JPH11235543A - 円筒状基体への塗料塗布方法及び装置、並びに電子写真用感光体ドラムの製造方法 - Google Patents
円筒状基体への塗料塗布方法及び装置、並びに電子写真用感光体ドラムの製造方法Info
- Publication number
- JPH11235543A JPH11235543A JP34216498A JP34216498A JPH11235543A JP H11235543 A JPH11235543 A JP H11235543A JP 34216498 A JP34216498 A JP 34216498A JP 34216498 A JP34216498 A JP 34216498A JP H11235543 A JPH11235543 A JP H11235543A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- cylindrical substrate
- roll
- paint
- applicator roll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な制御で、円筒状基体の外周面に効率よ
く均一な塗膜を形成する。 【解決手段】 塗布ロール2に供給された塗料を円筒状
基体1に塗布する円筒状基体への塗料塗布方法におい
て、円筒状基体1と塗布ロール2を非接触状態で同一方
向に回転しつつ塗料を塗布する。
く均一な塗膜を形成する。 【解決手段】 塗布ロール2に供給された塗料を円筒状
基体1に塗布する円筒状基体への塗料塗布方法におい
て、円筒状基体1と塗布ロール2を非接触状態で同一方
向に回転しつつ塗料を塗布する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真用感光体
ドラムの製造方法に好適な円筒状基体への塗料塗布方法
に関する。
ドラムの製造方法に好適な円筒状基体への塗料塗布方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真用感光体ドラムには、アルミニ
ウムで構成された中空円筒状基体の外周面に電子写真用
感光体塗料として下引き層、電荷発生層、電荷輸送層を
順次塗布、積層した感光層を形成しているものがある。
感光層は薄膜でかつ均一な厚さであることが要求される
が、低コスト化の要求も強いため、生産性に優れた塗布
方法の開発検討が行われている。円筒状基体の外周面に
電子写真用感光体塗料を塗布して感光層を形成する方法
としては、従来からスプレー塗布法、浸漬塗布法、ブレ
ード塗布法等の方法が知られている。しかしながら、従
来の塗布法においては、均一な塗膜が得られなかった
り、生産効率が悪いなどの欠点があった。
ウムで構成された中空円筒状基体の外周面に電子写真用
感光体塗料として下引き層、電荷発生層、電荷輸送層を
順次塗布、積層した感光層を形成しているものがある。
感光層は薄膜でかつ均一な厚さであることが要求される
が、低コスト化の要求も強いため、生産性に優れた塗布
方法の開発検討が行われている。円筒状基体の外周面に
電子写真用感光体塗料を塗布して感光層を形成する方法
としては、従来からスプレー塗布法、浸漬塗布法、ブレ
ード塗布法等の方法が知られている。しかしながら、従
来の塗布法においては、均一な塗膜が得られなかった
り、生産効率が悪いなどの欠点があった。
【0003】例えばスプレー塗布法では、電子写真用感
光体塗料に沸点の低い溶媒を用いると、塗料が円筒状基
体の外周面に到達する途中で塗料中に含まれる溶媒が揮
発し塗料の固形分濃度が増大するために、円筒状基体に
到達したときには外周面に充分に広がらずに塗膜表面が
凹凸になり、塗膜表面の平滑性が得られず均一な塗膜が
得られないという欠点があった。
光体塗料に沸点の低い溶媒を用いると、塗料が円筒状基
体の外周面に到達する途中で塗料中に含まれる溶媒が揮
発し塗料の固形分濃度が増大するために、円筒状基体に
到達したときには外周面に充分に広がらずに塗膜表面が
凹凸になり、塗膜表面の平滑性が得られず均一な塗膜が
得られないという欠点があった。
【0004】逆に沸点の高い溶媒を用いると、塗料が円
筒状基体の外周面に付着してレベリング(膜厚の均一
化、以下同じ)はするが、溶剤の揮発が遅いために塗膜
の固定が遅延してしまう。したがって、塗膜の固定化が
不十分な状態で塗布を続けると所望の膜厚が厚い場合に
は塗料だれが起こり、やはり均一な膜厚の塗膜が得られ
なかった。これを回避するために数回に分割して塗料を
塗布することも考えられるが、塗布及び指触乾燥状態
(指で触れても痕跡が残らない程度に乾燥した状態)に
なるまでの乾燥を繰り返して所望の膜厚を得なければな
らず、時間もかかり極めて煩雑であった。
筒状基体の外周面に付着してレベリング(膜厚の均一
化、以下同じ)はするが、溶剤の揮発が遅いために塗膜
の固定が遅延してしまう。したがって、塗膜の固定化が
不十分な状態で塗布を続けると所望の膜厚が厚い場合に
は塗料だれが起こり、やはり均一な膜厚の塗膜が得られ
なかった。これを回避するために数回に分割して塗料を
塗布することも考えられるが、塗布及び指触乾燥状態
(指で触れても痕跡が残らない程度に乾燥した状態)に
なるまでの乾燥を繰り返して所望の膜厚を得なければな
らず、時間もかかり極めて煩雑であった。
【0005】浸漬塗布法によれば塗膜表面の平滑性は改
善されるものの、円筒状基体の内部や端面にまで塗膜が
形成される。円筒状基体の内部や端面に形成された塗膜
はフランジ等を取り付ける際の障害となるため、この円
筒状基体を電子写真用感光体ドラムとする際には、円筒
状基体の内部や端面に一度形成された塗膜を剥離しなけ
ればならない。また使用される機種によっては円筒状基
体の外周面端部に一度形成された塗膜を剥離しなければ
ならないため、剥離工程が必要となり、生産性を阻害す
る要因となっていた。
善されるものの、円筒状基体の内部や端面にまで塗膜が
形成される。円筒状基体の内部や端面に形成された塗膜
はフランジ等を取り付ける際の障害となるため、この円
筒状基体を電子写真用感光体ドラムとする際には、円筒
状基体の内部や端面に一度形成された塗膜を剥離しなけ
ればならない。また使用される機種によっては円筒状基
体の外周面端部に一度形成された塗膜を剥離しなければ
ならないため、剥離工程が必要となり、生産性を阻害す
る要因となっていた。
【0006】さらに、塗膜の膜厚は塗料物性と浸漬した
後の引き上げ速度に大きく支配され、等速度で引き上げ
ると円筒状基体の上端と下端とで膜厚差が発生する。こ
れを解消するためには引き上げ速度を制御する必要があ
るが、その制御は難しく、さらには均一な塗膜を形成す
るために浸漬した後の引き上げ速度を遅くせざるを得な
いという基本的な問題もあり、高い生産効率が得られな
かった。
後の引き上げ速度に大きく支配され、等速度で引き上げ
ると円筒状基体の上端と下端とで膜厚差が発生する。こ
れを解消するためには引き上げ速度を制御する必要があ
るが、その制御は難しく、さらには均一な塗膜を形成す
るために浸漬した後の引き上げ速度を遅くせざるを得な
いという基本的な問題もあり、高い生産効率が得られな
かった。
【0007】ブレード塗布法は円筒状基体の長さ方向に
対向する位置にブレードを配置してブレードに塗料を供
給し、円筒状基体を1回転させた後ブレードを後退させ
る塗布法である。この方法では高い生産性は得られるも
のの、ブレードを後退させる際、塗料の表面張力により
円筒状基体に塗布された塗膜の一部が盛り上がるため膜
厚が不均一になるという欠点があった。
対向する位置にブレードを配置してブレードに塗料を供
給し、円筒状基体を1回転させた後ブレードを後退させ
る塗布法である。この方法では高い生産性は得られるも
のの、ブレードを後退させる際、塗料の表面張力により
円筒状基体に塗布された塗膜の一部が盛り上がるため膜
厚が不均一になるという欠点があった。
【0008】またさらに、上記以外の方法としてロール
塗布法があるが、被塗布物が円筒状基体であることによ
る特殊性、即ち、被塗布物である円筒状基体が回転する
ことで、一旦塗布された面が、何度も繰り返し塗布部に
戻ってくることにより、塗料溜まりが発生し、膜厚の不
均一を発生させるという問題点があった。
塗布法があるが、被塗布物が円筒状基体であることによ
る特殊性、即ち、被塗布物である円筒状基体が回転する
ことで、一旦塗布された面が、何度も繰り返し塗布部に
戻ってくることにより、塗料溜まりが発生し、膜厚の不
均一を発生させるという問題点があった。
【0009】この塗料溜まりの発生を回避するために、
例えば、特開平3−12261号公報には、円筒状基体
が1回転してその外周全面に塗料が塗布された時点で、
円筒状基体をロールから離間することを提案している。
しかし、これにはかなり複雑で精密な制御が必要とされ
るとともに、円筒状基体が1回転しかしない場合には、
均一な塗膜を得ることは難しい。
例えば、特開平3−12261号公報には、円筒状基体
が1回転してその外周全面に塗料が塗布された時点で、
円筒状基体をロールから離間することを提案している。
しかし、これにはかなり複雑で精密な制御が必要とされ
るとともに、円筒状基体が1回転しかしない場合には、
均一な塗膜を得ることは難しい。
【0010】また同公報には、円筒状基体を1回転以上
回転させて塗布を終了した後、円筒状基体を塗料供給ロ
ールから離間し、円筒状基体を回転させ続けて塗膜面の
レベリング(膜厚の均一化)を図る方法が開示されてい
るが、この方法では、あらかじめレベリングされるべき
塗料溜まりの量を見越して、精密な膜厚制御を行わなけ
ればならなかった。
回転させて塗布を終了した後、円筒状基体を塗料供給ロ
ールから離間し、円筒状基体を回転させ続けて塗膜面の
レベリング(膜厚の均一化)を図る方法が開示されてい
るが、この方法では、あらかじめレベリングされるべき
塗料溜まりの量を見越して、精密な膜厚制御を行わなけ
ればならなかった。
【0011】また特開平2−222743号公報にも、
塗料供給用円筒状ロールの周面に形成された塗料膜を円
筒状基体の外周面に一層だけ転写し、円筒状基体と塗料
供給用円筒状ロールの接触を断つ方法が開示されている
が、前述したように複雑で精密な制御が必要とされる。
塗料供給用円筒状ロールの周面に形成された塗料膜を円
筒状基体の外周面に一層だけ転写し、円筒状基体と塗料
供給用円筒状ロールの接触を断つ方法が開示されている
が、前述したように複雑で精密な制御が必要とされる。
【0012】さらに膜厚の薄い塗膜をロール塗布法によ
り形成する場合には以下のような問題も指摘されてい
る。すなわち、円筒状基体として電子写真用感光体ドラ
ム用アルミニウム基体を回転した場合には、円筒状基体
自身の精度、回転駆動手段の精度により、50μm程度
の回転ぶれが生ずることがある。一方、電子写真用感光
体塗料が下引き層、電荷発生層、電荷輸送層から構成さ
れる場合、最も薄い電荷発生層で膜厚はサブμm、最も
厚い電荷輸送層でも膜厚が20〜50μmであるから、
前述のような回転ぶれが生じている状態で、膜厚の均一
な塗膜を形成することができるのかという本質的な問題
も指摘されている。
り形成する場合には以下のような問題も指摘されてい
る。すなわち、円筒状基体として電子写真用感光体ドラ
ム用アルミニウム基体を回転した場合には、円筒状基体
自身の精度、回転駆動手段の精度により、50μm程度
の回転ぶれが生ずることがある。一方、電子写真用感光
体塗料が下引き層、電荷発生層、電荷輸送層から構成さ
れる場合、最も薄い電荷発生層で膜厚はサブμm、最も
厚い電荷輸送層でも膜厚が20〜50μmであるから、
前述のような回転ぶれが生じている状態で、膜厚の均一
な塗膜を形成することができるのかという本質的な問題
も指摘されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した従来
の塗布方法の持つ欠点を解消し、簡単な制御で、円筒状
基体の外周面に効率よく均一な塗膜を形成する手法を提
供するものである。
の塗布方法の持つ欠点を解消し、簡単な制御で、円筒状
基体の外周面に効率よく均一な塗膜を形成する手法を提
供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記実状
に鑑みてロール塗布法について鋭意検討したところ、被
塗布物である円筒状基体と円筒状基体に塗料を塗布する
ロールとを非接触状態で同一方向に回転することにより
円筒状基体に形成される塗膜の均一性を向上できること
を知見した。そして、塗膜の均一性をさらに向上するた
めには、塗布ロール上の塗料の膜厚を均一にすること、
円筒状基体と塗布ロールの周速の比(円筒状基体の周速
/塗布ロールの周速)を所定の値にすることが重要であ
ることも知見した。
に鑑みてロール塗布法について鋭意検討したところ、被
塗布物である円筒状基体と円筒状基体に塗料を塗布する
ロールとを非接触状態で同一方向に回転することにより
円筒状基体に形成される塗膜の均一性を向上できること
を知見した。そして、塗膜の均一性をさらに向上するた
めには、塗布ロール上の塗料の膜厚を均一にすること、
円筒状基体と塗布ロールの周速の比(円筒状基体の周速
/塗布ロールの周速)を所定の値にすることが重要であ
ることも知見した。
【0015】本発明は以上の知見に基づくものであり、
塗布ロールに供給された塗料を円筒状基体に塗布する円
筒状基体への塗料塗布方法において、円筒状基体と塗布
ロールを非接触状態で同一方向に回転しつつ塗料を塗布
することを特徴とする。本発明において、塗布ロールに
供給された塗料の膜厚を均一化するとともに、円筒状基
体の周速と塗布ロールの周速の比(円筒状基体の周速/
塗布ロールの周速)を0.5〜2.0の範囲とすること
が好ましい。また、本発明において、円筒状基体への塗
料塗布後に、円筒状基体を塗布ロールから離間した状態
で回転を継続することがより好ましい。
塗布ロールに供給された塗料を円筒状基体に塗布する円
筒状基体への塗料塗布方法において、円筒状基体と塗布
ロールを非接触状態で同一方向に回転しつつ塗料を塗布
することを特徴とする。本発明において、塗布ロールに
供給された塗料の膜厚を均一化するとともに、円筒状基
体の周速と塗布ロールの周速の比(円筒状基体の周速/
塗布ロールの周速)を0.5〜2.0の範囲とすること
が好ましい。また、本発明において、円筒状基体への塗
料塗布後に、円筒状基体を塗布ロールから離間した状態
で回転を継続することがより好ましい。
【0016】以上の本発明塗料塗布方法は、円筒状基体
と塗布ロールとを近接配置し、この塗布ロールに供給さ
れた塗料を円筒状基体に塗布する円筒状基体への塗料塗
布装置において、円筒状基体に塗料を塗布する際に、非
接触状態で円筒状基体の回転方向と同一方向に回転する
塗布ロールと、塗布ロールに近接配置された膜厚制御手
段を有する円筒状基体への塗料塗布装置により実施する
ことができる。以上の塗料塗布装置においては、前記膜
厚制御手段として円筒状部材又は板状部材を用いること
ができる。
と塗布ロールとを近接配置し、この塗布ロールに供給さ
れた塗料を円筒状基体に塗布する円筒状基体への塗料塗
布装置において、円筒状基体に塗料を塗布する際に、非
接触状態で円筒状基体の回転方向と同一方向に回転する
塗布ロールと、塗布ロールに近接配置された膜厚制御手
段を有する円筒状基体への塗料塗布装置により実施する
ことができる。以上の塗料塗布装置においては、前記膜
厚制御手段として円筒状部材又は板状部材を用いること
ができる。
【0017】また本発明によれば、塗布ロールに供給さ
れた電子写真用感光体塗料を電子写真用感光体ドラム基
体に塗布後乾燥する電子写真用感光体ドラムの製造方法
において、電子写真用感光体ドラム基体と塗布ロールと
を非接触状態で同一回転方向に回転しつつ電子写真用感
光体ドラム基体へ電子写真用感光体塗料を塗布すること
を特徴とする電子写真用感光体ドラムの製造方法が提供
される。この電子写真用感光体ドラムの製造方法では、
塗布ロールに供給された電子写真用感光体塗料の膜厚を
均一化すること、さらに電子写真用感光体ドラム基体の
周速と塗布ロールの周速の比(電子写真用感光体ドラム
基体の周速/塗布ロールの周速)を0.5〜2.0の範
囲とすることが望ましい。
れた電子写真用感光体塗料を電子写真用感光体ドラム基
体に塗布後乾燥する電子写真用感光体ドラムの製造方法
において、電子写真用感光体ドラム基体と塗布ロールと
を非接触状態で同一回転方向に回転しつつ電子写真用感
光体ドラム基体へ電子写真用感光体塗料を塗布すること
を特徴とする電子写真用感光体ドラムの製造方法が提供
される。この電子写真用感光体ドラムの製造方法では、
塗布ロールに供給された電子写真用感光体塗料の膜厚を
均一化すること、さらに電子写真用感光体ドラム基体の
周速と塗布ロールの周速の比(電子写真用感光体ドラム
基体の周速/塗布ロールの周速)を0.5〜2.0の範
囲とすることが望ましい。
【0018】ここで、本発明において非接触状態にある
とは、円筒状基体(電子写真用感光体ドラム基体)と塗
布ロールとが直接接触していない状態、又は、後述する
スペーサのような部材を介して接触していない状態をい
う。例えば、円筒状基体(電子写真用感光体ドラム基
体)と塗布ロールとが直接接触していないが塗料を介し
て接触している状態はこれに該当する。また、本発明に
おいて、円筒状基体(電子写真用感光体ドラム基体)と
塗布ロールとが塗料を介して接触している状態を近接と
いい、この状態が解除されたことを離間するということ
とする。
とは、円筒状基体(電子写真用感光体ドラム基体)と塗
布ロールとが直接接触していない状態、又は、後述する
スペーサのような部材を介して接触していない状態をい
う。例えば、円筒状基体(電子写真用感光体ドラム基
体)と塗布ロールとが直接接触していないが塗料を介し
て接触している状態はこれに該当する。また、本発明に
おいて、円筒状基体(電子写真用感光体ドラム基体)と
塗布ロールとが塗料を介して接触している状態を近接と
いい、この状態が解除されたことを離間するということ
とする。
【0019】以下、本発明の円筒状基体への塗布方法及
び装置について詳細に説明する。まず、本発明において
円筒状基体と塗布ロール(以下、アプリケータロールと
いう)を同一方向に回転する理由について図7及び図8
に基づき説明する。
び装置について詳細に説明する。まず、本発明において
円筒状基体と塗布ロール(以下、アプリケータロールと
いう)を同一方向に回転する理由について図7及び図8
に基づき説明する。
【0020】図7及び図8において、1は被塗布物であ
る円筒状基体、2はアプリケータロールであり、各々矢
印(実線)方向に回転する。つまり、図7には円筒状基
体1とアプリケータロール2とが非接触状態で同一方向
に回転する場合を示し、図8には円筒状基体1とアプリ
ケータロール2とが非接触状態で反対方向に回転する場
合を示している。5は塗料であり、アプリケータロール
2から円筒状基体1へ転移、塗布される。塗料5は円筒
状基体1とアプリケータロール2との回転方向の影響を
受け、各々矢印(鎖線)の方向に流動する。
る円筒状基体、2はアプリケータロールであり、各々矢
印(実線)方向に回転する。つまり、図7には円筒状基
体1とアプリケータロール2とが非接触状態で同一方向
に回転する場合を示し、図8には円筒状基体1とアプリ
ケータロール2とが非接触状態で反対方向に回転する場
合を示している。5は塗料であり、アプリケータロール
2から円筒状基体1へ転移、塗布される。塗料5は円筒
状基体1とアプリケータロール2との回転方向の影響を
受け、各々矢印(鎖線)の方向に流動する。
【0021】図8に示すように円筒状基体1とアプリケ
ータロール2とが互いに反対方向に回転すれば、転移起
点91において円筒状基体1に塗布された塗料5は転移
終点92を経由して円筒状基体1の回転に伴い転移起点
91に戻る。したがって、アプリケータロール2によっ
て次々に供給される塗料5の一部は円筒状基体1とアプ
リケータロール2との間のギャップを通過することがで
きないこととなる。通過できなかった塗料5は転移起点
91近傍に蓄積され、塗料溜まり8を形成する。この状
態で円筒状基体1をアプリケータロール2から離間する
と、この塗料溜まり8に相当する部分が突出して塗膜の
均一性を阻害する。塗料溜まり8が形成する前に円筒状
基体1をアプリケータロール2から離間することも考え
られるが、その場合には円筒状基体1の外周全面に塗料
を均一に塗布することができない。
ータロール2とが互いに反対方向に回転すれば、転移起
点91において円筒状基体1に塗布された塗料5は転移
終点92を経由して円筒状基体1の回転に伴い転移起点
91に戻る。したがって、アプリケータロール2によっ
て次々に供給される塗料5の一部は円筒状基体1とアプ
リケータロール2との間のギャップを通過することがで
きないこととなる。通過できなかった塗料5は転移起点
91近傍に蓄積され、塗料溜まり8を形成する。この状
態で円筒状基体1をアプリケータロール2から離間する
と、この塗料溜まり8に相当する部分が突出して塗膜の
均一性を阻害する。塗料溜まり8が形成する前に円筒状
基体1をアプリケータロール2から離間することも考え
られるが、その場合には円筒状基体1の外周全面に塗料
を均一に塗布することができない。
【0022】これに対し、図7に示すように円筒状基体
1とアプリケータロール2の回転方向を同一方向にすれ
ば、塗料溜まりは発生しないか、発生してもわずかな量
となる。すなわち、アプリケータロール2により搬送さ
れてきた塗料は、矢印(鎖線)転移起点91から円筒状
基体1の回転に伴いその大部分が円筒状基体1の外周面
を経由して転移終点92に達する。したがって、アプリ
ケータロール2から円筒状基体1へ塗料が転移され続け
ても、転移起点91に塗料溜まり8は発生しない。発生
したとしてもわずかな量であり、アプリケータロール2
から円筒状基体1を離間した後のレベリングで機能上支
障がない程度に解消され得る。
1とアプリケータロール2の回転方向を同一方向にすれ
ば、塗料溜まりは発生しないか、発生してもわずかな量
となる。すなわち、アプリケータロール2により搬送さ
れてきた塗料は、矢印(鎖線)転移起点91から円筒状
基体1の回転に伴いその大部分が円筒状基体1の外周面
を経由して転移終点92に達する。したがって、アプリ
ケータロール2から円筒状基体1へ塗料が転移され続け
ても、転移起点91に塗料溜まり8は発生しない。発生
したとしてもわずかな量であり、アプリケータロール2
から円筒状基体1を離間した後のレベリングで機能上支
障がない程度に解消され得る。
【0023】本発明において、塗料塗布の際には円筒状
基体1とアプリケータロール2とは非接触状態にある
が、これは円筒状基体1とアプリケータロール2との間
で形成されたギャップを塗料が通過するために必要な他
に、以下の意義を有する。すなわち、例えば円筒状基体
1とアプリケータロール2とのギャップ値を一定とする
ためのスペーサを用いることにより塗料膜厚の均一化を
図ることが考えられるが、前述のように円筒状基体自身
の精度、回転駆動手段の精度により50μm程度の回転
ぶれが生ずるために、現実にはギャップ値を一定に保つ
ことはできないし、却って円筒状基体1とアプリケータ
ロール2の円滑な回転を阻害し塗膜の均一性に悪影響を
及ぼす虞がある。しかし、本発明のように円筒状基体1
とアプリケータロール2とが非接触状態であればこのよ
うな問題も生じないし、回転ぶれが生じているにも拘わ
らず、円筒状基体1とアプリケータロール2とを同一方
向に回転することにより、塗膜の均一性を向上させるこ
とができる。
基体1とアプリケータロール2とは非接触状態にある
が、これは円筒状基体1とアプリケータロール2との間
で形成されたギャップを塗料が通過するために必要な他
に、以下の意義を有する。すなわち、例えば円筒状基体
1とアプリケータロール2とのギャップ値を一定とする
ためのスペーサを用いることにより塗料膜厚の均一化を
図ることが考えられるが、前述のように円筒状基体自身
の精度、回転駆動手段の精度により50μm程度の回転
ぶれが生ずるために、現実にはギャップ値を一定に保つ
ことはできないし、却って円筒状基体1とアプリケータ
ロール2の円滑な回転を阻害し塗膜の均一性に悪影響を
及ぼす虞がある。しかし、本発明のように円筒状基体1
とアプリケータロール2とが非接触状態であればこのよ
うな問題も生じないし、回転ぶれが生じているにも拘わ
らず、円筒状基体1とアプリケータロール2とを同一方
向に回転することにより、塗膜の均一性を向上させるこ
とができる。
【0024】円筒状基体とアプリケータロールの回転方
向を同一方向にすることにより、塗料溜まりの発生を防
止又は抑制することはできるが、円筒状基体外周に形成
される塗膜の均一性を速やかに得るには、アプリケータ
ロールに供給された塗料の膜厚を均一にすることが重要
である。すなわち、円筒状基体がアプリケータロール外
周面の塗料と接触を開始してから1回転した程度では円
筒状基体の外周面に均一な塗膜を形成することは極めて
困難であり、相当数の回転が必要である。しかし、この
回転数は生産効率に影響するので、可能な限り少ない回
転数で均一な膜厚の塗膜を形成することが望ましい。よ
り少ない回転数で円筒状基体の外周面に均一な塗膜を形
成するには、アプリケータロール外周面の塗膜の厚さを
均一にすることが有効なのである。アプリケータロール
外周面の塗膜の厚さを均一にする手法については後述す
るが、アプリケータロールを塗料中に浸漬してその外周
面に塗料を付着させたのみでは、円筒状基体に均一な塗
膜を速やかに形成することは困難である。なお、塗布初
期の段階でアプリケータロール外周の塗料膜厚を、塗布
時に円筒状基体に形成しようとする塗料膜厚よりも厚く
しておき、その後減少することが均一な塗膜を速やかに
形成するために有効である。
向を同一方向にすることにより、塗料溜まりの発生を防
止又は抑制することはできるが、円筒状基体外周に形成
される塗膜の均一性を速やかに得るには、アプリケータ
ロールに供給された塗料の膜厚を均一にすることが重要
である。すなわち、円筒状基体がアプリケータロール外
周面の塗料と接触を開始してから1回転した程度では円
筒状基体の外周面に均一な塗膜を形成することは極めて
困難であり、相当数の回転が必要である。しかし、この
回転数は生産効率に影響するので、可能な限り少ない回
転数で均一な膜厚の塗膜を形成することが望ましい。よ
り少ない回転数で円筒状基体の外周面に均一な塗膜を形
成するには、アプリケータロール外周面の塗膜の厚さを
均一にすることが有効なのである。アプリケータロール
外周面の塗膜の厚さを均一にする手法については後述す
るが、アプリケータロールを塗料中に浸漬してその外周
面に塗料を付着させたのみでは、円筒状基体に均一な塗
膜を速やかに形成することは困難である。なお、塗布初
期の段階でアプリケータロール外周の塗料膜厚を、塗布
時に円筒状基体に形成しようとする塗料膜厚よりも厚く
しておき、その後減少することが均一な塗膜を速やかに
形成するために有効である。
【0025】次に、円筒状基体とアプリケータロールの
周速の比(円筒状基体の周速/アプリケータロールの周
速)を、0.5〜2.0の範囲とすることが望ましい理
由について説明する。円筒状基体とアプリケータロール
の周速の比が小さすぎると、円筒状基体とアプリケータ
ロールの回転方向を同一にしても転移起点に塗料溜まり
が形成される傾向になり、また円筒状基体に形成される
塗膜にすじ状のむらが発生する。逆に円筒状基体とアプ
リケータロールの周速の比が大きすぎると転移終点に塗
料溜まりが形成される傾向になり、また円筒状基体に形
成される塗膜にすじ状のむらが発生する。以上より、本
発明においては円筒状基体とアプリケータロールの周速
の比(円筒状基体の周速/アプリケータロールの周速)
を、0.5〜2.0、さらには0.6〜1.5の範囲と
することが望ましい。
周速の比(円筒状基体の周速/アプリケータロールの周
速)を、0.5〜2.0の範囲とすることが望ましい理
由について説明する。円筒状基体とアプリケータロール
の周速の比が小さすぎると、円筒状基体とアプリケータ
ロールの回転方向を同一にしても転移起点に塗料溜まり
が形成される傾向になり、また円筒状基体に形成される
塗膜にすじ状のむらが発生する。逆に円筒状基体とアプ
リケータロールの周速の比が大きすぎると転移終点に塗
料溜まりが形成される傾向になり、また円筒状基体に形
成される塗膜にすじ状のむらが発生する。以上より、本
発明においては円筒状基体とアプリケータロールの周速
の比(円筒状基体の周速/アプリケータロールの周速)
を、0.5〜2.0、さらには0.6〜1.5の範囲と
することが望ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態に基づき
説明する。図1、図2は各々本発明の1実施形態を示す
斜視図、側面図である。図1、図2において、1は被塗
布物である円筒状基体、2はアプリケータロール(塗布
ロール)、3はメタリングロール(膜厚制御手段)、4
はクリーニングドクタ、5は塗料である。
説明する。図1、図2は各々本発明の1実施形態を示す
斜視図、側面図である。図1、図2において、1は被塗
布物である円筒状基体、2はアプリケータロール(塗布
ロール)、3はメタリングロール(膜厚制御手段)、4
はクリーニングドクタ、5は塗料である。
【0027】円筒状基体1、アプリケータロール2及び
メタリングロール3は、図示しない回転機構により矢印
方向へ回転可能に設置されている。また、円筒状基体1
とアプリケータロール2とはアプリケータロール2から
円筒状基体1へ塗料が転移できる程度のギャップを介し
て配置され、またアプリケータロール2とメタリングロ
ール3とは塗料5を貯留できる程度のギャップを介して
配置されている。塗料5は図示しない塗料供給手段によ
りアプリケータロール2、メタリングロール3及びクリ
ーニングドクタ4とにより形成される塗料貯留部51に
貯留される。
メタリングロール3は、図示しない回転機構により矢印
方向へ回転可能に設置されている。また、円筒状基体1
とアプリケータロール2とはアプリケータロール2から
円筒状基体1へ塗料が転移できる程度のギャップを介し
て配置され、またアプリケータロール2とメタリングロ
ール3とは塗料5を貯留できる程度のギャップを介して
配置されている。塗料5は図示しない塗料供給手段によ
りアプリケータロール2、メタリングロール3及びクリ
ーニングドクタ4とにより形成される塗料貯留部51に
貯留される。
【0028】塗料貯留部51からアプリケータロール2
及びメタリングロール3との間のギャップを通過して塗
料5はアプリケータロール2の外周面に供給されるが、
この一定幅のギャップを塗料5が通過することによりア
プリケータロール2の外周面に供給される塗料5が計量
される。この状態でアプリケータロール2及びメタリン
グロール3を矢印方向に回転することによりアプリケー
タロール2の外周面の塗料5の膜厚が均一になる結果、
円筒状基体1の外周面に塗布される塗料の膜厚も速やか
に均一なものとなる。なお、以上の形態ではメタリング
ロール3を回転しているが、回転することなく固定状態
とすることもできる。
及びメタリングロール3との間のギャップを通過して塗
料5はアプリケータロール2の外周面に供給されるが、
この一定幅のギャップを塗料5が通過することによりア
プリケータロール2の外周面に供給される塗料5が計量
される。この状態でアプリケータロール2及びメタリン
グロール3を矢印方向に回転することによりアプリケー
タロール2の外周面の塗料5の膜厚が均一になる結果、
円筒状基体1の外周面に塗布される塗料の膜厚も速やか
に均一なものとなる。なお、以上の形態ではメタリング
ロール3を回転しているが、回転することなく固定状態
とすることもできる。
【0029】以上の実施形態では、メタリングロール3
を用いることによりアプリケータロール2外周面の塗料
5の膜厚を均一化しているが、図3に示すように塗料槽
52に貯留した塗料5中にアプリケータロール2を浸漬
するとともに、所定量の塗料を供給するための手段とし
てギャップ設定用ドクタ6を所定幅のギャップを介して
アプリケータロール2に配置してもよい。この状態で、
アプリケータロール2を回転させることにより、アプリ
ケータロール2外周面の塗料5の膜厚が均一化される。
を用いることによりアプリケータロール2外周面の塗料
5の膜厚を均一化しているが、図3に示すように塗料槽
52に貯留した塗料5中にアプリケータロール2を浸漬
するとともに、所定量の塗料を供給するための手段とし
てギャップ設定用ドクタ6を所定幅のギャップを介して
アプリケータロール2に配置してもよい。この状態で、
アプリケータロール2を回転させることにより、アプリ
ケータロール2外周面の塗料5の膜厚が均一化される。
【0030】また、図4に示すように板状の膜厚制御手
段61をアプリケータロール2の接線方向に所定幅のギ
ャップを介して配置する、あるいは図5に示すような円
筒体の外周に段差を設けた膜厚制御手段62をアプリケ
ータロール2と所定幅のギャップを介して配置すること
もできる。図4、図5に示す膜厚制御手段61、62に
よれば、図3に示したギャップ設定用ドクタ6よりも塗
料5の膜厚の均一性を向上することができる。
段61をアプリケータロール2の接線方向に所定幅のギ
ャップを介して配置する、あるいは図5に示すような円
筒体の外周に段差を設けた膜厚制御手段62をアプリケ
ータロール2と所定幅のギャップを介して配置すること
もできる。図4、図5に示す膜厚制御手段61、62に
よれば、図3に示したギャップ設定用ドクタ6よりも塗
料5の膜厚の均一性を向上することができる。
【0031】さらに別の方法として、図6に示すように
塗料槽52に貯留した塗料5中にピックアップロール7
を浸漬、配設し、ピックアップロール7からアプリケー
タロール2に転移された塗料5を、アプリケータロール
2とこれに近接配置したメタリングロール3との間のギ
ャップで計量して供給する方法もある。この場合、メタ
リングロール3にクリーニングドクタ4を近接設置し
て、余分な塗料5を塗料槽52に戻すこともできる。こ
の状態で、アプリケータロール2とメタリングロール3
とピックアップロール7を矢印方向に回転することによ
り、アプリケータロール2外周面の塗料の膜厚が均一化
される。
塗料槽52に貯留した塗料5中にピックアップロール7
を浸漬、配設し、ピックアップロール7からアプリケー
タロール2に転移された塗料5を、アプリケータロール
2とこれに近接配置したメタリングロール3との間のギ
ャップで計量して供給する方法もある。この場合、メタ
リングロール3にクリーニングドクタ4を近接設置し
て、余分な塗料5を塗料槽52に戻すこともできる。こ
の状態で、アプリケータロール2とメタリングロール3
とピックアップロール7を矢印方向に回転することによ
り、アプリケータロール2外周面の塗料の膜厚が均一化
される。
【0032】円筒状基体とアプリケータロールとが近接
するとは塗料を介して接触している状態であることを先
に述べたが、具体的なギャップ幅は塗布する塗料の種
類、円筒状基体上に乾燥後に最終的に形成する膜厚によ
って、10μm〜1000μmの範囲で、かつアプリケ
ータロールと膜厚制御手段との間のギャップ幅と同等か
それ以下の値で設定すればよい。また、アプリケータロ
ールと膜厚制御手段との間のギャップ幅も、塗布する塗
料の種類、円筒状基体上に最終的に形成する膜厚によっ
て、10μm〜1000μmの範囲で設定すればよい。
するとは塗料を介して接触している状態であることを先
に述べたが、具体的なギャップ幅は塗布する塗料の種
類、円筒状基体上に乾燥後に最終的に形成する膜厚によ
って、10μm〜1000μmの範囲で、かつアプリケ
ータロールと膜厚制御手段との間のギャップ幅と同等か
それ以下の値で設定すればよい。また、アプリケータロ
ールと膜厚制御手段との間のギャップ幅も、塗布する塗
料の種類、円筒状基体上に最終的に形成する膜厚によっ
て、10μm〜1000μmの範囲で設定すればよい。
【0033】特に、電子写真用感光体ドラムを製造する
際には、電子写真用感光体ドラム基体と塗布ロールとの
ギャップ幅は10〜300μmの範囲であって、塗料塗
布中に電子写真用感光体ドラム基体に形成される膜厚と
同等から3倍の範囲のギャップ幅が好ましく、さらに
は、塗布ロールと膜厚制御手段との間のギャップ幅と同
等かそれ以下の値とするのが好ましい。
際には、電子写真用感光体ドラム基体と塗布ロールとの
ギャップ幅は10〜300μmの範囲であって、塗料塗
布中に電子写真用感光体ドラム基体に形成される膜厚と
同等から3倍の範囲のギャップ幅が好ましく、さらに
は、塗布ロールと膜厚制御手段との間のギャップ幅と同
等かそれ以下の値とするのが好ましい。
【0034】塗料が塗布される際の円筒状基体の回転の
周速は3m/min〜50m/minの範囲とすることが、ま
たアプリケータロールの回転の周速は3m/min〜50
m/minの範囲とすることが好ましい。円筒状基体及び
アプリケータロールの周速が遅いとその外周面に形成さ
れる塗膜の膜厚均一性が不十分であり、逆に周速が速す
ぎると遠心力により塗料が飛散する恐れがあるからであ
る。
周速は3m/min〜50m/minの範囲とすることが、ま
たアプリケータロールの回転の周速は3m/min〜50
m/minの範囲とすることが好ましい。円筒状基体及び
アプリケータロールの周速が遅いとその外周面に形成さ
れる塗膜の膜厚均一性が不十分であり、逆に周速が速す
ぎると遠心力により塗料が飛散する恐れがあるからであ
る。
【0035】円筒状基体の回転の周速とアプリケータロ
ールの回転の周速の比(円筒状基体の周速/アプリケー
タロールの周速)は、前述のように0.5〜2.0の範
囲が好ましく、0.6〜1.5の範囲がさらに好まし
い。また、アプリケータロールと円筒状基体の径の比が
1/4〜10の範囲であれば、本発明を問題なく実施す
ることができる。
ールの回転の周速の比(円筒状基体の周速/アプリケー
タロールの周速)は、前述のように0.5〜2.0の範
囲が好ましく、0.6〜1.5の範囲がさらに好まし
い。また、アプリケータロールと円筒状基体の径の比が
1/4〜10の範囲であれば、本発明を問題なく実施す
ることができる。
【0036】本発明塗布方法においては、円筒状基体外
周面に塗料が1層塗布、換言すれば円筒状基体が1回転
した時点でアプリケータロールから離間することは好ま
しくない。すなわち、アプリケータロールから塗料が円
筒状基体の外周面に転移を開始し、円筒状基体が数回転
してはじめて円筒状基体外周面に塗料からなる塗膜が均
一に形成されるからである。したがって、円筒状基体が
数回転して塗膜が均一に形成された後に円筒状基体をア
プリケータロールから離間する。ただし、本発明ではア
プリケータロール外周面の塗料の塗膜が均一化されてい
るので、少ない回転数で円筒状基体外周面の塗料膜厚を
均一化することができる。
周面に塗料が1層塗布、換言すれば円筒状基体が1回転
した時点でアプリケータロールから離間することは好ま
しくない。すなわち、アプリケータロールから塗料が円
筒状基体の外周面に転移を開始し、円筒状基体が数回転
してはじめて円筒状基体外周面に塗料からなる塗膜が均
一に形成されるからである。したがって、円筒状基体が
数回転して塗膜が均一に形成された後に円筒状基体をア
プリケータロールから離間する。ただし、本発明ではア
プリケータロール外周面の塗料の塗膜が均一化されてい
るので、少ない回転数で円筒状基体外周面の塗料膜厚を
均一化することができる。
【0037】円筒状基体をアプリケータロールから離間
した後に、形成された塗膜のレベリングと風乾をかねて
円筒状基体の回転を継続し、回転を停止しても塗料だれ
が生じないことを確認して、熱風循環式乾燥機に入れて
完全に乾燥させる。
した後に、形成された塗膜のレベリングと風乾をかねて
円筒状基体の回転を継続し、回転を停止しても塗料だれ
が生じないことを確認して、熱風循環式乾燥機に入れて
完全に乾燥させる。
【0038】比較的揮発性の高い溶剤を用いた場合、溶
剤揮発による乾燥を防止するためにアプリケータロール
部分、円筒状基体部分あるいはその周囲全体等を略密閉
状態とするような容器あるいは遮蔽壁等で覆うことも有
効である。
剤揮発による乾燥を防止するためにアプリケータロール
部分、円筒状基体部分あるいはその周囲全体等を略密閉
状態とするような容器あるいは遮蔽壁等で覆うことも有
効である。
【0039】円筒状基体の材料としては、例えば、鉄、
アルミニウム、銅、マンガン、シリコン、マグネシウ
ム、亜鉛、ステンレス、クロム、チタン、ニッケル、モ
リブデン、バナジウム、インジウム、金、白金等の金属
又はこれらの合金、或いはポリエステルなどの樹脂にア
ルミニウム等の導電性材料を蒸着されたもの等が挙げら
れるが、ここに挙げたものに限定されるものではない。
アルミニウム、銅、マンガン、シリコン、マグネシウ
ム、亜鉛、ステンレス、クロム、チタン、ニッケル、モ
リブデン、バナジウム、インジウム、金、白金等の金属
又はこれらの合金、或いはポリエステルなどの樹脂にア
ルミニウム等の導電性材料を蒸着されたもの等が挙げら
れるが、ここに挙げたものに限定されるものではない。
【0040】円筒状基体が電子写真用感光体ドラムを対
象とする場合、形成される感光層は、電荷発生材料と電
荷輸送材料とが同一の層内に存在する単層型であって
も、電荷発生材料を含有する層と電荷輸送材料を含有す
る層とを積層してなる積層型であってもよい。
象とする場合、形成される感光層は、電荷発生材料と電
荷輸送材料とが同一の層内に存在する単層型であって
も、電荷発生材料を含有する層と電荷輸送材料を含有す
る層とを積層してなる積層型であってもよい。
【0041】単層型の感光層は、電荷発生材料と電荷輸
送材料とをバインダー樹脂溶液に分散或いは溶解した塗
布液を、円筒状基体の外周面に塗布後乾燥して形成する
ことができる。
送材料とをバインダー樹脂溶液に分散或いは溶解した塗
布液を、円筒状基体の外周面に塗布後乾燥して形成する
ことができる。
【0042】積層型の感光層は、電荷発生材料の微粒子
を必要に応じてバインダー樹脂溶液に分散した塗料を円
筒状基体の外周面に塗布後乾燥して電荷発生層を形成
し、その上に、電荷輸送機能を有する化合物をバインダ
ー樹脂溶液に溶解した塗料を塗布後乾燥して電荷輸送層
を形成することにより得ることができる。また、上記と
は逆に、円筒状基体の外周面に電荷輸送層を形成した
後、電荷発生層を形成させても良い。
を必要に応じてバインダー樹脂溶液に分散した塗料を円
筒状基体の外周面に塗布後乾燥して電荷発生層を形成
し、その上に、電荷輸送機能を有する化合物をバインダ
ー樹脂溶液に溶解した塗料を塗布後乾燥して電荷輸送層
を形成することにより得ることができる。また、上記と
は逆に、円筒状基体の外周面に電荷輸送層を形成した
後、電荷発生層を形成させても良い。
【0043】電子写真用感光体ドラムにおける感光層の
膜厚は、単層型電子写真用感光体の場合には、5〜50
μmの範囲が好ましく、15〜40μmの範囲が特に好
ましい。また、積層型電子写真用感光体の場合には、電
荷発生層の膜厚は5μm以下が好ましく、0.01〜1
μmの範囲が特に好ましく、電荷輸送層の膜厚は5〜5
0μmの範囲が好ましく、15〜40μmの範囲が特に
好ましい。
膜厚は、単層型電子写真用感光体の場合には、5〜50
μmの範囲が好ましく、15〜40μmの範囲が特に好
ましい。また、積層型電子写真用感光体の場合には、電
荷発生層の膜厚は5μm以下が好ましく、0.01〜1
μmの範囲が特に好ましく、電荷輸送層の膜厚は5〜5
0μmの範囲が好ましく、15〜40μmの範囲が特に
好ましい。
【0044】電荷発生材料としては、例えば、フタロシ
アニン系顔料、アゾ系顔料、キノン系顔料、ペリレン系
顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、ビスベン
ゾイミダゾール系顔料、キナクリドン系顔料、キノリン
系顔料、レーキ顔料、アゾレーキ顔料、アントラキノン
系顔料、オキサジン系顔料、ジオキサジン系顔料、トリ
フェニルメタン系顔料、アズレニウム染料、スクウェア
リウム染料、ピリリウム系染料、トリアリルメタン染
料、キサンテン染料、チアジン染料、シアニン系染料等
の種々の有機顔料、染料や、更にアモルファスシリコ
ン、アモルファスセレン、テルル、セレン−テルル合
金、硫化カドミウム、硫化アンチモン、酸化亜鉛、硫化
亜鉛等の無機材料を挙げることができる。
アニン系顔料、アゾ系顔料、キノン系顔料、ペリレン系
顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、ビスベン
ゾイミダゾール系顔料、キナクリドン系顔料、キノリン
系顔料、レーキ顔料、アゾレーキ顔料、アントラキノン
系顔料、オキサジン系顔料、ジオキサジン系顔料、トリ
フェニルメタン系顔料、アズレニウム染料、スクウェア
リウム染料、ピリリウム系染料、トリアリルメタン染
料、キサンテン染料、チアジン染料、シアニン系染料等
の種々の有機顔料、染料や、更にアモルファスシリコ
ン、アモルファスセレン、テルル、セレン−テルル合
金、硫化カドミウム、硫化アンチモン、酸化亜鉛、硫化
亜鉛等の無機材料を挙げることができる。
【0045】電荷発生物質はここに挙げたものに限定さ
れるものではなく、またその使用に際しては単独、或い
は2種類以上混合して用いることができる。電荷発生材
料の微粒子を必要に応じてバインダー樹脂溶液中に分散
した分散液を塗布、乾燥させてなる電荷発生層の場合に
は、電荷発生材料とバインダー樹脂との使用割合は、重
量比で10:1〜1:10の範囲が好ましく、特に好ま
しい範囲は6:1〜1:2である。
れるものではなく、またその使用に際しては単独、或い
は2種類以上混合して用いることができる。電荷発生材
料の微粒子を必要に応じてバインダー樹脂溶液中に分散
した分散液を塗布、乾燥させてなる電荷発生層の場合に
は、電荷発生材料とバインダー樹脂との使用割合は、重
量比で10:1〜1:10の範囲が好ましく、特に好ま
しい範囲は6:1〜1:2である。
【0046】電荷輸送材料としては、正孔輸送材料及び
/又は電子輸送材料を用いることができる。正孔輸送材
料としては、低分子化合物では、例えば、ピレン系、カ
ルバゾール系、ヒドラゾン系、オキサゾール系、オキサ
ジアゾール系、ピラゾリン系、アリールアミン系、アリ
ールメタン系、ベンジジン系、チアゾール系、スチルベ
ン系、ブタジエン系等の化合物が挙げられる。また、高
分子化合物としては、例えば、ポリ−N−ビニルカルバ
ゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポ
リビニルピレン、ポリビニルアンスラセン、ポリビニル
アクリジン、ピレン−ホルムアルデヒド樹脂、エチルカ
ルバゾール−ホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾー
ル−ホルムアルデヒド樹脂、トリフェニルメタンポリマ
ー、ポリシラン等が挙げられる。
/又は電子輸送材料を用いることができる。正孔輸送材
料としては、低分子化合物では、例えば、ピレン系、カ
ルバゾール系、ヒドラゾン系、オキサゾール系、オキサ
ジアゾール系、ピラゾリン系、アリールアミン系、アリ
ールメタン系、ベンジジン系、チアゾール系、スチルベ
ン系、ブタジエン系等の化合物が挙げられる。また、高
分子化合物としては、例えば、ポリ−N−ビニルカルバ
ゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポ
リビニルピレン、ポリビニルアンスラセン、ポリビニル
アクリジン、ピレン−ホルムアルデヒド樹脂、エチルカ
ルバゾール−ホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾー
ル−ホルムアルデヒド樹脂、トリフェニルメタンポリマ
ー、ポリシラン等が挙げられる。
【0047】電子輸送材料としては、例えば、ベンゾキ
ノン系、テトラシアノエチレン系、テトラシアノキノジ
メタン系、フルオレノン系、キサントン系、フェナント
ラキノン系、無水フタール酸系、ジフェノキノン系等の
有機化合物や、アモルファスシリコン、アモルファスセ
レン、テルル、セレンーテルル合金、硫化カドミウム、
硫化アンチモン、酸化亜鉛、硫化亜鉛等の無機材料が挙
げられる。電荷輸送材料は、ここに挙げたものに限定さ
れるものではなく、その使用に際しては単独、あるいは
2種類以上混合して用いることができる。
ノン系、テトラシアノエチレン系、テトラシアノキノジ
メタン系、フルオレノン系、キサントン系、フェナント
ラキノン系、無水フタール酸系、ジフェノキノン系等の
有機化合物や、アモルファスシリコン、アモルファスセ
レン、テルル、セレンーテルル合金、硫化カドミウム、
硫化アンチモン、酸化亜鉛、硫化亜鉛等の無機材料が挙
げられる。電荷輸送材料は、ここに挙げたものに限定さ
れるものではなく、その使用に際しては単独、あるいは
2種類以上混合して用いることができる。
【0048】バインダー樹脂としては、疎水性で、電気
絶縁性のフィルム形成可能な高分子重合体を用いるのが
好ましい。このような高分子重合体としては、例えば、
ポリカーボネート、ポリエステル、メタクリル樹脂、ア
クリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リスチレン、ポリビニルアセテート、スチレン−ブタジ
エン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコン樹脂、シ
リコン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒ
ド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリビニルブチラール、ポリビニルフォ
ルマール、ポリスルホン等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。これらのバインダー樹脂は、単
独又は2種類以上混合して用いられる。また、これらの
バインダー樹脂とともに可塑剤、増感剤、表面改質剤等
の添加剤を使用することもできる。
絶縁性のフィルム形成可能な高分子重合体を用いるのが
好ましい。このような高分子重合体としては、例えば、
ポリカーボネート、ポリエステル、メタクリル樹脂、ア
クリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リスチレン、ポリビニルアセテート、スチレン−ブタジ
エン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコン樹脂、シ
リコン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒ
ド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリビニルブチラール、ポリビニルフォ
ルマール、ポリスルホン等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。これらのバインダー樹脂は、単
独又は2種類以上混合して用いられる。また、これらの
バインダー樹脂とともに可塑剤、増感剤、表面改質剤等
の添加剤を使用することもできる。
【0049】可塑剤としては、例えば、ビフェニル、塩
化ビフェニル、o−ターフェニル、ジブチルフタレー
ト、ジエチレングリコールフタレート、ジオクチルフタ
レート、トリフェニル燐酸、メチルナフタレン、ベンゾ
フェノン、塩素化パラフィン、各種フルオロ炭化水素等
が挙げられる。
化ビフェニル、o−ターフェニル、ジブチルフタレー
ト、ジエチレングリコールフタレート、ジオクチルフタ
レート、トリフェニル燐酸、メチルナフタレン、ベンゾ
フェノン、塩素化パラフィン、各種フルオロ炭化水素等
が挙げられる。
【0050】増感剤としては、例えば、クロラニル、テ
トラシアノエチレン、メチルバイオレット、ローダミン
B、シアニン染料、メロシアニン染料、ピリリウム染
料、チアピリリウム染料等が挙げられる。
トラシアノエチレン、メチルバイオレット、ローダミン
B、シアニン染料、メロシアニン染料、ピリリウム染
料、チアピリリウム染料等が挙げられる。
【0051】表面改質剤としては、例えば、シリコンオ
イル、フッ素樹脂等が挙げられる。円筒状基体と感光層
との接着性を向上させたり、円筒状基体から感光層への
自由電荷の注入を阻止するため、円筒状基体と感光層と
の間に、必要に応じて接着剤層或いはバリア層(下引き
層)を設けることもできる。
イル、フッ素樹脂等が挙げられる。円筒状基体と感光層
との接着性を向上させたり、円筒状基体から感光層への
自由電荷の注入を阻止するため、円筒状基体と感光層と
の間に、必要に応じて接着剤層或いはバリア層(下引き
層)を設けることもできる。
【0052】これらの層に用いられる材料としては、前
記バインダーに用いられる高分子化合物の他、カゼイ
ン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、エチルセルロー
ス、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリイミド、カルボ
キシ−メチルセルロース、塩化ビニリデン系ポリマーラ
テックス、ポリウレタン、酸化アルミニウム、酸化錫、
酸化チタン等が挙げられる。
記バインダーに用いられる高分子化合物の他、カゼイ
ン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、エチルセルロー
ス、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリイミド、カルボ
キシ−メチルセルロース、塩化ビニリデン系ポリマーラ
テックス、ポリウレタン、酸化アルミニウム、酸化錫、
酸化チタン等が挙げられる。
【0053】接着剤或いはバリアとしての機能を付与す
る物質はここに挙げたものに限定されるものではなく、
その使用に際しては単独、或いは2種類以上混合して用
いることができる。
る物質はここに挙げたものに限定されるものではなく、
その使用に際しては単独、或いは2種類以上混合して用
いることができる。
【0054】接着剤層或いはバリア層を設ける場合の膜
厚は、0.005μm以上12μm以下が良く、好まし
くは0.01μm以上2μm以下である。
厚は、0.005μm以上12μm以下が良く、好まし
くは0.01μm以上2μm以下である。
【0055】上記の電荷発生材料、電荷輸送材料をバイ
ンダー樹脂溶液に分散、溶解する場合には、バインダー
を溶解する溶剤として、バインダーの種類によっても異
なるが、下に位置する層を溶解しないものの中から選択
するよう配慮する。
ンダー樹脂溶液に分散、溶解する場合には、バインダー
を溶解する溶剤として、バインダーの種類によっても異
なるが、下に位置する層を溶解しないものの中から選択
するよう配慮する。
【0056】具体的な有機溶剤としては、例えば、メタ
ノール、エタノール、n−プロパノール、ベンジルアル
コール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、イソホロン、アセチルアセトン
等のケトン類;N、N−ジメチルホルムアミド、N、N
−ジメチルアセトアミド等のアミド類;テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、メチルセロソルブ、ジグライム等の
エーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル、炭酸ジエチル等
のエステル類;ジメチルスルホキシド、スルホラン等の
スルホキシド及びスルホン類;塩化メチレン、クロロホ
ルム、四塩化炭素、1、1、2−トリクロロエタン等の
脂肪族ハロゲン化炭化水素;ベンゼン、トルエン、o−
キシレン、p−キシレン、m−キシレン、モノクロロベ
ンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族類等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。これらの溶剤
は、単独、又は2種類以上混合して用いられる。
ノール、エタノール、n−プロパノール、ベンジルアル
コール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、イソホロン、アセチルアセトン
等のケトン類;N、N−ジメチルホルムアミド、N、N
−ジメチルアセトアミド等のアミド類;テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、メチルセロソルブ、ジグライム等の
エーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル、炭酸ジエチル等
のエステル類;ジメチルスルホキシド、スルホラン等の
スルホキシド及びスルホン類;塩化メチレン、クロロホ
ルム、四塩化炭素、1、1、2−トリクロロエタン等の
脂肪族ハロゲン化炭化水素;ベンゼン、トルエン、o−
キシレン、p−キシレン、m−キシレン、モノクロロベ
ンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族類等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。これらの溶剤
は、単独、又は2種類以上混合して用いられる。
【0057】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例の範囲に限定される
ものではない。 (実施例1)表面処理として硬質クロムメッキを施した
表面粗さ3.2S、長さ260mm、外径65mmの炭
素鋼製アプリケータロール2と、同じ仕様のメタリング
ロール3と、被塗布物である円筒状基体1とを図1に示
すように配置した。円筒状基体1は、アルミニウムから
なり、長さ254mm、外径30mm、肉厚1mmの中
空構造を有する。電子写真用感光体ドラムを得る目的で
この円筒状基体1にはじめに下引き層用塗料を塗布し
た。
説明するが、本発明はこれら実施例の範囲に限定される
ものではない。 (実施例1)表面処理として硬質クロムメッキを施した
表面粗さ3.2S、長さ260mm、外径65mmの炭
素鋼製アプリケータロール2と、同じ仕様のメタリング
ロール3と、被塗布物である円筒状基体1とを図1に示
すように配置した。円筒状基体1は、アルミニウムから
なり、長さ254mm、外径30mm、肉厚1mmの中
空構造を有する。電子写真用感光体ドラムを得る目的で
この円筒状基体1にはじめに下引き層用塗料を塗布し
た。
【0058】下引き層用塗料は、可溶性ナイロン(東レ
株式会社製の「CM−8000」)3.5部をエタノー
ル57.9部及びベンジルアルコール38.6部からな
る混合溶剤に溶解して調製した。
株式会社製の「CM−8000」)3.5部をエタノー
ル57.9部及びベンジルアルコール38.6部からな
る混合溶剤に溶解して調製した。
【0059】円筒状基体1は、図示しない回転駆動装置
に連結され正逆回転可能なベアリングを有した把持機構
で両端が把持されている。この把持機構は、アプリケー
タロール2に対して近接、離間可能な図示しない移動装
置に載置されている。円筒状基体1とアプリケータロー
ル2とは、当初は離間しているが、塗布時にはギャップ
幅が30μmとなるように移動装置を設定している。ま
た、アプリケータロール2とメタリングロール3との間
のギャップ幅は当初から50μmに設定した。
に連結され正逆回転可能なベアリングを有した把持機構
で両端が把持されている。この把持機構は、アプリケー
タロール2に対して近接、離間可能な図示しない移動装
置に載置されている。円筒状基体1とアプリケータロー
ル2とは、当初は離間しているが、塗布時にはギャップ
幅が30μmとなるように移動装置を設定している。ま
た、アプリケータロール2とメタリングロール3との間
のギャップ幅は当初から50μmに設定した。
【0060】円筒状基体1とアプリケータロール2との
回転方向は同一方向で、アプリケータロール2とメタリ
ングロール3との回転方向も同一方向である。周速は、
円筒状基体が20m/min、アプリケータロールが2
0m/min、メタリングロールが10m/minとな
るように設定した。したがって、円筒状基体の周速とア
プリケータロールの周速の比(円筒状基体の周速/アプ
リケータロールの周速)は1である。
回転方向は同一方向で、アプリケータロール2とメタリ
ングロール3との回転方向も同一方向である。周速は、
円筒状基体が20m/min、アプリケータロールが2
0m/min、メタリングロールが10m/minとな
るように設定した。したがって、円筒状基体の周速とア
プリケータロールの周速の比(円筒状基体の周速/アプ
リケータロールの周速)は1である。
【0061】アプリケータロール2とメタリングロール
3を回転させた後、両ロール及びメタリングロールに接
するクリーニングドクタ4により形成された塗料貯留部
51に前記の下引き層用塗料5グラムを供給し、アプリ
ケータロール2外周面に膜厚の均一な塗膜を形成させ
た。
3を回転させた後、両ロール及びメタリングロールに接
するクリーニングドクタ4により形成された塗料貯留部
51に前記の下引き層用塗料5グラムを供給し、アプリ
ケータロール2外周面に膜厚の均一な塗膜を形成させ
た。
【0062】その後、円筒状基体1を回転させつつ前述
のギャップ幅になるまでアプリケータロール2に近接さ
せた。これによりアプリケータロール2上の塗料は円筒
状基体1に転移、塗布を開始した。転移開始から3秒間
そのまま回転状態を維持した後、アプリケータロール2
から円筒状基体を離間した。
のギャップ幅になるまでアプリケータロール2に近接さ
せた。これによりアプリケータロール2上の塗料は円筒
状基体1に転移、塗布を開始した。転移開始から3秒間
そのまま回転状態を維持した後、アプリケータロール2
から円筒状基体を離間した。
【0063】下引き層が塗布された円筒状基体1は、そ
のまま3分間回転させながら風乾した後、熱風循環式乾
燥機で120℃で5分間乾燥した。
のまま3分間回転させながら風乾した後、熱風循環式乾
燥機で120℃で5分間乾燥した。
【0064】乾燥後の膜厚を分光反射干渉膜厚計
((株)オーク製作所製「TFM−120」)で測定し
たところ、1.0μmであった。なお、塗料塗布中の下
引き層用塗料の膜厚を乾燥後の膜厚および塗料成分から
計算すると28.6μmである。
((株)オーク製作所製「TFM−120」)で測定し
たところ、1.0μmであった。なお、塗料塗布中の下
引き層用塗料の膜厚を乾燥後の膜厚および塗料成分から
計算すると28.6μmである。
【0065】(実施例2)実施例1で外周面に下引き層
を塗布した円筒状基体1(以後、下引き層塗布円筒状基
体と記す)に、実施例1で使用した塗布装置を用いて、
電荷発生層を塗布した。
を塗布した円筒状基体1(以後、下引き層塗布円筒状基
体と記す)に、実施例1で使用した塗布装置を用いて、
電荷発生層を塗布した。
【0066】電荷発生層用塗料は、α型オキシチタニウ
ムフタロシアニン0.8部及びブチラール樹脂(積水化
学(株)製の「エスレックBH−3」0.8部を、イソ
プロピルアルコール49.25部及びシクロヘキサノン
49.25部からなる混合溶媒に添加し、平均粒径1.
0mmガラスビーズと共に分散、混合して調製した。
ムフタロシアニン0.8部及びブチラール樹脂(積水化
学(株)製の「エスレックBH−3」0.8部を、イソ
プロピルアルコール49.25部及びシクロヘキサノン
49.25部からなる混合溶媒に添加し、平均粒径1.
0mmガラスビーズと共に分散、混合して調製した。
【0067】被塗布物である下引き層塗布円筒状基体1
は、実施例1と同様に、図示しない回転駆動装置に連結
され正逆回転可能なベアリングを有した把持機構で両端
が把持されている。この把持機構は、アプリケータロー
ル2に対して近接、離間可能な図示しない移動装置に載
置されている。
は、実施例1と同様に、図示しない回転駆動装置に連結
され正逆回転可能なベアリングを有した把持機構で両端
が把持されている。この把持機構は、アプリケータロー
ル2に対して近接、離間可能な図示しない移動装置に載
置されている。
【0068】下引き層塗布円筒状基体1とアプリケータ
ロール2とは、当初は離間しているが、塗布時にはギャ
ップ幅が30μmとなるように移動装置を設定してい
る。また、アプリケータロール2とメタリングロール3
との間のギャップ幅は当初から45μmに設定した。
ロール2とは、当初は離間しているが、塗布時にはギャ
ップ幅が30μmとなるように移動装置を設定してい
る。また、アプリケータロール2とメタリングロール3
との間のギャップ幅は当初から45μmに設定した。
【0069】下引き層塗布円筒状基体1とアプリケータ
ロール2との回転方向は同一方向で、アプリケータロー
ル2とメタリングロール3との回転方向も同一方向であ
る。また、周速は下引き層塗布円筒状基体1が11.2
m/min、アプリケータロール2が10.1m/mi
n、メタリングロールが5m/minである。
ロール2との回転方向は同一方向で、アプリケータロー
ル2とメタリングロール3との回転方向も同一方向であ
る。また、周速は下引き層塗布円筒状基体1が11.2
m/min、アプリケータロール2が10.1m/mi
n、メタリングロールが5m/minである。
【0070】アプリケータロール2とメタリングロール
3を回転させた後、両ロール及びメタリングロール3に
接するクリーニングドクタ4により形成された塗料貯留
部51に、前記の電荷発生層用塗料5グラムを供給し、
アプリケータロール2外周面に膜厚の均一な塗膜を形成
させた。
3を回転させた後、両ロール及びメタリングロール3に
接するクリーニングドクタ4により形成された塗料貯留
部51に、前記の電荷発生層用塗料5グラムを供給し、
アプリケータロール2外周面に膜厚の均一な塗膜を形成
させた。
【0071】その後、下引き層塗布円筒状基体1を回転
させつつ前述のギャップ幅になるまでアプリケータロー
ル2に近接させた。これによりアプリケータロール2上
の塗料は円筒状基体1に転移、塗布を開始した。転移開
始から3秒間そのまま回転状態を維持した後、アプリケ
ータロール2から下引き層塗布円筒状基体1を離間し
た。
させつつ前述のギャップ幅になるまでアプリケータロー
ル2に近接させた。これによりアプリケータロール2上
の塗料は円筒状基体1に転移、塗布を開始した。転移開
始から3秒間そのまま回転状態を維持した後、アプリケ
ータロール2から下引き層塗布円筒状基体1を離間し
た。
【0072】電荷発生層が塗布された下引き層円筒状基
体1は、そのまま3分間回転させながら風乾した後、熱
風循環式乾燥機で120℃で5分間乾燥した。
体1は、そのまま3分間回転させながら風乾した後、熱
風循環式乾燥機で120℃で5分間乾燥した。
【0073】乾燥後の電荷発生層の膜厚を分光反射干渉
膜厚計((株)オーク製作所製「TFM−120」)で
測定したところ、0.2μmであった。なお、塗料塗布
中の電荷発生層用塗料の膜厚を乾燥後の膜厚および塗料
成分から計算すると12.5μmである。
膜厚計((株)オーク製作所製「TFM−120」)で
測定したところ、0.2μmであった。なお、塗料塗布
中の電荷発生層用塗料の膜厚を乾燥後の膜厚および塗料
成分から計算すると12.5μmである。
【0074】(実施例3)実施例2で外周面に電荷発生
層を塗布した円筒状基体1(以後、電荷発生層塗布円筒
状基体1と記す)に実施例1、2で使用した塗布装置を
用いて、電荷輸送層を塗布した。
層を塗布した円筒状基体1(以後、電荷発生層塗布円筒
状基体1と記す)に実施例1、2で使用した塗布装置を
用いて、電荷輸送層を塗布した。
【0075】電荷輸送層用塗料は、化学式(1)で示さ
れるアリールアミン化合物20部とポリカーボネート樹
脂(三菱ガス化学(株)製の「ユーピロンZ−20
0」)25部を、シクロヘキサノン58部及びキシレン
58部からなる混合溶媒に溶解させて調製した。
れるアリールアミン化合物20部とポリカーボネート樹
脂(三菱ガス化学(株)製の「ユーピロンZ−20
0」)25部を、シクロヘキサノン58部及びキシレン
58部からなる混合溶媒に溶解させて調製した。
【0076】
【化1】
【0077】電荷発生層塗布円筒状基体1は、実施例1
と同様に、図示しない回転駆動装置に連結され正逆回転
可能なベアリングを有した把持機構で両端が把持されて
いる。この把持機構は、アプリケータロール2に対して
近接、離間可能な図示しない移動装置に設置されてい
る。
と同様に、図示しない回転駆動装置に連結され正逆回転
可能なベアリングを有した把持機構で両端が把持されて
いる。この把持機構は、アプリケータロール2に対して
近接、離間可能な図示しない移動装置に設置されてい
る。
【0078】電荷発生層塗布円筒状基体1とアプリケー
タロール2とは、当初は離間しているが、塗布時にはギ
ャップ幅が100μmとなるように移動装置を設定して
いる。また、アプリケータロール2とメタリングロール
3との間のギャップ幅は当初から200μmに設定し
た。
タロール2とは、当初は離間しているが、塗布時にはギ
ャップ幅が100μmとなるように移動装置を設定して
いる。また、アプリケータロール2とメタリングロール
3との間のギャップ幅は当初から200μmに設定し
た。
【0079】電荷発生層塗布円筒状基体1とアプリケー
タロール2との回転方向は同一方向で、アプリケータロ
ール2とメタリングロール3との回転方向も同一方向で
ある。また、周速は電荷発生層塗布円筒状基体1が1
0.2m/min、アプリケータロール2が10.2m
/min、メタリングロールが2m/minである。
タロール2との回転方向は同一方向で、アプリケータロ
ール2とメタリングロール3との回転方向も同一方向で
ある。また、周速は電荷発生層塗布円筒状基体1が1
0.2m/min、アプリケータロール2が10.2m
/min、メタリングロールが2m/minである。
【0080】アプリケータロール2とメタリングロール
3を回転させた後、両ロール及びメタリングロール3に
接するクリーニングドクタ4により形成された塗料貯留
部51に、前記の電荷輸送層用塗料10グラムを供給
し、アプリケータロール2外周面に均一な膜厚の塗膜を
形成させた。
3を回転させた後、両ロール及びメタリングロール3に
接するクリーニングドクタ4により形成された塗料貯留
部51に、前記の電荷輸送層用塗料10グラムを供給
し、アプリケータロール2外周面に均一な膜厚の塗膜を
形成させた。
【0081】その後、電荷発生層塗布円筒状基体1を回
転させつつ前述のギャップ幅になるまでアプリケータロ
ール2に近接させた。これによりアプリケータロール2
上の塗料は電荷発生層塗布円筒状基体1に転移、塗布を
開始した。転移開始から5秒間そのまま回転状態を維持
した後、アプリケータロール2から電荷発生層塗布円筒
状基体1を離間した。
転させつつ前述のギャップ幅になるまでアプリケータロ
ール2に近接させた。これによりアプリケータロール2
上の塗料は電荷発生層塗布円筒状基体1に転移、塗布を
開始した。転移開始から5秒間そのまま回転状態を維持
した後、アプリケータロール2から電荷発生層塗布円筒
状基体1を離間した。
【0082】電荷輸送層を塗布された電荷発生層塗布円
筒状基体1は、そのまま12分間回転させながら風乾さ
せた後、熱風循環式乾燥機で120℃で60分間乾燥さ
せた。乾燥後の電荷輸送層の膜厚を高周波渦電流式膜厚
計((株)ケット科学研究所製「LH−300C」)で
測定したところ、27.0μmであった。軸方向の膜厚
分布を図9に、円周方向の膜厚分布を図10に示す。な
お、塗料塗布中の電荷輸送層用塗料の膜厚を乾燥後の膜
厚および塗料成分から計算すると100μmである。
筒状基体1は、そのまま12分間回転させながら風乾さ
せた後、熱風循環式乾燥機で120℃で60分間乾燥さ
せた。乾燥後の電荷輸送層の膜厚を高周波渦電流式膜厚
計((株)ケット科学研究所製「LH−300C」)で
測定したところ、27.0μmであった。軸方向の膜厚
分布を図9に、円周方向の膜厚分布を図10に示す。な
お、塗料塗布中の電荷輸送層用塗料の膜厚を乾燥後の膜
厚および塗料成分から計算すると100μmである。
【0083】以上で得られた電子写真用感光体ドラムを
用いて作製から1日後に印字試験を行ったところ、画像
特性は良好であった。
用いて作製から1日後に印字試験を行ったところ、画像
特性は良好であった。
【0084】(実施例4)実施例1で得られた下引き層
塗布円筒状基体1に、実施例2で用いた電荷発生層用塗
料を、アプリケータロール2の周速を10.1m/mi
nに固定する一方下引き層塗布円筒状基体1の周速を変
えることにより、周速比(下引き層塗布円筒状基体1の
周速/アプリケータロール2の周速)を変えて塗布する
以外は、実施例2と同様の条件、操作で塗布した。得ら
れた塗膜面の状態を観察した。その結果を表1に示す
が、周速比が低くなるか又は高くなると平滑な塗膜を得
にくくなり、平滑な塗膜を効率よく得るには周速比を
0.5〜2.0、より好ましくは0.6〜1.5の範囲
に設定することが望まれる。
塗布円筒状基体1に、実施例2で用いた電荷発生層用塗
料を、アプリケータロール2の周速を10.1m/mi
nに固定する一方下引き層塗布円筒状基体1の周速を変
えることにより、周速比(下引き層塗布円筒状基体1の
周速/アプリケータロール2の周速)を変えて塗布する
以外は、実施例2と同様の条件、操作で塗布した。得ら
れた塗膜面の状態を観察した。その結果を表1に示す
が、周速比が低くなるか又は高くなると平滑な塗膜を得
にくくなり、平滑な塗膜を効率よく得るには周速比を
0.5〜2.0、より好ましくは0.6〜1.5の範囲
に設定することが望まれる。
【0085】
【表1】
【0086】(比較例1)実施例2で得られた電荷発生
層塗布円筒状基体1に、図3に示すようにアプリケータ
ロール2を塗料槽中に回転可能に浸漬する方法で実施例
3と基本的に同一の電荷輸送層を塗布した。ただし、こ
こでは膜厚制御手段を用いず、また実施例3の電荷輸送
層の厚さと同等の厚さの塗膜を得るために、塗料の具体
的組成、電荷発生層塗布円筒状基体1及びアプリケータ
ロール2の回転速度を調整した。塗布後に実施例3と同
様に乾燥した後に膜厚を測定した。軸方向の膜厚分布を
図9に、円周方向の膜厚分布を図10に示す。
層塗布円筒状基体1に、図3に示すようにアプリケータ
ロール2を塗料槽中に回転可能に浸漬する方法で実施例
3と基本的に同一の電荷輸送層を塗布した。ただし、こ
こでは膜厚制御手段を用いず、また実施例3の電荷輸送
層の厚さと同等の厚さの塗膜を得るために、塗料の具体
的組成、電荷発生層塗布円筒状基体1及びアプリケータ
ロール2の回転速度を調整した。塗布後に実施例3と同
様に乾燥した後に膜厚を測定した。軸方向の膜厚分布を
図9に、円周方向の膜厚分布を図10に示す。
【0087】図9、図10から、アプリケータロール2
外周面の塗料の膜厚を均一にすることにより、円筒状基
体1外周面に形成される塗膜膜厚の均一性が向上するこ
とが判る。
外周面の塗料の膜厚を均一にすることにより、円筒状基
体1外周面に形成される塗膜膜厚の均一性が向上するこ
とが判る。
【0088】なお、比較例1により得られた電子写真用
感光体ドラムを用いて作成から1日後に印字試験を行っ
たところ、印字画像にムラがあった。
感光体ドラムを用いて作成から1日後に印字試験を行っ
たところ、印字画像にムラがあった。
【0089】(比較例2)実施例1で得られた下引き層
塗布円筒状基体1に、実施例2で用いた電荷発生層用塗
料を塗布するに当たり、下引き層塗布円筒状基体1とア
プリケータロール2との回転方向を反対方向とし、周速
を下引き層塗布円筒状基体が11.2m/min、アプ
リケータロールが10.1m/min、メタリングロー
ルが5.0m/minとなるように設定する以外は、実
施例2と同一の条件、操作で実施した。その結果、下引
き層塗布円筒状基体1をアプリケータロール2から離間
した時点から、塗料溜まり8に溜まっていた過剰の電荷
発生層用塗料は、レベリング作用により広げられるが、
下引き層塗布円筒状基体全外周面にわたり均一に広げら
れるに至らず、色目の濃い帯状部分として固定された。
電子輸送層を塗布して電子写真用感光体ドラムを得て
も、この部分は他の部分と電気特性が明らかに異なり、
印字画像に影響を与えるため使用することができなかっ
た。
塗布円筒状基体1に、実施例2で用いた電荷発生層用塗
料を塗布するに当たり、下引き層塗布円筒状基体1とア
プリケータロール2との回転方向を反対方向とし、周速
を下引き層塗布円筒状基体が11.2m/min、アプ
リケータロールが10.1m/min、メタリングロー
ルが5.0m/minとなるように設定する以外は、実
施例2と同一の条件、操作で実施した。その結果、下引
き層塗布円筒状基体1をアプリケータロール2から離間
した時点から、塗料溜まり8に溜まっていた過剰の電荷
発生層用塗料は、レベリング作用により広げられるが、
下引き層塗布円筒状基体全外周面にわたり均一に広げら
れるに至らず、色目の濃い帯状部分として固定された。
電子輸送層を塗布して電子写真用感光体ドラムを得て
も、この部分は他の部分と電気特性が明らかに異なり、
印字画像に影響を与えるため使用することができなかっ
た。
【0090】(比較例3)実施例3において、電荷発生
層塗布円筒状基体1とアプリケータロール2との回転方
向を反対方向とする以外は同一の条件、操作で電荷輸送
用塗料を塗布したところ、塗布中にアプリケータロール
2と電荷発生層塗布円筒状基体1の双方に、周方向に塗
料による多数のストリーク(筋)が発生した。このスト
リークは、電荷発生層塗布円筒状基体1をアプリケータ
ロール2から離間した後のレベリングにより若干解消さ
れたが、円筒状基体1全幅にわたり電荷輸送用塗料が溜
まった部分があり、15分間回転させながら風乾した後
でもその部分から塗料が垂れてしまった。
層塗布円筒状基体1とアプリケータロール2との回転方
向を反対方向とする以外は同一の条件、操作で電荷輸送
用塗料を塗布したところ、塗布中にアプリケータロール
2と電荷発生層塗布円筒状基体1の双方に、周方向に塗
料による多数のストリーク(筋)が発生した。このスト
リークは、電荷発生層塗布円筒状基体1をアプリケータ
ロール2から離間した後のレベリングにより若干解消さ
れたが、円筒状基体1全幅にわたり電荷輸送用塗料が溜
まった部分があり、15分間回転させながら風乾した後
でもその部分から塗料が垂れてしまった。
【0091】
【発明の効果】本発明によって、円筒状基体の外周面に
均一な塗膜の感光層を有する電子写真用感光体ドラム
を、効率よく製造することができる。
均一な塗膜の感光層を有する電子写真用感光体ドラム
を、効率よく製造することができる。
【図1】 本発明の一実施形態を示す斜視図。
【図2】 本発明の一実施形態を示す側面図。
【図3】 本発明の他の実施形態を示す側面図。
【図4】 本発明の他の実施形態を示す側面図。
【図5】 本発明の他の実施形態を示す側面図。
【図6】 本発明の他の実施形態を示す側面図。
【図7】 円筒状基体とアプリケータロールを同一方向
に回転させた場合を示す模式図。
に回転させた場合を示す模式図。
【図8】 円筒状基体とアプリケータロールを反対方向
に回転させた場合を示す模式図。
に回転させた場合を示す模式図。
【図9】 実施例3、比較例1で得られた電子写真用感
光体ドラムの軸方向の膜厚分布を示すグラフ。
光体ドラムの軸方向の膜厚分布を示すグラフ。
【図10】 実施例3、比較例1で得られた電子写真用
感光体ドラムの周方向方向の膜厚分布を示すグラフ。
感光体ドラムの周方向方向の膜厚分布を示すグラフ。
1・・・円筒状基体 2・・・アプリケータロール(塗布ロール) 3・・・メタリングロール(膜厚制御手段) 4・・・クリーニングドクタ 5・・・塗料 6・・・ギャップ設定用ドクタ(膜厚制御手段) 7・・・ピックアップロール 8・・・塗料溜まり
Claims (11)
- 【請求項1】 塗布ロールに供給された塗料を円筒状基
体に塗布する円筒状基体への塗料塗布方法において、 円筒状基体と塗布ロールを非接触状態で同一方向に回転
しつつ塗料を塗布することを特徴とする円筒状基体への
塗料塗布方法。 - 【請求項2】 塗布ロールに供給された塗料の膜厚を均
一化しつつ塗料を塗布する請求項1に記載の円筒状基体
への塗料塗布方法。 - 【請求項3】 円筒状基体の周速と塗布ロールの周速の
比(円筒状基体の周速/塗布ロールの周速)が0.5〜
2.0の範囲である請求項1又は2記載の円筒状基体へ
の塗料塗布方法。 - 【請求項4】 円筒状基体への塗料塗布後に、円筒状基
体を塗布ロールから離間した状態で回転を継続する請求
項1〜3のいずれかに記載の塗料塗布方法。 - 【請求項5】 円筒状基体と塗布ロールとを近接配置
し、この塗布ロールに供給された塗料を円筒状基体に塗
布する円筒状基体への塗料塗布装置において、 円筒状基体へ塗料を塗布する際に、非接触状態で円筒状
基体の回転方向と同一方向に回転する塗布ロールと、 塗布ロールに近接配置された膜厚制御手段を有すること
を特徴とする円筒状基体への塗料塗布装置。 - 【請求項6】 膜厚制御手段が円筒状部材からなる請求
項5又は6に記載の円筒状基体への塗料塗布装置。 - 【請求項7】 膜厚制御手段が板状部材からなる請求項
5又は6に記載の円筒状基体への塗料塗布装置。 - 【請求項8】 塗布ロールに供給された電子写真用感光
体塗料を電子写真用感光体ドラム基体に塗布後乾燥する
電子写真用感光体ドラムの製造方法において、電子写真
用感光体ドラム基体と塗布ロールとを非接触状態で同一
回転方向に回転しつつ電子写真用感光体ドラム基体へ電
子写真用感光体塗料を塗布することを特徴とする電子写
真用感光体ドラムの製造方法。 - 【請求項9】 塗布ロールに供給された電子写真用感光
体塗料の膜厚を均一化しつつ塗料を塗布する請求項8に
記載の電子写真用感光体ドラムの製造方法。 - 【請求項10】 電子写真用感光体ドラム基体の周速と
塗布ロールの周速の比(電子写真用感光体ドラム基体の
周速/塗布ロールの周速)が0.5〜2.0の範囲であ
る請求項8又は9に記載の電子写真用感光体ドラムの製
造方法。 - 【請求項11】 電子写真用感光体ドラム基体と塗布ロ
ールとのギャップ幅が10〜300μmの範囲である請
求項8〜10のいずれかに記載の電子写真用感光体ドラ
ムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34216498A JPH11235543A (ja) | 1997-12-02 | 1998-12-01 | 円筒状基体への塗料塗布方法及び装置、並びに電子写真用感光体ドラムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-332139 | 1997-12-02 | ||
| JP33213997 | 1997-12-02 | ||
| JP34216498A JPH11235543A (ja) | 1997-12-02 | 1998-12-01 | 円筒状基体への塗料塗布方法及び装置、並びに電子写真用感光体ドラムの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11235543A true JPH11235543A (ja) | 1999-08-31 |
Family
ID=26574103
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34216498A Withdrawn JPH11235543A (ja) | 1997-12-02 | 1998-12-01 | 円筒状基体への塗料塗布方法及び装置、並びに電子写真用感光体ドラムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11235543A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000047403A (ja) * | 1998-07-28 | 2000-02-18 | Mitsubishi Chemicals Corp | 電子写真用感光体の製造方法 |
| US7393415B2 (en) | 2003-09-19 | 2008-07-01 | Sharp Kabushiki Kaisha | Method and apparatus for applying coating liquid to cylindrical substrate and method for producing electrophotographic photoreceptor and electrophotographic photoreceptor produced by the production method |
-
1998
- 1998-12-01 JP JP34216498A patent/JPH11235543A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000047403A (ja) * | 1998-07-28 | 2000-02-18 | Mitsubishi Chemicals Corp | 電子写真用感光体の製造方法 |
| US7393415B2 (en) | 2003-09-19 | 2008-07-01 | Sharp Kabushiki Kaisha | Method and apparatus for applying coating liquid to cylindrical substrate and method for producing electrophotographic photoreceptor and electrophotographic photoreceptor produced by the production method |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH11276958A (ja) | 円筒状基体への塗料塗布方法及び装置、並びに電子写真用感光体ドラムの製造方法 | |
| JP4044509B2 (ja) | 円筒状基体に対する塗液の塗布装置および塗布方法ならびに該方法によって製造される電子写真感光体およびそれを備える電子写真装置 | |
| JP2000325862A (ja) | 円筒状基体への塗料塗布方法、並びに電子写真用感光体ドラムの製造方法 | |
| JPH11235543A (ja) | 円筒状基体への塗料塗布方法及び装置、並びに電子写真用感光体ドラムの製造方法 | |
| JPH11216405A (ja) | 円筒状基体への塗料塗布方法及び装置、並びに電子写真用感光体ドラムの製造方法 | |
| JP2000084472A (ja) | 円筒状基体への塗料塗布方法及び電子写真用感光体ドラムの製造方法 | |
| US6869740B2 (en) | Electrophotographic photoreceptor and production method thereof | |
| JP2000325863A (ja) | 円筒状基体への塗料塗布方法および電子写真用感光体ドラムの製造方法 | |
| JPH11226482A (ja) | 円筒状基体への塗料塗布方法及び電子写真用感光体ドラムの製造方法 | |
| JP2001027815A (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
| JP2000288460A (ja) | 円筒状基体への塗料塗布方法、電子写真用感光体ドラム及びその製造方法 | |
| JPH11311871A (ja) | 光導電性塗布液の乾燥方法 | |
| JPS61118757A (ja) | 電子写真用感光体ドラムの製造方法 | |
| JPH05702B2 (ja) | ||
| JPS63244038A (ja) | 感光体の製造方法 | |
| JPH01119373A (ja) | 塗布方法 | |
| JPH04101152A (ja) | 電子写真感光体及びその製造方法 | |
| EP1586951B1 (en) | Method and device for applying an electrophotographic photoreceptor layer onto a substrate | |
| JPH05333571A (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
| JP3215294B2 (ja) | 有機電子写真感光体の製造装置及びその製造方法 | |
| JP3123285B2 (ja) | 浸漬塗布方法 | |
| JPH06250412A (ja) | 有機電子写真感光体の製造方法 | |
| JP2003076042A (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
| JP2004275967A (ja) | 被膜形成方法、およびそれを用いた電子写真感光体の製造方法 | |
| JP2005077620A (ja) | 電子写真感光体の製造方法および感光体 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |