JPH11201836A - 高感度力学量センサ材料 - Google Patents

高感度力学量センサ材料

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JPH11201836A
JPH11201836A JP10020275A JP2027598A JPH11201836A JP H11201836 A JPH11201836 A JP H11201836A JP 10020275 A JP10020275 A JP 10020275A JP 2027598 A JP2027598 A JP 2027598A JP H11201836 A JPH11201836 A JP H11201836A
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勝則 山田
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満 浅井
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    • G01L1/00Measuring force or stress, in general
    • G01L1/20Measuring force or stress, in general by measuring variations in ohmic resistance of solid materials or of electrically-conductive fluids; by making use of electrokinetic cells, i.e. liquid-containing cells wherein an electrical potential is produced or varied upon the application of stress

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度で力学量を検知することができるセン
サを構成可能な高感度力学量センサ材料を提供するこ
と。 【解決手段】 絶縁性マトリックス材料とこれに対し導
体または半導体よりなる第2相粒子を0.001〜1μ
mの粒子間距離で不連続に分散させて構成した導電パス
とよりなると共に,被検知力学量を負荷する方向に該被
検知力学量と同一種類の力学量を予め付与し,残留させ
た構造を形成させるか,応力の負荷方向の第2相粒子の
間隔を負荷方向と直角方向のそれより小さくするような
構造を形成させる。これにより,負荷された被検知力学
量を検知するための高感度力学量センサとして機能す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,力,圧力,トルク,速度,加速
度,位置,変位,衝撃力,重量質量,真空度,回転力,
振動,騒音等の力学的な変化量を高感度に測定する力学
量センサを構成する材料として使用される高感度力学量
センサ材料に関する。
【0002】
【従来技術】従来,力,圧力,トルク,速度,加速度,
位置,変位,衝撃力,重量質量,真空度,回転力,振
動,騒音等の力学的な変化量を歪み(応力)を介して計
測する力学量センサの構成材料として,抵抗線歪みゲー
ジ,半導体のシリコン等が使用されている。特に半導体
シリコンは,高感度の歪み計素子として,衝撃試験機,
変位計,圧力変換器,加速度計,生体用の小型圧力計,
流量計,ガス圧計等,一般工業用,自動車用,医療用等
の様々な分野において応用されている。
【0003】また,半導体を用いた力学量センサとして
は一般的にSiが多く用いられている。このSiでは,
外力が作用することによって生じる歪みに起因して,半
導体の電気抵抗値が変化するという現象を利用してい
る。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来材料によ
り構成された力学量センサの感度では,生体系等の微圧
センサ,燃焼圧センサ,油圧機器用の圧力センサとして
使用するような精度,高感度を要求される力学量センサ
を得ることが困難であった。
【0005】本発明は,かかる問題点に鑑み,高感度
(高ゲージ率)で力学量を検知することができるセンサ
を構成可能な高感度力学量センサ材料を提供しようとす
るものである。
【0006】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,絶縁性マトリッ
クス材料と該絶縁性マトリックス材料に対し導体または
半導体よりなる第2相粒子を0.001〜1μmの粒子
間距離で不連続に分散させて構成した導電パスとよりな
ると共に,被検知力学量を負荷する方向に該被検知力学
量と同一種類の力学量を予め付与し,残留させた構造を
有し,負荷された被検知力学量を検知することができる
高感度力学量センサとして機能することを特徴とする高
感度力学量センサ材料にある。
【0007】本発明の高感度力学量センサ材料にて構成
された力学量センサは,力学量を測定,検知するための
センサであり,ここにおける力学量としては,歪量,変
位,応力,圧力,重量(荷重)から選ばれる1種以上で
あることが好ましい。更に好ましいのは歪量,応力,圧
力である。
【0008】上記絶縁性マトリックス材料は高感度力学
量センサ材料における母材となる。この絶縁性マトリッ
クス材料としては,金属酸化物,金属窒化物,またはそ
れらの複合化合物が挙げられる。
【0009】例えば,アルミニウム,珪素,マグネシウ
ム,カルシウム,クロム,ジルコニウム,イットリウ
ム,イッテリビウム,ランタン,バナジウム,バリウ
ム,ストロンチウム,スカンジウム,硼素,ハフニウ
ム,ビスマス,チタン,鉄,亜鉛,ニオブ,タングステ
ン,セリウム,ジスプロシウム,レニウム,リチウム,
サマリウム,タンタル等より選ばれる1種以上の元素よ
りなる酸化物,または窒化物及びそれらの複合酸化物,
または固溶体を挙げることができる。また,上述の元素
の複合酸化物,複合化合物,固溶体を挙げることもでき
る。更に,サイアロン,コージュエライト,ムライト,
ジルコン,フォルステライト,フェライト,スピネル等
のセラミックス材料を挙げることもできる。
【0010】なお,この絶縁性マトリックス材料として
は,第2相粒子よりも高強度,高靱性,高耐衝撃性の材
料を使用することが好ましい。これにより,高強度かつ
耐衝撃性に優れた高感度力学量センサ材料を得ることが
できる。
【0011】また,上記第2相粒子として使用可能な材
料の種類は,絶縁性マトリックス材料の種類に依存す
る。例えば,絶縁性マトリックス材料として,珪素,ア
ルミニウム,硼素の窒化物を利用した場合には,B,S
i,Ti,W,V,Hf,Zr,Zn,Nb,Ta,C
r,Ru,Au,Sn,In,Tl,Ag,Mo等の金
属炭化物,窒化物,珪化物,硫化物,または硼化物の1
種以上からなる粒子を第2相粒子として使用することが
できる。
【0012】また,絶縁性マトリックス材料がAl2
3 である場合には,WC,Mo3 C,ZrC,W,Ti
2 ,B4 C,SiC,Sn2 3 ,RuO,Cu2
の1種以上からなる粒子を第2相粒子として使用するこ
とができる。また,絶縁性マトリックス材料がAlNで
ある場合には,TiB2 ,VB,ZrB2 ,CrB2
TiN,ZrN,Cr2 N,WSi2 ,NbSi2 ,T
aSi2 等の1種以上からなる粒子を第2相粒子として
使用することができる。
【0013】また,絶縁性マトリックス材料中に分散し
た第2相粒子の粒子間距離は0.001〜1μmであ
る。粒子間距離が0.001μmより小さい場合には,
第2相粒子が連続的に分散している場合に近くなり,高
感度で直線的な歪み抵抗効果が得られなくなるおそれが
ある。一方,1μmより大である場合には,高感度力学
量センサ材料の電気伝導度が低下し,力学量センサとし
ての機能が得られなくなるおそれがある。上記粒子間距
離とは,ある第2相粒子と他の第2相粒子との間の隙間
の距離を意味する。また,上記粒子間距離は高感度力学
量センサ材料を切断し,その断面をECRプラズマによ
りエッチングしSEM観察するか,または高感度力学量
センサ材料の薄片をTEM観察することによって測定す
ることができる。
【0014】また,上記被検知力学量と同一種類の力学
量とは次のようなものである。例えば,被検知力学量が
圧縮応力である場合には,予め負荷する力学量も圧縮応
力である。また,例えば被検知力学量が引っ張り応力で
ある場合には,予め負荷する力学量も引っ張り応力であ
る。
【0015】また,本発明にかかる高感度力学量センサ
材料は,予め負荷する力学量の方向に歪みが生じ難くな
るよう構成することが好ましい。これにより,より高感
度な力学量センサとして機能する材料を得ることができ
る。
【0016】具体的に説明すると,仮に被検知力学量が
応力である場合には,応力が負荷される方向の弾性率
が,これ以外の方向の弾性率と比べて小さくなるように
構成することが好ましい。この場合,応力負荷方向以外
のポアソン比は,応力負荷方向と比較してより小さい方
が好ましい。また,応力負荷方向における第2相粒子の
粒子間距離はそれ以外の方向の粒子間距離よりも小さい
方が好ましい。また,応力負荷に伴う電気抵抗値の変化
は,応力負荷方向よりもそれに直角な方向のほうが小さ
くなるようにすることが好ましい。
【0017】本発明の作用につき,以下に説明する。本
発明にかかる高感度力学量センサ材料は,絶縁性マトリ
ックス材料と,これに対して第2相粒子を0.001〜
1μmの粒子間距離で不連続に分散させて構成した導電
パスとよりなる。このものは被検知力学量を負荷する方
向に該被検知力学量と同一種類の力学量を予め付与し,
残留させた構造を有していることから,その詳細なメカ
ニズムは不明であるが,従来材料と比較して大きくゲー
ジ率が高まることが判明した(後述の表1参照)。この
ため,本発明にかかる材料にて作製した力学量センサの
感度は非常に高くなる。よって,高精度の力学量センサ
を得ることができる。
【0018】以上のように,本発明によれば,高感度で
力学量を検知することができるセンサを構成可能な高感
度力学量センサ材料を提供することができる。
【0019】また,請求項2の発明のように,絶縁性マ
トリックス材料と該絶縁性マトリックス材料に対し導体
または半導体よりなる第2相粒子を0.001〜1μm
の粒子間距離で不連続に分散させて構成した導電パスと
よりなると共に,被検知力学量を負荷する方向における
第2相粒子の粒子間距離Aが,上記負荷方向に対する直
角な方向における第2相粒子の粒子間距離Bよりも小さ
く,負荷された被検知力学量を検知することができる高
感度力学量センサとして機能することを特徴とする高感
度力学量センサ材料にある。
【0020】また,上記粒子間距離Aは粒子間距離Bの
1/2以下であることが好ましい。これにより,より確
実に本発明にかかる効果を得ることができる。
【0021】また,本請求項にかかる高感度力学量セン
サ材料において絶縁性マトリクス材料を構成する物質と
しては,前に例示した各種の物質を挙げることができ
る。また,第2相粒子としても前に例示した各種の物質
を挙げることができる。詳細は上述の請求項1と同様で
ある。
【0022】本請求項にかかる高感度力学量センサ材料
は,絶縁性マトリックス材料とこれに対して第2相粒子
を0.001〜1μmの粒子間距離で不連続に分散させ
て構成した導電パスとよりなる。そして,このものは被
検知力学量の負荷方向の粒子間距離Aが負荷方向と直角
方向の粒子間距離Bよりも小さいことから,その詳細な
メカニズムは不明であるが,小さな歪みに対しても大き
な電気抵抗変化率を得ることができ,高感度な歪み−電
気抵抗効果を発現することができるため,従来材料と比
較して大きくゲージ率が高まることが判明した。このた
め,本発明にかかる材料にて作製した力学量センサの感
度は非常に高くなる。よって,高精度の力学量センサを
得ることができる。
【0023】以上のように,本発明によれば,高感度で
力学量を検知することができるセンサを構成可能な高感
度力学量センサ材料を提供することができる。
【0024】次に,請求項3の発明は,絶縁性マトリッ
クス材料と該絶縁性マトリックス材料に対し導体または
半導体よりなる第2相粒子を0.001〜1μmの粒子
間距離で不連続に分散させて構成した導電パスとよりな
ると共に,被検知力学量を負荷する方向に,上記絶縁性
マトリックスを構成する結晶粒が配向された状態にあ
り,負荷された被検知力学量を検知することができる高
感度力学量センサとして機能することを特徴とする高感
度力学量センサ材料にある。
【0025】また,本請求項にかかる高感度力学量セン
サ材料において絶縁性マトリクス材料を構成する物質と
しては,前に例示した各種の物質を挙げることができ
る。また,第2相粒子としても前に例示した各種の物質
を挙げることができる。詳細は上述の請求項1と同様で
ある。
【0026】本請求項にかかる高感度力学量センサ材料
は,絶縁性マトリックス材料とこれに対して第2相粒子
を0.001〜1μmの粒子間距離で不連続に分散させ
て構成した導電パスとよりなる。そして,このものは被
検知力学量を負荷する方向に,上記絶縁性マトリックス
を構成する結晶粒が配向された状態にあり,言い換える
と,第2相粒子の分散形態には異方性が付与された状態
にある。
【0027】このことより,その詳細なメカニズムは不
明であるが,被検知力学量の負荷方向における第2相粒
子の粒子間距離を,負荷方向に対する直角方向によりも
小さくすることができる。また,応力負荷に伴う負荷方
向の粒子間距離の変化も,負荷方向に直角方向のそれに
比べて大きくすることができる。即ち,応力負荷方向の
電気抵抗値の変化を応力負荷方向に直角な方向の電気抵
抗値の変化より大きくすることができる。
【0028】このように,小さな歪みに対しても大きな
電気抵抗変化率を得ることができ,高感度な歪み−電気
抵抗効果を発現することができるため,従来材料と比較
して大きくゲージ率が高まることが判明した。このた
め,本発明にかかる材料にて作製した力学量センサの感
度は非常に高くなる。よって,高精度の力学量センサを
得ることができる。
【0029】以上のように,本発明によれば,高感度で
力学量を検知することができるセンサを構成可能な高感
度力学量センサ材料を提供することができる。
【0030】また,上記絶縁性マトリックス材料よりも
弾性率の小さい絶縁性の第3相を,上記絶縁性マトリッ
クス材料内に分散させ,上記第3相内に上記第2相粒子
を不連続に分散させた構造とすることが好ましい。ま
た,第2相粒子は,後述の図2に示すごとく,絶縁性マ
トリックス材料を構成する結晶粒内及び結晶粒界相に分
散していれば本発明にかかる効果を得ることができる
が,より好ましくは,少なくとも絶縁性マトリックス材
料の結晶粒界相に導電パスを形成するように第2相粒子
が分散していることが好ましい。いずれの場合も本発明
にかかる効果をより確実に得ることができる。
【0031】また,上記絶縁性マトリックス材料は被検
知力学量を負荷する方向と直角な方向の気孔率が高い多
孔質であることが好ましい。これにより直角方向のポア
ソン比が小さくなり,直角方向の抵抗変化を小さくする
ことができる。よって,負荷方向の電気抵抗変化率が大
きくなるため,より感度の高いセンサを構成可能な高感
度力学量センサ材料を得ることができる。
【0032】また,上記第2相粒子により形成された導
電パスは等方的な状態にあってもよいが,被検知力学量
の負荷方向に優先して導電パスが形成された状態にある
ことがより好ましい。これにより,被検知力学量の負荷
による電気抵抗変化率を効率的に検出可能な材料を得る
ことができ,本発明にかかる効果をより確実に得ること
ができる。
【0033】次に,本発明にかかる高感度力学量センサ
材料の各種の製造方法について以下にいくつか例示しす
る。 (製造方法1)絶縁性材料からなるマトリックス粉末
と,該マトリックス粉末との粒径比が1/2以下であ
り,かつ導体または半導体よりなる第2相粒子とを,湿
式または乾式で混合して混合粉末を作製する。該混合粉
末を所定の方向から加圧して金型成形した後,これと同
様な方向に加圧しながら焼成を行う。上記マトリックス
粉末は原料粉末そのものでも,また原料粉末の造粒粉で
あってもよい。
【0034】これによって,焼成体内に大きな内部(圧
縮)応力を生成させる。後述する図1に示すように,こ
の焼成体から被検知力学量の負荷方向と焼成の際の加圧
方向とが平行になるように切片を切り出すことにより,
本発明にかかる高感度力学量センサ材料を得ることがで
きる(切り出した切片が高感度力学量センサ材料とな
る)。
【0035】上記加圧しながらの焼成にはホットプレス
やHIP等の装置を用いることができる。また,上記焼
成体における内部応力は,焼成後に焼成体を熱処理する
ことにより発生させることもできる。また,上記加圧は
1〜3方向(等方的)より行うことができる。この加圧
の方向に対して切片を切り出すことにより,1次元から
3次元の力学量の検出が可能なセンサとして機能する高
感度力学量センサ材料を得ることができる。但し,3方
向から加圧して焼成した場合の切り出し方向はいずれの
方向でもよい。マトリックス粉末としてはウィスカまた
は柱状晶の粉末を用いてもよい。また上記焼成時に焼成
温度またはそれより高い温度で一方向にプレスしなが
ら,長時間熱処理してマトリックス結晶粒を所定の方向
に粒成長させてもよい。
【0036】(製造方法2)絶縁性材科からなるマトリ
ックス粉末と,該マトリックス粉末との粒径比が1/2
以下であり,かつ導体または半導体よりなる第2相粒子
とを湿式または乾式で混合した混合粉末を作製する。混
合粉末を内側に集積し,該集積された混合粉末の外周部
を熱膨張係数の大きな絶縁粉末で包囲して,2層構造の
積層体を構成しする。この積層体を所定の方向から加圧
して金型成形した後,これと同じの方向に加圧しながら
焼成を行う。
【0037】これによって,焼成体内の加圧方向に大き
な内部応力を生成させる。後述する図1に示すように,
この焼成体から被検知力学量の負荷方向と加圧方向とが
平行になるように切り出すことにより,本発明にかかる
高感度力学量センサ材料を得ることができる。その他は
上述した製造方法1と同様である。
【0038】(製造方法3)絶縁性材料からなるマトリ
ックス粉末をシート状に成形した絶縁性シート成形体
と,導体または半導体よりなる第2相粒子と上記絶縁性
材料との混合粉末,または第2相粒子をシート状に成形
した第2シート成形体とを積層した積層成形体を作製す
る。
【0039】この積層成形体を積層方向に直角な方向よ
り加圧しながら焼成を行うことにより,内部応力が付与
された積層焼成体を得る。この積層焼成体より被検知力
学量の負荷方向と加圧の方向とが平行になるように切片
を切り出すことにより,本発明にかかる高感度力学量セ
ンサ材料を得ることができる。
【0040】また,上記絶縁性シート成形体にスクリー
ン印刷等によって上記混合粉末(上記第2相粒子と上記
絶縁性材料とよりなる)を例えばストライプや格子の模
様を形成しつつ印刷し,印刷体を作製する。該印刷体を
複数重ねて積層成形体を作製することも可能である。そ
の他は上述した製造方法1と同様である。
【0041】(製造方法4)絶縁性材料からなるマトリ
ックス粉末と,該マトリックス粉末との粒径比が1/2
以下であり,かつ導体または半導体よりなる第2相粒子
とを準備し,両者をバインダーを加えて混練した。この
混練物を押出成形することにより,第2相粒子が不連続
に分散した導電パスを有する芯状成形体を作製する。
【0042】この芯状成形体を絶縁性材料からなるマト
リックス粉末と共に,再度芯状成形体の長手方向に一軸
プレス圧を加えて,円柱状や直方体等の柱状成形体を作
製する。得られた成形体を長手方向に加圧しながら焼成
し,柱状焼成体を得る。上記柱状焼成体の長手方向に平
行な方向に切片を切り出すことにより,本発明にかかる
高感度力学量センサ材料を得ることができる。
【0043】(製造方法5)導体または半導体よりなる
第2相粒子の表面を,ナノからサブミクロンオーダーの
厚みの絶縁相にて被覆し,被覆粉末となす。この被覆粉
末を一軸成形またはCIP等によって円柱状(円盤状)
または直方体に成形した後,加圧しながら焼成する。こ
れにより,内部応力が付与された焼成体を作製する。こ
の焼成体から加圧の方向と平行に切片を切り出すことに
より,本発明にかかる高感度力学量センサ材料を得るこ
とができる。
【0044】以上のような製造方法によれば,本発明に
かかる絶縁性マトリックス材料と,これに対して第2相
粒子を0.001〜1μmの粒子間距離で不連続に分散
させて構成した導電パスとよりなる高感度力学量センサ
材料であって,このものは被検知力学量を負荷する方向
に該被検知力学量と同一種類の力学量を予め付与し,残
留させた構造を有するものを容易に得ることができる。
【0045】また,同様に被検知力学量を負荷する方向
における第2相粒子の粒子間距離Aが,上記負荷方向に
対する直角な方向における第2相粒子の粒子間距離Bよ
りも小さいものを容易に得ることができる。また,被検
知力学量を負荷する方向に,上記絶縁性マトリックスを
構成する結晶粒が配向された状態にある者を容易に得る
ことができる。また,ここにかかる以外の製造方法であ
っても本発明にかかる高感度力学量センサ材料を得るこ
とができる。
【0046】また,上記第2相粒子の熱膨張率は上記絶
縁性マトリックス材料の熱膨張率に対して1.1倍以上
あるいは0.9倍以下であり,上記第2相粒子を予め上
記絶縁性マトリックス材料に対し分散させ,加熱するこ
とにより力学量が付与され,残留されることが好まし
い。
【0047】この方法によれば,加熱により絶縁性マト
リックス材料と第2相粒子との間に間には熱応力が発生
し,この熱応力が内部応力となって付与され,残留され
る。これにより,その詳細なメカニズムは不明である
が,従来材料と比較して大きくゲージ率が高まることが
判明した。よって,本発明にかかる効果をより確実に得
ることができる。
【0048】また,第2相粒子の熱膨張率が絶縁性マト
リックス材料の熱膨張率の0.9倍より大きい,あるい
は1.1倍未満である場合には,両者の間の熱膨張率が
略等しいことから,加熱を利用して内部応力を付与さ
せ,残留させることができず,本発明にかかる効果を得
られなくなるおそれがある。
【0049】また,上記第2相粒子の熱膨張率の上限で
あるが,10倍とすることが好ましい。これにより,残
留応力による強度低下を抑止することができる。より好
ましくは1.2〜2倍とする。更に,上記第2相粒子の
熱膨張率の下限は,0.9倍とすることが好ましい。こ
れにより,残留応力による大きな電気抵抗変化率を得る
ことができる。
【0050】また,以上に述べた製造方法において,柱
状晶の結晶粒子をマトリックス粉末として使用する等の
方法を採用することで,絶縁性マトリックス材料を構成
する結晶粒を1方向または2方向に配向させることがで
きる。これにより,第2相粒子の粒子間距離及び/また
は応力場を変えることができるため,この材料により作
成されるセンサの感度を調整することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】実施形態例 本発明の実施形態例にかかる高感度力学量センサ材料及
びその製造方法につき,図1〜図5を用いて説明する。
また,その性能について本例にかかる試料1〜6を比較
試料C1〜C4と共に説明する。
【0052】本例の高感度力学量センサ材料は,絶縁性
マトリックス材料と該絶縁性マトリックス材料に対し導
体または半導体よりなる第2相粒子を0.001〜1μ
mの粒子間距離で不連続に分散させて構成した導電パス
とよりなると共に,被検知力学量を負荷する方向に該被
検知力学量と同一種類の力学量を予め付与し,残留させ
た構造を有し,負荷された被検知力学量を検知すること
ができる高感度力学量センサとして機能する(後述する
試料1〜5)。
【0053】また,本例の高感度力学量センサ材料は,
絶縁性マトリックス材料と該絶縁性マトリックス材料に
対し導体または半導体よりなる第2相粒子を0.001
〜1μmの粒子間距離で不連続に分散させて構成した導
電パスとよりなると共に,被検知力学量を負荷する方向
における第2相粒子の粒子間距離Aが,上記負荷方向に
対する直角な方向における第2相粒子の粒子間距離Bよ
りも小さく,負荷された被検知力学量を検知することが
できる高感度力学量センサとして機能する(後述する試
料6)。
【0054】また,本例の高感度力学量センサ材料は,
絶縁性マトリックス材料と該絶縁性マトリックス材料に
対し導体または半導体よりなる第2相粒子を0.001
〜1μmの粒子間距離で不連続に分散させて構成した導
電パスとよりなると共に,被検知力学量を負荷する方向
に,上記絶縁性マトリックスを構成する結晶粒が配向さ
れた状態にあり,負荷された被検知力学量を検知するこ
とができる高感度力学量センサとして機能する(後述す
る試料7)。
【0055】次に,本例にかかる試料1〜7,比較試料
C1〜C4の製造方法について説明する。 <試料1>94wt%のSi3 4 (平均粒径:0.2
μm)と6wt%のY2 3 及びバインダであるPVA
(ポリビニルアルコール)及び分散安定剤とを湿式ボー
ルミル混合して,スプレードライ装置により粒径100
μm程度の造粒粉を作製した。ここにSi3 4 は絶縁
性マトリックス材料用のマトリックス粉末,Y2 3
焼結助剤である。
【0056】90wt%の上記造粒粉と10wt%のS
iC(平均粒径:0.4μm)とを湿式混合して100
wt%となし,これを乾燥し,脱脂及び成形を施した。
ここにSiCが第2相粒子となる第2粉末である。
【0057】図1(a)に示すごとく,上記成形によ
り,直径60mm,厚み10mmの円盤状成形体11を
得た。上記成形体11に温度1850℃,プレス圧20
MPaの条件で1時間のホットプレスを施した。
【0058】図1(b)に示すごとく,得られたホット
プレス体12より,図1(c)に示すごとく,ホットプ
レスにおいて印加したプレス圧の方向に対して被検知力
学量の方向が平行となるような切片を切り出した。図1
(c)に示すごとく,この切片が本例にかかる高感度力
学量センサ材料1である(試料1)。
【0059】上記試料1を切り出したホットプレス体1
2の切断面120をECRプラズマエッチングし,その
部分をSEM観察した。その結果,上記ホットプレス体
12には,図2に示すごとく,複数のSi3 4 結晶粒
21の周囲をSiCの粒子22が取り囲むような細胞壁
構造が形成されていることが確認された。なお,同図に
おいて符号23は結晶粒界相である。
【0060】これより上記試料1が絶縁性マトリックス
材料であるSi3 4 に対し第2相粒子であるSiCが
0.001〜1μmの粒子間距離で不連続に分散した組
織を有することが分かった。
【0061】また,図1(c)に示すごとく,試料1で
ある高感度力学量センサ材料1の両端面10及び両側面
101のそれぞれにビッカースを用いて圧痕を打ち,亀
裂を設けるという試験を行った。この結果,上記亀裂の
長さは両側101のほうが両端10よりも約15%短く
なったことが観察された。亀裂進展は主として内部応力
や組織に大きく依存することから,試料1に異方性の内
部応力または組織が形成されていることが確認された。
【0062】<試料2及び試料3>64wt%のSi3
4 (平均粒径:0.2μm),6wt%のY2 3
30wt%のSiC(平均粒径:0.01〜0.03μ
m,比表面積:48m2 /g)を湿式でボールミル混合
し,乾燥させて混合原料粉末を得た。上記混合原料粉末
を圧力20MPaで一軸プレス成形した後,プレス圧2
0MPaあるいはプレス30MPa,温度1850℃
(N2 中)×1時間でホットプレスを施した。得られた
ホットプレス体を被検知力学量負荷される方向とホット
プレス方向とが平行となるように切片を切り出した(図
1参照)。この切片がそれぞれ試料2(プレス圧20M
Pa),試料3(プレス圧30MPa)の高感度力学量
センサ材料となる。
【0063】上記ホットプレス体の断面を,試料1と同
様の方法で,ECRプラズマエッチングし,その部分を
SEM観察した。その結果,上記ホットプレス体には,
図2に示すごとく,複数のSi3 4 結晶粒の周囲をS
iCの粒子が取り囲むような細胞壁構造が形成されてい
ることが確認された。
【0064】また,試料2,試料3に対してビッカース
を用いて圧痕を打ち,亀裂を調べたところ,試料1と同
様に両端面の亀裂が両側面の亀裂よりも長くなったこと
が観察された。これにより試料2及び3に異方性の内部
応力が形成されていることが確認された。
【0065】<試料4>64wt%のSi3 4 (平均
粒径:0.8μm),6wt%のY2 3 ,30wt%
のTiN(平均粒径:0.4μm,比表面積:18m2
/g)を湿式でボールミル混合し,乾燥させて混合原料
粉末を得た。ここにおいて第2粒子はTiNである。
【0066】この混合原料粉末を圧力20MPaで一軸
プレス成形した後,プレス圧20MPa,1850℃
(N2 )×1時間の条件でホットプレスした。得られた
ホットプレス体を被検知力学量の負荷方向とホットプレ
ス方向とが平行となるように切片を切り出した(図1参
照)。この切片が試料4の高感度力学量センサ材料とな
る。
【0067】上記ホットプレス体の断面を,試料1と同
様の方法で,ECRプラズマエッチングし,その部分を
SEM観察した。その結果,上記ホットプレス体には,
複数のSi3 4 結晶粒の周囲をTiNの粒子が取り囲
むような細胞壁構造が形成されていることが確認された
(図2参照)。また,試料4に対してビッカースを用い
て圧痕を打ち,亀裂を調べたところ,試料1と同様に両
端面の亀裂が両側面の亀裂よりも長くなったことが観察
された。これにより試料4に異方性の内部応力が形成さ
れていることが確認された。
【0068】<試料5>粒径0.2μmのSi3 4
料粉末54wt%と,Y2 3 原料粉末6wt%及び平
均粒径0.01〜0.03μm(比表面積が48m2
g)のSiC原料粉末40wt%を湿式でボールミル混
合後,乾燥して混合粉末を得た。この混合粉末を金型成
形した後,1850℃×1時間×20MPaの条件でホ
ットプレスした。ホットプレス体より被検知力学量の負
荷方向とプレス方向とが平行になるよう切片を切り出し
た(図1参照)。この切片が試料5の高感度力学量セン
サ材料となる。
【0069】上記ホットプレス体の断面を,試料1と同
様の方法で,ECRプラズマエッチングし,その部分を
SEM観察した。その結果,上記ホットプレス体には複
数ののSi3 4 結晶粒の周囲をSiC粒子が取り囲む
ような細胞壁構造が形成されていることが確認された
(図2参照)。
【0070】また,試料5の両端面にビッカースを用い
て圧痕を打った。これにより形成された亀裂長さは,試
料1と同様に両側面に打った圧痕の亀裂長さより長くな
ったことが観察された。これにより試料5に異方性の内
部応力が形成されていることが確認された。
【0071】<試料6>粒径1μmのSi3 4 原料粉
末(比表面積:4m2 /g)60wt%と,Y2 3
料粉末5wt%,MgAlO2原料粉末5wt%及び平
均粒径0.3μm(比表面積が21m2 /g)のSiC
原料粉末30wt%を湿式でボールミル混合後,乾燥し
て混合粉末を得た。この混合粉末を金型成形し,160
0℃×1時間×20MPaの条件で仮焼した後,185
0℃×1時間×20MPaの条件でホットプレスした。
ホットプレス体より被検知力学量の負荷方向とプレス方
向とが平行になるよう切片を切り出した(図1参照)。
この切片が試料6の高感度力学量センサ材料となる。
【0072】上記ホットプレス体の断面を,試料1と同
様の方法で,ECRプラズマエッチングし,その部分を
SEM観察した。その結果,上記ホットプレス体にはア
スペクト比の大きな複数のSi3 4 結晶粒の周囲をS
iC粒子が取り囲むような細胞壁構造が形成されている
ことが分かった(図2参照)。また,プレス方向のSi
C粒子間距離が,プレス方向の直角方向の粒子間距離よ
り小さくなっていることが確認された。
【0073】<試料7>74wt%の柱状晶Si3 4
粉末に6wt%Y2 3 ,30wt%のSiC粒子をボ
ールミルで湿式混合したスラリーを作製し,このスラリ
ーをドクターブレードを用いて厚さ50μm程度の厚膜
状に形成し,乾燥した。乾燥した厚膜体を積層し,18
50℃×1時間×20MPaの条件でホットプレスし
た。以下,試料6と同様に切片を切り出し,試料7の高
感度力学量センサ材料とした。
【0074】<比較試料C1>74wt%のSi3 4
(平均粒径;0.5μm),6wt%のY2 3 ,20
wt%のSiC(平均粒径;0.7μm)をボールミル
で湿式混合し,乾燥し,成形した。更にホットプレスを
施してホットプレス体を得た。このホットプレス体から
切り出した切片を比較試料C1とした。上記ホットプレ
ス体の断面を,試料1と同様の方法で,ECRプラズマ
エッチングし,その部分をSEM観察した。その結果,
上記ホットプレス体はSi3 4 の結晶粒中にSiC粒
子が均一に分散していた。
【0075】<比較試料C2>64wt%のSi3 4
(平均粒径;0.2μm),6wt%のY2 3 ,30
wt%のSiC(平均粒径;0.03μm)をボールミ
ルで湿式混合し,乾燥し,成形した。その後,常圧焼成
を行った。得られた常圧焼成体から切り出した切片を比
較試料C2とした。
【0076】上記常圧焼成体の断面を,試料1と同様の
保法で,ECRプラズマエッチングし,その部分をSE
M観察した。その結果,Si3 4 結晶粒中にSiC粒
子がネットワーク状に分散していた。更に,比較試料C
2に対してビッカースを用いて圧痕を打ち,亀裂を調べ
たところ,両端面の亀裂と両側面の亀裂との間に殆ど差
がなかった。以上の点より比較試料C2は等方的な内部
応力を有することが分かった。
【0077】<比較試料C3>54wt%のSi3 4
(平均粒径;0.2μm),6wt%のY2 3 ,40
%のSiC(平均粒径0.03μm)をボールミルで湿
式混合し,乾燥させて混合原料粉末を得た。この混合粉
末を圧力20MPaで金型プレス成形した後,プレス圧
20MPa,1850℃(N2 中)×1時間でホットプ
レスを行い,被検知力学量の負荷方向がホットプレス方
向と直角となるよう切片を切り出した。この切片が比較
試料C3である。
【0078】上記ホットプレス体の断面を試料1と同様
の方法でECRプラズマエッチングし,SEM観察した
ところ,マトリックスであるSi3 4 結晶粒中にSi
C粒子がネットワーク状に分散していた。また,比較試
料C3の両端面にビッカースを用いて圧痕を打ったとき
に形成される亀裂長さが,その両側面に形成された圧痕
の亀裂長さより短くなっていた。これにより比較試料C
3に異方性の内部応力が形成されていることが確認され
た。
【0079】<比較試料C4>半導体Siを成形,焼成
して比較試料C4を作製した。なお,この比較試料C4
は従来より力学量センサ材料として使用されているもの
である。
【0080】<性能評価試験>試料1〜試料6にかかる
高感度力学量センサ材料,比較試料C1〜C4に対し
て,その両端面にAu蒸着を施して圧縮応力を負荷した
ときの電気抵抗値の変化を2端子法により調べ,この結
果よりゲージ率及び比抵抗値を導出し,表1に記載し
た。また,試料1〜3,比較試料C3及びC4について
は,歪みと抵抗変化率との関係を示す線図を図3に記載
した。また,試料2と比較試料C3については,図5に
も記載した。
【0081】図3から明らかなように,試料1〜試料3
は歪みが小さい場合から大きな場合まで,直線的に抵抗
変化率が変化するという歪抵抗効果を発現することが分
かった。更に,表1より知れるごとく,試料1は半導体
であるSiのみよりなる比較試料C4よりも1桁以上高
い感度(ゲージ率)を有することが分かった。更に,試
料1〜試料6についても,試料1と同様に高い感度を有
することが分かった。
【0082】また,室温,100℃,500℃のそれぞ
れの環境において,上述した性能評価試験を試料2に対
して行った。この結果を図4に記載した。同図から明ら
かなように,室温から500℃の範囲において,試料2
が直線的でかつ同ゲージ率の歪抵抗効果を発現すること
が確認された。
【0083】これら本例にかかる試料1〜6に対して,
絶縁性マトリックス材料に第2相粒子であるSiCが均
一に分散した比較試料C1は,表1に示すごとく,比抵
抗値が非常に大きく,電気伝導性の発現が認められなか
った。このため,高感度力学量センサ材料として使用す
ることができなかった。
【0084】また,比較試料C2は常圧焼成体から切り
出した切片よりなるため,ゲージ率は比較試料C4にか
かるSi半導体以下であった。つまり,力学量センサ材
料としてはSi半導体よりも更に劣ることが分かった。
比較試料C3は被検知力学量の負荷方向とプレス方向と
が直交するよう切り出した切片よりなるため,図5より
明らかであるが,本発明にかかる効果(試料2,図5の
平行方向)を得ることができず,ゲージ率もSi半導体
より劣ることが分かった。
【0085】一方,Si半導体よりなる比較試料C4は
直線的な歪抵抗効果が認められ,力学量センサ材料とし
て機能するが,ゲージ率が低く,高感度な力学量センサ
を得る材料としては好ましくないことが分かった。
【0086】次に,本例における作用効果を力学量が応
力の場合につき説明する。本例にかかる高感度力学量セ
ンサ材料は応力を負荷する方向に内部応力が予め付与さ
れ,該内部応力が残留した状態及び/またはプレス方向
の第2相粒子の粒子間距離がプレス方向に対する直角方
向の粒子間距離に比べて小さい状態にある。また,弾性
率も同様にプレス方向の方が直角方向に比べて大きくな
っている。
【0087】上記内部応力により高感度力学量センサ材
料の内部は変形され,内部歪みが残留し,その状態で固
化している。また,第2相粒子の間隔は内部応力が残留
している方向が直角方向より小さくなっていると考えら
れる。そして,内部応力と負荷される応力とが同一方向
であることから,応力が本発明にかかる高感度力学量セ
ンサ材料に作用することにより,第2相粒子間隔の小さ
な歪変化で大きな抵抗変化が得られることとなる。
【0088】これにより,応力方向の歪みに対して大き
な抵抗値変化が得られると共に,応力負荷方向に対して
直角方向の抵抗値変化が小さくなって,本例にかかる高
感度力学量センサ材料のゲージ率は高くなると考えられ
る。
【0089】従って,本例によれば,高感度で力学量を
検知することができるセンサを構成可能な高感度力学量
センサ材料を提供することができる。
【0090】
【表1】
【0091】
【発明の効果】上記のごとく,本発明によれば,高感度
で力学量を検知することができるセンサを構成可能な高
感度力学量センサ材料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例にかかる,試料1〜試料6の製造方
法の一工程を示す説明図。
【図2】実施形態例にかかる,ホットプレス体の組織を
示す摸式説明図。
【図3】実施形態例にかかる,試料1,2,5及び比較
試料C3及びC4の歪みと抵抗変化率との関係を示す線
図。
【図4】実施形態例にかかる,温度が室温,100℃,
500℃である場合における試料2の応力と抵抗変化率
との関係を示す線図。
【図5】実施形態例にかかる,試料2及び比較試料C3
の歪みと抵抗変化率との関係を示す線図。
【符号の説明】
1...高感度力学量センサ材料,

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性マトリックス材料と該絶縁性マト
    リックス材料に対し導体または半導体よりなる第2相粒
    子を0.001〜1μmの粒子間距離で不連続に分散さ
    せて構成した導電パスとよりなると共に,被検知力学量
    を負荷する方向に該被検知力学量と同一種類の力学量を
    予め付与し,残留させた構造を有し,負荷された被検知
    力学量を検知することができる高感度力学量センサとし
    て機能することを特徴とする高感度力学量センサ材料。
  2. 【請求項2】 絶縁性マトリックス材料と該絶縁性マト
    リックス材料に対し導体または半導体よりなる第2相粒
    子を0.001〜1μmの粒子間距離で不連続に分散さ
    せて構成した導電パスとよりなると共に,被検知力学量
    を負荷する方向における第2相粒子の粒子間距離Aが,
    上記負荷方向に対する直角な方向における第2相粒子の
    粒子間距離Bよりも小さく,負荷された被検知力学量を
    検知することができる高感度力学量センサとして機能す
    ることを特徴とする高感度力学量センサ材料。
  3. 【請求項3】 絶縁性マトリックス材料と該絶縁性マト
    リックス材料に対し導体または半導体よりなる第2相粒
    子を0.001〜1μmの粒子間距離で不連続に分散さ
    せて構成した導電パスとよりなると共に,被検知力学量
    を負荷する方向に,上記絶縁性マトリックスを構成する
    結晶粒が配向された状態にあり,負荷された被検知力学
    量を検知することができる高感度力学量センサとして機
    能することを特徴とする高感度力学量センサ材料。
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