JPH11230989A - プローブカード用プローブ針のクリーニング方法およびクリーニング装置とそれに用いる洗浄液 - Google Patents

プローブカード用プローブ針のクリーニング方法およびクリーニング装置とそれに用いる洗浄液

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JPH11230989A
JPH11230989A JP10107967A JP10796798A JPH11230989A JP H11230989 A JPH11230989 A JP H11230989A JP 10107967 A JP10107967 A JP 10107967A JP 10796798 A JP10796798 A JP 10796798A JP H11230989 A JPH11230989 A JP H11230989A
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liquid
needle
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Masaharu Mizuta
正治 水田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プローブ針の最先端部の摩耗および形状の変
化が少なく、プローブ針の寿命を延長することが可能な
プローブカード用プローブ針のクリーニング方法および
クリーニング装置とそれに用いる洗浄液を提供する。 【解決手段】 燐酸を含む水溶液もしくは無水クロム酸
と燐酸をとを含む水溶液からなるプローブカード用プロ
ーブ針の洗浄液1にプローブカード用プローブ針11の
最先端部12を浸漬する。プローブ針の最先端部12が
洗浄液1に浸漬されている際、洗浄液1を振動発生部材
10により振動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体検査装置
のクリーニング方法およびクリーニング装置とそれに用
いる洗浄液に関し、より特定的には、プローブカード用
プローブ針のクリーニング方法およびクリーニング装置
とそれに用いる洗浄液に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の検査工程において、
プローブカードと呼ばれる装置が用いられる。図16
は、従来のプローブカードの断面図である。図16を参
照して、従来のプローブカードは基板116のほぼ中央
部に開口部114が形成されている。この開口部114
の周辺部には、開口部114の中心に向けて複数のプロ
ーブ針111が設置されている。そして、このプローブ
針111は基板116の周辺部に配列された端子(図示
せず)と配線を介して接続されている。この端子は、半
導体装置の検査の際、プローバと呼ばれる検査装置と接
続される。そして、このプローブカードは、検査対象で
ある半導体装置の表面に対向して配置されるとともに、
上記プローブ針111の先端がこの半導体装置の表面に
形成された電極と接触するように配置される。こうし
て、半導体装置の表面に形成された電極と接触したプロ
ーブ針111を介して、半導体装置の電気的特性の検査
を行なう。
【0003】図17は、図16に示した従来のプローブ
針111を説明するための模式図である。図17を参照
して、プローブ針のリード部の直径Dは約0.25m
m、プローブ針の前端部の長さLは約7mm、半導体装
置の電極と接触するプローブ針の最先端部112の直径
dは約30μmである。このプローブ針の材質として
は、タングステンなどが用いられる。
【0004】そして、このプローブ針の最先端部112
は、半導体装置の検査の際、図18および19に示すよ
うに、半導体装置の表面に形成された電極131と接触
する。図18および19は、プローブ針の最先端部が半
導体装置の表面に形成された電極に接触する状況を説明
するための模式図である。図18に示すように、半導体
装置132をプローブ針111の方向に上昇させること
により、半導体装置132の表面に形成された電極13
1とプローブ針111の最先端部112とが接触する。
ここで、半導体装置132の電極131はアルミニウム
により形成されているが、この電極131の表面には薄
い酸化アルミニウム層133が形成されている。この酸
化アルミニウム層133は絶縁層であるため、図18に
示すように単純にプローブ針111の最先端部112に
電極131を押し付けただけでは、酸化アルミニウム層
133の下に位置するアルミニウム層134とプローブ
針111の最先端部112とが接触することができな
い。このため、プローブ針111から電極131へ通電
することはできない。
【0005】そのため、通常、プローブ針111の最先
端部112を電極131に接触させた後、図19に示す
ように、半導体装置132をさらに上昇させる。これに
より、プローブ針111が弾性的に変形し、プローブ針
111の最先端部112は電極131上において水平方
向に移動する。このため、電極131の表面に存在する
酸化アルミニウム層133が電極131の表面から部分
的に除去され、電極本体であるアルミニウム層134と
プローブ針111の最先端部112とが直接接触するこ
とができる。ここで、図19に示した工程を、以下オー
バードライブ工程と呼ぶ。このようにして、従来の検査
工程では、プローブ針111の最先端部112が電極1
31と接触していた。
【0006】しかし、図19に示したようなオーバード
ライブ工程により、電極131の表面から除去された酸
化アルミニウム層133の一部は、図20に示すよう
に、プローブ針111の最先端部112に付着する。こ
のように、プローブ針111の最先端部112に絶縁体
である酸化アルミニウムなどの異物113が付着する
と、プローブ針111の最先端部112と半導体装置の
電極131(図19参照)との間の電気的接続が異物1
13により妨げられ、電極131に所定の電流を通電す
ることが困難になる。そのため、このようなプローブ針
を使用し続けると、半導体装置の検査が正確に行なえな
いという問題が発生していた。
【0007】このため、従来より、プローブ針111の
最先端部112より酸化アルミニウムなどの異物113
を除去するプローブ針のクリーニング作業が行なわれて
いる。
【0008】図21は、プローブ針の従来のクリーニン
グ作業において使用されているプローブ針の研磨シート
の断面図である。図21を参照して、プローブ針の従来
の研磨シート135は、シリコンゴム136を母材と
し、このシリコンゴム136の中に人工ダイヤモンド粉
などの砥粒137を分散配置させていた。そして、この
研磨シート135にプローブ針111(図20参照)の
最先端部112(図20参照)を所定回数突き刺すこと
により、研磨シート135の内部の砥粒137によっ
て、プローブ針111の表面から異物113(図20参
照)を削り落としていた。このようにして、プローブ針
111の最先端部112から異物113を除去してい
た。
【0009】図22は、プローブ針の従来のクリーニン
グ作業の工程図である。図22を参照して、プローブ針
の従来のクリーニング作業は、4つのステップから構成
されている。ステップ1は、研磨シートに対向してプロ
ーブカードを配置する工程である。ステップ2は、プロ
ーブ針の最先端部を研磨シートに所定回数突き刺す工程
である。ここで、図23は、このステップ2においてプ
ローブ針の最先端部を研磨シートに所定回数突き刺す工
程を示した模式図である。図23に示すように、プロー
ブ針111の最先端部112を、研磨シート135に突
き刺すことにより、プローブ針111の最先端部112
に付着していた酸化アルミニウムなどの異物113を、
研磨シート135の中の砥粒137によって削り取るこ
とができる。
【0010】しかし、このステップ2が終了した段階で
は、図24に示すように、プローブ針111の最先端部
112に、研磨シート135(図23参照)の母材であ
るシリコンゴム136(図23参照)が軟化した、粘性
のあるシリコンゴムの膜138が付着している。そし
て、このシリコンゴムの膜138に、異物139が付着
している。この異物139は、ステップ2においてプロ
ーブ針111の最先端部112から除去された酸化アル
ミニウムなどの異物113(図23参照)、研磨シート
135から脱落した砥粒137(図23参照)および研
磨シート135の母材であるシリコンゴム136(図2
3参照)の一部が分離したものなどである。
【0011】このため、プローブ針の従来のクリーニン
グ作業では、図22に示すように、ステップ3として、
プローブ針の最先端部に有機溶剤をスプレーし、この最
先端部に付着した異物139(図24参照)を除去する
工程が必要であった。図25は、このステップ3が実施
されている状況を示す模式図である。
【0012】図25に示すように、有機溶剤140をプ
ローブ針111の最先端部112に吹付けることによ
り、シリコンゴムの膜138を溶解し、シリコンゴムの
膜138および異物139をプローブ針111の最先端
部112から除去する。
【0013】このステップ3が終了すると、図26に示
すように、プローブ針111には有機溶剤140が付着
している。そのため、プローブ針の従来のクリーニング
作業では、図22に示すように、ステップ4として空気
をプローブ針111(図26参照)に吹付け、プローブ
針111の最先端部112に付着している有機溶剤14
0(図26参照)を乾燥させると同時に、プローブ針1
11の表面に残存している異物などを吹き飛ばす工程を
実施している。
【0014】このようにして、プローブ針の従来のクリ
ーニング作業が行なわれていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来、図23に示すよ
うに、研磨シート135にプローブ針111の最先端部
112を突き刺すことにより、プローブ針111の最先
端部112から異物113を除去していた。しかし、こ
の突き刺す工程を数百回繰返す間に、プローブ針111
の最先端部112の側面や底面も研磨シート135の中
の砥粒137によって削られ、最先端部112の形状が
変化していた。また、この突き刺す工程において、プロ
ーブ針111の一部が曲がり、プローブ針111の最先
端部112の高さにバラツキが発生する場合もあった。
【0016】こうした場合、図18および19に示すよ
うに、半導体装置132の電極131にプローブ針11
1の最先端部112を接触させる際、プローブ針111
の最先端部112の形状が変化したり、高さにバラツキ
が発生したりすることにより、プローブ針111と電極
131との接触が完全ではなく、電極131に所定の電
流を通電することが困難になるなどの問題が発生してい
た。
【0017】また、このように形状の変化したプローブ
針は、メーカーでの修理および再調整などが必要とな
り、保守コストがかかることから、半導体装置の製造コ
ストが上昇する原因の1つにもなっていた。
【0018】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであって、本発明の1つの目的は、プ
ローブ針の最先端部の摩耗および形状の変化が少なく、
プローブ針の寿命を延長することが可能なプローブカー
ド用プローブ針のクリーニング方法を提供することであ
る。
【0019】本発明のもう1つの目的は、プローブ針の
最先端部の摩耗および形状の変化が少なく、プローブ針
の寿命を延長することが可能なプローブカード用プロー
ブ針のクリーニング装置を提供することである。
【0020】本発明のもう1つの目的は、プローブ針の
最先端部の摩耗および形状の変化が少なく、プローブ針
の寿命を延長することが可能な、プローブカード用プロ
ーブ針のクリーニング装置に用いる洗浄液を提供するこ
とである。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のプロー
ブカード用プローブ針の洗浄液は、燐酸を含む水溶液か
らなる。
【0022】このため、請求項1に記載の発明では、後
述するプローブカード用プローブ針のクリーニング方法
において、上記洗浄液にプローブ針を浸漬し、この洗浄
液に振動を与えることにより、プローブ針の最先端部の
摩耗および形状の変化がほとんどない状態で、上記プロ
ーブ針に付着している酸化アルミニウムなどの異物をプ
ローブ針から除去することができる。この結果、プロー
ブ針のクリーニング作業におけるプローブ針の最先端部
の摩耗や変形を防止できる。これにより、プローブ針の
寿命を延長することが可能となる。
【0023】請求項2におけるプローブカード用プロー
ブ針の洗浄液は、請求項1の構成において、燐酸の水に
対する含有量が36ミリリットル/リットルである。
【0024】請求項3におけるプローブカード用プロー
ブ針の洗浄液では、水溶液が無水クロム酸をさらに含
む。
【0025】このため、請求項3に記載の発明では、後
述するプローブカード用プローブ針のクリーニング方法
において、上記洗浄液を用いることで、プローブ針の最
先端部の摩耗および形状の変化がほとんどない状態で、
上記プローブ針に付着している酸化アルミニウムなどの
異物をより有効にプローブ針から除去することができ
る。この結果、プローブ針のクリーニング作業における
プローブ針の最先端部の摩耗や変形を防止できる。これ
により、プローブ針の寿命を延長することが可能とな
る。
【0026】請求項4におけるプローブカード用プロー
ブ針の洗浄液は、請求項1〜3のいずれか1項の構成に
おいて、無水クロム酸の水に対する含有量が20グラム
/リットルである。
【0027】請求項5におけるプローブ針クリーニング
装置は、燐酸を含む水溶液からなるプローブ針の洗浄液
を蓄積する洗浄浴槽と、洗浄液を振動させるための振動
発生部材とを備える。
【0028】このため、請求項5に記載の発明では、上
記洗浄液を用いて、プローブ針の最先端部の摩耗および
形状の変化がほとんどない状態で、プローブ針に付着し
ている酸化アルミニウムなどの異物をプローブ針から除
去することができる。また、洗浄液を振動させることに
より、洗浄液をプローブ針の表面と異物との境界部によ
り確実に浸透させることができる。この結果、プローブ
針のクリーニング作業におけるプローブ針の最先端部の
摩耗や変形を防止しながら、プローブ針の最先端部から
確実に異物を除去することができる。これにより、プロ
ーブ針の寿命を延長することができる。また、洗浄液を
振動させることによって、この物理的な振動により、プ
ローブ針の表面から異物をより確実に除去することもで
きる。
【0029】請求項6におけるプローブ針クリーニング
装置は、請求項5の構成において、燐酸の水に対する含
有量が36ミリリットル/リットルである。
【0030】このため、請求項6に記載の発明では、プ
ローブ針から酸化アルミニウムなどの異物を除去するの
に適した洗浄液を用いるので、プローブ針から異物を確
実に除去することができる。
【0031】請求項7におけるプローブ針クリーニング
装置は、無水クロム酸と燐酸とを含む水溶液からなるプ
ローブ針の洗浄液を蓄積する洗浄液槽を備える。
【0032】このため、請求項7に記載の発明では、こ
の洗浄液を用いて、プローブ針の最先端部の摩耗および
形状の変化がほとんどない状態で、プローブ針に付着し
ている酸化アルミニウムなどの異物をプローブ針から除
去することができる。この結果、プローブ針のクリーニ
ング作業におけるプローブ針の最先端部の摩耗や変形を
防止できる。これにより、プローブ針の寿命を延長する
ことができる。
【0033】請求項8におけるプローブ針クリーニング
装置は、請求項5〜7のいずれか1項の構成において、
プローブ針から洗浄液を除去するための処理液を蓄積す
る後処理浴槽をさらに備える。
【0034】請求項9におけるプローブ針クリーニング
装置は、請求項8の構成において、プローブ針を乾燥さ
せる乾燥処理手段をさらに備える。
【0035】請求項10におけるプローブ針クリーニン
グ装置は、請求項7〜9のいずれか1項の構成におい
て、無水クロム酸の水に対する含有量が20グラム/リ
ットルであり、燐酸の水に対する含有量が36ミリリッ
トル/リットルである。
【0036】このため、請求項10に記載の発明では、
プローブ針から酸化アルミニウムなどの異物を除去する
のにより適した洗浄液を用いるので、プローブ針から酸
化アルミニウムなどの異物をより確実に除去することが
できる。
【0037】請求項11におけるプローブ針クリーニン
グ装置は、請求項7〜10のいずれか1項の構成におい
て、洗浄液もしくは処理液を振動させるための振動発生
手段をさらに備える。
【0038】このように、請求項11に記載の発明で
は、洗浄液もしくは処理液を振動させるための振動発生
手段を備えるので、プローブ針の一部を洗浄液に浸漬し
た状態で、洗浄液を振動させることができる。このた
め、洗浄液がプローブ針の表面と異物との境界部により
確実に浸透し、プローブ針からの異物の除去をより促進
することができる。同時に、この物理的な振動により、
プローブ針の表面から異物をより確実に除去することが
できる。また、プローブ針の一部を処理液に浸漬した状
態で処理液を振動させる場合には、プローブ針から洗浄
液をより確実に除去することができる。
【0039】請求項12におけるプローブ針クリーニン
グ装置は、請求項5〜11のいずれか1項の構成におい
て、洗浄液の温度を制御する温度制御手段をさらに備え
る。
【0040】このため、請求項12に記載の発明では、
洗浄液の温度をプローブ針から異物を除去するのに適し
た温度に保つよう制御することができる。その結果、プ
ローブ針からより確実に異物を除去することが可能とな
る。
【0041】請求項13におけるプローブ針クリーニン
グ装置は、請求項5〜12のいずれか1項の構成におい
て、プローブ針と洗浄浴槽における洗浄液の液面との距
離を測定する距離測定手段と、プローブ針と洗浄液の液
面との少なくとも一方の位置を制御する位置調節手段
と、測定された距離の情報に基づいて位置調節手段を制
御する制御手段とをさらに備える。
【0042】このため、請求項13に記載の発明では、
プローブ針と洗浄液の液面との間の距離を正確に制御す
ることができる。この結果、プローブ針において異物の
除去が必要な先端部を確実に洗浄液に浸漬させることが
できる。これにより、プローブ針から異物をより確実に
除去することが可能となる。
【0043】請求項14におけるプローブ針クリーニン
グ装置は、請求項5〜13のいずれか1項の構成におい
て、洗浄浴槽と後処理浴槽との少なくともいずれか一方
が、洗浄液もしくは処理液におけるプローブ針を浸漬す
る部分の液面の高さを、浸漬する部分以外の液面の高さ
よりも高く保持する手段を備える。
【0044】このため、請求項14に記載の発明では、
プローブカードにおけるプローブ針以外の部分と液面と
の距離を、プローブ針と液面との距離より大きくするこ
とができる。この結果、プローブカードのプローブ針以
外の部分に、洗浄液もしくは処理液が付着することを防
止できる。これにより、洗浄液もしくは処理液がプロー
ブカードにおけるプローブ針以外の部分に付着すること
によって、プローブカードに不良が発生するといった問
題の発生を防止できる。
【0045】請求項15におけるプローブ針クリーニン
グ方法は、プローブ針の少なくとも一部を、燐酸を含む
水溶液からなるプローブカード用プローブ針の洗浄液に
浸漬する工程と、洗浄液を振動させながら、プローブ針
の少なくとも一部を洗浄液に浸漬した状態で保持する工
程とを備える。
【0046】このため、請求項15に記載の発明では、
プローブ針の最先端部の摩耗および形状の変化はほとん
どない状態で、プローブ針に付着している酸化アルミニ
ウムなどの異物をプローブ針から除去することができ
る。この結果、クリーニング作業におけるプローブ針の
最先端部の摩耗や変形を防止できる。これにより、プロ
ーブ針の寿命を延長することができる。
【0047】また、洗浄液を振動させるので、洗浄液が
プローブ針の表面と異物との境界部により確実に浸透
し、プローブ針からの異物の除去をより促進することが
できる。同時に、この物理的な振動により、プローブ針
の表面から異物をより確実に除去することができる。
【0048】請求項16におけるプローブ針クリーニン
グ方法は、請求項15の構成において、燐酸の水に対す
る含有量が36ミリリットル/リットルである。
【0049】このため、請求項17に記載の発明では、
プローブ針から酸化アルミニウムなどの異物を除去する
のに適した洗浄液を用いるので、プローブ針から異物を
確実に除去することができる。
【0050】請求項17におけるプローブ針クリーニン
グ方法は、無水クロム酸と燐酸とを含む水溶液からなる
プローブカード用プローブ針の洗浄液を加熱する工程
と、プローブ針の少なくとも一部を、加熱された洗浄液
に浸漬する工程と、プローブ針の少なくとも一部を、洗
浄液に浸漬した状態で保持する工程とを備える。
【0051】このため、請求項17に記載の発明では、
プローブ針の最先端部の摩耗および形状の変化がほとん
どない状態で、プローブ針に付着している酸化アルミニ
ウムなどの異物をプローブ針から除去することができ
る。この結果、クリーニング作業におけるプローブ針の
先端部の摩耗や変形を防止できる。これにより、プロー
ブ針の寿命を延長することができる。
【0052】請求項18におけるプローブ針クリーニン
グ方法は、請求項17の構成において、洗浄液の加熱温
度は95℃以上であり、プローブ針の少なくとも一部を
洗浄液に浸漬した状態において保持する時間が10分以
上である。
【0053】このため、請求項18に記載の発明では、
プローブ針から酸化アルミニウムなどの異物をより確実
に除去することができる。
【0054】請求項19におけるプローブ針クリーニン
グ方法は、請求項17または18の構成において、無水
クロム酸の水に対する含有量が20グラム/リットルで
あり、燐酸の水に対する含有量が36ミリリットル/リ
ットルである。
【0055】請求項20におけるプローブ針クリーニン
グ方法は、請求項15〜19のいずれか1項の構成にお
いて、プローブ針と洗浄液の液面との距離を測定する工
程と、測定された距離の情報に基づいて、プローブ針と
洗浄液の液面との少なくともいずれか一方の位置を制御
する工程とをさらに備える。
【0056】このため、請求項20に記載の発明では、
プローブ針と洗浄液の液面との間の距離を正確に制御す
ることが可能となる。この結果、プローブ針のクリーニ
ングしようとする部分を確実に洗浄液に浸漬させること
ができる。このため、プローブ針から酸化アルミニウム
などの異物をより確実に除去することができる。
【0057】請求項21におけるプローブ針クリーニン
グ方法は、請求項17〜20のいずれか1項の構成にお
いて、プローブ針の少なくとも一部を洗浄液に浸漬した
状態で、洗浄液を振動させる工程をさらに備える。
【0058】このため、請求項21に記載の発明では、
洗浄液を振動させることによって、洗浄液がプローブ針
の表面と異物との境界部により浸透し、異物の除去を促
進させることができる。また同時に、洗浄液の物理的な
振動により、プローブ針の表面から異物をより確実に除
去することができる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0060】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1におるプローブカード用プローブ針のクリーニン
グ作業を行なう前のプローブ針の最先端部に、異物が付
着した状況を示す模式図である。図1を参照して、プロ
ーブ針11の最先端部12には、酸化アルミニウムなど
かなる異物13が付着している。
【0061】図2〜4は、本発明の実施の形態1による
プローブカード用プローブ針のクリーニング作業の第1
〜3工程を説明するための模式図である。
【0062】図2を参照して、本発明の実施の形態1に
よるプローブカード用プローブ針のクリーニング作業の
第1工程では、洗浄浴槽2の内部に洗浄液1が保持され
ている。この洗浄液1は、無水クロム酸と燐酸とを含む
水溶液である。この洗浄液における無水クロム酸の水に
対する含有量は20グラム/リットルであり、燐酸の水
に対する含有量は36ミリリットル/リットルである。
洗浄浴槽2の底面には、洗浄液1を加熱するための電熱
ヒータ3が設置されている。
【0063】そして、この洗浄浴槽2の上方に対向する
ようにプローブカードを準備する。このプローブカード
は、基板16のほぼ中央部に開口部14が形成されてい
る。この開口部14の周辺部には、開口部14の中心に
向けて複数のプローブ針11が設置されている。このプ
ローブ針11が基板16の周辺部に配置された端子(図
示せず)と配線を介して接続されている。また、プロー
ブ針11は、基板16に樹脂15により固定されてい
る。プローブ針11の最先端部12には、図1に示した
ように、異物13が付着している。
【0064】次に、図2に示すように、この異物13が
付着したプローブ針11の最先端部12を洗浄液1に浸
漬する。このときの洗浄液1の温度は95℃以上(沸騰
状態)に保たれている。なお、洗浄液1の温度が95℃
以下でも、異物を除去する効果は得られるが、洗浄液1
の温度を95℃以上にすることで、より顕著な効果が得
られる。そして、プローブ針11の最先端部12を洗浄
液1に浸漬した状態で10分間保持する。これにより、
プローブ針11の最先端部12から異物13が除去され
る。この図2に示したクリーニング作業の第1工程の
後、プローブ針11の最先端部12には洗浄液1が付着
している。そのため、図3に示すように、プローブ針1
1の最先端部12に付着した洗浄液1をアルコールなど
によって洗い流す。
【0065】図3は、本発明の実施の形態1によるプロ
ーブカード用プローブ針のクリーニング作業の第2工程
を説明するための模式図である。図3を参照して、後処
理浴槽7の内部にはアルコールなどの処理液8が満たさ
れている。後処理浴槽7の底部には、処理液8を加熱す
るための電熱ヒータ3が設置されている。なお、この電
熱ヒータ3は設置されていなくてもよい。そして、図2
に示した工程と同様に、プローブ針11の最先端部12
を処理液8に浸漬させることで、プローブ針11の最先
端部12に付着していた洗浄液1(図2参照)を除去す
る。
【0066】次に、図3に示した工程の後、図4に示す
ように、プローブ針11の最先端部12に送風ファン2
1などを用いて空気22を吹付けることにより、プロー
ブ針11の最先端部12に付着したアルコールなどの処
理液8(図3参照)を乾燥させる。
【0067】このようにして、本発明の実施の形態1に
よるプローブカード用プローブ針のクリーニング作業は
実施される。
【0068】ここで、図2に示した本発明の実施の形態
1によるプローブカード用プローブ針のクリーニング作
業の第1工程における洗浄液1(図2参照)に対するプ
ローブ針11(図2参照)の最先端部12(図2参照)
の浸漬時間を変化させた試験を行なった。その結果を表
1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】試験条件としては、使用した洗浄液1は上
記したように無水クロム酸と燐酸とを含む水溶液であ
り、この無水クロム酸の水に対する含有量は20グラム
/リットル、燐酸の水に対する含有量は36ミリリット
ル/リットルである。また、洗浄液1の温度は95℃以
上(沸騰状態)である。そして、プローブ針11の最先
端部12の洗浄液1に対する浸漬時間を5分、10分、
20分と変化させた。そして、このようなクリーニング
作業を実施した後、プローブ針11の最先端部12にお
ける異物13(図2参照)の残存状況をSEM(Scanni
ng Electron Microscope)およびEPMA(Electron P
robe Microanalysis)により確認した。
【0071】表1からもわかるように、浸漬時間が5分
のサンプルの場合、クリーニング作業後においてもプロ
ーブ針11の最先端部12には酸化アルミニウムなどの
異物が残存していたが、浸漬時間10分および20分の
試料については、クリーニング作業を実施した後はプロ
ーブ針11の最先端部12から異物13が除去されてい
た。また、従来のように研磨シートなどにプローブ針1
1を突き刺す工程を実施していないので、プローブ針1
1の最先端部12において摩耗や変形は発生していなか
った。
【0072】このように、洗浄液1を用いることによ
り、プローブ針11の最先端部12の摩耗や形状の変化
などを防止しつつ、プローブ針11の最先端部12の表
面に付着した酸化アルミニウムなどの異物13を除去す
ることができる。これにより、プローブ針の寿命を延長
することが可能となる。
【0073】また、本発明の実施の形態1によるプロー
ブカード用プローブ針のクリーニング作業では、図5に
示すように、洗浄浴槽2に洗浄液1の温度を測定する温
度センサ4と、この温度センサ4により測定された洗浄
液1の温度に基づいて、電熱ヒータ3のON/OFF制
御を行なう制御手段を有する制御装置5を備えてもよ
い。
【0074】これにより、洗浄液1の温度を精度よく管
理することが可能となり、プローブ針11の最先端部1
2から異物13を除去する際に、洗浄液1の温度を、こ
のクリーニング作業に最適な範囲に保持することができ
る。この結果、プローブ針11からの異物13の除去を
より促進することができる。
【0075】また、本発明の実施の形態1によるプロー
ブカード用プローブ針のクリーニング作業においては、
図6に示すように、洗浄浴槽2に超音波発生装置6を設
置してもよい。図6は、本発明の実施の形態1によるプ
ローブカード用プローブ針のクリーニング作業において
用いられる洗浄浴槽2の第2の変形例を示した模式図で
ある。
【0076】図6を参照して、本発明の実施の形態2に
よるプローブカード用プローブ針のクリーニング作業に
おいて用いられる洗浄浴槽2の側面には、超音波発生装
置6が設置されている。このため、プローブ針11の最
先端部12を洗浄液1に浸漬し、異物13を除去する際
に、この超音波発生装置6により洗浄液1を振動させる
ことにより、プローブ針11表面と異物13との境界部
に洗浄液をより浸透させることができる。これにより、
異物13を除去することをより促進することができる。
同時に、この超音波による物理的な振動により、プロー
ブ針11の最先端部12表面から異物13をより確実に
除去することができる。
【0077】(実施の形態2)図7は、本発明の実施の
形態2によるプローブカード用プローブ針のクリーニン
グ装置を説明するための模式図である。図7を参照し
て、本発明の実施の形態2によるプローブカード用プロ
ーブ針のクリーニング装置は、クリーニング装置全体の
台座24と、超音波発生装置10と、固定台座23と、
洗浄浴槽2と、後処理浴槽7と、乾燥処理槽9とを備え
る。洗浄浴槽2の底部には電熱ヒータ3が設置されてい
る。また、この洗浄浴槽2は、図5に示したように温度
センサ4と温度制御装置5とを備えてもよい。そして、
洗浄浴槽2は実施の形態1で用いた洗浄液と同様の組成
である洗浄液1により満たされている。後処理浴槽7は
アルコールなどの処理液8により満たされている。乾燥
処理槽9の側面にはプローブ針の表面を乾燥させるため
の送風ファン21が設置されている。そして、異物が付
着したプローブ針を洗浄浴槽2の洗浄液1、後処理浴槽
7のアルコールなどの処理液8に順次浸漬させることが
できる。
【0078】これにより、プローブ針の最先端部の摩耗
および形状の変化がほとんどない状態で、プローブ針か
ら異物を除去することができる。この結果、プローブ針
の最先端部の変形や摩耗を防止でき、プローブ針の寿命
を延長することができる。
【0079】その後、乾燥処理槽9においてプローブ針
に送風ファン21により空気を吹付けることにより、プ
ローブ針の表面を乾燥させることができる。また、洗浄
液1および処理液8にプローブ針を浸漬させた状態で、
振動発生装置10により、洗浄液1および処理液8に振
動を与えることにより、プローブ針からの異物除去をよ
り促進させることができる。また、電熱ヒータ3によ
り、洗浄液1を加熱することができる。
【0080】図8は、本発明の実施の形態2によるプロ
ーブカード用プローブ針のクリーニング装置の第1の変
形例を示した模式図である。図8を参照して、本発明の
実施の形態2によるプローブカード用プローブ針のクリ
ーニング装置の第1の変形例は、基本的には図7に示し
たプローブカード用プローブ針のクリーニング装置と同
様の構造を備える。ただし、この第1の変形例では、洗
浄浴槽2、後処理浴槽7および乾燥処理槽9の上に位置
する領域に、プローブカード保持部材19と保持部材ガ
イド部20とが設置されている。プローブカード保持部
材19は、ベース部18と上下動作が可能な昇降部17
とからなる。また、プローブカード保持部材19は、保
持部材ガイド部20に沿って水平方向移動が可能であ
る。プローブカード保持部材19の昇降部17には、ク
リーニング作業の対象であるプローブ針11を有するプ
ローブカードが保持されている。
【0081】このプローブカードは、基板16のほぼ中
央部に開口部14が形成されている。この開口部14の
周辺部には、開口部14の中心に向けて複数のプローブ
針11が設置されている。そして、このプローブ針11
は基板16の周辺部に配置された端子(図示せず)と配
線を介して接続されている。そして、プローブ針11は
固定用の樹脂15により基板16に固定されている。プ
ローブ針11の最先端部12表面には異物13が付着し
ている。
【0082】図9〜11は、図8に示した本発明の実施
の形態2によるプローブカード用プローブ針のクリーニ
ング装置の変形例によるプローブ針のクリーニング作業
を示した模式図である。以下、図9〜11を参照して、
本発明の実施の形態2によるプローブカード用プローブ
針のクリーニング装置の変形例を用いたプローブ針のク
リーニング作業を説明する。
【0083】図9に示すように、まず、洗浄浴槽2の上
に位置するように、プローブカード保持部材19を保持
部材ガイド部20に沿って移動させる。その後、プロー
ブカードを保持した昇降部17を下降させることによ
り、プローブ針11の最先端部12が洗浄液1に浸漬さ
れる。そして、この状態で約10分間保持される。この
際、洗浄液1は95℃以上(沸騰状態)に保たれ、さら
に、振動発生装置10により洗浄液1には振動が与えら
れる。このように、洗浄液1を用いてプローブ針11の
最先端部12から異物13を除去するので、従来の研磨
シートを用いた場合のようにプローブ針11の最先端部
12が変形したり研磨されたりするという問題の発生を
防止できる。
【0084】次に、洗浄作業が終了し、昇降部17が上
昇した後、プローブカード保持部材19が保持部材ガイ
ド部20に沿って水平方向に移動し、後処理浴槽7の上
に位置する領域に到達する。そして、図10に示すよう
に、昇降部17が下降することにより、洗浄液1が付着
したプローブ針11の最先端部12が、アルコールなど
の処理液8に浸漬される。この際、振動発生装置10に
より処理液8に振動を与えてもよい。このようにして、
プローブ針11の最先端部12から洗浄液1を洗い流
す。
【0085】次に、昇降部17が上昇した後、プローブ
カード保持部材19は保持部材ガイド部20に沿って水
平方向に移動し、乾燥処理槽9の上に位置する領域に到
達する。そして、図11に示すように、昇降部17が下
降することにより、プローブ針11の最先端部12を乾
燥処理槽9の内部に位置させる。そして、乾燥処理槽9
の内部において、送風ファン21を用いてプローブ針1
1の最先端部12に空気を吹付けることにより、プロー
ブ針11の最先端部12に付着していたアルコールなど
の処理液8を除去する。
【0086】図12は、本発明の実施の形態2によるプ
ローブカード用プローブ針のクリーニング装置の第2の
変形例の部分拡大図である。図12を参照して、本発明
の実施の形態2によるプローブカード用プローブ針のク
リーニング装置の第2の変形例は、基本的には図8に示
した第1の変形例と同様の構造を備える。しかし、この
第2の変形例においては、プローブカードの基板16表
面に設置された距離センサ25と、この距離センサ25
の出力データに基づいてプローブカード保持部材19の
昇降部17の動作を制御する制御手段を有する制御部材
26とを備える。このように、距離センサ25を備えて
いるので、本発明の実施の形態2によるプローブカード
用プローブ針のクリーニング装置の第2の変形例では、
プローブカードの基板16と処理液1の液面との間の距
離L1を測定することができる。そして、プローブカー
ドの基板16の表面からプローブ針11の最先端部12
までの距離L2は既知であるので、プローブ針11の最
先端部12と洗浄液1の液面との間の距離L3を知るこ
とができる。そして、これらの情報に基づいて昇降部1
7の動作を制御することにより、プローブ針11の最先
端部12が確実に洗浄液1に浸漬されるようにすること
が可能となる。
【0087】このため、プローブ針11の最先端部12
からより確実に異物を除去することができる。また、昇
降部17が下降しすぎることを防止できるので、プロー
ブカードの基板16やプローブ針11の固定用樹脂15
などに洗浄液1が付着することも防止できる。
【0088】図13は、本発明の実施の形態2によるプ
ローブカード用プローブ針のクリーニング装置における
洗浄浴槽2の変形例を示した模式図である。図13を参
照して、本発明の実施の形態2によるプローブカード用
プローブ針のクリーニング装置における洗浄浴槽2の変
形例は、その内部に内壁27と、内壁27に囲まれた内
部に洗浄液1を送り込む送液部材28とを備える。この
送液部材28は、図13のようにプロペラ状の部材を備
えていてもよいし、他の液体用ポンプなどを用いてもよ
い。
【0089】このように構成することにより、図13に
示した洗浄浴槽2の変形例では、内壁27の下部から送
液部材28によって内壁27により囲まれた領域に取込
まれた洗浄液1が、内壁27の上部からオーバーフロー
する。これにより、内壁27に囲まれた領域における洗
浄液1の液面29の位置を、内壁27に囲まれた領域以
外の領域における洗浄液1の液面30の位置よりも高く
保つことができる。そのため、内壁27に囲まれた領域
にプローブ針11の最先端部12を浸漬するようにプロ
ーブカードを配置することで、プローブ針11の最先端
部12近傍における基板16と洗浄液1の液面29との
間の距離よりも、プローブ針11の最先端部12近傍以
外の領域におけるプローブカードの基板16と処理液1
の液面30との間の距離を大きくすることができる。こ
の結果、洗浄液1がプローブカードの基板16やプロー
ブ針の固定用樹脂15などに付着することを防止でき
る。このため、プローブカードが洗浄液1の付着によっ
て損傷を受けることを防止できる。
【0090】また、内壁27の内側においては、洗浄液
1が常時流動している。このため、浸漬されたプローブ
針11の最先端部12には、常時新しい洗浄液1が接触
することになる。この結果、より有効にプローブ針11
の最先端部12から異物を除去することができる。
【0091】(実施の形態3)図14は、本発明の実施
の形態3によるプローブカード用プローブ針のクリーニ
ング作業の第1工程を説明するための模式図である。図
14を参照して、本発明の実施の形態3によるプローブ
カード用プローブ針のクリーニング作業の第1工程で
は、洗浄浴槽2の内部に洗浄液31が保持されている。
この洗浄液31は、燐酸を含む水溶液である。燐酸の水
に対する含有量は36ミリリットル/リットルである。
洗浄浴槽2の側面には、洗浄液31に振動を与える超音
波発生装置6が設置されている。そして、この洗浄浴槽
2の上方に対向するようにプローブカードを準備する。
このプローブカードは、図2に示したプローブカードと
同様の構造を備える。そして、このプローブカードのプ
ローブ針11の最先端部12には、異物13が付着して
いる。
【0092】そして、この異物13が付着したプローブ
針11の最先端部12を、図14に示すように、洗浄液
31に浸漬する。このときの洗浄液31の温度は常温で
ある。そして、プローブ針11の最先端部12を洗浄液
31に浸漬した状態で、10分間保持する。このよう
に、プローブ針11の最先端部12を洗浄液31に浸漬
している際、超音波発生装置6により洗浄液31に振動
を与える。これにより、プローブ針11表面と異物13
との境界部に洗浄液31をより浸透させることができ
る。
【0093】このように、洗浄液31を用いることによ
り、プローブ針11の最先端部12において摩耗や形状
の変化などが発生することを防止しつつ、プローブ針1
1の最先端部12の表面に付着した酸化アルミニウムな
どの異物13を除去することができる。また、超音波発
生装置6により振動を与えることによって、異物13の
除去を促進すると同時に、この超音波による物理的な振
動により、プローブ針11の最先端部12の表面から異
物をより確実に除去することができる。
【0094】図14に示した工程の後、図3および4に
示した本発明の実施の形態1によるプローブカード用プ
ローブ針のクリーニング作業の第2および第3工程を実
施する。
【0095】このようにして、本発明の実施の形態3に
よるプローブカード用プローブ針のクリーニング作業が
実施される。
【0096】ここで、図14に示した本発明の実施の形
態3によるプローブカード用プローブ針のクリーニング
作業の第1工程において、洗浄液31に対するプローブ
針11の最先端部12の浸漬時間を変化させた試験を行
なった。その結果を表2に示す。
【0097】
【表2】
【0098】試験条件としては、使用した洗浄液31は
上記のように燐酸を含む水溶液である。燐酸の水に対す
る含有量は36ミリリットル/リットルである。また、
洗浄液31は常温である。そして、プローブ針11の最
先端部12の洗浄液31に対する浸漬時間を5分、10
分、20分と変化させた。このようにクリーニング作業
を実施した後、プローブ針11の最先端部12における
異物13(図14参照)の残存状況を、本発明の実施の
形態1における試験と同様にSEMおよびEPMAによ
り確認した。
【0099】この結果、表2からもわかるように、浸漬
時間が5分のサンプルの場合、クリーニング作業後にお
いてもプローブ針11の最先端部12には酸化アルミニ
ウムなどの異物の残存が見られたが、浸漬時間10分お
よび20分の試料については、クリーニング作業を実施
した後はプローブ針11の最先端部12から異物13が
除去されていた。
【0100】また、従来のように研磨シートなどにプロ
ーブ針11を突き刺す工程を実施していないので、プロ
ーブ針11の最先端部12において摩耗や変形は発生し
ていなかった。
【0101】(実施の形態4)図15は、本発明の実施
の形態4によるプローブカード用プローブ針のクリーニ
ング装置を説明するための模式図である。図15を参照
して、本発明の実施の形態4によるプローブカード用プ
ローブ針のクリーニング装置は、基本的には図7に示し
た本発明の実施の形態2によるプローブカード用プロー
ブ針のクリーニング装置と同様の構造を備える。ただ
し、この図15に示した本発明の実施の形態4によるク
リーニング装置では、洗浄浴槽2が本発明の実施の形態
3で用いた洗浄液と同様の組成である洗浄液31により
満たされている。また、この燐酸を含む水溶液からなる
洗浄液31は、常温で超音波発生装置などによる振動を
与えながらプローブ針の最先端部から異物を除去するこ
とができるので、洗浄浴槽2には電熱ヒータなどの部材
は設置しなくてもよい。これにより、クリーニング装置
の構造を簡略化することができる。
【0102】このように構成することで、図7に示した
本発明の実施の形態2によるプローブカード用プローブ
針のクリーニング装置と同様に、異物が付着したプロー
ブ針を洗浄浴槽2の洗浄液31、後処理浴槽7のアルコ
ールなどの処理液8に順次浸漬させることができる。こ
れにより、プローブ針の最先端部の摩耗および形状の変
化がほとんどない状態で、プローブ針から異物を除去す
ることができる。この結果、プローブ針の最先端部の変
形や摩耗を防止でき、プローブ針の寿命を延長すること
ができる。その後、乾燥処理槽9において、プローブ針
に送風ファン21により空気を吹付けることにより、プ
ローブ針の表面を乾燥させることができる。
【0103】また、図8〜13に示した本発明の実施の
形態2の変形例を、この本発明の実施の形態4によるプ
ローブカード用プローブ針のクリーニング装置に適用し
ても、同様の効果を得ることができる。
【0104】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0105】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜21に記載の
発明によれば、燐酸を含む水溶液あるいは無水クロム酸
と燐酸とを含む水溶液からなる洗浄液によって、プロー
ブカード用プローブ針の最先端部から酸化アルミニウム
などの異物を除去することができる。この結果、プロー
ブ針の最先端部の摩耗および形状の変化が少なく、プロ
ーブ針の寿命を延長することが可能な、プローブカード
用プローブ針のクリーニング方法およびクリーニング装
置とそれに用いる洗浄液を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 プローブ針の最先端部に異物が付着した状況
を示す模式図である。
【図2】 本発明の実施の形態1によるプローブカード
用プローブ針のクリーニング作業の第1工程を示した模
式図である。
【図3】 本発明の実施の形態1によるプローブカード
用プローブ針のクリーニング作業の第2工程を説明する
ための模式図である。
【図4】 本発明の実施の形態1によるプローブカード
用プローブ針のクリーニング作業の第3工程を説明する
ための模式図である。
【図5】 図2に示した本発明の実施の形態1によるプ
ローブカード用プローブ針のクリーニング作業の第1工
程において用いる洗浄浴槽の第1の変形例を示した模式
図である。
【図6】 図2に示した本発明の実施の形態1によるプ
ローブカード用プローブ針のクリーニング作業の第1工
程において用いる洗浄浴槽の第2の変形例を示した模式
図である。
【図7】 本発明の実施の形態2によるプローブカード
用プローブ針のクリーニング装置の模式図である。
【図8】 図7に示した本発明の実施の形態2によるプ
ローブカード用プローブ針のクリーニング装置の第1の
変形例を示した模式図である。
【図9】 図8に示した本発明の実施の形態2によるプ
ローブカード用プローブ針のクリーニング装置の第1の
変形例を用いたプローブ針のクリーニング作業の第1工
程を示す模式図である。
【図10】 図8に示した本発明の実施の形態2による
プローブカード用プローブ針のクリーニング装置の第1
の変形例を用いたプローブ針のクリーニング作業の第2
工程を示す模式図である。
【図11】 図8に示した本発明の実施の形態2による
プローブカード用プローブ針のクリーニング装置の第1
の変形例を用いたプローブ針のクリーニング作業の第3
工程を示す模式図である。
【図12】 図7に示した本発明の実施の形態2による
プローブカード用プローブ針のクリーニング装置の第2
の変形例を示した部分拡大図である。
【図13】 図7に示した本発明の実施の形態2による
プローブカード用プローブ針のクリーニング装置の洗浄
浴槽の変形例を示した模式図である。
【図14】 本発明の実施の形態3によるプローブカー
ド用プローブ針のクリーニング作業を示した模式図であ
る。
【図15】 本発明の実施の形態4によるプローブカー
ド用プローブ針のクリーニング装置の模式図である。
【図16】 従来のプローブカードを説明するための断
面図である。
【図17】 従来のプローブ針を説明するための模式図
である。
【図18】 半導体装置の電気的特性の検査を行なう際
の、プローブ針と半導体装置の電極との接触工程の第1
工程を説明するための模式図である。
【図19】 半導体装置の電気的特性の検査を行なう際
の、プローブ針と半導体装置の電極との接触工程の第2
工程を説明するための模式図である。
【図20】 プローブ針の最先端部に異物が付着した状
況を示した模式図である。
【図21】 従来のプローブカード用プローブ針の研磨
シートの断面を示した模式図である。
【図22】 図21に示した従来の研磨シートを用いて
プローブカード用プローブ針のクリーニング作業を示し
た工程図である。
【図23】 図22に示した従来のプローブカード用プ
ローブ針のクリーニング作業における、ステップ2の工
程を説明するための模式図である。
【図24】 図22に示した従来のプローブカード用プ
ローブ針のクリーニング作業における、ステップ2の工
程が終了した段階のプローブ針の状況を示した模式図で
ある。
【図25】 図22に示した従来のプローブカード用プ
ローブ針のクリーニング作業における、ステップ3の工
程を示した模式図である。
【図26】 図22に示した従来のプローブカード用プ
ローブ針のクリーニング作業における、ステップ3の工
程が終了した段階のプローブ針の状況を示した模式図で
ある。
【符号の説明】
1,31 洗浄液、2 洗浄浴槽、3 電熱ヒータ、4
温度センサ、5 制御装置、6,32 超音波発生装
置、7 後処理浴槽、8 処理液、9 乾燥処理槽、1
0 振動発生装置、11 プローブ針、12 プローブ
針の最先端部、13 異物、14 開口部、15 樹
脂、16 基板、17 昇降部、18 ベース部、19
プローブカード保持部材、20 保持部材ガイド部、
21 送風ファン、22 空気、24 台座、25 距
離センサ、26 制御部材、27内壁、28 送液部
材、29 プローブ針浸漬部の洗浄液液面、30 周辺
部の洗浄液液面。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燐酸を含む水溶液からなるプローブカー
    ド用プローブ針の洗浄液。
  2. 【請求項2】 前記燐酸の水に対する含有量は36ミリ
    リットル/リットルである、請求項1に記載のプローブ
    針の洗浄液。
  3. 【請求項3】 前記水溶液は無水クロム酸をさらに含
    む、請求項1または2に記載のプローブ針の洗浄液。
  4. 【請求項4】 前記無水クロム酸の水に対する含有量は
    20グラム/リットルである、請求項1〜3のいずれか
    1項に記載のプローブ針の洗浄液。
  5. 【請求項5】 燐酸を含む水溶液からなるプローブ針の
    洗浄液を蓄積する洗浄浴槽と、 前記洗浄液を振動させるための振動発生部材とを備え
    る、プローブ針クリーニング装置。
  6. 【請求項6】 前記燐酸の水に対する含有量は36ミリ
    リットル/リットルである、請求項5に記載のプローブ
    針クリーニング装置。
  7. 【請求項7】 無水クロム酸と燐酸とを含む水溶液から
    なるプローブ針の洗浄液を蓄積する洗浄液槽を備える、
    プローブ針クリーニング装置。
  8. 【請求項8】 前記プローブ針から前記洗浄液を除去す
    るための処理液を蓄積する後処理浴槽をさらに備える、
    請求項5〜7のいずれか1項に記載のプローブ針クリー
    ニング装置。
  9. 【請求項9】 前記プローブ針を乾燥させる乾燥処理手
    段をさらに備える、請求項8に記載のプローブ針クリー
    ニング装置。
  10. 【請求項10】 前記無水クロム酸の水に対する含有量
    は20グラム/リットルであり、 前記燐酸の水に対する含有量は36ミリリットル/リッ
    トルである、請求項7〜9のいずれか1項に記載のプロ
    ーブ針クリーニング装置。
  11. 【請求項11】 前記洗浄液もしくは前記処理液を振動
    させるための振動発生手段をさらに備える、請求項7〜
    10のいずれか1項に記載のプローブ針クリーニング装
    置。
  12. 【請求項12】 前記洗浄液の温度を制御する温度制御
    手段をさらに備える、請求項5〜11のいずれか1項に
    記載のプローブ針クリーニング装置。
  13. 【請求項13】 前記プローブ針と前記洗浄浴槽におけ
    る前記洗浄液の液面との距離を測定する距離測定手段
    と、 前記プローブ針と前記洗浄液の液面との少なくとも一方
    の位置を制御する位置調節手段と、 前記測定された距離の情報に基づいて前記位置調節手段
    を制御する制御手段とをさらに備える、請求項5〜12
    のいずれか1項に記載のプローブ針クリーニング装置。
  14. 【請求項14】 前記洗浄浴槽と前記後処理浴槽との少
    なくともいずれか一方が、前記洗浄液もしくは前記処理
    液における前記プローブ針を浸漬する部分の液面の高さ
    を、前記浸漬する部分以外の液面の高さよりも高く保持
    する手段を備える、請求項5〜13のいずれか1項に記
    載のプローブ針クリーニング装置。
  15. 【請求項15】 プローブ針の少なくとも一部を、燐酸
    を含む水溶液からなるプローブカード用プローブ針の洗
    浄液に浸漬する工程と、 前記洗浄液を振動させながら、前記プローブ針の少なく
    とも一部を前記洗浄液に浸漬した状態で保持する工程と
    を備える、プローブ針クリーニング方法。
  16. 【請求項16】 前記燐酸の水に対する含有量は36ミ
    リリットル/リットルである、請求項15に記載のプロ
    ーブ針クリーニング方法。
  17. 【請求項17】 無水クロム酸と燐酸とを含む水溶液か
    らなるプローブカード用プローブ針の洗浄液を加熱する
    工程と、 プローブ針の少なくとも一部を、加熱された前記洗浄液
    に浸漬する工程と、 前記プローブ針の少なくとも一部を、前記洗浄液に浸漬
    した状態で保持する工程とを備える、プローブ針クリー
    ニング方法。
  18. 【請求項18】 前記プローブ針の洗浄液の加熱温度は
    95℃以上であり、 前記プローブ針の少なくとも一部を前記洗浄液に浸漬し
    た状態において保持する時間が10分以上である、請求
    項17に記載のプローブ針クリーニング方法。
  19. 【請求項19】 前記無水クロム酸の水に対する含有量
    は、20グラム/リットルであり、 前記燐酸の水に対する含有量は36ミリリットル/リッ
    トルである、請求項17または18に記載のプローブ針
    クリーニング方法。
  20. 【請求項20】 前記プローブ針と前記洗浄液の液面と
    の距離を測定する工程と、 前記測定された距離の情報に基づいて、前記プローブ針
    と前記洗浄液の液面との少なくともいずれか一方の位置
    を制御する工程とをさらに備える、請求項15〜19の
    いずれか1項に記載のプローブ針クリーニング方法。
  21. 【請求項21】 前記プローブ針の少なくとも一部を前
    記洗浄液に浸漬した状態で、前記洗浄液を振動させる工
    程をさらに備える、請求項17〜20のいずれか1項に
    記載のプローブ針クリーニング方法。
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