JPH11247183A - 翼付きねじ込み式鋼管杭及びその施工方法 - Google Patents
翼付きねじ込み式鋼管杭及びその施工方法Info
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Abstract
施工方法を得ること。 (1)鋼管杭の板厚を低減できること。 (2)鋼管杭を強固な地盤までねじ込みにより埋設でき
ること。 (3)翼を利用して大きな地盤支持力が得られること。 (4)翼から伝達される曲げモーメントにより、鋼管杭
に過大な応力を発生させないこと。 【解決手段】 先端部近傍の内壁にトルク伝達装置30
がトルク伝達可能かつ着脱可能に連結される連結部3を
有し、先端部又は下部外周に翼10が取付けられた鋼管
2によって構成した。
Description
鋼管杭に係り、先端部又はその近傍に翼を有する鋼管杭
の先端部近傍に回転力を与えることにより、無排土で地
中に埋設することのできる翼付きねじ込み式鋼管杭及び
その施工方法に関するものである。
鋼管杭に、地上に設置した機械により回転力を与え、ね
じの作用により鋼管杭を地中に埋設する方法は、従来か
ら多数提案されており、その一部は小径の杭を対象とし
たものではあるが実用化されている。ここでは、本発明
に関連すると思われる2件の発明について、以下に説明
する。
鋼管杭の埋設方法は、鋼管杭本体の下端に底板を固設
し、この底板に掘削刃を設けると共に、杭本体の下端部
外周面に杭本体の外径のほぼ2倍強の外径を有する翼幅
の大きな杭ねじ込み用の螺旋翼を、ほぼ一巻きにわたり
突設した鋼管杭を、軟弱地盤にねじ込むように回転させ
ながら地中に押圧し、下端の掘削刃によって杭本体先端
の土砂を掘削軟化させて、杭側面の未掘削土砂中に螺旋
翼を食い込ませて、土の耐力を反力として杭体を回転推
進しつつ、掘削軟化した土砂を杭側面に押出して圧縮
し、無排土で地中に杭体をねじ込んでゆくようにしたも
のである(従来技術1)。
載された鋼管杭は、一枚の長さが半巻きで、外径が杭本
体の1.5〜3倍程度である一対のラセン翼を、鋼管杭
の下端部外周面の同じ高さ位置でラセン方向を同じにし
て互いに相対的に複数枚不連続に固定したものである
(従来技術2)。これら従来技術1,2に示す螺旋翼
は、施工に際してねじとして機能すると共に、大きな地
盤反力を得るための支持体としての機能も備えている。
杭は、施工機械により杭頭部にトルクを与えることによ
り地盤中にねじ込まれ、埋設される。これらの鋼管杭
は、先端部に取付けた翼により推進力が得られ、地中に
貫入していく。このとき、翼には非常に大きな抵抗が作
用するため、その抵抗を上回るトルクを伝達しなければ
鋼管杭を貫入させることはできない。杭頭部にトルクを
与えた場合、杭体は翼をねじ込むためのトルクを伝達す
る手段となり、杭全長がそのトルクによりねじられるこ
とになる。よって、施工時にはこのトルクに耐えられる
強度の杭体が必要であるため、杭本来の支持機能を保証
するのに必要な肉厚ないし材質以上の、肉厚ないし強度
を確保する必要があり、不経済である。
されたもので、次のような翼付きねじ込み式鋼管杭及び
その施工方法を得ることを目的としたものである。 (1)鋼管杭の板厚を低減できること。 (2)鋼管杭を強固な地盤までねじ込みにより埋設でき
ること。 (3)翼を利用して大きな地盤支持力が得られること。 (4)翼から伝達される曲げモーメントにより、鋼管杭
に過大な応力を発生させないこと。
きねじ込み式鋼管杭は、先端部近傍の内壁にトルク伝達
装置がトルク伝達可能かつ着脱可能に連結される連結部
を有し、先端部又は下部外周に翼が取付けられた鋼管に
よって構成したものである。
式鋼管杭は、先端部近傍の内壁にトルク伝達装置がトル
ク伝達可能かつ着脱可能に連結される連結部を有し、先
端部又は外周に翼が取付けられた短管からなる先端部材
と、下端部が前記短管に接合された鋼管とによって構成
したものである。
の鋼製翼又は螺旋状翼で構成した。 (4)また、上記(1),(2)の鋼管又は短管の先端
部にほぼレ字状の翼の取付部を設けた。 (5)上記(2)の鋼管の下端部又は短管の何れか一方
を他方に嵌入して一体に接合した。
を、鋼管の肉厚より厚い肉厚又は鋼管の強度より大きい
強度の鋼材によって構成した。 (7)上記(1)又は(2)のトルク伝達装置を、トル
ク伝達軸と、その先端部に設けられ鋼管又は先端部材に
設けた連結部に連結する係止部とによって構成した。
式鋼管杭の施工方法は、鋼管杭内に挿入したトルク伝達
装置の先端部を前記鋼管杭の先端部近傍の内壁に設けた
連結部に連結し、施工機械により駆動された前記トルク
伝達装置の回転を前記鋼管杭に伝達して該鋼管杭を翼の
ねじ作用により地盤中を推進させて埋設し、埋設後に前
記トルク伝達装置を鋼管杭から引抜くようにしたもので
ある。
施形態1に係る翼付きねじ込み式鋼管杭の一部を断面で
示した斜視図である。図において、1は翼付きねじ込み
式鋼管杭(以下、単に鋼管杭という)、2は鋼管杭1を
構成する鋼管、3は鋼管2の下端部近傍の内壁に設けら
れ、後述のトルク伝達装置がトルクの伝達可能かつ着脱
可能に連結される連結部、10は鋼管2の下端部に取付
けられた翼である。
は2本の場合が示してある)の連結部材4a,4bが対
向して設けられて連結部3が構成されており、この連結
部材4a,4bは断面円形や四角形など、トルクを伝達
できる形状のものが用いられる。また、鋼管2の先端部
には、図2に示すように(図には説明を容易にするため
上下を逆にして示してある)、螺旋状仮想線のピッチP
に対応した段差部6の下端部から1周して上端部に達す
るほぼレ字状(螺旋状)に切除された翼10の取付部5
が形成されている。この場合、段差部6によって形成さ
れるピッチPは、鋼管杭1を埋設する地盤の状態、鋼管
2の外径Dなどによって異なるが、一般にP=0.1〜
0.6D(Dは鋼管2の外径)程度であることが望まし
い(以下の実施形態においても同様である)。このピッ
チPが0.1未満の場合は鋼管杭1の1回転当りの貫入
量が低下し、また、0.6Dを超えると1回転当りの貫
入量が大きくなりすぎるため、鋼管杭1を回転するため
のトルクが過大になり、さらに翼10で掘削する深さが
大きくなるため、支持力が低下することがある。
円形鋼板11又は楕円形鋼板を中央から2分割して平板
状の鋼製翼11a,11bを形成し、その直線縁部を鋼
管2の取付部5の段差部6から中心を通る線上に載置
し、溶接により取付部5に接合して全体としてほぼ螺旋
状に構成したものである。この場合、鋼管2の先端部に
おいて、鋼製翼11a,11bの直線縁部によって形成
された空間部を、閉塞部材によって閉塞してもよい。な
お、翼10の外径D1 は、一般に、鋼管2の外径Dの
1.5〜3.0倍程度が望ましい(以下の各実施形態に
おいても同様とする)。
360°の2枚の鋼製翼11a,11bにより翼10を
構成した場合を示したが、円形鋼板11を3等分、4等
分して、内角の総和が360°の複数枚の鋼製翼を、全
体としてほぼ螺旋状を形成するように鋼管2の先端部に
取付けて翼10を構成してもよい。鋼製翼の数が多いほ
ど螺旋形に近くなるが、実際の施工にあたっては4枚あ
れば充分であり、枚数が多くなりすぎるとねじとしての
機能が低下すると共に、翼取付け構造上不安定になり、
取付手間が増加するだけで、不経済である。
で、トルク伝達軸31とその先端部に設けられた係合部
32とからなり、係合部32を構成する連結体33の周
壁には、鋼管2の内壁に設けた連結部材4a,4bに対
応して、脚部35と腕部36とからなるほぼT字状の係
合穴34が設けられている。そして、この係合穴34の
脚部35の幅は連結部材4a,4bの外径より大きく、
腕部36の高さ(上下方向の幅)は、連結部材4a,4
bの外径より若干大きく形成されている。
ク伝達装置30を係合部32側から鋼管杭1内に挿入
し、その係合穴34の脚部35を連結部材4a,4bに
嵌合する。そして、トルク伝達軸31を後述の施工機械
の回転駆動装置の回転方向に回転させて、係合穴34の
脚部36の一方を連結部材4a,4bに係合させる。
達軸31の上端部を施工機械40に搭載された回転駆動
装置41に連結し、回転駆動装置41を駆動してそのト
ルクを、トルク伝達軸31、係合部32、連結部3を介
して鋼管杭1の下部に伝達し、鋼管杭1を回転させて翼
10のねじ作用により地盤中を推進させ、埋設する。こ
のとき、鋼管杭1の先端開口部の大部分は鋼製翼11
a,11bで閉塞されているので、鋼管杭1内には土砂
はほとんど進入しない。
トルク伝達軸31を回転駆動装置41の回転方向と反対
方向に僅かに回転させ、連結部材4a,4bと係合穴3
4の脚部35とを整合させる。ついで、図5に示すよう
に、回転駆動装置41を引上げれば、連結部材4a,4
bと係合部32との係合が外れてトルク伝達軸31が引
き上げられ、トルク伝達装置30は鋼管杭1から引抜か
れる。これにより、鋼管杭1の埋設を完了する。
領で鋼管杭1(下杭)を埋設し、トルク伝達装置30は
引き抜かずにそのままとし、トルク伝達軸31が挿入さ
れた別の鋼管(中杭又は上杭)をトルク伝達軸31と共
にクレーン等で吊上げる。そして、先ず、上下のトルク
伝達軸31を接続し、ついで上下の鋼管2を溶接により
接続する。そして、接続されたトルク伝達軸31の上端
部を回転駆動装置41に連結して下杭の先端部を回転さ
せ、下杭及び中杭(上杭)を地盤中に埋設する。埋設が
終ったときは、前述の要領でトルク伝達軸31を順次引
上げる。なお、この場合、鋼管内には上下の鋼管の接続
に用いた裏当てリング等の突起物がある場合があるの
で、引上げ時を考慮して係合部32の大きさを決める必
要がある。
は、鋼管杭1の先端部がこの中間層に達したときだけト
ルク伝達装置30を用い、鋼管杭1の下部に回転駆動装
置41の回転を伝達して推進させ、他の大きなトルクを
必要としない地盤のときは、従来のように鋼管杭1の杭
頭部を回転駆動装置41に連結してトルクを伝達するな
ど、2つのトルク伝達手段を併用してもよい。
1の先端部近傍にトルク伝達装置30によりトルクを伝
達して回転させ、翼10のねじ作用により鋼管杭1を推
進させて地盤中に埋設するようにしたので、鋼管2の大
部分をトルクの伝達媒体とすることがなく、また、鋼管
2に大きなねじれを生じることもないので、肉厚の薄い
鋼管2を使用することができる。また、鋼管杭1の先端
開口部の閉塞と推進翼との両機能を備えた鋼製翼11
a,11bが、上載構造物等による鉛直力の作用時に支
持体として機能し、大きな地盤支持力を得ることができ
る。
3とトルク伝達装置30の係合部32の他の例を示すも
のである。7は鋼管2の下端部近傍の内壁に取付けた鋼
材からなる十字状の係止部材、37はトルク伝達装置3
0の係合部32を構成する連結体33の下面に、係止部
材7で形成された空間部7aに対応して垂下した係合部
材で、この係合部材37を空間部7aに挿入してトルク
伝達軸31を回転させれば、係合部材37が係止部材7
を押圧して鋼管杭1にトルクを伝達することができ、ト
ルク伝達軸31を僅かに反対方向に回転させることによ
りトルク伝達装置30を鋼管杭1から引抜くことができ
る。なお、係止部材7を1本の鋼材で構成し、その両端
部の互いに反対方向に位置して係止部材7を挟持するよ
うに2本の係合部材37を設けてもよい。また、破線で
示すように、各係合部材37の先端部にこれと直交する
部材37aを設けて係合部材37を逆T字状に形成して
もよい。このように構成することにより連結部3と連結
して鋼管杭1をねじ込むことは勿論、必要に応じて係合
部材37の部材37aを係止部材7に引掛けて鋼管杭1
を上方に持上げることもできる。
例を示すものである。本例は図6の例の係止部材7の中
心部に四角柱状の係止部材8を立設すると共に、トルク
伝達軸31の先端部にこれより大径の係合部32を取付
け、この係合部32に下面に開口する四角形の係合穴3
8を設けて、この係合穴38を係止部材8に着脱可能に
嵌合させるようにしたものである。本例においては、係
合穴38を係止部材8に嵌合することにより、トルク伝
達軸31のトルクを鋼管杭1の下部に伝達することがで
きる。
すもので、本例は、鋼管2の下端部内壁に対向してほぼ
T字状の係止部材9a,9bを取付けると共に、トルク
伝達軸31の先端部に、その長さが鋼管2の内径より若
干短い係合部32を取付けたものである。本例において
は、係合部32を斜めに挿入して互いに反対側の側面に
係止部材9a,9bを係合させることにより、トルク伝
達軸31のトルクを鋼管杭1の下部に伝達することがで
きる。本例においても、係止部材9a,9bの腕部を長
くすることにより、係合部32を腕部に引掛けて鋼管杭
1を上方に持ち上げることができる。なお、ほぼT字状
の係止部材9a,9bに代えてブロック状の係止部材を
設け、この係止部材に係合部32の互いに反対側の側面
を当接させてトルクを伝達するようにしてもよい。
部近傍に、係合部32をトルク伝達装置30の先端部に
設けた場合を示したが、連結部3をトルク伝達装置30
側に、係合部32を鋼管2側に設けてもよい。以上、連
結部3と係合部32の一例について説明したが、本発明
はこれに限定するものではなく、トルク伝達装置30の
トルクを鋼管2に伝達することができ、かつ、着脱可能
であれば、他の構造のものを用いてもよい。
の斜視図である。実施形態1では、鋼管杭1を構成する
鋼管2の下端部に螺旋状の取付部5を設け、この取付部
5に平板状の鋼製翼11a,11bを取付けて翼10を
構成すると共に、鋼管2の下端部近傍の内壁にトルク伝
達装置30との連結部3を設けた場合を示したが、本実
施形態においては、鋼管杭1を構成する鋼管2と、翼1
0が取付けられ、連結部3が設けられた部分(以下、先
端部材という)20とを別体に構成したものである。
外径D及び肉厚tが等しい短管21の先端部に、図2で
説明したように、ピッチPのレ字状(螺旋状)の取付部
5を形成し、この短管21の先端部近傍の内壁に、実施
形態1で説明したような連結部3(例えば、連結部材4
a,4b)を設けたのち、取付部5に平板状の鋼製翼1
1a,11bを取付けて先端部材20を構成する。この
場合、鋼製翼11a,11bを取付けてから連結部3を
設けてもよい。そして、この先端部材20の短管21の
上端面と鋼管2の下端面とを当接して突合せ溶接により
接合し、鋼管杭1を構成したものである。
用、効果は、実施形態1の場合とほぼ同様であるが、先
端部材20と鋼管2とを別個に制作するので、翼10及
び連結部3の取付けが容易である。
端面と先端部材20の短管21の端面とを突合せ溶接に
より接合した場合を示したが、本実施形態においては、
鋼管2又は先端部材20の短管21の何れか一方を他方
に嵌入して溶接により鋼管杭1を構成したものである。
ある。本実施形態における短管22は、図12に示すよ
うに、鋼管2の肉厚tとほぼ等しい板厚で、その幅(又
は長さ)が鋼管2の外周長よりやや長い鋼板23を斜め
に切断して平行四辺形状の鋼板23aを製作する。そし
て、この鋼板23aを矢印で示すように曲げ加工して円
筒状に形成し、その両端部を溶接接合して図13に示す
ように構成したものである。これにより、短管22の上
下には、螺旋状仮想線のピッチPに対応した段差部6に
よりほぼレ字状(螺旋状)の翼10の取付部5が形成さ
れる。この場合、短管22の内径D2 は、鋼管2の外径
Dとほぼ等しいか、又は若干大きく形成される。
23bを曲げ加工して円筒状の短管22を構成したもの
で、下端部にはピッチPの螺旋状の取付部5が形成さ
れ、上端部はほぼ水平になっている。なお短管22を構
成する鋼板は、平行四辺形状又は台形状に限定するもの
ではなく、矩形状等、ほぼ短冊状のものであればよい。
傍の内壁に前述のような連結部3(図示せず)を設ける
と共に、取付部5に平板状の鋼製翼11a,11bを取
付けて先端部材20を構成する。そして、先端部材20
の短管22内に鋼管2の下端部を所定の位置まで嵌入
し、短管22の上縁部と鋼管2の外周面を溶接して一体
に接合し、鋼管杭1を構成する。なお、鋼管2の外周面
又は短管22の内周面に、鋼管2を短管22内に嵌入す
る際の位置決め用ストッパを設ければ、より確実に先端
部への鉛直荷重の伝達を行うことができる。なお、取付
部5に鋼管翼11a,11bを取付ける前に、短管22
と鋼管2の接合を行えば、短管22の上縁部と鋼管2の
外周面、及び短管22の内周面と鋼管2の下縁部とを溶
接することにより、より確実に一体化することができ
る。また、連結部3を鋼管2の下端部近傍の内壁に設け
てもよい。
いか又は若干大きい内径D1 の短管22を用い、この短
管22内に鋼管2を嵌入して溶接した場合を示したが、
図15に示すように、鋼管2の内径D3 とほぼ等しいか
これより若干小さい外径D4の短管を用い、この短管2
2を鋼管2の下端部内に嵌入し、鋼管2の下縁部と短管
22の外周部とを溶接して鋼管杭1を構成してもよい。
さらに、鋼管2の先端部に短管22の先端部と同一のレ
字状の取付部を形成し、短管22内に挿入した鋼管2の
先端部を短管2の先端部と一致させて取付部を整合さ
せ、両者の取付部に鋼製翼11a,11bを接合しても
よい。これにより、鋼管杭1の先端部の剛性を高めるこ
とができる。
用、効果は実施形態1,2の場合とほぼ同様であるが、
短管22を鋼板を曲げ加工して製作するようにしたので
製作が容易であり、また、鋼管2又は先端部材20の短
管22の何れか一方を他方に嵌入して溶接により接合す
るようにしたので、両者の接合がきわめて容易である。
なお、短管22は、実施形態2で説明したように、鋼管
を切断して構成してもよい。
3で説明した鋼管杭1の変形例について説明する。な
お、以下の各変形例では、鋼管杭1を鋼管2と先端部材
20とに分離した場合を示してあるが、これら各変形例
は当然実施形態1の鋼管杭1にも実施することができ
る。また、各先端部材20又は鋼管2には連結部3を図
示してないが、その下部近傍の内壁にはすべてトルク伝
達装置30との連結部3が設けられている(以下の各実
施形態においても同様とする)。
で、短管22の下端部に鋼製翼11a,11bを取付け
て先端部材20を構成したものである。短管22は、図
17、図18に示すように(図17は説明を容易にする
ため上下を逆にしてある)、鋼管2の外周長よりやや長
い(又は鋼管2の内周長よりやや短い)矩形状の鋼板2
4の一方の長辺の中央部を、前述の螺旋状仮想線のピッ
チPの2分の1の高さの段差部6bとして鋸歯状に形成
し、この鋼板24を曲げ加工して図17に示すような円
筒状に構成したもので、その下端部にはレ字状の2つの
取付部5a,5bが形成される。なお、短管22は2枚
の四角形状の鋼板を互いにずらせて接合し、円筒状に曲
げ加工してレ字状の取付部5a,5bを形成するなど、
適宜の手段で構成することができる。
図3に示したような鋼製翼11a,11bを溶接により
取付けて先端部材20を構成し、この先端部材20の短
管22に鋼管2を嵌入すれば、鋼管杭1が構成される。
本変形例の施工方法及び作用効果は、実施形態1〜3の
場合とほぼ同様である。
1(以下、短管22を含む)の下端部に四角形の鋼製翼
12a,12bからなる翼10を設けて先端部材20を
構成したものである。翼10は、例えば、図20に示す
ような四角形の鋼板12を中央から2分割した四角形の
鋼製翼12a,12bからなるので、きわめて簡単な構
造のものである。そして、この鋼製翼12a,12bを
合わせた大きさは、鋼管杭1を埋設する地盤の状態、鋼
管2の外径などによって異なるが、一般に、鋼管2の外
径Dの1.5〜3.0倍程度が望ましい。ここで、鋼製
翼12a,12bの大きさとは、図20に示す鋼板12
の対角線の長さLをいう。
用、効果も上述の各実施形態の場合とほぼ同様である
が、本変形例においては、鋼管杭1の地盤への貫入に際
して、土砂の掘削の回転方向の側面が鋼製翼12a,1
2bの角部(最大の大きさ部)により形成されるため、
先端面部の後方の側面は掘削された地盤から離れる傾向
にある。すなわち、鋼製翼12a,12bは掘削部の後
方に逃げ面を有する。このため、掘削部後方の側面が掘
削された地盤壁面に常時接触する外周円弧状の翼を有す
る鋼管杭に比べて、貫入時の摩擦抵抗を低減することが
できる。
本例は、四角形状の鋼製翼12a,12bに代えて、三
角形状の鋼板を2分割し、又は四角形の鋼板を対角線で
切断して2分割した三角形状の鋼製翼13a,13bを
短管21の先端部に取付けて先端部材20を構成したも
のである。本例の機能も図19の例の場合とほぼ同様で
ある。
ので、本例は、鋼製翼14a,14bを六角形の鋼板を
2分割して構成したものである。本例の機能も図19の
例の場合とほぼ同様であるが、翼10をより円形に近づ
けたことにより、四角形状の鋼製翼12a,12bと比
較して支持力特性が向上する。
形の鋼板を2分割して鋼製翼を構成した場合を示した
が、例えば、八角形以上の多角形の鋼板を2分割して鋼
製翼を構成してもよい。また、上記の説明では、多角形
の鋼板を2分割して鋼製翼を構成した場合を示したが、
3分割以上に分割して鋼製翼を構成し、これを短管21
の先端部に設けた3個以上の取付部に順次取付けるよう
にしてもよい。
例は、鋼管に角形鋼管2aを用いると共に、短管22a
を角形に構成したものである。短管22aの製作にあた
っては、例えば下端部が傾斜した4枚の矩形状の鋼板又
はL字状の鋼板などを四角形に溶接して下端部にほぼ螺
旋状の取付部5aを形成し、この取付部5aに鋼製翼1
1a,11bを取付けて先端部材20を構成したもので
ある。本変形例における角形鋼管2aの大きさD(実施
形態1における鋼管2の外径に対応)は、角形鋼管の対
角線の長さをいう。なお、本例においても短管22aを
角形鋼管2a内に嵌入するようにしてもよく、あるいは
角形鋼管2と短管22aの端部を突合わせて接合しても
よい。
用効果も上記各実施形態の場合とほぼ同様であるが、鋼
管2及び短管21が通常の鋼管(丸形)からなる鋼管杭
1の場合は、ねじ込みに際して、鋼管2及び短管21の
全周面が地盤に摺接するため周面摩擦が大きく、大きな
トルクを必要とする。これに対して、角形鋼管2aで構
成した場合は、ねじ込みに際して、主として短管22a
及び角形鋼管2aの角部が周面の地盤に接触するため周
面摩擦が小さく、このためねじ込みトルクを軽減するこ
とができる。
リブ付き鋼管2bで構成し、その下端部内に先端部材2
0の短管22(短管21を含む)を嵌入したものであ
る。すなわち、例えば圧延によって表面に複数のリブ2
cが設けられた鋼板を曲げ加工して、外周面に螺旋状の
リブ2cを形成したものである。このリブ2cのピッチ
Pは、前述の実施形態1の螺旋状仮想線のピッチPと同
程度になっている。なお、本例においてもリブ付き鋼管
2bと短管22を突き合わせて接合してもよい。
各実施形態の場合とほぼ同様であるが、地中へのねじ込
みに際しては螺旋状のリブ2cも推進に寄与するので、
推進力を向上させることができる。
形鋼板、楕円形鋼板、四角形の鋼板等を複数等分して内
角の総和が360°の鋼製翼11a,11b等を形成
し、これを鋼管2又は先端部材20の先端部に取付けて
翼10を構成した場合を示したが、本実施形態は、鋼製
翼11a,11b等の内角の総和を360°より小さ
く、又は360°より大きく形成したものである。図2
5〜図28は本実施形態を示すもので、図25、図26
は鋼製翼11a,11bの内角の和を360°より小さ
くし、鋼製翼11aと11bとの間にはすき間15が生
じたものである。また、図27、図28は鋼製翼11
a,11bの内角の和を360°より大きくしたもの
で、鋼製翼11aと11bとの間には重なり16が生じ
る。なお、この場合、例えば、鋼製翼11bの取付けに
あっては、段差部6の上部において取付部5に連続する
溝5cを設け、この溝5cに鋼製板11bの一部を嵌入
すればよい。
による検討結果によれば、翼10を構成する鋼製翼11
a,11bの内角の和が320°より小さいと、鋼管杭
1のねじ込み施工の際の貫入速度が低下すると共に、埋
設後の先端支持力が低下する。また、400°を超える
と、粒径の大きい砂礫地盤では翼10の間に砂礫が詰っ
て施工性が悪くなることがわかった。このようなことか
ら、翼10を構成する鋼製翼11a,11bの内角の総
和は、320°〜400°の範囲内とすることが望まし
い。
a,11bの内角をすべて等しくする必要はなく、若干
異なってもよい。また、すき間15又は重なり16を1
か所に集中する必要はなく、隣接する鋼製翼11a,1
1bの間に適宜設けてもよい。さらに、鋼製翼11a,
11bも2個に限定するものではなく、3個以上でもよ
い(本実施形態は他の実施形態にも実施することができ
る)。
6の斜視図である。本実施形態は、上下の端部がほぼ平
行な円筒状の短管25の先端開口部に閉塞部材18を取
付けて閉塞すると共に、外周に平板状の鋼製翼17a,
17bからなる翼10を設けて先端部材20を構成した
ものである。短管25は、その内径が鋼管2の外径とほ
ぼ等しいか若しくは若干大きく、又はその外径が鋼管の
内径とほぼ等しいか若しくは若干小さい鋼管を所定の長
さに切断して構成し、その先端部に溶接により閉塞部材
18を取付けて先端開口部を閉塞したものである。な
お、短管25は鋼板を曲げ加工して製作してもよく、ま
た、その外径を鋼管2の外径とほぼ等しく形成してもよ
い。
鋼管2の外径より大きく(例えばD5 =2D)、内径D
6 が鋼管2の外径とほぼ等しいドーナツ状の平鋼板17
を中央から2分割して平板状の鋼製翼17a,17bを
構成したもので、この鋼製翼17a,17bは、短管2
5の外周面に想定されたピッチPの螺旋状仮想線に沿っ
て溶接により取付けられ、全体としてほぼ螺旋状の翼1
0が形成される。そして、外周に翼10を有し先端開口
部が閉塞された先端部材20に鋼管2を嵌入若しくは嵌
合し、又は当接して溶接により接合することにより、鋼
管杭1が構成される。
°の2枚の鋼製翼11a,11bにより翼10を構成し
た場合を示したが、ドーナツ状の平鋼板11を3等分、
4等分して、内角の総和が320°〜400°の複数枚
の鋼製翼を、全体としてほぼ螺旋状を形成するように短
管25の外周に取付けて翼10を構成してもよい。鋼製
翼の数が多いほど螺旋形に近くなるが、実際の施工にあ
たっては4枚あれば充分であり、枚数が多くなりすぎる
とねじとしての機能が低下すると共に、翼取付け構造上
不安定になり、取付手間が増加するだけで、不経済であ
る。
で、図30に示す平板状の鋼製翼17a,17bを、短
管25の外周面に、螺旋状仮想線に沿って互いに同じ角
度でかつ異なる向きに取付けたものである。なお、本実
施形態に係る翼10の取付構造は、前述の実施形態1〜
5にも実施することができる。図29、図31における
翼10の取付位置は、鋼管杭1のねじ込み施工上及び支
持力性能上、短管25の先端部から1D以内であるこが
望ましい。なお、上記の説明では、短管25に鋼製翼1
7a,17bからなる1段の翼10を設けた場合を示し
たが、2段又はそれ以上の複数段の翼を設けてもよい。
図である。本例においては、比較的長い短管21を用
い、その先端部に設けた取付部5に螺旋状翼19(後述
の実施形態8参照)を取付けて翼10(以下、本例では
下段翼という)を構成すると共に、この螺旋状翼19の
上方において短管21の外周に、ピッチPの螺旋状仮想
線に沿って互いに同じ角度でかつ異なる向きに鋼製翼1
7a,17bを取付けて翼10a(以下、本例では上段
翼という)を構成したものである。本例においては、短
管21の先端部に螺旋状翼19を、また上部外周には鋼
製翼17a,17bを取付けた場合を示したが、これら
下段翼10又は上段翼10aはこれに限定するものでは
なく、各実施形態で説明した各種の翼を適宜用いること
ができる。また、上段翼10aは2段以上複数段設けて
もよい。
完了後上載構造物の重量や地震力により鋼管杭に鉛直力
が作用すると、螺旋翼は翼下面の地盤から強い反力を受
ける。その結果、図33に示すように、螺旋翼の付け根
部に大きな曲げモーメントが生じ、これが鋼管に伝達さ
れて大きな曲げ応力が発生する。この曲げ応力は、従来
技術2の明細書にも記載されているように、鋼管の外径
が100〜200mm程度の径の小さい鋼管杭でれば実用
上大きな問題にはならない。しかしながら、広く使用さ
れている鋼管の外径が500〜600mmの鋼管杭では、
設計上大きな問題になる。
れるように、施工上あるいは支持力上、鋼管の外径の2
倍程度がよいとされている。ここで、鋼管の外径が20
0mmの鋼管杭と600mmの鋼管杭を比較する。いま、そ
れぞれの螺旋翼の外径を、鋼管の外径の2倍である40
0mm、1200mmとすると、螺旋翼の幅、すなわち(翼
外径−鋼管外径)/2は、それぞれ100mm、300mm
となる。螺旋翼に作用する単位面積当りの地盤反力が同
じとすると、螺旋翼の付け根に作用する単位周長当りの
曲げモーメントは、螺旋翼の幅の2乗に比例するので、
外径600mmの鋼管では外径200mmの鋼管に比べて約
9倍と大きくなる。このため、螺旋翼は大変厚いものが
要求される。
旋翼から曲げモーメントが伝達され、曲げ応力が発生す
る。鋼管に伝達される曲げモーメントの大きさは鋼管の
寸法によって異なるが、螺旋翼の付け根に生じる曲げモ
ーメントの5〜10割程度になる。例えば、外径600
mmの鋼管の場合、設計上40mm以上の厚さが必要な螺旋
翼の曲げモーメント値の5〜10割程度の曲げモーメン
トが螺旋翼の付け根近傍の鋼管に作用する。外径600
mmの鋼管の場合、一般に使用されている鋼管の肉厚は5
〜12mm程度であり、地盤反力によって生じる鋼管の曲
げ応力は上記の鋼管の設計許容曲げ応力を大きく超過す
ることになる。これに対処するために、肉厚が上記の2
〜3倍の鋼管を用いることも考えられるが、そのためコ
ストが著しく大きくなり、実用上設計不能にならざるを
得ない。
ある部分に、鋼管の肉厚より厚い板厚の鋼板、又は鋼管
の強度より大きい強度の鋼板によって構成した取付部材
を使用することにより、曲げ応力の影響を受ける部分に
発生する応力を許容応力内に収めるようにしたのであ
る。図34は一部を断面で示した本実施形態の斜視図で
ある。本実施形態においては、実施形態2〜7におい
て、短管21(以下、短管22,25を含む)を鋼管2
の肉厚tより厚い肉厚t1 の鋼材、又は短管21を鋼管
2の強度より大きい鋼材で構成したものである。
力を考慮して、数値解析によって決定することになる。
例えば、鋼管2の外径Dが500mm、翼10の直径D1
が1000mmで、500tの鉛直荷重が作用した場合、
通常の鋼管では、軸力のみが作用する部分では14mmの
板厚で降伏応力(2400kgf/cm2 )内に収まるとこ
ろ、軸力と曲げモーメントの両者が作用する部分の応力
を許容値内に収めるためには、20mm程度の肉厚の鋼管
を必要とする。このため、鋼管2の肉厚を厚くして翼1
0を直接鋼管に取付ける方法では、不経済になってしま
う。
作用する部分に鋼管2の肉厚tより厚い肉厚t1 の短管
21、又は鋼管2の強度より大きい強度の短管を用いれ
ば、鋼管2の全体の肉厚を厚くする必要がないので経済
的であり、その上大きな曲げモーメントにも十分対応で
きることになる。また、短管21は前述のようなほぼ短
冊状に切断した鋼板を曲げ加工して溶接し、あるいは鋼
管を所定の長さに切断するだけなので、作用荷重に対応
して各種サイズのものを用いることができる。なお、短
管21の長さL2 は、発明者らの実施したFEM解析に
よれば、地盤反力によって異なるが、一般に0.3D
(Dは鋼管2の外径)以上にするのが望ましい。
上述の各実施形態とほぼ同様であるが、鋼管杭1の翼1
0に発生する曲げモーメントが伝達される部分に肉厚が
厚い又は強度の大きい短管21を配設したので、短管2
1に生じる曲げ応力を許容値内に収めることができ、鋼
管杭1に翼10によって生じる曲げモーメントを伝達す
ることがない。さらに、これにより、鋼管2に通常の肉
厚の鋼管を用いることができ、また、短管21は加工部
分が少なく、無駄なく製作できるため、コストを低減す
ることができる。
8の斜視図である。実施形態1〜7においては、鋼管2
又は先端部材20を構成する短管21(以下、22,2
5を含む)の先端部又は外周に、平板状の鋼製翼11
a,11b等を取付けた場合を示したが、本実施形態
は、図35に示すように、平板状の鋼製翼11a,11
b等に代えて、螺旋状翼19を取付けたものである。
鋼管2の外径Dより大きい外径D1(例えば、D1 =2
D)の円形鋼板19a(又は楕円形鋼板)の中心部に小
孔19bを設け、この小孔19bから外周部まで切断し
て、鋼管2の下端部に設けた取付部5に対応した形状に
曲げ加工して螺旋状翼19を形成したものである。そし
て、鋼管2の下端部近傍の内壁にトルク伝達装置30と
の連結部3(図示せず)を設けて、取付部5に螺旋状翼
19を溶接接合し、鋼管杭1を構成したものである。な
お、螺旋状翼19の中心部に設けた小孔19bは省略し
てもよいが、設けた場合は、あとで閉塞することが望ま
しい。
で、本実施形態は、図38に示すように、その外径が鋼
管2の外径より大きく、中心部に鋼管2の外径Dとほぼ
等しいかこれより若干大きい穴19dを有するドーナツ
状の鋼板19cの穴19dから外周まで切断し、鋼管2
の外周に想定されるピッチPの螺旋状仮想線に対応して
曲げ加工し、螺旋状翼19を形成したものである。そし
て、鋼管2の下端部近傍の内壁に連結部3を設けてその
下端開口部を閉塞部材18で閉塞する。ついで、螺旋状
翼19を鋼管2の下部外周に想定した螺旋状仮想線に沿
って装着し、溶接して鋼管杭1を構成したものである。
外周に螺旋状翼19を取付けた場合を示したが、実施形
態2〜7で説明した短管21(以下22,25を含む)
の下端部又はその外周に取付けてもよい。また、図3
4、図36に示す円形(又は楕円形)鋼板19a又はド
ーナツ状鋼板19cを1か所で切断して曲げ加工した場
合を示したが、数か所で切断してそれぞれ曲げ加工し、
鋼管2又は短管21に取付けたときに連続して螺旋状に
なるようにしてもよい。
図である。26は前述の各実施形態の短管21(22,
25)とほぼ同じ構造のものであるが、その長さが鋼管
杭1の全長の2分の1以上(2分の1以下の場合もあ
る)に達するので、以下増強鋼管と呼ぶことにする。そ
して、増強鋼管26の先端部には下段翼10が取付けら
れており、上部外周には上段翼10aが取付けられてい
る。
螺旋状翼19を、また、上部外周に鋼製翼17a,17
bを取付けた場合を示したが、これら下段翼10又は上
段翼10aはこれに限定するものではなく、各実施形態
で説明した各種の翼を適宜使用することができる。ま
た、上段翼10aは2段以上複数段設けてもよい。
の場合と同様に、鋼管杭1内にトルク伝達軸31を挿入
し、その係合部32を増強鋼管26の下部に設けた連結
部3と連結してトルクを伝達し、鋼管杭1を地中にねじ
込んで埋設する。このとき、上段翼10aは鋼管杭1の
推進に寄与して推進力を向上させる。
ると、前述のように翼10の外径も大きくなり、これに
伴って翼10の厚さも厚くなる。この結果、例えば、図
4に示すような施工機械40で鋼管杭1を地中にねじ込
む際に、鋼製翼11a,11b等の回転方向側の端部に
地盤による大きな抵抗が加わり、トルクが弱いと回転不
能になって地中に貫入できないことがある。このため、
施工機械40を大型化しなければならないという問題が
生じる。本実施形態は、このような問題を解決するため
に、鋼製翼11a,11b等のくい込み部(回転方向側
の端部)を鋭角に切除して傾斜面を設け、これにより端
部に加わる地盤の抵抗を軽減し、地中に貫入し易くして
トルクの低減をはかったものである。なお、傾斜面に代
えて鋼製翼11a,11b等のくい込み部に掘削を補助
するための掘削刃を取付けてもよい。なお、鋼管杭1を
地中にねじ込んで埋設する際、鋼製翼11a,11bの
端部が変形するのを防止するため、鋼製翼11a,11
b等のくい込み部に、補強部材を取付けてもよい。本実
施形態は、他の実施形態にも実施することができる。
D:500mm、翼10の径D1 :1000mmで、先端部
近傍の内壁に連結部3が設けられた本発明の実施形態1
に係る鋼管杭Aと、これと同じ構造で連結部3が設けら
れていない鋼管杭Bとにより、鋼管杭1は連結部3にト
ルク伝達装置30の係合部32を係合してそのトルク伝
達軸31を施工機械40の回転駆動装置41に連結し、
鋼管杭Bはその杭頭部を回転駆動装置41に連結して、
それぞれ通常の地盤にねじ込み貫入して各種の試験を行
った。その結果、鋼管杭Bは肉厚15mmの鋼管2が必要
な場合でも、本発明に係る鋼管杭Aは、肉厚が5mm程度
の鋼管2であればよいことがわかった。
管杭は、先端部近傍の内壁にトルク伝達装置がトルク伝
達可能かつ着脱可能に連結される連結部を有し、先端部
又は下部外周に翼が取付けられた鋼管によって構成し、
施工機械及びトルク伝達軸により鋼管杭の先端部近傍に
トルクを伝達して回転させ、翼のねじ作用により鋼管杭
を推進させて埋設するようにしたので、鋼管の大部分を
トルクの伝達媒体とすることがなく、また、鋼管に大き
な捩れが生ずることもないので、肉厚の薄い鋼管を使用
することができ、経済的である。また、鋼管杭の先端開
口部の閉塞と推進翼との両機能を備えた翼が、上載構造
物等による鉛直力の作用時に支持体として機能し、大き
な地盤支持力を得ることができる。
式鋼管杭は、先端部近傍の内壁にトルク伝達装置がトル
ク伝達可能かつ着脱可能に連結される連結部を有し、先
端部又は外周に翼が取付けられた短管からなる先端部材
と、下端部が前記短管に接合された鋼管とによって構成
したので、上記(1)の効果に加えて、連結部及び翼の
取付けが容易であるという効果を有する。
状の鋼製翼又は螺旋状翼で構成したので、ねじ込みによ
る推進力及び地盤支持力の大きい翼付きねじ込み式鋼管
杭を得ることができる。また、翼を平板状の鋼製翼で構
成した場合は、翼の製作が極めて容易である。
管の先端部にほぼレ字状の翼の取付部を設けたので、鋼
製翼又は螺旋状翼の取付けが容易である。
の何れか一方を他方に嵌入して一体に接合するようにし
たので、鋼管と短管との接合及び溶接を容易かつ確実に
行うことができる。
を、鋼管の肉厚より厚い肉厚又は鋼管の強度より大きい
強度の鋼材によって構成したので、翼から大きな曲げモ
ーメントが伝達されても鋼管杭に過大な応力が発生する
ことがない。また、鋼管全体の肉厚を厚くする必要がな
いので、経済的である。
装置を、トルク伝達軸と、その先端部に設けられ鋼管又
は先端部材に設けた連結部に連結する係止部とによって
構成したので、連結部への着脱が容易で、施工機械のト
ルクを鋼管又は先端部材に確実に伝達することができ
る。
杭の施工方法は、鋼管杭内に挿入したトルク伝達装置の
先端部を前記鋼管杭の先端部近傍の内壁に設けた連結部
に連結し、施工機械により駆動された前記トルク伝達装
置の回転を前記鋼管杭に伝達して該鋼管杭を翼のねじ作
用により地盤中を推進させて埋設し、埋設後に前記トル
ク伝達装置を鋼管杭から引抜くようにしたので、上記
(1)と同様の効果を得ることができる。また、鋼管杭
の埋立後にトルク伝達装置を引抜くようにしたので、ト
ルク伝達装置を何度でも使用することができ、経済的で
ある。
図である。
係合部の他の例の斜視図である。
係合部の他の例の斜視図である。
係合部の他の例の斜視図である。
の先端部材の変形例を示す斜視図である。
である。
る。
る。
る。
説明図である。
4a,14b,17a,17b 鋼製翼 18 閉塞部材 19 螺旋状翼 20 先端部材 21,22,22a,25 短管 30 トルク伝達装置 31 トルク伝達軸 32 係合部 40 施工機械 41 回転駆動装置
Claims (8)
- 【請求項1】 先端部近傍の内壁にトルク伝達装置がト
ルク伝達可能かつ着脱可能に連結される連結部を有し、
先端部又は下部外周に翼が取付けられた鋼管によって構
成したことを特徴とする翼付きねじ込み式鋼管杭。 - 【請求項2】 先端部近傍の内壁にトルク伝達装置がト
ルク伝達可能かつ着脱可能に連結される連結部を有し、
先端部又は外周に翼が取付けられた短管からなる先端部
材と、 下端部が前記短管に接合された鋼管とによって構成した
ことを特徴とする翼付きねじ込み式鋼管杭。 - 【請求項3】 翼を、平板状の鋼製翼又は螺旋状翼で構
成したことを特徴とする請求項1又は2記載の翼付きね
じ込み式鋼管杭。 - 【請求項4】 鋼管又は短管の先端部にほぼレ字状の翼
の取付部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載
の翼付きねじ込み式鋼管杭。 - 【請求項5】 鋼管の下端部又は短管の何れか一方を他
方に嵌入して一体に接合したことを特徴とする請求項2
記載の翼付きねじ込み式鋼管杭。 - 【請求項6】 短管を、鋼管の肉厚より厚い肉厚又は鋼
管の強度より大きい強度の鋼材によって構成したことを
特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の翼付きねじ込
み式鋼管杭。 - 【請求項7】 トルク伝達装置を、トルク伝達軸と、そ
の先端部に設けられ鋼管又は先端部材に設けた連結部に
連結する係止部とによって構成したことを特徴とする請
求項1又は2記載の翼付きねじ込み式鋼管杭。 - 【請求項8】 鋼管杭内に挿入したトルク伝達装置の先
端部を前記鋼管杭の先端部近傍の内壁に設けた連結部に
連結し、 施工機械により駆動された前記トルク伝達装置の回転を
前記鋼管杭に伝達して該鋼管杭を翼のねじ作用により地
盤中を推進させて埋設し、埋設後に前記トルク伝達装置
を鋼管杭から引抜くことを特徴とする翼付きねじ込み式
鋼管杭の施工方法。
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| JP04660098A JP3409680B2 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 翼付きねじ込み式鋼管杭及びその施工方法 |
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