JPH11222775A - ゴム補強用コード - Google Patents
ゴム補強用コードInfo
- Publication number
- JPH11222775A JPH11222775A JP10024952A JP2495298A JPH11222775A JP H11222775 A JPH11222775 A JP H11222775A JP 10024952 A JP10024952 A JP 10024952A JP 2495298 A JP2495298 A JP 2495298A JP H11222775 A JPH11222775 A JP H11222775A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- cord
- reinforcing cord
- resistance
- strength
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブレーキホースやクーラーホースなどの素材
ゴムとして使用されるEPDMに対する良好な接着性を
有し、しかもゴム中での耐熱性、耐加水分解性および耐
薬品性(ブレーキ液などの薬品に対する耐久性)がすぐ
れたゴム補強用コードを提供する。 【解決手段】 ゴム補強用コードを、芯成分がポリエス
テル、鞘成分がポリアミドであり、芯成分の割合が30
〜90重量%である複合繊維からなるゴム補強用コード
であって、表面がレゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮
合物、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス、ポリブタジエンラテックスおよびクロロフ
ェノール系化合物を含有する接着処理液により処理され
たものとする。
ゴムとして使用されるEPDMに対する良好な接着性を
有し、しかもゴム中での耐熱性、耐加水分解性および耐
薬品性(ブレーキ液などの薬品に対する耐久性)がすぐ
れたゴム補強用コードを提供する。 【解決手段】 ゴム補強用コードを、芯成分がポリエス
テル、鞘成分がポリアミドであり、芯成分の割合が30
〜90重量%である複合繊維からなるゴム補強用コード
であって、表面がレゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮
合物、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス、ポリブタジエンラテックスおよびクロロフ
ェノール系化合物を含有する接着処理液により処理され
たものとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴムホース、タイ
ヤおよびベルトなどのゴム製品の補強材として有用なゴ
ム補強用コードに関するものである。特に、ブレーキホ
ースやクーラーホースなどの素材ゴムとして使用される
エチレン/プロピレン/ジエン三元共重合ゴム(以下、
EPDMと呼ぶ)に対する良好な接着性を有し、しかも
ゴム中での耐熱性、耐加水分解性および耐薬品性がすぐ
れたゴム補強用コードに関するものである。
ヤおよびベルトなどのゴム製品の補強材として有用なゴ
ム補強用コードに関するものである。特に、ブレーキホ
ースやクーラーホースなどの素材ゴムとして使用される
エチレン/プロピレン/ジエン三元共重合ゴム(以下、
EPDMと呼ぶ)に対する良好な接着性を有し、しかも
ゴム中での耐熱性、耐加水分解性および耐薬品性がすぐ
れたゴム補強用コードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維は、すぐれた機械的強
度と低伸長性を有しているため、ゴムホース、タイヤ、
ベルトなどのゴム製品の補強材として従来から広く使用
されている。
度と低伸長性を有しているため、ゴムホース、タイヤ、
ベルトなどのゴム製品の補強材として従来から広く使用
されている。
【0003】なかでもポリエステル繊維で補強されたゴ
ムホースは、ハイモジュラスである特徴を生かして、ブ
レーキホースやクーラーホースなどに使用されている。
ムホースは、ハイモジュラスである特徴を生かして、ブ
レーキホースやクーラーホースなどに使用されている。
【0004】これらホースの補強材として求められる繊
維特性としては、強度が大きいこと、ハイモジュラスで
あること、収縮率が小さいことなど物理的性質に加え
て、被着ゴムであるEPDMゴムとの接着性が良好であ
ること、ゴム中での耐熱性、耐加水分解性および耐薬品
性にすぐれることなどが挙げられるが、従来のポリエス
テル繊維では、耐加水分解性、ゴム中での耐熱性および
耐ブレーキ液性など苛酷な使用環境条件における経時的
変化を解消することは困難であり、またEPDMとの良
好な接着性を得ることが難しかった。
維特性としては、強度が大きいこと、ハイモジュラスで
あること、収縮率が小さいことなど物理的性質に加え
て、被着ゴムであるEPDMゴムとの接着性が良好であ
ること、ゴム中での耐熱性、耐加水分解性および耐薬品
性にすぐれることなどが挙げられるが、従来のポリエス
テル繊維では、耐加水分解性、ゴム中での耐熱性および
耐ブレーキ液性など苛酷な使用環境条件における経時的
変化を解消することは困難であり、またEPDMとの良
好な接着性を得ることが難しかった。
【0005】このために、近年ではゴム中での耐熱性、
耐加水分解性や耐薬品性の改善を目的として、種々の検
討がなされており、例えばポリエステル繊維中に含まれ
る末端カルボキシル基量を減少させる方法などが提案さ
れているが、この方法でもなお、ゴム中の繊維の劣化を
実用上のレベルまで十分に抑制する効果を達成すること
ができなかった。
耐加水分解性や耐薬品性の改善を目的として、種々の検
討がなされており、例えばポリエステル繊維中に含まれ
る末端カルボキシル基量を減少させる方法などが提案さ
れているが、この方法でもなお、ゴム中の繊維の劣化を
実用上のレベルまで十分に抑制する効果を達成すること
ができなかった。
【0006】そこでこれらの問題を解決するために、ポ
リフェニレンサルファイドやポリメタフェニレンイソフ
タルアミドなどのそれ自体がすぐれた耐熱性および耐薬
品性を有する繊維をゴムホースの補強材として適用する
ことが考えられる。
リフェニレンサルファイドやポリメタフェニレンイソフ
タルアミドなどのそれ自体がすぐれた耐熱性および耐薬
品性を有する繊維をゴムホースの補強材として適用する
ことが考えられる。
【0007】しかし、これらの耐熱性繊維は、確かに耐
熱性、耐蒸熱性および耐薬品性にすぐれるものの、繊維
の強度が高々5g/dと低いことから、ブレーキホース
やクーラーホースの耐圧性を満足するには、ポリエステ
ル繊維の約2倍の量の繊維を必要とし、このために大幅
なコストアップを招くという問題があった。
熱性、耐蒸熱性および耐薬品性にすぐれるものの、繊維
の強度が高々5g/dと低いことから、ブレーキホース
やクーラーホースの耐圧性を満足するには、ポリエステ
ル繊維の約2倍の量の繊維を必要とし、このために大幅
なコストアップを招くという問題があった。
【0008】また、これらの耐熱性繊維は、初期引張抵
抗度(見掛けヤング率)も低いため、特にブレーキホー
スやクーラーホースなどに要求される膨張量を十分満足
することのできないものであった。
抗度(見掛けヤング率)も低いため、特にブレーキホー
スやクーラーホースなどに要求される膨張量を十分満足
することのできないものであった。
【0009】さらに、これらの耐熱性繊維は、耐薬品性
にすぐれるという本来の特性に起因して、接着剤を塗布
したとしても、ゴムとの良好な接着性が得られないとい
う問題もあることから、現時点ではブレーキホースやク
ーラーホースなどの補強材としてに展開するのは困難視
されていた。
にすぐれるという本来の特性に起因して、接着剤を塗布
したとしても、ゴムとの良好な接着性が得られないとい
う問題もあることから、現時点ではブレーキホースやク
ーラーホースなどの補強材としてに展開するのは困難視
されていた。
【0010】一方、特開平2−147327号公報に
は、芯成分としてポリエステル、鞘成分としてポリアミ
ドを用いた複合繊維をゴムホース補強用コードとして用
いることが提案されており、この方法では、確かに耐熱
性、耐蒸熱性および耐薬品性がすぐれるという効果が得
られるものの、この複合繊維を主にブレーキホースやク
ーラーホースに使用されるEPDMの補強用に使用した
場合には、被接着ゴムとの良好な接着性を得ることがで
きなかった。
は、芯成分としてポリエステル、鞘成分としてポリアミ
ドを用いた複合繊維をゴムホース補強用コードとして用
いることが提案されており、この方法では、確かに耐熱
性、耐蒸熱性および耐薬品性がすぐれるという効果が得
られるものの、この複合繊維を主にブレーキホースやク
ーラーホースに使用されるEPDMの補強用に使用した
場合には、被接着ゴムとの良好な接着性を得ることがで
きなかった。
【0011】しかも、特開平2−147327号公報に
は、その実施例に上記複合繊維に上撚り及び下撚りをそ
れぞれ反対方向に40T/10cmかけて、1500/
2の生コードとした後、接着剤付与および熱処理するこ
とにより、ディップコードを得ることが記載されている
が、この方法で得られたディップコードはタイヤ用とし
てのすぐれた特性を示すものの、ホース用途に適用した
場合は、モジュラスが低いためにホースの膨張量が大き
くなったり、また収縮率が大きいためにホース製造時の
加硫の熱によってコードが収縮してしまい、ホース品位
を損ってしまうという問題を発生するものであった。
は、その実施例に上記複合繊維に上撚り及び下撚りをそ
れぞれ反対方向に40T/10cmかけて、1500/
2の生コードとした後、接着剤付与および熱処理するこ
とにより、ディップコードを得ることが記載されている
が、この方法で得られたディップコードはタイヤ用とし
てのすぐれた特性を示すものの、ホース用途に適用した
場合は、モジュラスが低いためにホースの膨張量が大き
くなったり、また収縮率が大きいためにホース製造時の
加硫の熱によってコードが収縮してしまい、ホース品位
を損ってしまうという問題を発生するものであった。
【0012】このように、特開平2−147327号公
報には、芯成分としてポリエステル、鞘成分としてポリ
アミドを用いた複合繊維をゴムホース補強用コードとし
て用いることについては記載されているものの、具体的
にホースの補強材として使用する場合に必要な特性、例
えば被着ゴムとの接着性、モジュラスおよび乾熱収縮率
などについては何ら考慮されていないため、この複合繊
維は、特にEPDMをベースとするクーラーホースやブ
レーキホースなどの補強材としての必要特性を十分に満
たすものではなかった。
報には、芯成分としてポリエステル、鞘成分としてポリ
アミドを用いた複合繊維をゴムホース補強用コードとし
て用いることについては記載されているものの、具体的
にホースの補強材として使用する場合に必要な特性、例
えば被着ゴムとの接着性、モジュラスおよび乾熱収縮率
などについては何ら考慮されていないため、この複合繊
維は、特にEPDMをベースとするクーラーホースやブ
レーキホースなどの補強材としての必要特性を十分に満
たすものではなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術における問題点について検討した結果、達成され
たものである。
来技術における問題点について検討した結果、達成され
たものである。
【0014】すなわち、本発明の目的は、特にブレーキ
ホースやクーラーホースなどの素材ゴムとして使用され
るEPDMに対する良好な接着性を有し、しかもゴム中
での耐熱性、耐加水分解性および耐薬品性(ブレーキ液
などの薬品に対する耐久性)がすぐれたゴム補強用コー
ドを提供することにある。
ホースやクーラーホースなどの素材ゴムとして使用され
るEPDMに対する良好な接着性を有し、しかもゴム中
での耐熱性、耐加水分解性および耐薬品性(ブレーキ液
などの薬品に対する耐久性)がすぐれたゴム補強用コー
ドを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のゴム補強用コードは、芯成分がポリエス
テル、鞘成分がポリアミドであり、芯成分の割合が30
〜90重量%である複合繊維からなるゴム補強用コード
であって、表面がレゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮
合物、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス、ポリブタジエンラテックスおよびクロロフ
ェノール系化合物を含有する接着処理液により処理され
たものであることを特徴とする。
めに、本発明のゴム補強用コードは、芯成分がポリエス
テル、鞘成分がポリアミドであり、芯成分の割合が30
〜90重量%である複合繊維からなるゴム補強用コード
であって、表面がレゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮
合物、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス、ポリブタジエンラテックスおよびクロロフ
ェノール系化合物を含有する接着処理液により処理され
たものであることを特徴とする。
【0016】特に、接着処理液における各成分の固形分
重量比が、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重
合体ラテックス/ポリブタジエンラテックス=1/3〜
3/1、レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物/
(ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテ
ックスとポリブタジエンラテックスとの合計量)=1/
10〜1/2、クロロフェノール系化合物/(レゾルシ
ン・ホルムアルデヒド初期縮合物とビニルピリジン−ス
チレン−ブタジエン共重合体ラテックスとポリブタジエ
ンラテックスとの合計量)=1/10〜1/2であるこ
と、接着処理液の固形分付着量が複合繊維に対し2.0
〜10.0重量%(乾燥重量比)であること、撚数4〜
20T/10cmに片撚りされ、強度が7g/d以上、
伸度が10%以上、3g/d荷重時伸度が6%以下、1
50℃における乾熱収縮率が6%以下であり、160℃
の蒸気で8時間処理された後のコード強力T1 と処理さ
れる前のコード強力T0 との比T1 /T0 で表される耐
蒸熱性が65%以上であること、およびエチレン/プロ
ピレン/ジエン三元共重合ゴム製ホースの補強材である
ことが好ましく、これらの条件を適用することによって
一層すぐれた効果を得ることができる。
重量比が、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重
合体ラテックス/ポリブタジエンラテックス=1/3〜
3/1、レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物/
(ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテ
ックスとポリブタジエンラテックスとの合計量)=1/
10〜1/2、クロロフェノール系化合物/(レゾルシ
ン・ホルムアルデヒド初期縮合物とビニルピリジン−ス
チレン−ブタジエン共重合体ラテックスとポリブタジエ
ンラテックスとの合計量)=1/10〜1/2であるこ
と、接着処理液の固形分付着量が複合繊維に対し2.0
〜10.0重量%(乾燥重量比)であること、撚数4〜
20T/10cmに片撚りされ、強度が7g/d以上、
伸度が10%以上、3g/d荷重時伸度が6%以下、1
50℃における乾熱収縮率が6%以下であり、160℃
の蒸気で8時間処理された後のコード強力T1 と処理さ
れる前のコード強力T0 との比T1 /T0 で表される耐
蒸熱性が65%以上であること、およびエチレン/プロ
ピレン/ジエン三元共重合ゴム製ホースの補強材である
ことが好ましく、これらの条件を適用することによって
一層すぐれた効果を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明のゴム補強用コ
ードは、上記特定の芯鞘型複合繊維からなるコードの表
面を、特定のゴム組成を有するレゾルシン・ホルムアル
デヒド初期縮合物・ゴムラテックス混合物(RFL)に
さらにクロロフェノール系化合物を配合した特定組成の
接着処理剤で処理したことにより、特にEPDMに対す
る接着性が向上し、さらにはゴム中での耐熱性、耐加水
分解性および耐薬品性が改良されて、特にブレーキホー
スやクーラーホースなどのゴムホースの補強用コードと
して適用した場合に理想的な性能を発揮するものであ
る。
ードは、上記特定の芯鞘型複合繊維からなるコードの表
面を、特定のゴム組成を有するレゾルシン・ホルムアル
デヒド初期縮合物・ゴムラテックス混合物(RFL)に
さらにクロロフェノール系化合物を配合した特定組成の
接着処理剤で処理したことにより、特にEPDMに対す
る接着性が向上し、さらにはゴム中での耐熱性、耐加水
分解性および耐薬品性が改良されて、特にブレーキホー
スやクーラーホースなどのゴムホースの補強用コードと
して適用した場合に理想的な性能を発揮するものであ
る。
【0018】以下に本発明のゴム補強用コードについて
詳述する。
詳述する。
【0019】本発明のゴムホース用補強コードは、芯成
分としてポリエステルを、鞘成分としてポリアミドを用
いた芯鞘型複合繊維を基本構造とし、この複合繊維を所
望のコード形態としたものである。
分としてポリエステルを、鞘成分としてポリアミドを用
いた芯鞘型複合繊維を基本構造とし、この複合繊維を所
望のコード形態としたものである。
【0020】この複合繊維は、ポリエステルに近いハイ
モジュラスと、すぐれたゴム中耐熱性、耐蒸熱性、耐薬
品性を有し、これらの諸特性は、芯成分および鞘成分を
それぞれ形成するポリエステルおよびポリアミド部分の
特定された複屈折、密度および示差走査熱量測定(DS
C)融解ピーク温度と、芯成分を形成するポリエステル
部分の高い初期引張り抵抗度および低いターミナルモジ
ュラスの組合せからなるパラメータによって示すことが
できる。
モジュラスと、すぐれたゴム中耐熱性、耐蒸熱性、耐薬
品性を有し、これらの諸特性は、芯成分および鞘成分を
それぞれ形成するポリエステルおよびポリアミド部分の
特定された複屈折、密度および示差走査熱量測定(DS
C)融解ピーク温度と、芯成分を形成するポリエステル
部分の高い初期引張り抵抗度および低いターミナルモジ
ュラスの組合せからなるパラメータによって示すことが
できる。
【0021】複合繊維の芯成分であるポリエステルとし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレ
ンテレフタレート、およびそれらの共重合体などが挙げ
られるが、なかでもポリエチレンテレフタレートが最も
好ましく使用される。またポリエステルの極限粘度
(η)が0.7以上、より好ましくは0.8以上と高重
合度のものであると、複合繊維の強度が7.5g/d以
上となる点で好ましい。
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレ
ンテレフタレート、およびそれらの共重合体などが挙げ
られるが、なかでもポリエチレンテレフタレートが最も
好ましく使用される。またポリエステルの極限粘度
(η)が0.7以上、より好ましくは0.8以上と高重
合度のものであると、複合繊維の強度が7.5g/d以
上となる点で好ましい。
【0022】さらに、耐熱性のすぐれた繊維を得るため
には、低カルボキシ末端基濃度のポリエステルポリマを
紡糸することが重要である。このためポリエステルポリ
マー製造時に低温重合法を採用したり、重合工程または
紡糸工程で封鎖剤を添加するなどの技術を適用すること
が好ましい。このとき、封鎖剤としては例えばオキサゾ
リン類、エポキシ類、カルボジイミド類、エチレンカー
ボネート、シュウ酸エステル、マロン酸エステル類など
が挙げられる。
には、低カルボキシ末端基濃度のポリエステルポリマを
紡糸することが重要である。このためポリエステルポリ
マー製造時に低温重合法を採用したり、重合工程または
紡糸工程で封鎖剤を添加するなどの技術を適用すること
が好ましい。このとき、封鎖剤としては例えばオキサゾ
リン類、エポキシ類、カルボジイミド類、エチレンカー
ボネート、シュウ酸エステル、マロン酸エステル類など
が挙げられる。
【0023】前記複合繊維の鞘成分であるポリアミドと
しては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、
ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12およびそ
れらの共重合体などが挙げられるが、なかでもナイロン
6およびナイロン66が最も好ましく使用される。ポリ
エステル芯成分と同様に、ポリアミド鞘成分も高強度複
合繊維を得るために高重合度であることが好ましく、硫
酸相対粘度で2.8以上、より好ましくは3.0以上が
好ましい。
しては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、
ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12およびそ
れらの共重合体などが挙げられるが、なかでもナイロン
6およびナイロン66が最も好ましく使用される。ポリ
エステル芯成分と同様に、ポリアミド鞘成分も高強度複
合繊維を得るために高重合度であることが好ましく、硫
酸相対粘度で2.8以上、より好ましくは3.0以上が
好ましい。
【0024】さらにポリアミドには熱酸化劣化防止剤と
して銅塩、およびその他の有機、無機化合物が添加され
ていることが好ましい。特に、ヨウ化銅、酢酸銅、塩化
銅、ステアリン酸銅などの銅塩を、銅として30〜50
0ppm、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム、臭化カ
リウムなどのハロゲン化アルカリ金属を0.01〜0.
5重量%、および/または有機、無機のリン化合物を
0.01〜0.1重量%含有するものが好ましい。
して銅塩、およびその他の有機、無機化合物が添加され
ていることが好ましい。特に、ヨウ化銅、酢酸銅、塩化
銅、ステアリン酸銅などの銅塩を、銅として30〜50
0ppm、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム、臭化カ
リウムなどのハロゲン化アルカリ金属を0.01〜0.
5重量%、および/または有機、無機のリン化合物を
0.01〜0.1重量%含有するものが好ましい。
【0025】なお、本発明において、ポリエステルの極
限粘度(IV)は試料8gをオルソクロロフェノール1
00mlに溶解し、溶液粘度をオスワルド粘度計を用い
て25℃で測定し、次の近似式により、極限粘度(I
V)を求めた。 IV=0.0242η+0.2634 また、ポリアミドの硫酸相対粘度(ηr)は試料1gを
98%硫酸100mlに溶解し、オスワルド粘度計を用
いて25℃で測定した。
限粘度(IV)は試料8gをオルソクロロフェノール1
00mlに溶解し、溶液粘度をオスワルド粘度計を用い
て25℃で測定し、次の近似式により、極限粘度(I
V)を求めた。 IV=0.0242η+0.2634 また、ポリアミドの硫酸相対粘度(ηr)は試料1gを
98%硫酸100mlに溶解し、オスワルド粘度計を用
いて25℃で測定した。
【0026】本発明においては、上記した芯成分の複合
繊維に占める割合が30〜90重量%であることが重要
である。芯成分が30重量%未満では、ポリエステル成
分が有するモジュラスおよび寸法安定性を有効に利用し
うる複合繊維とすることができず、本発明が目的とする
性能を満たしたゴム補強用コードを得ることができな
い。一方、芯成分の割合が90重量%を超えると、ゴム
中耐熱性や耐蒸熱性が悪くなるばかりか、特にゴムホー
スの補強材として用いた際に、ゴムとの良好な接着性が
得られなくなる。
繊維に占める割合が30〜90重量%であることが重要
である。芯成分が30重量%未満では、ポリエステル成
分が有するモジュラスおよび寸法安定性を有効に利用し
うる複合繊維とすることができず、本発明が目的とする
性能を満たしたゴム補強用コードを得ることができな
い。一方、芯成分の割合が90重量%を超えると、ゴム
中耐熱性や耐蒸熱性が悪くなるばかりか、特にゴムホー
スの補強材として用いた際に、ゴムとの良好な接着性が
得られなくなる。
【0027】さらに、芯成分および鞘成分が、いずれも
高度に配向、結晶化していることが好ましく、特に芯成
分の複屈折を160×10-3〜190×10-3の範囲と
することが好ましい。160×10-3以上であると、複
合繊維の強度が7.5g/d以上、初期引張り抵抗度が
60g/d以上と好ましい範囲となり、また190×1
0-3以下であると寸法安定性および耐疲労性の点で特に
優れたものとなる。
高度に配向、結晶化していることが好ましく、特に芯成
分の複屈折を160×10-3〜190×10-3の範囲と
することが好ましい。160×10-3以上であると、複
合繊維の強度が7.5g/d以上、初期引張り抵抗度が
60g/d以上と好ましい範囲となり、また190×1
0-3以下であると寸法安定性および耐疲労性の点で特に
優れたものとなる。
【0028】一方、鞘成分の複屈折は50×10-3以
上、より好ましくは55×10-3以上であると、特に高
強度で高い初期引張り抵抗度を有する複合繊維が得られ
る点で好ましい。
上、より好ましくは55×10-3以上であると、特に高
強度で高い初期引張り抵抗度を有する複合繊維が得られ
る点で好ましい。
【0029】なお、本発明において各成分の複屈折の測
定は次の方法で行なうものとする。すなわち、鞘成分
は、複合繊維の状態で透過干渉顕微鏡により測定し、芯
成分は、複合繊維のポリアミドで構成される鞘成分を蟻
酸、硫酸、フッ素化アルコールなどで溶解した後、透過
干渉顕微鏡で測定する。
定は次の方法で行なうものとする。すなわち、鞘成分
は、複合繊維の状態で透過干渉顕微鏡により測定し、芯
成分は、複合繊維のポリアミドで構成される鞘成分を蟻
酸、硫酸、フッ素化アルコールなどで溶解した後、透過
干渉顕微鏡で測定する。
【0030】また、芯成分の密度が1.395g/cm
3 以上、鞘成分の密度が1.140g/cm3 以上であ
ると、特に複合繊維の寸法安定性および耐疲労性を向上
せしめると共に、本発明のゴム補強用コードをゴムホー
スの補強材として用いた場合に、この補強材のゴム中の
耐熱性を著しく改良することができる点で好ましい。
3 以上、鞘成分の密度が1.140g/cm3 以上であ
ると、特に複合繊維の寸法安定性および耐疲労性を向上
せしめると共に、本発明のゴム補強用コードをゴムホー
スの補強材として用いた場合に、この補強材のゴム中の
耐熱性を著しく改良することができる点で好ましい。
【0031】芯成分の密度の測定は、鞘成分を蟻酸、硫
酸、フッ素化アルコールなどで溶解除去して求め、鞘成
分の密度は複合繊維の密度と芯成分の密度から計算する
ことができる。
酸、フッ素化アルコールなどで溶解除去して求め、鞘成
分の密度は複合繊維の密度と芯成分の密度から計算する
ことができる。
【0032】さらに、芯成分であるポリエステルの結晶
構造の特徴を示す示差走査熱量測定(DSC)の融解曲
線のピーク温度が247℃以上であることが好ましく、
とくに248℃以上であることがより好ましい。つま
り、このピーク温度が高温であるほど結晶が大きいこと
および/あるいは結晶の完全性(結晶化度)が高く繊維
構造が安定であることに対応している。ポリエステル芯
成分繊維の融解曲線のピーク温度が247℃以上である
と、モジュラス、寸法安定性および耐疲労性の点で特に
優れたものとなる。
構造の特徴を示す示差走査熱量測定(DSC)の融解曲
線のピーク温度が247℃以上であることが好ましく、
とくに248℃以上であることがより好ましい。つま
り、このピーク温度が高温であるほど結晶が大きいこと
および/あるいは結晶の完全性(結晶化度)が高く繊維
構造が安定であることに対応している。ポリエステル芯
成分繊維の融解曲線のピーク温度が247℃以上である
と、モジュラス、寸法安定性および耐疲労性の点で特に
優れたものとなる。
【0033】また、ポリエステルで構成される芯成分が
90g/d以上の高い初期引張り抵抗度と20g/d以
下の低いターミナルモジュラスを有することが好まし
い。高い初期引張り抵抗度を有し、かつ低いターミナル
モジュラスを有することにより、ゴムホース加工工程で
の強力低下を少なくし、耐疲労性が向上する。なお、初
期引張り抵抗度は、JIS L−1017(1995)
により引張り試験を行うことによりの測定されるもので
あり、ターミナルモジュラスは上記引張り試験におい
て、S−S曲線上で切断伸度より2.4%引いた曲線上
の点と切断点までの応力増分を2.4×10-2で除した
値(g/d)とする。
90g/d以上の高い初期引張り抵抗度と20g/d以
下の低いターミナルモジュラスを有することが好まし
い。高い初期引張り抵抗度を有し、かつ低いターミナル
モジュラスを有することにより、ゴムホース加工工程で
の強力低下を少なくし、耐疲労性が向上する。なお、初
期引張り抵抗度は、JIS L−1017(1995)
により引張り試験を行うことによりの測定されるもので
あり、ターミナルモジュラスは上記引張り試験におい
て、S−S曲線上で切断伸度より2.4%引いた曲線上
の点と切断点までの応力増分を2.4×10-2で除した
値(g/d)とする。
【0034】上記した条件を満足する複合繊維は、7.
5g/d以上の高強度、60g/d以上の初期引張り抵
抗度を有すると共に、伸度は20%以下であり、本発明
における複合繊維の好ましい条件を満足するものであ
る。特に、8g/d以上の強度、70g/d以上の初期
引張り抵抗度、8〜16%の伸度を有する複合繊維が好
ましく、これらは上記した条件を適正に組合わせること
によって達せられる。
5g/d以上の高強度、60g/d以上の初期引張り抵
抗度を有すると共に、伸度は20%以下であり、本発明
における複合繊維の好ましい条件を満足するものであ
る。特に、8g/d以上の強度、70g/d以上の初期
引張り抵抗度、8〜16%の伸度を有する複合繊維が好
ましく、これらは上記した条件を適正に組合わせること
によって達せられる。
【0035】上記複合繊維は、例えば以下に示す方法に
よって製造される。
よって製造される。
【0036】すなわち、上記した芯成分、鞘成分の各ポ
リマを2基のエクストルーダ型紡糸機を用い溶融紡糸す
る方法であり、具体的には、それぞれのエクストルーダ
で溶融されたポリエステルおよびポリアミドポリマを複
合紡糸パックに導き、複合紡糸用口金を通して芯部にポ
リエステル、鞘部にポリアミドを配した複合繊維として
紡糸する。
リマを2基のエクストルーダ型紡糸機を用い溶融紡糸す
る方法であり、具体的には、それぞれのエクストルーダ
で溶融されたポリエステルおよびポリアミドポリマを複
合紡糸パックに導き、複合紡糸用口金を通して芯部にポ
リエステル、鞘部にポリアミドを配した複合繊維として
紡糸する。
【0037】このとき、紡糸速度は1500m/分以上
が好ましく、2000m/分以上の高速がより好まし
い。紡糸口金直下には10cm以上、1m以内にわたっ
て200℃以上、好ましくは260℃以上の加熱雰囲気
を、保温筒や加熱筒などを設けることが好ましい。紡糸
糸条は上記加熱雰囲気中を通過した後、冷風で急速固化
され、次いで、油剤を付与された後、紡糸速度を制御す
る引取りロールで引取られる。上記口金直下の加熱雰囲
気の制御は高速紡糸時の曳糸性を保持するため重要であ
る。
が好ましく、2000m/分以上の高速がより好まし
い。紡糸口金直下には10cm以上、1m以内にわたっ
て200℃以上、好ましくは260℃以上の加熱雰囲気
を、保温筒や加熱筒などを設けることが好ましい。紡糸
糸条は上記加熱雰囲気中を通過した後、冷風で急速固化
され、次いで、油剤を付与された後、紡糸速度を制御す
る引取りロールで引取られる。上記口金直下の加熱雰囲
気の制御は高速紡糸時の曳糸性を保持するため重要であ
る。
【0038】引取られた未延伸糸は一旦巻取ることなく
連続して延伸することができる。なお、上記引取りロー
ル上でサンプリングした未延伸糸の複屈折は、鞘成分、
芯成分共に20×10-3以上であり、高度に配向したも
のが得られるが、特に複屈折が30×10-3以上である
ことが好ましい。
連続して延伸することができる。なお、上記引取りロー
ル上でサンプリングした未延伸糸の複屈折は、鞘成分、
芯成分共に20×10-3以上であり、高度に配向したも
のが得られるが、特に複屈折が30×10-3以上である
ことが好ましい。
【0039】高速紡糸の採用は複合繊維のモジュラス、
寸法安定性および耐疲労性の改良効果をもたらすが、驚
くべきことは、この高速紡糸によって芯鞘複合界面の耐
久性が著しく向上することである。この向上効果が得ら
れる理由は、従来の低速度紡糸法のように吸湿結晶化の
進んだポリアミド成分と、非晶状態のポリエステル成分
が組合される場合と異なり、高速紡糸法ではポリアミド
成分、ポリエステル成分ともに配向結晶化が進む状態に
あること、および紡糸後の延伸倍率が少なくて済むこと
などが、複合界面耐久性に寄与しているものと考えられ
る。
寸法安定性および耐疲労性の改良効果をもたらすが、驚
くべきことは、この高速紡糸によって芯鞘複合界面の耐
久性が著しく向上することである。この向上効果が得ら
れる理由は、従来の低速度紡糸法のように吸湿結晶化の
進んだポリアミド成分と、非晶状態のポリエステル成分
が組合される場合と異なり、高速紡糸法ではポリアミド
成分、ポリエステル成分ともに配向結晶化が進む状態に
あること、および紡糸後の延伸倍率が少なくて済むこと
などが、複合界面耐久性に寄与しているものと考えられ
る。
【0040】次に、得られた未延伸糸の熱延伸をは2段
以上、好ましくは3段以上の多段で行なう。最終延伸ロ
ーラの温度は180℃以上、好ましくは200℃以上の
温度で、延伸倍率は1.4〜3.5倍の範囲とする。
以上、好ましくは3段以上の多段で行なう。最終延伸ロ
ーラの温度は180℃以上、好ましくは200℃以上の
温度で、延伸倍率は1.4〜3.5倍の範囲とする。
【0041】かかる高温熱延伸の採用も、複合界面耐久
性の改良に寄与している。例えば、3段目の延伸温度が
160℃未満と低い場合は、本発明のゴム補強用コード
を使用したゴムホースを高圧で繰り返し使用した場合
に、芯成分と鞘成分との界面剥離を生じることがある。
性の改良に寄与している。例えば、3段目の延伸温度が
160℃未満と低い場合は、本発明のゴム補強用コード
を使用したゴムホースを高圧で繰り返し使用した場合
に、芯成分と鞘成分との界面剥離を生じることがある。
【0042】本発明のゴム補強用コードは、上記した複
合繊維を所望のコード形態とし、このコード表面を、更
に、レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物、ビニル
ピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、
ポリブタジエンラテックスおよびクロロフェノール系化
合物を含有する接着処理液で処理したものである。
合繊維を所望のコード形態とし、このコード表面を、更
に、レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物、ビニル
ピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、
ポリブタジエンラテックスおよびクロロフェノール系化
合物を含有する接着処理液で処理したものである。
【0043】接着処理液におけるレゾルシン・ホルムア
ルデヒド初期縮合物とは、レゾルシンとホルムアルデヒ
ドとを反応させて得られるものを意味し、通常はアルカ
リ触媒の存在下で反応させることができる。レゾルシン
・ホルムアルデヒド初期縮合物(RF)におけるレゾル
シン(R)とホルムアルデヒド(F)のモル比(F/
R)は、1/1〜3/1、好ましくは1/1〜2/1の
範囲にあることが好ましい。レゾルシン(R)とホルム
アルデヒド(F)のモル比(F/R)が1/1未満で
は、でき上がったゴム補強用コードに粘着性を生じ、ホ
ース編み上げ時の工程通過性が低下する傾向があり好ま
しくない。またモル比が3/1を超えると、ゴムとの接
着性の点で好ましくない。
ルデヒド初期縮合物とは、レゾルシンとホルムアルデヒ
ドとを反応させて得られるものを意味し、通常はアルカ
リ触媒の存在下で反応させることができる。レゾルシン
・ホルムアルデヒド初期縮合物(RF)におけるレゾル
シン(R)とホルムアルデヒド(F)のモル比(F/
R)は、1/1〜3/1、好ましくは1/1〜2/1の
範囲にあることが好ましい。レゾルシン(R)とホルム
アルデヒド(F)のモル比(F/R)が1/1未満で
は、でき上がったゴム補強用コードに粘着性を生じ、ホ
ース編み上げ時の工程通過性が低下する傾向があり好ま
しくない。またモル比が3/1を超えると、ゴムとの接
着性の点で好ましくない。
【0044】接着処理液におけるビニルピリジン−スチ
レン−ブタジエン共重合体ラテックスとしては、各成分
の共重合割合を、3−ブタジエンを40〜60重量%、
2−ビニルピリジンを10〜20重量%、スチレンを3
0〜40重量%としたものが好ましく用いられる。
レン−ブタジエン共重合体ラテックスとしては、各成分
の共重合割合を、3−ブタジエンを40〜60重量%、
2−ビニルピリジンを10〜20重量%、スチレンを3
0〜40重量%としたものが好ましく用いられる。
【0045】接着処理液に使用するクロロフェノール系
化合物の具体例としては、2−6ビス(2,4−ジヒド
ロキシフェニルメチル)−4−クロロフェノール等が挙
げられる。
化合物の具体例としては、2−6ビス(2,4−ジヒド
ロキシフェニルメチル)−4−クロロフェノール等が挙
げられる。
【0046】このクロロフェノール系化合物とレゾルシ
ン・ホルムアルデヒドとの初期縮合物を混合することに
より、EPDMと合成繊維との接着性を著しく向上させ
ることができる。
ン・ホルムアルデヒドとの初期縮合物を混合することに
より、EPDMと合成繊維との接着性を著しく向上させ
ることができる。
【0047】接着処理液におけるビニルピリジン−スチ
レン−ブタジエン共重合体ラテックスとポリブタジエン
ラテックスとの固形分重量比は、1/3〜3/1の割合
が好ましい。この固形分重量比が1/3未満では、EP
DMとの接着性の点や、でき上がった補強用コードに粘
着性を生じ、ホース編み上げ時の工程通過性が低下する
ため好ましくない。また上記固形分重量比が3/1を超
えると、ゴムとの接着性の点で好ましくない。
レン−ブタジエン共重合体ラテックスとポリブタジエン
ラテックスとの固形分重量比は、1/3〜3/1の割合
が好ましい。この固形分重量比が1/3未満では、EP
DMとの接着性の点や、でき上がった補強用コードに粘
着性を生じ、ホース編み上げ時の工程通過性が低下する
ため好ましくない。また上記固形分重量比が3/1を超
えると、ゴムとの接着性の点で好ましくない。
【0048】接着処理液におけるレゾルシン・ホルムア
ルデヒド初期縮合物(RF)と、ビニルピリジン−スチ
レン−ブタジエン共重合体ラテックスとポリブタジエン
ラテックスとの混合物(L)との混合割合は、固形分重
量比で1/10〜1/2、特に1/8〜1/3の範囲に
あることが好ましい。
ルデヒド初期縮合物(RF)と、ビニルピリジン−スチ
レン−ブタジエン共重合体ラテックスとポリブタジエン
ラテックスとの混合物(L)との混合割合は、固形分重
量比で1/10〜1/2、特に1/8〜1/3の範囲に
あることが好ましい。
【0049】このレゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮
合物(RF)と上記混合物(L)との固形分重量比が1
/10未満の場合には、ゴムとの接着性が低下する傾向
にあり、コードおよび編織物の粘着性が増加するため好
ましくない。また、上記固形分重量比が1/2を越える
場合には、処理されたコードおよび編織物が硬くなり好
ましくない。
合物(RF)と上記混合物(L)との固形分重量比が1
/10未満の場合には、ゴムとの接着性が低下する傾向
にあり、コードおよび編織物の粘着性が増加するため好
ましくない。また、上記固形分重量比が1/2を越える
場合には、処理されたコードおよび編織物が硬くなり好
ましくない。
【0050】本発明の接着処理液にあっては、クロロフ
ェノール化合物(C)と、レゾルシン・ホルムアルデヒ
ド初期縮合物とビニルピリジン−スチレン−ブタジエン
共重合体ラテックスとポリブタジエンラテックスとの混
合物(RFL)との固形分重量比(C/RFL)は、1
/10〜1/2であることが好ましい。このC/RFL
固形分重量比が1/10未満の場合はゴムとの接着性の
点で好ましくない。また、1/2を超える場合には、コ
ードの柔軟性が低下する傾向があり好ましくない。
ェノール化合物(C)と、レゾルシン・ホルムアルデヒ
ド初期縮合物とビニルピリジン−スチレン−ブタジエン
共重合体ラテックスとポリブタジエンラテックスとの混
合物(RFL)との固形分重量比(C/RFL)は、1
/10〜1/2であることが好ましい。このC/RFL
固形分重量比が1/10未満の場合はゴムとの接着性の
点で好ましくない。また、1/2を超える場合には、コ
ードの柔軟性が低下する傾向があり好ましくない。
【0051】上記各成分からなる接着処理液は、固形分
濃度10〜20重量%で使用され、固形分付着量が、複
合繊維に対し乾燥重量比で2.0〜10.0重量%にな
るように処理することが好ましい。
濃度10〜20重量%で使用され、固形分付着量が、複
合繊維に対し乾燥重量比で2.0〜10.0重量%にな
るように処理することが好ましい。
【0052】ゴム補強用コードの繊維量に対する付着量
が2.0重量%未満では、EPDMとの接着性の点で好
ましくない。また、10.0重量%を超えると、コード
の柔軟性が低下する傾向があり、コードの粘着性も高く
なり、コード製造時やホース製造時の工程通過性の点で
好ましくない。
が2.0重量%未満では、EPDMとの接着性の点で好
ましくない。また、10.0重量%を超えると、コード
の柔軟性が低下する傾向があり、コードの粘着性も高く
なり、コード製造時やホース製造時の工程通過性の点で
好ましくない。
【0053】本発明のゴム補強用コードは、例えば、上
記接着処理液に上記複合繊維からなるコードを浸漬し、
70〜150℃の温度で乾燥した後、150〜255℃
の温度、好ましくは170〜240℃の温度で熱処理す
ることにより製造することができる。
記接着処理液に上記複合繊維からなるコードを浸漬し、
70〜150℃の温度で乾燥した後、150〜255℃
の温度、好ましくは170〜240℃の温度で熱処理す
ることにより製造することができる。
【0054】接着処理液付与後の乾燥を70℃未満で行
うと、上記RFL成分が固化せずローラーに付着するこ
とがあり、コードへの付着量が減少し、付着ムラが生じ
ゴムとの接着性が悪くなる場合がある。
うと、上記RFL成分が固化せずローラーに付着するこ
とがあり、コードへの付着量が減少し、付着ムラが生じ
ゴムとの接着性が悪くなる場合がある。
【0055】また、熱処理温度が255℃を超える高温
になると、接着処理液の上記RFL成分が劣化し、ゴム
との接着性が低下する傾向があり、一方熱処理温度が1
50℃以下になると、ゴムとの接着性が低下する場合が
ある。
になると、接着処理液の上記RFL成分が劣化し、ゴム
との接着性が低下する傾向があり、一方熱処理温度が1
50℃以下になると、ゴムとの接着性が低下する場合が
ある。
【0056】本発明において、特にゴム補強用コード
が、4〜20T/10cmの片撚りをかけたものであ
り、強度が7g/d以上、伸度が10%以上、3g/d
荷重時伸度が6%以下、150℃における乾熱収縮率が
6%以下、160℃の蒸気で8時間処理された後のコー
ド強力T1 と処理される前のコード強力T0 との比T1
/T0 で表される耐蒸熱性が65%以上の特性を有して
いることが好ましい。
が、4〜20T/10cmの片撚りをかけたものであ
り、強度が7g/d以上、伸度が10%以上、3g/d
荷重時伸度が6%以下、150℃における乾熱収縮率が
6%以下、160℃の蒸気で8時間処理された後のコー
ド強力T1 と処理される前のコード強力T0 との比T1
/T0 で表される耐蒸熱性が65%以上の特性を有して
いることが好ましい。
【0057】撚数が4T/10cm未満では、ホースの
補強材として用いた場合に繊維どうしが摩耗しやすくな
って耐疲労性が低下する傾向にあり、また撚数が20T
/10cmを超えると、コードのモジュラスが小さくな
り、ホースの膨張量が大きくなる傾向があり好ましくな
い。
補強材として用いた場合に繊維どうしが摩耗しやすくな
って耐疲労性が低下する傾向にあり、また撚数が20T
/10cmを超えると、コードのモジュラスが小さくな
り、ホースの膨張量が大きくなる傾向があり好ましくな
い。
【0058】強度が7g/g未満であると、ホースの破
裂圧を満足するために補強材である繊維の使用量を多く
必要とすることから好ましくない。
裂圧を満足するために補強材である繊維の使用量を多く
必要とすることから好ましくない。
【0059】伸度が10%未満であると、ホースの耐久
性が低下する傾向があり好ましくない。
性が低下する傾向があり好ましくない。
【0060】3g/d荷重時伸度が6%を超えると、ホ
ースの膨張量が大きくなる傾向があり好ましくない。
ースの膨張量が大きくなる傾向があり好ましくない。
【0061】乾熱収縮率が6%を超えると、ホースを製
造する際、加硫の熱によりコードが収縮してしまい、ホ
ース品位が低下する傾向があり好ましくない。
造する際、加硫の熱によりコードが収縮してしまい、ホ
ース品位が低下する傾向があり好ましくない。
【0062】耐蒸熱性が65%未満であると、ホース加
硫時やホース使用時に繊維が加水分解を受け劣化しやす
くなり、ホースの破裂圧や耐久性が低下する傾向があり
好ましくない。
硫時やホース使用時に繊維が加水分解を受け劣化しやす
くなり、ホースの破裂圧や耐久性が低下する傾向があり
好ましくない。
【0063】以上説明した本発明のゴム補強用コード
は、特にEPDMに対する良好な接着性を有し、しかも
ゴム中での耐熱性、耐加水分解性および耐薬品性(ブレ
ーキ液などの薬品に対する耐久性)にすぐれるという特
性を有しており、かかる特性を生かして、EPDM製の
ブレーキホースやクーラーホースなど補強材として使用
した場合に最良の効果を発揮する。
は、特にEPDMに対する良好な接着性を有し、しかも
ゴム中での耐熱性、耐加水分解性および耐薬品性(ブレ
ーキ液などの薬品に対する耐久性)にすぐれるという特
性を有しており、かかる特性を生かして、EPDM製の
ブレーキホースやクーラーホースなど補強材として使用
した場合に最良の効果を発揮する。
【0064】
【実施例】以下に、実施例を挙げて、本発明の構成およ
び効果をより具体的に説明する。なお、本発明における
各測定値は下記の方法により求めた値を意味する。ま
た、実施例中の部および%は、いずれも重量部および重
量%を示す。
び効果をより具体的に説明する。なお、本発明における
各測定値は下記の方法により求めた値を意味する。ま
た、実施例中の部および%は、いずれも重量部および重
量%を示す。
【0065】1.コード強力(度)および伸度 試料を20℃、65%RTの温調室に24時間以上放置
した後、(株)オリエンテック社製のテンシロン引っ張
り試験機を用いて、試料長25cm、引き取り速度30
cm/分でS−S曲線を求め、強力kg、伸度%、およ
び1デニールあたりの強力を求め強度g/dをした。
した後、(株)オリエンテック社製のテンシロン引っ張
り試験機を用いて、試料長25cm、引き取り速度30
cm/分でS−S曲線を求め、強力kg、伸度%、およ
び1デニールあたりの強力を求め強度g/dをした。
【0066】2. 乾熱収縮率 JIS L−1017(1995)の 乾熱収縮率測定
法A法にて準じて測定した。
法A法にて準じて測定した。
【0067】3.耐蒸熱性 オートクレーブ中に、処理コードを入れて160℃の蒸
気で8時間熱処理し、取り出した後に上記の方法により
コード強度を測定し、次式より耐熱強力保持率を求め
た。 耐蒸熱強力保持率(%)=(湿熱処理後のコード強力/
湿熱処理前のコード強力)×100 4.ゴム中耐蒸熱性 下記の組成を有するゴムを加硫し、1.0mmの厚さの
ゴムシートを作製する。次に、処理コードを前記ゴムシ
ートではさみ、オートクレーブで150℃の蒸気で15
時間処理する。次いで、ゴムからコードを取り出し、処
理前後のコード強力を測定し、ゴム中耐蒸熱性を次式よ
り求め、ゴム中耐蒸熱性を評価した。 強力保持率=(蒸気処理後のコード強力/蒸気処理前の
コード強力)×100 <ゴム配合処方> (重量部) EPDM 100 亜鉛華 5.0 ステアリン酸 1.0 カーボンブラック 80.0 加工油 0.3 硫黄 1.5 2−メルカプトベンゾチアゾール 0.5 テトラメチルチウラムジスルフィド 1.0 5.樹脂付着量 JIS L−1017(1995)のディップピックア
ップ−質量法に準じて求めた。
気で8時間熱処理し、取り出した後に上記の方法により
コード強度を測定し、次式より耐熱強力保持率を求め
た。 耐蒸熱強力保持率(%)=(湿熱処理後のコード強力/
湿熱処理前のコード強力)×100 4.ゴム中耐蒸熱性 下記の組成を有するゴムを加硫し、1.0mmの厚さの
ゴムシートを作製する。次に、処理コードを前記ゴムシ
ートではさみ、オートクレーブで150℃の蒸気で15
時間処理する。次いで、ゴムからコードを取り出し、処
理前後のコード強力を測定し、ゴム中耐蒸熱性を次式よ
り求め、ゴム中耐蒸熱性を評価した。 強力保持率=(蒸気処理後のコード強力/蒸気処理前の
コード強力)×100 <ゴム配合処方> (重量部) EPDM 100 亜鉛華 5.0 ステアリン酸 1.0 カーボンブラック 80.0 加工油 0.3 硫黄 1.5 2−メルカプトベンゾチアゾール 0.5 テトラメチルチウラムジスルフィド 1.0 5.樹脂付着量 JIS L−1017(1995)のディップピックア
ップ−質量法に準じて求めた。
【0068】6.処理コード接着力 上記配合ゴムと処理コードを用いて、幅25mmの試験
片を作製し、JISK 6328(1995)に記載の
剥離試験方法に準じて処理コード/ゴム剥離力を測定し
た。すなわち、直径10cm、長さ6cmのアルミニウ
ム製のパイプに未加硫ゴムを貼付けた後、ラッピングク
ロス(東レ製35mm)を巻き付け、オートクレーブを
用いて、150℃で30分加硫した後、JIS K−6
328記載の剥離試験方法に準じて処理コード/ゴム剥
離力を測定した。
片を作製し、JISK 6328(1995)に記載の
剥離試験方法に準じて処理コード/ゴム剥離力を測定し
た。すなわち、直径10cm、長さ6cmのアルミニウ
ム製のパイプに未加硫ゴムを貼付けた後、ラッピングク
ロス(東レ製35mm)を巻き付け、オートクレーブを
用いて、150℃で30分加硫した後、JIS K−6
328記載の剥離試験方法に準じて処理コード/ゴム剥
離力を測定した。
【0069】7.耐ブレーキ液性 120℃に加熱した市販の自動車用ブレーキ液(トヨタ
2500H)の浴中に処理コードを504時間浸漬処理
し、処理前後の強力を測定し、次の式により、強力保持
率を求め、耐ブレーキ液性の尺度とした。 強力保持率(%)=(浸漬後の強力/浸漬前の強力)×
100 実施例1 極限粘度1.05、カルボキシ末端基濃度8eq/10
6 gのポリエチレンテレフタレート(PET)および酢
酸銅0.02%とヨウ化カリウム0.1%を含むヘキサ
メチレンアジパミド(ナイロン66:硫酸相対粘度ηr
3.3)を、それぞれ40φエクストルーダ型紡糸機で
溶融して、複合紡糸パックに導き、芯鞘複合紡糸口金よ
り、芯部をポリエチレンテレフタレート、鞘部をポリア
ミドとした複合繊維を紡出した。
2500H)の浴中に処理コードを504時間浸漬処理
し、処理前後の強力を測定し、次の式により、強力保持
率を求め、耐ブレーキ液性の尺度とした。 強力保持率(%)=(浸漬後の強力/浸漬前の強力)×
100 実施例1 極限粘度1.05、カルボキシ末端基濃度8eq/10
6 gのポリエチレンテレフタレート(PET)および酢
酸銅0.02%とヨウ化カリウム0.1%を含むヘキサ
メチレンアジパミド(ナイロン66:硫酸相対粘度ηr
3.3)を、それぞれ40φエクストルーダ型紡糸機で
溶融して、複合紡糸パックに導き、芯鞘複合紡糸口金よ
り、芯部をポリエチレンテレフタレート、鞘部をポリア
ミドとした複合繊維を紡出した。
【0070】この時、芯成分および鞘成分の割合は50
/50とした。口金は孔径0.4mmφ、孔数120ホ
ールを用いた。ポリマ温度はポリエチレンテレフタレー
トを295℃、ポリアミドを290℃でそれぞれ溶融
し、紡糸パック温度を300℃として紡出した。
/50とした。口金は孔径0.4mmφ、孔数120ホ
ールを用いた。ポリマ温度はポリエチレンテレフタレー
トを295℃、ポリアミドを290℃でそれぞれ溶融
し、紡糸パック温度を300℃として紡出した。
【0071】口金直下には15cmの加熱筒を取り付
け、筒内雰囲気温度を290℃となるように加熱した。
雰囲気温度とは口金面より10cm下の位置で、かつ最
外周糸条より1cm離れた位置で測定した雰囲気温度で
ある。加熱筒の下には長さ400mmの環状型チムニー
を取り付け、糸条の周囲より25℃で40m/分の冷風
を糸条に直角に吹きつけ、冷却した。
け、筒内雰囲気温度を290℃となるように加熱した。
雰囲気温度とは口金面より10cm下の位置で、かつ最
外周糸条より1cm離れた位置で測定した雰囲気温度で
ある。加熱筒の下には長さ400mmの環状型チムニー
を取り付け、糸条の周囲より25℃で40m/分の冷風
を糸条に直角に吹きつけ、冷却した。
【0072】次いで、油剤を付与した後、引取りロール
で糸条速度を制御し、一旦巻取ることなく連続して延伸
した。延伸は5対のネルソン型ロールによって3段延伸
した後3%のリラックスを与えて弛緩熱処理して巻取っ
た。
で糸条速度を制御し、一旦巻取ることなく連続して延伸
した。延伸は5対のネルソン型ロールによって3段延伸
した後3%のリラックスを与えて弛緩熱処理して巻取っ
た。
【0073】延伸条件は、引取りロール温度を60℃、
第1延伸ロール温度を120℃、第2延伸ロール温度を
190℃、第3延伸ロール温度を225℃、延伸後の張
力調整ロールは非加熱とし、1段延伸倍率は全延伸倍率
の70%を2段階に分けて配分し延伸した。紡糸速度、
全延伸倍率を変化させて製糸したが、延伸糸の繊度が約
500デニールとなるよう紡糸温度、延伸倍率に対応さ
せて吐出量を変化させた。得られた延伸糸は3本合糸し
て1500デニールとした。
第1延伸ロール温度を120℃、第2延伸ロール温度を
190℃、第3延伸ロール温度を225℃、延伸後の張
力調整ロールは非加熱とし、1段延伸倍率は全延伸倍率
の70%を2段階に分けて配分し延伸した。紡糸速度、
全延伸倍率を変化させて製糸したが、延伸糸の繊度が約
500デニールとなるよう紡糸温度、延伸倍率に対応さ
せて吐出量を変化させた。得られた延伸糸は3本合糸し
て1500デニールとした。
【0074】さらに、このようにして得られた1500
デニールの芯鞘複合繊維を、4T/10cmの撚数で撚
糸し、生コードを得た。
デニールの芯鞘複合繊維を、4T/10cmの撚数で撚
糸し、生コードを得た。
【0075】一方、アルカリ触媒の存在下で、レゾルシ
ン(R)とホルマリン(F)をモル比(F/R) 3/
2の割合で混合し、2時間熟成して得られた固形分10
%の初期縮合物を、ビニルピリジン−スチレン−ブタジ
エン共重合体ラテックス(VPラテックス)と、ポリブ
タジエンラテックス(BRラテックス)を固形分重量比
50/50の割合で混合した混合ラテックス100部に
対し、12.5部混合し、24時間熟成することによ
り、固形分30%のRFLを調製した(RF/L=1/
8)。
ン(R)とホルマリン(F)をモル比(F/R) 3/
2の割合で混合し、2時間熟成して得られた固形分10
%の初期縮合物を、ビニルピリジン−スチレン−ブタジ
エン共重合体ラテックス(VPラテックス)と、ポリブ
タジエンラテックス(BRラテックス)を固形分重量比
50/50の割合で混合した混合ラテックス100部に
対し、12.5部混合し、24時間熟成することによ
り、固形分30%のRFLを調製した(RF/L=1/
8)。
【0076】次に、これに、クロロフェノール系化合物
としてカサボンドE(トーマス スワン社製)を25%
添加し、水で希釈して固形分濃度を20%とすることに
より、接着処理液を調製した。
としてカサボンドE(トーマス スワン社製)を25%
添加し、水で希釈して固形分濃度を20%とすることに
より、接着処理液を調製した。
【0077】次いで、コンピュートリータ処理機(リッ
ツラー社製)を用いて、上記生コードを上記接着処理液
に浸漬し、150℃で120秒間乾燥し、続いて240
℃で60秒間熱処理した後、得られた処理コードをワイ
ンダーで巻き取った。
ツラー社製)を用いて、上記生コードを上記接着処理液
に浸漬し、150℃で120秒間乾燥し、続いて240
℃で60秒間熱処理した後、得られた処理コードをワイ
ンダーで巻き取った。
【0078】この処理コードについて、各種特性を測定
評価し、結果を表1に示した。
評価し、結果を表1に示した。
【0079】実施例2〜6 芯鞘複合繊維の芯/鞘比率、接着処理液の配合組成を、
表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様の
操作を行ない、得られた処理コードの評価結果を結果を
表1に併記した。なおデナポンド、デナボンドA及びデ
ナボンドBは長瀬化成社製のクロロフェノール系化合物
である。
表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様の
操作を行ない、得られた処理コードの評価結果を結果を
表1に併記した。なおデナポンド、デナボンドA及びデ
ナボンドBは長瀬化成社製のクロロフェノール系化合物
である。
【0080】比較例1〜6 芯鞘複合繊維の芯/鞘比率、接着処理液の配合組成を、
表2に示したように変更した以外は、実施例1と同様の
操作を行ない、得られた処理コードの評価結果を結果を
表2に示した。なお表中SBRは、スチレン−ブタジエ
ン系共重合体ラテックスを意味するものとする。
表2に示したように変更した以外は、実施例1と同様の
操作を行ない、得られた処理コードの評価結果を結果を
表2に示した。なお表中SBRは、スチレン−ブタジエ
ン系共重合体ラテックスを意味するものとする。
【0081】比較例7 ポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸、引取りし、延
伸して得られた1500デニールのマルチフィラメント
(固有粘度:0.95)を4T/10cmのより数を撚
糸して生コードを得た。
伸して得られた1500デニールのマルチフィラメント
(固有粘度:0.95)を4T/10cmのより数を撚
糸して生コードを得た。
【0082】上記の方法にて得られたポリエステル繊維
生コードを用いる以外は、実施例1と同様の操作を行な
い、得られた処理コードの評価結果を表2に併記した。
生コードを用いる以外は、実施例1と同様の操作を行な
い、得られた処理コードの評価結果を表2に併記した。
【0083】
【表1】
【表2】 表1および2の結果から明らかなように、本発明のゴム
補強用コード(実施例1〜6)は、従来のポリエステル
繊維コード(比較例7)と同等のモジュラス、および寸
法安定性を有し、さらに従来のポリエステル繊維コード
に比べて、耐蒸熱性、ゴム中耐蒸性、接着性が著しく改
良されたものである。
補強用コード(実施例1〜6)は、従来のポリエステル
繊維コード(比較例7)と同等のモジュラス、および寸
法安定性を有し、さらに従来のポリエステル繊維コード
に比べて、耐蒸熱性、ゴム中耐蒸性、接着性が著しく改
良されたものである。
【0084】一方、本発明で規定した条件を欠く接着処
理液で処理したゴム補強用コード(比較例1〜7)は、
ゴムとの接着性、ゴム中での耐熱性、耐加水分解性およ
び耐ブレーキ液性のいずれか一つ以上を満足し得ないも
のである。
理液で処理したゴム補強用コード(比較例1〜7)は、
ゴムとの接着性、ゴム中での耐熱性、耐加水分解性およ
び耐ブレーキ液性のいずれか一つ以上を満足し得ないも
のである。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のゴム補強
用コードは、芯成分がポリエステル、鞘成分がポリアミ
ドであり、芯成分の割合が30〜90重量%である複合
繊維からなるゴム補強用コードであって、表面がレゾル
シン・ホルムアルデヒド初期縮合物、ビニルピリジン−
スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、ポリブタジ
エンラテックスおよびクロロフェノール系化合物を含有
する接着処理液により処理されたものであるため、特に
EPDMに対する良好な接着性を有し、しかもゴム中で
の耐熱性、耐加水分解性および耐薬品性(ブレーキ液な
どの薬品に対する耐久性)がすぐれており、ゴムホー
ス、タイヤおよびベルトなどの各種ゴム製品の補強用コ
ード、なかでもEPDM製ブレーキホース、クーラーホ
ースの補強用コードとして有用である。
用コードは、芯成分がポリエステル、鞘成分がポリアミ
ドであり、芯成分の割合が30〜90重量%である複合
繊維からなるゴム補強用コードであって、表面がレゾル
シン・ホルムアルデヒド初期縮合物、ビニルピリジン−
スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、ポリブタジ
エンラテックスおよびクロロフェノール系化合物を含有
する接着処理液により処理されたものであるため、特に
EPDMに対する良好な接着性を有し、しかもゴム中で
の耐熱性、耐加水分解性および耐薬品性(ブレーキ液な
どの薬品に対する耐久性)がすぐれており、ゴムホー
ス、タイヤおよびベルトなどの各種ゴム製品の補強用コ
ード、なかでもEPDM製ブレーキホース、クーラーホ
ースの補強用コードとして有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06M 15/233 D06M 15/233 15/693 15/693 F16L 11/08 F16L 11/08 A // C08J 5/06 CEQ C08J 5/06 CEQ D01F 8/14 D01F 8/14 C
Claims (5)
- 【請求項1】 芯成分がポリエステル、鞘成分がポリア
ミドであり、芯成分の割合が30〜90重量%である複
合繊維からなるゴム補強用コードであって、表面がレゾ
ルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物、ビニルピリジン
−スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、ポリブタ
ジエンラテックスおよびクロロフェノール系化合物を含
有する接着処理液により処理されたものであることを特
徴とするゴム補強用コード。 - 【請求項2】 前記接着処理液における各成分の固形分
重量比が、 ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテッ
クス/ポリブタジエンラテックス=1/3〜3/1、 レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物/(ビニルピ
リジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスとポ
リブタジエンラテックスとの合計量)=1/10〜1/
2、 クロロフェノール系化合物/(レゾルシン・ホルムアル
デヒド初期縮合物とビニルピリジン−スチレン−ブタジ
エン共重合体ラテックスとポリブタジエンラテックスと
の合計量)=1/10〜1/2であることを特徴とする
請求項1記載のゴム補強用コード。 - 【請求項3】 前記接着処理液の固形分付着量が、複合
繊維に対し2.0〜10.0重量%(乾燥重量比)であ
ることを特徴とする請求項1または2記載のゴム補強用
コード。 - 【請求項4】 撚数4〜20T/10cmに片撚りさ
れ、強度が7g/d以上、伸度が10%以上、3g/d
荷重時伸度が6%以下、150℃における乾熱収縮率が
6%以下であり、160℃の蒸気で8時間処理された後
のコード強力T1と処理される前のコード強力T0 との
比T1 /T0 で表される耐蒸熱性が65%以上であるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のゴ
ム補強用コード。 - 【請求項5】 エチレン/プロピレン/ジエン三元共重
合ゴム製ホースの補強材であることを特徴とする請求項
1〜4のいずれか1項に記載のゴム補強用コード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10024952A JPH11222775A (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | ゴム補強用コード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10024952A JPH11222775A (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | ゴム補強用コード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11222775A true JPH11222775A (ja) | 1999-08-17 |
Family
ID=12152342
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10024952A Pending JPH11222775A (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | ゴム補強用コード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11222775A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11350243A (ja) * | 1998-04-08 | 1999-12-21 | Unitika Ltd | 高速カードに適した短繊維及びその製造方法 |
| EP1074217A1 (en) | 1999-08-05 | 2001-02-07 | Anima Corporation | Floor reaction force measuring method and apparatus therefor |
| JP2005178776A (ja) * | 2003-12-22 | 2005-07-07 | Goodyear Tire & Rubber Co:The | ブレンド複合材繊維コードを有する空気入りタイヤ |
| JP2008503699A (ja) | 2004-06-23 | 2008-02-07 | ダンロップ・オイル・アンド・マリーン・リミテッド | ハイブリッドホース補強 |
| JP2008274480A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Teijin Fibers Ltd | 耐熱性ウォーターホース補強用ポリエステル繊維 |
| EP2345534A1 (de) * | 2010-01-13 | 2011-07-20 | ContiTech Schlauch GmbH | Schlauchförmiger Artikel, insbesondere Förderschlauch, mit progressiver Volumenzunahme und Verfahren zu dessen Herstellung |
| JP2011196002A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-06 | Unitika Trading Co Ltd | 耐湿熱性織編物 |
| JP2015061762A (ja) * | 2014-10-08 | 2015-04-02 | 日立金属株式会社 | ゴムホースの製造方法及びゴムホース |
| WO2017065303A1 (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 株式会社ブリヂストン | ゴム補強用繊維、ゴム-繊維複合体およびこれを用いた空気入りタイヤ |
| WO2017065305A1 (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 株式会社ブリヂストン | ゴム補強用繊維、ゴム-繊維複合体およびこれを用いた空気入りタイヤ |
| WO2017065304A1 (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 株式会社ブリヂストン | ゴム補強用繊維、ゴム-繊維複合体およびこれを用いた空気入りタイヤ |
| JP2017074856A (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤおよびその製造方法 |
-
1998
- 1998-02-05 JP JP10024952A patent/JPH11222775A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11350243A (ja) * | 1998-04-08 | 1999-12-21 | Unitika Ltd | 高速カードに適した短繊維及びその製造方法 |
| EP1074217A1 (en) | 1999-08-05 | 2001-02-07 | Anima Corporation | Floor reaction force measuring method and apparatus therefor |
| JP2005178776A (ja) * | 2003-12-22 | 2005-07-07 | Goodyear Tire & Rubber Co:The | ブレンド複合材繊維コードを有する空気入りタイヤ |
| JP2008503699A (ja) | 2004-06-23 | 2008-02-07 | ダンロップ・オイル・アンド・マリーン・リミテッド | ハイブリッドホース補強 |
| JP2008274480A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Teijin Fibers Ltd | 耐熱性ウォーターホース補強用ポリエステル繊維 |
| EP2345534A1 (de) * | 2010-01-13 | 2011-07-20 | ContiTech Schlauch GmbH | Schlauchförmiger Artikel, insbesondere Förderschlauch, mit progressiver Volumenzunahme und Verfahren zu dessen Herstellung |
| JP2011196002A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-06 | Unitika Trading Co Ltd | 耐湿熱性織編物 |
| JP2015061762A (ja) * | 2014-10-08 | 2015-04-02 | 日立金属株式会社 | ゴムホースの製造方法及びゴムホース |
| WO2017065303A1 (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 株式会社ブリヂストン | ゴム補強用繊維、ゴム-繊維複合体およびこれを用いた空気入りタイヤ |
| WO2017065305A1 (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 株式会社ブリヂストン | ゴム補強用繊維、ゴム-繊維複合体およびこれを用いた空気入りタイヤ |
| WO2017065304A1 (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 株式会社ブリヂストン | ゴム補強用繊維、ゴム-繊維複合体およびこれを用いた空気入りタイヤ |
| JP2017074856A (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤおよびその製造方法 |
| CN108138374A (zh) * | 2015-10-14 | 2018-06-08 | 株式会社普利司通 | 橡胶加强用纤维、橡胶-纤维复合体和使用其的充气轮胎 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4987030A (en) | High-tenacity conjugated fiber and process for preparation thereof | |
| EP1277874A1 (en) | Rubber-reinforcing fiber, process for producing the same, and rubber product and pneumatic tire each made with the same | |
| TWI555889B (zh) | Polyester fiber for rubber reinforcing and its manufacturing method | |
| JP2013204165A (ja) | ゴム補強用繊維コード及びそれを用いてなるゴム・繊維複合体 | |
| JP5542085B2 (ja) | 前処理ポリエステル繊維の製造方法 | |
| JP3924924B2 (ja) | ゴムホース補強用ポリエステルコードおよびその製造方法 | |
| JPH01156517A (ja) | 耐熱水性に優れた高強度・高弾性率ポリビニルアルコール系繊維およびその製造方法 | |
| JP2012041646A (ja) | ゴム補強用ハイブリッドコードおよびその製造方法 | |
| JPH08176963A (ja) | 高タフネスポリヘキサメチレンアジパミド繊維およびその製造方法 | |
| JP2659724B2 (ja) | 高強度複合繊維の製造方法 | |
| JP3047427B2 (ja) | ゴムホース補強用コード | |
| JP3316300B2 (ja) | 耐久性に優れたポリビニルアルコール系繊維およびその製造法 | |
| JPH08218221A (ja) | 耐久性と寸法安定性に優れたポリビニルアルコール系繊維及びその製造法 | |
| JPH0274610A (ja) | 耐久性の優れた高強度複合繊維 | |
| JP2817269B2 (ja) | 芯鞘複合繊維 | |
| JPH03152215A (ja) | 高強度高耐久性複合繊維 | |
| JP4544829B2 (ja) | ポリケトン繊維コード及びそれを用いたタイヤ | |
| JPH0274612A (ja) | 高強度複合繊維 | |
| CN100572625C (zh) | 具有改善疲劳性能的高单纤维分特值纱 | |
| JP2014196579A (ja) | ポリエステル繊維 | |
| JPH03146715A (ja) | ゴム補強用複合繊維 | |
| JPH02147328A (ja) | 樹脂ホース補強用コード | |
| JPH03294519A (ja) | 芯鞘複合繊維 | |
| JP4882158B2 (ja) | ゴム補強用ポリエステル繊維およびその製造方法 | |
| JPH07278950A (ja) | 高温特性に優れたポリビニルアルコール系繊維及びその製造方法 |