JPH11213859A - 陰極構体、電子銃構体および電子管 - Google Patents

陰極構体、電子銃構体および電子管

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JPH11213859A
JPH11213859A JP1402798A JP1402798A JPH11213859A JP H11213859 A JPH11213859 A JP H11213859A JP 1402798 A JP1402798 A JP 1402798A JP 1402798 A JP1402798 A JP 1402798A JP H11213859 A JPH11213859 A JP H11213859A
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JP
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cathode
heater
sleeve
alumina
tungsten
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JP1402798A
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Takeshi Yoshii
毅 好井
Manabu Yamamoto
学 山本
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ヒータと陰極基体との間におけるリ
ーク電流の発生を抑止して優れた信頼性を有する陰極構
体を提供することを課題とする。 【解決手段】陰極スリーブ1と、この陰極スリーブの一
端部に設けられた陰極基体2と、陰極スリーブの内側に
設けられたヒータ4とを具備し、陰極スリーブの内面お
よびヒータの外面の少なくとも一方に、タンタルまたは
ニオブのうち一種またはその混合物を含むタングステン
とアルミナの混合物層が形成さされていることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラーブラウン管な
どの電子線管に用いられる陰極構体に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーブラウン管などの電子線管に用い
られる含浸型陰極構体は、陰極スリーブと、この陰極ス
リーブの一端部に設けられた含浸型陰極基体と、陰極ス
リーブの内側に設けられて陰極基体を加熱するヒータと
を具備するもので、酸化物型陰極構体に比較して大きな
電流密度を得られる特徴がある。
【0003】よく知られるように含浸型陰極構体は、動
作温度が酸化物型陰極構体に比較して約200℃と高
く、それに伴ってヒータ温度も高く定格動作時に125
0℃以上に達する。その結果、ヒータの熱変形やヒータ
と陰極基体との間の耐電圧性能の劣化を生じ易い。そこ
で、ヒータからの含浸型陰極基体への熱効率を高めてヒ
ータ温度を低下させることが行われている。
【0004】ヒータはタングステンコイルなどが用いら
れているが、熱効率を高めるためにヒータ表面にアルミ
ナ絶縁層を形成し、このアルミナ絶縁層の表面にタング
ステンとアルミナとの混合物による黒化層を形成してい
る。一方、陰極スリーブもヒータからの熱を受けて熱効
率を高めるために内面に黒化または灰色の熱吸収層(黒
化層)を設けることが有効である。陰極スリーブの内面
を黒化させる方法としては、例えば特開昭63−283
39号、特開平和1−220329号に開示されている
ようにタングステンとアルミナを主体とした混合物を塗
布することが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】含浸型陰極構体は約8
00℃〜850℃の温度で動作するアルカリ土類金属酸
化物陰極基体よりも約150〜200℃高い約1000
℃前後の温度で動作する。このような含浸型陰極構体の
動作温度を得るには加熱ヒータ温度も200〜300℃
高い約1200〜1300℃の温度に設定する必要があ
る。
【0006】この陰極構体では、ヒータと陰極基体との
間は動作温度においても充分な電気的絶縁を保つことが
最も重要な要求特性であるが、含浸型陰極構体のように
動作温度が高くなると、ヒータと陰極基体との間の絶縁
破壊やヒータの変形断線、あるいはこのような事態に至
らなくともヒータ(H)と陰極基体(K)との間のリー
ク電流(以下IHKと称する。)を生じ易く電子管に種
々の不都合を生じることになる。
【0007】前記リーク電流はヒータから陰極基体に流
れる(+)IHKと、陰極基体からヒータに流れる
(−)IHKとに区分できる。(+)IHKは陰極基体
から電子放射であり、(−)IHKはヒータからの電子
放射であり、電子放射源はヒータや陰極基体に付着した
不純物が原因であり、この不純物を取り除けばリーク電
流(IHK)は少なくなる。
【0008】しかしながら、含浸型陰極基体のように動
作温度が高くなると、不純物以外に構成物質であるタン
グステンコイルの蒸発、ヒータ黒化層を形成するアルミ
ナ、タングステンおよびこれらの反応物などの材料、陰
極スリーブを形成するタンタル、ニオブ、タングステ
ン、モリブデンなどの材料、あるいは陰極スリーブの内
面に塗布したタングステンやアルミナなどの材料の蒸発
がある。さらに、動作温度の高温化が進むと、これらの
物質自体が熱放射領域に近づくために、ヒータと陰極基
体との間のリーク電流の発生は避けられなくなる。この
ことは、含浸型陰極基体を用いた陰極構体の信頼性を低
下させる最も大きな点である。
【0009】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、動作時におけるヒータと陰極基体との間におけるリ
ーク電流の発生を抑止して優れた信頼性を有する陰極構
体を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の陰極構
体は、陰極スリーブと、この陰極スリーブの一端部に設
けられた陰極基体と、前記陰極スリーブの内側に設けら
れたヒータとを具備し、前記陰極スリーブの内面および
前記ヒータの外面の少なくとも一方に、タンタルまたは
ニオブのうち一種またはその混合物を含むタングステン
とアルミナの混合物層が形成差されていることを特徴と
する。
【0011】この構成によれば、陰極スリーブおよび/
またはヒータに、絶縁性および熱効率を高めるタングス
テンとアルミナとの混合物に、整流作用があるタンタル
および/またはニオブを含有させることにより、優れた
絶縁性および熱効率を持たせるとともに、ヒータと陰極
基体との間におけるリーク電流の発生を抑止する作用を
併せて持たせることができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1に記載の陰極
構体において前記陰極基体が含浸型であることを特徴と
する。この発明によれば、含浸型の本来の特性に加えて
請求項1の効果を加えた陰極構体を得ることができる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1に記載の陰極
構体において前記陰極基体が酸化物型であることを特徴
とする。この発明によれば、酸化物型の本来の特性に加
えて請求項1の効果を加えた陰極構体を得ることができ
る。
【0014】請求項4の発明の電子銃構体は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の陰極構体を設けたことを特
徴とする。請求項5の発明の電子管は、請求項4に記載
の電子銃構体を設けたことを特徴とする。
【0015】請求項6の発明は、請求項5に記載の電子
管において、パネル部を有する真空外囲器と、このパネ
ル部の内面に設けられた蛍光体層と、前記真空外囲器の
パネル部に対向する位置に配置された請求項5に記載の
電子銃構体と、前記蛍光体層と前記電子銃構体との間に
配置されたシャドウマスクとを具備することを特徴とす
る。
【0016】請求項5および請求項6の発明によれば、
動作時におけるヒータと陰極基体との間におけるリーク
電流の発生を抑止して優れた信頼性を有する陰極構体を
備えた電子管を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図1および図2を参照して説明する。この実施の形態
は、含浸型陰極構体において、陰極スリーブの内面とヒ
ータの表面に夫々タンタル単独を含むタングステンとア
ルミナの混合物層を形成したものである。図1は陰極構
体を示す斜視図、図2は同断面図である。
【0018】図中1は陰極スリーブで、この陰極スリー
ブは例えばタンタルにより形成された両端開放の円筒体
からなるものである。2は円板形をなす含浸型陰極基体
で、この陰極基体2は金属製キャップ3を介して陰極ス
リーブ1の一方の開放端部に嵌合保持されている。4は
ヒータで、このヒータ4は例えばレニウム(Re)3重
量%入りのタングステン線によりコイル形に形成したも
のである。ヒータ4は陰極スリーブ1の内側に配置され
て陰極スリーブ1の他端開放部から外側へ延出されて図
示しない電源に接続されている。5は陰極スリーブ1の
外側へ配置された陰極支持筒で、この陰極支持筒金属5
は金属により形成された両端開放の円筒体からなるもの
である。6はストラップ形をなす支持部材で、これら支
持部材6は陰極スリーブ1と陰極支持筒5との間におい
て円周方向に間隔を存して配置され、一端は陰極支持筒
5の一端に接合固着され、他端は陰極スリーブ1に接合
固着されている。
【0019】そして、陰極スリーブ1の内面(ヒータ4
に面する面)には酸化タンタルを単独で添加したタング
ステンとアルミナの混合物層が約5〜10μmの厚さで
形成されている。陰極スリーブ1は次に述べる方法によ
り作製される。酸化タンタル(Ta25 )粉末15重
量%、タングステン(W)粉末25重量%、アルミナ
(Al23 )粉末20重量%、硝火綿1、5重量%、
酢酸ブチル38.5重量%をボールミルにより約約50
時間ミーリングして安定な分散液を得る。次いで、この
分散液を直径1.6mm、板厚0.025mm、長さ1
mのタンタルスリーブの内部に流入して内面に塗布し、
その後約100℃の温度で1時間乾燥して約1500℃
で真空処理する。その後、スリーブを例えば長さ4.5
mm毎に切断して複数の陰極スリーブ1を作製する。な
お、長尺のスリーブを切断して陰極基体区スリーブとし
た後に前記の各塗布を行なっても良い。
【0020】ヒータ4の表面には、厚さ約60μmのア
ルミナ層が形成され、さらにこのアルミナ層の表面に本
発明の特徴である酸化タンタル、タングステンとアルミ
ナ混合物層が厚さ20μmで形成されている。すなわ
ち、ヒータは次に述べる方法により作製する。まず、ヒ
ータ自体は従来と同じ方法により作製する。次いで、ヒ
ータ4の表面にアルミナ層を形成する。次に、酸化タン
タル粉末15重量%,タングステン粉末10重量%、ア
ルミナ20重量%、硝火綿1重量%を酢酸ブチル59重
量%を懸濁液となし、この懸濁液をスプレー法でアルミ
ナ層の表面に20μmの厚さで塗布して、これを165
0℃〜1700℃、10分、真空または水素雰囲気中で
焼結して混合物層を形成する。
【0021】このように含浸形陰極構体が構成されてい
る。また、図中7は陰極基体2に対向して設けられた第
1グリッドで、前記含浸形陰極構体に第1グリッド7を
加えることにより電子銃構体が構成される。
【0022】このように構成された含浸形陰極構体は、
陰極スリーブ1の内面およびヒータ4の表面に、絶縁性
および熱効率を高めるタングステンとアルミナとの混合
物に、整流作用があるタンタルを含有させることによ
り、優れた絶縁性および熱効率を持たせるとともに、ヒ
ータ4と陰極基体2との間におけるリーク電流の発生を
抑止する作用を併せて持たせることができる。
【0023】すなわち、陰極スリーブ1およびヒータ4
の表面に熱効率を高めるために形成する黒化層(絶縁
層)に使用するアルミナは極めて良好な高温絶縁材料で
ある。しかし、傍熱型の陰極構体では熱効率を向上させ
るためにアルミナをタングステン粉末などと混合して使
用されている。ところが、高温域においてタングステン
とアルミナが僅かに反応し、タングステンの酸化物や金
属アルミニウムを生成する。これらの物質の蒸気圧は、
金属タングステンやアルミナよりも低い。このため、こ
れらの物質は陰極動作時には温度において生成されて、
陰極基体2とヒータとの間を移動してリーク電流発生の
原因となる。
【0024】ところで、タンタルやニオブの酸化物には
整流作用があることが知られており、これらの酸化物で
被覆された金属には外側から金属側へ向けて流れる電流
は通すが、金属側から外側へ向けて流れる電流は通さな
い性質がある。このことから、ヒータ4の表面と陰極ス
リーブ1の内面の少なくとも一方、あるいは両方を、こ
れらの酸化物で被覆すれば、(+)IHKと(−)IH
Kがともに減少することになる。
【0025】しかしながら、酸化ニオブ(Nb25
の融点は約1500℃、酸化タングステンの融点は約1
800℃とアルミナの融点2040℃に比較して低い。
しかも、これらの酸化物は白色であるので、単独に塗布
して使用しても熱効率が悪く、またアルミナに比べ電気
絶縁性において劣る。
【0026】この欠点を解決するために、酸化ニオブ、
酸化タングステンに、前記絶縁性および熱効率に優れた
タングステンとアルミナ粉末を混合することにより、酸
化ニオブ、酸化タングステンの電気絶縁性と熱効率を向
上させることができる。
【0027】本発明の陰極構体を、電子銃構体に使用さ
れる抵抗器に使用したところ、信頼性の高い電子銃構体
が得られたとともに、さらにこれら本発明の抵抗器を用
いた電子銃構体をカラーブラウン管に使用される電子銃
構体として使用したところ信頼性の高い電子管が得られ
た。
【0028】ブラウン管の構成の一例を図3に示してい
る。この陰極線管用電子管は、矩形状のパネル22と漏
斗形をなすファンネル23とネック24とからなる真空
外囲器21を有している。このパネル22の内面には
赤、緑および青に夫々発光する蛍光体層25がストライ
ブ状に設けられている。ネック24にはインライン型電
子銃26が設けてあり、この電子銃26はこの実施の形
態の電子銃構体がパネル22の水平軸に沿って一列に配
列されて赤、緑および青に対応する電子ビームRを発射
するものである。また、蛍光体層25に近接対向した位
置には、多数の微細な孔を有するシャドウマスク27が
マスクフレーム28に支持されて設けられている。い
る。ネックの外側周囲には電子線Rを偏向走査して映像
を再現する偏向装置29が設けられている。前述した電
子銃26は本発明の電子銃構体を備えたもので、シャド
ウマスク27に対向して配置されている。
【0029】本発明の陰極構体を76cmサイズのカラ
−ブラウン管に組込みその性能を確認した。ブラウン管
の構造、製造方法は、本発明によらないもの(酸化タン
タルを含まないもの)と全く同一条件とした。電子放射
能力は初期、およびライフ特性はともに優位性は認めら
れず、同等であった。
【0030】一方、(+)IHKと(−)IHKがとも
に表1に示すように明らかに本発明による有効性が求め
られた。すなわち、表1において(+)IHKと(−)
IHKはμAで示され、3gumは電極構体を3個有す
る通常の電子銃であることを示す。
【0031】
【表1】
【0032】なお、前述した実施の形態では、酸化タン
タル10重量%〜15重量%を添加した場合について述
べたが、その量は実験によれば3重量%程度から効果が
認められはじめ、30重量%を越すと、色調が白くな
り、熱吸収効率が低下し陰極温度が低下して好ましくな
い傾向になった。従って、酸化タンタルを添加する範囲
は10重量%〜30重量%であり、好ましくは10重量
%〜30重量%である。
【0033】ヒータ4を製造する時に塗布膜焼成を水素
炉で行った場合も、酸化タングステンは水素を吸蔵する
が、これは電子管に組み込んだ時の真空中加熱において
400〜500℃で充分に離脱するので問題はない。
【0034】前述した実施の形態では、陰極スリーブを
タンタルにより形成しているが、これに限定されずに陰
極スリーブをニオブ、モンリブデン、タングステンなど
の金属により形成しても同様な効果を得ることができ
る。
【0035】前述した実施の形態では、陰極スリーブお
よびヒータの表面にタンタル単独を含むタングステンと
アルミナの混合物層を形成している。しかし、これに限
定されずに陰極スリーブおよびヒータの表面にニオブ単
独を含むタングステンとアルミナの混合物層を形成して
も同等の効果を得ることができる。
【0036】次に第2の実施の形態について説明する。
この実施の形態は、含浸型陰極構体において、陰極スリ
ーブの内面およびヒータの表面にニオブ単独を含むタン
グステンとアルミナの混合物層を形成したものである。
陰極構体の構成自体は図1および図2に示すものと同様
である。
【0037】まず、陰極スリーブ1の内面には酸化ニオ
ブを単独で添加したタングステンとアルミナの混合物層
が約5〜10μmの厚さで形成されている。陰極スリー
ブ1は次に述べる方法により作製される。すなわち、酸
化ニオブ(Nb25 )粉末15重量%、タングステン
粉末25重量%、アルミナ粉末20重量%、硝火綿1、
5重量%、酢酸ブチル38.5重量%をボールミルによ
り約約50時間ミーリングして安定な分散液を得る。こ
の分散液を直径1.6mm、板厚0.025mm、長さ
1mのタンタルスリーブの内部に流入して内面に塗布
し、その後約100℃の温度で1時間乾燥して約150
0℃で真空処理する。その後、スリーブを一定長さ毎に
切断して複数の陰極スリーブを作製する。
【0038】ヒータ4の表面には、厚さ約60μmのア
ルミナ層が形成され、さらにこのアルミナ層の表面にニ
オブを単独で添加したタングステンとアルミナ混合物層
が厚さ20μmで形成されている。このヒータ4は次に
述べる方法により作製される。すなわち、まずヒータ4
を従来と同じ方法により作製する。次いで、ヒータ4の
表面にの表面にアルミナ層を形成する。次に、酸化ニオ
ブ粉末15重量%,タングステン粉末10重量%、アル
ミナ20重量%、硝火綿1重量%を酢酸ブチル59重量
%を懸濁液となし、この懸濁液をスプレー法でアルミナ
層の表面に20μmの厚さで塗布して、これを1650
℃〜1700℃、10分、真空または水素雰囲気中で焼
結して混合物層を形成する。
【0039】このように構成した含浸型陰極構体では、
陰極スリーブの内面およびヒータの表面に、整流作用に
優れたニオブを含有した絶縁性および熱効率を高めるタ
ングステンとアルミナとの混合物の層を形成することに
より、陰極スリーブおよびヒータに優れた絶縁性および
熱効率を持たせるとともに、ヒータと陰極基体との間に
おけるリーク電流の発生を抑止する作用を併せて持たせ
ることができる。
【0040】そして、このような効果を得るために酸化
ニオブを添加する範囲は10重量%〜30重量%であ
り、好ましくは10重量%〜30重量%である。次に第
3の実施の形態について説明する。
【0041】この実施の形態は、含浸型陰極構体におい
て、陰極スリーブの内面およびヒータの表面にタンタル
とニオブの混合物を含むタングステンとアルミナの混合
物層を形成したものである。陰極構体の構成自体は図1
および図2に示すものと同様である。
【0042】まず、陰極スリーブ1の内面には酸化タン
タルと酸化ニオブとの混合物を添加したタングステンと
アルミナの混合物層が約5〜10μmの厚さで形成され
ている。陰極スリーブ1は次に述べる方法により作製さ
れる。すなわち、酸化タンタルと酸化ニオブとの混合物
粉末15重量%、タングステン粉末25重量%、アルミ
ナ粉末20重量%、硝火綿1、5重量%、酢酸ブチル3
8.5重量%をボールミルにより約約50時間ミーリン
グして安定な分散液を得る。この分散液を直径1.6m
m、板厚0.025mm、長さ1mのタンタルスリーブ
の内部に流入して内面に塗布し、その後約100℃の温
度で1時間乾燥して約1500℃で真空処理する。その
後、スリーブを一定長さ毎に切断して複数の陰極スリー
ブを作製する。
【0043】ヒータ4の表面には、厚さ約60μmのア
ルミナ層が形成され、さらにこのアルミナ層の表面に酸
化タンタルと酸化ニオブとの混合物粉末を添加したタン
グステンとアルミナ混合物層が厚さ20μmで形成され
ている。このヒータ4は次に述べる方法により作製され
る。すなわち、まずヒータ4を従来と同じ方法により作
製する。次いで、ヒータ4の表面にの表面にアルミナ層
を形成する。次に、酸化タンタルと酸化ニオブとの混合
物粉末15重量%,タングステン粉末10重量%、アル
ミナ20重量%、硝火綿1重量%を酢酸ブチル59重量
%を懸濁液となし、この懸濁液をスプレー法でアルミナ
層の表面に20μmの厚さで塗布して、これを1650
℃〜1700℃、10分、真空または水素雰囲気中で焼
結して混合物層を形成する。
【0044】このように構成した含浸型陰極構体では、
陰極スリーブの内面およびヒータの表面に、整流作用に
優れたタンタルと酸化ニオブとの混合物を含有させた絶
縁性および熱効率を高めるタングステンとアルミナとの
混合物の層を形成することにより、陰極スリーブおよび
ヒータに優れた絶縁性および熱効率を持たせるととも
に、ヒータと陰極基体との間におけるリーク電流の発生
を抑止する作用を併せて持たせることができる。
【0045】そして、このような効果を得るために酸化
ニオブと酸化タンタルとの混合物を添加する範囲は10
重量%〜30重量%であり、好ましくは10重量%〜3
0重量%である。
【0046】本発明はヒータと陰極基体の両方にタンタ
ルまたはニオブのうち一種またはその混合物を含むタン
グステンとアルミナの混合物層を形成する場合について
説明したが、これに限定されず陰極基体の内面のみ、あ
るいはヒータの表面のみにヒータと陰極基体の両方にタ
ンタルまたはニオブのうち一種またはその混合物を含む
タングステンとアルミナの混合物層を形成した場合も、
本発明を採用しないものに比較して優れた効果を得るこ
とができる。ヒータと陰極基体の両方に混合物層を形成
すると、より一層優れた効果を得ることができる。
【0047】前述した各実施の形態では、動作温度が高
い含浸型陰極構体に適用したが、酸化物陰極構体に適用
しても同様な効果を得ることができる。なお、本発明は
前述した実施の形態に限定されずに種々変形して実施す
ることができる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、陰極スリーブヒータ
に、絶縁性および熱効率を高めるタングステンとアルミ
ナとの混合物に、整流作用があるタンタルおよび/また
はニオブを含有させることにより、優れた絶縁性および
熱効率を持たせるとともに、ヒータと陰極基体との間に
おけるリーク電流の発生を抑止する作用を併せて持たせ
た陰極構体を得ることができる。
【0049】また、本発明によれば、動作時におけるヒ
ータと陰極基体との間におけるリーク電流の発生を抑止
して優れた信頼性を有する陰極構体を備えた電子管を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】陰極構体を示す図。
【図2】陰極構体を示す図。
【図3】ブラウン管を示す図。
【符号の説明】
1…陰極スリーブ、 2…陰極基体、 4…陰極支持筒、 5…支持部材、 11…混合物層、 12…混合物層、 21…真空外囲器、 22…パネル、 25…蛍光体層、 36…電子銃 27…シャドウマスク、 29…偏向装置 R…電子線。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極スリーブと、この陰極スリーブの一
    端部に設けられた陰極基体と、前記陰極スリーブの内側
    に設けられたヒータとを具備し、前記陰極スリーブの内
    面および前記ヒータの外面の少なくとも一方に、タンタ
    ルおよびニオブのうち一種またはその混合物を含むタン
    グステンとアルミナの混合物層が形成されていることを
    特徴とする陰極構体。
  2. 【請求項2】 前記陰極基体は含浸型であることを特徴
    とする請求項1に記載の陰極構体。
  3. 【請求項3】 前記陰極基体は酸化物型であることを特
    徴とする請求項1に記載の陰極構体。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の陰
    極構体を設けたことを特徴とする電子銃構体。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の電子銃構体を設けたこ
    とを特徴とする電子管。
  6. 【請求項6】 パネル部を有する真空外囲器と、このパ
    ネル部の内面に設けられた蛍光体層と、前記真空外囲器
    のパネル部に対向する位置に配置された請求項4に記載
    の電子銃構体と、前記蛍光体層と前記電子銃構体との間
    に配置されたシャドウマスクとを具備することを特徴と
    する請求項5に記載の電子管。
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JPH11213859A true JPH11213859A (ja) 1999-08-06

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JP1402798A Pending JPH11213859A (ja) 1998-01-27 1998-01-27 陰極構体、電子銃構体および電子管

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JP (1) JPH11213859A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6614147B2 (en) 2000-01-11 2003-09-02 Hitachi, Ltd. Cathode ray tube having an improved indirectly heated cathode structure

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