JPH1120003A - 熱可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置 - Google Patents
熱可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置Info
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- JPH1120003A JPH1120003A JP9187448A JP18744897A JPH1120003A JP H1120003 A JPH1120003 A JP H1120003A JP 9187448 A JP9187448 A JP 9187448A JP 18744897 A JP18744897 A JP 18744897A JP H1120003 A JPH1120003 A JP H1120003A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱可塑性樹脂シートを冷却固化させる冷却回
転体を高速回転し、シートの品質を損なうことなく効率
よく生産する。 【解決手段】 口金からシート状に押し出された熱可塑
性樹脂を静電印加装置により冷却回転体に密着せしめて
冷却固化する工程を有する熱可塑性樹脂シートの製造方
法において、前記熱可塑性樹脂シートの冷却回転体の着
地点近傍に、熱可塑性樹脂シートの幅方向に延びるブレ
ード状の静電印加電極を設け、該熱可塑性樹脂シートの
少なくとも一方の幅方向端部上方で、かつ、該熱可塑性
樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍に設けた押圧手
段により、該熱可塑性樹脂シートの幅方向端部を冷却回
転体側に押さえつけて、該熱可塑性樹脂シートの着地点
の冷却回転体周方向における位置を熱可塑性樹脂シート
全幅にわたって略均一にすることを特徴とする、熱可塑
性樹脂シートの製造方法、および製造装置。
転体を高速回転し、シートの品質を損なうことなく効率
よく生産する。 【解決手段】 口金からシート状に押し出された熱可塑
性樹脂を静電印加装置により冷却回転体に密着せしめて
冷却固化する工程を有する熱可塑性樹脂シートの製造方
法において、前記熱可塑性樹脂シートの冷却回転体の着
地点近傍に、熱可塑性樹脂シートの幅方向に延びるブレ
ード状の静電印加電極を設け、該熱可塑性樹脂シートの
少なくとも一方の幅方向端部上方で、かつ、該熱可塑性
樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍に設けた押圧手
段により、該熱可塑性樹脂シートの幅方向端部を冷却回
転体側に押さえつけて、該熱可塑性樹脂シートの着地点
の冷却回転体周方向における位置を熱可塑性樹脂シート
全幅にわたって略均一にすることを特徴とする、熱可塑
性樹脂シートの製造方法、および製造装置。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口金からシート状
に押し出された熱可塑性樹脂を冷却回転体に密着せしめ
て冷却固化する熱可塑性樹脂シートの製造方法および製
造装置の改良に関する。
に押し出された熱可塑性樹脂を冷却回転体に密着せしめ
て冷却固化する熱可塑性樹脂シートの製造方法および製
造装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートのような結
晶性熱可塑性重合体では、口金からシート状に押し出さ
れた熱可塑性樹脂を冷却回転体に密着せしめて急冷する
ことは、結晶化度を小さくするのに重要であり、結晶化
度が過度に大きい場合にはシートの脆化を発生させた
り、後工程でのシート製造操作が困難なものとなり、生
産性が著しく損なわれる。そのため、熱可塑性樹脂シー
トを急冷するのに冷却回転体に密着せしめる手段とし
て、該熱可塑性樹脂シートに静電荷を印加する手法が広
く用いられている。
晶性熱可塑性重合体では、口金からシート状に押し出さ
れた熱可塑性樹脂を冷却回転体に密着せしめて急冷する
ことは、結晶化度を小さくするのに重要であり、結晶化
度が過度に大きい場合にはシートの脆化を発生させた
り、後工程でのシート製造操作が困難なものとなり、生
産性が著しく損なわれる。そのため、熱可塑性樹脂シー
トを急冷するのに冷却回転体に密着せしめる手段とし
て、該熱可塑性樹脂シートに静電荷を印加する手法が広
く用いられている。
【0003】静電荷を印加する具体的な手法としては、
一般にワイヤー状の電極を備えた静電印加装置が知られ
ており、例えば、特公昭37−6142号公報に記載さ
れているようなものがある。また、冷却回転体を更に高
速回転させることで高速生産を図る場合には、ブレード
状の電極を使用した静電印加装置が知られており、例え
ば、特公昭63−20688号公報に記載されているよ
うなものがある。
一般にワイヤー状の電極を備えた静電印加装置が知られ
ており、例えば、特公昭37−6142号公報に記載さ
れているようなものがある。また、冷却回転体を更に高
速回転させることで高速生産を図る場合には、ブレード
状の電極を使用した静電印加装置が知られており、例え
ば、特公昭63−20688号公報に記載されているよ
うなものがある。
【0004】実際の熱可塑性樹脂シートの製造に際して
は、シートの生産性向上を図る上で冷却回転体をシート
の品質を損なうことなく高速回転させることが強く要求
されており、このため、熱可塑性樹脂シートに静電荷を
印加する手法においては、より多くの静電荷を効率よく
熱可塑性樹脂シートに印加することが重要であり、静電
荷の印加が不十分な場合には、熱可塑性樹脂シートと冷
却回転体との密着が不十分となり、シートに気泡状の欠
点を誘発するものとなる。一方、静電荷を過度に印加し
ようとした場合には、熱可塑性樹脂シートの絶縁破壊に
よりピンホール状の欠点が発生し、その結果、その熱可
塑性樹脂シートは品質不良となり、生産に甚だ不都合を
招く。
は、シートの生産性向上を図る上で冷却回転体をシート
の品質を損なうことなく高速回転させることが強く要求
されており、このため、熱可塑性樹脂シートに静電荷を
印加する手法においては、より多くの静電荷を効率よく
熱可塑性樹脂シートに印加することが重要であり、静電
荷の印加が不十分な場合には、熱可塑性樹脂シートと冷
却回転体との密着が不十分となり、シートに気泡状の欠
点を誘発するものとなる。一方、静電荷を過度に印加し
ようとした場合には、熱可塑性樹脂シートの絶縁破壊に
よりピンホール状の欠点が発生し、その結果、その熱可
塑性樹脂シートは品質不良となり、生産に甚だ不都合を
招く。
【0005】一方、上記とは別の手法として、冷却回転
体表面と熱可塑性樹脂シートとの間に水膜を介在させ、
該冷却回転体を高速回転させる手法も知られており、例
えば、特開昭58−63415号公報や特公平5−83
063号公報に記載されているようなものがある。
体表面と熱可塑性樹脂シートとの間に水膜を介在させ、
該冷却回転体を高速回転させる手法も知られており、例
えば、特開昭58−63415号公報や特公平5−83
063号公報に記載されているようなものがある。
【0006】冷却回転体上で水膜を介在させる手法は、
該冷却回転体を高速回転させる手法として有効である
が、単に水膜のみを介在させただけでは、得られるシー
トの平面性が悪くなり、未延伸シートとして用いるとき
はもちろんのこと、さらに延伸する場合にも、安定な製
膜ができず実際には使用できないものであった。
該冷却回転体を高速回転させる手法として有効である
が、単に水膜のみを介在させただけでは、得られるシー
トの平面性が悪くなり、未延伸シートとして用いるとき
はもちろんのこと、さらに延伸する場合にも、安定な製
膜ができず実際には使用できないものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点に鑑み、熱可塑性樹脂シートを安定して高速で
しかも高効率で得ることが可能な手法を提供することを
目的とする。
な問題点に鑑み、熱可塑性樹脂シートを安定して高速で
しかも高効率で得ることが可能な手法を提供することを
目的とする。
【0008】この目的達成のために鋭意検討した結果、
冷却回転体を高速回転させた場合、以下の課題があるこ
とが判った。すなわち、冷却回転体を高速回転させるほ
ど、熱可塑性樹脂シートの両端部(以下、単にエッジ部
と呼ぶこともある。)がまくれ上がり、冷却不良による
該エッジ部の割れや、またブレード状の静電印加電極に
エッジ部が接触し、その結果熱可塑性樹脂シートを長期
に渡り安定して連続生産することは不可能であった。
冷却回転体を高速回転させた場合、以下の課題があるこ
とが判った。すなわち、冷却回転体を高速回転させるほ
ど、熱可塑性樹脂シートの両端部(以下、単にエッジ部
と呼ぶこともある。)がまくれ上がり、冷却不良による
該エッジ部の割れや、またブレード状の静電印加電極に
エッジ部が接触し、その結果熱可塑性樹脂シートを長期
に渡り安定して連続生産することは不可能であった。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明は次の構成からなる。すなわち、請求項1
に係る熱可塑性樹脂シートの製造方法は、口金からシー
ト状に押し出された熱可塑性樹脂を静電印加装置により
冷却回転体に密着せしめて冷却固化する工程を有する熱
可塑性樹脂シートの製造方法において、前記熱可塑性樹
脂シートの冷却回転体の着地点近傍に、熱可塑性樹脂シ
ートの幅方向に延びるブレード状の静電印加電極を設
け、該熱可塑性樹脂シートの少なくとも一方の幅方向端
部上方で、かつ、該熱可塑性樹脂シートの冷却回転体へ
の着地点近傍に設けた押圧手段により、該熱可塑性樹脂
シートの幅方向端部を冷却回転体側に押さえつけて、該
熱可塑性樹脂シートの着地点の冷却回転体周方向におけ
る位置を熱可塑性樹脂シート全幅にわたって略均一にす
ることを特徴とする方法からなる。
めに、本発明は次の構成からなる。すなわち、請求項1
に係る熱可塑性樹脂シートの製造方法は、口金からシー
ト状に押し出された熱可塑性樹脂を静電印加装置により
冷却回転体に密着せしめて冷却固化する工程を有する熱
可塑性樹脂シートの製造方法において、前記熱可塑性樹
脂シートの冷却回転体の着地点近傍に、熱可塑性樹脂シ
ートの幅方向に延びるブレード状の静電印加電極を設
け、該熱可塑性樹脂シートの少なくとも一方の幅方向端
部上方で、かつ、該熱可塑性樹脂シートの冷却回転体へ
の着地点近傍に設けた押圧手段により、該熱可塑性樹脂
シートの幅方向端部を冷却回転体側に押さえつけて、該
熱可塑性樹脂シートの着地点の冷却回転体周方向におけ
る位置を熱可塑性樹脂シート全幅にわたって略均一にす
ることを特徴とする方法からなる。
【0010】請求項2に係る熱可塑性樹脂シートの製造
方法は、口金からシート状に押し出された熱可塑性樹脂
を静電印加装置により冷却回転体に密着せしめて冷却固
化する工程を有する熱可塑性樹脂シートの製造方法にお
いて、前記熱可塑性樹脂シートの冷却回転体の着地点近
傍に、熱可塑性樹脂シートの幅方向に延びるブレード状
の静電印加電極を設け、該熱可塑性樹脂シートと冷却回
転体との間に、平均厚さが0.1μm以上3μm以下の
水膜を形成することを特徴とする方法からなる。
方法は、口金からシート状に押し出された熱可塑性樹脂
を静電印加装置により冷却回転体に密着せしめて冷却固
化する工程を有する熱可塑性樹脂シートの製造方法にお
いて、前記熱可塑性樹脂シートの冷却回転体の着地点近
傍に、熱可塑性樹脂シートの幅方向に延びるブレード状
の静電印加電極を設け、該熱可塑性樹脂シートと冷却回
転体との間に、平均厚さが0.1μm以上3μm以下の
水膜を形成することを特徴とする方法からなる。
【0011】請求項3に係る熱可塑性樹脂シートの製造
方法は、上記方法において、さらに、前記熱可塑性樹脂
シートの少なくとも一方の幅方向端部上方で、かつ、該
熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍に設け
た押圧手段により、該熱可塑性樹脂シートの幅方向端部
を冷却回転体側に押さえつけて、該熱可塑性樹脂シート
の着地点の冷却回転体周方向における位置を熱可塑性樹
脂シート全幅にわたって略均一にすることを特徴とする
方法からなる。
方法は、上記方法において、さらに、前記熱可塑性樹脂
シートの少なくとも一方の幅方向端部上方で、かつ、該
熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍に設け
た押圧手段により、該熱可塑性樹脂シートの幅方向端部
を冷却回転体側に押さえつけて、該熱可塑性樹脂シート
の着地点の冷却回転体周方向における位置を熱可塑性樹
脂シート全幅にわたって略均一にすることを特徴とする
方法からなる。
【0012】請求項4に係る熱可塑性樹脂シートの製造
方法は、上記いずれかの方法において、冷却回転体上の
熱可塑性樹脂シートが、該冷却回転体の後工程からの張
力変動を受けないように、該冷却回転体と後工程の間で
張力変動を遮断または吸収することを特徴とする方法か
らなる。
方法は、上記いずれかの方法において、冷却回転体上の
熱可塑性樹脂シートが、該冷却回転体の後工程からの張
力変動を受けないように、該冷却回転体と後工程の間で
張力変動を遮断または吸収することを特徴とする方法か
らなる。
【0013】請求項5に係る熱可塑性樹脂シートの製造
方法は、上記いずれかの方法において、冷却回転体上で
の熱可塑性樹脂シートの厚みを30μm以上300μm
以下とすることを特徴とする方法からなる。
方法は、上記いずれかの方法において、冷却回転体上で
の熱可塑性樹脂シートの厚みを30μm以上300μm
以下とすることを特徴とする方法からなる。
【0014】請求項6に係る熱可塑性樹脂シートの製造
方法は、上記いずれかの方法において、熱可塑性樹脂が
ポリエステルであることを特徴とする方法からなる。
方法は、上記いずれかの方法において、熱可塑性樹脂が
ポリエステルであることを特徴とする方法からなる。
【0015】請求項7に係る熱可塑性樹脂シートの製造
方法は、上記いずれかの方法において、熱可塑性樹脂シ
ートに二軸延伸、熱処理を施し、二軸配向フイルムにす
ることを特徴とする方法からなる。
方法は、上記いずれかの方法において、熱可塑性樹脂シ
ートに二軸延伸、熱処理を施し、二軸配向フイルムにす
ることを特徴とする方法からなる。
【0016】請求項8に係る熱可塑性樹脂シートの製造
装置は、口金からシート状に押し出された熱可塑性樹脂
を静電印加装置により冷却回転体に密着せしめて冷却固
化する工程を有する熱可塑性樹脂シートの製造装置にお
いて、前記熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点
近傍に設けた熱可塑性樹脂シートの幅方向に延びるブレ
ード状の静電印加電極と、該熱可塑性樹脂シートの少な
くとも一方の幅方向端部上方で、かつ、該熱可塑性樹脂
シートの冷却回転体への着地点近傍に設けられた、該熱
可塑性樹脂シートの幅方向端部を冷却回転体側に押さえ
つける押圧手段とを有することを特徴とするものからな
る。
装置は、口金からシート状に押し出された熱可塑性樹脂
を静電印加装置により冷却回転体に密着せしめて冷却固
化する工程を有する熱可塑性樹脂シートの製造装置にお
いて、前記熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点
近傍に設けた熱可塑性樹脂シートの幅方向に延びるブレ
ード状の静電印加電極と、該熱可塑性樹脂シートの少な
くとも一方の幅方向端部上方で、かつ、該熱可塑性樹脂
シートの冷却回転体への着地点近傍に設けられた、該熱
可塑性樹脂シートの幅方向端部を冷却回転体側に押さえ
つける押圧手段とを有することを特徴とするものからな
る。
【0017】請求項9に係る熱可塑性樹脂シートの製造
装置は、口金からシート状に押し出された熱可塑性樹脂
を静電印加装置により冷却回転体に密着せしめて冷却固
化する工程を有する熱可塑性樹脂シートの製造装置にお
いて、前記熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点
近傍に設けた熱可塑性樹脂シートの幅方向に延びるブレ
ード状の静電印加電極と、該熱可塑性樹脂シートと冷却
回転体との間に、平均厚さが0.1μm以上3μm以下
の水膜を形成する水膜形成装置とを有することを特徴と
するものからなる。
装置は、口金からシート状に押し出された熱可塑性樹脂
を静電印加装置により冷却回転体に密着せしめて冷却固
化する工程を有する熱可塑性樹脂シートの製造装置にお
いて、前記熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点
近傍に設けた熱可塑性樹脂シートの幅方向に延びるブレ
ード状の静電印加電極と、該熱可塑性樹脂シートと冷却
回転体との間に、平均厚さが0.1μm以上3μm以下
の水膜を形成する水膜形成装置とを有することを特徴と
するものからなる。
【0018】請求項10に係る熱可塑性樹脂シートの製
造装置は、上記方法において、さらに、前記熱可塑性樹
脂シートの少なくとも一方の幅方向端部上方で、かつ、
該熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍に設
けられた、該熱可塑性樹脂シートの幅方向端部を冷却回
転体側に押さえつける押圧手段を有することを特徴とす
るものからなる。
造装置は、上記方法において、さらに、前記熱可塑性樹
脂シートの少なくとも一方の幅方向端部上方で、かつ、
該熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍に設
けられた、該熱可塑性樹脂シートの幅方向端部を冷却回
転体側に押さえつける押圧手段を有することを特徴とす
るものからなる。
【0019】請求項11に係る熱可塑性樹脂シートの製
造装置では、前記押圧手段として、気体噴出装置を用い
ている。
造装置では、前記押圧手段として、気体噴出装置を用い
ている。
【0020】請求項12に係る熱可塑性樹脂シートの製
造装置では、前記押圧手段として、静電印加装置を用い
ている。
造装置では、前記押圧手段として、静電印加装置を用い
ている。
【0021】請求項13に係る熱可塑性樹脂シートの製
造装置では、前記水膜形成装置として、70℃以上95
℃未満の飽和湿り空気を冷却回転体に吹き付ける水膜形
成装置を用いている。
造装置では、前記水膜形成装置として、70℃以上95
℃未満の飽和湿り空気を冷却回転体に吹き付ける水膜形
成装置を用いている。
【0022】請求項14に係る熱可塑性樹脂シートの製
造装置は、さらに、前記水膜形成装置により冷却回転体
表面に水膜を形成する前に、冷却回転体表面に残存する
水膜を除去するための水膜除去装置を含んでいる。
造装置は、さらに、前記水膜形成装置により冷却回転体
表面に水膜を形成する前に、冷却回転体表面に残存する
水膜を除去するための水膜除去装置を含んでいる。
【0023】請求項15に係る熱可塑性樹脂シートの製
造装置は、さらに、前記冷却回転体上の熱可塑性樹脂シ
ートが、該冷却回転体の後工程からの張力変動を受けな
いように、該冷却回転体と該後工程の間に、張力変動を
遮断または吸収する張力変動防止手段を含んでいる。
造装置は、さらに、前記冷却回転体上の熱可塑性樹脂シ
ートが、該冷却回転体の後工程からの張力変動を受けな
いように、該冷却回転体と該後工程の間に、張力変動を
遮断または吸収する張力変動防止手段を含んでいる。
【0024】
【作用】請求項1の熱可塑性樹脂シートの製造方法によ
れば、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍
にブレード状の静電印加電極を設け、該熱可塑性樹脂シ
ートの少なくとも一方の幅方向端部に、該熱可塑性樹脂
シートの冷却回転体への着地点近傍に設けた押圧手段に
より、該熱可塑性樹脂シートの端部を冷却回転体側に押
さえつけることで、該熱可塑性樹脂シートの着地点の位
置を全幅に渡り略均一にするため、シートの生産性向上
を目的に冷却回転体を高速回転させても、エッジ部がま
くれ上がらなくなり、冷却回転体上での熱可塑性樹脂シ
ートの成形性を損なうことなく連続生産することが可能
となる。
れば、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍
にブレード状の静電印加電極を設け、該熱可塑性樹脂シ
ートの少なくとも一方の幅方向端部に、該熱可塑性樹脂
シートの冷却回転体への着地点近傍に設けた押圧手段に
より、該熱可塑性樹脂シートの端部を冷却回転体側に押
さえつけることで、該熱可塑性樹脂シートの着地点の位
置を全幅に渡り略均一にするため、シートの生産性向上
を目的に冷却回転体を高速回転させても、エッジ部がま
くれ上がらなくなり、冷却回転体上での熱可塑性樹脂シ
ートの成形性を損なうことなく連続生産することが可能
となる。
【0025】請求項2の熱可塑性樹脂シートの製造方法
によれば、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点
近傍にブレード状の静電印加電極を設け、熱可塑性樹脂
シートと冷却回転体との間に、平均厚さが0.1μm以
上3μm以下の水膜を形成するため、該冷却回転体上の
該熱可塑性樹脂シートの着地点での密着力が増し、シー
トに気泡状の欠点を発生することなく冷却回転体の高速
運転が可能となる。
によれば、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点
近傍にブレード状の静電印加電極を設け、熱可塑性樹脂
シートと冷却回転体との間に、平均厚さが0.1μm以
上3μm以下の水膜を形成するため、該冷却回転体上の
該熱可塑性樹脂シートの着地点での密着力が増し、シー
トに気泡状の欠点を発生することなく冷却回転体の高速
運転が可能となる。
【0026】請求項3の熱可塑性樹脂シートの製造方法
によれば、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点
近傍にブレード状の静電印加電極を設け、上記押圧手段
で該熱可塑性樹脂シートの着地点の位置を全幅に渡り略
均一にした上で、熱可塑性樹脂シートと冷却回転体との
間に、平均厚さが0.1μm以上3μm以下の水膜を形
成するため、シートに気泡状の欠点を発生することなく
冷却回転体を安定して極めて高速に運転することが可能
となる。
によれば、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点
近傍にブレード状の静電印加電極を設け、上記押圧手段
で該熱可塑性樹脂シートの着地点の位置を全幅に渡り略
均一にした上で、熱可塑性樹脂シートと冷却回転体との
間に、平均厚さが0.1μm以上3μm以下の水膜を形
成するため、シートに気泡状の欠点を発生することなく
冷却回転体を安定して極めて高速に運転することが可能
となる。
【0027】請求項4の熱可塑性樹脂シートの製造方法
によれば、冷却回転体上の熱可塑性樹脂シートが、該冷
却回転体の後工程からの張力変動を受けないように、該
冷却回転体と後工程の間で張力変動を防止するため、厚
みむらの少ないシートを安定して連続で得ることが可能
となる。
によれば、冷却回転体上の熱可塑性樹脂シートが、該冷
却回転体の後工程からの張力変動を受けないように、該
冷却回転体と後工程の間で張力変動を防止するため、厚
みむらの少ないシートを安定して連続で得ることが可能
となる。
【0028】請求項5の熱可塑性樹脂シートの製造方法
によれば、冷却回転体上での熱可塑性樹脂シートの厚み
を30μm以上300μm以下とするため、冷却回転体
上に水膜を介在させた場合には、一般に熱可塑性樹脂シ
ートの厚みが厚い程シートの平面性が悪くなるという問
題が発生するが、上記の通り熱可塑性樹脂シートの厚み
が適正なため、シートの平面性悪化を防止でき、未延伸
シートとしても、また、後工程での延伸の際にも安定し
た生産が可能となる。
によれば、冷却回転体上での熱可塑性樹脂シートの厚み
を30μm以上300μm以下とするため、冷却回転体
上に水膜を介在させた場合には、一般に熱可塑性樹脂シ
ートの厚みが厚い程シートの平面性が悪くなるという問
題が発生するが、上記の通り熱可塑性樹脂シートの厚み
が適正なため、シートの平面性悪化を防止でき、未延伸
シートとしても、また、後工程での延伸の際にも安定し
た生産が可能となる。
【0029】請求項6の熱可塑性樹脂シートの製造方法
によれば、熱可塑性樹脂としてポリエステルを用いるた
め、特に良好なポリエステル製品を得ることができる。
によれば、熱可塑性樹脂としてポリエステルを用いるた
め、特に良好なポリエステル製品を得ることができる。
【0030】請求項7の熱可塑性樹脂シートの製造方法
によれば、熱可塑性樹脂シートに二軸延伸、熱処理を施
し、二軸配向フイルムを製造するに際し、延伸前の熱可
塑性樹脂シートを上記の如く高速でかつ優れた品質のも
のとして成形できるため、最終製品としてのフイルムも
また、高速でかつ優れた品質のものを安定して生産でき
る。
によれば、熱可塑性樹脂シートに二軸延伸、熱処理を施
し、二軸配向フイルムを製造するに際し、延伸前の熱可
塑性樹脂シートを上記の如く高速でかつ優れた品質のも
のとして成形できるため、最終製品としてのフイルムも
また、高速でかつ優れた品質のものを安定して生産でき
る。
【0031】請求項8の熱可塑性樹脂シートの製造装置
によれば、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点
近傍に設けたブレード状の静電印加電極と、該熱可塑性
樹脂シートの少なくとも一方の幅方向端部上方で、か
つ、該熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍
に、該熱可塑性樹脂シートの端部を冷却回転体側に押さ
えつけるために設けた押圧手段とを含んでいるので、該
熱可塑性樹脂シートの着地点の位置を全幅に渡り略均一
でき、その結果、冷却回転体を高速回転させてもエッジ
部がまくれ上がらなくなり、該ブレード状の静電印加電
極に熱可塑性樹脂シートが接することなく安定して連続
生産することが可能となる。
によれば、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点
近傍に設けたブレード状の静電印加電極と、該熱可塑性
樹脂シートの少なくとも一方の幅方向端部上方で、か
つ、該熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍
に、該熱可塑性樹脂シートの端部を冷却回転体側に押さ
えつけるために設けた押圧手段とを含んでいるので、該
熱可塑性樹脂シートの着地点の位置を全幅に渡り略均一
でき、その結果、冷却回転体を高速回転させてもエッジ
部がまくれ上がらなくなり、該ブレード状の静電印加電
極に熱可塑性樹脂シートが接することなく安定して連続
生産することが可能となる。
【0032】請求項9の熱可塑性樹脂シートの製造装置
によれば、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点
近傍に設けたブレード状の静電印加電極と、さらに、熱
可塑性樹脂シートと冷却回転体との間に、平均厚さが
0.1μm以上3μm以下の水膜を形成する水膜形成装
置を含んでいるため、シートの平面性を損なうことなく
安定してシートの高速成形が可能となる。ここで、水膜
厚みが0.1μm未満の場合には、冷却回転体から熱可
塑性樹脂シートが離れる際の密着力が強すぎるため、シ
ート破れが発生し、また、水膜厚みが3μmを超える場
合には、シートの平面性が極端に悪くなったり、冷却回
転体上で熱可塑性樹脂シートが滑り、成形性を悪化させ
るという問題が発生する。
によれば、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点
近傍に設けたブレード状の静電印加電極と、さらに、熱
可塑性樹脂シートと冷却回転体との間に、平均厚さが
0.1μm以上3μm以下の水膜を形成する水膜形成装
置を含んでいるため、シートの平面性を損なうことなく
安定してシートの高速成形が可能となる。ここで、水膜
厚みが0.1μm未満の場合には、冷却回転体から熱可
塑性樹脂シートが離れる際の密着力が強すぎるため、シ
ート破れが発生し、また、水膜厚みが3μmを超える場
合には、シートの平面性が極端に悪くなったり、冷却回
転体上で熱可塑性樹脂シートが滑り、成形性を悪化させ
るという問題が発生する。
【0033】請求項10の熱可塑性樹脂シートの製造装
置によれば、熱可塑性樹脂の冷却回転体への着地点近傍
に設けたブレード状の静電印加電極と、上記押圧手段
と、上記水膜形成装置とを含んでいるので、冷却回転体
上に着地する熱可塑性樹脂シートは、反冷却回転体側か
ら該ブレード状の静電印加電極と該押圧手段とにより冷
却回転体上に強く密着させることができる上に、水膜形
成装置により平均厚さが0.1μm以上3μm以下の水
膜を形成できるため、冷却回転体上の熱可塑性樹脂シー
トの着地点での密着力がさらに増し、シートに気泡状の
欠点を発生することなく冷却回転体の高速運転が可能と
なる。
置によれば、熱可塑性樹脂の冷却回転体への着地点近傍
に設けたブレード状の静電印加電極と、上記押圧手段
と、上記水膜形成装置とを含んでいるので、冷却回転体
上に着地する熱可塑性樹脂シートは、反冷却回転体側か
ら該ブレード状の静電印加電極と該押圧手段とにより冷
却回転体上に強く密着させることができる上に、水膜形
成装置により平均厚さが0.1μm以上3μm以下の水
膜を形成できるため、冷却回転体上の熱可塑性樹脂シー
トの着地点での密着力がさらに増し、シートに気泡状の
欠点を発生することなく冷却回転体の高速運転が可能と
なる。
【0034】請求項11の熱可塑性樹脂シートの製造装
置によれば、押圧手段に気体噴出装置を用いるため、比
較的簡単な装置でエッジ部のまくれ上がりを防止でき
る。
置によれば、押圧手段に気体噴出装置を用いるため、比
較的簡単な装置でエッジ部のまくれ上がりを防止でき
る。
【0035】請求項12の熱可塑性樹脂シートの製造装
置によれば、押圧手段に静電印加装置を用いるため、高
精度で安定してエッジのまくれ上がりを防止できる。
置によれば、押圧手段に静電印加装置を用いるため、高
精度で安定してエッジのまくれ上がりを防止できる。
【0036】請求項13の熱可塑性樹脂シートの製造装
置によれば、水膜形成装置に70℃以上95℃未満の飽
和湿り空気を冷却回転体に吹き付ける水膜形成装置を用
いているため、該冷却回転体表面の水膜を非常に微細な
水滴の結露により形成できるので、水膜厚みも平均厚さ
が0.1μm以上3μm以下の極薄の最適範囲を効率よ
く容易に得られる上、さらに、湿り空気の温度が一定の
場合、飽和湿り空気を用いているため、湿り空気中に含
まれる水分量も湿り空気量に対し一義的に決定できるの
で、冷却回転体の回転速度に応じて湿り空気量を調整す
ることで、水膜厚みを容易に制御することもできる。
置によれば、水膜形成装置に70℃以上95℃未満の飽
和湿り空気を冷却回転体に吹き付ける水膜形成装置を用
いているため、該冷却回転体表面の水膜を非常に微細な
水滴の結露により形成できるので、水膜厚みも平均厚さ
が0.1μm以上3μm以下の極薄の最適範囲を効率よ
く容易に得られる上、さらに、湿り空気の温度が一定の
場合、飽和湿り空気を用いているため、湿り空気中に含
まれる水分量も湿り空気量に対し一義的に決定できるの
で、冷却回転体の回転速度に応じて湿り空気量を調整す
ることで、水膜厚みを容易に制御することもできる。
【0037】請求項14の熱可塑性樹脂シートの製造装
置によれば、水膜形成装置により冷却回転体表面に水膜
を形成する前に、冷却回転体表面に残存する水膜を除去
するための水膜除去装置を含んでいるため、水膜形成装
置により冷却回転体表面に水膜を形成する際に、全幅に
渡り残存する水膜の影響を受けないものとなり、該冷却
回転体上の熱可塑性樹脂シートの着地点における水膜厚
みが、常に一定の水膜厚みを維持できるため、シートの
品質向上や生産性向上が図れるものとなる。
置によれば、水膜形成装置により冷却回転体表面に水膜
を形成する前に、冷却回転体表面に残存する水膜を除去
するための水膜除去装置を含んでいるため、水膜形成装
置により冷却回転体表面に水膜を形成する際に、全幅に
渡り残存する水膜の影響を受けないものとなり、該冷却
回転体上の熱可塑性樹脂シートの着地点における水膜厚
みが、常に一定の水膜厚みを維持できるため、シートの
品質向上や生産性向上が図れるものとなる。
【0038】請求項15の熱可塑性樹脂シートの製造装
置によれば、冷却回転体上の熱可塑性樹脂シートが、該
冷却回転体の後工程からの張力変動を受けないように、
該冷却回転体と該後工程の間に張力変動防止手段とを含
んでいるため、後工程で張力変動が発生しても、冷却回
転体上の熱可塑性樹脂は影響を受けることなく安定生産
が可能となる。
置によれば、冷却回転体上の熱可塑性樹脂シートが、該
冷却回転体の後工程からの張力変動を受けないように、
該冷却回転体と該後工程の間に張力変動防止手段とを含
んでいるため、後工程で張力変動が発生しても、冷却回
転体上の熱可塑性樹脂は影響を受けることなく安定生産
が可能となる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施の形
態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、本発明
における熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレ
フタレート、ポリエチレンα,β−ビス(2−クロルフ
ェノキシ)エタン4,4−ジカルボキシレートなどのポ
リエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン、ポリ4−メチルペンテン−1などのポリオレフィ
ン類、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などの
ポリアミド類、ポリイミド類、ポリスルホン類、ポリス
チレン類、ポリビニル類、ポリエステルエーテル類、ポ
リカーボネート類、ポリエステルカーボネート類、ポリ
エーテルスルホン類、ポリエーテルイミド類、ポリフェ
ニレンスルフィド類などを用いることができる。これら
の樹脂は単一のままでもよいし、共重合体あるいは混合
体としてもよい。もちろんこれらの熱可塑性樹脂に他の
添加物、例えば帯電防止剤、耐候材、無機粒子や有機粒
子及びワックスなどからなる滑材、顔料などが含まれて
いてもよい。
態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、本発明
における熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレ
フタレート、ポリエチレンα,β−ビス(2−クロルフ
ェノキシ)エタン4,4−ジカルボキシレートなどのポ
リエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン、ポリ4−メチルペンテン−1などのポリオレフィ
ン類、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などの
ポリアミド類、ポリイミド類、ポリスルホン類、ポリス
チレン類、ポリビニル類、ポリエステルエーテル類、ポ
リカーボネート類、ポリエステルカーボネート類、ポリ
エーテルスルホン類、ポリエーテルイミド類、ポリフェ
ニレンスルフィド類などを用いることができる。これら
の樹脂は単一のままでもよいし、共重合体あるいは混合
体としてもよい。もちろんこれらの熱可塑性樹脂に他の
添加物、例えば帯電防止剤、耐候材、無機粒子や有機粒
子及びワックスなどからなる滑材、顔料などが含まれて
いてもよい。
【0040】本発明は、熱可塑性樹脂が、上記に挙げた
ものの中でも、ポリエステル類、特に主としポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリ
エチレン−2,6−ナフタレートである場合に有効であ
る。ここで「主として」とは、該ポリエステルを70モ
ル%以上含むことを指す。なお、上記ポリエステルは単
一のものでもよいし、共重合体であってもよいし、また
他の成分を30モル%未満の割合で単に混合したもので
もよい。
ものの中でも、ポリエステル類、特に主としポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリ
エチレン−2,6−ナフタレートである場合に有効であ
る。ここで「主として」とは、該ポリエステルを70モ
ル%以上含むことを指す。なお、上記ポリエステルは単
一のものでもよいし、共重合体であってもよいし、また
他の成分を30モル%未満の割合で単に混合したもので
もよい。
【0041】図1に、本発明を適用できる熱可塑性樹脂
シートの製造装置の一般的な構成を示す。図1におい
て、図示しない押出機から供給された熱可塑性樹脂を口
金1で幅方向に拡幅後、熱可塑性樹脂シート3の形で吐
出させる。熱可塑性樹脂シート3は冷却回転体2に着地
後急冷するものであり、本発明では、熱可塑性樹脂シー
ト3の冷却回転体2への着地点8の近傍にブレード状の
静電印加電極4を設けている。着地点8の位置は、口金
1と冷却回転体2との相対位置関係や熱可塑性樹脂シー
ト3の厚みや冷却回転体2の回転速度によって異なった
ものとなる。ブレード状の静電印加電極4は、直流高圧
電源7に接続されており、直流高圧をフレード状の静電
印加電極4に供給することで、ブレード状の静電印加電
極4から発生した静電荷が熱可塑性樹脂シート3に印加
され、そのクーロン力により熱可塑性樹脂シート3が冷
却回転体2の表面に密着する。
シートの製造装置の一般的な構成を示す。図1におい
て、図示しない押出機から供給された熱可塑性樹脂を口
金1で幅方向に拡幅後、熱可塑性樹脂シート3の形で吐
出させる。熱可塑性樹脂シート3は冷却回転体2に着地
後急冷するものであり、本発明では、熱可塑性樹脂シー
ト3の冷却回転体2への着地点8の近傍にブレード状の
静電印加電極4を設けている。着地点8の位置は、口金
1と冷却回転体2との相対位置関係や熱可塑性樹脂シー
ト3の厚みや冷却回転体2の回転速度によって異なった
ものとなる。ブレード状の静電印加電極4は、直流高圧
電源7に接続されており、直流高圧をフレード状の静電
印加電極4に供給することで、ブレード状の静電印加電
極4から発生した静電荷が熱可塑性樹脂シート3に印加
され、そのクーロン力により熱可塑性樹脂シート3が冷
却回転体2の表面に密着する。
【0042】図2および図3に、本発明の一実施態様に
係る熱可塑性樹脂シートの製造装置を示す。ブレード状
の静電印加電極4は、図3に示すように熱可塑性樹脂シ
ート3のほぼ全幅に渡って設けてあり、ブレード状の静
電印加電極4の両端部には、冷却回転体2との放電を避
けるため、絶縁部材5を設けている。ブレード状の静電
印加電極4は、冷却回転体2に近いほど静電荷を効率よ
く熱可塑性樹脂シート3に印加できるが、反面冷却回転
体2を高速回転させると、着地点8が、熱可塑性樹脂シ
ート3の幅方向における位置によって、冷却回転体2の
周方向に異なった位置となるため、熱可塑性樹脂シート
3とブレード状の静電印加電極4との接触を避けるに
は、静電印加電極4と冷却回転体2とのクリアランスを
大きくとる必要がある。
係る熱可塑性樹脂シートの製造装置を示す。ブレード状
の静電印加電極4は、図3に示すように熱可塑性樹脂シ
ート3のほぼ全幅に渡って設けてあり、ブレード状の静
電印加電極4の両端部には、冷却回転体2との放電を避
けるため、絶縁部材5を設けている。ブレード状の静電
印加電極4は、冷却回転体2に近いほど静電荷を効率よ
く熱可塑性樹脂シート3に印加できるが、反面冷却回転
体2を高速回転させると、着地点8が、熱可塑性樹脂シ
ート3の幅方向における位置によって、冷却回転体2の
周方向に異なった位置となるため、熱可塑性樹脂シート
3とブレード状の静電印加電極4との接触を避けるに
は、静電印加電極4と冷却回転体2とのクリアランスを
大きくとる必要がある。
【0043】より具体的には、冷却回転体2を生産性向
上を目的に高速回転させると、熱可塑性樹脂シート3の
幅方向端部は、熱可塑性樹脂シート3の端部以外のとこ
ろに比べ、口金1からより離れたところに着地するた
め、すなわち、熱可塑性樹脂シート3の端部は、まくれ
上がった状態となるため、ブレード状の静電印加電極4
との接触を避けるには、静電印加電極4を冷却回転体2
から離す必要が生じる。その場合、前述の通り、ブレー
ド状の静電印加電極4からの静電荷を熱可塑性樹脂シー
ト3に効率よく印加できないため、おのずと冷却回転体
2の回転速度には限界が生じるものとなる。
上を目的に高速回転させると、熱可塑性樹脂シート3の
幅方向端部は、熱可塑性樹脂シート3の端部以外のとこ
ろに比べ、口金1からより離れたところに着地するた
め、すなわち、熱可塑性樹脂シート3の端部は、まくれ
上がった状態となるため、ブレード状の静電印加電極4
との接触を避けるには、静電印加電極4を冷却回転体2
から離す必要が生じる。その場合、前述の通り、ブレー
ド状の静電印加電極4からの静電荷を熱可塑性樹脂シー
ト3に効率よく印加できないため、おのずと冷却回転体
2の回転速度には限界が生じるものとなる。
【0044】本発明では、熱可塑性樹脂シート3の端部
の冷却回転体2への着地点8近傍の少なくとも一方のエ
ッジ部に、押圧手段9を設けているため、熱可塑性樹脂
シート3の端部のまくれ上がりを防止でき、ブレード状
の静電印加電極4を冷却回転体2に極力近づけることが
できるようになり、その結果、ブレード状の静電印加電
極4からの静電荷を熱可塑性樹脂シート3に効率よく印
加でき、冷却回転体2の高速回転が可能なものとなる。
の冷却回転体2への着地点8近傍の少なくとも一方のエ
ッジ部に、押圧手段9を設けているため、熱可塑性樹脂
シート3の端部のまくれ上がりを防止でき、ブレード状
の静電印加電極4を冷却回転体2に極力近づけることが
できるようになり、その結果、ブレード状の静電印加電
極4からの静電荷を熱可塑性樹脂シート3に効率よく印
加でき、冷却回転体2の高速回転が可能なものとなる。
【0045】図2および図3には、の押圧手段9の一実
施態様として、熱可塑性樹脂シート3の端部のまくれ上
がり状況に応じて、熱可塑性樹脂シート3の端部の少な
くとも一方に、コンプレッサ等により圧縮された空気
を、圧力や流量を制御した上で熱可塑性樹脂シート3の
端部の冷却回転体2への着地点近傍に向かって噴出でき
るように耐熱性樹脂等で製作された気体噴出装置を用い
たものを示している。
施態様として、熱可塑性樹脂シート3の端部のまくれ上
がり状況に応じて、熱可塑性樹脂シート3の端部の少な
くとも一方に、コンプレッサ等により圧縮された空気
を、圧力や流量を制御した上で熱可塑性樹脂シート3の
端部の冷却回転体2への着地点近傍に向かって噴出でき
るように耐熱性樹脂等で製作された気体噴出装置を用い
たものを示している。
【0046】さらに、押圧手段としては別の実施態様と
することもできる。例えば図4に示すように、熱可塑性
樹脂シート3の幅方向端部の少なくとも一方に、針状の
静電印加電極10を熱可塑性樹脂シート3の端部の冷却
回転体2への着地点8近傍に設け、針状の静電印加電極
10に接続した直流高圧電源11の電圧を制御すること
で、熱可塑性樹脂シート3の端部のまくれ上がりを押さ
えることができ、長期安定製膜が可能となる。
することもできる。例えば図4に示すように、熱可塑性
樹脂シート3の幅方向端部の少なくとも一方に、針状の
静電印加電極10を熱可塑性樹脂シート3の端部の冷却
回転体2への着地点8近傍に設け、針状の静電印加電極
10に接続した直流高圧電源11の電圧を制御すること
で、熱可塑性樹脂シート3の端部のまくれ上がりを押さ
えることができ、長期安定製膜が可能となる。
【0047】図5は、本発明の別の実施態様に係る熱可
塑性樹脂シートの製造装置を示している。熱可塑性樹脂
シート3の冷却回転体2への着地点8の近傍にブレード
状の静電印加電極4を設けた上で、熱可塑性樹脂シート
3の冷却回転体2への着地点8の上流側に水膜形成装置
12を設けており、この水膜形成装置12を用いて、熱
可塑性樹脂シート3と冷却回転体2との間に平均厚さが
0.1μm以上3μm以下の水膜を形成するようにして
いる。形成された水膜により、熱可塑性樹脂シート3と
冷却回転体2との着地点8では、いわゆるメニスカスが
形成され、冷却回転体2の随伴気流が熱可塑性樹脂シー
ト3と冷却回転体2との着地点8に侵入することを防げ
るため、冷却回転体2を高速回転しても熱可塑性樹脂シ
ート3に気泡状の欠点を発生させることなく生産でき、
さらに、ブレード状の静電印加電極4を設けているた
め、熱可塑性樹脂シート3の冷却回転体2への着地点8
の冷却回転体周方向における変動が全幅に渡って防げる
ため、厚みむらの少ない熱可塑性樹脂シートを得ること
ができる。ここで、前述の押圧手段9を併用すれば、さ
らに、冷却回転体2を高速回転できることは言うまでも
ない。
塑性樹脂シートの製造装置を示している。熱可塑性樹脂
シート3の冷却回転体2への着地点8の近傍にブレード
状の静電印加電極4を設けた上で、熱可塑性樹脂シート
3の冷却回転体2への着地点8の上流側に水膜形成装置
12を設けており、この水膜形成装置12を用いて、熱
可塑性樹脂シート3と冷却回転体2との間に平均厚さが
0.1μm以上3μm以下の水膜を形成するようにして
いる。形成された水膜により、熱可塑性樹脂シート3と
冷却回転体2との着地点8では、いわゆるメニスカスが
形成され、冷却回転体2の随伴気流が熱可塑性樹脂シー
ト3と冷却回転体2との着地点8に侵入することを防げ
るため、冷却回転体2を高速回転しても熱可塑性樹脂シ
ート3に気泡状の欠点を発生させることなく生産でき、
さらに、ブレード状の静電印加電極4を設けているた
め、熱可塑性樹脂シート3の冷却回転体2への着地点8
の冷却回転体周方向における変動が全幅に渡って防げる
ため、厚みむらの少ない熱可塑性樹脂シートを得ること
ができる。ここで、前述の押圧手段9を併用すれば、さ
らに、冷却回転体2を高速回転できることは言うまでも
ない。
【0048】水膜形成装置12の実施態様としては、7
0℃以上95℃未満の飽和湿り空気を冷却回転体2に吹
き付け、冷却回転体2表面に結露させることで水膜を形
成する水膜形成装置12を用いることができる。このよ
うな水膜形成装置12においては、結露により冷却回転
体2表面に発生した水滴は極めて微細であるため、平均
厚さが0.1μm以上3μm以下の水膜を容易に形成す
ることができる。ここで、70℃以上95℃未満の湿り
空気を用いることにより、例えば10℃から30℃の間
で概略温度一定に保たれた冷却回転体2との温度差が大
きいため、効率よく結露することができ、さらに、温度
一定の飽和湿り空気を用いれば、結露量は湿り空気量に
より一義的に決定できるため、生産の際はなはだ好都合
なものとなる。
0℃以上95℃未満の飽和湿り空気を冷却回転体2に吹
き付け、冷却回転体2表面に結露させることで水膜を形
成する水膜形成装置12を用いることができる。このよ
うな水膜形成装置12においては、結露により冷却回転
体2表面に発生した水滴は極めて微細であるため、平均
厚さが0.1μm以上3μm以下の水膜を容易に形成す
ることができる。ここで、70℃以上95℃未満の湿り
空気を用いることにより、例えば10℃から30℃の間
で概略温度一定に保たれた冷却回転体2との温度差が大
きいため、効率よく結露することができ、さらに、温度
一定の飽和湿り空気を用いれば、結露量は湿り空気量に
より一義的に決定できるため、生産の際はなはだ好都合
なものとなる。
【0049】図6に本発明のさらに別の実施態様を示
す。図6に示す態様は、図5の実施態様に加え、水膜除
去装置13を熱可塑性樹脂シート3が冷却回転体2と引
き離れる位置と水膜形成装置12との間に設けるもので
ある。水膜除去装置13としては、例えば、吸水ロール
としてマスロール((株)増田製作所製)を冷却回転体
2に圧着し、真空ポンプ等の吸引装置と連結することで
残存水を吸い取ることができる。水膜除去装置13は、
熱可塑性樹脂シート3が冷却回転体2と引き離れる際に
冷却回転体2に残存する水膜を除去するため、水膜形成
装置12により水膜を形成する際に残存水の影響を受け
なくなり、常に一定の水膜厚みを維持することができ
る。熱可塑性樹脂シート3が冷却回転体2と引き離れる
際に冷却回転体2に残存する水膜は不規則に残存するた
め、水膜形成装置12により残存する水膜を避けて選択
的に水膜を形成することは不可能であり、残存する水膜
はそのまま水膜厚みのむらとなるため、実際の生産に際
しては、残存する水膜を除去することは平面性の優れる
シートを得る上で極めて重要なものとなる。
す。図6に示す態様は、図5の実施態様に加え、水膜除
去装置13を熱可塑性樹脂シート3が冷却回転体2と引
き離れる位置と水膜形成装置12との間に設けるもので
ある。水膜除去装置13としては、例えば、吸水ロール
としてマスロール((株)増田製作所製)を冷却回転体
2に圧着し、真空ポンプ等の吸引装置と連結することで
残存水を吸い取ることができる。水膜除去装置13は、
熱可塑性樹脂シート3が冷却回転体2と引き離れる際に
冷却回転体2に残存する水膜を除去するため、水膜形成
装置12により水膜を形成する際に残存水の影響を受け
なくなり、常に一定の水膜厚みを維持することができ
る。熱可塑性樹脂シート3が冷却回転体2と引き離れる
際に冷却回転体2に残存する水膜は不規則に残存するた
め、水膜形成装置12により残存する水膜を避けて選択
的に水膜を形成することは不可能であり、残存する水膜
はそのまま水膜厚みのむらとなるため、実際の生産に際
しては、残存する水膜を除去することは平面性の優れる
シートを得る上で極めて重要なものとなる。
【0050】図7に本発明のさらに別の実施態様を示
す。図7に示す態様は、冷却回転体2と後工程との間に
張力変動防止手段14を設けたものである。図7に示す
例では、冷却回転体2の直後のロールには、熱可塑性樹
脂シート3を吸引圧着できる吸引孔を設けており(図示
せず)、さらに、ロールを冷却回転体2と周速度がほぼ
同速で連動して駆動できる駆動装置(図示せず)を設け
ている。このため、後工程からの張力は、上記ロール上
で張力を一旦保持するため、該ロールと冷却回転体2の
間の張力については、後工程からの張力が変動しても常
に一定に保持できる。つまり、後工程からの張力変動を
上記ロールで遮断でき、該ロールは、張力変動を遮断す
る張力変動防止手段14として機能する。もちろん、完
全な遮断ではなく、張力変動の大部分を吸収できる手段
としてもよい。このような張力変動防止手段14によ
り、冷却回転体2上の熱可塑性樹脂シート3は、後工程
からの張力変動の影響を受けなくなり、冷却回転体2と
の間に水膜があっても熱可塑性樹脂シート3は冷却回転
体2上を滑ることなく安定して生産ができるため、厚み
むらの少ない高品質のシートを高速で安定して生産する
ことができるものとなる。
す。図7に示す態様は、冷却回転体2と後工程との間に
張力変動防止手段14を設けたものである。図7に示す
例では、冷却回転体2の直後のロールには、熱可塑性樹
脂シート3を吸引圧着できる吸引孔を設けており(図示
せず)、さらに、ロールを冷却回転体2と周速度がほぼ
同速で連動して駆動できる駆動装置(図示せず)を設け
ている。このため、後工程からの張力は、上記ロール上
で張力を一旦保持するため、該ロールと冷却回転体2の
間の張力については、後工程からの張力が変動しても常
に一定に保持できる。つまり、後工程からの張力変動を
上記ロールで遮断でき、該ロールは、張力変動を遮断す
る張力変動防止手段14として機能する。もちろん、完
全な遮断ではなく、張力変動の大部分を吸収できる手段
としてもよい。このような張力変動防止手段14によ
り、冷却回転体2上の熱可塑性樹脂シート3は、後工程
からの張力変動の影響を受けなくなり、冷却回転体2と
の間に水膜があっても熱可塑性樹脂シート3は冷却回転
体2上を滑ることなく安定して生産ができるため、厚み
むらの少ない高品質のシートを高速で安定して生産する
ことができるものとなる。
【0051】なお、本発明においては、冷却回転体2上
の熱可塑性樹脂シート3の厚みが、30μm以上300
μm以下であれば、たとえ、熱可塑性樹脂シート3と冷
却回転体2との間に水膜を形成しても、シートの平面性
を損なうことなく高品質の製品を得ることができ、さら
に、熱可塑性樹脂にポリエステルを用いれば、ブレード
状の静電印加電極4により冷却回転体2に有効に密着す
るため、生産性と品質が大幅に向上し好ましいものとな
る。
の熱可塑性樹脂シート3の厚みが、30μm以上300
μm以下であれば、たとえ、熱可塑性樹脂シート3と冷
却回転体2との間に水膜を形成しても、シートの平面性
を損なうことなく高品質の製品を得ることができ、さら
に、熱可塑性樹脂にポリエステルを用いれば、ブレード
状の静電印加電極4により冷却回転体2に有効に密着す
るため、生産性と品質が大幅に向上し好ましいものとな
る。
【0052】また、本発明で得られた熱可塑性樹脂シー
トに、二軸延伸、熱処理を施し、二軸配向フイルムとな
すことも好ましく行われる。二軸延伸、熱処理の方法は
特に限定されないが、代表的な方法として、熱可塑性樹
脂シートをガラス転移温度以上に加熱し、低速、高速の
温度差をつけた延伸ロール間で、一段もしくは多段で長
手方向に延伸した後、冷却して得られた縦延伸フイルム
を、クリップでフイルム端部を把持、走行させるタイプ
のテンターで、横延伸、熱処理を行う、いわゆる逐次二
軸延伸法を用いることができる。
トに、二軸延伸、熱処理を施し、二軸配向フイルムとな
すことも好ましく行われる。二軸延伸、熱処理の方法は
特に限定されないが、代表的な方法として、熱可塑性樹
脂シートをガラス転移温度以上に加熱し、低速、高速の
温度差をつけた延伸ロール間で、一段もしくは多段で長
手方向に延伸した後、冷却して得られた縦延伸フイルム
を、クリップでフイルム端部を把持、走行させるタイプ
のテンターで、横延伸、熱処理を行う、いわゆる逐次二
軸延伸法を用いることができる。
【0053】また、本発明のブレード状の静電印加電極
の材質としては、鉄、ニッケル、モリブデン、タングス
テン、コバルト、クロム、ジルコニウムなどの金属単体
や、上記の成分のうちの少なくとも一つを含んでなる合
金(例えばステンレス、ジュラルミンなど)や、上記金
属単体あるいは合金にメッキを施したものなどを用いる
ことができ、中でも、安価なステンレスが現実的であり
好ましい。また、形状としては、その断面において、幅
が2〜20mm、厚みが0.01〜1mm、および幅/
厚みの比が50〜1000であることが、ハンドリング
性、強度、および静電荷の集中による静電印加性の向上
の観点から好ましい。また、電極の振動防止のため両端
部に電極の著しい変形がない程度に張力をかけることが
好ましい。
の材質としては、鉄、ニッケル、モリブデン、タングス
テン、コバルト、クロム、ジルコニウムなどの金属単体
や、上記の成分のうちの少なくとも一つを含んでなる合
金(例えばステンレス、ジュラルミンなど)や、上記金
属単体あるいは合金にメッキを施したものなどを用いる
ことができ、中でも、安価なステンレスが現実的であり
好ましい。また、形状としては、その断面において、幅
が2〜20mm、厚みが0.01〜1mm、および幅/
厚みの比が50〜1000であることが、ハンドリング
性、強度、および静電荷の集中による静電印加性の向上
の観点から好ましい。また、電極の振動防止のため両端
部に電極の著しい変形がない程度に張力をかけることが
好ましい。
【0054】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
本発明に係る熱可塑性樹脂シートの製造装置と他の比較
例とについて、熱可塑性樹脂にポリエステルを用いてシ
ートの表面欠点の発生状況を比較するテストを行った。
結果を表1に示す。
本発明に係る熱可塑性樹脂シートの製造装置と他の比較
例とについて、熱可塑性樹脂にポリエステルを用いてシ
ートの表面欠点の発生状況を比較するテストを行った。
結果を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】比較例1に示すように、ブレード状の静電
印加電極4を用いた場合、冷却回転体2の周速度は、9
2m/分にしても熱可塑性樹脂シート3の表面状態は良
好であったが、比較例2に示すように、冷却回転体2の
周速度を95m/分にすると、エッジのまくれ上がりが
始まり、それ以上の高速運転は困難であった。
印加電極4を用いた場合、冷却回転体2の周速度は、9
2m/分にしても熱可塑性樹脂シート3の表面状態は良
好であったが、比較例2に示すように、冷却回転体2の
周速度を95m/分にすると、エッジのまくれ上がりが
始まり、それ以上の高速運転は困難であった。
【0057】一方、本発明の実施例1では、押圧手段9
として熱可塑性樹脂シート3の端部の冷却回転体2への
着地点近傍に向かって噴出するように耐熱性樹脂等で製
作された気体噴出装置を用いているため、エッジ部のま
くれ上がりが抑えられ、冷却回転体2の周速度を106
m/分まで高速化できたが、エッジ部が多少変動し、そ
れ以上の高速運転は不可能であった。
として熱可塑性樹脂シート3の端部の冷却回転体2への
着地点近傍に向かって噴出するように耐熱性樹脂等で製
作された気体噴出装置を用いているため、エッジ部のま
くれ上がりが抑えられ、冷却回転体2の周速度を106
m/分まで高速化できたが、エッジ部が多少変動し、そ
れ以上の高速運転は不可能であった。
【0058】本発明の実施例2では、押圧手段9として
針状の静電印加電極10を熱可塑性樹脂シート3の端部
の冷却回転体2への着地点近傍に設けているため、エッ
ジ部のまくれ上がりが抑えられる上、上記のエッジ部の
変動もしにくいため、冷却回転体2の周速度を111m
/分まで高速化しても安定製膜可能であった。
針状の静電印加電極10を熱可塑性樹脂シート3の端部
の冷却回転体2への着地点近傍に設けているため、エッ
ジ部のまくれ上がりが抑えられる上、上記のエッジ部の
変動もしにくいため、冷却回転体2の周速度を111m
/分まで高速化しても安定製膜可能であった。
【0059】本発明の実施例3では、熱可塑性樹脂シー
ト3の冷却回転体2への着地点8の近傍にブレード状の
静電印加電極4を設けた上で、さらに、熱可塑性樹脂シ
ート3の冷却回転体2への着地点の上流側に水膜形成装
置12を設けているため、冷却回転体2の周速度を11
9m/分まで高速化しても、シートに気泡状の欠点を発
生することなく製膜できたが、時間の経過とともに水膜
形成装置12の残存水のため、シートの平面性が悪化
し、長期の連続製膜は困難であった。なお、水膜形成装
置12としては、70℃以上95℃未満の飽和湿り空気
を冷却回転体2に吹き付け、冷却回転体2表面に結露さ
せることで水膜を形成する水膜形成装置を用いたため、
結露により冷却回転体2表面に発生した水滴は極めて微
細であり、平均厚さが0.1μm以上3μm以下の水膜
を容易に形成することができた。
ト3の冷却回転体2への着地点8の近傍にブレード状の
静電印加電極4を設けた上で、さらに、熱可塑性樹脂シ
ート3の冷却回転体2への着地点の上流側に水膜形成装
置12を設けているため、冷却回転体2の周速度を11
9m/分まで高速化しても、シートに気泡状の欠点を発
生することなく製膜できたが、時間の経過とともに水膜
形成装置12の残存水のため、シートの平面性が悪化
し、長期の連続製膜は困難であった。なお、水膜形成装
置12としては、70℃以上95℃未満の飽和湿り空気
を冷却回転体2に吹き付け、冷却回転体2表面に結露さ
せることで水膜を形成する水膜形成装置を用いたため、
結露により冷却回転体2表面に発生した水滴は極めて微
細であり、平均厚さが0.1μm以上3μm以下の水膜
を容易に形成することができた。
【0060】本発明の実施例4では、実施例3に加え押
圧手段として針状の静電印加電極10を熱可塑性樹脂シ
ート3の端部の冷却回転体2への着地点近傍に設けたた
め、冷却回転体2の周速度をさらに128m/分まで高
速化できたが、実施例3と同様に時間の経過とともに水
膜形成装置12の残存水のため、シートの平面性が悪化
し、長期の連続製膜は困難であった。
圧手段として針状の静電印加電極10を熱可塑性樹脂シ
ート3の端部の冷却回転体2への着地点近傍に設けたた
め、冷却回転体2の周速度をさらに128m/分まで高
速化できたが、実施例3と同様に時間の経過とともに水
膜形成装置12の残存水のため、シートの平面性が悪化
し、長期の連続製膜は困難であった。
【0061】本発明の実施例5では、水膜除去装置13
を熱可塑性樹脂シート3が冷却回転体2と引き離れる位
置と水膜形成装置12との間に設けており、熱可塑性樹
脂シート3が冷却回転体2と引き離れる際に冷却回転体
2に残存する水膜を除去できるため、冷却回転体2の周
速度を130m/分の高速回転で長期連続製膜が可能と
なった。但し、後工程からの張力変動があった際、熱可
塑性樹脂シート3と冷却回転体2との間には水膜を形成
しているため、熱可塑性樹脂シート3が冷却回転体2上
を多少滑り、厚みむらが悪化した。
を熱可塑性樹脂シート3が冷却回転体2と引き離れる位
置と水膜形成装置12との間に設けており、熱可塑性樹
脂シート3が冷却回転体2と引き離れる際に冷却回転体
2に残存する水膜を除去できるため、冷却回転体2の周
速度を130m/分の高速回転で長期連続製膜が可能と
なった。但し、後工程からの張力変動があった際、熱可
塑性樹脂シート3と冷却回転体2との間には水膜を形成
しているため、熱可塑性樹脂シート3が冷却回転体2上
を多少滑り、厚みむらが悪化した。
【0062】本発明の実施例6では、冷却回転体2と後
工程の間に張力変動防止手段14として、冷却回転体2
の直後のロールに、熱可塑性樹脂シート3を吸引圧着で
きる吸引孔を有するロールを設けており、さらに、該ロ
ールを冷却回転体2と連動して駆動できる駆動装置を設
けているため、後工程からの張力変動も該ロールで一旦
保持できるので、厚みむらを悪化させることなく、冷却
回転体2の周速度を130m/分の高速回転で長期連続
製膜できるものとなった。
工程の間に張力変動防止手段14として、冷却回転体2
の直後のロールに、熱可塑性樹脂シート3を吸引圧着で
きる吸引孔を有するロールを設けており、さらに、該ロ
ールを冷却回転体2と連動して駆動できる駆動装置を設
けているため、後工程からの張力変動も該ロールで一旦
保持できるので、厚みむらを悪化させることなく、冷却
回転体2の周速度を130m/分の高速回転で長期連続
製膜できるものとなった。
【0063】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、ブレード
状の静電印加電極を用いて、熱可塑性樹脂シートを冷却
回転体に密着せしめて高速回転させる場合、ブレード状
の静電印加電極からの静電荷を熱可塑性樹脂シートに効
率よく印加させるために、ブレード状の静電印加電極に
加え、熱可塑性樹脂シートの着地点のエッジ部近傍に設
けた押圧手段により、熱可塑性樹脂の冷却回転体への着
地点を全幅に渡り略均一にできるため、シートの品質を
損なうことなく冷却回転体の高速運転が達成できるとい
う特有の効果を奏する。
状の静電印加電極を用いて、熱可塑性樹脂シートを冷却
回転体に密着せしめて高速回転させる場合、ブレード状
の静電印加電極からの静電荷を熱可塑性樹脂シートに効
率よく印加させるために、ブレード状の静電印加電極に
加え、熱可塑性樹脂シートの着地点のエッジ部近傍に設
けた押圧手段により、熱可塑性樹脂の冷却回転体への着
地点を全幅に渡り略均一にできるため、シートの品質を
損なうことなく冷却回転体の高速運転が達成できるとい
う特有の効果を奏する。
【0064】請求項2に係る発明によれば、ブレード状
の静電印加電極に加え、熱可塑性樹脂シートと冷却回転
体との間に、平均厚さが0.1μm以上3μm以下の水
膜を形成するするため、シートに気泡状の欠点を発生さ
せることなく冷却回転体を高速回転できるという特有の
効果を奏する。
の静電印加電極に加え、熱可塑性樹脂シートと冷却回転
体との間に、平均厚さが0.1μm以上3μm以下の水
膜を形成するするため、シートに気泡状の欠点を発生さ
せることなく冷却回転体を高速回転できるという特有の
効果を奏する。
【0065】請求項3に係る発明によれば、ブレード状
の静電印加電極に加え、熱可塑性樹脂シートの着地点の
エッジ部近傍に設けた押圧手段により、熱可塑性樹脂シ
ートの冷却回転体への着地点を全幅に渡り略均一にで
き、さらに、熱可塑性樹脂シートと冷却回転体との間
に、平均厚さが0.1μm以上3μm以下の水膜を形成
するため、シートに気泡状の欠点を発生させることなく
冷却回転体をさらに高速回転できるという特有の効果を
奏する。
の静電印加電極に加え、熱可塑性樹脂シートの着地点の
エッジ部近傍に設けた押圧手段により、熱可塑性樹脂シ
ートの冷却回転体への着地点を全幅に渡り略均一にで
き、さらに、熱可塑性樹脂シートと冷却回転体との間
に、平均厚さが0.1μm以上3μm以下の水膜を形成
するため、シートに気泡状の欠点を発生させることなく
冷却回転体をさらに高速回転できるという特有の効果を
奏する。
【0066】請求項4に係る発明によれば、冷却回転体
上の熱可塑性樹脂シートが、該冷却回転体の後工程から
の張力変動を受けないように、該冷却回転体と後工程と
の間で張力変動を防止できるため、熱可塑性樹脂シート
と冷却回転体との間に水膜があっても、張力変動により
熱可塑性樹脂シートが冷却回転体上を滑らないので、厚
みむらの少ないシートが製造できるという特有の効果を
奏する。
上の熱可塑性樹脂シートが、該冷却回転体の後工程から
の張力変動を受けないように、該冷却回転体と後工程と
の間で張力変動を防止できるため、熱可塑性樹脂シート
と冷却回転体との間に水膜があっても、張力変動により
熱可塑性樹脂シートが冷却回転体上を滑らないので、厚
みむらの少ないシートが製造できるという特有の効果を
奏する。
【0067】請求項5に係る発明によれば、冷却回転体
上の熱可塑性樹脂シートの厚みが、30μm以上300
μm以下であるため、例え、熱可塑性樹脂シートと冷却
回転体の間に水膜を形成しても、シートの平面性が損な
われないため、高品質の製品を得ることができるという
特有の効果を奏する。
上の熱可塑性樹脂シートの厚みが、30μm以上300
μm以下であるため、例え、熱可塑性樹脂シートと冷却
回転体の間に水膜を形成しても、シートの平面性が損な
われないため、高品質の製品を得ることができるという
特有の効果を奏する。
【0068】請求項6に係る発明によれば、熱可塑性樹
脂にポリエステルを用いているため、シートが冷却回転
体と有効に密着するため、生産性と品質が大幅に向上す
るという特有の効果を奏する。
脂にポリエステルを用いているため、シートが冷却回転
体と有効に密着するため、生産性と品質が大幅に向上す
るという特有の効果を奏する。
【0069】請求項7に係る発明によれば、生産性の優
れる高品質の二軸延伸フイルムが得られるという特有の
効果を奏する。
れる高品質の二軸延伸フイルムが得られるという特有の
効果を奏する。
【0070】請求項8に係る発明によれば、熱可塑性樹
脂シートの冷却回転体への着地点近傍にブレード状の静
電印加電極を設けており、さらに、熱可塑性樹脂シート
の冷却回転体への着地点近傍に、熱可塑性樹脂シートの
端部を冷却回転体側に押さえつけるための押圧手段を設
けているため、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着
地点を全幅に渡り略均一にできるので、シートの品質を
損なうことなく冷却回転体の高速運転が達成できるとい
う特有の効果を奏する。
脂シートの冷却回転体への着地点近傍にブレード状の静
電印加電極を設けており、さらに、熱可塑性樹脂シート
の冷却回転体への着地点近傍に、熱可塑性樹脂シートの
端部を冷却回転体側に押さえつけるための押圧手段を設
けているため、熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着
地点を全幅に渡り略均一にできるので、シートの品質を
損なうことなく冷却回転体の高速運転が達成できるとい
う特有の効果を奏する。
【0071】請求項9に係る発明によれば、ブレード状
の静電印加電極に加え、熱可塑性樹脂シートと冷却回転
体との間に、平均厚さが0.1μm以上3μm以下の水
膜を形成する水膜形成装置を用いているため、冷却回転
体を高速回転させてもシートに気泡状の欠点を発生させ
ることなく製膜ができるという特有の効果を奏する。
の静電印加電極に加え、熱可塑性樹脂シートと冷却回転
体との間に、平均厚さが0.1μm以上3μm以下の水
膜を形成する水膜形成装置を用いているため、冷却回転
体を高速回転させてもシートに気泡状の欠点を発生させ
ることなく製膜ができるという特有の効果を奏する。
【0072】請求項10に係る発明によれば、熱可塑性
樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍にブレード状の
静電印加電極を設け、さらに、熱可塑性樹脂シートの冷
却回転体への着地点近傍に、熱可塑性樹脂シートの端部
を冷却回転体側に押さえつけるための押圧手段を設けた
上に、熱可塑性樹脂シートと冷却回転体との間に、平均
厚さが0.1μm以上3μm以下の水膜を形成する水膜
形成装置をも用いているため、シートに気泡状の欠点を
発生させることなく冷却回転体をさらに高速回転させて
製膜ができるという特有の効果を奏する。
樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍にブレード状の
静電印加電極を設け、さらに、熱可塑性樹脂シートの冷
却回転体への着地点近傍に、熱可塑性樹脂シートの端部
を冷却回転体側に押さえつけるための押圧手段を設けた
上に、熱可塑性樹脂シートと冷却回転体との間に、平均
厚さが0.1μm以上3μm以下の水膜を形成する水膜
形成装置をも用いているため、シートに気泡状の欠点を
発生させることなく冷却回転体をさらに高速回転させて
製膜ができるという特有の効果を奏する。
【0073】請求項11に係る発明によれば、押圧手段
に圧縮空気を噴出する気体噴出装置を用いているため、
比較的簡単な装置でエッジ部のまくれ上がりを防止で
き、冷却回転体の高速回転が可能となるという特有の効
果を奏する。
に圧縮空気を噴出する気体噴出装置を用いているため、
比較的簡単な装置でエッジ部のまくれ上がりを防止で
き、冷却回転体の高速回転が可能となるという特有の効
果を奏する。
【0074】請求項12に係る発明によれば、押圧手段
に静電印加電極を用いているため、長期連続製膜しても
安定してエッジ部のまくれ上がりを防止できるという特
有の効果を奏する。
に静電印加電極を用いているため、長期連続製膜しても
安定してエッジ部のまくれ上がりを防止できるという特
有の効果を奏する。
【0075】請求項13に係る発明によれば、水膜形成
装置が、70℃以上95℃未満の飽和湿り空気を冷却回
転体に吹き付ける水膜形成装置であるため、水膜厚みと
して平均厚さが0.1μm以上3μm以下の極薄の最適
範囲を効率よく容易に得られる上、さらに、湿り空気の
温度が一定の場合、飽和湿り空気を用いているため、湿
り空気中に含まれる水分量も一義的に決定できるので、
冷却回転体の回転速度に応じて湿り空気量を調整するこ
とで、水膜厚みも容易に制御することもできるという特
有の効果を奏する。
装置が、70℃以上95℃未満の飽和湿り空気を冷却回
転体に吹き付ける水膜形成装置であるため、水膜厚みと
して平均厚さが0.1μm以上3μm以下の極薄の最適
範囲を効率よく容易に得られる上、さらに、湿り空気の
温度が一定の場合、飽和湿り空気を用いているため、湿
り空気中に含まれる水分量も一義的に決定できるので、
冷却回転体の回転速度に応じて湿り空気量を調整するこ
とで、水膜厚みも容易に制御することもできるという特
有の効果を奏する。
【0076】請求項14に係る発明によれば、さらに、
水膜形成装置により冷却回転体表面に水膜を形成する前
に、冷却回転体表面に残存する水膜を除去するための水
膜除去装置を設けているため、水膜形成装置により水膜
を形成する際、残存水の影響を受けず、常に一定の水膜
厚みを維持することができるので、長期に渡り連続製膜
することができるという特有の効果を奏する。
水膜形成装置により冷却回転体表面に水膜を形成する前
に、冷却回転体表面に残存する水膜を除去するための水
膜除去装置を設けているため、水膜形成装置により水膜
を形成する際、残存水の影響を受けず、常に一定の水膜
厚みを維持することができるので、長期に渡り連続製膜
することができるという特有の効果を奏する。
【0077】請求項15に係る発明によれば、さらに、
冷却回転体上の熱可塑性樹脂シートが、該冷却回転体の
後工程からの張力変動を受けないように、該冷却回転体
と該後工程の間に張力変動防止手段を備えているため、
熱可塑性樹脂シートが冷却回転体上を滑らず、厚みむら
の少ないシートを得ることができるという特有の効果を
奏する。
冷却回転体上の熱可塑性樹脂シートが、該冷却回転体の
後工程からの張力変動を受けないように、該冷却回転体
と該後工程の間に張力変動防止手段を備えているため、
熱可塑性樹脂シートが冷却回転体上を滑らず、厚みむら
の少ないシートを得ることができるという特有の効果を
奏する。
【図1】本発明を適用可能な熱可塑性樹脂シートの製造
装置の概略構成図である。
装置の概略構成図である。
【図2】本発明の一実施態様に係る熱可塑性樹脂シート
の製造装置の概略構成図である。
の製造装置の概略構成図である。
【図3】図2の装置の概略正面図である。
【図4】本発明の別の実施態様に係る熱可塑性樹脂シー
トの製造装置の概略構成図である。
トの製造装置の概略構成図である。
【図5】本発明のさらに別の実施態様に係る熱可塑性樹
脂シートの製造装置の概略構成図である。
脂シートの製造装置の概略構成図である。
【図6】本発明のさらに別の実施態様に係る熱可塑性樹
脂シートの製造装置の概略構成図である。
脂シートの製造装置の概略構成図である。
【図7】本発明のさらに別の実施態様に係る熱可塑性樹
脂シートの製造装置の概略構成図である。
脂シートの製造装置の概略構成図である。
1 口金 2 冷却回転体 3 熱可塑性樹脂シート 4 ブレード状の静電印加電極 5 絶縁部材 7 ブレード状の静電印加電極の直流高圧電源 8 着地点 9 押圧手段 10 針状の静電印加電極 11 針状の静電印加電極の直流高圧電源 12 水膜形成装置 13 水膜除去装置 14 張力変動防止手段
Claims (15)
- 【請求項1】 口金からシート状に押し出された熱可塑
性樹脂を静電印加装置により冷却回転体に密着せしめて
冷却固化する工程を有する熱可塑性樹脂シートの製造方
法において、 前記熱可塑性樹脂シートの冷却回転体の着地点近傍に、
熱可塑性樹脂シートの幅方向に延びるブレード状の静電
印加電極を設け、 該熱可塑性樹脂シートの少なくとも一方の幅方向端部上
方で、かつ、該熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着
地点近傍に設けた押圧手段により、該熱可塑性樹脂シー
トの幅方向端部を冷却回転体側に押さえつけて、該熱可
塑性樹脂シートの着地点の冷却回転体周方向における位
置を熱可塑性樹脂シート全幅にわたって略均一にするこ
とを特徴とする、熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項2】 口金からシート状に押し出された熱可塑
性樹脂を静電印加装置により冷却回転体に密着せしめて
冷却固化する工程を有する熱可塑性樹脂シートの製造方
法において、 前記熱可塑性樹脂シートの冷却回転体の着地点近傍に、
熱可塑性樹脂シートの幅方向に延びるブレード状の静電
印加電極を設け、 該熱可塑性樹脂シートと冷却回転体との間に、平均厚さ
が0.1μm以上3μm以下の水膜を形成することを特
徴とする、熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂シートの少なくとも一
方の幅方向端部上方で、かつ、該熱可塑性樹脂シートの
冷却回転体への着地点近傍に設けた押圧手段により、該
熱可塑性樹脂シートの幅方向端部を冷却回転体側に押さ
えつけて、該熱可塑性樹脂シートの着地点の冷却回転体
周方向における位置を熱可塑性樹脂シート全幅にわたっ
て略均一にすることを特徴とする、請求項2の熱可塑性
樹脂シートの製造方法。 - 【請求項4】 冷却回転体上の熱可塑性樹脂シートが、
該冷却回転体の後工程からの張力変動を受けないよう
に、該冷却回転体と後工程の間で張力変動を遮断または
吸収することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれ
かに記載の熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項5】 冷却回転体上での熱可塑性樹脂シートの
厚みを30μm以上300μm以下とすることを特徴と
する、請求項1ないし4のいずれかに記載の熱可塑性樹
脂シートの製造方法。 - 【請求項6】 熱可塑性樹脂がポリエステルであること
を特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の熱
可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項7】 熱可塑性樹脂シートに二軸延伸、熱処理
を施し、二軸配向フイルムにすることを特徴とする、請
求項1ないし6のいずれかに記載の熱可塑性樹脂シート
の製造方法。 - 【請求項8】 口金からシート状に押し出された熱可塑
性樹脂を静電印加装置により冷却回転体に密着せしめて
冷却固化する工程を有する熱可塑性樹脂シートの製造装
置において、 前記熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍に
設けた熱可塑性樹脂シートの幅方向に延びるブレード状
の静電印加電極と、 該熱可塑性樹脂シートの少なくとも一方の幅方向端部上
方で、かつ、該熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着
地点近傍に設けられた、該熱可塑性樹脂シートの幅方向
端部を冷却回転体側に押さえつける押圧手段とを有する
ことを特徴とする、熱可塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項9】 口金からシート状に押し出された熱可塑
性樹脂を静電印加装置により冷却回転体に密着せしめて
冷却固化する工程を有する熱可塑性樹脂シートの製造装
置において、 前記熱可塑性樹脂シートの冷却回転体への着地点近傍に
設けた熱可塑性樹脂シートの幅方向に延びるブレード状
の静電印加電極と、 該熱可塑性樹脂シートと冷却回転体との間に、平均厚さ
が0.1μm以上3μm以下の水膜を形成する水膜形成
装置とを有することを特徴とする、熱可塑性樹脂シート
の製造装置。 - 【請求項10】 前記熱可塑性樹脂シートの少なくとも
一方の幅方向端部上方で、かつ、該熱可塑性樹脂シート
の冷却回転体への着地点近傍に設けられた、該熱可塑性
樹脂シートの幅方向端部を冷却回転体側に押さえつける
押圧手段を有する、ことを特徴とする、請求項9の熱可
塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項11】 前記押圧手段が気体噴出装置であるこ
とを特徴とする、請求項8または10に記載の熱可塑性
樹脂シートの製造装置。 - 【請求項12】 前記押圧手段が静電印加装置であるこ
とを特徴とする、請求項8または10に記載の熱可塑性
樹脂シートの製造装置。 - 【請求項13】 前記水膜形成装置が、70℃以上95
℃未満の飽和湿り空気を冷却回転体に吹き付ける装置で
あることを特徴とする、請求項9ないし12のいずれか
に記載の熱可塑性樹脂シートの製造装置。 - 【請求項14】 前記水膜形成装置により冷却回転体表
面に水膜を形成する前に、冷却回転体表面に残存する水
膜を除去する膜除去装置が設けられていることを特徴と
する、請求項9ないし13のいずれかに記載の熱可塑性
樹脂シートの製造装置。 - 【請求項15】 冷却回転体上の熱可塑性樹脂シート
が、該冷却回転体の後工程からの張力変動を受けないよ
うに、該冷却回転体と該後工程の間に張力変動遮断また
は吸収手段が設けられていることを特徴とする、請求項
8ないし14のいずれかに記載の熱可塑性樹脂シートの
製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9187448A JPH1120003A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 熱可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9187448A JPH1120003A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 熱可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1120003A true JPH1120003A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16206260
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9187448A Pending JPH1120003A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 熱可塑性樹脂シートの製造方法および製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1120003A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002347099A (ja) * | 2001-05-28 | 2002-12-04 | Toray Ind Inc | シート製造用口金ならびにシートの製造装置および方法 |
| JP2006027133A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Tohcello Co Ltd | 樹脂フィルムの製造方法及び樹脂フィルム成形用エッジピンニング装置 |
-
1997
- 1997-06-27 JP JP9187448A patent/JPH1120003A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002347099A (ja) * | 2001-05-28 | 2002-12-04 | Toray Ind Inc | シート製造用口金ならびにシートの製造装置および方法 |
| JP2006027133A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Tohcello Co Ltd | 樹脂フィルムの製造方法及び樹脂フィルム成形用エッジピンニング装置 |
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