JPH11217769A - セルロース系繊維含有構造物の防縮加工方法 - Google Patents

セルロース系繊維含有構造物の防縮加工方法

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JPH11217769A
JPH11217769A JP31697298A JP31697298A JPH11217769A JP H11217769 A JPH11217769 A JP H11217769A JP 31697298 A JP31697298 A JP 31697298A JP 31697298 A JP31697298 A JP 31697298A JP H11217769 A JPH11217769 A JP H11217769A
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JP
Japan
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containing structure
cellulosic fiber
shrink
treatment
washing
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Application number
JP31697298A
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English (en)
Inventor
Yuichi Yanagiuchi
雄一 柳内
Masayoshi Oba
正義 大場
Yasushi Takagi
靖史 高木
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Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 セルロース系繊維含有構造物を液体アン
モニア処理した後、0.1重量%以上15重量%以下の
濃度の弱アルカリ性物質の水溶液を用いて高温アルカリ
処理することを特徴とするセルロース系繊維含有構造物
の防縮加工方法。 【効果】 本発明によれば、低濃度の弱アルカリにより
処理でき、樹脂加工を施すことなく、優れた防縮性をセ
ルロース系繊維含有構造物に付与することができ、繰り
返し洗濯による収縮、風合い硬化等の極めて少ないもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルロース系繊維
含有構造物の防縮加工方法に関し、更に詳述すると、特
別な樹脂加工剤を用いず、かつ強力低下を伴わない上
に、洗濯による縮み、繰り返し洗濯による風合い硬化が
極めて少なく、優れた防縮性を備えたセルロース系繊維
含有構造物の防縮加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、セルロース系繊維含有構造物
は良好な吸湿性及び風合い、加工のしやすさ等から衣料
用素材等に広く用いられている。
【0003】しかしながら、上記セルロース系繊維含有
構造物は、洗濯による縮み、洗濯の繰り返しに伴う風合
いの硬化等の問題がある。
【0004】この場合、洗濯収縮の原因には、主なもの
として二つの現象が関係している。その一つの現象とし
ては、織編物の製織及び加工中に織編物に加えられる様
々な力による変形である。即ち、織編物が洗濯中に力の
加わらない自由な状態で揉まれることにより、本来の安
定な状態に戻ろうとするために収縮が生じるものであ
る。
【0005】このような収縮を防止する手段としては、
サンフォライズ加工に代表される機械的方法がある。こ
の方法は、ラバーベルト型又はフェルトブランケット型
のサンフォライズ機を用いて、物理的に生地を連続的に
圧縮、収縮させて織編物の持つ潜在収縮を緩和すること
により防縮性を付与するものである。
【0006】しかしながら、かかる方法では、厚地とか
硬仕上げ処理した布帛等に関しては、十分に潜在収縮を
緩和することができず、良好な防縮性を付与することが
できないという問題がある。
【0007】もう一つの現象としては、織編物を構成す
る個々の繊維が水を吸って膨潤し、断面積が大きくなる
ことに伴って生ずる織編物の収縮である。この収縮は水
を吸収することによって生じ、乾燥して断面積が元に戻
っても、織編物組織は自力では収縮前の寸法に戻ること
ができず、収縮が残ってしまうものである。
【0008】この種の収縮を防止する手段としては、繊
維素反応型樹脂等による樹脂加工方法がある。この樹脂
加工方法は、繊維のセルロース分子間に化学的な架橋結
合を形成して膨潤を抑制し、防縮性を付与する方法であ
る。
【0009】しかしながら、上記樹脂加工方法によれ
ば、確かにある程度の防縮性は得られるが、樹脂添加量
の増大に伴い強力低下が生じ、更に、樹脂としてホルマ
リンを使用した場合には、生地にホルマリンが残存する
等の問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みなされたもので、繊維素反応型樹脂等の樹脂加工剤
を用いず、かつ生地強力の低下を伴わず、洗濯による縮
み、繰り返し洗濯による風合い硬化が極めて少なく、優
れた防縮性を有するセルロース系繊維含有構造物の防縮
加工方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた
結果、セルロース系繊維含有構造物を液体アンモニア処
理することによって得られるセルロースIII結晶構造
を有するセルロース系繊維含有構造物を0.1重量%以
上15重量%以下の濃度の弱アルカリ性物質の水溶液を
用いて高温アルカリ処理することにより、優れた防縮性
を有するセルロース系繊維含有構造物が得られることを
知見した。
【0012】即ち、セルロース系繊維に液体アンモニア
処理を施すと、繊維が膨潤し、同時にセルロースI又は
セルロースII結晶構造がセルロースIII結晶構造に
転移し、液体アンモニアを除去後にも膨潤した構造を保
持できること、また結晶化度が低下すること、そしてか
かる生地に対し樹脂加工を施すと防縮性が高く、かつ、
生地強力低下の度合いが少なくなることは公知である
が、本発明者らは、このようにセルロースI又はセルロ
ースII結晶構造を液体アンモニアで処理して十分に膨
潤した状態でセルロースIII結晶構造に転移せしめ、
その後更にこのセルロースIII結晶構造を有する繊維
構造物に対し0.1重量%以上15重量%以下の濃度の
弱アルカリ性物質の水溶液を用いて高温アルカリ処理す
ることにより、繊維素反応型樹脂等による特別な樹脂加
工を施すことなく、顕著な防縮効果が発揮され、かつ生
地強力が低下せず、洗濯による縮み、繰り返し洗濯によ
る風合い硬化が極めて少ない上に、セルロース系繊維含
有構造物が厚地とか硬仕上げ処理した布帛等であっても
優れた防縮性を付与し得ることを見出し、本発明を完成
したものである。
【0013】従って、本発明は、セルロース系繊維含有
構造物を液体アンモニア処理した後、0.1重量%以上
15重量%以下の濃度の弱アルカリ性物質の水溶液を用
いて高温アルカリ処理することを特徴とするセルロース
系繊維含有構造物の防縮加工方法を提供する。
【0014】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明において、セルロース系繊維含有構造物として
は、綿、麻、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、高強
度再生セルロース繊維(例えば、商品名テンセル)等の
天然繊維又は再生セルロース繊維が挙げられ、また、こ
れら天然又は再生セルロース繊維にポリエステル、ポリ
アミド等の合成繊維或いはウール等の獣毛繊維を混用し
た複合繊維を用いることもできる。この場合、上記複合
繊維はセルロース系繊維の含有量が多いことが好まし
く、複合繊維中のセルロース系繊維の占める割合は一般
に40重量%以上、好ましくは50重量%以上であるこ
とが望ましい。これらのセルロース系繊維含有構造物に
は前処理として、必要に応じて毛焼、糊抜、精練、漂
白、シルケット加工などの公知の処理を施すことができ
る。また該構造物は染色又はプリントされていてもよ
い。
【0015】本発明の防縮加工方法は、かかるセルロー
ス系繊維含有構造物に対して液体アンモニア処理を施
す。
【0016】ここで、液体アンモニア処理は、例えば、
セルロース系繊維含有構造物に−33℃以下の温度に保
持された液体アンモニアを含浸することによって行うこ
とができる。一般には、液体アンモニア含浸時間は5〜
40秒間が好ましい。
【0017】なお、液体アンモニアに代えて、場合によ
っては、メチルアミン、エチルアミン等の低級アルキル
アミンを使用することもできる。
【0018】液体アンモニア処理されたセルロース系繊
維含有構造物は、付着しているアンモニアを加熱により
除去する。
【0019】次に、液体アンモニア処理により生成した
上記セルロース系繊維含有構造物に高温アルカリ処理を
施す。高温アルカリ処理はセルロース系繊維含有構造物
を緊張又は無緊張下に行う。ここで、アルカリとしては
弱アルカリ性物質を用い、その水溶液として濃度0.1
重量%以上15重量%以下、好ましくは0.2重量%以
上10重量%以下のものを使用する。この場合、弱アル
カリ性物質としては、Na,K,Li等のアルカリ金属
又はCa,Ba,Mg等のアルカリ土類金属の炭酸塩、
りん酸塩又は酢酸、蟻酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク
酸等の有機酸塩の1種又は2種以上を使用する。なお、
本発明において、上記塩は炭酸水素塩、りん酸水素塩、
クエン酸−ナトリウム塩等の部分中和物を含む意味で使
用する。
【0020】また、処理温度は90℃を超え150℃以
下、より好ましくは98〜150℃、特には110〜1
40℃であることがよい。高温アルカリ処理の時間は、
用いる弱アルカリ性物質の濃度、処理温度等によって異
なるので、この場合も一概に規定することはできない
が、通常10分〜5時間、好ましくは20分〜3時間で
ある。
【0021】なお、アルカリ濃度が低すぎると、高温ア
ルカリ処理の効果が十分に得られない場合があり、アル
カリ濃度が高すぎると、それ以上の効果の向上が見られ
ず、また、後工程の中和処理でアルカリを除去するのに
時間とコストがかかるという欠点が生じる場合がある。
【0022】上述の高温アルカリ処理は、セルロース系
繊維含有構造物を緊張状態又は無緊張状態で行うことが
できる。
【0023】高温アルカリ処理を緊張下で行う場合、具
体的な装置としては高圧ビーム染色機、高圧ジッガー染
色機等が使用できる。無緊張状態で高温アルカリ処理を
行う場合、具体的装置としては、例えば高圧液流染色
機、高圧ドラム染色機、高圧パドル染色機等が使用でき
る。
【0024】高温アルカリ処理の際に、風合い調整等の
目的で、柔軟剤、界面活性剤、ポリエチレングリコール
類等の添加剤を添加してもよい。
【0025】上記高温アルカリ処理した繊維構造物に対
しては、中和、水洗を行う。中和処理は、硫酸、塩酸等
の無機酸、又は酢酸、蟻酸等の有機酸を使用して行うこ
とができる。また、このようにして中和、水洗した後、
必要に応じて、幅出し、風合調節等の最終仕上げ加工を
施すことができる。
【0026】以上説明したように、本発明の防縮加工方
法によれば、ホルマリン等樹脂加工剤を一切使用しない
ので、生地にホルマリンが残存することがなく、かつ生
地強力低下が少なく、洗濯による縮み、洗濯の繰り返し
に伴う風合い硬化の極めて少ないセルロース系繊維含有
構造物を得ることができる。そして、セルロース系繊維
含有構造物が厚地とか硬仕上げ処理した布帛等の場合で
も良好な防縮性を付与することができると共に、光沢の
向上、濃染化等の効果をも得られるものである。更に、
低濃度の弱アルカリにより処理できるので、再生セルロ
ース繊維やウール等のアルカリ処理で劣化し易い生地に
も適用できる。また、強アルカリ条件下では染料が分解
してしまう染色、プリント品に対しても適用できる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。なお、下記の例で%は重量%を示す。
【0028】〔実施例1〕綿100%50番平織物(経
糸密度144本/インチ、緯糸密度81本/インチ)を
常法で漂白、−34℃で10秒間液体アンモニア含浸処
理し、その後、液体アンモニアを加熱蒸発除去した。こ
の生地をビームに巻き取り、高温アルカリ処理を緊張下
で行った。即ち、浴濃度10.0%のソーダ灰水溶液を
用いて130℃×2時間高温アルカリ処理を行い、中
和、脱水、乾燥した。
【0029】〔実施例2〕エムリ100%の40番平織
物(東邦レーヨン(株)製ハイウエットモジュラスレー
ヨン,経糸密度100本/インチ,緯糸密度80本/イ
ンチ)を常法で漂白、−34℃で10秒間液体アンモニ
ア含浸処理し、その後、液体アンモニアを加熱蒸発除去
した。この生地をビームに巻き取り、高温アルカリ処理
を無緊張状態で行った。即ち、3.0%濃度のソーダ灰
水溶液を用いて130℃×2時間、高圧ドラム染色機を
用いて高温アルカリ処理を行い、脱水、乾燥した。
【0030】実施例1,2の織物をJIS L−021
7 103法に記載の方法で洗濯後、タンブル乾燥によ
り洗濯収縮率を測定した。結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、低濃度の弱アルカリに
より処理でき、樹脂加工を施すことなく、優れた防縮性
をセルロース系繊維含有構造物に付与することができ、
繰り返し洗濯による収縮、風合い硬化等の極めて少ない
ものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース系繊維含有構造物を液体アン
    モニア処理した後、0.1重量%以上15重量%以下の
    濃度の弱アルカリ性物質の水溶液を用いて高温アルカリ
    処理することを特徴とするセルロース系繊維含有構造物
    の防縮加工方法。
  2. 【請求項2】 高温アルカリ処理条件が90℃を超え1
    50℃以下で10分〜5時間である請求項1記載の方
    法。
JP31697298A 1997-10-30 1998-10-20 セルロース系繊維含有構造物の防縮加工方法 Pending JPH11217769A (ja)

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JP9-314469 1997-10-30
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