JPH11255764A - フォトクロミック結晶材料 - Google Patents
フォトクロミック結晶材料Info
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- JPH11255764A JPH11255764A JP10078361A JP7836198A JPH11255764A JP H11255764 A JPH11255764 A JP H11255764A JP 10078361 A JP10078361 A JP 10078361A JP 7836198 A JP7836198 A JP 7836198A JP H11255764 A JPH11255764 A JP H11255764A
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- Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
Abstract
でフォトクロミック反応性を示し、繰り返し使用に耐え
なおかつ熱的に安定な堅いフォトクロミック結晶材料を
提供する。 【解決手段】 本発明は、イオン性置換基を少なくと1
つヘテロアリール部にもつジヘテロアリールエテン化合
物と、そのイオン性置換基の対イオンとが結合した構造
を有することを特徴とするジヘテロアリールエテン塩化
合物、それからなるフォトクロミック材料に関する。
Description
材料として有用な新規な化合物、光の作用により色の異
なる2つの異性体を可逆的に生成し、光情報を分子の構
造変化という化学情報に変換する機能を持つフォトクロ
ミック分子または分子集合体を含むフォトクロミック材
料、及び、それを含有してなる光機能電子デバイスに関
する。
より色の異なる2つの異性体を可逆的に生成する分子ま
たは分子集合体を含む材料である。このフォトクロミッ
ク材料は、光照射により、色のみならず屈折率、誘電
率、酸化/還元電位など様々の物性が可逆に変化するこ
とから、光機能材料、特に光メモリーや光スイッチとし
ての応用が期待されている。従来のフォトクロミック分
子または分子集合体は、いずれも媒体に溶解した状態
(分子分散された状態)でしか機能を発揮できないた
め、固相状態で使用する場合は、高分子フィルムなどに
分散する必要があった。しかしながら、高分子フィルム
に分散した場合、媒体の剛直性のためフォトクロミック
反応性が減少して耐久性が劣り繰り返し使用上の問題が
あったし、また、溶解性が制限されるため分散濃度を上
げて高感度化することが困難となる、などの欠点があっ
た。
に安定なフォトクロミック分子または分子集合体が報告
されている(特開平5−39289号)が、結晶状態に
おけるフォトクロミック反応性は十分ではなかった。ま
た、結晶状態においてフォトクロミック反応性を満足す
る分子としては、ジアリールペルフルオロシクロペンテ
ン誘導体であるとの報告も本発明者らによりされている
が(入江ら、モレキュラー クリスタル リキッド ク
リスタル、第81巻、第297頁(1997年)(M.Ir
ie, et al., Mol. Cryst. Liq. Cryst,81, 297, 199
7))、このジアリールペルフルオロシクロペンテン誘
導体の結晶は紫外光の照射により着色し、可視光照射に
より元の状態へもどる。この着色状態は、安定であり1
00℃においても退色しないと報告されている。しかし
ながら、この結晶を単結晶状態においてフォトクロミッ
ク材料として使用しようとする場合、その結晶は物理的
なもろさがあり実用性に問題点があった。
事情に鑑みてなされたものであって、その目的とすると
ころは、高分子媒体を用いずに結晶状態でフォトクロミ
ック反応性を示し、繰り返し使用に耐える物理的な強度
を有し、なおかつ、熱的に安定な堅いフォトクロミック
結晶材料を提供することにある。
鋭意検討し、ジアリールペルフルオロシクロペンテン誘
導体の結晶を、フォトクロミック反応性を維持したま
ま、物理的なもろさを解消するには、分子に遠距離相互
作用するクーロン力をもつイオン結合をジヘテロアリー
ルエテン系化合物のヘテロアリール部に少なくとも1つ
導入すれば良いことを見いだし、本発明を完成するに至
った。
の一般式(I)、
く、い各々独立して次式の一般式(II)、
−R4を表し、Wは、窒素原子又はC−R5を表し、
R1、R2、R3、R5はそれぞれ同一又は異なって各々独
立して、ペルフルオロペンテン環との結合手、水素原
子、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非
置換のアルケニル基、置換若しくは非置換のシクロアル
キル基、置換若しくは非置換のシクロアルケニル基、置
換若しくは非置換の複素環式基、置換若しくは非置換の
アラルキル基、置換若しくは非置換のアルコキシル基、
ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、又
は、置換若しくは非置換のアリール基を表すか、又は、
相互に隣接するR1、R2、R3、R5の2個が一緒になっ
て互いに結合して、置換基を有してもよく、鎖中の少な
くとも1個の炭素原子が異種原子に置き換えられてもよ
い、飽和又は不飽和のアルキレン基又はアルケニレン基
を表し、R4は、水素原子、置換若しくは非置換のアル
キル基、置換若しくは非置換のシクロアルキル基、又
は、置換若しくは非置換のアリール基を表す。但し、R
1、R2、R3、R5のうちの少なくとも1個はペルフルオ
ロペンテン環との結合手であって一般式(II)の複素環
式基が一般式(I)のペルフルオロペンテン環と結合し
ており、残りのR1、R2、R3、R5のうちの3個の基が
同時に水素原子ではなく、かつ、残りのR1、R2、
R3、R5のうちの3個の基のうちの少なくとも1個はイ
オン性置換基で置換されたアリール基である。)で表さ
れる複素環式基を示す。)で表される複素環式基中に少
なくとも1個のイオン性置換基を有するジヘテロアリー
ルエテン化合物及びその溶媒和物に関する。前記の置換
アリール基のイオン性置換基としては、カルボキシル
基、スルホン酸基、ピリジニウム基またはアンモニウム
基が好ましく、これらのイオン性置換基の対イオンとし
ては、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオ
ン、有機塩基カチオン、ハロゲンアニオン、PF6 -、又
は、有機酸アニオンが好ましい。
るA及びB基の一般式(II)で表される基が、その各々
の環に置換している置換基により相互に立体障害を生起
していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載されているジヘテロアリールエテン化合物及びその溶
媒和物に関する。より詳細には、本発明は、一般式(I
I)で表される基が、2−イオン性基置換アリール−5
−置換−チオフェン−4−イル基、又は、2−イオン性
基置換アリール−5−置換−チアゾール−4−イル基で
あるジヘテロアリールエテン化合物及びその溶媒和物に
関する。
ジヘテロアリールエテン化合物又はその溶媒和物からな
るフォトクロミック結晶材料に関する。さらに、本発明
は、一般式(I)で表されるジヘテロアリールエテン化
合物又はその溶媒和物からなるフォトクロミック結晶材
料を含有してなる光機能電子デバイス、好ましくは光メ
モリー、又は、光スイッチ表示に関する。
オン性置換基の対イオンとが結合した構造を有すること
を特徴とするジヘテロアリールエテン化合物分子または
分子結晶からなり、光の作用により色の異なる2つの異
性体を可逆的に生成する堅牢なフォトクロミック材料を
提供するものである。フォトクロミック材料は調光材料
のみでなく、光素子に使用されるため熱安定性の他に繰
り返し耐久性、高感度性、半導体レーザー感受性等の性
能を要求されるが、本発明の材料はこれらの要求を満た
し、特に光メモリーや光スイッチに使用された場合、材
料の硬度が大きく増加したため著しく高い繰り返し耐久
性を有することになった。
より詳細に説明する。本発明の一般式(I)で表される
化合物は、本発明者らがフォトクロミック結晶材料とし
て先に報告(入江ら、モレキュラー クリスタル リキ
ッド クリスタル、第81巻、第297頁(1997
年)(M.Irie, et al., Mol. Cryst. Liq. Cryst,81, 2
97, 1997))したジアリールペルフルオロシクロペンテ
ン誘導体の一種であり、ペルフルオロシクロペンテン環
を基本構造としている。しかし、本発明の一般式(I)
で表される化合物は、分子中にカルボキシル基、スルホ
ン基、第四級アンモニウム基などのイオン性置換基を有
している点において顕著に相違している。即ち、このよ
うなイオン性の置換基を分子中に導入したことにより、
フォトクロミック材料としての特性を保持しつつ、結晶
として物理的な強度に極めて優れた結晶性の化合物が得
られたのである。したがって、本発明の一般式(I)で
表される化合物は、分子中にイオン性の置換基を有して
いる点を特徴とするものであり、その余の点においては
フォトクロミック材料としての特性を有する従来の化合
物を全て包含しているのである。
化合物をより詳細に説明する。本発明の一般式(I)で
表される化合物は、ペルフルオロペンテン環の1位及び
2位に芳香属性を有する複素環式基を有している。より
詳細には、これらの複素環式基は、前記一般式(II)で
表されるものである。
原子、セレン原子又はN−R4を表し、Wは、窒素原子
又はC−R5を表し、5員環の複素環を形成している。
好ましい複素環としては、チオフェン、チアゾール、ピ
ロール、イミダゾール、フラン、オキサゾールなどが挙
げられる。Xが硫黄原子であるチオフェン環、チアゾー
ル環がより好ましい複素環である。
おける、アルキル基としては、炭素数1〜30、好まし
くは1〜20、より好ましくは1〜10の鎖状又は分枝
状のアルキル基が好ましく、より好ましくは低級アルキ
ル基、アルケニル基としては、炭素数2〜30、好まし
くは2〜20、より好ましくは2〜10の鎖状又は分枝
状のアルケニル基が好ましく、より好ましくは低級アル
ケニル基、シクロアルキル基としては、炭素数5〜3
0、好ましくは5〜20、より好ましくは6〜10の単
環、多環又は縮合環式のシクロアルキル基が好ましく、
シクロアルケニル基としては前記したシクロアルキル基
であって少なくとも1個以上の不飽和結合を有するもの
が好ましく、アリール基としては、炭素数6〜30、好
ましくは6〜20、より好ましくは6〜10の単環、多
環又は縮合環式のアリール基が好ましく、複素環式基と
しては、環中に少なくとも1個以上の窒素原子、酸素原
子又は硫黄原子を有し、1個の環の大きさが5〜20
員、好ましく5〜10員、より好ましく5〜7員であっ
て、前記したシクロアルキル基、シクロアルケニル基又
はアリール基を縮合していてもよい飽和又は不飽和の単
環、多環又は縮合環式の複素環式基が好ましく、アラル
キル基としては前記したアルキル基又はアルケニル基に
前記のアリール基又は複素環式基が置換しているものが
挙げられる。また、アルコキシ基としては、前記したア
ルキル基を有するアルコキシ基が挙げられる。
ルケニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、
アリール基、複素環基、アラルキル基又はアルコキシ基
は、本発明のフォトクロミック材料としての特性を保持
することができるのであれば、さらに、置換基で置換さ
れていてもよい。一般式(II)中の前記したアルキル
基、アルケニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニ
ル基、アリール基、複素環基、アラルキル基、又は、ア
ルコキシ基の置換基としては、これらの基が相互に置換
することができる場合には、これらの基が相互に置換し
たものであってもよい。例えば、アルキル置換シクロア
ルキル基、アルキル置換アリール基、アルキル置換複素
環式基、アルキル置換アラルキル基、シクロアルキルア
ルキル基、シクロアルキルアルケニル基、アルケニル置
換アリール基などが挙げられる。
ル基からなるアルコキシ基、アルキルチオ基、ジアルキ
ルアミノ基、塩素、臭素、フッ素などのハロゲン原子、
メチレンジオキシ、2,2−ジメチルメチレンジオキシ
基などのアルキレンジオキシ基、シアノ基などが挙げら
れる。好ましい置換基としては、メチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基などの
低級アルキル基、フェニル基、ナフチル基などのアリー
ル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基など
の低級アルコキシ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミ
ノ基、ジプロピルアミノ基などのジ低級アルキルアミノ
基、塩素、フッ素などのハロゲン原子、メチレンジオキ
シ、2,2−ジメチルメチレンジオキシ基などのアルキ
レンジオキシ基、シアノ基などが挙げられる。
3、R5としては、塩素原子、フッ素原子、臭素原子など
のハロゲン、トリフルオロメチル基、シアノ基などがあ
る。また、前記一般式(II)のR1、R2、R3、R5は、
相互に隣接するR1、R2、R3、R5の2個が一緒になっ
て互いに結合して、置換基を有してもよく、鎖中の少な
くとも1個の炭素原子が異種原子に置き換えられてもよ
い、飽和又は不飽和のアルキレン基又はアルケニレン基
であってもよい。
具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル
基、ヘキシル基などの低級アルキル基、ビニル基、プロ
ペニル基、ブテニル基などの低級アルケニル基、シクロ
ヘキシル基、シクロペンチル基などのシクロアルキル
基、シクロヘキセニル基などのシクロアルケニル基、フ
ェニル基、ナフチル基などのアリール基、チエニル基、
フラニル基などの複素環基、ベンジル基、フェネチル基
などのアラルキル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プ
ロポキシ基などの低級アルコキシ基、トリフルオロメチ
ル基、シアノ基などが挙げられる。また、これらの基に
前記した置換基を有するものであってもよい。
クロアルキル基、又は、アリール基としては、前記した
アルキル基、シクロアルキル基、又は、アリール基が挙
げられる。
3、R5のうちの少なくとも1個はペルフルオロシクロペ
ンテン環との結合手であって、この結合により一般式
(II)の複素環式基が一般式(I)のペルフルオロペン
テン環と結合している。前記一般式(II)の複素環式基
がペルフルオロシクロペンテン環と結合する位置は、複
素環式基の2位、3位、4位、のいずれであってもよ
い。
3、R5のうちの少なくとも1個はペルフルオロシクロペ
ンテン環との結合手であり、残りのR1、R2、R3、R5
のうちの3個の基は、前記した基又は水素原子であって
よいが、これらの3個の基が同時に水素原子であること
はできない。これらの残りの3個の基のうちの少なくと
も1個は水素原子以外の基である。このことをより具体
的に説明するために、本発明の化合物の光による可逆反
応を、本発明のひとつの具体的な化合物に基づいて次の
反応式で示したのが、次の反応式で示す。
じであり、ZはR1と同じである。) この反応式の化合物(III)は光を受けて環化して化
合物(IV)になる。そして、化合物(IV)は光を放
出して可逆的に化合物(III)に戻る。このとき、一
般式(I)の置換基A及びBの複素環式基のペルフルオ
ロシクロペンテン環に結合する位置と隣接する位置で相
互の環化が生起する。そして、この環化反応により、新
たな6員環が生成する置換基A及びBの複素環の位置に
結合している基が水素原子である場合には当該環化反応
により水素原子が脱離する可能性があるので、2個の複
素環式基のこの位置には、水素原子以外の基が置換して
いることが好ましい。即ち、本発明の一般式(I)で表
される化合物の好ましい態様としては、一般式(I)の
おけるA及びB基の一般式(II)で表される。基のペ
ルフルオロペンテン環に結合する位置と隣接する位置で
あって、かつ、一般式(I)の化合物が光を受けて環化
する位置が水素原子以外の基である化合物を挙げること
ができる。
うちの3個の基のうちの少なくとも1個はイオン性置換
基で置換されたアリール基である。本発明のイオン性基
としては、陽イオンと陰イオンが対になってひとつの官
能基を形成できるものであればよく、陰イオン性基を形
成するものとしては、例えば、カルボン酸陰イオン、ス
ルホン酸陰イオン、リン酸陰イオンなどが挙げられ、ま
た、陽イオン性基を形成するものとしては、例えば、ピ
リジニウム陽イオン、第4級アンモニウム陽イオンなど
が挙げられる。これらのイオンの対イオンとしては、前
記した各イオンの他に金属イオン、特にアルカリ金属イ
オン、アルカリ土類金属イオン、ハロゲンイオン(塩素
イオン、臭素イオンなど)などが挙げられる。アルカリ
金属イオンとしては、ナトリウム、カリウム、セシウム
イオンが例示される。アルカリ土類金属イオンとして
は、カルシウム、マグネシウムイオンが例示される。有
機塩基カチオンとしては、脂肪族第四級アンモニウムイ
オン、芳香族第四級アンモニウムイオンが例示される。
有機酸アニオンとしては、脂肪族飽和カルボン酸、不飽
和低級カルボン酸、p-トルエンスルホン酸などから誘導
される陰イオンが例示される。
又はBの好ましいもの例示すれば、次の一般式(V)、
(VI)、(VII)、(VIII)のもの挙げられ
る。
は前記したものと同じであり、Zは前記したYと同じで
あり、単線はペルフルオロシクロペンテン環へ結合する
単結合を示している。) これらの芳香族複素環式基は、各々独立してペルフルオ
ロシクロペンテン環のA又はBの位置に結合することが
できる。一般式(V)で表される基は、一般式(II)
におけるR2が結合手で、WがC−R5であるものの例示
であり、一般式(VI)で表される基は、一般式(I
I)におけるYがZで、R1が結合手で、WがC−R5で
あるものの例示であり、一般式(VII)で表される基
は、一般式(II)における、R2が結合手でWが窒素
原子であるものを示し、一般式(VIII)で表される
基は、一般式(II)における、YがZで、R1が結合
手で、Wが窒素原子であるものを例示している。これら
の基の更に具体的なものとしてはYが硫黄原子であるも
のが特に好ましい。
ルフルオロシクロペンテン環に結合した一般式(I)で
表される化合物をより具体的に例示すれば、次の一般式
(IX)、(X)、(XI)及び(XII)などが挙げ
られる。
R7は前記の一般式(II)のR1、R2、R3、R5と同
じである。) 本発明の一般式(I)の化合物は文献未記載の化合物で
あり、ペルフルオロシクロペンテンとハロゲン化アリー
ルの混合比を調節することにより、1つだけアリール基
の入ったモノアリールシクロペンテンを選択的に合成す
ることができ、前記に例示したように対称型、非対称型
のジアリールエテンを容易に合成することができる。本
発明の一般式(I)で表される化合物ぼ製法を、一般式
(V)(但し、次式中のXは一般式(V)のYを示して
いる。)におけるR1がメチル基の場合を例にして反応
式で例示すると次のようになる。
れる基を示し、R3は一般式(II)のR2を示し、R2
は一般式(II)のR3を示し、R6及びR7はそれぞれ
独立して同一又は異なって一般式(II)のR2又はR3
を示す。)
環式基の置換基としてアリール基を導入する方法の例を
次の反応式で示す。芳香複素環式化合物の金属化できる
位置をアルカリ金属又はアルカリ土類金属などで金属化
し、これにハロゲン化アリール、例えばヨウ化フェニル
などを反応させてアリール基を導入させることができ
る。
ェニル基を例示しているが、必要に応じて不活性な各種
置換基、イオン性基、又はそれらの前駆体となる基が置
換されていてもよい。
る。本発明は、イオン性置換基をヘテロアリール上に少
なくとも1つ有するジヘテロアリールエテン塩化合物
が、堅い結晶状態においてフォトクロミック反応性を示
すことを見出したものである。このようなものとして具
体的に下記の化合物が挙げられる。
位に導入し、アルカリ金属イオンとの反応により、アル
カリ金属イオンを含むイオン性結晶を作成した。アルカ
リ金属イオンとしては、Na、K、Csイオンを用い
た。この化合物の閉環体の吸収極大値を次の表1に示
す。
色し、可視光を照射すると、青色は退色した。また、前
記載中の陽イオンがナトリウムイオンである場合の吸収
スペクトクルを図1に示す。
明するが、本発明は、その要旨を越えない限りこれら実
施例に限定されるものではない。
リールエテンを作成した。メタノール 10m1に、5
0mgの1,2−ビス(2−メチル−5−(4−カルボ
キシフェニル)−チオフェン−3−イル)ペルフルオロ
シクロペンテン(1,2-bis(2-methyl-5-(4-carboxyphen
yl)-thiophen-3-y1)perfluorocyclopentene)を溶解す
る。そこへ2等量のNa0Hを含む水溶液を加え、溶液
をとばす。その後、THFを加え不溶化物を濾別し、メ
タノールを添加しナトリウムイオンをもつジアリールエ
テンを可溶化し、そのろ液から再結晶により、結晶を取
りだした。
とは、IRおよびMASSスペクトルにより確認した。
すなわち、カルボキシル基に由来する2500 - 3300 cm-1
および1700 cm-1のIR吸収が消滅し、あらたにカルボ
ン酸アニオンによる吸収が1550〜1650 cm-1および1400
cm-1に現れた。また、MASSスペクトルにより、65
2のこの化合物の親イオンピークが観測された。
し、可視光照射により退色した。着色体の吸収極大位置
は、カルボン酸では、メタノール溶液において590
nm、結晶では610nmであったが、ナトリウムイオ
ンを含ませるとメタノール溶液では580nm(図1参
照)、結晶では590nmへと短波長シフトした。アル
カリ金属イオンを含ませない場合と含ませた場合を比較
すると、アルカリ金属イオンにより表面硬さの向上する
ことが認められた。これは、原子間力顕微鏡(AFM)
によるフリーの酸の結晶表面形状の変化との比較により
確認された。
ルボキシフェニル)−チオフェン−3−イル)ペルフル
オロシクロペンテン(1,2-bis(2-methyl-5-(4-carboxy
phenyl)-thiophen-3-y1)perfluorocyclopentene)は、
以下に示す方法により製造することができる。 (1) 常法によって調整された2−メチル−3−ブロ
モ−5−(ジヒドロキシボリル)チオフェン(13.0g,0.
058モル)とP-ヨードアセトフェノン(11.3g,0.047モ
ル)およびPd(PPh3)42.7gを2規定の炭酸ソーダ水溶液
及びテトラヒドロフラン(THF)500mlに溶かし、4
時間30分攪拌下に還流した。その後、室温まで冷却し、
後処理した後、シリカゲルでカラムクロマト処理して縮
合物16.5g(収率96.7%)を得た。 (2) 得られた縮合物2.5g(0.0085 mol)をベンゼン20
0 mlに溶解し、これにp-トルエントルホン酸25 mg、及
び、エチレングリコール5.8 g(0.093 mol)を加え、5
時間還流した。目的のエチレンジオキシケタール2.8
g(収率97.2%)を得た。
ル2.8 g(0.0083 mol)を乾燥THF220mlに溶かし、−7
8℃まで冷却した。ここに、n−BuLi 5.53 ml(0.0
091 mol)をゆっくりと滴下した。25分後、ペルフルオ
ロシクロペンテン0.55 ml(0.0041 mol)を3回に分けて
入れた。−78℃を2時間維持した後、少量のメタノー
ルで反応を止めた。保護基のケタールを外すために、塩
酸を加え終夜攪拌した。これを処理し、シリカゲルクロ
ロホルムカラムで分離して 1,2−ビス(2−メチル
−5−(4−アセチルフェニル)−チオフェン−3−イ
ル)ペルフルオロシクロペンテン 750mg(収率3
0.0%)を得た。 (4) 得られたアセチル体400 mg(0.66 mmol)をジオ
キサン 60mlに溶かし55℃で30分待った。そこに、
NaOCI(10 ml)をゆっくりと滴下し、80℃で2時
間攪拌した。これを処理し、再沈法により目的のカルボ
ン酸誘導体350mg(収率87.2%)を得た。
チル−5−(4−カルボキシフェニル)チオフェン−3
−イル)ペルフルオロシクロペンテンは、実施例1と同
様の方法で作成した。これらの結晶も、ナトリウムイオ
ンを含ませた場合と同様に、紫外光照射により青色に着
色し、可視光照射により退色した。着色体の吸収極大位
置は、カリウムイオンで582nm、セシウムイオンで
578nmに観測された。これらにおいても、硬度の向
上が認められた。
イオンをもつ以下に示すジアリールエテン化合物が製造
できる。これらの結晶は同様に紫外光照射により青色に
着色し、可視光照射により退色するとともに、ナトリウ
ムイオンを有さないフリーのイオン性置換基を有する化
合物よりも表面堅さが向上する。
エニル)−2−[2−メチル−5−(4−カルボキシフ
ェニル)−3−チエニル]ペルフルオロシクロペンテ
ン。
フェニル)−3−チエニル]−2−[5−メチル−2−
(4−カルボキシフェニル)−4−チアゾリル]ペルフ
ルオロシクロペンテン。
ルボキシフェニル)−4−チアゾリル]ペルフルオロシ
クロペンテン。
ルボキシフェニル)−2−チエニル]ペルフルオロシク
ロペンテン。
ヘテロアリール部にもつジヘテロアリールエテンの塩化
合物は、光照射により色変化がおき、別の波長の光を照
射すると元の状態に戻る性質を有する。かかるジヘテロ
アリールエテンの塩化合物をフォトクロミック結晶材料
として用いれば、高感度、高耐久性光応答機能材料が作
成でき、この材料により単結晶を作成すれば、硬く耐久
性にすぐれたフォトクロミック材科となる。また、フォ
トンモードで高特性の可逆的記録が可能な光学記録材料
も提供することができる。
−カルボキシフェニル)チオフェン−3−イル)ペルフ
ルオロシクロペンテンナトリウム塩の可視領域の吸収ス
ペクトルを示す。横軸の数値は波長(nm)を示す。
Claims (9)
- 【請求項1】 次の一般式(I)、 【化1】 (式中、A、Bは互いに同じでも相異なっていてもよ
く、各々独立して次式の一般式(II)、 【化2】 (式中、Yは、酸素原子、硫黄原子、セレン原子又はN
−R4を表し、Wは、窒素原子又はC−R5を表し、
R1、R2、R3、R5はそれぞれ同一又は異なって各々独
立して、ペルフルオロペンテン環との結合手、水素原
子、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非
置換のアルケニル基、置換若しくは非置換のシクロアル
キル基、置換若しくは非置換のシクロアルケニル基、置
換若しくは非置換の複素環式基、置換若しくは非置換の
アラルキル基、置換若しくは非置換のアルコキシル基、
ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、又
は、置換若しくは非置換のアリール基を表すか、又は、
相互に隣接するR1、R2、R3、R5の2個が一緒になっ
て互いに結合して、置換基を有してもよく、鎖中の少な
くとも1個の炭素原子が異種原子に置き換えられてもよ
い、飽和又は不飽和のアルキレン基又はアルケニレン基
を表し、R4は、水素原子、置換若しくは非置換のアル
キル基、置換若しくは非置換のシクロアルキル基、又
は、置換若しくは非置換のアリール基を表す。但し、R
1、R2、R3、R5のうちの少なくとも1個はペルフルオ
ロペンテン環との結合手であって一般式(II)の複素環
式基が一般式(I)のペルフルオロペンテン環と結合し
ており、残りのR1、R2、R3、R5のうちの3個の基が
同時に水素原子ではなく、かつ、残りのR1、R2、
R3、R5のうちの3個の基のうちの少なくとも1個はイ
オン性置換基で置換されたアリール基である。)で表さ
れる複素環式基を示す。)で表される複素環式基中に少
なくとも1個のイオン性置換基を有するジヘテロアリー
ルエテン化合物及びその溶媒和物。 - 【請求項2】 置換アリール基のイオン性置換基がカル
ボキシル基、スルフォン酸基、ピリジニウム基またはア
ンモニウム基である請求項1に記載のジヘテロアリール
エテン化合物及びその溶媒和物。 - 【請求項3】 イオン性置換基の対イオンが、アルカリ
金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、有機塩基カ
チオン、ハロゲンアニオン、PF6 -、又は、有機酸アニ
オンである請求項1又は2に記載のジヘテロアリールエ
テン化合物及びその溶媒和物。 - 【請求項4】 一般式(I)におけるA及びB基の一般
式(II)で表される基のペルフルオロシクロペンテン
環に結合する位置と隣接する位置であって、かつ、一般
式(I)の化合物が光を受けて環化する位置が水素原子
以外の基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
かに記載されているジヘテロアリールエテン化合物及び
その溶媒和物。 - 【請求項5】 一般式(II)で表される基が、2−イオ
ン性基置換アリール−5−置換−チオフェン−4−イル
基である請求項1〜4のいずれかに記載のジヘテロアリ
ールエテン化合物及びその溶媒和物。 - 【請求項6】 一般式(II)で表される基が、2−イオ
ン性基置換アリール−5−置換−チアゾール−4−イル
基である請求項1〜4のいずれかに記載のジヘテロアリ
ールエテン化合物及びその溶媒和物。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のジヘテ
ロアリールエテン化合物又はその溶媒和物からなるフォ
トクロミック結晶材料。 - 【請求項8】 請求項7に記載のフォトクロミック結晶
材料を含有してなる光機能電子デバイス。 - 【請求項9】 光機能電子デバイスが、光スイッチ又は
光メモリーである請求項8に記載の光機能電子デバイ
ス。
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|---|---|---|---|---|
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-
1998
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|---|---|---|---|---|
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| KR100557552B1 (ko) * | 2001-06-29 | 2006-03-03 | 주식회사 하이닉스반도체 | 포토레지스트 단량체, 그의 중합체 및 이를 함유하는포토레지스트 조성물 |
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| JP2022110051A (ja) * | 2011-09-30 | 2022-07-28 | ソルティア・カナダ・インコーポレーテッド | ジアリールエテン化合物およびそれらの使用 |
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| CN110591693B (zh) * | 2018-08-22 | 2020-07-21 | 中国科学院化学研究所 | 荧光开关体系、制备方法及应用 |
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