JPH11223111A - 可変動弁機構 - Google Patents
可変動弁機構Info
- Publication number
- JPH11223111A JPH11223111A JP2569198A JP2569198A JPH11223111A JP H11223111 A JPH11223111 A JP H11223111A JP 2569198 A JP2569198 A JP 2569198A JP 2569198 A JP2569198 A JP 2569198A JP H11223111 A JPH11223111 A JP H11223111A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vane
- oil
- hole
- lock
- lock pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カム位相可変装置の回転慣性を小さくし、同
装置および周辺要素のコンパクト化およびコスト低減を
図る。 【解決手段】 カム位相可変装置は、内燃機関のクラン
ク軸と同期回転するカムプーリと一体回転可能なベーン
ハウジング(32)と、該ハウジングに対して相対回転
可能かつカムシャフトと一体回転可能に設けられたベー
ンロータ(40)とを有している。ベーンロータのベー
ン(44)は先細形状に形成され、ベーンハウジングの
半径外方部分は除肉され、両者の回転慣性は小さくされ
ている。
装置および周辺要素のコンパクト化およびコスト低減を
図る。 【解決手段】 カム位相可変装置は、内燃機関のクラン
ク軸と同期回転するカムプーリと一体回転可能なベーン
ハウジング(32)と、該ハウジングに対して相対回転
可能かつカムシャフトと一体回転可能に設けられたベー
ンロータ(40)とを有している。ベーンロータのベー
ン(44)は先細形状に形成され、ベーンハウジングの
半径外方部分は除肉され、両者の回転慣性は小さくされ
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のクラン
ク軸と同期回転可能な回転伝達部材に対するカムシャフ
トの回転位相を可変調整する可変動弁機構に関する。
ク軸と同期回転可能な回転伝達部材に対するカムシャフ
トの回転位相を可変調整する可変動弁機構に関する。
【0002】
【関連する背景技術】油圧ベーン式カム位相可変装置
は、回転伝達部材と一体回転可能な収容部材と、この収
容部材内に収容されたベーンを有しカムシャフトと一体
回転可能なベーン部材とを含み、ベーンと収容部材との
間に形成された油室に対して圧油を給排することにより
カム位相を変化させて吸気弁と排気弁のバルブオーバラ
ップ期間を可変調整し、エンジン始動性やエンジン出力
の向上を図るものである。クランク軸の回転は、伝達要
素を介して回転伝達部材に伝達され、更に、カム位相可
変装置を介してカムシャフトに伝達される。従って、カ
ム位相可変装置のベーン部材や収容部材の回転慣性が大
きいほど、伝達要素やカムシャフト軸受け等に加わる負
担が大きくなる。
は、回転伝達部材と一体回転可能な収容部材と、この収
容部材内に収容されたベーンを有しカムシャフトと一体
回転可能なベーン部材とを含み、ベーンと収容部材との
間に形成された油室に対して圧油を給排することにより
カム位相を変化させて吸気弁と排気弁のバルブオーバラ
ップ期間を可変調整し、エンジン始動性やエンジン出力
の向上を図るものである。クランク軸の回転は、伝達要
素を介して回転伝達部材に伝達され、更に、カム位相可
変装置を介してカムシャフトに伝達される。従って、カ
ム位相可変装置のベーン部材や収容部材の回転慣性が大
きいほど、伝達要素やカムシャフト軸受け等に加わる負
担が大きくなる。
【0003】特開平1−92504号公報に記載された
弁開閉時期制御装置において、タイミングプーリ内周部
1a(この参照符号は公報に記載のものである)の中実
部分(オイル溝非形成部分)は、ロータ直径方向に広が
った扇形状の横断面を有しており、プーリ内周部の回転
慣性は相当に大きくなる。特開平9−60508号公報
に記載されたバルブタイミング調整装置のハウジング部
材において、シュー3a、3bは台形状であり、ベーン
9a、9bは扇状であり、シューハウジング及びベーン
ロータの回転慣性は大きい。しかも、ベーン内部にガイ
ドリング及びスプリングを設けるのでベーン厚さが厚く
なり、また、大径の収容孔などが形成されるベーンの機
械的強度を増強するべくベーンを鉄系材料で構成する必
要がある。この点からもシューハウジング及びベーンロ
ータの回転慣性が大きくなる。
弁開閉時期制御装置において、タイミングプーリ内周部
1a(この参照符号は公報に記載のものである)の中実
部分(オイル溝非形成部分)は、ロータ直径方向に広が
った扇形状の横断面を有しており、プーリ内周部の回転
慣性は相当に大きくなる。特開平9−60508号公報
に記載されたバルブタイミング調整装置のハウジング部
材において、シュー3a、3bは台形状であり、ベーン
9a、9bは扇状であり、シューハウジング及びベーン
ロータの回転慣性は大きい。しかも、ベーン内部にガイ
ドリング及びスプリングを設けるのでベーン厚さが厚く
なり、また、大径の収容孔などが形成されるベーンの機
械的強度を増強するべくベーンを鉄系材料で構成する必
要がある。この点からもシューハウジング及びベーンロ
ータの回転慣性が大きくなる。
【0004】一般に、カム位相可変装置では、その位相
調整動作の安定化のため、ベーン部材の回転トルクを大
きくすることが望ましい。そこで、油室への供給油圧を
高くしたり、或いは、ベーン数を増やしてベーン全体の
受圧面積を増大することが考えられるが、一般には油圧
供給源の容量に制約があるので油圧を高めてベーン回転
トルクを増大することは困難である。また、カム位相可
変範囲を所要のものにしつつベーン数を増大するには、
ベーンの周方向長さを短くする必要があり、特開平9−
60508号公報の装置のようにロック機構をベーン内
部に設けるべくベーンを扇状に形成したものでは、ベー
ンの根元におけるベーン周方向長さが特に短くなる。こ
の場合、ベーンの機械的強度が減少する。しかも、ベー
ンの根元には圧油供給用の油路が形成され、この油路形
成部位に曲げ応力が集中する。
調整動作の安定化のため、ベーン部材の回転トルクを大
きくすることが望ましい。そこで、油室への供給油圧を
高くしたり、或いは、ベーン数を増やしてベーン全体の
受圧面積を増大することが考えられるが、一般には油圧
供給源の容量に制約があるので油圧を高めてベーン回転
トルクを増大することは困難である。また、カム位相可
変範囲を所要のものにしつつベーン数を増大するには、
ベーンの周方向長さを短くする必要があり、特開平9−
60508号公報の装置のようにロック機構をベーン内
部に設けるべくベーンを扇状に形成したものでは、ベー
ンの根元におけるベーン周方向長さが特に短くなる。こ
の場合、ベーンの機械的強度が減少する。しかも、ベー
ンの根元には圧油供給用の油路が形成され、この油路形
成部位に曲げ応力が集中する。
【0005】この様に、上記従来のカム位相可変装置
(可変動弁機構)にあって、特にベーン数を増やす場合
には、ベーンの根元でのベーンの機械的強度に対する要
件が厳しくなる。
(可変動弁機構)にあって、特にベーン数を増やす場合
には、ベーンの根元でのベーンの機械的強度に対する要
件が厳しくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来構成によれば、ベ
ーン強度要件を満たすには、ベーン根元でのベーン周方
向長さを長くしたりベーン厚さを厚くする必要があり、
或いは、高強度の鉄系材料などでベーンを構成する必要
がある。しかしながら、ベーン周方向長さを長くすると
カム位相可変範囲が狭くなる。また、ベーン厚さを厚く
したり鉄系材料を用いると、ベーンひいてはカム位相可
変装置の回転慣性は大きくなり、カムスプロケットやカ
ムプーリなどの回転伝達部材をクランク軸に連結するチ
ェーンやベルトなどの伝達要素への負担やカムシャフト
軸受けへの負担が大きくなる。この場合、伝達要素や軸
受けの機械的強度を増強する必要があり、装置および周
辺要素が大型になると共にコスト高になる。また、ベー
ン部材の回転慣性が大きいと、収容部材内でベーンを回
転させる際の油圧供給に対するベーン部材の回転の応答
性が悪くなり、応答性改善のために油圧を高める必要が
生じる。
ーン強度要件を満たすには、ベーン根元でのベーン周方
向長さを長くしたりベーン厚さを厚くする必要があり、
或いは、高強度の鉄系材料などでベーンを構成する必要
がある。しかしながら、ベーン周方向長さを長くすると
カム位相可変範囲が狭くなる。また、ベーン厚さを厚く
したり鉄系材料を用いると、ベーンひいてはカム位相可
変装置の回転慣性は大きくなり、カムスプロケットやカ
ムプーリなどの回転伝達部材をクランク軸に連結するチ
ェーンやベルトなどの伝達要素への負担やカムシャフト
軸受けへの負担が大きくなる。この場合、伝達要素や軸
受けの機械的強度を増強する必要があり、装置および周
辺要素が大型になると共にコスト高になる。また、ベー
ン部材の回転慣性が大きいと、収容部材内でベーンを回
転させる際の油圧供給に対するベーン部材の回転の応答
性が悪くなり、応答性改善のために油圧を高める必要が
生じる。
【0007】本発明の目的は、回転慣性が小さい可変動
弁機構を提供し、もって、可変動弁機構および周辺要素
のコンパクト化および低コスト化を図ることにある。
弁機構を提供し、もって、可変動弁機構および周辺要素
のコンパクト化および低コスト化を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の可変動弁機構
は、内燃機関のクランク軸と同期回転する回転伝達部材
と一体回転可能な収容部材に対して相対回転可能かつカ
ムシャフトと一体回転可能に設けられたベーン部材が、
径方向外方に向かって先細に形成されたベーン部を有す
ることを特徴とする。
は、内燃機関のクランク軸と同期回転する回転伝達部材
と一体回転可能な収容部材に対して相対回転可能かつカ
ムシャフトと一体回転可能に設けられたベーン部材が、
径方向外方に向かって先細に形成されたベーン部を有す
ることを特徴とする。
【0009】上述のようにベーン部を先細形状とした場
合、カムシャフト回転軸線に関するベーン部材の回転慣
性が小さくなり、可変動弁機構の回転慣性もその分小さ
くなる。この結果、可変動弁機構の収容部材と一体回転
する回転伝達部材をクランク軸に連結する伝達要素やカ
ムシャフト軸受けへの負担は低減され、伝達要素や軸受
けに対する機械的強度要件は緩和される。このため、伝
達要素をタイミングベルトで構成するなどして、内燃機
関のコスト低減および軽量化を図ることが可能になり、
また、可変動弁機構およびその周辺要素をコンパクトに
構成可能になる。ベーン部材の回転慣性が小さいと、収
容部材とベーン部材間の油室への油圧供給に応じてベー
ン部材が応答性良く回転を開始する。
合、カムシャフト回転軸線に関するベーン部材の回転慣
性が小さくなり、可変動弁機構の回転慣性もその分小さ
くなる。この結果、可変動弁機構の収容部材と一体回転
する回転伝達部材をクランク軸に連結する伝達要素やカ
ムシャフト軸受けへの負担は低減され、伝達要素や軸受
けに対する機械的強度要件は緩和される。このため、伝
達要素をタイミングベルトで構成するなどして、内燃機
関のコスト低減および軽量化を図ることが可能になり、
また、可変動弁機構およびその周辺要素をコンパクトに
構成可能になる。ベーン部材の回転慣性が小さいと、収
容部材とベーン部材間の油室への油圧供給に応じてベー
ン部材が応答性良く回転を開始する。
【0010】ベーン部を先細形状に形成した場合、カム
位相可変範囲を狭くすることなしにベーン部の根元での
周方向長さを長くでき、ベーン部の根元での機械的強度
が増大する。このため、ベーン部の根元に油路を形成し
ても強度上の影響が少なくなり設計上の自由度が高くな
る。また、先細ベーンの場合、その径方向中間部位での
周方向長さも比較的長くできるので、ベーン部の径方向
中間部位にロック機構の可動体またはロック穴を設ける
ことができる。従って、カム位相可変範囲などが同一で
あるとの前提の下では、特開平1−92504号公報に
記載のようにロック機構をベーン部と別個独立に設ける
場合に比べ、先細ベーンではベーン数を増やすことがで
きる。また、ベーン数およびベーン機械的強度が同一で
あることを前提として、特開平9−60508号公報に
記載のような扇状ベーンのものと比べると、先細ベーン
の場合にはベーン可動範囲(カム位相可変範囲)を大き
くできる。
位相可変範囲を狭くすることなしにベーン部の根元での
周方向長さを長くでき、ベーン部の根元での機械的強度
が増大する。このため、ベーン部の根元に油路を形成し
ても強度上の影響が少なくなり設計上の自由度が高くな
る。また、先細ベーンの場合、その径方向中間部位での
周方向長さも比較的長くできるので、ベーン部の径方向
中間部位にロック機構の可動体またはロック穴を設ける
ことができる。従って、カム位相可変範囲などが同一で
あるとの前提の下では、特開平1−92504号公報に
記載のようにロック機構をベーン部と別個独立に設ける
場合に比べ、先細ベーンではベーン数を増やすことがで
きる。また、ベーン数およびベーン機械的強度が同一で
あることを前提として、特開平9−60508号公報に
記載のような扇状ベーンのものと比べると、先細ベーン
の場合にはベーン可動範囲(カム位相可変範囲)を大き
くできる。
【0011】本発明において、好ましくは、収容部材
は、ベーン数と同数のベーン収容部を有し、各ベーン収
容部はこれに収容されるベーン部との間に第1及び第2
油室を形成する。各ベーン収容部の外形は、径方向外方
に向かって先細形状に形成され、或いは矩形形状に形成
される。この場合、ベーン収容部ひいては収容部材の回
転慣性が小さくなり、可変動弁機構の回転慣性がその分
小さくなる。
は、ベーン数と同数のベーン収容部を有し、各ベーン収
容部はこれに収容されるベーン部との間に第1及び第2
油室を形成する。各ベーン収容部の外形は、径方向外方
に向かって先細形状に形成され、或いは矩形形状に形成
される。この場合、ベーン収容部ひいては収容部材の回
転慣性が小さくなり、可変動弁機構の回転慣性がその分
小さくなる。
【0012】本発明において、好ましくは、ベーン部材
のベーン部は、径方向外方側ほどベーン幅方向寸法が連
続的に小さくなる台形状断面に形成される。この場合、
ベーン部の形状が単純になり、ベーン部材の加工が容易
になる。
のベーン部は、径方向外方側ほどベーン幅方向寸法が連
続的に小さくなる台形状断面に形成される。この場合、
ベーン部の形状が単純になり、ベーン部材の加工が容易
になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態によ
る可変動弁機構としてのベーン式カム位相可変装置を説
明する。本実施形態のカム位相可変装置は、DOHCエ
ンジンの吸気側カムシャフトに付設されて排気弁に対す
る吸気弁のオーバラップ量を可変制御するもので、以下
の説明では吸気弁側の構成を主に説明する。但し、本装
置は、エンジンの排気側または吸排気側の双方に配設可
能である。
る可変動弁機構としてのベーン式カム位相可変装置を説
明する。本実施形態のカム位相可変装置は、DOHCエ
ンジンの吸気側カムシャフトに付設されて排気弁に対す
る吸気弁のオーバラップ量を可変制御するもので、以下
の説明では吸気弁側の構成を主に説明する。但し、本装
置は、エンジンの排気側または吸排気側の双方に配設可
能である。
【0014】図1において、DOHCエンジンのシリン
ダヘッドとその上方に配されたロッカカバー2(二点鎖
線で模式的に示す)との接合部位には、吸気側のカムシ
ャフト10を回転自在に支持するカムジャーナル15が
設けられている。カムシャフト10には、ロッカアーム
を介して吸気弁に当接するカム4が形成され、カムシャ
フト10の回転につれて吸気弁が開閉するようになって
いる。
ダヘッドとその上方に配されたロッカカバー2(二点鎖
線で模式的に示す)との接合部位には、吸気側のカムシ
ャフト10を回転自在に支持するカムジャーナル15が
設けられている。カムシャフト10には、ロッカアーム
を介して吸気弁に当接するカム4が形成され、カムシャ
フト10の回転につれて吸気弁が開閉するようになって
いる。
【0015】エンジンのクランク軸(図示略)は、ベル
トやチェーンなどの回転力伝達要素(図示略)を介して
吸気側のカムプーリやカムスプロケット(回転伝達部材
20)に連結されている。本実施形態の回転力伝達要素
は、軽量化及びコスト低減を図るため例えば合成樹脂製
の歯付きベルトにより構成され、回転伝達部材20はカ
ムプーリで構成されている。カムプーリ20は、円板状
の主体部22と、歯付きベルトと噛み合う歯付きフラン
ジ24と、カムシャフト10の端部に外嵌されたボス部
26とを有している。即ち、カムプーリ20は、カムシ
ャフト10と同軸に配されると共にカムシャフト10に
より回転可能に支持され、歯付きベルトを介して伝達さ
れるクランク軸の回転力を受けて回転するようになって
いる。
トやチェーンなどの回転力伝達要素(図示略)を介して
吸気側のカムプーリやカムスプロケット(回転伝達部材
20)に連結されている。本実施形態の回転力伝達要素
は、軽量化及びコスト低減を図るため例えば合成樹脂製
の歯付きベルトにより構成され、回転伝達部材20はカ
ムプーリで構成されている。カムプーリ20は、円板状
の主体部22と、歯付きベルトと噛み合う歯付きフラン
ジ24と、カムシャフト10の端部に外嵌されたボス部
26とを有している。即ち、カムプーリ20は、カムシ
ャフト10と同軸に配されると共にカムシャフト10に
より回転可能に支持され、歯付きベルトを介して伝達さ
れるクランク軸の回転力を受けて回転するようになって
いる。
【0016】本実施形態のカム位相可変装置は、後で詳
述するように装置各部の回転慣性、重量及び外形寸法の
低減ならびに装置の回転バランスの向上をも企図してい
る。これに関連して、カムプーリ主体部22の外周側に
は、カムプーリ20の回転慣性及び重量の低減のため、
例えば4つの溝孔22a(図2)が形成されている。図
2中、参照符号20aは、クランク軸に対するカムシャ
フト10の回転位相決めに供されるマークを示す。
述するように装置各部の回転慣性、重量及び外形寸法の
低減ならびに装置の回転バランスの向上をも企図してい
る。これに関連して、カムプーリ主体部22の外周側に
は、カムプーリ20の回転慣性及び重量の低減のため、
例えば4つの溝孔22a(図2)が形成されている。図
2中、参照符号20aは、クランク軸に対するカムシャ
フト10の回転位相決めに供されるマークを示す。
【0017】カムプーリ20のボス部26及びカムジャ
ーナル15の対向周面間には、エンジン外部への油漏れ
を防止するリング状のオイルシール17が配されてい
る。カムシャフト10回りの潤滑などに用いられた油
は、カムジャーナル15に形成された油路15cを介し
てエンジン内部に戻される。カム位相可変装置は、例え
ば4本のボルト23(図4)によりカムプーリ主体部2
2の外方端面に固定されてカムプーリ20と一体回転可
能なベーンハウジング(収容部材)30と、ボルト14
によりカムシャフト10の端面に固定されてカムシャフ
ト10と一体に回転可能なベーンロータ(ベーン部材)
40とを有し、両要素30、40はカムシャフト10お
よびカムプーリ20と同軸に配されている。ベーンハウ
ジング30およびベーンロータ40は、例えばアルミニ
ウムなどを基材とする軽合金からなる素材を押し出し成
形したもので、重量及び回転慣性の低減が図られてい
る。この様に回転慣性が小さいカム位相可変装置にあっ
ては、クランク軸とカムプーリ20とを連結する回転力
伝達要素に加わる負荷が小さくなり、従って、この回転
力伝達要素を上記のようなベルトで構成可能になる。な
お、以下において、カム位相可変装置での要素配列や回
転バランス等に関連して、要素10,20,30及び4
0を一括してカム駆動系と称することがある。
ーナル15の対向周面間には、エンジン外部への油漏れ
を防止するリング状のオイルシール17が配されてい
る。カムシャフト10回りの潤滑などに用いられた油
は、カムジャーナル15に形成された油路15cを介し
てエンジン内部に戻される。カム位相可変装置は、例え
ば4本のボルト23(図4)によりカムプーリ主体部2
2の外方端面に固定されてカムプーリ20と一体回転可
能なベーンハウジング(収容部材)30と、ボルト14
によりカムシャフト10の端面に固定されてカムシャフ
ト10と一体に回転可能なベーンロータ(ベーン部材)
40とを有し、両要素30、40はカムシャフト10お
よびカムプーリ20と同軸に配されている。ベーンハウ
ジング30およびベーンロータ40は、例えばアルミニ
ウムなどを基材とする軽合金からなる素材を押し出し成
形したもので、重量及び回転慣性の低減が図られてい
る。この様に回転慣性が小さいカム位相可変装置にあっ
ては、クランク軸とカムプーリ20とを連結する回転力
伝達要素に加わる負荷が小さくなり、従って、この回転
力伝達要素を上記のようなベルトで構成可能になる。な
お、以下において、カム位相可変装置での要素配列や回
転バランス等に関連して、要素10,20,30及び4
0を一括してカム駆動系と称することがある。
【0018】ベーンロータ40は、これを収容するベー
ンハウジング30との間に供給される圧油を介してベー
ンハウジング30と駆動的に連結された状態でハウジン
グ30と一体に回転するようにされている。クランク軸
の回転力は、カムプーリ20、ベーンハウジング30お
よびベーンロータ40を介してカムシャフト10へ伝達
される。
ンハウジング30との間に供給される圧油を介してベー
ンハウジング30と駆動的に連結された状態でハウジン
グ30と一体に回転するようにされている。クランク軸
の回転力は、カムプーリ20、ベーンハウジング30お
よびベーンロータ40を介してカムシャフト10へ伝達
される。
【0019】カムプーリ20は、カムシャフト10に嵌
合する上記のボス部26を有し、カムシャフト10に対
して相対回転可能になっている。また、ベーンロータ4
0は、ハウジング30内で該ハウジングに対して例えば
約40度の所定角度範囲内で回動可能になっている。そ
して、ベーンロータ40がハウジング30内で回動する
と、カムプーリ20に対するカムシャフト10の回転位
相が変化して、吸気弁と排気弁とのバルブオーバラップ
量が変化することになる。本実施形態では、ベーンロー
タ40が図7に示す最遅角側の回動位置をとったときに
バルブオーバラップ量を略ゼロにしてエンジンの始動性
向上を図る一方、エンジン回転の上昇につれてバルブオ
ーバラップ量を増大させて吸気効率向上を図るようにし
ている。
合する上記のボス部26を有し、カムシャフト10に対
して相対回転可能になっている。また、ベーンロータ4
0は、ハウジング30内で該ハウジングに対して例えば
約40度の所定角度範囲内で回動可能になっている。そ
して、ベーンロータ40がハウジング30内で回動する
と、カムプーリ20に対するカムシャフト10の回転位
相が変化して、吸気弁と排気弁とのバルブオーバラップ
量が変化することになる。本実施形態では、ベーンロー
タ40が図7に示す最遅角側の回動位置をとったときに
バルブオーバラップ量を略ゼロにしてエンジンの始動性
向上を図る一方、エンジン回転の上昇につれてバルブオ
ーバラップ量を増大させて吸気効率向上を図るようにし
ている。
【0020】詳しくは、ベーンロータ40は、円筒状の
主体部42と、ロータ主体部42の周面に等角度間隔で
設けられた例えば4つのベーン44とを有している(図
2)。ロータ主体部42のカムシャフト側の端面にはピ
ン穴42bが形成され、このピン穴42bに整合してカ
ムシャフト10の対向端面にピン孔が形成されている。
そして、両ピン穴に配されるピン8により、カムシャフ
ト10に対するベーンロータ40の取付位置を位置決め
するようにしている。
主体部42と、ロータ主体部42の周面に等角度間隔で
設けられた例えば4つのベーン44とを有している(図
2)。ロータ主体部42のカムシャフト側の端面にはピ
ン穴42bが形成され、このピン穴42bに整合してカ
ムシャフト10の対向端面にピン孔が形成されている。
そして、両ピン穴に配されるピン8により、カムシャフ
ト10に対するベーンロータ40の取付位置を位置決め
するようにしている。
【0021】ベーン44は、ベーンロータ主体部42か
ら半径方向外方へ延びている。各ベーン44は、縦断面
でみて先細形状(本実施形態では略台形状)に形成さ
れ、これにより、半径方向外方部位でのベーン44の重
量が低減され、従って、ベーン44の回転慣性が大幅に
低減される。また、各ベーン44は、ベーンロータ回転
中心を通るベーン長手方向軸線に関して対称な断面形状
を有している。この様な先細形状のベーン44を周方向
に等間隔に設けたベーンロータ40は、回転慣性が小さ
く、しかも、ベーンロータ回転中心ひいてはカム駆動系
10、20、30及び40の回転軸線まわりの回転バラ
ンスに富み、回転振動が抑制される。
ら半径方向外方へ延びている。各ベーン44は、縦断面
でみて先細形状(本実施形態では略台形状)に形成さ
れ、これにより、半径方向外方部位でのベーン44の重
量が低減され、従って、ベーン44の回転慣性が大幅に
低減される。また、各ベーン44は、ベーンロータ回転
中心を通るベーン長手方向軸線に関して対称な断面形状
を有している。この様な先細形状のベーン44を周方向
に等間隔に設けたベーンロータ40は、回転慣性が小さ
く、しかも、ベーンロータ回転中心ひいてはカム駆動系
10、20、30及び40の回転軸線まわりの回転バラ
ンスに富み、回転振動が抑制される。
【0022】ベーンハウジング30は、ハウジング本体
32とハウジング端壁34とを有している。ハウジング
本体32はベーン数と同数(例えば4つ)の周壁部32
aを有し、各ハウジング周壁部32aの両縁から一対の
隔壁32b、32cが互いに平行にベーンロータ半径方
向内方へ延びている。また、隔壁32bの内面は、ベー
ンロータ回転中心を通りかつ隔壁32bと直交する仮想
平面に関してこの隔壁32bと対称に配される隔壁32
cの内面と面一をなしている。隔壁32bの内方端部
は、この隔壁32bとベーンロータ周方向に隣る隔壁3
2cの内方端部に結合されている(以下、相隣る隔壁の
結合部を隔壁結合部32dと称する)。ハウジング30
において、隔壁結合部32dの内周面は縦断面円弧状に
形成されてベーンロータ主体部42の外周面に摺接して
おり、ベーンロータ40を回転自在に支持している。隔
壁結合部32dには、ボルト23が挿通するボルト孔2
3aが形成されている。
32とハウジング端壁34とを有している。ハウジング
本体32はベーン数と同数(例えば4つ)の周壁部32
aを有し、各ハウジング周壁部32aの両縁から一対の
隔壁32b、32cが互いに平行にベーンロータ半径方
向内方へ延びている。また、隔壁32bの内面は、ベー
ンロータ回転中心を通りかつ隔壁32bと直交する仮想
平面に関してこの隔壁32bと対称に配される隔壁32
cの内面と面一をなしている。隔壁32bの内方端部
は、この隔壁32bとベーンロータ周方向に隣る隔壁3
2cの内方端部に結合されている(以下、相隣る隔壁の
結合部を隔壁結合部32dと称する)。ハウジング30
において、隔壁結合部32dの内周面は縦断面円弧状に
形成されてベーンロータ主体部42の外周面に摺接して
おり、ベーンロータ40を回転自在に支持している。隔
壁結合部32dには、ボルト23が挿通するボルト孔2
3aが形成されている。
【0023】上述のようにベーン44が先細形状である
ので、カム位相可変範囲を所要のものにしつつ、ハウジ
ング周壁部32aの周方向長さを短くすることができ
る。このため、ハウジング30の回転慣性を低減するべ
く、隔壁結合部32d回りでハウジング30の半径方向
外方部分を除肉可能になる。すなわち、除肉された隔壁
結合部32dの外面は、ハウジング周壁部32aよりも
半径方向内方に位置して例えばカムプーリ22の溝孔2
2a画成面に沿って延びている。
ので、カム位相可変範囲を所要のものにしつつ、ハウジ
ング周壁部32aの周方向長さを短くすることができ
る。このため、ハウジング30の回転慣性を低減するべ
く、隔壁結合部32d回りでハウジング30の半径方向
外方部分を除肉可能になる。すなわち、除肉された隔壁
結合部32dの外面は、ハウジング周壁部32aよりも
半径方向内方に位置して例えばカムプーリ22の溝孔2
2a画成面に沿って延びている。
【0024】ベーンハウジング30の各対の隔壁32
b、32cは、ハウジング端壁34及びカムプーリ主体
部22と協働してベーン44を収容するベーン収容室を
画成している。換言すれば、本実施形態のカムプーリ主
体部22は、ハウジング要素32及び34と共に収容部
材を構成している。ベーン44の先端周面とハウジング
周壁部32aの内周面との間にはシール49が配され、
このシール49とベーン44とにより、ベーン収容室は
進角側油室47と遅角側油室48との2つに区分されて
いる。即ち、ベーンハウジング30とベーンロータ40
との間には各ベーン44を挟んで4対の油室47,48
が画成されている。そして、両油室47、48の所要の
一方に圧油を供給することにより、ハウジング30内で
ベーンロータ30を回動させるようにしている。
b、32cは、ハウジング端壁34及びカムプーリ主体
部22と協働してベーン44を収容するベーン収容室を
画成している。換言すれば、本実施形態のカムプーリ主
体部22は、ハウジング要素32及び34と共に収容部
材を構成している。ベーン44の先端周面とハウジング
周壁部32aの内周面との間にはシール49が配され、
このシール49とベーン44とにより、ベーン収容室は
進角側油室47と遅角側油室48との2つに区分されて
いる。即ち、ベーンハウジング30とベーンロータ40
との間には各ベーン44を挟んで4対の油室47,48
が画成されている。そして、両油室47、48の所要の
一方に圧油を供給することにより、ハウジング30内で
ベーンロータ30を回動させるようにしている。
【0025】本実施形態では、後述のように、エンジン
に通常装備される油ポンプを圧油供給源として利用して
いる。この様な場合、油圧増大によるベーンロータ回転
力の増大には制約がある。そこで、本実施形態では、ベ
ーン数を例えば4つと比較的多くしてベーン全体の合計
受圧面を広くし、圧油の給排に伴って発生するベーンロ
ータ回転力を大きなものにしている。
に通常装備される油ポンプを圧油供給源として利用して
いる。この様な場合、油圧増大によるベーンロータ回転
力の増大には制約がある。そこで、本実施形態では、ベ
ーン数を例えば4つと比較的多くしてベーン全体の合計
受圧面を広くし、圧油の給排に伴って発生するベーンロ
ータ回転力を大きなものにしている。
【0026】本実施形態によるベーンハウジング30及
びベーンロータ40は、上記のように押し出し成形によ
り得られるもので、両要素30、40の対向面などは必
要に応じてブローチ盤などを用いて切削加工される。上
記のように一対の隔壁32b、32cを互いに平行に設
けると共にそれぞれの内面がベーンロータ直径方向に対
向する一対の隔壁32c、32bの内面と同一平面上に
配されるように設けることにより、ブローチ加工が容易
になると共に加工精度が向上し、また、加工面の検査が
容易になる。例えば、図13に二点鎖線で模式的に示す
検査治具81を用いてベーンロータ直径方向に対向する
2対の隔壁の加工面の検査を一度に行え、別の検査治具
82を用いて2つの隔壁の加工面を一度に検査できる。
びベーンロータ40は、上記のように押し出し成形によ
り得られるもので、両要素30、40の対向面などは必
要に応じてブローチ盤などを用いて切削加工される。上
記のように一対の隔壁32b、32cを互いに平行に設
けると共にそれぞれの内面がベーンロータ直径方向に対
向する一対の隔壁32c、32bの内面と同一平面上に
配されるように設けることにより、ブローチ加工が容易
になると共に加工精度が向上し、また、加工面の検査が
容易になる。例えば、図13に二点鎖線で模式的に示す
検査治具81を用いてベーンロータ直径方向に対向する
2対の隔壁の加工面の検査を一度に行え、別の検査治具
82を用いて2つの隔壁の加工面を一度に検査できる。
【0027】次に、油室47、48に対する圧油の給排
について説明する。図1に示すように、カムジャーナル
15には、カムシャフト10の長手方向軸線に略直交し
てそれぞれ延びる第1及び第2油路15a、15bが形
成されている。油路15a、15bの外方端は、オイル
コントロールバルブ(OCV)50の第1及び第2出口
ポート51、52にそれぞれ連通している。OCV50
の第1入口ポート53は、油タンク60から汲み上げた
油を加圧する油ポンプ62の吐出側に連通する油供給パ
イプ63に接続され、第2入口ポート54はリターンパ
イプ64に接続されている。後述のように第1油路15
aは遅角側油室47に連通しており、OCV50が図1
に示す切換位置(遅角位置)50aをとって第1入口ポ
ート53と第1出口ポート51とが連通すると共に第2
入口ポート54と第2出口ポート52とが連通したと
き、油ポンプ62からの圧油が遅角側油室48に供給さ
れるようになっている。一方、OCV50が別の切換位
置(進角位置)50bをとって第1入口ポート53と第
2出口ポート52とが連通すると共に第2入口ポート5
4と第1出口ポート51とが連通したとき、進角側油室
47への圧油供給が行われる。そして、OCV50を例
えば電子制御ユニット(図示略)によりエンジン回転数
に応じてデューティ制御して油室47,48に対する圧
油の給排を制御し、カムシャフト10に対するカムプー
リ20の回転位相を可変制御するようにしている。ま
た、OCV50が中立位置50cをとって入口ポート5
3、54と出口ポート51、52との連通が遮断される
と、回転位相が維持されることになる。即ち、OCV
は、油ポンプ62等と共にベーンロータ40を必要に応
じて油圧により遅角側または進角側へ回転させる油圧供
給手段を構成している。
について説明する。図1に示すように、カムジャーナル
15には、カムシャフト10の長手方向軸線に略直交し
てそれぞれ延びる第1及び第2油路15a、15bが形
成されている。油路15a、15bの外方端は、オイル
コントロールバルブ(OCV)50の第1及び第2出口
ポート51、52にそれぞれ連通している。OCV50
の第1入口ポート53は、油タンク60から汲み上げた
油を加圧する油ポンプ62の吐出側に連通する油供給パ
イプ63に接続され、第2入口ポート54はリターンパ
イプ64に接続されている。後述のように第1油路15
aは遅角側油室47に連通しており、OCV50が図1
に示す切換位置(遅角位置)50aをとって第1入口ポ
ート53と第1出口ポート51とが連通すると共に第2
入口ポート54と第2出口ポート52とが連通したと
き、油ポンプ62からの圧油が遅角側油室48に供給さ
れるようになっている。一方、OCV50が別の切換位
置(進角位置)50bをとって第1入口ポート53と第
2出口ポート52とが連通すると共に第2入口ポート5
4と第1出口ポート51とが連通したとき、進角側油室
47への圧油供給が行われる。そして、OCV50を例
えば電子制御ユニット(図示略)によりエンジン回転数
に応じてデューティ制御して油室47,48に対する圧
油の給排を制御し、カムシャフト10に対するカムプー
リ20の回転位相を可変制御するようにしている。ま
た、OCV50が中立位置50cをとって入口ポート5
3、54と出口ポート51、52との連通が遮断される
と、回転位相が維持されることになる。即ち、OCV
は、油ポンプ62等と共にベーンロータ40を必要に応
じて油圧により遅角側または進角側へ回転させる油圧供
給手段を構成している。
【0028】カムジャーナル15に形成され圧油給排経
路の一部を構成する第1及び第2油路15a、15bの
内方端は、カムシャフト10の周面に形成された第1及
び第2環状溝11a、11bにそれぞれ開口している。
カムシャフト10には、第1環状溝11aからカムシャ
フト軸線の手前までそれぞれ延びる第1半径方向孔12
aと、第2環状溝11bからカムシャフト軸線まで延び
る第2半径方向孔12bとがカムシャフト半径方向に形
成されている。第1半径方向孔12aはベーン数と同数
設けられている。カムシャフト10が如何なる回転位置
をとったときにも、孔12aは第1環状溝11aに連通
し、孔12bは第2環状溝11bに連通している。ま
た、カムシャフト10には、孔12a、12bの内方端
からカムシャフト端面までそれぞれ延びる第1及び第2
長手方向孔13a、13bがカムシャフト軸線方向に形
成されている。第2長手方向孔13bはカムシャフト軸
線上に一つ設けられ、第1長手方向孔13aはカムシャ
フト軸線から偏倚した半径方向位置においてベーン数と
同数設けられている。
路の一部を構成する第1及び第2油路15a、15bの
内方端は、カムシャフト10の周面に形成された第1及
び第2環状溝11a、11bにそれぞれ開口している。
カムシャフト10には、第1環状溝11aからカムシャ
フト軸線の手前までそれぞれ延びる第1半径方向孔12
aと、第2環状溝11bからカムシャフト軸線まで延び
る第2半径方向孔12bとがカムシャフト半径方向に形
成されている。第1半径方向孔12aはベーン数と同数
設けられている。カムシャフト10が如何なる回転位置
をとったときにも、孔12aは第1環状溝11aに連通
し、孔12bは第2環状溝11bに連通している。ま
た、カムシャフト10には、孔12a、12bの内方端
からカムシャフト端面までそれぞれ延びる第1及び第2
長手方向孔13a、13bがカムシャフト軸線方向に形
成されている。第2長手方向孔13bはカムシャフト軸
線上に一つ設けられ、第1長手方向孔13aはカムシャ
フト軸線から偏倚した半径方向位置においてベーン数と
同数設けられている。
【0029】第2長手方向孔13bは段付き孔であっ
て、第2半径方向孔12bに連通する小径部と、六角穴
付きの中空ボルト14が螺着される大径部とを有してい
る。中空ボルト14は、ベーンロータ主体部42にこれ
と同軸に形成された段付き貫通孔42a内に配され、中
空ボルト14の頭部は、段付き貫通孔42aの大径部に
収容されている。中空ボルト14の中空部14aは、ベ
ーンロータ主体部42の内周面(段付き貫通孔42a形
成面)と、ハウジング端壁34の中央部のネジ孔35に
螺着された六角穴付きボルト36の内方端面と、中空ボ
ルト14の頭部外面とにより画成される断面U字状の油
路41に連通している(図1)。
て、第2半径方向孔12bに連通する小径部と、六角穴
付きの中空ボルト14が螺着される大径部とを有してい
る。中空ボルト14は、ベーンロータ主体部42にこれ
と同軸に形成された段付き貫通孔42a内に配され、中
空ボルト14の頭部は、段付き貫通孔42aの大径部に
収容されている。中空ボルト14の中空部14aは、ベ
ーンロータ主体部42の内周面(段付き貫通孔42a形
成面)と、ハウジング端壁34の中央部のネジ孔35に
螺着された六角穴付きボルト36の内方端面と、中空ボ
ルト14の頭部外面とにより画成される断面U字状の油
路41に連通している(図1)。
【0030】油室47,48への圧油給排経路に関連し
て、ベーンロータ40において、ロータ主体部42に
は、カムシャフト10の4つの第1長手方向孔13aに
整合して4つの短い第1長手方向孔45aがベーンロー
タ軸線方向に形成され、また、それぞれの孔45aから
ベーンロータ半径方向外方に延びる4つの第1半径方向
孔46aが形成されている(図1)。孔46aの外方端
は、ベーン44の根元付近でロータ主体部42の外周面
に開口して遅角側油室48に連通している。また、第1
半径方向孔46aに関して反カムシャフト側に偏倚した
ベーンロータ厚さ方向位置において、ベーンロータ主体
部42には第2半径方向孔46bがベーンロータ半径方
向に形成されている。孔46bは、その内方端がロータ
主体部42の段付き貫通孔42aの大径部に開口し、そ
の外方端がベーン44の根元付近においてロータ主体部
42の外周面に開口して進角側油室47に連通してい
る。
て、ベーンロータ40において、ロータ主体部42に
は、カムシャフト10の4つの第1長手方向孔13aに
整合して4つの短い第1長手方向孔45aがベーンロー
タ軸線方向に形成され、また、それぞれの孔45aから
ベーンロータ半径方向外方に延びる4つの第1半径方向
孔46aが形成されている(図1)。孔46aの外方端
は、ベーン44の根元付近でロータ主体部42の外周面
に開口して遅角側油室48に連通している。また、第1
半径方向孔46aに関して反カムシャフト側に偏倚した
ベーンロータ厚さ方向位置において、ベーンロータ主体
部42には第2半径方向孔46bがベーンロータ半径方
向に形成されている。孔46bは、その内方端がロータ
主体部42の段付き貫通孔42aの大径部に開口し、そ
の外方端がベーン44の根元付近においてロータ主体部
42の外周面に開口して進角側油室47に連通してい
る。
【0031】上記の環状溝、半径方向孔および長手方向
孔は、油路15aまたは15bと油室48または47と
を連通させる油路を構成している。図2から明らかなよ
うに、4つの第1半径方向孔46aのうちベーンロータ
直径方向に対向するもの同士は、同一直線上に延びてい
る。即ち、一対の孔46aはベーンロータ回転中心を通
る一つの直線上に設けられ、別の一対の孔46aはベー
ンロータ回転中心を通り上記の直線に直交する別の直線
上に設けられている。この様な孔配列によれば、同一直
線上に配列すべき一対の孔46aを一回の孔加工で同時
に形成して加工コスト低減を図れる。また、各対の孔4
6aが、ベーンロータ40の回転中心(カム駆動系の回
転軸線)に関して対称に配されているので、4つの孔4
6aをベーンロータ40に形成した場合にも、ベーンロ
ータ回転中心に対するベーンロータ40の回転バランス
(カム駆動系の回転バランス)が損なわれることがな
い。
孔は、油路15aまたは15bと油室48または47と
を連通させる油路を構成している。図2から明らかなよ
うに、4つの第1半径方向孔46aのうちベーンロータ
直径方向に対向するもの同士は、同一直線上に延びてい
る。即ち、一対の孔46aはベーンロータ回転中心を通
る一つの直線上に設けられ、別の一対の孔46aはベー
ンロータ回転中心を通り上記の直線に直交する別の直線
上に設けられている。この様な孔配列によれば、同一直
線上に配列すべき一対の孔46aを一回の孔加工で同時
に形成して加工コスト低減を図れる。また、各対の孔4
6aが、ベーンロータ40の回転中心(カム駆動系の回
転軸線)に関して対称に配されているので、4つの孔4
6aをベーンロータ40に形成した場合にも、ベーンロ
ータ回転中心に対するベーンロータ40の回転バランス
(カム駆動系の回転バランス)が損なわれることがな
い。
【0032】カム位相可変装置は、吸気弁と排気弁との
オーバラップ量を最小値(たとえばゼロ)にするべくベ
ーン44を最遅角側回転位置にロックするためのロック
機構を有している。図2及び図3に示すように、本実施
形態のロック機構は、ベーン数と同数(例えば4つ)の
ロックピン(可動体)70を有している。各ロックピン
70は、ベーン厚さ方向に各ベーン44を貫通して形成
されたロックピン孔44a内に移動自在に配されてい
る。
オーバラップ量を最小値(たとえばゼロ)にするべくベ
ーン44を最遅角側回転位置にロックするためのロック
機構を有している。図2及び図3に示すように、本実施
形態のロック機構は、ベーン数と同数(例えば4つ)の
ロックピン(可動体)70を有している。各ロックピン
70は、ベーン厚さ方向に各ベーン44を貫通して形成
されたロックピン孔44a内に移動自在に配されてい
る。
【0033】ロックピン70は、進角側油室47への圧
油供給によりカムプーリ主体部22側(ロック解除方
向)へ移動する一方、遅角側油室48への圧油供給によ
りハウジング端壁34側(ロック方向)へ移動するよう
にされている。そして、ロックピン70が最遅角側回転
位置付近まで移動したとき、ロックピン70のカムプー
リ主体部側の先端部70aが、カムプーリ主体部22の
対向端面に形成されたロック穴22bに嵌入してロック
ピン70がロックされるようになっている。
油供給によりカムプーリ主体部22側(ロック解除方
向)へ移動する一方、遅角側油室48への圧油供給によ
りハウジング端壁34側(ロック方向)へ移動するよう
にされている。そして、ロックピン70が最遅角側回転
位置付近まで移動したとき、ロックピン70のカムプー
リ主体部側の先端部70aが、カムプーリ主体部22の
対向端面に形成されたロック穴22bに嵌入してロック
ピン70がロックされるようになっている。
【0034】このロック状態では、ベーンハウジング3
0からベーンロータ40に加えられる回転トルクは4つ
のロックピン70で分担される。このときにロックピン
70に加わる剪断力に耐えるように、ロックピン70は
例えば鉄系材料で構成されている。この場合、カム位相
可変装置単体でロックピン70をロックピン孔44a内
で移動させる必要が生じた際に磁石を用いてこれを行え
る。
0からベーンロータ40に加えられる回転トルクは4つ
のロックピン70で分担される。このときにロックピン
70に加わる剪断力に耐えるように、ロックピン70は
例えば鉄系材料で構成されている。この場合、カム位相
可変装置単体でロックピン70をロックピン孔44a内
で移動させる必要が生じた際に磁石を用いてこれを行え
る。
【0035】このロック機構は、ロックピン70をロッ
ク穴22b側へ付勢する上で、遅角側油室48へ圧油を
供給する以外には、特別な付勢手段たとえばスプリング
を用いていない。この様にロックピン付勢用スプリング
が不要なので、ロックピン70にスプリング収容空間を
形成する必要がなく、その分だけロックピン長さを短く
でき、従って、ロックピン孔44aが形成されるベーン
44(ベーンロータ40)の厚さを薄くできる。このた
め、ベーンロータ40の重量ならびに回転慣性を低減で
き、カム位相可変装置全体の外形寸法を小さくできる。
また、カム位相可変装置の組立時のスプリング組み込み
が不要なので、装置の組立てが簡単になる。更に、スプ
リングの圧縮動作を円滑にするべくスプリングに加わる
背圧を除去するための呼吸孔(油路)を設ける必要がな
く、ベーン44を簡便に製作可能になる。また、呼吸孔
から油分が排出されないので、油分による劣化を来すお
それのあるベルトを回転力伝達要素として使用可能にな
る。
ク穴22b側へ付勢する上で、遅角側油室48へ圧油を
供給する以外には、特別な付勢手段たとえばスプリング
を用いていない。この様にロックピン付勢用スプリング
が不要なので、ロックピン70にスプリング収容空間を
形成する必要がなく、その分だけロックピン長さを短く
でき、従って、ロックピン孔44aが形成されるベーン
44(ベーンロータ40)の厚さを薄くできる。このた
め、ベーンロータ40の重量ならびに回転慣性を低減で
き、カム位相可変装置全体の外形寸法を小さくできる。
また、カム位相可変装置の組立時のスプリング組み込み
が不要なので、装置の組立てが簡単になる。更に、スプ
リングの圧縮動作を円滑にするべくスプリングに加わる
背圧を除去するための呼吸孔(油路)を設ける必要がな
く、ベーン44を簡便に製作可能になる。また、呼吸孔
から油分が排出されないので、油分による劣化を来すお
それのあるベルトを回転力伝達要素として使用可能にな
る。
【0036】進角側油室47からロックピン70への圧
油印加のため、各ベーン44のカムプーリ主体部22側
の端面には第1油通路44cが形成されている。第1油
通路44cは、ベーンロータ厚さ方向断面(図3)でみ
てロックピン孔44aからベーンロータ半径方向外方へ
延び、また、ベーンロータ横断面(図2)でみてロック
ピン孔44aからベーン長手方向軸線に対して斜め外方
に延びて進角側油室47に開口している。進角側油室4
7からのロック解除用の圧油は、第1油通路44cを介
してロックピン70のカムプーリ主体部22側の先端部
70aの受圧面(詳細な図示は省略)に加えられ、ロッ
クピン70をロックピン長手方向軸線に沿ってロック解
除方向へ移動させるように作用する。
油印加のため、各ベーン44のカムプーリ主体部22側
の端面には第1油通路44cが形成されている。第1油
通路44cは、ベーンロータ厚さ方向断面(図3)でみ
てロックピン孔44aからベーンロータ半径方向外方へ
延び、また、ベーンロータ横断面(図2)でみてロック
ピン孔44aからベーン長手方向軸線に対して斜め外方
に延びて進角側油室47に開口している。進角側油室4
7からのロック解除用の圧油は、第1油通路44cを介
してロックピン70のカムプーリ主体部22側の先端部
70aの受圧面(詳細な図示は省略)に加えられ、ロッ
クピン70をロックピン長手方向軸線に沿ってロック解
除方向へ移動させるように作用する。
【0037】遅角室側油室48からロックピン70への
圧油印加のため、各ベーン44のハウジング端壁34側
の端面には第2油通路44dが形成されている。第2油
通路44dは、ベーンロータ厚さ方向断面(図3)でみ
てロックピン孔44aからベーンロータ半径方向外方へ
延び、また、ベーンロータ横断面(図2)でみてロック
ピン孔44aからベーン長手方向軸線に対して斜め外方
へかつ第1油通路44cと反対方向に延びて遅角側油室
48に開口している。遅角側油室48からのロック用の
圧油は、第2油通路44dを介してロックピン70のハ
ウジング端壁34側の基端部70bの受圧面(詳細な図
示は省略)に加えられ、ロックピン70をロックピン長
手方向軸線に沿ってロック方向へ移動させるように作用
する。ロックピン70がロック穴22bに整合したベー
ン回動位置にあれば(図7)、遅角側油室48から供給
される圧油を受けて、ロックピン70の先端部70aが
ロック穴22bに嵌入することになる(図6及び図
7)。
圧油印加のため、各ベーン44のハウジング端壁34側
の端面には第2油通路44dが形成されている。第2油
通路44dは、ベーンロータ厚さ方向断面(図3)でみ
てロックピン孔44aからベーンロータ半径方向外方へ
延び、また、ベーンロータ横断面(図2)でみてロック
ピン孔44aからベーン長手方向軸線に対して斜め外方
へかつ第1油通路44cと反対方向に延びて遅角側油室
48に開口している。遅角側油室48からのロック用の
圧油は、第2油通路44dを介してロックピン70のハ
ウジング端壁34側の基端部70bの受圧面(詳細な図
示は省略)に加えられ、ロックピン70をロックピン長
手方向軸線に沿ってロック方向へ移動させるように作用
する。ロックピン70がロック穴22bに整合したベー
ン回動位置にあれば(図7)、遅角側油室48から供給
される圧油を受けて、ロックピン70の先端部70aが
ロック穴22bに嵌入することになる(図6及び図
7)。
【0038】上述のようにロックピン孔44aおよび油
通路44c、44dはベーン厚さ方向すなわちカムシャ
フト軸線方向に延びている。従って、ベーンロータ40
をカム軸方向に型抜きする場合、これらの要素44a、
44c、44dを同時に形成可能であり、必要に応じて
仕上げ加工を行うことになる。上記の4つのロックピン
孔44aは、ベーンロータ回転中心に関して同一円周上
に等角度間隔で設けられ、しかも、ベーン長手方向軸線
上に設けられている。換言すれば、4つのロックピン孔
44aのうちベーンロータ直径方向に対向するもの同士
は、ベーンロータ回転中心に関して対称に配されてい
る。従って、ロックピン孔44aに収容されるロックピ
ン70もベーンロータ回転中心に関して対称に配されて
いる。上記のロック穴22b、油通路44c及び44d
に関しても、ベーンロータ直径方向に対向するもの同士
はベーンロータ回転中心に関して対称に配されている。
通路44c、44dはベーン厚さ方向すなわちカムシャ
フト軸線方向に延びている。従って、ベーンロータ40
をカム軸方向に型抜きする場合、これらの要素44a、
44c、44dを同時に形成可能であり、必要に応じて
仕上げ加工を行うことになる。上記の4つのロックピン
孔44aは、ベーンロータ回転中心に関して同一円周上
に等角度間隔で設けられ、しかも、ベーン長手方向軸線
上に設けられている。換言すれば、4つのロックピン孔
44aのうちベーンロータ直径方向に対向するもの同士
は、ベーンロータ回転中心に関して対称に配されてい
る。従って、ロックピン孔44aに収容されるロックピ
ン70もベーンロータ回転中心に関して対称に配されて
いる。上記のロック穴22b、油通路44c及び44d
に関しても、ベーンロータ直径方向に対向するもの同士
はベーンロータ回転中心に関して対称に配されている。
【0039】上述のように、ロック機構の各種要素を好
ましくは油路を含めてロータベーン回転中心に関して対
称に設けることにより、または、複数の同一要素を少な
くともロータベーン回転中心に関して同一円周上にかつ
互いに等角度間隔で設けることにより、ロック機構の配
設に伴うベーンロータ回転中心(カム駆動系の回転軸
線)に関するベーンロータ40の回転バランス悪化を回
避することができる。
ましくは油路を含めてロータベーン回転中心に関して対
称に設けることにより、または、複数の同一要素を少な
くともロータベーン回転中心に関して同一円周上にかつ
互いに等角度間隔で設けることにより、ロック機構の配
設に伴うベーンロータ回転中心(カム駆動系の回転軸
線)に関するベーンロータ40の回転バランス悪化を回
避することができる。
【0040】上記のロック機構配列において、ベーンロ
ータ直径方向に互いに対向するロック機構の一方は、他
方のロック機構のバランス取り手段として機能すると考
えることもできる。すなわち、一つのベーンにロック機
構を配設するとベーンロータ40の回転バランスはその
分悪化するのであるが、このベーンとベーンロータ直径
方向に対向する別のベーンに同一構成のロック機構を設
けることによりその様な回転バランスの悪化が補償され
る。換言すれば、ベーン全てにロック機構を設けない場
合にあっては、ロック機構を設けたベーンとベーンロー
タ直径方向に対向して配されるベーンに、回転バランス
上でロック機構と等価の作用を奏する回転バランス手段
を設けることにより、ロック機構の配設に伴う回転バラ
ンス悪化を補償できる。より広義には、或るベーンにロ
ック機構を設けたことによる回転バランスの悪化を、そ
れ以外の一つまたは2つ以上のベーンに回転バランス手
段を設けることにより補償可能である。例えば、3枚ベ
ーンの一つにロック機構を設けた場合、残りの2つのベ
ーンにバランス手段を形成する。回転バランス手段は、
ロック機構形成部位に対応する部位におけるベーンの除
肉やベーンへの追加ウエイトの付与により実現可能であ
る。
ータ直径方向に互いに対向するロック機構の一方は、他
方のロック機構のバランス取り手段として機能すると考
えることもできる。すなわち、一つのベーンにロック機
構を配設するとベーンロータ40の回転バランスはその
分悪化するのであるが、このベーンとベーンロータ直径
方向に対向する別のベーンに同一構成のロック機構を設
けることによりその様な回転バランスの悪化が補償され
る。換言すれば、ベーン全てにロック機構を設けない場
合にあっては、ロック機構を設けたベーンとベーンロー
タ直径方向に対向して配されるベーンに、回転バランス
上でロック機構と等価の作用を奏する回転バランス手段
を設けることにより、ロック機構の配設に伴う回転バラ
ンス悪化を補償できる。より広義には、或るベーンにロ
ック機構を設けたことによる回転バランスの悪化を、そ
れ以外の一つまたは2つ以上のベーンに回転バランス手
段を設けることにより補償可能である。例えば、3枚ベ
ーンの一つにロック機構を設けた場合、残りの2つのベ
ーンにバランス手段を形成する。回転バランス手段は、
ロック機構形成部位に対応する部位におけるベーンの除
肉やベーンへの追加ウエイトの付与により実現可能であ
る。
【0041】上記のように、本実施形態のロック機構
は、ベーン44が最遅角側回転位置をとったときにロッ
ク動作するように設けられている。但し、実際には、ロ
ック穴22bは、その長手方向軸線がベーン44の最遅
角側回動位置よりも僅かに進角側へ偏倚した位置に合致
するように形成されている(図11)。その一方で、遅
角側油室48への油圧供給により、ベーン44が最遅角
側回動位置(図11)またはその手前の位置(図12)
まで回動した場合にも、最遅角位置の少し手前に設けら
れたロック穴22bにロックピン先端部70aが円滑に
嵌入するように、ロックピン先端部70aの周面には先
細のテーパが付けられ、ロック穴22bの周面にもロッ
ク穴底面側に行くほど先細になるテーパが付けられてい
る。
は、ベーン44が最遅角側回転位置をとったときにロッ
ク動作するように設けられている。但し、実際には、ロ
ック穴22bは、その長手方向軸線がベーン44の最遅
角側回動位置よりも僅かに進角側へ偏倚した位置に合致
するように形成されている(図11)。その一方で、遅
角側油室48への油圧供給により、ベーン44が最遅角
側回動位置(図11)またはその手前の位置(図12)
まで回動した場合にも、最遅角位置の少し手前に設けら
れたロック穴22bにロックピン先端部70aが円滑に
嵌入するように、ロックピン先端部70aの周面には先
細のテーパが付けられ、ロック穴22bの周面にもロッ
ク穴底面側に行くほど先細になるテーパが付けられてい
る。
【0042】ロック穴22bの形成位置ならびにロック
ピン先端部70a及びロック穴22bの形状を上述のよ
うに設定することにより、ロック機構のロック動作時に
は、ロックピン70およびロック穴22bの調芯作用に
よりベーン44は最遅角側回動位置よりも僅かに進角側
のロック位置にロックされることになる。この結果、ロ
ック動作完了状態において、ベーン44とベーンハウジ
ング隔壁32bの対向面同士間にクリアランスが付与さ
れる。この様な構成によれば、ロック穴22bを、ベー
ン44の最遅角側回動位置に合致する位置に形成してロ
ック動作完了状態においてベーン44がベーンハウジン
グ隔壁32bに密着するような構成に比べて、ロック穴
形成位置やベーン及びベーンハウジング隔壁についての
許容加工誤差を大きな値に設定することができ加工時間
及び加工コストを低減できると共に、ロック解除時にお
ける進角側油室47からの油圧供給に対するロック機構
の立ち上がり特性(ロック穴22bからのロックピン7
0の離脱容易性)が向上する。また、エンジン始動時、
ベーン44とハウジング30との衝突による打音の発生
が防止される。
ピン先端部70a及びロック穴22bの形状を上述のよ
うに設定することにより、ロック機構のロック動作時に
は、ロックピン70およびロック穴22bの調芯作用に
よりベーン44は最遅角側回動位置よりも僅かに進角側
のロック位置にロックされることになる。この結果、ロ
ック動作完了状態において、ベーン44とベーンハウジ
ング隔壁32bの対向面同士間にクリアランスが付与さ
れる。この様な構成によれば、ロック穴22bを、ベー
ン44の最遅角側回動位置に合致する位置に形成してロ
ック動作完了状態においてベーン44がベーンハウジン
グ隔壁32bに密着するような構成に比べて、ロック穴
形成位置やベーン及びベーンハウジング隔壁についての
許容加工誤差を大きな値に設定することができ加工時間
及び加工コストを低減できると共に、ロック解除時にお
ける進角側油室47からの油圧供給に対するロック機構
の立ち上がり特性(ロック穴22bからのロックピン7
0の離脱容易性)が向上する。また、エンジン始動時、
ベーン44とハウジング30との衝突による打音の発生
が防止される。
【0043】本実施形態では、ロックピン先端部70a
の周面およびカムプーリ主体部22の周面にクラウニン
グを付けるようにしている。詳しくは、ロックピン先端
部70aは、その直径がロックピン先端面側ほど小さく
なると共にこのロックピン直径低減率がロックピン先端
面側ほど大きくなるような外形形状(複合曲面)に形成
されている。換言すれば、ロックピン先端部70aの周
面は、長手方向断面(図8)でみて、ロックピン先端面
側ほど曲率が小さくなる複合円弧状に形成されている。
一方、ロック穴22bの周面は、ロック穴底面側では外
側に凸でかつ曲率が小さい円弧状に形成され、ロック穴
開口面側では外側に凹でかつ曲率がやや大きい円弧状に
形成されている。
の周面およびカムプーリ主体部22の周面にクラウニン
グを付けるようにしている。詳しくは、ロックピン先端
部70aは、その直径がロックピン先端面側ほど小さく
なると共にこのロックピン直径低減率がロックピン先端
面側ほど大きくなるような外形形状(複合曲面)に形成
されている。換言すれば、ロックピン先端部70aの周
面は、長手方向断面(図8)でみて、ロックピン先端面
側ほど曲率が小さくなる複合円弧状に形成されている。
一方、ロック穴22bの周面は、ロック穴底面側では外
側に凸でかつ曲率が小さい円弧状に形成され、ロック穴
開口面側では外側に凹でかつ曲率がやや大きい円弧状に
形成されている。
【0044】ロックピン先端部70aの周面およびロッ
ク穴22bの周面に上記のようなクラウニングを付けた
構成によれば、ロックピン70、ロックピン孔44aま
たはロック穴22bなどの加工誤差に起因してロックピ
ン孔44aやロックピン70の軸線とロック穴22bの
軸線とが正確に合致していない場合にも、ロック状態に
おいて(図9)、ロックピン先端部70aとロック穴2
2bとが、互いに面接触または線接触するようになる。
従って、ロックピン先端部70aとロック穴22bとの
点接触によるロックピン70やカムプーリ主体部22の
ロック穴形成部位の摩耗が防止される。
ク穴22bの周面に上記のようなクラウニングを付けた
構成によれば、ロックピン70、ロックピン孔44aま
たはロック穴22bなどの加工誤差に起因してロックピ
ン孔44aやロックピン70の軸線とロック穴22bの
軸線とが正確に合致していない場合にも、ロック状態に
おいて(図9)、ロックピン先端部70aとロック穴2
2bとが、互いに面接触または線接触するようになる。
従って、ロックピン先端部70aとロック穴22bとの
点接触によるロックピン70やカムプーリ主体部22の
ロック穴形成部位の摩耗が防止される。
【0045】油室への油供給がない状態で運転した際、
ロック時には、カムの正負トルクにより、ガタ分、衝撃
荷重が生じ、これはベーンにも働くが、先細りベーンな
のでベーン主体部との幅が大きく強度が保てる。よっ
て、ベーンをアルミニウムなどで構成可能になる。以
下、上記構成のカム位相可変装置の作用を説明する。
ロック時には、カムの正負トルクにより、ガタ分、衝撃
荷重が生じ、これはベーンにも働くが、先細りベーンな
のでベーン主体部との幅が大きく強度が保てる。よっ
て、ベーンをアルミニウムなどで構成可能になる。以
下、上記構成のカム位相可変装置の作用を説明する。
【0046】エンジン運転中、エンジン回転数が略一定
であって現在のカム位相(吸排気弁のオーバラップ量)
が適正であれば、オイルコントロールバルブ50は、そ
の入口ポート53、54と出口ポート51、52との連
通が遮断される中立位置50cに保持される。この場
合、進角側及び遅角側油室47、48に対する圧油の給
排がなされず、カム位相可変装置のベーン44は油室4
7、48に満たされた油により移動不能に拘束される。
この結果、ベーンハウジング30とベーンロータ40と
の相対回転位置が固定されてカム位相が維持された状態
で、クランク軸の回転に同期してカムプーリ20、ベー
ンハウジング30、ベーンロータ40及びカムシャフト
10が回転し、カムシャフト10のカム4により吸気弁
が開閉される。上述のように、ベーンハウジング30お
よびベーンロータ40の各部は、ベーンロータ回転中心
に関する回転バランスを考慮して構成されており、従っ
て、要素30及び40の回転に伴う回転振動は充分に抑
制される。また、ベーンハウジング30及びベーンロー
タ40の回転慣性が小さいので、歯付きベルトに加わる
負担は小さくなる。
であって現在のカム位相(吸排気弁のオーバラップ量)
が適正であれば、オイルコントロールバルブ50は、そ
の入口ポート53、54と出口ポート51、52との連
通が遮断される中立位置50cに保持される。この場
合、進角側及び遅角側油室47、48に対する圧油の給
排がなされず、カム位相可変装置のベーン44は油室4
7、48に満たされた油により移動不能に拘束される。
この結果、ベーンハウジング30とベーンロータ40と
の相対回転位置が固定されてカム位相が維持された状態
で、クランク軸の回転に同期してカムプーリ20、ベー
ンハウジング30、ベーンロータ40及びカムシャフト
10が回転し、カムシャフト10のカム4により吸気弁
が開閉される。上述のように、ベーンハウジング30お
よびベーンロータ40の各部は、ベーンロータ回転中心
に関する回転バランスを考慮して構成されており、従っ
て、要素30及び40の回転に伴う回転振動は充分に抑
制される。また、ベーンハウジング30及びベーンロー
タ40の回転慣性が小さいので、歯付きベルトに加わる
負担は小さくなる。
【0047】その後、エンジン回転が上昇すると、オイ
ルコントロールバルブ50は、第1入口ポート53と第
2出口ポート52とが連通すると共に第2入口ポート5
4と第1出口ポート51とが連通する進角位置50bに
切り換えられる。この結果、油ポンプ62からの圧油
は、カムジャーナル15の第2油路15bとカムシャフ
ト10の第2環状溝11b、第2半径方向孔12b及び
第2長手方向孔13bとを介して中空ボルト14の中空
部14aへ流入し、更に、油路41とベーンロータ主体
部42の第2半径方向孔46bとを介して進角側油室4
7に供給される。油室47への圧油供給により、ベーン
44に進角方向(ハウジング隔壁32c側)への付勢力
が作用し、ベーン44は遅角側油室48内の油を排出し
つつベーンハウジング30のベーン収容室内で進角方向
へ移動する。この結果、ベーンロータ40はベーンハウ
ジング30と共に回転しつつ、ハウジング30に対して
進角方向へ相対回転し、カム位相が進角される。ベーン
ロータ40の慣性が小さいので、油室47への油圧供給
に対して応答性良くベーンロータは相対回転を開始す
る。
ルコントロールバルブ50は、第1入口ポート53と第
2出口ポート52とが連通すると共に第2入口ポート5
4と第1出口ポート51とが連通する進角位置50bに
切り換えられる。この結果、油ポンプ62からの圧油
は、カムジャーナル15の第2油路15bとカムシャフ
ト10の第2環状溝11b、第2半径方向孔12b及び
第2長手方向孔13bとを介して中空ボルト14の中空
部14aへ流入し、更に、油路41とベーンロータ主体
部42の第2半径方向孔46bとを介して進角側油室4
7に供給される。油室47への圧油供給により、ベーン
44に進角方向(ハウジング隔壁32c側)への付勢力
が作用し、ベーン44は遅角側油室48内の油を排出し
つつベーンハウジング30のベーン収容室内で進角方向
へ移動する。この結果、ベーンロータ40はベーンハウ
ジング30と共に回転しつつ、ハウジング30に対して
進角方向へ相対回転し、カム位相が進角される。ベーン
ロータ40の慣性が小さいので、油室47への油圧供給
に対して応答性良くベーンロータは相対回転を開始す
る。
【0048】進角方向へのベーン44の移動中、遅角側
油室48内の油は、ベーンロータ主体部42の第1半径
方向孔46a及び第1長手方向孔45aを介してカムシ
ャフト10の第1長手方向孔13aに流入し、次いで、
カムシャフト10の第1半径方向孔12aおよび第1環
状溝11aとカムジャーナル15の第1油路15aとオ
イルコントロールバルブ50を介してシリンダヘッド内
へ排出され、油タンク60へ戻る。
油室48内の油は、ベーンロータ主体部42の第1半径
方向孔46a及び第1長手方向孔45aを介してカムシ
ャフト10の第1長手方向孔13aに流入し、次いで、
カムシャフト10の第1半径方向孔12aおよび第1環
状溝11aとカムジャーナル15の第1油路15aとオ
イルコントロールバルブ50を介してシリンダヘッド内
へ排出され、油タンク60へ戻る。
【0049】また、上記のように進角側油室47へ圧油
が供給されると、ベーン44のカムプーリ主体部22側
端面の第1油通路44cを介して油室47からロックピ
ン先端部70aの受圧面に圧油が供給され、ロックピン
70をロック解除方向(ロックピン基端部70b側)へ
付勢する。このとき、ロックピン70は既にロック解除
状態にあるので、このロック解除状態が維持される(図
2および図10)。
が供給されると、ベーン44のカムプーリ主体部22側
端面の第1油通路44cを介して油室47からロックピ
ン先端部70aの受圧面に圧油が供給され、ロックピン
70をロック解除方向(ロックピン基端部70b側)へ
付勢する。このとき、ロックピン70は既にロック解除
状態にあるので、このロック解除状態が維持される(図
2および図10)。
【0050】その後、エンジン回転が低下すると、オイ
ルコントロールバルブ50は、第1入口ポート53と第
1出口ポート51とが連通すると共に第2入口ポート5
4と第2出口ポート52とが連通する図1に示す遅角位
置50aに切り換えられる。この結果、油ポンプ62か
らの圧油は、オイルコントロールバルブ50が進角位置
にある場合の油排出経路に対応する経路を逆方向に辿っ
て遅角側油室48に供給される。油室48への圧油供給
により、ベーン44に遅角方向(ハウジング隔壁32b
側)への付勢力が作用し、ベーン44は進角側油室47
内の油を排出しつつベーンハウジング30のベーン収容
室内で遅角方向へ移動する。この結果、ベーンロータ4
0はベーンハウジング30と共に回転しつつ、ハウジン
グ30に対して遅角方向へ相対回転し、カム位相が遅角
される。ベーンロータ40の慣性が小さいので、油室4
8への油圧供給に対して応答性良くベーンロータは相対
回転を開始する。進角側油室47からの油排出は、オイ
ルコントロールバルブ50が進角位置にある場合の圧油
供給経路に対応する経路を逆方向に辿って行われ、圧油
が油タンク60へ戻る。
ルコントロールバルブ50は、第1入口ポート53と第
1出口ポート51とが連通すると共に第2入口ポート5
4と第2出口ポート52とが連通する図1に示す遅角位
置50aに切り換えられる。この結果、油ポンプ62か
らの圧油は、オイルコントロールバルブ50が進角位置
にある場合の油排出経路に対応する経路を逆方向に辿っ
て遅角側油室48に供給される。油室48への圧油供給
により、ベーン44に遅角方向(ハウジング隔壁32b
側)への付勢力が作用し、ベーン44は進角側油室47
内の油を排出しつつベーンハウジング30のベーン収容
室内で遅角方向へ移動する。この結果、ベーンロータ4
0はベーンハウジング30と共に回転しつつ、ハウジン
グ30に対して遅角方向へ相対回転し、カム位相が遅角
される。ベーンロータ40の慣性が小さいので、油室4
8への油圧供給に対して応答性良くベーンロータは相対
回転を開始する。進角側油室47からの油排出は、オイ
ルコントロールバルブ50が進角位置にある場合の圧油
供給経路に対応する経路を逆方向に辿って行われ、圧油
が油タンク60へ戻る。
【0051】また、遅角側油室48への圧油供給時、ベ
ーン44のハウジング端壁34側端面の第2油通路44
dを介して油室48からロックピン基端部70bの受圧
面に圧油が供給され、ロックピン70をロック方向(ロ
ックピン先端部70a側)へ付勢するが、エンジンがア
イドル運転されていなければロックピン70はロック穴
22bと整合しておらず、ロックピン70はロック穴2
2bに嵌入することはない。すなわち、ロックピン70
は、その先端部70aがカムプーリ主体部22に当接さ
せたロック解除状態に維持される(図2および図1
0)。
ーン44のハウジング端壁34側端面の第2油通路44
dを介して油室48からロックピン基端部70bの受圧
面に圧油が供給され、ロックピン70をロック方向(ロ
ックピン先端部70a側)へ付勢するが、エンジンがア
イドル運転されていなければロックピン70はロック穴
22bと整合しておらず、ロックピン70はロック穴2
2bに嵌入することはない。すなわち、ロックピン70
は、その先端部70aがカムプーリ主体部22に当接さ
せたロック解除状態に維持される(図2および図1
0)。
【0052】エンジンを運転停止させる直前では、エン
ジンはアイドル運転されている。このアイドル運転中、
ベーン収容室内でベーン44が最遅角位置まで回動する
ように、図1に示す遅角位置にあるオイルコントロール
バルブ50を介して油ポンプ62から遅角側油室48へ
圧油が供給される。この結果、ロックピン70はロック
穴22bに略整合する(図11及び図12に二点鎖線で
示す)。このとき、ベーン44の第2油通路44dを介
して油室48からロックピン基端部70bの受圧面に圧
油が供給されているので、ロックピン70がロック方向
へ付勢されており、ロックピン70は、ロック穴22b
内の油およびベーン44の第1油通路44c内の油を上
述の遅角側油室48からの油排出経路に沿って排出しつ
つ、ロック穴22bに嵌入する(図9)。この結果、ベ
ーン44は最遅角位置にロックされる(図7)。ロック
穴22bへのロックピン70の嵌入は、両要素22b、
70の調芯作用により円滑に行われる(図11及び図1
2)。
ジンはアイドル運転されている。このアイドル運転中、
ベーン収容室内でベーン44が最遅角位置まで回動する
ように、図1に示す遅角位置にあるオイルコントロール
バルブ50を介して油ポンプ62から遅角側油室48へ
圧油が供給される。この結果、ロックピン70はロック
穴22bに略整合する(図11及び図12に二点鎖線で
示す)。このとき、ベーン44の第2油通路44dを介
して油室48からロックピン基端部70bの受圧面に圧
油が供給されているので、ロックピン70がロック方向
へ付勢されており、ロックピン70は、ロック穴22b
内の油およびベーン44の第1油通路44c内の油を上
述の遅角側油室48からの油排出経路に沿って排出しつ
つ、ロック穴22bに嵌入する(図9)。この結果、ベ
ーン44は最遅角位置にロックされる(図7)。ロック
穴22bへのロックピン70の嵌入は、両要素22b、
70の調芯作用により円滑に行われる(図11及び図1
2)。
【0053】エンジンが運転停止状態にある間、ロック
ピン70はロック穴22bに嵌入したままであり(図7
及び図9)、ベーン44は最遅角位置にロックされてい
る。このエンジン停止中、カムジャーナル15よりも上
方位置にある進角側および遅角側油室47、48内の油
はシリンダヘッド内に抜けるが、ベーン44のロック状
態は維持される。
ピン70はロック穴22bに嵌入したままであり(図7
及び図9)、ベーン44は最遅角位置にロックされてい
る。このエンジン停止中、カムジャーナル15よりも上
方位置にある進角側および遅角側油室47、48内の油
はシリンダヘッド内に抜けるが、ベーン44のロック状
態は維持される。
【0054】次のエンジン始動時、ベーン44はエンジ
ン始動に適した最遅角位置にロックされており、エンジ
ンは失火発生を伴うことなく円滑に始動する。また、ロ
ック状態のベーン44とハウジング隔壁32bとの間に
は僅かなクリアランスが付与されているので、エンジン
始動時に吸気弁側からカムに正負トルクが加えられても
ベーン44とハウジング隔壁32bとが衝突することは
なく、打音が発生しない。
ン始動に適した最遅角位置にロックされており、エンジ
ンは失火発生を伴うことなく円滑に始動する。また、ロ
ック状態のベーン44とハウジング隔壁32bとの間に
は僅かなクリアランスが付与されているので、エンジン
始動時に吸気弁側からカムに正負トルクが加えられても
ベーン44とハウジング隔壁32bとが衝突することは
なく、打音が発生しない。
【0055】上記第1実施形態のカム位相可変装置は、
種々に変形可能である。例えば、上記第1実施形態では
4枚ベーンのカム位相可変装置を説明したが、ベーン数
は4つに限定されない。第1実施形態の変形例に係る2
枚ベーンの装置を図14に例示する。この装置はベーン
44が2つである点を除き上記実施形態のものと略同一
構成であり、実施形態のものに対応する要素を図14に
同一符号で示し、説明を省略する。
種々に変形可能である。例えば、上記第1実施形態では
4枚ベーンのカム位相可変装置を説明したが、ベーン数
は4つに限定されない。第1実施形態の変形例に係る2
枚ベーンの装置を図14に例示する。この装置はベーン
44が2つである点を除き上記実施形態のものと略同一
構成であり、実施形態のものに対応する要素を図14に
同一符号で示し、説明を省略する。
【0056】また、ロック機構がロック状態にあるエン
ジン始動時に吸気弁または排気弁からカムシャフトを介
してロック機構に駆動トルクが加わるが、このときのロ
ック機構の負担を軽減するために、特開平8−1211
23号公報で提案されているパイロット式逆止弁を上記
実施形態によるカム位相可変装置に組み込むようにして
も良い。この場合、一方のパイロット式逆止弁は、カム
ジャーナル15の油路15aと遅角側油室48とを連通
する油経路に配され、例えばベーン44の油路46aに
配される。他方のパイロット式逆止弁は、油路15bと
進角側油室47とを連通する油経路たとえば油路46b
に配される。
ジン始動時に吸気弁または排気弁からカムシャフトを介
してロック機構に駆動トルクが加わるが、このときのロ
ック機構の負担を軽減するために、特開平8−1211
23号公報で提案されているパイロット式逆止弁を上記
実施形態によるカム位相可変装置に組み込むようにして
も良い。この場合、一方のパイロット式逆止弁は、カム
ジャーナル15の油路15aと遅角側油室48とを連通
する油経路に配され、例えばベーン44の油路46aに
配される。他方のパイロット式逆止弁は、油路15bと
進角側油室47とを連通する油経路たとえば油路46b
に配される。
【0057】以下、本発明の第2実施形態による可変動
弁機構としてのベーン式カム位相可変装置を説明する。
スプリングなどの付勢手段を用いずにベーンロータを最
遅角位置にロックするように構成された第1実施形態に
比べ、本実施形態の装置は、ロックピンをスプリングの
バネ力によりロック方向に付勢するようにした点が主に
相違する。
弁機構としてのベーン式カム位相可変装置を説明する。
スプリングなどの付勢手段を用いずにベーンロータを最
遅角位置にロックするように構成された第1実施形態に
比べ、本実施形態の装置は、ロックピンをスプリングの
バネ力によりロック方向に付勢するようにした点が主に
相違する。
【0058】以下において、第1実施形態のものと同一
または類似の構成(主として図1に対応する)について
は説明を省略し、主にロック機構について説明する。図
15ないし図17に示すように、本実施形態のロック機
構は、ベーン数と同数(例えば2つ)のロックピン(可
動体)70およびスプリング(付勢手段)80を有して
いる。各ロックピン70は、ベーン厚さ方向に各ベーン
44を貫通して形成されたロックピン孔44a内に移動
自在に配されている。ロックピン70のハウジング端壁
側半部には、スプリング80を収容するスプリング室
(収容室)71がロックピン長手方向に形成されてい
る。ロックピン70は、スプリング80により、カムプ
ーリ主体部22に形成されたロック穴22b側(ロック
方向)へ常時付勢されており、ベーンロータ40が最遅
角側回転位置まで移動したとき、ロック穴への油圧供給
がなければ、ロックピン先端部70aがロック穴22b
に嵌入して、ベーンロータ40を最遅角位置にロックす
るようになっている(図17及び図19)。
または類似の構成(主として図1に対応する)について
は説明を省略し、主にロック機構について説明する。図
15ないし図17に示すように、本実施形態のロック機
構は、ベーン数と同数(例えば2つ)のロックピン(可
動体)70およびスプリング(付勢手段)80を有して
いる。各ロックピン70は、ベーン厚さ方向に各ベーン
44を貫通して形成されたロックピン孔44a内に移動
自在に配されている。ロックピン70のハウジング端壁
側半部には、スプリング80を収容するスプリング室
(収容室)71がロックピン長手方向に形成されてい
る。ロックピン70は、スプリング80により、カムプ
ーリ主体部22に形成されたロック穴22b側(ロック
方向)へ常時付勢されており、ベーンロータ40が最遅
角側回転位置まで移動したとき、ロック穴への油圧供給
がなければ、ロックピン先端部70aがロック穴22b
に嵌入して、ベーンロータ40を最遅角位置にロックす
るようになっている(図17及び図19)。
【0059】ロックピン70は、進角側及び遅角側油室
47、48のいずれか一方への圧油供給に応じてハウジ
ング端壁34側へ移動して、ロックを解除するようにな
っている。本実施形態では、進角側油室47への圧油供
給および遅角側油室48への圧油供給に応動する切替バ
ルブにより、進角側油室47と遅角側油室48との連通
を遮断しつつ、進角側油室47または遅角側油室48か
らの圧油をロック穴22b内へロック解除用油圧として
選択的に導入するようにしている。この様に、油室4
7、48からのロック解除用油圧をロック機構の同一部
位(ロック穴)に導入する構成によれば、ロック解除用
油圧経路の相当部分を一系統に集約でき、ロック機構を
コンパクトにでき、設計自由度が向上し、また、加工が
簡便になり、ロック機構の配設に伴うベーンロータ40
の回転アンバランスを低減できる。
47、48のいずれか一方への圧油供給に応じてハウジ
ング端壁34側へ移動して、ロックを解除するようにな
っている。本実施形態では、進角側油室47への圧油供
給および遅角側油室48への圧油供給に応動する切替バ
ルブにより、進角側油室47と遅角側油室48との連通
を遮断しつつ、進角側油室47または遅角側油室48か
らの圧油をロック穴22b内へロック解除用油圧として
選択的に導入するようにしている。この様に、油室4
7、48からのロック解除用油圧をロック機構の同一部
位(ロック穴)に導入する構成によれば、ロック解除用
油圧経路の相当部分を一系統に集約でき、ロック機構を
コンパクトにでき、設計自由度が向上し、また、加工が
簡便になり、ロック機構の配設に伴うベーンロータ40
の回転アンバランスを低減できる。
【0060】図17に示すように、切替バルブはストレ
ートピンからなるバルブピストン(弁体)90を有し、
バルブピストン90は、ロックピン孔44aよりも半径
方向外方位置においてベーン厚さ方向(カムシャフト軸
線方向)にベーン44を貫通して延びるバルブピストン
孔44b内に移動自在に配されている。バルブピストン
90を例えば円筒状のストレートピンで構成すると、バ
ルブピストン孔44bを例えば直円筒状の孔にでき、従
って、ピストン90及びピストン孔44bの加工が容易
になると共に切替バルブの配設に伴うベーンロータ40
の回転アンバランスを低減でき、また、要素90、44
b間からの圧油漏れが少なくなるので、ピストン90の
圧油選択動作(ピストン孔内でのピストン移動)が迅速
に行われる。バルブピストン90をベーン44内部に配
置した構成では、ピストン孔44bをベーン44を貫通
して設けることができ、有底のピストン孔をベーンハウ
ジング側に設ける場合に比べてピストン孔44bの加工
が容易になる。そして、ピストン90をカムシャフト軸
線方向に配置すると、ベーンロータ40の回転に伴って
ピストン90に加わる遠心力は、ベーンロータ周方向す
なわちピストン直径方向に作用するので、ピストンはベ
ーンにより支持され、この遠心力に起因してピストン孔
44b内で移動することがない。すなわち、圧油選択の
ためのピストン90のピストン孔内での移動は遠心力の
影響を受けずに的確かつ円滑に行われる。また、ピスト
ン90はその移動限界位置ではハウジング端壁34また
はプーリ主体部22に当接するので、ピストンの抜け止
めを設ける必要もない。
ートピンからなるバルブピストン(弁体)90を有し、
バルブピストン90は、ロックピン孔44aよりも半径
方向外方位置においてベーン厚さ方向(カムシャフト軸
線方向)にベーン44を貫通して延びるバルブピストン
孔44b内に移動自在に配されている。バルブピストン
90を例えば円筒状のストレートピンで構成すると、バ
ルブピストン孔44bを例えば直円筒状の孔にでき、従
って、ピストン90及びピストン孔44bの加工が容易
になると共に切替バルブの配設に伴うベーンロータ40
の回転アンバランスを低減でき、また、要素90、44
b間からの圧油漏れが少なくなるので、ピストン90の
圧油選択動作(ピストン孔内でのピストン移動)が迅速
に行われる。バルブピストン90をベーン44内部に配
置した構成では、ピストン孔44bをベーン44を貫通
して設けることができ、有底のピストン孔をベーンハウ
ジング側に設ける場合に比べてピストン孔44bの加工
が容易になる。そして、ピストン90をカムシャフト軸
線方向に配置すると、ベーンロータ40の回転に伴って
ピストン90に加わる遠心力は、ベーンロータ周方向す
なわちピストン直径方向に作用するので、ピストンはベ
ーンにより支持され、この遠心力に起因してピストン孔
44b内で移動することがない。すなわち、圧油選択の
ためのピストン90のピストン孔内での移動は遠心力の
影響を受けずに的確かつ円滑に行われる。また、ピスト
ン90はその移動限界位置ではハウジング端壁34また
はプーリ主体部22に当接するので、ピストンの抜け止
めを設ける必要もない。
【0061】図18に示すように、各ベーン44のハウ
ジング端壁34側の端面及びカムプーリ主体部22側の
端面には、ロック解除油圧供給用の油通路44c、44
dがそれぞれ形成されている。油通路44cの両端は進
角側油室47及びバルブピストン孔44bに開口し、油
通路44dの両端は遅角側油室48及びバルブピストン
孔44bに開口している。このバルブピストン孔44b
は、ロック穴22bに連通している。すなわち、ロック
解除油圧供給用の油通路44eがベーン44に形成さ
れ、油通路72及び73がロックピン70に形成されて
いる。油通路44eはベーン長手方向軸線に沿って延
び、その両端はバルブピストン孔44bおよびロックピ
ン孔44aにそれぞれ開口している。油通路72はロッ
クピン直径方向に形成され、その両端はロックピン70
の外周面にそれぞれ開口している。油通路72の開口端
は拡径されており、ロックピン70が図16に示すロッ
ク解除位置にあるか或いは図17に示すロック位置にあ
るかにかかわらず、油通路44eと油通路72とが連通
するようになっている。油通路73はロックピン長手方
向軸線に沿って延び、その両端は油通路72およびロッ
ク穴22bにそれぞれ開口している。
ジング端壁34側の端面及びカムプーリ主体部22側の
端面には、ロック解除油圧供給用の油通路44c、44
dがそれぞれ形成されている。油通路44cの両端は進
角側油室47及びバルブピストン孔44bに開口し、油
通路44dの両端は遅角側油室48及びバルブピストン
孔44bに開口している。このバルブピストン孔44b
は、ロック穴22bに連通している。すなわち、ロック
解除油圧供給用の油通路44eがベーン44に形成さ
れ、油通路72及び73がロックピン70に形成されて
いる。油通路44eはベーン長手方向軸線に沿って延
び、その両端はバルブピストン孔44bおよびロックピ
ン孔44aにそれぞれ開口している。油通路72はロッ
クピン直径方向に形成され、その両端はロックピン70
の外周面にそれぞれ開口している。油通路72の開口端
は拡径されており、ロックピン70が図16に示すロッ
ク解除位置にあるか或いは図17に示すロック位置にあ
るかにかかわらず、油通路44eと油通路72とが連通
するようになっている。油通路73はロックピン長手方
向軸線に沿って延び、その両端は油通路72およびロッ
ク穴22bにそれぞれ開口している。
【0062】ロック解除時の背圧除去のため、各ベーン
44のハウジング端壁側にはスプリング室71に連通す
る溝44iが形成され、また、この溝44iに連通する
呼吸孔44jがベーン44に形成されている(図1
7)。呼吸孔44jはベーン厚さ方向に延びて、カムシ
ャフト10の先端面周縁に環状に形成された面取り部分
10aに開口している。この面取り部分10aは、カム
シャフト10の先端部にカムシャフト軸線方向に形成さ
れた呼吸穴10bとこの呼吸穴10bからカムシャフト
外周面に向けて半径方向外方へ延びる呼吸穴10c(図
16)とを介して、環状空間10dに連通している。環
状空間10dは、カムシャフト10、カムジャーナル1
5及びオイルシール17により画成されている。上記要
素44i、44j、10a、10b及び10cは、スプ
リング室71を環状空間10dに連通させる連通路を構
成している。環状空間10dは、カムジャーナル15の
油路15cを介してエンジン内部に連通している。
44のハウジング端壁側にはスプリング室71に連通す
る溝44iが形成され、また、この溝44iに連通する
呼吸孔44jがベーン44に形成されている(図1
7)。呼吸孔44jはベーン厚さ方向に延びて、カムシ
ャフト10の先端面周縁に環状に形成された面取り部分
10aに開口している。この面取り部分10aは、カム
シャフト10の先端部にカムシャフト軸線方向に形成さ
れた呼吸穴10bとこの呼吸穴10bからカムシャフト
外周面に向けて半径方向外方へ延びる呼吸穴10c(図
16)とを介して、環状空間10dに連通している。環
状空間10dは、カムシャフト10、カムジャーナル1
5及びオイルシール17により画成されている。上記要
素44i、44j、10a、10b及び10cは、スプ
リング室71を環状空間10dに連通させる連通路を構
成している。環状空間10dは、カムジャーナル15の
油路15cを介してエンジン内部に連通している。
【0063】上記構成において、油通路44cを介して
進角側油室47からバルブピストン孔44bに圧油が供
給されると、バルブピストン90がカムプーリ主体部2
2側へ移動し(図18)、油通路44dと油通路44e
との連通がピストン90により遮断されると共に油通路
44cと油通路44eとがピストン孔44bを介して連
通し、油室47からの圧油は、ベーン44の油通路44
eとロックピン70の油通路72、73とを介してロッ
ク穴22b内に流入する。また、油通路44dを介して
遅角側油室48からバルブ44bに圧油が供給される
と、バルブピストン90がハウジング端壁34側へ移動
し、圧油が油通路44e、72及び73を介してロック
穴22b内に流入する。油室47または48からロック
穴へ供給された圧油は、ロックピン70をスプリング8
0のバネ力に抗してハウジング端壁側へ付勢する。この
とき、スプリング室71内の油は、ベーン44の溝44
i及び呼吸孔44jとカムシャフト10の面取り部分1
0a、呼吸穴10b、10cとを介して環状空間10d
へ排出され、更に、カムジャーナル15の油路15cを
介してエンジン内部へ戻される。この結果、ロックピン
70は、スプリング室71内の油による背圧を受けずに
ロック穴22bから離脱し、ロック解除が円滑に行われ
る。また、スプリング室71内の油がシリンダヘッドカ
バー内の環状空間10dに排出されるので、油分による
歯付きベルト6の劣化は生じない。また、カムシャフト
10内に呼吸穴10b、10cを設けるため、オイルシ
ール17の径拡大が不要である。
進角側油室47からバルブピストン孔44bに圧油が供
給されると、バルブピストン90がカムプーリ主体部2
2側へ移動し(図18)、油通路44dと油通路44e
との連通がピストン90により遮断されると共に油通路
44cと油通路44eとがピストン孔44bを介して連
通し、油室47からの圧油は、ベーン44の油通路44
eとロックピン70の油通路72、73とを介してロッ
ク穴22b内に流入する。また、油通路44dを介して
遅角側油室48からバルブ44bに圧油が供給される
と、バルブピストン90がハウジング端壁34側へ移動
し、圧油が油通路44e、72及び73を介してロック
穴22b内に流入する。油室47または48からロック
穴へ供給された圧油は、ロックピン70をスプリング8
0のバネ力に抗してハウジング端壁側へ付勢する。この
とき、スプリング室71内の油は、ベーン44の溝44
i及び呼吸孔44jとカムシャフト10の面取り部分1
0a、呼吸穴10b、10cとを介して環状空間10d
へ排出され、更に、カムジャーナル15の油路15cを
介してエンジン内部へ戻される。この結果、ロックピン
70は、スプリング室71内の油による背圧を受けずに
ロック穴22bから離脱し、ロック解除が円滑に行われ
る。また、スプリング室71内の油がシリンダヘッドカ
バー内の環状空間10dに排出されるので、油分による
歯付きベルト6の劣化は生じない。また、カムシャフト
10内に呼吸穴10b、10cを設けるため、オイルシ
ール17の径拡大が不要である。
【0064】図17中、参照符号44hは、ロック解除
油圧供給用の油通路44eを加工するときの加工孔を表
す。すなわち、孔44h及び油通路44eを一回のドリ
ル加工でベーン44の頂面側から形成可能である。加工
孔44hの両端はベーン44の頂面およびピストン孔4
4bに開口しており、進角側または遅角側油室47、4
8からピストン孔44bに供給された圧油は加工孔44
hを介してベーンシール49の直下に作用し、ベーンシ
ール49のシール性を向上させる。
油圧供給用の油通路44eを加工するときの加工孔を表
す。すなわち、孔44h及び油通路44eを一回のドリ
ル加工でベーン44の頂面側から形成可能である。加工
孔44hの両端はベーン44の頂面およびピストン孔4
4bに開口しており、進角側または遅角側油室47、4
8からピストン孔44bに供給された圧油は加工孔44
hを介してベーンシール49の直下に作用し、ベーンシ
ール49のシール性を向上させる。
【0065】本実施形態のカム位相可変装置の作用は、
第1実施形態のものと略同一であり、以下、簡略に説明
する。エンジン運転中、エンジン回転数が略一定であれ
ば、オイルコントロールバルブ50は中立位置50cに
保持され、ベーンハウジング30とベーンロータ40と
の相対回転位置が固定されてカム位相が維持された状態
で、クランク軸の回転に同期してカムプーリ20、ベー
ンハウジング30、ベーンロータ40及びカムシャフト
10が回転し、カムシャフト10のカム4により吸気弁
が開閉される。
第1実施形態のものと略同一であり、以下、簡略に説明
する。エンジン運転中、エンジン回転数が略一定であれ
ば、オイルコントロールバルブ50は中立位置50cに
保持され、ベーンハウジング30とベーンロータ40と
の相対回転位置が固定されてカム位相が維持された状態
で、クランク軸の回転に同期してカムプーリ20、ベー
ンハウジング30、ベーンロータ40及びカムシャフト
10が回転し、カムシャフト10のカム4により吸気弁
が開閉される。
【0066】その後、エンジン回転の上昇に応じて、オ
イルコントロールバルブ50が進角位置50bに切り換
えられると、油ポンプ62からの圧油は進角側油室47
に供給され、ベーン44はベーン収容室内で進角方向へ
移動し、カム位相が進角される。また、上記のように進
角側油室47へ圧油が供給されると、既に述べたよう
に、油室47内の圧油は、油通路44c、44e、72
及び73を介してロック穴22b内に流入して、ロック
ピン70をロック解除方向へ付勢する。このとき、ロッ
クピン70は既にロック解除状態にあるので、このロッ
ク解除状態が維持される(図15および図16)。
イルコントロールバルブ50が進角位置50bに切り換
えられると、油ポンプ62からの圧油は進角側油室47
に供給され、ベーン44はベーン収容室内で進角方向へ
移動し、カム位相が進角される。また、上記のように進
角側油室47へ圧油が供給されると、既に述べたよう
に、油室47内の圧油は、油通路44c、44e、72
及び73を介してロック穴22b内に流入して、ロック
ピン70をロック解除方向へ付勢する。このとき、ロッ
クピン70は既にロック解除状態にあるので、このロッ
ク解除状態が維持される(図15および図16)。
【0067】その後、エンジン回転の低下に応じてオイ
ルコントロールバルブ50が遅角位置50aに切り換え
られると、油ポンプ62からの圧油は遅角側油室48に
供給され、ベーン44はベーン収容室内で遅角方向へ移
動し、カム位相が遅角される。また、遅角側油室48へ
の圧油供給時、既に述べたように、油室48内の圧油
は、油通路44d、44e、72及び73を介してロッ
ク穴22b内に流入して、ロックピン70をロック解除
方向へ付勢し、これによりロック解除状態にされる(図
15および図16)。
ルコントロールバルブ50が遅角位置50aに切り換え
られると、油ポンプ62からの圧油は遅角側油室48に
供給され、ベーン44はベーン収容室内で遅角方向へ移
動し、カム位相が遅角される。また、遅角側油室48へ
の圧油供給時、既に述べたように、油室48内の圧油
は、油通路44d、44e、72及び73を介してロッ
ク穴22b内に流入して、ロックピン70をロック解除
方向へ付勢し、これによりロック解除状態にされる(図
15および図16)。
【0068】エンジンを運転停止させる直前では、エン
ジンはアイドル運転されている。このアイドル運転中、
ベーン収容室内でベーン44が最遅角位置まで回動する
ように、遅角位置にあるオイルコントロールバルブ50
を介して油ポンプ62から遅角側油室48へ圧油が供給
され、ベーンロータ40が最遅角位置に保持される。こ
のときロックピン70はロック穴22bに略整合する
が、油室48からロック穴22bへの圧油供給によりロ
ック解除状態が維持される。
ジンはアイドル運転されている。このアイドル運転中、
ベーン収容室内でベーン44が最遅角位置まで回動する
ように、遅角位置にあるオイルコントロールバルブ50
を介して油ポンプ62から遅角側油室48へ圧油が供給
され、ベーンロータ40が最遅角位置に保持される。こ
のときロックピン70はロック穴22bに略整合する
が、油室48からロック穴22bへの圧油供給によりロ
ック解除状態が維持される。
【0069】エンジンが運転停止状態にある間、ロック
ピン70はスプリング80のバネ力を受けてロック穴2
2bに嵌入し(図19)、ベーン44は最遅角位置にロ
ックされる。このエンジン停止中、カムジャーナル15
よりも上方位置にある進角側および遅角側油室47、4
8内の油はシリンダヘッド内に抜けるが、ベーン44の
ロック状態はスプリング80のバネ力により維持され
る。従って、次のエンジン始動時、ベーン44はエンジ
ン始動に適した最遅角位置にロックされており、エンジ
ンは失火発生を伴うことなく円滑に始動する。
ピン70はスプリング80のバネ力を受けてロック穴2
2bに嵌入し(図19)、ベーン44は最遅角位置にロ
ックされる。このエンジン停止中、カムジャーナル15
よりも上方位置にある進角側および遅角側油室47、4
8内の油はシリンダヘッド内に抜けるが、ベーン44の
ロック状態はスプリング80のバネ力により維持され
る。従って、次のエンジン始動時、ベーン44はエンジ
ン始動に適した最遅角位置にロックされており、エンジ
ンは失火発生を伴うことなく円滑に始動する。
【0070】第2実施形態に係るカム位相可変装置は、
種々に変形可能である。例えば、上記第2実施形態では
2枚ベーンのカム位相可変装置を説明したが、ベーン数
は2つに限定されない。第2実施形態の変形例に係る4
枚ベーンの装置を図20に例示する。この装置はベーン
44が4つである点を除き上記第2実施形態のものと略
同一構成であり、実施形態のものに対応する要素を図2
0に同一符号で示し、説明を省略する。エンジンに通常
装備される油ポンプを圧油供給源として利用した場合、
油圧増大によるベーンロータ回転力の増大には制約があ
るが、ベーン数を増加させると、ベーン全体の合計受圧
面が広くなり、圧油の給排に伴って発生するベーンロー
タ回転力を大きなものにできる。図20の変形例では直
径方向に対向する2つのベーンのみにロック機構を設け
たが、全てのベーンにロック機構を設けても良い。
種々に変形可能である。例えば、上記第2実施形態では
2枚ベーンのカム位相可変装置を説明したが、ベーン数
は2つに限定されない。第2実施形態の変形例に係る4
枚ベーンの装置を図20に例示する。この装置はベーン
44が4つである点を除き上記第2実施形態のものと略
同一構成であり、実施形態のものに対応する要素を図2
0に同一符号で示し、説明を省略する。エンジンに通常
装備される油ポンプを圧油供給源として利用した場合、
油圧増大によるベーンロータ回転力の増大には制約があ
るが、ベーン数を増加させると、ベーン全体の合計受圧
面が広くなり、圧油の給排に伴って発生するベーンロー
タ回転力を大きなものにできる。図20の変形例では直
径方向に対向する2つのベーンのみにロック機構を設け
たが、全てのベーンにロック機構を設けても良い。
【0071】上記第2実施形態のロック機構では、ロッ
ク穴22bをベーン44の最遅角側回動位置に合致する
ような位置に設けたが、第1実施形態の場合と同様、最
遅角側回動位置よりも僅かに進角側へ偏倚した位置に形
成しても良い。本発明の装置は、第1及び第2実施形態
またはその変形例に限定されず、更に変形可能である。
ク穴22bをベーン44の最遅角側回動位置に合致する
ような位置に設けたが、第1実施形態の場合と同様、最
遅角側回動位置よりも僅かに進角側へ偏倚した位置に形
成しても良い。本発明の装置は、第1及び第2実施形態
またはその変形例に限定されず、更に変形可能である。
【0072】例えば、上記の実施形態および変形例で
は、ベーン44を径方向外方側ほどベーン幅方向寸法が
連続的に小さくなるような横断面台形状に設けたが、こ
れに限定されない。すなわち、ベーンの断面形状は台形
形状に限定されず、また、ベーン幅方向寸法を連続的に
変化させることが必須ではない。例えば、ベーンを、矩
形状や台形状などの任意形状断面を有した幅広の基端側
半部と任意形状断面の幅狭の先端側半部とで構成可能で
あり、互いに一体の両半部の境界において、ベーン幅方
向寸法は不連続に変化する。要は、本発明では、ベーン
を先細形状に形成すれば良い。
は、ベーン44を径方向外方側ほどベーン幅方向寸法が
連続的に小さくなるような横断面台形状に設けたが、こ
れに限定されない。すなわち、ベーンの断面形状は台形
形状に限定されず、また、ベーン幅方向寸法を連続的に
変化させることが必須ではない。例えば、ベーンを、矩
形状や台形状などの任意形状断面を有した幅広の基端側
半部と任意形状断面の幅狭の先端側半部とで構成可能で
あり、互いに一体の両半部の境界において、ベーン幅方
向寸法は不連続に変化する。要は、本発明では、ベーン
を先細形状に形成すれば良い。
【0073】図21に例示した第2実施形態の変形例で
は、ベーン44は、第2実施形態の場合と同様、台形状
断面に形成されているが、油通路44aないし44dが
開口するベーン側面にはベーン厚さ方向へ延びる溝44
k、44l、44m及び44nがそれぞれ形成され、油
室47または48への圧油供給に対するベーン回転の応
答性向上を図るようにしている。溝形成部位においてベ
ーン幅方向寸法は不連続に変化する。
は、ベーン44は、第2実施形態の場合と同様、台形状
断面に形成されているが、油通路44aないし44dが
開口するベーン側面にはベーン厚さ方向へ延びる溝44
k、44l、44m及び44nがそれぞれ形成され、油
室47または48への圧油供給に対するベーン回転の応
答性向上を図るようにしている。溝形成部位においてベ
ーン幅方向寸法は不連続に変化する。
【0074】
【発明の効果】本発明の可変動弁機構は、内燃機関のク
ランク軸と同期回転する回転伝達部材と一体回転可能な
収容部材に対して相対回転可能かつカムシャフトと一体
回転可能に設けられたベーン部材が、径方向外方に向か
って先細に形成されたベーン部を有するので、カムシャ
フト回転軸線に関するベーン部材の回転慣性を小さくす
ることができ、可変動弁機構の回転慣性もその分小さく
できる。この結果、可変動弁機構の収容部材と一体回転
する回転伝達部材をクランク軸に連結する伝達要素やカ
ムシャフト軸受けへの負担は低減されて伝達要素や軸受
けに対する機械的強度要件が緩和されるため、伝達要素
をタイミングベルトで構成するなどして、内燃機関のコ
スト低減および軽量化を図ることが可能になり、また、
可変動弁機構およびその周辺要素をコンパクトに構成可
能である。そして、ベーン部材の回転慣性が小さいの
で、油圧供給に対するベーン部材の回転の応答性が良
い。更に、ベーン部を先細形状に形成した場合、カム位
相可変範囲を狭くすることなしにベーン部の根元での周
方向長さを長くしてベーン部の根元での機械的強度を増
大することができるので、ベーン部の根元に油路を形成
しても強度上の影響が少なくなり設計上の自由度が高く
なる。また、先細ベーンの場合、その径方向中間部位で
の周方向長さも比較的長くできるので、ベーン部の径方
向中間部位にロック機構の可動体またはロック穴を設け
ることができる。従って、カム位相可変範囲などが同一
であるとの前提の下では、ロック機構をベーン部と別個
独立に設ける場合に比べ、先細ベーンではベーン数を増
やすことができる。また、ベーン数およびベーン機械的
強度が同一であることを前提として、扇状ベーンのもの
と比べると、先細ベーンの場合にはベーン可動範囲(カ
ム位相可変範囲)を大きくできる。また、ベーンにロッ
ク機構を設けてもベーン根元の機械的強度が高いため強
度上の影響が少なくなり、設計自由度が高くなる。
ランク軸と同期回転する回転伝達部材と一体回転可能な
収容部材に対して相対回転可能かつカムシャフトと一体
回転可能に設けられたベーン部材が、径方向外方に向か
って先細に形成されたベーン部を有するので、カムシャ
フト回転軸線に関するベーン部材の回転慣性を小さくす
ることができ、可変動弁機構の回転慣性もその分小さく
できる。この結果、可変動弁機構の収容部材と一体回転
する回転伝達部材をクランク軸に連結する伝達要素やカ
ムシャフト軸受けへの負担は低減されて伝達要素や軸受
けに対する機械的強度要件が緩和されるため、伝達要素
をタイミングベルトで構成するなどして、内燃機関のコ
スト低減および軽量化を図ることが可能になり、また、
可変動弁機構およびその周辺要素をコンパクトに構成可
能である。そして、ベーン部材の回転慣性が小さいの
で、油圧供給に対するベーン部材の回転の応答性が良
い。更に、ベーン部を先細形状に形成した場合、カム位
相可変範囲を狭くすることなしにベーン部の根元での周
方向長さを長くしてベーン部の根元での機械的強度を増
大することができるので、ベーン部の根元に油路を形成
しても強度上の影響が少なくなり設計上の自由度が高く
なる。また、先細ベーンの場合、その径方向中間部位で
の周方向長さも比較的長くできるので、ベーン部の径方
向中間部位にロック機構の可動体またはロック穴を設け
ることができる。従って、カム位相可変範囲などが同一
であるとの前提の下では、ロック機構をベーン部と別個
独立に設ける場合に比べ、先細ベーンではベーン数を増
やすことができる。また、ベーン数およびベーン機械的
強度が同一であることを前提として、扇状ベーンのもの
と比べると、先細ベーンの場合にはベーン可動範囲(カ
ム位相可変範囲)を大きくできる。また、ベーンにロッ
ク機構を設けてもベーン根元の機械的強度が高いため強
度上の影響が少なくなり、設計自由度が高くなる。
【図1】本発明の第1実施形態によるカム位相可変装置
を図2のI−I線に沿って示す断面図である。
を図2のI−I線に沿って示す断面図である。
【図2】図3のII−II線に沿うカム位相可変装置の
横断面図である。
横断面図である。
【図3】ロック解除状態のカム位相可変装置を示す、図
4のIII−III線に沿う断面図である。
4のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】カム位相可変装置の端面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図である。
【図6】カム位相可変装置の断面図である。
【図7】ロック状態のカム位相可変装置を示す、図6の
VII−VII線に沿う断面図である。
VII−VII線に沿う断面図である。
【図8】ロックピン先端部およびロック穴の形状を示す
一部断面拡大図である。
一部断面拡大図である。
【図9】ロックピンをロック状態で示す拡大部分断面図
である。
である。
【図10】ロックピンをロック解除状態で示す拡大部分
断面図である。
断面図である。
【図11】ロック穴形成位置をロックピンおよびロック
穴の調芯作用を示す拡大部分断面図である。
穴の調芯作用を示す拡大部分断面図である。
【図12】ロックピンおよびロック穴の調芯作用を示す
拡大部分断面図である。
拡大部分断面図である。
【図13】カム位相可変装置のハウジングの検査容易性
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図14】本発明の第1実施形態の変形例に係るカム位
相可変装置の横断面図である。
相可変装置の横断面図である。
【図15】カム位相可変装置を図16のXV−XV線に
沿って示す横断面図である。
沿って示す横断面図である。
【図16】カム位相可変装置を図15のXVI−XVI
線に沿って示す断面図である。
線に沿って示す断面図である。
【図17】カム位相可変装置の部分拡大断面図である。
【図18】図15のXVIII−XVIII線に沿う断
面図である。
面図である。
【図19】カム位相可変装置をロック状態で示す横断面
図である。
図である。
【図20】本発明の第2実施形態の変形例による4枚ベ
ーン式カム位相可変装置を示す横断面図である。
ーン式カム位相可変装置を示す横断面図である。
【図21】本発明の第2実施形態の別の変形例を示す部
分断面図である。
分断面図である。
4 カム 10 カムシャフト 11a、11b、12a、12b、13a、13b、1
4a、15a、15b、41、45a、46a、46b
油路 20 カムプーリ 22b ロック穴 30 ベーンハウジング 40 ベーンロータ 44 ベーン 44a ロックピン孔 44b バルブピストン孔 44c、44d、44e 油通路 47 進角側油室 48 遅角側油室 50 オイルコントロールバルブ 62 油ポンプ 70 ロックピン 71 スプリング室 72、73 油通路 80 スプリング 90 バルブピストン
4a、15a、15b、41、45a、46a、46b
油路 20 カムプーリ 22b ロック穴 30 ベーンハウジング 40 ベーンロータ 44 ベーン 44a ロックピン孔 44b バルブピストン孔 44c、44d、44e 油通路 47 進角側油室 48 遅角側油室 50 オイルコントロールバルブ 62 油ポンプ 70 ロックピン 71 スプリング室 72、73 油通路 80 スプリング 90 バルブピストン
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関のクランク軸から回転力が伝達
される回転伝達部材と一体回転可能な収容部材と、 径方向外方に向かって先細に形成され上記収容部材との
間に進角側油室及び遅角側油室を形成するベーン部を有
し、上記収容部材に対して相対回転可能かつ吸気弁また
は排気弁を開閉するカム部を有したカムシャフトと一体
回転可能に設けられたベーン部材と、 上記進角側油室または遅角側油室に油圧を選択的に供給
し、上記ベーン部材を上記回転伝達部材に対して遅角側
または進角側に相対回動させる油圧供給手段とを備える
ことを特徴とする可変動弁機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2569198A JPH11223111A (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | 可変動弁機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2569198A JPH11223111A (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | 可変動弁機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11223111A true JPH11223111A (ja) | 1999-08-17 |
Family
ID=12172824
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2569198A Pending JPH11223111A (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | 可変動弁機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11223111A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11311108A (ja) * | 1998-04-27 | 1999-11-09 | Toyota Motor Corp | 回転位相差可変装置用ハウジング、回転位相差可変装置用ロータ、回転位相差可変装置および製造方法 |
| WO2021125073A1 (ja) * | 2019-12-19 | 2021-06-24 | 日立Astemo株式会社 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
-
1998
- 1998-02-06 JP JP2569198A patent/JPH11223111A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11311108A (ja) * | 1998-04-27 | 1999-11-09 | Toyota Motor Corp | 回転位相差可変装置用ハウジング、回転位相差可変装置用ロータ、回転位相差可変装置および製造方法 |
| WO2021125073A1 (ja) * | 2019-12-19 | 2021-06-24 | 日立Astemo株式会社 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0915234B1 (en) | Valve timing changing apparatus for internal combustion engine | |
| US7182052B2 (en) | Valve timing controller | |
| US20070261649A1 (en) | Variable valve timing control apparatus of internal combustion engine | |
| JPWO1995031633A1 (ja) | ベーン式回転位相調節装置 | |
| US20010054405A1 (en) | Variable valve control apparatus for an internal combustion engine | |
| JP2947165B2 (ja) | 内燃機関のバルブタイミング変更装置 | |
| US5937810A (en) | Valve timing control device | |
| JP3823451B2 (ja) | 弁開閉時期制御装置 | |
| EP0777037B2 (en) | Intenal combustion engine with valve timing control device | |
| JP2000002104A (ja) | 内燃機関用バルブタイミング調整装置。 | |
| JPH11241608A (ja) | 内燃機関におけるバルブタイミング調整機構 | |
| JP3265979B2 (ja) | 内機機関のバルブタイミング制御装置 | |
| JPH08121122A (ja) | 内燃機関用バルブタイミング調整装置 | |
| JPH1113430A (ja) | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 | |
| JP3498784B2 (ja) | 可変動弁機構 | |
| JPH11223111A (ja) | 可変動弁機構 | |
| JP3850598B2 (ja) | 内燃機関のベーン式バルブタイミング制御装置 | |
| JP3627340B2 (ja) | 弁開閉時期制御装置 | |
| JP4389259B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
| JP3424732B2 (ja) | 可変動弁機構 | |
| JPH11218008A (ja) | 可変動弁機構 | |
| JPH11241606A (ja) | 可変動弁機構 | |
| JPH10159519A (ja) | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 | |
| JP3058080B2 (ja) | 内燃機関のバルブタイミング変更装置 | |
| JP3473368B2 (ja) | 回転位相差可変機構 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031105 |