JPH11209425A - 塩素化塩化ビニル系樹脂の製造方法 - Google Patents
塩素化塩化ビニル系樹脂の製造方法Info
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- JPH11209425A JPH11209425A JP1915298A JP1915298A JPH11209425A JP H11209425 A JPH11209425 A JP H11209425A JP 1915298 A JP1915298 A JP 1915298A JP 1915298 A JP1915298 A JP 1915298A JP H11209425 A JPH11209425 A JP H11209425A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゲル化性能と耐熱性とに優れた塩素化塩化ビ
ニル系樹脂の製造方法を提供する。 【解決手段】 塩化ビニル系樹脂を塩素化してなる塩素
化塩化ビニル系樹脂の製造方法であって、塩化ビニル系
単量体を、分散剤及び油溶性重合開始剤の存在下、水性
媒体中所定の重合温度で懸濁重合を開始し、重合転化率
が60重量%に達した後で昇温を開始して、前記重合温
度より5〜25℃高い温度で重合を継続して塩化ビニル
系樹脂を製造し、得られた塩化ビニル系樹脂を塩素化す
る。
ニル系樹脂の製造方法を提供する。 【解決手段】 塩化ビニル系樹脂を塩素化してなる塩素
化塩化ビニル系樹脂の製造方法であって、塩化ビニル系
単量体を、分散剤及び油溶性重合開始剤の存在下、水性
媒体中所定の重合温度で懸濁重合を開始し、重合転化率
が60重量%に達した後で昇温を開始して、前記重合温
度より5〜25℃高い温度で重合を継続して塩化ビニル
系樹脂を製造し、得られた塩化ビニル系樹脂を塩素化す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩素化塩化ビニル
系樹脂の製造方法に関する。
系樹脂の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂(以下、PVCとい
う)は、機械的強度、耐候性、耐薬品性に優れた材料と
して、多くの分野に用いられている。しかしながら、耐
熱性に劣るため、PVCを塩素化することにより耐熱性
を向上させた塩素化塩化ビニル系樹脂(以下、CPVC
という)が開発されている。
う)は、機械的強度、耐候性、耐薬品性に優れた材料と
して、多くの分野に用いられている。しかしながら、耐
熱性に劣るため、PVCを塩素化することにより耐熱性
を向上させた塩素化塩化ビニル系樹脂(以下、CPVC
という)が開発されている。
【0003】PVCは、熱変形温度が低く使用可能な上
限温度が60〜70℃付近であるため、熱水に対して使
用できないのに対し、CPVCは熱変形温度がPVCよ
りも20〜40℃も高いため、熱水に対しても使用可能
であり、例えば、耐熱パイプ、耐熱継手、耐熱バルブ等
に好適に使用されている。
限温度が60〜70℃付近であるため、熱水に対して使
用できないのに対し、CPVCは熱変形温度がPVCよ
りも20〜40℃も高いため、熱水に対しても使用可能
であり、例えば、耐熱パイプ、耐熱継手、耐熱バルブ等
に好適に使用されている。
【0004】しかしながら、CPVCは熱変形温度が高
いため、成形加工性時にゲル化させるには高温と強い剪
断力とを必要とし、成形加工時に分解して着色しやすい
という傾向があった。従って、CPVCは成形加工幅が
狭く、不充分なゲル化状態で製品化されることが多く、
素材のもつ性能を充分発揮できているとはいえなかっ
た。また、これらゲル化性能向上の要求に加えて、より
高い耐熱性も要求されるようになっている。
いため、成形加工性時にゲル化させるには高温と強い剪
断力とを必要とし、成形加工時に分解して着色しやすい
という傾向があった。従って、CPVCは成形加工幅が
狭く、不充分なゲル化状態で製品化されることが多く、
素材のもつ性能を充分発揮できているとはいえなかっ
た。また、これらゲル化性能向上の要求に加えて、より
高い耐熱性も要求されるようになっている。
【0005】このような問題点を解決するため、例え
ば、特開昭49−6080号公報には、イオン性乳化
剤、水溶性金属塩及び水溶性高分子分散剤からなる懸濁
安定剤を使用し、約1μmの基本粒子からなる凝集体で
構成されたPVCを塩素化する方法が開示されている
(樹脂粒子の改良提案)。しかしながら、この方法で
は、成形加工時のゲル化性能は向上しているもののまだ
充分ではなく、また、重合の際に多量のスケールが発生
し、これが重合器の壁面に付着して除熱効果を阻害する
ため、そのスケール除去作業を必要とするという問題点
があった。
ば、特開昭49−6080号公報には、イオン性乳化
剤、水溶性金属塩及び水溶性高分子分散剤からなる懸濁
安定剤を使用し、約1μmの基本粒子からなる凝集体で
構成されたPVCを塩素化する方法が開示されている
(樹脂粒子の改良提案)。しかしながら、この方法で
は、成形加工時のゲル化性能は向上しているもののまだ
充分ではなく、また、重合の際に多量のスケールが発生
し、これが重合器の壁面に付着して除熱効果を阻害する
ため、そのスケール除去作業を必要とするという問題点
があった。
【0006】特開平5−132602号公報には、CP
VCとPVCとを特定の粘度範囲内になるようにブレン
ドし、高耐熱性を得る方法が開示されている(樹脂ブレ
ンドによる改良提案)。しかしながら、この方法では、
ビカット値で3〜4℃程度の耐熱性の向上と、溶融粘度
の改善による若干のゲル化性能の向上が期待できる程度
で、我々が目指しているような高い耐熱性とゲル化性能
とを充分に達成するものではなかった。
VCとPVCとを特定の粘度範囲内になるようにブレン
ドし、高耐熱性を得る方法が開示されている(樹脂ブレ
ンドによる改良提案)。しかしながら、この方法では、
ビカット値で3〜4℃程度の耐熱性の向上と、溶融粘度
の改善による若干のゲル化性能の向上が期待できる程度
で、我々が目指しているような高い耐熱性とゲル化性能
とを充分に達成するものではなかった。
【0007】特開平6−128320号公報には、PV
Cの塩素化方法として、2段階の工程による塩素化方法
(2段階後塩素化法)が開示されている。この方法は、
塩素含有率を70〜75重量%と高くすることにより、
高い耐熱性をもつCPVCを得ようとするものである
(高塩素化方法による改良提案)。しかしながら、この
方法では、塩素含有率に応じて高耐熱性を期待すること
はできるものの、高塩素化により予測されるゲル化性能
の悪化を食い止めるための手段が示されていないため、
高耐熱性とゲル化性能とを実用レベルで達成するもので
はなかった。
Cの塩素化方法として、2段階の工程による塩素化方法
(2段階後塩素化法)が開示されている。この方法は、
塩素含有率を70〜75重量%と高くすることにより、
高い耐熱性をもつCPVCを得ようとするものである
(高塩素化方法による改良提案)。しかしながら、この
方法では、塩素含有率に応じて高耐熱性を期待すること
はできるものの、高塩素化により予測されるゲル化性能
の悪化を食い止めるための手段が示されていないため、
高耐熱性とゲル化性能とを実用レベルで達成するもので
はなかった。
【0008】特開平1−217008号公報には、断続
照射による光塩素化反応方法において、PVCの平均粒
子径と空隙率の範囲限定を行っている。この提案は、非
照射工程における塩素の拡散促進により、樹脂粒子内で
の塩素化反応の均一化を図ったものである。しかしなが
ら、樹脂粒子の表面性(スキン層)を考慮していないた
め、得られるCPVCの耐熱性を向上するが、ゲル化性
能の向上は図られていなかった。
照射による光塩素化反応方法において、PVCの平均粒
子径と空隙率の範囲限定を行っている。この提案は、非
照射工程における塩素の拡散促進により、樹脂粒子内で
の塩素化反応の均一化を図ったものである。しかしなが
ら、樹脂粒子の表面性(スキン層)を考慮していないた
め、得られるCPVCの耐熱性を向上するが、ゲル化性
能の向上は図られていなかった。
【0009】特開平9−118713号公報、及び、特
開平9−132612号公報は、樹脂粒子表面性や比表
面積に着目した提案がなされている。特開平9−118
713号公報では、比表面積をBET法による数値で
1.3〜8m2 /gという表面積の大きな粒子表面性を
有するPVCによる塩素化が提案されている。これによ
り、耐熱性とゲル化という拮抗する両特性の向上が認め
られるが、更に高耐熱性を必要とする成形品には満足で
きるものではなかった。特開平9−132612号公報
では、樹脂粒子表面性(スキン層)に着目し、スキン層
が実質的に存在しないか、スキン層が薄いPVCの塩素
化方法を提示している。上述した特開平9−11871
3号公報と同様に、耐熱性とゲル化という拮抗する両特
性の向上が認められるが、更に高耐熱性を必要とする成
形品には満足できるものではなかった。
開平9−132612号公報は、樹脂粒子表面性や比表
面積に着目した提案がなされている。特開平9−118
713号公報では、比表面積をBET法による数値で
1.3〜8m2 /gという表面積の大きな粒子表面性を
有するPVCによる塩素化が提案されている。これによ
り、耐熱性とゲル化という拮抗する両特性の向上が認め
られるが、更に高耐熱性を必要とする成形品には満足で
きるものではなかった。特開平9−132612号公報
では、樹脂粒子表面性(スキン層)に着目し、スキン層
が実質的に存在しないか、スキン層が薄いPVCの塩素
化方法を提示している。上述した特開平9−11871
3号公報と同様に、耐熱性とゲル化という拮抗する両特
性の向上が認められるが、更に高耐熱性を必要とする成
形品には満足できるものではなかった。
【0010】成形性改良の目的で重合時に連鎖移動剤を
使用する提案は、例えば、特開平57−192411号
公報、特開平57−195107号公報のほか、特開平
7−188315号公報に開示されている。特開平57
−192411号公報、及び、特開平57−19510
7号公報については、成形性の向上を目的として、特定
の重合度の樹脂を製造(第1段重合)し、次いで、重合
度を第1段より高く、又は、低くする(第2段重合)こ
とからなる多段重合によるPVCの製造方法が開示され
ている。この方法によるPVCを、塩素化に供するPV
Cとして使用する場合、成形性の向上は認められるもの
の、PVC粒子内に相対的に重合度の高い部分と低い部
分が存在し、公知の塩素化方法で塩素化しても高い耐熱
性が得られないという問題があった。
使用する提案は、例えば、特開平57−192411号
公報、特開平57−195107号公報のほか、特開平
7−188315号公報に開示されている。特開平57
−192411号公報、及び、特開平57−19510
7号公報については、成形性の向上を目的として、特定
の重合度の樹脂を製造(第1段重合)し、次いで、重合
度を第1段より高く、又は、低くする(第2段重合)こ
とからなる多段重合によるPVCの製造方法が開示され
ている。この方法によるPVCを、塩素化に供するPV
Cとして使用する場合、成形性の向上は認められるもの
の、PVC粒子内に相対的に重合度の高い部分と低い部
分が存在し、公知の塩素化方法で塩素化しても高い耐熱
性が得られないという問題があった。
【0011】特開平7−188315号公報には、加工
時のゲル化性の向上を目的として、重合温度を上昇させ
るとともに連鎖移動剤の添加を行うPVCの製造方法が
開示されている。この方法は、最終的に目的とする重合
度のPVCになるように連鎖移動剤を添加するが、重合
温度が連続的に変化するのに対し、連鎖移動剤は重合転
化率が特定の時期に一括して添加されている。塩素化に
供するPVCとしてこの方法によるPVCを使用する場
合、成形性の向上は認められるものの、前述の特開平5
7−192411号公報、及び、特開平57−1951
07号公報における理由と同様に、公知の塩素化方法で
塩素化しても高い耐熱性が得られないという問題があっ
た。
時のゲル化性の向上を目的として、重合温度を上昇させ
るとともに連鎖移動剤の添加を行うPVCの製造方法が
開示されている。この方法は、最終的に目的とする重合
度のPVCになるように連鎖移動剤を添加するが、重合
温度が連続的に変化するのに対し、連鎖移動剤は重合転
化率が特定の時期に一括して添加されている。塩素化に
供するPVCとしてこの方法によるPVCを使用する場
合、成形性の向上は認められるものの、前述の特開平5
7−192411号公報、及び、特開平57−1951
07号公報における理由と同様に、公知の塩素化方法で
塩素化しても高い耐熱性が得られないという問題があっ
た。
【0012】特開昭59−168008号公報、特開昭
59−96152号公報、特開昭60−72906号公
報、特開昭61−126112号公報、及び特開平8−
53503号公報には、いずれも重合過程において重合
温度の昇温工程を含む方法が開示されている。特開昭5
9−168008号公報では、遅くとも重合転化率が5
0重量%になるまでに5℃以上昇温し、更に重合器内圧
の降下前に単量体を追加して、高嵩比重のPVCを得る
ことを目的としている。特開昭59−96152号公報
では、複数段の重合を行い、漸次重合度を低下させるこ
とにより、成形加工性を改善することを目的としてい
る。特開昭60−72906号公報では、重合転化率が
20〜70重量%の間に連鎖移動剤を添加し、その後昇
温し、射出成形加工に好適なPVCの製造方法が提案さ
れている。特開昭61−126112号公報では、重合
期間の50%以上を昇温しつつ重合することにより、重
合生産性と成形加工性の改良を狙いとして提案してい
る。特開平8−53503号公報では、酸化防止剤の存
在下で昇温し、重合生産性の向上を狙いとして提案して
いる。
59−96152号公報、特開昭60−72906号公
報、特開昭61−126112号公報、及び特開平8−
53503号公報には、いずれも重合過程において重合
温度の昇温工程を含む方法が開示されている。特開昭5
9−168008号公報では、遅くとも重合転化率が5
0重量%になるまでに5℃以上昇温し、更に重合器内圧
の降下前に単量体を追加して、高嵩比重のPVCを得る
ことを目的としている。特開昭59−96152号公報
では、複数段の重合を行い、漸次重合度を低下させるこ
とにより、成形加工性を改善することを目的としてい
る。特開昭60−72906号公報では、重合転化率が
20〜70重量%の間に連鎖移動剤を添加し、その後昇
温し、射出成形加工に好適なPVCの製造方法が提案さ
れている。特開昭61−126112号公報では、重合
期間の50%以上を昇温しつつ重合することにより、重
合生産性と成形加工性の改良を狙いとして提案してい
る。特開平8−53503号公報では、酸化防止剤の存
在下で昇温し、重合生産性の向上を狙いとして提案して
いる。
【0013】しかし、いずれの場合も、CPVCとして
塩素化反応を考慮した樹脂粒子内の重合度分布になって
いなかったり、CPVCと共存下で再懸濁重合する手段
は開示されておらず、高耐熱性と成形加工性(易ゲル化
性)が得られないという問題点があった。
塩素化反応を考慮した樹脂粒子内の重合度分布になって
いなかったり、CPVCと共存下で再懸濁重合する手段
は開示されておらず、高耐熱性と成形加工性(易ゲル化
性)が得られないという問題点があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、PVCの表面及び内部における分子量分布と結晶性
に着目し、これにより、塩素化の分布状態を制御するこ
とによって、ゲル化性能と耐熱性に優れたCPVCの製
造方法を提供することを目的とする。又、CPVCをP
VCで被覆することにより、CPVCの加工性向上を図
ることにより、ゲル化性能と耐熱性に優れたCPVCの
製造方法を提供することを目的とする。
み、PVCの表面及び内部における分子量分布と結晶性
に着目し、これにより、塩素化の分布状態を制御するこ
とによって、ゲル化性能と耐熱性に優れたCPVCの製
造方法を提供することを目的とする。又、CPVCをP
VCで被覆することにより、CPVCの加工性向上を図
ることにより、ゲル化性能と耐熱性に優れたCPVCの
製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明(以
下、第1発明という)は、PVCを塩素化してなるCP
VCの製造方法であって、塩化ビニル系単量体(以下、
VCMという)を、分散剤及び油溶性重合開始剤の存在
下、水性媒体中所定の重合温度で懸濁重合を開始し、重
合転化率が60重量%に達した後で昇温を開始して、前
記重合温度より5〜25℃高い温度で重合を継続してP
VCを製造し、得られたPVCを塩素化することを特徴
とする。
下、第1発明という)は、PVCを塩素化してなるCP
VCの製造方法であって、塩化ビニル系単量体(以下、
VCMという)を、分散剤及び油溶性重合開始剤の存在
下、水性媒体中所定の重合温度で懸濁重合を開始し、重
合転化率が60重量%に達した後で昇温を開始して、前
記重合温度より5〜25℃高い温度で重合を継続してP
VCを製造し、得られたPVCを塩素化することを特徴
とする。
【0016】請求項2記載の発明(以下、第2発明とい
う)は、油溶性重合開始剤の存在下で、VCMに、部分
鹸化ポリ酢酸ビニル(a)及びセルロース誘導体(b)
からなる群より選択される少なくとも1種の分散剤、H
LB値が3〜10のソルビタン高級脂肪酸エステル
(c)及びアニオン系乳化剤(d)からなる群より選択
される少なくとも1種の乳化剤、炭素数が8〜25の高
級脂肪酸(e)、並びに、常温常圧における0.1重量
%の水溶液が10〜200cPのブルックフィールズ粘
度を有する増粘剤(f)を加えて、水性媒体中所定の重
合温度で懸濁重合を開始し、重合転化率が60重量%に
達した後で昇温を開始して重合転化率が85重量%より
前に昇温を完了し、前記重合温度より5〜25℃高い温
度で重合を継続してPVCを製造することを特徴とす
る。
う)は、油溶性重合開始剤の存在下で、VCMに、部分
鹸化ポリ酢酸ビニル(a)及びセルロース誘導体(b)
からなる群より選択される少なくとも1種の分散剤、H
LB値が3〜10のソルビタン高級脂肪酸エステル
(c)及びアニオン系乳化剤(d)からなる群より選択
される少なくとも1種の乳化剤、炭素数が8〜25の高
級脂肪酸(e)、並びに、常温常圧における0.1重量
%の水溶液が10〜200cPのブルックフィールズ粘
度を有する増粘剤(f)を加えて、水性媒体中所定の重
合温度で懸濁重合を開始し、重合転化率が60重量%に
達した後で昇温を開始して重合転化率が85重量%より
前に昇温を完了し、前記重合温度より5〜25℃高い温
度で重合を継続してPVCを製造することを特徴とす
る。
【0017】請求項3記載の発明(以下、第3発明とい
う)は、請求項1又は2に記載のPVCを水性媒体中で
懸濁状態となした後、反応器内に液体塩素又は気体塩素
を導入し、10時間半減期が20〜60℃からなる群よ
り選択される少なくとも1種の油溶性開始剤の存在下、
反応温度20〜60℃で塩素化反応を進めることを特徴
とする。
う)は、請求項1又は2に記載のPVCを水性媒体中で
懸濁状態となした後、反応器内に液体塩素又は気体塩素
を導入し、10時間半減期が20〜60℃からなる群よ
り選択される少なくとも1種の油溶性開始剤の存在下、
反応温度20〜60℃で塩素化反応を進めることを特徴
とする。
【0018】請求項4記載の発明(以下、第4発明とい
う)は、原料CPVCの表面にVCMを重合させたCP
VCを製造する際に、塩素含有率66〜75重量%の原
料CPVCを、VCM、分散剤及び油溶性開始剤の存在
下で懸濁状態となし、重合時に投入する原料CPVC1
00重量部に対して、VCM20〜50重量部を仕込
み、VCMの重合転化率が5〜15重量%となるまで懸
濁重合することを特徴とする。
う)は、原料CPVCの表面にVCMを重合させたCP
VCを製造する際に、塩素含有率66〜75重量%の原
料CPVCを、VCM、分散剤及び油溶性開始剤の存在
下で懸濁状態となし、重合時に投入する原料CPVC1
00重量部に対して、VCM20〜50重量部を仕込
み、VCMの重合転化率が5〜15重量%となるまで懸
濁重合することを特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明(以下、第5発明とい
う)は、請求項4記載の原料CPVCが平均空隙率が2
8〜39容積%であり、且つ平均粒子径が70〜250
μmである原料CPVCを用いることを特徴とする。
う)は、請求項4記載の原料CPVCが平均空隙率が2
8〜39容積%であり、且つ平均粒子径が70〜250
μmである原料CPVCを用いることを特徴とする。
【0020】請求項6記載の発明(以下、第6発明とい
う)は、原料CPVC及び油溶性開始剤の存在下で、V
CMに、部分鹸化ポリ酢酸ビニル(a)及びセルロース
誘導体(b)からなる群より選択される少なくとも1種
の分散剤、HLB値が3〜10のソルビタン高級脂肪酸
エステル(c)及びアニオン系乳化剤(d)からなる群
より選択される少なくとも1種の乳化剤、炭素数が8〜
25の高級脂肪酸(e)、並びに、常温常圧における
0.1重量%の水溶液が10〜200cPのブルックフ
ィールズ粘度を有する増粘剤(f)を加えて、水性媒体
中所定の重合温度で懸濁重合を開始し、原料CPVCを
被覆するPVCの平均重合度が、原料CPVCの平均重
合度±200となるまで懸濁重合することを特徴とする
請求項4又は5記載のCPVCの製造方法。以下に本発
明を詳述する。
う)は、原料CPVC及び油溶性開始剤の存在下で、V
CMに、部分鹸化ポリ酢酸ビニル(a)及びセルロース
誘導体(b)からなる群より選択される少なくとも1種
の分散剤、HLB値が3〜10のソルビタン高級脂肪酸
エステル(c)及びアニオン系乳化剤(d)からなる群
より選択される少なくとも1種の乳化剤、炭素数が8〜
25の高級脂肪酸(e)、並びに、常温常圧における
0.1重量%の水溶液が10〜200cPのブルックフ
ィールズ粘度を有する増粘剤(f)を加えて、水性媒体
中所定の重合温度で懸濁重合を開始し、原料CPVCを
被覆するPVCの平均重合度が、原料CPVCの平均重
合度±200となるまで懸濁重合することを特徴とする
請求項4又は5記載のCPVCの製造方法。以下に本発
明を詳述する。
【0021】本発明は、PVCを製造した後、該PVC
を塩素化してなるCPVCの製造方法である。また、得
られたCPVCを重合器に投入し、VCM、分散剤、及
び油溶性開始剤の共存状態で、水性媒体中で、懸濁重合
する方法である。まず、PVCの製造方法について述べ
る。本発明において、PVCとは、VCMの単独重合
体、並びに、50重量%以上のVCM及びこれと共重合
しうる単量体との共重合体を意味する。
を塩素化してなるCPVCの製造方法である。また、得
られたCPVCを重合器に投入し、VCM、分散剤、及
び油溶性開始剤の共存状態で、水性媒体中で、懸濁重合
する方法である。まず、PVCの製造方法について述べ
る。本発明において、PVCとは、VCMの単独重合
体、並びに、50重量%以上のVCM及びこれと共重合
しうる単量体との共重合体を意味する。
【0022】上記VCMと共重合しうる単量体としては
特に限定されず、例えば、酢酸ビニル等のアルキルビニ
ルエステル類;エチレン、プロピレン等のα−モノオレ
フィン類;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、オクチルアクリレート等のアルキル
(メタ)アクリレート類;アルキルビニルエーテル;マ
レイミド類、塩化ビニリデン、スチレン等が挙げられ、
これらは2種以上が併用されてもよい。
特に限定されず、例えば、酢酸ビニル等のアルキルビニ
ルエステル類;エチレン、プロピレン等のα−モノオレ
フィン類;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、オクチルアクリレート等のアルキル
(メタ)アクリレート類;アルキルビニルエーテル;マ
レイミド類、塩化ビニリデン、スチレン等が挙げられ、
これらは2種以上が併用されてもよい。
【0023】上記油溶性重合開始剤としては特に限定さ
れず、一般にPVCの重合に用いられている公知のラジ
カル開始剤が使用できる。例えば、t−ブチルパーオキ
シネオデカノエート、t−ヘキシルパーオキシネオデカ
ノエート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、α−ク
ミルパーオキシネオデカノエート、t−ヘキシルネオヘ
キサノエート、2,4,4−トリメチルペンチル−2−
パーオキシ−2−ネオデカノエート等のパーエステル化
合物;ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−
2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ−2
−エトキシエチルパーオキシジカーボネート、ジメトキ
シイソプロピルパーオキシジカーボネート等のパーカー
ボネート化合物;デカノイルパーオキシド、ラウロイル
パーオキシド、ベンゾイルパーオキシド、クメンハイド
ロパーオキシド、シクロヘキサノンパーオキシド、2,
4−ジクロロベンゾイルパーオキシド、p−メンタンハ
イドロパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサ
ノイルパーオキシド、イソブチルパーオキシド等のパー
オキシド化合物;α,α′−アゾビスイソブチロニトリ
ル、α,α′−アゾビス(ジメチルバレロニトリル)、
α,α′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチル
バレロニトリル)等のアゾ化合物が挙げられ、これらは
2種以上が併用されてもよい。
れず、一般にPVCの重合に用いられている公知のラジ
カル開始剤が使用できる。例えば、t−ブチルパーオキ
シネオデカノエート、t−ヘキシルパーオキシネオデカ
ノエート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、α−ク
ミルパーオキシネオデカノエート、t−ヘキシルネオヘ
キサノエート、2,4,4−トリメチルペンチル−2−
パーオキシ−2−ネオデカノエート等のパーエステル化
合物;ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−
2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ−2
−エトキシエチルパーオキシジカーボネート、ジメトキ
シイソプロピルパーオキシジカーボネート等のパーカー
ボネート化合物;デカノイルパーオキシド、ラウロイル
パーオキシド、ベンゾイルパーオキシド、クメンハイド
ロパーオキシド、シクロヘキサノンパーオキシド、2,
4−ジクロロベンゾイルパーオキシド、p−メンタンハ
イドロパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサ
ノイルパーオキシド、イソブチルパーオキシド等のパー
オキシド化合物;α,α′−アゾビスイソブチロニトリ
ル、α,α′−アゾビス(ジメチルバレロニトリル)、
α,α′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチル
バレロニトリル)等のアゾ化合物が挙げられ、これらは
2種以上が併用されてもよい。
【0024】上記分散剤としては特に限定されず、一般
にPVCの重合に用いられている公知の分散剤が使用で
きる。例えば、部分鹸化ポリ酢酸ビニルの他、ポリエチ
レンオキサイド、アクリル酸、ゼラチン等の水溶性高分
子化合物;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の水溶性セ
ルロース誘導体;ソルビタンモノラウレート、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノラウレート等の水溶性乳化剤
等が挙げられ、これらは単独で使用されてもよく、2種
以上が併用されてもよい。
にPVCの重合に用いられている公知の分散剤が使用で
きる。例えば、部分鹸化ポリ酢酸ビニルの他、ポリエチ
レンオキサイド、アクリル酸、ゼラチン等の水溶性高分
子化合物;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の水溶性セ
ルロース誘導体;ソルビタンモノラウレート、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノラウレート等の水溶性乳化剤
等が挙げられ、これらは単独で使用されてもよく、2種
以上が併用されてもよい。
【0025】上記分散剤の添加量は、VCM重量部に対
して100〜30000ppmが好ましい。
して100〜30000ppmが好ましい。
【0026】一般的に、PVCの製造においては、PV
Cの平均重合度又は分子量は、VCMの重合時の重合温
度で概ね決定されることが知られている。これは、VC
Mのラジカル重合においては、ラジカルがVCMへ連鎖
移動することにより重合体が生成する確率が高く、か
つ、ラジカルのVCMへの連鎖移動定数が温度の関数に
なっているためである(「ポリ塩化ビニル樹脂−その基
礎と応用」65頁(社団法人 近畿化学協会ビニル部会
編、日刊工業新聞社、1988年発行))。
Cの平均重合度又は分子量は、VCMの重合時の重合温
度で概ね決定されることが知られている。これは、VC
Mのラジカル重合においては、ラジカルがVCMへ連鎖
移動することにより重合体が生成する確率が高く、か
つ、ラジカルのVCMへの連鎖移動定数が温度の関数に
なっているためである(「ポリ塩化ビニル樹脂−その基
礎と応用」65頁(社団法人 近畿化学協会ビニル部会
編、日刊工業新聞社、1988年発行))。
【0027】例えば、目的とする平均重合度が約100
0のPVCを製造する際には、約57℃の重合温度で行
うことになる。同様に、平均重合度が約1400のもの
は約50℃、平均重合度が約800のものは約64℃、
平均重合度が約500のものは約78℃の重合温度で行
うこととなる。
0のPVCを製造する際には、約57℃の重合温度で行
うことになる。同様に、平均重合度が約1400のもの
は約50℃、平均重合度が約800のものは約64℃、
平均重合度が約500のものは約78℃の重合温度で行
うこととなる。
【0028】一方、PVCの結晶度は、重合温度が約5
7℃では約8%であり、重合温度が10℃高くなると
1.5%低下することが報告されている(「ポリ塩化ビ
ニル樹脂−その基礎と応用」70頁(社団法人 近畿化
学協会ビニル部会編、日刊工業新聞社、1988年発
行))。
7℃では約8%であり、重合温度が10℃高くなると
1.5%低下することが報告されている(「ポリ塩化ビ
ニル樹脂−その基礎と応用」70頁(社団法人 近畿化
学協会ビニル部会編、日刊工業新聞社、1988年発
行))。
【0029】第1発明は、上記平均重合度と重合温度と
の関係及び結晶度と重合温度との関係に鑑み、PVCの
表面を相対的に低重合度、或いは低結晶度のPVCで被
覆する工程を重合途中で昇温させることにより実現させ
ることである。低重合度化は、高温での重合により、同
時に低結晶化をも図ることができるため、成形加工性の
向上を図ることができる。更に低結晶化は、PVC粒子
表面付近の塩素化を促進する。通常PVC粒子表面付近
の塩素化が粒子内部より進行するために、表面が硬くな
る傾向にあり、加工性を悪化させるが、本発明では、低
結晶化に伴う塩素化は進むが、結晶が少ないので、硬く
なる傾向が緩和されて、加工性の悪化するのを抑制する
ことができる。
の関係及び結晶度と重合温度との関係に鑑み、PVCの
表面を相対的に低重合度、或いは低結晶度のPVCで被
覆する工程を重合途中で昇温させることにより実現させ
ることである。低重合度化は、高温での重合により、同
時に低結晶化をも図ることができるため、成形加工性の
向上を図ることができる。更に低結晶化は、PVC粒子
表面付近の塩素化を促進する。通常PVC粒子表面付近
の塩素化が粒子内部より進行するために、表面が硬くな
る傾向にあり、加工性を悪化させるが、本発明では、低
結晶化に伴う塩素化は進むが、結晶が少ないので、硬く
なる傾向が緩和されて、加工性の悪化するのを抑制する
ことができる。
【0030】第1発明のPVCの製造方法は、水性媒体
中で懸濁重合する製造方法に関し、VCM、分散剤、及
び油溶性重合開始剤の存在下で重合開始した後、重合温
度を上げる反応において、その昇温温度が重合温度より
5〜25℃高く、且つ、重合転化率が60重量%より後
で昇温開始した後、重合を継続して得られるものであ
る。
中で懸濁重合する製造方法に関し、VCM、分散剤、及
び油溶性重合開始剤の存在下で重合開始した後、重合温
度を上げる反応において、その昇温温度が重合温度より
5〜25℃高く、且つ、重合転化率が60重量%より後
で昇温開始した後、重合を継続して得られるものであ
る。
【0031】上記昇温温度は、重合温度より5〜25℃
高い範囲に限定され、10〜20℃が好ましい。昇温温
度が5℃未満では重合度低下や結晶度低下の効果が低
く、成形加工性の向上効果が十分でない。昇温温度が2
5℃を超えると、VCMが少ない状態での過度の昇温操
作により、熱安定性が悪化し初期着色が良くない。更
に、所定の重合度より低くなるため、機械的な強度が必
要な用途の場合には好ましくない。
高い範囲に限定され、10〜20℃が好ましい。昇温温
度が5℃未満では重合度低下や結晶度低下の効果が低
く、成形加工性の向上効果が十分でない。昇温温度が2
5℃を超えると、VCMが少ない状態での過度の昇温操
作により、熱安定性が悪化し初期着色が良くない。更
に、所定の重合度より低くなるため、機械的な強度が必
要な用途の場合には好ましくない。
【0032】昇温時期は重合転化率が60重量%より後
に限定される。重合転化率が60重量%未満から昇温す
ると、重合転化率が更に高くなって、VCM量がより少
ない状態の時に反応速度が早くなるため、分岐構造等の
異常構造が生成し易く、熱安定性や初期着色が悪化す
る。
に限定される。重合転化率が60重量%未満から昇温す
ると、重合転化率が更に高くなって、VCM量がより少
ない状態の時に反応速度が早くなるため、分岐構造等の
異常構造が生成し易く、熱安定性や初期着色が悪化す
る。
【0033】上記のようにして製造されたPVCの平均
重合度は、PVCの使用用途により必要とされる物性や
性能により決定されるが、本発明で実施する平均重合度
としては400〜2500が好ましい。本発明では、重
合後期〜末期に、重合度を低下させる重合条件であるた
め、機械的強度確保のため、平均重合度の厳密な設定が
必要な場合は、予め平均重合度を想定して重合温度と昇
温温度及び昇温時期の設定を行う。
重合度は、PVCの使用用途により必要とされる物性や
性能により決定されるが、本発明で実施する平均重合度
としては400〜2500が好ましい。本発明では、重
合後期〜末期に、重合度を低下させる重合条件であるた
め、機械的強度確保のため、平均重合度の厳密な設定が
必要な場合は、予め平均重合度を想定して重合温度と昇
温温度及び昇温時期の設定を行う。
【0034】本発明において、使用される重合器(耐圧
オートクレーブ)の形状、構造については、特に限定さ
れず、従来公知の重合器が使用される。又、攪拌翼は、
ファウドラー翼、パドル翼、タービン翼、ファンタービ
ン翼、ブルマージン翼等が挙げられ、これらの中でファ
ウドラー翼が好ましい。上記攪拌翼と邪魔板(バッフ
ル)との組合せにも特に制限はない。
オートクレーブ)の形状、構造については、特に限定さ
れず、従来公知の重合器が使用される。又、攪拌翼は、
ファウドラー翼、パドル翼、タービン翼、ファンタービ
ン翼、ブルマージン翼等が挙げられ、これらの中でファ
ウドラー翼が好ましい。上記攪拌翼と邪魔板(バッフ
ル)との組合せにも特に制限はない。
【0035】本発明の懸濁重合方法においては、懸濁分
散剤、乳化剤、連鎖移動剤、水溶性増粘剤、塩化ビニル
等の単量体等を投入する方法は、従来公知の方法で行わ
れ、重合条件により、重合調整剤、帯電防止剤、架橋
剤、安定剤、充填剤、スケール防止剤、pH調整剤等が
適宜添加されても何ら構わない。また、添加は一括添加
でも、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で使用でき、間欠
滴下又は連続添加でも構わない。
散剤、乳化剤、連鎖移動剤、水溶性増粘剤、塩化ビニル
等の単量体等を投入する方法は、従来公知の方法で行わ
れ、重合条件により、重合調整剤、帯電防止剤、架橋
剤、安定剤、充填剤、スケール防止剤、pH調整剤等が
適宜添加されても何ら構わない。また、添加は一括添加
でも、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で使用でき、間欠
滴下又は連続添加でも構わない。
【0036】第2発明は、薄いスキン層のPVCの製造
方法、及び重合時の昇温完了時期の設定により、得られ
たPVCを塩素化したCPVCの成形加工性の向上効果
が相乗的に増加した。
方法、及び重合時の昇温完了時期の設定により、得られ
たPVCを塩素化したCPVCの成形加工性の向上効果
が相乗的に増加した。
【0037】第2発明のPVCの製造方法では、分散剤
が、部分鹸化ポリ酢酸ビニル(a)及びセルロース誘導
体(b)からなる群より選択される少なくとも1種であ
ることが好ましい。上記部分鹸化ポリ酢酸ビニル(a)
又は上記セルロース誘導体(b)のそれぞれの中から選
ばれた各種の分散剤を単独で使用しても良いし、これら
の2種以上を併用することもできる。
が、部分鹸化ポリ酢酸ビニル(a)及びセルロース誘導
体(b)からなる群より選択される少なくとも1種であ
ることが好ましい。上記部分鹸化ポリ酢酸ビニル(a)
又は上記セルロース誘導体(b)のそれぞれの中から選
ばれた各種の分散剤を単独で使用しても良いし、これら
の2種以上を併用することもできる。
【0038】上記部分鹸化ポリ酢酸ビニル(a)は、鹸
化度が60〜90モル%のものが好ましい。鹸化度が6
0モル%未満であると、油溶性が強くなり、塩化ビニル
等の単量体を分散する能力が不足するため、得られるP
VCは粗大粒子が多くなる。90モル%を超えると、保
護コロイド性が強くなるため、粒子表面に強い硬い外殻
(スキン層)が形成され、同時にPVC粒子内の微細孔
面積(BET比表面積)が上昇しない。従って、後のゲ
ル塩素化時の反応速度が充分に上がらず、得られるCP
VCのゲル化特性が向上しない。より好ましくは、70
〜85モル%である。
化度が60〜90モル%のものが好ましい。鹸化度が6
0モル%未満であると、油溶性が強くなり、塩化ビニル
等の単量体を分散する能力が不足するため、得られるP
VCは粗大粒子が多くなる。90モル%を超えると、保
護コロイド性が強くなるため、粒子表面に強い硬い外殻
(スキン層)が形成され、同時にPVC粒子内の微細孔
面積(BET比表面積)が上昇しない。従って、後のゲ
ル塩素化時の反応速度が充分に上がらず、得られるCP
VCのゲル化特性が向上しない。より好ましくは、70
〜85モル%である。
【0039】上記部分鹸化ポリ酢酸ビニル(a)の平均
重合度は、500〜3000が好ましく、より好ましく
は700〜1500である。平均重合度が500未満で
あると、単量体の分散能力に欠け、PVCが粗大粒子や
ブロック状になり易い。3000を超えると、スキン層
が厚くなるとともに多孔性(微細孔面積)が不足して、
後の塩素化特性が充分に発揮できないので、成形加工性
の向上が望めない。
重合度は、500〜3000が好ましく、より好ましく
は700〜1500である。平均重合度が500未満で
あると、単量体の分散能力に欠け、PVCが粗大粒子や
ブロック状になり易い。3000を超えると、スキン層
が厚くなるとともに多孔性(微細孔面積)が不足して、
後の塩素化特性が充分に発揮できないので、成形加工性
の向上が望めない。
【0040】上記部分鹸化ポリ酢酸ビニル(a)の添加
量は、VCMに対して150〜2000ppmが好まし
い。150ppm未満であると、VCMの油滴が不安定
になるため、PVCはブロック状になり易い。2000
ppmを超えると、PVC粒子表面のスキン層が厚くな
って、後の塩素化特性の向上が望めず、成形加工性も向
上しない。
量は、VCMに対して150〜2000ppmが好まし
い。150ppm未満であると、VCMの油滴が不安定
になるため、PVCはブロック状になり易い。2000
ppmを超えると、PVC粒子表面のスキン層が厚くな
って、後の塩素化特性の向上が望めず、成形加工性も向
上しない。
【0041】上記セルロース誘導体(b)としては、例
えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース等が挙げられる。上記セルロース誘導体(b)の添
加量は、VCMに対して、150〜2000ppm添加
する。150ppm未満であると、VCMの油滴が不安
定になるため、PVCはブロック状になり易く、200
0ppmを超えると、PVC粒子表面のスキン層が厚く
なって、後の塩素化特性の向上が望めず、成形加工性も
向上しない。
えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース等が挙げられる。上記セルロース誘導体(b)の添
加量は、VCMに対して、150〜2000ppm添加
する。150ppm未満であると、VCMの油滴が不安
定になるため、PVCはブロック状になり易く、200
0ppmを超えると、PVC粒子表面のスキン層が厚く
なって、後の塩素化特性の向上が望めず、成形加工性も
向上しない。
【0042】第2発明のPVCの製造方法は、更に、H
LB値が3〜10のソルビタン高級脂肪酸エステル
(c)及びアニオン系乳化剤(d)からなる群より選択
される少なくとも1種の乳化剤、炭素数が8〜25の高
級脂肪酸(e)、及び、常温常圧における0.1重量%
の水溶液が10〜200cpsのブルックフィールズ粘
度を有する増粘剤(f)の存在下で行うことが好まし
い。
LB値が3〜10のソルビタン高級脂肪酸エステル
(c)及びアニオン系乳化剤(d)からなる群より選択
される少なくとも1種の乳化剤、炭素数が8〜25の高
級脂肪酸(e)、及び、常温常圧における0.1重量%
の水溶液が10〜200cpsのブルックフィールズ粘
度を有する増粘剤(f)の存在下で行うことが好まし
い。
【0043】上記ソルビタン高級脂肪酸エステル(c)
のHLB値は、3〜10が好ましい。3未満であると、
親油性が強いため単量体の水中での乳化分散能力が低く
なり、得られるPVCの粒度分布は、粗大粒子を含む幅
広いものとなる。10を超えると、親水性が大きいため
重合中の単量体の油滴が不安定となり、VCMの粒子の
凝集が起こり易く、PVCがブロック状、粗大粒子の集
合体になる。より好ましくは、4〜9である。
のHLB値は、3〜10が好ましい。3未満であると、
親油性が強いため単量体の水中での乳化分散能力が低く
なり、得られるPVCの粒度分布は、粗大粒子を含む幅
広いものとなる。10を超えると、親水性が大きいため
重合中の単量体の油滴が不安定となり、VCMの粒子の
凝集が起こり易く、PVCがブロック状、粗大粒子の集
合体になる。より好ましくは、4〜9である。
【0044】上記HLB値が3〜10のソルビタン高級
脂肪酸エステル(c)としては、例えば、ソルビタンモ
ノラウレート、ソルビタンモノミリステート、ソルビタ
ンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソ
ルビタンジステアレート、ソルビタントリステアレート
等のソルビタン飽和高級脂肪酸エステル、及び、不飽和
高級脂肪酸エステル等が挙げられ、これらは2種以上が
併用されてもよい。
脂肪酸エステル(c)としては、例えば、ソルビタンモ
ノラウレート、ソルビタンモノミリステート、ソルビタ
ンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソ
ルビタンジステアレート、ソルビタントリステアレート
等のソルビタン飽和高級脂肪酸エステル、及び、不飽和
高級脂肪酸エステル等が挙げられ、これらは2種以上が
併用されてもよい。
【0045】上記ソルビタン高級脂肪酸エステル(c)
の添加量は、VCMに対して、500〜5000ppm
が好ましく、更に好ましくは800〜2500ppmで
ある。500ppm未満であると、スキン層が厚く形成
されて、多孔性に欠け、成形加工性が劣悪となる。50
00ppmを超えると、粒度分布が広く、重合器の内壁
に樹脂スケールが付着する。
の添加量は、VCMに対して、500〜5000ppm
が好ましく、更に好ましくは800〜2500ppmで
ある。500ppm未満であると、スキン層が厚く形成
されて、多孔性に欠け、成形加工性が劣悪となる。50
00ppmを超えると、粒度分布が広く、重合器の内壁
に樹脂スケールが付着する。
【0046】上記アニオン系乳化剤(d)としては、例
えば、ステアリン酸ソーダ石鹸等の脂肪酸塩;ラウリル
硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩;ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンス
ルホン酸塩;オクチルナフタレンスルホン酸ナトリウム
等のアルキルナフタレンスルホン酸塩;ジドデシルスル
ホコハク酸ナトリウム等のアルキルスルホコハク酸塩;
アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩;アルキル
燐酸塩;ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩;
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物;特殊ポリカル
ボン酸型高分子界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキ
ル燐酸エステル;反応性界面活性剤等が挙げられ、これ
らは2種以上が併用されてもよい。
えば、ステアリン酸ソーダ石鹸等の脂肪酸塩;ラウリル
硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩;ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンス
ルホン酸塩;オクチルナフタレンスルホン酸ナトリウム
等のアルキルナフタレンスルホン酸塩;ジドデシルスル
ホコハク酸ナトリウム等のアルキルスルホコハク酸塩;
アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩;アルキル
燐酸塩;ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩;
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物;特殊ポリカル
ボン酸型高分子界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキ
ル燐酸エステル;反応性界面活性剤等が挙げられ、これ
らは2種以上が併用されてもよい。
【0047】上記アニオン系乳化剤(d)の添加量は、
VCMに対して、1〜3000ppmが好ましく、より
好ましくは3〜2000ppmである。1ppm未満の
場合は、PVC粒子のスキン層が厚く形成されるととも
に多孔性が不足し、BET比表面積が小さくなるため成
形加工性の向上効果が小さくなる。3000ppmを超
えると、粒度分布が広くなり、重合器の内壁に樹脂スケ
ールが多く付着し、時にはPVC粒子がブロック化し、
PVCが得られなくなる。
VCMに対して、1〜3000ppmが好ましく、より
好ましくは3〜2000ppmである。1ppm未満の
場合は、PVC粒子のスキン層が厚く形成されるととも
に多孔性が不足し、BET比表面積が小さくなるため成
形加工性の向上効果が小さくなる。3000ppmを超
えると、粒度分布が広くなり、重合器の内壁に樹脂スケ
ールが多く付着し、時にはPVC粒子がブロック化し、
PVCが得られなくなる。
【0048】本発明においては、上記HLB値が3〜1
0のソルビタン高級脂肪酸エステル(c)及び上記アニ
オン系乳化剤(d)のそれぞれの中から選択した各種の
乳化剤を使用しても良いし、これらの2種以上を併用す
ることもできる。
0のソルビタン高級脂肪酸エステル(c)及び上記アニ
オン系乳化剤(d)のそれぞれの中から選択した各種の
乳化剤を使用しても良いし、これらの2種以上を併用す
ることもできる。
【0049】第2発明のPVCの製造方法は、更に、炭
素数が8〜25の高級脂肪酸(e)を用いる。炭素数が
8〜25の高級脂肪酸(e)としては、主鎖の不飽和度
及び分岐により効果が低下することはなく、炭素数が8
〜25のものであればよいが、直鎖型の飽和脂肪酸が好
ましい。より好ましくは、炭素数が11〜22のもので
ある。炭素数が8未満であると、親水性を帯びるため重
合中に上記高級脂肪酸が塩化ビニル等の単量体の油層に
分配されず、ゲル化促進効果を発揮しない。炭素数が2
5を超えると、高級脂肪酸の融点が高くなるため、PV
Cの成形加工の温度になってもゲル化促進効果を発揮し
難い。
素数が8〜25の高級脂肪酸(e)を用いる。炭素数が
8〜25の高級脂肪酸(e)としては、主鎖の不飽和度
及び分岐により効果が低下することはなく、炭素数が8
〜25のものであればよいが、直鎖型の飽和脂肪酸が好
ましい。より好ましくは、炭素数が11〜22のもので
ある。炭素数が8未満であると、親水性を帯びるため重
合中に上記高級脂肪酸が塩化ビニル等の単量体の油層に
分配されず、ゲル化促進効果を発揮しない。炭素数が2
5を超えると、高級脂肪酸の融点が高くなるため、PV
Cの成形加工の温度になってもゲル化促進効果を発揮し
難い。
【0050】上記炭素数が8〜25の高級脂肪酸(e)
としては、イソステアリン酸、ステアリン酸、n−ヘプ
タデカン酸、パルミチン酸、n−ペンタデカン酸、ミリ
スチン酸、アラギン酸、ノナデカン酸、n−トリデカン
酸、ラウリン酸、ウンデシル酸等が挙げられ、これらの
少なくとも1種が使用できる。上記炭素数が8〜25の
高級脂肪酸(e)の添加量は、VCM重量部に対して、
300〜20000ppmが好ましい。
としては、イソステアリン酸、ステアリン酸、n−ヘプ
タデカン酸、パルミチン酸、n−ペンタデカン酸、ミリ
スチン酸、アラギン酸、ノナデカン酸、n−トリデカン
酸、ラウリン酸、ウンデシル酸等が挙げられ、これらの
少なくとも1種が使用できる。上記炭素数が8〜25の
高級脂肪酸(e)の添加量は、VCM重量部に対して、
300〜20000ppmが好ましい。
【0051】第2発明のPVCの製造方法では、更に、
常温常圧における0.1重量%の水溶液が10〜200
cpsのブルックフィールズ粘度を有する増粘剤(f)
を用いる。常温常圧における0.1重量%の水溶液が1
0〜200cpsのブルックフィールズ粘度を有する増
粘剤(f)としては、例えば、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリルアミド共重合体、架橋型(メタ)アクリル酸系
樹脂、メチルセルロースカルシウム、澱粉グリコール酸
ナトリウム、澱粉燐酸エステルナトリウム、アルギン酸
ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステ
ル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキ
シメチルセルロースカルシウム等が挙げられ、これらは
2種以上が併用されてもよい。
常温常圧における0.1重量%の水溶液が10〜200
cpsのブルックフィールズ粘度を有する増粘剤(f)
を用いる。常温常圧における0.1重量%の水溶液が1
0〜200cpsのブルックフィールズ粘度を有する増
粘剤(f)としては、例えば、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリルアミド共重合体、架橋型(メタ)アクリル酸系
樹脂、メチルセルロースカルシウム、澱粉グリコール酸
ナトリウム、澱粉燐酸エステルナトリウム、アルギン酸
ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステ
ル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキ
シメチルセルロースカルシウム等が挙げられ、これらは
2種以上が併用されてもよい。
【0052】上記増粘剤(f)として例示されたものの
なかでも、上記ポリエチレンオキサイドは平均分子量が
170万〜550万のものが好ましい。平均分子量43
0万〜480万のポリエチレンオキサイドを0.1重量
%水溶液にすると、ブルックフィールズ粘度が12cp
sになる。
なかでも、上記ポリエチレンオキサイドは平均分子量が
170万〜550万のものが好ましい。平均分子量43
0万〜480万のポリエチレンオキサイドを0.1重量
%水溶液にすると、ブルックフィールズ粘度が12cp
sになる。
【0053】上記ポリアクリルアミドは、平均分子量が
800万〜1400万のものが好ましい。平均分子量が
1200万〜1400万のポリアクリルアミドを0.1
重量%水溶液にすると、ブルックフィールズ粘度が51
cpsになる。
800万〜1400万のものが好ましい。平均分子量が
1200万〜1400万のポリアクリルアミドを0.1
重量%水溶液にすると、ブルックフィールズ粘度が51
cpsになる。
【0054】上記増粘剤(f)のブルックフィールズ粘
度は、0.1重量%水溶液で、10〜200cpsが好
ましく、より好ましくは、11〜140cpsである。
水溶液の粘度が10cps未満であるか、又は、200
cpsを超えると、得られるPVCの粒度分布が悪くな
る。
度は、0.1重量%水溶液で、10〜200cpsが好
ましく、より好ましくは、11〜140cpsである。
水溶液の粘度が10cps未満であるか、又は、200
cpsを超えると、得られるPVCの粒度分布が悪くな
る。
【0055】上記増粘剤(f)の添加量は、VCM重量
部に対して、5〜2000ppmが好ましく、より好ま
しくは25〜900ppmである。5ppm未満の場合
は、粘度が低いためPVCの粒度分布の改善効果が低
く、2000ppmを超えると、PVCの表面に強いス
キン層が形成されるため、後の塩素化特性が悪くなり、
また、ゲル化特性も向上しない。
部に対して、5〜2000ppmが好ましく、より好ま
しくは25〜900ppmである。5ppm未満の場合
は、粘度が低いためPVCの粒度分布の改善効果が低
く、2000ppmを超えると、PVCの表面に強いス
キン層が形成されるため、後の塩素化特性が悪くなり、
また、ゲル化特性も向上しない。
【0056】第2発明のPVCの製造方法は、第1発明
に記載の通り、昇温開始後、重合転化率が85重量%よ
り前に昇温を完了し、その温度を維持して重合を行うこ
とが好ましい。85重量%以降に昇温を完了させると、
重合終了までの恒温保持時間が短いため、樹脂粒子の粒
子径分布が広くなることがある。
に記載の通り、昇温開始後、重合転化率が85重量%よ
り前に昇温を完了し、その温度を維持して重合を行うこ
とが好ましい。85重量%以降に昇温を完了させると、
重合終了までの恒温保持時間が短いため、樹脂粒子の粒
子径分布が広くなることがある。
【0057】第2発明のCPVCの製造方法において
は、上記製造方法によって得られるPVCを塩素化す
る。上記PVCを塩素化する方法としては特に限定され
ず、従来公知の各種方法により行うことができる。例え
ば、上記PVCを懸濁した状態、溶剤に溶解させた状態
又は固体状態で、塩素と接触させることにより行うこと
ができる。上記方法のうち、特に、懸濁した状態で塩素
化する場合は、懸濁重合により得られたPVCを、乾燥
させたものを再度、水性媒体で懸濁化してもよく、重合
系中より、塩酸等、塩素化反応に好ましくない物質を除
去した懸濁液を使用してもよい。即ち、懸濁重合により
得られたPVCを水性媒体から分離せずに、懸濁物その
ものの中へ直接塩素を吹き込むことにより塩素化するこ
とができる。
は、上記製造方法によって得られるPVCを塩素化す
る。上記PVCを塩素化する方法としては特に限定され
ず、従来公知の各種方法により行うことができる。例え
ば、上記PVCを懸濁した状態、溶剤に溶解させた状態
又は固体状態で、塩素と接触させることにより行うこと
ができる。上記方法のうち、特に、懸濁した状態で塩素
化する場合は、懸濁重合により得られたPVCを、乾燥
させたものを再度、水性媒体で懸濁化してもよく、重合
系中より、塩酸等、塩素化反応に好ましくない物質を除
去した懸濁液を使用してもよい。即ち、懸濁重合により
得られたPVCを水性媒体から分離せずに、懸濁物その
ものの中へ直接塩素を吹き込むことにより塩素化するこ
とができる。
【0058】上記懸濁した状態で塩素化する場合は、例
えば、反応生成物に光を照射して光反応的に塩素化を促
進する方法、熱により樹脂の結合や塩素を励起させて塩
素化を促進する方法等により行うことができる。光エネ
ルギーにより塩素化する場合に用いられる光源としては
特に限定されず、例えば、紫外光線;水銀灯、アーク
灯、白熱電球、蛍光灯、カーポンアーク灯等の可視光線
等が挙げられ、特に、紫外光線が効果的である。熱エネ
ルギーにより塩素化する場合の加熟方法としては特に限
定されず、例えば、反応器壁からの外部ジャケット方式
の他、内部ジャケット方式、スチーム吹き込み方式等が
挙げられ、通常は、外部ジャケット方式又は内部ジャケ
ット方式が効果的である。
えば、反応生成物に光を照射して光反応的に塩素化を促
進する方法、熱により樹脂の結合や塩素を励起させて塩
素化を促進する方法等により行うことができる。光エネ
ルギーにより塩素化する場合に用いられる光源としては
特に限定されず、例えば、紫外光線;水銀灯、アーク
灯、白熱電球、蛍光灯、カーポンアーク灯等の可視光線
等が挙げられ、特に、紫外光線が効果的である。熱エネ
ルギーにより塩素化する場合の加熟方法としては特に限
定されず、例えば、反応器壁からの外部ジャケット方式
の他、内部ジャケット方式、スチーム吹き込み方式等が
挙げられ、通常は、外部ジャケット方式又は内部ジャケ
ット方式が効果的である。
【0059】上記塩素化反応促進方法としては、より好
ましくは、熱エネルギーにより樹脂の結合や塩素を励起
させて塩素化を促進する方法等が適している。均一塩素
化を図るためには、塩素拡散の均一化と同時に塩素化反
応の均一化を図ることが好ましい。熱エネルギーは粒子
内部まで均一に作用するが、光照射エネルギー作用は樹
脂粒子表面に限られるため、塩素化反応は表面の樹脂粒
子表面の方が必然的に多くなる。従って、均一塩素化を
拡散と反応において具現するには熱塩素化の方が好まし
い。
ましくは、熱エネルギーにより樹脂の結合や塩素を励起
させて塩素化を促進する方法等が適している。均一塩素
化を図るためには、塩素拡散の均一化と同時に塩素化反
応の均一化を図ることが好ましい。熱エネルギーは粒子
内部まで均一に作用するが、光照射エネルギー作用は樹
脂粒子表面に限られるため、塩素化反応は表面の樹脂粒
子表面の方が必然的に多くなる。従って、均一塩素化を
拡散と反応において具現するには熱塩素化の方が好まし
い。
【0060】上記懸濁した状態で塩素化する際に用いら
れる水性媒体中には、アセトン、メチルエチルケトン等
の少量のケトン類を加えてもよく、更に必要に応じて、
塩酸、トリクロロエチレン、四塩化炭素等の少量の塩素
系溶剤を添加してもよい。使用する塩素化反応器の材質
は、ガラスライニングが施されたステンレス製反応器の
他、チタン製反応器等、通常使用されるものが適用でき
る。反応器内に仕込む水性媒体の量は、特に限定されな
いが、通常、PVCの重量1に対して、2〜10(重量
倍)の水性媒体を仕込むのが好ましい。
れる水性媒体中には、アセトン、メチルエチルケトン等
の少量のケトン類を加えてもよく、更に必要に応じて、
塩酸、トリクロロエチレン、四塩化炭素等の少量の塩素
系溶剤を添加してもよい。使用する塩素化反応器の材質
は、ガラスライニングが施されたステンレス製反応器の
他、チタン製反応器等、通常使用されるものが適用でき
る。反応器内に仕込む水性媒体の量は、特に限定されな
いが、通常、PVCの重量1に対して、2〜10(重量
倍)の水性媒体を仕込むのが好ましい。
【0061】上記塩素化の工程においては、得られるC
PVCの塩素含有率が、60〜72重量%となるように
調整することが好ましい。より好ましくは、63〜70
重量%である。塩素含有率が60重量%未満では、得ら
れたCPVCの耐熱性に乏しく、72重量%を超える
と、耐熱性は得られるが、ゲル化性が悪化して耐熱性成
形品の成形加工には不利である。
PVCの塩素含有率が、60〜72重量%となるように
調整することが好ましい。より好ましくは、63〜70
重量%である。塩素含有率が60重量%未満では、得ら
れたCPVCの耐熱性に乏しく、72重量%を超える
と、耐熱性は得られるが、ゲル化性が悪化して耐熱性成
形品の成形加工には不利である。
【0062】第3発明は、第1、又は第2発明で得られ
たPVCを、低温での塩素化反応を効率的に進行させる
ため、反応開始剤を選択するという提案を含んでおり、
これらの発明の有機的な組み合わせにより、得られたC
PVCは高い耐熱性と良好な成形加工性が得られるので
ある。
たPVCを、低温での塩素化反応を効率的に進行させる
ため、反応開始剤を選択するという提案を含んでおり、
これらの発明の有機的な組み合わせにより、得られたC
PVCは高い耐熱性と良好な成形加工性が得られるので
ある。
【0063】第3発明の塩素化反応は、上記PVCを水
性媒体中で懸濁状態となした後、反応器内に液体塩素又
は気体塩素を導入し、反応温度を20〜60℃で、油溶
性開始剤を使用し、塩素化反応を進めることを特徴とす
る塩素化塩化ビニル系樹脂の製造方法であって、その油
溶性開始剤の10時間半減期が20〜60℃から選ばれ
る物質を使用することを骨子とするCPVCの製造方法
である。
性媒体中で懸濁状態となした後、反応器内に液体塩素又
は気体塩素を導入し、反応温度を20〜60℃で、油溶
性開始剤を使用し、塩素化反応を進めることを特徴とす
る塩素化塩化ビニル系樹脂の製造方法であって、その油
溶性開始剤の10時間半減期が20〜60℃から選ばれ
る物質を使用することを骨子とするCPVCの製造方法
である。
【0064】第3発明の塩素化は、PVCを水性媒体中
で懸濁状態となした後、液体塩素又は気体塩素のい塩素
源を反応器内に導入するのであるが、液体塩素を導入す
ることが工程上からも効率的である。反応途上の圧力調
整の為、又、塩素化反応の進行に伴う塩素の補給につい
ては、液体塩素の他、気体塩素を適宜吹き込むこともで
きる。
で懸濁状態となした後、液体塩素又は気体塩素のい塩素
源を反応器内に導入するのであるが、液体塩素を導入す
ることが工程上からも効率的である。反応途上の圧力調
整の為、又、塩素化反応の進行に伴う塩素の補給につい
ては、液体塩素の他、気体塩素を適宜吹き込むこともで
きる。
【0065】上記塩素化反応温度は、20〜60℃が好
ましく、25〜40℃がより好ましい。反応温度が20
℃未満では、塩素化反応速度が遅くなり、反応に長時間
要し、粒子外部の塩素化が更に進行するため、塩素化の
均一性が損なわれ、第1発明又は第2発明で粒子表面を
低重合度で且つ低結晶化した優位性が損なわれ、耐熱性
を向上させることが難しい。反応温度が60℃を超える
と、塩素が水性媒体又はPVCに溶解、膨潤の形で存在
する量が少なくなり、塩素が気相に移動し、塩素化が均
一に進行しにくくなり、耐熱性を向上させることが難し
い。
ましく、25〜40℃がより好ましい。反応温度が20
℃未満では、塩素化反応速度が遅くなり、反応に長時間
要し、粒子外部の塩素化が更に進行するため、塩素化の
均一性が損なわれ、第1発明又は第2発明で粒子表面を
低重合度で且つ低結晶化した優位性が損なわれ、耐熱性
を向上させることが難しい。反応温度が60℃を超える
と、塩素が水性媒体又はPVCに溶解、膨潤の形で存在
する量が少なくなり、塩素が気相に移動し、塩素化が均
一に進行しにくくなり、耐熱性を向上させることが難し
い。
【0066】尚、塩素化反応温度については、一般に紫
外線ランプ照射等の光エネルギー源による光塩素化反応
では40〜90℃、熱エネルギー塩素化反応では70〜
150℃で実施されるのが通例である。本発明では、塩
素の樹脂粒子内への拡散を促進させる為に水性媒体中へ
の塩素溶解量を確保すべく、20〜60℃という相対的
に低温度領域での塩素化反応を提示した。上記反応器内
のゲージ圧力は、特に限定されないが、塩素圧力が高い
ほど塩素がPVC粒子の内部に浸透し易いため、0.3
〜2MPaの範囲が好ましい。この温度においては、塩
素化反応速度は遅くなるが、低温により反応速度が低下
する塩素化反応を加速するために、油溶性開始剤を使用
し、その10時間半減期温度が20〜60℃の範囲のも
のが選択される。
外線ランプ照射等の光エネルギー源による光塩素化反応
では40〜90℃、熱エネルギー塩素化反応では70〜
150℃で実施されるのが通例である。本発明では、塩
素の樹脂粒子内への拡散を促進させる為に水性媒体中へ
の塩素溶解量を確保すべく、20〜60℃という相対的
に低温度領域での塩素化反応を提示した。上記反応器内
のゲージ圧力は、特に限定されないが、塩素圧力が高い
ほど塩素がPVC粒子の内部に浸透し易いため、0.3
〜2MPaの範囲が好ましい。この温度においては、塩
素化反応速度は遅くなるが、低温により反応速度が低下
する塩素化反応を加速するために、油溶性開始剤を使用
し、その10時間半減期温度が20〜60℃の範囲のも
のが選択される。
【0067】上記10時間半減期温度が20〜60℃の
油溶性開始剤としては、有機パーオキサイド化合物、ア
ゾ系化合物の中から選択される。
油溶性開始剤としては、有機パーオキサイド化合物、ア
ゾ系化合物の中から選択される。
【0068】上記10時間半減期温度が20〜60℃の
有機パーオキサイド化合物としては、例えば、t−ブチ
ルパーオキシピバレート(半減期=56℃、以下同
じ)、t−ヘキシルパーオキシピバレート(53℃)、
t−ヘキシルネオヘキサノエート(49℃)、t−ブチ
ルパーオキシネオデカノエート(47℃)、t−ヘキシ
ルパーオキシネオデカノエート(45℃)、α−クミル
パーオキシネオヘキサノエート(41℃)、2,4,4
−トリメチルペンチル−2−パーオキシ−2−ネオデカ
ノエート(41℃)、α−クミルパーオキシネオデカノ
エート(38℃)、2,4,4−トリメチルペンチル−
2−パーオキシフェノキシアセテート(38℃)、アセ
チルシクロヘキサンスルホニル(37℃)等のパーエス
テル化合物;
有機パーオキサイド化合物としては、例えば、t−ブチ
ルパーオキシピバレート(半減期=56℃、以下同
じ)、t−ヘキシルパーオキシピバレート(53℃)、
t−ヘキシルネオヘキサノエート(49℃)、t−ブチ
ルパーオキシネオデカノエート(47℃)、t−ヘキシ
ルパーオキシネオデカノエート(45℃)、α−クミル
パーオキシネオヘキサノエート(41℃)、2,4,4
−トリメチルペンチル−2−パーオキシ−2−ネオデカ
ノエート(41℃)、α−クミルパーオキシネオデカノ
エート(38℃)、2,4,4−トリメチルペンチル−
2−パーオキシフェノキシアセテート(38℃)、アセ
チルシクロヘキサンスルホニル(37℃)等のパーエス
テル化合物;
【0069】ジ(3−メチル−3−メトキシブチル)パ
ーオキシジカーボネート(47℃)、ジ(sec−ブチ
ル)パーオキシジカーボネート(45℃)、ジイソプロ
ピルパーオキシジカーボネート(45℃)、ビス(4−
t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート
(44℃)、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカー
ボネート(44℃)、ジメトキシイソプロピルパーオキ
シジカーボネート(44℃)、ジ(3−メトキシブチ
ル)パーオキシジカーボネート(43℃)、ジ−2−エ
トキシエチルパーオキシジカーボネート(43℃)、ジ
−n−プロピルパーオキシジカーボネート(41℃)、
ジミリスチルパーオキシジカーボネート(41℃)、ジ
アリルパーオキシジカーボネート(39℃)等のパーオ
キシカーボネイト化合物;
ーオキシジカーボネート(47℃)、ジ(sec−ブチ
ル)パーオキシジカーボネート(45℃)、ジイソプロ
ピルパーオキシジカーボネート(45℃)、ビス(4−
t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート
(44℃)、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカー
ボネート(44℃)、ジメトキシイソプロピルパーオキ
シジカーボネート(44℃)、ジ(3−メトキシブチ
ル)パーオキシジカーボネート(43℃)、ジ−2−エ
トキシエチルパーオキシジカーボネート(43℃)、ジ
−n−プロピルパーオキシジカーボネート(41℃)、
ジミリスチルパーオキシジカーボネート(41℃)、ジ
アリルパーオキシジカーボネート(39℃)等のパーオ
キシカーボネイト化合物;
【0070】ラウロイルパーオキサイド(60℃)、
3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド
(60℃)、o−メチルベンゾイルパーオキサイド(5
7℃)、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド
(54℃)、イソブチリルパーオキサイド(33℃)等
のジアシルパーオキサイド化合物が挙げられる。
3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド
(60℃)、o−メチルベンゾイルパーオキサイド(5
7℃)、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド
(54℃)、イソブチリルパーオキサイド(33℃)等
のジアシルパーオキサイド化合物が挙げられる。
【0071】又、上記10時間半減期温度が20〜60
℃のアゾ系化合物としては、アゾニトリル化合物に限ら
れ、例えば、α,α’−アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)(51℃)、α,α’−アゾビス(2−
シクロプロピルプロピオニトリル)(42℃)、α,
α’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)(30℃)等のアゾ化合物が挙げられる。
℃のアゾ系化合物としては、アゾニトリル化合物に限ら
れ、例えば、α,α’−アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)(51℃)、α,α’−アゾビス(2−
シクロプロピルプロピオニトリル)(42℃)、α,
α’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)(30℃)等のアゾ化合物が挙げられる。
【0072】より好ましい塩素化反応触媒の例として
は、油溶性開始剤のうち10時間半減期温度が30〜5
0℃の範囲の油溶性開始剤が挙げられ、上記記載のパー
エステル化合物、パーオキシカーボネイト化合物、ジア
シルパーオキサイド化合物及アゾ化合物の中から選択さ
れる。
は、油溶性開始剤のうち10時間半減期温度が30〜5
0℃の範囲の油溶性開始剤が挙げられ、上記記載のパー
エステル化合物、パーオキシカーボネイト化合物、ジア
シルパーオキサイド化合物及アゾ化合物の中から選択さ
れる。
【0073】塩素化反応触媒の添加量は、PVC(重
量)に対して、0.001〜0.5重量%の範囲が好ま
しく、0.005〜0.1重量%がより好ましい。
量)に対して、0.001〜0.5重量%の範囲が好ま
しく、0.005〜0.1重量%がより好ましい。
【0074】第4発明のCPVCの製造方法は、塩素含
有率が66〜75重量%の原料CPVCを、VCM、分
散剤、及び油溶性開始剤の存在下で懸濁状態とし、重合
時に投入する原料CPVC100重量部に対して、VC
M20〜50重量部を仕込み、VCMの重合転化率が5
〜15重量%である被覆されたCPVCの製造方法であ
る。
有率が66〜75重量%の原料CPVCを、VCM、分
散剤、及び油溶性開始剤の存在下で懸濁状態とし、重合
時に投入する原料CPVC100重量部に対して、VC
M20〜50重量部を仕込み、VCMの重合転化率が5
〜15重量%である被覆されたCPVCの製造方法であ
る。
【0075】上記塩素化の工程で、得られる原料CPV
Cの塩素含有率は66〜75重量%に限定され、67〜
73重量%が好ましい。塩素含有率が66重量%未満で
は、耐熱性に乏しく、75重量%を超えると耐熱性は高
いが、ゲル化性が悪化して耐熱性成形品の成形には不利
である。
Cの塩素含有率は66〜75重量%に限定され、67〜
73重量%が好ましい。塩素含有率が66重量%未満で
は、耐熱性に乏しく、75重量%を超えると耐熱性は高
いが、ゲル化性が悪化して耐熱性成形品の成形には不利
である。
【0076】上記PVCを塩素化する方法としては、特
に限定されず、従来公知の方法により行うことができ
る。具体的には、第2発明に記載の方法が同様に行われ
る。
に限定されず、従来公知の方法により行うことができ
る。具体的には、第2発明に記載の方法が同様に行われ
る。
【0077】上記塩素化反応は、上記PVCを水性媒体
中で懸濁状態となした後、反応器内に気体塩素又は液体
塩素を導入し、反応温度を20〜140℃の範囲で、適
宜、塩素化反応触媒として、過酸化水素、又は油溶性開
始剤を使用し塩素化反応を進める方法が適用される。
中で懸濁状態となした後、反応器内に気体塩素又は液体
塩素を導入し、反応温度を20〜140℃の範囲で、適
宜、塩素化反応触媒として、過酸化水素、又は油溶性開
始剤を使用し塩素化反応を進める方法が適用される。
【0078】上記塩素化反応触媒としては、過酸化水
素、又は油溶性開始剤が使用できるが、過酸化水素が好
ましい。過酸化水素(水)は、塩素化に際しては、分子
量が小さいため、PVC粒子内に行き渡り、塩素化反応
を促進させるので、塩素化がPVC粒子内で円滑に進
み、高耐熱性のCPVCが得られる。又、ラジカル生成
物の分解物が、着色の原因を引き起こす恐れもない。
素、又は油溶性開始剤が使用できるが、過酸化水素が好
ましい。過酸化水素(水)は、塩素化に際しては、分子
量が小さいため、PVC粒子内に行き渡り、塩素化反応
を促進させるので、塩素化がPVC粒子内で円滑に進
み、高耐熱性のCPVCが得られる。又、ラジカル生成
物の分解物が、着色の原因を引き起こす恐れもない。
【0079】上記油溶性開始剤としては、10時間半減
期の温度が20〜130℃の有機パーオキサイド化合
物、アゾ系化合物の中から選択される物質が好ましい。
10時間半減期の温度は塩素化反応温度に対して−30
〜+10℃の範囲になるように、油溶性開始剤を選定す
ることが好ましい。
期の温度が20〜130℃の有機パーオキサイド化合
物、アゾ系化合物の中から選択される物質が好ましい。
10時間半減期の温度は塩素化反応温度に対して−30
〜+10℃の範囲になるように、油溶性開始剤を選定す
ることが好ましい。
【0080】上記有機パーオキサイド化合物としては、
例えばメチルエチルケトンパーオキサイド(半減期=1
05℃、以下同じ)、メチルイソブチルケトンパーオキ
サイド(105℃)、メチルシクロヘキサンパーオキサ
イド(96℃)、シクロヘキサノンパーオキサイド(9
0℃)等のケトンパーオキサイド化合物;p−クロロベ
ンゾイルパーオキサイド(75℃)、ベンゾイルパーオ
キサイド(72℃)、アセチルパーオキサイド(69
℃)、ラウロイルパーオキサイド(61℃)、ビス−
3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド
(60℃)、o−メチルベンゾイルパーオキサイド(5
7℃)、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド
(54℃)、イソブチリルパーオキサイド(33℃)等
のジアシルパーオキサイド化合物;
例えばメチルエチルケトンパーオキサイド(半減期=1
05℃、以下同じ)、メチルイソブチルケトンパーオキ
サイド(105℃)、メチルシクロヘキサンパーオキサ
イド(96℃)、シクロヘキサノンパーオキサイド(9
0℃)等のケトンパーオキサイド化合物;p−クロロベ
ンゾイルパーオキサイド(75℃)、ベンゾイルパーオ
キサイド(72℃)、アセチルパーオキサイド(69
℃)、ラウロイルパーオキサイド(61℃)、ビス−
3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド
(60℃)、o−メチルベンゾイルパーオキサイド(5
7℃)、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド
(54℃)、イソブチリルパーオキサイド(33℃)等
のジアシルパーオキサイド化合物;
【0081】ジ−t−ブチルパーオキサイド(126
℃)、t−ブチルクミルパーオキサイド(121℃)、
1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベ
ンゼン(121℃)、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(118℃)、ジク
ミルパーオキサイド(117℃)などのジアルキルパー
オキサイド化合物;
℃)、t−ブチルクミルパーオキサイド(121℃)、
1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベ
ンゼン(121℃)、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(118℃)、ジク
ミルパーオキサイド(117℃)などのジアルキルパー
オキサイド化合物;
【0082】4,4−ジ−t−ブチルパーオキシ−n−
ブチルバレレート(110℃)、2,2−ジ−t−ブチ
ルパーオキシブタン(102℃)、1,1−ジ−t−ブ
チルパーオキシシクロヘキサン(97℃)、1,1−ジ
−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン(95℃)などのパーオキシケタール化合
物;
ブチルバレレート(110℃)、2,2−ジ−t−ブチ
ルパーオキシブタン(102℃)、1,1−ジ−t−ブ
チルパーオキシシクロヘキサン(97℃)、1,1−ジ
−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン(95℃)などのパーオキシケタール化合
物;
【0083】t−ブチルパーオキシベンゾエート(10
5℃)、t−ブチルパーオキシアセテート(103
℃)、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチル
ヘキサノエート(100℃)、t−ブチルパーオキシア
ゼレート(99℃)、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサ
ハイドロフタレート(83℃)、t−ブチルパーオキシ
イソブチレート(78℃)、t−ブチルパーオキシ−2
−エチルヘキサノエート(74℃)、t−ブチルパーオ
キシピバレート(56℃)、t−ヘキシルパーオキシピ
バレート(53℃)、t−ヘキシルネオヘキサノエート
(49℃)、t−ブチルパーオキシネオデカノエート
(47℃)、t−ヘキシルパーオキシネオデカノエート
(45℃)、α−クミルパーオキシネオヘキサノエート
(41℃)、2,4,4−トリメチルペンチル−2−パ
ーオキシ−2−ネオデカノエート(41℃)、α−クミ
ルパーオキシネオデカノエート(38℃)、2,4,4
−トリメチルペンチルパーオキシフェノキシアセテート
(38℃)、アセチルシクロヘキサンスルホニル(37
℃)などのパーエステル化合物;
5℃)、t−ブチルパーオキシアセテート(103
℃)、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチル
ヘキサノエート(100℃)、t−ブチルパーオキシア
ゼレート(99℃)、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサ
ハイドロフタレート(83℃)、t−ブチルパーオキシ
イソブチレート(78℃)、t−ブチルパーオキシ−2
−エチルヘキサノエート(74℃)、t−ブチルパーオ
キシピバレート(56℃)、t−ヘキシルパーオキシピ
バレート(53℃)、t−ヘキシルネオヘキサノエート
(49℃)、t−ブチルパーオキシネオデカノエート
(47℃)、t−ヘキシルパーオキシネオデカノエート
(45℃)、α−クミルパーオキシネオヘキサノエート
(41℃)、2,4,4−トリメチルペンチル−2−パ
ーオキシ−2−ネオデカノエート(41℃)、α−クミ
ルパーオキシネオデカノエート(38℃)、2,4,4
−トリメチルペンチルパーオキシフェノキシアセテート
(38℃)、アセチルシクロヘキサンスルホニル(37
℃)などのパーエステル化合物;
【0084】t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボ
ネート(97℃)、ジ(3−メチル−3−メトキシブチ
ル)パーオキジカーボネート(47℃)、ジ(sec−
ブチル)パーオキジカーボネート(45℃)、ジイソプ
ロピルパーオキジカーボネート(45℃)、ビス(4−
t−ブチルシクロヘキシル)パーオキジカーボネート
(44℃)、ジ(2−エチルヘキシル)パーオキジカー
ボネート(44℃)、ジ(メトキシイソップロピル)パ
ーオキジカーボネート(44℃)、ジ(3−メトキシブ
チル)パーオキジカーボネート(43℃)、ジ(2−エ
トキシエチル)パーオキジカーボネート(43℃)、ジ
ミリスチルパーオキジカーボネート(41℃)、ジ−n
−プロピルパーオキジカーボネート(41℃)、ジアリ
ルパーオキジカーボネート(39℃)などのパーオキジ
カーボネート化合物;
ネート(97℃)、ジ(3−メチル−3−メトキシブチ
ル)パーオキジカーボネート(47℃)、ジ(sec−
ブチル)パーオキジカーボネート(45℃)、ジイソプ
ロピルパーオキジカーボネート(45℃)、ビス(4−
t−ブチルシクロヘキシル)パーオキジカーボネート
(44℃)、ジ(2−エチルヘキシル)パーオキジカー
ボネート(44℃)、ジ(メトキシイソップロピル)パ
ーオキジカーボネート(44℃)、ジ(3−メトキシブ
チル)パーオキジカーボネート(43℃)、ジ(2−エ
トキシエチル)パーオキジカーボネート(43℃)、ジ
ミリスチルパーオキジカーボネート(41℃)、ジ−n
−プロピルパーオキジカーボネート(41℃)、ジアリ
ルパーオキジカーボネート(39℃)などのパーオキジ
カーボネート化合物;
【0085】上記アゾ系化合物としては、例えば、2−
フェニルアゾ−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロ
ニトリル(122℃)、1,1’−アゾビス(シクロヘ
キサン−1−カルボニトリル)(88℃)、2,2’−
アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(67℃)、
2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)
(65℃)、α,α’−アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)(51℃)、α,α’−アゾビス(2−
シクロプロピルプロピオニトリル)(42℃)、α,
α’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)(30℃)ナドノアゾニトリル化合物;
2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタ
ン)(110℃)などのアルキルアゾ化合物が挙げられ
る。
フェニルアゾ−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロ
ニトリル(122℃)、1,1’−アゾビス(シクロヘ
キサン−1−カルボニトリル)(88℃)、2,2’−
アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(67℃)、
2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)
(65℃)、α,α’−アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)(51℃)、α,α’−アゾビス(2−
シクロプロピルプロピオニトリル)(42℃)、α,
α’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)(30℃)ナドノアゾニトリル化合物;
2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタ
ン)(110℃)などのアルキルアゾ化合物が挙げられ
る。
【0086】塩素化反応触媒の添加量は、PVC(重
量)に対して、0.001〜0.5重量%の範囲が好ま
しく、0.005〜0.1重量%がより好ましい。
量)に対して、0.001〜0.5重量%の範囲が好ま
しく、0.005〜0.1重量%がより好ましい。
【0087】上記重合時に投入する原料CPVC100
重量部に対して、VCMが20〜50重量部の割合で仕
込まれる。VCMが20重量部未満では、CPVCは重
合転化率を上げてもPVCによる十分な被覆が得られな
いので、ゲル化性の向上は見られず、成形加工性は向上
できない。VCMが50重量部を超えると、VCMの量
が、仕込んだ原料CPVCに対して多すぎるため、原料
CPVCを被覆するだけでなく、新たにPVCの粒子が
大量に生成し、耐熱性の向上が損なわれる。
重量部に対して、VCMが20〜50重量部の割合で仕
込まれる。VCMが20重量部未満では、CPVCは重
合転化率を上げてもPVCによる十分な被覆が得られな
いので、ゲル化性の向上は見られず、成形加工性は向上
できない。VCMが50重量部を超えると、VCMの量
が、仕込んだ原料CPVCに対して多すぎるため、原料
CPVCを被覆するだけでなく、新たにPVCの粒子が
大量に生成し、耐熱性の向上が損なわれる。
【0088】仕込んだVCMの重合転化率は5〜15重
量%に限定される。重合転化率が5重量%未満では、原
料CPVCへの被覆が十分に進行せず、ゲル化性の向上
が十分でなく、15重量%をこえると、原料CPVCへ
の被覆が進み過ぎて、CPVCの空隙率を低下させるた
め、ゲル化性の向上を妨げ、又、耐熱性の向上が損なわ
れる。
量%に限定される。重合転化率が5重量%未満では、原
料CPVCへの被覆が十分に進行せず、ゲル化性の向上
が十分でなく、15重量%をこえると、原料CPVCへ
の被覆が進み過ぎて、CPVCの空隙率を低下させるた
め、ゲル化性の向上を妨げ、又、耐熱性の向上が損なわ
れる。
【0089】又、被覆重合においては、水性媒体は、原
料CPVC100重量部に対して、100〜250重量
部が好ましく、120〜200重量部がより好ましい。
100重量部未満では、水性媒体が少なすぎて、被覆重
合時に大粒子化してしまい、ゲル化性が低下する。25
0重量部を超えると、被覆重合の生産性が低下し好まし
くない。
料CPVC100重量部に対して、100〜250重量
部が好ましく、120〜200重量部がより好ましい。
100重量部未満では、水性媒体が少なすぎて、被覆重
合時に大粒子化してしまい、ゲル化性が低下する。25
0重量部を超えると、被覆重合の生産性が低下し好まし
くない。
【0090】第5発明は、第4発明に記載の原料CPV
Cの平均空隙率が28〜39容積%であって、且つ、平
均粒子径が70〜250μmであるものを用いて重合す
るCPVCの製造方法である。平均空隙率は28〜39
容積%が好ましい。28容積%未満では、被覆によりC
PVCのゲル化性が低下し好ましくなく、39容積%を
超えると、CPVCの嵩比重が低下する傾向があり、成
形加工時の生産性が低下する。
Cの平均空隙率が28〜39容積%であって、且つ、平
均粒子径が70〜250μmであるものを用いて重合す
るCPVCの製造方法である。平均空隙率は28〜39
容積%が好ましい。28容積%未満では、被覆によりC
PVCのゲル化性が低下し好ましくなく、39容積%を
超えると、CPVCの嵩比重が低下する傾向があり、成
形加工時の生産性が低下する。
【0091】上記原料CPVCの平均粒子径は70〜2
50μmが好ましい。70μm未満では、被覆される原
料CPVCが、被覆重合の際に添加されたVCMによ
り、互いに凝集してしまい、却って大粒子になりゲル化
性が低下し好ましくなく、250μmを超えると、重合
されたPVCが原料CPVCに均一に被覆できず、ゲル
化性がやはり低下する。
50μmが好ましい。70μm未満では、被覆される原
料CPVCが、被覆重合の際に添加されたVCMによ
り、互いに凝集してしまい、却って大粒子になりゲル化
性が低下し好ましくなく、250μmを超えると、重合
されたPVCが原料CPVCに均一に被覆できず、ゲル
化性がやはり低下する。
【0092】第6発明は、原料CPVCを被覆するPV
Cの好ましい重合処方を示すものであり、その重合処方
は、スキン層が薄く、ゲル化性の良好なPVCが製造で
きるような方法を提示する。即ち、反応系に、部分鹸化
ポリ酢酸ビニル(a)及びセルロース誘導体(b)から
なる群より選択される少なくとも1種の分散剤として
は、第2発明で例示されたものが、同様に用いられる。
Cの好ましい重合処方を示すものであり、その重合処方
は、スキン層が薄く、ゲル化性の良好なPVCが製造で
きるような方法を提示する。即ち、反応系に、部分鹸化
ポリ酢酸ビニル(a)及びセルロース誘導体(b)から
なる群より選択される少なくとも1種の分散剤として
は、第2発明で例示されたものが、同様に用いられる。
【0093】又、HLB値が3〜10のソルビタン高級
脂肪酸エステル(c)およびアニオン系乳化剤(d)か
らなる群より選択される少なくとも1種の乳化剤として
は、第2発明で例示されたものが、同様に用いられる。
又、炭素数が8〜25の高級脂肪酸(e)、及び、常温
常圧における0.1重量%の水溶液が10〜200cP
のブルックフィールズ粘度を有する増粘剤(f)として
は、第2発明で例示されたものが、同様に用いられる。
脂肪酸エステル(c)およびアニオン系乳化剤(d)か
らなる群より選択される少なくとも1種の乳化剤として
は、第2発明で例示されたものが、同様に用いられる。
又、炭素数が8〜25の高級脂肪酸(e)、及び、常温
常圧における0.1重量%の水溶液が10〜200cP
のブルックフィールズ粘度を有する増粘剤(f)として
は、第2発明で例示されたものが、同様に用いられる。
【0094】第6発明では、原料CPVCの共存下でP
VCを懸濁重合する場合の平均重合度は、原料CPVC
の平均重合度±200が好ましい。PVCの平均重合度
が、原料CPVCに対して200を超えて低下すると、
耐熱性が低下し、200を超えて高いと、被覆によるゲ
ル化性の向上効果が減じるので好ましくない。
VCを懸濁重合する場合の平均重合度は、原料CPVC
の平均重合度±200が好ましい。PVCの平均重合度
が、原料CPVCに対して200を超えて低下すると、
耐熱性が低下し、200を超えて高いと、被覆によるゲ
ル化性の向上効果が減じるので好ましくない。
【0095】
【発明の実施の形態】以下に実施例を掲げて本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。
【0096】(実施例1) 〔PVCの調製〕内容積100リットルの重合器(耐圧
オートクレーブ)に脱イオン水40kg、VCM重量部
に対して、部分ケン化ポリ酢酸ビニル(以下、PVAと
いう;平均ケン化度72モル%及び重合度700)50
0ppm、ソルビタンモノラウレート1200ppm、
ラウリン酸1200ppm、ポリアクリルアミド(20
℃、1atmで0.1重量%水溶液のブルックフィール
ズ粘度が51cpsのもの)100ppm、並びに、α
−クルミパーオキシネオデカノエート550ppmを投
入した。次いで、重合器内を45mmHgまで脱気した
後、VCM40kgを仕込み攪拌を開始した。
オートクレーブ)に脱イオン水40kg、VCM重量部
に対して、部分ケン化ポリ酢酸ビニル(以下、PVAと
いう;平均ケン化度72モル%及び重合度700)50
0ppm、ソルビタンモノラウレート1200ppm、
ラウリン酸1200ppm、ポリアクリルアミド(20
℃、1atmで0.1重量%水溶液のブルックフィール
ズ粘度が51cpsのもの)100ppm、並びに、α
−クルミパーオキシネオデカノエート550ppmを投
入した。次いで、重合器内を45mmHgまで脱気した
後、VCM40kgを仕込み攪拌を開始した。
【0097】重合器を57℃まで加温した後、恒温にし
て重合を継続した。重合転化率が65重量%の時点で重
合器内の昇温を開始し、重合転化率が80重量%の時点
で70℃になるように昇温した後は、重合終了まで70
℃で恒温を保った。重合転化率が93重量%になった時
点で反応を終了し、重合器内の未反応VCMを回収した
後、重合体をスラリー状で系外へ取り出し、脱水乾燥し
てPVCを得た。この樹脂のBET表面積は3.2m2
/gであった。また、SEM写真観察でスキンフリー率
を測定したところ、殆どスキン層が観察されず、98%
であった。平均重合度は、1020であった。なお、B
ET比表面積の測定、スキンフリー率の測定、及び、平
均重合度の測定は、下記方法により実施した。
て重合を継続した。重合転化率が65重量%の時点で重
合器内の昇温を開始し、重合転化率が80重量%の時点
で70℃になるように昇温した後は、重合終了まで70
℃で恒温を保った。重合転化率が93重量%になった時
点で反応を終了し、重合器内の未反応VCMを回収した
後、重合体をスラリー状で系外へ取り出し、脱水乾燥し
てPVCを得た。この樹脂のBET表面積は3.2m2
/gであった。また、SEM写真観察でスキンフリー率
を測定したところ、殆どスキン層が観察されず、98%
であった。平均重合度は、1020であった。なお、B
ET比表面積の測定、スキンフリー率の測定、及び、平
均重合度の測定は、下記方法により実施した。
【0098】〔CPVCの調製〕内容積250リットル
のグラスライニング製反応器に脱イオン水70kg〔対
樹脂量比=2〕と上記で得たPVC35kg〔これを1
とする〕とを入れ、攪拌してPVCを水中に分散させ、
その後反応器を30℃に保った。次いで、反応器内に窒
素ガスを吹き込み、器内を窒素ガスで置換した。次に反
応器内に予め30℃に保温した液体塩素70kg〔対樹
脂量比=2〕を導入した。この時点で反応器内の圧力は
0.75MPaであった。液体塩素を導入後、約1時
間、30℃に保持したまま攪拌した。その後、塩素化反
応触媒として、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカ
ーボナートをPVCに対して300ppm(重量比)加
えて実質的に塩素化反応を開始させた。その後、器内の
塩酸濃度を測定して、塩素化反応の進行状況を検討しな
がら塩素化反応を続け、生成したCPVCの塩素含有率
が69.0重量%に達した時点で、塩素化反応を終了さ
せた。反応時間は110分であった。更に、器内に窒素
ガスを吹き込んで未反応塩素を除去し、得られた樹脂を
水酸化ナトリウムで中和した後、水で洗浄し脱水、乾燥
して粉末状のCPVC樹脂を得た。得られたCPVCの
塩素含有率は、69.0重量%であった。
のグラスライニング製反応器に脱イオン水70kg〔対
樹脂量比=2〕と上記で得たPVC35kg〔これを1
とする〕とを入れ、攪拌してPVCを水中に分散させ、
その後反応器を30℃に保った。次いで、反応器内に窒
素ガスを吹き込み、器内を窒素ガスで置換した。次に反
応器内に予め30℃に保温した液体塩素70kg〔対樹
脂量比=2〕を導入した。この時点で反応器内の圧力は
0.75MPaであった。液体塩素を導入後、約1時
間、30℃に保持したまま攪拌した。その後、塩素化反
応触媒として、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカ
ーボナートをPVCに対して300ppm(重量比)加
えて実質的に塩素化反応を開始させた。その後、器内の
塩酸濃度を測定して、塩素化反応の進行状況を検討しな
がら塩素化反応を続け、生成したCPVCの塩素含有率
が69.0重量%に達した時点で、塩素化反応を終了さ
せた。反応時間は110分であった。更に、器内に窒素
ガスを吹き込んで未反応塩素を除去し、得られた樹脂を
水酸化ナトリウムで中和した後、水で洗浄し脱水、乾燥
して粉末状のCPVC樹脂を得た。得られたCPVCの
塩素含有率は、69.0重量%であった。
【0099】(実施例2) 〔PVCの調製〕表1に示した条件以外は、実施例1と
同様に実施した。 〔CPVC樹脂の調製〕内容積250リットルのグラス
ライニング製反応器に脱イオン水140kg〔対樹脂量
比=4〕と上記で得たPVC35kgとを入れ、攪拌し
てPVCを水中に分散させ、その後反応器を昇温して1
10℃に保った。次いで、反応器内に窒素ガスを吹き込
み、器内を窒素ガスで置換した。次に反応器内に塩素ガ
スを吹き込みPVCの塩素化を行った。その後、器内の
塩酸濃度を測定して、塩素化反応の進行状況を検討しな
がら塩素化反応を続け、生成したCPVCの塩素含有率
が69.0重量%に達した時点で塩素ガスの供給を停止
し、塩素化反応を終了させた。尚、塩素化反応触媒及び
反応時の圧力は、表1の通り実施した。更に、器内に窒
素ガスを吹き込んで未反応塩素を除去し、得られた樹脂
を水酸化ナトリウムで中和した後、水で洗浄し脱水、乾
燥して粉末状のCPVCを得た。得られたCPVCの塩
素含有率は、69.0重量%であった。
同様に実施した。 〔CPVC樹脂の調製〕内容積250リットルのグラス
ライニング製反応器に脱イオン水140kg〔対樹脂量
比=4〕と上記で得たPVC35kgとを入れ、攪拌し
てPVCを水中に分散させ、その後反応器を昇温して1
10℃に保った。次いで、反応器内に窒素ガスを吹き込
み、器内を窒素ガスで置換した。次に反応器内に塩素ガ
スを吹き込みPVCの塩素化を行った。その後、器内の
塩酸濃度を測定して、塩素化反応の進行状況を検討しな
がら塩素化反応を続け、生成したCPVCの塩素含有率
が69.0重量%に達した時点で塩素ガスの供給を停止
し、塩素化反応を終了させた。尚、塩素化反応触媒及び
反応時の圧力は、表1の通り実施した。更に、器内に窒
素ガスを吹き込んで未反応塩素を除去し、得られた樹脂
を水酸化ナトリウムで中和した後、水で洗浄し脱水、乾
燥して粉末状のCPVCを得た。得られたCPVCの塩
素含有率は、69.0重量%であった。
【0100】(実施例3) 〔PVCの調製〕表1に示した条件以外は、実施例1と
同様に実施した。 〔CPVC樹脂の調製〕内容積250リットルのグラス
ライニング製反応器に脱イオン水140kg〔対樹脂量
比=4〕と上記で得たPVC35kgとを入れ、攪拌し
てPVCを水中に分散させ、その後反応器を昇温して7
0℃に保った。次いで、反応器内に窒素ガスを吹き込
み、器内を窒素ガスで置換した。次に反応器内に塩素ガ
スを吹き込み、水銀ランプにより器内を紫外線で照射し
ながらPVCの塩素化を行った。その後、器内の塩酸濃
度を測定して、塩素化反応の進行状況を検討しながら塩
素化反応を続け、生成したCPVCの塩素含有率が6
9.0重量%に達した時点で塩素ガスの供給を停止し、
塩素化反応を終了させた。更に、器内に窒素ガスを吹き
込んで未反応塩素を除去し、得られた樹脂を水酸化ナト
リウムで中和した後、水で洗浄し脱水、乾燥して粉末状
のCPVCを得た。得られたCPVCの塩素含有率は、
69.0重量%であった。
同様に実施した。 〔CPVC樹脂の調製〕内容積250リットルのグラス
ライニング製反応器に脱イオン水140kg〔対樹脂量
比=4〕と上記で得たPVC35kgとを入れ、攪拌し
てPVCを水中に分散させ、その後反応器を昇温して7
0℃に保った。次いで、反応器内に窒素ガスを吹き込
み、器内を窒素ガスで置換した。次に反応器内に塩素ガ
スを吹き込み、水銀ランプにより器内を紫外線で照射し
ながらPVCの塩素化を行った。その後、器内の塩酸濃
度を測定して、塩素化反応の進行状況を検討しながら塩
素化反応を続け、生成したCPVCの塩素含有率が6
9.0重量%に達した時点で塩素ガスの供給を停止し、
塩素化反応を終了させた。更に、器内に窒素ガスを吹き
込んで未反応塩素を除去し、得られた樹脂を水酸化ナト
リウムで中和した後、水で洗浄し脱水、乾燥して粉末状
のCPVCを得た。得られたCPVCの塩素含有率は、
69.0重量%であった。
【0101】(実施例4) 〔PVCの調製〕表1に示した条件以外は、実施例1と
同様に実施した。重合された樹脂は、通常懸濁重合で得
られるものと同様にスキン層が存在する樹脂であった。 〔CPVCの調製〕表3に示した条件以外は、実施例1
と同様に実施した。
同様に実施した。重合された樹脂は、通常懸濁重合で得
られるものと同様にスキン層が存在する樹脂であった。 〔CPVCの調製〕表3に示した条件以外は、実施例1
と同様に実施した。
【0102】(実施例5) 〔PVCの調製〕表1に示した条件以外は、実施例4と
同様に実施した。 〔CPVCの調製〕表3に示した条件以外は、実施例3
と同様に実施した。
同様に実施した。 〔CPVCの調製〕表3に示した条件以外は、実施例3
と同様に実施した。
【0103】(比較例1、3) 〔PVCの調製〕表2に示した条件以外は、実施例4と
同様に実施した。 〔CPVCの調製〕表4に示した条件以外は、実施例2
と同様に実施した。
同様に実施した。 〔CPVCの調製〕表4に示した条件以外は、実施例2
と同様に実施した。
【0104】(比較例2) 〔PVCの調製〕表2に示した条件以外は、実施例4と
同様に実施した。 〔CPVCの調製〕表4に示した条件以外は、実施例3
と同様に実施した。
同様に実施した。 〔CPVCの調製〕表4に示した条件以外は、実施例3
と同様に実施した。
【0105】(比較例4) 〔PVCの調製〕表2に示した条件以外は、実施例1と
同様に実施した。 〔CPVCの調製〕表4に示した条件以外は、実施例2
と同様に実施した。
同様に実施した。 〔CPVCの調製〕表4に示した条件以外は、実施例2
と同様に実施した。
【0106】(比較例5) 〔PVCの調製〕表2に示した条件以外は、実施例1と
同様に実施した。 〔CPVCの調製〕表4に示した条件以外は、実施例3
と同様に実施した。
同様に実施した。 〔CPVCの調製〕表4に示した条件以外は、実施例3
と同様に実施した。
【0107】
【表1】
【0108】
【表2】
【0109】
【表3】
【0110】
【表4】
【0111】(実施例6) 〔PVCの調製〕内容積100リットルの重合器(耐圧
オートクレーブ)に脱イオン水40kg、VCM重量部
に対して、PVA(平均ケン化度72モル%及び重合度
700)400ppm、ソルビタンモノラウレート16
00ppm、ラウリン酸1400ppm、ポリアクリル
アミド(20℃、1atmで0.1重量%水溶液のブル
ックフィールズ粘度が51cpsのもの)100pp
m、並びに、α−クルミパーオキシネオデカノエート5
50ppmを投入した。次いで、重合器内を45mmH
gまで脱気した後、VCM40kgを仕込み攪拌を開始
した。
オートクレーブ)に脱イオン水40kg、VCM重量部
に対して、PVA(平均ケン化度72モル%及び重合度
700)400ppm、ソルビタンモノラウレート16
00ppm、ラウリン酸1400ppm、ポリアクリル
アミド(20℃、1atmで0.1重量%水溶液のブル
ックフィールズ粘度が51cpsのもの)100pp
m、並びに、α−クルミパーオキシネオデカノエート5
50ppmを投入した。次いで、重合器内を45mmH
gまで脱気した後、VCM40kgを仕込み攪拌を開始
した。
【0112】重合器を57℃まで加温した後、重合終了
まで恒温に保った。重合転化率が90重量%の時点で反
応を終了し、重合器内の未反応VCMを回収した後、重
合体をスラリー状で系外へ取り出し、脱水乾燥してPV
Cを得た。SEM写真観察でスキンフリー率を測定した
ところ、スキン層が観察されず、100%であった。平
均重合度は、1000であった。平均空隙率は35容積
%であり、平均粒子径は200μmであった。なお、平
均空隙率の測定、及び、平均粒子径の測定は、下記方法
により実施した。
まで恒温に保った。重合転化率が90重量%の時点で反
応を終了し、重合器内の未反応VCMを回収した後、重
合体をスラリー状で系外へ取り出し、脱水乾燥してPV
Cを得た。SEM写真観察でスキンフリー率を測定した
ところ、スキン層が観察されず、100%であった。平
均重合度は、1000であった。平均空隙率は35容積
%であり、平均粒子径は200μmであった。なお、平
均空隙率の測定、及び、平均粒子径の測定は、下記方法
により実施した。
【0113】〔原料CPVCの調製〕内容積250リッ
トルのチタン製耐圧反応器に脱イオン水105kg〔対
樹脂量比=3〕と上記で得たPVC35kgとを入れ、
攪拌してPVCを水中に分散させ、その後反応器を80
℃に保った。次いで、反応器内に窒素ガスを吹き込み、
器内を窒素ガスで置換した。次に反応器内に気体塩素を
導入した後、塩素化反応触媒として、過酸化水素をPV
Cに対して400ppm(重量比)を過酸化水素水の状
態で適宜希釈して投入した。その後、水銀ランプにより
器内を紫外線で照射しながらPVCを塩素化した。その
後、器内の塩酸濃度を測定して、塩素化反応の進行状況
を検討しながら塩素化反応を続け、生成したCPVCの
塩素含有率が72.0重量%に達した時点で、塩素化反
応を終了させた。反応時間は250分であった。更に、
器内に窒素ガスを吹き込んで未反応塩素を除去し、得ら
れた樹脂を水酸化ナトリウムで中和した後、水で洗浄し
脱水、乾燥して粉末状のCPVC樹脂を得た。得られた
CPVCの塩素含有率は72.0重量%であった。
トルのチタン製耐圧反応器に脱イオン水105kg〔対
樹脂量比=3〕と上記で得たPVC35kgとを入れ、
攪拌してPVCを水中に分散させ、その後反応器を80
℃に保った。次いで、反応器内に窒素ガスを吹き込み、
器内を窒素ガスで置換した。次に反応器内に気体塩素を
導入した後、塩素化反応触媒として、過酸化水素をPV
Cに対して400ppm(重量比)を過酸化水素水の状
態で適宜希釈して投入した。その後、水銀ランプにより
器内を紫外線で照射しながらPVCを塩素化した。その
後、器内の塩酸濃度を測定して、塩素化反応の進行状況
を検討しながら塩素化反応を続け、生成したCPVCの
塩素含有率が72.0重量%に達した時点で、塩素化反
応を終了させた。反応時間は250分であった。更に、
器内に窒素ガスを吹き込んで未反応塩素を除去し、得ら
れた樹脂を水酸化ナトリウムで中和した後、水で洗浄し
脱水、乾燥して粉末状のCPVC樹脂を得た。得られた
CPVCの塩素含有率は72.0重量%であった。
【0114】〔被覆CPVCの調製〕内容積100リッ
トルの重合器(耐圧オートクレーブ)に脱イオン水3
7.5kg、上記で得られたCPVC25kgを投入
し、更に、後述するVCM重量部に対して、PVA(平
均ケン化度72モル%及び重合度700)400pp
m、ソルビタンモノラウレート1600ppm、ラウリ
ン酸1400ppm、ポリアクリルアミド(20℃、1
atmで0.1重量%水溶液のブルックフィールズ粘度
が51cpsのもの)100ppm、並びに、α−クル
ミパーオキシネオデカノエート300ppmを投入し
た。次いで、重合器内を45mmHgまで脱気した後、
VCM10kg〔=CPVC対比40重量部)を仕込み
攪拌を開始した。
トルの重合器(耐圧オートクレーブ)に脱イオン水3
7.5kg、上記で得られたCPVC25kgを投入
し、更に、後述するVCM重量部に対して、PVA(平
均ケン化度72モル%及び重合度700)400pp
m、ソルビタンモノラウレート1600ppm、ラウリ
ン酸1400ppm、ポリアクリルアミド(20℃、1
atmで0.1重量%水溶液のブルックフィールズ粘度
が51cpsのもの)100ppm、並びに、α−クル
ミパーオキシネオデカノエート300ppmを投入し
た。次いで、重合器内を45mmHgまで脱気した後、
VCM10kg〔=CPVC対比40重量部)を仕込み
攪拌を開始した。
【0115】重合器を57℃まで加温した後、重合終了
まで恒温に保った。重合転化率が11重量%の時点で反
応を終了し、重合器内の未反応VCMを回収した後、重
合体をスラリー状で系外へ取り出し、脱水乾燥してPV
C被覆CPVCを得た。SEM写真観察でスキンフリー
率を測定したところ、スキン層が観察されず、100%
であった。被覆PVCの平均重合度は、1000であっ
た。尚、もとの被覆重合前と被覆重合後の重量変化の測
定により、被覆率は、もとのCPVC100重量部とす
ると4.4重量部であった。
まで恒温に保った。重合転化率が11重量%の時点で反
応を終了し、重合器内の未反応VCMを回収した後、重
合体をスラリー状で系外へ取り出し、脱水乾燥してPV
C被覆CPVCを得た。SEM写真観察でスキンフリー
率を測定したところ、スキン層が観察されず、100%
であった。被覆PVCの平均重合度は、1000であっ
た。尚、もとの被覆重合前と被覆重合後の重量変化の測
定により、被覆率は、もとのCPVC100重量部とす
ると4.4重量部であった。
【0116】(実施例7〜9) 〔PVCの調製〕表5に示した条件以外は、実施例6と
同様に実施した。 〔原料CPVCの調製〕表5に示した条件以外は、実施
例6と同様に実施した。 〔被覆CPVCの調製〕表7に示した条件以外は、実施
例6と同様に実施した。
同様に実施した。 〔原料CPVCの調製〕表5に示した条件以外は、実施
例6と同様に実施した。 〔被覆CPVCの調製〕表7に示した条件以外は、実施
例6と同様に実施した。
【0117】(比較例6、7) 〔PVCの調製〕表6に示した条件以外は、実施例6と
同様に実施した。 〔原料CPVCの調製〕表6に示した条件以外は、実施
例6と同様に実施した。 〔被覆CPVCの調製〕表8に示した条件以外は、実施
例6と同様に実施した。
同様に実施した。 〔原料CPVCの調製〕表6に示した条件以外は、実施
例6と同様に実施した。 〔被覆CPVCの調製〕表8に示した条件以外は、実施
例6と同様に実施した。
【0118】(比較例8、9) 〔PVCの調製〕表6に示した条件以外は、実施例6と
同様に実施した。 〔原料CPVCの調製〕表6に示した条件以外は、実施
例6と同様に実施した。 〔被覆CPVCの調製〕被覆重合を実施しない。
同様に実施した。 〔原料CPVCの調製〕表6に示した条件以外は、実施
例6と同様に実施した。 〔被覆CPVCの調製〕被覆重合を実施しない。
【0119】上記実施例及び比較例で得られたPVC及
びCPVCについて、下記の方法によって、測定及び性
能評価を行い、その結果を表1〜8に示した。
びCPVCについて、下記の方法によって、測定及び性
能評価を行い、その結果を表1〜8に示した。
【0120】
【表5】
【0121】
【表6】
【0122】
【表7】
【0123】
【表8】
【0124】(1)重合度測定 JIS K 6721(塩化ビニル樹脂試験方法)に準
拠して、比粘度から平均重合度を測定した。
拠して、比粘度から平均重合度を測定した。
【0125】(2)初期着色 PVC100重量部に、ジメチル錫メルカプト(有機錫
系安定剤;品番「JF−10B」;三共有機社製)2重
量部、モンタン酸エステル(滑剤;品番「WAX−O
P」;ヘキスト社製)0.5重量部を入れ、スーパーミ
キサー(三井三池社製)を使用して、120℃に昇温、
混合した後、165℃の2本ロールで5分間混練して得
られたシートを重ねて、165℃で5分間プレスして3
mmのシートを得る。白色の台紙上に上記シートを載
せ、着色の程度を目視にて判定した。着色が認められな
いものを「良好」、僅かでも着色が認められたものは
「不良」と判定した。
系安定剤;品番「JF−10B」;三共有機社製)2重
量部、モンタン酸エステル(滑剤;品番「WAX−O
P」;ヘキスト社製)0.5重量部を入れ、スーパーミ
キサー(三井三池社製)を使用して、120℃に昇温、
混合した後、165℃の2本ロールで5分間混練して得
られたシートを重ねて、165℃で5分間プレスして3
mmのシートを得る。白色の台紙上に上記シートを載
せ、着色の程度を目視にて判定した。着色が認められな
いものを「良好」、僅かでも着色が認められたものは
「不良」と判定した。
【0126】(3)粒度分布 JIS Z 8801に準拠して、60メッシュ及び2
00メッシュの篩を使用して、ふるい分けし、樹脂の通
過量(重量%)を算出し、全重量に対する、60メッシ
ュオン品(重量%)と200メッシュパス品(重量%)
の合計(重量%)が1重量%未満を「良好」、1重量%
以上3重量%未満を「可」、3重量%以上を「悪」と判
定した。
00メッシュの篩を使用して、ふるい分けし、樹脂の通
過量(重量%)を算出し、全重量に対する、60メッシ
ュオン品(重量%)と200メッシュパス品(重量%)
の合計(重量%)が1重量%未満を「良好」、1重量%
以上3重量%未満を「可」、3重量%以上を「悪」と判
定した。
【0127】(4)表面状態の評価(スキンフリー率) 実施例及び比較例で得られたPVC粒子を走査型電子顕
微鏡(日立製作所社製、FE―SEM S―4200)
により、加速電圧:2kV、倍率130倍で撮影し、粒
子の輪郭、スキン部分、スキンが存在しない部分(1次
粒子が露出している部分で、以下、スキンフリー部分と
呼ぶ)をトレーシングペーパー(又は、OHPシート)
に写す。次に、トレーシングペーパー(又は、OHPシ
ート)を画像解析装置(ピアス社製、PIAS―II
I)に導入して、画像解析を行い、粒子面積、スキンフ
リー面積を算出し、スキンフリー率を下記の式に従って
求めた。 スキンフリー率=(スキンフリー面積/粒子面積)×1
00
微鏡(日立製作所社製、FE―SEM S―4200)
により、加速電圧:2kV、倍率130倍で撮影し、粒
子の輪郭、スキン部分、スキンが存在しない部分(1次
粒子が露出している部分で、以下、スキンフリー部分と
呼ぶ)をトレーシングペーパー(又は、OHPシート)
に写す。次に、トレーシングペーパー(又は、OHPシ
ート)を画像解析装置(ピアス社製、PIAS―II
I)に導入して、画像解析を行い、粒子面積、スキンフ
リー面積を算出し、スキンフリー率を下記の式に従って
求めた。 スキンフリー率=(スキンフリー面積/粒子面積)×1
00
【0128】(5)BET比表面積の測定 試料管に測定サンプル約2gを投入し、前処理として7
0℃で3時間サンプルを真空脱気した後、サンプル重量
を正確に測定した。前処理の終了したサンプルを測定部
(40℃恒温槽)に取り付けて測定を開始した。測定終
了後、吸着等温線の吸着側のデータからBETプロット
を行い、比表面積を算出した。尚、測定装置として比表
面測定装置「BELSORP 28SA」(日本ベル社
製)を使用し、測定ガスとして窒素ガスを使用した。
0℃で3時間サンプルを真空脱気した後、サンプル重量
を正確に測定した。前処理の終了したサンプルを測定部
(40℃恒温槽)に取り付けて測定を開始した。測定終
了後、吸着等温線の吸着側のデータからBETプロット
を行い、比表面積を算出した。尚、測定装置として比表
面測定装置「BELSORP 28SA」(日本ベル社
製)を使用し、測定ガスとして窒素ガスを使用した。
【0129】(6)加工性(ゲル化温度の測定) Haake社製「レオコード90」を使用して、下記樹
脂組成物55gを、回転数40rpmで、温度を150
℃から毎分5℃の昇温速度で上昇させながら混練し、混
練トルクが最大になる時の温度を測定した。尚、樹脂組
成物としては、CPVC100重量部に対して、三塩基
性硫酸鉛3重量部、二塩基性ステアリン酸鉛1重量部及
びMBS樹脂10重量部からなるものを使用した。
脂組成物55gを、回転数40rpmで、温度を150
℃から毎分5℃の昇温速度で上昇させながら混練し、混
練トルクが最大になる時の温度を測定した。尚、樹脂組
成物としては、CPVC100重量部に対して、三塩基
性硫酸鉛3重量部、二塩基性ステアリン酸鉛1重量部及
びMBS樹脂10重量部からなるものを使用した。
【0130】(7)熱安定性試験 上記樹脂組成物を、8インチロール2本からなる混練機
に供給してロール表面温度205℃で混練し、混練物を
ロールに巻き付けてから30秒毎に巻き付いたCPVC
樹脂シートを切り返しながら、3分毎に少量のシートを
切り出して、シートの着色度を比較し、黒褐色に変わる
時間で熱安定性を判定した。
に供給してロール表面温度205℃で混練し、混練物を
ロールに巻き付けてから30秒毎に巻き付いたCPVC
樹脂シートを切り返しながら、3分毎に少量のシートを
切り出して、シートの着色度を比較し、黒褐色に変わる
時間で熱安定性を判定した。
【0131】(8)ビカット軟化温度 上記熱安定性試験で作製した5mm厚のCPVCシート
を、15mm角に切り出して測定用サンプルとし、JI
S K 7206(重り1.0kgf)に準拠して測定
した。
を、15mm角に切り出して測定用サンプルとし、JI
S K 7206(重り1.0kgf)に準拠して測定
した。
【0132】
【発明の効果】本発明のCPVCの製造方法は、第1発
明〜第3発明の方法により、樹脂粒子の外側が比較的重
合度を低く調整できると共に、塩素化の分布状態を制御
でき、第4発明〜第6発明の方法により、原料CPVC
をPVCで被覆することにより、それぞれゲル化性能及
び耐熱性に優れたCPVCを提供することができる。
明〜第3発明の方法により、樹脂粒子の外側が比較的重
合度を低く調整できると共に、塩素化の分布状態を制御
でき、第4発明〜第6発明の方法により、原料CPVC
をPVCで被覆することにより、それぞれゲル化性能及
び耐熱性に優れたCPVCを提供することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂を塩素化してなる塩素
化塩化ビニル系樹脂の製造方法であって、塩化ビニル系
単量体を、分散剤及び油溶性重合開始剤の存在下、水性
媒体中所定の重合温度で懸濁重合を開始し、重合転化率
が60重量%に達した後で昇温を開始して、前記重合温
度より5〜25℃高い温度で重合を継続して塩化ビニル
系樹脂を製造し、得られた塩化ビニル系樹脂を塩素化す
ることを特徴とする塩素化塩化ビニル系樹脂の製造方
法。 - 【請求項2】 油溶性重合開始剤の存在下で、塩化ビニ
ル系単量体に、部分鹸化ポリ酢酸ビニル(a)及びセル
ロース誘導体(b)からなる群より選択される少なくと
も1種の分散剤、HLB値が3〜10のソルビタン高級
脂肪酸エステル(c)及びアニオン系乳化剤(d)から
なる群より選択される少なくとも1種の乳化剤、炭素数
が8〜25の高級脂肪酸(e)、並びに、常温常圧にお
ける0.1重量%の水溶液が10〜200cPのブルッ
クフィールズ粘度を有する増粘剤(f)を加えて、水性
媒体中所定の重合温度で懸濁重合を開始し、重合転化率
が60重量%に達した後で昇温を開始して重合転化率が
85重量%より前に昇温を完了し、前記重合温度より5
〜25℃高い温度で重合を継続して塩化ビニル系樹脂を
製造することを特徴とする請求項1記載の塩素化塩化ビ
ニル系樹脂の製造方法。 - 【請求項3】 塩化ビニル系樹脂を水性媒体中で懸濁状
態となした後、反応器内に液体塩素又は気体塩素を導入
し、10時間半減期が20〜60℃からなる群より選択
される少なくとも1種の油溶性開始剤の存在下、反応温
度20〜60℃で塩素化反応を進めることを特徴とする
請求項1又は2に記載の塩素化塩化ビニル系樹脂の製造
方法。 - 【請求項4】 塩素化塩化ビニル系原料樹脂の表面に塩
化ビニル系単量体を重合させた塩素化塩化ビニル系樹脂
を製造する際に、塩素含有率66〜75重量%の塩素化
塩化ビニル系原料樹脂を、塩化ビニル系単量体、分散剤
及び油溶性開始剤の存在下で懸濁状態となし、重合時に
投入する塩素化塩化ビニル系原料樹脂100重量部に対
して、塩化ビニル系単量体20〜50重量部を仕込み、
塩化ビニル系単量体の重合転化率が5〜15重量%とな
るまで懸濁重合することを特徴とする塩素化塩化ビニル
系樹脂の製造方法。 - 【請求項5】 平均空隙率が28〜39容積%であり、
且つ平均粒子径が70〜250μmである塩素化塩化ビ
ニル系原料樹脂を用いることを特徴とする請求項4記載
の塩素化塩化ビニル系樹脂の製造方法。 - 【請求項6】 塩素化塩化ビニル系原料樹脂及び油溶性
開始剤の存在下で、塩化ビニル系単量体に、部分鹸化ポ
リ酢酸ビニル(a)及びセルロース誘導体(b)からな
る群より選択される少なくとも1種の分散剤、HLB値
が3〜10のソルビタン高級脂肪酸エステル(c)及び
アニオン系乳化剤(d)からなる群より選択される少な
くとも1種の乳化剤、炭素数が8〜25の高級脂肪酸
(e)、並びに、常温常圧における0.1重量%の水溶
液が10〜200cPのブルックフィールズ粘度を有す
る増粘剤(f)を加えて、水性媒体中所定の重合温度で
懸濁重合を開始し、塩素化塩化ビニル系原料樹脂を被覆
する塩化ビニル系樹脂の平均重合度が、塩素化塩化ビニ
ル系原料樹脂の平均重合度±200となるまで懸濁重合
することを特徴とする請求項4又は5記載の塩素化塩化
ビニル系樹脂の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1915298A JPH11209425A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 塩素化塩化ビニル系樹脂の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1915298A JPH11209425A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 塩素化塩化ビニル系樹脂の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11209425A true JPH11209425A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11991464
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1915298A Pending JPH11209425A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 塩素化塩化ビニル系樹脂の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11209425A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002030111A (ja) * | 2000-07-14 | 2002-01-31 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 塩素化塩化ビニル系樹脂の製造方法 |
| JP2012072257A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 中空塩化ビニル樹脂粒子及びその製造方法 |
| KR101725926B1 (ko) * | 2016-09-02 | 2017-04-11 | 한화케미칼 주식회사 | 염소화 염화비닐계 수지의 제조방법 |
| TWI580695B (zh) * | 2016-04-20 | 2017-05-01 | 臺灣塑膠工業股份有限公司 | 氯化聚氯乙烯及其製備方法 |
| JP2020073668A (ja) * | 2016-03-08 | 2020-05-14 | オキシ ビニルズ, エルピー | 塩素化ポリ塩化ビニルを製造するためのポリ塩化ビニル粒子の提供方法 |
| CN113527548A (zh) * | 2021-08-17 | 2021-10-22 | 上海宝钱新材料技术有限公司 | 一种水相悬浮法制备高氯化聚丙烯的方法 |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP1915298A patent/JPH11209425A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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