JPH11217568A - 液晶素子および液晶装置 - Google Patents
液晶素子および液晶装置Info
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- JPH11217568A JPH11217568A JP10033523A JP3352398A JPH11217568A JP H11217568 A JPH11217568 A JP H11217568A JP 10033523 A JP10033523 A JP 10033523A JP 3352398 A JP3352398 A JP 3352398A JP H11217568 A JPH11217568 A JP H11217568A
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- Japan
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- liquid crystal
- independently
- crystal device
- dimer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 反転不良部分の出現が抑制され、駆動マージ
ンが大きく向上したカイラルスメクチック液晶を用いた
液晶素子を提供する。 【解決手段】 一対の基板間にカイラルスメクチック液
晶組成物を挟持した液晶素子であって、該一対の基板の
少なくとも一方は一軸配向処理が施された配向制御膜を
有し、且つ該配向制御膜の少なくとも一方の上にダイマ
ー液晶化合物からなる層を有する液晶素子。
ンが大きく向上したカイラルスメクチック液晶を用いた
液晶素子を提供する。 【解決手段】 一対の基板間にカイラルスメクチック液
晶組成物を挟持した液晶素子であって、該一対の基板の
少なくとも一方は一軸配向処理が施された配向制御膜を
有し、且つ該配向制御膜の少なくとも一方の上にダイマ
ー液晶化合物からなる層を有する液晶素子。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフラットパネルディ
スプレイ、プロジェクションディスプレイ、プリンター
等に用いられるライトバルブに使用される液晶素子およ
びそれらを使用した液晶装置に関する。
スプレイ、プロジェクションディスプレイ、プリンター
等に用いられるライトバルブに使用される液晶素子およ
びそれらを使用した液晶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からもっとも広範に用いられてきて
いるディスプレイとしては、CRTが知られている。C
RTはテレビやVTRなどの動画出力、あるいはパソコ
ン等のモニターとして広く用いられている。しかしなが
ら、CRTはその特性上、静止画像に対してはフリッカ
や解像度不足による走査縞等が視認性を低下させたり、
焼き付きによる蛍光体の劣化が起こったりする。また、
最近ではCRTが発生する電磁波が人体に悪影響を与え
ることがわかり、VDT作業者の健康を害することが懸
念されている。そして、CRTはその構造上、画面後方
に広く体積を有することが必須であることから、情報機
器の利便性を著しく阻害し、オフィス、家庭の省スベー
ス化を阻害していたり、ひいては、高度情報社会におけ
るディスプレイとしての責任を果たし得ない可能性があ
る。
いるディスプレイとしては、CRTが知られている。C
RTはテレビやVTRなどの動画出力、あるいはパソコ
ン等のモニターとして広く用いられている。しかしなが
ら、CRTはその特性上、静止画像に対してはフリッカ
や解像度不足による走査縞等が視認性を低下させたり、
焼き付きによる蛍光体の劣化が起こったりする。また、
最近ではCRTが発生する電磁波が人体に悪影響を与え
ることがわかり、VDT作業者の健康を害することが懸
念されている。そして、CRTはその構造上、画面後方
に広く体積を有することが必須であることから、情報機
器の利便性を著しく阻害し、オフィス、家庭の省スベー
ス化を阻害していたり、ひいては、高度情報社会におけ
るディスプレイとしての責任を果たし得ない可能性があ
る。
【0003】このようなCRTの欠点を解決するものと
して液晶表示素子がある。たとえば、エム・シャット
(M.Schadt)とダブリュー・ヘルフリッヒ
(W.Helfrich)著「アプライド・フィジック
ス・レターズ(Applied Physics Le
tters)」第18巻、第4号(1971年2月15
日発行)第127頁〜128頁において示されたツイス
テッドネマチック(twisted nematic)
液晶を用いたものが知られている。代表的な液晶素子と
して知られているものに単純マトリクスタイプの液晶素
子がある。このタイプは、素子作成が容易であり、コス
ト面で優位性がある。しかしながら、画素密度を高くし
たマトリクス電極構造を用いた時分割駆動の時、クロス
トークが発生するという問題点があるため、画素数が制
限されていた。また、応答速度が10ミリ秒以上と遅い
ため、ディスプレイとしての用途が制限されていた。
して液晶表示素子がある。たとえば、エム・シャット
(M.Schadt)とダブリュー・ヘルフリッヒ
(W.Helfrich)著「アプライド・フィジック
ス・レターズ(Applied Physics Le
tters)」第18巻、第4号(1971年2月15
日発行)第127頁〜128頁において示されたツイス
テッドネマチック(twisted nematic)
液晶を用いたものが知られている。代表的な液晶素子と
して知られているものに単純マトリクスタイプの液晶素
子がある。このタイプは、素子作成が容易であり、コス
ト面で優位性がある。しかしながら、画素密度を高くし
たマトリクス電極構造を用いた時分割駆動の時、クロス
トークが発生するという問題点があるため、画素数が制
限されていた。また、応答速度が10ミリ秒以上と遅い
ため、ディスプレイとしての用途が制限されていた。
【0004】近年このような単純マトリクスタイプの素
子に対してTFTといわれる液晶素子の開発が行われて
いる。このタイプは一つ一つの画素にトランジスタを作
成するため、クロストークや応答速度の問題は解決され
る反面、大面積になればなるほど不良画素なく液晶素子
を作成することが非常に困難であり、また、可能であっ
ても多大なコストが発生する。
子に対してTFTといわれる液晶素子の開発が行われて
いる。このタイプは一つ一つの画素にトランジスタを作
成するため、クロストークや応答速度の問題は解決され
る反面、大面積になればなるほど不良画素なく液晶素子
を作成することが非常に困難であり、また、可能であっ
ても多大なコストが発生する。
【0005】また、最近では新しいモードを利用した液
晶素子が開発されている。例えば、「日経エレクトロニ
クス」(No.650、1995.12.4、P18
7)において示された日立製作所社によるプレインモー
ド、セイコーエプソン(株)によるBTNモードがあ
る。特に、後者は速いスイッチングスピードと双安定性
を有するため、単純マトリクス方式による大画面素子の
提案がされている。
晶素子が開発されている。例えば、「日経エレクトロニ
クス」(No.650、1995.12.4、P18
7)において示された日立製作所社によるプレインモー
ド、セイコーエプソン(株)によるBTNモードがあ
る。特に、後者は速いスイッチングスピードと双安定性
を有するため、単純マトリクス方式による大画面素子の
提案がされている。
【0006】一方、双安定性からなる液晶素子としては
クラーク(Clark)およびラガウェル(Lager
wall)により提案されているカイラルスメクチック
液晶素子がある(特開昭56−107216号公報、米
国特許第4367924号明細書)。この双安定性から
なる液晶としては、一般にカイラルスメクチックC相ま
たはカイラルスメクチックH相からなる強誘電性液晶が
用いられている。この強誘電性液晶は、自発分極により
反転スイッチングを行うため、非常に早い応答速度から
なる上にメモリー性のある双安定状態を発現させること
ができる。さらに視野角特性も優れていることから、高
速、高精細、大面積の表示素子あるいはライトバルブと
して適していると考えられる。
クラーク(Clark)およびラガウェル(Lager
wall)により提案されているカイラルスメクチック
液晶素子がある(特開昭56−107216号公報、米
国特許第4367924号明細書)。この双安定性から
なる液晶としては、一般にカイラルスメクチックC相ま
たはカイラルスメクチックH相からなる強誘電性液晶が
用いられている。この強誘電性液晶は、自発分極により
反転スイッチングを行うため、非常に早い応答速度から
なる上にメモリー性のある双安定状態を発現させること
ができる。さらに視野角特性も優れていることから、高
速、高精細、大面積の表示素子あるいはライトバルブと
して適していると考えられる。
【0007】また、最近ではチャンダニ、竹添らにより
3つの安定状態を有するカイラルスメクチック反強誘電
性液晶素子も提案されている(「ジャパニーズ ジャー
ナルオブ アプライド フィジックス(Japanes
e Journal ofApplied Physi
cs)」第27巻、1988年L729頁)。
3つの安定状態を有するカイラルスメクチック反強誘電
性液晶素子も提案されている(「ジャパニーズ ジャー
ナルオブ アプライド フィジックス(Japanes
e Journal ofApplied Physi
cs)」第27巻、1988年L729頁)。
【0008】このようなカイラルスメクチック液晶素子
においては、たとえば「強誘電液晶の構造と物性」(コ
ロナ社、福田敦夫、竹添秀男著、1990年)に記載さ
れているように、ジグザグ状の配向欠陥が発生してコン
トラストを著しく低下させるという問題があった。この
欠陥は上下基板間に坦持されたカイラルスメクチック液
晶の層状構造が2種類のシェブロン構造を形成している
ことに起因している。
においては、たとえば「強誘電液晶の構造と物性」(コ
ロナ社、福田敦夫、竹添秀男著、1990年)に記載さ
れているように、ジグザグ状の配向欠陥が発生してコン
トラストを著しく低下させるという問題があった。この
欠陥は上下基板間に坦持されたカイラルスメクチック液
晶の層状構造が2種類のシェブロン構造を形成している
ことに起因している。
【0009】最近、このような欠点を持つシェブロン構
造を解消し、ブックシェルフといわれる層状構造あるい
はそれに近い構造を現出させ、高コントラストな良好な
液晶素子を実現しようという動きがある(たとえば「次
世代液晶ディスプレイと液晶材料」(株)シーエムシ
ー、福田敦夫編、1992年)。一つの例としてナフタ
レン系の液晶材料を用いる方法があるが、この場合、チ
ルト角が10度程度であり、理想的な最大の透過率が得
られる22.5度とくらべ非常に小さく、低透過率とい
う問題がある。さらには温度に対して可逆的に現出しな
いという問題もある。今一つの代表的な例としては、シ
ェブロン構造をとっている液晶素子に外部から高電場を
加えてブックシェルフ構造を誘起する方法がある。さら
にブックシェルフあるいはそれに近い構造を現出する液
晶材料として、パーフルオロエーテル側鎖を持つ液晶性
化合物(米国特許5262082、国際出願特許WO9
3/22396、1993年第4回強誘電液晶国際会議
P−46、Marc D.Radcliffeら)が開
示されている。
造を解消し、ブックシェルフといわれる層状構造あるい
はそれに近い構造を現出させ、高コントラストな良好な
液晶素子を実現しようという動きがある(たとえば「次
世代液晶ディスプレイと液晶材料」(株)シーエムシ
ー、福田敦夫編、1992年)。一つの例としてナフタ
レン系の液晶材料を用いる方法があるが、この場合、チ
ルト角が10度程度であり、理想的な最大の透過率が得
られる22.5度とくらべ非常に小さく、低透過率とい
う問題がある。さらには温度に対して可逆的に現出しな
いという問題もある。今一つの代表的な例としては、シ
ェブロン構造をとっている液晶素子に外部から高電場を
加えてブックシェルフ構造を誘起する方法がある。さら
にブックシェルフあるいはそれに近い構造を現出する液
晶材料として、パーフルオロエーテル側鎖を持つ液晶性
化合物(米国特許5262082、国際出願特許WO9
3/22396、1993年第4回強誘電液晶国際会議
P−46、Marc D.Radcliffeら)が開
示されている。
【0010】以上述べてきた液晶素子においては、局所
的なスイッチング異常、経時的なスイッチング状態の変
化といった問題点が共通に存在する。このような問題点
は、液晶素子、液晶装置の性能、信頼性、耐久性を損な
う大きな原因となっていた。
的なスイッチング異常、経時的なスイッチング状態の変
化といった問題点が共通に存在する。このような問題点
は、液晶素子、液晶装置の性能、信頼性、耐久性を損な
う大きな原因となっていた。
【0011】特にコレステリック相をもたないカイラル
スメクチック液晶を用いる液晶素子においては、一軸配
向を形成する過程において、等方相から多数のバトネが
発生し、その接合部における欠陥が駆動特性に悪影響を
与えることがわかっている。特にスメクチック層の層方
向に平行な配向欠陥が駆動上の大きな問題となってお
り、これを改善することが強く求められている。
スメクチック液晶を用いる液晶素子においては、一軸配
向を形成する過程において、等方相から多数のバトネが
発生し、その接合部における欠陥が駆動特性に悪影響を
与えることがわかっている。特にスメクチック層の層方
向に平行な配向欠陥が駆動上の大きな問題となってお
り、これを改善することが強く求められている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術に鑑みてなされたものであり、その課題とするところ
は、コレステリック相をもたないカイラルスメクチック
液晶を用いる液晶素子において、駆動上大きな問題とな
っているスメクチック層方向の配向欠陥をよく抑制し、
反転不良部分の出現が抑制され、駆動マージンが大きく
向上したカイラルスメクチック液晶を用いた液晶素子、
並びに該液晶素子を用いた液晶装置を提供することを目
的とするものである。
術に鑑みてなされたものであり、その課題とするところ
は、コレステリック相をもたないカイラルスメクチック
液晶を用いる液晶素子において、駆動上大きな問題とな
っているスメクチック層方向の配向欠陥をよく抑制し、
反転不良部分の出現が抑制され、駆動マージンが大きく
向上したカイラルスメクチック液晶を用いた液晶素子、
並びに該液晶素子を用いた液晶装置を提供することを目
的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、一対の
基板間に液晶組成物を挟持した液晶素子であって、該一
対の基板の少なくとも一方は一軸配向処理が施された配
向制御膜を有し、且つ該配向制御膜の少なくとも一方の
上にダイマー液晶化合物からなる層を有することを特徴
とする液晶素子である。
基板間に液晶組成物を挟持した液晶素子であって、該一
対の基板の少なくとも一方は一軸配向処理が施された配
向制御膜を有し、且つ該配向制御膜の少なくとも一方の
上にダイマー液晶化合物からなる層を有することを特徴
とする液晶素子である。
【0014】また、本発明は、上記の液晶素子と該液晶
素子を駆動する手段とを少なくとも有する液晶装置であ
る。
素子を駆動する手段とを少なくとも有する液晶装置であ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明者らは鋭意検討を重ねた結
果、上下基板の電極間に少なくとも2つの安定状態を有
するカイラルスメクチック液晶組成物を使用し、該液晶
組成物がコレステリック相を有さず、一対の基板の少な
くとも一方の基板上の配向膜に一軸配向処理が施されて
あるカイラルスメクチック液晶素子において、両方また
はいずれかの配向膜上にダイマー液晶化合物を吸着もし
くは薄膜形成してなる層を有するカイラルスメクチック
液晶素子がスメクチック層方向の配向欠陥をよく抑制
し、大面積、高精細の液晶素子およびそれを用いた液晶
装置を実現することを見出した。
果、上下基板の電極間に少なくとも2つの安定状態を有
するカイラルスメクチック液晶組成物を使用し、該液晶
組成物がコレステリック相を有さず、一対の基板の少な
くとも一方の基板上の配向膜に一軸配向処理が施されて
あるカイラルスメクチック液晶素子において、両方また
はいずれかの配向膜上にダイマー液晶化合物を吸着もし
くは薄膜形成してなる層を有するカイラルスメクチック
液晶素子がスメクチック層方向の配向欠陥をよく抑制
し、大面積、高精細の液晶素子およびそれを用いた液晶
装置を実現することを見出した。
【0016】以下、本発明を詳細に説明する。具体的に
は、本発明の液晶素子は、一対の基板間にカイラルスメ
クチック液晶組成物を挟持した液晶素子であって、該一
対の基板の少なくとも一方は一軸配向処理が施された配
向制御膜を有し、且つ該配向制御膜の少なくとも一方の
上にダイマー液晶化合物を吸着もしくは薄膜形成してな
る層を有することを特徴とする。
は、本発明の液晶素子は、一対の基板間にカイラルスメ
クチック液晶組成物を挟持した液晶素子であって、該一
対の基板の少なくとも一方は一軸配向処理が施された配
向制御膜を有し、且つ該配向制御膜の少なくとも一方の
上にダイマー液晶化合物を吸着もしくは薄膜形成してな
る層を有することを特徴とする。
【0017】以下、本発明の液晶素子の構造の一例を図
面を用いて説明する。図1は本発明のカイラルスメクチ
ック液晶素子の一例を示す概略図である。同図におい
て、1がカイラルスメクチック液晶組成物からなる液晶
層であり、液晶としてカイラルスメクチック液晶を用い
る場合、通常、双安定性を実現させるため、層厚5μm
以下が好ましい。2a,2bは基板であり、ガラス、プ
ラスチック等が用いられる。3a,3bがITO等の透
明電極である。4a,4bが配向制御膜であり、少なく
とも一方の基板上に一軸配向処理を施した一軸配向制御
膜が必要である。一軸配向制御膜の形成方法としては、
例えば基板上に溶液塗工または蒸着あるいはスパッタリ
ング等により、一酸化珪素、二酸化珪素、酸化アルミニ
ウム、ジルコニア、フッ化マグネシウム、酸化セリウ
ム、フッ化セリウム、シリコン窒化物、シリコン炭化
物、ホウ素窒化物などの無機物や、ポリビニルアルコー
ル、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリエステルイミド、ポリパラキシレン、ポ
リカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリビニルク
ロライド、ポリスチレン、ポリシロキサン、セルロース
樹脂、メラミン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂などの
有機物を用いて被膜形成した後、表面をビロード、布あ
るいは紙等の繊維状のもので摺擦(ラビング)すること
により得られる。また、SiO等の酸化物あるいは窒化
物などを基板の斜方から蒸着する斜方蒸着法なども用い
られ得る。これらの材料、形成方法については、一方の
基板側については摺擦等の一軸配向性を付与しないで用
いることもできる。
面を用いて説明する。図1は本発明のカイラルスメクチ
ック液晶素子の一例を示す概略図である。同図におい
て、1がカイラルスメクチック液晶組成物からなる液晶
層であり、液晶としてカイラルスメクチック液晶を用い
る場合、通常、双安定性を実現させるため、層厚5μm
以下が好ましい。2a,2bは基板であり、ガラス、プ
ラスチック等が用いられる。3a,3bがITO等の透
明電極である。4a,4bが配向制御膜であり、少なく
とも一方の基板上に一軸配向処理を施した一軸配向制御
膜が必要である。一軸配向制御膜の形成方法としては、
例えば基板上に溶液塗工または蒸着あるいはスパッタリ
ング等により、一酸化珪素、二酸化珪素、酸化アルミニ
ウム、ジルコニア、フッ化マグネシウム、酸化セリウ
ム、フッ化セリウム、シリコン窒化物、シリコン炭化
物、ホウ素窒化物などの無機物や、ポリビニルアルコー
ル、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリエステルイミド、ポリパラキシレン、ポ
リカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリビニルク
ロライド、ポリスチレン、ポリシロキサン、セルロース
樹脂、メラミン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂などの
有機物を用いて被膜形成した後、表面をビロード、布あ
るいは紙等の繊維状のもので摺擦(ラビング)すること
により得られる。また、SiO等の酸化物あるいは窒化
物などを基板の斜方から蒸着する斜方蒸着法なども用い
られ得る。これらの材料、形成方法については、一方の
基板側については摺擦等の一軸配向性を付与しないで用
いることもできる。
【0018】特に、本発明の液晶素子は、一対の基板間
に少なくとも2つの安定状態を示すカイラルスメクティ
ック液晶組成物を挟持した液晶素子であって、前記一対
の基板のうち一方の基板には一軸配向処理が施された配
向制御膜が設けられており、他方の基板には一軸配向処
理が施されていない配向制御膜が設けられており、前記
一軸配向処理が施された配向制御膜がポリイミドからな
り、前記一軸配向処理が施されていない配向制御膜がシ
ランカップリング剤又はポリシロキサンからなる液晶素
子が好ましい。
に少なくとも2つの安定状態を示すカイラルスメクティ
ック液晶組成物を挟持した液晶素子であって、前記一対
の基板のうち一方の基板には一軸配向処理が施された配
向制御膜が設けられており、他方の基板には一軸配向処
理が施されていない配向制御膜が設けられており、前記
一軸配向処理が施された配向制御膜がポリイミドからな
り、前記一軸配向処理が施されていない配向制御膜がシ
ランカップリング剤又はポリシロキサンからなる液晶素
子が好ましい。
【0019】尚、本発明では少なくとも一方の基板にお
いて、配向制御膜として、特性における観点から、好ま
しく用いられる材料の具体的な構造としては下記構造式
で表わされる繰り返し単位を有するポリイミドが挙げら
れる。
いて、配向制御膜として、特性における観点から、好ま
しく用いられる材料の具体的な構造としては下記構造式
で表わされる繰り返し単位を有するポリイミドが挙げら
れる。
【0020】
【化5】
【0021】また、配向制御膜の膜厚は300Å以下が
好ましい。100Å以下であるとき、さらに好ましい場
合がある。
好ましい。100Å以下であるとき、さらに好ましい場
合がある。
【0022】本発明においては特徴的に、いずれかの配
向膜上に、ダイマー液晶化合物からなる層を有する。図
1中、10はダイマー液晶化合物からなる層であり、こ
の場合には配向制御膜4aの上にダイマー液晶化合物層
10が設けられている例を示す。ダイマー液晶化合物層
10は、一方又は双方の基板に設けられた配向制御膜の
上に設けてもよい。ダイマー液晶化合物層10の厚さ
は、好ましくは104〜10Åの範囲が望ましい。
向膜上に、ダイマー液晶化合物からなる層を有する。図
1中、10はダイマー液晶化合物からなる層であり、こ
の場合には配向制御膜4aの上にダイマー液晶化合物層
10が設けられている例を示す。ダイマー液晶化合物層
10は、一方又は双方の基板に設けられた配向制御膜の
上に設けてもよい。ダイマー液晶化合物層10の厚さ
は、好ましくは104〜10Åの範囲が望ましい。
【0023】また、上記配向制御膜とは別に一対の基板
のショート防止層としての絶縁層やほかの有機物層、無
機物層が形成されていても良い。6がギャップ制御スペ
ーサーであり、たとえばシリカビーズ等が用いられる。
8a、8bが偏光板、5がシール材、9が光源である。
のショート防止層としての絶縁層やほかの有機物層、無
機物層が形成されていても良い。6がギャップ制御スペ
ーサーであり、たとえばシリカビーズ等が用いられる。
8a、8bが偏光板、5がシール材、9が光源である。
【0024】本発明において用いられるダイマー液晶化
合物とは、通常の液晶化合物の構造の2つ分が化学結合
で結合された、いわゆる液晶化合物の二量体であり、通
常、2つ以上の環構造を持つコア部と存在してもよい側
鎖部分が炭化水素鎖あるいはシロキサン鎖等の鎖構造で
連結されたものを示す。ただし、二量体は必ずしも同一
単位の繰り返しだけでなくてもよく、非対称な異なる単
位の繰り返しの構造のものも含まれる。さらに具体的に
は下記一般式(1)で表わされる構造のものが好ましく
用いられる。
合物とは、通常の液晶化合物の構造の2つ分が化学結合
で結合された、いわゆる液晶化合物の二量体であり、通
常、2つ以上の環構造を持つコア部と存在してもよい側
鎖部分が炭化水素鎖あるいはシロキサン鎖等の鎖構造で
連結されたものを示す。ただし、二量体は必ずしも同一
単位の繰り返しだけでなくてもよく、非対称な異なる単
位の繰り返しの構造のものも含まれる。さらに具体的に
は下記一般式(1)で表わされる構造のものが好ましく
用いられる。
【0025】
【化6】 {A−B−(D)a−E−(G)b−J−K−}2 (1)
【0026】一般式(1)中で、それぞれのA−B−
(D)a−E−(G)b−J−K−は同一であっても異
なっていてもよく、Aはアルキル基、B,E、Jは同一
もしくは異なる単結合もしくは結合基、D、Gはそれぞ
れ同一もしくは異なる芳香族環もしくは脂肪族環、Kは
炭化水素鎖もしくは炭化水素鎖中にシロキサン鎖を含む
鎖構造を表わす。a,bは置換されていてもよい芳香族
環、置換されていてもよい脂肪族環を表わす。
(D)a−E−(G)b−J−K−は同一であっても異
なっていてもよく、Aはアルキル基、B,E、Jは同一
もしくは異なる単結合もしくは結合基、D、Gはそれぞ
れ同一もしくは異なる芳香族環もしくは脂肪族環、Kは
炭化水素鎖もしくは炭化水素鎖中にシロキサン鎖を含む
鎖構造を表わす。a,bは置換されていてもよい芳香族
環、置換されていてもよい脂肪族環を表わす。
【0027】さらに、一般式(1)で表わされるダイマ
ー液晶化合物は具体的には以下の例が挙げられる。
ー液晶化合物は具体的には以下の例が挙げられる。
【0028】
【化7】
【0029】ダイマー液晶化合物は配向膜上に吸着もし
くは薄膜形成する。ダイマー液晶化合物の配向膜上への
吸着もしくは薄膜形成の方法は、配向膜上に適当量存在
させ得る方法ならばどのような方法でも良いが、たとえ
ば蒸着あるいは溶剤に希釈した溶液を塗布し、溶剤を除
去して薄膜として得る方法が好ましく用いられる。
くは薄膜形成する。ダイマー液晶化合物の配向膜上への
吸着もしくは薄膜形成の方法は、配向膜上に適当量存在
させ得る方法ならばどのような方法でも良いが、たとえ
ば蒸着あるいは溶剤に希釈した溶液を塗布し、溶剤を除
去して薄膜として得る方法が好ましく用いられる。
【0030】本発明において特徴的に形成されるダイマ
ー液晶化合物層の作用は、コレステリック相のないカイ
ラルスメクチック液晶組成物を用いる液晶素子におい
て、特徴的に現れる層方向の欠陥を抑制することであ
る。作用するメカニズムは、配向膜近傍にダイマー液晶
化合物が複数の層構造にまたがって存在する層状構造を
とっていると考えられることから、そのことが接触して
いるカイラルスメクチック液晶の層構造にも影響を与
え、すなわち層間の相互作用を高める結果、層間にでき
る欠陥つまり層方向の欠陥を抑制するものと考えられ
る。
ー液晶化合物層の作用は、コレステリック相のないカイ
ラルスメクチック液晶組成物を用いる液晶素子におい
て、特徴的に現れる層方向の欠陥を抑制することであ
る。作用するメカニズムは、配向膜近傍にダイマー液晶
化合物が複数の層構造にまたがって存在する層状構造を
とっていると考えられることから、そのことが接触して
いるカイラルスメクチック液晶の層構造にも影響を与
え、すなわち層間の相互作用を高める結果、層間にでき
る欠陥つまり層方向の欠陥を抑制するものと考えられ
る。
【0031】また、特に配向構成が非対称である場合、
この欠陥を改善したときの効果が顕著である点で、本発
明が好ましく適用される。
この欠陥を改善したときの効果が顕著である点で、本発
明が好ましく適用される。
【0032】そして、一軸配向制御膜としてはポリイミ
ドが、吸着もしくは薄膜形成するダイマー液晶化合物が
よく配向し吸着しやすいという点で好ましく用いられ
る。
ドが、吸着もしくは薄膜形成するダイマー液晶化合物が
よく配向し吸着しやすいという点で好ましく用いられ
る。
【0033】本発明において用いられるカイラルスメク
ティック液晶組成物には、コレステリック相を持たず、
且つスメクティックA相からカイラルスメクティックC
相に移る温度近傍で層間隔が減少し始める第1の変移点
における層間隔(dA)と、該第1の変移点からの温度
降下に伴って上記層間隔が減少し再び増加に転ずる第2
の変移点における層間隔の極小値(dmin)との関係
が
ティック液晶組成物には、コレステリック相を持たず、
且つスメクティックA相からカイラルスメクティックC
相に移る温度近傍で層間隔が減少し始める第1の変移点
における層間隔(dA)と、該第1の変移点からの温度
降下に伴って上記層間隔が減少し再び増加に転ずる第2
の変移点における層間隔の極小値(dmin)との関係
が
【0034】
【数1】0.990≦dmin /dA を満たす液晶組成物が用いられ、該カイラルスメクティ
ック液晶組成物を用いることにより、ブックシェルフ或
いはそれに近い層傾き角の小さな構造を発現することが
できる。このカイラルスメクティック液晶組成物の具体
例としては、例えば、「次世代液晶ディスプレイと液晶
材料」((株)シーエムシー、福田敦夫編、1992
年)等に記載されているものが挙げられる。
ック液晶組成物を用いることにより、ブックシェルフ或
いはそれに近い層傾き角の小さな構造を発現することが
できる。このカイラルスメクティック液晶組成物の具体
例としては、例えば、「次世代液晶ディスプレイと液晶
材料」((株)シーエムシー、福田敦夫編、1992
年)等に記載されているものが挙げられる。
【0035】また、本発明において用いられるカイラル
スメクティック液晶組成物としては、具体的には、ブッ
クシェルフもしはそれに近い層傾き角の小さな液晶とし
て、好ましくはフルオロカーボン末端部分及び炭化水素
末端部分を有し、該両末端部分が中心核によって結合さ
れ、スメクティック中間相又は潜在的スメクティック中
間相を持つフッ素含有液晶化合物を含有するものが望ま
しい。
スメクティック液晶組成物としては、具体的には、ブッ
クシェルフもしはそれに近い層傾き角の小さな液晶とし
て、好ましくはフルオロカーボン末端部分及び炭化水素
末端部分を有し、該両末端部分が中心核によって結合さ
れ、スメクティック中間相又は潜在的スメクティック中
間相を持つフッ素含有液晶化合物を含有するものが望ま
しい。
【0036】該フッ素含有液晶化合物を70重量%以
上、好ましくは80重量%以上含有するカイラルスメク
ティック液晶組成物であることが、ブックシェルフ構造
を現出しやすく、良好な特性を現出しやすいという意味
で好ましい。
上、好ましくは80重量%以上含有するカイラルスメク
ティック液晶組成物であることが、ブックシェルフ構造
を現出しやすく、良好な特性を現出しやすいという意味
で好ましい。
【0037】前記フッ素含有液晶化合物としては、フル
オロカーボン末端部分が、−D1−CxaF2xa−Xで表わ
される基、(但し、上記式中xaは1〜20であり、X
は−H又は−Fを表わし、D1は、−CO−O−(C
H2)ra−、−O−(CH2)ra−、−(CH2)ra−、
−O−SO2−、−SO2−、−SO2−(CH2)ra−、
−O−(CH2)ra−O−(CH2)rb−、−(CH2)
ra−N(CpaH2pa+1)−SO2−、又は−(CH2)ra
−N(CpaH2pa+1)−CO−を表わす。raおよびr
bは、独立に1〜20であり、paは0〜4であ
る。)、或いは、−D2−(CxbF2xb−O)za−CyaF
2ya+1で表わされる基、(但し、上記式中xbはそれぞ
れの(CxbF2xb−O)に独立に1〜10であり、ya
は1〜10であり、zaは1〜10であり、D2は、−
CO−O−CrcH2rc−、−O−CrcH2rc−、−CrcH
2rc−、−O−(CsaH2sa−O)ta−CrdH2rd−、−
O−SO2−、−SO2−、−SO2−CrcH2rc−、−C
rcH2rc−N(CpbH2pb+1)−SO2−、−CrcH2rc−
N(CpbH2pb+1)−CO−、単結合から選ばれ、rc
及びrdは独立に1〜20であり、saはそれぞれの
(CsaH2sa−O)に独立に1〜10であり、taは1
〜6であり、pbは0〜4である。)であるような化合
物を用いることができる。
オロカーボン末端部分が、−D1−CxaF2xa−Xで表わ
される基、(但し、上記式中xaは1〜20であり、X
は−H又は−Fを表わし、D1は、−CO−O−(C
H2)ra−、−O−(CH2)ra−、−(CH2)ra−、
−O−SO2−、−SO2−、−SO2−(CH2)ra−、
−O−(CH2)ra−O−(CH2)rb−、−(CH2)
ra−N(CpaH2pa+1)−SO2−、又は−(CH2)ra
−N(CpaH2pa+1)−CO−を表わす。raおよびr
bは、独立に1〜20であり、paは0〜4であ
る。)、或いは、−D2−(CxbF2xb−O)za−CyaF
2ya+1で表わされる基、(但し、上記式中xbはそれぞ
れの(CxbF2xb−O)に独立に1〜10であり、ya
は1〜10であり、zaは1〜10であり、D2は、−
CO−O−CrcH2rc−、−O−CrcH2rc−、−CrcH
2rc−、−O−(CsaH2sa−O)ta−CrdH2rd−、−
O−SO2−、−SO2−、−SO2−CrcH2rc−、−C
rcH2rc−N(CpbH2pb+1)−SO2−、−CrcH2rc−
N(CpbH2pb+1)−CO−、単結合から選ばれ、rc
及びrdは独立に1〜20であり、saはそれぞれの
(CsaH2sa−O)に独立に1〜10であり、taは1
〜6であり、pbは0〜4である。)であるような化合
物を用いることができる。
【0038】特に好ましくは、下記の一般式(I)、或
いは(II)で表わされるフッ素含有液晶化合物を用い
ることができる。
いは(II)で表わされるフッ素含有液晶化合物を用い
ることができる。
【0039】
【化8】 式中、A1、A2、A3は、それぞれ独立に、
【0040】
【化9】 を表わす。
【0041】ga、ha、iaは独立に0〜3の整数
(但し、ga+ha+iaは少なくとも2である)を表
わす。夫々のL1とL2は独立に、単結合、−CO−O
−、−O−CO−、−COS−、−S−CO−、−CO
−Se−、−Se−CO−、−CO−Te−、−Te−
CO−、−CH2CH2−、−CH=CH−、−C≡C
−、−CH=N−、−N=CH−、−CH2−O−、−
O−CH2−、−CO−又は−O−を表わす。
(但し、ga+ha+iaは少なくとも2である)を表
わす。夫々のL1とL2は独立に、単結合、−CO−O
−、−O−CO−、−COS−、−S−CO−、−CO
−Se−、−Se−CO−、−CO−Te−、−Te−
CO−、−CH2CH2−、−CH=CH−、−C≡C
−、−CH=N−、−N=CH−、−CH2−O−、−
O−CH2−、−CO−又は−O−を表わす。
【0042】夫々のX1、Y1、Z1はA1、A2、A3の置
換基であり、独立に−H、−Cl、−F、−Br、−
I、−OH、−OCH3、−CH3、−CN、又は−NO
2を表わし、夫々のja、ma、naは独立に0〜4の
整数を表わす。J1は、−CO−O−(CH2)ra−、−
O−(CH2)ra−、−(CH2)ra−、−O−SO
2−、−SO2−、−SO2−(CH2)ra−、−O−(C
H2)ra−O−(CH2)rb−、−(CH2)ra−N(C
paH2pa+1)−SO2−、又は−(CH2)ra−N(Cpa
H2pa+1)−CO−を表わす。ra及びrbは、独立に
1〜20であり、paは0〜4である。
換基であり、独立に−H、−Cl、−F、−Br、−
I、−OH、−OCH3、−CH3、−CN、又は−NO
2を表わし、夫々のja、ma、naは独立に0〜4の
整数を表わす。J1は、−CO−O−(CH2)ra−、−
O−(CH2)ra−、−(CH2)ra−、−O−SO
2−、−SO2−、−SO2−(CH2)ra−、−O−(C
H2)ra−O−(CH2)rb−、−(CH2)ra−N(C
paH2pa+1)−SO2−、又は−(CH2)ra−N(Cpa
H2pa+1)−CO−を表わす。ra及びrbは、独立に
1〜20であり、paは0〜4である。
【0043】R1は、−O−CqaH2qa−O−CqbH
2qb+1、−CqaH2qa−O−CqbH2qb+1、−CqaH2qa−
R3、−O−CqaH2qa−R3、−CO−O−CqaH2qa−
R3、又は−O−CO−CqaH2qa−R3を表わし、直鎖
状、分岐状のいずれであっても良い(但し、R3は、−
O−CO−CqbH2qb+1、−CO−O−CqbH2qb+1、−
H、−Cl、−F、−CF3、−NO2、−CNを表わ
し、qa及びqbは独立に1〜20である)。R2はC
xaF2xa−Xを表わす(Xは−H又は−Fを表わし、x
aは1〜20の整数である)。
2qb+1、−CqaH2qa−O−CqbH2qb+1、−CqaH2qa−
R3、−O−CqaH2qa−R3、−CO−O−CqaH2qa−
R3、又は−O−CO−CqaH2qa−R3を表わし、直鎖
状、分岐状のいずれであっても良い(但し、R3は、−
O−CO−CqbH2qb+1、−CO−O−CqbH2qb+1、−
H、−Cl、−F、−CF3、−NO2、−CNを表わ
し、qa及びqbは独立に1〜20である)。R2はC
xaF2xa−Xを表わす(Xは−H又は−Fを表わし、x
aは1〜20の整数である)。
【0044】
【化10】 式中、A4、A5、A6は、それぞれ独立に、
【0045】
【化11】 を表わす。
【0046】gb、hb、ibはそれぞれ独立に0〜3
の整数(但し、gb+hb+ibは少なくとも2であ
る)を表わす。夫々のL3、L4は独立に、単結合、−C
O−O−、−O−CO−、−CO−S−、−S−CO
−、−CO−Se−、−Se−CO−、−CO−Te
−、−Te−CO−、−(CH2CH2)ka−(kaは1
〜4)、−CH=CH−、−C≡C−、−CH=N−、
−N=CH−、−CH2−O−、−O−CH2−、−CO
−又は−O−を表わす。
の整数(但し、gb+hb+ibは少なくとも2であ
る)を表わす。夫々のL3、L4は独立に、単結合、−C
O−O−、−O−CO−、−CO−S−、−S−CO
−、−CO−Se−、−Se−CO−、−CO−Te
−、−Te−CO−、−(CH2CH2)ka−(kaは1
〜4)、−CH=CH−、−C≡C−、−CH=N−、
−N=CH−、−CH2−O−、−O−CH2−、−CO
−又は−O−を表わす。
【0047】夫々のX2、Y2、Z2はA4、A5、A6の置
換基であり、独立に−H、−Cl、−F、−Br、−
I、−OH、−OCH3、−CH3、−CF3、−OC
F3、−CN、又は−NO2を表わし、夫々のjb、m
b、nbは独立に0〜4の整数を表わす。
換基であり、独立に−H、−Cl、−F、−Br、−
I、−OH、−OCH3、−CH3、−CF3、−OC
F3、−CN、又は−NO2を表わし、夫々のjb、m
b、nbは独立に0〜4の整数を表わす。
【0048】J2は、−CO−O−CrcH2rc−、−O−
CrcH2rc−、−CrcH2rc−、−O−(CsaH2sa−
O)ta−CrdH2rd−、−O−SO2−、−SO2−、−
SO2−CrcH2rc−、−CrcH2rc−N(CpbH2pb+1)
−SO2−、−CrcH2rc−N(CpbH2pb+1)−CO−
であり、rc及びrdは独立に1〜20であり、saは
それぞれの(CsaH2sa−O)に独立に1〜10であ
り、taは1〜6であり、pbは0〜4である。
CrcH2rc−、−CrcH2rc−、−O−(CsaH2sa−
O)ta−CrdH2rd−、−O−SO2−、−SO2−、−
SO2−CrcH2rc−、−CrcH2rc−N(CpbH2pb+1)
−SO2−、−CrcH2rc−N(CpbH2pb+1)−CO−
であり、rc及びrdは独立に1〜20であり、saは
それぞれの(CsaH2sa−O)に独立に1〜10であ
り、taは1〜6であり、pbは0〜4である。
【0049】R4は、−O−(CqcH2qc−O)wa−Cqd
H2qd+1、−(CqcH2qc−O)wa−CqdH2qd+1、−C
qcH2qc−R6、−O−CqcH2qc−R6、−CO−O−C
qcH2qc−R6、又は−O−CO−CqcH2qc−R6を表わ
し、直鎖状、分岐状のいずれであっても良い(但し、R
6は−O−CO−CqdH2qd+1、−CO−O−CqdH
2qd+1、−Cl、−F、−CF3、−NO2、−CN、又
は−Hを表わし、qc及びqdは独立に1〜20の整
数、waは1〜10の整数である)。R5は(CxbF2xb
−O)za−CyaF2ya+1で表わされる(但し、上記式中
xbはそれぞれの(CxbF2xb−O)に独立に1〜10
であり、yaは1〜10であり、zaは1〜10であ
る)。
H2qd+1、−(CqcH2qc−O)wa−CqdH2qd+1、−C
qcH2qc−R6、−O−CqcH2qc−R6、−CO−O−C
qcH2qc−R6、又は−O−CO−CqcH2qc−R6を表わ
し、直鎖状、分岐状のいずれであっても良い(但し、R
6は−O−CO−CqdH2qd+1、−CO−O−CqdH
2qd+1、−Cl、−F、−CF3、−NO2、−CN、又
は−Hを表わし、qc及びqdは独立に1〜20の整
数、waは1〜10の整数である)。R5は(CxbF2xb
−O)za−CyaF2ya+1で表わされる(但し、上記式中
xbはそれぞれの(CxbF2xb−O)に独立に1〜10
であり、yaは1〜10であり、zaは1〜10であ
る)。
【0050】上記一般式(I)で表わされる化合物は、
特開平2−142753号公報、米国特許第5,08
2,587号に記載の方法によって得ることができる。
かかる化合物の具体例を以下に列挙する。
特開平2−142753号公報、米国特許第5,08
2,587号に記載の方法によって得ることができる。
かかる化合物の具体例を以下に列挙する。
【0051】
【化12】
【0052】
【化13】
【0053】
【化14】
【0054】
【化15】
【0055】
【化16】
【0056】
【化17】
【0057】
【化18】
【0058】
【化19】
【0059】
【化20】
【0060】
【化21】
【0061】
【化22】
【0062】
【化23】
【0063】上記一般式(II)で表わされる化合物
は、国際公開WO93/22396、特表平7−506
368号公報に記載の方法によって得ることができる。
かかる化合物の具体例を以下に列挙する。
は、国際公開WO93/22396、特表平7−506
368号公報に記載の方法によって得ることができる。
かかる化合物の具体例を以下に列挙する。
【0064】
【化24】
【0065】
【化25】
【0066】
【化26】
【0067】
【化27】
【0068】
【化28】
【0069】本発明においては、特にカイラルスメクテ
ィック液晶組成物はフルオロカーボン未端部分中に少な
くとも一つの連鎖中エーテル酸素を含むフッ素含有液晶
化合物を50重量%以上含有する液晶組成物が好まし
い。
ィック液晶組成物はフルオロカーボン未端部分中に少な
くとも一つの連鎖中エーテル酸素を含むフッ素含有液晶
化合物を50重量%以上含有する液晶組成物が好まし
い。
【0070】さらに、その他の構成成分としての光学活
性の液晶性化合物の具体例として、以下の構造のものが
挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
性の液晶性化合物の具体例として、以下の構造のものが
挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0071】○ 下記の一般式(III)で表される化
合物。
合物。
【0072】
【化29】
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
【表3】
【0076】
【表4】
【0077】
【表5】
【0078】上述した一般式(III)の化合物の具体
例において用いた略号は以下の通りである。
例において用いた略号は以下の通りである。
【0079】
【化30】
【0080】
【化31】
【0081】○ 下記の一般式(IV)で表される化合
物。
物。
【0082】
【化32】
【0083】
【表6】
【0084】
【表7】
【0085】
【表8】
【0086】
【表9】
【0087】
【表10】
【0088】上述した一般式(IV)の化合物の具体例
において用いた略号は以下の通りである。
において用いた略号は以下の通りである。
【0089】
【化33】
【0090】
【化34】
【0091】
【化35】
【0092】
【化36】
【0093】
【化37】
【0094】
【化38】
【0095】n=6,2R,5R n=6,2S,5R n=4,2R,5R n=4,2S,5R n=3,2R,5R n=2,2R,5R n=2,2S,5R n=1,2R,5R n=1,2S,5R
【0096】
【化39】
【0097】n=1 n=2 n=3 n=4 n=6 n=10
【0098】
【化40】
【0099】n=8 n=10
【0100】
【化41】
【0101】
【化42】
【0102】
【化43】
【0103】
【化44】
【0104】
【化45】
【0105】
【化46】
【0106】本発明におけるカイラルスメクティック液
晶組成物において、前記フッ素含有液晶化合物に配合し
て用いられる他の液晶性化合物としては、特に限定され
ず、例えば、
晶組成物において、前記フッ素含有液晶化合物に配合し
て用いられる他の液晶性化合物としては、特に限定され
ず、例えば、
【0107】
【外1】 Kristalle in Tabellen II
(VEB Deutscher Verlag Gru
ndstoffindustrie)に記載のものが挙
げられる。その液晶性化合物の含有量は30重量%以下
が好ましい。
(VEB Deutscher Verlag Gru
ndstoffindustrie)に記載のものが挙
げられる。その液晶性化合物の含有量は30重量%以下
が好ましい。
【0108】このように本発明の液晶素子は、信号電源
(図示せず)からのスイッチング信号に応じてスイッチ
ングが行われ、表示素子のライトバルブとして機能す
る。また、基板上の透明電極を上下にクロスにマトリッ
クスとすれば、パターン表示、パターン露光が可能とな
り、たとえば、パーソナルコンピューター、ワークステ
ーション等のディスプレイ、プリンター用等のライトバ
ルブとして用いられる。
(図示せず)からのスイッチング信号に応じてスイッチ
ングが行われ、表示素子のライトバルブとして機能す
る。また、基板上の透明電極を上下にクロスにマトリッ
クスとすれば、パターン表示、パターン露光が可能とな
り、たとえば、パーソナルコンピューター、ワークステ
ーション等のディスプレイ、プリンター用等のライトバ
ルブとして用いられる。
【0109】本発明の液晶素子は種々の機能をもった液
晶装置を構成するが、そのもっとも適した例が該液晶素
子を表示パネル部に使用し、図2および図3に示した走
査線アドレス情報を持つ画像情報からなるデータフォー
マット及びSYN信号による通信同期手段をとることに
より、液晶表示装置を実現するものである。
晶装置を構成するが、そのもっとも適した例が該液晶素
子を表示パネル部に使用し、図2および図3に示した走
査線アドレス情報を持つ画像情報からなるデータフォー
マット及びSYN信号による通信同期手段をとることに
より、液晶表示装置を実現するものである。
【0110】図中の符号はそれぞれ以下の通りである。 101 カイラルスメクチック液晶表示装置 102 グラフィックコントローラー 103 表示パネル 104 走査線駆動回路 105 情報線駆動回路 106 デコーダ 107 走査線信号発生回路 108 シフトレジスタ 109 ラインメモリ 110 情報信号発生回路 111 駆動制御回路 112 GCPU 113 ホストCPU 114 VRAM
【0111】画像情報の発生は本体装置のグラフィック
コントローラー102にて行われ、図2及び図3に示し
た信号伝達手段に従って表示パネル103へと転送され
る。グラフィックコントローラー102はCPU(中央
演算装置、GCPU 112と略す。)及びVRAM
(画像情報格納用メモリ)114を核にホストCPU1
13と液晶表示装置101間の画像情報の管理や通信を
司っている。なお、該表示パネルの裏面には、光源が配
置されている。
コントローラー102にて行われ、図2及び図3に示し
た信号伝達手段に従って表示パネル103へと転送され
る。グラフィックコントローラー102はCPU(中央
演算装置、GCPU 112と略す。)及びVRAM
(画像情報格納用メモリ)114を核にホストCPU1
13と液晶表示装置101間の画像情報の管理や通信を
司っている。なお、該表示パネルの裏面には、光源が配
置されている。
【0112】本発明における表示装置は表示媒体である
液晶素子が前述したように良好なスイッチング特性を有
するため、優れた駆動特性、信頼性を発揮し、高精細、
高速、大面積の表示画像を得ることができる。
液晶素子が前述したように良好なスイッチング特性を有
するため、優れた駆動特性、信頼性を発揮し、高精細、
高速、大面積の表示画像を得ることができる。
【0113】本発明の液晶素子の一例であるカイラルス
メクティック液晶素子の駆動法としては、たとえば特開
昭59−193426号公報、特開昭59−19342
7号公報、特開昭60−156046号公報、特開昭6
0−156047号公報などに開示された駆動法を適用
することができる。
メクティック液晶素子の駆動法としては、たとえば特開
昭59−193426号公報、特開昭59−19342
7号公報、特開昭60−156046号公報、特開昭6
0−156047号公報などに開示された駆動法を適用
することができる。
【0114】図6は、駆動法の波形図の1例を示す図で
ある。また、図5は、マトリクス電極を配置した強誘電
性液晶パネルの一例を示す平面図である。図5の液晶パ
ネル51には、走査電極群52の走査線と情報電極群5
3のデータ線とが互いに交差して配線され、その交差部
の走査線とデータ線との間には強誘電性液晶が配置され
ている。
ある。また、図5は、マトリクス電極を配置した強誘電
性液晶パネルの一例を示す平面図である。図5の液晶パ
ネル51には、走査電極群52の走査線と情報電極群5
3のデータ線とが互いに交差して配線され、その交差部
の走査線とデータ線との間には強誘電性液晶が配置され
ている。
【0115】図6(A)中のSSは選択された走査線に
印加する選択走査波形を、SNは選択されていない非選
択走査波形を、ISは選択されたデータ線に印加する選
択情報波形(黒)を、INは選択されていないデータ線
に印加する非選択情報信号(白)を表している。また、
図中(IS−SS)と(IN−SS)は選択された走査
線上の画素に印加する電圧波形で、電圧(IS−SS)
が印加された画素は黒の表示状態をとり、電圧(IN−
SS)が印加された画素は白の表示状態となる。
印加する選択走査波形を、SNは選択されていない非選
択走査波形を、ISは選択されたデータ線に印加する選
択情報波形(黒)を、INは選択されていないデータ線
に印加する非選択情報信号(白)を表している。また、
図中(IS−SS)と(IN−SS)は選択された走査
線上の画素に印加する電圧波形で、電圧(IS−SS)
が印加された画素は黒の表示状態をとり、電圧(IN−
SS)が印加された画素は白の表示状態となる。
【0116】図6(B)は図6(A)に示す駆動波形
で、図4に示す表示を行った時の時経列波形である。図
6に示す駆動例では、選択された走査線上の画素に印加
される単一極性電圧の最小印加時間Δtが書き込み位相
t2の時間に相当し、1ラインクリアt1位相の時間2
Δtに設定されている。さて、図6に示した駆動波形の
各パラメータVS、VR、Δtの値は使用する液晶材料
のスイッチング特性によって決定される。
で、図4に示す表示を行った時の時経列波形である。図
6に示す駆動例では、選択された走査線上の画素に印加
される単一極性電圧の最小印加時間Δtが書き込み位相
t2の時間に相当し、1ラインクリアt1位相の時間2
Δtに設定されている。さて、図6に示した駆動波形の
各パラメータVS、VR、Δtの値は使用する液晶材料
のスイッチング特性によって決定される。
【0117】図7は後述するバイアス比を一定に保った
まま駆動電圧(VS+VI)を変化させた時の透過率T
の変化、すなわちV−T特性を示したものである。ここ
ではΔt=50μsec、バイアス比VI/(VI+V
S)=1/3に固定されている。図7の正側は図6で示
した(IN−SS)、負側は(IS−SS)で示した波
形が印加された際の(VS+VI)と最終的な透過率の
関係を示す。
まま駆動電圧(VS+VI)を変化させた時の透過率T
の変化、すなわちV−T特性を示したものである。ここ
ではΔt=50μsec、バイアス比VI/(VI+V
S)=1/3に固定されている。図7の正側は図6で示
した(IN−SS)、負側は(IS−SS)で示した波
形が印加された際の(VS+VI)と最終的な透過率の
関係を示す。
【0118】ここで、V1、V3をそれぞれ実駆動閾値
電圧及びクロストーク電圧と呼ぶ。また、V2<V1<
V3の時に、(V3−V1)/(V3+V1)を電圧可
変マージン(ΔV)と呼び、マトリックス駆動可能な電
圧幅の重要なパラメーターとなる。
電圧及びクロストーク電圧と呼ぶ。また、V2<V1<
V3の時に、(V3−V1)/(V3+V1)を電圧可
変マージン(ΔV)と呼び、マトリックス駆動可能な電
圧幅の重要なパラメーターとなる。
【0119】V3は強誘電性液晶表示素子駆動上、一般
的に存在すると言ってよい。具体的には図6(A)(I
N−SS)の波形におけるVBによるスイッチングを起
こす電圧値である。もちろん、バイアス比を大きくする
ことにより、V3の値を大きくすることは可能である
が、バイアス比を増すことは情報信号の振幅を大きくす
ることを意味し、画質的にはちらつきの増大、コントラ
ストの低下を招き好ましくない。
的に存在すると言ってよい。具体的には図6(A)(I
N−SS)の波形におけるVBによるスイッチングを起
こす電圧値である。もちろん、バイアス比を大きくする
ことにより、V3の値を大きくすることは可能である
が、バイアス比を増すことは情報信号の振幅を大きくす
ることを意味し、画質的にはちらつきの増大、コントラ
ストの低下を招き好ましくない。
【0120】本発明者らの検討ではバイアス比1/3〜
1/4程度が適当であった。ところでバイアス比を固定
すれば、電圧マージンΔVは液晶材料のスイッチング特
性及び素子構成に強く依存し、ΔVの大きい素子がマト
リクス駆動上非常に有利であることは言うまでもない。
1/4程度が適当であった。ところでバイアス比を固定
すれば、電圧マージンΔVは液晶材料のスイッチング特
性及び素子構成に強く依存し、ΔVの大きい素子がマト
リクス駆動上非常に有利であることは言うまでもない。
【0121】また同様に、駆動電圧を固定し、電圧印加
時間Δtを変化させていくときには、電圧印加時間閾値
をΔt1とし、電圧印加時間クロストーク値をΔt2と
して、(Δt2−Δt1)/(Δt2+Δt1)を電圧
印加時間マージンとする。
時間Δtを変化させていくときには、電圧印加時間閾値
をΔt1とし、電圧印加時間クロストーク値をΔt2と
して、(Δt2−Δt1)/(Δt2+Δt1)を電圧
印加時間マージンとする。
【0122】ある一定温度においては、このように情報
信号の2通りの向きによって選択画素に黒及び白の2状
態を書き込むことが可能であり、非選択画素はその黒ま
たは白の状態を保持することが可能である電圧マージン
または電圧印加時間マージンは液晶材料及び素子構成に
よって差があり、特有なものである。また、環境温度の
変化によってもそれら駆動マージンは異なるため、実際
の表示装置の場合、液晶材料、素子構成や環境温度に対
して最適な駆動条件を設定しておく必要がある。
信号の2通りの向きによって選択画素に黒及び白の2状
態を書き込むことが可能であり、非選択画素はその黒ま
たは白の状態を保持することが可能である電圧マージン
または電圧印加時間マージンは液晶材料及び素子構成に
よって差があり、特有なものである。また、環境温度の
変化によってもそれら駆動マージンは異なるため、実際
の表示装置の場合、液晶材料、素子構成や環境温度に対
して最適な駆動条件を設定しておく必要がある。
【0123】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
本実施例で用いた液晶組成物Nを以下に示す。
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
本実施例で用いた液晶組成物Nを以下に示す。
【0124】
【化47】 本液晶組成物Nの物性パラメーターを以下に示す。
【0125】
【数2】
【0126】但し、dminはSc*相における層間隔の極
小値を示す。dAはSA−SA転移における層間隔の極大
値を示す。
小値を示す。dAはSA−SA転移における層間隔の極大
値を示す。
【0127】実施例1 [セルの作製] セルA:透明電極として約70nm厚のITO膜を形成
した1.lmm厚の2枚のガラス基板のうち一方(第1
の基板)に、以下の手法により配向制御膜を形成した。
した1.lmm厚の2枚のガラス基板のうち一方(第1
の基板)に、以下の手法により配向制御膜を形成した。
【0128】下記の構造式(2)で表わされる繰り返し
単位構造を有するポリイミドの前駆体のlwt%溶液
(NMP溶液)をスピンコート法により塗布した。その
後、270℃で加熱焼成を施し配向制御膜を形成した。
このときの膜厚は80Åであった。このように形成した
配向制御膜に対して一軸配向処理としてナイロン布によ
るラビング処理を施した。
単位構造を有するポリイミドの前駆体のlwt%溶液
(NMP溶液)をスピンコート法により塗布した。その
後、270℃で加熱焼成を施し配向制御膜を形成した。
このときの膜厚は80Åであった。このように形成した
配向制御膜に対して一軸配向処理としてナイロン布によ
るラビング処理を施した。
【0129】
【化48】
【0130】もう一方の第2の基板には、シランカップ
リング剤(オクタデシルトリエトキシシラン)をスピン
コート法により塗布し、加熱処理を施したものを用い
た。このときの膜厚は50Åであった。
リング剤(オクタデシルトリエトキシシラン)をスピン
コート法により塗布し、加熱処理を施したものを用い
た。このときの膜厚は50Åであった。
【0131】続いて第2のガラス基板上にスペーサーと
して、平均粒径2.0μmのシリカビーズを散布し、他
方の第1の基板を重ねあわせて、接着シール剤で貼り合
わせてセルを作製した。
して、平均粒径2.0μmのシリカビーズを散布し、他
方の第1の基板を重ねあわせて、接着シール剤で貼り合
わせてセルを作製した。
【0132】セルB:下記の構造式(3)で表わされる
ダイマー液晶化合物をシクロヘキサノンに3wt%とな
るように溶かし、これをスピンコート法で第1の基板の
配向制御膜上に塗布した。その後、120℃、120分
間アニーリング処理した。このときの膜厚は450Åで
あった。
ダイマー液晶化合物をシクロヘキサノンに3wt%とな
るように溶かし、これをスピンコート法で第1の基板の
配向制御膜上に塗布した。その後、120℃、120分
間アニーリング処理した。このときの膜厚は450Åで
あった。
【0133】この第1の基板をセルAと同じ第2の基板
に同様の方法で重ね合せてセルを作成した。
に同様の方法で重ね合せてセルを作成した。
【0134】
【化49】
【0135】セルC:下記の構造式(4)で表わされる
ダイマー液晶化合物をシクロヘキサノンに3wt%とな
るように溶かし、これをスピンコート法で第1の基板の
配向制御膜上に塗布した。その後、120℃、120分
間アニーリング処理した。このときの膜厚は400Åで
あった。
ダイマー液晶化合物をシクロヘキサノンに3wt%とな
るように溶かし、これをスピンコート法で第1の基板の
配向制御膜上に塗布した。その後、120℃、120分
間アニーリング処理した。このときの膜厚は400Åで
あった。
【0136】この第1の基板をセルAと同じ第2の基板
に同様の方法で重ね合せてセルを作成した。
に同様の方法で重ね合せてセルを作成した。
【0137】
【化50】 このようにして得られた空セルに対して、上記の液晶組
成物Nを毛細管注入して各セルA,B,Cからなる液晶
素子を得た。
成物Nを毛細管注入して各セルA,B,Cからなる液晶
素子を得た。
【0138】1)M2マージン(M2)の測定 実施例におけるM2マージン(M2)の測定は、図6に
示す駆動波形を使用して行った。測定温度は30℃、バ
イアス比は1/3、駆動電圧を20Vとし、パルス幅を
変化させて駆動M2マージンを測定した。なお、測定温
度は30℃である。M2測定の結果を下記に示す。
示す駆動波形を使用して行った。測定温度は30℃、バ
イアス比は1/3、駆動電圧を20Vとし、パルス幅を
変化させて駆動M2マージンを測定した。なお、測定温
度は30℃である。M2測定の結果を下記に示す。
【0139】 セルA マージン 0.155 セルB マージン 0.210 セルC マージン 0.220
【0140】上記の結果からもわかるようにダイマー液
晶化合物を吸着もしくは薄膜形成した液晶素子において
は局所的なスイッチング異常部分をよく抑制し、より良
好な駆動特性を得ることができた。
晶化合物を吸着もしくは薄膜形成した液晶素子において
は局所的なスイッチング異常部分をよく抑制し、より良
好な駆動特性を得ることができた。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
配向制御膜上にダイマー液晶化合物を吸着もしくは薄膜
形成することにより、液晶素子における反転不良部分の
出現が抑制され、駆動マージンが大きく向上したカイラ
ルスメクチック液晶を用いた液晶素子、並びに該液晶素
子を用いた液晶装置を提供することができる。
配向制御膜上にダイマー液晶化合物を吸着もしくは薄膜
形成することにより、液晶素子における反転不良部分の
出現が抑制され、駆動マージンが大きく向上したカイラ
ルスメクチック液晶を用いた液晶素子、並びに該液晶素
子を用いた液晶装置を提供することができる。
【図1】本発明のカイラルスメクチック液晶素子の一例
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図2】本発明のカイラルスメクチック液晶組成物を用
いた液晶素子を備えた表示装置とグラフィックコントロ
ーラを示すブロック図である。
いた液晶素子を備えた表示装置とグラフィックコントロ
ーラを示すブロック図である。
【図3】表示装置とグラフィックコントローラとの間の
画像情報通信タイミングチャートを示す図である。
画像情報通信タイミングチャートを示す図である。
【図4】図6に示す時系列駆動波形で実際の駆動を行っ
たときの表示パターンの模式図である。
たときの表示パターンの模式図である。
【図5】マトリクス電極を配置した強誘電性液晶パネル
の一例の平面図である。
の一例の平面図である。
【図6】本発明で用いた駆動法の波形図の一例である。
【図7】本発明にかかる、駆動電圧を変化させたときの
透過率の変化を示すグラフ(V−T特性図)である。
透過率の変化を示すグラフ(V−T特性図)である。
1 カイラルスメクチック液晶組成物を用いた液晶層 2a、2b 基板 3a、3b 透明電極 4a、4b 配向制御膜 5 シール材 6 スペーサ 8a、8b 偏光板 9 光源 10 ダイマー液晶化合物層 I0 入射光 I 透過光 51 液晶パネル 52 走査電極群 53 情報電極群 101 カイラルスメクチック液晶表示装置 102 グラフィックコントローラ 103 表示パネル 104 走査線駆動回路 105 情報線駆動回路 106 デコーダ 107 走査信号発生回路 108 シフトレジスタ 109 ラインメモリ 110 情報信号発生回路 111 駆動制御回路 112 GCPU 113 ホストCPU 114 VRAM
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02F 1/1337 525 G02F 1/1337 525 (72)発明者 中村 真一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 野口 幸治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 清水 康志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (14)
- 【請求項1】 一対の基板間に液晶組成物を挟持した液
晶素子であって、該一対の基板の少なくとも一方は一軸
配向処理が施された配向制御膜を有し、且つ該配向制御
膜の少なくとも一方の上にダイマー液晶化合物からなる
層を有することを特徴とする液晶素子。 - 【請求項2】 前記ダイマー液晶化合物からなる層がダ
イマー液晶化合物を吸着もしくは薄膜形成してなる層で
ある請求項1記載の液晶素子。 - 【請求項3】 前記一対の基板が互に異なる配向膜を有
する請求項1記載の液晶素子。 - 【請求項4】 前記一軸配向処理が施された配向制御膜
がポリイミド膜をラビングしたものであり、かつその上
にダイマー液晶化合物からなる層を有する請求項1乃至
3のいずれかの項に記載の液晶素子。 - 【請求項5】 前記液晶組成物が、カイラルスメクチッ
ク相を呈する液晶組成物である請求項1乃至4のいずれ
かに記載の液晶素子。 - 【請求項6】 前記液晶組成物が、コレステリック相を
呈さない液晶組成物である請求項5記載の液晶素子。 - 【請求項7】 前記液晶組成物が、2つの安定状態を有
する液晶組成物である請求項1乃至6のいずれかの項に
記載の液晶素子。 - 【請求項8】 前記液晶組成物が、フルオロカーボン末
端部分及び炭化水素未端部分を有し、該両末端部分が中
心核によって結合され、スメクチック中間相又は潜在的
スメクチック中間相を持つフッ素含有液晶化合物を含有
する請求項1乃至7のいずれかの項に記載の液晶素子。 - 【請求項9】 前記液晶組成物が、フッ素含有液晶化合
物を70重量%以上含有する請求項8記載の液晶素子。 - 【請求項10】 前記フッ素含有液晶化合物におけるフ
ルオロカーボン末端部分が、−D1−CxaF2xa−Xで表
わされる基である請求項8記載の液晶素子。(但し、上
記式中xaは1〜20であり、Xは−H又は−Fを表わ
し、D1は、−CO−O−(CH2)ra−、−O−(CH
2)ra−、−(CH2)ra−、−O−SO2−、−SO
2−、−SO2−(CH2)ra−、−O−(CH2)ra−O
−(CH2)rb−、−(CH2)ra−N(CpaH2pa+1)
−SO2−、又は−(CH2)ra−N(CpaH2pa+1)−
CO−を表わす。raおよびrbは、独立に1〜20で
あり、paは0〜4である。) - 【請求項11】 前記フッ素含有液晶化合物におけるフ
ルオロカーボン末端部分が、−D2−(CxbF2xb−O)
za−CyaF2ya+1で表わされる基である請求項8記載の
液晶素子。(但し、上記式中xbはそれぞれの(CxbF
2xb−O)に独立に1〜10であり、yaは1〜10で
あり、zaは1〜10であり、D2は、−CO−O−C
rcH2rc−、−O−CrcH2rc−、−CrcH2rc−、−O
−(CsaH2sa−O)ta−CrdH2rd−、−O−SO
2−、−SO2−、−SO2−CrcH2rc−、−CrcH2rc
−N(CpbH2pb+1)−SO2−、−CrcH2rc−N(C
pbH2pb+1)−CO−、単結合から選ばれ、rc及びr
dは独立に1〜20であり、saはそれぞれの(CsaH
2sa−O)に独立に1〜10であり、taは1〜6であ
り、pbは0〜4である。) - 【請求項12】 前記フッ素含有液晶化合物が、下記の
一般式(I)で表わされる請求項8記載の液晶素子。 【化1】 [式中、A1、A2、A3は、それぞれ独立に、 【化2】 を表わす。ga、ha、iaは独立に0〜3の整数(但
し、ga+ha+iaは少なくとも2である)を表わ
す。夫々のL1とL2は独立に、単結合、−CO−O−、
−O−CO−、−COS−、−S−CO−、−CO−S
e−、−Se−CO−、−CO−Te−、−Te−CO
−、−CH2CH2−、−CH=CH−、−C≡C−、−
CH=N−、−N=CH−、−CH2−O−、−O−C
H2−、−CO−又は−O−を表わす。夫々のX1、
Y1、Z1はA1、A2、A3の置換基であり、独立に−
H、−Cl、−F、−Br、−I、−OH、−OC
H3、−CH3、−CN、又は−NO2を表わし、夫々の
ja、ma、naは独立に0〜4の整数を表わす。J1
は、−CO−O−(CH2)ra−、−O−(CH2)
ra−、−(CH2)ra−、−O−SO2−、−SO2−、
−SO2−(CH2)ra−、−O−(CH2)ra−O−
(CH2)rb−、−(CH2)ra−N(CpaH2pa+1)−
SO2−、又は−(CH2)ra−N(CpaH2pa+1)−C
O−を表わす。ra及びrbは、独立に1〜20であ
り、paは0〜4である。R1は、−O−CqaH2qa−O
−CqbH2qb+1、−CqaH2qa−O−CqbH2qb+1、−C
qaH2qa−R3、−O−CqaH2qa−R3、−CO−O−C
qaH2qa−R3、又は−O−CO−CqaH2qa−R3を表わ
し、直鎖状、分岐状のいずれであっても良い(但し、R
3は、−O−CO−CqbH2qb+1、−CO−O−CqbH
2qb+1、−H、−Cl、−F、−CF3、−NO2、−C
Nを表わし、qa及びqbは独立に1〜20である)。
R2はCxaF2xa−Xを表わす(Xは−H又は−Fを表わ
し、xaは1〜20の整数である)。] - 【請求項13】 前記フッ素含有液晶化合物が、下記の
一般式(II)で表わされる請求項8記載の液晶素子。 【化3】 [式中、A4、A5、A6は、それぞれ独立に、 【化4】 を表わす。gb、hb、ibはそれぞれ独立に0〜3の
整数(但し、gb+hb+ibは少なくとも2である)
を表わす。夫々のL3、L4は独立に、単結合、−CO−
O−、−O−CO−、−CO−S−、−S−CO−、−
CO−Se−、−Se−CO−、−CO−Te−、−T
e−CO−、−(CH2CH2)ka−(kaは1〜4)、
−CH=CH−、−C≡C−、−CH=N−、−N=C
H−、−CH2−O−、−O−CH2−、−CO−又は−
O−を表わす。夫々のX2、Y2、Z2はA4、A5、A6の
置換基であり、独立に−H、−Cl、−F、−Br、−
I、−OH、−OCH3、−CH3、−CF3、−OC
F3、−CN、又は−NO2を表わし、夫々のjb、m
b、nbは独立に0〜4の整数を表わす。J2は、−C
O−O−CrcH2rc−、−O−CrcH2rc−、−CrcH
2rc−、−O−(CsaH2sa−O)ta−CrdH2rd−、−
O−SO2−、−SO2−、−SO2−CrcH2rc−、−C
rcH2rc−N(CpbH2pb+1)−SO2−、−CrcH2rc−
N(CpbH2pb+1)−CO−であり、rc及びrdは独
立に1〜20であり、saはそれぞれの(CsaH2sa−
O)に独立に1〜10であり、taは1〜6であり、p
bは0〜4である。R4は、−O−(CqcH2qc−O)wa
−CqdH2qd+1、−(CqcH2qc−O)wa−C
qdH2qd+1、−CqcH2qc−R6、−O−CqcH2qc−
R6、−CO−O−CqcH2qc−R6、又は−O−CO−
CqcH2qc−R6を表わし、直鎖状、分岐状のいずれであ
っても良い(但し、R6は−O−CO−CqdH2qd+1、−
CO−O−CqdH2qd+1、−Cl、−F、−CF3、−N
O2、−CN、又は−Hを表わし、qc及びqdは独立
に1〜20の整数、waは1〜10の整数である)。R
5は、(CxbF2xb−O)za−CyaF2ya+1で表わされる
(但し、上記式中xbはそれぞれの(CxbF2xb−O)
に独立に1〜10であり、yaは1〜10であり、za
は1〜10である)。] - 【請求項14】 請求項1乃至13のいずれかの項に記
載の液晶素子と該液晶素子を駆動する手段とを少なくと
も有する液晶装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10033523A JPH11217568A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 液晶素子および液晶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10033523A JPH11217568A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 液晶素子および液晶装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11217568A true JPH11217568A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12388912
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10033523A Pending JPH11217568A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 液晶素子および液晶装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11217568A (ja) |
-
1998
- 1998-02-02 JP JP10033523A patent/JPH11217568A/ja active Pending
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