JPH11229557A - ねじ鉄筋用連結装置 - Google Patents

ねじ鉄筋用連結装置

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JPH11229557A
JPH11229557A JP5297498A JP5297498A JPH11229557A JP H11229557 A JPH11229557 A JP H11229557A JP 5297498 A JP5297498 A JP 5297498A JP 5297498 A JP5297498 A JP 5297498A JP H11229557 A JPH11229557 A JP H11229557A
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JP
Japan
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screw
thread
fine
coupler
threaded
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JP5297498A
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English (en)
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Toshiharu Mori
敏治 森
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Tokyo Tekko Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Tekko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2本のねじ鉄筋をピッチずれがあっても連結
でき、しかもカプラーとのメタルタッチを実現できる。 【解決手段】 連結装置5は、第1カプラー10と第2
カプラー20とを備えている。カプラー10,20は、
ねじ鉄筋1L,1Rと同一ピッチの主ねじ部11,21
と、これより小さいピッチの微細ねじ部12,22とを
有している。微細ねじ部12,22は多条をなし、その
リードLは、ねじ鉄筋1L,1RのピッチPaより若干
大きい。主ねじ部12,22がねじ鉄筋1L,1Rに螺
合し、微細ねじ部12,22同士が螺合することによ
り、ねじ鉄筋1L,1Rの連結がなされる。微細ねじ部
12,22の螺合が進むと、主ねじ部12,22がねじ
鉄筋1L,1Rのねじ山2に当たり、メタルタッチ状態
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2本のねじ鉄筋を
一直線をなして連結する装置に関し、特にプレキャスト
コンクリート構造体のねじ鉄筋同士を連結するのに好適
な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、外周面にねじ山を形成してなる鉄
筋、すなわちねじ鉄筋が多く用いられるようになってき
ている。ねじ鉄筋同士の連結には、内周にねじ鉄筋のね
じ山と同一ピッチの雌ねじを有する1個のカプラーを用
いるのが一般的である。すなわち、カプラーを一方のね
じ鉄筋に螺合させておき、ねじ鉄筋同士を一直線上に配
置させた状態で、カプラーを回して他方のねじ鉄筋にも
約半分の長さだけ螺合させることにより、ねじ鉄筋を連
結するのである。
【0003】上記連結方法では、2本のねじ鉄筋へのカ
プラーの螺合に先立って、いずれか一方のねじ鉄筋を回
したり、ねじ鉄筋の間隔を調節する等の手段により、ね
じ鉄筋のピッチを合わせる必要がある。しかし、例えば
プレキャストコンクリート構造体の連結に際して、これ
ら構造体のねじ鉄筋同士を連結する場合のように、ピッ
チ合わせができないか、困難なことがある。このような
場合には、例えば、特開昭58−204259号公報に
開示された連結装置が用いられる。
【0004】上記公報の連結装置は、第1,第2のカプ
ラーを備えている。これらカプラーは、ねじ鉄筋と同一
ピッチの雌ねじからなる主ねじ部と、これよりピッチの
小さい多条の微細ねじ部とをそれぞれ有している。第1
カプラーの微細ねじ部は雌ねじをなし、第2カプラーの
微細ねじ部は雄ねじをなしている。上記第1,第2カプ
ラーの主ねじ部を、一直線上に配置された2本のねじ鉄
筋に螺合させ、この状態で、第1,第2カプラーの微細
ねじ部を互いに螺合させることにより、2本のねじ鉄筋
を連結する。
【0005】上記公報の連結装置は、主ねじ部とねじ鉄
筋の間のガタ(螺合状態での相対的移動可能な軸方向距
離)の存在を利用し、ねじ鉄筋間にピッチずれがあって
も連結を可能にしている。すなわち、第1,第2カプラ
ーの微細ねじ部のピッチを、主ねじ部とねじ鉄筋の間の
ガタより小さくすることにより、これら微細ねじ部同士
の螺合の開始を確保している。しかも、これら微細ねじ
部を多条ねじにするとともに、そのリードをねじ鉄筋の
ピッチと等しくすることにより、上記微細ねじ部同士の
螺合を、主ねじ部とねじ鉄筋の螺合とともに進めること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の連結装置で
は、第1,第2のカプラーの微細ねじ部のリードがねじ
鉄筋のピッチと等しいため、微細ねじ部同士の螺合を進
めても、カプラーの主ねじ部のねじ山とねじ鉄筋のねじ
山との間の遊びを解消できず、両者をメタルタッチにす
ることができない。そのため、2本のねじ鉄筋は、第
1,第2のカプラーとのメタルタッチを介して、互いに
離れる方向の引っ張り力に耐える役割を十分に担うこと
ができない。また、カプラーとねじ鉄筋との間の遊びに
グラウトが介在される場合には、このグラウトを介し
て、ねじ鉄筋は引っ張り力を担うことになるが、グラウ
トが圧縮され連結強度の低下を招くことになる。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第
1,第2のカプラーを備え、これらカプラーが、ねじ鉄
筋と同一ピッチの雌ねじからなる主ねじ部と、これより
ピッチの小さい多条の微細ねじ部とをそれぞれ有し、第
1カプラーの微細ねじ部が雌ねじをなし、第2カプラー
の微細ねじ部が雄ねじをなし、上記第1,第2カプラー
の主ねじ部を、2本のねじ鉄筋にそれぞれ螺合させた状
態で、第1,第2カプラーの微細ねじ部を互いに螺合さ
せることにより、2本のねじ鉄筋を連結する装置におい
て、上記微細ねじ部のリードをねじ鉄筋のピッチより大
きくしたことを特徴とする。請求項2の発明は、請求項
1に記載のねじ鉄筋用連結装置において、上記ねじ鉄筋
のピッチをPaとし、上記主ねじ部とねじ鉄筋との間の
軸方向のガタをGとし,上記微細ねじ部のねじ条数をK
とし、上記微細ねじ部のリードをLとした時、下記の式
が成立することを特徴とする。 Pa/K<2G Pa<L<Pa(1−1/K)+2G 請求項3の発明は、請求項2に記載のねじ鉄筋用連結装
置において、さらに次式が成立することを特徴とする。 Pa/K<G
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1に示すように、連結装
置5は、2本のねじ鉄筋1L,1Rを連結するために用
いられる。ねじ鉄筋1L,1Rは、ピッチPaのねじ山
2を有している。なお、ねじ山2は1条であるので、そ
のリードはピッチPaと等しい。ねじ鉄筋1L,1R
は、それぞれ異なるプレキャストコンクリート構造体に
組み込まれている。
【0009】上記連結装置5は、筒形状をなす第1カプ
ラー10と第2カプラー20を備えている。第1カプラ
ー10において、長さ方向の約半分(図中左半分)の内
周には、雌ねじをなす主ねじ部11が形成されている。
第1カプラー10の他の半分(図中右半分)の内径は上
記主ねじ部11より大きく、その内周には雌ねじをなす
微細ねじ部12が形成されている。第1カプラー10の
外周は、断面六角形状をなし、スパナ等の工具を掛ける
工具掛け部13となっている。
【0010】上記第2カプラー20の内周には全長にわ
たって、雌ねじをなす主ねじ部21が形成されている。
また、中間部外周には雄ねじをなす微細ねじ部22が形
成されている。第2カプラー20の一端(図中右端)に
は、断面六角形状をなす工具掛け部23が形成されてい
る。
【0011】上記カプラー10,20の主ねじ部11,
21は、上記ねじ鉄筋1L,1Rのねじ山2と同一のピ
ッチPaを有して、ねじ鉄筋1L,1Rに螺合されるよ
うになっており、その螺合状態で、軸方向のガタGがあ
る。
【0012】上記微細ねじ部12,22は互いに螺合す
るものであり、この微細ねじ部12,22は、多条ねじ
をなしている。図2,図3に示すように、上記微細ねじ
部12,22は、ねじ条数Kに相当する数のねじ切り口
12x,22xを有している。ねじ切り口12x,22
xは、それぞれ周方向に等間隔をなして離れている。微
細ねじ部12,22は、ねじ切り口12x,22xが一
致した時に螺合開始が可能になる。
【0013】上記微細ねじ部12,22のねじ条数をK
とし、ピッチをPbとした時、そのリードLは、K・P
bで表される。微細ねじ部12,22のピッチPbは、
ねじ鉄筋1L,1Rのねじ山2のピッチPaより小さ
い。また、リードLは、ねじ鉄筋1L,1RのピッチP
aより若干大きくなっている。より詳しい寸法条件につ
いては、後述する。
【0014】上記構成をなす連結装置の作用を説明す
る。まず、図4(A)に示すように、カプラー10,2
0の主ねじ部11,21を、ねじ鉄筋1L,1Rに螺合
させ、カプラー10,20をねじ鉄筋1L,1Rの端か
ら後退させておく。次に、プレキャストコンクリート構
造体を、ねじ鉄筋1L,1Rが一直線上になるととも
に、その端が互いに近づくように、設置する。なお、こ
の設置状態において、これらねじ鉄筋1L,1Rは軸方
向移動も回動もできないため、ピッチずれが生じてい
る。次に、図4(B)に示すように、ねじ鉄筋1Lに螺
合された第1カプラー10を回して前進させ、主ねじ部
11の端とねじ鉄筋1Lの端をほぼ一致させる。
【0015】次に、ねじ鉄筋1Rに螺合された第2カプ
ラー20を回し、第1カプラー10に向かって前進させ
る。やがて第2カプラー20の微細ねじ部22の左端が
第1カプラー10の微細ねじ部12の右端に当たる。次
に、上記微細ねじ部12,22のねじ切り口12x,2
2xが一致するように、カプラー10,20の一方を他
方に対して角度調節する。次に、第2カプラー20を回
して、微細ねじ部12,22の螺合を進め、図4(C)
に示すような螺合状態を得る。
【0016】上述したカプラー10,20の角度調節に
ついて詳述する。ねじ切り口12x,22xを一致させ
るためには、カプラー10,20は、最大で360°/
K(Kは前述したように微細ねじ部の条数である)の角
度、すなわち(1/K)回の相対回動を必要とする。こ
の相対回動は、主ねじ部11,21のねじ山11a,2
1aの相対的な軸方向移動を伴う。移動量は最大でPa
/Kである。したがって、いかなる場合でも微細ねじ部
12,22が螺合を開始できるための条件は、この最大
移動量Pa/Kが、カプラー10,20のねじ鉄筋1
R,1Lに対する最大遊び量、すなわちガタGの2倍よ
り小さいことである。この条件を式で表すと下記のよう
になる。 Pa/K<2G ・・・(1)
【0017】本実施形態では、微細ねじ部12,22の
リードLを、ねじ鉄筋1L,1RのピッチPa、すなわ
ち主ねじ部11,21のピッチより若干大きくしたの
で、カプラー10,20の微細ねじ部12,22同士の
螺合が進むにしたがって、主ねじ部11,12のねじ山
11a,21a同士が徐々に近づく。その結果、図1に
示すように、第1カプラー10の主ねじ部11のねじ山
11aの右側面が、ねじ鉄筋1Lのねじ山2の左側面に
当たり、第2カプラー20の主ねじ部21のねじ山21
aの左側面がねじ鉄筋1Rのねじ山2の右側面に当たっ
た状態、すなわちメタルタッチが得られる。さらに両者
にトルクをかけて締め付けることにより、これらねじ山
2,11a間のメタルタッチおよびねじ山2,21a間
のメタルタッチを介して,ねじ鉄筋1L,1Rを互いに
近づくように引っ張った状態が得られる。
【0018】上記メタルタッチに至るまでの螺合作用に
ついて詳述する。主ねじ部11のねじ山11aとねじ鉄
筋1Lのねじ山2との間の遊び(メタルタッチになるま
での軸方向移動量に)と、主ねじ部21のねじ山21a
とねじ鉄筋1Rのねじ山2との間の遊びの合計は、上記
微細ねじ部12,22が相対的に1回転する毎に、微細
ねじ部12,22のリードLとねじ鉄筋1L,1Rのピ
ッチPaとの差(以下リード差Dと称す)だけ減じられ
る。したがって、螺合始めの時の合計遊びをTとした
時、螺合開始からメタルタッチに至るまでのカプラー1
0,20の相対的回転数Nは次式で表される。 N=T/D ・・・(2)
【0019】ところで、上記合計遊びTは最大限ガタG
の2倍であるが、前述したように、ねじ切り口12x,
22xを一致させて螺合開始可能とするためにカプラー
10,20の相対的回動を余儀なくされるので、螺合開
始時点での合計遊びPは、最大でPa/Kだけ減じられ
る。換言すれば、螺合開始時点で保証される合計遊びT
は、次式で表される。 T=2G−Pa/K ・・・(3) 上記式(3)を式(2)に代入すると、次式が得られ
る。 N=(2G−Pa/K)/D ・・・(4)
【0020】ここで、カプラー10,20の螺合強度を
確保するために、螺合回転数は最低1回転必要であるの
で、上記式(4)から次式の寸法条件が得られる。 1<(2G−Pa/K)/D ・・・(5) 前述したように、D=L−Paであるから、(5)は次
式のように書き換えられる。 L<Pa(1−1/K)+2G ・・・(6) なお、螺合強度をより一層高めるためには、螺合回転数
は2回転以上が好ましく、この場合には、次式の寸法条
件が必要となる。 L<Pa(1−1/2K)+G ・・・(7)
【0021】次に、カプラー10,20の具体的な螺合
方法について説明する。この螺合方法では、螺合開始時
における合計遊びTをできるだけ大きくして、螺合回転
数を大きくすることが要求される。また、螺合開始の際
の角度調節を容易にすることも要求される。
【0022】図4(B)に示すカプラー10,20の螺
合開始直前において、カプラー10,20を回さずに互
いに離す方向に軸に沿って移動させる。これにより、図
5(A)に示すように、第1カプラー10の主ねじ部1
1のねじ山11aの左側面がねじ鉄筋1Lのねじ山2の
右側面とが当たり、ねじ山11aの右側面とねじ山2の
左側面との間に、ガタGに相当する遊びが生じる。同様
に、第2カプラー20の主ねじ部21のねじ山21aの
右側面がねじ鉄筋1Rのねじ山2の左側面に当たり、ね
じ山21aの左側面とねじ山2の右側面との間にも、ガ
タGに相当する遊びが生じる。
【0023】次に、第2カプラー20を、上記ねじ山2
1a,2の当たりを維持したまま回すと、やがてカプラ
ー10,20の微細ねじ部12,22の端同士が当た
る。この際、微細ねじ部12,22のねじ切り口12
x,22xの位置は一致するとは限らず、この最初の当
たり状態では螺合を開始することができない。そこで、
微細ねじ部12,22の端を当接させたまま第2カプラ
ー20を押しながら360°/Kだけ逆方向(左回り方
向)に回し、それから最初の角度位置に向かって右回り
方向に回す。すると、最初の角度位置に達する前に、ね
じ切り口12x,22xが一致し、螺合開始が可能とな
る。第2カプラー20の軸方向移動は第1カプラー10
に阻止されているため、第2カプラー20が上記最初の
角度位置から360°/K左回りに回動された時に、ね
じ山21aは、ねじ鉄筋1Rのねじ山2から離れて左方
向にPa/Kだけ前進し、それから螺合開始位置まで右
回りに回動された時にその回動角度に対応して後退す
る。この角度調節により、結果として、第2カプラー2
0は最初の角度位置から螺合開始位置まで右回りに回動
することになり、ねじ山21aはねじ山2から図5
(B)においてSで示す距離だけ前進することになる。
この距離Sは0〜Pa/Kの範囲にある。
【0024】なお、上述したように、第2カプラー20
を360°/K逆回りに回動させると、ねじ山21aが
距離Pa/Kだけ前進するので、第1カプラー10のね
じ山11aをねじ鉄筋1Lのねじ山2を当てたまま、第
2カプラー20の角度調節を行うためには、この前進距
離Pa/KをガタGより小さくする必要がある。すなわ
ち、下記の寸法条件が必要となる。 Pa/K<G ・・・(8)
【0025】上記角度調節後、第2カプラー20を回し
て螺合を進めると、図5(B)の状態から、図1,図5
(C)に示すメタルタッチ状態になるが、そのために要
するカプラー10の回転数Nを求める。上記メタルタッ
チにするには、ねじ山2に対するねじ山11a,21a
の軸方向移動量の合計が、2G−Sだけ必要である。こ
こでSは0〜Pa/Kであるから、必要移動量は、(2
GーPa/K)〜2Gの範囲となる。したがって、メタ
ルタッチまでの両カプラー10,20の相対的回転数N
は、次式で表すことができる。 (2G−Pa/K)/D<N<2G/D ・・・(9)
【0026】上記の螺合方法では、カプラー10,20
同士の相対螺合回転数をできるだけ多くするという観点
では理想的であるが、螺合開始のために第2カプラー2
0を一旦逆回りにする必要がある。そこで、次の螺合方
法も有力である。図4(B)に示すカプラー10,20
の螺合開始直前において、カプラー10,20を回さず
に軸に沿って左方向に移動させる。これにより、図6
(A)に示すように、第1カプラー10の主ねじ部11
のねじ山11aの左側面がねじ鉄筋1Lのねじ山2の右
側面に当たり、ねじ山11aの右側面とねじ山2の左側
面との間に、ガタGに相当する遊びが生じる。同様に、
第2カプラー20の主ねじ部21のねじ山21aの左側
面がねじ鉄筋1Rのねじ山2の右側面に当たり、ねじ山
21aの右側面とねじ山2の左側面との間にも、ガタG
に相当する遊びが生じる。
【0027】次に、第2カプラー20を、上記ねじ山2
1a,2の当たりを維持したまま回すと、やがてカプラ
ー10,20の微細ねじ部12,22の端同士が当た
る。この状態で、第2カプラー20を押しながらさらに
同方向すなわち右回り方向に回すと、やがてねじ切り口
12x,22xが一致し、螺合開始が可能となる。この
最初の当たりから螺合開始までの回動角度Θは0〜36
0°/Kである。第2カプラー21の角度Θの回動に伴
い、図6(B)に示すように、ねじ山21aは、ねじ鉄
筋1Rのねじ山2に対して、軸方向に後退することにな
る。この後退距離を図6(B)においてSで表す。この
後退距離Sは0〜Pa/Kの範囲にある。
【0028】図6(B)の状態から、図1,図6(C)
に示すメタルタッチ状態になるには、ねじ山2に対する
ねじ山11a,21aの軸方向移動量の合計が、(S+
G)だけ必要である。ここでSは0〜Pa/Kの範囲に
あるから、必要移動量は、G〜(G+Pa/K)の範囲
となる。したがって、メタルタッチまでの両カプラー1
0,20の相対的回転数Nは、次式で表すことができ
る。 G/D<N<(G+Pa/K)/D ・・・(10)
【0029】なお、図6の螺合方法において、微細ねじ
部12,22の最初の当たり状態から螺合開始位置ま
で、第2カプラー20を回わす際に、第2カプラー20
の主ねじ部21のねじ山21aの右側面が、ねじ鉄筋1
Rのねじ山2に当たるとそれ以上は同方向に回動できな
い。この場合には、図5の螺合方法と同様に逆回り(左
回り)方向に第2カプラー20を回して螺合位置を探さ
なければならない。そこで、式(8)の条件を満たすよ
うに設計すれば、第2カプラー20の主ねじ部21のね
じ山21aの右側面が、ねじ鉄筋1Rのねじ山2に当た
る前に螺合を開始することができる。図6の螺合方法で
は、図5の螺合方法に比べて若干螺合回転数が少なくな
る可能性があるが、螺合作業は逆回りを必要としないの
で楽になる。
【0030】上記図4,図5,図6の螺合方法では、微
細ねじ部12,22の螺合のために第2カプラー20だ
けを回すようにしたが、第1カプラー10だけを回すよ
うにしてもよいし、両カプラー10,20を回すように
してもよい。
【0031】次に、下記のような寸法を採用した場合を
例にとって、説明する。 Pa=9.9mm (ねじ鉄筋ピッチ) Pb=1.8mm (微細ねじ部ピッチ) K=6条 (微細ねじ部のねじ条数) G=2.5mm (ねじ鉄筋と主ねじ部との間のガ
タ) L=10.8mm (微細ねじ部のリード) D=0.9mm (リード差) 上記寸法は、前述した式(1),(6),(7),
(8)の条件をすべて満足する。第1の螺合方法では、
式(9)に基づき、3.7回転〜5.6回転でカプラー
10,20が螺合され、上述のメタルタッチとなる。第
2の螺合方法では、式(10)に基づき、2.8回転か
ら4.6回転でカプラー10,20が螺合され、メタル
タッチとなる。
【0032】なお、カプラー10,20は、主ねじ部1
1,12を有する鋳造品に機械切削で微細ねじ部12,
22を形成することにより得られるものであり、余り誤
差はないが、ねじ鉄筋1L,1Rは圧延により形成する
ので、ピッチPaやガタGに誤差があることが多い。こ
の場合には、誤差範囲の下限値を、上記ピッチPa,ガ
タGとして、寸法条件を定める。
【0033】カプラー10,20の螺合が完了した後
に、カプラー10のほぼ中央に形成した注入口19から
グラウトを注入し、ガタG間にグラウトを充填する。そ
の後で、ねじ鉄筋1L,1Rを埋設するようにプレキャ
ストコンクリート構造体間にコンクリート打設する。
【0034】前述したように、ねじ鉄筋1L,1Rのね
じ山2がカプラー10,20の主ねじ部11,21のね
じ山11a,21aとメタルタッチしているため、ねじ
鉄筋1L,1Rはあたかも1本の連続したねじ鉄筋であ
るように、引っ張り力を担うことができる。また、ねじ
鉄筋1L,1Rと主ねじ11,21のガタGに充填され
たグラウトは、このねじ鉄筋1L,1Rが引っ張り力を
担っている時でも、圧縮力を受けず、カプラー10,2
0によるねじ鉄筋1L,1Rの連結強度を維持すること
ができる。
【0035】本発明は上記実施形態に制約されず、種々
の形態を採用可能である。例えば、ねじ鉄筋1L,1R
の螺合が終了した後で、グラウト注入の代わりに、ねじ
鉄筋にそれぞれ螺合された一対のロックナットをカプラ
ー10,20に対して締め付けるようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、2本のねじ鉄筋のピッチがずれていても、第
1,第2のカプラーを用いることにより、連結すること
ができる。しかも、ねじ鉄筋とカプラーのねじ山をメタ
ルタッチさせ、このメタルタッチを介してねじ鉄筋が引
っ張り力を担うようにすることができる。請求項2の発
明によれば、カプラーの微細ねじ部の螺合を少なくとも
1回り確保することができ、螺合強度を確保することが
できる。請求項3の発明によれば、一方のカプラーの主
ねじ部のねじ山をねじ鉄筋のねじ山に当てて位置決めし
た状態で、他方のカプラーを回すことにより、微細ねじ
部同士の螺合開始のための角度調節を簡単に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態をなす連結装置と、この連
結装置によって連結されたねじ鉄筋とを示す断面図であ
る。
【図2】同連結装置の第1カプラーを軸方向から見た図
である。
【図3】同連結装置の第2カプラーを軸方向から示す図
である。
【図4】(A)〜(C)は、同連結装置を用いてねじ鉄
筋を連結する工程を順を追って示す断面図である。
【図5】(A)〜(C)は、同連結装置における第1,
第2カプラーの螺合方法の一例を順を追って示す拡大断
面図である。
【図6】(A)〜(C)は、同連結装置における第1,
第2カプラーの螺合方法の他の例を順を追って示す拡大
断面図である。
【符号の説明】
1L,IR ねじ鉄筋 2 ねじ山 10 第1カプラー 20 第2カプラー 11,21 主ねじ部 11a,21a ねじ山 12,22 微細ねじ部 Pa ねじ鉄筋のピッチ Pb 微細ねじ部のピッチ G ガタ L リード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1,第2のカプラーを備え、これらカ
    プラーが、ねじ鉄筋と同一ピッチの雌ねじからなる主ね
    じ部と、これよりピッチの小さい多条の微細ねじ部とを
    それぞれ有し、第1カプラーの微細ねじ部が雌ねじをな
    し、第2カプラーの微細ねじ部が雄ねじをなし、 上記第1,第2カプラーの主ねじ部を、2本のねじ鉄筋
    にそれぞれ螺合させた状態で、第1,第2カプラーの微
    細ねじ部を互いに螺合させることにより、2本のねじ鉄
    筋を連結する装置において、 上記微細ねじ部のリードをねじ鉄筋のピッチより大きく
    したことを特徴とするねじ鉄筋用連結装置。
  2. 【請求項2】上記ねじ鉄筋のピッチをPaとし、上記主
    ねじ部とねじ鉄筋との間の軸方向のガタをGとし,上記
    微細ねじ部のねじ条数をKとし、上記微細ねじ部のリー
    ドをLとした時、下記の式が成立することを特徴とする
    請求項1に記載のねじ鉄筋用連結装置。 Pa/K<2G Pa<L<Pa(1−1/K)+2G
  3. 【請求項3】さらに次式が成立することを特徴とする請
    求項2に記載のねじ鉄筋用連結装置。 Pa/K<G
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