JPH11236905A - 減圧弁型パイロット弁 - Google Patents

減圧弁型パイロット弁

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JPH11236905A
JPH11236905A JP5892798A JP5892798A JPH11236905A JP H11236905 A JPH11236905 A JP H11236905A JP 5892798 A JP5892798 A JP 5892798A JP 5892798 A JP5892798 A JP 5892798A JP H11236905 A JPH11236905 A JP H11236905A
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渉 大津
Hiroshi Matsuzaki
浩 松崎
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プッシャに対する操作力を軽減でき、かつ組
付け時の作業性を向上できるようにする。 【解決手段】 ケーシング1を、ばね座面12とばね座
17との間で分割可能となった本体側ケーシング2と蓋
側ケーシング3とから構成する。そして、スプール13
を大径部14と小径部15とから構成し、スプール13
の大径部14端面と本体側ケーシング2との間に油圧室
21を設けた場合でも、本体側ケーシング2に下側から
スプール13を組付けたときに、該スプール13の小径
部15が本体側ケーシング2から突出する構成とする。
これにより、本体側ケーシング2から突出したスプール
13の小径部15にばね座17、圧力設定用ばね19、
復帰用ばね20等を組付けるときの作業スペースを大き
く確保することができ、その作業性を向上させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばメイン回路
中の方向切換弁等を切換制御するのに用いて好適な減圧
弁型パイロット弁に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建設機械や土木機械等にあって
は、大型化、高速化および高性能化が進み、油圧回路が
複雑化すると共に、油圧回路中を流れる圧油も大流量化
する傾向にあるから、油圧ポンプは大容量のものが使用
され、方向切換弁等も大型化している。そして、これら
方向切換弁の切換制御や可変容量ポンプの傾転制御等を
簡単かつ円滑に行うため、例えば特開平9−18930
1号公報に記載された如くの減圧弁型パイロット弁が採
用されている。
【0003】ここで、この種の従来技術による減圧弁型
パイロット弁は、ポンプポート、タンクポートおよび出
力ポートを有すると共に、内部にばね室を有するケーシ
ングと、前記出力ポートをポンプポートとタンクポート
とのいずれかに連通させるため該ケーシング内に摺動可
能に設けられ、先端部がばね室内に延在したスプール
と、前記ケーシングに設けられ、該スプールを摺動変位
させるべく押動操作されるプッシャと、前記スプールの
先端部に軸方向可動に設けられ、該プッシャによって押
動されるばね座と、該ばね座と前記スプールとの間に位
置して前記ばね室内に設けられ、前記プッシャの押動操
作に応じて前記出力ポートからの吐出圧力を設定する圧
力設定用ばねと、前記ばね座とケーシングとの間に位置
して前記ばね室内に設けられた復帰用ばねとからなって
いる。
【0004】そして、上述の減圧弁型パイロット弁で
は、プッシャを押動操作すると、圧力設定用ばねを介し
てスプールが下方に摺動変位することにより出力ポート
とポンプポートとが連通し、油圧ポンプからの圧油が出
力ポートに吐出する。このとき、高圧となった出力ポー
トの圧力がスプールに作用することにより、スプールは
圧力設定ばねに抗して上方に摺動変位し、出力ポートと
タンクポートとを連通させる。そして、出力ポートの圧
力が低下すると、スプールが圧力設定用ばねによって下
方に摺動変位し、再び出力ポートとポンプポートとが連
通する。
【0005】かくして、スプールが出力ポートをポンプ
ポートとタンクポートとのいずれかに連通させるように
摺動変位を繰返す間に、出力ポートからの吐出圧力が圧
力設定用ばねのばね荷重と釣合うようにバランスし、プ
ッシャの操作量に応じて出力ポートから吐出する圧油の
圧力が制御される。
【0006】一方、他の従来技術として、例えば実開昭
58−66410号公報には、スプールに大径部と小径
部とを設け、該スプールの大径部端面とケーシングとの
間に油圧室を形成し、該油圧室と出力ポートとの間をス
プールに設けた油通路を介して連通する構成となった減
圧弁型パイロット弁が開示されている。
【0007】そして、この他の従来技術による減圧弁型
パイロット弁では、出力ポートの圧力を油通路を通じて
油圧室に作用させることにより、プッシャに対する押動
操作力を軽減することができる。
【0008】従って、上述した従来技術による減圧弁型
パイロット弁のスプールに大径部と小径部とを設け、該
スプールに設けた大径部端面とケーシングとの間に油圧
室を形成することにより、プッシャに対する押動操作力
を軽減することが考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上述した従来
技術による減圧弁型パイロット弁では、圧力設定用ばね
および復帰用ばねの一端部を係止するためのばね座を、
予めスプールの先端部に組付けておき、このスプールを
ケーシングの上側(ばね室側)から該ケーシング内に組
付けることができる構成となっている。
【0010】しかし、上述した従来技術による減圧弁型
パイロット弁のスプールに大径部と小径部とを設け、大
径部端面とケーシングとの間に油圧室を形成するために
は、スプールをケーシングの下側(出力ポート側)から
該ケーシング内に組付ける必要がある。
【0011】このため、スプールの先端部に予めばね座
を組付けておくことができず、出力ポート側からケーシ
ング内に組付けたスプールの先端部にばね座を組付ける
作業を、狭小なケーシング内で行わなければならず、そ
の組付け作業がきわめて困難であるという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、プッシャに対する操作力を軽減でき、か
つ組付け時の作業性を向上できるようにした減圧弁型パ
イロット弁を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、ポンプポート、タンクポートおよび出
力ポートを有すると共に、内部にばね室を有するケーシ
ングと、前記出力ポートをポンプポートとタンクポート
とのいずれかに連通させるため大径部が該ケーシング内
に摺動可能に設けられ、該大径部の先端に位置する小径
部が前記ばね室内に延在したスプールと、前記ケーシン
グに設けられ、該スプールを摺動変位させるべく押動操
作されるプッシャと、前記スプールの小径部に軸方向可
動に設けられ、該プッシャによって押動されるばね座
と、該ばね座と前記スプールとの間に位置して前記ばね
室内に設けられ、前記プッシャの押動操作に応じて前記
出力ポートからの吐出圧力を設定する圧力設定用ばね
と、前記ばね座とケーシングとの間に位置して前記ばね
室内に設けられた復帰用ばねとを備えた減圧弁型パイロ
ット弁に適用される。
【0014】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記ケーシングは、前記ポンプポート、タンク
ポートおよび出力ポートが設けられる本体側ケーシング
と、前記プッシャおよびばね座が設けられる蓋側ケーシ
ングとに分割して形成し、前記本体側ケーシングには、
前記蓋側ケーシングと対面する開口側に位置して前記復
帰用ばねのばね座面を設けたことにある。
【0015】このように構成したことにより、ケーシン
グを本体側ケーシングと蓋側ケーシングとに分割し、本
体側ケーシングにスプールを組付けたときに、該スプー
ルの小径部を本体側ケーシングの外部に突出させること
ができる。このため、スプールの小径部にばね座等を組
付ける作業を行うときに、大きな作業スペースを確保す
ることができ、その作業性を向上させることができる。
【0016】また、請求項2の発明は、本体側ケーシン
グと蓋側ケーシングとは、ばね座と本体側ケーシングの
ばね座面との間の任意の位置で分割する構成としたこと
にある。
【0017】このように構成したことにより、圧力設定
用ばね、復帰用ばね、スプール等の長さにかかわらず、
本体側ケーシングにスプールを組付けたときに、該スプ
ールの小径部を本体側ケーシングの外部に突出させるこ
とができる。
【0018】さらに、請求項3の発明は、スプールの小
径部周囲に位置してケーシングとスプールの大径部端面
との間には、スプールに設けられた油通路を介して出力
ポートと連通する油圧室を設ける構成としたことにあ
る。
【0019】このように構成したことにより、出力ポー
トの圧力が油通路を通じて油圧室に導入され、油圧室内
の圧力がスプールの大径部端面に常時作用するから、プ
ッシャに対する押動操作力を軽減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による減圧弁型パイ
ロット弁の実施の形態について、図1ないし図9を参照
しつつ詳細に説明する。
【0021】図1において、1は減圧弁型パイロット弁
のケーシングを示し、該ケーシング1は、上端側が段付
きの円筒部2Aとなった本体側ケーシング2と、該本体
側ケーシング2の上端面2B上に下端面3Aを衝合させ
た状態で組付けられ、円筒部2Aの開口端を施蓋する蓋
側ケーシング3とから分割可能に構成されている。
【0022】そして、本実施の形態では、ケーシング1
の分割面(本体側ケーシング2の上端面2Bと蓋側ケー
シング3の下端面3Aとの衝合面)は、本体側ケーシン
グ2に設けられた後述のばね座面12と、蓋側ケーシン
グ3側に設けられた後述のばね座17との間(図1中の
範囲Aの間)に設けられている。
【0023】ここで、本体側ケーシング2内には、油圧
ポンプ4に接続されたポンプポート5と、タンク6に接
続されたタンクポート7と、方向切換弁(図示せず)等
に接続される出力ポート8,8とが設けられている。
【0024】9,9は本体側ケーシング2内に設けられ
たスプール摺動穴で、該各スプール摺動穴9は、出力ポ
ート8と同心状に軸方向に延び、下端側が出力ポート8
と連通し、上端側が後述のばね室11に開口している。
また、各スプール摺動穴9は、ポンプポート5とタンク
ポート7とに連通し、各スプール摺動穴9の上方には、
後述のスプール13が摺動可能に挿嵌される凹陥部1
0,10が設けられている。
【0025】11,11は蓋側ケーシング3側に位置し
てスプール摺動穴9と同心の円形穴として形成された一
対のばね室を示し、該各ばね室11は、本体側ケーシン
グ2側に向けて開口し、該開口部が該本体側ケーシング
2によって閉塞される構成となっている。
【0026】12は本体側ケーシング2の開口側に位置
して円筒部2Aの段部に形成されたばね座面を示し、該
ばね座面12は、後述する復帰用ばね20の下端部が当
接するものである。
【0027】13,13は出力ポート8をポンプポート
5とタンクポート7とのいずれかに連通させるスプール
を示し、該スプール13は、スプール摺動穴9および凹
陥部10内に摺動可能に挿嵌された大径部14と、該大
径部14の先端に設けられ、ばね室11内に延在した小
径部15とからなっている。
【0028】ここで、大径部14内には、軸方向に延び
る油道14Aと径方向に延びる油穴14Bとが穿設され
ている。また、小径部15は、本体側ケーシング2の凹
陥部10内に位置する油圧室形成部15Aと、該油圧室
形成部15Aの先端側に連結部を介して設けられた案内
軸部15Bと、該案内軸部15Bの先端部に設けられた
頭部15Cとからなっている。そして、スプール13
は、大径部14がスプール摺動穴9内を摺動変位するこ
とにより、油道14A、油穴14Bを介して出力ポート
8をポンプポート5とタンクポート7とのいずれかに連
通させるものである。
【0029】16,16は各スプール13を押動操作す
べく蓋側ケーシング3に設けられたプッシャで、該プッ
シャ16は、外周側がばね室11内に摺動可能に挿嵌さ
れた円筒部16Aと、該円筒部16Aから上向きに伸長
し、上端側が蓋側ケーシング3から突出したロッド部1
6Bとからなっている。そして、プッシャ16は後述の
カム23によって押動操作され、圧力設定用ばね19を
介してスプール13を摺動変位させるものである。
【0030】17,17はスプール13の案内軸部15
Bに摺動可能に設けられたばね座で、該ばね座17は、
図2および図3に示すように、全体として段付き円板状
に形成されている。ここで、ばね座17には、その中心
部にスプール13の案内軸部15Bよりも大径の小径穴
17Aが穿設されると共に、該小径穴17Aから偏心し
た位置に、スプール13の頭部15Cよりも大径の大径
穴17Bが穿設されている。そして、ばね座17は、小
径穴17Aをスプール13の案内軸部15Bに遊嵌させ
ることにより該案内軸部15Bに沿って往復動可能とな
っている。
【0031】18,18はスプール13の小径部15に
設けられた環状のばね受板で、該ばね受板18は、小径
部15を構成する油圧室形成部15Aの先端部端面に係
合している。
【0032】19,19はスプール13の小径部15外
周側に位置してばね室11内に設けられた圧力設定用ば
ねを示し、該圧力設定用ばね19は、その上端部がばね
座17に係止され、下端部がばね受板18に係止されて
いる。そして、圧力設定用ばね19は、プッシャ16の
押動操作量に応じたばね荷重を発生し、このばね荷重に
よって出力ポート8からの吐出圧力を設定するものであ
る。
【0033】20,20は圧力設定用ばね19の外周側
に位置してばね室11内に設けられた復帰用ばねで、該
復帰用ばね20は、その上端部がばね座17に係止さ
れ、下端部が本体側ケーシング2のばね座面12に係止
されている。そして、復帰用ばね20は、圧力設定用ば
ね19よりも小さいばね力を有し、ばね座17を介して
スプール13を上向きに常時付勢している。
【0034】21,21は本体側ケーシング2の凹陥部
10とスプール13との間に設けられた油圧室を示し、
該油圧室21は、凹陥部10とスプール13の大径部1
4先端面との間に位置し、小径部15の油圧室形成部1
5A周囲に環状に画成されている。
【0035】22,22はスプール13の大径部14に
設けられ油圧室21と出力ポート8との間を連通する油
通路で、該油通路22は、スプール13がプッシャ16
に押動されてスプール摺動穴9内を摺動変位するとき
に、油圧室21と出力ポート8の間で作動油を流通させ
るものである。従って、油圧室21内には油通路22を
通じて出力ポート8内の圧力が常時作用し、出力ポート
8からスプール13に作用する上向きの圧力を、油圧室
21からスプール13に作用する下向きの圧力分だけ相
殺することができ、プッシャ16に対する押動操作力を
軽減できる構成となっている。
【0036】23は各プッシャ16を押動操作するため
のカムを示し、該カム23は、蓋側ケーシング3の上端
側中央部に自在継手24を介して揺動可能に取付けら
れ、その下面が各プッシャ16のロッド部16B上端部
に常時当接している。また、自在継手24にはナット2
5によって操作杆26が連結され、該操作杆26を傾転
操作することにより、カム23がプッシャ16を押動す
る構成となっている。
【0037】なお、図1において、27は本体側ケーシ
ング2と蓋側ケーシング3との間に設けられた環状のシ
ール部材、28,28は蓋側ケーシング3と各プッシャ
16との間に設けられた環状のシール部材をそれぞれ示
し、29は油圧ポンプ4の1次圧設定用のリリーフ弁を
示している。
【0038】本実施の形態による減圧弁型パイロット弁
は上述の如き構成を有するもので、以下、その作動につ
いて説明する。
【0039】まず、操作杆26を傾転操作し、カム23
によってプッシャ16を押動操作すると、圧力設定用ば
ね19を介してスプール13が下方に摺動変位する。そ
して、スプール13は、出力ポート8とタンクポート7
とを遮断すると共に、出力ポート8とポンプポート5と
を連通させ、油圧ポンプ4からの圧油が、スプール13
の油穴14B、油道14A、スプール摺動穴9を通じて
出力ポート8に吐出する。
【0040】そして、出力ポート8とポンプポート5と
が連通すると、出力ポート8内の圧油によりスプール1
3に対して上向きの圧力が作用し、スプール13は圧力
設定用ばね19を圧縮しつつ上方に変位する。これによ
り、スプール13が出力ポート8とポンプポート5とを
遮断すると共に、出力ポート8とタンクポート7とを連
通させる。これにより、出力ポート8の圧力が低下し、
スプール13は圧力設定用ばね19によって再び下方に
摺動変位し、出力ポート8とポンプポート5とを連通さ
せる。
【0041】かくして、スプール13が上述の摺動変位
を繰返す間に、出力ポート8の圧力が、圧力設定用ばね
19のばね荷重と釣合うようにバランスし、プッシャ1
6の押動操作量に対応して出力ポート8の圧力が制御さ
れる。
【0042】この場合、出力ポート8の圧力が油通路2
2を通じて油圧室21内に常時作用するから、出力ポー
ト8からスプール13に作用する上向きの圧力を、油圧
室21からスプール13に作用する下向きの圧力分だけ
相殺することができ、プッシャ16に対する押動操作力
を軽減することができる。
【0043】次に、本実施の形態による減圧弁型パイロ
ット弁の組立作業について説明する。
【0044】まず、図4に示すように、ポンプポート
5、タンクポート7、出力ポート8、スプール摺動穴9
等が形成された本体側ケーシング2を用意し、該本体側
ケーシング2の下側から出力ポート8を通じてスプール
摺動穴9内にスプール13の大径部14を挿入する。こ
れにより、スプール13の大径部14先端面が本体側ケ
ーシング2の凹陥部10に衝合した状態で、スプール1
3の小径部15が本体側ケーシング2から上向きに突出
する。
【0045】そして、本体側ケーシング2から突出した
スプール13の小径部15に対し、頭部15C側からば
ね受板18を挿通し、該ばね受板18を小径部15の油
圧室形成部15A先端面に当接させる。
【0046】次に、図5に示すように、スプール13の
頭部15C側から圧力設定用ばね19を挿入し、該圧力
設定用ばね19の下端部をばね受板18に当接させる。
また、圧力設定用ばね19の外周側に復帰用ばね20を
挿入し、該復帰用ばね20の下端部を本体側ケーシング
2のばね座面12に当接させる。
【0047】そして、スプール13の案内軸部15Bに
ばね座17を取付け、該ばね座17によって圧力設定用
ばね19、復帰用ばね20の上端部を係止することによ
り、圧力設定用ばね19、復帰用ばね20の初期荷重を
設定する。
【0048】ここで、スプール13の案内軸部15Bに
ばね座17を取付ける手順について、図6および図7を
参照しつつ説明する。
【0049】まず、図6に示すように、圧力設定用ばね
19、復帰用ばね20の上端部にばね座17の下面を当
接させ、該ばね座17によって圧力設定用ばね19、復
帰用ばね20を自由長状態から圧縮しつつ、ばね座17
の大径穴17Bをスプール13の頭部15Cに挿通す
る。
【0050】次に、図7に示すように、ばね座17を径
方向に移動させ、ばね座17の小径穴17Aをスプール
13の案内軸部15Bに係合させる。これにより、ばね
座17をスプール13に対してほぼ同心となるように組
付けることができ、かつ、スプール13の頭部15Cに
よってばね座17を軸方向に抜止めすることができる。
この場合、ボルト等を用いることなくスプール13の小
径部15にばね座17を組付けることができるから、ス
プール13を小径化してケーシング1の小型化を図るこ
とができる上に、部品点数の削減にも寄与することがで
きる。
【0051】そして、各スプール13の先端側に、ばね
受板18、圧力設定用ばね19、復帰用ばね20、ばね
座17等を組付けた後、図8に示すように、プッシャ1
6を組付けた蓋側ケーシング3を用意する。
【0052】次に、プッシャ16の円筒部16A内に、
本体側ケーシング2側に組付けられたばね座17等を挿
入しつつ、本体側ケーシング2の上端面2Bに蓋側ケー
シング3の下端面3Aを衝合させ、ボルト(図示せず)
等を用いて本体側ケーシング2と蓋側ケーシング3とを
組付ける。
【0053】そして、本体側ケーシング2と蓋側ケーシ
ング3とを組付けた後、蓋側ケーシング3の上側中央部
に自在継手24、カム23、操作杆26を順次組付ける
ことにより、図1に示す如くの減圧弁型パイロット弁を
組立てることができる。
【0054】かくして、本実施の形態によれば、ケーシ
ング1を、ばね座面12とばね座17との間で分割され
た本体側ケーシング2と蓋側ケーシング3とから構成
し、本体側ケーシング2に下側からスプール13を組付
けたときに、該スプール13の小径部15が本体側ケー
シング2から突出する構成としたから、プッシャ16に
対する操作力を軽減すべく、スプール13に大径部14
と小径部15とを設けた場合でも、本体側ケーシング2
から突出したスプール13の小径部15にばね受板1
8、圧力設定用ばね19、復帰用ばね20、ばね座17
等を組付けるときの作業スペースを大きく確保すること
ができ、当該組付け作業の作業性を向上させることがで
きる。
【0055】また、本体側ケーシング2の凹陥部10と
スプール13の大径部14先端面との間に油圧室21を
形成し、スプール13に設けた油通路22を介して油圧
室21と出力ポート8とを連通することにより、出力ポ
ート8の圧力が油通路22を通じて油圧室21内に常時
作用する構成としたから、出力ポート8からスプール1
3に作用する上向きの圧力を、油圧室21からスプール
13に作用する下向きの圧力分だけ相殺することがで
き、プッシャ16に対する押動操作力を軽減することが
できる。
【0056】なお、上述した実施の形態では、圧力設定
用ばね19、復帰用ばね20の上端部を係止するため、
図2および図3等に示すばね座17を用いたが、本発明
はこれに限るものではなく、例えば図9に示す変形例の
ように、全体として段付き円板状に形成され、その中心
部から外周縁に向けて、スプール13の案内軸部15B
の直径よりも僅かに大きい溝幅を有する切欠溝31Aが
形成されたばね座31を用いてもよい。
【0057】また、上述した実施の形態では、ケーシン
グ1を本体側ケーシング2と蓋側ケーシング3とから2
分割可能に構成した場合を例に挙げたが、本発明はこれ
に限るものではなく、例えば本体側ケーシング2および
蓋側ケーシング3のうち少なくとも一方を複数の分割体
から構成することにより、全体として3個以上に分割可
能となったケーシングを用いてもよい。
【0058】さらに、本体側ケーシング2と蓋側ケーシ
ング3との分割面は、図1中に示す範囲A内の任意の位
置に設定することができるものである。
【0059】また、上述した実施の形態では、ケーシン
グ1内に2個のスプール13,13等を設けた減圧弁型
パイロット弁を例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限るものではなく、例えばケーシング内に1個、または
3個以上のスプール等を設けた減圧弁型パイロット弁に
適用してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、ケーシングを、ポンプポート、タンクポートおよ
び出力ポートが設けられる本体側ケーシングと、プッシ
ャおよびばね座が設けられる蓋側ケーシングとに分割し
て形成し、本体側ケーシングには、蓋側ケーシングと対
面する開口側に位置して復帰用ばねのばね座面を設ける
構成したから、蓋側ケーシングを取外した本体側ケーシ
ングにスプールを組付けたときに、該スプールの小径部
を本体側ケーシングの外部に突出させることができる。
このため、スプールの小径部にばね座等を組付ける作業
を、本体側ケーシングの外部で大きな作業スペースをも
って行うことができ、その作業性を大幅に向上させるこ
とができる。
【0061】また、請求項2の発明によれば、本体側ケ
ーシングと蓋側ケーシングとを、ばね座と本体側ケーシ
ングのばね座面との間の任意の位置で分割する構成とし
たから、圧力設定用ばね、復帰用ばね、スプール等の長
さにかかわらず、スプールの小径部を確実に本体側ケー
シングの外部に突出させることができ、該スプールの小
径部にばね座等を組付けるときの作業性を向上させるこ
とができる。
【0062】さらに、請求項3の発明によれば、ケーシ
ングとスプールの大径部端面との間には、スプールに設
けられた油通路を介して出力ポートと連通する油圧室を
設ける構成としたから、油通路を通じて油圧室内に出力
ポートの圧力を常時作用させることができ、この油圧室
内に作用する圧力によってプッシャに対する押動操作力
を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による減圧弁型パイロット
弁を示す縦断面図である。
【図2】図1中に示すばね座の平面図である。
【図3】図2中の矢示 III−III 方向からみたばね座の
断面図である。
【図4】本体側ケーシングにスプールを組付ける状態を
示す縦断面図である。
【図5】本体側ケーシングに組付けたスプール先端部に
ばね座等を組付ける状態を示す縦断面図である。
【図6】ばね座の大径穴にスプールの頭部を挿通させた
状態を示す拡大断面図である。
【図7】ばね座の小径穴にスプールの案内軸部を係合さ
せた状態を示す拡大断面図である。
【図8】本体側ケーシングに蓋側ケーシングを組付ける
状態を示す縦断面図である。
【図9】ばね座の変形例を示す図2と同様の平面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 本体側ケーシング 3 蓋側ケーシング 5 ポンプポート 7 タンクポート 8 出力ポート 11 ばね室 12 ばね座面 13 スプール 14 大径部 15 小径部 16 プッシャ 17 ばね座 19 圧力設定用ばね 20 復帰用ばね 21 油圧室 22 油通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプポート、タンクポートおよび出力
    ポートを有すると共に、内部にばね室を有するケーシン
    グと、前記出力ポートをポンプポートとタンクポートと
    のいずれかに連通させるため大径部が該ケーシング内に
    摺動可能に設けられ、該大径部の先端に位置する小径部
    が前記ばね室内に延在したスプールと、前記ケーシング
    に設けられ、該スプールを摺動変位させるべく押動操作
    されるプッシャと、前記スプールの小径部に軸方向可動
    に設けられ、該プッシャによって押動されるばね座と、
    該ばね座と前記スプールとの間に位置して前記ばね室内
    に設けられ、前記プッシャの押動操作に応じて前記出力
    ポートからの吐出圧力を設定する圧力設定用ばねと、前
    記ばね座とケーシングとの間に位置して前記ばね室内に
    設けられた復帰用ばねとを備えた減圧弁型パイロット弁
    において、 前記ケーシングは、前記ポンプポート、タンクポートお
    よび出力ポートが設けられる本体側ケーシングと、前記
    プッシャおよびばね座が設けられる蓋側ケーシングとに
    分割して形成し、前記本体側ケーシングには、前記蓋側
    ケーシングと対面する開口側に位置して前記復帰用ばね
    のばね座面を設けたことを特徴とする減圧弁型パイロッ
    ト弁。
  2. 【請求項2】 前記本体側ケーシングと蓋側ケーシング
    とは、前記ばね座と前記本体側ケーシングのばね座面と
    の間の任意の位置で分割する構成としてなる請求項1に
    記載の減圧弁型パイロット弁。
  3. 【請求項3】 前記スプールの小径部周囲に位置して前
    記ケーシングとスプールの大径部端面との間には、前記
    スプールに設けられた油通路を介して前記出力ポートと
    連通する油圧室を設ける構成としてなる請求項1または
    2に記載の減圧弁型パイロット弁。
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