JPH11228471A - 連続水和反応の開始方法 - Google Patents
連続水和反応の開始方法Info
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- JPH11228471A JPH11228471A JP10034530A JP3453098A JPH11228471A JP H11228471 A JPH11228471 A JP H11228471A JP 10034530 A JP10034530 A JP 10034530A JP 3453098 A JP3453098 A JP 3453098A JP H11228471 A JPH11228471 A JP H11228471A
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- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 環状オレフィンの接触的連続水和反応により
環状アルコールを製造する方法において、触媒のロスを
低減する。 【解決手段】 固体酸触媒を含有する水スラリーが存在
する反応槽に、環状オレフィンを供給して水和反応を行
い、一方、反応槽から生成する環状アルコールを含有す
る油相を分離する環状オレフィンの連続的水和反応にお
いて、固体酸触媒を含有する水スラリーに環状オレフィ
ンを添加し、撹拌下2時間以上保持した後、油相の分離
を開始することを特徴とする連続水和反応の開始方法。
環状アルコールを製造する方法において、触媒のロスを
低減する。 【解決手段】 固体酸触媒を含有する水スラリーが存在
する反応槽に、環状オレフィンを供給して水和反応を行
い、一方、反応槽から生成する環状アルコールを含有す
る油相を分離する環状オレフィンの連続的水和反応にお
いて、固体酸触媒を含有する水スラリーに環状オレフィ
ンを添加し、撹拌下2時間以上保持した後、油相の分離
を開始することを特徴とする連続水和反応の開始方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液相で、環状オレ
フィンを水和して環状アルコールを連続的に製造する際
の反応開始方法に関する。特にシクロヘキセンの連続水
和反応の開始方法に関する。
フィンを水和して環状アルコールを連続的に製造する際
の反応開始方法に関する。特にシクロヘキセンの連続水
和反応の開始方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オレフィンを水和してアルコ−ル
を製造する方法として、鉱酸、芳香族スルフォン酸、ヘ
テロポリ酸等を用いた均一系触媒、あるいは強酸性イオ
ン交換樹脂、結晶性アルミノシリケート等のゼオライト
類等の固体酸触媒を用いる方法が数多く知られている
(特公昭47−45323、特公昭53−15485、
特開昭57−70828、特開昭58−124723、
特開昭58−194828、特開昭60−10402
8、特開昭61−180735、特公昭63−4769
5等)。
を製造する方法として、鉱酸、芳香族スルフォン酸、ヘ
テロポリ酸等を用いた均一系触媒、あるいは強酸性イオ
ン交換樹脂、結晶性アルミノシリケート等のゼオライト
類等の固体酸触媒を用いる方法が数多く知られている
(特公昭47−45323、特公昭53−15485、
特開昭57−70828、特開昭58−124723、
特開昭58−194828、特開昭60−10402
8、特開昭61−180735、特公昭63−4769
5等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固体酸
触媒を使用しても、環状オレフィンの水和反応は通常の
鎖状オレフィンの水和反応と比較して転化率が非常に低
い傾向がある。また、環状オレフィンの水和反応につい
てはその知見が未だ必ずしも充分ではなく、特に、工業
的実施に有利な連続反応の場合、どの様な問題が生ずる
かということすら良く認識されていない。例えば固体酸
触媒を用いた工業的な環状オレフィンの水和反応により
環状アルコールを製造する場合には、プラント立ち上げ
時、定期点検、修理のためのプラント停止後の立ち上げ
時における、環状オレフィンの水和反応を、効果的に開
始させる方法の確立が不可欠である。
触媒を使用しても、環状オレフィンの水和反応は通常の
鎖状オレフィンの水和反応と比較して転化率が非常に低
い傾向がある。また、環状オレフィンの水和反応につい
てはその知見が未だ必ずしも充分ではなく、特に、工業
的実施に有利な連続反応の場合、どの様な問題が生ずる
かということすら良く認識されていない。例えば固体酸
触媒を用いた工業的な環状オレフィンの水和反応により
環状アルコールを製造する場合には、プラント立ち上げ
時、定期点検、修理のためのプラント停止後の立ち上げ
時における、環状オレフィンの水和反応を、効果的に開
始させる方法の確立が不可欠である。
【0004】本発明者等の検討によれば、一般的な反応
開始方法、すなわち触媒を含有する水スラリーを昇温し
たのちに環状オレフィンを供給して、油相を抜き出すと
いう従来の方法では、反応初期において、抜き出された
油相中に無視できない量の触媒が同伴、流出することが
分かった。油相中に同伴した触媒は、反応器からの触媒
ロスに止まらず、配管の閉塞や製品の純度を悪化させる
不純物生成の原因となり、環状アルコールの製造に大き
な支障をきたすものであった。本発明は、環状オレフィ
ンの連続水和反応により環状アルコールを製造する工業
的方法において、触媒ロスのない反応開始方法を提供す
ることを目的とする。
開始方法、すなわち触媒を含有する水スラリーを昇温し
たのちに環状オレフィンを供給して、油相を抜き出すと
いう従来の方法では、反応初期において、抜き出された
油相中に無視できない量の触媒が同伴、流出することが
分かった。油相中に同伴した触媒は、反応器からの触媒
ロスに止まらず、配管の閉塞や製品の純度を悪化させる
不純物生成の原因となり、環状アルコールの製造に大き
な支障をきたすものであった。本発明は、環状オレフィ
ンの連続水和反応により環状アルコールを製造する工業
的方法において、触媒ロスのない反応開始方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、抜き出さ
れた油相中に触媒が同伴しないような反応開始方法を鋭
意検討した結果、固体酸触媒を含有する水スラリーに環
状オレフィンを添加して所定時間撹拌保持したのちに、
油相の抜き出しを開始することにより、油相に同伴する
触媒量を大きく低減できることを見いだし、本発明を完
成するに至った。すなわち、本発明はの要旨は、固体酸
触媒を含有する水スラリーが存在する反応槽に、環状オ
レフィンを連続的に供給して水和反応を行い、一方、反
応槽から生成する環状アルコールを含有する油相を連続
的に分離する環状オレフィンの連続的水和反応の開始時
に、固体酸触媒を含有する水スラリーに環状オレフィン
を添加し、撹拌下2時間以上保持した後、油相の分離を
開始することを特徴とする連続水和反応の開始方法に存
する。
れた油相中に触媒が同伴しないような反応開始方法を鋭
意検討した結果、固体酸触媒を含有する水スラリーに環
状オレフィンを添加して所定時間撹拌保持したのちに、
油相の抜き出しを開始することにより、油相に同伴する
触媒量を大きく低減できることを見いだし、本発明を完
成するに至った。すなわち、本発明はの要旨は、固体酸
触媒を含有する水スラリーが存在する反応槽に、環状オ
レフィンを連続的に供給して水和反応を行い、一方、反
応槽から生成する環状アルコールを含有する油相を連続
的に分離する環状オレフィンの連続的水和反応の開始時
に、固体酸触媒を含有する水スラリーに環状オレフィン
を添加し、撹拌下2時間以上保持した後、油相の分離を
開始することを特徴とする連続水和反応の開始方法に存
する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用される固体酸触媒は、一般に環状オレフィ
ンの水和反応に使用される固体酸触媒であれば良い。即
ち、酸性の固体物質であり、ゼオライト、スルホン酸基
等を含有する強酸性イオン交換樹脂、また、含水酸化ニ
オブ、含水酸化タンタル、二酸化ジルコニウム、二酸化
チタン、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素等の無機酸化
物あるいはこれらの複合酸化物、更に、スメクタイト、
カオリナイト、バ−ミキュライト等の層状化合物をアル
ミニウムおよびケイ素、チタン、ジルコニウムの中から
選ばれる一種類以上の金属酸化物で処理したイオン交換
型層状化合物などが例示される。本発明に使用される固
体酸触媒としてはゼオライトが特に好ましい。なお、固
体酸触媒の使用形態は特に制限はないが、通常粉末状、
顆粒状で使用する。また、担体あるいはバインダ−とし
て、アルミナ、シリカ、チタニア等を使用してもよい。
本発明で使用される固体酸触媒は、一般に環状オレフィ
ンの水和反応に使用される固体酸触媒であれば良い。即
ち、酸性の固体物質であり、ゼオライト、スルホン酸基
等を含有する強酸性イオン交換樹脂、また、含水酸化ニ
オブ、含水酸化タンタル、二酸化ジルコニウム、二酸化
チタン、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素等の無機酸化
物あるいはこれらの複合酸化物、更に、スメクタイト、
カオリナイト、バ−ミキュライト等の層状化合物をアル
ミニウムおよびケイ素、チタン、ジルコニウムの中から
選ばれる一種類以上の金属酸化物で処理したイオン交換
型層状化合物などが例示される。本発明に使用される固
体酸触媒としてはゼオライトが特に好ましい。なお、固
体酸触媒の使用形態は特に制限はないが、通常粉末状、
顆粒状で使用する。また、担体あるいはバインダ−とし
て、アルミナ、シリカ、チタニア等を使用してもよい。
【0007】ゼオライト触媒としては、触媒として使用
可能なゼオライトであれば特に限定されず、例えば、モ
ルデナイト、エリオナイト、フェリエライト、モ−ビル
社発表のZSM−5、ZSM−4、ZSM−8、ZSM
−11、ZSM−12、ZSM−20、ZSM−40、
ZSM−35、ZSM−48系ゼオライト等のアルミノ
シリケ−ト、及び、ボロシリケ−ト、ガロシリケ−ト、
フェロアルミノシリケ−ト等の異元素含有ゼオライトが
例示できる。これらのゼオライトは、通常、プロトン交
換型(H型)が用いられるが、その一部がNa、K、L
i等のアルカリ元素、Mg、Ca、Sr等のアルカリ土
類元素、Fe、Co、Ni、Ru、Pd等の8族元素等
から選ばれたカチオン種で交換されていてもよい。
可能なゼオライトであれば特に限定されず、例えば、モ
ルデナイト、エリオナイト、フェリエライト、モ−ビル
社発表のZSM−5、ZSM−4、ZSM−8、ZSM
−11、ZSM−12、ZSM−20、ZSM−40、
ZSM−35、ZSM−48系ゼオライト等のアルミノ
シリケ−ト、及び、ボロシリケ−ト、ガロシリケ−ト、
フェロアルミノシリケ−ト等の異元素含有ゼオライトが
例示できる。これらのゼオライトは、通常、プロトン交
換型(H型)が用いられるが、その一部がNa、K、L
i等のアルカリ元素、Mg、Ca、Sr等のアルカリ土
類元素、Fe、Co、Ni、Ru、Pd等の8族元素等
から選ばれたカチオン種で交換されていてもよい。
【0008】上記のような固体酸触媒の存在下、液相中
で環状オレフィンの水和反応を行うことができる。環状
オレフィンとしては、シクロペンテン、メチルシクロペ
ンテン類、シクロヘキセン、メチルシクロヘキセン類、
シクロオクテン、シクロドデセン等が例示できるが、好
ましくは5〜8員環を有するシクロアルケンであり、特
に好ましくはシクロヘキセンである。また、反応系に溶
媒あるいは添加物として他の有機物質を共存させてもよ
い。かかる有機物質としては、安息香酸類、カルボン酸
類、フェノ−ル類、サリチル酸類、アルコ−ル類、フル
オロアルコ−ル類、エ−テル類、エステル類、ケトン類
等の含酸素有機化合物、アミド化合物、ニトリル等の含
窒素有機化合物、チオ−ル類、スルホン酸等の含硫黄有
機化合物、ハロゲン化炭素等の含ハロゲン有機化合物、
脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類が挙げられる。
で環状オレフィンの水和反応を行うことができる。環状
オレフィンとしては、シクロペンテン、メチルシクロペ
ンテン類、シクロヘキセン、メチルシクロヘキセン類、
シクロオクテン、シクロドデセン等が例示できるが、好
ましくは5〜8員環を有するシクロアルケンであり、特
に好ましくはシクロヘキセンである。また、反応系に溶
媒あるいは添加物として他の有機物質を共存させてもよ
い。かかる有機物質としては、安息香酸類、カルボン酸
類、フェノ−ル類、サリチル酸類、アルコ−ル類、フル
オロアルコ−ル類、エ−テル類、エステル類、ケトン類
等の含酸素有機化合物、アミド化合物、ニトリル等の含
窒素有機化合物、チオ−ル類、スルホン酸等の含硫黄有
機化合物、ハロゲン化炭素等の含ハロゲン有機化合物、
脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類が挙げられる。
【0009】本発明の水和反応は連続的に実施される
が、この場合、固体酸触媒と水によって構成される触媒
スラリーに環状オレフィンを連続的に供給して水和反応
を行い環状アルコールを生成させ、反応液より触媒スラ
リーである水相と、環状アルコールを含む油相を相分離
して、油相を連続的に採取する方法が採用される。反応
は、通常、攪拌などで水相と油相を混合することによ
り、懸濁状態、例えば、連続水相中に油相を液滴状態に
分散させて行われる。反応液は混合を弱くするか停止状
態においては通常水相と油相に相分離する。水相に対す
る油相の容量比は、通常、0.01〜10、好ましくは
0.1〜1である。原料の環状オレフィンあるいは水が
一方に比べて大過剰になる場合は、水相と油相の分離が
不良となり、かつ、反応速度も低下するので好ましくな
い。また、環状オレフィンに対する触媒の重量比は、通
常0.01〜20、好ましくは0.05〜5である。触
媒が少なすぎる場合には反応速度が遅く、大きな反応器
が必要となり、また、触媒が多すぎる場合には触媒コス
トが大きくなるので好ましくない。水和反応系におい
て、主に、水相には固体酸触媒が含まれ、油相には原料
の環状オレフィンと生成した環状アルーコールが含まれ
る。触媒を含む水相は、分離した後、触媒スラリーとし
て、反応器に循環して再使用することができる。また、
分離した油相からは蒸留などの公知の方法により環状ア
ルコールを容易に精製回収することができる。環状アル
コールを分離した後の原料環状オレフィンを含む残液
は、水和反応の原料として再使用できる。
が、この場合、固体酸触媒と水によって構成される触媒
スラリーに環状オレフィンを連続的に供給して水和反応
を行い環状アルコールを生成させ、反応液より触媒スラ
リーである水相と、環状アルコールを含む油相を相分離
して、油相を連続的に採取する方法が採用される。反応
は、通常、攪拌などで水相と油相を混合することによ
り、懸濁状態、例えば、連続水相中に油相を液滴状態に
分散させて行われる。反応液は混合を弱くするか停止状
態においては通常水相と油相に相分離する。水相に対す
る油相の容量比は、通常、0.01〜10、好ましくは
0.1〜1である。原料の環状オレフィンあるいは水が
一方に比べて大過剰になる場合は、水相と油相の分離が
不良となり、かつ、反応速度も低下するので好ましくな
い。また、環状オレフィンに対する触媒の重量比は、通
常0.01〜20、好ましくは0.05〜5である。触
媒が少なすぎる場合には反応速度が遅く、大きな反応器
が必要となり、また、触媒が多すぎる場合には触媒コス
トが大きくなるので好ましくない。水和反応系におい
て、主に、水相には固体酸触媒が含まれ、油相には原料
の環状オレフィンと生成した環状アルーコールが含まれ
る。触媒を含む水相は、分離した後、触媒スラリーとし
て、反応器に循環して再使用することができる。また、
分離した油相からは蒸留などの公知の方法により環状ア
ルコールを容易に精製回収することができる。環状アル
コールを分離した後の原料環状オレフィンを含む残液
は、水和反応の原料として再使用できる。
【0010】水和反応の反応温度は使用する原料環状オ
レフィンによって最適温度範囲が異なるが、通常50〜
300℃、好ましくは70〜200℃、より好ましくは
80〜160℃である。反応圧力は特に制限はないが、
環状オレフィンおよび水を液相に保ち得る圧力が好まし
く、通常5MPa以下、好ましくは0.2〜2MPaで
ある。反応時間あるいは滞留時間は、通常1分〜10時
間、好ましくは5分〜5時間である。また、反応系は、
窒素、ヘリウム、水素、アルゴン、二酸化炭素等の不活
性ガス雰囲気下に保つことが好ましい。この場合、不活
性ガス中の酸素の含有量は少ない方が好ましく、酸素含
有量が通常100ppm以下好ましくは20ppm以下
のものが使用される。連続方法による水和反応におけ
る、反応開始時には、反応器に環状オレフィンを供給
後、一般的には、1時間以内で油相が反応器外に抜き出
される。このような方法では、抜き出された油相中に無
視できない量の触媒が同伴されてしまう。
レフィンによって最適温度範囲が異なるが、通常50〜
300℃、好ましくは70〜200℃、より好ましくは
80〜160℃である。反応圧力は特に制限はないが、
環状オレフィンおよび水を液相に保ち得る圧力が好まし
く、通常5MPa以下、好ましくは0.2〜2MPaで
ある。反応時間あるいは滞留時間は、通常1分〜10時
間、好ましくは5分〜5時間である。また、反応系は、
窒素、ヘリウム、水素、アルゴン、二酸化炭素等の不活
性ガス雰囲気下に保つことが好ましい。この場合、不活
性ガス中の酸素の含有量は少ない方が好ましく、酸素含
有量が通常100ppm以下好ましくは20ppm以下
のものが使用される。連続方法による水和反応におけ
る、反応開始時には、反応器に環状オレフィンを供給
後、一般的には、1時間以内で油相が反応器外に抜き出
される。このような方法では、抜き出された油相中に無
視できない量の触媒が同伴されてしまう。
【0011】本発明では、反応開始時において、反応器
内の固体酸触媒を含有する水スラリーに環状オレフィン
を添加した後、2時間以上撹拌保持した後に、反応器か
ら油相を抜き出すことが重要である。撹拌保持時間は、
好ましくは3時間以上であり、5時間以上であればさら
に好ましい。また、この保持時間はあまり長すぎても効
果は大きくないので、通常は3000時間以下である。
このときの温度は、40℃以上、好ましくは80℃以
上、さらに好ましくは100℃以上であり、圧力は環状
オレフィンおよび水を液相に保ち得る圧力が好ましく、
通常0.5MPa以下、好ましくは0.2〜2MPaで
ある。これによって、油相中の触媒の同伴量を大きく低
減させることができる。
内の固体酸触媒を含有する水スラリーに環状オレフィン
を添加した後、2時間以上撹拌保持した後に、反応器か
ら油相を抜き出すことが重要である。撹拌保持時間は、
好ましくは3時間以上であり、5時間以上であればさら
に好ましい。また、この保持時間はあまり長すぎても効
果は大きくないので、通常は3000時間以下である。
このときの温度は、40℃以上、好ましくは80℃以
上、さらに好ましくは100℃以上であり、圧力は環状
オレフィンおよび水を液相に保ち得る圧力が好ましく、
通常0.5MPa以下、好ましくは0.2〜2MPaで
ある。これによって、油相中の触媒の同伴量を大きく低
減させることができる。
【0012】反応器の形態としては、反応器内に油水分
離槽が存在する反応装置や、反応器外に油水分離槽を設
置した反応装置がある。反応器内に油水分離槽が存在す
る反応装置では、反応液を油水分離槽内で油水分離し
て、オーバーフロー管より油相を系外に取り出す。この
場合は、反応器に原料環状オレフィンを添加して、所定
時間撹拌保持した後、オーバーフロー管より油相を抜き
出す。反応器外に油水分離槽が存在する場合は、反応液
を反応器の外に設置した油水分離槽に送り、ここで油水
分離する。この場合は、反応器に原料環状オレフィンを
添加して、2時間以上、好ましくは3時間以上、さらに
好ましくは5時間以上撹拌処理した後に、油水分離槽よ
り油相を抜き出す。油相を抜き出すまでに保持される反
応液は、反応器にのみ存在してもよいし、反応器と油水
分離槽に存在しても構わない。また、油水分離槽内の温
度は40℃以上、好ましくは80℃以上、さらに好まし
くは100℃以上であり、圧力は環状オレフィンおよび
水を液相に保ち得る圧力が好ましく、通常0.5MPa
以下、好ましくは0.2−2MPaである。
離槽が存在する反応装置や、反応器外に油水分離槽を設
置した反応装置がある。反応器内に油水分離槽が存在す
る反応装置では、反応液を油水分離槽内で油水分離し
て、オーバーフロー管より油相を系外に取り出す。この
場合は、反応器に原料環状オレフィンを添加して、所定
時間撹拌保持した後、オーバーフロー管より油相を抜き
出す。反応器外に油水分離槽が存在する場合は、反応液
を反応器の外に設置した油水分離槽に送り、ここで油水
分離する。この場合は、反応器に原料環状オレフィンを
添加して、2時間以上、好ましくは3時間以上、さらに
好ましくは5時間以上撹拌処理した後に、油水分離槽よ
り油相を抜き出す。油相を抜き出すまでに保持される反
応液は、反応器にのみ存在してもよいし、反応器と油水
分離槽に存在しても構わない。また、油水分離槽内の温
度は40℃以上、好ましくは80℃以上、さらに好まし
くは100℃以上であり、圧力は環状オレフィンおよび
水を液相に保ち得る圧力が好ましく、通常0.5MPa
以下、好ましくは0.2−2MPaである。
【0013】環状オレフィンを添加した後、油相を抜き
出すまでの間、反応器への環状オレフィンの添加は引き
続き行ってもよいし、油相を抜き出すまでの間、添加を
停止していてもよい。反応器に環状オレフィンを添加
後、油相を抜き出すまでの間の、反応器内における水相
に対する油相の容量比は、通常0.01−10、好まし
くは0.1−10である。
出すまでの間、反応器への環状オレフィンの添加は引き
続き行ってもよいし、油相を抜き出すまでの間、添加を
停止していてもよい。反応器に環状オレフィンを添加
後、油相を抜き出すまでの間の、反応器内における水相
に対する油相の容量比は、通常0.01−10、好まし
くは0.1−10である。
【0014】
【実施例】以下、実施例および比較例を示し、本発明を
具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限
り、以下の実施例に限定されるものではない。 実施例1 図1に示すような内部に油水分離槽を有する連続流通反
応装置を用いて、シクロヘキセンの連続水和反応を行っ
た。即ち、内容積2000mlの撹拌装置付きステンレス製オ
ートクレーブ反応器3に、水和触媒としてH型ガリウム
シリケート(SiO2 /Ga2 O3 、分子比=50/
1)100gと水250gを仕込み、系内を窒素ガス置
換した。回転数500rpmで撹拌しつつ反応器3の内
部を昇温して反応温度120℃とした後、供給管1より
シクロヘキセンを120g/hの速度で供給した。反応
器内にシクロヘキセンを60g供給した後に、一旦シク
ロヘキセンの供給を止め、反応器内液温度を120℃に
保持したまま、5時間撹拌した。その後、再びシクロヘ
キセンを120g/hの速度で供給開始した。反応液
は、反応器内部に設置した内容積30mlの油水分離槽
4内で油相と触媒を含む水相に分離された後、オーバー
フロー管5より油相のみが流出する。また、供給管2か
らは水和反応で消費される水とオーバーフロー管5から
の油相の溶解成分として流出する水の合計量に対応する
量の水を供給することにより、反応器3内の水量を一定
に保った。シクロヘキセンの再供給を開始して約30分
後に、オーバーフロー管5より油相が流出しはじめた。
油相流出開始後10時間での全流出油相中に同伴された
触媒量は合計0.01g未満であった。
具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限
り、以下の実施例に限定されるものではない。 実施例1 図1に示すような内部に油水分離槽を有する連続流通反
応装置を用いて、シクロヘキセンの連続水和反応を行っ
た。即ち、内容積2000mlの撹拌装置付きステンレス製オ
ートクレーブ反応器3に、水和触媒としてH型ガリウム
シリケート(SiO2 /Ga2 O3 、分子比=50/
1)100gと水250gを仕込み、系内を窒素ガス置
換した。回転数500rpmで撹拌しつつ反応器3の内
部を昇温して反応温度120℃とした後、供給管1より
シクロヘキセンを120g/hの速度で供給した。反応
器内にシクロヘキセンを60g供給した後に、一旦シク
ロヘキセンの供給を止め、反応器内液温度を120℃に
保持したまま、5時間撹拌した。その後、再びシクロヘ
キセンを120g/hの速度で供給開始した。反応液
は、反応器内部に設置した内容積30mlの油水分離槽
4内で油相と触媒を含む水相に分離された後、オーバー
フロー管5より油相のみが流出する。また、供給管2か
らは水和反応で消費される水とオーバーフロー管5から
の油相の溶解成分として流出する水の合計量に対応する
量の水を供給することにより、反応器3内の水量を一定
に保った。シクロヘキセンの再供給を開始して約30分
後に、オーバーフロー管5より油相が流出しはじめた。
油相流出開始後10時間での全流出油相中に同伴された
触媒量は合計0.01g未満であった。
【0015】比較例 実施例1において、水/触媒スラリーを120℃に昇温
した後、シクロヘキセンを120g/hで供給して、そ
のままシクロヘキセンの供給を止めず、オーバーフロー
管から油相が抜き出せる状態で連続水和反応を実施し
た。シクロヘキセン供給開始後約50分で油相が流出し
始めたが、流出した油相中には触媒が同伴されていた。
油相流出開始後10時間での全流出油相中に同伴された
触媒は、合計9.7gであった。
した後、シクロヘキセンを120g/hで供給して、そ
のままシクロヘキセンの供給を止めず、オーバーフロー
管から油相が抜き出せる状態で連続水和反応を実施し
た。シクロヘキセン供給開始後約50分で油相が流出し
始めたが、流出した油相中には触媒が同伴されていた。
油相流出開始後10時間での全流出油相中に同伴された
触媒は、合計9.7gであった。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、固体酸触媒による環状
オレフィンの連続水和反応の反応開始時に、触媒が反応
器外に流出することなく反応を開始することができるの
で、連続方式で、工業的に環状アルコールを製造する場
合に好適である。
オレフィンの連続水和反応の反応開始時に、触媒が反応
器外に流出することなく反応を開始することができるの
で、連続方式で、工業的に環状アルコールを製造する場
合に好適である。
【図1】実施例で用いた連続流通反応装置の概略図
1 環状オレフィン供給管 2 水供給管 3 水和反応器 4 油水分離槽 5 オーバーフロー管
Claims (2)
- 【請求項1】 固体酸触媒を含有する水スラリーが存在
する反応槽に、環状オレフィンを連続的に供給して水和
反応を行い、一方、反応槽から生成する環状アルコール
を含有する油相を連続的に分離する環状オレフィンの連
続的水和反応の開始時に、固体酸触媒を含有する水スラ
リーに環状オレフィンを添加し、撹拌下2時間以上保持
した後、油相の分離を開始することを特徴とする連続水
和反応の開始方法。 - 【請求項2】 固体酸触媒が、ゼオライトであることを
特徴とする請求項1記載の連続水和反応の開始方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10034530A JPH11228471A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 連続水和反応の開始方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10034530A JPH11228471A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 連続水和反応の開始方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11228471A true JPH11228471A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12416838
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10034530A Pending JPH11228471A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 連続水和反応の開始方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11228471A (ja) |
-
1998
- 1998-02-17 JP JP10034530A patent/JPH11228471A/ja active Pending
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