
ことにより磁気ヘッドの摺動面が研磨される。これによ
り、磁気ヘッドに形成されている曲面を乱すことなく、
かつ短時間で効率的に磁気ヘッドの研磨を行うことがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0014】図1に本発明の磁気ヘッドの製造装置の好
ましい実施の形態を示す概略斜視図であり、図2は、図
1の矢印A方向からみた磁気ヘッドの製造装置の正面図
であり、図3は、図1の矢印B方向からみた側面図を示
している。図1乃至図3を参照して磁気ヘッドの製造装
置10について説明する。図1の磁気ヘッドの製造装置
10は、研磨手段20、移動手段40、加圧手段60等
からなっている。
【0015】図1乃至図3を参照して、研磨手段20に
ついて詳しく説明する。図1の研磨手段20は、研磨台
21、ラック22、ガイドレール23、ラップテープ2
4等を有している。図1の研磨台21は基台Bの上に配
置されており、基台Bと研磨台21の底面部の間にガイ
ドレール23を有している。図1のガイドレール23
は、研磨台21が矢印X方向に移動する際のガイドの役
割を果たす。図2の研磨台21の右側面部にはラック2
2が形成されており、ラック22は第2軸43に設けら
れている第2ピニオン48とかみ合っている。図1の研
磨台21は、アクチュエータ25に接続されており、ア
クチュエータ25は、研磨台21を矢印X方向に移動さ
せることができる。図1の研磨手段20が矢印X1、X
2方向に移動すると、ラック22にかみ合っており第2
軸43に固定されている第2ピニオン48がR1、R2
方向にそれぞれ回転する。
【0016】図2の研磨台21の左側面部には、研磨手
段20のX方向の移動を規制するための移動規制手段2
6が配置されている。図4は、移動規制手段26の拡大
側面図を示しており、移動規制手段26は移動規制部材
27a、27b、突起部材28を有している。図4の突
起部材28は、その先端が移動規制部材27a,27b
に当たるように研磨台21の左側面に固定されている。
図4の移動規制部材27a、27bは基台Bに配置され
ており、移動規制部材27a、27bは突起部材28が
移動規制部材27a、27bに当たったときにその衝撃
を吸収するためのショックアブソーバをそれぞれ有して
いる。図1の研磨手段20が矢印X1方向に移動する
と、突起部材28もX1方向に移動する。このとき移動
規制部材27aに突起部材28が当たることにより、研
磨手段20のX1方向の移動を規制する。また、研磨手
段20が矢印X2方向に移動する際に、突起部材28が
移動規制部材27bが突起部材28と当たることによ
り、研磨手段20の矢印X2方向の移動を規制する。
【0017】図1の研磨台21の上面部には、磁気ヘッ
ドの摺動面を磁気ヘッドの摺動面を研磨するためのラッ
プテープ24が設けられている。図1のラップテープ2
4は、研磨台21に対して水による密着により固定され
ている。これにより、作業者はラップテープ24の交換
を簡単に行うことができる。図1のラップテープ24に
磁気ヘッドの曲面加工された摺動面が摺動することによ
り、摺動面のデプス量のばらつきを調整し、所定のデプ
ス量に研磨する。
【0018】図1乃至図3を参照して移動手段40につ
いて詳しく説明する。図1の移動手段40は、支柱41
a、41b、第1軸42a、42b、第2軸43、ギア
44、第1ピニオン45、第2ピニオン48、加圧手段
保持部材50等を有している。図2の支柱41a、41
bの下端部41c、41dは、基台Bに対して固定され
ている。図2の支柱41a、41bの上端部41e、4
1fには、第1軸42a、42bがベアリングを介して
回転可能にそれぞれ配置されている。図2の第2軸43
は、左側の支柱41の中間部41gにベアリングを介し
て回転可能に保持されている。
【0019】図2の支柱41aの右側には、第1ピニオ
ン45が第1軸42aに対して固定されており、ギア4
4が第2軸43に対して固定されている。図3のギア4
4は第1ピニオン45とかみ合っており、ギア44がR
1、R2方向に回転すると第1ピニオン45が矢印R
3、R4方向にそれぞれ揺動する。図2の支柱41a、
41bの内側に、加圧手段60を保持するための加圧手
段保持部材50が第1軸42a、42b、に対して固定
されている。図2の第2軸43が回転することによりギ
ア44が回転し、ギア44とかみ合っている第1ピニオ
ン45が回転する。図2の第1ピニオン45は第1軸4
2に固定されているため、第1ピニオン45が回転する
と第1軸42も回転する。図2の加圧手段保持部材50
は第1軸42a、42bに対して固定されているので、
第1軸42aが回転することにより、加圧手段保持部材
50も揺動する。
【0020】図1、図3の加圧手段保持部材50は、プ
レート51、52、ストラットバー53、着脱用ネジ5
4等を有している。図2のプレート51、52の下端部
51a、52aは第1軸42a、42bに固定されてお
り、上部51b、52bにはストラットバー53が固定
されている。図3のストラットバー53には、後述する
プレート61が着脱可能に固定されている。図3のスト
ラットバー53の背面部には、着脱用ネジ54が設けら
れている。磁気ヘッドの製造装置10から加圧手段60
がはずれた状態から装着する際に、着脱用ネジ54によ
りはずす前の状態と装着した後の状態を同一に保つこと
ができる。図3のプレート51、52の第1軸42a、
42bからの長さL1は、磁気ヘッドの摺動面の曲面加
工を決定している。つまり、加圧手段保持部材50が揺
動する軌跡は、長さL1により決定され、磁気ヘッドも
それと同期して揺動するために長さL1が磁気ヘッドの
R形状を決定することになる。
【0021】図1乃至図3を参照して加圧手段60につ
いて詳しく説明する。図1の加圧手段60は、第1加圧
手段70、第2加圧手段80、第3加圧手段90等を有
している。
【0022】図3の加圧手段60は、プレート61、ガ
イド部62、テーブル63を有している。図3のプレー
ト61の右側面部は、ストラットバー53に固定されて
いて、加圧手段60を揺動可能に保持している。図3の
ガイド部61の左側面部は、ガイド部62が設けられて
おり、ガイド部62はプレート61に対して矢印Z方向
に移動することができる。図3のガイド部62の左側面
部には、テーブル63が固定されていて、ガイド部62
の上面部には、マイクロメータ71を保持するためのマ
イクロホルダ64が配置されている。
【0023】図3のガイド部62の下端部には、マイク
ロホルダ65が設けられている。図3のマイクロホルダ
65は、第2加圧手段80と第3加圧手段90とを保持
している。図3のテーブル63の下端部には、磁気ヘッ
ド保持部材66がネジにより固定されている。磁気ヘッ
ド保持手段66は、磁気ヘッドの摺動面を研磨手段20
に対向させるようにして磁気ヘッドを保持する。
【0024】図1乃至図3を参照して、第1加圧手段7
0について詳しく説明する。図2の第1の加圧手段70
は、マイクロメータ71、スプリング72、バネホルダ
73を有している。マイクロメータ71は、マイクロホ
ルダ65に保持されており、バネホルダ73には、スプ
リング72が巻かれている。バネホルダ73の上端には
マイクロメータ71が設けられており、下端側にはテー
ブル63の上面に接続されている。
【0025】図1のマイクロメータ71をR5方向に回
転させると、スプリング71が収縮してテーブル63に
対して圧力を加わる。そして、テーブル63と連結して
いるガイド部62に対して矢印Z1方向に圧力がかか
り、磁気ヘッド保持部材66に保持されている磁気ヘッ
ドに対して矢印Z1方向の圧力を加えることができる。
逆に、マイクロメータ70を矢印R6方向に回転させる
と、スプリング73によりテーブル63にかかる圧力を
減少させる。第1加圧手段70により磁気ヘッドに対し
て圧力を加えることにより、磁気ヘッドの摺動面がラッ
プテープ21と密着し磁気ヘッドの摺動面のR形状を乱
すことなく図13のように片縁だけを削ることなく摺動
面の研磨を行うことができる。
【0026】図1乃至図3を参照して、第2加圧手段8
0及び第3加圧手段90について詳しく説明する。図2
の第2加圧手段80は、テーブル63の右側に配置され
ており、マイクロホルダ65により保持されている。図
2の第2加圧手段80は、マイクロメータ81、バネホ
ルダ82、スプリング83を有している。バネホルダ8
2の上端部にはマイクロメータが固定されており、バネ
ホルダ82の下端側は磁気ヘッド保持部材66の上面に
接触している。バネホルダ82には、スプリング83が
巻かれており、磁気ヘッド保持部材66に対して圧力を
加えることができる。図2のマイクロホルダ65と磁気
ヘッド保持部材66の間に、ストッパ84が設けられて
いる。これは、磁気ヘッド保持部材66が第2加圧手段
80の圧力により、研磨台21に対して所定の角度以上
傾かないようにするためである。
【0027】図1乃至図3を参照して、第3加圧手段9
0について詳しく説明する。図2の第3加圧手段90
は、テーブル63の左側に配置されており、マイクロホ
ルダ65により保持されている。図2の第3加圧手段9
0は、マイクロメータ91、バネホルダ92、スプリン
グ93を有している。バネホルダ92の上端部にはマイ
クロメータ91が固定されており、バネホルダ92の下
端側は磁気ヘッド保持部材66の上面に接触している。
図2のバネホルダ92には、スプリング93が巻かれて
おり、磁気ヘッド保持部材66に対して圧力を加えるこ
とができる。図2のマイクロホルダ65と磁気ヘッド保
持部材66の間に、ストッパ94が設けられている。こ
れは、磁気ヘッド保持部材66が第3加圧手段90の圧
力により、研磨台21に対して所定の角度以上傾かない
ようにするためである。
【0028】図5において、磁気ヘッド保持手段66に
保持されている磁気ヘッドには、第1加圧手段70から
圧力F1、第2加圧手段80から圧力F2、第3加圧手
段90から圧力F3がかけられる。図5の圧力F1は、
磁気ヘッド全体に圧力をかけるため、磁気ヘッドの摺動
面全体が常にラップテープ24に当たるようにすること
ができる。これにより、研磨する際、磁気ヘッドの特定
の部分だけ削れたり、あるいは特定の部分だけ削られな
いということを防止することができる。さらに圧力F1
を調整するにより、磁気ヘッドの研磨されるデプス量を
調整することができる。そして、図5の圧力F2、F3
を調整することにより、磁気ヘッドのデプス量のバラン
スを取ることができる。また、図5のストッパ84、9
4により圧力F2、F3により磁気ヘッド保持手段66
が極端に傾くことを防止することができる。
【0029】図6乃至図10を参照して、磁気ヘッドの
製造装置10の動作について説明する。はじめに、図6
のように研磨する磁気ヘッドを磁気ヘッド接着治具に固
定する。これは、磁気ヘッドを外部からの衝撃から守
り、磁気ヘッドを直接さわることによる磁気ヘッドの性
能低下を防止するためである。そして、図7のように、
加圧手段60を磁気ヘッドの製造装置からはずして、仮
置きベースに置く。図7の仮置きベースに置かれている
加圧手段60の磁気ヘッド保持部材に対して、摺動面が
曲面加工された磁気ヘッドが固定された磁気ヘッド接着
治具をネジにより装着する。マイクロメータ71、8
1、91をそれぞれ回転させて磁気ヘッドに圧力を加え
た状態で磁気ヘッドが装着された加圧手段60を磁気ヘ
ッドの製造装置10に配置する。そして図3の加圧手段
60の位置をラップテープ24に接触するようにプレー
ト62をZ方向に移動させて、位置決めをした後プレー
ト62を固定する。そして、研磨手段20と磁気ヘッド
の手動面が対向して配置されることにより、磁気ヘッド
の摺動面を研磨できる状態になる。
【0030】次に、図8のようにアクチュエータ25を
作動させることにより、研磨手段20を矢印X1方向に
移動させる。研磨手段20が矢印X1方向に移動するこ
とにより、ラック22にかみ合っている第2ピニオン4
8が回転し、第2軸43、ギア44がR1方向に回転す
る。図8のギア44がR1方向に回転すると、ギア44
にかみ合っている第1ピニオン45がR3方向に揺動
し、第1軸42に固定されている加圧手段保持部材5
0、磁気ヘッドを保持している加圧手段60もR3方向
に揺動する。図8の研磨手段20がX1方向に移動し、
加圧手段60に保持されている磁気ヘッドがR3方向に
揺動することにより、磁気ヘッドの摺動面が研磨され
る。このとき、図4の研磨手段20の突起部材28が移
動規制部材27aに当たることにより、研磨手段20の
X1方向の移動量を規制しているとともに、加圧手段6
0の揺動を規制している。
【0031】次に図9に示すようにアクチュエータの作
動により研磨手段20が矢印X2方向に移動する。図9
のラック22と第2ピニオン48により第2軸43、ギ
ア44が矢印R2方向に回転し、ギア44と第1ピニオ
ン45により第1軸42が矢印R4方向に回転する。図
9のギア44がR2方向に回転することにより、第1第
1ピニオン45、加圧手段60がR4方向に揺動する。
図9の加圧手段60がR4方向に揺動することにより、
磁気ヘッドの摺動面を研磨する。このとき、研磨台21
に設けられている突起部材28が移動規制部材27bに
当たることにより、研磨手段20のX2方向の移動を規
制すると共に、加圧手段60の揺動を規制することがで
きる。そして、図10のようにアクチュエータ25を作
動させて、研磨手段20をX1方向に移動させることに
より研磨を続ける。
【0032】以上の動作を繰り返すことにより、研磨手
段と加圧手段が相対的に移動し、磁気ヘッドの摺動面を
研磨する。このとき、磁気ヘッドに組み込まれている抵
抗測定用素子RRは測定用フレキシブルを介して抵抗が
測定され、その測定値が表示手段により常に表示されて
いる。そして作業者が表示手段に表示される抵抗値を確
認しながら研磨を行い、磁気ヘッドのデプス量のばらつ
き具合に応じて研磨台21に接続されているアクチュエ
ータ25の作動を止めて、マイクロメータ71、81、
91を回転させて磁気ヘッドにかかる圧力を調整する。
【0033】例えば、図8の磁気ヘッドが加圧手段60
に対して固定される際、磁気ヘッドの抵抗測定用素子R
Rの抵抗値を測定したとき、図2の左側のデプス量が右
側に比べて大きかった場合、作業者は図5の左側に配置
されている第3加圧手段90が磁気ヘッドにかける圧力
の大きさF3を第2加圧手段80が磁気ヘッドにかける
圧力F2よりも大きく設定する。また、磁気ヘッドの研
磨が進むにつれてデプス量が所定の大きさに近づいてき
たときは、第1加圧手段70の圧力F1を小さくして、
デプス量の研磨を小さくする。そして、磁気ヘッドの製
造装置10に加圧手段60を配置して研磨を行う。研磨
が進むにつれてデプス量のばらつきが無くなってきた
ら、アクチュエータ25の作動を止めて第3加圧手段の
圧力F3を小さくして第2加圧手段80の圧力F2と同
じにする。そしてさらに所定のデプス量になるまで研磨
を行う。
【0034】磁気ヘッドのデプス量がほぼ同一になった
とき、すなわち磁気ヘッドに埋め込まれている抵抗測定
用素子RRの抵抗値がほぼ同一になったとき、図1の着
脱バネ54をはずして加圧手段60を仮置きベースに置
く。そして、図8の磁気ヘッドを保持している保持部材
から磁気ヘッドをはずして、新たに研磨されていない磁
気ヘッドを保持部材に装着して上記の動作を繰り返す。
【0035】ここで磁気ヘッドの抵抗値は、例えば35
0Ωになるまで研磨を行う。抵抗値が10Ωで0.1μ
mのデプスが研磨されるが、この方法により抵抗落ちの
バランスを±0.01μmの精度で研磨することができ
る。また、データストレージ用の磁気ヘッドのヘッド内
の角デプス精度は、±0.2μmであればよいので、こ
の装置はこれらの条件を十分満たすものとなっている。
【0036】上記の実施の形態によると、磁気ヘッドの
R形状は図3の加圧手段保持部材50の長さL1により
一定に定められているので、磁気ヘッドを量産した際の
どの磁気ヘッドのR形状も同一形状にすることができ、
歩留まりを良くすることができ、磁気ヘッドのコストを
削減することができる。さらに、図1の第1加圧手段7
0により、磁気ヘッドの摺動面全体がヘッドラップ24
に常に接触しているため、図13のように磁気ヘッドの
角がおちるようなことが無くなる。また、作業者は表示
部に表示される抵抗値のみを監視していればよいので、
特別な技術を要することなく磁気ヘッドの研磨を行うこ
とができ、効率的である。そして、従来にくらべて作業
時間を短縮することができる。
【0037】別の実施の形態 図11には、本発明の第2の実施の形態を示している。
以下の実施の形態の磁気ヘッドの製造装置は、図1の実
施の形態の磁気ヘッドの製造装置とほぼ同様の構造であ
る。従って、以下の実施の形態の磁気ヘッドの製造装置
における構成要素について、図1の実施の形態の磁気ヘ
ッドの製造装置における構成要素と同じ場合には、同じ
符号を記してその説明を省略する。
【0038】図11において、図1と異なる点は、加圧
手段60の第1加圧手段70、第2加圧手段80、第3
加圧手段90のマイクロメータ71、81、91にモー
タM1、M2、M3がそれぞれ接続されており、モータ
M1、M2、M3は制御部100に接続されている。図
11の制御部100は、磁気ヘッドの接続端子用フレキ
シブルとも接続しており、磁気ヘッドの抵抗値を把握し
ている。制御部100は、モータM1、M2、M3の回
転により磁気ヘッドに与えられる圧力の強さを制御す
る。これにより、接続用フレキシブル端子から送られて
くる抵抗値に従って、モータM1、M2、M3をそれぞ
れ回転させマイクロメータ71、81、91をそれぞれ
回転させることにより、自動的に磁気ヘッドの摺動面の
研磨をすることができる。
【0039】上述の実施の形態によると、各ヘッドデプ
スとの相対的な位置が把握できる抵抗値を用いて、ヘッ
ドラップ面のラップ圧力のバランスを変化させること
で、ヘッド摺動面のR形状を乱すことなく用意かつ安定
して高精度にデプス量をラップすることができる。従っ
て、本製造方法においてはその効果が発揮され、データ
ストレージドライブにおいて、より高密度で高速の記録
再生が可能になる。
【0040】ところで、本発明は、上述した各実施の形
態には限定されない。図1の加圧手段は、スプリングに
より磁気ヘッドに対して圧力をかけているが、油圧シリ
ンダや空気圧シリンダであってももちろん構わない。ま
た、磁気ヘッド保持手段は、ネジにより磁気ヘッドを保
持しているが、はめ込みにより磁気ヘッドを保持しても
構わない。上記実施の形態において、図2に示すように
ギア44、ラック22、第2ピニオン48は右側面側に
のみ設けられているが、動作の安定性を良くするために
研磨手段20の両側面側に配置するようにしても構わな
い。さらに、上記実施の形態においては、研磨手段20
をX方向に移動させることにより、加圧手段60を揺動
させているが、第2軸43にアクチュエータを接続し
て、アクチュエータを作動させることにより研磨手段2
0をX方向に移動させると共に、加圧手段60を揺動さ
せるようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気ヘッドの品質を向上させ磁気ヘッドの製造の効率化
を図る磁気ヘッドの製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドの製造装置の好ましい実施
の形態を示す斜視図。
【図2】図1の矢印A方向からみた磁気ヘッドの製造装
置を示す正面図。
【図3】図1の矢印B方向からみた磁気ヘッドの製造装
置を示す側面図。
【図4】図1の移動規制手段を示す拡大側面図。
【図5】図1の加圧手段の磁気ヘッド保持手段周辺を示
す拡大正面図。
【図6】研磨される磁気ヘッドが磁気ヘッド接着治具に
装着された状態を示す斜視図。
【図7】図1の加圧手段が仮置きベースに置かれている
状態を示す拡大側面図。
【図8】図1の加圧手段が揺動して磁気ヘッドの摺動面
を研磨している状態を示す側面図。
【図9】図1の加圧手段が揺動して磁気ヘッドの摺動面
を研磨している状態を示す側面図。
【図10】図1の加圧手段が揺動して磁気ヘッドの摺動
面を研磨している状態を示す側面図。
【図11】本発明の磁気ヘッドの製造装置の別の実施の
形態を示す斜視図。
【図12】摺動面を研磨される磁気ヘッドを示す切り欠
き断面図。
【図13】抵抗測定用素子RRの特性を示すグラフ。
【図14】従来の磁気ヘッドの研磨方法で行った磁気ヘ
ッドを示す断面図。
【符号の説明】
10・・・磁気ヘッドの製造装置、20・・・研磨手
段、40・・・移動手段、60・・・加圧手段、70・
・・第1加圧手段、80・・・第2加圧手段、90・・
・第3加圧手段、RR・・・抵抗測定用素子。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気情報記録媒体と摺動して磁気情報記
    録媒体に情報を記録再生する磁気ヘッドの曲面状の摺動
    面を研磨する研磨手段と、 磁気ヘッドを保持し、磁気ヘッドの摺動面を研磨手段に
    加圧接触させる加圧手段と、 研磨手段を磁気ヘッドの摺動面に対して移動させ、同時
    に加圧手段を磁気ヘッドの摺動面に形成された曲面に沿
    って加圧手段を揺動させる移動手段と、 を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造装置。
  2. 【請求項2】 加圧手段は、磁気ヘッドの摺動面に対し
    て均一に圧力を加える第1加圧手段と、磁気ヘッドの一
    端側に圧力を加える第2加圧手段と、磁気ヘッドの他端
    側に圧力を加える第3加圧手段とを有していることを特
    徴とする請求項1に記載の磁気ヘッドの製造装置。
  3. 【請求項3】 磁気ヘッドの内部に埋め込まれている、
    長さが変わると抵抗値が変わる抵抗素子の抵抗値を測定
    することにより、磁気ヘッドのデプス量を測定する測定
    手段を備え、その測定結果に従って磁気ヘッドの摺動面
    を研磨することを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッ
    ドの製造装置。
  4. 【請求項4】 磁気ヘッドを加圧手段の保持部材に保持
    させて、磁気ヘッドの摺動面を研磨手段に加圧接触さ
    せ、 研磨手段を磁気ヘッドの摺動面に対して移動させるする
    と共に、加圧手段を磁気ヘッドの摺動面に形成された曲
    面に沿って揺動させて、磁気ヘッドの摺動面を研磨し、 磁気ヘッドの内部に埋め込まれている、長さが変わると
    抵抗値が変わる抵抗素子の抵抗値を測定することにより
    磁気ヘッドのデプス量を測定する測定手段の測定結果に
    従って磁気ヘッドの摺動面を研磨する、 ことを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001322068A (ja) * 2000-05-17 2001-11-20 Olympus Optical Co Ltd レンズ面取り用工具及びレンズ面取り方法
KR100365250B1 (ko) * 2000-12-15 2002-12-18 티디케이가부시기가이샤 자기 헤드용 연마 장치 및 연마 방법
KR100822415B1 (ko) 2007-04-13 2008-04-16 주식회사 포스코 압력제어 가능한 시편 연마장치

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