JPH11259835A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH11259835A
JPH11259835A JP10082902A JP8290298A JPH11259835A JP H11259835 A JPH11259835 A JP H11259835A JP 10082902 A JP10082902 A JP 10082902A JP 8290298 A JP8290298 A JP 8290298A JP H11259835 A JPH11259835 A JP H11259835A
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signal
recorded
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magnetic
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JP10082902A
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Shigeru Kawase
茂 川瀬
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で良好なトラッキング制御が行な
われるマルチセグメント方式によるヘリカルスキャン型
の磁気記録再生装置を提供する。 【解決手段】 1個の積層型電歪素子に固着されている
支持部材に設けた任意の2N個(ただし、Nは1,2,
3…)の個数の回転磁気ヘッドによって、所定の走行速
度で走行する磁気テープの長手方向に斜交する平行な2
N本の記録跡を同時に形成させる。また、再生動作時に
は、前記の回転磁気ヘッドの少なくとも1個を使用して
得たトラッキング誤差信号に基づいて、トラッキング制
御動作の下に再生信号を得る。それで、複数個のアクチ
ュエータを用いて複数個の回転磁気ヘッドの位置を個別
に規制するようにしていた際に生じていた個々の回転磁
気ヘッド相間間の高さ位置のばらつきは生じることがな
いから、磁気テープにはばらつきのない記録跡パターン
の記録跡を容易に記録形成させることができ、また、回
転磁気ヘッドを用いたトラッキング制御動作の下で、良
好な再生動作が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘリカルスキャン型
の磁気記録再生装置、特に簡単な構成のトラッキング制
御機構を備えているヘリカルスキャン型の磁気記録再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上ドラムと下ドラムとからなるドラムの
周面の一部へ巻回された状態の磁気テープを所定の走行
速度で走行させて、回転磁気ヘッドを用いて記録再生動
作を行なうようにしているヘリカル・スキャン型の磁気
記録再生装置は、VTRとして従来から広く使用されて
来ている。そして、前記したヘリカル・スキャン型の磁
気記録再生装置では、高密度記録を達成するための一手
段として、互に逆のアジマス角度を有する磁気空隙を備
えている1対の回転磁気ヘッドが180度対称の位置に
設けてある上ドラムを所定の回転数で回転させ、また、
前記のドラムの周面の少なくとも一部へ斜めに巻付けら
れた磁気テープの基準縁の位置が、下ドラムに設けられ
ている案内部によって規制された状態で所定の走行速度
で走行する磁気テープを、前記の1対の回転磁気ヘッド
によって順次交互にヘリカルスキャンさせ、前記した1
対の回転磁気ヘッドにおける各回転磁気ヘッドの180
度毎の回転と対応して、記録対象の信号による順次の記
録跡を、磁気テープ上に隣接した状態で順次に記録形成
させたり、記録跡中の記録情報を再生させるようにして
いる。
【0003】ところで、走行する磁気テープを回転磁気
ヘッドでヘリカルスキャンし、磁気テープにデジタルデ
ータをアジマス記録(再生)できるようにした家庭用デ
ジタルVTR(VCR)については、世界各国の多数の
VTR関連のメーカー、研究所等が参加した「HDデジ
タルVCR協議会」における協議の結果として、DVC
規格が定められた。前記のDVC規格では、離散コサイ
ン変換(DCT)、適応量子化、可変長符号化等の諸技
術により画像情報の高能率圧縮を行ない、前記の高能率
圧縮された画像情報のデジタルデータ及び音響情報のデ
ジタルデータを、SDモード信号やHDモード信号とし
て、磁気テープに記録し再生する際に適用されるべき高
能率圧縮の態様、記録データの構成態様、所定のテープ
パターン、磁気テープの物理特性、カセットの構成態
様、等が定められている。
【0004】そして、DVC規格に従って所定のフォー
マットが施されたデータは、SYNCワード、IDコー
ド及び誤り訂正符号化のためのパリティワード(インナ
ーパリティ)が付加されて構成されたシンクブロックと
されて、1フレーム期間の画像データが、計10本(N
TSC方式のカラー映像信号の場合)、または12本
(PAL方式のカラー映像信号の場合)の記録跡(トラ
ック)に分割した状態で記録される。
【0005】ところで、前記したDVC規格のSDモー
ドの信号の記録再生や、DVC規格のHDモードの信号
の記録再生をマルチセグメント記録再生方式によって行
なう家庭用デジタルVTR(VCR)も含めて、ヘリカ
ル・スキャン型の磁気記録再生装置において、回転磁気
ヘッドによって空間内に描かれる回転磁気ヘッドの回転
軌跡に従って磁気テープに形成される記録跡のパターン
(トラックパターン)は、ドラムの直径、回転磁気ヘッ
ドの回転数、回転磁気ヘッドの回転方向、磁気テープの
走行速度、磁気テープの走行方向、トラック角度、ヘッ
ドトラック幅、磁気テープの記録領域幅等の諸条件によ
って定まるから、例えば、磁気テープの走行方向や走行
速度等の条件が変化した場合には、磁気テープに描かれ
る回転磁気ヘッドの回転軌跡のパターンが変化すること
になる。
【0006】そして、記録跡間隔(トラックピッチ)を
狭くして高密度記録再生を行なっているヘリカル・スキ
ャン型の磁気記録再生装置では、磁気テープの走行機構
の精度や磁気テープの送り制御の精度により、磁気テー
プに描かれる回転磁気ヘッドの回転軌跡のパターンが変
化するために記録跡の直線性の低下が起こって、回転磁
気ヘッドの回転軌跡が記録済み磁気テープにおける記録
跡とは交叉している状態になり、記録跡中に記録されて
いる記録信号を正確に再生できないことになるから、マ
ルチセグメント記録再生方式による家庭用デジタルVT
R(VCR)の場合には、互換再生時にエラーレートが
悪化することが問題になる。
【0007】それで、高密度記録再生を行なうヘリカル
・スキャン型の磁気記録再生装置では、再生動作時にト
ラッキング制御動作によって、回転磁気ヘッドの回転軌
跡を記録済み磁気テープにおける記録跡と一致させるよ
うにしており、従来の家庭用のヘリカルスキャン型の磁
気記録再生装置では、固定ヘッドを用いて、上ドラムの
1回転毎に磁気テープの下端縁付近の領域に記録したコ
ントロール信号を、再生動作時のトラッキング動作に使
用するようにしたコントロールトラック方式(CTL方
式)の再生トラッキング方式が採用されていた。しか
し、前記の再生トラッキング方式を実施したヘリカルス
キャン型の磁気記録再生装置では、固定ヘッドを設置す
るために必要とされる余分な空間が、装置の小型化に支
障を与えていた。
【0008】それで、近年になって商品化された家庭用
のヘリカルスキャン型のデシタル磁気記録再生装置で
は、記録動作時には、映像・音声等の主信号によるデジ
タルデータに、トラッキング用パイロット信号を重畳さ
せた状態の記録信号を、上ドラムに取付けた回転磁気ヘ
ッドによって磁気テープに記録し、また、再生動作時に
は、再生の対象にされている記録跡の両側の記録跡から
再生されるパイロット信号のクロストーク成分を比較し
て、回転磁気ヘッドのトラッキング動作を行なうように
したATF(Automatic Tracking Finding)方式を採
用している。
【0009】前記のATF方式では、パイロット信号が
記録されていない記録跡の両側の記録跡に、周波数がf
1のパイロット信号が記録されている記録跡と、周波数
がf2のパイロット信号が記録されている記録跡とを配
置して、前記した周波数がf1のパイロット信号が記録
されている記録跡と、周波数がf2のパイロット信号と
の2種類のパイロット信号が1記録跡置きに交互に配置
されている状態にしている。今、パイロット信号が記録
されていない記録跡に、仮に周波数がf0のパイロット
信号が記録されているとして、順次の記録跡に記録され
ているパイロット信号の配列状態を説明すると、周波数
がf0のパイロット信号→周波数がf1のパイロット信
号→周波数がf0のパイロット信号→周波数がf2のパ
イロット信号→周波数がf0のパイロット信号→周波数
がf1のパイロット信号→周波数がf0のパイロット信
号…のように、4記録跡毎に一巡している配列状態にな
っている[図4参照]。
【0010】そして、磁気テープに記録されている記録
跡の記録跡幅よりも広いヘッドトラック幅を有する再生
用の回転磁気ヘッドを用いて行なわれる再生動作時にお
けるトラッキング制御は、前記した再生用の回転磁気ヘ
ッドが、周波数f0のパイロット信号が記録されている
記録跡を追跡している状態において、その記録跡の両側
に隣接する記録跡に記録されている周波数f1のパイロ
ット信号と、周波数f2のパイロット信号とのクロスト
ーク成分の信号レベルが等しくなるようにして行なわれ
るのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そして、記録済み磁気
テープの記録跡に、回転磁気ヘッドを正しく追跡させる
ように駆動変位させるために用いられるトラッキング制
御系のアクチュエータとしては、電磁型、動電型(ボイ
スコイル型)、電歪(圧電)型、等のそれぞれ動作原理
を異にしている各種の電気ー機械変換素子が、従来から
提案されて来ている。ところで、ヘリカルスキャン型の
磁気記録再生装置において高速回転している回転ドラム
に一端が固定されていて、回転磁気ヘッドが固着されて
いる他端に遠心力が加えられている状態で、回転磁気ヘ
ッドを駆動変位させることが必要とされるトラッキング
制御系のアクチュエータとしては、電磁型や、動電型
(ボイスコイル型)の電気ー機械変換素子よりも、電歪
(圧電)型の電気ー機械変換素子の方が適している。
【0012】それで、回転磁気ヘッドを駆動変位するト
ラッキング制御系のアクチュエータとしては、従来から
バイモルフ型や積層型の電歪(圧電)型の電気ー機械変
換素子が使用されているが、前記したバイモルフ型の電
歪(圧電)型の電気ー機械変換素子は、積層型の電歪
(圧電)型の電気ー機械変換素子に比べて、変位量が大
きくとれる反面、それに固着させてある回転磁気ヘッド
における磁気空隙面の法線を磁気テープ面の法線に一致
させた状態のままで回転磁気ヘッドを記録跡の幅方向に
変位させることができないので、所謂、ヘッドコンタク
トの面で問題がある他、印加電圧の変化に対する変位動
作に大きなヒステリシス特性を示すために、微小な変位
範囲での制御動作が良好に行なわれない点が問題にな
る。一方、積層型の電歪(圧電)型の電気ー機械変換素
子は、バイモルフ型の電歪(圧電)型の電気ー機械変換
素子に比べて、印加電圧の変化に対する変位動作に大き
なヒステリシス特性を示さないために、微小な変位範囲
での制御動作を良好に行なうことができる。
【0013】さて、前記のように積層型の電歪(圧電)
型の電気ー機械変換素子をトラッキング制御系のアクチ
ュエータとして用いて、前記したアクチュエータに取付
けられた回転磁気ヘッドを記録済み磁気テープの記録跡
に良好に追跡させて、良好な高密度記録再生動作を実現
させることができるようにした場合に、前記した再生用
の個別の回転磁気ヘッドがそれぞれ取付けられている個
別のアクチュエータとして用いられる個別の積層型の電
歪(圧電)型の電気ー機械変換素子には、形状寸法のば
らつきがあったり、印加電圧の変化に対する変位動作の
ヒステリシス特性に差があったりするために、前記した
再生ヘッドを記録ヘッドに兼用して記録動作を行なった
場合には、記録済み磁気テープに記録形成された記録跡
パターンが、所定の記録跡間隔(トラックピッチ)を有
する正規のものにならないことが起こり得る。
【0014】前記の問題が生じないようにするために、
従来は例えば、回転ドラムに直接に固着して設けた回転
磁気ヘッドを記録用の回転磁気ヘッドとして記録動作時
に使用するとともに、再生動作時にはアクチュエータに
取付けられた再生用の回転磁気ヘッドを用いて、前記の
再生用の回転磁気ヘッドを記録済み磁気テープの記録跡
に追跡させるようにすることが行なわれていた。しか
し、前記した従来の問題解決方法では、記録再生動作に
使用される回転磁気ヘッドの個数が多くなることに伴っ
て、構成の複雑化やコスト高、その他の多くの他の問題
が生じるので、良好な解決手段が求められた。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の特定な
回転周期で回転する回転ドラムに取付けられた1個の積
層型電歪素子によって同時に駆動変位される2N個(N
は、1,2,3…)の磁気ヘッドによる個別の記録情報
により、所定の走行速度で走行する磁気テープの長手方
向に斜交する平行な2N本の記録跡を同時に記録形成さ
せる動作を繰返して、所定の記録跡パターンを有する記
録済み磁気テープを得る手段と、前記の記録済み磁気テ
ープの再生動作に当り、前記した2N個の磁気ヘッドの
少なくとも一個の磁気ヘッドの再生信号から得たトラッ
ッキング誤差情報に基づいて、前記した積層型電歪素子
を変位駆動して2N個の磁気ヘッドのトラッキング制御
動作を行なう手段とを備えてなる磁気記録再生装置を提
供する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の磁気記録再生装置の具体的な内容を説明する。図1
は本発明の磁気記録再生装置の一例の概略構成を示すブ
ロック図である。図1中にはドラムの回転制御系につい
ての詳細な図示説明は図示の簡略化のために省略してあ
る。図1において、DAは磁気テープTの基準縁Teを
案内する案内部(リード部)を備えている下ドラムDd
と回転ドラム(上ドラム)Duとからなるドラム構体で
ある。図1中において、36はドラム駆動モータ、37
は信号発生器であり、DPG及びDFGは前記した信号
発生器37から発生された信号を示している。また、H
は上ドラムDuに取付けられた複数個の回転磁気ヘッド
H1,H2(図2参照)を備えて構成されている構成部
分を指示している図面符号である。
【0017】図2は、1端部が上ドラムDuに固着され
ている1個の積層型電歪素子39の他端部に固着させた
支持部材40に、偶数個(図2では2個)の回転磁気ヘ
ッドH1,H2が所定の高さの差を有するように取付け
られている状態を図示説明できるように、上ドラムDu
の一部を破砕した状態として図示している図である。所
定の特定な回転周期で回転する回転ドラムDuに取付け
られた1個の積層型電歪素子39に固着されている支持
部材40に設けられる前記の偶数個の回転磁気ヘッドH
1,H2…は、前記の偶数個の磁気ヘッドH1,H2…
による個別の記録情報によって、所定の走行速度で走行
する磁気テープの長手方向に斜交する平行な偶数本の記
録跡を同時に記録形成させる動作を繰返して行なうこと
により、所定の記録跡パターンを有する記録済み磁気テ
ープが得られるように、支持部材40に対して、前記の
偶数個の回転磁気ヘッドH1,H2…が所定の高さの差
を有するように取付けられているのである。
【0018】図1に示す磁気記録再生装置において、5
は記録の対象にされている画像信号及び音響信号等の記
録対象信号の入力端子である。また、6は記録信号処理
部であり、この記録信号処理部6では、記録動作時に前
記の入力端子5に供給された記録対象信号をデジタル信
号に変換した後に、DCTブロックの形成、DCT演算
処理、量子化及び可変長符号化、誤り訂正符号の付加、
その他必要な各種の信号処理を行ない、磁気テープTに
おける1本毎の記録跡に、インサート情報領域(ITI
セクタ)、音声信号領域(音声セクタ)、映像信号領域
(映像セクタ)、サブコード領域(サブコード・セク
タ)等の各領域間に、ギャップを介在させて分割された
状態の信号フォーマットの記録データとされるが、前記
の信号処理に当っては磁気テープに記録される符号列自
身から、周波数がf1のパイロット信号と周波数がf2
のパイロット信号が発生されるように24ー25変換を
含む信号処理を行なって記録信号を発生させる。
【0019】なお、前記の記録信号処理部6が、DVC
規格におけるSDモードの信号と、HDモードの信号と
を発生しうるものとして構成されていてもよい。また、
入力端子5に供給される信号がデシタル信号の場合に
は、前記した記録信号処理部6で入力端子5に供給され
た記録対象信号をデジタル信号に変換する必要はない。
記録信号処理部6で発生された記録信号は、後続回路
(図1に示す構成例においては、先入れ先出しメモリ
7,8、ゲート回路9,10、記録増幅器11,12、
録再切換スイッチSW1等よりなる回路配置)を介して
回転磁気ヘッドH1,H2(特定な回転磁気ヘッドを指
示しない場合には、図面符号Hが使用される)に与え
る。
【0020】30は主制御部(システムコントローラ)
であり、この主制御部30は図示されていない操作部か
らの入力情報に従って、磁気記録再生装置の各構成部
分、例えば、ドラム回転制御部31、磁気テープの走行
速度及び走行位相の制御系(キャプスタン制御系)、ヘ
ッド変位駆動回路33、各種切換スイッチ、その他に制
御信号を供給する。キャプスタン制御系32は、記録再
生動作モードに応じて、それぞれ所定の走行方向に所定
のテープ走行速度で磁気テープを走行させるように動作
する。
【0021】また再生動作時に回転磁気ヘッドH1,H2
によって同時に再生された再生信号は、録再切換スイッ
チSW1、再生増幅器13,14を経て、波形等価回路
15,16に供給されて、前記の波形等価回路15,1
6で波形等化が行なわれた後に、それぞれに対応して設
けられている符号検出回路19,20とフェーズロック
ドループ(PLL)17,18とに供給される。そし
て、前記のフェーズロックドループ17で抽出されたク
ロック信号が供給される符号検出回路19と、前記のフ
ェーズロックドループ18で抽出されたクロック信号が
供給される符号検出回路20とは、前記のクロック信号
を基準にして、再生信号中からデータを検出する。検出
された前記のデータは、再生信号処理部21のデジタル
メモリにデジタルデータとして格納される。前記のデジ
タルメモリのデジタルデータは、主制御部30から供給
される読出し許可信号タイミングで読出された後に、時
間軸上で直列に並ぶようなビットストリームとされて、
誤り訂正回路において誤り訂正の信号処理が行なわれ
る。次いで可変長復号部により可変長符号の復号が行な
われて出力されたデジタルデータは、逆DCT回路で逆
DCTが行なわれてフレームメモリに格納され、前記の
フレームメモリから読出されたデジタルデータは出力端
子38に送出される。
【0022】また、図1に示す構成例において、回転磁
気ヘッドH1によって再生された再生信号と対応して符
号検出回路19から出力されたデジタルデータは、トラ
ッキング誤差信号処理部22(具体的な構成例が図3に
示されている)の入力端子22bに供給されている。図
3において、22eは周波数がf1のパイロット信号を
抽出する帯域通過濾波器と検波回路とからなるf1信号
検出器、22fは周波数がf2のパイロット信号を抽出
する帯域通過濾波器と検波回路とからなるf2信号検出
器、22g,22Hは演算増幅器、22Iはスイッチ、
R1〜R3は抵抗器である。
【0023】前記のトラッキング誤差信号処理部22で
は、入力端子22bに供給されたデジタルデータからf
1信号検出器22eで抽出された周波数がf1のパイロ
ット信号を演算増幅器22gに被減数信号として供給
し、また、前記のf2信号検出器22fで抽出された周
波数がf2のパイロット信号を演算増幅器22gに減数
信号として供給して、前記の演算増幅器22gからの出
力信号(f1信号−f2信号)を出力端子22cを介し
てサンプルホールド回路23に与える。前記のサンプル
ホールド回路23におけるサンプルホールド動作は、主
制御部30からサンプルホールド回路23に供給される
パイロットサンプル信号によって行なわれ、サンプルホ
ールド回路23によって、サンプルホールドされた出力
は、低域通過濾波器24とスイッチSW3とを介して、
磁気テープの走行速度、及び走行位相の制御系(キャプ
スタン制御系)中の加算回路25に位相制御信号として
供給される。前記の加算回路25には主制御部30から
速度制御信号が供給されている。
【0024】磁気テープの走行速度及び走行位相の制御
系(キャプスタン制御系)は、前記した加算回路25と
キャプスタン駆動回路26と、キャプスタンモータ27
と信号発生器28と、速度検出回路29とからなる一巡
の閉回路によって構成されていて、前記したキャプスタ
ン駆動回路26からの出力信号が、キャプスタンモータ
27に供給されることにより、キャプスタン34とピン
チローラ35とによって挟着されている磁気テープT
は、所定の走行速度及び走行位相で走行する状態に制御
される。
【0025】まず、磁気記録再生装置が標準記録動作モ
ードで記録動作を行なう場合について説明すると次のと
おりである。主制御部30から供給される録再切換信号
によって、録再切換スイッチSW1の可動接点v1,v
2は固定接点R1,R2側に切換えられる。また、主制
御部30から供給される切換制御信号により、切換スイ
ッチSW2の可動接点vは固定接点R側に切換えられ、
さらに、スイッチSW3はオフの状態にされる。前記し
た切換スイッチSW2の可動接点vが固定接点R側に切
換えられたことにより、主制御部30から切換スイッチ
SW2の固定接点Rと可動接点vとを介してヘッド変位
駆動回路33には、予め定められた電圧値が供給され、
それに応じて前記のヘッド変位駆動回路33から出力さ
れたヘッド変位駆動信号によって、積層型電歪素子39
は、偶数個の回転磁気ヘッドH1,H2…の互いに隣接
するものを、それぞれ1記録跡間隔(1トラックピッ
チ)に対応する高さの差を有する状態として所定の高さ
に設定させる。
【0026】また、磁気記録再生装置が標準記録動作モ
ードで記録動作を行なう場合に、主制御部30から供給
される制御信号により、スイッチSW3がオフの状態に
されることによって、磁気テープの走行速度及び走行位
相の制御系(キャプスタン制御系)は、前記した主制御
部30から加算回路25に供給される基準の速度信号に
よって定められる基準速度で磁気テープが走行する状態
になる。入力端子5から記録信号処理部6に供給された
記録の対象にされている画像信号及び音響信号等の記録
対象信号は、記録信号処理部6において既述したような
各種の信号処理が施されて所定の信号フォーマットの記
録データとされる際に、磁気テープに記録される符号列
自身から、周波数がf1のパイロット信号と周波数がf
2のパイロット信号を発生できるように24ー25変換
を含む信号処理が行なわれている記録信号とされる。そ
して、前記の記録信号は、1フレーム当り例えば10
本、あるいは12本の記録跡に記録されるようなものと
して記録信号処理部6で作成されるのであり、以下の記
述では、記録信号は1フレーム当り10本の記録跡に記
録されるようなものとして作成されているものとして説
明されている。
【0027】本発明の磁気記録再生装置の1例実施態様
を示している図1では、図示説明を簡単にするために、
所定の特定な回転周期で回転する回転ドラムDuに取付
けられた1個の積層型電歪素子39によって同時に駆動
変位されるべく設けられる偶数個の回転磁気ヘッドH
1,H2…を、図2中に例示されているように2個の回
転磁気ヘッドH1,H2とした場合に対応して構成され
た磁気記録再生装置を示している。そして、図1に示す
磁気記録再生装置では、所定の特定な回転周期で回転す
る回転ドラムDuに取付けられた1個の積層型電歪素子
39に固着されている支持部材40に設けられた2個の
回転磁気ヘッドH1,H2…は、回転ドラムDuの外周
面の1/2強の範囲にわたって巻回されている状態で所
定の走行速度で走行される磁気テープに対して、前記し
た2個の回転磁気ヘッドH1,H2が1/2回転する期
間中(回転ドラムが1/2回転する期間中)、例えば図
4中における時刻t1から時刻t2までの期間に、2本
の平行な記録跡#1,#2を同時に記録形成させる。
【0028】すなわち、前記した時刻t1から時刻t2
までの期間に、回転磁気ヘッドH1は、図4中における
記録跡#1を記録形成し、また、回転磁気ヘッドH2
は、前記した時刻t1から時刻t2までの期間中に、図
4中における記録跡#2を記録形成する。時刻t1から
時刻t2までの期間に、2個の回転磁気ヘッドH1,H
2によって記録形成された2本の平行な記録跡#1,#
2が、磁気テープTに同時に記録形成された後における
前記した2個の回転磁気ヘッドH1,H2の1/2回転
の期間(回転ドラムが1/2回転する期間)、すなわ
ち、図4中に示してある時刻t2から時刻t3までの期
間は、前記の2個の回転磁気ヘッドH1,H2が磁気テ
ープTを走査しない状態で回転している期間なので、前
記の2個の回転磁気ヘッドH1,H2による磁気テープ
Tに対する記録は行なわれ得ない。
【0029】前記した2個の回転磁気ヘッドH1,H2
によって、磁気テープTに対して行なわれる前記のよう
な記録態様での記録動作は、図5中に示されているよう
なタイミングに従って、図1中に示されている2個の先
入れ先出しメモリ7,8が書込み動作と読出し動作とを
行なうとともに、図1中に示されている2個のゲート回
路9,10が図5中に示されているようなタイミングで
開閉動作を行なうことによって実現される。図5に示す
信号HIDは、回転ドラムDuの回転周期の信号であ
り、図1中に示されているように主制御部30から送出
されている。
【0030】図5中に記録対象データとして示してある
データ1,2,3…10は、記録信号処理部6によって
既述のように作成された1フレーム当り10本の記録跡
#1〜#10にそれぞれ個別に記録されるべき各記録跡
毎の記録信号を示している。前記した時間軸上で連続し
ている記録対象データ1,2,3…10は、前記の記録
対象データ1が、回転ドラムDuの最初の半回転の期間
に、先入れ先出しメモリ7に書込まれ、また、記録対象
データ2が回転ドラムDuの次の半回転の期間に、先入
れ先出しメモリ8に書込まれる、というようにして、前
記した2つの先入れ先出しメモリ7,8に順次交互に書
込まれる。
【0031】図4中の時刻t1から時刻t2までの期間
と対応している図5中の時刻t1から時刻t2までの期
間に、前記した先入れ先出しメモリ7,8から同時に読
出された記録対象データ1,2の内の記録対象データ1
は、前記した時刻t1から時刻t2までの期間に開くゲ
ート回路9を通過して記録増幅器11に供給され、また
前記した記録対象データ2は、前記した時刻t1から時
刻t2までの期間に開くゲート回路10を通過して記録
増幅器12に供給される。前記した記録増幅器11によ
って増幅された記録対象データ1は、録再切換スイッチ
SW1の固定接点R1と可動接点v1とを介して回転磁
気ヘッドH1に供給され、また、前記した記録増幅器1
2によって増幅された記録対象データ2は、録再切換ス
イッチSW1の固定接点R2と可動接点v2とを介して
回転磁気ヘッドH2に供給されることにより、時刻t1
から時刻t2までの期間に、前記の2個の回転磁気ヘッ
ドH1,H2によって、図4中における2本の記録跡#
1,#2が同時に記録形成される。
【0032】同様にして、図5中に示されているように
時刻t1〜t2、時刻t3〜t4、時刻t5〜t6、時
刻t7〜t8、時刻t9〜t10の各期間には、前記し
た2個の回転磁気ヘッドH1,H2により、磁気テープ
Tに平行な2本の記録跡が同時に記録形成され、また、
時刻t2〜t3、時刻t4〜t5、時刻t6〜t7、時
刻t8〜t9の各期間には、前記した回転磁気ヘッドH
1,H2による磁気テープTへの記録動作は行なわれな
い。
【0033】前記のように、1個の積層型電歪素子39
に固着されている支持部材40に設けられている2個の
回転磁気ヘッドH1,H2による平行な2本の記録跡
を、磁気テープTに同時に記録形成させるような記録態
様によって、1フレーム当り10本の記録跡を記録信号
により記録形成させる場合の例を示している図4及び図
5は、回転ドラムDuが5回転する期間中に、回転ドラ
ムDuの外周の1/2強の範囲に巻回された状態で走行
している磁気テープTに、2個の回転磁気ヘッドH1,
H2によって10本の記録跡を記録形成させているか
ら、前記のようにして磁気テープTに記録形成された記
録跡パターンは、回転ドラムDuにおける180度対称
の位置に回転磁気ヘッドH1,H2を配置して、回転ド
ラムDuの外周の1/2強の範囲に巻回された状態で走
行している磁気テープに、回転ドラムDuの5回転の期
間に、前記した2個の回転磁気ヘッドH1,H2によっ
て10本の記録跡を記録形成させた場合に、磁気テープ
Tに記録形成された記録跡パターンと同一となる。
【0034】前記した1個の積層型電歪素子39に固着
されている支持部材40に設けられる2個の回転磁気ヘ
ッドH1,H2は、それらが同時に使用されることによ
って磁気テープTに順次に記録形成させる2本ずつの記
録跡による記録跡パターンが、隣接する記録跡間に無記
録部分の無い密接記録状態(ガードバンドレス状態)を
示すものとなるように、回転磁気ヘッドH1における磁
気空隙のアジマス角度と、回転磁気ヘッドH2における
磁気空隙のアジマス角度とを互いに異ならせるととも
に、前記した2個の回転磁気ヘッドH1,H2の取付け
高さとヘッドトラック幅とが設定される。そして、前記
した2個の回転磁気ヘッドH1,H2が同時に使用され
ることによって磁気テープTに順次に記録形成された2
本ずつの記録跡に順次の記録跡には、図4に例示してあ
る順次の記録跡#1,#2,#3…中に示してあるよう
に、既述したATF方式におけるパイロット信号が所定
の配列順序に記録された状態にされている。
【0035】図1及び図2を参照して行なって来たこれ
までの説明は、1個の積層型電歪素子39に固着されて
いる支持部材40に設けるべき2N個(ただし、Nは
1,2,3…)の回転磁気ヘッドが2個の場合(N=1
の場合)であったが、本発明の実施に当って1個の積層
型電歪素子39に固着されている支持部材40に設ける
べき回転磁気ヘッドの個数は、4個,6個,8個…のよ
うに、任意の2N個(ただし、Nは1,2,3…)の個
数の回転磁気ヘッドが使用されてもよい。前記した2N
個の回転磁気ヘッドにおける互いに隣接するものは、そ
れぞれ1記録跡間隔(1トラックピッチ)に対応する高
さの差を有する状態として、1個の積層型電歪素子39
に固着されている支持部材40に設定されていて、前記
した2N個の回転磁気ヘッドは、所定の走行速度で走行
する磁気テープの長手方向に斜交する平行な2N本の記
録跡を、隣接している記録跡が異なるアジマス角度の磁
気空隙を有する回転磁気ヘッドで記録形成されている状
態の所定の記録跡パターンを有する記録跡として同時に
形成させる。
【0036】前記した2N個の回転磁気ヘッドによっ
て、磁気テープTに同時に2N本の記録跡を同時に記録
形成させるようにする際には、図1中に示されている記
録系の構成態様も、同時記録に使用される回転磁気ヘッ
ドの個数2Nと対応して2N個の記録系、すなわち、1
個の先入れ先出しメモリと1個のゲート回路と1個の記
録増幅器と1個の録再切換スイッチとによって構成され
る1個の記録系を2N個だけ備える必要がある。
【0037】前記のように、本発明の磁気記録再生装置
では、1個の積層型電歪素子39に固着されている支持
部材40に設けた任意の2N個(ただし、Nは1,2,
3…)の個数の回転磁気ヘッドを使用して、所定の走行
速度で走行する磁気テープの長手方向に斜交する平行な
2N本の記録跡を、隣接している記録跡が異なるアジマ
ス角度の磁気空隙を有する回転磁気ヘッドで記録形成さ
れている状態の所定の記録跡パターンを有する記録跡と
して同時に形成させるようにしているために、従来装置
において、複数個のアクチュエータを用いて複数個の回
転磁気ヘッドの位置を個別に規制するようにしていた際
に生じていた個々の回転磁気ヘッド相間間の高さ位置の
ばらつきは生じることがなく、したがって、磁気テープ
Tにはばらつきのない記録跡パターンの記録跡を容易に
記録形成させることができる。
【0038】次に、磁気記録再生装置が標準再生動作モ
ードで再生動作を行なう場合について説明する。主制御
部30から供給される録再切換制御信号によって、録再
切換スイッチSW1の可動接点v1,v2は固定接点P
1,P2側に切換えられ、また、主制御部30から供給
される制御信号によって切換スイッチSW2の可動接点
vは固定接点P側に切換えられるとともに、スイッチS
W3はオンの状態にされる。
【0039】1個の積層型電歪素子39に固着されてい
る支持部材40に設けられている2個の回転磁気ヘッド
H1,H2は、所定の走行速度で走行する磁気テープT
に隣接して記録されている2本の記録跡を同時に追跡し
て、それぞれの記録跡から信号を再生し、回転磁気ヘッ
ドH1による再生信号は録再切換スイッチSW1の可動
接点v1と固定接点P1とを介して再生増幅器13に供
給され、また、回転磁気ヘッドH2による再生信号は録
再切換スイッチSW1の可動接点v2と固定接点P2と
を介して再生増幅器14に供給される。前記した再生増
幅器13によって増幅された再生信号[例えば、図8の
(d),図9の(b)参照]は、波形等化回路15を介
してフェーズ・ロックド・ループ17と符号検出回路1
9とに供給され、また、再生増幅器14によって増幅さ
れた再生信号[例えば、図8の(e),図9の(c)参
照]は、波形等化回路16を介してフェーズ・ロックド
・ループ18と符号検出回路20とに供給される。
【0040】既述したように、前記した符号検出回路1
9,20で検出されたデータは、再生信号処理部21に
供給されて、そこで所定の信号処理が行なわれることに
より、再生された映像信号と音響信号とが出力端子38
に出力される。また、再生動作時に符号検出回路19で
検出されたデータは、既述のように、入力端子22bを
介してトラッキング誤差信号処理部22(図3参照)に
供給される。トラッキング誤差信号処理部22の演算増
幅器22gから出力されたトラッキング誤差信号[図8
の(a)参照]は、出力端子22cからサンプルホール
ド回路23に供給されるとともに、演算増幅器(差動増
幅器)22Hとスイッチ22Iと抵抗R1〜R3(ただ
し、抵抗R1と抵抗R3とは同一の抵抗値とされてい
る)によって構成されている信号極性反転回路を介して
位相補償回路32に供給される。
【0041】前記したトラッキング誤差信号処理部22
の演算増幅器22gから出力されたトラッキング誤差信
号[図8の(a)参照]は、図6の(a)に示してある
ように、周波数がf1のパイロット信号(f1信号f
1)が記録されている記録跡と、周波数がf2のパイロ
ット信号(f2信号f2)との2種類のパイロット信号
が1記録跡置きに交互に配置されている状態で順次の記
録跡が記録形成されている記録済み磁気テープTにおけ
る順次の記録跡を、1個の回転磁気ヘッドが横切るよう
に移動している状態において、前記の1個の回転磁気ヘ
ッドから再生された2つのパイロット信号(f1信号,
f2信号)f1,f2の大きさの差として得られるもの
であり、前記のトラッキング誤差信号の変化状態は、図
6の(b)に例示されるようなものとして表される。
【0042】すなわち、再生用の回転磁気ヘッドのヘッ
ドトラック幅を、磁気テープに記録されている記録跡の
記録跡幅よりも広く設定しておき、再生用の回転磁気ヘ
ッドが、周波数がf0のパイロット信号が記録されてい
る記録跡を正確に追跡している際には、前記の再生用の
回転磁気ヘッドによって、前記の記録跡の両側に隣接す
る記録跡に記録されているf1信号f1と、f2信号f
2とのクロストーク成分が同じ大きさで再生されること
になるから、前記のようにパイロット信号が記録されて
いない記録跡(f0)を追跡している回転磁気ヘッドか
ら得られるf1信号f1とf2信号f2の差として得ら
れるトラッキング誤差信号は、図6の(b)に示されて
いるように零となる。
【0043】また、再生用の回転磁気ヘッドが、周波数
がf0のパイロット信号が記録されている記録跡を追跡
している際に、前記の再生用の回転磁気ヘッドによっ
て、前記の記録跡の両側に隣接する記録跡に記録されて
いる周波数f1のパイロット信号と、周波数f2のパイ
ロット信号とのクロストーク成分が異っているようなト
ラッキング状態の場合に、パイロット信号が記録されて
いない記録跡(f0)を追跡している回転磁気ヘッドか
ら得られるf1信号f1とf2信号f2との差として得
られるトラッキング誤差信号(f1−f2)は、トラッ
キングずれの大きさに対応した大きさを有している。
【0044】なお、1個の回転磁気ヘッドによって再生
される2つのパイロット信号f1,f2の大きさについ
て、(再生された周波数がf2のパイロット信号の大き
さ…f2信号の大きさ)−(再生された周波数がf1の
パイロット信号の大きさ…f1信号の大きさ)のような
演算を行なって、その演算結果をトラッキング誤差信号
(f2−f1)とした場合には、前記のトラッキング誤
差信号(f1−f2)の極性とは逆極性の信号になるこ
とはいうまでもない。
【0045】前記したところから明らかなように、回転
磁気ヘッドがパイロット信号が記録されていない記録跡
f0を正確に辿っている場合には、記録跡f0を辿って
いる回転磁気ヘッドにおける磁気空隙の両端の部分が、
記録跡f0の両側の記録跡中に等しい寸法だけはみ出し
ている状態になっているから、前記の回転磁気ヘッドか
らは、パイロット信号が記録されていない記録跡f0の
両側の記録跡中に記録されている周波数がf1のパイロ
ット信号と周波数がf2のパイロット信号とが等しい状
態で再生される。それで、回転磁気ヘッドがパイロット
信号が記録されていない記録跡f0を正確に辿っている
場合には、トラッキング誤差信号は0となるが、回転磁
気ヘッドの位置が前記の状態から記録跡の幅方向にずれ
ると、ずれの方向及び大きさに応じて極性及び大きさが
変化している状態のトラッキング誤差信号が発生する。
【0046】すなわち、前記のように、1個の回転磁気
ヘッドの再生信号から抽出された周波数がf1のパイロ
ット信号f1と周波数がf2のパイロット信号f2とに
基づいて発生されるトラッキング誤差信号の変化状態
は、回転磁気ヘッドの特定な方向への変位と対応して、
図6の(b)中の三角波のように4記録跡間隔を周期と
する三角波によって示されるものになり、回転磁気ヘッ
ドが特定な方向へ変位しているときに、トラッキング誤
差信号が「−極性」→0→「+極性」のように、図6の
(b)中で右上がりの直線で示されるような変化を行な
っているときに、トラッキング誤差信号が0となる状態
は、図6の(b)中に丸印しで指示してある位置のよう
に4記録跡毎に現れる。また、回転磁気ヘッドが特定な
方向へ変位しているときに、トラッキング誤差信号が
「+極性」→0→「−極性」のように、図6の(b)中
で、右下がりの直線で示されるような変化を行なってい
るときに、トラッキング誤差信号が0となる状態も4記
録跡毎に現れる。
【0047】前述のように、1個の回転磁気ヘッドの再
生信号から抽出された周波数がf1のパイロット信号と
周波数がf2のパイロット信号とに基づいて発生される
トラッキング誤差信号(f1−f2)がトラッキング誤
差信号処理部22の出力端子22cからサンプルホール
ド回路23に供給され、主制御部30から図6の(c)
に示されているタイミングで供給されているパイロット
サンプル信号によってサンプルホールドされた後に、低
域通過濾波器24によって平滑されて、次いで、既述の
ように再生動作時にオンの状態にされているスイッチS
W3を介して加算回路25に走行位相制御信号として供
給される。それにより、磁気テープの走行速度及び走行
位相の制御系(キャプスタン制御系)は、既述したよう
な一巡の閉回路の制御動作により、キャプスタン34と
ピンチローラ35とによって挟着されている磁気テープ
Tを所定の走行速度及び走行位相で走行する状態に制御
する。
【0048】また、前記したトラッキング誤差信号処理
部22の演算増幅器22gから出力されたトラッキング
誤差信号[図8の(a)参照]が供給された演算増幅器
(差動増幅器)22Hとスイッチ22Iとによって構成
されている信号極性反転回路における前記のスイッチ2
2Iは、主制御部30から供給される制御信号[図8の
(b)参照]によってオンオフ動作を行なう。そして、
前記のスイッチ22Iのオンオフ動作によって、出力端
子22dから位相補償回路32に供給されるトラッキン
グ誤差信号の極性が非反転の状態とされたり極性が反転
された状態にされたりする[図8の(c)参照]。前記
したトラッキング誤差信号の極性の反転の周期は、トラ
ッキング誤差信号を抽出するのに用いられた再生信号を
磁気テープTから再生するのに用いられている方の回転
磁気ヘッドH1が、磁気テープTを2回走査する期間で
ある。
【0049】トラッキング誤差信号処理部22の出力端
子22dから出力されたトラッキング誤差信号が供給さ
れた位相補償回路32では、前記のトラッキング誤差信
号に位相補償を行なってトラッキング制御信号を発生さ
せ、前記のトラッキング制御信号を位相補償回路32か
ら、切換スイッチSW2の固定接点Pと可動接点vとを
介してヘッド変位駆動回路33に供給する。前記のヘッ
ド変位駆動回路33から出力されたヘッド変位駆動信号
は、積層型電歪素子39を変形させて、積層型電歪素子
39に固着されている支持部材40に設けられている2
N個(ただし、Nは1,2,3…)の回転磁気ヘッドを
同時に、磁気テープの記録跡の幅方向に変位させる。そ
れにより、2N個(ただし、Nは1,2,3…)の回転
磁気ヘッドは、それらのすべてのものが記録跡を良好に
追跡している状態に制御される。
【0050】これまでの説明から明らかなように本発明
の磁気記録再生装置では、前記したATF方式のトラッ
キング制御方式によって、回転磁気ヘッドの再生信号か
ら抽出された2つのパイロット信号に基づいて発生され
るトラッキング誤差信号に基づいて磁気テープの走行速
度及び走行位相の制御系(キャプスタン制御系)の一巡
の閉回路の制御動作により、キャプスタン34とピンチ
ローラ35とによって挟着されている磁気テープTを所
定の走行速度及び走行位相で走行する状態に制御するこ
とにより、再生動作時における2個の回転磁気ヘッドH
1,H2を、記録済み磁気テープTの記録跡に追跡させ
るようにしているとともに、トラッキング誤差信号処理
部22の出力端子22dから出力されたトラッキング誤
差信号に基づいて発生させたトラッキング制御信号をヘ
ッド変位駆動回路33からヘッド変位駆動信号として積
層型電歪素子39に供給してそれを変形させ、前記の積
層型電歪素子39に固着されている支持部材40に設け
られている2個の回転磁気ヘッドH1,H2を同時に、
磁気テープの記録跡の幅方向に変位させるように制御す
ることにより、2個の回転磁気ヘッドH1,H2を記録
跡に追跡させるようにしている。
【0051】それにより本発明の磁気記録再生装置で
は、再生の対象にされている記録済み磁気テープTの記
録跡パターンが、例えば図7に例示されているように記
録跡の曲がりやトラックピッチむらを有しているような
状態の場合であっても、2個の回転磁気ヘッドH1,H
2は記録跡に極めて良好に追跡している状態で再生動作
を行なうことができるから、再生増幅器13,14の出
力波形は、図9の(b),(c)に例示されているよう
な良好な状態のものにすることができるのであるが、従
来の磁気記録再生装置のように、再生動作時に行なわれ
るトラッキング制御動作が、ATF方式のトラッキング
制御動作だけであった場合には、記録済み磁気テープT
の記録跡の曲がりに回転磁気ヘッドH1,H2を追従さ
せる状態のトラッキング制御動作が行なわれ得ないため
に、再生の対象にされている記録済み磁気テープTの記
録跡パターンが、前記の図7に例示されているように記
録跡の曲がりやトラックピッチむらを有していた場合
に、再生増幅器13,14からの出力波形は、例えば図
8の(d),(e)などに例示されるような状態のもの
になる。
【0052】これまでの説明は、記録動作時の磁気テー
プの走行速度と同一の走行速度で記録済み磁気テープを
走行させた状態で再生動作を行なう場合についてのもの
であったが、再生動作時の記録済み磁気テープの走行速
度を、記録動作時の磁気テープの走行速度と異ならせた
状態で再生動作が行なわれるようにしてもよい。例え
ば、再生動作時の記録済み磁気テープの走行速度を、記
録動作時の磁気テープの走行速度の2倍として再生動作
を行なう場合には、上ドラムにおける180度対向して
いる位置に、同一構成のぺアヘッドを設置するか、ある
いは上ドラムの回転数を2倍にしてトラッキング制御動
作を行なうことにより、2倍速で記録済み磁気テープの
すべての記録跡のデータを2倍速で再生することができ
る。
【0053】なお、本発明の磁気記録再生装置の実施に
当って、任意の2N個(ただし、Nは1,2,3…)の
個数の回転磁気ヘッドを、所定の走行速度で走行する磁
気テープの長手方向に斜交する平行な2N本の記録跡が
間隙を設けることなく隣接している記録跡が異なるアジ
マス角度の磁気空隙を有する回転磁気ヘッドで記録形成
されている状態の所定の記録跡パターンを有する記録跡
として同時に形成させることができるような状態で、1
個の積層型電歪素子39に固着されている支持部材40
に設ける構成態様は好ましい実施の態様であるが、任意
の2N個(ただし、Nは1,2,3…)の個数の回転磁
気ヘッドを、所定の走行速度で走行する磁気テープの長
手方向に斜交する平行な2N本の記録跡が互いに間隙を
隔てて隣接している記録跡が同一のアジマス角度の磁気
空隙を有する回転磁気ヘッドで記録形成されている状態
の所定の記録跡パターンを有する記録跡として同時に形
成させることができるような状態で、1個の積層型電歪
素子39に固着されている支持部材40に設けるような
構成態様とされてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明の磁気記録再生装置は、1個の積層型
電歪素子に固着されている支持部材に設けた任意の2N
個(ただし、Nは1,2,3…)の個数の回転磁気ヘッ
ドを使用して、所定の走行速度で走行する磁気テープの
長手方向に斜交する平行な2N本の記録跡を同時に形成
させるようにしているために、従来装置において、複数
個のアクチュエータを用いて複数個の回転磁気ヘッドの
位置を個別に規制するようにしていた際に生じていた個
々の回転磁気ヘッド相間間の高さ位置のばらつきは生じ
ることがなく、したがって、磁気テープTにはばらつき
のない記録跡パターンの記録跡を容易に記録形成させる
ことができ、また、前記した回転磁気ヘッドを用いたト
ラッキング制御動作の下で、良好な再生動作が行なわれ
るのであり、本発明によれば既述した従来の問題点は良
好に解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の磁気記録再生装置の回転磁気ヘッドの
取付態様を示す図である。
【図3】トラッキング誤差信号処理部の構成例を示すブ
ロック図である。
【図4】記録跡とパイロット信号配置との説明図であ
る。
【図5】動作説明用のタイミングチャートである。
【図6】記録跡とパイロット信号配置及びトラッキング
誤差信号との説明図である。
【図7】トラック曲がりの説明のための図である。
【図8】トラッキング制御の説明のための図である。
【図9】トラッキング制御の説明のための図である。
【符号の説明】
Dd…下ドラム、Du…上ドラム、DA…ドラム構体、
T…磁気テープ、Te…磁気テープTの基準縁、H1,
H2…回転磁気ヘッド、SW1…録再切換スイッチ、S
W2…切換スイッチ、SW3…スイッチ、6…記録信号
処理部、7,8…FIFO、9,10…ゲート回路、1
1,12…記録増幅器、13,14…再生増幅器、1
5,16…波形等化回路、17,18…PLL、19,
20…符号検出回路、21…再生信号処理部、22…ト
ラッキング誤差信号処理部、22e…f1信号検出器、
22f…f2信号検出器、23…サンプルホールド回
路、24…LPF、25…加算回路、26…キャプスタ
ン駆動回路、27…キャプスタンモータ、28,37…
信号発生器、29…速度検出回路、30…主制御部、3
1…ドラム制御部、32…位相補償回路、33…ヘッド
変位駆動回路、34…キャプスタン、35…ピンチロー
ラ、36…ドラムモータ、33…ヘッド変位駆動回路、
38…出力端子、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の特定な回転周期で回転する回転ド
    ラムに取付けられた1個の積層型電歪素子によって同時
    に駆動変位される2N個(Nは、1,2,3…)の磁気
    ヘッドによる個別の記録情報により、所定の走行速度で
    走行する磁気テープの長手方向に斜交する平行な2N本
    の記録跡を同時に記録形成させる動作を繰返して、所定
    の記録跡パターンを有する記録済み磁気テープを得る手
    段と、前記の記録済み磁気テープの再生動作に当り、前
    記した2N個の磁気ヘッドの少なくとも一個の磁気ヘッ
    ドの再生信号から得たトラッッキング誤差情報に基づい
    て、前記した積層型電歪素子を変位駆動して2N個の磁
    気ヘッドのトラッキング制御動作を行なう手段とを備え
    てなる磁気記録再生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7477475B2 (en) 2006-05-26 2009-01-13 Sony Corporation Helical scan type magnetic tape reproduction apparatus and magnetic tape reproduction method

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