JPH11240723A - 高い色濃度を有する非−シルキング黄色酸化鉄顔料 - Google Patents

高い色濃度を有する非−シルキング黄色酸化鉄顔料

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JPH11240723A
JPH11240723A JP32823498A JP32823498A JPH11240723A JP H11240723 A JPH11240723 A JP H11240723A JP 32823498 A JP32823498 A JP 32823498A JP 32823498 A JP32823498 A JP 32823498A JP H11240723 A JPH11240723 A JP H11240723A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い色濃度を有する非−シルキング黄色酸化
鉄顔料の製造。 【解決手段】 5未満のシルキングインテックスを有す
るα−FeOOH変態における黄色酸化鉄顔料が得ら
れ、そこにおいては a)沈澱させるα−FeOOHに関してAl2O3として
計算される3〜9重量%の量の可溶性アルミニウム塩の
存在下でアルカリ性沈澱剤を用いるFe(II)−含有
溶液からの沈澱及び続くα−FeOOHへの酸化により
α−FeOOH種を製造し、 b)同時に酸化しながらさらなる鉄を沈澱させることに
より顔料成長を行い、ここで種/時間収率は0.3時-1
未満であり、顔料成長の全期間に及ぶpHは3.9未満
であり、 c)3〜20の再生因子において顔料成長を停止させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】本特許出願は、低いシルキングイ
ンデックスを有し、高いイエローインデックスb*を有
するα−FeOOH変態における黄色酸化鉄顔料、その
製造法及びその利用に関する。
【0001】α−FeOOH変態における黄色酸化鉄顔
料は、Fe(II)−塩溶液からの沈澱法及び続く空気
又は他の酸化剤を用いる酸化によるかあるいは金属鉄の
存在下におけるいわゆるPenniman−Zoph法
及び同時の空気を用いる酸化によるかあるいは他の酸化
剤、特に芳香族ニトロ化合物を用いる金属鉄の酸化によ
り製造することができる。
【0002】この方法で製造される黄色酸化鉄は主にラ
ッカー及びペイント、建設材料中の顔料としてかあるい
はプラスチック材料の着色のために用いられる。
【0003】黄色酸化鉄顔料の着色性は実質的に粒度、
粒子の形、粒度分布及び凝集の状態により決定される。
上記の方法により製造されたα−FeOOH粒子は一般
に非常に限定された針形に結晶化する。針軸に垂直及び
平行な散乱及び吸光係数は有意に異なる。針を最初に観
察方向に垂直に配置し、次いで平行に配置すると、有意
な色の差が観察者に見える。この効果はシルキング効果
と呼ばれ、それは絹織物上でもそれを観察することがで
きるからである。酸化鉄顔料については、1方向に適用
されるラッカーの場合(いわゆるイメージフレームワー
ク効果(image framework effec
t))ならびに押し出し及び圧延の間の顔料の整列の結
果としてプラスチック及びプラスチック箔の場合にシル
キング効果は特にやっかいなことである。
【0004】特許DE−C 33 26 632は、シ
ルキング効果が低い黄色酸化鉄顔料の製造法を記載して
いる。そこに記載されている顔料は、3−もしくは4−
価の酸化物として及び種製造の間に沈澱するα−FeO
OHに関して計算される0.05〜10重量%の量の元
素B、Al、Ga、Si、Ge、Sn又はPbの化合物
の存在下、特にケイ酸塩又はアルミン酸塩の存在下で種
の製造を行い、この方法で製造される黄色種上に通常の
方法で黄色酸化鉄顔料を成長させることができるような
方法で製造される。DE−C 33 26 632にお
ける顔料成長の方法に関しては先行技術が参照されてい
る。該特許の実施例は、沈澱が4.0±0.1の一定の
pHで行われること及び成長が比較的迅速に起こり、1
2〜25時間後に7〜14の再生因子(reprodu
ction factors)が達成されることを示し
ている。その顔料は、それが非常に低いシルキング効果
を有し、RAlkydal F48(中−油アルキド樹
脂ラッカー;BayerAG)に基づくラッカー中の1
0%の顔料/容積濃度における色試験において、CIE
LAB色座標上でL*に関する限界(limits)が
52〜63であり、a*に関して8〜14であり、b*
に関して40〜48であることを特徴としている。一緒
に成長して球状の凝集体(小さい「針ねずみ」のよう
な)を与える高度に樹枝状の針を製造することでシルキ
ング効果の除去が達成される。これらの大体等軸的な凝
集体はもう特定の優先的方向に整列させられることはで
きない。
【0005】DE−C 33 26 632に従って製
造される顔料の欠点は、それが摩砕に敏感であり、他方
シルキング効果を有するいくつかの明黄色酸化鉄顔料に
より得られるイエローインデックスb*に関するピーク
値を全く達成しないことである。
【0006】従って目的は、摩砕に対して比較的敏感で
なく、高いイエローインデックスb*を有する非−シル
キング黄色酸化鉄顔料を製造することである。
【0007】驚くべきことに、DE−C 33 26
632に記載されているものと同じ種から出発すること
により所望の顔料を製造することができ、その種は顔料
成長の過程で完全に樹枝のない一次粒子に堆積する。こ
れらの一次粒子は数個の粒子が並んだ状態にあるパッケ
ージに凝集する。一次粒子自身は針形になる傾向を非常
に低くしか有していない。技術的には3.9未満、好ま
しくは3.8未満のpH値で顔料を堆積させることによ
り及び同時に顔料を非常にゆっくりと堆積させることに
より改質一次粒子及び凝集構造が達成される。
【0008】本発明は、α−FeOOH変態における黄
色酸化鉄顔料の製造のための方法であり、 a)沈澱させるα−FeOOHに関してAl2O3として
計算される3〜9重量%の量の可溶性アルミニウム塩の
存在下でアルカリ性沈澱剤を用いるFe(II)−含有
溶液からの沈澱及び続くα−FeOOHを与える酸化に
よりα−FeOOH種を製造し、 b)同時に酸化しながらさらなる鉄を沈澱させることに
より顔料を製造し、ここで種/時間収率は0.3時-1未
満、好ましくは0.2時-1未満であり、顔料成長の全期
間に及ぶpHは3.9未満、好ましくは3.8未満であ
り、 c)3〜20の再生因子において顔料成長を停止させる ことを含む方法を提供する。
【0009】かくして第1のプロセス段階において、最
初にFe(II)塩溶液、好ましくはFeSO4溶液及
びアルミニウム塩溶液、好ましくは硫酸アルミニウム溶
液を導入し、この混合物を室温から80℃で変化し得る
所望の種製造温度に加熱し、次いでアルカリ性沈澱剤を
用いて撹拌しながら鉄イオンの一部を沈澱させ、ここで
沈澱剤としてはアルカリ金属及びアルカリ土類金属酸化
物、水酸化物又は炭酸塩ならびにアンモニアを挙げるこ
とができ、次いで沈澱生成物を空気又は他の酸化剤を用
いてα−FeOOHに酸化することによりα−FrOO
H種を製造する。Al2O3濃度は製造されるα−FeO
OHに関して3〜9重量%である。
【0010】第2のプロセス段階において、さらなる鉄
(II)塩溶液を加え、制御された沈澱剤の添加及び同
時の酸化によって鉄(II)をα−FeOOHに転換さ
せることにより、これらの種を沈澱及び酸化プロセスを
介して成長させて顔料を得る。本発明に従う顔料を得る
ことができるためには、顔料製造段階全体の間のpH値
が3.9未満、好ましくは3.8未満であり、同時に顔
料成長が非常にゆっくり行われることが保証されねばな
らない。濃度−非依存性量であるいわゆる種/時間収率
は、顔料成長の速度を特性化するために有用であること
が証明された。これは:
【0011】
【数1】 として定義される。いわゆる再生因子(RF)は顔料の
合計量(=種の量+製造される顔料の量)対種の量の比
率である。
【0012】本発明に従う顔料の製造のためには、0.
3時-1未満、好ましくは0.1時-1未満の種/時間収率
が必要である。種/時間収率はpH値及びエアレーショ
ンの速度により制御されることができる。
【0013】種は、顔料が純色として用いられることが
意図されているか又は明化(lightening)す
るために用いられることが意図されているかにより、3
〜20の再生因子まで堆積される。8〜20の再生因子
を有する高度に堆積された顔料は、純色として用いられ
る場合の特に高いCIELABインデックスb*を特徴
とする。この型の黄色酸化鉄顔料は、純色において試験
ラッカー中の10%という顔料/容積濃度の場合に、a
*8〜14、b*48.5〜52及びL*54〜62と
いうCIELAB色座標におけるカラーインデックスを
有する。
【0014】3〜8の再生因子を有するあまり高度に堆
積されていない顔料は、明化のための特に高いCIEL
ABインデックスb*を特徴とする。これらの型の黄色
酸化鉄顔料は、1:5の比率において酸化チタン顔料と
共に明化するために、試験ラッカー中の10%という顔
料/容積濃度において、a*3〜7及びb*38〜41
というCIELAB色座標上のカラーインデックスを有
する。
【0015】電子顕微鏡写真は、一次粒子がこれまで既
知の方法と対照的に弱くしか現れない針形を有し、樹枝
を完全に含まず、一次粒子が並んだ状態にあるパッケー
ジに凝集していることを示す。顔料のイエローインデッ
クスb*は摩砕の間に非常にわずかしか変化しない。
【0016】本発明の顔料はすべて5未満、好ましくは
3未満、特に1未満という低いシルキングインデックス
を特徴としている。
【0017】さらに本発明の顔料はラッカーの製造の間
の結合剤の必要性が低いことを特徴としている。これは
40g/100g未満という吸油指数により特性化され
ることができる。
【0018】この性質の故に、本発明の顔料はラッカー
及びペイントの製造及びプラスチック材料の着色に特に
適している。従ってラッカー、ペイント又はプラスチッ
ク材料の着色のための本発明の顔料の利用も本発明の目
的である。
【0019】以下の実施例において挙げられる部及びパ
ーセンテージは他に述べられなければ重量を言う。 1.シルキングインデックス いわゆるシルキングインデックスはシルキング効果を測
定するための標準的独立量として定義される。シルキン
グインデックスは以下の方法を用いて測定され、算出さ
れる: 1.1 シルキングインデックスの測定のためのアルキ
ド樹脂ペースト中における調製 非−乾燥試験結合剤中で自動マラーを用いて顔料を調製
する。試験結合剤(ペースト)は2成分から成る: 成分1:成分1はアマニ油及び無水フタル酸に基づくア
ルキド樹脂結合剤である。それは着色顔料のための試験
結合剤に関する規格として標準DIN EN ISO7
87−24:1995、ISO 787−25:199
3及びDIN 55983(1983)に挙げられてい
る規格に対応する。製品RSacolydL 640
(Krems Chemie,正式にはRAlkyda
l L 64,Bayer AG)を用いる。 成分2:成分2はペーストをチキソトロープ性とするた
めに加えられる流動学的添加剤である。粉末化され、改
質され、水素化されたヒマシ油、RLUVOTHIXH
T(Lehmann & Voss & Co)を5.
0%の濃度で用いる。
【0020】Luvothix HTをSacolyd
L 640に75〜95℃で溶解する。冷却された塗
布可能な材料を3本ロールミルに1回通過させる。そう
するとペーストは使用の準備ができている。
【0021】自動マラーを用いてDIN EN ISO
8780−5(1995)に記載されている通りに顔
料ペーストを製造する。24cmの有効プレート直径を
有するRENGELSMANN JEL 25/53マ
ラーを用いる。下のプレートの回転速度は約75分-1で
ある。2.5kgの重しを負荷アタッチメントに吊すこ
とにより、プレート間の力を約0.5kNに調整し、D
IN EN ISO8780−5(1995)セクショ
ン8.1に記載の方法に従ってそれぞれ25回転の3段
階で0.40gの顔料及び5.00gのペーストを分散
させる。
【0022】次いで顔料/ペースト混合物を、DIN
55983(December 1983)におけるペ
ーストフィルムホルダーに機能的に対応するペーストフ
ィルムホルダー上に塗布する。滑らかな表面が作られる
ように、顔料ペースト混合物で満たされているホルダー
のくぼみの上でペーストホルダーと連合しているドクタ
ーブレードを引く。ドクターブレードを約3〜7cm/
秒の速度で1方向に動かす。するとペースト中に存在す
る針−形粒子は塗布の方向に整列する。数分以内に試料
を測定する。 1.2 シルキングインデックスの測定のための機器 シルキングの測定のために用いられる測定幾何学8/d
はISO 7724/2−1984(E)ポイント4.
1.1、DIN 5033パート7(1983)ポイン
ト3.2.4及びDIN 53 236(Januar
y 1983)ポイント7.1.1に記載されている。
直径が15cmのRLABSPHERE積分球を有するR
PERKIN ELMER LAMBDA 19分光光
度計を用いる。
【0023】商業的に入手可能な適した寸法の偏光フィ
ルターを積分球の外に、試料口のための照射ビーム中
に、測定のための限定された位置に置き、透過される光
のビームの電場ベクトルEの方向が試料口においてわか
るようにする。フィルターは>99%の偏光度を有す
る。参照ビームはフィルターがなくて変化しないままで
ある。
【0024】積分球の参照口は拡散散乱乳白色ガラス標
準で覆われる。光沢トラップ(gloss trap)
は用いない。
【0025】さらに別の乳白色ガラス標準(作業標準)
を試料口に取り付けて機器をキャリブレーションする。
作業標準はISO 7724/2−1984(E)セク
ション8.3に記載の規格に従う。完全反射拡散体に対
する作業標準に関する反射率データをコンピューターに
保存し、白色作業標準を用いるキャリブレーションの後
に完全反射拡散体に関してすべての色の測定値が与えら
れるようにする。黒−穴光トラップ(black−ca
vity light trap)を用いてゼロ点にお
ける暗電流を測定し、コンピューターに保存し、キャリ
ブレーションの間の測定プログラムにより考慮に入れ
る。 1.3 シルキングインデックスの測定及び算出 試験試料の調製の直後に測定を行う。分光光度計及び試
料の温度は約25℃±5℃である。
【0026】試料は偏光フィルターに関して互いに直角
の2つの位置で測定される: 測定値Y1:顔料粒子を、その最も長い軸を大部分、照
射ビームの電場ベクトルに平行にして向ける。ペースト
フィルムホルダー上の塗布方向は電場ベクトルに平行で
ある。 測定値Y2:顔料粒子を、その最も長い軸を大部分、照
射ビームの電場ベクトルに垂直にして整列させる。ペー
ストフィルムホルダー上の塗布方向及び電場ベクトルは
互いに垂直である。
【0027】試料を90o回転させるための道具は有用
であるが、適した記しが試料口に加えられれば、絶対に
必要というわけではない。
【0028】ASTM E 308−1985、ポイン
ト7における算出指示に従い、測定される反射率スペク
トルから三刺激値Yを算出する。表5.6の標準光源C
に関する1931のウェイティング関数(weight
ing functions)及び2oの標準観察者を
用いる。波長領域は400nm〜700nmである。波
長間隔は20nmである。正反射成分(specula
r Component)は算出に含まれる。
【0029】次いで三刺激値Yから以下の通りにシルキ
ングインデックスSIを算出する: SI=(1−Y1/Y2−)x100 結果を最も近い整数にまるめる。 2.CIELAB色座標 2.1 マストーン(原色)の測定のためのアルキド樹
脂ラッカー中における調製 マラーを用いて顔料を空気−乾燥性ラッカー系中に分散
させる。ラッカー系は以下の成分から成る:95.26
% RALKYDAL F 48(結合剤、Bayer
AG、非揮発性画分が約55%であり、非揮発性画分
中の油含有量/−トリグリセリドが約48%であり、非
揮発性画分中の無水フタル酸が約26%であるホワイト
スピリット/キシレン混合物38:7中の乾燥プラント
脂肪酸に基づく中油空気−乾燥性アルキド樹脂) 0.78% 2−ブタノンオキシム、ホワイトスピリッ
ト中の55%濃度(皮膚−保護剤(skin−prev
enting agent)) 1.30% ROcta Soligenカルシウム
(湿潤剤、炭化水素混合物中の分枝鎖状C6−C19脂肪
酸のカルシウム塩(4%のCaを含有する)、Borc
hers AG) 0.22% ROcta Soligenコバルト6
(乾燥剤、炭化水素混合物中の分枝鎖状C6−C19脂肪
酸のコバルト(2+)塩(6%のコバルトを含有す
る)、Borchers AG) 0.87% ROcta Soligenジルコニウム
6(乾燥剤、炭化水素混合物中の分枝鎖状C6−C19脂
肪酸のジルコニウム塩(6%のジルコニウムを含有す
る)、Borchers AG) 1.57% グリコール酸n−ブチル(=ヒドロキシ酢
酸のブチルエステル)(均展剤)。
【0030】成分を高速撹拌機を用いて混合し、最終的
ラッカーを得る。DIN EN ISO 8780−5
(April 1995)に記載されているマラーを用
いる。24cmの有効プレート直径を有するRENGE
LSMANN JEL 25/53マラーを用いる。下
のプレートの回転速度は約75分-1である。2.5kg
の重しを負荷アタッチメントに吊すことにより、プレー
ト間の力を約0.5kNに調整し、DIN EN IS
O 8780−5(April 1995)セクション
8.1に記載の方法に従い、2.5kgの重しを用いて
100回の回転において1段階で0.80gの顔料及び
2.00gのラッカーを分散させる。マラーを開け、ラ
ッカーを迅速に中間点から離して下のプレートに集め
る。次いでさらに2.00gのラッカーを加え、プレー
トを合わせて締める。重しなしで50回転における2段
階の後、調製を停止する。
【0031】着色されたラッカーをフィルムアプリケー
ター(隙間少なくとも150μm、最高で250μm)
を用いて非吸収性の白い紙上に塗布する。次いでラッカ
ーが塗られたチャートを室温で少なくとも12時間乾燥
する。色の測定の前にチャートを約65℃(±5℃)で
1時間乾燥し、次いで冷却する。 2.2 還元の測定のためのアルキド樹脂ラッカー中に
おける調製 顔料及び明化顔料をマラーを用いて空気−乾燥性ラッカ
ー系中に分散させる。明化剤として商業的に入手可能な
RBayertitan R−KB−2二酸化チタン顔
料(Bayer AG)を用いる。この顔料はISO
591−1977におけるR 2型に対応する。ラッカ
ー系はアイテム2.1の下に記載されているラッカー系
に対応する。
【0032】ラッカー系の成分を高速撹拌機において混
合し、最終的ラッカーを得る。
【0033】2.1の下に記載されたと同じ方法で着色
されたラッカーを調製し、ラッカーが塗られたチャート
を製造し、ここで0.1500gの顔料が調べられ、
0.7500gのRBayertitan R−KB−
2二酸化チタン顔料及び2x2.00gのラッカーが秤
量される。 2.3 分光光度計 積分球を有し、測定幾何学d/8を有し、光沢トラップ
のない分光光度計を用いる。この測定幾何学はISO
7724/2−1984(E)ポイント4.1.1、D
IN 5033パート7(July 1983)ポイン
ト3.2.4及びDIN 53236(January
1983)ポイント7.1.1に記載されている。D
atacolor International C
o.からのRDataflash 2000機器を用い
る。
【0034】ISO 7724/2−1984(E)ポ
イント8.3に記載されている通り、分光光度計を白色
セラミック作業標準を用いてキャリブレーションする。
作業標準に関する反射率データを着色測定機器において
完全反射拡散体に対して比較し、白色作業標準を用いて
キャリブレーションした後にすべての色の測定値が完全
反射拡散体に関して与えられるようにする。分光光度計
製造者からの黒−穴光トラップを用いてゼロ点キャリブ
レーションを行う。 2.4 色測定 光沢トラップは用いられない。分光光度計及び試料の温
度は約25℃±5℃である。
【0035】2.1及び2.2に従って準備されるラッ
カーチャートを、試料口が塗布層上の中心位置を覆うよ
うに、分光光度計の試料口上に取り付ける。試料はチャ
ートと試料口の間の間隙なしで平らな状態になければな
らない。測定開口部はラッカー層により完全に覆われて
いなければならない。次いで測定を行う。 2.5 CIE座標の算出 ASTM E 308−1985,ポイント7の算出指
示に従い、測定される反射率スペクトルから1976C
IE座標L*、a*及びb*を算出する。ASTM E
308−1985、表5.6の標準光源Cに関するウ
ェイティング関数及び1931 2oの標準観察者を用
いる。波長領域は400nm〜700nmである。波長
間隔は20nmである。正反射成分は算出に含まれる。
【0036】
【実施例】例として以下において本発明を記載し、これ
は制限とみなされない。実施例1 170g/lの濃度を有する8lの工業銘柄硫酸鉄溶液
をガラス容器中に入れる。Al2O3として計算される
7.54重量%を含有する321gのAl2(SO4)3
溶液をそこに加える。それに窒素ガスを通過させながら
溶液を40℃に加熱する。NaOHを加えることにより
pHを3.5に調整する。次いでさらに窒素を用いてエ
アレーションし、撹拌しながら、1l当たり344gの
NaOHの濃度を有する1056mlの苛性ソーダ溶液
を20分かけて加える。沈澱が終わったら、混合物を4
0℃で撹拌しながら150l/時において空気を用いて
エアレーションする。pHが3.6に下がったら種形成
を停止する。
【0037】顔料を製造するために、4196mlの上
記の核の種懸濁液、231.4g/lのFeSO4濃度
を有する1235mlの硫酸鉄溶液及び569mlの水
をガラス容器中で撹拌しながら75℃に加熱する。次い
でpHが3.5〜3.7に保持されるように苛性ソーダ
溶液の添加と空気を用いるエアレーションを同時に制御
することにより顔料成長を開始させる。硫酸鉄の濃度が
5g/lの値より低く下がる毎に硫酸鉄溶液のさらなる
バッチを加え、トッピングアップ(topping u
p)の後に濃度が再度30g/lに上昇するようにす
る。204時間の酸化時間の後、試料を取り出し、濾過
し、洗浄し、乾燥し、マイクロディスメンブレータ(B
raun AG)において8秒間解凝集摩砕し、分析す
る。再生因子は17.1である。算出される種/時間収
率は0.08時-1である。色の評価に関するデータを表
1に示す。絶対カラーインデックスの他にRBayfe
rrox 920(Bayer AG)の型と比較され
る差カラーインデックス(difference co
lor indices)も示す。顔料のアルミニウム
含有率は0.14%である。実施例2 純粋な硫酸鉄溶液を用いる以外は実施例1と同様。16
4時間の酸化時間の後、試料を取り出し、濾過し、洗浄
し、乾燥し、解凝集する。再生因子は15.8である。
算出される種/時間収率は0.09時-1である。色の評
価に関するデータを表1に示す。実施例3 実施例2と同様であるが、184時間の酸化時間の後に
試料を取り出す。再生因子は17.7である。算出され
る種/時間収率は0.09時-1である。透過型電子顕微
鏡写真上では短い針状粒子のみを検出することができ、
それは数個の一次粒子のパッケージに凝集している。摩
砕に対する敏感性に関する試験のために、ラッカー中に
導入する間、試料をマイクロディスメンブレータ(Br
aunCo.)中で10mmのめのう球を用いてそれぞ
れ60秒間及び120秒間摩砕した。色の評価に関する
データを表1に示す。Bayferrox 920と比
較される差カラーインデックスも絶対カラーインデック
スと共に挙げる。顔料のアルミニウム含有率は0.15
%である。実施例4 170g/lの濃度を有する8lの工業銘柄硫酸鉄溶液
をガラス容器中に入れる。Al2O3として計算される
7.54重量%を含有する321gのAl2(SO4)3
溶液を加える。それに窒素ガスを通過させながら溶液を
40℃に加熱する。NaOHを加えることによりpHを
3.5に調整する。次いでさらに窒素を用いてエアレー
ションし、撹拌しながら、1l当たり323gのNaO
Hの濃度を有する1124mlの苛性ソーダ溶液を20
分かけて加える。沈澱が終わったら、混合物を40℃で
さらに撹拌しながら150l/時の空気を用いてエアレ
ーションする。pHが3.5に下がったら種製造を停止
する。
【0038】顔料を堆積させるために、4358mlの
上記の核の種懸濁液、210g/lのFeSO4含有率
を有する1301mlの硫酸鉄溶液及び341mlの水
をガラス容器中で撹拌しながら75℃に加熱する。次い
でpHが3.2〜3.8に保持されるように苛性ソーダ
溶液の添加と空気を用いるエアレーションを同時に制御
することにより顔料製造を開始する。硫酸鉄の含有率が
10g/lより低い値に下がる毎に2857mlの硫酸
鉄溶液のバッチを加える。45時間の酸化時間の後、試
料を取り出し、濾過し、洗浄し、乾燥し、マイクロディ
スメンブレータ(Braun AG)における8秒間の
摩砕により解凝集し、分析する。再生因子は6.2であ
る。算出される核/時間収率は0.12時-1である。試
料を明化に関して調べた。色の評価のデータを表1に示
す。比較実施例1 (DE−C 33 26 632、実施例
4に従う) 117gのAl2(SO4)3.18H2Oを含有する25
0mlの硫酸アルミニウム溶液を200g/lのFeS
O4含有率を有する15309mlの硫酸鉄溶液に加え
る。溶液を55℃に加熱する。次いで323g/lのN
aOH含有率を有する2506mlのNaOH溶液を撹
拌し、窒素を用いてエアレーションしながら20分かけ
て加え、次いで混合物を400l/時の空気を用いてエ
アレーションする。pH値が2.8に達したら種製造を
停止する。
【0039】2777mlの上記の種懸濁液及び712
9mlの水を窒素を通過させながら80℃に加熱する。
1000l/時の空気を用いるエアレーション及び19
0g/lのNaOHの濃度を有する苛性ソーダ溶液のp
H−制御添加を同時に行いながら、200g/lのFe
SO4の濃度を有する10.75lのFeSO4溶液をp
Hが4.0±0.1において一定のままであるように1
2時間かけて滴下する。製造される顔料を濾過し、洗浄
し、乾燥し、解凝集する。再生因子は11.1である。
算出される種/時間収率は0.84時-1である。色の評
価のデータを表1に示す。Bayferrox 920
と比較される差カラー値も絶対カラー値と共に挙げる。比較実施例2 (DE−C 33 26 632、実施例
7に従う) 351gのAl2(SO4)3.18H2Oを含有する40
0mlの硫酸アルミニウム溶液を200g/lのFeS
O4含有率を有する15309mlの硫酸鉄溶液に加え
る。溶液を55℃に加熱する。次いで323g/lのN
aOH含有率を有する2506mlのNaOH溶液を撹
拌し、窒素を用いてエアレーションしながら20分かけ
て加え、次いで混合物を400l/時の空気を用いてエ
アレーションする。pH値が2.8に達したら種製造を
完了する。
【0040】2978mlの上記の種懸濁液及び702
2mlの水を窒素を用いてエアレーションしながら80
℃に加熱する。1000l/時の空気を用いるエアレー
ション及び190g/lのNaOHの濃度を有する苛性
ソーダ溶液のpH−制御添加を同時に行いながら、20
0g/lのFeSO4の濃度を有する7lのFeSO4溶
液をpHが4.0±0.1において一定のままであるよ
うに13時間かけて滴下する。製造される顔料を濾過
し、洗浄し、乾燥し、解凝集する。再生因子は7.2で
ある。算出される核/時間収率は0.48時-1である。
試料を10mmのめのう球を用いてマイクロ−ディスメ
ンブレータ(Braun Co.)において60秒間又
は120秒間摩砕し、ラッカー中への導入の間の摩砕に
対する敏感性を調べる。色の評価のデータを表1に示
す。絶対カラーインデックスの他にBayferrox
920と比較される差カラーインデックスも挙げる。
【0041】
【表1】 本発明の主たる特徴及び態様は以下の通りである。 1.α−FeOOH変態における黄色酸化鉄顔料の製造
のための方法であり、 a)沈澱させるα−FeOOHに関してAl2O3として
計算される3〜9重量%の量の可溶性アルミニウム塩の
存在下でアルカリ性沈澱剤を用いるFe(II)−含有
溶液からの沈澱及び続くα−FeOOHを与える酸化に
よりα−FeOOH種を製造し; b)同時に酸化しながらさらなる鉄を沈澱させることに
より顔料を製造し、ここで種/時間収率は0.3時-1未
満であり、顔料成長の全期間に及ぶpHは3.9未満で
あり; c)3〜20の再生因子において顔料成長を停止させる
ことを含む方法。 2.8〜20の再生因子において顔料製造を停止する上
記1項に記載の方法。 3.3〜8の再生因子において顔料製造を停止する上記
1項に記載の方法。 4.5未満のシルキングインデックスSIを有し、純色
において及び試験ラッカー中の10%という顔料/容積
濃度の場合にCIELAB色座標上のそのカラーインデ
ックスがa*8〜14、b*48.5〜52及びL*5
4〜62であるα−FeOOH変態における黄色酸化鉄
顔料。 5.シルキングインデックスSIが3未満である上記4
項に記載の黄色酸化鉄顔料。 6.シルキングインデックスSIが1未満である上記4
項に記載の黄色酸化鉄顔料。 7.5未満のSIというシルキングインデックスを有
し、1:5の比率において二酸化チタン顔料を用い、試
験ラッカー中における10%という顔料/容積濃度を用
いる明化の間のCIELAB色座標上におけるカラーイ
ンデックスがa*3〜7及びb*38〜41であるα−
FeOOH変態における黄色酸化鉄顔料。 8.シルキングインデックスSIが3未満である上記7
項に記載の黄色酸化鉄顔料。 9.シルキングインデックスSIが1未満である上記7
項に記載の黄色酸化鉄顔料。 10.上記1項の方法により製造される黄色酸化鉄顔
料。 11.上記2項の方法により製造される黄色酸化鉄顔
料。 12.上記3項の方法により製造される黄色酸化鉄顔
料。 13.上記4項の黄色酸化鉄顔料を用いて着色されるラ
ッカー、ペイント又はプラスチック材料。 14.上記5項の黄色酸化鉄顔料を用いて着色されるラ
ッカー、ペイント又はプラスチック材料。 15.上記6項の黄色酸化鉄顔料を用いて着色されるラ
ッカー、ペイント又はプラスチック材料。 16.上記7項の黄色酸化鉄顔料を用いて着色されるラ
ッカー、ペイント又はプラスチック材料。 17.上記8項の黄色酸化鉄顔料を用いて着色されるラ
ッカー、ペイント又はプラスチック材料。 18.上記9項の黄色酸化鉄顔料を用いて着色されるラ
ッカー、ペイント又はプラスチック材料。 19.上記10項の黄色酸化鉄顔料を用いて着色される
ラッカー、ペイント又はプラスチック材料。 20.上記11項の黄色酸化鉄顔料を用いて着色される
ラッカー、ペイント又はプラスチック材料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロルフ−ミヒヤエル・ブラウン ドイツ47802クレーフエルト・メルゲルス クル8

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−FeOOH変態における黄色酸化鉄
    顔料の製造のための方法であり、 a)沈澱させるα−FeOOHに関してAl2O3として
    計算される3〜9重量%の量の可溶性アルミニウム塩の
    存在下でアルカリ性沈澱剤を用いるFe(II)−含有
    溶液からの沈澱及び続くα−FeOOHを与える酸化に
    よりα−FeOOH種を製造し; b)同時に酸化しながらさらなる鉄を沈澱させることに
    より顔料を製造し、ここで種/時間収率は0.3時-1未
    満であり、顔料成長の全期間に及ぶpHは3.9未満で
    あり; c)3〜20の再生因子(reproduction
    factor)において顔料成長を停止させることを含
    む方法。
  2. 【請求項2】 5未満のシルキングインデックスSIを
    有し、純色において及び試験ラッカー中の10%という
    顔料/容積濃度の場合にCIELAB色座標上のそのカ
    ラーインデックスがa*8〜14、b*48.5〜52
    及びL*54〜62であるα−FeOOH変態における
    黄色酸化鉄顔料。
  3. 【請求項3】 シルキングインデックスSIが1未満で
    ある請求項2に記載の黄色酸化鉄顔料。
  4. 【請求項4】 請求項1の方法により製造される黄色酸
    化鉄顔料。
  5. 【請求項5】 請求項2の黄色酸化鉄顔料を用いて着色
    されるラッカー、ペイント又はプラスチック材料。
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