JPH11234796A - スピーカ用ダンパーおよびこれを用いたスピーカ - Google Patents
スピーカ用ダンパーおよびこれを用いたスピーカInfo
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- JPH11234796A JPH11234796A JP10030958A JP3095898A JPH11234796A JP H11234796 A JPH11234796 A JP H11234796A JP 10030958 A JP10030958 A JP 10030958A JP 3095898 A JP3095898 A JP 3095898A JP H11234796 A JPH11234796 A JP H11234796A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各種電気音響変換器に使用されるスピーカ用
ダンパーに関するものであり、成形時に良好な成形性を
有し、耐久性が高く、品質の安定性に優れたスピーカ用
ダンパーおよびこれを用いたスピーカを提供することを
目的とするものである。 【解決手段】 中央部の芯7をポリエステル繊維とし、
表面を木綿繊維の表面層8からなる2層構造の糸9から
なる布地を基材として基材の伸縮度を高め、熱処理によ
って所望の形状に成形したスピーカ用ダンパーの内部応
力を少なくして、成形後に外部から熱が加わっても形状
保持性が高く、変形を小さくすることによって、熱に対
する耐久性、耐湿性など信頼性において優れた効果を発
揮するスピーカ用ダンパーおよびこれを用いたスピーカ
を提供できるものである。
ダンパーに関するものであり、成形時に良好な成形性を
有し、耐久性が高く、品質の安定性に優れたスピーカ用
ダンパーおよびこれを用いたスピーカを提供することを
目的とするものである。 【解決手段】 中央部の芯7をポリエステル繊維とし、
表面を木綿繊維の表面層8からなる2層構造の糸9から
なる布地を基材として基材の伸縮度を高め、熱処理によ
って所望の形状に成形したスピーカ用ダンパーの内部応
力を少なくして、成形後に外部から熱が加わっても形状
保持性が高く、変形を小さくすることによって、熱に対
する耐久性、耐湿性など信頼性において優れた効果を発
揮するスピーカ用ダンパーおよびこれを用いたスピーカ
を提供できるものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種音響機器に使用
されるスピーカ用ダンパーおよびこれを用いたスピーカ
に関するものである。
されるスピーカ用ダンパーおよびこれを用いたスピーカ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスピーカ用ダンパーを図3のスピ
ーカの断面図により説明する。
ーカの断面図により説明する。
【0003】2は磁気回路であり、6は磁気回路2の磁
気ギャップ3にはめ込まれたボイスコイル4に結合され
ると共にフレーム5に外周が結合される振動板であり、
1はこの振動板6の内周と結合された上記ボイスコイル
4と上記フレーム5間に結合されて上記ボイスコイル4
を支持するスピーカ用ダンパーであり、内周から外周に
向けてコルゲーションを設けたものである。
気ギャップ3にはめ込まれたボイスコイル4に結合され
ると共にフレーム5に外周が結合される振動板であり、
1はこの振動板6の内周と結合された上記ボイスコイル
4と上記フレーム5間に結合されて上記ボイスコイル4
を支持するスピーカ用ダンパーであり、内周から外周に
向けてコルゲーションを設けたものである。
【0004】従来、上記スピーカ用ダンパー1の材料と
しては、綿糸、アラミド繊維糸、フェノール繊維糸、ま
たはこれらの混紡糸などを用いた平織りの織布をマトリ
ックスにし、賦形材としてフェノール樹脂、メラミン樹
脂などの熱硬化性樹脂を含浸したプリプレグを基材とし
て用い、この基材を加熱金型中で所望の形状に成形して
スピーカ用ダンパー1として使用していた。
しては、綿糸、アラミド繊維糸、フェノール繊維糸、ま
たはこれらの混紡糸などを用いた平織りの織布をマトリ
ックスにし、賦形材としてフェノール樹脂、メラミン樹
脂などの熱硬化性樹脂を含浸したプリプレグを基材とし
て用い、この基材を加熱金型中で所望の形状に成形して
スピーカ用ダンパー1として使用していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のスピーカ用ダンパー1は、賦形材が熱硬化性樹脂であ
り、所定の加熱金型中で加熱反応により硬化させている
が、基材を形成する織布は、上記の如く天然繊維の綿織
物や耐熱性繊維のアラミド繊維、フェノール繊維をマト
リックス状に構成したものであるため、加熱金型中でも
ほとんど変形せず、形状は主として賦形材によって成形
保持されていた。
のスピーカ用ダンパー1は、賦形材が熱硬化性樹脂であ
り、所定の加熱金型中で加熱反応により硬化させている
が、基材を形成する織布は、上記の如く天然繊維の綿織
物や耐熱性繊維のアラミド繊維、フェノール繊維をマト
リックス状に構成したものであるため、加熱金型中でも
ほとんど変形せず、形状は主として賦形材によって成形
保持されていた。
【0006】上記加熱金型中での成形は、成形時間短縮
のため、金型温度を通常180℃以上の高温に設定して
いて、成形後の金型から取り出したときに上記織物が比
較的剛性が高いために、その内部応力により所定の形状
を保持できずにしばしば変形を起こすという課題を有し
ていた。
のため、金型温度を通常180℃以上の高温に設定して
いて、成形後の金型から取り出したときに上記織物が比
較的剛性が高いために、その内部応力により所定の形状
を保持できずにしばしば変形を起こすという課題を有し
ていた。
【0007】また、スピーカに組み込んだとき、繰り返
しのたわみまたは曲げの変形を受け、マトリックス織物
の表面を被覆している上記賦形材が布地を構成する化学
繊維、例えば耐熱性繊維のアラミド繊維等との相溶性が
悪く含浸が容易ではないため、コルゲーションにより柔
軟性を持たせた織物のたわみに追随できず、この賦形材
に亀裂破壊を生じ、織物を構成する糸の交点の結合部が
破壊し、スピーカ用ダンパーとしての剛性が著しく低下
するというスピーカ部材としての耐久性の面での課題を
も有していた。
しのたわみまたは曲げの変形を受け、マトリックス織物
の表面を被覆している上記賦形材が布地を構成する化学
繊維、例えば耐熱性繊維のアラミド繊維等との相溶性が
悪く含浸が容易ではないため、コルゲーションにより柔
軟性を持たせた織物のたわみに追随できず、この賦形材
に亀裂破壊を生じ、織物を構成する糸の交点の結合部が
破壊し、スピーカ用ダンパーとしての剛性が著しく低下
するというスピーカ部材としての耐久性の面での課題を
も有していた。
【0008】また、上記基材を構成する繊維は伸縮性が
極めて低いため、成形されるスピーカ用ダンパーの形状
によっては、例えばコルゲーション部の外周に立ち上が
りが高い形状のものは成形時にシワや材料の重なりを生
じ、スピーカ用ダンパーの柔軟度に影響を及ぼすという
スピーカ用ダンパーの品質の安定面での課題をも有して
いた。
極めて低いため、成形されるスピーカ用ダンパーの形状
によっては、例えばコルゲーション部の外周に立ち上が
りが高い形状のものは成形時にシワや材料の重なりを生
じ、スピーカ用ダンパーの柔軟度に影響を及ぼすという
スピーカ用ダンパーの品質の安定面での課題をも有して
いた。
【0009】なお、これらの課題を解決する方法として
熱可塑性の繊維からなる織布単体を基材として用い、こ
の基材を加熱金型中で所望の形状に成形し、スピーカ用
ダンパーとして用いる方法があるが、賦形材としてフェ
ノール樹脂、メラミン樹脂等を用いるため、成形時に金
型温度を通常180℃以上の高温に設定しているので、
構成する熱可塑性の繊維の一部が成形時の熱によって溶
融したりして変形したり、基材を構成する熱可塑性繊維
の性質上、耐熱性において限度があり、高耐入力のスピ
ーカに用いるスピーカ用ダンパーとしては発生する熱に
対する耐久性における課題を有するものであった。
熱可塑性の繊維からなる織布単体を基材として用い、こ
の基材を加熱金型中で所望の形状に成形し、スピーカ用
ダンパーとして用いる方法があるが、賦形材としてフェ
ノール樹脂、メラミン樹脂等を用いるため、成形時に金
型温度を通常180℃以上の高温に設定しているので、
構成する熱可塑性の繊維の一部が成形時の熱によって溶
融したりして変形したり、基材を構成する熱可塑性繊維
の性質上、耐熱性において限度があり、高耐入力のスピ
ーカに用いるスピーカ用ダンパーとしては発生する熱に
対する耐久性における課題を有するものであった。
【0010】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、成形時に良好な成形性を有し、耐久性が高く、品質
の安定性に優れたスピーカ用ダンパーおよびこれを用い
たスピーカを提供することを目的とするものである。
で、成形時に良好な成形性を有し、耐久性が高く、品質
の安定性に優れたスピーカ用ダンパーおよびこれを用い
たスピーカを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のスピーカ用ダンパーは、中央部の芯が化学繊
維からなり、表面が天然繊維からなる複数層構造糸を単
独もしくは2本以上を交撚した原糸からなる布地を基材
に樹脂処理を施し、加熱成形処理によって所望の形状に
成形したものであり、この基材自体の伸縮性で、織物の
内部応力が残存することはほとんどなく、更に、中央部
の芯が化学繊維で表面が天然繊維とした複数層構造糸の
ために、成形時に高温の金型に直接中央部の芯である化
学繊維が接触しないので、構成する熱可塑性の繊維の一
部が成形時の熱によって溶融したりして変形したりする
ような芯の劣化がなく、成形後の金型から取り出したと
きにほぼ所定の形状を保持することは容易で、変形を起
こすという成形性に関する課題も解決し、また、以上の
ように伸性が良好な原糸で構成されるので、この伸性に
よってスピーカ用ダンパーとしての耐久性の面での課題
も解決することができるものである。
に本発明のスピーカ用ダンパーは、中央部の芯が化学繊
維からなり、表面が天然繊維からなる複数層構造糸を単
独もしくは2本以上を交撚した原糸からなる布地を基材
に樹脂処理を施し、加熱成形処理によって所望の形状に
成形したものであり、この基材自体の伸縮性で、織物の
内部応力が残存することはほとんどなく、更に、中央部
の芯が化学繊維で表面が天然繊維とした複数層構造糸の
ために、成形時に高温の金型に直接中央部の芯である化
学繊維が接触しないので、構成する熱可塑性の繊維の一
部が成形時の熱によって溶融したりして変形したりする
ような芯の劣化がなく、成形後の金型から取り出したと
きにほぼ所定の形状を保持することは容易で、変形を起
こすという成形性に関する課題も解決し、また、以上の
ように伸性が良好な原糸で構成されるので、この伸性に
よってスピーカ用ダンパーとしての耐久性の面での課題
も解決することができるものである。
【0012】また、表面層が天然繊維からなるために賦
形材が容易に含浸され、柔軟度の自由度がひろがり接着
性面でも優位になるものである。
形材が容易に含浸され、柔軟度の自由度がひろがり接着
性面でも優位になるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、中央部の芯が化学繊維からなり、表面が天然繊維か
らなる複数層構造糸を単独もしくは2本以上を交撚した
原糸からなる布地を基材に樹脂処理を施し、加熱成形処
理によって所望の形状に成形したものであり、この基材
自体の伸縮性で織物の内部応力が残存することはほとん
どなく、更に、中央部の芯を化学繊維で表面を天然繊維
としたために、成形時に高温の金型に直接中央部の芯で
ある化学繊維が接触せず芯の劣化も抑制され、成形後の
金型から取り出したときにほぼ所定の形状を保持するこ
とが容易で、変形を起こすという成形性に関する課題を
解決し、また、以上のように伸性が良好な原糸で構成さ
れるので、この伸性によってスピーカ用ダンパーとして
の耐久性の面での課題も解決することができるものであ
る。
は、中央部の芯が化学繊維からなり、表面が天然繊維か
らなる複数層構造糸を単独もしくは2本以上を交撚した
原糸からなる布地を基材に樹脂処理を施し、加熱成形処
理によって所望の形状に成形したものであり、この基材
自体の伸縮性で織物の内部応力が残存することはほとん
どなく、更に、中央部の芯を化学繊維で表面を天然繊維
としたために、成形時に高温の金型に直接中央部の芯で
ある化学繊維が接触せず芯の劣化も抑制され、成形後の
金型から取り出したときにほぼ所定の形状を保持するこ
とが容易で、変形を起こすという成形性に関する課題を
解決し、また、以上のように伸性が良好な原糸で構成さ
れるので、この伸性によってスピーカ用ダンパーとして
の耐久性の面での課題も解決することができるものであ
る。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の基材を少なくとも平編、ゴム編、パール編、
両面編のいずれかの編み物で形成したものであり、編み
物としての伸縮性によって織物の内部応力が残存するこ
とはなく、成形後の金型からの取り出し時に所定の形状
を極めて容易に保持することが容易で、変形を起こすと
いう成形性に関する課題を解決するとともに、伸縮性に
よってスピーカ部材としての耐久性も向上するものであ
る。
1に記載の基材を少なくとも平編、ゴム編、パール編、
両面編のいずれかの編み物で形成したものであり、編み
物としての伸縮性によって織物の内部応力が残存するこ
とはなく、成形後の金型からの取り出し時に所定の形状
を極めて容易に保持することが容易で、変形を起こすと
いう成形性に関する課題を解決するとともに、伸縮性に
よってスピーカ部材としての耐久性も向上するものであ
る。
【0015】本発明の請求項3に記載の発明は、磁気回
路と、内周が上記磁気回路の磁気ギャップにはめ込まれ
たボイスコイルと、このボイスコイルに結合されると共
にフレームに外周が結合される振動板と、上記ボイスコ
イルと上記フレーム間に結合されて上記ボイスコイルを
支持する請求項1または請求項2に記載のスピーカ用ダ
ンパーとして構成されるものであり、スピーカ用ダンパ
ーの性能を向上して高品質・高耐入力用のスピーカの提
供を可能とするものである。
路と、内周が上記磁気回路の磁気ギャップにはめ込まれ
たボイスコイルと、このボイスコイルに結合されると共
にフレームに外周が結合される振動板と、上記ボイスコ
イルと上記フレーム間に結合されて上記ボイスコイルを
支持する請求項1または請求項2に記載のスピーカ用ダ
ンパーとして構成されるものであり、スピーカ用ダンパ
ーの性能を向上して高品質・高耐入力用のスピーカの提
供を可能とするものである。
【0016】以下、本発明のスピーカ用ダンパーの一実
施の形態について図1、図2(a),(b)により説明
する。
施の形態について図1、図2(a),(b)により説明
する。
【0017】(実施の形態1)図1は本発明のスピーカ
用ダンパーの要部である糸の構成を説明する要部断面の
斜視図であり、図2(a)は同要部である平織りした基
材の斜視図であり、図2(b)は同平編みした他の基材
の斜視図である。
用ダンパーの要部である糸の構成を説明する要部断面の
斜視図であり、図2(a)は同要部である平織りした基
材の斜視図であり、図2(b)は同平編みした他の基材
の斜視図である。
【0018】まず、図1により本実施の形態に使用され
る糸の構成について説明する。同図によると、7は中央
部に設けられた芯であり、ポリエステル繊維から形成さ
れており、8は芯7を覆う表面層であり、木綿繊維から
形成されている。
る糸の構成について説明する。同図によると、7は中央
部に設けられた芯であり、ポリエステル繊維から形成さ
れており、8は芯7を覆う表面層であり、木綿繊維から
形成されている。
【0019】次に上記糸9を原糸として形成された基材
10、基材11および比較用基材について説明する。
10、基材11および比較用基材について説明する。
【0020】基材10は原糸として上記糸9を芯7(ポ
リエステル繊維)を30%、表面層8(木綿繊維)70
%とする2層構造糸(20番手相当)を用い、図2
(a)に示す緯・経の密度が38本/インチである平織
りの織物を作製した。
リエステル繊維)を30%、表面層8(木綿繊維)70
%とする2層構造糸(20番手相当)を用い、図2
(a)に示す緯・経の密度が38本/インチである平織
りの織物を作製した。
【0021】基材11は原糸として上記糸9を芯7(ポ
リエステル繊維)を30%、表面層8(木綿繊維)70
%とする2層構造糸(40番手相当)を用い、図2
(b)に示す緯糸の密度が40本/インチ、経糸の密度
が35本/インチである平編の編み物を作製した。
リエステル繊維)を30%、表面層8(木綿繊維)70
%とする2層構造糸(40番手相当)を用い、図2
(b)に示す緯糸の密度が40本/インチ、経糸の密度
が35本/インチである平編の編み物を作製した。
【0022】比較用基材として20番手の綿糸を用い、
緯・経の密度を38本/インチとした平織りの織物(従
来のスピーカ用ダンパーの基材、図2(a)と同構造)
を作製した。
緯・経の密度を38本/インチとした平織りの織物(従
来のスピーカ用ダンパーの基材、図2(a)と同構造)
を作製した。
【0023】次に、上記各基材10,11にフェノール
樹脂を15wt%含浸してプリプレグ化し、所定のサイ
ズにカットし、φ80mmの円形に中央部を穿ったクラ
ンパーにより基材10,11の周辺を保持し、約200
℃で加熱した所定の金型にて2kg/cm2の圧力で5
秒間加熱成形を行い、型開きをした後、クランパーを解
除して成型物を取り出し、外形を切断して外径62m
m、ネック径19mmのドーナツ型のスピーカ用ダンパ
ーを作製した。
樹脂を15wt%含浸してプリプレグ化し、所定のサイ
ズにカットし、φ80mmの円形に中央部を穿ったクラ
ンパーにより基材10,11の周辺を保持し、約200
℃で加熱した所定の金型にて2kg/cm2の圧力で5
秒間加熱成形を行い、型開きをした後、クランパーを解
除して成型物を取り出し、外形を切断して外径62m
m、ネック径19mmのドーナツ型のスピーカ用ダンパ
ーを作製した。
【0024】このようにして得られた各スピーカ用ダン
パーの性能について、柔軟度を50g過重での変位を
0.7mmにして一定の柔軟性にあわせた。
パーの性能について、柔軟度を50g過重での変位を
0.7mmにして一定の柔軟性にあわせた。
【0025】次いで、 成形性(スピーカ用ダンパー作製直後に平面板上に置
いたときのダンパーの浮き) 伸び率(%) スピーカ用ダンパーとしてのコルゲーション幅を一定
にした時の絞り率(%) 耐熱性(85℃の雰囲気中に250時間放置後のスピ
ーカ用ダンパー柔軟度変化率(fo)を測定するととも
に、図3のスピーカ(口径16cm)に組込み、 耐久性(定格20W、90Hzのホワイトノイズを2
50時間連続印加後の柔軟度変化率(fo) 耐湿性(55℃、95%の湿度の雰囲気中に、定格2
0W、90Hzのホワイトノイズを500時間連続印加
後のスピーカ用ダンパー柔軟度変化率(fo)を測定し
た。測定結果を(表1)に示す。
いたときのダンパーの浮き) 伸び率(%) スピーカ用ダンパーとしてのコルゲーション幅を一定
にした時の絞り率(%) 耐熱性(85℃の雰囲気中に250時間放置後のスピ
ーカ用ダンパー柔軟度変化率(fo)を測定するととも
に、図3のスピーカ(口径16cm)に組込み、 耐久性(定格20W、90Hzのホワイトノイズを2
50時間連続印加後の柔軟度変化率(fo) 耐湿性(55℃、95%の湿度の雰囲気中に、定格2
0W、90Hzのホワイトノイズを500時間連続印加
後のスピーカ用ダンパー柔軟度変化率(fo)を測定し
た。測定結果を(表1)に示す。
【0026】
【表1】
【0027】(表1)に明らかなごとく、比較用基材に
比較して基材10および11は、成形性においても若
干優れ、伸び率(%)および絞り率(%)において
は著しく優れ、加工性に優れる(基材10および11は
比較用基材より少なくとも3倍以上の深絞り加工が可
能)と共に、スピーカに組み込んだ場合は大振幅にも追
随できるスピーカ用ダンパーとなることが確認された。
比較して基材10および11は、成形性においても若
干優れ、伸び率(%)および絞り率(%)において
は著しく優れ、加工性に優れる(基材10および11は
比較用基材より少なくとも3倍以上の深絞り加工が可
能)と共に、スピーカに組み込んだ場合は大振幅にも追
随できるスピーカ用ダンパーとなることが確認された。
【0028】また、耐久性(柔軟度変化率)、耐湿
性の点でも優れた効果が得られることが確認された。
性の点でも優れた効果が得られることが確認された。
【0029】以上のように本実施の形態のスピーカ用ダ
ンパーは、中央部の芯がポリエステル繊維からなり、表
面が木綿繊維からなる2層構造糸で構成された原糸から
なる布地を基材にしたことにより基材の伸縮度を高め、
成形時の内部応力が減少させたことによることと、ポリ
エステル繊維も中央の芯にして木綿繊維で周囲を覆い、
金型での成型時の影響を緩和したためと考えられる。
ンパーは、中央部の芯がポリエステル繊維からなり、表
面が木綿繊維からなる2層構造糸で構成された原糸から
なる布地を基材にしたことにより基材の伸縮度を高め、
成形時の内部応力が減少させたことによることと、ポリ
エステル繊維も中央の芯にして木綿繊維で周囲を覆い、
金型での成型時の影響を緩和したためと考えられる。
【0030】なお、成形時の内部応力を更に減少させる
ためには織布ではなく基材を編み物とすることによって
より効果が得られることも確認された。
ためには織布ではなく基材を編み物とすることによって
より効果が得られることも確認された。
【0031】即ち、編み物とした基材11はスピーカ用
ダンパーの布地の縦方向、横方向、45度斜め方向の伸
び率(%)はどの方向においても150%以上の伸び率
を示した。
ダンパーの布地の縦方向、横方向、45度斜め方向の伸
び率(%)はどの方向においても150%以上の伸び率
を示した。
【0032】これは、より深絞り形状のスピーカ用ダン
パーの作製を可能とすると共に、大きな振幅にも充分対
応でき、高耐入力用スピーカの提供にも大きく寄与でき
るものである。
パーの作製を可能とすると共に、大きな振幅にも充分対
応でき、高耐入力用スピーカの提供にも大きく寄与でき
るものである。
【0033】なお、上記実施の形態においては芯7にポ
リエステル繊維を用いたが、一般的に柔軟性および耐熱
性を有する化学繊維であれば本発明においてはポリエス
テル繊維以外の熱可塑性樹脂のものでも、熱硬化性樹脂
でも用いることは可能である(アラミド繊維等)。
リエステル繊維を用いたが、一般的に柔軟性および耐熱
性を有する化学繊維であれば本発明においてはポリエス
テル繊維以外の熱可塑性樹脂のものでも、熱硬化性樹脂
でも用いることは可能である(アラミド繊維等)。
【0034】また、上記実施の形態では原糸を2層構造
糸として説明したが、2層以上の芯7の化学繊維を覆う
層を有するものであれば2層構造にこだわらず複数層構
造糸であれば良いものである。
糸として説明したが、2層以上の芯7の化学繊維を覆う
層を有するものであれば2層構造にこだわらず複数層構
造糸であれば良いものである。
【0035】また、上記実施の形態では糸9の表面を木
綿繊維の表面層8で形成したが、プリプレグのための樹
脂含浸の行えるものであれば他の天然繊維例えば絹等で
あっても良いものである。
綿繊維の表面層8で形成したが、プリプレグのための樹
脂含浸の行えるものであれば他の天然繊維例えば絹等で
あっても良いものである。
【0036】また、上記実施の形態では原糸を1本の糸
9を織るまたは編んで基材10,11を作製するものと
して説明したが、糸9を交撚して原糸を形成し、これを
織るまたは編んで基材を作製しても良いものである。
9を織るまたは編んで基材10,11を作製するものと
して説明したが、糸9を交撚して原糸を形成し、これを
織るまたは編んで基材を作製しても良いものである。
【0037】また、上記実施の形態では基材10,11
を平織りまたは平編みとして説明したが、伸縮性を有す
る他の編み方例えばゴム編、パール編、両面編等の既知
の編み方を用いても良いものであり、特に織物よりも編
み物としたものの方がスピーカ用ダンパーとして適した
ものとすることができるものである。
を平織りまたは平編みとして説明したが、伸縮性を有す
る他の編み方例えばゴム編、パール編、両面編等の既知
の編み方を用いても良いものであり、特に織物よりも編
み物としたものの方がスピーカ用ダンパーとして適した
ものとすることができるものである。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上のように、中央部の芯が化
学繊維からなり、表面が天然繊維からなる複数層構造糸
を単独もしくは2本以上を交撚した原糸からなる布地を
基材とすることにより、基材の伸縮度を高めた結果、賦
型性を有し、織物の内部応力の残存することの少ない成
形後に外部から熱が加わっても形状保持性が高く、変形
が小さい熱に対する耐久性において優れた効果を発揮す
るスピーカ用ダンパーを提供できるものである。
学繊維からなり、表面が天然繊維からなる複数層構造糸
を単独もしくは2本以上を交撚した原糸からなる布地を
基材とすることにより、基材の伸縮度を高めた結果、賦
型性を有し、織物の内部応力の残存することの少ない成
形後に外部から熱が加わっても形状保持性が高く、変形
が小さい熱に対する耐久性において優れた効果を発揮す
るスピーカ用ダンパーを提供できるものである。
【図1】本発明の一実施の形態の要部である糸の拡大一
部断面斜視図
部断面斜視図
【図2】(a)同要部である平織りした基材の拡大図 (b)同要部である平編みした他の基材の拡大図
【図3】従来のスピーカの断面図
【符号の説明】 1 スピーカ用ダンパー 2 磁気回路 3 磁気ギャップ 4 ボイスコイル 5 フレーム 6 振動板 7 ポリエステル繊維の芯 8 木綿繊維の表面層 9 糸 10 平織りの織物の基材 11 平編みの編み物の基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 雪生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 奥山 昌俊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 中央部の芯が化学繊維からなり、表面が
天然繊維からなる複数層構造糸を単独もしくは2本以上
を交撚した原糸からなる布地を基材に樹脂処理を施し、
加熱成形処理によって所望の形状に成形したスピーカ用
ダンパー。 - 【請求項2】 基材を少なくとも平編、ゴム編、パール
編、両面編のいずれかの編み物で形成した請求項1に記
載のスピーカ用ダンパー。 - 【請求項3】 磁気回路と、この磁気回路の磁気ギャッ
プにはめ込まれたボイスコイルと、このボイスコイルに
結合されると共にフレームに外周が結合される振動板
と、上記ボイスコイルと上記フレーム間に結合されて上
記ボイスコイルを支持する請求項1または請求項2に記
載のスピーカ用ダンパーとで構成されるスピーカ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10030958A JPH11234796A (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | スピーカ用ダンパーおよびこれを用いたスピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10030958A JPH11234796A (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | スピーカ用ダンパーおよびこれを用いたスピーカ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11234796A true JPH11234796A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12318198
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10030958A Pending JPH11234796A (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | スピーカ用ダンパーおよびこれを用いたスピーカ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11234796A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005303902A (ja) * | 2004-04-15 | 2005-10-27 | Pioneer Electronic Corp | スピーカ用ダンパー及びスピーカ |
| TWI682081B (zh) * | 2017-09-20 | 2020-01-11 | 南良實業股份有限公司 | 高強力耐切割複合紗線及其製法 |
-
1998
- 1998-02-13 JP JP10030958A patent/JPH11234796A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005303902A (ja) * | 2004-04-15 | 2005-10-27 | Pioneer Electronic Corp | スピーカ用ダンパー及びスピーカ |
| TWI682081B (zh) * | 2017-09-20 | 2020-01-11 | 南良實業股份有限公司 | 高強力耐切割複合紗線及其製法 |
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