JPH11218008A - 可変動弁機構 - Google Patents
可変動弁機構Info
- Publication number
- JPH11218008A JPH11218008A JP2208998A JP2208998A JPH11218008A JP H11218008 A JPH11218008 A JP H11218008A JP 2208998 A JP2208998 A JP 2208998A JP 2208998 A JP2208998 A JP 2208998A JP H11218008 A JPH11218008 A JP H11218008A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vane
- oil
- hole
- camshaft
- housing
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- Pending
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- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 クランク軸に伝達要素を介して連結された
回転伝達部材と一体回転可能なハウジングに対して相対
回転可能なベーンロータを遅角位置にロックするロック
機構を有するカム位相可変装置において、ロック解除時
にスプリング室から排出される油分による伝達要素の劣
化を防止して伝達要素をベルトで構成可能とし内燃機関
のコスト低減および軽量化を図る。 【解決手段】 スプリング(80)のロック方向作用
力に抗してロックピン(70)がロック穴(22b)か
ら離脱するとき、スプリング室(71)内の油は、ベー
ン(44)に形成した溝(44i)及び呼吸孔(44
j)とカムシャフト(10)に形成した面取り部分(1
0a)及び呼吸穴(10b)とを介して、伝達要素から
隔絶されたシリンダヘッドカバー内の空間に排出され
る。
回転伝達部材と一体回転可能なハウジングに対して相対
回転可能なベーンロータを遅角位置にロックするロック
機構を有するカム位相可変装置において、ロック解除時
にスプリング室から排出される油分による伝達要素の劣
化を防止して伝達要素をベルトで構成可能とし内燃機関
のコスト低減および軽量化を図る。 【解決手段】 スプリング(80)のロック方向作用
力に抗してロックピン(70)がロック穴(22b)か
ら離脱するとき、スプリング室(71)内の油は、ベー
ン(44)に形成した溝(44i)及び呼吸孔(44
j)とカムシャフト(10)に形成した面取り部分(1
0a)及び呼吸穴(10b)とを介して、伝達要素から
隔絶されたシリンダヘッドカバー内の空間に排出され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のクラン
ク軸と同期回転可能な回転伝達部材に対するカムシャフ
トの回転位相を油圧により可変調整する可変動弁機構に
関し、特に、ベーン部材を最遅角位置にロック可能なロ
ック機構を有するベーン式カム位相可変装置に関する。
ク軸と同期回転可能な回転伝達部材に対するカムシャフ
トの回転位相を油圧により可変調整する可変動弁機構に
関し、特に、ベーン部材を最遅角位置にロック可能なロ
ック機構を有するベーン式カム位相可変装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】油圧ベーン式カム位相可変装置
は、伝達要素を介してクランク軸に連結された回転伝達
部材と一体回転可能な収容部材と、この収容部材内に収
容されたベーンを有しカムシャフトと一体回転可能なベ
ーン部材とを含み、ベーンと収容部材との間に形成され
た油室に対して圧油を給排することによりカム位相を変
化させて吸気弁と排気弁とのバルブオーバラップ期間を
可変調整するもので、エンジン始動性やエンジン出力の
向上に寄与する。この種の装置として、例えば下記のも
のが提案されている。
は、伝達要素を介してクランク軸に連結された回転伝達
部材と一体回転可能な収容部材と、この収容部材内に収
容されたベーンを有しカムシャフトと一体回転可能なベ
ーン部材とを含み、ベーンと収容部材との間に形成され
た油室に対して圧油を給排することによりカム位相を変
化させて吸気弁と排気弁とのバルブオーバラップ期間を
可変調整するもので、エンジン始動性やエンジン出力の
向上に寄与する。この種の装置として、例えば下記のも
のが提案されている。
【0003】特開平1−92504号公報に記載された
弁開閉時期制御装置は、クランププーリに連結されたタ
イミングプーリ1(この参照符号は公報に記載のもので
ある)を備え、該プーリの内周部1aにはカムシャフト
4と一体の内部ロータ3が相対回転可能に嵌合され、内
部ロータ3の板状ベーン2は、プーリ内周部1aに形成
したオイル溝8aに挿入されている。各ベーンの両側に
形成された圧力室8、8aの一方へオイルが供給される
と、プーリ内周部の収容穴に配されたノックピン22ま
たは22’がスプリング23の付勢力に抗して内部ロー
タ3の穴24または24’から離脱してベーンが回転
し、タイミングプーリに対するカムシャフトの回転位相
が変化する。ノックピン22または22’が穴24また
は24’に整合する位置までベーンが回転すると、ノッ
クピン22または22’がスプリング23の付勢力を受
けて穴24または24’に嵌入して、変化後の回転位相
が維持される。この装置において、ノックピン収容穴の
半径方向外方側はスプリング座により閉じられている。
このため、ロック解除時、ノックピン22、22’は、
ノックピン収容穴24、24’に充満したオイルをプー
リ内周部とスプリング座との間隙を介して排出しつつ、
穴24、24’から離脱することになる。この様に、収
容穴内のオイルによる背圧がノックピンに加わると、ロ
ック解除の円滑さが損なわれる。
弁開閉時期制御装置は、クランププーリに連結されたタ
イミングプーリ1(この参照符号は公報に記載のもので
ある)を備え、該プーリの内周部1aにはカムシャフト
4と一体の内部ロータ3が相対回転可能に嵌合され、内
部ロータ3の板状ベーン2は、プーリ内周部1aに形成
したオイル溝8aに挿入されている。各ベーンの両側に
形成された圧力室8、8aの一方へオイルが供給される
と、プーリ内周部の収容穴に配されたノックピン22ま
たは22’がスプリング23の付勢力に抗して内部ロー
タ3の穴24または24’から離脱してベーンが回転
し、タイミングプーリに対するカムシャフトの回転位相
が変化する。ノックピン22または22’が穴24また
は24’に整合する位置までベーンが回転すると、ノッ
クピン22または22’がスプリング23の付勢力を受
けて穴24または24’に嵌入して、変化後の回転位相
が維持される。この装置において、ノックピン収容穴の
半径方向外方側はスプリング座により閉じられている。
このため、ロック解除時、ノックピン22、22’は、
ノックピン収容穴24、24’に充満したオイルをプー
リ内周部とスプリング座との間隙を介して排出しつつ、
穴24、24’から離脱することになる。この様に、収
容穴内のオイルによる背圧がノックピンに加わると、ロ
ック解除の円滑さが損なわれる。
【0004】特開平9−60508号公報に記載された
バルブタイミング調整装置は、ベーンロータ9を最遅角
位置にロックするロック機構を備えている。ベーンロー
タのベーン9a、9bは、チェーンスプロケット1及び
フロントプレート4と共にハウジング部材を構成するシ
ューハウジング3のシュー3a、3bにより形成された
扇状空間部に収容されている。ロック機構は、ベーン9
a、9bに形成した収容孔8に収容される大径部とフロ
ントプレート4に形成したストッパ穴20に嵌合する小
径部とからなるストッパピストン7と、収容孔内に配さ
れピストン7をフロントプレート側へ付勢するスプリン
グ18と、収容孔内でピストン小径部とベーン内壁との
間に介在するガイドリング19とを有している。ガイド
リングとピストン大径部との間においてベーンロータに
は遅角油圧室に連通する油圧室23が形成され、ストッ
パ穴とピストン小径部との間においてフロントプレート
には進角油圧室に連通する油圧室24が形成されてい
る。そして、油圧室23、24への圧油供給がなくかつ
ベーンが最遅角位置にあるときにスプリング18の付勢
力によりピストン7がストッパ穴20に嵌合する一方、
いずれかの油圧室に圧油が供給されたときにピストンが
ストッパ穴から離脱してロックが解除される。収容孔8
の一部であるスプリング側空間部は、ベーンロータが最
遅角状態にあるとき、ベーン側壁に設けたドレン孔21
を介してチェーンスプロケット1の大気孔22に連通し
て大気圧相当になる。このため、スプリング側空間部の
オイルによる背圧を受けずにピストン7がストッパ穴2
0から離脱し、ロック解除が円滑に行われる。
バルブタイミング調整装置は、ベーンロータ9を最遅角
位置にロックするロック機構を備えている。ベーンロー
タのベーン9a、9bは、チェーンスプロケット1及び
フロントプレート4と共にハウジング部材を構成するシ
ューハウジング3のシュー3a、3bにより形成された
扇状空間部に収容されている。ロック機構は、ベーン9
a、9bに形成した収容孔8に収容される大径部とフロ
ントプレート4に形成したストッパ穴20に嵌合する小
径部とからなるストッパピストン7と、収容孔内に配さ
れピストン7をフロントプレート側へ付勢するスプリン
グ18と、収容孔内でピストン小径部とベーン内壁との
間に介在するガイドリング19とを有している。ガイド
リングとピストン大径部との間においてベーンロータに
は遅角油圧室に連通する油圧室23が形成され、ストッ
パ穴とピストン小径部との間においてフロントプレート
には進角油圧室に連通する油圧室24が形成されてい
る。そして、油圧室23、24への圧油供給がなくかつ
ベーンが最遅角位置にあるときにスプリング18の付勢
力によりピストン7がストッパ穴20に嵌合する一方、
いずれかの油圧室に圧油が供給されたときにピストンが
ストッパ穴から離脱してロックが解除される。収容孔8
の一部であるスプリング側空間部は、ベーンロータが最
遅角状態にあるとき、ベーン側壁に設けたドレン孔21
を介してチェーンスプロケット1の大気孔22に連通し
て大気圧相当になる。このため、スプリング側空間部の
オイルによる背圧を受けずにピストン7がストッパ穴2
0から離脱し、ロック解除が円滑に行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ベーン式カム
位相可変装置の回転伝達部材はカムスプロケットやカム
プーリで構成され、チェーンやタイミングベルト等から
なる伝達要素を介してクランク軸に連結される。ベルト
を用いると、内燃機関の低コスト化や軽量化を図れる。
位相可変装置の回転伝達部材はカムスプロケットやカム
プーリで構成され、チェーンやタイミングベルト等から
なる伝達要素を介してクランク軸に連結される。ベルト
を用いると、内燃機関の低コスト化や軽量化を図れる。
【0006】しかしながら、タイミングベルト等は一般
にはゴム製または合成樹脂製であって、油分による劣化
を来たし易い。従って、特開平9−60508号公報の
バルブタイミング調整装置のように、スプリング収容室
を大気に開放するための連通路(大気孔22)を回転伝
達部材の近くに設けた装置では、連通路から排出される
油分によるベルト劣化が生じてベルトの耐久性が悪化す
る。
にはゴム製または合成樹脂製であって、油分による劣化
を来たし易い。従って、特開平9−60508号公報の
バルブタイミング調整装置のように、スプリング収容室
を大気に開放するための連通路(大気孔22)を回転伝
達部材の近くに設けた装置では、連通路から排出される
油分によるベルト劣化が生じてベルトの耐久性が悪化す
る。
【0007】本発明は、内燃機関のクランク軸と回転伝
達部材との連結に用いる伝達要素をタイミングベルトな
どで構成可能とする可変動弁機構を提供することを目的
とする。
達部材との連結に用いる伝達要素をタイミングベルトな
どで構成可能とする可変動弁機構を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の可変動弁機構
は、内燃機関のクランク軸から伝達要素を介して回転力
が伝達される回転伝達部材と一体回転可能な収容部材
と、カムシャフトと一体回転可能かつ収容部材に対して
相対回転可能なベーン部材と、付勢手段の付勢力を受け
てロック穴に嵌入される可動体を有したロック機構と、
可動体または収容部材に形成され付勢手段を収容する収
容室とシリンダヘッドカバーが画成する空間とを連通さ
せる連通路とを備えることを特徴とする。
は、内燃機関のクランク軸から伝達要素を介して回転力
が伝達される回転伝達部材と一体回転可能な収容部材
と、カムシャフトと一体回転可能かつ収容部材に対して
相対回転可能なベーン部材と、付勢手段の付勢力を受け
てロック穴に嵌入される可動体を有したロック機構と、
可動体または収容部材に形成され付勢手段を収容する収
容室とシリンダヘッドカバーが画成する空間とを連通さ
せる連通路とを備えることを特徴とする。
【0009】上記の可変動弁機構では、ベーン部材と収
容部材との間の油室への油圧供給に応じて可動体が付勢
手段の付勢力に抗してロック穴から離脱する際、収容室
内の油は連通路を介してシリンダヘッドカバーが画成す
る空間へ容易に排出される。このため、可動体は、収容
室内の油による背圧を受けずにロック穴から離脱し、ロ
ック解除が円滑に行われる。しかも、収容室内の油が、
シリンダヘッドカバーにより画成され伝達要素から隔絶
された空間へ排出されるので、収容室から排出される油
が伝達要素に影響を及ぼすことがない。このため、油分
による劣化が生じ易い構成材料からなるが内燃機関のコ
スト低減や軽量化を可能とするタイミングベルトなどを
伝達要素として用いることが可能になる。
容部材との間の油室への油圧供給に応じて可動体が付勢
手段の付勢力に抗してロック穴から離脱する際、収容室
内の油は連通路を介してシリンダヘッドカバーが画成す
る空間へ容易に排出される。このため、可動体は、収容
室内の油による背圧を受けずにロック穴から離脱し、ロ
ック解除が円滑に行われる。しかも、収容室内の油が、
シリンダヘッドカバーにより画成され伝達要素から隔絶
された空間へ排出されるので、収容室から排出される油
が伝達要素に影響を及ぼすことがない。このため、油分
による劣化が生じ易い構成材料からなるが内燃機関のコ
スト低減や軽量化を可能とするタイミングベルトなどを
伝達要素として用いることが可能になる。
【0010】カムシャフトを軸支する軸受け部分を有し
たカムジャーナルによってシリンダヘッドカバーの一部
を構成すると共にカムジャーナルの軸受け部分に関して
カムシャフト先端側で回転伝達部材をカムシャフトに嵌
合させ、更に、回転伝達部材の嵌合部とカムジャーナル
との対向面間にオイルシールを配してなる内燃機関に本
発明の可変動弁機構を適用する場合、オイルシールとカ
ムジャーナルとカムシャフトとにより画成される環状空
間に上記連通路を連通させることが好ましい。
たカムジャーナルによってシリンダヘッドカバーの一部
を構成すると共にカムジャーナルの軸受け部分に関して
カムシャフト先端側で回転伝達部材をカムシャフトに嵌
合させ、更に、回転伝達部材の嵌合部とカムジャーナル
との対向面間にオイルシールを配してなる内燃機関に本
発明の可変動弁機構を適用する場合、オイルシールとカ
ムジャーナルとカムシャフトとにより画成される環状空
間に上記連通路を連通させることが好ましい。
【0011】より具体的には、ベーン部材およびカムシ
ャフト先端部にそれぞれ形成され互いに連通する2つの
連通孔により、上記連通路を構成する。そして、ベーン
部材の連通孔およびカムシャフト先端部の連通孔を収容
室および環状空間にそれぞれ連通させる。上記の好適態
様では、連通路の形成に際してカムシャフトに形成すべ
き連通路の長さを短くでき、従って、油圧供給源から油
室への油圧供給のための圧油通路を例えばカムシャフト
に形成し或いはカムシャフトとカムジャーナルの軸受け
部分との対向面に形成する場合にも、上記の連通孔と圧
油通路とを充分に離隔して設けることができる。この結
果、連通路形成のための連通路の加工が簡易になる。連
通孔の加工に精度を要しないので、加工時にドリルに芯
ぶれが生じても問題がない。また、連通孔と圧油通路と
の間に鋳造巣があっても両者が連通するという不都合は
生じない。
ャフト先端部にそれぞれ形成され互いに連通する2つの
連通孔により、上記連通路を構成する。そして、ベーン
部材の連通孔およびカムシャフト先端部の連通孔を収容
室および環状空間にそれぞれ連通させる。上記の好適態
様では、連通路の形成に際してカムシャフトに形成すべ
き連通路の長さを短くでき、従って、油圧供給源から油
室への油圧供給のための圧油通路を例えばカムシャフト
に形成し或いはカムシャフトとカムジャーナルの軸受け
部分との対向面に形成する場合にも、上記の連通孔と圧
油通路とを充分に離隔して設けることができる。この結
果、連通路形成のための連通路の加工が簡易になる。連
通孔の加工に精度を要しないので、加工時にドリルに芯
ぶれが生じても問題がない。また、連通孔と圧油通路と
の間に鋳造巣があっても両者が連通するという不都合は
生じない。
【0012】より好ましくは、カムシャフト先端面の周
縁を面取りしておき、この面取り部分を利用してベーン
部材の連通孔とカムシャフト先端部の連通孔とを連通さ
せる。この好適態様によれば、カムシャフトに対するベ
ーン部材の回転方向取付位置と無関係に両連通孔を確実
に連通させることができ、ベーン部材取付けの要件が緩
和される。また、両連通孔を連通させるための通路を設
ける必要がなく、通路形成に伴う製造コスト増大やカム
シャフトやベーン部材の強度低下を来すことがない。
縁を面取りしておき、この面取り部分を利用してベーン
部材の連通孔とカムシャフト先端部の連通孔とを連通さ
せる。この好適態様によれば、カムシャフトに対するベ
ーン部材の回転方向取付位置と無関係に両連通孔を確実
に連通させることができ、ベーン部材取付けの要件が緩
和される。また、両連通孔を連通させるための通路を設
ける必要がなく、通路形成に伴う製造コスト増大やカム
シャフトやベーン部材の強度低下を来すことがない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
可変動弁機構としてのベーン式カム位相可変装置を説明
する。本実施形態のカム位相可変装置は、DOHCエン
ジンの吸気側カムシャフトに付設されて排気弁に対する
吸気弁のオーバラップ量を可変制御するもので、以下の
説明では吸気弁側の構成を主に説明する。但し、本装置
は、エンジンの排気側または吸排気側の双方に配設可能
である。
可変動弁機構としてのベーン式カム位相可変装置を説明
する。本実施形態のカム位相可変装置は、DOHCエン
ジンの吸気側カムシャフトに付設されて排気弁に対する
吸気弁のオーバラップ量を可変制御するもので、以下の
説明では吸気弁側の構成を主に説明する。但し、本装置
は、エンジンの排気側または吸排気側の双方に配設可能
である。
【0014】図1において、DOHCエンジンのシリン
ダヘッドとロッカーカバー2(二点鎖線で模式的に示
す)との接合部位には、吸気側のカムシャフト10を回
転自在に支持するカムジャーナル15が設けられてい
る。ロッカーカバー2はシリンダヘッドカバーの一部を
構成する。カムシャフト10には、ロッカアームを介し
て吸気弁に当接するカム4が形成され、カムシャフト1
0の回転につれて吸気弁が開閉するようになっている。
ダヘッドとロッカーカバー2(二点鎖線で模式的に示
す)との接合部位には、吸気側のカムシャフト10を回
転自在に支持するカムジャーナル15が設けられてい
る。ロッカーカバー2はシリンダヘッドカバーの一部を
構成する。カムシャフト10には、ロッカアームを介し
て吸気弁に当接するカム4が形成され、カムシャフト1
0の回転につれて吸気弁が開閉するようになっている。
【0015】エンジンのクランク軸(図示略)は、ベル
トやチェーンなどの回転力伝達要素を介して吸気側のカ
ムプーリやカムスプロケット(回転伝達部材20)に連
結されている。本実施形態の回転力伝達要素は、軽量化
及びコスト低減を図るため例えば合成樹脂製の歯付きベ
ルト6(図2)により構成され、回転伝達部材20はカ
ムプーリで構成されている。カムプーリ20は、円板状
の主体部22と、歯付きベルト6と噛み合う歯付きフラ
ンジ24と、カムシャフト10の端部に外嵌されたボス
部26とを有している。すなわち、カムプーリ20は、
カムシャフト10と同軸に配されると共にカムシャフト
10により回転可能に支持され、歯付きベルト6を介し
て伝達されるクランク軸の回転力を受けて回転するよう
になっている。
トやチェーンなどの回転力伝達要素を介して吸気側のカ
ムプーリやカムスプロケット(回転伝達部材20)に連
結されている。本実施形態の回転力伝達要素は、軽量化
及びコスト低減を図るため例えば合成樹脂製の歯付きベ
ルト6(図2)により構成され、回転伝達部材20はカ
ムプーリで構成されている。カムプーリ20は、円板状
の主体部22と、歯付きベルト6と噛み合う歯付きフラ
ンジ24と、カムシャフト10の端部に外嵌されたボス
部26とを有している。すなわち、カムプーリ20は、
カムシャフト10と同軸に配されると共にカムシャフト
10により回転可能に支持され、歯付きベルト6を介し
て伝達されるクランク軸の回転力を受けて回転するよう
になっている。
【0016】本実施形態のカム位相可変装置は、後で詳
述するように装置各部の回転慣性、重量及び外形寸法の
低減ならびに装置の回転バランスの向上をも企図してい
る。これに関連して、カムプーリ主体部22の外周側に
は、カムプーリ20の回転慣性及び重量の低減のため、
例えば4つの溝孔22a(図2)が形成されている。図
2中、参照符号20aは、クランク軸との位相差決めに
供されるマークを示す。
述するように装置各部の回転慣性、重量及び外形寸法の
低減ならびに装置の回転バランスの向上をも企図してい
る。これに関連して、カムプーリ主体部22の外周側に
は、カムプーリ20の回転慣性及び重量の低減のため、
例えば4つの溝孔22a(図2)が形成されている。図
2中、参照符号20aは、クランク軸との位相差決めに
供されるマークを示す。
【0017】カムプーリ20のボス部26及びカムジャ
ーナル15の対向周面間には、エンジン外部への油漏れ
を防止するリング状のオイルシール17が配されてい
る。カムシャフト10回りの潤滑などに用いられた油
は、カムシャフト10、カムジャーナル15及びオイル
シール17により画成された環状空間10dとカムジャ
ーナル15に形成された油路15cとを介して、エンジ
ン内部に戻される。
ーナル15の対向周面間には、エンジン外部への油漏れ
を防止するリング状のオイルシール17が配されてい
る。カムシャフト10回りの潤滑などに用いられた油
は、カムシャフト10、カムジャーナル15及びオイル
シール17により画成された環状空間10dとカムジャ
ーナル15に形成された油路15cとを介して、エンジ
ン内部に戻される。
【0018】カム位相可変装置は、例えば4本のボルト
23(図3)によりカムプーリ主体部22の外方端面に
固定されてカムプーリ20と一体回転可能なベーンハウ
ジング(収容部材)30と、ボルト14によりカムシャ
フト10の端面に固定されカムシャフト10と一体に回
転可能なベーンロータ(ベーン部材)40とを有し、各
要素30、40はカムシャフト10およびカムプーリ2
0と同軸に配されている。ベーンハウジング30および
ベーンロータ40は、例えばアルミニウムなどを基材と
する軽合金からなる素材を押し出し成形したもので、重
量及び回転慣性の低減が図られている。この様に回転慣
性が小さいカム位相可変装置にあっては、クランク軸と
カムプーリ20とを連結する回転力伝達要素に加わる負
荷が小さくなり、従って、この回転力伝達要素を上記の
ような歯付きベルト6で構成可能になる。なお、以下に
おいて、カム位相可変装置での要素配列や回転バランス
等に関連して、要素10,20,30及び40を一括し
てカム駆動系と称することがある。
23(図3)によりカムプーリ主体部22の外方端面に
固定されてカムプーリ20と一体回転可能なベーンハウ
ジング(収容部材)30と、ボルト14によりカムシャ
フト10の端面に固定されカムシャフト10と一体に回
転可能なベーンロータ(ベーン部材)40とを有し、各
要素30、40はカムシャフト10およびカムプーリ2
0と同軸に配されている。ベーンハウジング30および
ベーンロータ40は、例えばアルミニウムなどを基材と
する軽合金からなる素材を押し出し成形したもので、重
量及び回転慣性の低減が図られている。この様に回転慣
性が小さいカム位相可変装置にあっては、クランク軸と
カムプーリ20とを連結する回転力伝達要素に加わる負
荷が小さくなり、従って、この回転力伝達要素を上記の
ような歯付きベルト6で構成可能になる。なお、以下に
おいて、カム位相可変装置での要素配列や回転バランス
等に関連して、要素10,20,30及び40を一括し
てカム駆動系と称することがある。
【0019】ベーンロータ40は、これを収容するベー
ンハウジング30との間に供給される圧油を介してベー
ンハウジング30と駆動的に連結された状態でハウジン
グ30と一体に回転するようにされている。クランク軸
の回転力は、カムプーリ20、ベーンハウジング30お
よびベーンロータ40を介してカムシャフト10へ伝達
される。
ンハウジング30との間に供給される圧油を介してベー
ンハウジング30と駆動的に連結された状態でハウジン
グ30と一体に回転するようにされている。クランク軸
の回転力は、カムプーリ20、ベーンハウジング30お
よびベーンロータ40を介してカムシャフト10へ伝達
される。
【0020】カムプーリ20は、カムシャフト10に嵌
合する上記のボス部26を有し、カムシャフト10に対
して相対回転可能になっている。また、ベーンロータ4
0は、ハウジング30内で該ハウジングに対して例えば
約40度の所定角度範囲内で回動可能になっている。そ
して、ベーンロータ40がハウジング30内で回動する
と、カムプーリ20に対するカムシャフト10の回転位
相が変化して、吸気弁と排気弁とのバルブオーバラップ
量が変化することになる。本実施形態では、ベーンロー
タ40が図6に示す最遅角側の回動位置をとったときに
バルブオーバラップ量を略ゼロにしてエンジンの始動性
向上を図る一方、エンジン回転の上昇につれてバルブオ
ーバラップ量を増大させて吸気効率向上を図るようにし
ている。
合する上記のボス部26を有し、カムシャフト10に対
して相対回転可能になっている。また、ベーンロータ4
0は、ハウジング30内で該ハウジングに対して例えば
約40度の所定角度範囲内で回動可能になっている。そ
して、ベーンロータ40がハウジング30内で回動する
と、カムプーリ20に対するカムシャフト10の回転位
相が変化して、吸気弁と排気弁とのバルブオーバラップ
量が変化することになる。本実施形態では、ベーンロー
タ40が図6に示す最遅角側の回動位置をとったときに
バルブオーバラップ量を略ゼロにしてエンジンの始動性
向上を図る一方、エンジン回転の上昇につれてバルブオ
ーバラップ量を増大させて吸気効率向上を図るようにし
ている。
【0021】詳しくは、ベーンロータ40は、円筒状の
主体部42と、ロータ主体部42の周面に互いに直径方
向に対向して設けられた2つのベーン44とを有してい
る(図2)。ロータ主体部42のカムシャフト側の端面
にはピン穴42b(図3)が形成され、このピン穴42
bに整合してカムシャフト10の対向端面にピン孔が形
成されている。そして、両ピン穴に配されるピン8(図
3)により、カムシャフト10に対するベーンロータ4
0の取付位置を位置決めするようにしている。
主体部42と、ロータ主体部42の周面に互いに直径方
向に対向して設けられた2つのベーン44とを有してい
る(図2)。ロータ主体部42のカムシャフト側の端面
にはピン穴42b(図3)が形成され、このピン穴42
bに整合してカムシャフト10の対向端面にピン孔が形
成されている。そして、両ピン穴に配されるピン8(図
3)により、カムシャフト10に対するベーンロータ4
0の取付位置を位置決めするようにしている。
【0022】ベーン44は、ベーンロータ主体部42か
ら半径方向外方へ延びている。各ベーン44は、縦断面
でみて先細形状(本実施形態では略台形状)に形成さ
れ、これにより、半径方向外方部位でのベーン44の重
量が低減され、従って、ベーン44の回転慣性が大幅に
低減される。先細形状のベーン44を設けたベーンロー
タ40は、回転慣性が小さく、しかも、ベーンロータ回
転中心ひいてはカム駆動系10、20、30及び40の
回転軸線まわりの回転バランスに富み、回転振動が抑制
される。
ら半径方向外方へ延びている。各ベーン44は、縦断面
でみて先細形状(本実施形態では略台形状)に形成さ
れ、これにより、半径方向外方部位でのベーン44の重
量が低減され、従って、ベーン44の回転慣性が大幅に
低減される。先細形状のベーン44を設けたベーンロー
タ40は、回転慣性が小さく、しかも、ベーンロータ回
転中心ひいてはカム駆動系10、20、30及び40の
回転軸線まわりの回転バランスに富み、回転振動が抑制
される。
【0023】ベーンハウジング30は、ハウジング本体
32とハウジング端壁34とを有している。ハウジング
本体32はベーン数と同数(例えば2つ)の周壁部32
aを有し、各ハウジング周壁部32aの両縁から一対の
隔壁32b、32cが互いに平行にベーンロータ半径方
向内方へ延びている。また、各ベーンの隔壁32bの内
面は他方のベーンの隔壁32cの内面と面一をなし、両
隔壁は隔壁結合部32dを介して互いに結合されてい
る。隔壁結合部32dの内周面は縦断面円弧状に形成さ
れてベーンロータ主体部42の外周面に摺接しており、
ベーンロータ40を回転自在に支持している。隔壁結合
部32dには、ボルト23が挿通するボルト孔23aが
形成されている。
32とハウジング端壁34とを有している。ハウジング
本体32はベーン数と同数(例えば2つ)の周壁部32
aを有し、各ハウジング周壁部32aの両縁から一対の
隔壁32b、32cが互いに平行にベーンロータ半径方
向内方へ延びている。また、各ベーンの隔壁32bの内
面は他方のベーンの隔壁32cの内面と面一をなし、両
隔壁は隔壁結合部32dを介して互いに結合されてい
る。隔壁結合部32dの内周面は縦断面円弧状に形成さ
れてベーンロータ主体部42の外周面に摺接しており、
ベーンロータ40を回転自在に支持している。隔壁結合
部32dには、ボルト23が挿通するボルト孔23aが
形成されている。
【0024】上述のようにベーン44が先細形状である
ので、カム位相可変範囲を所要のものにしつつ、ハウジ
ング周壁部32aの周方向長さを短くすることができ
る。このため、ハウジング30の回転慣性を低減するべ
く、隔壁結合部32d回りでハウジング30の半径方向
外方部分を除肉可能になる。ベーンハウジング30の各
対の隔壁32b、32cは、ハウジング周壁部32a、
ハウジング端壁34及びカムプーリ主体部22と協働し
てベーン44を収容するベーン収容室を画成している。
換言すれば、本実施形態のカムプーリ主体部22は、ハ
ウジング要素32及び34と共に収容部材を構成してい
る。ベーン44の先端周面とハウジング周壁部32aの
内周面との間にはシール49が配され、このシール49
とベーン44とにより、ベーン収容室は進角側油室47
と遅角側油室48との2つに区分されている(図2)。
即ち、ベーンハウジング30とベーンロータ40との間
には各ベーン44を挟んで2対の油室47,48が画成
されている。そして、両油室47、48の所要の一方に
圧油を供給することにより、ハウジング30内でベーン
ロータ40を回動させるようにしている。
ので、カム位相可変範囲を所要のものにしつつ、ハウジ
ング周壁部32aの周方向長さを短くすることができ
る。このため、ハウジング30の回転慣性を低減するべ
く、隔壁結合部32d回りでハウジング30の半径方向
外方部分を除肉可能になる。ベーンハウジング30の各
対の隔壁32b、32cは、ハウジング周壁部32a、
ハウジング端壁34及びカムプーリ主体部22と協働し
てベーン44を収容するベーン収容室を画成している。
換言すれば、本実施形態のカムプーリ主体部22は、ハ
ウジング要素32及び34と共に収容部材を構成してい
る。ベーン44の先端周面とハウジング周壁部32aの
内周面との間にはシール49が配され、このシール49
とベーン44とにより、ベーン収容室は進角側油室47
と遅角側油室48との2つに区分されている(図2)。
即ち、ベーンハウジング30とベーンロータ40との間
には各ベーン44を挟んで2対の油室47,48が画成
されている。そして、両油室47、48の所要の一方に
圧油を供給することにより、ハウジング30内でベーン
ロータ40を回動させるようにしている。
【0025】本実施形態によるベーンハウジング30及
びベーンロータ40は、上記のように押し出し成形によ
り得られるもので、両要素30、40の対向面などは必
要に応じてブローチ盤などを用いて切削加工される。上
記のように各ベーンの隔壁32b、32cを互いに平行
に設けると共に両隔壁の内面がベーンロータ直径方向に
対向する他方のベーンの隔壁32c、32bの内面と面
一をなすように設けることにより、ブローチ加工が容易
になると共に加工精度が向上し、また、加工面の検査が
容易になる。
びベーンロータ40は、上記のように押し出し成形によ
り得られるもので、両要素30、40の対向面などは必
要に応じてブローチ盤などを用いて切削加工される。上
記のように各ベーンの隔壁32b、32cを互いに平行
に設けると共に両隔壁の内面がベーンロータ直径方向に
対向する他方のベーンの隔壁32c、32bの内面と面
一をなすように設けることにより、ブローチ加工が容易
になると共に加工精度が向上し、また、加工面の検査が
容易になる。
【0026】次に、油室47、48に対する圧油の給排
について説明する。図1に示すように、カムジャーナル
15には、カムシャフト10の長手方向軸線に略直交し
てそれぞれ延びる第1及び第2油路15a、15bが形
成されている。油路15a、15bの外方端は、オイル
コントロールバルブ(OCV)50の第1及び第2出口
ポート51、52にそれぞれ連通している。OCV50
の第1入口ポート53は、油タンク60から汲み上げた
油を加圧する油ポンプ62の吐出側に連通する油供給パ
イプ63に接続され、第2入口ポート54はリターンパ
イプ64に接続されている。後述のように第1油路15
aは遅角側油室47に連通しており、OCV50が図1
に示す切換位置(遅角位置)50aをとって第1入口ポ
ート53と第1出口ポート51とが連通すると共に第2
入口ポート54と第2出口ポート52とが連通したと
き、油ポンプ62からの圧油が遅角側油室48に供給さ
れるようになっている。一方、OCV50が別の切換位
置(進角位置)50bをとって第1入口ポート53と第
2出口ポート52とが連通すると共に第2入口ポート5
4と第1出口ポート51とが連通したとき、進角側油室
47への圧油供給が行われる。そして、OCV50を例
えば電子制御ユニット(図示略)によりエンジン回転数
に応じてデューティ制御して油室47,48に対する圧
油の給排を制御し、カムシャフト10に対するカムプー
リ20の回転位相を可変制御するようにしている。ま
た、OCV50が中立位置50cをとって入口ポート5
3、54と出口ポート51、52との連通が遮断される
と、回転位相が維持されることになる。即ち、OCV
は、油ポンプ62等と共にベーンロータ40を必要に応
じて油圧により遅角側または進角側へ回転させる油圧供
給手段を構成している。
について説明する。図1に示すように、カムジャーナル
15には、カムシャフト10の長手方向軸線に略直交し
てそれぞれ延びる第1及び第2油路15a、15bが形
成されている。油路15a、15bの外方端は、オイル
コントロールバルブ(OCV)50の第1及び第2出口
ポート51、52にそれぞれ連通している。OCV50
の第1入口ポート53は、油タンク60から汲み上げた
油を加圧する油ポンプ62の吐出側に連通する油供給パ
イプ63に接続され、第2入口ポート54はリターンパ
イプ64に接続されている。後述のように第1油路15
aは遅角側油室47に連通しており、OCV50が図1
に示す切換位置(遅角位置)50aをとって第1入口ポ
ート53と第1出口ポート51とが連通すると共に第2
入口ポート54と第2出口ポート52とが連通したと
き、油ポンプ62からの圧油が遅角側油室48に供給さ
れるようになっている。一方、OCV50が別の切換位
置(進角位置)50bをとって第1入口ポート53と第
2出口ポート52とが連通すると共に第2入口ポート5
4と第1出口ポート51とが連通したとき、進角側油室
47への圧油供給が行われる。そして、OCV50を例
えば電子制御ユニット(図示略)によりエンジン回転数
に応じてデューティ制御して油室47,48に対する圧
油の給排を制御し、カムシャフト10に対するカムプー
リ20の回転位相を可変制御するようにしている。ま
た、OCV50が中立位置50cをとって入口ポート5
3、54と出口ポート51、52との連通が遮断される
と、回転位相が維持されることになる。即ち、OCV
は、油ポンプ62等と共にベーンロータ40を必要に応
じて油圧により遅角側または進角側へ回転させる油圧供
給手段を構成している。
【0027】カムジャーナル15に形成され圧油給排経
路の一部を構成する第1及び第2油路15a、15bの
内方端は、カムシャフト10の周面に形成された第1及
び第2環状溝11a、11bにそれぞれ開口している。
カムシャフト10には、第1環状溝11aからカムシャ
フト軸線の手前までそれぞれ延びる第1半径方向孔12
aと、第2環状溝11bからカムシャフト軸線まで延び
る第2半径方向孔12bとがカムシャフト半径方向に形
成されている。第1半径方向孔12aはベーン数と同数
設けられている。カムシャフト10が如何なる回転位置
をとったときにも、孔12aは第1環状溝11aに連通
し、孔12bは第2環状溝11bに連通している。ま
た、カムシャフト10には、孔12a、12bの内方端
からカムシャフト端面までそれぞれ延びる第1及び第2
長手方向孔13a、13bがカムシャフト軸線方向に形
成されている。第2長手方向孔13bはカムシャフト軸
線上に一つ設けられ、第1長手方向孔13aはカムシャ
フト軸線から偏倚した半径方向位置においてベーン数と
同数設けられている。
路の一部を構成する第1及び第2油路15a、15bの
内方端は、カムシャフト10の周面に形成された第1及
び第2環状溝11a、11bにそれぞれ開口している。
カムシャフト10には、第1環状溝11aからカムシャ
フト軸線の手前までそれぞれ延びる第1半径方向孔12
aと、第2環状溝11bからカムシャフト軸線まで延び
る第2半径方向孔12bとがカムシャフト半径方向に形
成されている。第1半径方向孔12aはベーン数と同数
設けられている。カムシャフト10が如何なる回転位置
をとったときにも、孔12aは第1環状溝11aに連通
し、孔12bは第2環状溝11bに連通している。ま
た、カムシャフト10には、孔12a、12bの内方端
からカムシャフト端面までそれぞれ延びる第1及び第2
長手方向孔13a、13bがカムシャフト軸線方向に形
成されている。第2長手方向孔13bはカムシャフト軸
線上に一つ設けられ、第1長手方向孔13aはカムシャ
フト軸線から偏倚した半径方向位置においてベーン数と
同数設けられている。
【0028】第2長手方向孔13bは段付き孔であっ
て、第2半径方向孔12bに連通する小径部と、六角穴
付きの中空ボルト14が螺着される大径部とを有してい
る。中空ボルト14は、ベーンロータ主体部42にこれ
と同軸に形成された段付き貫通孔42a内に配され、中
空ボルト14の頭部は、段付き貫通孔42aの大径部に
収容されている。中空ボルト14の中空部14aは、ベ
ーンロータ主体部42の内周面(段付き貫通孔42a形
成面)と、ハウジング端壁34の中央部のネジ孔35に
螺着された六角穴付きボルト36の内方端面と、中空ボ
ルト14の頭部外面とにより画成される断面U字状の油
路41に連通している(図1)。
て、第2半径方向孔12bに連通する小径部と、六角穴
付きの中空ボルト14が螺着される大径部とを有してい
る。中空ボルト14は、ベーンロータ主体部42にこれ
と同軸に形成された段付き貫通孔42a内に配され、中
空ボルト14の頭部は、段付き貫通孔42aの大径部に
収容されている。中空ボルト14の中空部14aは、ベ
ーンロータ主体部42の内周面(段付き貫通孔42a形
成面)と、ハウジング端壁34の中央部のネジ孔35に
螺着された六角穴付きボルト36の内方端面と、中空ボ
ルト14の頭部外面とにより画成される断面U字状の油
路41に連通している(図1)。
【0029】油室47,48への圧油給排経路に関連し
て、ベーンロータ40において、ロータ主体部42に
は、カムシャフト10の2つの第1長手方向孔13aに
整合して2つの短い第1長手方向孔45aがベーンロー
タ軸線方向に形成され、また、それぞれの孔45aから
ベーンロータ半径方向外方に延びる2つの第1半径方向
孔46aが形成されている。孔46aの外方端は、ベー
ン44の根元付近でロータ主体部42の外周面に開口し
て遅角側油室48に連通している(図2)。また、第1
半径方向孔46aに関して反カムシャフト側に偏倚した
ベーンロータ厚さ方向位置において、ベーンロータ主体
部42には第2半径方向孔46bがベーンロータ半径方
向に形成されている(図1)。孔46bは、その内方端
がロータ主体部42の段付き貫通孔42aの大径部に開
口し、その外方端がベーン44の根元付近においてロー
タ主体部42の外周面に開口して進角側油室47に連通
している(図2)。
て、ベーンロータ40において、ロータ主体部42に
は、カムシャフト10の2つの第1長手方向孔13aに
整合して2つの短い第1長手方向孔45aがベーンロー
タ軸線方向に形成され、また、それぞれの孔45aから
ベーンロータ半径方向外方に延びる2つの第1半径方向
孔46aが形成されている。孔46aの外方端は、ベー
ン44の根元付近でロータ主体部42の外周面に開口し
て遅角側油室48に連通している(図2)。また、第1
半径方向孔46aに関して反カムシャフト側に偏倚した
ベーンロータ厚さ方向位置において、ベーンロータ主体
部42には第2半径方向孔46bがベーンロータ半径方
向に形成されている(図1)。孔46bは、その内方端
がロータ主体部42の段付き貫通孔42aの大径部に開
口し、その外方端がベーン44の根元付近においてロー
タ主体部42の外周面に開口して進角側油室47に連通
している(図2)。
【0030】上記の環状溝、半径方向孔および長手方向
孔は、油路15aまたは15bと油室48または47と
を連通させる油路を構成している。図2から明らかなよ
うに、2つの半径方向孔46aはベーンロータ回転中心
を通る一つの直線上に設けられている。このため、一回
の孔加工で2つの孔46aを同時に形成して加工コスト
を低減できる。また、ベーンロータ40に孔46aを形
成しても、ベーンロータ回転中心に対するベーンロータ
40の回転バランス(カム駆動系の回転バランス)が損
なわれることがない。孔46bについても同様である。
孔は、油路15aまたは15bと油室48または47と
を連通させる油路を構成している。図2から明らかなよ
うに、2つの半径方向孔46aはベーンロータ回転中心
を通る一つの直線上に設けられている。このため、一回
の孔加工で2つの孔46aを同時に形成して加工コスト
を低減できる。また、ベーンロータ40に孔46aを形
成しても、ベーンロータ回転中心に対するベーンロータ
40の回転バランス(カム駆動系の回転バランス)が損
なわれることがない。孔46bについても同様である。
【0031】カム位相可変装置は、吸気弁と排気弁との
オーバラップ量を最小値(たとえばゼロ)にするべくベ
ーン44を最遅角側回転位置にロックするためのロック
機構を有している。図2ないし図4に示すように、本実
施形態のロック機構は、ベーン数と同数(例えば2つ)
のロックピン(可動体)70およびスプリング(付勢手
段)80を有している。各ロックピン70は、ベーン厚
さ方向に各ベーン44を貫通して形成されたロックピン
孔44a内に移動自在に配されている。ロックピン70
のハウジング端壁側半部には、スプリング80を収容す
るスプリング室(収容室)71がロックピン長手方向に
形成されている。ロックピン70は、スプリング80に
より、カムプーリ主体部22に形成されたロック穴22
b側(ロック方向)へ常時付勢されており、ベーンロー
タ40が最遅角側回転位置まで移動したとき、ロック穴
への油圧供給がなければ、ロックピン先端部70aがロ
ック穴22bに嵌入して、ベーンロータ40を最遅角位
置にロックするようになっている(図4及び図6)。こ
のロック状態では、ベーンハウジング30からベーンロ
ータ40に加えられる回転トルクは2つのロックピン7
0で分担される。このときにロックピン70に加わる剪
断力に耐えるように、ロックピン70は例えば鉄系材料
で構成されている。
オーバラップ量を最小値(たとえばゼロ)にするべくベ
ーン44を最遅角側回転位置にロックするためのロック
機構を有している。図2ないし図4に示すように、本実
施形態のロック機構は、ベーン数と同数(例えば2つ)
のロックピン(可動体)70およびスプリング(付勢手
段)80を有している。各ロックピン70は、ベーン厚
さ方向に各ベーン44を貫通して形成されたロックピン
孔44a内に移動自在に配されている。ロックピン70
のハウジング端壁側半部には、スプリング80を収容す
るスプリング室(収容室)71がロックピン長手方向に
形成されている。ロックピン70は、スプリング80に
より、カムプーリ主体部22に形成されたロック穴22
b側(ロック方向)へ常時付勢されており、ベーンロー
タ40が最遅角側回転位置まで移動したとき、ロック穴
への油圧供給がなければ、ロックピン先端部70aがロ
ック穴22bに嵌入して、ベーンロータ40を最遅角位
置にロックするようになっている(図4及び図6)。こ
のロック状態では、ベーンハウジング30からベーンロ
ータ40に加えられる回転トルクは2つのロックピン7
0で分担される。このときにロックピン70に加わる剪
断力に耐えるように、ロックピン70は例えば鉄系材料
で構成されている。
【0032】ロックピン70は、進角側及び遅角側油室
47、48のいずれか一方への圧油供給に応じてハウジ
ング端壁34側へ移動して、ロックを解除するようにな
っている。本実施形態では、進角側油室47への圧油供
給および遅角側油室48への圧油供給に応動する切替バ
ルブにより、進角側油室47と遅角側油室48との連通
を遮断しつつ、進角側油室47または遅角側油室48か
らの圧油をロック穴22b内へロック解除用油圧として
選択的に導入するようにしている。この様に、油室4
7、48からのロック解除用油圧をロック機構の同一部
位(ロック穴)に導入する構成によれば、ロック解除用
油圧経路の相当部分を一系統に集約でき、ロック機構を
コンパクトにでき、設計自由度が向上し、また、加工が
簡便になり、回転アンバランスを低減できる。
47、48のいずれか一方への圧油供給に応じてハウジ
ング端壁34側へ移動して、ロックを解除するようにな
っている。本実施形態では、進角側油室47への圧油供
給および遅角側油室48への圧油供給に応動する切替バ
ルブにより、進角側油室47と遅角側油室48との連通
を遮断しつつ、進角側油室47または遅角側油室48か
らの圧油をロック穴22b内へロック解除用油圧として
選択的に導入するようにしている。この様に、油室4
7、48からのロック解除用油圧をロック機構の同一部
位(ロック穴)に導入する構成によれば、ロック解除用
油圧経路の相当部分を一系統に集約でき、ロック機構を
コンパクトにでき、設計自由度が向上し、また、加工が
簡便になり、回転アンバランスを低減できる。
【0033】図4に示すように、切替バルブはストレー
トピンからなるバルブピストン(弁体)90を有し、バ
ルブピストン90は、ロックピン孔44aよりも半径方
向外方位置においてベーン厚さ方向(カムシャフト軸線
方向)にベーン44を貫通して延びるバルブピストン孔
44b内に移動自在に配されている。バルブピストン9
0をストレートピンで構成すると、バルブピストン孔4
4bを例えば直円筒状の孔にでき、従って、ピストン9
0及びピストン孔44bの加工が容易になると共に回転
アンバランスを低減でき、また、要素90、44b間か
らの圧油漏れが少なくなるので、ピストン90の圧油選
択動作(ピストン孔内でのピストン移動)が迅速に行わ
れる。バルブピストン90をベーン44内部に配置した
構成では、ピストン孔44bをベーン44を貫通して設
けることができ、ピストン孔44bの加工が更に容易に
なる。そして、ピストン90をカムシャフト軸線方向に
配置すると、ベーンロータ40の回転に伴ってピストン
90に加わる遠心力はピストン直径方向に作用するの
で、ピストンはベーンにより支持され、この遠心力に起
因してピストン孔44b内で移動することがない。すな
わち、圧油選択のためのピストン90のピストン孔内で
の移動は遠心力の影響を受けずに的確かつ円滑に行われ
る。また、ピストン90はその移動限界位置ではハウジ
ング端壁34またはプーリ主体部22に当接するので、
ピストンの抜け止めを設ける必要もない。
トピンからなるバルブピストン(弁体)90を有し、バ
ルブピストン90は、ロックピン孔44aよりも半径方
向外方位置においてベーン厚さ方向(カムシャフト軸線
方向)にベーン44を貫通して延びるバルブピストン孔
44b内に移動自在に配されている。バルブピストン9
0をストレートピンで構成すると、バルブピストン孔4
4bを例えば直円筒状の孔にでき、従って、ピストン9
0及びピストン孔44bの加工が容易になると共に回転
アンバランスを低減でき、また、要素90、44b間か
らの圧油漏れが少なくなるので、ピストン90の圧油選
択動作(ピストン孔内でのピストン移動)が迅速に行わ
れる。バルブピストン90をベーン44内部に配置した
構成では、ピストン孔44bをベーン44を貫通して設
けることができ、ピストン孔44bの加工が更に容易に
なる。そして、ピストン90をカムシャフト軸線方向に
配置すると、ベーンロータ40の回転に伴ってピストン
90に加わる遠心力はピストン直径方向に作用するの
で、ピストンはベーンにより支持され、この遠心力に起
因してピストン孔44b内で移動することがない。すな
わち、圧油選択のためのピストン90のピストン孔内で
の移動は遠心力の影響を受けずに的確かつ円滑に行われ
る。また、ピストン90はその移動限界位置ではハウジ
ング端壁34またはプーリ主体部22に当接するので、
ピストンの抜け止めを設ける必要もない。
【0034】図5に示すように、各ベーン44のハウジ
ング端壁34側の端面及びカムプーリ主体部22側の端
面には、ロック解除油圧供給用の油通路44c、44d
がそれぞれ形成されている。油通路44cの両端は進角
側油室47及びバルブピストン孔44bに開口し、油通
路44dの両端は遅角側油室48及びバルブピストン孔
44bに開口している。このバルブ44bは、ロック穴
22bに連通している。すなわち、ロック解除油圧供給
用の油通路44eがベーン44に形成され、油通路72
及び73がロックピン70に形成されている。油通路4
4eはベーン長手方向軸線に沿って延び、その両端はバ
ルブピストン孔44bおよびロックピン孔44aにそれ
ぞれ開口している。油通路72はロックピン直径方向に
形成され、その両端はロックピン70の外周面にそれぞ
れ開口している。油通路72の開口端は拡径されてお
り、ロックピン70が図3に示すロック解除位置にある
か或いは図4に示すロック位置にあるかにかかわらず、
油通路44eと油通路72とが連通するようになってい
る。油通路73はロックピン長手方向軸線に沿って延
び、その両端は油通路72およびロック穴22bにそれ
ぞれ開口している。
ング端壁34側の端面及びカムプーリ主体部22側の端
面には、ロック解除油圧供給用の油通路44c、44d
がそれぞれ形成されている。油通路44cの両端は進角
側油室47及びバルブピストン孔44bに開口し、油通
路44dの両端は遅角側油室48及びバルブピストン孔
44bに開口している。このバルブ44bは、ロック穴
22bに連通している。すなわち、ロック解除油圧供給
用の油通路44eがベーン44に形成され、油通路72
及び73がロックピン70に形成されている。油通路4
4eはベーン長手方向軸線に沿って延び、その両端はバ
ルブピストン孔44bおよびロックピン孔44aにそれ
ぞれ開口している。油通路72はロックピン直径方向に
形成され、その両端はロックピン70の外周面にそれぞ
れ開口している。油通路72の開口端は拡径されてお
り、ロックピン70が図3に示すロック解除位置にある
か或いは図4に示すロック位置にあるかにかかわらず、
油通路44eと油通路72とが連通するようになってい
る。油通路73はロックピン長手方向軸線に沿って延
び、その両端は油通路72およびロック穴22bにそれ
ぞれ開口している。
【0035】ロック解除時の背圧除去のため、各ベーン
44のハウジング端壁側にはスプリング室71に連通す
る溝44iが形成され、また、この溝44iに連通する
呼吸孔44jがベーン44に形成されている(図4)。
呼吸孔44jはベーン厚さ方向に延びて、カムシャフト
10の先端面周縁に環状に形成された面取り部分10a
に開口している。この面取り部分10aは、カムシャフ
ト10の先端部にカムシャフト軸線方向に形成された呼
吸穴10bとこの呼吸穴10bからカムシャフト外周面
に向けて半径方向外方へ延びる呼吸穴10c(図3)と
を介して、環状空間10dに連通している。上記要素4
4i、44j、10a、10b及び10cは、スプリン
グ室71を環状空間10dに連通させる連通路を構成し
ている。上述のように、環状空間10dは、カムジャー
ナル15の油路15cを介してエンジン内部に連通して
いる。
44のハウジング端壁側にはスプリング室71に連通す
る溝44iが形成され、また、この溝44iに連通する
呼吸孔44jがベーン44に形成されている(図4)。
呼吸孔44jはベーン厚さ方向に延びて、カムシャフト
10の先端面周縁に環状に形成された面取り部分10a
に開口している。この面取り部分10aは、カムシャフ
ト10の先端部にカムシャフト軸線方向に形成された呼
吸穴10bとこの呼吸穴10bからカムシャフト外周面
に向けて半径方向外方へ延びる呼吸穴10c(図3)と
を介して、環状空間10dに連通している。上記要素4
4i、44j、10a、10b及び10cは、スプリン
グ室71を環状空間10dに連通させる連通路を構成し
ている。上述のように、環状空間10dは、カムジャー
ナル15の油路15cを介してエンジン内部に連通して
いる。
【0036】上記構成において、油通路44cを介して
進角側油室47からバルブピストン孔44bに圧油が供
給されると、バルブピストン90がカムプーリ主体部2
2側へ移動し(図5)、圧油は、ベーン44の油通路4
4eとロックピン70の油通路72、73とを介してロ
ック穴22b内に流入する。また、油通路44dを介し
て遅角側油室48からバルブ44bに圧油が供給される
と、バルブピストン90がハウジング端壁34側へ移動
し、圧油が油通路44e、72及び73を介してロック
穴22b内に流入する。油室47または48からロック
穴へ供給された圧油は、ロックピン70をスプリング8
0のバネ力に抗してハウジング端壁側へ付勢する。この
とき、スプリング室71内の油は、ベーン44の溝44
i及び呼吸孔44jとカムシャフト10の面取り部分1
0a、呼吸穴10b、10cとを介して環状空間10d
へ排出され、更に、カムジャーナル15の油路15cを
介してエンジン内部へ戻される。この結果、ロックピン
70は、スプリング室71内の油による背圧を受けずに
ロック穴22bから離脱し、ロック解除が円滑に行われ
る。また、スプリング室71内の油がシリンダヘッドカ
バー内の環状空間10dに排出されるので、油分による
歯付きベルト6の劣化は生じない。また、カムシャフト
10内に呼吸穴10bを設けたので、オイルシール17
の径拡大が不要で、コンパクトにできる。
進角側油室47からバルブピストン孔44bに圧油が供
給されると、バルブピストン90がカムプーリ主体部2
2側へ移動し(図5)、圧油は、ベーン44の油通路4
4eとロックピン70の油通路72、73とを介してロ
ック穴22b内に流入する。また、油通路44dを介し
て遅角側油室48からバルブ44bに圧油が供給される
と、バルブピストン90がハウジング端壁34側へ移動
し、圧油が油通路44e、72及び73を介してロック
穴22b内に流入する。油室47または48からロック
穴へ供給された圧油は、ロックピン70をスプリング8
0のバネ力に抗してハウジング端壁側へ付勢する。この
とき、スプリング室71内の油は、ベーン44の溝44
i及び呼吸孔44jとカムシャフト10の面取り部分1
0a、呼吸穴10b、10cとを介して環状空間10d
へ排出され、更に、カムジャーナル15の油路15cを
介してエンジン内部へ戻される。この結果、ロックピン
70は、スプリング室71内の油による背圧を受けずに
ロック穴22bから離脱し、ロック解除が円滑に行われ
る。また、スプリング室71内の油がシリンダヘッドカ
バー内の環状空間10dに排出されるので、油分による
歯付きベルト6の劣化は生じない。また、カムシャフト
10内に呼吸穴10bを設けたので、オイルシール17
の径拡大が不要で、コンパクトにできる。
【0037】図4中、参照符号44hは、ロック解除油
圧供給用の油通路44eを加工するときの加工孔を表
す。すなわち、孔44h及び油通路44eを一回のドリ
ル加工でベーン44の頂面側から形成可能である。加工
孔44hの両端はベーン44の頂面およびピストン孔4
4bに開口しており、進角側または遅角側油室47、4
8からピストン孔44bに供給された圧油は加工孔44
hを介してベーンシール49の直下に作用し、ベーンシ
ール49のシール性を向上させる。
圧供給用の油通路44eを加工するときの加工孔を表
す。すなわち、孔44h及び油通路44eを一回のドリ
ル加工でベーン44の頂面側から形成可能である。加工
孔44hの両端はベーン44の頂面およびピストン孔4
4bに開口しており、進角側または遅角側油室47、4
8からピストン孔44bに供給された圧油は加工孔44
hを介してベーンシール49の直下に作用し、ベーンシ
ール49のシール性を向上させる。
【0038】上記の2つのロックピン孔44aはベーン
ロータ回転中心に関して互いに対称に配され、ロックピ
ン孔44aに収容されるロックピン70同士もベーンロ
ータ回転中心に関して対称に配されている。上記のロッ
ク穴22b、油通路44c及び44dもベーンロータ回
転中心に関して対称に配されている。この様に、ロック
機構の各種要素を好ましくは油路を含めてロータベーン
回転中心に関して対称に設けることにより、ロック機構
の配設に伴うベーンロータ40の回転バランス悪化を回
避することができる。
ロータ回転中心に関して互いに対称に配され、ロックピ
ン孔44aに収容されるロックピン70同士もベーンロ
ータ回転中心に関して対称に配されている。上記のロッ
ク穴22b、油通路44c及び44dもベーンロータ回
転中心に関して対称に配されている。この様に、ロック
機構の各種要素を好ましくは油路を含めてロータベーン
回転中心に関して対称に設けることにより、ロック機構
の配設に伴うベーンロータ40の回転バランス悪化を回
避することができる。
【0039】以下、上記構成のカム位相可変装置の作用
を説明する。エンジン運転中、カム位相(吸排気弁のオ
ーバラップ量)が適正であれば、オイルコントロールバ
ルブ50は、その入口ポート53、54と出口ポート5
1、52との連通が遮断される中立位置50cに保持さ
れる。この場合、進角側及び遅角側油室47、48に対
する圧油の給排がなされず、カム位相可変装置のベーン
44は油室47、48に満たされた油により移動不能に
拘束される。この結果、ベーンハウジング30とベーン
ロータ40との相対回転位置が固定されてカム位相が維
持された状態で、クランク軸の回転に同期してカムプー
リ20、ベーンハウジング30、ベーンロータ40及び
カムシャフト10が回転し、カムシャフト10のカム4
により吸気弁が開閉される。上述のように、ベーンハウ
ジング30およびベーンロータ40の各部は、ベーンロ
ータ回転中心に関する回転バランスを考慮して構成され
ており、従って、要素30及び40の回転に伴う回転振
動は充分に抑制される。
を説明する。エンジン運転中、カム位相(吸排気弁のオ
ーバラップ量)が適正であれば、オイルコントロールバ
ルブ50は、その入口ポート53、54と出口ポート5
1、52との連通が遮断される中立位置50cに保持さ
れる。この場合、進角側及び遅角側油室47、48に対
する圧油の給排がなされず、カム位相可変装置のベーン
44は油室47、48に満たされた油により移動不能に
拘束される。この結果、ベーンハウジング30とベーン
ロータ40との相対回転位置が固定されてカム位相が維
持された状態で、クランク軸の回転に同期してカムプー
リ20、ベーンハウジング30、ベーンロータ40及び
カムシャフト10が回転し、カムシャフト10のカム4
により吸気弁が開閉される。上述のように、ベーンハウ
ジング30およびベーンロータ40の各部は、ベーンロ
ータ回転中心に関する回転バランスを考慮して構成され
ており、従って、要素30及び40の回転に伴う回転振
動は充分に抑制される。
【0040】その後、エンジン回転が上昇すると、オイ
ルコントロールバルブ50は、第1入口ポート53と第
2出口ポート52とが連通すると共に第2入口ポート5
4と第1出口ポート51とが連通する進角位置50bに
切り換えられる。この結果、油ポンプ62からの圧油
は、カムジャーナル15の第2油路15bとカムシャフ
ト10の第2環状溝11b、第2半径方向孔12b及び
第2長手方向孔13bとを介して中空ボルト14の中空
部14aへ流入し、更に、油路41とベーンロータ主体
部42の第2半径方向孔46bとを介して進角側油室4
7に供給される。油室47への圧油供給により、ベーン
44に進角方向(ハウジング隔壁32c側)への付勢力
が作用し、ベーン44は遅角側油室48内の油を排出し
つつベーンハウジング30のベーン収容室内で進角方向
へ移動する。この結果、ベーンロータ40はベーンハウ
ジング30と共に回転しつつ、ハウジング30に対して
進角方向へ相対回転し、カム位相が進角される。
ルコントロールバルブ50は、第1入口ポート53と第
2出口ポート52とが連通すると共に第2入口ポート5
4と第1出口ポート51とが連通する進角位置50bに
切り換えられる。この結果、油ポンプ62からの圧油
は、カムジャーナル15の第2油路15bとカムシャフ
ト10の第2環状溝11b、第2半径方向孔12b及び
第2長手方向孔13bとを介して中空ボルト14の中空
部14aへ流入し、更に、油路41とベーンロータ主体
部42の第2半径方向孔46bとを介して進角側油室4
7に供給される。油室47への圧油供給により、ベーン
44に進角方向(ハウジング隔壁32c側)への付勢力
が作用し、ベーン44は遅角側油室48内の油を排出し
つつベーンハウジング30のベーン収容室内で進角方向
へ移動する。この結果、ベーンロータ40はベーンハウ
ジング30と共に回転しつつ、ハウジング30に対して
進角方向へ相対回転し、カム位相が進角される。
【0041】進角方向へのベーン44の移動中、遅角側
油室48内の油は、ベーンロータ主体部42の第1半径
方向孔46a及び第1長手方向孔45aを介してカムシ
ャフト10の第1長手方向孔13aに流入し、次いで、
カムシャフト10の第1半径方向孔12aおよび第1環
状溝11aとカムジャーナル15の第1油路15aとオ
イルコントロールバルブ50を介してシリンダヘッド内
へ排出され、油タンク60へ戻る。
油室48内の油は、ベーンロータ主体部42の第1半径
方向孔46a及び第1長手方向孔45aを介してカムシ
ャフト10の第1長手方向孔13aに流入し、次いで、
カムシャフト10の第1半径方向孔12aおよび第1環
状溝11aとカムジャーナル15の第1油路15aとオ
イルコントロールバルブ50を介してシリンダヘッド内
へ排出され、油タンク60へ戻る。
【0042】また、上記のように進角側油室47へ圧油
が供給されると、既に述べたように、油室47内の圧油
は、油通路44c、44e、72及び73を介してロッ
ク穴22b内に流入して、ロックピン70をロック解除
方向へ付勢する。このとき、ロックピン70は既にロッ
ク解除状態にあるので、このロック解除状態が維持され
る(図2および図3)。
が供給されると、既に述べたように、油室47内の圧油
は、油通路44c、44e、72及び73を介してロッ
ク穴22b内に流入して、ロックピン70をロック解除
方向へ付勢する。このとき、ロックピン70は既にロッ
ク解除状態にあるので、このロック解除状態が維持され
る(図2および図3)。
【0043】その後、エンジン回転が低下すると、オイ
ルコントロールバルブ50は、第1入口ポート53と第
1出口ポート51とが連通すると共に第2入口ポート5
4と第2出口ポート52とが連通する図1に示す遅角位
置50aに切り換えられる。この結果、油ポンプ62か
らの圧油は、オイルコントロールバルブ50が進角位置
にある場合の油排出経路に対応する経路を逆方向に辿っ
て遅角側油室48に供給される。油室48への圧油供給
により、ベーン44に遅角方向(ハウジング隔壁32b
側)への付勢力が作用し、ベーン44は進角側油室47
内の油を排出しつつベーンハウジング30のベーン収容
室内で遅角方向へ移動する。この結果、ベーンロータ4
0はベーンハウジング30と共に回転しつつ、ハウジン
グ30に対して遅角方向へ相対回転し、カム位相が遅角
される。進角側油室47からの油排出は、オイルコント
ロールバルブ50が進角位置にある場合の圧油供給経路
に対応する経路を逆方向に辿って行われ、圧油が油タン
ク60へ戻る。
ルコントロールバルブ50は、第1入口ポート53と第
1出口ポート51とが連通すると共に第2入口ポート5
4と第2出口ポート52とが連通する図1に示す遅角位
置50aに切り換えられる。この結果、油ポンプ62か
らの圧油は、オイルコントロールバルブ50が進角位置
にある場合の油排出経路に対応する経路を逆方向に辿っ
て遅角側油室48に供給される。油室48への圧油供給
により、ベーン44に遅角方向(ハウジング隔壁32b
側)への付勢力が作用し、ベーン44は進角側油室47
内の油を排出しつつベーンハウジング30のベーン収容
室内で遅角方向へ移動する。この結果、ベーンロータ4
0はベーンハウジング30と共に回転しつつ、ハウジン
グ30に対して遅角方向へ相対回転し、カム位相が遅角
される。進角側油室47からの油排出は、オイルコント
ロールバルブ50が進角位置にある場合の圧油供給経路
に対応する経路を逆方向に辿って行われ、圧油が油タン
ク60へ戻る。
【0044】また、遅角側油室48への圧油供給時、既
に述べたように、油室48内の圧油は、油通路44d、
44e、72及び73を介してロック穴22b内に流入
して、ロックピン70をロック解除方向へ付勢し、これ
によりロック解除状態にされる(図2および図3)。エ
ンジンを運転停止させる直前では、エンジンはアイドル
運転されている。このアイドル運転中、ベーン収容室内
でベーン44が最遅角位置まで回動するように、図1に
示す遅角位置にあるオイルコントロールバルブ50を介
して油ポンプ62から遅角側油室48へ圧油が供給され
る。この結果、ベーンロータ40が最遅角位置に保持さ
れる。このときロックピン70はロック穴22bに略整
合するが、油室48からロック穴22bへの圧油供給に
よりロック解除状態が維持される。
に述べたように、油室48内の圧油は、油通路44d、
44e、72及び73を介してロック穴22b内に流入
して、ロックピン70をロック解除方向へ付勢し、これ
によりロック解除状態にされる(図2および図3)。エ
ンジンを運転停止させる直前では、エンジンはアイドル
運転されている。このアイドル運転中、ベーン収容室内
でベーン44が最遅角位置まで回動するように、図1に
示す遅角位置にあるオイルコントロールバルブ50を介
して油ポンプ62から遅角側油室48へ圧油が供給され
る。この結果、ベーンロータ40が最遅角位置に保持さ
れる。このときロックピン70はロック穴22bに略整
合するが、油室48からロック穴22bへの圧油供給に
よりロック解除状態が維持される。
【0045】エンジンが運転停止状態にある間、ロック
ピン70はスプリング80のバネ力を受けてロック穴2
2bに嵌入し(図6)、ベーン44は最遅角位置にロッ
クされる。このエンジン停止中、カムジャーナル15よ
りも上方位置にある進角側および遅角側油室47、48
内の油はシリンダヘッド内に抜けるが、ベーン44のロ
ック状態は維持される。従って、次のエンジン始動時、
ベーン44はエンジン始動に適した最遅角位置にロック
されており、エンジンは失火発生を伴うことなく円滑に
始動する。
ピン70はスプリング80のバネ力を受けてロック穴2
2bに嵌入し(図6)、ベーン44は最遅角位置にロッ
クされる。このエンジン停止中、カムジャーナル15よ
りも上方位置にある進角側および遅角側油室47、48
内の油はシリンダヘッド内に抜けるが、ベーン44のロ
ック状態は維持される。従って、次のエンジン始動時、
ベーン44はエンジン始動に適した最遅角位置にロック
されており、エンジンは失火発生を伴うことなく円滑に
始動する。
【0046】本発明の可変動弁機構は上記実施形態のも
のに限定されず、種々に変形可能である。例えば、上記
実施形態では2枚ベーンのカム位相可変装置を説明した
が、ベーン数は2つに限定されない。4枚ベーンの装置
を図7に例示する。この装置はベーン44が4つである
点を除き上記実施形態のものと略同一構成であり、実施
形態のものに対応する要素を図7に同一符号で示し、説
明を省略する。エンジンに通常装備される油ポンプを圧
油供給源として利用した場合、油圧増大によるベーンロ
ータ回転力の増大には制約があるが、ベーン数を増加さ
せると、ベーン全体の合計受圧面が広くなり、圧油の給
排に伴って発生するベーンロータ回転力を大きなものに
できる。図7の変形例では直径方向に対向する2つのベ
ーンのみにロック機構を設けたが、全てのベーンにロッ
ク機構を設けても良い。
のに限定されず、種々に変形可能である。例えば、上記
実施形態では2枚ベーンのカム位相可変装置を説明した
が、ベーン数は2つに限定されない。4枚ベーンの装置
を図7に例示する。この装置はベーン44が4つである
点を除き上記実施形態のものと略同一構成であり、実施
形態のものに対応する要素を図7に同一符号で示し、説
明を省略する。エンジンに通常装備される油ポンプを圧
油供給源として利用した場合、油圧増大によるベーンロ
ータ回転力の増大には制約があるが、ベーン数を増加さ
せると、ベーン全体の合計受圧面が広くなり、圧油の給
排に伴って発生するベーンロータ回転力を大きなものに
できる。図7の変形例では直径方向に対向する2つのベ
ーンのみにロック機構を設けたが、全てのベーンにロッ
ク機構を設けても良い。
【0047】上記実施形態では、付勢手段収容室(スプ
リング室71)と環状空間10dとを連通させる連通路
を、要素44i、44j、10a、10b及び10cに
より構成したが、連通路の構成はこれに限定されない。
また、連通路を環状空間10dに開口させることも必須
ではない。すなわち、付勢手段収容室内の油をシリンダ
ヘッドカバーの内部空間に排出可能とする連通路を設け
て、油分による伝達要素(例えば歯付きベルト6)の劣
化を防止しつつ背圧除去を行えるようにすれば良い。
リング室71)と環状空間10dとを連通させる連通路
を、要素44i、44j、10a、10b及び10cに
より構成したが、連通路の構成はこれに限定されない。
また、連通路を環状空間10dに開口させることも必須
ではない。すなわち、付勢手段収容室内の油をシリンダ
ヘッドカバーの内部空間に排出可能とする連通路を設け
て、油分による伝達要素(例えば歯付きベルト6)の劣
化を防止しつつ背圧除去を行えるようにすれば良い。
【0048】図8および図9に示す変形例では、呼吸穴
10bは、カムシャフト10の内部にではなく、カムシ
ャフト10の外周面に形成されている。呼吸穴10bの
一端は環状空間10dに直接に連通している。すなわ
ち、実施形態での呼吸穴10は不要になる。図10に示
す変形例では、呼吸穴10bはカムプーリのボス部26
の内周面に形成され、呼吸穴10bの一端は環状空間1
0dに直接に連通している。呼吸穴10bをカムシャフ
ト側に形成する場合に比べ、ボス部26はやや径大にさ
れる。
10bは、カムシャフト10の内部にではなく、カムシ
ャフト10の外周面に形成されている。呼吸穴10bの
一端は環状空間10dに直接に連通している。すなわ
ち、実施形態での呼吸穴10は不要になる。図10に示
す変形例では、呼吸穴10bはカムプーリのボス部26
の内周面に形成され、呼吸穴10bの一端は環状空間1
0dに直接に連通している。呼吸穴10bをカムシャフ
ト側に形成する場合に比べ、ボス部26はやや径大にさ
れる。
【0049】上記実施形態のロック機構では、ロック穴
22bをベーン44の最遅角側回動位置に合致するよう
な位置に設けたが、ベーン44の最遅角側回動位置より
も僅かに進角側へ偏倚した位置にロック穴22bに形成
すると共にロックピン先端部70aの周面及びロック穴
22bの周面にテーパを付けても良い。この場合、ロッ
ク状態においてベーン44とベーンハウジング隔壁32
bとの間にクリアランスが付与され、ロック機構のロッ
ク解除作動特性が向上し、エンジン始動時の打音の発生
が防止される。
22bをベーン44の最遅角側回動位置に合致するよう
な位置に設けたが、ベーン44の最遅角側回動位置より
も僅かに進角側へ偏倚した位置にロック穴22bに形成
すると共にロックピン先端部70aの周面及びロック穴
22bの周面にテーパを付けても良い。この場合、ロッ
ク状態においてベーン44とベーンハウジング隔壁32
bとの間にクリアランスが付与され、ロック機構のロッ
ク解除作動特性が向上し、エンジン始動時の打音の発生
が防止される。
【0050】
【発明の効果】本発明の可変動弁機構では、ベーン部材
と収容部材との間の油室への油圧供給に応じて可動体が
付勢手段の付勢力に抗してロック穴から離脱する際、シ
リンダヘッドカバーにより画成され伝達要素から隔絶さ
れた空間へ収容室内の油を連通路を介して容易に排出で
き、収容室内の油による背圧を受けずに可動体をロック
穴から離脱させてロック解除を円滑に行え、また、油分
による劣化が生じやすい構成材料からなるタイミングベ
ルトなどを伝達要素として使用でき、内燃機関のコスト
低減および軽量化を図れる。
と収容部材との間の油室への油圧供給に応じて可動体が
付勢手段の付勢力に抗してロック穴から離脱する際、シ
リンダヘッドカバーにより画成され伝達要素から隔絶さ
れた空間へ収容室内の油を連通路を介して容易に排出で
き、収容室内の油による背圧を受けずに可動体をロック
穴から離脱させてロック解除を円滑に行え、また、油分
による劣化が生じやすい構成材料からなるタイミングベ
ルトなどを伝達要素として使用でき、内燃機関のコスト
低減および軽量化を図れる。
【図1】本発明の一実施形態によるカム位相可変装置を
図2のI−I線に沿って示す長手方向断面図である。
図2のI−I線に沿って示す長手方向断面図である。
【図2】カム位相可変装置を図3のII−II線に沿っ
て示す横断面図である。
て示す横断面図である。
【図3】ロック解除状態のカム位相可変装置を図2のI
II−III線に沿って示す断面図である。
II−III線に沿って示す断面図である。
【図4】カム位相可変装置の部分拡大断面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図である。
【図6】カム位相可変装置をロック状態で示す横断面図
である。
である。
【図7】本発明の変形例による4枚ベーン式カム位相可
変装置を示す横断面図である。
変装置を示す横断面図である。
【図8】本発明の別の変形例によるカム位相可変装置の
部分長手方向断面図である。
部分長手方向断面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う部分断面図である。
【図10】本発明の更に別の変形例によるカム位相可変
装置の呼吸穴形成部分の断面図である。
装置の呼吸穴形成部分の断面図である。
2 ロッカーカバー 4 カム 6 歯付きベルト 10 カムシャフト 10b、10c 呼吸穴 10d 環状空間 15 カムジャーナル 17 オイルシール 20 カムプーリ 22b ロック穴 30 ベーンハウジング 40 ベーンロータ 44 ベーン 44a ロックピン孔 44b バルブピストン孔 44c、44d、44e 油通路 44h 加工孔 44i 溝 44j 呼吸孔 47 進角側油室 48 遅角側油室 49 シール 50 オイルコントロールバルブ 62 油ポンプ 70 ロックピン 71 スプリング室 72、73 油通路 80 スプリング 90 バルブピストン
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関のクランク軸から伝達要素を介
して回転力が伝達される回転伝達部材と一体回転可能な
収容部材と、 上記収容部材内に配されて上記収容部材との間に遅角側
油室及び進角側油室を画成するベーン部を有し、上記内
燃機関の吸気弁または排気弁の一方を開閉するカム部が
形成されたカムシャフトと一体回転可能でかつ上記収容
部材に対して相 対回転可能なベーン部材と、上記遅角側油室または上記
進角側油室に油圧を供給して上記ベーン部材を上記回転
伝達部材に対して遅角側または進角側へ相対回転させる
油圧供給手段と、 上記ベーン部材または上記収容部材に形成した孔に配さ
れた可動体を付勢手段により付勢して上記収容部材また
は上記ベーン部材に形成したロック穴へ嵌入させる一
方、上記遅角側油室または上記進角側油室への油圧供給
が行われたときに上記可動体を上記ロック穴から離脱さ
せるロック機構と、 上記可動体または上記収容部材に設けられ上記付勢手段
を収容する収容室と上記内燃機関のシリンダヘッドカバ
ーが画成する空間とを連通させる連通路とを備えること
を特徴とする可変動弁機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2208998A JPH11218008A (ja) | 1998-02-03 | 1998-02-03 | 可変動弁機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2208998A JPH11218008A (ja) | 1998-02-03 | 1998-02-03 | 可変動弁機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11218008A true JPH11218008A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12073161
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2208998A Pending JPH11218008A (ja) | 1998-02-03 | 1998-02-03 | 可変動弁機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11218008A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11311108A (ja) * | 1998-04-27 | 1999-11-09 | Toyota Motor Corp | 回転位相差可変装置用ハウジング、回転位相差可変装置用ロータ、回転位相差可変装置および製造方法 |
| JP2013019418A (ja) * | 2012-10-31 | 2013-01-31 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
| EP4467779A1 (en) * | 2023-05-26 | 2024-11-27 | Mikuni Corporation | Valve timing changing device |
-
1998
- 1998-02-03 JP JP2208998A patent/JPH11218008A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11311108A (ja) * | 1998-04-27 | 1999-11-09 | Toyota Motor Corp | 回転位相差可変装置用ハウジング、回転位相差可変装置用ロータ、回転位相差可変装置および製造方法 |
| JP2013019418A (ja) * | 2012-10-31 | 2013-01-31 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
| EP4467779A1 (en) * | 2023-05-26 | 2024-11-27 | Mikuni Corporation | Valve timing changing device |
| US12320278B2 (en) | 2023-05-26 | 2025-06-03 | Mikuni Corporation | Valve timing changing device |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040218 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |