JPH11209204A - アシルフロログルシノール類を含有する工業用抗菌・抗カビ剤、殺藻剤及び生物付着防止剤 - Google Patents

アシルフロログルシノール類を含有する工業用抗菌・抗カビ剤、殺藻剤及び生物付着防止剤

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JPH11209204A
JPH11209204A JP1296898A JP1296898A JPH11209204A JP H11209204 A JPH11209204 A JP H11209204A JP 1296898 A JP1296898 A JP 1296898A JP 1296898 A JP1296898 A JP 1296898A JP H11209204 A JPH11209204 A JP H11209204A
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pen
hhh
antibacterial
antifungal
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Hideo Eto
英男 衛藤
Shinichi Igarashi
伸一 五十嵐
Yasuto Nishino
泰斗 西野
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Nissan Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アシルフロログルシノール類を含有する新規
な工業用抗菌・抗カビ剤、殺藻剤及び生物付着防止剤を
提供。 【解決手段】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立に、炭素原子数1−1
0のアルキル基を、R3、R4及びR5はそれぞれ独立に、水
素原子、炭素原子数1−5のアルキル基、炭素原子数2
−6のアルケニル基、炭素原子数2−6のアルキニル
基、炭素原子数2−6のアルキルカルボニル基又は炭素
原子数1−5のアルキルスルホニル基を表す。)で表さ
れるアシルフロログルシノール類を含有することを特徴
とする工業用抗菌・抗カビ剤、殺藻剤及び生物付着防止
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工業製品の抗菌・
抗カビ剤及び殺藻剤、工業製品の製造過程で使用する抗
菌・抗カビ剤、殺藻剤及び貝類等の有害な水中生物の付
着を防止するための水中生物付着防止剤に関する。
【0002】
【従来の技術】工業用抗菌・抗カビ剤及び殺藻剤は、種
々の工業製品及び工業施設での細菌、真菌及び藻類の生
育及び増殖による様々な弊害を除去するために用いられ
る。従来、これらの工業用抗菌・抗カビ剤及び殺藻剤と
しては、有機窒素系化合物、有機窒素イオウ系化合物、
有機ハロゲン系化合物、含窒素脂肪族ポリマー及び重金
属配位化合物等が使用されている。
【0003】生物付着防止剤は、漁網、船舶の船底、ブ
イ等の海中に置かれる設備、海洋構築物、火力又は原子
力発電所の復水器冷却水系、化学工業の熱交換器冷却用
水の取水路、水中構築物或いは貯水池等に、貝類等の有
害な水中生物が付着するのを防止するために用いられ
る。これらの水中生物が養殖網に付着すれば、網目が詰
まり、海水の流通の低下に伴って養殖魚の発育が阻害さ
れ、魚病の多発を招く。
【0004】船舶へのこれら水中生物の付着は、流体抵
抗の増加を引き起こし、その結果、航行速度の低下、消
費燃料の増加さらに船底の清掃のための費用、運行休止
による費用等の損失を招く。海洋設備、海洋及び水中構
築物においては、水中生物の付着による重量増加及び取
扱い操作の著しい不便さを生じ、取水路への付着は、熱
伝導度の低下を引き起こすとともに、取水路が閉塞した
り、取水量が減少する等の問題を生じる。
【0005】従来、これらの海水及び淡水水中生物の付
着繁殖を防止するため、ビストリブチルスズオキシド等
の有機スズ化合物、硫酸銅及び亜酸化銅等の銅化合物等
を含有する防汚塗料が使用されている。バイオサイエン
ス・バイオテクノロジー・アンド・バイオケミストリー
(Bioscience,Biotechnology,and Biochemistry)56巻
(11号),1769〜1772頁,(1992年)には、アシルフロロ
グルシノール系化合物、その製造法及び抗ウィルス剤
(医薬品)としての用途が開示されている。
【0006】しかし、該文献記載の化合物には、工業用
抗菌・抗カビ剤、殺藻剤及び生物付着防止剤としての用
途の記載はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の有機窒素系化合
物、有機窒素イオウ系化合物、有機ハロゲン系化合物、
含窒素脂肪族ポリマー及び重金属配位化合物等は、刺激
性があり労安法上問題になる薬剤、使用薬量が多く環境
保護の観点から問題になる薬剤、ホルマリン或いはハロ
ゲンを遊離し、人体への影響及び環境汚染が懸念される
薬剤及び重金属による環境汚染が懸念される薬剤を含ん
でおり、工業用抗菌・抗カビ剤及び殺藻剤全体が、好ま
しい薬剤のみで構成されているとは言えない。
【0008】また、生物付着防止剤としての上述の有機
スズ化合物は、水中生物の付着防止には有効であるもの
の、毒性が強く、特に魚貝類の体内蓄積が著しく、環境
汚染を進行させるため現在規制の対象となっている。例
えば、米国においては有機スズ防汚塗料規制法(198
7年)によって、65フィート以下の船舶への有機スズ
船舶塗料の使用が禁止され、英国においては食品環境保
護法令(1987年)によってトリブチルスズ含有防汚
剤は、25メートル以下の船舶および海洋農業への使用
が禁止されている。
【0009】又、日本においては化審法(1990年)
によってトリブチルスズオキシドが第1種特定化学物質
に、トリフェニルスズ化合物およびトリブチルスズ化合
物が第2種特定化学物質に指定され、漁網用に関しては
使用が禁止されている。更に、トリブチルスズ系の船底
塗料の使用抑制の措置(運輸省通達、1990年)もと
られている。
【0010】上述の銅化合物は、取水路及び船底部用の
防汚塗料に広く使用されてはいるが、スズ化合物と同様
重金属である銅を含有しているため、将来の環境汚染が
懸念され、好ましい水中生物付着制御剤とは言えない。
本発明に用いられる化合物は上記規制法に記載されてお
らず、また前記文献にはアシルフロログルシノール類が
工業用抗菌・抗カビ剤、殺藻剤及び生物付着防止剤とし
て有効であることは何ら記載されていない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討の結果、アシルフロログルシノ
ール類が、安全性が高く、かつ環境汚染防止の観点から
低薬量で幅広いスペクトラムを発現する、実用性の高い
工業用抗菌・抗カビ剤、殺藻剤及び生物付着防止剤とな
ることを見出し、本発明を完成した。
【0012】即ち、本発明は、一般式(1):
【0013】
【化2】
【0014】(式中、R1及びR2はそれぞれ独立に、炭素
原子数1−10のアルキル基を、R3、R4及びR5はそれぞ
れ独立に、水素原子、炭素原子数1−5のアルキル基、
炭素原子数2−6のアルケニル基、炭素原子数2−6の
アルキニル基、炭素原子数2−6のアルキルカルボニル
基又は炭素原子数1−5のアルキルスルホニル基を表
す。)で表されるアシルフロログルシノール類を含有す
ることを特徴とする工業用抗菌・抗カビ剤、殺藻剤及び
生物付着防止剤に関するものである。
【0015】式(1)において示される各置換基を具体
的に説明する。炭素原子数1−10のアルキル基として
は、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、シクロ
プロピル、n-ブチル、i-ブチル、s-ブチル、t-ブチル、
1-メチルシクロプロピル、2-メチルシクロプロピル、シ
クロブチル、n-ペンチル、2-ペンチル、3-ペンチル、i-
ペンチル、neo-ペンチル、t-ペンチル、シクロペンチ
ル、n-ヘキシル及びその構造異性体、n-ヘプチル及びそ
の構造異性体、n-オクチル及びその構造異性体、n-ノニ
ル及びその構造異性体、n-デシル及びその構造異性体等
が挙げられる。
【0016】炭素原子数2−6のアルケニル基として
は、エテニル、1-プロぺニル、2-プロぺニル、1-メチル
ビニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-メチ
ル-1-プロぺニル、1-メチル-2-プロぺニル、2-メチル-2
-プロぺニル、1-エチル-2-ビニル、1-ペンテニル、2-ペ
ンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、1,2-ジメチル
-1-プロぺニル、1,2-ジメチル-2-プロぺニル、1-エチル
-1-プロぺニル、1-エチル-2-プロぺニル、1-メチル-1-
ブテニル、1-メチル-2-ブテニル、2-メチル-1-ブテニ
ル、1-i-プロピルビニル、2,4-ペンタジエニル、1-ヘキ
セニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、
5-ヘキセニル、2,4-ヘキサジエニル、1-メチル-1-ペン
テニル等が挙げられる。
【0017】炭素原子数2−6のアルキニル基として
は、エチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、1-ブチニ
ル、2-ブチニル、3-ブチニル、1-ペンチニル、2-ペンチ
ニル、3-ペンチニル、4-ペンチニル、1-ヘキシニル、2-
ヘキシニル、3-ヘキシニル、4-ヘキシニル、5-ヘキシニ
ル等が挙げられる。炭素原子数2−6のアルキルカルボ
ニル基としては、メチルカルボニル、エチルカルボニ
ル、n-プロピルカルボニル、i-プロピルカルボニル、n-
ブチルカルボニル、i-ブチルカルボニル、s-ブチルカル
ボニル、t-ブチルカルボニル、1-ペンチルカルボニル、
2-ペンチルカルボニル、3-ペンチルカルボニル、i-ペン
チルカルボニル、neo-ペンチルカルボニル、t-ペンチル
カルボニル、シクロプロピルカルボニル、1-メチルシク
ロプロピルカルボニル、2-メチルシクロプロピルカルボ
ニル、シクロブチルカルボニル、シクロペンチルカルボ
ニル等が挙げられる。
【0018】炭素原子数1−5のアルキルスルホニル基
としては、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n-プ
ロピルスルホニル、i-プロピルスルホニル、n-ブチルス
ルホニル、i-ブチルスルホニル、s-ブチルスルホニル、
t-ブチルスルホニル、1-ペンチルスルホニル、2-ペンチ
ルスルホニル、3-ペンチルスルホニル、i-ペンチルスル
ホニル、neo-ペンチルスルホニル、t-ペンチルスルホニ
ル、シクロプロピルスルホニル、1-メチルシクロプロピ
ルスルホニル、2-メチルシクロプロピルスルホニル、シ
クロブチルスルホニル、シクロペンチルスルホニル等が
挙げられる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の工業用抗菌・抗カビ剤、
殺藻剤及び生物付着防止剤は、上記一般式(1)で表さ
れるアシルフロログルシノール類を有効成分として含ん
でいればよい。本発明の工業用抗菌・抗カビ剤、殺藻剤
及び生物付着防止剤の有効成分に含まれる好ましい化合
物を、以下の第1表に列記するが、本発明に用いられる
化合物はこれらに限定されるものではない。
【0020】但し、表中の記号は以下の意味を表す。 Me: メチル基、Et: エチル基、n-Pr: ノーマルプロピル
基、i-Pr: イソプロピル基、n-Bu: ノーマルブチル基、
i-Bu: イソブチル基、s-Bu: セカンダリィーブチル基、
t-Bu: ターシャリィーブチル基、n-Pen:ノーマルペンチ
ル基、i-Pen:イソペンチル基、neo-Pen:ネオペンチル
基、t-Pen:ターシャリィーペンチル基、n-Hex:ノーマル
ヘキシル基、n-Hep:ノーマルヘプチル基、n-Oct:ノーマ
ルオクチル基、2-Et-Hex: 2−エチル−1−ヘキシル
基、n-Non:ノーマルノニル基、n-Dec:ノーマルデシル
基。
【0021】第1表
【0022】
【化3】
【0023】
【表1】 ──────────────────────────── R1 R2 R3 R4 R5 ──────────────────────────── Me Me H H H Et Et H H H n-Pr n-Pr H H H i-Pr i-Pr H H H n-Bu n-Bu H H H i-Bu i-Bu H H H s-Bu s-Bu H H H t-Bu t-Bu H H H n-Pen n-Pen H H H i-Pen i-Pen H H H neo-Pen neo-Pen H H H t-Pen t-Pen H H H n-Hex n-Hex H H H n-Hep n-Hep H H H n-Oct n-Oct H H H 2-Et-Hex 2-Et-Hex H H H n-Non n-Non H H H n-Dec n-Dec H H H Me n-Bu H H H Me i-Bu H H H Me n-Pen H H H Me n-Hex H H H Me n-Hep H H H Me n-Oct H H H Me n-Non H H H Me n-Dec H H H n-Bu n-Pen H H H i-Bu n-Pen H H H s-Bu n-Pen H H H t-Bu n-Pen H H H n-Bu i-Pen H H H n-Bu neo-Pen H H H n-Bu t-Pen H H H n-Bu n-Hex H H H n-Bu n-Hep H H H n-Bu n-Oct H H H n-Bu n-Non H H H n-Bu n-Dec H H H n-Bu n-Bu H Me Me n-Bu n-Bu H H Me n-Bu n-Bu Me Me Me n-Bu n-Bu Et Me Me n-Bu n-Bu Et n-Pr Me n-Pen n-Pen H Me Me n-Pen n-Pen H H Me n-Pen n-Pen Me Me Me n-Bu n-Bu H CH2=CHCH2 CH2=CHCH2 n-Bu n-Bu H H CH2=CHCH2 n-Bu n-Bu H Me CH2=CHCH2 n-Bu n-Bu Me Me CH2=CHCH2 n-Bu n-Bu CH2=CHCH2 Me Me n-Pen n-Pen H CH≡CHCH2 CH≡CHCH2 n-Pen n-Pen H H CH≡CHCH2 n-Pen n-Pen H Me CH≡CHCH2 n-Pen n-Pen Me Me CH≡CHCH2 n-Pen n-Pen CH≡CHCH2 Me Me i-Bu n-Pen H CH3CO CH3CO i-Bu n-Pen H H CH3CO i-Bu n-Pen H Me CH3CO i-Bu n-Pen Me Me CH3CO i-Bu n-Pen CH3SO2 Me Me n-Bu n-Pen H CH3SO2 CH3SO2 n-Bu n-Pen H H CH3SO2 n-Bu n-Pen H Me CH3SO2 n-Bu n-Pen Me Me CH3SO2 n-Bu n-Pen CH3SO2 Me Me ──────────────────────────── 本発明のアシルフロログルシノール類は、バイオサイエ
ンス・バイオテクノロジー・アンド・バイオケミストリ
ー(Bioscience,Biotechnology,and Biochemistry)56
巻(11号),1769〜1772頁,(1992年)等を参考に製造で
きる。
【0024】本発明において有効成分として使用するア
シルフロログルシノール類は単独で使用してもよく、ま
た本発明の工業用抗菌・抗カビ剤、殺藻剤及び生物付着
防止剤を使用する場合、必要により、他の公知の工業用
抗菌・抗カビ剤、殺藻剤又は生物付着防止剤をさらに含
有させ、混合剤として使用することができる。以下に代
表例を列記するが、これらに限定されるものではない。
【0025】亜酸化銅、4級アンモニウム化合物、アリ
ルイソチオシアネート、2−アミノ−3−クロロ−1,
4−ナフトキノン、エチレン−ビス−チオシアネート、
2−n−オクチル−3−イソチアゾロン、グルタルアル
デヒド、5−クロロ−2−n−デシル−3−イソチアゾ
ロン、5−クロロ−2,4−ジフルオロ−6−メトキシ
イソフタロニトリル、2−クロロ−4−メチルアミノ−
6−イソプロピルアミノ−s−トリアジン、5−クロロ
−2−メチル−3−イソチアゾロン、2,3−ジクロロ
−1,4−ナフトキノン、ジヨードメチル−p−トリル
スルホン、N,N−ジメチル−N’−フェニル−N’−
(フルオロジクロロメチルチオ)スルファミド、N−
(3,4−ジクロロフェニル)−N’−メチルウレア、
N,N−ジメチル−N’−(3,4−ジクロロフェニ
ル)ウレア、ジンクジメチルジチオカーバメート、2,
6−ジクロロ−3,5−ジシアノ−4−フェニルピリジ
ン、2,4−ジクロロ−6−(o−クロロアニリノ)−
s−トリアジン、4,5−ジクロロ−2−(4−クロロ
ベンジル)−3−イソチアゾロン、4,5−ジクロロ−
2−(4−クロロフェニル)−3−イソチアゾロン、
4,5−ジクロロ−2−n−ヘキシル−3−イソチアゾ
ロン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソ
チアゾロン、1、2−ジブロモ−2、4−ジシアノブタ
ン、2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミ
ド、2−チオシアノメチルチオベンゾチアゾール、2−
(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール、チアベンダゾ
ール、テトラフルオロイソフタロニトリル、2,3,
5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリ
ジン、テトラフェニルボランピリジン塩、テトラメチル
チウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフ
ィド、テトライソプロピルチウラムジスルフィド、テト
ラ−n−ブチルチウラムジスルフィド、テトラクロロイ
ソフタロニトリル、テトラクロロフタロニトリル、Cu
−10%Ni固溶合金、N−トリクロロメチルチオテト
ラヒドロフタルイミド、N−トリクロロメチルチオフタ
ルイミド、2,3,6−トリクロロ−4−プロピルスル
ホニルピリジン、N−(2,4,6−トリクロロフェニ
ル)マレイミド、4,5−トリメチレン−2−メチル−
3−イソチアゾロン、2−ピリジンチオール−1−オキ
シド亜鉛塩、2,3,3−トリヨードアリルアルコー
ル、N−(フルオロジクロロメチルチオ)フタルイミ
ド、ビスジメチルジチオカルバモイルジンクエチレンビ
スジチオカーバメート、N−フェネチルジクロロマレイ
ミド、2−ブロモ−2−ニトロプロパンジオール、5−
ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン、ブロモクロ
ロジメチルヒダントイン、N−ベンジルジクロロマレイ
ミド、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−
(メトキシカルボニルアミノ)ベンズイミダゾール、4
−メチル−5−クロロ−2−n−オクチル−3−イソチ
アゾロン、2−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6
−シクロプロピルアミノ−s−トリアジン、N−2−メ
チル−6−エチルフェニルジクロロマレイミド、2−メ
チル−3−イソチアゾロン、メチレン−ビス−チオシア
ネート、3−ヨ−ド−2−プロピニルブチルカーバメー
ト、ヨードプロパルギルブチルカーバメート。
【0026】更に、本発明において有効成分として使用
するアシルフロログルシノール類は単一の化合物或いは
数種類のアシルフロログルシノール類の混合物から構成
されていてもよい。本発明において有効成分として使用
するアシルフロログルシノール類は単独で上述の使用用
途のシステムに添加されてもよいし、又は、有効成分と
必要ならば適切な担体または溶剤からなる混合物とし
て、又は、水性乳濁物または分散物として配合されても
よい。
【0027】本発明の工業用抗菌・抗カビ剤、殺藻剤及
び生物付着防止剤の製剤を、工業用抗菌・抗カビ剤及び
殺藻剤の用途分野で概説すると、本発明において有効成
分として使用するアシルフロログルシノール類は、適当
な担体及び補助剤、例えば界面活性剤、結合剤、安定剤
などと配合して混合し、常法によって水和剤、乳剤、ゾ
ル剤(フロアブル剤)及びその他の適当な剤形に製剤化
して使用される。
【0028】これらの製剤を調製する場合には、有効成
分であるアシルフロログルシノール類は水和剤、乳剤、
液剤、ゾル剤及びその他の適当な製剤が調製できる限り
において濃度に上限はないが、これら製剤の重量に対
し、1−90重量%、好ましくは3−40重量%の割合
で配合される。使用できる担体としては、工業用抗菌・
抗カビ剤及び殺藻剤に常用されるものであれば固体又は
液体のいずれも使用でき、特定のものに限定されるもの
ではない。
【0029】固体担体の例としては、鉱物質粉末、例え
ばカオリン、ベントナイト、クレー、モンモリロナイ
ト、珪藻土、雲母、バーミキュライト、石膏、炭酸カル
シウム、燐石灰、ホワイトカーボン、消石灰、珪砂、硫
安、尿素等、又は植物性粉末、例えば大豆粉、澱粉、結
晶セルロース等、アルミナ、珪酸塩、糖重合体、高分散
性珪酸、ワックス類、等が挙げられる。
【0030】液体担体の例としては、水、アルコール
類、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、n−
プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、エチレ
ングリコール、ベンジルアルコール等、芳香族炭化水素
類、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベン
ゼン、クロロベンゼン、クメン、メチルナフタレン等、
又はハロゲン化炭化水素類、例えばクロロホルム、ジク
ロロメタン、エチレンジクロリド等、エーテル類、例え
ばエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン
等、ケトン類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、
シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン等、エステ
ル類、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコ
ールアセテート、酢酸アミル等、ニトリル類、例えばア
セトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニトリル
等、スルホキシド類、例えばジメチルスルホキシド等、
アルコールエーテル類、例えばエチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル等、アミン類、例えばトリエチルアミン等、並びに脂
肪族及び脂環式炭化水素類、例えばn−ヘキサン、シク
ロヘキサン等、さらに工業用ガソリン(石油エーテル、
ソルベントナフサ等)及び石油留分(パラフィン類、灯
油、軽油等)、等が挙げられる。
【0031】乳剤、水和剤、ゾル剤(フロアブル剤)等
の製剤の場合には、乳化、分散、可溶化、湿潤、発泡、
拡展等の目的で界面活性剤が配合される。このような界
面活性剤としては、次に示されるものが挙げられるが、
これらのもののみに限定されるものではない。非イオン
型界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポ
リオキシエチレンソルビタンアルキルエステル及びソル
ビタンアルキルエステル、等が挙げられる。
【0032】陰イオン型界面活性剤の例としては、アル
キルベンゼンスルホネート、アルキルスルホサクシネー
ト、アルキルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキ
ルサルフェート、アリールスルホネート及びラウリルサ
ルフェート、等が挙げられる。陽イオン型界面活性剤の
例としては、アルキルアミン類(ラウリルアミン、ステ
アリルトリメチルアンモニウムクロリド及びアルキルジ
メチルベンジルアンモニウムクロリド等)、等が挙げら
れる。
【0033】両性型界面活性剤の例としては、カルボン
酸(ベタイン型)硫酸エステル、等が挙げられる。ま
た、これらの他に、ポリビニルアルコール(PVA)、
カルボキシメチルセルロース(CMC)、アラビアゴ
ム、ポリビニルアセテート、ゼラチン、カゼイン、アル
ギン酸ソーダ、トラガカントゴム、グアガム、ザンサン
ガム及びヒドロキシプロピルセルロース等の増粘剤及び
各種補助剤を配合することができる。
【0034】さらに必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸
収剤等のような安定化剤を適量加えることができる。本
発明の、アシルフロログルシノール類を有効成分として
含む、工業用抗菌・抗カビ剤、殺藻剤としては、以下の
用途に用いることができる。水性の塗料、接着材、ラテ
ックス、アクリル等のエマルジョン製品、デンプン、顔
料、炭酸カルシウム等のスラリー製品及びジョイントセ
メントの中の細菌、真菌及び藻類の生長抑制;建材(建
築建材、土木建材等)の木材の防腐;切削油の防腐;界
面活性剤の防カビ;工場の製造設備及びビル空調等にお
ける冷却塔、パルプ及び製紙工場等の殺菌及びスライム
生成防止;織物及び皮革への噴霧または浸漬処理による
抗菌・抗カビ処理;塗料皮膜、特に外装塗料の塗料皮膜
が風雨に曝されている間に発生する細菌・真菌及び藻類
による攻撃からの防御;塩化ビニル、ポリウレタン、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、シリコン、変性シリコ
ン、ナイロン、エポキシ等の樹脂から成る内装・外装材
(住宅用、医療施設用)、建材(建築建材、土木建材
等)、家電製品、家庭用雑貨、スポーツ用品等の抗菌・
抗カビ及び殺藻;サトウキビ及びテンサイ糖の製造装置
へのスライム堆積の防護;エアーウオッシャー、スクラ
ッバーシステム及び工業用淡水供給システムにおける微
生物蓄積及び堆積の防止;食品工場等の衛生環境保持;
製造設備の洗浄時、下水処理場、し尿処理場等の消臭殺
菌;油田切削油、泥水中及び二次石油回収プロセスにお
ける微生物汚染及び堆積の防止;紙被覆材及び被覆加工
における細菌及び真菌の生育防止;化粧品及びトイレタ
リー製品の微生物汚染の防止;プール等での藻類生長抑
制;農業用配合物、電着システム、診断及び薬剤製品、
医療機器等の微生物汚染の防止;写真処理における微生
物蓄積の防止。
【0035】アシルフロログルシノール類を有効成分と
して含む、生物付着防止剤としては、漁網、船舶の船
底、ブイ等の海中に置かれる設備、海洋構築物、火力又
は原子力発電所の復水器冷却水系、化学工業の熱交換器
冷却用水の取水路、ダムの付属設備等の水中構築物及び
貯水池等へのムラサキイガイ、フジツボ、カキ、ヒドロ
ムシ、ヒドラ、セルプラ、ホヤ、コケムシ及びタニシ等
の貝類並びにアオサ、アオノリ及びシオミドロ等の藻類
等の有害な水中生物の付着防止等に用いることができ
る。
【0036】本発明のアシルフロログルシノール類を工
業用抗菌・抗カビ剤及び殺藻剤として用いる場合の処方
例を化合物1及び2を用い示すが、有効成分の配合割
合、担体及び補助剤の種類また添加量等はこれらに限定
されるものではない。(化合物1及び化合物2はバイオ
サイエンス・バイオテクノロジー・アンド・バイオケミ
ストリー(Bioscience,Biotechnology,and Biochemistr
y)56巻(11号),1769〜1772頁,(1992年)記載の方法
により合成した。)
【0037】
【化4】
【0038】
【表2】 処方例1(乳剤) 成分 重量% 化合物1 5 ジメチルスルホキシド 85 メチルイソブチルケトン 5 ソルポール 800A 5 (東邦化学社製乳化剤) ───── 100 上記を混合溶解して有効成分5%を含む乳剤を得た。
【0039】
【表3】 処方例2(水和剤) 成分 重量% 化合物2 20 ラウリルサルフェート 7 クレー 73 ───── 100 上記を均一に混合粉砕して有効成分20%を含む水和剤
を得た。
【0040】
【表4】 処方例3(フロアブル剤) 成分 重量% 化合物1 20 ラウリルサルフェート 2 ザンサンガム 2 ヒドロキシプロピルセルロース 1 蒸留水 75 ───── 100 上記をボールミルに入れ12時間粉砕混合して有効成分
20%を含むフロアブル剤を得た。
【0041】製剤化された本発明の工業用抗菌・抗カビ
剤及び殺藻剤は、各種の製剤をそのまま、又は水若しく
は適当な有機溶媒で希釈して、各種の工業用原材料中に
または製品中に添加混合する方法、各種の工業用原材料
や製品の表面に塗布または噴霧する方法または各種の工
業用原材料や製品を本発明の工業用抗菌・抗カビ剤及び
殺藻剤の希釈液中に浸漬する方法、等を含め、これまで
に一般的に行われてきた工業用抗菌・抗カビ剤及び殺藻
剤の使用方法に従って各種の方法により使用できるが、
いずれの特定の方法のみに限定されるものではない。
【0042】本発明の工業用抗菌・抗カビ剤、殺藻剤及
び生物付着防止剤の製剤を、生物付着防止剤の用途分野
で概説すると、本発明において有効成分として使用する
アシルフロログルシノール類は、塗料、溶液、乳剤等の
形態に調製して使用される。これら塗料、溶液、乳剤等
の調製には通常実施される一般的処方を採用することが
できる。
【0043】本発明の水中生物付着防止剤を防汚塗料の
形態で使用する場合には、例えば有効成分であるアシル
フロログルシノール類を塗膜形成剤に配合して塗料を調
製し、船舶の船底、海洋構築物、冷却用取水管路或いは
水中構築物等に塗布することによって水中生物の付着繁
殖を防止することができる。塗膜形成剤としては、油ワ
ニス、合成樹脂、人造ゴム等が用いられる。
【0044】更に、必要に応じて溶剤、顔料等を使用し
ても差し支えない。塗料を調製する場合には、有効成分
であるアシルフロログルシノール類は塗膜が形成できる
限りにおいて濃度に上限はないが、防汚塗料の重量に対
し、1〜50重量%、好ましくは5〜20重量%の割合
で配合される。本発明の水中生物付着防止剤を防汚塗料
として用いる場合の処方例を化合物1及び2を用い示す
が、これらに限定されるものではない。
【0045】
【表5】 処方例4 成分 重量% 化合物1 8 VYHH(ビニル系合成樹脂、UCC社製) 7 ロジン 7 リン酸トリクレシル 3 タルク 20 硫酸バリウム 15 弁柄 10 キシレン 20 メチルイソブチルケトン 10 ──────── 100
【0046】
【表6】 処方例5 成分 重量% 化合物2 5 CR−10(塩化ゴム樹脂、旭電化社製) 13 亜鉛華 20 タルク 20 可塑剤 2 弁柄 10 キシレン 30 ──────── 100 本発明の水中生物付着防止剤を溶液の形態で使用する場
合には、例えば有効成分であるアシルフロログルシノー
ル類を塗膜形成剤と共に溶媒に溶解した溶液を調製し
て、養殖漁網、定置漁網等に塗布することによって水中
生物の付着繁殖を防止することができる。
【0047】塗膜形成剤としては、合成樹脂、人造ゴ
ム、天然樹脂等が用いられ、溶媒としては、キシレン、
トルエン、クメン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン及びアセトン等が用いられる。更に、必要に
応じて添加剤、例えば可塑剤等を使用しても差し支えな
い。溶液を調製する場合には、有効成分であるアシルフ
ロログルシノール類は溶液が形成できる限りにおいて濃
度に上限はないが、溶液の重量に対し、1〜50重量
%、好ましくは5〜30%の割合で配合される。
【0048】本発明の水中生物付着防止剤を防汚剤溶液
として用いる場合の処方例を化合物1及び2を用い示す
が、これらに限定されるものではない。
【0049】
【表7】 処方例6 成分 重量% 化合物1 15 アクリル樹脂(50%キシレン液) 50 キシレン 35 ───── 100
【0050】
【表8】 処方例7 成分 重量% 化合物2 10 アクリル樹脂(50%キシレン液) 40 ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5 流動パラフィン 5 キシレン 40 ───── 100 本発明の水中生物付着防止剤を乳剤の形態で使用する場
合には、通常乳剤を調製する際の一般的方法に従い、有
効成分であるアシルフロログルシノール類の溶液に界面
活性剤を添加し、所望の乳剤を調製することができ、用
いる界面活性剤の種類に特に限定はない。
【0051】調製した乳剤は、海洋又は水中で使用する
養殖漁網、定置網等の原料素材、例えば高分子樹脂等に
練り込んで用いることができる。乳剤を調製する場合に
は、有効成分であるアシルフロログルシノール類は乳剤
が形成できる限りにおいて濃度に上限はないが、乳剤の
重量に対し、1−50重量%、好ましくは3−30重量
%の割合で配合される。
【0052】又、本発明の上記溶液又は乳剤は、冷却用
水の取水管路或いは貯水池等における水中生物の付着繁
殖を防止するため、用水、貯水等に添加して用いること
もできる。
【0053】
【実施例】以下、本発明について、更に具体的かつ詳細
に上記化合物1及び2を用い実施例で説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。 実施例1(抗菌・抗カビ活性評価) 本発明の化合物をジメチルスルホキシドを用いて、希釈
列(20000、10000、5000、2500、1
250、626、313、156、78、39mg/
l)を調製した。これを細菌については感受性用培地−
N(日水製薬)を用い、真菌についてはポテトデキスト
ロース寒天培地(日水製薬)の各9.5mlに0.5m
lを添加混合し、シャーレに流して固化平板とした。寒
天培地の本発明の化合物の濃度は、各々1000、50
0、250、125、62.5、31.3、15.6、
7.8、3.9、2.0mg/lになる。接種細菌は感
受性測定用ブイヨン(日水製薬)で37℃、20時間培
養した。また、真菌はポテトデキストロース寒天培地
(日水製薬)で10日間培養した後、それぞれ106
FU/mlの懸濁液を調製した。試験菌懸濁液を白金耳
を用いて薬剤混合寒天平板に画線塗布し、細菌について
は37±1℃で18−20時間、真菌については27℃
で7日間培養し、それぞれ発育の見られない濃度をもっ
て最小発育阻止濃度(MIC)とした。結果を第2表及
び第3表に示した。但し、表中の記号は以下を意味す
る。
【0054】A:バチルス サブチリス(Bacillus sub
tilis) B:エシェリッチア コリ(Escherichia coli) C:ロドトルラ ムシラギノーサ(Rhodotorula mucila
ginosa) D:トリコフィトン メンタグロフィテス(Trichophyt
on mentagrophytes)
【0055】
【表9】 第2表 細菌に対するMIC測定結果(mg/l) ─────────────────────────────────── 化合物 試験細菌 No. A B ─────────────────────────────────── 1 15.6 125 2 7.8 125 ───────────────────────────────────
【0056】
【表10】 第3表 真菌に対するMIC測定結果(mg/l) ─────────────────────────────────── 化合物 試験真菌 No. C D ─────────────────────────────────── 1 125 15.6 2 62.5 7.8 ─────────────────────────────────── 実施例2(淡水緑藻に対する増殖阻害活性評価) 対数増殖期にある淡水緑藻(Selenastrum capricornutu
m)105個 /mlを含む培地に、各々一定量の本発明
の化合物を溶解し、培地中の本発明化合物の濃度が50
0ppbである試料を調製し、23±1℃、24時間連
続照明条件で静置培養した。
【0057】72時間後に血球計数装置を用いて細胞数
を測定することにより増殖率を求めた。増殖阻害率は、
無処理区との比較から算出した。結果を第4表に示し
た。
【0058】
【表11】 第4表 ────────────────────────── 化合物 増殖阻害率(%) No. 500ppb ────────────────────────── 1 85 2 90 ────────────────────────── 実施例3(海水珪藻に対する増殖阻害活性評価) 対数増殖期にある海水珪藻(Nitzschia closterium)1
5個 /mlを含む培地に、各々一定量の本発明の化合
物を溶解し、培地中の本発明化合物の濃度が500pp
bである試料を調製し、23±1℃、24時間連続照明
条件で静置培養した。
【0059】72時間後に細胞を遠心分離することによ
り集めた後、メタノールを添加して細胞を破砕し、クロ
ロフィルを抽出した。分光光度計を用いて吸光度からク
ロロフィル量を測定し、増殖率を求めた。増殖阻害率
は、無処理区との比較から算出した。結果を第5表に示
した。
【0060】
【表12】 第5表 ────────────────────────── 化合物 増殖阻害率(%) No. 500ppb ────────────────────────── 1 100 2 100 ────────────────────────── 実施例4(生物付着防止活性評価) 1.8mgの化合物1をそれぞれアセトン約1mlに完
全に溶解し、試験紙上に描かれた直径4cmのゾーン内
に、それぞれのサンプル溶液を均一に塗布した。
【0061】ブランクとしてアセトンのみを塗布したゾ
ーン、比較薬剤として、硫酸銅1.0mg及び0.5m
gをそれぞれ塗布したゾーンを設けた。乾燥後、殻長が
2−2.5cm前後のムラサキイガイをスペーサーとし
てゴム片を用い、それぞれのゾーンの外周に4個体づつ
接着した。調整した試験板を、海水が流入する水槽中に
浸漬し、暗所で3時間静置した。水槽中から試験板を上
げ、ムラサキイガイ足糸の付着位置と本数を計測した。
【0062】同様の方法にて、2.0mg及び1.0m
gの化合物2を用い試験を実施した。比較薬剤として用
いた硫酸銅との対比で、付着制御効果(付着忌避活性)
を求めた。付着忌避活性の評価法は、伊奈和夫、衛藤英
男著「ムラサキイガイを用いた海洋付着生物の付着忌避
物質の検索法」(化学と生物、第28巻(第2号)、1
32〜138頁(1990年)に従った。
【0063】結果を第6表に示した。
【0064】
【表13】 第6表 ──────────────────────── 有効成分 薬量(mg) 判定 ──────────────────────── 化合物1 1.8 ++ 化合物2 2.0 ++ 1.0 ++ 比較薬剤(硫酸銅)1.0 ++ 0.5 + ブランク − − ──────────────────────── 尚、表中の記号は下記の意味を表す。
【0065】++:ゾーン内に全く付着せず、強い忌避
効果が認められる。 +:ゾーン内への付着も観測されるが、大部分はゾーン
外に付着し、忌避効果が認められる。 −:ゾーン内外に同程度に付着し、忌避効果が認められ
ない。
【0066】
【発明の効果】一般式(1)で表されるアシルフロログ
ルシノール類は、安全性が高く、低薬量で幅広いスペク
トラムを発現し、工業用抗菌・抗カビ剤、殺藻剤及び生
物付着防止剤として有用である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1): 【化1】 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立に、炭素原子数1−1
    0のアルキル基を、R3、R4及びR5はそれぞれ独立に、水
    素原子、炭素原子数1−5のアルキル基、炭素原子数2
    −6のアルケニル基、炭素原子数2−6のアルキニル
    基、炭素原子数2−6のアルキルカルボニル基又は炭素
    原子数1−5のアルキルスルホニル基を表す。)で表さ
    れるアシルフロログルシノール類を含有することを特徴
    とする工業用抗菌・抗カビ剤。
  2. 【請求項2】R3、R4及びR5が水素原子である請求項1記
    載のアシルフロログルシノール類を含有することを特徴
    とする工業用抗菌・抗カビ剤。
  3. 【請求項3】請求項1記載のアシルフロログルシノール
    類を含有することを特徴とする殺藻剤。
  4. 【請求項4】請求項2記載のアシルフロログルシノール
    類を含有することを特徴とする殺藻剤。
  5. 【請求項5】請求項1記載のアシルフロログルシノール
    類を含有することを特徴とする生物付着防止剤。
  6. 【請求項6】請求項2記載のアシルフロログルシノール
    類を含有することを特徴とする生物付着防止剤。
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