JPH11242287A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH11242287A
JPH11242287A JP10043580A JP4358098A JPH11242287A JP H11242287 A JPH11242287 A JP H11242287A JP 10043580 A JP10043580 A JP 10043580A JP 4358098 A JP4358098 A JP 4358098A JP H11242287 A JPH11242287 A JP H11242287A
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JP
Japan
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magnification
zoom
focal length
finder
pseudo
Prior art date
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Pending
Application number
JP10043580A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Komatsuzaki
博 小松崎
Yasuhiro Nishitani
泰浩 西谷
Yoichi Iwasaki
洋一 岩崎
Osamu Inaba
修 稲葉
Takashi Suzuki
隆 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd, Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Priority to CNB991055209A priority patent/CN1187647C/zh
Priority to US09/257,378 priority patent/US6091902A/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 擬似ズーム撮影が可能なカメラで操作性及び
ズーミング時の効果を良好に確認できるようにする。 【解決手段】 ズームレバーを操作すると、ファインダ
倍率が撮影ズームレンズの最短焦点距離f1に対応した
撮影範囲を観察できる最小ファインダ倍率α=1から、
最長焦点距離f2に擬似ズーム倍率の最大値を乗じた擬
似最長焦点距離に対応した撮影範囲を観察できる最大フ
ァインダ倍率α=4との間で可変される。コントローラ
は、ファインダ倍率αに応じて撮影ズームレンズの実焦
点距離と擬似ズーム倍率βを決定する。ファインダ倍率
αが1〜2の範囲の場合には、撮影ズームレンズの実焦
点距離を最短焦点距離f1と最長焦点距離f2の範囲で
ファインダ倍率αに応じたものにするとともに、擬似ズ
ーム倍率βを擬似ズーム撮影でないことを示す「1」と
する。ファインダ倍率αが2を超えると、撮影ズームレ
ンズは最長焦点距離に固定され、擬似ズーム倍率βをα
=(f2/f1)・βから決まるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント処理時に
擬似ズーム倍率に基づいて撮影画面の一部をトリミング
して拡大プリントすることにより擬似的に本来の撮影レ
ンズの焦点距離よりも長焦点距離で撮影したプリント写
真を得られるようにしたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真フイルムに撮影レンズで一定な撮影
画面を記録するとともに、プリント処理時に撮影画面内
の一部をトリミングし、このトリミングしたトリミング
範囲を一定のサイズの印画紙に拡大プリントするための
プリント情報(以下、擬似ズーム倍率という)を写真フ
イルム等に記録するようにした擬似ズーム機能を有した
カメラが知られている(例えば、特開平4−27927
号公報、特開平4−317035号公報)。
【0003】例えば、特開平4−27927号公報記載
のカメラでは、撮影ズームレンズと擬似ズーム倍率が固
定された擬似ズーム機能が内蔵され、またファインダ
は、撮影ズームレンズの焦点距離と変化にしたがってフ
ァインダ倍率あるいは視野枠が変化されることで、撮影
範囲が観察できるようにされている。このカメラで撮影
を行う場合には、ファインダで範囲を確かめながら、ズ
ーム操作を行って撮影ズームレンズの焦点距離に擬似ズ
ーム倍率を乗じた擬似的な焦点距離(以下、擬似焦点距
離を変化させながらフレーミングを行う。
【0004】このようにして、フレーミングして撮影を
行うと、写真フイルムには、その撮影時点で設定されて
いる撮影ズームレンズの焦点距離に応じた画角及び大き
さの被写体像が一定サイズの露光範囲(撮影画面)に露
光されるとともに、擬似ズーム倍率が写真フイルムに記
録される。そして、この撮影画面をプリントする際に
は、これに対して記録された擬似ズーム倍率に基づいて
撮影画面の一部をトリミングし、擬似ズーム倍率の分だ
け通常のプリント処理よりも大きなプリント倍率でプリ
ントされる。これにより、擬似焦点距離の撮影レンズで
撮影したときに相当するプリント写真が得られるように
されている。
【0005】また、特開平4−317035号公報に記
載のカメラでは、撮影者が望遠側にズーム操作を行って
撮影ズームレンズがその最長焦点距離まで達してから、
さら望遠側にズーム操作を行うと、自動的に擬似ズーム
倍率(トリミング倍率)が「1」からそれよりも大きな
値、例えば「1.7」に設定される。この後に、ズーム
操作を広角側に行うと、擬似ズーム倍率が「1.7」に
設定された状態で撮影ズームレンズの焦点距離が短くな
るようにされる。また、この状態でズーム操作を行って
撮影ズームレンズがその最短焦点距離に達してから、さ
ら広角にズーム操作を行うと、自動的に擬似ズーム倍率
(トリミング倍率)が「1」に戻されるようになってい
る。これにより、擬似ズーム倍率が「1」のときに撮影
ズームレンズの最短焦点距離から最長焦点距離までの範
囲の焦点距離による撮影と、擬似ズーム倍率が「1.
7」のときに、この擬似ズーム倍率を最短焦点距離と最
長焦点距離に乗じた擬似焦点距離の範囲内での擬似ズー
ム撮影が行えるようにされている。
【0006】また、擬似ズーム倍率「1」の他の擬似ズ
ーム倍率(以下、最大擬似ズーム倍率という)がズーム
比よりも大きい場合には、最大擬似ズーム倍率と擬似ズ
ーム倍率「1」の他に、これらの間の値の擬似ズーム倍
率を用意しておくことで、撮影ズームレンズの取り得る
焦点距離の範囲と、最大擬似ズーム倍率によって決まる
擬似焦点距離の取り得る範囲との間の焦点距離でも擬似
ズーム撮影できるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者のカメ
ラの場合では、擬似ズーム倍率(≠1)が固定されてい
るため、本来の撮影ズームレンズの焦点距離を用いた撮
影はできなかった。一方、後者のカメラでは、擬似ズー
ム撮影を行う場合、例えば、擬似ズーム倍率が「1」か
ら「1.7」に変化した際に、この前後での焦点距離の
変化が大きくなって、使いずらいといった欠点がある。
逆に、擬似ズーム倍率の変化を小さくすれば、焦点距離
の変化を小さくできるが、その分擬似焦点距離と、実際
の撮影ズームレンズの焦点距離との差異が少なくなって
しまう。また、擬似ズーム機能を利用しない状態と、擬
似ズーム機能を利用する状態とを相互に切り替える場合
には、意識的に最短焦点距離または最長焦点距離までズ
ーム操作を行わなくてはならず、操作が面倒である。
【0008】さらに、撮影ズームレンズのズーム操作を
行っている間では、そのズーム操作の直前に設定された
擬似ズーム倍率が用いられるため、焦点距離が最短焦点
距離から最大擬似ズーム倍率と最長焦点距離によって決
まる擬似最長焦点距離まで単調かつ連続的に変化される
わけではないので、撮影者は、撮影可能な最短焦点距離
から擬似最長焦点距離までの撮影範囲を連続的に広くし
た狭くしたりすることができない。また、同様にファイ
ンダでの観察される範囲も連続的に変化されないから、
ファインダでのズームによる効果の確認性が悪くなると
ともに、所望とする構図が得られる焦点距離が得られに
くいといった問題があった。
【0009】他方、「1」以外の擬似ズーム倍率が複数
用意されている場合であっても、これの擬似ズーム倍率
の選択数が数が少なければ、焦点距離の変化が大きくな
って使いずらい。また、擬似ズーム倍率の切り替え操作
がより煩雑になってしまうといった欠点がある。そし
て、この場合でも、ファインダでのズームによる効果の
確認性が悪くなるとともに、所望とする構図が得られる
焦点距離が得られにくいといった問題は発生してしま
う。
【0010】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、擬似ズーム撮影及び通常の撮影のいず
れでも同様な操作として操作性を向上させ、またファイ
ンダによる撮影範囲の確認及びズーミング時の効果の確
認性を良好にすることができるカメラを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、外部からのズーム操作に
よって、撮影ズームレンズの最短焦点距離に対応した最
小ファインダ倍率から最長焦点距離と擬似ズーム倍率の
最大値との組み合わせで決まる擬似最長焦点距離に対応
した最大ファインダ倍率との間で、プリントされる被写
体の範囲が観察されるようにファインダ倍率が変化され
るズームファインダと、このズームファインダのファイ
ンダ倍率の変化に従動してファインダ倍率に対応した撮
影ズームレンズの実焦点距離と前記擬似ズーム倍率の組
み合わせを決定する決定手段と、、この決定された実焦
点距離となるように撮影ズームレンズを駆動する駆動手
段とを備えるとともに、前記擬似ズーム倍率書き込み手
段には前記決定手段で決定された擬似ズーム倍率が設定
されるようにしたものである。また、請求項2記載の発
明では、擬似ズーム倍率を書き込む記録媒体として、写
真フイルムを収納したカートリッジに内蔵された記憶手
段または写真フイルム自体を用いるようにしたものであ
る。
【0012】請求項3記載の発明では、ファインダ倍率
が撮影ズームレンズの最長焦点距離に応じた特定のファ
インダ倍率を超ている場合に、撮影ズームレンズの実焦
点距離を最長焦点距離とするとともに有効な擬似ズーム
倍率を設定するようにしたものであり、請求項4記載の
発明では、最小ファインダ倍率から最大ファインダ倍率
までの範囲内の各ファインダ倍率に対して、対応する撮
影ズームレンズの焦点距離と擬似ズーム倍率との組み合
わせを予め設定しておくようにしたものである。
【0013】請求項5記載の発明では、ズームファイン
ダを、光学式ファインダとしたものであり、請求項6記
載の発明では、ズームファインダを、電子式ファインダ
としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明を実施した擬似ズーム機能
を備えたカメラの外観を図2に示す。カメラボディ10
の前面には、撮影ズームレンズ11を保持した鏡胴12
が設けられている。撮影ズームレンズ11は、最短焦点
距離f1から最長焦点距離f2までの実焦点距離範囲で
焦点距離が変えられるズーム式となっており、例えばズ
ーム比が「2」とされ、最短焦点距離f1が35mm,
最長焦点距離f2が70mmとされている。また、カメ
ラボディ10の前面には、ファインダ13の対物側窓1
4,測距用の投光窓15a,受光窓15bが設けられて
いる。さらに、鏡胴12の先端部分には、被写体輝度を
測定するための測光窓16が設けられている。なお、以
下の説明では、撮影ズームレンズ11の光学的な焦点距
離を実焦点距離、この実焦点距離に後述する擬似ズーム
倍率βを乗算したものを擬似焦点距離と称し、これらを
特に区別しない場合は焦点距離と総称して説明する。
【0015】カメラボディ10の上面には、レリーズボ
タン17,ポップアップ式のストロボ発光部18,撮影
に関する各種情報を撮影者に表示するためのLCDパネ
ル19が設けられている。カメラボディ10の背面に
は、ズーム操作を行うための、ズームレバー20が設け
られている。このズームレバー20は、図中の矢線方向
に沿って回動自在とされており、カメラボディ10の上
面に記された「W」字方向に回動された広角位置と、
「T」字方向に回動された望遠位置とに回動操作可能と
され、回動操作を解除した場合には、各位置の間の中立
位置に戻される。
【0016】ズームレバー20を広角位置に回動操作す
ると、撮影ズームレンズ11の実焦点距離が短くされ、
望遠位置に回動操作すると、撮影ズームレンズ11の実
焦点距離が長くされる。この望遠位置への操作で撮影ズ
ームレンズ11の実焦点距離が最長焦点距離f2に達す
ると、撮影ズームレンズ11は最長焦点距離f2のまま
であるが、擬似ズーム倍率βを利用した最長焦点距離f
2よりも長い擬似焦点距離による擬似ズーム撮影を行う
ことができる。また、擬似ズーム撮影を行う状態から、
ズームレバー20を広角位置に回動操作すると、擬似ズ
ーム撮影が解除され、撮影ズームレンズ11の実焦点距
離だけを利用した通常撮影となる。なお、この例では、
擬似ズーム倍率の最大値が「2」とされ、擬似最長焦点
距離は「2・f2(=140mm)であり、擬似的に最
短焦点距離f1の4倍まで焦点距離を可変できる。
【0017】カメラボディ10の側面には、写真フイル
ムカートリッジ22を収納するカートリッジ装填室(図
示省略)の底蓋23を開閉操作するための開閉レバー2
4が設けられている。図2に示されるように開閉レバー
23を時計方向に回動させると、ロックが解除されて底
蓋23を開くことができ、写真フイルムカートリッジ2
2のカートリッジ装填室への装填、及びカートリッジ装
填室からの取り出しを行うことができる。底蓋23は、
これを閉じることによって開閉レバー23が反時計方向
に回動し、自動的に閉じ位置にロックされる。
【0018】図3に写真フイルムカートリッジ22を示
す。この写真フイルムカートリッジ22は、現在市販さ
れているAdvanced Photo-System のIX240型式のも
のに改良を加えたものであり、写真フイルム25と、こ
の写真フイルム25を収納するカートリッジ26と、カ
ートリッジ26に貼付されたラベル25aとから構成さ
れている。カートリッジ26には、その内部に回転自在
に組み込まれたスプール27,遮光蓋28,さらにはフ
イルム送り出し機構やスプールロック機構を構成する他
の部品等が組み込まれているとともに、擬似ズーム倍率
βが記録される記録媒体としてのICメモリ29が内蔵
されている。
【0019】遮光蓋28は、その端部に形成されたキー
溝28aがカメラや現像装置等の遮光蓋駆動軸に係合さ
れて回動されることにより、写真フイルム25をカート
リッジ26の外部に送り出すための送出口30を開閉す
る。写真フイルムカートリッジ22の保管時等では、写
真フイルム25は、スプール27に巻き付けられて、そ
の先端までがカートリッジ26の内部に収納され、この
状態で遮光蓋28を閉じることによってカートリッジ2
6の内部が光密状態にされる。また、遮光蓋28を開い
た状態ではスプール27のロックが解除され、このスプ
ール27をカメラ等のスプール駆動軸で時計方向に回転
させると、送出口30から写真フイルム25の先端がカ
ートリッジ26の外部に送り出される。
【0020】ICメモリ29としては、例えばEEPR
OM,フラッシュメモリのようにバックアップ電源なし
でもデータ保存可能なものが用いられている。ICメモ
リ29は、データの書き込み及び読み出しを行うための
複数の端子がカートリッジ26の表面に露呈されてお
り、これらの端子を介してカメラやプリンタの回路と接
続される。なお、ICメモリ29は、写真フイルムカー
トリッジ22のコスト上昇の低減や小型化を図るため
に、実際には、本来EEPROMに内蔵されているデー
タの読み書きを行う回路をカメラやのプリンタ側に設
け、写真フイルムカートリッジ22にはデータを記憶す
る部分だけが内蔵されている。また、この写真フイルム
カートリッジ22では、ICメモリ29側の端子とカメ
ラ等の端子を接触させることにより、これらを電気的に
接続するが、非接触でICメモリ29への擬似ズーム倍
率の書き込み及び読み出しを行うようにしてもよい。
【0021】図4に上記カメラの要部構成をブロック図
で示す。カメラは、大別して、ファインダ系と、撮影ズ
ームレンズ系と、擬似ズーム機構としての擬似ズーム倍
率書き込み回路48と、これらを制御するコントーラ3
0とから構成される。コントローラ30には、各種の制
御を行うためのプログラムやデータが記憶されたROM
30aと、制御に必要なパラメータやデータを一時的に
記憶するワークメモリとして用いられるRAM30aと
が接続されている。また、コントローラ30には、ズー
ムレバー20とレリーズボタン17が接続されており、
ズームレバー20の操作に応じたズーム信号及びレリー
ズボタン17を押圧操作したときのレリーズ信号が入力
される。
【0022】ファインダ系は、前述のファインダ13の
他、ファインダ光学駆動回路35と、ファインダ用モー
タ36と、ファインダ光学系駆動機構37と、ファイン
ダ用モータ36に接続されこれの回転量を検出するエン
コーダ38とから構成されている。ファインダ13は、
例えば図に示されるように、対物レンズ13aと、接眼
レンズ13bと、これらの間に配された変倍レンズ13
cとから構成されており、変倍レンズ13cが前後に移
動されることによりフィンダ倍率が所定の最小ファイン
ダ倍率から最大ファインダ倍率の間で連続的に可変可能
とされる。また、ファインダ13の接眼レンズ13bの
背後には、一定のサイズに開口し、ファインダ13の視
野を規制するファインダ視野枠39が配されており、こ
のファインダ視野枠39により、最小ファインダ倍率と
なっている状態では、撮影ズームレンズ11の実焦点距
離が最短焦点距離f1のときの撮影範囲がファインダ1
3で観察できるようにされている。
【0023】ファインダ13の最大ファインダ倍率は、
擬似的に最短焦点距離f1の4倍までの焦点距離で撮影
ができるようにされていることに対応させて、最小ファ
インダ倍率の4倍とされている。ファインダ倍率を順次
に増大させると観察される被写体像が大きくなるが、フ
ァインダ視野枠39に視野範囲が規制されることによっ
てファインダ13で観察される範囲が狭くされ、これに
より最短焦点距離f1から最長焦点距離f2を経て擬似
最長焦点距離に対応した撮影範囲がファインダ13で観
察できる。なお、以下の説明では、最小ファインダ倍率
を基準にし、各ファインダ倍率については最小ファイン
ダ倍率との比αで表す。例えば、最大ファインダ倍率は
ファインダ倍率α=4と表し、最長焦点距離に対応する
ファインダ倍率は、最小ファインダ倍率の2倍であるの
でファインダ倍率α=2と表す。
【0024】ファインダ光学系駆動回路35は、コント
ローラ30に制御されてファインダ用モータ36を正転
または逆転させる。モータ37の回転は、ファインダ光
学系駆動機構37に伝達され、このファインダ光学系駆
動機構37によって、変倍レンズ13cが移動される。
ズームレバー20が広角位置に操作された時には、ファ
インダ光学系駆動回路35は、ファインダ用モータ36
を正転させて、ファインダ倍率αが小さくなるように変
倍レンズ13cを移動する。また、ズームレバー20が
望遠位置に操作された時には、ファインダ用モータ36
が逆転されて、ファインダ倍率αが大きくなるように変
倍レンズ13cを移動する。
【0025】ファインダ用モータ36の回転は、エンコ
ーダ38にも伝達される。エンコーダ38は、ファイン
ダ用モータ36が一定の角度回転する毎にエンコードパ
ルスを発生し、これをコントローラ30に送る。コント
ローラ30は、エンコーダパルスをカウントすることに
より、ファインダ倍率α=1の位置を基準にした変倍レ
ンズ13cの移動量を求め、ファインダ倍率αを検知す
る。コントローラ30は、エンコードパルスから得られ
るファインダ倍率αに基づいて、ファインダ光学系駆動
回路30をフィードバック制御し、ズームレバー20の
操作が解除された際には、ファインダ倍率αが1〜2の
範囲では、この範囲で任意の値をとるようにするが、α
が「2」を超えた場合には、α=「2」,「2.4」,
「2.8」,「3.4」,「4」のいずれかもっとも近
い値をとるように制御される。
【0026】なお、このように、ファインダ倍率αの値
を制御するのは、ファインダ倍率αが「2」を超えた場
合には、擬似ズーム倍率に基づいて写真フイルム25上
の撮影画面にマスクをかけてトリミングし拡大プリント
を行うことになるが、このときのプリンタのマスクやプ
リント時の焼き付け倍率の種類を増やさないためであ
る。もちろん、開口サイズが連続的に可変できるマスク
を備えたプリンタや、デジタルプリンタ等を利用するこ
とを前提として、ファインダ倍率αが1〜4の範囲内で
任意の値をとるように制御してもよい。
【0027】撮影ズームレンズ系は、撮影ズームレンズ
11の他に、ズーム光学系駆動回路40,ズーム用モー
タ41,ズーム光学系駆動機構42,ズーム位置検出機
構43とから構成されている。ズーム光学系駆動回路4
0は、コントローラ30の制御に基づいてズーム用モー
タ41を正逆のいずれかの方向に回転させる。このズー
ム用モータ41の回転は、ズーム光学系駆動機構42を
介して撮影ズームレンズ11に伝達される。これによ
り、ズーム用モータ41が正転された場合には、撮影ズ
ームレンズ11の第2群レンズ11bと第3群レンズ1
1cとが前方に移動されて撮影ズームレンズ11の実焦
点距離が長くされる。逆に、ズーム用モータ41が逆転
された場合には、第2群レンズ11bと第3群レンズ1
1cとが後方に移動されて撮影ズームレンズ11の実焦
点距離が短くされる。
【0028】第2群レンズ11bと第3群レンズ11c
の移動位置は、ズーム位置検出機構43により検出され
て、その移動位置、すなわち焦点距離に応じたズーム位
置信号がズーム位置検出機構43からズーム光学系駆動
回路40にフィードバックされる。このズーム位置信号
に基づいてズーム光学系駆動回路40は、コントローラ
30によって指示される実焦点距離となるように第2群
レンズ11bと第3群レンズ11cの移動位置を調整す
る。
【0029】ピント調整は、測距用の受光窓15bで測
定された被写体距離に基づいて、図示しないフォーカシ
ング機構により前玉(第1群レンズ)11aが前後に移
動されることにより行われる。また、撮影ズームレンズ
11に設けられた絞り兼用のシャッタ羽根44は、レリ
ーズボタン17が押圧操作された際に開閉する。このシ
ャッタ羽根44が開いている間に、撮影ズームレンズ1
1を透過した撮影光は、所定のサイズに開口したアパー
チャ45を介して写真フイルム25に露光される。
【0030】コントローラ30は、撮影ズームレンズ1
1の実焦点距離と擬似ズーム倍率βの組み合わせを決定
する決定手段であって、ズーム光学系駆動回路40に撮
影ズームレンズ11の実焦点距離を指示する際には、図
5に示すように、ファインダ倍率αに応じた実焦点距離
を指示する。
【0031】1倍〜2倍の間でファインダ倍率αが連続
に増加または減少されている場合には、ファインダ倍率
αの変化に応じて実焦点距離を最短焦点距離f1から最
長焦点距離f2の範囲内で単調に増加または減少させ、
ズームレバー20の操作で設定されたファインダ倍率α
に対応する実焦点距離となるように指示する。このとき
撮影ズームレンズの実焦点距離をfとすれば、ファイン
ダ倍率αとの関係は、f=α・f1・βである。そし
て、この場合には、擬似ズーム倍率βを無効化するため
に「1」とする。
【0032】また、コントローラ30は、ファインダ倍
率αが「2」を超えた場合には、一定の最長焦点距離f
2とする指示をする。この場合には、擬似ズーム撮影と
なるので擬似ズーム倍率βに有効な値が設定される。こ
のときのファインダ倍率αと擬似ズーム倍率βとの関係
は、α=(f2/f1)・βである。
【0033】擬似ズーム倍率書き込み回路48は、コン
トローラ30によって、擬似ズーム倍率が設定され、撮
影が行われるとその時点の擬似ズーム倍率βを撮影され
た撮影コマに対応するICメモリ29のアドレスに書き
込む。この擬似ズーム倍率書き込み回路48には、コン
トローラ30により、ファインダ倍率αが「1≦α≦
2」の場合には、前述のように擬似ズーム倍率βとして
「1」が設定され、ファインダ倍率αが「2<α≦4」
の場合には、このときのプリント倍率αの単調な増加ま
たは減少に応じて、「1<β≦2」の範囲内で擬似ズー
ム倍率βが単調に増加または減少されるように設定され
る。
【0034】擬似ズーム倍率βは、撮影された撮影画面
内の一部をトリミングし、このトリミングしたトリミン
グ範囲を拡大プリントするためのプリント情報を示すも
のである。具体的には、図6に示すように、アパーチャ
45で一定のサイズで露光される露光範囲(=撮影画
面)50の対角線を長さAとしたときに、擬似ズーム倍
率βは、対角線を長さがA/β(=B)となるサイズの
露光範囲50と同じアスペクト比のトリミング範囲51
を指定し、このトリミング範囲51を一定のサイズの印
画紙に拡大してプリントすることを指定している。すな
わち、撮影画面の全域を一定のサイズの印画紙に焼き付
ける場合のプリント倍率を「1」としたときに、トリミ
ング範囲51のプリント倍率を擬似ズーム倍率βの値と
して焼き付けることを表している。
【0035】なお、トリミング範囲51の中心は、露光
範囲50の中心と同じにされる。また、擬似ズーム倍率
は、上述のような内容を直接的または間接的に表すもの
であれば、上述のように決めらる値の他のデータを用い
てもよい。
【0036】これにより、ズームレバー20の望遠位置
への操作によってファインダ倍率αが1から4まで単調
に連続的に増大するようにしてファインダ13をズーミ
ングすると、これに応じて焦点距離が最短焦点距離f1
から擬似最長焦点距離(2・f2)まで単調かつ連続的
にズーミングされる。逆に、ズームレバー20を広角位
置へ操作した場合には、望遠位置に操作した場合と逆の
方向にファインダ13と撮影ズームレンズ11とがズー
ミングされる。なお、実際には、ズーム操作を解除した
際にファインダ倍率αが「2」を超えているときには、
ファインダ倍率αは、前述のように特定の値となるよう
に制御されることに応答して、「1」,「1.2」,
「1.4」,「1.7」,「2」のいずれかが擬似ズー
ム倍率βとして設定される。そして、擬似焦点距離は
「f2」,「1.2・f2」,「1.4・f2」,・f
2」,「1.7・f2」,「2・f2」となるようにさ
れる。
【0037】上記のファインダ倍率αと、実焦点距離
(f)と、擬似ズーム倍率βと、実焦点距離(f)と擬
似ズーム倍率βとによって決まる焦点距離(f・β)と
の関係を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】この表1に示されるように、撮影ズームレ
ンズ11が最長焦点距離f2までズーミングされた後
に、擬似ズーム撮影が行われるようにすることにより、
作成されるプリント写真の画質を優先させることができ
る。また、撮影ズームレンズ11のズーム制御が容易で
あり、例えば1個のモータでファインダ13のズームミ
ングと撮影ズームレンズとのズーミングとを連動させて
行う場合であっても、比較的に簡単な機構でこれを行う
ことができる。
【0040】次に上記構成の作用について説明する。ま
ず、開閉レバー24を操作して底蓋23を開き、カート
リッジ装填室に写真フイルムカートリッジ22を装填す
る。この装填後、底蓋23を閉じて開閉レバー24でロ
ックすると、カートリッジ装填室内の遮光蓋用駆動軸で
カートリッジ26の遮光蓋28が回動されて。送出口3
0が開かれ、さらにカートリッジ装填室内のスプール駆
動軸で回転される。これにより、送出口30から写真フ
イルム25の先端が送り出され、これがアパーチャ45
の背後を通り、アパーチャ45を挟んでカートリッジ装
填室と反対側に形成されたフイルム巻き取り室の巻き取
りスプールに巻き付けられる。この後には、巻き取りス
プールが回転されることにより、カートリッジ26から
写真フイルム25が引き出され、写真フイルム25の第
1番目の撮影コマの部分がアパーチャの背後にセットさ
れる。
【0041】また、カートリッジ装填室に写真フイルム
カートリッジ22が装填されることによって、ICメモ
リ29が擬似ズーム倍率書き込み回路48に接続された
状態となる。
【0042】次に、撮影者は、カメラの電源スイッチ
(図示省略)をONとすると、カメラの各部が初期化さ
れる。これにより、ファインダ13がファインダ倍率α
=1,撮影ズームレンズ11が最短焦点距離f1の状態
にそれぞれされる。この後、ファインダ13を接眼側か
ら覗きフレーミングを行う。そして、被写体の種類や距
離、あるいは作風等に応じてズームレバー20を操作し
てズーミングを行う。
【0043】ズームレバー20を操作していない状態で
は、ファインダ倍率α=1とされており、ファインダ視
野枠39内、すなわちファインダ13で撮影ズームレン
ズ11の最短焦点距離f1による撮影範囲が観察され
る。そして、ズームレバー20を望遠位置に操作する
と、図1にズーム操作時の流れを示すように、コントロ
ーラ30の制御によってファインダ光学系駆動回路35
がファインダ用モータ36を正転させる。これにより、
ファインダ光学系駆動機構37を介して変倍レンズ13
cが移動されてファインダ倍率αが単調にそして連続的
に増大される。
【0044】ファインダ倍率αの増大にともなって、観
察されている被写体像が大きくなるが、ファインダ視野
枠39が一定のサイズであるため被写体像が大きくなっ
た分だけ観察できる被写体の範囲が狭くなる。これによ
り、例えばファインダ倍率α=2となるまで、ズームレ
バー20を操作すれば、ファインダ倍率α=1のときと
比べて、面積比で1/4の範囲の被写体像が拡大されて
観察されるようになる。すなわち、最短焦点距離f1の
2倍の最長焦点距離f2の場合の撮影範囲が観察され
る。さらに、ズームレバー20を望遠位置に操作する
と、ファインダ倍率αが「2」から単調に増大され、さ
らに観察できる範囲が狭くなり、最大でファインダ倍率
α=4までズーミングを行うことができる。すなわち、
擬似焦点距離が「2・f2」の撮影範囲までを観察でき
るようになる。また、このファインダ13のズーム比は
「4」であるのに対し、撮影ズームレンズ11のズーム
比は「2」であって、これらのズーム比は一致していな
いが、擬似ズーム倍率を利用することによって、実質的
なズーム比の不一致が解消される。
【0045】また、上記のようにしてファインダ13を
ズーミングした後、例えばファインダ倍率α=4となっ
た後に、ズームレバー20を広角位置に操作すると、フ
ァインダ光学系駆動回路35がファインダ用モータ36
を逆転させる。これにより、ファインダ光学系駆動機構
37を介して変倍レンズ13cが移動されてファインダ
倍率αが単調にそして連続的に減少され、ファインダ倍
率αの減少にともなって、観察されている被写体像が小
さくなり、この分だけ観察できる被写体の範囲が広くな
る。
【0046】このようにして、ズームレバー20を操作
して、所望とする構図がファインダ13で観察された状
態でズームレバー20の操作を解除する。例えば、ファ
インダ倍率αが1〜2の範囲で操作を解除すると、その
操作が解除された時点で、ファインダ用モータ36が停
止され、操作が解除された時点にファインダ倍率αが維
持される。また、ファインダ倍率αが「2」を超える範
囲で、ズームレバー20の操作が解除された場合には、
その解除された時点のファインダ倍率αが「2」,
「2.4」,「2.8」,「3.4」,「4」のいずれ
かもっとも近い値となるように、エンコーダ38からの
エンコードパルスに基づいてコントローラ30がファイ
ンダ光学系駆動回路35を介してファインダ用モータ3
6を停止させる。
【0047】また、上記のようにしてファインダ13が
ズーミングされると、コントローラ30は、エンコード
パルスに基づいて検知されるファインダ倍率αの変化に
対応させて、ズーム光学系駆動回路40に焦点距離の変
更の指示をするが、ファインダ倍率αが1〜2の範囲で
ある場合には、そのファインダ倍率αに対応した最短焦
点距離f1から最長焦点距離f2の範囲内の実焦点距離
を指示し、ファインダ倍率αが最長焦点距離f2に対応
する「2」を超えた場合には、最長焦点距離f2を指示
する。
【0048】この指示により、ズーム光学系駆動回路4
0は、ズーム位置検出機構43からズーム位置信号を参
照しながら、ズーム用モータ41及びズーム光学系駆動
機構42を介して第2,第3群レンズ11b,11cを
移動させて撮影ズームレンズ11をズーミングする。こ
のズーミングにより、撮影ズームレンズ11は、ファイ
ンダ倍率αが1〜2の範囲である場合には、ファインダ
倍率αに追従して最短焦点距離f1から最長焦点距離f
2までの範囲内で実焦点距離が変化され、ファインダ1
3で観察されている範囲を撮影範囲とする実焦点距離さ
れる。そして、ズームレバー20の操作が解除される
と、その時点のファインダ倍率αで観察され範囲を撮影
範囲とする実焦点距離とされた時点でズーミングが停止
される。同時に、コントローラ30は、プリント処理時
に無効となる「1」の擬似ズーム倍率βを擬似ズーム倍
率書き込み回路48にセットする。
【0049】一方、ファインダ倍率αが「2」を超えて
いる場合には、最長焦点距離f2がズーム光学系駆動回
路40に指示されるため、撮影ズームレンズ11は、フ
ァインダ倍率αが変化しても最長焦点距離f2に維持さ
れる。また、コントローラ30は、ファインダ倍率αに
変化に対応させて、「1<β≦2」の範囲で擬似ズーム
倍率βを変化させる。そして、ズームレバー20の操作
が解除されると、前述のようにして調節されたファイン
ダ倍率αに基づいて擬似ズーム倍率βを決定し、これを
擬似ズーム倍率書き込み回路48にセットするが、擬似
ズーム撮影を行うことになるので、上記表1によってフ
ァインダ倍率αと対応づけられる擬似ズーム倍率βがセ
ットされる。
【0050】このようにして、ズームレバー20を操作
した後に、レリーズボタン17を操作すると、図7に示
すように、測光,測距が行われ、ピント調整が行われた
後に、シャッタ羽根44が開閉されて撮影が行われる。
そして、このシャッタ羽根44が開いている間に、撮影
ズームレンズ11を透過した撮影光は、アパーチャ45
を介して写真フイルム25に達し、一定サイズの露光範
囲50内に露光され、撮影画面の潜像を形成する。そし
て、この撮影時に、ファインダ倍率αが1〜2の範囲と
なっているときには、そのファインダ倍率αに対応した
実焦点距離(f1〜f2)に撮影ズームレンズ11がズ
ーミングされているので、ファインダ13で観察されて
いた範囲が露光範囲50の全域に露光される。また、こ
の撮影直後に擬似ズーム倍率書き込み回路48が「1」
の擬似ズーム倍率をICメモリ29の第1番目の撮影コ
マに対応するアドレスに書き込む。
【0051】他方、ファインダ倍率αが「2」を超えて
いる場合には、撮影ズームレンズ11が最長焦点距離f
2にされた状態で撮影が行われるので、ファインダ倍率
α=2のときと同じ撮影範囲が露光範囲50の全域に露
光され撮影画面が潜像として形成される。そして、この
ときには、ファインダ倍率αに応じてセットされている
「1.2」,「1.4」,「1.7」,「2」のいずれ
か1つが擬似ズーム倍率書き込み回路48によってIC
メモリ29に擬似ズーム倍率βとして書き込まれる。
【0052】以下、同様にしてファインダ13で撮影範
囲を観察しながら、ズームレバー20を操作してズーミ
ングを行い、順次に撮影を行う。このようにして、撮影
者は、ズームレバー20を操作して所望とする構図が得
る状態で撮影を行っていけばよいので、擬似ズーム撮影
を行うか否かの判断、擬似ズーム撮影時の擬似ズーム倍
率の選択等は不要とであり、構図の決定に集中すること
ができる。
【0053】また、図8に示すように、ファインダ13
のファインダ視野枠39内で観察される範囲は、図8
(a)のように最短焦点距離f1の撮影範囲に対応した
ものから、図8(b)のように最長焦点距離f2で擬似
ズーム撮影を行わない場合の撮影範囲を経て、図8
(c)〜図8(f)のように最長焦点距離f2で擬似ズ
ーム撮影とされ擬似ズーム倍率βが順次に増加して最大
「2」とされるまでの撮影範囲に対応するものまで連続
的に変化される。したがって、撮影ズームレンズ11の
光学系だけによるズーミングの効果も、擬似ズーム撮影
によるズーミングの効果の変化も連続的にファインダ1
3で確認することができる。
【0054】撮影者は、全撮影コマの撮影完了後、写真
フイルム25はカートリッジ26に巻き戻し、底蓋23
を開放して写真フイルムカートリッジ22をカメラから
取り出して、現像所等に現像処理とプリント作成を依頼
する。
【0055】現像所等では、カートリッジ26から引き
出した写真フイルム25を現像処理した後に、これをカ
ートリッジ26に収納した状態でプリンタにセットす
る。プリンタは、カートリッジ26から写真フイルム2
5を引き出して、各撮影コマに形成された撮影画面を順
次に一定サイズの印画紙にプリントするが、この際にI
Cメモリ29から各撮影コマに対して記録されている擬
似ズーム倍率βを読み出し、この擬似ズーム倍率βに基
づいてプリントを行う。
【0056】例えば、擬似ズーム倍率βが「1」の場合
には、撮影画面の全範囲が一定のサイズの印画紙に所定
のプリント倍率でプリントされる。これにより、撮影時
の撮影ズームレンズ11の実焦点距離による画角及び像
の大きさのプリント写真が得られる。また、擬似ズーム
倍率βが「1」以外の場合には、最長焦点距離f2で形
成された撮影画面内から擬似ズーム倍率βで決まるトリ
ミング範囲がトリミングされ、このトリミング範囲が擬
似ズーム倍率βが「1」の場合よりも、その擬似ズーム
倍率βだけ大きく拡大プリントされる。結果として、実
際の撮影は、最長焦点距離f2で行われるが、この最長
焦点距離f2に擬似ズーム倍率βを乗じた最長焦点距離
f2よりも長い擬似焦点距離の撮影レンズで撮影したこ
とに相当する画角及び像の大きさのプリント写真が得ら
れる。
【0057】図9は、撮影ズームレンズの最短焦点距離
から最長焦点距離及び擬似ズーム倍率の最大値から決ま
る擬似最長焦点距離までの範囲で撮影を行うときに、撮
影ズームレンズの実焦点距離の範囲であっても、予め決
められた撮影ズームレンズと焦点距離と擬似ズーム倍率
との組み合わせを用いるようにした例を示すものであ
る。なお、この例におけるカメラは、以下に説明するよ
うに制御が異なるだけであり、構成は上記実施形態と同
様であり実質的に同じ構成部材には同じ符号を付して、
その説明を省略する。
【0058】図9に示されるように、ファインダ13の
ファインダ倍率αは、ズームレバー20の操作で、値が
1〜4の範囲で連続的に増大及び減少されるようにされ
ているが、操作解除時には、「1」,「1.2」,
「1.6」,「2」,「2.2」,「2.8」,「3.
1」,「3.3」,「4」のうちのもっとも近い値とさ
れる。また、これらのファインダ倍率αに対しては、擬
似ズーム倍率βと撮影ズームレンズ11の実焦点距離と
の組み合わせが予め決まれている。これらの組み合わせ
のデータは、例えばデータテーブルとしてROM30a
に書き込まれている。
【0059】なお、図9に示されるファインダ倍率α
と、撮影ズームレンズ11の実焦点距離と、擬似ズーム
倍率βと、擬似ズーム倍率βと実焦点距離によって決ま
る焦点距離の対応関係は、次の表2に示されるようにな
っている。
【0060】
【表2】
【0061】コントローラ30は、ファインダ倍率αに
対応する擬似ズーム倍率βと実焦点距離との組み合わせ
をROM30aのデータテーブルから取り出し、擬似ズ
ーム倍率βを擬似ズーム倍率書き込み回路48にセット
し、また実焦点距離fをズーム光学系駆動回路40に送
って、この実焦点距離に撮影ズームレンズ11をズーミ
ングするように指示する。
【0062】これにより、ズームレバー20を望遠位置
に操作すれば、ファインダ倍率αの増大にしたがって、
このファインダ倍率αで観察される範囲に対応する撮影
範囲の焦点距離となるように、撮影ズームレンズ11の
実焦点距離と擬似ズーム倍率βが増大される。逆に、ズ
ームレバー20を広角位置に操作すれば、同様にして、
撮影ズームレンズ11の実焦点距離と擬似ズーム倍率β
が減少される。
【0063】このようして、撮影ズームレンズ11の焦
点距離fと擬似ズーム倍率βを組み合わせれば、選択可
能な擬似ズーム倍率βの設定数が少なくても、総合焦点
距離を細かく選ぶことができるようになる。
【0064】さらに、ズームレバー20を望遠位置に操
作すれば、撮影ズームレンズ11の焦点距離fと擬似ズ
ーム倍率βが増大され、広角位置に操作すれば、焦点距
離fと擬似ズーム倍率βが減少されるようにすることに
より、ファインダ倍率αを増大あるいは減少させるよう
にしてファインダ13の光学系を駆動して一方向にズー
ミングするときには、撮影ズームレンズ11の光学系も
焦点距離を増大あるいは減少させる一方向に駆動すれば
よいので、これらの駆動を連動させる制御が簡単になる
他、例えば機械的にこれらを連動させて駆動するのも容
易となる。
【0065】上記各実施形態では、擬似ズーム倍率βが
1よりも大きいときに、ファインダのファインダ倍率α
を増減することによりファインダ視野を増減し、これに
より実際にプリント写真とされる被写体の範囲を観察で
きるようにしているが、ファインダ視野枠のサイズを変
化させることにより、ファインダ視野を調整してもよ
い。
【0066】図10は、フィンダのファインダ倍率α=
1に固定(ズーム比1)して、一対の可変枠57でファ
インダ視野枠58のサイズを変化させることにより、フ
ァインダで観察できる範囲、すなわちファインダ視野を
撮影ズームレンズの最短焦点距離と擬似最長焦点距離と
の範囲に対応するように変化させる例を示している。こ
の例の場合は、擬似ズーム倍率βと実焦点距離によって
決まる焦点距離が増大するすると、ファインダ視野枠5
8のサイズが減少することにしたがって、ファインダ視
野が小さくされて、プリント写真とされる範囲をファイ
ンダで観察できる。
【0067】また、図11は、例えばズーム式のファイ
ンダ光学系と、ファインダ視野枠58のサイズを可変す
る可変枠57とを併用した例を示すものであり、例え
ば、ファインダのズームによるファインダ倍率αの変化
と撮影ズームレンズの実焦点距離の変化とが連動され、
ファインダ視野枠58のサイズと擬似ズーム倍率とが連
動される。もちろん、この連動の関係を逆にしてもよ
く、ファインダのズーム比と撮影ズームレンズのズーム
比が一致しなくてもよい。
【0068】図12は、光学式のファインダに変えて、
電子式ファインダを用いた例を示すものである。撮像部
60に設けられた、CCD61により、撮像レンズ62
a,62bを介して被写体像が撮像される。この撮像さ
れた被写体像は、CCD61によって光電信号に変換さ
れ、画像処理回路63に送られる。画像処理回路60
は、光電信号を例えば画像データに変換した後に、ズー
ムレバー29の操作に基づいたコントローラ30からの
指示で撮像された被写体像の範囲をトリミングし、また
トリミングしたサイズに応じて拡大した画像データをL
CDドライバ64に送る。LCDドライバ64は、カメ
ラボディに設けられたLCD65に画像データに応じた
画像を表示する。これにより、ズーム操作に応じた撮影
範囲がLCD65に表示される。なお、撮像レンズ62
aにズーム式とすることで、撮影範囲の画像がLCD6
5に表示されるようにしてもよい。
【0069】上記各実施形態では、ファインダと撮影ズ
ームレンズとは光学系とが独立して設けられているが、
一眼レフカメラのように、これらの光学系が一部が共通
なものとし、擬似ズーム倍率を利用しない場合には、撮
影ズームレンズの光学系によってファインダをズーミン
グするようにして、擬似ズーム倍率を利用する場合にフ
ァインダに独立して設けた変倍レンズ等でファインダ倍
率を変化させるようにすることもできる。
【0070】また、上記各実施形態では、カートリッジ
にICメモリを内蔵させて、これに擬似ズーム倍率を書
き込んでいるが、擬似ズーム倍率を写真フイルム自体に
記録してもよい。例えばIX240型式の写真フイルム
では、そのベース面側に透明な磁気記録層が形成されて
いるから、これを利用して写真フイルムに磁気記録する
ようにしてもよい。この場合には、例えば、図13に示
すようにカメラのフイルム通路に設けた磁気ヘッド68
を擬似ズーム倍率書き込み回路48で写真フイルム25
の給送時に駆動し、図6に符号69で示される露光範囲
50毎に設定された磁気記録トラックに対して擬似ズー
ム倍率を磁気記録する。
【0071】さらに、上記各実施形態では、IX240
型式を写真フイルムカートリッジあるいは、これを改良
したものを利用するカメラについて説明したが、本発明
は、これに限られず、135タイプの写真フイルムや、
120,220タイプとといった写真フイルムを利用す
るカメラであってもよい。
【0072】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のカメラに
よれば、ズームファインダを外部からのズーム操作によ
って、撮影ズームレンズの最短焦点距離から最長焦点距
離と擬似ズーム倍率の最大値とで決まる擬似最長焦点距
離に対応した最小ファインダ倍率から最大ファインダ倍
率との間でファインダ倍率を変化するようにし、このフ
ァインダ倍率の変化に基づいた組み合わせの撮影ズーム
レンズの実焦点距離と擬似ズーム倍率を決定して、撮影
ズームレンズの駆動するとともに、擬似ズーム倍率を擬
似ズーム倍率書き込み手段に設定するようにしたから、
撮影ズームレンズの実焦点距離と擬似ズーム倍率とが自
動的に組み合わせられる。このため、撮影者は、擬似ズ
ーム倍率を意識することなく、ズーム操作が行えるよう
になって操作性が向上する。また、ファインダで観察さ
れる被写体の範囲が最短焦点距離から擬似最長焦点距離
に対応する範囲で単調かつ連続的に変化されるのでズー
ミングによる効果を良好に確認できる。さらには、焦点
距離を連続的に、しかも細かいステップで選択すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ズーム操作時の処理の流れを示したフローチャ
ートである。
【図2】本発明を実施したカメラの外観を示す斜視図で
ある。
【図3】ICメモリを内蔵した写真フイルムカートリッ
ジを示す斜視図である。
【図4】カメラの要部構成を示すブロック図である。
【図5】ファインダ倍率と、撮影ズームレンズの実焦点
距離及び擬似ズーム倍率の関係を示すグラフである。
【図6】擬似ズーム倍率と露光範囲及びトリミング範囲
の関係を示す説明図である。
【図7】レリーズ操作時の処理を示すフローチャートで
ある。
【図8】ファインダで観察される被写体の範囲を示す説
明図である。
【図9】撮影ズームレンズの実焦点距離及び擬似ズーム
倍率の組み合わせを予め決めた例のファインダ倍率と、
撮影ズームレンズの実焦点距離及び擬似ズーム倍率の関
係を示すグラフである。
【図10】ファインダ倍率を固定しファインダ視野枠の
サイズを可変する例を示す説明図である。
【図11】ズームファインダとファインダ視野枠のサイ
ズを可変を併用した例を示す説明図である。
【図12】ファインダを電子式とした例を示す要部ブロ
ック図である。
【図13】写真フイルムを記録媒体として擬似ズーム倍
率を磁気記録する例を示す要部ブロック図である。
【符号の説明】
11 撮影ズームレンズ 13 ファインダ 20 ズームレバー 25 写真フイルム 26 カートリッジ 29 ICメモリ 30 コントローラ 48 擬似ズーム倍率書き込み回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 洋一 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内 (72)発明者 稲葉 修 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 (72)発明者 鈴木 隆 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の最短焦点距離から最長焦点距離ま
    での実焦点距離範囲内で実焦点距離が変化されるように
    駆動される撮影ズームレンズと、撮影時に設定されてい
    る擬似ズーム倍率を所定の記録媒体に書き込む擬似ズー
    ム倍率書き込み手段とを有し、この擬似ズーム書き込み
    手段によって記録媒体に記録された擬似ズーム倍率に基
    づいたトリミング範囲を写真フイルム上の撮影画面から
    プリント処理時にトリミングしてプリントすることによ
    り、撮影時の撮影ズームレンズの実焦点距離及び擬似ズ
    ーム倍率の組み合わせによって決まる擬似焦点距離で撮
    影したプリント写真が得られるようにされ、撮影ズーム
    レンズの実焦点距離、又はこの実焦点距離と擬似ズーム
    倍率との組み合わせで決まる擬似焦点距離から撮影時の
    焦点距離を選択できるカメラにおいて、 外部からのズーム操作によって、前記最短焦点距離に対
    応した最小ファインダ倍率から前記最長焦点距離と前記
    擬似ズーム倍率の最大値との組み合わせで決まる擬似最
    長焦点距離に対応した最大ファインダ倍率との間で、プ
    リントされる被写体の範囲が観察されるようにファイン
    ダ倍率が変化されるズームファインダと、このズームフ
    ァインダのファインダ倍率の変化に従動してファインダ
    倍率に対応した前記撮影ズームレンズの実焦点距離と前
    記擬似ズーム倍率の組み合わせを決定する決定手段と、
    この決定された実焦点距離となるように撮影ズームレン
    ズを駆動する駆動手段とを備えるとともに、前記擬似ズ
    ーム倍率書き込み手段には、前記決定手段によって決定
    された擬似ズーム倍率が設定されることを特徴とするカ
    メラ。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体は、写真フイルムを収納し
    たカートリッジに内蔵された記憶手段または写真フイル
    ム自体としたことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記決定手段は、前記ファインダ倍率が
    前記最小ファインダ倍率から前記最長焦点距離に応じた
    特定のファインダ倍率までの範囲内である場合には、前
    記擬似ズーム倍率を無効化するとともに前記撮影ズーム
    レンズの実焦点距離をファインダ倍率に対応させ、また
    前記ファインダ倍率が前記特定のファインダ倍率を超え
    ている場合には、前記撮影ズームレンズの実焦点距離を
    最長焦点距離とするとともに擬似ズーム倍率をファイン
    ダ倍率に対応した有効な擬似ズーム倍率とすることを特
    徴とする請求項1または2記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記決定手段は、前記最小ファインダ倍
    率から最大ファインダ倍率までの範囲内の各ファインダ
    倍率に対して、対応する前記撮影ズームレンズの実焦点
    距離と前記擬似ズーム倍率との組み合わせが予め決めら
    れていることを特徴とする請求項1または2記載のカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 前記ズームファインダは、光学式ファイ
    ンダであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    か1項に記載の擬似ズームカメラ。
  6. 【請求項6】 前記ズームファインダは、電子式ファイ
    ンダであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    か1項に記載のカメラ。
JP10043580A 1998-02-25 1998-02-25 カメラ Pending JPH11242287A (ja)

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