JPH1120004A - 熱可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置 - Google Patents
熱可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置Info
- Publication number
- JPH1120004A JPH1120004A JP9187449A JP18744997A JPH1120004A JP H1120004 A JPH1120004 A JP H1120004A JP 9187449 A JP9187449 A JP 9187449A JP 18744997 A JP18744997 A JP 18744997A JP H1120004 A JPH1120004 A JP H1120004A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic resin
- blade
- resin sheet
- cooling
- application electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シートの品質を損なうことなく冷却回転体を
高速回転できるようにし、熱可塑性樹脂シートを効率よ
く生産する。 【解決手段】 口金からシート状に押し出された熱可塑
性樹脂をブレード状の静電印加電極により冷却回転体に
密着せしめて冷却固化する工程を有する熱可塑性樹脂シ
ートの製造方法において、前記ブレード状の静電印加電
極の冷却回転体に対する位置を少なくとも2軸方向に調
整し、かつ、該冷却回転体の法線方向と該ブレード状の
静電印加電極とのなす角度を調整することを特徴とす
る、熱可塑性樹脂シートの製造方法、および製造装置。
高速回転できるようにし、熱可塑性樹脂シートを効率よ
く生産する。 【解決手段】 口金からシート状に押し出された熱可塑
性樹脂をブレード状の静電印加電極により冷却回転体に
密着せしめて冷却固化する工程を有する熱可塑性樹脂シ
ートの製造方法において、前記ブレード状の静電印加電
極の冷却回転体に対する位置を少なくとも2軸方向に調
整し、かつ、該冷却回転体の法線方向と該ブレード状の
静電印加電極とのなす角度を調整することを特徴とす
る、熱可塑性樹脂シートの製造方法、および製造装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口金からシート状
に押し出された熱可塑性樹脂シートを冷却回転体に密着
せしめて冷却固化する熱可塑性樹脂シートの製造方法お
よび製造装置の改良に関する。
に押し出された熱可塑性樹脂シートを冷却回転体に密着
せしめて冷却固化する熱可塑性樹脂シートの製造方法お
よび製造装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートのような結
晶性熱可塑性重合体では、口金からシート状に押し出さ
れた熱可塑性樹脂を冷却回転体に密着せしめて急冷する
ことは、結晶化度を小さくするのに重要であり、結晶化
度が過度に大きい場合にはシートの脆化が生じたり後工
程でのシート製造操作が困難なものとなり、生産性が著
しく損なわれる。そのため、熱可塑性樹脂シートを急冷
するのに冷却回転体に密着せしめる手段として、該熱可
塑性樹脂シートに静電荷を印加させる手法が広く用いら
れている。
晶性熱可塑性重合体では、口金からシート状に押し出さ
れた熱可塑性樹脂を冷却回転体に密着せしめて急冷する
ことは、結晶化度を小さくするのに重要であり、結晶化
度が過度に大きい場合にはシートの脆化が生じたり後工
程でのシート製造操作が困難なものとなり、生産性が著
しく損なわれる。そのため、熱可塑性樹脂シートを急冷
するのに冷却回転体に密着せしめる手段として、該熱可
塑性樹脂シートに静電荷を印加させる手法が広く用いら
れている。
【0003】実際の熱可塑性樹脂シートの製造に際して
は、シートの生産性向上を図る上で冷却回転体をシート
の品質を損なうことなく高速回転させることが強く要求
されており、このため、熱可塑性樹脂シートに静電荷を
印加させる手法においては、より多くの静電荷を効率よ
く熱可塑性樹脂シートに印加することが重要であり、静
電荷の印加が不十分な場合には、熱可塑性樹脂シートと
冷却回転体との密着が不十分となり、シートに気泡状の
欠点を誘発するものとなる。一方、静電荷を過度に印加
しようとした場合には、熱可塑性樹脂シートの絶縁破壊
によりピンホール状の欠点が発生し、その結果、その熱
可塑性樹脂シートは品質不良となり、生産に甚だ不都合
を招く。
は、シートの生産性向上を図る上で冷却回転体をシート
の品質を損なうことなく高速回転させることが強く要求
されており、このため、熱可塑性樹脂シートに静電荷を
印加させる手法においては、より多くの静電荷を効率よ
く熱可塑性樹脂シートに印加することが重要であり、静
電荷の印加が不十分な場合には、熱可塑性樹脂シートと
冷却回転体との密着が不十分となり、シートに気泡状の
欠点を誘発するものとなる。一方、静電荷を過度に印加
しようとした場合には、熱可塑性樹脂シートの絶縁破壊
によりピンホール状の欠点が発生し、その結果、その熱
可塑性樹脂シートは品質不良となり、生産に甚だ不都合
を招く。
【0004】一般に静電荷を印加させる手法としては、
ワイヤー状の電極を備えた静電印加装置が知られてお
り、実際に生産に使用する際には、例えば、特開昭57
−8116号公報に記載されているように、上記の通り
該ワイヤー状の静電印加電極から効率よく静電荷を熱可
塑性樹脂シートに印加するために、ワイヤー状の静電印
加電極に接続する直流高圧電源の電圧を最適に維持しつ
つ、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍で
精度良く位置調整することが提案されている。
ワイヤー状の電極を備えた静電印加装置が知られてお
り、実際に生産に使用する際には、例えば、特開昭57
−8116号公報に記載されているように、上記の通り
該ワイヤー状の静電印加電極から効率よく静電荷を熱可
塑性樹脂シートに印加するために、ワイヤー状の静電印
加電極に接続する直流高圧電源の電圧を最適に維持しつ
つ、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍で
精度良く位置調整することが提案されている。
【0005】しかしながら、冷却回転体を更に高速回転
させることで高速生産を図る場合には、上記のワイヤー
状の静電印加電極に対し、例えば、特公昭63−206
88号公報に記載されているようなブレード状の静電印
加電極を用いれば、ワイヤー状の静電印加電極に比べ、
冷却回転体をさらに高速回転させても熱可塑性樹脂シー
トには、上述したような気泡状の欠点が発生しないた
め、高品質の熱可塑性樹脂シートを効率よく生産するこ
とができることが提案されている。
させることで高速生産を図る場合には、上記のワイヤー
状の静電印加電極に対し、例えば、特公昭63−206
88号公報に記載されているようなブレード状の静電印
加電極を用いれば、ワイヤー状の静電印加電極に比べ、
冷却回転体をさらに高速回転させても熱可塑性樹脂シー
トには、上述したような気泡状の欠点が発生しないた
め、高品質の熱可塑性樹脂シートを効率よく生産するこ
とができることが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ブレード状の静電印加電極には、本発明者らの実験によ
れば、以下のような問題があることが判った。
ブレード状の静電印加電極には、本発明者らの実験によ
れば、以下のような問題があることが判った。
【0007】すなわち、ブレード状の静電印加電極は、
熱可塑性樹脂シートに静電荷の印加する際に、静電荷の
印加の指向性がワイヤー状の静電印加電極よりも強いた
め、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地位置に対
して、ブレード状の静電印加電極の設置の位置精度をよ
り厳しく管理しないと、上記のような気泡状の欠点やシ
ートの絶縁破壊によるピンホールが極めて発生しやす
く、熱可塑性樹脂シートを長期に渡り安定して連続生産
することが困難になる。
熱可塑性樹脂シートに静電荷の印加する際に、静電荷の
印加の指向性がワイヤー状の静電印加電極よりも強いた
め、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地位置に対
して、ブレード状の静電印加電極の設置の位置精度をよ
り厳しく管理しないと、上記のような気泡状の欠点やシ
ートの絶縁破壊によるピンホールが極めて発生しやす
く、熱可塑性樹脂シートを長期に渡り安定して連続生産
することが困難になる。
【0008】そこで本発明の課題は、このような問題点
に着目し、シートの品質を損なうことなく、高速でかつ
効率よく熱可塑性樹脂シートを製造できる方法および装
置を提供することにある。
に着目し、シートの品質を損なうことなく、高速でかつ
効率よく熱可塑性樹脂シートを製造できる方法および装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明は次の構成からなる。すなわち、請求項1
に係る熱可塑性樹脂シートの製造方法は、口金からシー
ト状に押し出された熱可塑性樹脂をブレード状の静電印
加電極により冷却回転体に密着せしめて冷却固化する工
程を有する熱可塑性樹脂シートの製造方法において、前
記ブレード状の静電印加電極の冷却回転体に対する位置
を少なくとも2軸方向に調整し、かつ、該冷却回転体の
法線方向と該ブレード状の静電印加電極とのなす角度を
調整することを特徴とする方法からなる。
めに、本発明は次の構成からなる。すなわち、請求項1
に係る熱可塑性樹脂シートの製造方法は、口金からシー
ト状に押し出された熱可塑性樹脂をブレード状の静電印
加電極により冷却回転体に密着せしめて冷却固化する工
程を有する熱可塑性樹脂シートの製造方法において、前
記ブレード状の静電印加電極の冷却回転体に対する位置
を少なくとも2軸方向に調整し、かつ、該冷却回転体の
法線方向と該ブレード状の静電印加電極とのなす角度を
調整することを特徴とする方法からなる。
【0010】請求項2に係る熱可塑性樹脂シートの製造
方法では、熱可塑性樹脂にポリエステルが用いられ、請
求項3に係る熱可塑性樹脂シートの製造方法では、さら
に、熱可塑性樹脂シートに二軸延伸、熱処理が施され、
二軸配向フィルムにされる。
方法では、熱可塑性樹脂にポリエステルが用いられ、請
求項3に係る熱可塑性樹脂シートの製造方法では、さら
に、熱可塑性樹脂シートに二軸延伸、熱処理が施され、
二軸配向フィルムにされる。
【0011】請求項4に係る熱可塑性樹脂シートの成形
装置は、口金からシート状に押し出された熱可塑性樹脂
をブレード状の静電印加電極により冷却回転体に密着せ
しめて冷却固化する工程を有する熱可塑性樹脂シートの
製造装置において、前記ブレード状の静電印加電極の冷
却回転体側端部と該冷却回転体上の熱可塑性樹脂シート
との冷却回転体の法線方向における距離を冷却回転体上
の任意の位置で調整できるように、該ブレード状の静電
印加電極を冷却回転体に対して少なくとも2軸方向に移
動可能な移動手段と、該冷却回転体の法線方向とブレー
ド状の静電印加電極とのなす角度を任意に調整可能な回
転手段とを備えたことを特徴とするものからなる。
装置は、口金からシート状に押し出された熱可塑性樹脂
をブレード状の静電印加電極により冷却回転体に密着せ
しめて冷却固化する工程を有する熱可塑性樹脂シートの
製造装置において、前記ブレード状の静電印加電極の冷
却回転体側端部と該冷却回転体上の熱可塑性樹脂シート
との冷却回転体の法線方向における距離を冷却回転体上
の任意の位置で調整できるように、該ブレード状の静電
印加電極を冷却回転体に対して少なくとも2軸方向に移
動可能な移動手段と、該冷却回転体の法線方向とブレー
ド状の静電印加電極とのなす角度を任意に調整可能な回
転手段とを備えたことを特徴とするものからなる。
【0012】請求項5に係る熱可塑性樹脂シートの製造
装置は、前記ブレード状の静電印加電極の冷却回転体側
端部と冷却回転体上の熱可塑性樹脂シートとの冷却回転
体の法線方向における距離をX〔mm〕、該冷却回転体
の周速度をY〔m/分〕、該ブレード状の静電印加電極
に接続する直流高圧電源の電圧をZ〔kV〕とすると
き、 Z=aXY+b 但し、0.005≦a≦0.04、 0≦b≦7 なる関係式でもって、ブレード状の静電印加電極と冷却
回転体との距離と、該ブレード状の静電印加電極に接続
する直流高圧電源の電圧とを制御することを特徴するも
のからなる。
装置は、前記ブレード状の静電印加電極の冷却回転体側
端部と冷却回転体上の熱可塑性樹脂シートとの冷却回転
体の法線方向における距離をX〔mm〕、該冷却回転体
の周速度をY〔m/分〕、該ブレード状の静電印加電極
に接続する直流高圧電源の電圧をZ〔kV〕とすると
き、 Z=aXY+b 但し、0.005≦a≦0.04、 0≦b≦7 なる関係式でもって、ブレード状の静電印加電極と冷却
回転体との距離と、該ブレード状の静電印加電極に接続
する直流高圧電源の電圧とを制御することを特徴するも
のからなる。
【0013】請求項6に係る熱可塑性樹脂シートの製造
装置では、ブレード状の静電印加電極と冷却回転体上の
熱可塑性樹脂との距離が、1mm以上20mm未満の範
囲とされる。
装置では、ブレード状の静電印加電極と冷却回転体上の
熱可塑性樹脂との距離が、1mm以上20mm未満の範
囲とされる。
【0014】請求項7に係る熱可塑性樹脂シートの製造
装置では、さらに、ブレード状の静電印加電極に接続す
る直流高圧電源の電圧が、1kV以上30kV未満の範
囲に設定される。
装置では、さらに、ブレード状の静電印加電極に接続す
る直流高圧電源の電圧が、1kV以上30kV未満の範
囲に設定される。
【0015】請求項8に係る熱可塑性樹脂シートの製造
装置は、上記装置において、前記冷却回転体の法線方向
とブレード状の静電印加電極とのなす角度を任意に調整
可能な回転手段により、該冷却回転体の法線方向と該ブ
レード状の静電印加電極とのなす角度を0°以上45°
未満の範囲内に調整することを特徴とするものからな
る。
装置は、上記装置において、前記冷却回転体の法線方向
とブレード状の静電印加電極とのなす角度を任意に調整
可能な回転手段により、該冷却回転体の法線方向と該ブ
レード状の静電印加電極とのなす角度を0°以上45°
未満の範囲内に調整することを特徴とするものからな
る。
【0016】請求項9に係る熱可塑性樹脂シートの製造
装置では、ブレード状の静電印加電極の捻り角度が、口
金幅方向に対して±7.5°以内の範囲のものが用いら
れる。
装置では、ブレード状の静電印加電極の捻り角度が、口
金幅方向に対して±7.5°以内の範囲のものが用いら
れる。
【0017】
【作用】請求項1の熱可塑性樹脂シートの製造方法によ
れば、ブレード状の静電印加電極を冷却回転体に対して
任意の位置に移動できるように、該ブレード状の静電印
加電極が該冷却回転体に対して移動できる方向が少なく
とも2軸方向であり、かつ、該ブレード状の静電印加電
極は、冷却回転体の法線方向と静電印加電極とのなす角
度が任意に調整可能であるから、熱可塑性樹脂シートの
冷却回転体への着地点近傍の最適位置に、精度良くブレ
ード状の静電印加電極を調整することが可能となり、さ
らに、該冷却回転体の法線方向と該ブレード状の静電印
加電極とのなす角度が任意に調整できるため、熱可塑性
樹脂シートとブレード状の静電印加電極とのなす角度も
最適となり、シートに欠点を生じることなく冷却回転体
を高速回転でき、生産性を著しく向上できる。
れば、ブレード状の静電印加電極を冷却回転体に対して
任意の位置に移動できるように、該ブレード状の静電印
加電極が該冷却回転体に対して移動できる方向が少なく
とも2軸方向であり、かつ、該ブレード状の静電印加電
極は、冷却回転体の法線方向と静電印加電極とのなす角
度が任意に調整可能であるから、熱可塑性樹脂シートの
冷却回転体への着地点近傍の最適位置に、精度良くブレ
ード状の静電印加電極を調整することが可能となり、さ
らに、該冷却回転体の法線方向と該ブレード状の静電印
加電極とのなす角度が任意に調整できるため、熱可塑性
樹脂シートとブレード状の静電印加電極とのなす角度も
最適となり、シートに欠点を生じることなく冷却回転体
を高速回転でき、生産性を著しく向上できる。
【0018】請求項2の熱可塑性樹脂シートの製造方法
によれば、熱可塑性樹脂としてポリエステルを用いるた
め、ブレード状の静電印加電極によりシートを冷却回転
体に有効に密着できるため、生産性を著しく向上でき
る。また、請求項3の熱可塑性樹脂シートの製造方法に
よれば、上記のように優れた特性を有する熱可塑性樹脂
シートに二軸延伸、熱処理を施し、二軸配向フィルムを
製造するので、得られるフィルムもまた優れた品質を有
するものとなる。
によれば、熱可塑性樹脂としてポリエステルを用いるた
め、ブレード状の静電印加電極によりシートを冷却回転
体に有効に密着できるため、生産性を著しく向上でき
る。また、請求項3の熱可塑性樹脂シートの製造方法に
よれば、上記のように優れた特性を有する熱可塑性樹脂
シートに二軸延伸、熱処理を施し、二軸配向フィルムを
製造するので、得られるフィルムもまた優れた品質を有
するものとなる。
【0019】請求項4の熱可塑性樹脂シートの製造装置
によれば、ブレード状の静電印加電極の冷却回転体側端
部(下端)と冷却回転体上の熱可塑性樹脂シートとの法
線方向における距離を冷却回転体上の任意の位置で調整
できるように、該ブレード状の静電印加電極を冷却回転
体に対して少なくとも2軸方向に任意に移動可能な移動
手段と、該冷却回転体の法線方向とブレード状の静電印
加電極とのなす角度を任意に調整可能な回転装置とを含
んでいるので、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着
地点近傍の最適位置に、精度良くかつ迅速に静電印加電
極を移動することが可能となり、さらに、熱可塑性樹脂
シートに対してブレード状の静電印加電極とのなす角度
も最適になるように、静電印加電極を精度良く迅速に回
転できるため、静電印加電極の位置調整に手間取ること
なく生産でき、この結果、生産性の向上が図れるものと
なる。
によれば、ブレード状の静電印加電極の冷却回転体側端
部(下端)と冷却回転体上の熱可塑性樹脂シートとの法
線方向における距離を冷却回転体上の任意の位置で調整
できるように、該ブレード状の静電印加電極を冷却回転
体に対して少なくとも2軸方向に任意に移動可能な移動
手段と、該冷却回転体の法線方向とブレード状の静電印
加電極とのなす角度を任意に調整可能な回転装置とを含
んでいるので、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着
地点近傍の最適位置に、精度良くかつ迅速に静電印加電
極を移動することが可能となり、さらに、熱可塑性樹脂
シートに対してブレード状の静電印加電極とのなす角度
も最適になるように、静電印加電極を精度良く迅速に回
転できるため、静電印加電極の位置調整に手間取ること
なく生産でき、この結果、生産性の向上が図れるものと
なる。
【0020】請求項5の熱可塑性樹脂シートの製造装置
によれば、上記関係式、Z=aXY+b 但し、0.0
05≦a≦0.04、0≦b≦7をもって、ブレード状
の静電印加電極と冷却回転体との距離と、該冷却回転体
の周速度と、該ブレード状の静電印加電極に接続する直
流高圧電源の電圧とを制御するため、実際の生産におい
て、静電印加電極と冷却回転体表面の熱可塑性樹脂シー
トとの距離の設定値と、該冷却回転体の周速度の設定値
と、該静電印加電極に接続する直流高圧電源の電圧の設
定値とを互いに関係づけて最適なものに設定できるた
め、熱可塑性樹脂シートの生産性向上の他、品質向上を
も同時に図ることができる。
によれば、上記関係式、Z=aXY+b 但し、0.0
05≦a≦0.04、0≦b≦7をもって、ブレード状
の静電印加電極と冷却回転体との距離と、該冷却回転体
の周速度と、該ブレード状の静電印加電極に接続する直
流高圧電源の電圧とを制御するため、実際の生産におい
て、静電印加電極と冷却回転体表面の熱可塑性樹脂シー
トとの距離の設定値と、該冷却回転体の周速度の設定値
と、該静電印加電極に接続する直流高圧電源の電圧の設
定値とを互いに関係づけて最適なものに設定できるた
め、熱可塑性樹脂シートの生産性向上の他、品質向上を
も同時に図ることができる。
【0021】請求項6の熱可塑性樹脂シートの製造装置
によれば、ブレード状の静電印加電極と冷却回転体上の
熱可塑性樹脂シートとの法線方向における距離を、1m
m以上20mm未満の範囲であるため、ブレード状の静
電印加装置から熱可塑性樹脂シートに静電荷を効率よく
印加でき、静電印加電極に接続する直流高圧電源の電圧
を不必要に大きくしないですむため、実際の生産の際、
ブレード状の静電印加電極の近傍で働く作業者の安全が
確保される上、熱可塑性樹脂シート以外の口金等への放
電が防げるため、実際の生産において生産性よく熱可塑
性樹脂シートが製造できるものとなる。
によれば、ブレード状の静電印加電極と冷却回転体上の
熱可塑性樹脂シートとの法線方向における距離を、1m
m以上20mm未満の範囲であるため、ブレード状の静
電印加装置から熱可塑性樹脂シートに静電荷を効率よく
印加でき、静電印加電極に接続する直流高圧電源の電圧
を不必要に大きくしないですむため、実際の生産の際、
ブレード状の静電印加電極の近傍で働く作業者の安全が
確保される上、熱可塑性樹脂シート以外の口金等への放
電が防げるため、実際の生産において生産性よく熱可塑
性樹脂シートが製造できるものとなる。
【0022】請求項7の熱可塑性樹脂シートの製造装置
によれば、ブレード状の静電印加電極に接続する直流高
圧電源の電圧が、1kV以上30kV未満の範囲である
ため、ブレード状の静電印加電極から熱可塑性樹脂シー
トに印加する静電荷を適切量供給でき、静電荷の供給不
足による気泡状の欠点や、逆に静電荷の供給過多による
熱可塑性樹脂シート表面のダメージや、さらにシートの
絶縁破壊によるピンホール状の欠点を招くことなく、安
定生産が可能となる。
によれば、ブレード状の静電印加電極に接続する直流高
圧電源の電圧が、1kV以上30kV未満の範囲である
ため、ブレード状の静電印加電極から熱可塑性樹脂シー
トに印加する静電荷を適切量供給でき、静電荷の供給不
足による気泡状の欠点や、逆に静電荷の供給過多による
熱可塑性樹脂シート表面のダメージや、さらにシートの
絶縁破壊によるピンホール状の欠点を招くことなく、安
定生産が可能となる。
【0023】請求項8の熱可塑性樹脂シートの製造装置
によれば、冷却回転体の法線方向とブレード状の静電印
加電極とのなす角度を任意に調整できる回転装置によ
り、該冷却回転体の法線方向と該ブレード状の静電印加
電極とのなす角度を0°以上45°未満の範囲内に調整
できるため、熱可塑性樹脂シートとブレード状の静電印
加電極とのなす角度も最適となり、ブレード状の静電印
加電極から熱可塑性樹脂シートに静電荷を印加する際に
発生するブレード状の静電印加電極の振動を極力低減で
き、この結果、振動起因のシートの厚みむらを大幅に低
減でき、さらに静電荷を熱可塑性樹脂シートに効率よく
供給することが可能となって、熱可塑性樹脂シートの生
産性向上と品質向上とが同時に図れるものとなる。
によれば、冷却回転体の法線方向とブレード状の静電印
加電極とのなす角度を任意に調整できる回転装置によ
り、該冷却回転体の法線方向と該ブレード状の静電印加
電極とのなす角度を0°以上45°未満の範囲内に調整
できるため、熱可塑性樹脂シートとブレード状の静電印
加電極とのなす角度も最適となり、ブレード状の静電印
加電極から熱可塑性樹脂シートに静電荷を印加する際に
発生するブレード状の静電印加電極の振動を極力低減で
き、この結果、振動起因のシートの厚みむらを大幅に低
減でき、さらに静電荷を熱可塑性樹脂シートに効率よく
供給することが可能となって、熱可塑性樹脂シートの生
産性向上と品質向上とが同時に図れるものとなる。
【0024】請求項9の熱可塑性樹脂シートの製造装置
によれば、ブレード状の静電印加電極の捻り角度が、口
金幅方向に対して±7.5°以内の範囲とされるため、
冷却回転体上の熱可塑性樹脂シートに静電荷を全幅に渡
って均一に供給できることにより、シートの品質を損な
うことなく安定化した生産が可能となる。
によれば、ブレード状の静電印加電極の捻り角度が、口
金幅方向に対して±7.5°以内の範囲とされるため、
冷却回転体上の熱可塑性樹脂シートに静電荷を全幅に渡
って均一に供給できることにより、シートの品質を損な
うことなく安定化した生産が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施の形
態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、本発明
における熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレ
フタレート、ポリエチレンα,β−ビス(2−クロルフ
ェノキシ)エタン4,4−ジカルボキシレートなどのポ
リエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン、ポリ4−メチルペンテン−1などのポリオレフィ
ン類、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などの
ポリアミド類、ポリイミド類、ポリスルホン類、ポリス
チレン類、ポリビニル類、ポリエステルエーテル類、ポ
リカーボネート類、ポリエステルカーボネート類、ポリ
エーテルスルホン類、ポリエーテルイミド類、ポリフェ
ニレンスルフィド類などを用いることができる。これら
の樹脂は単一のままでもよいし、共重合体及び混合体で
もよい。もちろんこれらの熱可塑性樹脂に他の添加物、
例えば帯電防止剤、耐候材、無機粒子や有機粒子及びワ
ックスなどからなる滑材、顔料などが含まれていてもよ
い。
態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、本発明
における熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレ
フタレート、ポリエチレンα,β−ビス(2−クロルフ
ェノキシ)エタン4,4−ジカルボキシレートなどのポ
リエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン、ポリ4−メチルペンテン−1などのポリオレフィ
ン類、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などの
ポリアミド類、ポリイミド類、ポリスルホン類、ポリス
チレン類、ポリビニル類、ポリエステルエーテル類、ポ
リカーボネート類、ポリエステルカーボネート類、ポリ
エーテルスルホン類、ポリエーテルイミド類、ポリフェ
ニレンスルフィド類などを用いることができる。これら
の樹脂は単一のままでもよいし、共重合体及び混合体で
もよい。もちろんこれらの熱可塑性樹脂に他の添加物、
例えば帯電防止剤、耐候材、無機粒子や有機粒子及びワ
ックスなどからなる滑材、顔料などが含まれていてもよ
い。
【0026】本発明における熱可塑性樹脂としては、上
記に挙げたものの中でも、ポリエステル類、特に主とし
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレ
ート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートが有効であ
る。ここで「主として」とは、該ポリエステルを70モ
ル%以上含むことを指す。なお、上記ポリエステルは単
一のものでもよいし、共重合体であってもよいし、また
他の成分を30モル%未満の割合で単に混合したもので
もよい。
記に挙げたものの中でも、ポリエステル類、特に主とし
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレ
ート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートが有効であ
る。ここで「主として」とは、該ポリエステルを70モ
ル%以上含むことを指す。なお、上記ポリエステルは単
一のものでもよいし、共重合体であってもよいし、また
他の成分を30モル%未満の割合で単に混合したもので
もよい。
【0027】図1に、本発明の熱可塑性樹脂シートの製
造装置の一般的な態様を示す。図1において、図示しな
い押出機から供給された熱可塑性樹脂を口金1で幅方向
に拡幅後、熱可塑性樹脂シート3の形で吐出する。熱可
塑性樹脂シート3は冷却回転体2に着地後急冷するもの
であり、本発明では、熱可塑性樹脂シート3の冷却回転
体2への着地点8の近傍にブレード状の静電印加電極4
を設けている。着地点8の位置は、口金1と冷却回転体
2との相対位置により異なったものとなり、さらに、熱
可塑性樹脂シート3の厚みや冷却回転体2の回転速度に
よっても異なったものとなる。ブレード状の静電印加電
極4は、直流高圧電源7と接続されており、直流高圧を
フレード状の静電印加電極4に与えることで、ブレード
状の静電印加電極4から発生した静電荷が熱可塑性樹脂
シート3に印加され、そのクーロン力により熱可塑性樹
脂シート3が冷却回転体2に密着する。
造装置の一般的な態様を示す。図1において、図示しな
い押出機から供給された熱可塑性樹脂を口金1で幅方向
に拡幅後、熱可塑性樹脂シート3の形で吐出する。熱可
塑性樹脂シート3は冷却回転体2に着地後急冷するもの
であり、本発明では、熱可塑性樹脂シート3の冷却回転
体2への着地点8の近傍にブレード状の静電印加電極4
を設けている。着地点8の位置は、口金1と冷却回転体
2との相対位置により異なったものとなり、さらに、熱
可塑性樹脂シート3の厚みや冷却回転体2の回転速度に
よっても異なったものとなる。ブレード状の静電印加電
極4は、直流高圧電源7と接続されており、直流高圧を
フレード状の静電印加電極4に与えることで、ブレード
状の静電印加電極4から発生した静電荷が熱可塑性樹脂
シート3に印加され、そのクーロン力により熱可塑性樹
脂シート3が冷却回転体2に密着する。
【0028】図2に、本発明の一実施態様を示す。ブレ
ード状の静電印加電極4の下端41、つまり、冷却回転
体2側の端部は、着地点8の近傍に設ける必要があり、
下端41を着地点8より口金1側に設置した場合には、
着地前の熱可塑性樹脂シートに印加された静電荷のクー
ロン力により冷却回転体2に密着しようとする力が働く
ため、着地点8が変動し、その結果としてシートに厚み
むらを誘発するものとなる。一方、下端41を着地点8
より反口金1側に設置した場合には、着地点8における
前記クーロン力が減少するため、着地点8より空気が噛
み込み、気泡状の欠点が発生する。
ード状の静電印加電極4の下端41、つまり、冷却回転
体2側の端部は、着地点8の近傍に設ける必要があり、
下端41を着地点8より口金1側に設置した場合には、
着地前の熱可塑性樹脂シートに印加された静電荷のクー
ロン力により冷却回転体2に密着しようとする力が働く
ため、着地点8が変動し、その結果としてシートに厚み
むらを誘発するものとなる。一方、下端41を着地点8
より反口金1側に設置した場合には、着地点8における
前記クーロン力が減少するため、着地点8より空気が噛
み込み、気泡状の欠点が発生する。
【0029】また、ブレード状の静電印加電極4の下端
41と冷却回転体2上の熱可塑性樹脂シート3との法線
方向における距離Xが大きすぎると、着地点8近傍の熱
可塑性樹脂シートに静電荷を充分に印加できなくなり、
上記と同じく気泡状の欠点が発生し、反対に、上記距離
Xが小さすぎると、熱可塑性樹脂シートの絶縁破壊によ
りピンホール状の欠点が発生しやすくなり、さらに、前
記の通り着地点8の多少の変動により、熱可塑性樹脂シ
ート3とブレード状の静電印加電極4とが接触し、生産
上の不都合を招くものとなる。
41と冷却回転体2上の熱可塑性樹脂シート3との法線
方向における距離Xが大きすぎると、着地点8近傍の熱
可塑性樹脂シートに静電荷を充分に印加できなくなり、
上記と同じく気泡状の欠点が発生し、反対に、上記距離
Xが小さすぎると、熱可塑性樹脂シートの絶縁破壊によ
りピンホール状の欠点が発生しやすくなり、さらに、前
記の通り着地点8の多少の変動により、熱可塑性樹脂シ
ート3とブレード状の静電印加電極4とが接触し、生産
上の不都合を招くものとなる。
【0030】さらに、冷却回転体2の法線方向とブレー
ド状の静電印加電極4とのなす角度をθとすると、ブレ
ード状の静電印加電極4から発生する静電荷を着地点8
の近傍の熱可塑性樹脂シート3に効率よく印加するため
には、角度θを適切に調整する必要がある。
ド状の静電印加電極4とのなす角度をθとすると、ブレ
ード状の静電印加電極4から発生する静電荷を着地点8
の近傍の熱可塑性樹脂シート3に効率よく印加するため
には、角度θを適切に調整する必要がある。
【0031】以上より、ブレード状の静電印加電極4
が、冷却回転体2に対して任意の位置に移動できること
は極めて重要であり、そのため、ブレード状の静電印加
電極4が冷却回転体2に対して移動できる方向は少なく
とも2軸方向とする必要があり、さらに、着地点8の位
置が生産条件の変更により異なったものになっても、冷
却回転体2の法線方向とブレード状の静電印加電極4と
のなす角度θは常に適切に調整できることは極めて好ま
しいものとなる。
が、冷却回転体2に対して任意の位置に移動できること
は極めて重要であり、そのため、ブレード状の静電印加
電極4が冷却回転体2に対して移動できる方向は少なく
とも2軸方向とする必要があり、さらに、着地点8の位
置が生産条件の変更により異なったものになっても、冷
却回転体2の法線方向とブレード状の静電印加電極4と
のなす角度θは常に適切に調整できることは極めて好ま
しいものとなる。
【0032】本発明の別の実施態様を図3に示す。熱可
塑性樹脂シート3の幅方向外側の位置となるブレード状
の静電印加電極4の両端部では、ブレード状の静電印加
電極4は冷却回転体2への放電を避けるため、一般に絶
縁部材5で覆われており、絶縁部材5の端部は支持部6
で保持されている。支持部6は、固定台13上を移動可
能であり、図3に示す実施態様では、移動手段としてボ
ルト10を用いており、ボルト10を回転することでス
テー11を支点に支持部6を水平方向に調整することが
できる。さらに、別の移動手段としてボルト12を用い
ており、ボルト12を回転することで、支持部6を固定
台13に対して垂直方向に調整することができる。この
ボルト10とボルト12は、本発明における少なくとも
2軸方向への移動手段を構成している。さらに、ブレー
ド状の静電印加電極4の両端部には回転装置14を設け
ており、冷却回転体2の法線方向とブレード状の静電印
加電極4とのなす角度θを適切に調整することができる
ようになっている。
塑性樹脂シート3の幅方向外側の位置となるブレード状
の静電印加電極4の両端部では、ブレード状の静電印加
電極4は冷却回転体2への放電を避けるため、一般に絶
縁部材5で覆われており、絶縁部材5の端部は支持部6
で保持されている。支持部6は、固定台13上を移動可
能であり、図3に示す実施態様では、移動手段としてボ
ルト10を用いており、ボルト10を回転することでス
テー11を支点に支持部6を水平方向に調整することが
できる。さらに、別の移動手段としてボルト12を用い
ており、ボルト12を回転することで、支持部6を固定
台13に対して垂直方向に調整することができる。この
ボルト10とボルト12は、本発明における少なくとも
2軸方向への移動手段を構成している。さらに、ブレー
ド状の静電印加電極4の両端部には回転装置14を設け
ており、冷却回転体2の法線方向とブレード状の静電印
加電極4とのなす角度θを適切に調整することができる
ようになっている。
【0033】上記の実施態様では、ブレード状の静電印
加電極4の移動方向としては、図4に示すように、移動
手段10による移動方向が水平方向21に対応し、移動
手段12による移動方向が垂直方向20に対応するが、
より好ましくは、図5に示すように、移動手段10によ
る移動方向が冷却回転体2の円周方向22に対応し、移
動手段12による移動方向が冷却回転体2の法線方向2
3に対応していれば、ブレード状の静電印加電極4を着
地点8に対応して移動させる際、ブレード状の静電印加
電極4の下端41と冷却回転体2上の熱可塑性樹脂シー
ト3との法線方向の距離Xを常に一定にして操作するこ
とができるため、短時間で精度良く所望の調整を行うこ
とができ、生産の際の操作性が優れたものとなる。
加電極4の移動方向としては、図4に示すように、移動
手段10による移動方向が水平方向21に対応し、移動
手段12による移動方向が垂直方向20に対応するが、
より好ましくは、図5に示すように、移動手段10によ
る移動方向が冷却回転体2の円周方向22に対応し、移
動手段12による移動方向が冷却回転体2の法線方向2
3に対応していれば、ブレード状の静電印加電極4を着
地点8に対応して移動させる際、ブレード状の静電印加
電極4の下端41と冷却回転体2上の熱可塑性樹脂シー
ト3との法線方向の距離Xを常に一定にして操作するこ
とができるため、短時間で精度良く所望の調整を行うこ
とができ、生産の際の操作性が優れたものとなる。
【0034】さらに、ブレード状の静電印加電極4の下
端41と冷却回転体2上の熱可塑性樹脂シート3との法
線方向の距離をX〔mm〕、冷却回転体2の周速度をY
〔m/分〕、ブレード状の静電印加電極4と接続した直
流高圧電源7の電圧Z〔kV〕とすると、該距離Xと該
周速度Yと該電圧Zとの間には密接な関係があり、本発
明者らの実験によれば、Z=aXY+b、但し、0.0
05≦a≦0.04、0≦b≦7なる関係式でもって制
御すれば、高品質のシートを効率よく生産できる。ここ
で、aとbの値としては、より好ましくは0.01≦a
≦0.03、0≦b≦5である。また、実際の生産に際
しては、ブレード状の静電印加電極の下端41と冷却回
転体2上の熱可塑性樹脂シート3との法線方向の距離X
を常に一定値で使用すれば、ブレード状の静電印加電極
4と接続した直流高圧電源7の電圧Zと冷却回転体2の
周速度Yとは一義的に決定でき、この結果、例えば実際
の生産のスタート時のように、冷却回転体2の周速度が
徐々に増加するような場合でも、該電圧Zは常に最適値
に設定できるため、極めて容易に制御できるものとな
る。
端41と冷却回転体2上の熱可塑性樹脂シート3との法
線方向の距離をX〔mm〕、冷却回転体2の周速度をY
〔m/分〕、ブレード状の静電印加電極4と接続した直
流高圧電源7の電圧Z〔kV〕とすると、該距離Xと該
周速度Yと該電圧Zとの間には密接な関係があり、本発
明者らの実験によれば、Z=aXY+b、但し、0.0
05≦a≦0.04、0≦b≦7なる関係式でもって制
御すれば、高品質のシートを効率よく生産できる。ここ
で、aとbの値としては、より好ましくは0.01≦a
≦0.03、0≦b≦5である。また、実際の生産に際
しては、ブレード状の静電印加電極の下端41と冷却回
転体2上の熱可塑性樹脂シート3との法線方向の距離X
を常に一定値で使用すれば、ブレード状の静電印加電極
4と接続した直流高圧電源7の電圧Zと冷却回転体2の
周速度Yとは一義的に決定でき、この結果、例えば実際
の生産のスタート時のように、冷却回転体2の周速度が
徐々に増加するような場合でも、該電圧Zは常に最適値
に設定できるため、極めて容易に制御できるものとな
る。
【0035】ここで、ブレード状の静電印加電極4の下
端41と冷却回転体2上の熱可塑性樹脂シート3との法
線方向の距離Xは、1mm以上20mm未満、より好ま
しくは2mm以上12mm未満であれば、ブレード状の
静電印加電極4から発生した静電荷を熱可塑性樹脂シー
ト3に効率よく印加でき、その結果、生じたクーロン力
も大きく、冷却回転体2の高速運転が可能となる。
端41と冷却回転体2上の熱可塑性樹脂シート3との法
線方向の距離Xは、1mm以上20mm未満、より好ま
しくは2mm以上12mm未満であれば、ブレード状の
静電印加電極4から発生した静電荷を熱可塑性樹脂シー
ト3に効率よく印加でき、その結果、生じたクーロン力
も大きく、冷却回転体2の高速運転が可能となる。
【0036】また、ブレード状の静電印加電極4に接続
した直流高圧電源7の電圧Zは、本発明者らの実験によ
れば、1kV以上30kV未満、より好ましくは、5k
V以上15kV未満であれば、シートに欠点を生じるこ
となく、安定して生産が可能であった。この際、別途回
路内に抵抗を加えた場合には、電圧=電流×抵抗の関係
でもって、上記電圧の適正範囲が高くなることは言うま
でもない。
した直流高圧電源7の電圧Zは、本発明者らの実験によ
れば、1kV以上30kV未満、より好ましくは、5k
V以上15kV未満であれば、シートに欠点を生じるこ
となく、安定して生産が可能であった。この際、別途回
路内に抵抗を加えた場合には、電圧=電流×抵抗の関係
でもって、上記電圧の適正範囲が高くなることは言うま
でもない。
【0037】次に、図2に示したように、冷却回転体2
の法線方向とブレード状の静電印加電極4とのなす角度
θを、冷却回転体2の法線方向に対して反口金側に傾斜
している場合をプラス方向、逆に口金側に傾斜している
場合をマイナス方向と定義すると、角度θを任意に調整
できる回転装置14により、角度θが−45°以上+4
5°未満の範囲内に調整すれば、ブレード状の静電印加
電極4から効率よく静電荷を印加できるので、冷却回転
体2をより高速回転できる上、ブレード状の静電印加電
極4自体も印加の際発生する振動を極力小さくできるた
め、熱可塑性樹脂シート3の厚みむらを極力小さくでき
るものとなる。
の法線方向とブレード状の静電印加電極4とのなす角度
θを、冷却回転体2の法線方向に対して反口金側に傾斜
している場合をプラス方向、逆に口金側に傾斜している
場合をマイナス方向と定義すると、角度θを任意に調整
できる回転装置14により、角度θが−45°以上+4
5°未満の範囲内に調整すれば、ブレード状の静電印加
電極4から効率よく静電荷を印加できるので、冷却回転
体2をより高速回転できる上、ブレード状の静電印加電
極4自体も印加の際発生する振動を極力小さくできるた
め、熱可塑性樹脂シート3の厚みむらを極力小さくでき
るものとなる。
【0038】さらに、ブレード状の静電印加電極4の前
述した捻り角度をΔθ〔°〕とすれば、Δθが口金幅方
向に対して±7.5°以内であれば、熱可塑性樹脂シー
ト3の全幅に渡り、ブレード状の静電印加電極4から供
給される静電荷が均一となり、さらに、ブレード状の静
電印加電極4の振動も不均一さが軽減できるため、生産
性向上と品質向上が同時に達成できるものとなる。
述した捻り角度をΔθ〔°〕とすれば、Δθが口金幅方
向に対して±7.5°以内であれば、熱可塑性樹脂シー
ト3の全幅に渡り、ブレード状の静電印加電極4から供
給される静電荷が均一となり、さらに、ブレード状の静
電印加電極4の振動も不均一さが軽減できるため、生産
性向上と品質向上が同時に達成できるものとなる。
【0039】なお、本発明においては、熱可塑性樹脂に
ポリエステルを用いれば、ブレード状の静電印加電極4
により冷却回転体2に有効に密着するため、生産性と品
質が大幅に向上し好ましいものとなる。
ポリエステルを用いれば、ブレード状の静電印加電極4
により冷却回転体2に有効に密着するため、生産性と品
質が大幅に向上し好ましいものとなる。
【0040】また、本発明で得られた熱可塑性樹脂シー
トに、二軸延伸、熱処理を施し、二軸配向フイルムとな
すことも好ましく行われる。二軸延伸、熱処理の方法は
特に限定されないが、代表的な方法として、熱可塑性樹
脂シートをガラス転移温度以上に加熱し、低速、高速の
温度差をつけた延伸ロール間で、一段もしくは多段で長
手方向に延伸した後、冷却して得られた縦延伸フイルム
を、クリップでフイルム端部を把持、走行させるタイプ
のテンターで、横延伸、熱処理を行う、いわゆる逐次二
軸延伸法を用いることができる。
トに、二軸延伸、熱処理を施し、二軸配向フイルムとな
すことも好ましく行われる。二軸延伸、熱処理の方法は
特に限定されないが、代表的な方法として、熱可塑性樹
脂シートをガラス転移温度以上に加熱し、低速、高速の
温度差をつけた延伸ロール間で、一段もしくは多段で長
手方向に延伸した後、冷却して得られた縦延伸フイルム
を、クリップでフイルム端部を把持、走行させるタイプ
のテンターで、横延伸、熱処理を行う、いわゆる逐次二
軸延伸法を用いることができる。
【0041】また、本発明のブレード状の静電印加電極
の材質としては、鉄、ニッケル、モリブデン、タングス
テン、コバルト、クロム、ジルコニウムなどの金属単体
や上記の成分のうちの少なくとも一つを含んでなる合金
(例えばステンレス、ジュラルミンなど)や、上記金属
単体あるいは合金にメッキを施したものなどを用いるこ
とができ、そのうち安価であるステンレスが現実的であ
り好ましい。また、形状としては、その断面において、
幅W(図2)が2〜20mm、厚みt(図2)が0.0
1〜1mm、および幅/厚みの比が50〜1000の範
囲にあることが、ハンドリング性、強度、および電荷の
集中による静電印加性の向上の観点から好ましい。ま
た、電極の振動防止のため両端部に電極の著しい変形が
ない程度に張力をかけることが好ましい。
の材質としては、鉄、ニッケル、モリブデン、タングス
テン、コバルト、クロム、ジルコニウムなどの金属単体
や上記の成分のうちの少なくとも一つを含んでなる合金
(例えばステンレス、ジュラルミンなど)や、上記金属
単体あるいは合金にメッキを施したものなどを用いるこ
とができ、そのうち安価であるステンレスが現実的であ
り好ましい。また、形状としては、その断面において、
幅W(図2)が2〜20mm、厚みt(図2)が0.0
1〜1mm、および幅/厚みの比が50〜1000の範
囲にあることが、ハンドリング性、強度、および電荷の
集中による静電印加性の向上の観点から好ましい。ま
た、電極の振動防止のため両端部に電極の著しい変形が
ない程度に張力をかけることが好ましい。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
ブレード状の静電印加電極4の下端41と冷却回転体2
上の熱可塑性樹脂シート3との法線方向の距離X〔m
m〕と、冷却回転体2の周速度Y〔m/分〕と、ブレー
ド状の静電印加電極4と接続した直流高圧電源7の電圧
Z〔kV〕と、冷却回転体2の法線方向とブレード状の
静電印加電極4とのなす角度θ〔°〕と、ブレード状の
静電印加電極4の捻り角度Δθ〔°〕とに関し、本発明
に係る熱可塑性樹脂シートの製造装置と他の比較例につ
いて、熱可塑性樹脂にポリエステルを用いてシートの表
面欠点の発生状況を比較テストした。結果を表1に示
す。
ブレード状の静電印加電極4の下端41と冷却回転体2
上の熱可塑性樹脂シート3との法線方向の距離X〔m
m〕と、冷却回転体2の周速度Y〔m/分〕と、ブレー
ド状の静電印加電極4と接続した直流高圧電源7の電圧
Z〔kV〕と、冷却回転体2の法線方向とブレード状の
静電印加電極4とのなす角度θ〔°〕と、ブレード状の
静電印加電極4の捻り角度Δθ〔°〕とに関し、本発明
に係る熱可塑性樹脂シートの製造装置と他の比較例につ
いて、熱可塑性樹脂にポリエステルを用いてシートの表
面欠点の発生状況を比較テストした。結果を表1に示
す。
【0043】
【表1】
【0044】表1に示すように、実施例1から実施例6
は、前記距離Xを1mm以上20mm以下に設定し、前
記電圧Zを1kV以上30kV未満に設定し、角度θを
−45°以上+45°未満に設定し、捻れ角度Δθを2
0°以内に設定したので、シート表面は欠点もなく良好
であったが、比較例1では距離Xを22mmに設定した
ので、ブレード状の静電印加電極4からの静電荷の印加
が不十分となり、シートには気泡状の欠点が発生した。
また、比較例2では、距離Xは12mmであったが電圧
Zを33kVに設定したので、シートの絶縁破壊により
ピンホール状の欠点が発生した。さらに、比較例3で
は、角度θを−50°に設定したので、ブレード状の静
電印加電極4が振動し、その結果、シートの厚み精度が
悪化し、気泡状の欠点も併発した。さらに、比較例4で
は、捻り角度Δθを12°に設定したので、熱可塑性樹
脂シート3と冷却回転体2との密着が幅方向で不均一と
なり、冷却回転体2の高速回転テストを中断した。その
際、ブレード状の静電印加電極4の振動も発生し、厚み
精度も悪化した。
は、前記距離Xを1mm以上20mm以下に設定し、前
記電圧Zを1kV以上30kV未満に設定し、角度θを
−45°以上+45°未満に設定し、捻れ角度Δθを2
0°以内に設定したので、シート表面は欠点もなく良好
であったが、比較例1では距離Xを22mmに設定した
ので、ブレード状の静電印加電極4からの静電荷の印加
が不十分となり、シートには気泡状の欠点が発生した。
また、比較例2では、距離Xは12mmであったが電圧
Zを33kVに設定したので、シートの絶縁破壊により
ピンホール状の欠点が発生した。さらに、比較例3で
は、角度θを−50°に設定したので、ブレード状の静
電印加電極4が振動し、その結果、シートの厚み精度が
悪化し、気泡状の欠点も併発した。さらに、比較例4で
は、捻り角度Δθを12°に設定したので、熱可塑性樹
脂シート3と冷却回転体2との密着が幅方向で不均一と
なり、冷却回転体2の高速回転テストを中断した。その
際、ブレード状の静電印加電極4の振動も発生し、厚み
精度も悪化した。
【0045】なお、実施例1〜4では、上記の距離Xと
周速度Yと電圧Zが、図6に示すように、ほぼZ=0.
022XY+4.5の関係にあり、距離Xを6mmに固
定すれば、Z=0.13Y+4.5となり、周速度Yと
電圧Zが一義的に決定できるため、容易に制御すること
ができた。
周速度Yと電圧Zが、図6に示すように、ほぼZ=0.
022XY+4.5の関係にあり、距離Xを6mmに固
定すれば、Z=0.13Y+4.5となり、周速度Yと
電圧Zが一義的に決定できるため、容易に制御すること
ができた。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ブレード状の
静電印加電極では、熱可塑性樹脂シートに静電荷を印加
する際に、静電荷の印加の指向性がワイヤー状の静電印
加電極より強いため、熱可塑性樹脂シートが冷却回転体
に接地する位置に対して、ブレード状の静電印加電極の
設置位置精度をより厳しく管理する必要があり、該ブレ
ード状の静電印加電極を冷却回転体に対して任意の位置
に移動できるように、ブレード状の静電印加電極の冷却
回転体に対する移動方向を少なくとも2軸方向とし、か
つ、冷却回転体の法線方向とブレード状の静電印加電極
とのなす角度を任意に調整できるようにしたので、電極
を最適な位置に容易にかつ精度良く調整できるという特
有の効果を奏する。
静電印加電極では、熱可塑性樹脂シートに静電荷を印加
する際に、静電荷の印加の指向性がワイヤー状の静電印
加電極より強いため、熱可塑性樹脂シートが冷却回転体
に接地する位置に対して、ブレード状の静電印加電極の
設置位置精度をより厳しく管理する必要があり、該ブレ
ード状の静電印加電極を冷却回転体に対して任意の位置
に移動できるように、ブレード状の静電印加電極の冷却
回転体に対する移動方向を少なくとも2軸方向とし、か
つ、冷却回転体の法線方向とブレード状の静電印加電極
とのなす角度を任意に調整できるようにしたので、電極
を最適な位置に容易にかつ精度良く調整できるという特
有の効果を奏する。
【0047】請求項2の発明によれば、熱可塑性樹脂が
ポリエステルであるので、上記のような本発明による効
果を効率よく発揮できるという特有の効果を奏する。
ポリエステルであるので、上記のような本発明による効
果を効率よく発揮できるという特有の効果を奏する。
【0048】請求項3の発明によれば、二軸延伸フイル
ムとすることで最終製品としてのフィルムとしても優れ
た品質のものを得ることができ、本発明による効果をさ
らに顕著に確認できるという特有の効果を奏する。
ムとすることで最終製品としてのフィルムとしても優れ
た品質のものを得ることができ、本発明による効果をさ
らに顕著に確認できるという特有の効果を奏する。
【0049】請求項4の発明によれば、冷却回転体に対
して少なくとも2軸方向に任意に移動可能ならしめる移
動手段を設けているため、ブレード状の静電印加電極を
所定の位置に正確に移動でき、さらに、冷却回転体の法
線方向とブレード状の静電印加電極とのなす角度θを任
意に調整できる回転装置を設けているため、常にブレー
ド状の静電印加装置と冷却回転体の法線方向とのなす角
度を適切に調整でき、その結果、熱可塑性樹脂シートに
は常に最適な電荷量を印加でき、高品質の製品を高速で
生産することが可能となるという特有の効果を奏する。
して少なくとも2軸方向に任意に移動可能ならしめる移
動手段を設けているため、ブレード状の静電印加電極を
所定の位置に正確に移動でき、さらに、冷却回転体の法
線方向とブレード状の静電印加電極とのなす角度θを任
意に調整できる回転装置を設けているため、常にブレー
ド状の静電印加装置と冷却回転体の法線方向とのなす角
度を適切に調整でき、その結果、熱可塑性樹脂シートに
は常に最適な電荷量を印加でき、高品質の製品を高速で
生産することが可能となるという特有の効果を奏する。
【0050】請求項5の発明によれば、ブレード状の静
電印加電極の下端と冷却回転体上の熱可塑性樹脂シート
との法線方向の距離と、冷却回転体の周速度と、該ブレ
ード状の静電印加電極に接続する直流高圧電源の電圧と
を関係づけて制御できるため、最適な条件を迅速に決定
でき、生産ロスを極力低減できるという特有の効果を奏
する。
電印加電極の下端と冷却回転体上の熱可塑性樹脂シート
との法線方向の距離と、冷却回転体の周速度と、該ブレ
ード状の静電印加電極に接続する直流高圧電源の電圧と
を関係づけて制御できるため、最適な条件を迅速に決定
でき、生産ロスを極力低減できるという特有の効果を奏
する。
【0051】請求項6の発明によれば、ブレード状の静
電印加電極の下端と冷却回転体上の熱可塑性樹脂シート
との法線方向の距離が最適に保たれるため、静電荷を効
率よく熱可塑性樹脂シートに印加でき、高品質のシート
を安定して生産できるという特有の効果を奏する。
電印加電極の下端と冷却回転体上の熱可塑性樹脂シート
との法線方向の距離が最適に保たれるため、静電荷を効
率よく熱可塑性樹脂シートに印加でき、高品質のシート
を安定して生産できるという特有の効果を奏する。
【0052】請求項7の発明によれば、ブレード状の静
電印加電極に接続する直流高圧電源の電圧が最適に保た
れるため、ブレード状の静電印加電極から発生する静電
荷が所望量得られ、結果として、高品質のシートを高速
生産することができるという特有の効果を奏する。
電印加電極に接続する直流高圧電源の電圧が最適に保た
れるため、ブレード状の静電印加電極から発生する静電
荷が所望量得られ、結果として、高品質のシートを高速
生産することができるという特有の効果を奏する。
【0053】請求項8の発明によれば、ブレード状の静
電印加電極と冷却回転体の法線方向とのなす角度が最適
に保たれるため、静電荷を効率よく熱可塑性樹脂シート
に印加できることに加え、印加時に発生するブレード状
の静電印加電極の振動を極力低減でき、特に厚みむらの
少ない高品質のシートを得ることができるという特有の
効果を奏する。
電印加電極と冷却回転体の法線方向とのなす角度が最適
に保たれるため、静電荷を効率よく熱可塑性樹脂シート
に印加できることに加え、印加時に発生するブレード状
の静電印加電極の振動を極力低減でき、特に厚みむらの
少ない高品質のシートを得ることができるという特有の
効果を奏する。
【0054】請求項9の発明によれば、ブレード状の静
電印加電極の口金幅方向に対する捻り角度が小さいた
め、ブレード状の静電印加電極の全長に渡り、熱可塑性
樹脂シートに均一に静電荷を供給でき、さらに、厚み精
度も均一にできるため、所望の品質でかつトラブルのな
い望ましい生産を行うことができるという特有の効果を
奏する。
電印加電極の口金幅方向に対する捻り角度が小さいた
め、ブレード状の静電印加電極の全長に渡り、熱可塑性
樹脂シートに均一に静電荷を供給でき、さらに、厚み精
度も均一にできるため、所望の品質でかつトラブルのな
い望ましい生産を行うことができるという特有の効果を
奏する。
【図1】本発明を適用可能な熱可塑性樹脂シートの製造
装置の一般的構成を示す概略構成図である。
装置の一般的構成を示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施態様に係る熱可塑性樹脂シート
の製造装置の概略構成図である。
の製造装置の概略構成図である。
【図3】図1の装置の静電印加電極の端部近傍の構成例
を示す拡大部分斜視図である。
を示す拡大部分斜視図である。
【図4】本発明装置におけるブレード状の静電印加電極
の移動方向の一例を示す概略構成図である。
の移動方向の一例を示す概略構成図である。
【図5】本発明の装置におけるブレード状の静電印加電
極の移動方向の別の例を示す概略構成図である。
極の移動方向の別の例を示す概略構成図である。
【図6】ブレード状の静電印加電極に接続する直流高圧
電源の電圧の一制御例を示す、ZとYとの関係図であ
る。
電源の電圧の一制御例を示す、ZとYとの関係図であ
る。
1 口金 2 冷却回転体 3 熱可塑性樹脂シート 4 ブレード状の静電印加電極 5 絶縁部材 6 指示部 7 直流高圧電源 8 着地点 10、12 移動手段 14 回転手段
Claims (9)
- 【請求項1】 口金からシート状に押し出された熱可塑
性樹脂をブレード状の静電印加電極により冷却回転体に
密着せしめて冷却固化する工程を有する熱可塑性樹脂シ
ートの製造方法において、 前記ブレード状の静電印加電極の冷却回転体に対する位
置を少なくとも2軸方向に調整し、かつ、該冷却回転体
の法線方向と該ブレード状の静電印加電極とのなす角度
を調整することを特徴とする、熱可塑性樹脂シートの製
造方法。 - 【請求項2】 熱可塑性樹脂がポリエステルであること
を特徴とする、請求項1に記載の熱可塑性樹脂シートの
製造方法。 - 【請求項3】 熱可塑性樹脂シートに二軸延伸、熱処理
を施し、二軸配向フィルムにすることを特徴とする、請
求項1または2に記載の熱可塑性樹脂シートの製造方
法。 - 【請求項4】 口金からシート状に押し出された熱可塑
性樹脂をブレード状の静電印加電極により冷却回転体に
密着せしめて冷却固化する工程を有する熱可塑性樹脂シ
ートの製造装置において、 前記ブレード状の静電印加電極の冷却回転体側端部と該
冷却回転体上の熱可塑性樹脂シートとの冷却回転体の法
線方向における距離を冷却回転体上の任意の位置で調整
できるように、該ブレード状の静電印加電極を冷却回転
体に対して少なくとも2軸方向に移動可能な移動手段
と、 該冷却回転体の法線方向とブレード状の静電印加電極と
のなす角度を任意に調整可能な回転手段とを備えたこと
を特徴とする、熱可塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項5】 前記ブレード状の静電印加電極の冷却回
転体側端部と冷却回転体上の熱可塑性樹脂シートとの冷
却回転体の法線方向における距離をX〔mm〕、該冷却
回転体の周速度をY〔m/分〕、該ブレード状の静電印
加電極に接続する直流高圧電源の電圧をZ〔kV〕とす
るとき、 Z=aXY+b 但し、0.005≦a≦0.04、 0≦b≦7 なる関係式でもって、ブレード状の静電印加電極と冷却
回転体との距離と、該ブレード状の静電印加電極に接続
する直流高圧電源の電圧とを制御することを特徴する、
請求項4に記載の熱可塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項6】 前記ブレード状の静電印加電極と冷却回
転体上の熱可塑性樹脂との距離が、1mm以上20mm
未満であることを特徴とする、請求項4または5に記載
の熱可塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項7】 ブレード状の静電印加電極に接続する直
流高圧電源の電圧Zが1kV以上30kV未満であるこ
とを特徴とする、請求項4ないし6のいずれかに記載の
熱可塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項8】 前記冷却回転体の法線方向とブレード状
の静電印加電極とのなす角度を任意に調整可能な回転手
段により、該冷却回転体の法線方向と該ブレード状の静
電印加電極とのなす角度を0°以上45°未満の範囲内
に調整することを特徴とする、請求項4ないし7のいず
れかに記載の熱可塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項9】 ブレード状の静電印加電極の捻り角度
が、口金幅方向に対して±7.5°以内であることを特
徴とする、請求項4ないし8のいずれかに記載の熱可塑
性樹脂シートの製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9187449A JPH1120004A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 熱可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9187449A JPH1120004A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 熱可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1120004A true JPH1120004A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16206277
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9187449A Pending JPH1120004A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 熱可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1120004A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006027133A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Tohcello Co Ltd | 樹脂フィルムの製造方法及び樹脂フィルム成形用エッジピンニング装置 |
| JP2020151909A (ja) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | 日本ゼオン株式会社 | 樹脂フィルムの製造方法及び製造装置 |
-
1997
- 1997-06-27 JP JP9187449A patent/JPH1120004A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006027133A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Tohcello Co Ltd | 樹脂フィルムの製造方法及び樹脂フィルム成形用エッジピンニング装置 |
| JP2020151909A (ja) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | 日本ゼオン株式会社 | 樹脂フィルムの製造方法及び製造装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0248922A (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造方法 | |
| JPH1120004A (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置 | |
| JPH0659951B2 (ja) | 搬送フイルムの把持方法 | |
| JPS6320688B2 (ja) | ||
| JP4641673B2 (ja) | ポリアミドフィルムの製造方法 | |
| EP0928676A1 (en) | Method and apparatus for producing thermoplastic resin sheet | |
| JP2818367B2 (ja) | フイルムのダイ対応位置検出方法 | |
| JPH1120003A (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置 | |
| JPH08108470A (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造装置 | |
| JP2003292650A (ja) | コロナ放電処理方法、プラスチックフィルムの製造方法および装置 | |
| JP2001219460A (ja) | ポリアミドフィルムの製造方法 | |
| JPH0483627A (ja) | 熱可塑性重合体シートの製造方法 | |
| JPH10315306A (ja) | 静電印加キャスト装置 | |
| TW386053B (en) | Manufacture of thermoplastic resin sheet and production equipment | |
| KR0165832B1 (ko) | 열가소성 수지 쉬트의 제조방법 | |
| JP3548346B2 (ja) | 溶融樹脂シートの冷却装置 | |
| JP2001079928A (ja) | 樹脂シートの製造方法および装置 | |
| JP2002254496A (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造装置および製造方法 | |
| JP2569480B2 (ja) | 重合体フイルムの延伸方法 | |
| JPS6342833A (ja) | 熱可塑性重合体シ−トの製造方法 | |
| KR20180093559A (ko) | 고분자 필름 제조를 위한 고속 캐스팅 방법 | |
| JP2001026044A (ja) | 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 | |
| JP2008110548A (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造方法 | |
| JPH10217315A (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造方法 | |
| JP2001341187A (ja) | 熱可塑性樹脂シートの製造方法および熱可塑性樹脂シートの静電印加装置 |