JPH11162049A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH11162049A
JPH11162049A JP9340658A JP34065897A JPH11162049A JP H11162049 A JPH11162049 A JP H11162049A JP 9340658 A JP9340658 A JP 9340658A JP 34065897 A JP34065897 A JP 34065897A JP H11162049 A JPH11162049 A JP H11162049A
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JP
Japan
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signal
recording
magnetic head
drum
rotating magnetic
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JP9340658A
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English (en)
Inventor
Shigeru Kawase
茂 川瀬
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラッキング制御動作が高精度化できる磁気
記録再生装置を提供する。 【解決手段】 デジタルデータとf1信号,f2信号とが、
1記録跡置きに順次交互に記録されるようにしたAFT方式
のトラッキング用パイロット信号を重畳させた記録信号
を記録再生するマルチセグメント方式によるヘリカルス
キャン型の磁気記録再生装置において、ヘッドHp1,Hp2
から再生されたf1信号とf2信号とから得た差信号(f1−
f2)=A,差信号(f2−f1)=−Bと、ヘッドHm1,Hm2から
再生されたf1信号とf2信号とから得た差信号(f1−f2)
=B,差信号(f2−f1)=-Bとの信号レベルの関係が、
予め定められた4種類の信号レベルの関係のいずれに該
当するかに応じて、特定な1種類の差信号を信号選択回
路34が選択する。選択された差信号に基づいてトラッキ
ング制御信号を発生させて、それにより磁気テープの走
行位相を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は所定の複数の記録跡
と対応するように分割された1フレームの画像情報と音
声情報等の主信号によるデジタルデータに、周波数がf
1のパイロット信号と、周波数がf2のパイロット信号
とが、1記録跡置きに順次交互に記録されるようにした
ATF方式のトラッキング用パイロット信号を重畳させ
てなる記録信号を記録再生するマルチセグメント方式に
よるヘリカルスキャン型の磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上ドラムと下ドラムとからなるドラムの
周面の一部へ巻回された状態の磁気テープを所定の走行
速度で走行させて、回転磁気ヘッドを用いて記録再生動
作を行なうようにしているヘリカル・スキャン型の磁気
記録再生装置は、VTRとして従来から広く使用されて
来ている。そして、前記したヘリカル・スキャン型の磁
気記録再生装置では、高密度記録を達成するための一手
段として、互に逆のアジマス角度を有する磁気空隙を備
えている1対の回転磁気ヘッド、すなわち、磁気空隙の
アジマス角度が記録跡の幅方向に対して時計まわりに9
0度以下の所定の角度に設定されている磁気空隙を有す
る回転磁気ヘッドと、磁気空隙のアジマス角度が記録跡
の幅方向に対して反時計まわりに90度以下の所定の角
度に設定されている磁気空隙を有する回転磁気ヘッドと
からなる1対の回転磁気ヘッドを、180度対称の位置
に設けられている上ドラムを所定の回転数で回転させ、
前記のドラムの周面の少なくとも一部へ斜めに巻付けら
れた磁気テープの基準縁の位置が、下ドラムに設けられ
ている案内部によって規制された状態で所定の走行速度
で走行する磁気テープを、前記の1対の回転磁気ヘッド
によって順次交互にヘリカルスキャンさせ、前記した1
対の回転磁気ヘッドにおける各回転磁気ヘッドの180
度毎の回転と対応して、記録対象の信号による順次の記
録跡を、磁気テープ上に隣接した状態で順次に記録形成
させたり、記録跡中の記録情報を再生させるようにして
いる。
【0003】ところで、走行する磁気テープを回転磁気
ヘッドによってヘリカルスキャンして、磁気テープにデ
ジタルデータをアジマス記録,再生できるようにした家
庭用デジタルVTR(VCR)について、世界各国の多
数のVTR関連のメーカー、研究所等が参加した「HD
デジタルVCR協議会」における協議の結果として定め
られたDVC規格には、離散コサイン変換(DCT)、
適応量子化、可変長符号化等の諸技術により画像情報の
高能率圧縮を行ない、前記の高能率圧縮された画像情報
のデジタルデータ及び音響情報のデジタルデータとを、
SDモード信号やHDモード信号として、磁気テープに
記録し再生する際に適用されるべき高能率圧縮の態様、
記録データの構成態様、所定のテープパターン、磁気テ
ープの物理特性、カセットの構成態様、等が定められて
いる。
【0004】そして、所定のフォーマットが施されたデ
ータは、SYNCワード、IDコード及び誤り訂正符号
化のためのパリティワード(インナーパリティ)が付加
されて構成されたシンクブロックの形として磁気テープ
に記録される。1フレームの画像データは、計10本
(NTSC方式のカラー映像信号の場合)、または12
本(PAL方式のカラー映像信号の場合)の記録跡(ト
ラック)に分割して記録される。前記したDVC規格の
SDモードの信号の記録再生や、DVC規格のHDモー
ドの信号の記録再生をマルチセグメント記録再生方式に
よって行なう家庭用デジタルVTR(VCR)も含め
て、ヘリカル・スキャン型の磁気記録再生装置におい
て、回転磁気ヘッドによって空間内に描かれる回転磁気
ヘッドの回転軌跡の位置は、回転磁気ヘッドの回転軸の
傾斜角が変化しないという状態の下においては常に一定
である。
【0005】ヘリカル・スキャン型の磁気記録再生装置
において、回転磁気ヘッドの回転軌跡に従って磁気テー
プに形成される記録跡のパターン(トラックパターン)
は、ドラムの直径、回転磁気ヘッドの回転数、回転磁気
ヘッドの回転方向、磁気テープの走行速度、磁気テープ
の走行方向、トラック角度、ヘッドトラック幅、磁気テ
ープの記録領域幅等の諸条件によって定まるから、磁気
記録再生装置の動作モードの変更によって、例えば、磁
気テープの走行方向や走行速度等の条件が変化した場合
には、回転磁気ヘッドによって磁気テープに描かれる回
転磁気ヘッドの回転軌跡のパターンが変化することにな
る。
【0006】すなわち、ヘリカル・スキャン型の磁気記
録再生装置において、記録動作時と同一の磁気テープ走
行速度で記録情報の再生動作が行なわれる通常再生(ノ
ーマル再生)動作以外の動作モード、例えば、記録時に
おける磁気テープの走行速度や走行方向とは異なる走行
速度や走行方向で磁気テープを走行(停止も含む)させ
て、再生動作を行なう特殊再生(トリックプレイ)が行
なわれた場合における回転磁気ヘッドの回転軌跡は、磁
気テープの走行速度や走行方向の変化により、それぞれ
異なるものになり、回転磁気ヘッドの回転軌跡は記録済
み磁気テープにおける記録跡とは交叉している状態にな
り、再生時の磁気テープの走行速度が、記録時の磁気テ
ープの走行速度と大きく異なるようなトリックプレイ時
の回転磁気ヘッドからは、記録跡中に記録されている記
録信号を正確に再生できない。
【0007】特に、ヘリカル・スキャン型のデジタル磁
気記録再生装置では、誤り訂正可能な信号レベルの信号
として再生されることが必要とされるので、ヘリカル・
スキャン型のデジタル磁気記録再生装置の構成上で、大
きな支障となる。それで、マルチセグメント記録再生方
式のデジタルVTRによって、記録動作時における磁気
テープの走行速度とは異なる走行速度で記録済み磁気テ
ープを走行させた状態で再生動作が行なわれる特殊再生
動作時には、記録済み磁気テープに記録されているすべ
ての記録跡(トラック)からの再生信号が、誤り訂正可
能な信号レベルの信号として再生されることが必要とさ
れる。
【0008】そのために、業務用のデジタルVTRで
は、開ループ制御回路または閉ループ制御回路における
アクチュエータ(ヘッドアクチュエータ)として使用さ
れる電気ー機械変換素子に回転磁気ヘッドを取付けてお
き、電気ー機械変換素子によって回転磁気ヘッドを変位
させて、回転磁気ヘッドを磁気テープの記録跡に追跡さ
せるようにしている。また、1対の回転磁気ヘッドを備
えていて安価であることが必要とされている民生用のデ
ジタルVTRでは、前記した業務用のデジタルVTRの
ように、電気ー機械変換素子によって回転磁気ヘッドを
変位させて、回転磁気ヘッドを磁気テープの記録跡に追
跡させるような構成が採用できないので、例えば、メモ
リを用いてスロー再生画像の一部ずつを繋ぎ合わせて、
特殊再生を実現させるようにしている。
【0009】また、従来の家庭用のヘリカルスキャン型
の磁気記録再生装置では、磁気テープの下端部に固定ヘ
ッドを用いて上ドラムの1回転毎に記録したコントロー
ル信号を、再生動作時のトラッキング動作に使用するコ
ントロールトラック方式(CTL方式)が再生トラッキ
ング方式として採用されていたが、この再生トラッキン
グ方式を実施したヘリカルスキャン型の磁気記録再生装
置では、固定ヘッドの設置のために余分な空間が必要と
されるために、装置の小型化の支障となる。
【0010】それで近年になって商品化された家庭用の
ヘリカルスキャン型のデシタル磁気記録再生装置では、
上ドラムに取付けた回転磁気ヘッドにより、映像・音声
等の主信号によるデジタルデータにトラッキング用パイ
ロット信号を重畳させた記録信号を記録し、再生動作時
には再生の対象にされている記録跡の両側の記録跡から
再生されるパイロット信号のクロストーク成分を比較し
て回転磁気ヘッドのトラッキング動作を行なうようにし
たATF(Automatic Tracking Finding)方式を採用
している。
【0011】前記したATF方式では、パイロット信号
が記録されていない記録跡の両側の記録跡に、周波数が
f1のパイロット信号が記録されている記録跡と、周波
数がf2のパイロット信号が記録されている記録跡とを
配置して、前記した周波数がf1のパイロット信号が記
録されている記録跡と、周波数がf2のパイロット信号
との2種類のパイロット信号が1記録跡置きに交互に配
置されている状態にしている。今、パイロット信号が記
録されていない記録跡に、仮に周波数がf0のパイロッ
ト信号が記録されているとして、順次の記録跡に記録さ
れているパイロット信号の配列状態を説明すると、周波
数がf0のパイロット信号→周波数がf1のパイロット
信号→周波数がf0のパイロット信号→周波数がf2の
パイロット信号→周波数がf0のパイロット信号→周波
数がf1のパイロット信号→周波数がf0のパイロット
信号…のように、4記録跡毎に一巡している状態の配列
になる[図6の(a)参照]。
【0012】そして、再生用の回転磁気ヘッドのヘッド
トラック幅を、磁気テープに記録されている記録跡の記
録跡幅よりも広く設定しておき、再生用の回転磁気ヘッ
ドが、周波数がf0のパイロット信号が記録されている
記録跡を追跡している際に、前記の再生用の回転磁気ヘ
ッドによって、前記の記録跡の両側に隣接する記録跡に
記録されている周波数f1のパイロット信号と、周波数
f2のパイロット信号とのクロストーク成分が再生され
ることになるから、再生された前記2つのパイロット信
号のクロストーク成分の信号レベルが等しくなるように
トラッキング制御動作が行なわれるようにすることによ
り、再生用の回転磁気ヘッドが、磁気テープに記録され
ている記録跡を正しく追跡している状態にすることがで
きる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、パイロット
信号f0,f1,f2の配列パターンが、図6の(a)
に示すように、4記録跡毎に一巡している状態の配列パ
ターンの場合に、1個の再生用の回転磁気ヘッドによっ
て再生されたパイロット信号に基づいて行なわれる再生
用の回転磁気ヘッドに対するトラッキング制御動作は、
図6の(b)中に丸印を付した方の傾斜、または、丸印
が付されていない方の傾斜の一方の傾斜または双方の傾
斜でしか行なわれないために、順次の記録跡毎にトラッ
キグ制御動作を行なうことができなかった。それで、順
次の記録跡毎に良好なトラッキング制御動作を行なうこ
とができるようにする手段が求められた。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は所定の複数の記
録跡と対応するように分割された1フレームの画像情報
と音声情報等の主信号によるデジタルデータに、周波数
がf1のパイロット信号と、周波数がf2のパイロット
信号とが、1記録跡置きに順次交互に記録されるように
したATF方式のトラッキング用パイロット信号を重畳
させてなる記録信号を記録再生するマルチセグメント方
式によるヘリカルスキャン型の磁気記録再生装置におい
て、磁気空隙のアジマス角度が記録跡の幅方向に対して
時計まわりに90度以下の所定の角度に設定されている
第1の回転磁気ヘッドと第2の回転磁気ヘッドとを、ド
ラムの中心軸を対称中心とする180度対称の位置に配
設し、また、磁気空隙のアジマス角度が記録跡の幅方向
に対して反時計まわりに90度以下の所定の角度に設定
されている第3の回転磁気ヘッドと第4の回転磁気ヘッ
ドとを、前記した第3の回転磁気ヘッドが前記した第1
の回転磁気ヘッドの近傍に位置している状態で、ドラム
の中心軸を対称中心とする180度対称の位置に配設し
てなる上ドラムと、前記の上ドラムと同軸的に設けられ
ている下ドラムと、前記の上,下ドラムの周面の一部に
巻回された状態で記録済み磁気テープを走行させて再生
動作を行なう手段と、前記した第1(または第3)の回
転磁気ヘッドの再生信号中から抽出された周波数がf1
のパイロット信号f1と、周波数がf2のパイロット信
号f2とに関して得た差信号(f1−f2)=A,差信
号(f2−f1)=−Aと、前記した第2(または第
4)の回転磁気ヘッドの再生信号中から抽出された周波
数がf1のパイロット信号f1と、周波数がf2のパイ
ロット信号f2とについて得た差信号(f1−f2)=
B,差信号(f2−f1)=−Bとしたときに、前記し
た4種類の差信号A,−A,B,−B間の信号レベルの
関係が、予め定められた4種類の信号レベルの関係のい
ずれに該当するかに応じて、特定な1種類の差信号を選
択する手段と、前記の選択された前記の差信号に基づい
てトラッキング制御信号を発生させる手段と、前記のト
ラッキング制御信号により磁気ヘッドのトラッキングを
制御する手段とを備えて構成した磁気記録再生装置、及
び所定の複数の記録跡と対応するように分割された1フ
レームの画像情報と音声情報等の主信号によるデジタル
データに、周波数がf1のパイロット信号と、周波数が
f2のパイロット信号とが、1記録跡置きに順次交互に
記録されるようにしたATF方式のトラッキング用パイ
ロット信号を重畳させてなる記録信号を記録再生するマ
ルチセグメント方式によるヘリカルスキャン型の磁気記
録再生装置において、磁気空隙のアジマス角度が記録跡
の幅方向に対して時計まわりに90度以下の所定の角度
に設定されている第1の回転磁気ヘッドと第2の回転磁
気ヘッドとを、ドラムの中心軸を対称中心とする180
度対称の位置に配設し、また、磁気空隙のアジマス角度
が記録跡の幅方向に対して反時計まわりに90度以下の
所定の角度に設定されている第3の回転磁気ヘッドと第
4の回転磁気ヘッドとを、前記した第3の回転磁気ヘッ
ドが前記した第1の回転磁気ヘッドの近傍に位置してい
る状態で、ドラムの中心軸を対称中心とする180度対
称の位置に配設してなる上ドラムと、前記の上ドラムと
同軸的に設けられている下ドラムと、前記の上,下ドラ
ムの周面の一部に巻回された状態で走行する記録済み磁
気テープの記録跡の延長方向と平行な方向に、前記した
回転磁気ヘッドの回転軌跡を一致させるように変更制御
させる手段と、記録済み磁気テープを走行させて再生動
作を行なう手段と、前記した第1(または第3)の回転
磁気ヘッドの再生信号中から抽出された周波数がf1の
パイロット信号f1と、周波数がf2のパイロット信号
f2とに関して得た差信号(f1−f2)=A,差信号
(f2−f1)=−Aと、前記した第2(または第4)
の回転磁気ヘッドの再生信号中から抽出された周波数が
f1のパイロット信号f1と、周波数がf2のパイロッ
ト信号f2とについて得た差信号(f1−f2)=B,
差信号(f2−f1)=−Bとしたときに、前記した4
種類の差信号A,−A,B,−B間の信号レベルの関係
が、予め定められた4種類の信号レベルの関係のいずれ
に該当するかに応じて、特定な1種類の差信号を選択す
る手段と、前記の選択された前記の差信号に基づいてト
ラッキング制御信号を発生させる手段と、前記のトラッ
キング制御信号により磁気ヘッドのトラッキングを制御
する手段とを備えて構成した磁気記録再生装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の磁気記録再生装置の具体的な内容を詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の磁気記録再生装置における再生
系の概略構成を示すブロック図である。また、図3は本
発明の磁気記録再生装置における記録再生動作に使用さ
れる回転磁気ヘッドの配置態様例及び磁気ヘッドの構成
態様例を示す図である。図3の(a)図は、上ドラムD
uにおける回転磁気ヘッドの配置例を説明するための平
面図であり、また図3の(b)図は、前記した図3の
(a)図に示すように上ドラムDuに配置されている各
回転磁気ヘッドの構成態様と配置関係とを示す展開図で
ある。
【0016】図1及び図2ならびに図4において、DB
はドラムベースであり、このドラムベースDBには、上
ドラム(回転ドラム)Duと、前記の上ドラムと同軸的
に設けられている下ドラムDdとからなるドラム構体D
Aが設けられている。また、図1に示されている磁気記
録再生装置においては、前記したドラムベースDBに、
前記の上,下ドラムの周面の一部に巻回された状態で走
行する記録済み磁気テープTの走行方向や走行速度が変
更されても、回転磁気ヘッドHによって磁気テープTに
描かれる回転軌跡を、磁気テープTの基準縁Teに対し
て、常に、所定のトラック角度に一致させるように、ド
ラムの中心軸の傾斜を変更制御させる制御動作を行なう
ドラム傾斜制御回路とドラム傾斜制御機構部[ブロック
8で示してある構成部分であり、その具体的な構成例が
図4,図5を参照して後述されている]も設けられてい
る。
【0017】図3の(a),(b)は、図1及び図2に
示してある磁気記録再生装置における上ドラムDuに取
付けられている複数個の磁気ヘッドH(Hp1,Hm
1,Hp2,Hm2)の取付態様を示している。図3の
(a)においてDuは上ドラム(回転ドラム)であり、
また、図3の(a),(b)の各図において、Hp1,
Hm1,Hp2,Hm2は回転磁気ヘッドである。
【0018】前記した各回転磁気ヘッドHp1,Hm
1,Hp2,Hm2を示す図面符号において、添字pが
付されている方の回転磁気ヘッドHp1,Hp2は、磁
気空隙Mgのアジマス角度が、記録跡の幅方向に対して
時計まわりに90度以下の所定の角度αに設定されてい
る磁気空隙Mgを備えて構成されている回転磁気ヘッド
を示している。他方、添字mが付されている方の回転磁
気ヘッドHm1,Hm2は、磁気空隙Mgのアジマス角
度が、記録跡の幅方向に対して反時計まわりに90度以
下の所定の角度αに設定されている磁気空隙Mgを備え
て構成されている回転磁気ヘッドを示している。そし
て、前記した各回転磁気ヘッドHp1,Hp2,Hm
1,Hm2の磁気空隙Mgのアジマス角度αは、記録の
対象にされる記録信号が、例えばデジタルデータのビッ
トストリームの場合には、前記の各回転磁気ヘッドの磁
気空隙Mgのアジマス角度αとして、例えば20度に選
定されてもよい。
【0019】まず、図3の(a),(b)に示されてい
る4個の回転磁気ヘッドHp1,Hp2,Hm1,Hm
2において、第1の回転磁気ヘッドHp1と第2の回転
磁気ヘッドHp2とは、ドラムの中心軸を対称中心とす
る180度対称の位置に同じ取付け高さとなるようにし
て回転ドラムDuに取付けられている。また第3の回転
磁気ヘッドHm1と第4の回転磁気ヘッドHm2とは、
ドラムの中心軸を対称中心とする180度対称の位置に
同じ取付け高さとなるようにして回転ドラムDuに取付
けられている。
【0020】前記した第1の回転磁気ヘッドHp1の近
傍に配設される第3の回転磁気ヘッドHm1は、第1の
回転磁気ヘッドHp1の取付け高さに対して、1トラッ
クピッチと対応する高さの差を有する状態で、回転ドラ
ムDuに設けられており、また前記した第2の回転磁気
ヘッドHp2の近傍に配設される第4の回転磁気ヘッド
Hm2は、第2の回転磁気ヘッドHp2の取付け高さに
対して、1トラックピッチと対応する高さの差を有する
状態で、回転ドラムDuに設けられている。
【0021】そして、前述のように互いに異なるアジマ
ス角度を有する磁気空隙Mgを備えている第1,第3の
回転磁気ヘッドHp1,Hm1は、互いの磁気空隙間の距
離が所定の微小な間隔だけ離れている状態に配置された
第1の磁気ヘッド対(第1のペアヘッド)H1を構成し
ており、また、前記の第2の回転磁気ヘッドHp2と第
4の回転磁気ヘッドHm2とは、互いの磁気空隙間の距
離が所定の微小な間隔だけ離れている状態に配置された
第2の磁気ヘッド対(第2のペアヘッド)H2を構成し
ている。なお、図3の(a)中の12は、上ドラムDu
及び下ドラムDdよりなるドラム構体DAの中心軸(図
5中の12)である。
【0022】図4は、既述のように磁気テープTの走行
方向や走行速度の変更によっても、回転磁気ヘッドによ
って磁気テープTに描かれる回転軌跡を、磁気テープT
の基準縁Teに対して、常に、所定のトラック角度に一
致させるような制御動作を行なうドラム傾斜制御回路と
ドラム傾斜制御機構部[図1中にブロック8で示してあ
る構成部分]の構成例を示している。また、図5は前記
したドラム傾斜制御機構部の構成例の分解斜視図であ
る。まず図4を参照して、回転磁気ヘッドによって磁気
テープTに描かれる回転軌跡を、磁気テープTの基準縁
Teに対して、任意所定の角度となるように制御した
り、リードリングLrの位置規制面Gを、走行する磁気
テープTの移動軌跡と一致させたりする傾斜補正機構部
分の構成原理及び動作原理の概略について説明する。
【0023】図4において、DBはドラムベースであ
り、上ドラムDuと下ドラムDdとリードリングLrと
からなるドラム構体DAは、前記のドラムベースDBに
よって支持されている。上ドラムDuは、ドラム構体D
Aの中心軸12に装着されているベアリング軸受け(図
示しない)によって、ドラム構体DAの中心軸に対して
回転自在に支持されており、また下ドラムDdは前記の
ドラム構体DAの中心軸に固着されている。また磁気テ
ープTの基準縁Te(例えば図1参照)の案内部として
機能するリードリングLrは、前記した下ドラムDdと
は別体に構成されていて、下ドラムDdの下方の外周部
13に近接し、リードリングLrの内周に設けられたナ
イフエッジE(図5参照)によって下ドラムDdの下方
突出部と同軸嵌合(図示しない)している。
【0024】ドラム傾斜制御回路8は、図4(具体的な
構成の分解斜視図を図5に示す)中に例示してあるよう
に、動力源とされる傾斜駆動モータ(図4中のDDモー
タ)14と、複数の歯車よりなる減速機構15,16、
ロータリエンコーダ17、位置検出器(プリセットセン
サ)18等を含んで構成されている。なお、図4中にブ
ロック14で示してある前記の傾斜駆動モータ14は、
モータ駆動制御回路も含んでいるものとされている。前
記した位置検出器18としては、例えば、発光素子と受
光素子とが対向して配置されている光路中に、円弧状の
遮光板を移動させるような構成態様のものが用いられて
もよい。前記の位置検出器18は、それの発光素子と受
光素子とが対向して配置されている光路中から円弧状の
遮光板が外れる瞬間に位置検出器18から出力される信
号が、前記したドラム構体DAの中心軸12の基準位置
やリードリングLrの基準位置を示す情報として用いら
れる。
【0025】また、前記した位置検出器18における遮
光板の基準位置からの回動量を、前記したロータリエン
コーダ17からの出力パルス数の計測によって知ること
により、ドラム構体DAの中心軸12の基準位置からの
ずれの方向及びずれ量やリードリングLrの基準位置か
らのずれの方向及びずれ量を求めることができる。磁気
テープTの走行方向、及び走行速度が各種の動作モード
に対応して、磁気記録再生装置の主制御部(システムコ
ントローラ)5に設定されるのに応じて、前記の主制御
部5から制御情報が与えられたドラム傾斜制御回路8
は、ドラム構体DAにおける上ドラムDuと下ドラムD
dとリードリングLrとからなるドラム構体DAの中心
軸12を、図4中の矢印12a(または12b)の方向
に、それぞれ所定量だけ傾斜させるように、前記したね
じ26,28を進退させるような制御動作を行なう。
【0026】また、リードリングLrも、前記したドラ
ム傾斜制御回路8の制御の下に所定の方向に所定量だけ
傾斜させ、それにより、磁気テープの走行方向、走行速
度が変更された場合でも、回転磁気ヘッドの回転軌跡に
よって磁気テープTに描かれる回転軌跡のパターンが、
定められたトラック角度となる状態、すなわち傾斜補正
された状態にされるとともに、磁気テープの基準縁Te
の移動軌跡にリードリングの案内部G(位置規制面)が
一致する状態にされる。まず磁気テープTを順方向(図
1中の矢印b方向)に、通常の記録再生動作時の所定の
走行速度で走行させた状態において、予め定められた特
定な回転方向(図3中の矢印a方向)に所定の回転数で
駆動回転されている回転磁気ヘッドにより、磁気テープ
Tに順次交互に記録形成させる場合における下ドラムD
dは、それの底面部がドラムベースDBに突設してある
4個の回動支点(図5中の回動支点20,20,21,
21を参照のこと)によって支持される状態にされる。
【0027】また、リードリングLrは、リードリング
Lrに突設してある4個の回動支点(図5中の回動支点
22,22,23,23を参照のこと)によって支持さ
れる状態にされる。前記したリードリングLrとドラム
ベースDBとの間及び下ドラムDdとドラムベースDB
との間には、それぞればね(図4,図5中のばね19,
24、25)が装着されていて、前記の各部が相互に所
定の連結状態となるようにされる。例えば、磁気記録再
生装置が往路記録を行なう場合には、ねじ27が下ドラ
ムDdの底面を押上げるように駆動されるとともに、ね
じ29が下ドラムDdの底面から離れる方向に駆動され
て、ドラムベースDBに突設してある4個の回動支点の
内の2個の回動支点(回動支点20,20)が、下ドラ
ムDdの底面と接し、前記の2個の回動支点を回動支点
として、上ドラムDuと下ドラムDdとの中心軸が図4
中の矢印12aの方向に回動するようにされる。
【0028】また、磁気テープの走行方向を逆にして記
録再生が行なわれる場合には、ねじ29が下ドラムDd
の底面を押上げるように駆動されるとともに、ねじ27
が下ドラムDdの底面から離れる方向に駆動されて、ド
ラムベースDBに突設してある4個の回動支点の内の2
個の回動支点(回動支点21,21)が、下ドラムDd
の底面と接し、前記の2個の回動支点を回動支点とし
て、上ドラムDuと下ドラムDdとの中心軸が図4中の
矢印12bの方向に回動するようにされる。そして、前
記したねじ27,29に対する前記のような駆動々作
は、駆動機構の動作によって行なわれる。前記の駆動機
構は、図5の分解斜視図中に示されているような動力源
とされるモータ14、複数の歯車よりなる減速機構、位
置検出器18、ロータリエンコーダ17などを備えて構
成されている。
【0029】前記した磁気テープTの走行方向、及び走
行速度が各種の動作モードに対応して、磁気記録再生装
置に設けられている主制御部5に設定されるのに応じ
て、前記の主制御部5から制御情報が与えられたドラム
傾斜制御回路8は、ドラム構体DAにおける上ドラムD
uと下ドラムDd(図4参照)とリードリングLrとか
らなるドラム構体DAの中心軸を、図4中の矢印12a
(または12b)の方向に、それぞれ所定量だけ傾斜さ
せるように、前記の駆動機構を制御して前記したねじ2
7,29を進退させる。例えば、磁気テープが図1中の
矢印bの方向に走行している場合には、リードリングL
rに突設してある4個の回動支点の内の2個の回動支点
(回動支点22,22)が、下ドラムDdの底面と接
し、前記の2個の回動支点を回動支点として、リードリ
ングLrの中心軸が図4中の矢印12aの方向に所定量
だけ回動された状態となるように、リードリングLrに
螺入されているとともに、先端部が下ドラムDdの底面
にそれぞれ当接する状態として設けられている2つのね
じ26,28を互いに逆回転させる。
【0030】また、例えば、磁気テープが図1中の矢印
bの方向に走行している場合には、リードリングLrに
突設してある4個の回動支点の内の2個の回動支点(回
動支点23,23)が、下ドラムDdの底面と接し、前
記の2個の回動支点を回動支点として、リードリングL
rの中心軸が図4中の矢印12bの方向に所定量だけ回
動された状態となるように、リードリングLrに螺入さ
れているとともに、先端部が下ドラムDdの底面にそれ
ぞれ当接する状態として設けられている2つのねじ2
6,28を互いに逆回転させる。
【0031】前記のねじ26,28に対する前記のよう
な駆動々作も、ドラム傾斜制御回路の制御の下に動作す
る前述の駆動機構の動作によって行なわれるのであり、
磁気テープTの走行方向、及び走行速度が各種の動作モ
ードに対応して、VTRに設けられている主制御部5に
設定されるのに応じて、前記の主制御部5から制御情報
が与えられたドラム傾斜制御回路8が、リードリングL
rを、図4中の矢印12a(または12b)の方向に所
定量だけ傾斜させるように駆動機構を制御して、前記し
たねじ26,28を進退させる。前述の説明では動作の
理解を容易にするために、ねじ27,29の進退動作に
よるドラム構体の中心軸の傾斜動作と、ねじ26,28
の進退動作によるリードリングLrの中心軸の傾斜動作
とが、それぞれ独立して行なわれるかのような説明を行
なった。しかし、前記した各ねじ26〜29は、ねじ2
7とねじ26とは共通の動力伝達機構によって同時に駆
動回転され、また、ねじ29とねじ28とは共通の動力
伝達機構によって同時に駆動回転されるように構成され
ているから、ねじ27,29の進退動作によるドラム構
体の中心軸の傾斜動作と、ねじ26,28の進退動作に
よるリードリングLrの中心軸の傾斜動作とは同時的に
行なわれてもよい。
【0032】図4,図5を参照して説明した磁気記録再
生装置では、磁気テープに形成されている記録跡に対し
て回転磁気ヘッドの回転軌跡面が一致する状態になると
予定された角度だけ前記した上,下ドラムと回転磁気ヘ
ッドとの中心軸を傾斜させる第1の傾斜駆動手段と、前
記した上,下ドラムとは別体構成で、かつ、前記した下
ドラムの下部に構成させた小径部13(図5参照)の外周
面に接近した状態に配置させた、磁気テープの基準縁の
位置の規制面Gを備えている磁気テープの位置規制用案
内部材(リードリング)Lrと、前記の磁気テープの位置
規制用案内部材を磁気テープの基準縁位置に一致させる
ように傾斜させる第2の傾斜駆動手段とによって、上,
下ドラムと、磁気テープの基準縁の位置規制面Gを備え
ているリードリングLrとを、各種の動作モードに応じ
て、それぞれ所要のように傾斜させることにより、磁気
テープに形成されている記録跡に対して回転磁気ヘッド
の回転軌跡が一致した状態にさせるとともに、前記のリ
ードリングLrの位置規制面Gによって磁気テープTの
基準縁Teの案内を良好に行なうことができる。
【0033】それで、磁気記録再生装置が記録再生動作
を行なう場合には、主制御部5からドラム傾斜制御回路
部8に対して、所定の制御信号が供給されることによ
り、ドラム傾斜制御回路8は、磁気テープが順方向に走
行している場合でも、あるいは磁気テープが逆方向に走
行している場合でも、常に、回転磁気ヘッドの回転軌跡
と磁気テープの基準縁とのなす角度が、基準のトラック
角度に一致させるようにすることができる。
【0034】さて、図示の複雑化を避けるために記録系
の構成部分の記載を省略して、本発明の磁気記録再生装
置における再生系について、それぞれ異なる実施態様を
示している図1及び図2の各ブロック図においては、互
いに対応している構成部分には、同一の図面符号を付し
てある。本発明の磁気記録再生装置で再生の対象にされ
る記録済み磁気テープは、本発明の磁気記録再生装置に
おける図示されていない記録系による記録動作によって
記録信号を記録して得た記録済み磁気テープであって
も、あるいは他の磁気記録再生装置による記録動作によ
って記録信号を記録して得た記録済み磁気テープであっ
てもよい。
【0035】前記した各図に示す磁気記録再生装置にお
いて1は磁気記録再生装置の再生信号の出力端子であ
り、また2は再生信号処理部である。5は主制御部であ
り、この主制御部(システムコントローラ)5は、例えば
マイクロプロセッサ、ランダムアクセスメモリ(RA
M)、リードオンリーメモリ(ROM)などを含んで構成
されているものを使用できる。そしてこの主制御部5は
図示されていない操作部からの入力情報に従って、磁気
記録再生装置の各構成部分、例えばドラム制御部(ドラ
ム回転制御部)6、磁気テープの走行速度及び走行位相
の制御系(キャプスタン制御系…図中におけるキャプス
タン3、ピンチローラ4、キャプスタンモータ9、信号
発生器10、加算器30、サンプルホールド回路33、
信号選択切換回路34、レベル調整器51,52、f1
信号検出器47,49、f2信号検出器48,50、差
動増幅器53〜56などで構成されている部分)、ドラ
ム傾斜制御部8などに制御信号を供給して、前記した各
構成部分の動作の制御を行なう。
【0036】また、前記のドラム回転制御部6は、ドラ
ムモータ7の回転軸に取付けられている信号発生器31
におけるドラム周波数発電機で発生されたドラム回転信
号DFGと、ドラム回転位相信号発生器で発生されたド
ラム回転位相信号DPGとによって、回転磁気ヘッド
(上ドラム)を所定の回転数と回転位相で回転させるよ
うに制御する。また、前記のキャプスタン制御系は、再
生動作モードに応じて、それぞれ所定の走行方向に所定
のテープ走行速度で磁気テープを走行させるように動作
する。
【0037】また、主制御部5から制御信号が供給され
る既述したドラム傾斜制御部(ドラムの傾斜制御機構
部)8は、順方向(例えば図1中に示してある矢印b方
向)あるいは逆方向(例えば図1中に示してある矢印−
b方向)に所定の磁気テープ走行速度で走行している磁
気テープに、回転磁気ヘッドHの回転軌跡と、磁気テー
プの基準縁とのなす角度が、磁気テープに記録形成され
る記録跡の基準のトラック角と同一となるように、ドラ
ム傾斜制御部(ドラムの傾斜制御機構部)8の動作によ
ってドラムの中心角を傾斜させるようにする。
【0038】磁気テープの走行速度及び走行位相の制御
系(キャプスタン制御系)では、図示されていない操作
部に対して入力された磁気記録再生装置の再生モード情
報と対応して、主制御部5から加算器30に供給される
基準の速度信号と、キャプスタン3を回転駆動するキャ
プスタンモータ9の回転軸に取付けられている周波数発
電機10の出力信号と対応して周波数ー電圧変換器11
で発生されて加算器30に供給される速度信号とが駆動
回路32に供給されることにより、磁気テープが所定の
走行速度となるように制御する。また、後述されている
サンプルホールド回路33から加算器30に供給される
トラッキング誤差信号が駆動回路32に供給されること
によって、磁気テープが所定の走行位相となるように制
御する。それにより駆動回路32からの出力信号がキャ
プスタンモータ9に供給されることにより、キャプスタ
ン3とピンチローラ4とによって挟着されている磁気テ
ープTは、所定の走行速度及び走行位相で走行する状態
にされる。
【0039】それで、操作部から希望の再生モードによ
る再生動作の指示情報が与えられた主制御部5では、操
作部からの入力情報に従って、磁気記録再生装置におけ
るドラム制御部(ドラム回転制御部)6、磁気テープの
走行速度及び走行位相の制御系、ドラム傾斜制御部8な
どに制御信号を供給する。それによりドラム回転制御部
6は、回転磁気ヘッド(上ドラム)を、所定の回転数と
回転位相で回転させるように制御し、またキャプスタン
制御系は、前記した希望の再生モードでの再生動作に対
応する走行速度で、記録済み磁気テープTが走行する状
態に自動速度制御動作を行ない、さらに、ドラム傾斜制
御部(ドラムの傾斜制御機構部)8は、前記した希望の
再生モードでの再生動作に対応する走行速度が、記録動
作時における磁気テープの走行速度と異なっていても、
走行している記録済み磁気テープTの基準縁Teに対し
て、回転磁気ヘッドH(Hp1,Hp2,Hm1,Hm
2)の回転軌跡のなす角度が、磁気テープに記録形成さ
れている記録跡の基準のトラック角と同一となるように
ドラムの中心軸を傾斜させて、回転磁気ヘッドの回転軌
跡が記録済み磁気ヘッドの記録跡の延長方向に平行な状
態として再生動作が行なわれるようにする。
【0040】再生動作時に、選択された所定の再生モー
ドと対応する走行速度で走行する記録済み磁気テープか
ら、回転磁気ヘッドH(回転磁気ヘッドHp1,Hm
1,Hp2,Hm2)によって再生されたビットストリ
ームは、前置増幅器35〜38の内で、対応して設けら
れているものによって増幅された後に、切換スイッチ3
9,40を介して、波形等化回路41,42に供給され
る。すなわち、図1及び図2に示されている磁気記録再
生装置では、第1の回転磁気ヘッドHp1からのビット
ストリームが、前置増幅器36によって増幅された後
に、切換スイッチ40の固定定接点aに与えられて、可
動接点vが前記の固定接点a側に切換えられた状態のと
きに波形等化回路41に供給され、また、第2の回転磁
気ヘッドHp2からのビットストリームが、前置増幅器
38によって増幅された後に、切換スイッチ40の固定
接点bに与えられて、可動接点vが前記の固定接点b側
に切換えられた状態のときに波形等化回路41に供給さ
れる。
【0041】さらに、第3の回転磁気ヘッドHm1から
のビットストリームが、前置増幅器35によって増幅さ
れた後に、切換スイッチ39の固定接点aに与えられ
て、可動接点vが前記の固定接点a側に切換えられた状
態のときに波形等化回路42に供給され、さらにまた、
第4の回転磁気ヘッドHm2からのビットストリーム
が、前置増幅器37によって増幅された後に、切換スイ
ッチ39の固定接点bに与えられて、可動接点vが前記
の固定接点b側に切換えられた状態のときに波形等化回
路42に供給される。
【0042】したがって、前記した波形等化器41に供
給されるビットストリームは、2つの回転磁気ヘッドH
p1,Hp2によって再生されたビットストリームの内
で、切換スイッチ切換スイッチ40の切換動作によって
選択された一方のものとなっており、また、前記した波
形等化器42に供給されるビットストリームは、2つの
回転磁気ヘッドHm1,Hm2によって再生されたビッ
トストリームの内で、切換スイッチ39の切換動作によ
って選択された一方のものとなっている。
【0043】前記した波形等化回路41,42では、供
給されたビットストリームの波形等化を行なう。波形等
化回路41から出力されたビットストリームは、符号検
出回路45とフェーズ・ロックド・ループ(PLL)4
3とに供給され、また波形波形等化回路42から出力さ
れたビットストリームは、符号検出回路46とフェーズ
・ロックド・ループ(PLL)44とに供給される。
【0044】前記の符号検出回路45,46では、ビツ
トストリームについて符号検出動作を行なって、出力し
たデジタルデータを再生信号処理部2に供給するととも
に、符号検出回路45からのデジタルデータは、f1信
号検出回路49とf2信号検出回路50にも供給され、
また符号検出回路46からのデジタルデータは、f1信
号検出回路47とf2信号検出回路48にも供給され
る。
【0045】前記した符号検出回路45,46からデジ
タルデータが供給された再生信号処理部2に供給された
デジタルデータは、再生信号処理部2中の誤り訂正回路
において誤り訂正が行なわれた後に、可変長復号部にお
いて可変長符号の復号が行なわれ、次いで逆DCT回路
で逆DCT処理が施されてフレームメモリに格納され、
前記のフレームメモリから読出されたデジタルデータが
D/A変換された後に出力端子1に送出される。
【0046】前記の符号検出回路45からデジタルデー
タが供給されたf1信号検出回路49ではf1信号f1
を検出して、それを差動増幅器55の非反転入力端子と
差動増幅器56の反転入力端子とに供給する。また、符
号検出回路45からデジタルデータが供給されたf2信
号検出回路50では、f2信号f2を検出して、それを
差動増幅器55の反転入力端子と差動増幅器56の非反
転入力端子とに供給する。
【0047】また、符号検出回路46からデジタルデー
タが供給されたf1信号検出回路47で検出されたf1
信号f1はレベル調整器51に供給され、符号検出回路
46からデジタルデータが供給されたf2信号検出回路
48で検出されたf2信号f2はレベル調整器52に供
給される。そして、前記のレベル調整器51によって所
定の信号レベルに調整されたf1信号f1は、差動増幅
器53の非反転入力端子と差動増幅器54の反転入力端
子とに供給される。前記のレベル調整器52によって所
定の信号レベルに調整されたf2信号f2は差動増幅器
53の反転入力端子と差動増幅器54の非反転入力端子
とに供給される。
【0048】ところで、図6の(a)に示してあるよう
に、周波数がf1のパイロット信号(f1信号f1)が
記録されている記録跡と、周波数がf2のパイロット信
号(f2信号f2)との2種類のパイロット信号が1記
録跡置きに交互に配置されている状態で順次の記録跡が
記録形成されている記録済み磁気テープTにおける順次
の記録跡を、1個の回転磁気ヘッドが横切るように移動
している状態において、前記の1個の回転磁気ヘッドか
ら再生された2つのパイロット信号(f1信号,f2信
号)f1,f2の大きさの差として得られるトラッキン
グ誤差信号の変化状態は、図6の(b)に例示されるよ
うなものとして表される。
【0049】すなわち、再生用の回転磁気ヘッドのヘッ
ドトラック幅を、磁気テープに記録されている記録跡の
記録跡幅よりも広く設定しておき、再生用の回転磁気ヘ
ッドが、周波数がf0のパイロット信号が記録されてい
る記録跡を正確に追跡している際には、前記の再生用の
回転磁気ヘッドによって、前記の記録跡の両側に隣接す
る記録跡に記録されているf1信号f1と、f2信号f
2とのクロストーク成分が同じ大きさで再生されること
になるから、前記のようにパイロット信号が記録されて
いない記録跡(f0)を追跡している回転磁気ヘッドか
ら得られるf1信号f1とf2信号f2の差として得ら
れるトラッキング誤差信号は、図6の(b)に示されて
いるように零となる。
【0050】また、再生用の回転磁気ヘッドが、周波数
がf0のパイロット信号が記録されている記録跡を追跡
している際に、前記の再生用の回転磁気ヘッドによっ
て、前記の記録跡の両側に隣接する記録跡に記録されて
いる周波数f1のパイロット信号と、周波数f2のパイ
ロット信号とのクロストーク成分が異っているようなト
ラッキング状態の場合に、パイロット信号が記録されて
いない記録跡(f0)を追跡している回転磁気ヘッドか
ら得られるf1信号f1とf2信号f2との差として得
られるトラッキング誤差信号、すなわち、(再生された
周波数がf1のパイロット信号の大きさ…f1信号の大
きさ)−(再生された周波数がf2のパイロット信号の
大きさ…f2信号の大きさ)のような演算の結果として
得られるトラッキング誤差信号(f1−f2)は、トラ
ッキングずれの大きさに対応した大きさを有している。
【0051】なお、1個の回転磁気ヘッドによって再生
される2つのパイロット信号f1,f2の大きさについ
て、(再生された周波数がf2のパイロット信号の大き
さ…f2信号の大きさ)−(再生された周波数がf1の
パイロット信号の大きさ…f1信号の大きさ)のような
演算を行なって、その演算結果をトラッキング誤差信号
(f2−f1)とした場合には、前記のトラッキング誤
差信号(f1−f2)の極性とは逆極性の信号になるこ
とはいうまでもない。
【0052】前記した図6の(b)から明らかなよう
に、回転磁気ヘッドがパイロット信号が記録されていな
い記録跡f0を正確に辿っている場合には、記録跡f0
を辿っている回転磁気ヘッドにおける磁気空隙の両端の
部分が、記録跡f0の両側の記録跡中に等しい寸法だけ
はみ出している状態になっているから、前記の回転磁気
ヘッドからは、パイロット信号が記録されていない記録
跡f0の両側の記録跡中に記録されている周波数がf1
のパイロット信号と周波数がf2のパイロット信号とが
等しい状態で再生される。それで、回転磁気ヘッドがパ
イロット信号が記録されていない記録跡f0を正確に辿
っている場合には、トラッキング誤差信号は0となる
が、回転磁気ヘッドの位置が前記の状態から記録跡の幅
方向にずれると、ずれの方向及び大きさに応じて極性及
び大きさが変化している状態のトラッキング誤差信号が
発生する。
【0053】すなわち、前記のように、1個の回転磁気
ヘッドの再生信号から抽出された周波数がf1のパイロ
ット信号f1と周波数がf2のパイロット信号f2とに
基づいて発生されるトラッキング誤差信号の変化状態
は、回転磁気ヘッドの特定な方向への変位と対応して、
図6の(b)中の三角波のように4記録跡間隔を周期と
する三角波によって示されるものになり、回転磁気ヘッ
ドが特定な方向へ変位しているときに、トラッキング誤
差信号が「−極性」→0→「+極性」のように、図6の
(b)中で右上がりの直線で示されるような変化を行な
っているときに、トラッキング誤差信号が0となる状態
は、図6の(b)中に丸印しで指示してある位置のよう
に4記録跡毎に現れる。また、回転磁気ヘッドが特定な
方向へ変位しているときに、トラッキング誤差信号が
「+極性」→0→「−極性」のように、図6の(b)中
で、右下がりの直線で示されるような変化を行なってい
るときに、トラッキング誤差信号が0となる状態も4記
録跡毎に現れる。
【0054】前述のように、1個の回転磁気ヘッドの再
生信号から抽出された周波数がf1のパイロット信号と
周波数がf2のパイロット信号とに基づいて発生される
トラッキング誤差信号により磁気テープの走行位相を変
化させてトラッキング制御動作が行なわれる場合には、
引込み時間が長くなるということが問題になる。そこ
で、本発明では隣接して配置されている2個の回転磁気
ヘッド[第1のぺアヘッドを構成している2個の回転磁
気ヘッドHp1,Hm1(または、第2のぺアヘッドを
構成している2個の回転磁気ヘッドHp2,Hm2)]
によって同時に再生信号される2つの再生信号中から、
それぞれ抽出された周波数がf1のパイロット信号f1
と、周波数がf2のパイロット信号f2とに基づいて発
生させたトラッキング誤差信号により、磁気テープの走
行位相を変化させてトラッキング制御動作が行なわれる
ようにすることにより、短い引込み時間でトラッキング
制御動作を可能とした。
【0055】さて、既述した2個の差動増幅器55,5
6に対して、f1,f2信号検出器f1,f2から供給
されるf1,f2信号は、回転磁気ヘッドHp1,Hp
2によって、それぞれ個別に再生された信号f1,f2
信号であり、また、2個の差動増幅器53,54に対し
て、レベル調整器51,52から供給されているf1,
f2信号は、回転磁気ヘッドHm1,Hm2によって、
それぞれ個別に再生された信号f1,f2信号である。
そして、前記の差動増幅器55からは、前記した回転磁
気ヘッドHp1,Hp2によって、それぞれ個別に再生
されたf1,f2の差信号(f1−f2)=Aが出力さ
れて信号選択切換回路34に与えられ、また前記の差動
増幅器56からは、前記した回転磁気ヘッドHp1,H
p2によって、それぞれ個別に再生されたf1信号とf
2信号との差信号(f2−f1)=−Aが出力されて、
信号選択回路(トラッキング誤差信号選択回路)34に
与えられる。
【0056】また、前記した差動増幅器53からは、前
記した回転磁気ヘッドHm1,Hm2によって、それぞ
れ個別に再生されたf1,f2の差信号(f1−f2)
=Bが出力されて信号選択回路34に与えられ、また差
動増幅器54からは、前記した回転磁気ヘッドHp1,
Hp2によって、それぞれ個別に再生されたf1信号と
f2信号との差信号(f2−f1)=−Bが出力され
て、信号選択回路34に与えられる。
【0057】前記した信号選択切換回路34では、それ
に入力される4つの差信号A,−A,B,−B間の信号
レベル間の関係が、(1)ーB<A<Bの場合には差信
号Aを選択し、また、(2)A<B<ーAの場合には差
信号Bを選択し、さらに(3)B<−A<ーBの場合に
は差信号Bを選択し、さらに(4)ーA<−B<Aの場
合には差信号−Bを選択して、前記の選択された1つの
差信号をサンプルホールド回路33に供給する。サンプ
ルホールド回路33は、主制御部5から供給されるサン
プリングパルスによって、前記の信号選択切換回路34
から与えられた前記の差信号をサンプリングし、それを
ホールドする。回転磁気ヘッドの回転軌跡と、記録済み
磁気テープの記録跡の延長方向とが平行な状態にされて
いる場合における前記のサンプリングパルスの時間位置
は、記録跡の長手方向のどの部分に対応していてもよい
が、回転磁気ヘッドの回転軌跡と、記録済み磁気テープ
の記録跡の延長方向とが非平行な状態にされている場合
における前記のサンプリングパルスの時間位置は、記録
跡の長手方向の中央部分と対応するように設定されると
よい。
【0058】図7の(b)は、前記した4種類の差信号
A,−A,B,−Bの変化態様を模式化して示している
図であって、差信号Aと差信号−Aとは、当然のことな
がら180度の位相差を有し、また、前記した差信号A
と差信号Bとは、90度の位相差を有している。差信号
Bと差信号−Bとは、当然のことながら180度の位相
差を有している。図7の(b)に例示してあるトラッキ
ング誤差信号の変化状態は、第1のぺアヘッドを構成し
ている2個の回転磁気ヘッドHp1,Hm1と、第2の
ぺアヘッドを構成している2個の回転磁気ヘッドHp
2,Hm2とのそれぞれが、図7の(a)に例示してあ
るように、正しく記録跡を追跡しているという同一の再
生条件の下で、第1のぺアヘッドを構成している2個の
回転磁気ヘッドHp1,Hm1における各1個の回転磁
気ヘッドによってそれぞれ再生されるf1,f2信号f
1,f2の信号レベルの変化態様と、第2のぺアヘッド
を構成している2個の回転磁気ヘッドHp2,Hm2に
おける各1個の回転磁気ヘッドによって、それぞれ再生
されるf1,f2信号f1,f2の信号レベルの変化態
様とが同一のものとして示されている。前述の条件の下
で、各回転磁気ヘッドにドHp1,Hm1,Hp2,H
m2で再生されるf1,f2信号f1,f2の信号レベ
ルの変化態様を同一なものにするためには、前記した回
転磁気ヘッドHm1,Hm2によって、それぞれ個別に
再生されたf1,f2信号の信号レベルを、例えばアッ
テネータを用いて構成されていてもよい既述したレベル
調整器51,52によって調整させることにより実現で
きる。
【0059】前記した図7の(a)は、パイロット信号
が記録されていない記録跡(f0)の両側に、周波数が
f1のパイロット信号が記録されている記録跡(f1)
と、周波数がf2のパイロット信号が記録されている記
録跡(f2)とを、周波数がf1のパイロット信号が記
録されている記録跡(f1)と、周波数がf2のパイロ
ット信号が記録されている記録跡(f2)とが、1記録
跡置きに交互に配置されている記録跡パターンを有する
記録済み磁気テープTが、記録動作時における磁気テー
プの走行速度と同一の走行速度で走行している状態で、
上ドラムDuの半回転の期間に、第1のペアヘッドH1
を構成している回転磁気ヘッドHp1,Hm1が、記録
済み磁気テープTの記録跡と平行な方向で正しく走査
し、また、上ドラムDuの次の半回転の期間には、第2
のペアヘッドH2を構成している回転磁気ヘッドHp
2,Hm2が、記録済み磁気テープTの記録跡と平行な
方向で正しく走査している状態を説明するのに用いられ
る図である。
【0060】また、前記の図7の(a)においては図示
説明の都合上から、第1のペアヘッドH1における回転
磁気ヘッドHm1の直後の位置に、第2のペアヘッドH
2における回転磁気ヘッドHp2が存在するかのよう
に、また、第2のペアヘッドH2における回転磁気ヘッ
ドHm2の直後の位置に、第1のペアヘッドH1におけ
る回転磁気ヘッドHp1が存在するかのような図示の仕
方が採用されている。また、図7の(a)の上方に記載
されている#1,#2…#10は、1フレームの画像情
報が分割して記録されている連続する10本の記録跡を
区別するための符号である。
【0061】図1に示してある磁気記録再生装置におけ
る操作部(図示しない)に対して、記録済み磁気テープ
Tを記録動作時における磁気テープの走行速度と同一の
走行速度で走行させた状態として行なわれる場合には、
操作部から1倍速の再生モードによる再生動作の指示情
報が与えられた主制御部5では、操作部からの入力情報
に従って、磁気記録再生装置におけるドラム制御部(ド
ラム回転制御部)6、磁気テープの走行速度及び走行位
相の制御系、ドラム傾斜制御部8などに対して1倍速の
再生モードでの再生動作を、前記した各構成部分に行な
わせうるような制御信号を供給し、各構成部分は前記の
制御信号により、各構成部分の動作状態を制御する。
【0062】それにより、第1のぺアヘッドを構成して
いる2個の回転磁気ヘッドHp1,Hm1と、第2のぺ
アヘッドを構成している2個の回転磁気ヘッドHp2,
Hm2とは、図7の(a)に示してあるように順次の記
録跡を正しく追跡している状態での1倍速再生動作を行
なうことができる。このとき、1倍速の再生動作を行な
わせるための制御信号が制御部5から、加算器30に供
給されたキャプスタン制御系は、記録済み磁気テープT
を記録動作時における磁気テープの走行速度と同一の走
行速度で走行させるような自動速度制御動作を行なう。
【0063】そして、各回転磁気ヘッドHp1,Hm
1,Hp2,Hm2が、記録済み磁気テープTにおける
順次の記録跡を図7の(a)に示す状態となるように辿
っているときに、前記した各回転磁気ヘッドHp1,H
m1,Hp2,Hm2から再生される再生信号に対する
切換スイッチ39,40による切換え態様と、前記した
切換スイッチ39によって選択された再生信号、及び、
前記した切換スイッチ40によって選択された再生信号
中から、f1検出器47,49とf2検出器48,50
とによって検出されたf1,f2信号に基づいて、差動
増幅器53〜56で発生される4種類のトラッキング誤
差信号A,−A,B,−Bの内から、信号選択切換回路
34により選択された1個の誤差信号が、主制御部5か
ら既述した所定の時間位置のサンプリングパルスが供給
されているサンプルホールド回路の動作によってサンプ
ルホールドされる。
【0064】前記したサンプルホールド回路から出力さ
れたトラッキング誤差信号が、加算器30に供給される
ことにより、キャプスタン制御系が記録済み磁気テープ
の走行位相を変化させて、前記した各回転磁気ヘッドH
p1,Hm1,Hp2,Hm2が正しいトラッキング状
態で再生動作を行なうようにされる。そして、前記した
トラッキング制御動作は、図7の(c)に示されている
ように、1記録跡間隔(1トラックピッチ)毎に行なわ
れるために、従来装置におけるトラッキング制御動作
が、図6の(b)に示すように4記録跡間隔毎に行なわ
れていたのに比べて、トラッキング制御動作を高精度に
行なうことができる。なお、トラッキング誤差信号によ
って駆動されるアクチュエータ(バイモルフ型、ボスイ
スコイル型、電磁型、その他)によって、回転磁気ヘッ
ドを変位させて、トラッキング制御が行なわれるように
されてもよいことは勿論である。
【0065】次に、図2に示す磁気記録再生装置は、図
1について既述した磁気記録再生装置に設けられていた
ドラム傾斜制御回路8を除去した状態の構成態様のもの
である。この図2に示す磁気記録再生装置についても、
再生動作時における記録済み磁気テープの走行速度が、
記録動作時の磁気テープの走行速度と同一の場合、及び
再生動作時における記録済み磁気テープの走行速度が、
記録動作時の磁気テープの走行速度に近い場合には、サ
ンプルホールド回路33に供給する前記のサンプリング
パルスの時間位置を、記録跡の長手方向の中央部分と対
応するように設定すれば、図1について既述した磁気記
録再生装置の場合と同様な動作が良好に行なわれるとと
もに、従来の磁気記録再生装置に比べて高精度のトラッ
キング制御動作を行なうことができる。
【0066】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明は磁気記録再生装置は、所定の複数の
記録跡と対応するように分割された1フレームの画像情
報と音声情報等の主信号によるデジタルデータに、周波
数がf1のパイロット信号と、周波数がf2のパイロッ
ト信号とが、1記録跡置きに順次交互に記録されるよう
にしたATF方式のトラッキング用パイロット信号を重
畳させてなる記録信号を記録再生するマルチセグメント
方式によるヘリカルスキャン型の磁気記録再生装置にお
いて、磁気空隙のアジマス角度が記録跡の幅方向に対し
て時計まわりに90度以下の所定の角度に設定されてい
る第1の回転磁気ヘッドと第2の回転磁気ヘッドとを、
ドラムの中心軸を対称中心とする180度対称の位置に
配設し、また、磁気空隙のアジマス角度が記録跡の幅方
向に対して反時計まわりに90度以下の所定の角度に設
定されている第3の回転磁気ヘッドと第4の回転磁気ヘ
ッドとを、前記した第3の回転磁気ヘッドが前記した第
1の回転磁気ヘッドの近傍に位置している状態で、ドラ
ムの中心軸を対称中心とする180度対称の位置に配設
してなる上ドラムと、前記の上ドラムと同軸的に設けら
れている下ドラムと、前記の上,下ドラムの周面の一部
に巻回された状態で記録済み磁気テープを走行させて再
生動作を行な場合に、前記した第1(または第3)の回
転磁気ヘッドの再生信号中から抽出された周波数がf1
のパイロット信号f1と、周波数がf2のパイロット信
号f2とに関して得た差信号(f1−f2)=A,差信
号(f2−f1)=−Aと、前記した第2(または第
4)の回転磁気ヘッドの再生信号中から抽出された周波
数がf1のパイロット信号f1と、周波数がf2のパイ
ロット信号f2とについて得た差信号(f1−f2)=
B,差信号(f2−f1)=−Bとしたときに、前記し
た4種類の差信号A,−A,B,−B間の信号レベルの
関係が、予め定められた4種類の信号レベルの関係のい
ずれに該当するかに応じて、特定な1種類の差信号を選
択して、前記の選択された前記の差信号に基づいてトラ
ッキング制御信号を発生させ、前記のトラッキング制御
信号により磁気テープの走行位相を制御するようにした
ことにより、従来、記録跡区間を単位にして行なわれて
いたトラッキング制御動作が、1記録跡区間毎に行なわ
れるために、トラッキング制御動作を高精度に行なうこ
とででき、また、記録済み磁気テープの記録跡の延長方
向と平行な方向に、前記した回転磁気ヘッドの回転軌跡
を一致させうるように、ドラムの中心軸の傾斜を変更制
御させるようにした場合には、回転磁気ヘッドの1走査
期間中でトラッキング誤差信号をサンプリングする時間
を多くできるために、安定な制御系を容易に構成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置の再生系の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の磁気記録再生装置の再生系の概略構成
を示すブロック図である。
【図3】回転磁気ヘッドの配置例を示す平面図である。
【図4】ドラムの傾斜制御機構の概略構成を示す側面図
である。
【図5】ドラムの傾斜制御機構の一部の分解斜視図であ
る。
【図6】記録跡とパイロット信号配置及びトラッキング
誤差信号との説明図である。
【図7】トラッキング制御の説明のための図である。
【符号の説明】
DB…ドラムベース、Dd…下ドラム、Du…上ドラ
ム、DA…ドラム構体、T…磁気テープ、Te…磁気テ
ープTの基準縁、Lr…リードリング、G…リードリン
グLrに設けられている案内部(磁気テープの位置規制
用案内部材に構成されている磁気テープの基準縁の位置
規制面)、Hp1,Hp2,Hm1,Hm2…回転磁気
ヘッド、H1,H2…ペアヘッド、1…出力端子、2…
再生信号処理部、3…キャプスタン、4…ピンチロー
ラ、5…主制御部、6…ドラム制御部、7…ドラムモー
タ、8…ドラム傾斜機構部、9キャプスタンモータ、1
0,31…信号発生器、11…周波数ー電圧変換器、1
2…中心軸、30…加算器、32…駆動回路、33…サ
ンプルホールド回路、53〜56…差動増幅器、47,
49…f1信号検出器、48,50…f2信号検出器、
35〜38…前置増幅器、39,40…切換スイッチ、
41,42…波形等化回路、43,44…PLL、4
5,46…符号検出回路、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の複数の記録跡と対応するように分
    割された1フレームの画像情報と音声情報等の主信号に
    よるデジタルデータに、周波数がf1のパイロット信号
    と、周波数がf2のパイロット信号とが、1記録跡置き
    に順次交互に記録されるようにしたATF方式のトラッ
    キング用パイロット信号を重畳させてなる記録信号を記
    録再生するマルチセグメント方式によるヘリカルスキャ
    ン型の磁気記録再生装置において、磁気空隙のアジマス
    角度が記録跡の幅方向に対して時計まわりに90度以下
    の所定の角度に設定されている第1の回転磁気ヘッドと
    第2の回転磁気ヘッドとを、ドラムの中心軸を対称中心
    とする180度対称の位置に配設し、また、磁気空隙の
    アジマス角度が記録跡の幅方向に対して反時計まわりに
    90度以下の所定の角度に設定されている第3の回転磁
    気ヘッドと第4の回転磁気ヘッドとを、前記した第3の
    回転磁気ヘッドが前記した第1の回転磁気ヘッドの近傍
    に位置している状態で、ドラムの中心軸を対称中心とす
    る180度対称の位置に配設してなる上ドラムと、前記
    の上ドラムと同軸的に設けられている下ドラムと、前記
    の上,下ドラムの周面の一部に巻回された状態で記録済
    み磁気テープを走行させて再生動作を行なう手段と、前
    記した第1(または第3)の回転磁気ヘッドの再生信号
    中から抽出された周波数がf1のパイロット信号f1
    と、周波数がf2のパイロット信号f2とに関して得た
    差信号(f1−f2)=A,差信号(f2−f1)=−
    Aと、前記した第2(または第4)の回転磁気ヘッドの
    再生信号中から抽出された周波数がf1のパイロット信
    号f1と、周波数がf2のパイロット信号f2とについ
    て得た差信号(f1−f2)=B,差信号(f2−f
    1)=−Bとしたときに、前記した4種類の差信号A,
    −A,B,−B間の信号レベルの関係が、予め定められ
    た4種類の信号レベルの関係のいずれに該当するかに応
    じて、特定な1種類の差信号を選択する手段と、前記の
    選択された前記の差信号に基づいてトラッキング制御信
    号を発生させる手段と、前記のトラッキング制御信号に
    より磁気ヘッドのトラッキングを制御する手段とを備え
    てなる磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 所定の複数の記録跡と対応するように分
    割された1フレームの画像情報と音声情報等の主信号に
    よるデジタルデータに、周波数がf1のパイロット信号
    と、周波数がf2のパイロット信号とが、1記録跡置き
    に順次交互に記録されるようにしたATF方式のトラッ
    キング用パイロット信号を重畳させてなる記録信号を記
    録再生するマルチセグメント方式によるヘリカルスキャ
    ン型の磁気記録再生装置において、磁気空隙のアジマス
    角度が記録跡の幅方向に対して時計まわりに90度以下
    の所定の角度に設定されている第1の回転磁気ヘッドと
    第2の回転磁気ヘッドとを、ドラムの中心軸を対称中心
    とする180度対称の位置に配設し、また、磁気空隙の
    アジマス角度が記録跡の幅方向に対して反時計まわりに
    90度以下の所定の角度に設定されている第3の回転磁
    気ヘッドと第4の回転磁気ヘッドとを、前記した第3の
    回転磁気ヘッドが前記した第1の回転磁気ヘッドの近傍
    に位置している状態で、ドラムの中心軸を対称中心とす
    る180度対称の位置に配設してなる上ドラムと、前記
    の上ドラムと同軸的に設けられている下ドラムと、前記
    の上,下ドラムの周面の一部に巻回された状態で走行す
    る記録済み磁気テープの記録跡の延長方向と平行な方向
    に、前記した回転磁気ヘッドの回転軌跡を一致させうる
    ように制御する手段と、記録済み磁気テープを走行させ
    て再生動作を行なう手段と、前記した第1(または第
    3)の回転磁気ヘッドの再生信号中から抽出された周波
    数がf1のパイロット信号f1と、周波数がf2のパイ
    ロット信号f2とに関して得た差信号(f1−f2)=
    A,差信号(f2−f1)=−Aと、前記した第2(ま
    たは第4)の回転磁気ヘッドの再生信号中から抽出され
    た周波数がf1のパイロット信号f1と、周波数がf2
    のパイロット信号f2とについて得た差信号(f1−f
    2)=B,差信号(f2−f1)=−Bとしたときに、
    前記した4種類の差信号A,−A,B,−B間の信号レ
    ベルの関係が、予め定められた4種類の信号レベルの関
    係のいずれに該当するかに応じて、特定な1種類の差信
    号を選択する手段と、前記の選択された前記の差信号に
    基づいてトラッキング制御信号を発生させる手段と、前
    記のトラッキング制御信号により磁気ヘッドのトラッキ
    ングを制御する手段とを備えてなる磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 記録済み磁気テープの記録跡の延長方向
    と平行な方向に、回転磁気ヘッドの回転軌跡を一致させ
    るのに、ドラムの中心軸を変更制御する手段を用いる請
    求項2の磁気記録再生装置。
JP9340658A 1997-11-26 1997-11-26 磁気記録再生装置 Pending JPH11162049A (ja)

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